JP3525911B2 - 電気湯沸し器及びその流量補正方法 - Google Patents

電気湯沸し器及びその流量補正方法

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JP3525911B2 JP2001138924A JP2001138924A JP3525911B2 JP 3525911 B2 JP3525911 B2 JP 3525911B2 JP 2001138924 A JP2001138924 A JP 2001138924A JP 2001138924 A JP2001138924 A JP 2001138924A JP 3525911 B2 JP3525911 B2 JP 3525911B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
【0001】本発明は、例えば予め設定された量(例え
ば300cc)だけ給湯して止る定量供給や、給湯量が
随時表示される計量供給が行えるように構成された電気
ポット等の電気湯沸し器に係り、詳しくは、液体の貯留
に起因した汚れにより、定量値や計量値に誤差が生じる
ことを補正して、定量又は計量供給を良好に行わせるよ
うにする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】電気湯沸し器の一例である電気ポットとし
ては、従来、特開平10−328028号公報に示され
たものが知られている。これは、単位時間当たりの吐出
量が定まっている電動ポンプと、給湯流路の最高位置に
配された流体センサ(水の有無を検出するもの)とを設
け、この流体センサが水の通過を検出した時点からの電
動ポンプの作動時間を制御することにより、外部への供
給量を定めることが可能なものである。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】電気湯沸かし器は、水等の液体をタンク内
に投入し、電気ヒータで加熱することで湯にして貯留す
るものであり、液体としては水道水であることが殆どで
ある。水道水には、殺菌や消毒のために種々の薬剤等
(例:カルキ)が混入されているため、それら混入物が
タンクや排出経路等の液体通過部分に時間の経過に伴っ
て堆積して行くことになり、それによって定量や計量供
給に悪影響を及ぼすようになることが分かってきてい
る。
【0004】即ち、混入物によって壁面等の汚染が進行
すると、排出経路の断面積が減少して流通抵抗が増える
とか、電動ポンプの単位時間当たりの吐出量が減少する
等によって流量検出値に誤差が生じるようになり、正確
な定量若しくは計量供給ができなくなる。つまり、液体
の貯留に起因した汚染による測定誤差が無視できないも
のとなって、何らかの対策が必要になってきたのであ
る。特に、流量検出手段として光式のセンサを用いる場
合では、汚れによって受光量が変化し、本来の検出感度
が発揮されない等、直接的な影響が出るものであり、改
善の余地が残されていた。
【0005】本発明の目的は、貯留対象である液体に含
まれているミネラル等の溶解物質が、排出経路やタンク
等の液体通過部分に析出して堆積することによる汚れが
生じても、正確な定量又は計量供給が行えて、より精度
の向上する定量又は計量型の電気湯沸かし器を提供する
点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】請求項1の構成は、液体を貯留自在なタン
クと、このタンク内の液体を外部に取出すための出口
と、タンク内の液体を出口へ強制的に移送する送出手段
とを備え、タンクと出口とを連通させる排出経路に、該
排出経路を通る液体の単位時間当たりの流量又は流量変
化を連続的に検出する流量検出手段を設けるとともに、
【0007】液体が通過する部分である液体通過部分に
おける汚染具合を検出する汚れ検出手段を設け、この汚
れ検出手段の検出結果に基づいて、流量検出手段の検出
値を補正する補正手段を設けてあることを特徴とする。
【0008】請求項1の構成によれば、液体通過部分の
汚染具合を検出する汚れ検出手段を設け、排出経路に設
置された流量検出手段による検出値を、液体通過部分の
汚れ具合に応じて補正するようにしてあるから、例え
ば、汚れによって通過経路が狭くなり、単位時間当たり
の吐出量が通常よりも少なくなる場合には、検出値を大
きい側に補正することにより、実際に即した流量検出が
行えるようになる。又、通過経路の流速を見て流量を検
出するような場合では、汚れによって通過面積が絞られ
ると、単位時間当たりの吐出量は同じでも、液体の流速
は速くなることから検出値は大きい側に誤差を含んだも
のとなるので、このような場合には検出値を小さい側に
補正することにより、正確な流量検出を行えるようにな
る。
【0009】請求項2の構成は、請求項1の構成におい
て、流量検出手段は、排出経路を流れる液体によって回
転駆動される状態に排出経路に配置された羽根車と、該
羽根車によって遮光されたOFF状態と遮光されないO
N状態とが、羽根車の回転によって繰返される光センサ
とで構成されていることを特徴とするものである。
【0010】請求項2の構成によれば、排出経路におけ
る液体の流れによって羽根車を回転させ、光センサがそ
の単位時間当たりの回転数を検出することで流量検出す
るものであるから、排出経路の流れの変化に羽根車の回
転数が遅滞無く追従することが可能になり、種々の要因
による排出経路での単位時間当たりの流量変化を的確に
捕らえる対応ができて、より精度の良い流量検出が可能
になる。これにより、計量供給の場合には供給量の表示
信頼度が増し、定量供給の場合には供給量の精度が向上
するようになる。そして、光を遮る状態と遮らない状態
とが現出自在な羽根車の回転で光センサをON−OFF
させるデジタル処理であるから、液体の流れに何らの影
響を与えることが無く、流量検出することに起因した流
量変化が一切生じない点で、良好な検出精度の維持に寄
与できるようになる。
【0011】請求項3の構成は、請求項1又は2の構成
において、補正手段は、液体通過部分に液体が存在して
た時間に比例して検出値の補正量を大きくするものに構
成されていることを特徴とする。
【0012】請求項3の構成によれば、液体の存在時間
が少ないと補正量も少なくなり、液体の存在している時
間が多いと補正量も多くなるように制御されるものであ
る。これは、液体に含まれる溶解物質の析出は、時間の
経過に従って多くなって行き、堆積量も増えて行くとい
う実状に合致することになり、湯沸かし器としての使用
時間の多少に拘わらずに正確な流量検出が行えるように
なる。これにより、計量供給又は定量供給の制御精度
を、使用時間の多少に拘わらずにより向上させることが
可能になる。
【0013】請求項4の構成は、請求項1又は2の構成
において、送出手段が電動ポンプであり、補正手段は、
電動ポンプの駆動時間に比例して検出値の補正量を大き
くするものに構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項4の構成によれば、次のような作用
が得られる。電気湯沸かし器は、加熱して貯留している
湯を外部供給することが主たる使用状態であり、送出手
段として電動ポンプを用いている場合では、湯を外部供
給するときには必ず電動ポンプを駆動することになる。
つまり、湯沸かし器としての通算使用時間は、電動ポン
プの駆動時間を把握することに置き換えて(換算して)
求めることが可能になるから、それによって請求項3の
構成による前記作用を発揮することができる。
【0015】ある構成は、請求項1又は2の構成におい
て、補正手段は、検出値の補正量を、予かじめ設定され
た経過時間に対する変化率によって大きくするものに構
成されていることを特徴とするものである。
【0016】上記構成によれば、次のような作用が得ら
れる。タンク内に貯留する液体は水道水が殆どである
が、この水道水の成分は、水源や天候、環境等の違いに
より、都道府県が異なると微妙に異なっているものであ
る。故に、使用する地方や地域によって液体通過部分の
汚れ方は異なるから、湯沸かし器としての使用開始から
の経過時間に対する変化率を予め設定しておき、その予
かじめ設定された経過時間に対する変化率によって検出
値の補正量を大きくすることにより、地域や地方といっ
た使用場所の種々の異なりに対応して、正確な流量補正
を行うことが可能になる。この作用は、水道水だけでな
く、例えばミネラルウォーターや硬水といった天然水等
の場合でも同様に得ることができる。
【0017】請求項5の構成は、請求項3若しくは4の
構成において、補正手段は、液体通過部分の汚れを落と
すための洗浄操作が完了した状態を基準として行われる
ものに構成されていることを特徴とするものである。
【0018】請求項5の構成によれば、次のような作用
が得られる。タンク等の液体通過部分の汚れが顕著にな
るに従って補正値を大きくするものではあるが、一般に
電気湯沸かし器では、汚れがある程度進行すると、クエ
ン酸等の薬剤を用いて液体通過部分を洗浄して、堆積し
た析出物を除去することが行われる。故に、湯沸し器と
しての使用開始からの通算時間のみを基準とすると、洗
浄されたことが考慮されないで都合が悪いから、洗浄操
作が完了した状態を基準として補正手段が行われるもの
に構成することによって、実際の使用状況に即した補正
が行えるようになり、結果として補正精度を向上させる
ことが可能となる。
【0019】請求項6の構成は、請求項1〜5の構成に
おいて、補正手段は、流量検出手段による検出値の複数
を平均化処理して得られた平均値を用いるものに構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0020】請求項6の構成によれば、補正手段による
流量検出値の補正が、複数の検出値を平均化処理して得
られた平均値を用いるから、単一の検出値を用いる場合
に比べて検出値の信頼性に優れるので、補正精度の向上
に寄与できるようになる。例えば、汚れ方が均一ではな
く、測定箇所によってはそのときの平均的な汚れよりも
厳しく汚れているとか、逆に汚れ方が緩いといったこと
が起きうるので、複数の検出値を平均して用いる方が、
より偏差の少ないものとなるからである。
【0021】請求項7の構成は、請求項1〜6の構成に
おいて、汚れ検出手段は、液体通過部分に存在する液体
の透過率を検出する透過率センサを設けて構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0022】請求項7の構成によれば、透過率センサに
よって液体の透過率を検出させるようにしたので、液体
に含まれる溶解物質が経路の壁面に付着して堆積して行
く程に、透過率が悪化することを的確に捉えることがで
きるようになる。この汚れ具合を精度良く検出できるこ
とにより、流量検出手段の検出値をより制度良く補正す
ることが可能になる。
【0023】請求項8の構成は、請求項7の構成におい
て、透過率センサが、請求項2に記載された光センサに
よって構成されていることを特徴とする。
【0024】請求項8の構成によれば、流量検出手段と
して設けられている光センサによって透過率センサが兼
用できるので、必要なセンサ数を1個減らすことができ
て、その分のコストダウンが行えるようになる。
【0025】請求項9の方法は、液体を貯留自在なタン
ク内の液体を、送出手段によって出口へ移送自在な電気
湯沸かし器の流量補正方法において、
【0026】タンクと出口とを連通させる排出経路に、
該排出経路を通る液体の単位時間当たりの流量又は流量
変化を連続的に検出する流量検出手段を設け、
【0027】液体が貯留される液体通過部分における汚
染具合に基づいて、流量検出手段の検出値を補正するこ
とを特徴とする。
【0028】請求項9の方法は、請求項1の構成を方法
化したものであり、請求項1の構成による前記作用と同
等の作用を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0030】図1に電気湯沸し器の一例である電気ポッ
トが示されている。この電気ポットは、内部に上方から
凹入する有底筒状が形成された容器本体18と、貯湯用
空間1aの上方を覆う蓋体19とを設けて構成されてい
る。
【0031】容器本体18は、有底筒状の外ケース20
と、貯湯用空間1aを囲う内容器(タンクの一例)1
と、外ケース20と内容器1との各上端側を互いに連接
する肩ケース21とを備え、外ケース20と肩ケース2
1とは夫々合成樹脂にて作成されている。肩ケース21
は、その外周側が外ケース20の上端に連なる断面形状
として容器本体18の上部側外装体を構成するように形
成されている。肩ケース21の前面側(図1の紙面上に
おける左側)の上方には、前方に膨出した注水部21A
に形成されており、その内部の下端側に後述の給湯出口
22が配設されている。
【0032】内容器1は、夫々ステンレス鋼板で成る内
筒23と外筒24とによって形成されている。内筒23
は、円筒状の胴部23aと底板部23bとを有して、そ
の内部が貯湯用空間1aとなる有底筒状に形成されてい
る。胴部23aの上端側には、径方向に凸入した絞り部
23cが形成されるとともに、そのやや下側に内方に突
出した満水目盛23dが一体形成されている。外筒24
の胴部24aの上端は、内筒の胴部23aの上端に気密
に接合されて、内筒23と外筒24との間に密閉空間2
5を形成してあり、この密閉空間25が真空処理される
(真空でなくても良い)。
【0033】底板部23bの中央部下面には、サーミス
タ等から成る底センサ(容器温度センサ)26が下側か
ら当接するように配置されており、貯湯用空間1aの温
度を検出する。そして、この底センサ26を囲うように
ヒータユニット27が設けてある。ヒータユニット27
の下側には、内容器1の底を下側から覆う遮熱板28が
装備されており、その遮熱板28の下側に電動ポンプ
(送出手段Gの一例)2が配置されている。
【0034】電動ポンプ2は、底板部23bを貫通する
状態に設けられた吸引管2aと、排出経路4に接続され
る吐出管2bとを備えて、内容器1の底と外ケース20
の底20aとの間の底空間部29に配置されている。
尚、この底空間部29には、上面が遮熱板30aで覆わ
れた電装ケース30も設置されており、その中にマイコ
ンや制御回路基板等の電装品が収納されている。
【0035】電動ポンプ2と給湯出口22とを繋ぐ排出
経路4は、吐出管2bに接続される下液量管4aと、流
量検出手段5と、下液量管4aと、上液量管4bと、転
倒止水弁31と、注出管4cと、給湯出口22を下端に
備えた出口管4dとから構成されている。透明ガラス管
で成る下液量管4aの外周側には、貯湯用空間1aの残
量を検出するための電子水量センサ32が配設されてい
る。
【0036】電動ポンプ2の単位時間当たりの吐出量を
変更するには、供給電圧を高めて電動ポンプ2の駆動速
度を上げて流量を増し、供給電圧を低めて電動ポンプ2
の駆動速度を落として流量を減らす電圧制御手段と、電
動ポンプをパルス電流によって回転駆動するようにして
おき、その1パルス当たりにおける実通電時間を長くし
て電動ポンプ2の駆動速度を上げて流量を増し、1パル
ス当たりにおける実通電時間を短くすることで電動ポン
プ2の駆動速度を落として流量を減らすパルス制御手段
とがある。
【0037】蓋体19は、合成樹脂製の上板33と下板
34とを一体化して成り、肩ケース21の後端側に設け
られたヒンジ機構35を介して、開閉自在及び着脱自在
に容器本体18に支持されるとともに、内容器1の上面
側開口を覆う閉じ位置で容器本体18にロックするため
のロック機構36を備えている。蓋体19の略中央位置
には、手動による押し操作によって給湯する公知のエア
ー供給機構E(送出手段Gの一例)を構成するための押
板37が上下スライド移動自在に装備されている。エア
ー供給機構Eは、エアー型ベローズ38、エアー経路3
9、空気・蒸気経路40、転倒止水弁41等を備えてい
る。このエアー供給機構Eが付いていない電気ポットで
も良い。
【0038】次に、本電気ポットに採用されている定量
供給装置Aについて説明する。定量供給装置Aは、予め
設定した量だけ給湯したら自動的に止まるように機能す
るものであり、以下にその構成について説明する。
【0039】図6に示すように、定量供給装置Aは、所
望量の目標給湯量を設定する流量設定器3と、電動ポン
プ2と給湯出口22とを繋ぐ排出経路4に装備された流
量検出手段5と、制御装置42とから構成され、制御装
置42は、流量検出手段5の検出情報に基づいて給湯出
口22から排出された湯(液体の一例)の量を、流量設
定器3で設定された目標給湯量に合致させる定量制御機
能を有している。
【0040】図3、図4に示すように、流量検出手段5
は、排出経路4を通る湯の単位時間当たりの流量を検出
するものであり、上方に向けて流れる湯によって回転駆
動される状態に排出経路4に配置された羽根車機構6に
装備された羽根車11と、この羽根車11の単位時間当
たりの回転数を検出する回転数センサとで構成されてい
る。回転数センサは、羽根車11によって遮光されたO
FF状態と遮光されないON状態とが、羽根車11の回
転によって繰返される光センサSに構成されている。
【0041】羽根車機構6は、下液量管4aと上液量管
4bとを連通するように介装された略円筒状の本体管7
と、本体管7の上下に設けられた接続管部7A,7Bに
支承されたシャフト8と、羽根車11とで構成されてい
る。尚、12はスラストワッシャである。
【0042】本体管7は、互いに同じ部品である上下の
接続管部7A,7Bと、これらに亘って嵌合された透明
なガラス管7Cとで構成されており、接続管部7A,7
Bは、段付き管7aと、シャフト8を回転自在に内嵌自
在な穴状の軸受7bと、この軸受7bを段付き管7aに
内装するための3枚の支持フィン7cとを備えて構成さ
れている。羽根車11は、シャフト8に回転自在に外嵌
されるボス部11aと、湯流れ方向に対して傾斜した3
枚のプロペラ9と、プロペラ9の上側に位置する2枚の
遮光フィン10とを一体形成して構成されている。
【0043】光センサSは、発光器13と、これの光を
受光自在な受光器14と、これらを支持する配線プリン
ト基板15と、配線プリント基板15を支持するセンサ
ホルダ16と、センサカバー17とを備えて構成されて
いる。センサホルダ16とセンサカバー17とは、本体
管7を被う状態で着脱自在であり、ガラス管7Cの外周
において嵌め込んで一体化することで、ガラス管7Cに
相対移動しない状態に外嵌取付けできるようになってい
る。その外嵌取付け状態では、発光器13と受光器14
とで決定される光道Lが、上接続管部7Aと羽根車11
との上下間において剥き出し状態のシャフト8のすぐ傍
を通る状態に設定されている。
【0044】つまり、電動ポンプ2が駆動されて湯が送
られてくると、下から上に向かう湯の流れがプロペラ9
に作用して、図5に示すように、ボス部11aが上接続
管部7Aのスラストワッシャ12に接触する状態に羽根
車11を瞬時に押し上げつつ回転駆動させる。すると、
光道Lに干渉する高さ位置にて遮光フィン10が回転す
る状態になり、回転する遮光フィン10,10による光
の遮断及び開通が繰り返されることによる連続したON
−OFF信号により、光センサSは羽根車11の単位時
間当たりの回転数を検出できるようになっている。
【0045】そして、電動ポンプ2が停止して湯の流れ
が無くなると、揚力が無くなって羽根車11が下側のス
ラストワッシャ12に接触する高さ位置に下降して、遮
光フィン10が光道Lと干渉しない状態になるとともに
回転が停止する。この羽根車11の回転が停止した場合
には、光道Lを遮るものが存在しなくなって受光器14
が受光し続けるので、光センサSのON状態が所定時間
以上続行される場合には、給湯出口22からの湯排出
(液体供給)が為されていないと見なす停止制御手段5
3を制御装置42に備えてある。
【0046】又、タンク1内に貯留されている湯の喫水
線Fが光道Lより下の高さ位置にあると、ガラス管7C
によって光が屈折することから減光されたような状態に
なり、そのことを受光器14が感知して光センサSから
中間ON信号として出力し、湯の喫水線Fが光道Lより
も上側にあると、その湯の存在によって光の屈折が軽減
され、光センサSはON信号を出力することから、光セ
ンサSによって液面の位置が所定高さ位置にあるか否か
を検出する液位センサとしても機能できるようになって
いる。従って、所定高さ位置をタンク1内の水又は湯の
上限位置とすれば、タンク1の満タン検出として用いる
ことが可能である。
【0047】流量設定器3は、図2に示す如く、注水部
21Aの上面に配備の表示装置43と、増量設定スイッ
チ44と、減量設定スイッチ45とで構成されている。
即ち、増量設定スイッチ44を押すと、その押し続けて
いる間は、そのときに表示装置43の液晶数字部43a
に示されている給湯量から、例えば1cc(ml)毎で
順次数字が増えて行き、減量設定スイッチ45を押す
と、その押し続けている間は、そのときに表示装置43
の液晶数字部43aに示されている給湯量から、例えば
1cc毎で順次数字が減って行くように構成されてい
る。
【0048】尚、タイマー及び計量スイッチを兼ねる増
減量設定スイッチ44,45、後述の給湯スイッチ4
6、及びその他の各スイッチ類(再沸騰スイッチ49、
保温選択スイッチ50、ロック解除スイッチ51、おや
すみスイッチ52等)、並びに表示装置43は、図6に
示すように、いずれも制御装置42に接続されている。
【0049】従って、液晶数字部43aを見ながら増減
量設定スイッチ44,45を操作して、所望の給湯量
(200cc等)を設定し、ロック解除スイッチ51を
操作してロック解除、それから給湯スイッチ46を押し
操作すれば、液晶数字部43aに設定された量だけ給湯
出口22から湯が排出されるように、自動的に電動ポン
プ2が駆動及び停止制御される定量供給が行えるのであ
る。つまり、制御装置42は、流量検出手段5の検出情
報に基づく取出し量が、湯の目標取出し量を設定自在な
流量設定器3によって予め設定された目標値に合致する
よう、電動ポンプ2を作動させるものとして機能するの
である。
【0050】図1、図6に示すように、内容器1内の湯
の状態を検出する状態検出手段Dを備え、流量検出手段
5による検出値を、そのときの液体の状態に応じた補正
係数Kを乗じて補正する第1補正手段48を制御装置4
2に設けてある。状態検出手段Dとしては、貯湯用空間
1aの湯温度を検出する湯温センサ47(前述の底セン
サ26で兼用させても良い)と、流量検出手段5とであ
る。
【0051】湯温センサ47によって検出された湯の温
度により、温度補正係数k1が次のように制御装置42
に設定されている。この補正は、温度によって湯の粘度
が変わることに起因して行われる。 湯温 温度補正係数k1 90度以上 0.9 60〜90度 1.0 60度未満 1.1 例えば、湯温が95度において、流量検出手段5の検出
流量値が10cc/secであるときには、第1補正手
段48によって10×0.9=9cc/secに補正さ
れ、又、湯温55度において、検出流量値が8cc/s
ecであるときには、第1補正手段48によって8×
1.1=8.8cc/secに補正されるのである。
【0052】羽根車11の回転数、即ち、光センサSの
1回のON−OFFサイクルに要する時間Δtの長さに
よる流量補正係数k2が次のように制御装置42に設定
されている。これは、羽根車11の回転数が速くなると
(流量が多くなると)、光センサSの追従性能が追いつ
かなくなり、実際よりも少ない目に検出してしまうこと
に起因している。 例えば、羽根車11の回転数が比較的低速であってΔt
が0.8であるときに、流量検出手段5の検出流量値が
4cc/secであれば、第1補正手段48によって4
×1.01=4.04に補正され、又、羽根車11の回
転数が比較的速くΔtが0.1であるときに、流量検出
手段5の検出流量値が15cc/secであれば、第1
補正手段48によって15×1.10=16.5に補正
されるのである。
【0053】参考に、実際の給湯制御作動について記し
ておく。流量検出手段5の上側に装備されている転倒止
水弁31には、約40ccの空隙が存在しており、その
分の流量を目標給湯量に加算する制御が自動的に行われ
ている。つまり、排出経路4における出口22と流量検
出手段5との間に転倒止水弁31を介装し、出口22か
ら排出された液体の量を、転倒止水弁31内に貯留され
る液体の量を見越して制御する見做し制御機能を制御装
置42に備えてある。又、排出経路4としての最も高い
部分を越えるまでは湯が出ないので、その分の流量補正
も行われている。フィードバック制御を行うものではあ
るが、羽根車11の1回転当たりの流量から、目標給湯
量が設定されると直ちに電動ポンプ2に通電するパルス
電流のパルスカウント数が対応して求められるようにし
てあり、制御作動の迅速化を図ってある。
【0054】電動ポンプ2が回転し始める給湯スタート
時には、羽根車11がゆっくりと回転し始めるので、最
初の数十〜数百m・secの間は光センサSのON−O
FFをカウントしないように制御されている。又、タン
ク1内の湯が無くなったときに、給湯操作して電動ポン
プ2を動かすと、その振動によって羽根車11がチャタ
リングを起こすことがあるが、そのときに、偶然に遮光
フィン10が光道Lを跨ぐ範囲で振動するような状態に
なると、湯が流れていないのにON−OFF信号が連続
検出されて、給湯信号が出る誤作動につながるので、光
センサSにおける極く短い周期でのON−OFF信号は
カットする制御も組み込まれている。
【0055】次に、汚れによる検出精度の誤差を補正す
る流量補正手段について説明する。タンク1に入れるの
は一般的には水道水であるが、水道水には、カルキ、消
毒剤等の種々の溶解物質が含まれているため、使ってい
るうちにそれらの溶解物質が析出してタンク内壁等に付
着し、堆積するようになる。その堆積物によってタンク
内壁や排出経路内壁であるガラス管7C等の液体通過部
分aが次第に汚れていくので、そうなると光センサSに
おける光の透過率が次第に悪くなって、発光器13の発
する光が受光器14に届き難くなったり、乱反射して誤
検出したりといった具合に、遮光のON−OFFが、つ
まりは、光センサSの動作が不安定になって正確な流量
検出ができなくなるのである。即ち、汚れが進行するに
従って実際の流量よりも検出流量が少ない目になり、そ
の誤差がし次第に大きくなってゆくのである。
【0056】そこで、図3、図6に示すように、光セン
サSを、液体が通る部分である液体通過部分における汚
染具合を検出する汚れ検出手段Yとして兼用し、この光
センサSの検出結果に基づいて、流量検出手段5として
の検出値を補正する第2補正手段57を制御装置42に
設けてある。具体的には、電気湯沸かし器としての製造
完了時(工場での出荷時)に、蒸留水、純水等の不純物
の混ざっていない液体をいれた状態で電動ポンプ2を設
定時間(例えば5秒間)駆動してからセットスイッチ5
9を操作すると、そのときの流量検出手段5による検出
流量mと、単位時間当たりの吐出量が予め測定されて分
かっている電動ポンプ2の前記設定時間の吐出量Mとを
比較し、そのときのm/M(検出流量m/吐出量M)が
基準補正係数K3として制御装置42に装備された不揮
発性メモリ等による記憶部58に自動的に記憶されるの
である。
【0057】そして、第2補正手段57は、液体通過部
分に液体が存在している時間に比例して流量検出手段5
の検出値の補正量を大きくするものに構成されている。
即ち、前述の電子水量センサ32が水の存在を検出して
いるON時間を電気湯沸し器としての使用時間とみなし
て、その通算ON時間がタイマー手段60によって計時
されており、その経過時間に比例して決まる第2補正係
数k3により、検出手段5の検出値を補正するようにな
る。つまり、実質的に水(湯)が入っている状態の時間
が測定されるものであり、水が無いが電源コンセントは
入っているという状態は通算時間には加味されない実状
に適合した制御が行われる。
【0058】例えば、単位時間当たりの増加率(予かじ
め設定された、経過時間に対する変化率の一例)をzと
すると、タイマー手段60による通算使用時間がtのと
きの流量検出手段5による単位時間当たり検出値がbで
あると、そのときの補正された制御上の検出値cは、 c=b×t×z として求められるのであり、t×zを第2補正手段57
による第2補正係数k3と定義される。例えば、b=1
00、z=1.1、t=20であるとしたきには、k3
=22、c=220になる。
【0059】但し、含まれるミネラル分が異なる等、タ
ンク1内に入れられる水の水質が都道府県によって若干
異なることから、電気湯沸し器を実際に使う地域即ち都
道府県によって増加率zがことなるので、選択スイッチ
61を押し操作して都道府県を選択して、先ず増加率z
を設定してからセットスイッチ59を操作することにな
る。つまり、選択スイッチ61を押すと、液晶数字部4
3aに都道府県が「北海道、青森、岩手、……」といっ
た具合に一定時間毎に入れ替わってゆくので、適合する
都道府県が表示されたときにもう一度選択スイッチ61
を押すとそのときに表示されている都道府県に適した増
加率zが設定される。
【0060】又、第2補正手段57は、液体通過部分の
汚れを落とすための洗浄操作が完了した状態を基準とし
て行われるものに構成されている。前述のように、使用
時間が長くなるに連れてタンク内壁等が汚れてゆくの
で、所定の長時間使用すると、ユーザーがクエン酸を用
いて液体通過部分を洗浄し、堆積物を取り除いて汚れを
落とすことが行われる。そこで、ユーザーは、洗浄が終
了すると、次に電源を入れた際には、先ずセットスイッ
チ59を操作して、第2補正手段57の機能を一旦リセ
ットさせ、第2補正係数k3を基準補正係数K3に、か
つ、タイマー手段60による通算使用時間tを0に夫々
リセットし、そこから再び第2補正手段57が開始され
るようにする。つまり、選択スイッチ61は、洗浄後等
におけるリセットスイッチとしても機能するものであ
る。
【0061】例えば、兵庫県において使用する場合で
は、電源を入れてから、先ず選択スイッチ61を操作し
て「兵庫県」を選択して設定し、次いでセットスイッチ
59を操作して第2補正手段57を起動させ、それから
通常の使用状態に入るようになる。第2補正手段57の
流量補正機能により、液体通過部分aが汚れて流量検出
手段5の検出値が実際よりも少ない目になっても、その
ときの通算使用時間から求められる適切な流量補正が働
き、「200cc」等の設定された量のお湯を吐出して
自動的に止まる定量供給機能が正確に機能するのであ
る。そして、1ヶ月間等の所定時間が経過して、クエン
酸洗浄を行うと、その完了時に再びセットスイッチ59
を操作し、第2補正手段57をリセットさせるのであ
る。
【0062】尚、コンセントを抜いて外部電源をOFF
としても、タイマー手段60や、使用時間に比例した第
2補正係数k3を覚えておく等の記憶部分を作動させ続
けるために、ボタン電池等の二次電池62を内蔵してあ
る(EEPROM等でも良い)。又、液体通過部分aと
は、排出経路4や電動ポンプ2内の水通過経路だけでな
く、タンク1や転倒止水弁31等の水(液体)を貯留す
る所等、液体が通りうる全ての箇所と定義する。
【0063】以上述べた第2補正手段57による検出流
量の補正は、液体を貯留自在なタンク1の液体を、送出
手段Gによって出口22へ移送自在な電気湯沸かし器の
流量補正方法において、
【0064】タンク1と出口22とを連通させる排出経
路4に、排出経路4を通る液体の単位時間当たりの流量
又は流量変化を連続的に検出する流量検出手段5を設
け、液体が貯留される液体通過部分aにおける汚染具合
に基づいて、流量検出手段5の検出値を補正するもので
あると定義することができる。
【0065】〔別実施形態〕 《1》 選択スイッチ61により、都道府県だけでなく
市町村レベルまで選べるよう、それらの情報を制御装置
42に予め記憶させておくようにしても良い。又、ミネ
ラル水、宮水、硬水等、タンク1に入れる液体の種類を
設定できるようにして、よりきめ細かな流量補正が行え
るようにしても良い。 《2》 図6に仮想線で示すように、電動ポンプ2が駆
動されている時間を測定するポンプタイマー63を電子
水量センサ32に代えて設け、ポンプタイマー63の通
算時間に比例して第2補正係数k3を大きくしてゆくよ
うに制御させる第3補正手段64を第2補正手段57に
代えて設ける構成としても良い。 《3》 図7に示すように、汚れ検出手段Yは、液体通
過部分aに存在する液体の透過率を検出する透過率セン
サTを設けて構成しても良い。つまり、光センサSによ
って透過率センサTを兼用させてあり、常時ガラス管7
c内における水(湯)の透過率を検出し、それによって
流量検出手段5の検出値を補正する第4補正手段65を
制御装置42に設けてある。つまり、あるときの流量検
出手段5による単位時間当たりの検出値がbで、そのと
きの透過率がqであれば、そのときの補正された制御上
の検出値cは、 c=b/q として求めることができる。
【0066】この第4補正手段65では、透過率を常時
検出してタイムリーに補正できるものであるから、第2
補正手段57による場合のように、使用時間を計時して
補正の変化率を予測する機能(記憶部58)、及び使用
地域の選択機能(選択スイッチ61)等が不要であり、
しかも、補正精度が優れる利点がある。参考として図8
に、透過率から検出流量を補正する制御の概略フローチ
ャートを示す。 《4》 定量供給装置Aに代えて、計量供給装置Bを備
えるようにしても良い。即ち、給湯スイッチ46を押し
て給湯させると、その給湯開始からの湯の排出量が液晶
表示部43aに随時更新表示されるように制御されるも
のであり、液晶表示部43aを見ながら給湯操作し、所
望の量が供給された時点で給湯スイッチ46の押し操作
を解除すれば、正確に所望量(例えば250cc)だけ
給湯することができるものである。又、切換スイッチ
(図示省略)を装備することにより、定量供給装置Aと
計量供給装置Bとの機能が選択設定できるようにすれ
ば、一層便利である。 《5》 補正手段57を、流量検出手段5による検出値
の複数を平均化処理して得られた平均値を用いるものに
構成しても良い。即ち、前述の単位時間当たり検出値b
を、例えば、連続した5回の流量検出値b1〜b5を算
術平均した値として用いる手段であり、より測定誤差の
少ない精度の良い流量補正が行えるようになって、定量
及び計量の精度をさらに向上させることが可能になる。
【発明の効果】
【0067】請求項1に記載の電気湯沸し器によれば、
液体通過部分の汚れ度合いに応じて流量検出値を補正す
る手段を設けたことにより、ミネラル、カルシウム、カ
ルキ等の液体に溶解している物質が析出してタンク内壁
や排出用パイプ内壁等の液体通過部分に堆積して汚す不
都合が生じても、定量供給や計量供給における制御精度
を長期に亘って維持できる等、正確な流量検出が行える
ものとして提供できるに至った。
【0068】請求項2に記載の電気湯沸し器によれば、
排出経路の液体の流れによって回転する羽根車と、羽根
車の回転に伴ってON−OFF作動する光センサとで流
量検出手段を構成させる工夫により、優れた検出精度を
発揮することができて、請求項1の構成による前記効果
を強化することができた。
【0069】請求項3に記載の電気湯沸し器によれば、
請求項1又は2の構成によるいずれかの前記効果を奏す
るとともに、液体通過部分に液体が存在している時間に
比例して検出値の補正量を大きくするという、使用時間
の増加に伴って汚れも増大する実状に適合した流量検出
値の補正を行わせる工夫により、使用時間の多少に拘わ
らずに正確な流量検出が行えるようになった。
【0070】請求項4に記載の電気湯沸し器によれば、
電動ポンプの駆動時間を把握するという、制御入力対象
として分かり易い現象を捉えることにより、使用時間に
比例して補正量を多くする制御を精度良く行うことがで
き、請求項1又は2の構成によるいずれかの前記効果を
強化することができた。
【0071】ある構成の電気湯沸し器によれば、請求項
1又は2の構成によるいずれかの前記効果を奏するとと
もに、検出値の補正量を経過時間が増えるに従って増大
させるに関する変化率を予め設定することができるか
ら、時間経過に対する汚れ具合が、地方や地域、環境や
気象条件等種々の要因によって異なることに対応させる
ことができ、使用条件が異なっても正確な流量検出が行
える便利なものにできた。
【0072】請求項5に記載の電気湯沸し器によれば、
請求項3〜5の構成によるいずれかの前記効果を奏する
とともに、液体通過部分の汚れを落とすための洗浄操作
が完了した状態を基準として補正手段を行わせることに
より、洗浄して汚れが取れたにも拘わらずに流量検出値
を過剰に補正する不都合が解消されて、実際の使用状況
に合致した精度の良い補正が行えるようになった。
【0073】請求項6に記載の電気湯沸し器によれば、
請求項1〜5の構成によるいずれかの前記効果を奏する
とともに、複数の検出値を平均化処理して1つの検出値
として用いる工夫により、流量検出箇所やその測定時間
が種々に異なることがあっても正確な流量検出が行え、
信頼性に優れる利点がある。
【0074】請求項7に記載の電気湯沸し器によれば、
請求項1〜6の構成によるいずれかの前記効果を奏する
とともに、液体の透過率を検出する透過率センサで汚れ
検出手段としたので、汚れ具合をダイレクトに検出する
ことができるから、例えば、汚れの進行を予測して補正
するような場合に比べて、より正確な汚れ具合の検出及
びその補正が行えるようになり、流量検出値の信頼性を
より向上できる利点がある。
【0075】請求項8に記載の電気湯沸し器によれば、
請求項7の構成による前記効果を奏するとともに、流量
検出手段として装備されている光センサによって透過率
センサが兼用でき、必要な機能を備えながらコストダウ
ンできる合理的なものにできた。
【0076】請求項9に記載の電気湯沸し器の流量補正
方法によれば、液体通過部分の汚れ度合いに応じて流量
検出値を補正する手段を設けたことにより、ミネラル
分、カルシウム等の液体に溶解している物質が析出して
タンク内壁や排出用パイプ内壁等の液体通過部分に堆積
して汚す不都合が生じても、定量供給や計量供給におけ
る制御精度を長期に亘って維持できる等、正確な流量検
出が行えるものとして提供できるに至ったという、請求
項1の構成による前記効果と同等の効果を奏することが
できた。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】電気ポットの概略構造を示す一部切欠きの側面
図である。
【図2】蓋体の平面図である。
【図3】流量検出手段の構造を示す側面図である。
【図4】(イ)は図3の横断面図、(ロ)は回転体単品
の側面図である。
【図5】回転作動中の羽根車を示す側面図である。
【図6】定量供給装置の制御系統を示すブロック図であ
る。
【図7】定量供給装置の別制御系統を示すブロック図で
ある。
【図8】図7における流量補正手段の制御フローを示す
図である。
【符号の説明】
【0078】 1 タンク 4 排出経路 5 流量検出手段 11 羽根車 22 出口 57 補正手段 a 液体通過部分 q 透過率 z 変化率 G 送出手段 S 光センサ T 透過率センサ Y 汚れ検出手段

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を貯留自在なタンクと、このタンク内
    の液体を外部に取出すための出口と、前記タンク内の液
    体を前記出口へ強制的に移送する送出手段とを備え、前
    記タンクと前記出口とを連通させる排出経路に、該排出
    経路を通る液体の単位時間当たりの流量又は流量変化を
    連続的に検出する流量検出手段を設けるとともに、 液体が通る部分である液体通過部分における汚染具合を
    検出する汚れ検出手段を設け、この汚れ検出手段の検出
    結果に基づいて、前記流量検出手段の検出値を補正する
    補正手段を設けてある電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】前記流量検出手段は、前記排出経路を流れ
    る液体によって回転駆動される状態に前記排出経路に配
    置された羽根車と、該羽根車によって遮光されたOFF
    状態と遮光されないON状態とが、前記羽根車の回転に
    よって繰返される光センサとで構成されている請求項1
    に記載の電気湯沸し器。
  3. 【請求項3】前記補正手段は、前記液体通過部分に液体
    が存在してた時間に比例して前記検出値の補正量を大き
    くするものに構成されている請求項1又は2に記載の電
    気湯沸し器。
  4. 【請求項4】前記送出手段が電動ポンプであり、前記補
    正手段は、前記電動ポンプの駆動時間に比例して前記検
    出値の補正量を大きくするものに構成されている請求項
    1又は2に記載の電気湯沸し器。
  5. 【請求項5】前記補正手段は、前記液体通過部分の汚れ
    を落とすための洗浄操作が完了した状態を基準として行
    われるものに構成されている請求項3若しくは4のいず
    れか1項に記載の電気湯沸し器。
  6. 【請求項6】前記補正手段は、前記流量検出手段による
    検出値の複数を平均化処理して得られた平均値を用いる
    ものに構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の電気湯沸し器。
  7. 【請求項7】前記汚れ検出手段は、前記液体通過部分に
    存在する液体の透過率を検出する透過率センサを設けて
    構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の電
    気湯沸し器。
  8. 【請求項8】前記透過率センサが、請求項2に記載され
    た前記光センサによって構成されている請求項7に記載
    の電気湯沸し器。
  9. 【請求項9】液体を貯留自在なタンク内の液体を、送出
    手段によって出口へ移送自在な電気湯沸かし器の流量補
    正方法であって、 前記タンクと前記出口とを連通させる排出経路に、該排
    出経路を通る液体の単位時間当たりの流量又は流量変化
    を連続的に検出する流量検出手段を設け、 前記液体が貯留される液体通過部分における汚染具合に
    基づいて、前記流量検出手段の検出値を補正する電気湯
    沸し器の流量補正方法。
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