JP3522346B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3522346B2
JP3522346B2 JP21756794A JP21756794A JP3522346B2 JP 3522346 B2 JP3522346 B2 JP 3522346B2 JP 21756794 A JP21756794 A JP 21756794A JP 21756794 A JP21756794 A JP 21756794A JP 3522346 B2 JP3522346 B2 JP 3522346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特にセルフアライメント法でコンタクトホールを
形成する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置の高集積化にともな
い、パターンサイズが微細化されて写真製版でのアライ
メントずれに対するマージンは減少している。そのた
め、半導体基板を露出させるコンタクトホールの形成方
法として、実際のコンタクトホールサイズよりも大きな
エッチングマスクパターンを形成して周囲のパターンを
利用してコンタクトホールを形成するセルフアライメン
ト法が提案されている。
【0003】以下に半導体装置の製造工程の部分断面図
である図36〜図41を用いて、従来のセルフアライメ
ント法によるコンタクトホールの形成方法を工程順に説
明する。
【0004】まず図36に示す工程において、半導体基
板101上に装置分離領域102を形成し、その後、ゲ
ート酸化膜103aおよび103bとなる酸化膜(図示
せず)を堆積し、それに重ねてゲート電極104aおよ
び104bとなる多結晶シリコン層(図示せず)を堆積
し、さらに重ねて保護膜105aおよび105bとなる
酸化膜(図示せず)を堆積する。そして、その上に図示
しないレジストパターンを形成し、当該レジストパター
ンをエッチングマスクとしてエッチングを行い、所定の
パターンのゲート酸化膜103aおよび103b、ゲー
ト電極104aおよび104b、保護膜105aおよび
105bを形成する。
【0005】次に図37に示す工程において、ゲート電
極104aおよび104bを保護するために、全面に酸
化膜(図示せず)を形成した後、異方性エッチングであ
るリアクティブイオンエッチング(以後RIEと呼称)
法により、ゲート電極104aおよび保護膜105aの
側面にサイドウォール106aおよび106bが、ゲー
ト電極104bおよび保護膜105bの側面にはサイド
ウォール106cおよび106dが残るように酸化膜を
除去する。
【0006】次に図38に示す工程において、表面全体
に絶縁のための酸化膜107を堆積し、その上に、酸化
膜107以下の層をエッチングから保護するために窒化
膜で構成されるエッチングストッパー膜108を堆積
し、さらにシリコン酸化膜で層間膜109堆積する。こ
の層間膜109の表面はその下に形成されているパター
ンによる凹凸のために平坦ではない。そこで、RIE法
によるエッチバック、または、熱処理によるリフロー法
により層間膜109の表面を平坦化する。
【0007】次に図39に示す工程において、平坦化さ
れた層間膜109上にフォトレジストを塗布し、パター
ニングによりレジストパターン111が形成される。セ
ルフアライメント法において、このレジストパターン1
11の開口部の寸法d’は、形成しようとするコンタク
トホールの寸法dより若干大きく形成される。また、図
39において、レジストパターン111の開口部の本来
の位置を破線で示し、アライメントずれによる実際の開
口部の位置を実線で示し、アライメントずれの大きさを
距離Xで示す。このとき、レジストパターン111の開
口部の側面の下部にはエッチングストッパー膜108の
傾斜部108Sが位置している。
【0008】次に図40に示す工程において、レジスト
パターン111をエッチングマスクとして、RIE法に
よりエッチングを行う。この場合、コンタクトホールの
形成が目的であるため半導体基板101が露出するよう
にオーバーエッチングを行う。ここで、レジストパター
ン111の開口部の寸法d’は、コンタクトホールの寸
法dより大きいので、エッチングの進行により、まず、
エッチングストッパー膜108の傾斜部108Sが先に
露出する。
【0009】反応性エッチングであるRIE法は、エッ
チングの対象となる部分の材質の違いにより、多少の選
択性を有する。ここでは、ゲート電極104aおよび1
04bを保護するためのエッチングストッパー膜108
に対してはあまりエッチングが進まないが、層間膜10
9に対してはエッチングが進むことになる。従って、レ
ジストパターン111の開口部の寸法d’の範囲の層間
膜109が全て除去された後も、エッチングストッパー
膜108の傾斜部108Sおよび平坦部Fは残ってい
る。
【0010】次に図41に示す工程において、さらにエ
ッチング続けるとエッチングストッパー膜108の平坦
部108Fが除去され、ほぼ寸法dのコンタクトホール
が完成する。一方、エッチングストッパー膜108の傾
斜部108Sは、その傾斜のため実質的にエッチング方
向(垂直方向)の厚さが厚くなっているので完全には除
去されず、その一部が残ることになる。
【0011】以上説明したように、セルフアライメント
法によれば、エッチングストッパー膜108の傾斜部1
08Sが完全には除去されず、その一部が残るので、ゲ
ート電極104aおよび104bは保護される。従っ
て、コンタクトホールの寸法dより大きな寸法d’の開
口部をもつレジストパターン111を用いて、寸法dの
コンタクトホールを形成することができる。また、図3
9に示すようにレジストパターン111にアライメント
ずれが生じた場合でも、ずれの大きさが許容範囲内であ
れば所定の寸法dのコンタクトホールが得らる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置の製
造方法において、寸法dのコンタクトホールを形成する
ためには、層間膜109を除去するとともにエッチング
ストッパー膜108の平坦部108Fのみを除去し、エ
ッチングストッパー膜108の傾斜部108Sは、ゲー
ト電極104aおよび104bを保護するために完全に
除去しないことが望ましい。
【0013】RIE法によるドライエッチングでは、エ
ッチングストッパー膜108の傾斜部108Sにおける
エッチングレートは平坦部108Fにおけるエッチング
レートよりも大きいので、エッチングストッパー膜10
8が薄い場合において、レジストパターン111のアラ
イメントずれ、ゲート電極104aおよび104bの位
置関係などにより、エッチングストッパー膜108の傾
斜部108Sも除去され、図41に示すようにエッチン
グがサイドウォール106cあるいは106bに達する
ことがある。
【0014】この状態では、ゲート電極104aおよび
104bと、後の工程でコンタクトホール内に形成され
る配線とが耐圧不良により短絡して正常に動作しなくな
る可能性がある。
【0015】このような不具合を防止するために、エッ
チングストッパー膜108を厚くするとともに、保護膜
105aおよび105b、サイドウォール106a〜1
06dの膜厚を厚くすることが考えられる。しかし、こ
の場合、ゲート電極104aおよび104bと次に形成
される配線との短絡は防止できるが、表面の段差が著し
く大きくなるので、後工程に対するプロセス上の問題が
生じる。
【0016】以上説明したように、RIE法によるドラ
イエッチングを用いてコンタクトホールを形成する場合
には、エッチングストッパー膜108の傾斜部108S
におけるエッチングレートは平坦部108Fにおけるエ
ッチングレートよりも大きいので、ゲート電極104a
および104bと、次の工程で形成される配線とが耐圧
不良により短絡して正常に動作しなくなる可能性があ
り、半導体装置の歩留りおよび信頼性が低下するという
問題があった。
【0017】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、セルフアライメント法によりコン
タクトホールの形成する場合に、電極を保護する層のエ
ッチングが進行することを防止し、半導体装置の歩留り
および信頼性を向上した半導体装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0018】
【0019】
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板上に間隔
をあけて配線層を配設する工程と、(b)前記配線層にエ
ッチングが及ばないようにするための第1のエッチング
阻止層で前記配線層を覆う工程と、(c)前記第1のエッ
チング阻止層と、さらに上部に形成される層との間に層
間膜を形成する工程と、(d)前記層間膜、第1のエッチ
ング阻止層を順に選択的に除去して前記配線層間の前記
半導体基板に達するコンタクトホールを形成する工程と
を備え、前記工程(d)が、(e)前記層間膜上に第2のエッ
チング阻止層を介して形成したレジスト層を選択的に除
去して、第2のエッチング阻止層に達する第1の開口部
を形成する工程と、(f)前記第2のエッチング阻止層
に、前記第1の開口部に連続し、その断面形状が、前記
第1の開口部側の開口寸法が前記第1の開口部に等し
く、前記層間膜に向かうにつれて開口寸法が徐々に小さ
くなるテーパ状の第2の開口部を形成する工程を含み、
前記第2の開口部のテーパ部が前記配線層間における前
記第1のエッチング阻止層の傾斜部上方を覆うように形
成される
【0021】本発明に係る請求項2記載の半導体装置の
製造方法は、(a)半導体基板上に間隔をあけて第1の配
線層を配設する工程と、(b)前記第1の配線層にエッチ
ングが及ばないようにするための第1のエッチング阻止
層で前記第1の配線層を覆う工程と、(c)前記第1のエ
ッチング阻止層と、さらに上部に形成される層との間に
第1の層間膜を形成する工程と、(d)前記第1の層間膜
上に、前記第1の層間膜を挟んで前記第1の配線層に対
して交差するように、間隔をあけて第2の配線層を配設
する工程と、(e)前記第2の配線層にエッチングが及ば
ないようにするための第2のエッチング阻止層で前記第
2の配線層を覆う工程と、(f)前記第2のエッチング阻
止層と、さらに上部に形成される層との間に第2の層間
膜を形成する工程と、(g)前記第2の層間膜、前記第2
のエッチング阻止層、前記第1の層間膜、前記第1のエ
ッチング阻止層を順に選択的に除去して前記第1の配線
層間の前記半導体基板に達するコンタクトホールを形成
する工程とを備え、前記工程(g)が、(h)前記第2の層間
膜上に第3のエッチング阻止層を介して形成したレジス
ト層を選択的に除去して、第3のエッチング阻止層に達
する第1の開口部を形成する工程と、(i)前記第3のエ
ッチング阻止層に、前記第1の開口部に連続し、その断
面形状が、前記第1の開口部側の開口寸法が前記第1の
開口部に等しく、前記第2の層間膜に向かうにつれて開
口寸法が徐々に小さくなるテーパ状の第2の開口部を形
成する工程とを含み、前記第2の開口部のテーパ部が前
記第2の配線層間における前記第2のエッチング阻止層
の傾斜部上方を覆うように形成される
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【作用】本発明に係る請求項1記載の半導体装置の製造
方法によれば、工程(d)が、(e)層間膜上に第2のエッチ
ング阻止層を介して形成したレジスト層を選択的に除去
して、第2のエッチング阻止層に達する第1の開口部を
形成する工程と、(f)第2のエッチング阻止層に、第1
の開口部に連続し、その断面形状が、第1の開口部側の
開口寸法が第1の開口部に等しく、層間膜に向かうにつ
れて開口寸法が徐々に小さくなるテーパ状の第2の開口
部を形成する工程を含み、第2の開口部のテーパ部が配
線層間における第1のエッチング阻止層の傾斜部上方を
覆うように形成されるので、第1および第2の開口部を
介して層間膜をエッチングする場合に、テーパの下部に
形成された層がエッチングから保護され、第2の開口部
のテーパの下部に位置する第1のエッチング阻止層が共
に除去されて配線層が露出することが阻止され、配線層
間が短絡することが阻止される。
【0026】
【0027】本発明に係る請求項2記載の半導体装置の
製造方法によれば、工程(g)は、(h)第2の層間膜上に第
3のエッチング阻止層を介して形成したレジスト層を選
択的に除去して、第3のエッチング阻止層に達する第1
の開口部を形成する工程と、(i)第3のエッチング阻止
層に、第1の開口部に連続し、その断面形状が、第1の
開口部側の開口寸法が開口部に等しく、層間膜に向かう
につれて開口寸法が徐々に小さくなるテーパ状の第2の
開口部を形成する工程とを含み、第2の開口部のテーパ
部が第2の配線層間における第2のエッチング阻止層の
傾斜部上方を覆うように形成されるので、第1および第
2の開口部を介して第2の層間膜をエッチングする場合
に、テーパの下部に形成された層がエッチングから保護
され、第2の開口部のテーパの下部に位置する第2のエ
ッチング阻止層が共に除去されて第2の配線層が露出す
ることが阻止され、さらに第1の層間膜をエッチングす
る場合に、第2の開口部のテーパの下部に位置する第1
のエッチング阻止層が共に除去されて第1の配線層が露
出することが阻止され、第1および第2の配線層間が短
絡することが阻止される。
【0028】
【0029】
【実施例】
<第1の実施例>以下、本発明に係る半導体装置の製造
方法の第1の実施例であるセルフアライメント法による
半導体装置の製造工程を、工程の部分断面図である図1
〜図5を用いて順に説明する。
【0030】図1において、半導体基板101上に素子
分離領域102が形成され、半導体基板101上および
素子分離領域102上にゲート酸化膜103aおよび1
03bを介してゲート電極104aおよび104bが形
成され、さらにその上に保護膜105aおよび105b
が形成されている。ゲート電極104aおよび104b
を保護するために、ゲート電極104aおよび保護膜1
05aの側面に酸化膜のサイドウォール106aおよび
106bが、ゲート電極104bおよび保護膜105B
の側面には酸化膜のサイドウォール106cおよび10
6dが形成されている。また、表面全体に絶縁のための
酸化膜107が形成され、その上に、酸化膜107以下
の層をエッチングから保護するためにシリコン窒化膜で
構成されるエッチングストッパー膜108が形成されて
いる。さらに、エッチングストッパー膜108の上部に
は多結晶シリコン膜90が形成されている。
【0031】以上説明した構成を得るための工程は図3
6〜図38を用いて説明した従来のセルフアライメント
法による半導体装置の製造工程とほぼ同様であり、図3
6〜図38と同一の符号を付した構成については同じ構
成であるので重複する工程についての説明は省略する。
ここで、従来例と異なるのはエッチングストッパー膜1
08の上部に層間膜109を形成する代わりに、多結晶
シリコン膜90が形成されていることである。
【0032】次に図2に示す工程において、多結晶シリ
コン膜90上にパターニングによりレジストパターン1
11を形成し、当該レジストパターン111をエッチン
グマスクとして、Cl2/O2ガス等のプラズマを用いた
RIE法により、多結晶シリコン90とシリコン窒化膜
であるエッチングストッパー膜108のドライエッチン
グを行う。多結晶シリコンとシリコン窒化膜とのエッチ
ング選択比は高く、その値は5以上が得られ、シリコン
窒化膜はほとんどエッチングされないので、多結晶シリ
コン膜90が完全に除去されても、エッチングストッパ
ー膜108は十分な厚みを有し、傾斜部108Sおよび
平坦部108Fが残存した状態にある。
【0033】次に図3に示す工程において、レジストパ
ターン111を除去した後、多結晶シリコン膜90を熱
酸化等の方法により酸化し、酸化シリコンの層間膜90
0に変性させる。このとき、シリコン窒化膜であるエッ
チングストッパー膜108は、熱酸化等によるエッチン
グストッパー膜108以下の層の酸化を防ぐ、酸化防止
膜としても機能する。
【0034】次に図4に示す工程において、エッチング
ストッパー膜108の平坦部108Fをcl2ガスを用
いた高選択の異方性エッチングにより除去し、酸化膜1
07を露出させる。このときエッチングストッパー膜1
08の傾斜部108Sもエッチングされるが、その傾斜
のため実質的にエッチング方向(垂直方向)の厚さが厚
くなっているので十分な厚さを残すことになる。
【0035】次に図5に示す工程において、酸化膜10
7をC48等のフロロカーボン系プラズマを用いてエッ
チングすることで、開口寸法dのコンタクトホールが完
成する。
【0036】以上説明したように、エッチングストッパ
ー膜108であるシリコン窒化膜とのエッチング選択比
が高い多結晶シリコンで層間膜を形成することにより、
シリコン窒化膜はほとんどエッチングされず、多結晶シ
リコンがエッチングされるので、多結晶シリコン膜90
が完全に除去されても、エッチングストッパー膜108
は十分な厚みを残すことができる。従って、ゲート電極
104aおよび104bと、後の工程で形成される配線
との耐圧を保つことができ、配線短絡による不具合を防
ぐことができる。
【0037】<第2の実施例>以下、本発明に係る半導
体装置の製造方法の第2の実施例であるセルフアライメ
ント法による半導体装置の製造工程を、工程の部分断面
図である図6〜図11を用いて順に説明する。
【0038】図6において、半導体基板101上に装置
分離領域102が形成され、半導体基板101上および
装置分離領域102上にゲート酸化膜103aおよび1
03bを介してゲート電極104aおよび104bが形
成され、さらにその上に保護膜105aおよび105b
が形成されている。ゲート電極104aおよび104b
を保護するために、ゲート電極104aおよび保護膜1
05aの側面に酸化膜のサイドウォール106aおよび
106bが、ゲート電極104bおよび保護膜105b
の側面には酸化膜のサイドウォール106cおよび10
6dが形成されている。また、表面全体に絶縁のための
酸化膜107が形成され、その上に、酸化膜107以下
の層をエッチングから保護するためにシリコン窒化膜で
構成される第1のエッチングストッパー膜208が形成
されている。さらに、第1のエッチングストッパー膜2
08の上部には層間膜109が形成されている。
【0039】以上説明した構成を得るための工程は図3
6〜図38を用いて説明した従来のセルフアライメント
法による半導体装置の製造工程とほぼ同様であり、図3
6〜図38と同一の構成については同一の符号を付し、
重複する工程についての説明は省略する。ここで、従来
例と異なるのはエッチングストッパー膜108の名称が
第1のエッチングストッパー膜208となっていること
である。
【0040】図7に示す工程において、層間膜109の
上に窒化膜で構成される第2のエッチングストッパー膜
210を堆積する。
【0041】次に図8に示す工程において、第2のエッ
チングストッパー膜210の上に、フォトレジストを塗
布し、パターニングによりレジストパターン111が形
成される。セルフアライメント法において、このレジス
トパターン111の開口部の寸法d’は、形成しようと
するコンタクトホールの寸法dより若干大きく形成され
る。また、図8において、レジストパターン111の開
口部の本来の位置を破線で示し、アライメントずれによ
る実際の開口部の位置を実線で示し、アライメントずれ
の大きさをXで示す。
【0042】次に図9に示す工程において、レジストパ
ターン111をエッチングマスクとして、第2のエッチ
ングストッパー膜210に、CF4等のガスを用い、層
間膜109に向かうにつれて開口寸法が徐々に小さくな
るようなテーパ210Tを有する開口部を形成するよう
にドライエッチングを行う。
【0043】次に図10に示す工程において、C48
のガスを用いたドライエッチングにより、窒化膜に対す
る酸化膜のエッチングの割合(選択比)が大きく(>
5)なるエッチング条件で、層間膜109のエッチング
を行い第1のエッチングストッパー膜208を露出させ
る。
【0044】RIE法によるドライエッチングでは、第
1のエッチングストッパー膜208の傾斜部208Sに
おけるエッチングレートは平坦部208Fにおけるエッ
チングレートよりも大きいので、傾斜部208Sと層間
膜109との選択比が低下するが、第2のエッチングス
トッパー膜210のテーパ210Tが傾斜部208Sを
覆うように形成されているので、傾斜部208Sはエッ
チングから保護されることになる。このため、傾斜部2
08Sがこの時点でエッチングされて消失し、サイドウ
ォール106b、106cにエッチングが及び、ゲート
電極104aおよび104bが露出することが防止され
る。
【0045】次に図11に示す工程において、CF4
のガスを用いたドライエッチングにより、窒化膜に対す
る酸化膜のエッチングの割合(選択比)が小さく(〜
1)なるようなエッチング条件で、第1のエッチングス
トッパー膜208および保護膜107のエッチングを行
い半導体基板101を露出させる。
【0046】以上説明したように、セルフアライメント
法を用いてコンタクトホールを形成する場合において、
第2のエッチングストッパー膜210をテーパ210T
を有するように形成することで、ドライエッチングを用
いて層間膜209を除去するときにゲート電極104
a、104bの保護膜である第1のエッチングストッパ
ー膜208が完全に除去されることが防止され、ゲート
電極104a、104bと、後の工程で形成される配線
との耐圧を保つことができ、配線短絡による不具合を防
ぐことができる。
【0047】また、第2のエッチングストッパー膜21
0、層間膜209、第1のエッチングストッパー膜20
8、保護膜107のエッチングにRIE法を用いるの
で、これらのエッチングを連続的に行うことができ、コ
ンタクトホール形成に費やす時間を短縮することができ
る。
【0048】<第3の実施例>以下、本発明に係る半導
体装置の製造方法の第3の実施例であるセルフアライメ
ント法による半導体装置の製造工程を、工程の部分断面
図である図12〜図14を用いて順に説明する。
【0049】図12において、層間膜109の上に窒化
膜で構成される第2のエッチングストッパー膜210が
形成され、第2のエッチングストッパー膜210の上に
パターニングにより、開口部の寸法がd’のレジストパ
ターン111が形成されている。セルフアライメント法
において、このレジストパターン111の開口部の寸法
d’は、形成しようとするコンタクトホールの寸法dよ
り若干大きく形成される。
【0050】以上説明した構成を得るための工程は、図
6〜図8を用いて説明した本発明に係る半導体装置の製
造方法の第2の実施例とほぼ同様であり、図6〜図8と
同一の構成については同一の符号を付し、重複する工程
についての説明は省略する。
【0051】次に図13に示す工程において、レジスト
パターン111をエッチングマスクとして、第2のエッ
チングストッパー膜210をCF4等のガスを用いてド
ライエッチングにより除去して、層間膜109を露出さ
せる。
【0052】次に図14に示す工程において、O2ガス
を用いた疑似異方性エッチングにより、第2のエッチン
グストッパー膜210の開口寸法は変えずに、レジスト
パターン111の開口寸法を大きくして、第2のエッチ
ングストッパー膜210を庇のように露出させ、庇部2
10Eを形成する。
【0053】次に図15に示す工程において、C48
のガスを用いたドライエッチングにより、窒化膜に対す
る酸化膜のエッチングの割合(選択比)が大きく(>
5)なるようなエッチング条件で、層間膜109をエッ
チングし第1のエッチングストッパー膜208を露出さ
せる。
【0054】RIE法によるドライエッチングでは、第
1のエッチングストッパー膜208の傾斜部208Sに
おけるエッチングレートは平坦部208Fにおけるエッ
チングレートよりも大きいので、傾斜部208Sと層間
膜109との選択比が低下するが、第2のエッチングス
トッパー膜210の庇部210Eが傾斜部208Sを覆
うように形成されているので、傾斜部208Sはエッチ
ングから保護されることになる。このため、傾斜部20
8Sがこの時点でエッチングされて消失することが防止
される。続いて、CF4等のガスを用いたドライエッチ
ングにより、窒化膜に対する酸化膜のエッチングの割合
(選択比)が小さく(〜1)なるようなエッチング条件
で、第1のエッチングストッパー膜208および保護膜
107のエッチングを行い半導体基板101を露出させ
る。
【0055】以上説明したように、セルフアライメント
法を用いてコンタクトホールを形成する場合において、
レジストパターン111の開口寸法を大きくすること
で、第2のエッチングストッパー膜210が庇部210
Eを有するように形成することで、ドライエッチングを
用いて層間膜209を除去するときにゲート電極104
a、104bの保護膜である第1のエッチングストッパ
ー膜208が完全に除去されることが防止され、ゲート
電極104a、104bと、後の工程で形成される配線
との耐圧を保つことができ、配線短絡による不具合を防
ぐことができる。
【0056】また、第2のエッチングストッパー膜21
0、層間膜209、第1のエッチングストッパー膜20
8、保護膜107のエッチングにRIE法を用いるの
で、これらのエッチングを連続的に行うことができ、コ
ンタクトホール形成に費やす時間を短縮することができ
る。
【0057】<第4の実施例>上記第1および第2の実
施例では、単層配線に対するセルフアライメント法につ
いて示したが、多層配線に対してもセルフアライメント
法によりコンタクトホールが形成できる。
【0058】図16は、多層配線構造の半導体装置の配
線のレイアウトの一例を示す部分平面図である。図16
において、下層の第1層配線501aおよび501bが
図に対して水平方向に一定の間隔を有して並列に配置さ
れ、上層の第2層配線502aおよび502bが図に対
して垂直方向に一定の間隔を有して並列に配置されてい
る。第1層配線501aおよび501bと第2層配線5
02aおよび502bとが交わる部分のほぼ中央には、
本来、コンタクトホールが設けられる位置が破線領域5
03で示され、レジストパターンのアライメントずれな
どにより、破線領域503から図に対して水平方向左側
に距離X、垂直方向上側に距離Yだけずれた位置に、実
際に設けられたコンタクトホール503Aが示されてい
る。
【0059】本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例として、以上説明したような多層配線構造の半
導体装置において、セルフアライメント法によりコンタ
クトホールを設ける場合の製造工程を、工程の部分断面
図である図17〜図27を用いて順に説明する。
【0060】図17(a)に、図16に示すA−A’線
での矢視断面図を示し、図17(b)にB−B’線での
矢視断面図を示す。以下、A−A’線での矢視断面図お
よび、B−B’線での矢視断面図を、図18〜図26に
おいてそれぞれ(a)および(b)として示す。なお、
図16に示したコンタクトホール502は最終工程で形
成されるものであり、図17には示されていない。ま
た、図17〜図26においては、図16に示した第1層
配線501aおよび501b、第2層配線502aおよ
び502bはそれぞれ、ゲート電極104aおよび10
4b、金属配線201a、201bとして示す。
【0061】図17(a)において、半導体基板101
上に装置分離領域102が形成され、半導体基板101
上および装置分離領域102上にゲート酸化膜103a
および103bを介してゲート電極104aおよび10
4bが形成され、さらにその上に保護膜105aおよび
105bが形成されている。ゲート電極104aおよび
104bを保護するために、ゲート電極104aおよび
保護膜105aの側面に酸化膜のサイドウォール106
aおよび106bが、ゲート電極104bおよび保護膜
105bの側面には酸化膜のサイドウォール106cお
よび106dが形成されている。また、表面全体に絶縁
のための酸化膜107が形成され、その上に、酸化膜1
07以下の層をエッチングから保護するためにシリコン
窒化膜で構成される第1エッチングストッパー膜208
が形成されている。さらに、第1のエッチングストッパ
ー膜208の上部には第1の層間膜209が形成されて
いる。
【0062】図17(b)において、半導体基板101
の表面全体に絶縁のための酸化膜107が形成され、そ
の上に、酸化膜107以下の層をエッチングから保護す
るためにシリコン窒化膜で構成される第1のエッチング
ストッパー膜208が形成されている。さらに、第1の
エッチングストッパー膜208の上部には第1の層間膜
209が形成されている。
【0063】以上説明した構成を得るための工程は図3
6〜図38を用いて説明した従来のセルフアライメント
法による半導体装置の製造工程とほぼ同様であり、図3
6〜図38と同一の符号を付した構成については同じ構
成であるので重複する工程についての説明は省略する。
ここで、従来例と異なるのはエッチングストッパー膜1
08の名称が第1のエッチングストッパー膜208とな
り、層間膜109が第1の層間膜209となっているこ
とである。
【0064】図18(a)、(b)に示す工程におい
て、第1の層間膜209の表面全体に、多結晶シリコン
で構成され、金属配線201aおよび201bとなる金
属膜201を堆積し、さらにその上に保護膜202aお
よび202bとなる酸化膜202を堆積する。
【0065】次に図19(a)、(b)に示す工程にお
いて、酸化膜202の上に図示しないレジストパターン
を形成し、当該レジストパターンをエッチングマスクと
してエッチングを行い、第2層の配線として所定のパタ
ーンの金属配線201aおよび202aと保護膜201
bおよび202bを形成する。
【0066】次に図20(a)、(b)に示す工程にお
いて、金属配線201aおよび201bを保護するため
に、全面に酸化膜(図示せず)を形成した後、RIE法
により、金属電極201aおよび保護膜202aの側面
にサイドウォール203aおよび203bが、金属電極
201bおよび保護膜202bの側面にサイドウォール
203cおよび203dが残るように酸化膜を除去す
る。このとき、オーバーエッチングにより第1の層間膜
209がエッチングされる。
【0067】次に図21(a)、(b)に示す工程にお
いて、第1の層間膜209および保護膜202a、20
2b、サイドウォール203a〜203d以下の層をエ
ッチングから保護するためにシリコン窒化膜で構成され
る第2のエッチングストッパー膜210を堆積し、第2
のエッチングストッパー膜210の上に第2の層間膜2
05を堆積する。
【0068】この第2の層間膜205の表面はその下に
形成されているパターンによる凹凸のために平坦ではな
い。そこで、RIE法によるエッチバック、または、熱
処理によるリフロー法により第2の層間膜205の表面
を平坦化し、続いて、第2の層間膜205以下の層をエ
ッチングから保護するためにシリコン窒化膜で構成され
る第3のエッチングストッパー膜206を堆積する。
【0069】次に図22(a)、(b)に示す工程にお
いて、第3のエッチングストッパー膜206の上に、フ
ォトレジストを塗布し、パターニングによりレジストパ
ターン211が形成される。セルフアライメント法にお
いて、このレジストパターン211の開口部の寸法d’
は、形成しようとするコンタクトホールの寸法dより若
干大きく形成される。
【0070】また、図16に示すように、実際に設けら
れるコンタクトホール503Aは、レジストパターンの
アライメントずれなどにより、本来、コンタクトホール
が設けられる破線領域503から図に対して水平方向左
側に距離X、垂直方向上側に距離Yだけずれた位置に設
けられるので、図22(a)において、実際の開口部の
位置を実線で示し、アライメントずれの大きさを距離Y
で示し、図22(b)においては距離Xで示す。
【0071】次に図23(a)、(b)に示す工程にお
いて、レジストパターン211をエッチングマスクとし
て、第3のエッチングストッパー膜206にCF4等の
ガスを用い、第2の層間膜205に向かうにつれて開口
寸法が徐々に小さくなるようなテーパ206Tを有する
開口部を形成するようにドライエッチングを行う。
【0072】次に図24(a)、(b)に示す工程にお
いて、C48等のガスを用いたドライエッチングによ
り、窒化膜に対する酸化膜のエッチングの割合(選択
比)が大きく(>5)なるようなエッチング条件で、第
2の層間膜205のエッチングを行い、第2のエッチン
グストッパー膜210を露出させる。
【0073】RIE法によるドライエッチングでは、第
2のエッチングストッパー膜210の傾斜部210Sに
おけるエッチングレートは平坦部210Fにおけるエッ
チングレートよりも大きいので、傾斜部210Sと第2
の層間膜205との選択比が低下するが、第3のエッチ
ングストッパー膜206のテーパ206Tが傾斜部21
0Sを覆うように形成されているので、エッチングから
保護されることになる。このため、傾斜部210Sがこ
の時点でエッチングされて消失することが防止される。
【0074】次に図25(a)、(b)に示す工程にお
いて、CF4等のガスを用いたドライエッチングによ
り、窒化膜に対する酸化膜のエッチングの割合(選択
比)が小さく(〜1)なるようなエッチング条件で、第
2のエッチングストッパー膜210の平坦部210Fを
除去して第1の層間膜209を露出させる。
【0075】次に図26(a)、(b)に示す工程にお
いて、C48等のガスを用いたドライエッチングによ
り、窒化膜に対する酸化膜のエッチングの割合(選択
比)が大きく(>5)なるようなエッチング条件で、第
1の層間膜209のエッチングを行い、第1のエッチン
グストッパー膜208を露出させる。
【0076】RIE法によるドライエッチングでは、第
2のエッチングストッパー膜210の傾斜部210Sお
よび第1のエッチングストッパー膜208の傾斜部20
8Sにおけるエッチングレートは平坦部210Fおよび
208Fにおけるエッチングレートよりも大きいので、
傾斜部208Sと第1の層間膜209との選択比および
傾斜部208Sと第1の層間膜209との選択比が低下
するが、第2の層間膜205や第2のエッチングストッ
パー膜208が存在するので、エッチングから保護され
ることになる。このため、傾斜部210Sおよび208
Sがこの時点でエッチングされて消失することが防止さ
れる。
【0077】次に図27(a)、(b)に示す工程にお
いて、CF4等のガスを用いたドライエッチングによ
り、窒化膜に対する酸化膜のエッチングの割合(選択
比)が小さく(〜1)なるようなエッチング条件で、第
1のエッチングストッパー膜208および酸化膜107
を除去して半導体基板101を露出させる。
【0078】以上説明したように、セルフアライメント
法を用いてコンタクトホールを形成する場合において、
第3のエッチングストッパー膜206にテーパ206T
ができるようにエッチングを施すため、第2の層間膜2
05、第2のエッチングストッパー膜210、第1の層
間膜209、第1のエッチングストッパー膜208を除
去するときに、金属配線201a、201bの保護膜お
よびゲート電極104a、104bの保護膜105a、
105bが除去されることなく、コンタクトホールを形
成することができるので、金属配線201aおよび20
1bとゲート電極104aおよび104bとが短絡する
ことが防止され、半導体装置の製造歩留りおよび信頼性
が向上する。
【0079】また、第3のエッチングストッパー膜20
6のテーパ206Tの形成、第2の層間膜205、第2
のエッチングストッパー膜210、第1の層間膜20
9、第1のエッチングストッパー膜208、酸化膜10
7をエッチングする工程のいずれもがRIEによりなさ
れるので、これらの工程を連続して行うことができる。
【0080】<第5の実施例>本発明に係る半導体装置
の製造方法の第4実施例として、多層配線構造の半導体
装置において、セルフアライメント法によりコンタクト
ホールを設ける場合の製造工程を、工程の部分断面図で
ある図28〜図35を用いて順に説明する。なお、多層
配線構造の半導体装置の配線のレイアウトは、部分平面
図である図16と同様であり、図16に示すA−A’線
での矢視断面図および、B−B’線での矢視断面図を、
以下図28〜図35においてそれぞれ(a)および
(b)として示す。また、図28に示す構成に至る工程
は、図17〜図21を用いて説明した、本発明に係る半
導体装置の製造方法の第4実施例と同様であり、同一の
構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0081】図29(a)、(b)に示す工程におい
て、第3のエッチングストッパー膜206の上に、フォ
トレジストを塗布し、パターニングによりレジストパタ
ーン211が形成される。セルフアライメント法におい
て、このレジストパターン211の開口部の寸法d’
は、形成しようとするコンタクトホールの寸法dより若
干大きく形成される。
【0082】また、図16に示すように、実際に設けら
れるコンタクトホール503Aは、レジストパターンの
アライメントずれなどにより、本来、コンタクトホール
が設けられる破線領域503から図に対して水平方向左
側に距離X、垂直方向上側に距離Yだけずれた位置に設
けられるので、図29(a)において、実際の開口部の
位置を実線で示し、アライメントずれの大きさを距離Y
で示し、図29(b)においては距離Xで示す。
【0083】次に図30(a)、(b)に示す工程にお
いて、レジストパターン211をエッチングマスクとし
て、第3のエッチングストッパー膜206をCF4等の
ガスを用いてドライエッチングにより除去して、第2の
層間膜205を露出させる。
【0084】次に図31(a)、(b)に示す工程にお
いて、O2ガスを用いた疑似異方性エッチングにより、
第3のエッチングストッパー膜206の開口寸法は変え
ずに、レジストパターン211の開口寸法を大きくし
て、第3のエッチングストッパー膜206を庇のように
露出させ、庇部206Eを形成する。
【0085】次に図32(a)、(b)に示す工程にお
いて、C48等のガスを用いたドライエッチングによ
り、窒化膜に対する酸化膜のエッチングの割合(選択
比)が大きく(>5)なるようなエッチング条件で、第
2の層間膜205をエッチングし第2のエッチングスト
ッパー膜302を露出させる。
【0086】RIE法によるドライエッチングでは、第
2のエッチングストッパー膜210の傾斜部210Sに
おけるエッチングレートは平坦部210Fにおけるエッ
チングレートよりも大きいので、傾斜部210Sと第2
の層間膜205との選択比が低下するが、第3のエッチ
ングストッパー膜206の庇部206Eが傾斜部210
Sを覆うように形成されているので、庇部206E直下
の第2の層間膜205が傾斜部210Sにかけてエッチ
ングされずに残り、傾斜部210Sがエッチングから保
護されることになる。このため、傾斜部210Sがこの
時点でエッチングされて消失することが防止される。
【0087】次に図33(a)、(b)に示す工程にお
いて、CF4等のガスを用いたドライエッチングによ
り、窒化膜に対する酸化膜の選択比が小さく(〜1)な
るようなエッチング条件で、第2のエッチングストッパ
ー膜210の平坦部210Fを除去し、第1の層間膜2
09を露出させる。
【0088】次に図34(a)、(b)に示す工程にお
いて、C48等のガスを用いたドライエッチングによ
り、窒化膜に対する酸化膜の選択比が大きく(>5)な
るようなエッチング条件で、第1の層間膜209のエッ
チングを行い、第1のエッチングストッパー膜208を
露出させる。このとき、第3のエッチングストッパー膜
206の庇部206Eおよびその直下の第2の層間膜2
05も除去され、第2のエッチングストッパー膜210
が露出することになる。
【0089】RIE法によるドライエッチングでは、第
1のエッチングストッパー膜208の傾斜部208Sに
おけるエッチングレートは平坦部208Fにおけるエッ
チングレートよりも大きいので、傾斜部208Sと第1
の層間膜209との選択比が低下するが、前工程によっ
て、第2のエッチングストッパー膜210が庇のように
露出し、庇部210Eが形成され、当該庇部210Eが
傾斜部208Sを覆うように形成されているので、庇部
210E直下の第1の層間膜209が傾斜部208Sに
かけてエッチングされずに残り、傾斜部208Sがエッ
チングから保護されることになる。このため、傾斜部2
08Sがこの時点でエッチングされて消失することが防
止される。
【0090】次に図35(a)、(b)に示す工程にお
いて、CF4等のガスを用いたドライエッチングによ
り、窒化膜に対する酸化膜の選択比が小さく(〜1)な
るようなエッチング条件で、第1のエッチングストッパ
ー膜208および酸化膜107をエッチングして半導体
基板101を露出させる。このとき、第2のエッチング
ストッパー膜210の庇部210Eおよびその直下の第
1の層間膜209も除去されることになる。
【0091】以上説明したように、セルフアライメント
法を用いてコンタクトホールを形成する場合において、
第3のエッチングストッパー膜206に庇部206Eが
できるようにエッチングを施すため、第2の層間膜20
5、第2のエッチングストッパー膜210、第1の層間
膜209、第1のエッチングストッパー膜208を除去
するときに、金属配線201a、201bの保護膜およ
びゲート電極104a、104bの保護膜105a、1
05bが除去されることなく、コンタクトホールを形成
することができるので、金属配線201aおよび201
bとゲート電極104aおよび104bとが短絡するこ
とが防止され、半導体装置の製造歩留りおよび信頼性が
向上する。
【0092】また、第3のエッチングストッパー膜20
6の庇部206Eの形成、第2の層間膜205、第2の
エッチングストッパー膜210、第1の層間膜209、
第1のエッチングストッパー膜208、酸化膜107を
エッチングする工程のいずれもがRIEによりなされる
ので、これらの工程を連続して行うことができる。
【0093】
【0094】
【0095】
【発明の効果】 本発明に係る請求項記載の半導体装置
の製造方法によれば、第1および第2の開口部を介して
層間膜をエッチングする場合に、テーパの下部に形成さ
れた層がエッチングから保護され、第2の開口部のテー
パの下部に位置する第1のエッチング阻止層が共に除去
されて配線層が露出することが防止され、配線層間が短
絡することが防止されるので、単層配線構造の半導体装
置の製造歩留りおよび信頼性を向上する効果がある。
【0096】
【0097】本発明に係る請求項記載の半導体装置の
製造方法によれば、第1および第2の開口部を介して第
2の層間膜をエッチングする場合に、第2の開口部のテ
ーパの下部に位置する第2のエッチング阻止層が共に除
去されて第2の配線層が露出することが防止され、さら
に第1の層間膜をエッチングする場合に、テーパの下部
に形成された層がエッチングから保護され、第2の開口
部のテーパの下部に位置する第1のエッチング阻止層が
共に除去されて第1の配線層が露出することが防止さ
れ、第1および第2の配線層間が短絡することが防止さ
れるので、多層配線構造の半導体装置の製造歩留りおよ
び信頼性を向上する効果がある。
【0098】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第1の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第1の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第1の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第1の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図5】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第1の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第2の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図7】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第2の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図8】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第2の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図9】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第2の
実施例の製造工程を示す断面図である。
【図10】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第2
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図11】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第2
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図12】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第3
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図13】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第3
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図14】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第3
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図15】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第3
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図16】 2層配線構造の半導体装置のレイアウトパ
ターンを示す平面図である。
【図17】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図18】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図19】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図20】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図21】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図22】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図23】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図24】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図25】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図26】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図27】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第4
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図28】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第5
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図29】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第5
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図30】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第5
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図31】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第5
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図32】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第5
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図33】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第5
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図34】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第5
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図35】 本発明に係る半導体装置の製造方法の第5
の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図36】 従来の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図37】 従来の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図38】 従来の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図39】 従来の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図40】 従来の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図41】 従来の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【符号の説明】
90 多結晶シリコン膜(非酸化層)、104a,10
4b ゲート電極(配線層,第1の配線層)、108
エッチングストッパー膜(エッチング阻止層)、10
9,900 層間膜、111,211 レジストパター
ン、201 金属膜、202 酸化膜、201a,20
1b 金属配線(第2の配線層)、202a,202b
保護膜、203a〜203d サイドウォール、20
5 第2の層間膜、206 第3のエッチングストッパ
ー膜(第3のエッチング阻止層)、206T,210T
テーパ、206S,208S,210S 傾斜部、2
06F,208F,210F 平坦部、208 第1の
エッチングストッパー膜(第1のエッチング阻止層)、
209 第1の層間膜、210 第2のエッチングスト
ッパー膜(第2のエッチング阻止層)、206E,21
0E 庇部、501a,501b 第1層配線、502
a,502b 第2層配線、503 コンタクトホール
が設けられる本来の領域、503A コンタクトホール
が設けられた位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−208968(JP,A) 特開 平5−226614(JP,A) 特開 平4−199624(JP,A) 特開 平6−196498(JP,A) 特開 平3−155635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/768 H01L 21/28 H01L 21/306

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半導体基板上に間隔をあけて配線
    層を配設する工程と、 (b)前記配線層にエッチング
    が及ばないようにするための第1のエッチング阻止層で
    前記配線層を覆う工程と、 (c)前記第1のエッチング阻止層と、さらに上部に形成
    される層との間に層間膜を形成する工程と、 (d)前記層間膜、第1のエッチング阻止層を順に選択的
    に除去して前記配線層間の前記半導体基板に達するコン
    タクトホールを形成する工程とを備え、 前記工程(d)は、(e)前記層間膜上に第2のエッチング阻
    止層を介して形成したレジスト層を選択的に除去して、
    第2のエッチング阻止層に達する第1の開口部を形成す
    る工程と、 (f)前記第2のエッチング阻止層に、前記第1の開口部
    に連続し、その断面形状が、前記第1の開口部側の開口
    寸法が前記第1の開口部に等しく、前記層間膜に向かう
    につれて開口寸法が徐々に小さくなるテーパ状の第2の
    開口部を形成する工程を含み、前記第2の開口部のテー
    パ部が前記配線層間における前記第1のエッチング阻止
    層の傾斜部上方を覆うように形成されることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 (a)半導体基板上に間隔をあけて第1
    の配線層を配設する工程と、 (b)前記第1の配線層にエッチングが及ばないようにす
    るための第1のエッチング阻止層で前記第1の配線層を
    覆う工程と、 (c)前記第1のエッチング阻止層と、さらに上部に形成
    される層との間に第1の層間膜を形成する工程と、 (d)前記第1の層間膜上に、前記第1の層間膜を挟んで
    前記第1の配線層に対して交差するように、間隔をあけ
    て第2の配線層を配設する工程と、 (e)前記第2の配線層にエッチングが及ばないようにす
    るための第2のエッチング阻止層で前記第2の配線層を
    覆う工程と、 (f)前記第2のエッチング阻止層と、さらに上部に形成
    される層との間に第2の層間膜を形成する工程と、 (g)前記第2の層間膜、前記第2のエッチング阻止層、
    前記第1の層間膜、前記第1のエッチング阻止層を順に
    選択的に除去して前記第1の配線層間の前記半導体基板
    に達するコンタクトホールを形成する工程とを備え、 前記工程(g)は、(h)前記第2の層間膜上に第3のエッチ
    ング阻止層を介して形成したレジスト層を選択的に除去
    して、第3のエッチング阻止層に達する第1の開口部を
    形成する工程と、 (i)前記第3のエッチング阻止層に、前記第1の開口部
    に連続し、その断面形状が、前記第1の開口部側の開口
    寸法が前記第1の開口部に等しく、前記第2の層間膜に
    向かうにつれて開口寸法が徐々に小さくなるテーパ状の
    第2の開口部を形成する工程とを含み、前記第2の開口
    部のテーパ部が前記第2の配線層間における前記第2の
    エッチング阻止層の傾斜部上方を覆うように形成される
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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