JP3521605B2 - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は、アンチスキッ
ド制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来のアンチスキッド制御装置にあっ
ては、ON/OFF弁タイプABSの多くは、アンチス
キッド制御から算出された目標増減圧量を達成するため
に、弁の開閉時間をどれだけにすれば良いかを決定する
液圧サーボ系を持っている。上記液圧サーボは、ハード
システムの持つ増減圧特性を例えばマップの形で持って
おり、ある時点でのマスターシリンダ圧(以下M/C圧
と記す)とホイールシリンダ圧(以下、W/C圧と記
す)を入力として弁の開閉時間をまたその逆に弁の開閉
時間から達成されるであろうW/C圧変化量を演算する
ためのものである。従って、この対応を高い精度でとる
ためには、入力となるM/C圧とW/C圧を正確に与え
る必要がある。そのためには圧力ピックアップセンサを
用いた検出を行なえば最も正確な値を得ることが可能だ
が、アンチスキッド制御装置の普及に伴いより安価なシ
ステムが望まれる中コスト的に非常に不利なものとなっ
てしまうため、M/C圧のみセンサを用い他の圧力は上
記液圧サーボから推定演算値を算出し使用するなどして
いる。一方、センサから取り込まれるM/C圧入力値に
は、ノイズ、ABS作動時のポンプモータの脈圧振動、
弁が開閉することによって発生するの脈圧やリザーバか
ら油が還流されることによって生じるM/C圧液圧振動
などさまざまな液圧の変動があり、センサ出力値にはフ
ィルタをかける必要性がある。 【0003】これらの変動を抑えることを目的に用いら
れるフィルタに、移動平均がある。例えば10ms×4
の移動平均を取る場合、40ms前から現在にいたるま
でに入力されたセンサ出力値の平均値をフィルタ値とす
る。図7に示す例では、時刻tdでの移動平均値=(A
+B+C+D)/4、時刻tcでの移動平均値=(B+
C+D+E)/4となるのである。この方法は図7のよ
うに変動の大きな入力に対して用いた場合は、本来の値
から大きく離れたものが除外されることになり、各点の
平均的な値が連続的に得られることから、ノイズ等の高
周波の波形整形を行なうために用いられる。しかし、過
去の情報から現在の値を算出しているため、その値には
遅れが含まれることになってしまう。特に図8のように
変化量が一定方向の入力に対しては、その遅れが大きく
現れる結果となる。 【0004】次にW/C圧の推定方法について簡単に説
明すると、通常ブレーキ時W/C圧はM/C圧と等しい
ためその推定圧も推定W/C圧=M/C圧として与える
ことが出来るが、アンチスキッド制御が開始するとW/
Cには制御圧が送られM/C圧≧W/C圧の関係を持つ
ようになる。よって制御中の推定W/C圧の算出方法
は、通常ブレーキから制御に移行する時点でのW/C圧
(=M/C圧)を初期値として、アンチスキッド制御か
ら算出した目標増減圧量を上記液圧サーボを用いて算出
した弁の開閉時間により実際に達成出来ているとして、
制御周期ごとに相対的に加減して求めていくのである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、移動
平均を用いたフィルタをかけると、そこから算出された
値には必ず遅れが生じてしまうため、M/C圧に常時こ
のフィルタをかけた場合、通常ブレーキから制御に移行
する時点t2では推定W/C圧の初期値に誤差Eが出て
しまう。また上記推定W/C圧の算出方法に従い相対的
に演算を行っていくと、この誤差Eは随時付加されたま
まとなり不正確な推定圧を持ち続けることになる(図
6)という問題がでてくる。 【0006】 【課題を解決するための手段】 この発明は、このよう
な従来の問題点に着目してなされたもので、本発明のア
ンチスキッド制御装置は、上記目的を達成するために、
その人出力基本概念図は、図1に示すようになってい
る。車輪速センサからの出力より車輪速Vwを演算し、
更に車輪加速度と推定車体速を演算し、それらから増減
圧量を演算するアンチスキッド制御手段aや、駆動パル
スを出力する駆動パルス出力手段bや、マスタシリンダ
圧センサgや、電磁弁駆動パルスのオン/オフに応じた
減圧時の減圧量推定または増圧時の増圧量推定を行うこ
とで、各周期ごとの液圧を推定しながら電磁弁駆動パル
スのデューティ比を演算する液圧サーボcなどを備えた
アンチスキッド装置において、マスタシリンダ圧センサ
gからの生波形値とノイズやポンプモータによる液圧振
動をカットするための高周波用液圧フィルタdと、制御
周期に従って行われる電磁弁の開閉によって発生する液
圧変動を滑らかにするための低周波用液圧フィルタeと
を、アンチスキッド作動状況、または電磁弁の開閉に応
じて切り換えるマスタシリンダ圧用フィルタ切り換え判
断手段fを設けた。以上の構成により、通常ブレーキか
らアンチスキッド制御への切り換え時の液圧推定におい
て、実W/C圧と推定W/C圧との誤差を生ずることな
く、またその後のソレノイドバルブ駆動パルス・デユー
ティ比演算も、より正確にW/C圧を推定しながら任意
の液圧への制御を行うことが可能となる。 【0007】 【発明の実施の形態】 以下、この発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図2は、この発明の一実施の
形態の構成を示す図である。簡単化のためシステムの1
ch分の構成のみを示してある。図中の10は車輪であ
り、そこにはホイルシリンダ11が備えられている。1
はブレーキペダル、2はブースタ、3はリザーバで、4
はマスタシリンダである。マスタシリンダ4にはその出
力圧を検出するマスタシリンダ圧センサ22が設けられ
ている。マスタシリンダ4と各ホイルシリンダ11の間
にはアンチスキット装置ABSが備わっている。このア
ンチスキット装置ABSにおいて、12はインレットバ
ルブ、13はアウトレットバルブで、各バルブ12,1
3は電磁弁であり、増圧時には上記インレットバルブ1
2が、減圧時には上記アウトレットバルブ13が制御さ
れて駆動する。減圧によってリサーバ8に溜まったブレ
ーキ液はモータ6によって駆動されるポンプ7によって
インレットバルブ12の上流に戻される。 【0008】アンチスキット装置ABSの各バルブ1
2,13はコントローラ20の出力信号によって制御さ
れる。コントローラ20には車輪速センサ21からの信
号Vwが入力される。ブレーキスイッチ23の信号やマ
スタシリンダ圧センサ22からのセンサ出力値もコント
ローラ20に入力される。 【0009】次に、実施の形態の作用を説明する。図1
がコントローラ20によって実行される制御プログラ
ム、すなわち本発明の入出力概念図であり、その1例と
なる制御フローチャートを図3に示す。この処理は制御
時間50msに対し、例えば1ループ5msごとに計算
されて遂行される。まず、ステップs100にて、車輪
速センサ21からの信号である車輪速Vwi(i=1〜
4)を読み込む。次に、ステップs101において、車
輪速Vwiより車輪加速度Vwdを算出する。本実施の
形態では、例えば30msec間の速度差から求めるこ
とにする。 【0010】次に、ステップs102にて、擬似車体速
Viを算出する。本実施の形態では、通常のABSで用
いられる方法で擬似車体速Viを算出することにする。
すなわち、各輪10の車輪速Vwにフィルタをかけ、よ
り車体速度に近いVwfi(i=1一4)を各輪10で
算出し、制動時/非制動時などの条件により、各Vwf
iから最も大きいものを選択するなどして最も車体速度
に近いVwf(車体速中間値と呼ぶ)を算出し、さらに
この車体速中間値Vwfをもとに擬似車体速度Viを求
めている。 【0011】次に、ステップs103にて目標増減圧量
△P*を算出する。本実施の形態では、アンチスキッド
制御は、PD制御とする。簡単に説明すると、各輪の車
輪速Vwと擬似車体速Viと車輪加速度Vwdより、次
式にしたがって目標増減圧量△P*を算出する。 △P*=kp*(Vw*−Vw)+kd*(Vwd*−
Vwd) ここでkp,kdは制御ゲインであり、走行状態に応じ
て変更される。また、Vw*は車輪速の目標値であり、
例えば、Vw*=Vi*α(αは目標スリップ率)など
で求める。また、Vwd*は車輪加速度の目標値であ
り、例えばVwd*=1.2g+β(βは路面μ判断に
より変更される)などとして求める。達成W/C圧=現
在のW/C圧十△P*として求めた達成W/C圧は、実
W/C圧が必ず零または正値をとることから、もしこれ
が負値となる場合は△P*=0と補正する。 【0012】次に、ステップs104にてABSの開始
判断を行なう。例えば、算出した上記目標増減圧量△P
*または車輪のスリップ率(1−V w/Vi)が設定し
たしきい値を越えることを条件に、通常ブレーキからA
BS制御に切り換えを行なう。 【0013】ステップs105では、制御周期カウンタ
が零か否か、つまり、現在の演算ループが制御周期上に
あるか否かを判断する。制御周期上にないのならば、ス
テップs108で制御周期カウンタをインクリメントし
て再びこのループの上流に戻す。制御周期上にある場合
は、ステップs107で、ソレノイドバルブ駆動パルス
デューティ比演算を行う。 【0014】液圧サーボであるソレノイドバルブ駆動パ
ルスーデューティ比演算ルーティンを説明したものが図
4である。まず、ステップs200にて後述する方法で
算出されたマスタシリンダ圧を入力する。 【0015】次に、ステップs107にてW/C圧の推
定を行う。本実施の形態では、後述する方法で算出され
た前回のパルスデューティ比よりW/C圧を推定するも
のとする。(次のステップ以降参照)そして、ステップ
s201以降でソレノイドバルブ駆動パルスーデューテ
ィ比を算出する。 【0016】詳しく説明すると、まず、ステップs20
1でパルス・デューティ比DTの初期値を設定する。本
実施の形態では、DT=0とする。(DTはパルス出力
周期T、例えば50msec中のバルブを開いている時
間。例えばDT=10msecなどとして定義する。) 次に、ステップs202では目標増減圧量△P*の正負
を判断し、△P*>0の場合は増圧なので、ステップs
203に進み、増圧特性アクチュエータモデルによりM
/C圧と現在のW/C圧とデューティ比DTより増圧量
△Pincを算出する。本実施の形態では、例えばDT
=5msecの時の特性を基本として、そのアクチュエ
ータモデル(特性)を持ち、M/C圧と現在のW/C圧
よりDT=5msccの時の減圧量△Pincを算出
し、例えば、DT=10msccの時は、その2倍とす
るなどしてモデルの簡略化を行っている。また△P*<
0の場合は、ステップs204に進み、減圧特性アクチ
ュエータモデルにより、M/C圧と現在のW/C圧とデ
ューティ比DTより増圧量△Pdecを算出する。減圧
時も増圧時と同様にモデルの簡略化を行って算出してい
る。また△P*=0の場合は、保持を行うため、この時
点でインレットバルブ12及びアウトレットバルブ13
の開弁時問DTはそれぞれ0msと決定される。 【0017】次に、ステップs205以降では、現在の
デューティ比が適切がどうかを判断する。まず、ステッ
プs205では、目標増減圧量△p*と上記ステップで
算出した△Pdecまたは△Pincとの差である△P
nを計算する。増圧時は△Pn=△P*−△Pinc、
減圧時は△Pn=△Pdec−△P*と設定する。 【0018】ステップs206では、この△Pnの正負
を判断する。つまり、△Pnが正の場合は、現在のデュ
ーティ比では目標の増減圧量まで増減圧されていないこ
とになるため、ステップs207に進み、DT<T、つ
まり、増減圧時間がパルス出力周期に達しておらず、ま
だ増減圧分を増やせる状態ならば、ステップs208に
進み、デューティ比をインクリメントしてステップs2
02の上流に戻し、もう一度推定し直す。(ここで1だ
けインクリメントしているが、アクチュエータモデルの
基本をDT=5msecとした場合には5インクリメン
トするようにする。ステップs210のデクリメントも
同様)DT=Tならば、これ以上DTは大きくできない
ので、DT=Tに決定される。 【0019】逆に△Pnが負となった場合は、現在のデ
ューティで十分に目標の増減圧量が可能であると判断で
きるために、ステップs209に進み一つ前の△Pn−
1と現在の△Pnの絶対値を比較して、小さいほうを選
択する。 【0020】つまり、|△Pn|≧|△Pn−1|の場
合は、前回のデューティ比を選択するようにステップs
210にてDTをデクリメントする。目標増圧量△P*
に対し、|△Pn|≧|△Pn−1|となるために一つ
前のデューティ比が選択したほうが目標増圧量△P*に
近い値に制御できるからである。逆に|△Pn|<|△
Pn−1|の場合は今回のデューティ比を選択するため
にデクリメントは行わずに、ステップs107に進む。
次に、ステップs107では、算出されたデューティ比
より、実際にバルブを駆動させた場合W/C圧がどれだ
け変化するかを上記ソレノイドバルブ駆動パルス・デュ
ーティ比演算ルーティンと同様、アクチュエータモデル
を用いて算出する。基本的にはステップs203からス
テップs205で行ったものと同様に増圧量△Pin
c.と減圧量△Pdec.を算出したデューティ比に応
じた割合で足し合わせ、それを現在の推定W/C圧に加
算することで次の(制御周期50ms後の)推定W/C
圧が相対的に求められる。 【0021】次に、ステップs108で制御周期カウン
タをインクリメントしてこのルーチンの上流にもどす。 【0022】次に、ステップs200におけるマスタシ
リンダ圧センサ入力値演算ルーティンを説明したものが
図5である。まず、ステップs300では、ABS制御
中であるかどうかを判断する。これは前記ステップs1
04で行った判断をそのまま用いて行なう。通常ブレー
キ時の場合はステップs301に進み、ABS制御中で
あればステップs302に進む。 【0023】次に、ステップs301では、フィルタを
用いずにセンサ出力値をそのまま使用することとする。
この場合、ノイズ等が液圧に乗ったままとなるが、フィ
ルタをかけることによって発生してしまう遅れを最大の
懸念としており、ノイズよりも遅れが出ないことを最優
先に考えている。 【0024】次に、ステップs302では、ABS制御
において第1回目の増圧以降であるか否かを判断する。
ABS制御が開始されると油を還流させるためのポンプ
7のモータ6が回り始めるため、M/C圧にもその高周
波の振動が乗ってしまう。またそれとは別にM/C圧は
W/C圧の増減圧にあわせて低周波で振幅の大きな液圧
変動を発生する。よって、通常ブレーキから制御に入っ
て第1回目の増圧が行われるまでは、M/C圧に乗る振
動はノイズとモータ6の高周波なものであり、第1回目
の増圧以降はその後の制御によってW/C圧が大きく振
動したり、またバルブ12,13の機械的な開閉によっ
て生じる脈圧のため、その時の液圧振動は上記高周波振
動に加えて低周波で振幅の大きなものとなる。まだ第1
回目の増圧を行っていなければステップs303に行
き、第1回目の増圧以降であればステップs304に行
く。 【0025】次にステッブs303では、ノイズとモー
タ6のによる振動を消すために高周波フィルタを用い
る。前記移動平均を用いた場合、変動の小さい高周波が
対象である方が遅れも小さいため、この領域で発生する
M/C圧の遅れは小さく前記液圧サーボによる開弁時問
の演算も正確に行なうことが出来る。 【0026】次にステップs304では、ABS制御に
よってW/C圧の大きな増減圧が開始されるため、M/
C圧に乗る振動は上記高周波振動に加えて低周波で振幅
の大きなものとなる。よってこの領域では、遅れよりも
その大きな圧変動を抑えることを最大の目的として低周
波用フィルタを用いる。制御開始時の1回目の減圧量は
それ以降に比べて液圧変動が大きく、その問はずっとM
/C圧が昇圧し続けることになるため、上記移動平均値
の特性から誤差が大きく発生してしまう。よって、この
遅れが大きく出る低周波用フィルタはここから使用する
ことにする。 【0027】図6に上記フローチャートに記述したフィ
ルタの切り換え行程を改めて時系列で説明する。時刻t
1から時刻t2までの通常ブレーキ領域では、時刻t2
での誤差発生が起こらないようにマスタシリンダ圧セン
サ22入力値をそのまま使用する。次に時刻t2から時
刻t3の、ABS制御には入ったがM/C圧がまだ上昇
し続けている間では、電気的ノイズに加えてポンプモー
タの振動が乗るだけなので遅れの小さな高周波用フィル
タをかける。時刻t3以降の制御による液圧変動の影響
がM/C圧にも発生する領域では、低周波用フィルタを
使用して電磁弁の作動による脈圧や、更には弁の開閉か
ら油の還流によって生じる液圧変動を抑える。 【0028】以上の通り、フィルタの必要性や種類をA
BSの作動状況、または弁の開閉に応じてフィルタを使
い分けることにより、実W/C圧と推定W/C圧との間
に誤差が生じることなく、また液圧サーボにおいてより
適切なデューティ比を選択することが可能となる。 【0029】このように、マスタシリンダ圧センサ22
からの生波形値と、ノイズやモータ6による液圧振動を
カットするための高周波用液圧フィルタと、制御周期に
従って行われる各バルブ12,13の開閉によって発生
する液圧変動を滑らかにするための低周波用液圧フィル
タとを、ABSの作動状況、またはバルブ12,13の
開閉に応じて切り換えるマスタシリンダ圧用フィルタ切
り換え判断手段を備えることで、通常ブレーキからAB
S制御への切り換え時の液圧推定において、実W/C圧
と推定W/C圧との誤差を生ずることなく、またその後
のソレノイドバルブ駆動パルス・デユーティ比演算も、
より正確に液圧を推定しながら任意の液圧への制御を行
うことが可能となる。 【0030】以上、本考案の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても、本考案に含まれる。 【0031】 【発明の効果】 以上説明してきたように、この発明に
よれば、マスタシリンダ圧センサからの生波形値とノイ
ズやポンプモータによる液圧振動をカットするための高
周波用液圧フィルタと、制御周期に従って行われる電磁
弁の開閉によって発生する液圧変動を滑らかにするため
の低周波用液圧フィルタとを、ABSの作動状況、また
は電磁弁の開閉に応じて切り換えるマスタシリンダ圧用
フィルタ切り換え判断手段を設けた構成としたため、通
常ブレーキからアンチスキッド制御に移行した際に、実
ホイールシリンダ圧と推定ホイールシリンダ圧との誤差
を生じることが無く、また、その後においても正確にホ
イールシリンダ圧を推定しながら電磁弁によるブレーキ
液圧制御を的確に行うことができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の入出力基本概念を示す図である。 【図2】本発明の一実施の形態の構成を示す図である。 【図3】本発明の一実施の形態の作用を示すフローチャ
ートである。 【図4】本発明の一実施の形態の作用を示すフローチャ
ートである。 【図5】本発明の一実施の形態の作用を示すフローチャ
ートである。 【図6】本発明の実施の形態の作用を説明する特性図で
ある。 【図7】従来の問題点を説明する図である。 【図8】従来の問題点を説明する図である。 【符号の説明】 a アンチスキッド制御手段 b 駆動パルス出力手段 c 液圧サーボ d 高周波用液圧フィルタ e 低周波用液圧フィルタ f フィルタ切り換え判断手段 g マスタシリンダ圧センサ 1 ブレーキペダル 2 ブースタ 3 リザーバ 4 マスタシリンダ 6 モータ 7 ポンプ 10 車輪 11 ホイールシリンダ 12 インレットバルブ(電磁弁) 13 アウトレットバルブ(電磁弁) 20 コントローラ 21 車輪速センサ 22 マスタシリンダ圧センサ 23 ブレーキスイッチ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 マスタシリンダ圧センサと、前記センサ
    入力値のノイズ除去や液圧変動の整形を行なうためのフ
    ィルタ手段と、電磁弁駆動パルスのオン/オフに応じた
    減圧時の減圧量推定または増圧時の増圧量推定を行うこ
    とで、各周期ごとの液圧を推定しながら電磁弁駆動パル
    スのデューティ比を演算しそれに応じて制御を行う液圧
    制御手段とを備えたアンチスキッド装置において、マス
    タシリンダ圧入力値に使用する値として、マスタシリン
    ダ圧センサから入力した生波形と、ノイズやポンプモー
    タによる液圧振動をカットして波形整形を行うための高
    周波用液圧フィルタによって算出されたフィルタ値と、
    制御周期に従って行われる電磁弁の開閉によって発生す
    る液圧変動を滑らかにするための低周波用液圧フィルタ
    によって算出されたフィルタ値とをアンチスキッド作動
    状況、または電磁弁の開閉に応じて使い分けを行うマス
    タシリンダ圧用フィルタ切り換え判断手段を設けたこと
    を特徴とするアンチスキッド制御装置。
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