JP3520279B2 - 二槽式洗濯機の制御装置 - Google Patents

二槽式洗濯機の制御装置

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JP3520279B2
JP3520279B2 JP2001375643A JP2001375643A JP3520279B2 JP 3520279 B2 JP3520279 B2 JP 3520279B2 JP 2001375643 A JP2001375643 A JP 2001375643A JP 2001375643 A JP2001375643 A JP 2001375643A JP 3520279 B2 JP3520279 B2 JP 3520279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被脱水物を収容す
る脱水籠の上方に配置される蓋をロックするためのロッ
ク手段を備えてなる二槽式洗濯機を制御する制御装置に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】二槽式洗濯機では、洗
濯を行うための洗濯槽と脱水を行うための脱水槽とが夫
々配置されている。そのため、脱水槽の内部に配置され
る脱水籠の直径は、洗濯槽と脱水籠とが兼用される構成
の全自動洗濯機に比較して小さくなっており、その回転
速度は全自動洗濯機の2倍程度に設定されている。その
ため、脱水運転時に脱水籠内の洗濯物が外部に飛び出し
易く、また、脱水籠を回転させるモータの通電を停止さ
せても回転はなかなか停止しない。
【0003】そこで、従来より、脱水運転中に脱水槽の
蓋が開けられたことを検知すると、制動をかけることで
脱水籠の回転を停止させることが行われている。ところ
が、上述の様に二槽式では脱水籠が極めて高速で回転し
ているため、例え制動をかけたとしてもその回転が実際
に停止するまでには10数秒程度の時間を要することが
ある。
【0004】また、例えば、実公昭59−34475に
は、脱水籠の回転中は脱水槽の蓋をロックすると共にそ
の状態を表示することで、使用上の利便性を向上させる
技術が開示されている。しかしながら、この従来技術で
は、蓋のロックを行うための制御系を機械的な機構によ
って実現している。そのため、洗濯機を継続的に使用す
ると、各部が摩擦などによって疲労することがあり、機
構の耐久性が悪く信頼性が低いという問題があると共
に、低コストで構成することが困難であった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、蓋のロック制御をより高い信頼性を
もって行うことができる二槽式洗濯機の制御装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の二槽式洗濯機の制御装置は、被脱水
物を収容する脱水籠と、この脱水籠を回転させるモータ
と、前記脱水籠の上方に配置される蓋と、この蓋をロッ
クするためのロック手段とを備え、洗濯槽と脱水槽とが
併設されてなる二槽式洗濯機を制御するものにおいて、
前記モータの駆動を制御すると共に、脱水運転の進行状
況に応じて前記ロック手段を介して前記蓋のロック,ア
ンロックを制御するマイクロコンピュータを備えてなる
ことを特徴とする。
【0007】斯様に構成すれば、マイクロコンピュータ
が脱水運転の進行状況に応じて蓋のロック,アンロック
を制御するので、従来構成に比較してより高い信頼性を
得ることができる。また、マイクロコンピュータによっ
て制御することで、構成を複雑にすることなく多様な制
御形態をとることが可能となる。
【0008】
【0009】また、この場合、請求項に記載したよう
に、マイクロコンピュータを、脱水籠の回転数[rp
m]と脱水籠の半径[mm]との積が190985を超
えた場合は、蓋をロックする構成にすると良い。即ち、
上記の数値が190986に達すると、回転する脱水籠
の周速度が20m/sを超えることになる。そして、脱
水籠の周速度が20m/sを超える前に蓋をロックすれ
ば、洗濯物が外部に飛び出すことを確実に防止すること
ができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1乃至図7を参照して説明する。図3は、二槽式
洗濯機の構成を示す縦断正面図である。洗濯機の外箱1
内には、図3中左側に洗濯槽2が配置され、右方に脱水
槽3が配置されている。洗濯槽2の内底部には、洗濯槽
2内に貯留される水を撹拌することで水流を生成するた
めの撹拌翼(パルセータ)4が配置されている。脱水槽
3の内部には、被脱水物を収納させて脱水するための脱
水籠5が配置されている。脱水籠5には、被脱水物が含
んでいる水分を飛ばすための穴5aが多数設けられてい
る。
【0015】外箱1の内定部には、洗濯用モータ6及び
脱水用モータ7が配置固定されている。撹拌翼4の駆動
軸4aは、洗濯槽2の内底部を貫通して下方に延びてお
り、洗濯用モータ6の回転軸6aは、ベルト8及びプー
リ9,10による動力伝達機構を介して駆動軸4aに結
合されている。脱水用モータ7の回転軸7aは、脱水槽
3の内底部を貫通して上方に延びており、脱水籠5の外
底部の中心に直結されている。
【0016】外箱1の上方で洗濯槽2及び脱水槽3の後
方側には、横長の形状を有する操作パネル11が立設さ
れている。操作パネル11には、操作表示部12が配置
されており、その右方には、水道水を給水するためのホ
ース接続部13が配置されている。ホース接続部13に
続く操作パネル11の内部には給水弁14が配置されて
おり、給水弁14が開くと、洗濯槽2の内部に給水が行
われるようになっている。
【0017】また、脱水槽3の上方には、その開口部を
覆う脱水蓋15が配置されている。脱水蓋15は、操作
パネル11の内部に位置する後端側にヒンジ部16(図
5参照)を有しており、前端側をユーザが上下方向に回
動させることで開閉されるように構成されている。
【0018】図4は、操作表示部12を拡大して示すも
のである。操作表示部12には、「水流」,「時間」,
「排水」,「スタート/一時停止」,「脱水」などの例
えばメンブレンスイッチで構成される操作スイッチ17
と、洗濯された項目を点灯表示するためのLED18と
を備えている。
【0019】即ち、洗濯を行う場合は、「水流」スイッ
チ17で洗濯運転の水流強度(例えば「強」,「標
準」,「弱」,「手洗い」)を調節し、「時間」スイッ
チ17で洗濯時間(例えば「15(分)」,「10
(分)」,「5(分)」,「2分」)を設定する。そし
て、「スタート/一時停止」スイッチ17をオン操作す
ると給水弁14が開くことで洗濯槽2内に給水が行われ
た後、洗濯運転が開始される。洗濯運転の終了後に洗濯
槽2内の水を排水したい場合は「排水」スイッチ17を
オン操作すると、図示しない排水弁が開放されて排水が
行われる。
【0020】また、脱水を行う場合は、「脱水」スイッ
チ17を必要回数だけオン操作することで脱水時間を設
定してから(例えば「5(分)」,「3(分)」,「1
(分)」,「1/4分」)、脱水用の「スタート/一時
停止」スイッチ17をオン操作すると脱水運転が開始さ
れる。
【0021】図5は、脱水蓋15のロック機構部分を中
心に示す洗濯機の縦断側面図である。脱水蓋15の前端
側には、下方に向けて突出した形状の突部19が形成さ
れており、突部19の前面側は、脱水蓋15が閉じた状
態で前方側に位置する脱水槽3の壁3aと僅かな隙間を
有して対向するようになっている。その対向する壁3a
の部分には、ロック機構(ロック手段)20が配置され
ており、図6には、そのロック機構20の平面図を示
す。
【0022】ロック機構20は、ロック部材21,バネ
22,ソレノイド23及びプランジャ24などで構成さ
れている。ロック部材21は、図6中左端側が逆L字上
に屈曲してなる爪部21aを有すると共に中心部に回動
中心21bを有し、右端部21cがバネ22を介して壁
3aに結合されており、常にはバネ22によって図6中
前方側に付勢されている(図6(a)参照)。
【0023】また、右端部21cは、ワイヤ25を介し
てプランジャ24にも結合されている。そして、後述す
るようにソレノイド23に通電が行われると、プランジ
ャ24が右端部21cをバネ22の付勢力に抗して引っ
張ることで、ロック部材21は回動中心21bを中心と
して図6中時計回りに回動する。すると、爪部21a
は、壁3aに設けられた穴3bより突出して脱水蓋15
の突部19側に設けられている凹部19aに嵌合し、脱
水蓋15をロックするようになっている。
【0024】また、図5に示すように、脱水蓋15のヒ
ンジ部16側には、脱水蓋15の開閉状態を検知するた
めの蓋スイッチ(開閉状態検知手段)50が配置されて
いる。蓋スイッチ50は、脱水蓋15の開閉動作が行わ
れるとヒンジ部16部分が回動するため、その動きに応
じて脱水蓋15が開いた状態でオン,閉じた状態でオフ
となるように構成されている。
【0025】図7は、脱水用モータ7の回転軸7a部分
に設けられているブレーキ機構(制動手段)26及び回
転センサ(回転数検知手段)27を示すものである。回
転軸7aには、例えば硬質ゴムなどで形成されたブレー
キリング28が配置されている。ブレーキリング28
は、回転軸7aが挿通されるリング部28aと、そのリ
ング部28aの1か所から外方に突出した形状の突部2
8bとで構成されており、リング部28aの内周側と回
転軸7aとの間の摩擦によって回転軸7aの途中部位に
保持されている。そして、脱水用モータ7が駆動される
と、回転軸7aの回転に伴なって回転するようになって
いる。
【0026】図7(b)に示すように、回転センサ27
は、投光素子たるLED27aと受光素子たるフォトト
ランジスタ27bとで構成されており、脱水用モータ7
の回転軸7aが回転すると、両者間の光路をブレーキリ
ング28の突部28bが一瞬遮るような位置関係で配置
されている。
【0027】脱水槽3の外底部には、ストッパ駆動部2
9が固着されている。ストッパ駆動部29は、ソレノイ
ド30(図2参照)及びストッパ31を内蔵しており、
後述するようにソレノイド30に通電が行われると、内
部の機構によって(例えば、前述したロック機構20と
同様なもの)ストッパ31が脱水用モータ7の回転軸7
a方向に突出するようになっている。すると、回転軸7
aが回転中である場合は、突出したストッパ31にブレ
ーキリング28の突部28bが当接することでブレーキ
リング28は拘束され、リング部28aの内周側と回転
軸7aとの間の摩擦が作用して回転軸7a、及び脱水籠
5の回転に制動がかけられるようになっている。即ち、
ブレーキ機構26は、ブレーキリング28とストッパ駆
動部29とで構成されている。
【0028】図2は、洗濯機の電気的構成を概略的に示
すものである。マイクロコンピュータ(マイコン)32
は、CPUやROM,RAMなどで構成されており、操
作スイッチ17の操作信号、回転センサ27のセンサ信
号や蓋スイッチ50のオンオフに応じて洗濯用モータ6
及び脱水用モータ7を駆動制御することで洗濯機の運転
を制御するようになっている。また、必要に応じて、操
作表示部12のLED18の点消灯を制御する。
【0029】商用交流電源33に接続される電源母線3
4a,34bの間には、トライアック35〜41と、ソ
レノイド23,30,42,43またはモータ6,7
(のコイル)との直列回路が接続されている。そして、
各トライアック35〜41のゲート信号は、マイコン3
2によって与えられるようになっている。
【0030】トライアック35がオンするとソレノイド
23に通電が行われて、上述のように脱水蓋15がロッ
クされ、トライアック36がオンするとソレノイド30
に通電が行われて、ブレーキ機構26のストッパ駆動部
29が駆動され脱水籠15の回転に制動がかかる。ま
た、トライアック40,41がオンするとソレノイド4
2,43に夫々通電が行われて、給水弁14,排水弁が
夫々開放される。
【0031】トライアック37,38は、コンデンサモ
ータである洗濯用モータ6のコイル6b,6cに夫々接
続されている。トライアック37がオンすると、コイル
6bが通電されて洗濯用モータ6は正転し、トライアッ
ク38がオンすると、コイル6cが通電されて洗濯用モ
ータ6は逆転する。トライアック39は、やはりコンデ
ンサモータである脱水用モータ7のコイル7bに接続さ
れており、トライアック39がオンすると脱水用モータ
7は回転する。
【0032】次に、本実施例の作用について図1をも参
照して説明する。図1は、脱水運転時におけるマイコン
32の制御内容を示すフローチャートである。マイコン
32は、操作表示部12の「脱水」スイッチ17がオン
操作されるまで待機し(ステップS1)、その待機中は
(「NO」)脱水蓋15のロックを解除(アンロック)
しておく(ステップS2)。即ち、トライアック35に
ゲート信号を出力しない。
【0033】そして、「脱水」スイッチ17がオン操作
されると(ステップS1,「YES」)、マイコン32
は、蓋スイッチ50がオフしていることを確認してから
トライアック39にゲート信号を出力して脱水モータ7
を回転させる(ステップS3)。それから、タイマを参
照して設定された脱水時間が経過するまでは(ステップ
S4,「NO」)、回転センサ27により脱水用モータ
7が回転中であるか否かを判断する(ステップS5)。
【0034】ステップS5において、脱水用モータ7が
回転中であれば(「YES」)、マイコン32は、トラ
イアック35にゲート信号を出力してロック機構20を
駆動し、脱水蓋15をロックさせる(ステップS6)。
また、脱水用モータ7が回転中でなければ(「NO」)
ステップS4に戻る。
【0035】設定された脱水時間が経過すると(ステッ
プS4,「YES」)、マイコン32は、トライアック
39に対するゲート信号の出力を停止して脱水モータ7
の回転を停止させる(ステップS7)。それから、トラ
イアック36にゲート信号を出力してブレーキ機構26
のストッパ駆動部29を駆動し、脱水籠15の回転に制
動をかける(ブレーキON,ステップS8)。
【0036】続いて、マイコン32は、ステップS5と
同様に回転センサ27により脱水用モータ7が回転中で
あるか否かを判断し(ステップS9)、回転中であれば
(「YES」)脱水蓋15をロックした状態のままとす
る(ステップS10)。そして、ブレーキ機構26によ
る制動が作用することで脱水用モータ7及び脱水籠5の
回転が停止すると(ステップS9,「YES」)、マイ
コン32は、トライアック35に対するゲート信号の出
力を停止し、脱水蓋15のロックを解除して(ステップ
S11)処理を終了する。
【0037】以上のように本実施例によれば、マイコン
32は、脱水用モータ7の駆動を制御して脱水籠5を回
転させると共に、脱水運転の進行状況に応じてロック機
構20を駆動し、脱水蓋15のロック,アンロックを制
御するようにした。即ち、脱水蓋15をロックすること
で、脱水籠5内部の洗濯物が回転槽3の外部に飛び出す
ことを確実に防止して、洗濯物が汚れたり布が傷んだり
することを回避できる。そして、マイコン32によって
ロック機構20を駆動制御することで、従来採用されて
いた機械的な構成による制御機構とは異なり、摩擦によ
って疲労するような構成要素が極めて少なくなるので、
より高い信頼性を得ることができる。また、構成を複雑
にすることなく、マイコン32によって多様な制御形態
をとることが可能となる。
【0038】更に、マイコン32は、脱水用モータ7の
コイル7bに対する通電を停止すると、ブレーキ機構2
6を制御して脱水籠5の回転に制動をかけるので、脱水
籠5の回転をより早く停止させることができ、脱水蓋1
5のロックをより早い時点で解除することが可能とな
る。そして、脱水用モータ7の回転が完全に停止したこ
とを検知した時点で脱水蓋15のロックを解除するの
で、その時点で脱水蓋15が開放されても全く問題は無
い。
【0039】図8は本発明の第2実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実
施例の構成は基本的に第1実施例と同様であり、マイコ
ン32による制御内容が若干異なるだけである。
【0040】即ち、図8に示すフローチャートでは、ス
テップS5に代わってステップS12が配置されてい
る。このステップS12において、マイコン32は、脱
水運転を行っている間は(ステップS4,「NO」)、
脱水籠5の半径[mm]と脱水用モータ7の回転数[r
pm]との積が「190985」を超えたか否かを判断
する。回転数は、回転センサ27のセンサ信号から求め
る。即ち、前述したように、脱水用モータ7の回転軸7
aが一回転する毎に、回転センサ27を構成するLED
27aとフォトトランジスタ27bとの間の光路が、ブ
レーキリング28の突部28bによって遮られる。従っ
て、その間隔時間を計測すれば脱水モータ7の回転数が
求められる。
【0041】上記の数値「190985」は、回転して
いる脱水籠5の周速度が20m/sに達する直前の値で
ある。例えば、脱水籠5の半径が120mmである場
合、上記数値に対応する回転数は1591.54rpm
(所定回転数)となる。従って、(半径)×(回転数)
が「190985」を超えた段階で(「YES」)脱水
蓋15をロックさせれば、脱水籠5の周速度が20m/
sに達する前にロックを行うことになる。
【0042】以上のように第2実施例によれば、マイコ
ン32は、回転センサ27によって検知される脱水用モ
ータ7の回転数が所定回転数以上となり、脱水籠5の回
転数と脱水籠5の半径との積が190985を超えてい
る場合は、脱水蓋15をロックするようにしたので、被
脱水物たる洗濯物が脱水槽3の外部に飛び出すことを確
実に防止できる。
【0043】図9は本発明の第3実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第3実
施例の構成は基本的に第1実施例と同様であり、マイコ
ン32による制御内容が異なるだけである。
【0044】即ち、図9に示すフローチャートでは、マ
イコン32は、ステップS1で「YES」と判断する
と、ステップS13に移行し、この段階で脱水蓋15を
ロックさせる。それから、ステップS3に移行する。ま
た、ステップS4で「NO」と判断した場合は、ステッ
プS3に戻るようになっている。そして、ステップS8
の次はステップS14に移行して所定時間たる30秒が
経過するまで待機し、30秒が経過すると(「YE
S」)ステップS11に移行して脱水蓋15のロックを
解除する。
【0045】以上のように第3実施例によれば、マイコ
ン32は、脱水用モータ7に対する通電を停止してから
30秒が経過した後に、脱水蓋15のロックを解除する
ので、ブレーキ機構26による制動が作用して脱水籠5
の回転数が完全に停止した状態になったものと推定され
る段階でロックが解除される。従って、その時点で脱水
蓋15が開放されても、洗濯物が外部に飛び出すことは
ない。
【0046】図10及び図11は本発明の第4実施例を
示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を
付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明
する。図10は、図5相当図である。第4実施例の構成
では、脱水槽3の上方に内蓋44が配置されており、そ
の内蓋44の上方に外蓋45が配置されている。即ち、
脱水槽3の蓋が二重構造になっている。
【0047】外蓋45の基本的な構成は脱水蓋15と同
様であり、ヒンジ部46を介して外箱1に結合されてい
るが、突部19に相当するものは備えていない。また、
内蓋44も同様にしてヒンジ部47を介して脱水槽3の
上方側に回動可能に配置されており、脱水蓋15の突部
19と同様の構成である突部48が配置されている。そ
して、第1実施例において脱水蓋15をロックしていた
ロック機構20は内蓋44をロックするように配置され
ている。また、蓋スイッチ50は、脱水蓋15に代えて
外蓋45の開閉状態に応じてオンオフするように配置さ
れている。
【0048】次に、第4実施例の作用について図11を
も参照して説明する。第4実施例では、ステップS2
a,S6a,S10a,S11aにおいてロックまたは
アンロされる対象は、第1実施例における脱水蓋15に
代わって内蓋44となっている。そして、ステップS4
において「NO」と判断すると、マイコン32は、蓋ス
イッチ50のオンオフによって外蓋45が開けられたか
否かを判断し(ステップS15)、開けられていなけれ
ば(「NO」)ステップS5に移行する。そして、脱水
モータ7が回転中であれば、(「YES」)ステップS
6aに移行して内蓋44をロックする。
【0049】一方、脱水運転中に外蓋45が開けられた
場合は(ステップS15,「YES」)ステップS7に
移行し、ステップS11aまで脱水運転の終了時と同様
の処理を行う。即ち、脱水用モータ7に対する通電が停
止された後、脱水籠5の回転に制動がかけられ、脱水用
モータ7の回転が停止すると、内蓋44のロックが解除
される(ステップS11a)。
【0050】そして、ステップS11aの次は、ステッ
プS16においてステップS4と同様に脱水終了か否か
を判断する。設定された時間の脱水運転を行い、先にス
テップS4において「YES」と判断した上でステップ
S16に至った場合は、当然「YES」と判断されるの
でそのまま処理を終了する。それとは異なり、上述した
様に、脱水運転中に外蓋45が開けられてステップS7
から移行した場合は脱水運転時間がまだ残っているの
で、ステップS16では「NO」と判断されてステップ
S17に移行する。
【0051】ステップS17では、ステップS15と同
様に外蓋45が開けられたか否かを判断し、開けられて
いれば(「YES」)ステップS16に移行する。即
ち、外蓋45が開けられたままであれば、ステップS1
7,S16のループを周りながら待機した状態となる。
そして、その状態から外蓋45が再び閉じられると、マ
イコン32は、ステップS17で「NO」と判断してス
テップS3に移行する。この場合は、脱水用モータ7を
再び始動させて中断されていた脱水運転を再開すること
になる。その後、設定された脱水運転時間が経過すれば
ステップS4で「YES」と判断されるので、通常の終
了シーケンスが実行される。
【0052】以上のように第4実施例によれば、マイコ
ン32は、脱水運転中に外蓋45が開けられたことを検
知すると脱水用モータ7に対する通電を停止し、脱水用
モータ7の回転が停止したことを検知すると内蓋44の
ロックを解除するようにした。即ち、外蓋45,内蓋4
4の二重構造になることで、脱水籠5内部の洗濯物が脱
水槽3の外部に飛び出すことを一層確実に防止すること
ができる。
【0053】そして、脱水運転の途中であっても、外蓋
45が開けられた時点で脱水籠5の回転に制動がかかる
ので、例えば、ユーザの判断で既に脱水は十分であると
判断して洗濯物を脱水籠5から取り出したい場合でも、
脱水籠5の回転を短時間内に停止させて容易に取り出す
ことが可能となる。
【0054】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。制動手段はブレーキ機構26に限る
ことなく、例えばモータの回転軸に配置したディスクを
使用して制動をかけるような構成でも良い。回転数検知
手段の構成も回転センサ27に限ることなく、光学式の
エンコーダのようなものも良い。蓋をロックする場合の
所定回転数は、第2実施例における回転数と半径との積
が190985を超える場合に限ることなく、個別の設
計に応じて適切と想定される回転数を設定すれば良い。
モータに対する通電を停止してから蓋をアンロックする
までの所定時間は、第3実施例のステップS15におけ
る所定時間は30秒に限ることなく、ブレーキ機構26
を動作させた後、脱水籠5の回転が停止していると推定
するのに十分な時間を設定すれば良い。
【0055】
【発明の効果】本発明の二槽式洗濯機の制御装置によれ
ば、マイクロコンピュータが脱水籠を回転させるモータ
の駆動を制御すると共に、脱水運転の進行状況に応じて
ロック手段を介して脱水籠の上方に配置される蓋のロッ
ク,アンロックを制御するので、従来構成に比較してよ
り高い信頼性を得ることができる。また、マイクロコン
ピュータを用いて制御することで、構成を複雑にするこ
となく多様な制御形態をとることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、脱水運転時におけ
る二槽式洗濯機のマイクロコンピュータの制御内容を示
すフローチャート
【図2】洗濯機の電気的構成を概略的に示す図
【図3】二槽式洗濯機の構成を示す縦断正面図
【図4】操作表示部を拡大して示す図
【図5】脱水蓋のロック機構部分を中心に示す洗濯機の
縦断側面図
【図6】ロック機構の平面図であり、(a)はアンロッ
ク状態,(b)はロック状態を示す図
【図7】(a)は脱水用モータの回転軸部分に設けられ
ているブレーキ機構を示す図、(b)は回転センサを中
心に示す図
【図8】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第4実施例を示す図5相当図
【図11】図1相当図
【符号の説明】
5は脱水籠、7は脱水用モータ、15は脱水蓋、20は
ロック機構(ロック手段)、26はブレーキ機構(制動
手段)、27は回転センサ(回転数検知手段)、32は
マイクロコンピュータ、44は内蓋、45は外蓋、50
は蓋スイッチ(開閉状態検知手段)を示す。
フロントページの続き (72)発明者 平野 高行 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社 東芝 愛知工場内 (56)参考文献 特開 平5−123482(JP,A) 実開 昭56−58994(JP,U) 実開 昭52−104281(JP,U) 実開 昭56−136790(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 37/42 D06F 37/18 D06F 37/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被脱水物を収容する脱水籠と、この脱水
    籠を回転させるモータと、前記脱水籠の上方に配置され
    る蓋と、この蓋をロックするためのロック手段とを備
    、洗濯槽と脱水槽とが併設されてなる二槽式洗濯機を
    制御する制御装置において、 前記モータの駆動を制御すると共に、脱水運転の進行状
    況に応じて前記ロック手段を介して前記蓋のロック,ア
    ンロックを制御するマイクロコンピュータを備えてなる
    ことを特徴とする二槽式洗濯機の制御装置。
  2. 【請求項2】イクロコンピュータは、脱水籠の回転
    数[rpm]と脱水籠の半径[mm]との積が1909
    85を超えた場合は、蓋をロックするように制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の二槽式洗濯機の制御装
    置。
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