JP3520141B2 - パイプを弧状に地中敷設する方法 - Google Patents

パイプを弧状に地中敷設する方法

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JP3520141B2
JP3520141B2 JP21397395A JP21397395A JP3520141B2 JP 3520141 B2 JP3520141 B2 JP 3520141B2 JP 21397395 A JP21397395 A JP 21397395A JP 21397395 A JP21397395 A JP 21397395A JP 3520141 B2 JP3520141 B2 JP 3520141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプを弧状に地
中敷設する方法に関する。河川、港湾等が存在し、地面
からの開削ができない場合において、河川等を横切って
ガス管、上下水道管等、及びこれらを収容する鞘管等の
大径管を地中に敷設する場合に供する。
【0002】
【従来の技術】従来における、パイプを弧状に地中敷設
する方法につき、図7により説明する。図7は、河川下
の地層内にパイプを弧状に錐進、敷設する場合を示す。
河川1の一方の岸をパイプの発進側、他方の岸をパイプ
の到達側とし、発進側に掘進機2を設置する。本例で
は、掘進用パイプ3は、前部がパイロットパイプ4、後
部がウオツシュオーバーパイプ5からなる。パイロット
パイプ4は、前端に掘削装置として回転機構を有するビ
ット6を設け、また孔芯測定器7を備える。最初に、図
7(イ)に示すように、掘進用パイプ3を、掘進機2の
作動により、河川1を横切って到達側に計画軌道に沿っ
て弧状に敷設する。ここで、ビット6のみが水圧モータ
ー8により回転する。パイロットパイプ4は到達側に到
達後、ネジによる結合単位毎に順次取外して全部が取り
外される。次いで、到達側において、パイロットパイプ
に代わり、ウオツシュオーバーパイプ5の前端に、拡削
パイプとしてドリルパイプ9が結合され、発進側に引き
込まれる。その状態を図7(ロ)において示す。図7
(ロ)において、ドリルパイプ9は、拡削パイプとして
拡削のため、ウオツシュオーバーパイプ5との連結部に
ビット10を備える。掘進機2によりウオツシュオーバ
ーパイプ5とビット10とにはトルクと推力が付与さ
れ、ドリルパイプ9は発進側に引き込まれる。図7
(ハ)において、ドリルパイプ9の移動とともにドリル
パイプ9に後続して敷設パイプ(本管)11が接続さ
れ、引き続いて発進側に引き込まれる。本例では、ドリ
ルパイプ9と敷設パイプ11の連結部に、スイベル1
2、リ−マー13、そして拡削のためカッター14を備
える。ドリルパイプ9とカッター14は掘進機2により
トルクと推力が付与され、引き込み移動・回転をする。
敷設パイプ11は回転しない。
【0003】次に、別の従来の技術として、掘進用パイ
プを兼ねた拡削パイプにより敷設パイプを引き込み、敷
設する場合を、図8により示す。図8(イ)において、
拡削パイプとしてドリルパイプ15を使用し、掘進用パ
イプの役割を兼ねるため、前端に掘削装置として回転式
ビット16を備える。地上に設置された掘進機2により
ドリルパイプ15を送り出し、弧状に掘進、敷設する。
次に図8(ロ)に示すように、前記ドリルパイプ15の
ビット16を外して拡削装置である拡孔用カッター17
とリーマー18とスイベル19を直列に連結すると共
に、そのスイベル19の後端部に敷設パイプ(本管)2
0を連結し、地上の掘進機2でドリルパイプ15を回転
させながら引き込むことにより、拡孔カッター17に推
力と回転力を伝達し、拡孔すると共にスイベル19によ
り敷設パイプを回転させずに引き込む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の図7、図8に示
した、パイプを弧状に地中敷設する方法においては、軟
弱地盤等で地耐力よりも、敷設パイプ等のパイプライン
の剛性が勝る場合、土中でのパイプラインの重量とパイ
プの浮上力のバランスが不釣り合いの状態となり、その
結果図6に示すように、敷設パイプ11(或いはドリル
パイプ9)が敷設軌道(図6においてw)から逸脱し、
掘進用パイプ(図8の場合は拡削パイプ)により先行堀
りした軌道、或いは一定の範囲内に意図する敷設軌道に
沿わないことが起こる。そればかりでなく、パイプライ
ン、掘削治具類等の破損を誘発することがある。パイプ
ラインの敷設軌道部に異物が存在する場合等において
も、同様にこれらのことが起こる。また、パイプライン
の敷設中において、周面摩擦抵抗等が増大して設置中の
掘進機では能力が不足し、パイプライン敷設の迅速なる
施工推進に支障を来すことがある。このことは、パイプ
の大径化に伴い、特に問題となる。さらに、パイプライ
ンの敷設中において、何らかの事情によりパイプの引込
み作業を中断したり、また敷設中のパイプ周辺の土質等
の条件の変化からパイプの引込みが停滞したりすること
がある。このような事態になると、掘進機によるパイプ
の引込みの再開・実行が不能或いは困難となる。円滑な
施工を進行するために問題となる。
【0005】本発明の目的は、上述の従来技術の問題点
に鑑み、パイプの敷設軌道を施工精度良く維持し、土質
等の条件の変化があっても迅速、円滑に施工を行い、パ
イプ敷設中の作業の中断等に対処できるパイプを弧状に
地中敷設する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のパイプを弧状に
地中敷設する方法は、地中に非開削により弧状にパイプ
を敷設する方法において、発進側の地上に掘進機を、到
達側の地上に敷設中のパイプを後方に引くパイプ引き装
置を設置し、該掘進機と、掘進用パイプの前端に備えた
掘削装置とにより該掘進用パイプを計画軌道に沿って弧
状に敷設し、次に到達側において該掘進用パイプに拡削
パイプを連結し、該掘進用パイプと該拡削パイプとの連
結部に備えた拡削装置により拡削しながら該掘進機によ
り該拡削パイプを引き込み、続いて該拡削パイプに敷設
パイプを連結し、該掘進機により該敷設パイプを引き込
む場合、前記パイプ引き装置により該拡削パイプ又は該
敷設パイプをクランプし、バックテンションを作用させ
て、該拡削パイプ又は該敷設パイプの敷設軌道を調整す
ることにより構成される。ここで、パイプ引き装置は、
敷設中のパイプを敷設方向とは逆方向、すなわち後方に
推力を付与してパイプを引く装置である。パイプ引き装
置は、後述するパイプ押し装置の機能を兼備して、敷設
中のパイプを敷設方向と同方向、すなわち前方に推力を
付与してパイプを押すこともできるように構成してもよ
い。パイプ引き装置は、シリンダー機構による方式、ワ
イヤーとウインチによる方式等による。パイプ引き装置
によるバックテンションは、パイプが敷設軌道から逸脱
するのを、パイプの傾斜を計測する姿勢計測装置により
検知して、その逸脱の量、程度に対処して作用させるよ
うにする。また、常時ある程度のバックテンションをか
ける作業方式をとることもできる。ここで、パイプの敷
設軌道は、先行掘りした掘進用パイプ、或いは拡削パイ
プの軌道であり、又はこれらの軌道から一定の許容範囲
内の軌道として設定することができる。また、拡削パイ
プは、掘進用パイプに後続して連結され、引き込まれる
パイプであり、掘進用パイプとの連結部に備えた拡削装
置を備え、該拡削装置により拡削パイプ自体の地中での
進行を容易にする。一方、拡削パイプは、敷設パイプを
後続して連結し、引き込むパイプであり、敷設パイプと
の連結部に拡削装置を備える場合があり、この場合に
は、該拡削装置により後続する敷設パイプの地中での進
行を容易にする。拡削装置は、ビット、カッター等を用
い、その回転は掘進機によるが、パイプを回転させる機
構とは別個にビット等が回転駆動機構を備える方式でも
よい。拡削パイプとしてドリルパイプを使用することが
できる。
【0007】本発明のパイプを弧状に地中敷設する方法
は、地中に非開削により弧状にパイプを敷設する方法に
おいて、発進側の地上に掘進機を、到達側の地上に敷設
中のパイプを後方に引くパイプ引き装置を設置し、該掘
進機と、掘進用パイプを兼ねた拡削パイプの前端に備え
た掘削装置とにより該拡削パイプを計画軌道に沿って弧
状に敷設し、次に到達側において該拡削パイプに敷設パ
イプを連結し、該拡削パイプと該敷設パイプとの連結部
に備えた拡削装置により拡削しながら該掘進機により該
敷設パイプを引き込む場合、前記パイプ引き装置により
該敷設パイプをクランプし、バックテンションを作用さ
せて、該敷設パイプの敷設軌道を調整することにより構
成される。
【0008】
【0009】本発明のパイプを弧状に地中敷設する方法
は、地中に非開削により弧状にパイプを敷設する方法に
おいて、発進側の地上に掘進機を、到達側の地上に敷設
中のパイプを後方に引くパイプ引き装置を設置し、該掘
進機と、掘進用パイプの前端に備えた掘削装置とにより
該掘進用パイプを計画軌道に沿って弧状に敷設し、次に
到達側において該掘進用パイプに拡削パイプを連結し、
該掘進用パイプと該拡削パイプとの連結部に備えた拡削
装置により拡削しながら、該掘進機により該拡削パイプ
を引き込み、続いて該拡削パイプに敷設パイプを連結
し、該掘進機により該敷設パイプを引き込む際、又は地
中に非開削により弧状にパイプを敷設する方法におい
て、発進側の地上に掘進機を、到達側の地上に敷設中の
パイプを後方に引くパイプ引き装置を設置し、該掘進機
と、掘進用パイプを兼ねた拡削パイプの前端に備えた掘
削装置とにより該拡削パイプを計画軌道に沿って弧状に
敷設し、次に到達側において該拡削パイプに敷設パイプ
を連結し、該拡削パイプと該敷設パイプとの連結部に備
えた拡削装置により拡削しながら該掘進機により該敷設
パイプを引き込む際において、引込み中の前記連結され
拡削パイプ敷設パイプの進行が停止又は停滞した場
、該拡削パイプと該敷設パイプに、前記掘進機による
引き動作と前記パイプ引き装置による引き動作とを交互
行わせた後、前記掘進機によるこれらのパイプの引込
みを再開することにより構成される。パイプラインの敷
設中におけるパイプの引込み作業を中断したり、また敷
設中のパイプ周辺の土質等の条件の変化、例えば土砂崩
れによりパイプの引込みが停滞したりすると、パイプの
引込みに必要な力が増大し、引込み再開時の初動、引込
みの継続が困難になることことがある。かかる場合、敷
設中のパイプに前・後の2方向の動作を付与することに
より、パイプの引込みに要する引込み力の負荷は軽減さ
れる。かかる見地から、パイプ引き装置によりパイプに
後進方向の動作を行わせる。なお、パイプ引き装置が往
復駆動機構を備える場合、パイプの前進方向の動作にお
いて、パイプ引き装置をパイプ押し装置として用いてパ
イプの前進方向に押込み力を働かせ、パイプの掘進機に
助勢するようにしてもよい。
【0010】本発明のパイプを弧状に地中敷設する方法
は、前記の方法において、敷設パイプの前端部にパイプ
の傾斜を計測する姿勢計測装置を設け、引込み時の敷設
パイプ前端部の姿勢を監視しながら敷設パイプの軌道を
制御することにより構成される。 姿勢計測装置は、傾
斜を計測するが、この他に、パイプの回転、折れ角等を
計測できるように構成してもよい。この姿勢計測装置に
ついては、公知のものを使用してよい。なお、パイプ押
し装置を設け、パイプ押し装置による押込み力は掘進機
による引込み力に追加的に付加して行うことができる。
パイプ敷設中における周面摩擦抵抗等の増大に対して、
掘進機単独で対処するためには大容量の掘進機を用意
し、いつもその掘進機により工事を行うという不都合が
あるが、パイプ押し装置によりその不都合はない。な
お、パイプ押し装置は、前記パイプ引き装置に往復の推
力付与機構(例えば、シリンダー機構等)備えて、パイ
プ引き装置に兼用させることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】パイプを弧状に地中敷設する方法
の実施の形態につき、図1により説明する。図1は、河
川下の地層内にパイプを弧状に錐進、敷設する場合を示
す。図1(イ)に示すように、パイロットパイプ4とウ
オツシュオーバーパイプ5からなる掘進用パイプ3を、
掘進機2の作動により、河川を横切って到達側に一定の
軌道に沿うよう弧状に敷設する。掘進用パイプ3の前端
の掘削装置であるビット6のみが水圧モーター8により
回転する。次いで、到達側において、パイロットパイプ
に代わり、ウオツシュオーバーパイプ5の前端に、拡削
パイプとしてドリルパイプ9が結合され、発進側に引き
込まれる。その状態を図1(ロ)において示す。(な
お、掘進用パイプ3がパイロットパイプのみから成り、
ウオツシュオーバーパイプを有しない場合がある。この
場合には、パイロットパイプに拡削パイプ9を結合す
る。) 図1(ロ)において、ドリルパイプ9は、拡削パイプと
して拡削のため、ウオツシュオーバーパイプ5との連結
部にビット10を備える。掘進機2によりウオツシュオ
ーバーパイプ5とビット10にはトルクと推力が付与さ
れ、ドリルパイプ9は発進側に引き込まれる。図1
(ハ)において、ドリルパイプ9の移動とともにドリル
パイプ9に後続して敷設パイプ(本管)11が接続さ
れ、引き続いて発進側に引き込まれる。本例では、ドリ
ルパイプ9と敷設パイプ11の連結部に、スイベル1
2、リ−マー13、そして拡削のためカッター14を備
える。ドリルパイプ9とカッター14は掘進機2により
トルクと推力が付与され、引き込み移動・回転をする。
敷設パイプ11は回転しない。図1において示すよう
に、到達側にはパイプ引き装置21aが設置され、拡削
パイプ9又は敷設パイプ11をクランプし、バックテン
ションを作用することができるようにする。本例のパイ
プ引き装置21aは、後述のパイプ押し装置の機能を単
一の装置により兼ねるパイプへの推力付与装置21を用
いる。敷設パイプ11の前端部に、パイプの傾斜を計測
する姿勢計測装置22を設ける。図1(ハ)におけるパ
イプ敷設中に敷設パイプ11が所定軌道からの逸脱の傾
向を示すと、推力付与装置21を働かせてバックテンシ
ョンを作用させ、敷設軌道を適切に維持する。また、周
面摩擦抵抗の増大から、掘進機の能力不足を来すと、前
記の推力付与装置21はパイプ押し装置21bとして、
掘進機2に助勢して敷設パイプ11に押し込み力を追加
的に付加する。さらに、敷設パイプ11の敷設中に、パ
イプの引込み作業の中断と停滞があると、掘進機2によ
る前進動作と推力付与装置21による後進動作を連続し
て繰り返し行い、パイプ引込みに伴う抵抗を低減させて
掘進機2によるパイプの引込みの再開・引込みの実行を
円滑に行う。かかる作業は、上述した敷設パイプについ
てだけでなく、拡削パイプについても行うことができ
る。
【0012】次に、掘進用パイプを兼ねた拡削パイプに
より敷設パイプを引き込み、敷設する場合を、図2によ
り示す。図2(イ)において、拡削パイプとしてドリル
パイプ15を使用し、掘進用の役割を兼ねるため、前端
に掘削装置として回転式ビット16を備える。地上に設
置された掘進機2によりドリルパイプ15を送り出し、
弧状に掘進、敷設する。次に、図2(ロ)に示すよう
に、前記ドリルパイプ15のビット16を外して拡削装
置である拡孔用カッター17とリーマー18とスイベル
19を直列に連結し、その回転自在装置の後端部に敷設
パイプ(本管)20を連結し、地上の掘進機2でドリル
パイプ15を回転させながら引き込むことにより、拡孔
カッター17に推力と回転力を伝達し、拡孔すると共に
敷設パイプ20を引き込む。敷設パイプ20はスイベル
19があることにより回転から解放される。本例におい
て、上述のパイプへの推力付与装置21を到達側に設置
し、また敷設パイプ20の前端部に、パイプの傾斜を計
測する姿勢計測装置22を設ける。これらの装置により
図1の場合と同様に、バックテンション、引き力、押し
力の付与を行い、パイプを敷設軌道に維持すること等を
図ることができる。
【0013】前記におけるパイプへの推力付与装置につ
き、図3〜図5により形態の例を説明する。図3におい
て、パイプを挿通できる管状体23にクランプ機構24
が固定される。クランプ機構24は、上下に二つ割り
で、前後に3列の管体25、25、25が両側のシリン
ダー26、26、26により拡縮できる構造である。ク
ランプ機構24の管状体23への固定は、下半の管体2
5に固定される側板28と、管状体23に固定される側
板29とをボルト30により結合することにより行う。
かかる構造によるクランプ機構24は、管体25の拡縮
によりパイプをクランプすることができる。クランプに
より管体25の内周のゴム層27がパイプに接触する。
管状体23は、推力を付与するシリンダー機構31に連
結される。その連結は支点において垂直軸a、及び水平
軸b廻りに回動する自在継手32を介する。シリンダー
機構31はベース33に固定される。その連結は支点に
おいて垂直軸、及び水平軸廻りに回動する自在継手34
を介する。このように自在継手32、34を設けて、一
定の範囲内で全方位の傾斜角度の移動に即応して、パイ
プを支障なくクランプすることえできる。かかるパイプ
への推力付与装置は、シリンダー機構により、パイプ引
き装置、パイプ押し装置、或いはパイプ押し・引き兼用
の装置として、バックテンション、引き力、或いは押し
力を付与する各種の使い方をすることができる。バック
テンションを付与する場合は、掘進機の引込み力に呼応
してシリンダー機構31の油圧シリンダーに送給する油
量を調整する。掘進機によるパイプの動きとともにシリ
ンダーのストローク行程の終端に達すると、パイプへの
クランプを解除してシリンダーのストローク行程の始端
に復帰させ、パイプへのクランプを行い、バックテンシ
ョンを付与できる状態とする。管状体23、及びクラン
プ機構24の入口にはセンタリングローラー35を設
け、パイプの誘導を容易にする。パイプの径が変化する
と、その径に応じたクランプ機構の管体に取り替える。
本例では、推力付与は、シリンダー機構を用いるが、ワ
イヤーとウインチによる方式によってもよい。
【0014】
【実施例】
(実施例1)図1により上述した発明の実施の形態を、
実施例により具体的に説明する。図1(イ)において、
発進側と到達側間の水平距離は、約1000mである。
掘進用パイプ3は、パイロットパイプ4(直径73m
m)、ウオツシュオーバーパイプ5(直径127mm)
からなる。図(ロ)において、掘進用パイプ3に拡削パ
イプ9(ドリルパイプ、直径127mm)が連結され
る。また、図(ハ)において、拡削パイプ9に敷設パイ
プ11(直径1000mm)が連結される。図1(ハ)
において、掘進機2により拡削パイプ9を介して、敷設
パイプ11を引込み力200tによる引込み作業中に姿
勢計測装置22による傾斜についての計測信号により敷
設軌道からの逸脱を検知したので、パイプへの推力付与
装置21によりバックテンション100tを作用させて
作業を続行し、正常な軌道を回復させることができ、バ
ックテンションの作用を解除した。
【0015】(実施例2)図2により上述した発明の実
施の形態を、実施例により具体的に説明する。図2にお
いて、発進側と到達側間の水平距離は、約1000mで
ある。拡削パイプ15(直径127mm)は、掘進用パ
イプを兼ねる。また、図(ロ)において、拡削パイプ1
5に敷設パイプ20(直径1000mm)が連結され
る。図2(ロ)において、掘進機2により拡削パイプ1
5を介して、敷設パイプ20を引込み力200tにより
引き込む。 (1)掘進機により引込み力200tにより引込み作業
中に、掘進機にかかる負荷が過大に増加したので、パイ
プへの推力付与装置により200tの押込み力を付与
し、敷設パイプの敷設作業を円滑にする。 (2)掘進機により引込み力200tにより引込み作業
中に、掘進機を停止し、作業を中断し、作業の再開に際
して、掘進機の引込み力200tによる前進動作、推力
付与装置の引き込み力200tによる後進動作を5回繰
り返し、敷設作業を円滑に再開する。
【0016】
【発明の効果】本発明によって、次のような効果を奏す
る。 (1)パイプを弧状に地中敷設する方法において、到達
側設置のパイプ引き装置によるバックテンションの付与
により、パイプの敷設中パイプの敷設軌道からの逸脱を
未然に防止、是正してパイプの敷設軌道を適正に維持
し、施工精度を良好に確保することができる。姿勢計測
装置はパイプの敷設軌道における通過状況を把握するこ
とができ、バックテンション付与、解除のためのタイミ
ングを測ることができる。 (2)パイプを弧状に地中敷設する方法において、到達
側設置のパイプ押し装置による押し込み力の付与によ
り、掘進機と一体となって、土質条件等の変化に対処し
て、パイプ敷設作業を円滑に推進し、工期を安定的に達
成することに役立つことができる。 (3)パイプを弧状に地中敷設する方法において、到達
側設置のパイプ引き装置による引込み力の付与は、掘進
機の引込み力の付与と、時を前後して、対となってパイ
プに前進動作と後進動作を行わせ、パイプの敷設時の移
動の中断後の再開、或いは移動中の停滞に際における、
パイプに対する土砂の抵抗の増大を減少、緩和し、パイ
プの進行を容易にして敷設の再開、停滞の解消に役立つ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する図である。
【図2】本発明の別の実施例を説明する図である。
【図3】本発明におけるパイプへの推力付与装置(パイ
プ引き装置とパイプ押し装置の機能を兼備)の例を示す
平面図である。
【図4】図3のパイプへの推力付与装置の側面図であ
る。
【図5】(イ)は図3のA−A視図、(ロ)はB−B視
図である。
【図6】敷設中のパイプが敷設軌道から逸脱している状
態を示す図である。
【図7】従来の技術を説明する図である。
【図8】別の従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 河川 2 掘進機 3 掘進用パイプ 4 パイロットパイプ 5 ウオツシュオーバーパイプ 6 ビット(掘削装置) 7 孔芯測定装置 8 水圧モーター 9 ドリルパイプ(拡削パイプ) 10 ビット(拡削装置) 11 敷設パイプ 12 スイベル 13 リーマー 14 カッター(拡削装置) 15 ドリルパイプ(拡削パイプ) 16 回転式ビット(掘削装置) 17 拡孔用カッター(拡削装置) 18 リーマー 19 スイベル 20 敷設パイプ 21 パイプ推力付与装置 21a パイプ引き装置 21b パイプ押し装置 22 姿勢計測装置 23 管状体 24 クランプ機構 25 管体 26 シリンダー 27 ゴム管 28 側板 29 側板 30 ボルト 31 シリンダー機構 32 自在継手 33 ベース 34 自在継手 35 センタリングローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−63508(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/093

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に非開削により弧状にパイプを敷設
    する方法において、発進側の地上に掘進機を、到達側の
    地上に敷設中のパイプを後方に引くパイプ引き装置を設
    置し、該掘進機と、掘進用パイプの前端に備えた掘削装
    置とにより該掘進用パイプを計画軌道に沿って弧状に敷
    設し、次に到達側において該掘進用パイプに拡削パイプ
    を連結し、該掘進用パイプと該拡削パイプとの連結部に
    備えた拡削装置により拡削しながら該掘進機により該拡
    削パイプを引き込み、続いて該拡削パイプに敷設パイプ
    を連結し、該掘進機により該敷設パイプを引き込む場
    合、前記パイプ引き装置により該拡削パイプ又は該敷設
    パイプをクランプし、バックテンションを作用させて、
    該拡削パイプ又は該敷設パイプの敷設軌道を調整するこ
    とを特徴とするパイプを弧状に地中敷設する方法。
  2. 【請求項2】 地中に非開削により弧状にパイプを敷設
    する方法において、発進側の地上に掘進機を、到達側の
    地上に敷設中のパイプを後方に引くパイプ引き装置を設
    置し、該掘進機と、掘進用パイプを兼ねた拡削パイプの
    前端に備えた掘削装置とにより該拡削パイプを計画軌道
    に沿って弧状に敷設し、次に到達側において該拡削パイ
    プに敷設パイプを連結し、該拡削パイプと該敷設パイプ
    との連結部に備えた拡削装置により拡削しながら該掘進
    機により該敷設パイプを引き込む場合、前記パイプ引き
    装置により該敷設パイプをクランプし、バックテンショ
    ンを作用させて、該敷設パイプの敷設軌道を調整するこ
    とを特徴とするパイプを弧状に地中敷設する方法。
  3. 【請求項3】 地中に非開削により弧状にパイプを敷設
    する方法において、発進側の地上に掘進機を、到達側の
    地上に敷設中のパイプを後方に引くパイプ引き装置を設
    置し、該掘進機と、掘進用パイプの前端に備えた掘削装
    置とにより該掘進用パイプを計画軌道に沿って弧状に敷
    設し、次に到達側において該掘進用パイプに拡削パイプ
    を連結し、該掘進用パイプと該拡削パイプとの連結部に
    備えた拡削装置により拡削しながら、該掘進機により該
    拡削パイプを引き込み、続いて該拡削パイプに敷設パイ
    プを連結し、該掘進機により該敷設パイプを引き込む
    際、又は地中に非開削により弧状にパイプを敷設する方
    法において、発進側の地上に掘進機を、到達側の地上に
    敷設中のパイプを後方に引くパイプ引き装置を設置し、
    該掘進機と、掘進用パイプを兼ねた拡削パイプの前端に
    備えた掘削装置とにより該拡削パイプを計画軌道に沿っ
    て弧状に敷設し、次に到達側において該拡削パイプに敷
    設パイプを連結し、該拡削パイプと該敷設パイプとの連
    結部に備えた拡削装置により拡削しながら該掘進機によ
    り該敷設パイプを引き込む際において、引込み中の前記
    連結された拡削パイプ敷設パイプの進行が停止又は停
    滞した場合、該拡削パイプと該敷設パイプに、前記掘進
    機による引き動作と前記パイプ引き装置による引き動作
    とを交互に行わせた後、前記掘進機によるこれらのパイ
    プの引込みを再開することを特徴とするパイプを弧状に
    地中敷設する方法。
  4. 【請求項4】 敷設パイプの前端部にパイプの傾斜を計
    測する姿勢計測装置を設け、引込み時の敷設パイプ前端
    部の姿勢を監視しながら敷設パイプの軌道を制御するこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3記載
    のパイプを弧状に地中敷設する方法。
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