JP3519700B2 - 荷崩れ防止装置 - Google Patents

荷崩れ防止装置

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JP3519700B2
JP3519700B2 JP2001132639A JP2001132639A JP3519700B2 JP 3519700 B2 JP3519700 B2 JP 3519700B2 JP 2001132639 A JP2001132639 A JP 2001132639A JP 2001132639 A JP2001132639 A JP 2001132639A JP 3519700 B2 JP3519700 B2 JP 3519700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物船の船倉内に
おいて、荷崩れを防止するために用いられる荷崩れ防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】貨物船の船倉には、フォークリフト等で
荷物が搬入、搬出される。ここで、例えば船倉が多層構
造となっており、入口外側にフォークリフト用のエレベ
ータが設けられている場合、エレベータの移動経路を確
保するために船倉入口の扉が内側に回動するようになっ
ている場合がある。このため、荷物を搬入する際には、
扉を内側に回動することができるスペースを確保してお
くことが必要である。しかし、船倉内に荷物のないスペ
ースが設けられていると荷崩れを起こしてしまうため、
扉回動スペースには、荷崩れを防ぐために何らかの処置
を施す必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に荷崩れ防止対
策としてはエアバッグが用いられるが、上記のような扉
が回動するための広いスペースに用いることは、著しく
煩雑であり現実的ではない。
【0004】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、容易に設置することができる荷崩れ防止装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の荷崩れ
防止装置は、船倉の内部にて該船倉の入口を取り囲んで
設置され、前記入口との間に一定広さの空間を形成して
積み上げられる、外形が略立方体形状で中空の箱状をな
複数のブロックを備え、これらブロックが積み上げら
れて壁部が構成され、該壁部が複数組み合わされて前記
空間が形成され、前記ブロックにより構成されて前記空
間の一つの面を形成する一壁部の端面が前記一つの面に
連続する他の面を形成する他壁部の側面と当接され、さ
らに、前記一壁部が前記空間側に倒れることを防止する
サイドストッパが、前記一壁部と他壁部とのいずれか一
方に設けられていることを特徴とする。
【0006】この発明においては、一定広さの空間、す
なわち入口の扉を内側に回動させることができる空間が
確保された状態で、ブロックによって荷崩れが防止され
る。また、他壁部の側面(すなわち厚さ方向表裏面を構
成する側面)は一壁部と当接しているため、他壁部は一
壁部によって支持可能である。一方の一壁部は、サイド
ストッパによって支持されて転倒が防止される。なお、
サイドストッパは他壁部と一壁部のどちらに設けられて
いてもよい。また、一壁部または他壁部を構成するブロ
ックは、一つであっても複数であってもよい。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の荷崩れ防止装置において、前記船倉の床面と接触され
る前記ブロックには、コンテナを固定するために前記船
倉の床面に設けられたコンテナ固定部と固定されるブロ
ック側固定部が設けられていることを特徴とする。
【0008】この発明においては、床面とブロックとが
固定されているため、固定後のブロックの移動が規制さ
れて、積み荷による荷重を支持することができる。な
お、床と接触するブロックのすべてが床面と固定されて
いる必要はない。
【0009】
【0010】
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の荷崩れ防止装置において、前記ブロック
が積み上げられて壁部が構成され、該壁部が複数組み合
わされて前記空間が形成され、前記各壁部は、それぞれ
前記ブロックが上下方向に2段に積まれ、上段と下段に
おいてそれぞれ複数の前記ブロックが並んで設けられ、
該上段において隣り合う前記ブロックの当接位置は、前
記下段において隣り合う前記ブロックの当接位置に対し
て水平位置が異なっており、前記上下段の各ブロック
は、上下方向において互いに固定されていることを特徴
とする。
【0012】この発明においては、上下段それぞれにお
いて、左右方向に並んだブロックを互いに固定せずとも
上下方向を固定するだけで壁部の各ブロックを相互に固
定することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載の荷崩れ防止装置において、前記船倉の床
面と接触される前記ブロックには、本荷崩れ防止装置を
第一の位置に設置する場合に前記コンテナ固定部と固定
される第一のブロック側固定部と、本荷崩れ防止装置を
第二の位置に設置する場合に前記コンテナ固定部と固定
される第二のブロック側固定部とが設けられていること
を特徴とする。
【0014】この発明においては、床面と接触されるブ
ロックには、第一のブロック側固定部と第二のブロック
側固定部とが設けられているため、一つのブロックを第
一の位置と第二の位置とに設置することが可能である。
なお、あるブロック側固定部について、第一の位置に設
置される場合にはコンテナ固定部と固定され、第二の位
置に設置される場合にはコンテナ固定部とは固定されな
いこととしてもよいし、第一の位置に設置される場合と
第二の位置に設置される場合の両方でコンテナ固定部と
固定されることとしてもよい。また、複数のブロックの
中で、ブロック側固定部のすべてが、第一の位置に設置
される場合と第二の位置に設置される場合の両方でコン
テナ固定部と固定されるブロックがあってもよい。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1から4
いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記船倉の
壁面と接触される前記ブロックには、該ブロックの側面
から出没可能とされたウィリーストッパが設けられ、該
ウイリーストッパは、突出時には前記船倉の壁面に設け
られたウィリー凹部内に挿入されることを特徴とする。
【0016】この発明においては、ウィリー凹部によっ
て、船倉の壁面と接触される前記ブロックの移動が規制
される。すなわち、積み荷がブロックに作用する荷重は
ウィリー凹部およびウィリーストッパを介して支持され
る。また、ウィリーストッパを使用しない場合には、ブ
ロックの内方向に移動させることにより、ブロック内に
収容することができる。
【0017】
【0018】
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の荷崩れ防止装置において、前記ウィリーストッパは、
前記ブロックの壁面に沿って水平移動可能に設けられて
いることを特徴とする。
【0020】この発明においては、ブロックの設置位置
に応じてウィリーストッパの水平位置を調節可能であ
る。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項5又は請
求項6に記載の荷崩れ防止装置において、床面からの高
さが異なる複数の前記ウィリーストッパが設けられてい
ることを特徴とする。
【0022】この発明においては、ウィリー凹部の高さ
が異なる複数の設置位置に荷崩れ防止装置を設置するこ
とができる。なお、高さの異なるウィリーストッパは別
個のブロックに設けられていてもよいし、一つのブロッ
クに設けられていてもよい。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項1から7
いずれかに記載の荷崩れ防止装置において、前記各ブロ
ックには、フォークリフトのフォークが挿入されるフォ
ーク穴が設けられていることを特徴とする。
【0024】この発明においては、フォークリフトによ
ってブロックを容易に搬送、組み立て可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に符号1で示したものは、本
発明の一実施形態として示した荷崩れ防止装置の組み合
わせ後の全体斜視図である。荷崩れ防止装置1は、後述
する複数のブロックが上面視コ字状に組み合わされたも
のである。この荷崩れ防止装置1を搭載する一例とし
て、図2に船倉を示した。図において、符号3が1階船
倉、4が2階船倉である。また、それぞれエレベータE
V1〜EV5によって、垂直方向に荷物の搬送を行うこ
とができるようになっている。本例においては、図のよ
うに1階船倉3と2階船倉4の複数の入口をそれぞれ取
り囲んだ設置場所P1〜P8に、それぞれ荷崩れ防止装
置1が設置される。船倉には、積み荷として例えば径が
1m、高さが1.5m程度のロールペーパーが数段積み
重ねられて収容される。
【0026】次に、本例に係る荷崩れ防止装置1につい
て具体的に説明すると、荷崩れ防止装置1は、正面側の
4つのブロック群L(下段左右のブロックL1A、L1
F、上段左右のブロックL2A、L2F)、図面向かっ
て右側の4つのブロック群F(下段のブロックF1C、
F1S、上段のブロックF2C、F2S)、図面向かっ
て左側の4つのブロック群A(下段のブロックA1C、
A1S、上段のブロックA2C、A2S)により構成さ
れている。これらブロック群L,F,Aが壁部となっ
て、扉が回動するための一定広さを有する空間Vを仕切
っている。
【0027】ブロック群A、Fは、その端面As、Fs
をブロック群Lの側面Lfに接触させた状態で配設され
ている。各ブロック群L,A,Fにおいて、各々上段と
下段とで隣り合った2個のブロックの当接面の水平位置
が、上段と下段とで一致しないようになっている。例え
ば、ブロックL1AとブロックL1Fの当接面は、ブロ
ックL2AとブロックL2Fの当接面より右側に偏って
いる。
【0028】次に、各ブロック群を構成しているブロッ
クの具体的構成について説明する。なお、以下において
は、空間Vの内側から臨んだ面を正面として説明する。
図3に示したものは、ブロックF2Cであり、(a)は正
面図、(b)は側面図である。また、図4(a)は同ブロック
の上面図、(b)は底面図である。ブロックF2Cは外形
が略立方体形状で中空の箱状をなしている。正面には、
人が入れる程度の大きさの孔10が二つ形成されてい
る。また、正面下部には、フォークリフトで搬送する際
の一対のフォーク穴11,11が形成されている。上面
の左右には、それぞれ固定金具13,14が設けられて
いる。各固定金具には、奥行き方向(ブロックの厚さ方
向)に長い長孔hがそれぞれ一つずつ設けられている。
底面の左右には、それぞれ固定金具16,17が設けら
れており、奥行き方向に長い長孔hが、それぞれ奥行き
方向に並んで二つずつ設けられている。
【0029】図5に示したものは、ブロックF2Sであ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図6(a)
は同ブロックの上面図、(b)は底面図である。ブロック
F2Sは、ブロックF2Cと同様に、外形が略立方体形
状で中空の箱状をなしている。ブロックF2Sの幅は、
ブロックF2Cと比較して短い構成とされている。正面
には、人が入れる程度の大きさの孔10が二つ形成され
ている。また、正面下部には、フォークリフトで搬送す
る際の一対のフォーク穴11,11が形成されている。
また、図面で右側の側部には、後述するウィリーストッ
パ20が上下に並んで2つ設けられている。上面の左右
には、それぞれ固定金具21,22が設けられており、
各固定金具21,22には、長孔hがそれぞれ一つずつ
設けられている。底面の左右には、それぞれ固定金具2
4,25が設けられており、長孔hがそれぞれ奥行き方
向に並んで二つずつ設けられている。
【0030】図7に示したものは、ブロックF1Cであ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図8(a)
は同ブロックの上面図、(b)は底面図である。ブロック
F1Cは、ブロックF2Cと同様に外形が略立方体形状
で中空の箱状をなしている。正面には、人が入れる程度
の大きさの孔10が二つ形成されている。また、正面下
部には、フォークリフトで搬送する際の一対のフォーク
穴11,11が形成されている。上面の左右には、それ
ぞれ固定金具27,28が設けられており、左側の固定
金具27には、奥行き方向に並んで長孔hが二つ設けら
れ、右側の固定金具28には、長孔hが一つ設けられて
いる。底面には、中央部に固定金具30が設けられてお
り、長孔(ブロック側固定部)hが、奥行き方向に二つ
で幅方向に二列、計4つ設けられている。
【0031】図9に示したものは、ブロックF1Sであ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図10
(a)は同ブロックの上面図、(b)は底面図である。ブロッ
クF1Sは、ブロックF2Cと同様に外形が略立方体形
状で中空の箱状をなしている。ブロックF1Sの幅は、
ブロックF1Cと比較して長い構成とされている。正面
には、人が入れる程度の大きさの孔10が二つ形成され
ている。また、正面下部には、フォークリフトで搬送す
る際の一対のフォーク穴11,11が形成されている。
上面には、固定金具32,33,34,35が設けられ
ており、固定金具32には長孔hが一つ設けられ、固定
金具33には長孔hが奥行き方向に並んで二つ設けら
れ、固定金具34には同様に長孔hが奥行き方向に並ん
で二つ設けられ、固定金具35には長孔hが三つ設けら
れている。底面には、図のように固定金具37,38,
39が設けられており、それぞれ、図のように長孔(ブ
ロック側固定部)hがそれぞれ四つ、二つ、および、二
つ設けられている。
【0032】これらブロックF2C、F2S、F1C、
F1Sは、図13に示すように組み合わせられる。図の
ように、ブロックF2Cの固定金具16,17が、それ
ぞれブロックF1Cの固定金具37,ブロックF1Sの
固定金具33と各々の長孔hを対向させた状態でつきあ
わされ、不図示のツイストロック金具によって固定され
る。なお、ツイストロック金具はコンテナ固定用に従来
から用いられているものである。また、ブロックF2S
の固定金具24,25が、それぞれブロックF1Sの固
定金具34,35とツイストロック金具によって固定さ
れる。なお、図13において符号5は船倉の扉である。
【0033】船倉の床面には、例として図11に示した
ように、コンテナを固定するために長孔h(コンテナ固
定部)が形成された固定金具Cが各箇所に設けられてお
り、この固定金具Cを用いて下段のブロックF1C、F
1Sを固定するようになっている。具体的には、図13
に示すように床面に長孔h(図11参照)を備えた固定
金具40〜42が形成されており、ここに、それぞれブ
ロックF1Cの固定金具30,ブロックF1Sの固定金
具37,38がツイストロック金具によって固定されて
いる。
【0034】なお、下段のブロックF1C、F1Sの底
面には、奥行き方向に二つ長孔hが設けられているが、
異なる場所(第一の位置と第二の位置)に設置した図1
1と図12のように、荷崩れ防止装置1を設置する場所
P1〜P8に応じて、下段ブロックF1C、F1S底面
の奥行き方向に並んだ二つの長孔hのなかから適宜選択
して床面と固定することができる。例えば、図11のブ
ロック群Fと、図12のブロック群Fとは、各々位置C
1、C2において、ブロックの奥行き方向に二つ並んだ
長孔hのうち異なる長孔(第一のブロック側固定部、第
二のブロック側固定部)hと床面とが固定されている。
また、荷崩れ防止装置1を設置する場所P1〜P8に応
じて、固定する固定金具自体を異ならせることができ
る。例えば、異なる設置場所に設置された図13と図1
4とを比較すると、図13では固定金具38,42同士
が固定されているが、図14ではその代わりに、固定金
具39,43同士が固定されている。
【0035】次に、ウィリーストッパ20について、図
15および図16を用いて具体的に説明する。ブロック
F2Sは、奥行き方向略全長に渡って設けられて両端を
ブロックF2Sの壁部に回転自在に支持されたネジ棒1
00を備えている。このネジ棒100に螺合して、ネジ
棒100の回転によってブロック奥行き方向に水平移動
自在に構成されたウィリーストッパ20が設けられてい
る。ウィリーストッパ20は、直接ネジ棒100に螺合
している螺合部103と、後述のウィリー凹部に嵌合す
る嵌合部104とを備えている。嵌合部104には操作
用のハンドル105が設けられている。ウィリーストッ
パ20は、図16(a)に示すように、ネジ棒100の回
転によって例えばAの位置からBの位置へ水平移動させ
ることができるようになっている。
【0036】また、ウィリーストッパ20は、図16
(b)のCの位置とDの位置との間でネジ棒100を中心
として回動が可能となっており、Cの位置にあるときに
は、ブロックF2Sの奥行き方向略全長に渡って設けら
れた棒106によって支持されている。この状態で、ウ
ィリーストッパ20がブロックF2S内に収容され、ブ
ロックF2Sの側面から突出しないようになっている。
Dの位置にあるときには、ブロックF2Sの側面から突
出し、船倉の壁面に設けられているウィリー凹部110
に挿入されることにより、ブロックF2Sの奥行き方向
の移動が規制されるようになっている。なお、ウィリー
凹部110は、船倉の床面を変更する際に用いられる金
具の一部であり、船倉に従来から設けられているもので
ある。このウィリーストッパ20は、荷崩れ防止装置1
の設置場所に応じて、上下に設けられた二つのウィリー
ストッパ20の一方を、その奥行き位置をネジ棒100
を回転して調節して、所定のウィリー凹部110に嵌合
させてブロックF2Sを固定する(図13および図14
参照)。他方のウィリーストッパ20は、ブロックF2
S内に収納しておく。
【0037】以上、ブロック群Fについて説明したが、
ブロック群Aは、ブロック群Fと対称形を有している他
は同様に構成されている(ブロックF1C、F1S、F
2C、F2Sが、それぞれブロックA1C、A1S、A
2C、A2Sと対応している)。また、ブロック群Lを
構成する各ブロックL2A、L2F、L1A、L1Fの
基本的構成は、ブロック群F、Aを構成するブロックと
同様の構成となっているが、適宜、そのサイズ、長孔
(ブロック側固定部)hを備えた固定金具が設計されて
いる。ブロック群Lの固定状態は、図17の正面図のよ
うになっている。ブロックL2Aの底面には、固定金具
50,51が形成され、ブロックL2Fの底面には固定
金具52,53が形成されている。ブロックL1Aの上
面には固定金具54,55,56が形成されている。底
面には固定金具57,58が形成されている。ブロック
L1Fの上面には固定金具59が形成され、底面には固
定金具60,61が形成されている。また、床面には固
定金具65,66、67,68が形成されている。そし
て、ブロックL2Aの固定金具50,51と、ブロック
L1Aの固定金具54,55がそれぞれ固定されてお
り、ブロックL2Fの固定金具52,53が、ブロック
L1Aの固定金具56,ブロックL1Fの固定金具59
とそれぞれ固定されている。また、ブロックL1Aの固
定金具57,58が床面の固定金具65,66とそれぞ
れ固定されており、ブロックL1Fの固定金具60、6
1と、床面の固定金具67,68がそれぞれ固定されて
いる。
【0038】なお、床面に形成されているコンテナ固定
用の固定金具のパターンが異なる場所に設置する場合に
は、固定金具57,58,60,61と固定金具65,
66,67,68とをそれぞれ固定する代わりに、図1
8に示したように、ブロックL1Aに設けられた固定金
具71と床面に設けられた固定金具72とを固定し、ま
た、ブロックL1Fに設けられた固定金具73と床面に
設けられた固定金具74とを固定することができる。ま
た、この場合、下段のブロックL1A、L1Fと床面と
の固定箇所が少ないため、剛性を高めるためにコネクタ
80によってブロックL1AとブロックL1Fとを固定
する。
【0039】ブロック群Lにはまた、サイドストッパ9
0〜93が固定されている。サイドストッパ90は、図
19に示した形状を有している。なお、他のサイドスト
ッパ91〜93は長さが異なる以外はサイドストッパ9
0と同様の構成とされている。サイドストッパ90は、
ブロックL2Aに固定される面を有する板体90aと、
該板体90aから直角に立ち上がってブロック群Fまた
はAを支持する支持部90bとを有している。板体90
aにはボルト孔90cが複数設けられており、ブロック
L2Aにボルトによって固定される。図17のように、
上段のブロックL2A、L2Fには、それぞれサイドス
トッパ90,91が一つ、下段のブロックL1A、L2
Fには、それぞれサイドストッパ92,93が二つ、そ
れぞれ支持部90bを外側に向けて固定されている。下
段のブロックL1A,L1Fにサイドストッパ92,9
3がそれぞれ二つ設けられているのは、下段のブロック
F1C,F1S,A1C,A1Sの方が、積み荷による
荷重が大きいからである。
【0040】以上のように構成された本例の荷崩れ防止
装置1においては、船室内にロールペーパーを積み込ん
だ後、各ブロック群L、F、Aを構成する各ブロックを
フォークリフトによって所定の配置に並べた後、各ブロ
ック同士及びブロックと床とを前記のように固定する。
また、ブロックF2S,A2Sのウィリーストッパ20
を回動させてウィリー凹部110に挿入する。船倉の扉
5は、空間Vを回動スペースとして閉じることができ
る。
【0041】各ブロック群L,F,Aは、床面に固定さ
れていることによって積み荷の荷重を支持することがで
きるほか、ブロック群F、Aは、ブロック群Lのサイド
ストッパ90〜93およびウィリーストッパ20によっ
て荷重による押圧力が支持されて転倒が防止される。ま
た、ブロック群Lは、その側面がブロック群F、Aの端
面に当接され、ブロック群F、Aの他端面は船倉の壁面
に当接しているから、ブロック群Lは倒れることなく積
み荷の荷重を支持することができる。
【0042】なお、搬送する際には、図20に示すよう
に、コンテナ98に各ブロックを収納することで容易に
搬送することができる。
【0043】以上のように、本例の荷崩れ防止装置1に
おいては、以下の効果を得ることができる。複数のブロ
ックを組み合わせてブロック群L,F,Aを形成するこ
とにより、船倉の入口の扉5が内側に回動するための比
較的広い空間Vを確保した状態で積み荷を支持して荷崩
れを防止することができる。前記各ブロックにはフォー
クリフトのフォークが挿入されるフォーク穴11が設け
られているため、積み荷の搬送に用いられているフォー
クリフトによって、容易に組み立て・撤去を行うことが
できる。また、ブロック群L,F,Aが複数のブロック
に分割されているから、不使用時にはブロック毎に分解
してコンパクトにまとめることができる。従来から船倉
に形成されているコンテナ固定金具とウィリー凹部11
0を用いてブロックを固定するから、船体に対する工事
は不要である。したがって、容易に本例の荷崩れ防止装
置を適用することができる。
【0044】各ブロック群L,F,Aにおいて、隣り合
ったブロックの当接位置が上段と下段とで異ならせてあ
る。このため、左右に並んだブロックを互いに固定せず
とも各ブロックを上下方向に固定するだけで、各ブロッ
クを相互に固定することができる。これにより、組み立
て・撤去の時間短縮化を実現することができる。
【0045】ブロック側固定部としての長孔hやウィリ
ーストッパ20が複数設けられているため、設置する場
所に応じて使用する長孔h、ウィリーストッパ20を適
宜選択して固定することができる。したがって、同じ構
成で異なる場所P1〜P8に設置することができ、部品
を共通化することができるとともに、取り扱いが容易と
なる。また、ウィリーストッパ20は、使用しない場合
には図16(b)の位置Cで示すようにブロックF2S
(A2S)内に収容される。したがって、使用する一方
のウィリーストッパ20をウィリー凹部110に挿入さ
せ、使用しない他方のウィリーストッパ20をブロック
F2S(A2S)内に収容することで、ブロックF2S
(A2S)を船倉の壁面に密着させることができる。ま
た、ウィリーストッパ20がネジ棒100に沿って移動
可能に構成されているため、設置場所に応じてウィリー
ストッパ20を移動させることで、複数の設置場所P1
〜P8に適用することができる。また、位置あわせやブ
ロックの加工精度が厳密でなくても、ウィリーストッパ
20を移動させることで、ウィリー凹部110に挿入す
ることができる。さらにまた、必要に応じてコネクタ8
0によって左右隣り合ったブロックを連結することによ
り、ブロック群の剛性を高めることができる。
【0046】なお、上記においては各ブロック群L、
F、Aをコ字状に配置したが、この配置形状に限定され
るものではない。例えば船倉の隅に本例の荷崩れ防止装
置1を適用する場合などはL字状に配置することができ
る。また、ブロック群Lとブロック群Aとを対称に設計
してあるが、必ずしも対称である必要はない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の荷崩れ防
止装置においては以下の効果を得ることができる。請求
項1に記載の発明によれば、複数のブロックを組み合わ
せることにより、船倉の入口の扉が内側に回動するため
の比較的広い空間を確保した状態で積み荷を支持して荷
崩れを防止することができる。また、サイドストッパに
よって積み荷の荷重を支持することができる。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、ブロック
とコンテナ固定部とが固定されることにより、積み荷の
荷重を支持することができる。また、従来から船倉に形
成されているコンテナ固定部を用いてブロックを固定す
るから、船体に対する工事は不要である。したがって、
容易に本例の荷崩れ防止装置を適用することができる。
【0049】
【0050】請求項3に記載の発明によれば、上下段そ
れぞれにおいて、左右方向に並んだブロックを互いに固
定せずとも、一つの面を構成する壁部の各ブロックを相
互に固定することができる。したがって、組み立て・撤
去の時間短縮化を実現することができる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、床面と接
触されるブロックには、ブロック側固定部が複数設けら
れているため、設置する場所に応じて使用するブロック
側固定部を適宜選択して固定することができる。したが
って、同じ構成で異なる場所に設置することができ、部
品を共通化することができるとともに、取り扱いを容易
にすることができる。
【0052】請求項5に記載の発明によれば、ウィリー
ストッパをウィリー凹部に挿入することで、ブロックは
積み荷の荷重を支持することができる。また、ウィリー
凹部は従来から船体に設けられているものであるから、
船体に対する工事は不要である。したがって、容易に本
例の荷崩れ防止装置を適用することができる。また、使
用しないウィリーストッパはブロック内に収容される。
したがって、壁面にブロックを密着させることができ
る。
【0053】
【0054】請求項6に記載の発明によれば、設置場所
に応じてウィリーストッパを移動させることで、複数の
設置場所に適用することができる。また、位置あわせや
加工精度が厳密でなくても、ウィリーストッパを移動さ
せることで、ウィリー凹部に挿入することができる。
【0055】請求項7に記載の発明によれば、高さの異
なるウィリーストッパが設けられているため、設置する
場所に応じて使用するウィリーストッパの高さを適宜選
択して使用することができる。したがって、同じ構成で
異なる場所に設置することができ、部品を共通化するこ
とができるとともに、取り扱いが容易となる。
【0056】請求項8に記載の発明によれば、各ブロッ
クにはフォーク穴が設けられているため、積み荷の搬送
に用いられているフォークリフトによって、容易に組み
立て・撤去を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る荷崩れ防止装置の
全体図を示した斜視図である。
【図2】 同荷崩れ防止装置が使用される船倉を示した
概略図である。
【図3】 同荷崩れ防止装置に使用されるブロックを示
した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】 同ブロックを示した図であり、(a)は上面
図、(b)は底面図である。
【図5】 同荷崩れ防止装置に使用されるブロックを示
した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】 同ブロックを示した図であり、(a)は上面
図、(b)は底面図である。
【図7】 同荷崩れ防止装置に使用されるブロックを示
した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】 同ブロックを示した図であり、(a)は上面
図、(b)は底面図である。
【図9】 同荷崩れ防止装置に使用されるブロックを示
した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図10】 同ブロックを示した図であり、(a)は上面
図、(b)は底面図である。
【図11】 船倉の床面に設けられたコンテナ固定部の
配置を示した上面図である。
【図12】 船倉の床面に設けられたコンテナ固定部の
配置を示した上面図である。
【図13】 同荷崩れ防止装置の使用状態を示した側断
面図である。
【図14】 同荷崩れ防止装置の他の設置場所における
使用状態を示した側断面図である。
【図15】 同荷崩れ防止装置に使用されるブロックに
備えられたウィリーストッパを示した部分側面図であ
る。
【図16】 同ウィリーストッパを示した図であり、
(a)は平断面図、(b)は側断面図である。
【図17】 同荷崩れ防止装置の使用状態を示した正断
面図である。
【図18】 同荷崩れ防止装置の他の設置場所における
使用状態を示した正断面図である。
【図19】 同荷崩れ防止装置に使用されるサイドスト
ッパを示した図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、
(c)は側面図である。
【図20】 同荷崩れ防止装置を搬送する際に用いられ
るコンテナを示した概略斜視図である。
【符号の説明】
11 フォーク穴 20 ウィリーストッパ 40,41,42,43 固定金具 30,33,34,35、37,38,39 固定金具 h 長孔(ブロック側固定部、コンテナ固定部) 90,91,92,93 サイドストッパ 110 ウィリー凹部 L,F,A ブロック群(壁部) L1A,L1F,L2A,L2F ブロック F1C,F1S,F2C,F2S ブロック A1C,A1S,A2C,A2S ブロック V 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 25/04 B65D 19/38 E04H 17/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船倉の内部にて該船倉の入口を取り囲ん
    で設置され、前記入口との間に一定広さの空間を形成し
    て積み上げられる、外形が略立方体形状で中空の箱状を
    なす複数のブロックを備え これらブロックが積み上げられて壁部が構成され、該壁
    部が複数組み合わされて前記空間が形成され、 前記ブロックにより構成されて前記空間の一つの面を形
    成する一壁部の端面が前記一つの面に連続する他の面を
    形成する他壁部の側面と当接され、さらに、前記一壁部
    が前記空間側に倒れることを防止するサイドストッパ
    が、前記一壁部と他壁部とのいずれか一方に設けられて
    いることを特徴とする荷崩れ防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の荷崩れ防止装置におい
    て、 前記船倉の床面と接触される前記ブロックには、コンテ
    ナを固定するために前記船倉の床面に設けられたコンテ
    ナ固定部と固定されるブロック側固定部が設けられてい
    ることを特徴とする荷崩れ防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の荷崩れ防
    止装置において、 前記ブロックが積み上げられて壁部が構成され、該壁部
    が複数組み合わされて前記空間が形成され、 前記各壁部は、それぞれ前記ブロックが上下方向に2段
    に積まれ、上段と下段においてそれぞれ複数の前記ブロ
    ックが並んで設けられ、該上段において隣り合う前記ブ
    ロックの当接位置は、前記下段において隣り合う前記ブ
    ロックの当接位置に対して水平位置が異なっており、前
    記上下段の各ブロックは、上下方向において互いに固定
    されていることを特徴とする荷崩れ防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の荷崩れ防
    止装置において、 前記船倉の床面と接触される前記ブロックには、本荷崩
    れ防止装置を第一の位置に設置する場合に前記コンテナ
    固定部と固定される第一のブロック側固定部と、本荷崩
    れ防止装置を第二の位置に設置する場合に前記コンテナ
    固定部と固定される第二のブロック側固定部とが設けら
    れていることを特徴とする荷崩れ防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4いずれかに記載の荷崩れ
    防止装置において、 前記船倉の壁面と接触される前記ブロックには、該ブロ
    ックの側面から出没可能とされたウィリーストッパが設
    けられ、 該ウイリーストッパは、突出時には 前記船倉の壁面に設
    けられたウィリー凹部内に挿入されることを特徴とする
    荷崩れ防止装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の荷崩れ防止装置におい
    て、 前記ウィリーストッパは、前記ブロックの壁面に沿って
    水平移動可能に設けられていることを特徴とする荷崩れ
    防止装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載の荷崩れ防
    止装置において、 床面からの高さが異なる複数の前記ウィリーストッパが
    設けられていることを特徴とする荷崩れ防止装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7いずれかに記載の荷崩れ
    防止装置において、 前記各ブロックには、フォークリフトのフォークが挿入
    されるフォーク穴が設けられていることを特徴とする荷
    崩れ防止装置。
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