JP3519257B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3519257B2
JP3519257B2 JP35178697A JP35178697A JP3519257B2 JP 3519257 B2 JP3519257 B2 JP 3519257B2 JP 35178697 A JP35178697 A JP 35178697A JP 35178697 A JP35178697 A JP 35178697A JP 3519257 B2 JP3519257 B2 JP 3519257B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像を画素毎
に2値化し、解像度変換処理又は変倍処理を行って出力
する例えばデジタル複写機、ファクシミリ装置及びスキ
ャナ装置等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やスキャナ装置等の画像
形成装置においては、入力した文字等の画像に対して、
拡大処理や解像度変換を行う場合がある。
【0003】従来、2値の解像度変換及び変倍を行う場
合は、単純に画素を増加させるか、又は間引くかといっ
た方式が主流であった。この方式の利点はハードウェア
が簡単に実現できることにある。
【0004】即ち、通常、2値つまり1ビットの画像デ
ータは、図26(a)に示すように表現され、このデー
タをハードコピー装置等にて出力する時には、図26
(b)のように出力される。
【0005】これを単純に2倍にするためには、図26
(b)を4倍のデータ量に補間し、図26(c)に示す
ように出力していた。この場合、ハードコピー装置のド
ット径は半分になっており、ドット密度は4倍になって
いる。
【0006】一方、ハードコピー装置のドットが図26
(b)に示すものと同じであれば、画像は2倍で出力さ
れる。従って、ハードコピー装置のドット径により、解
像度変換であるのか又は変倍であるのかの決定がされ
る。
【0007】しかしながら、入力画像の2値化画像をこ
の方式によってそのまま拡大等したのでは、文字等のエ
ッジ部分が粗い階段状に表示される等の一定のパターン
や縞が発生し、画像の観点からすると、非常に醜い画像
となっていた。
【0008】そこで、最近では、これを滑らかに表示す
るために、スムージングと呼ばれる処理が採用されてき
ている。例えば、特開昭63−172264号公報に開
示されている拡大文字パターン補正方法等がその例であ
る。
【0009】上記公報の技術は、標準文字パターンをそ
れぞれ縦横2倍に拡大する方法であり、図27(a)〜
(d)に示すように、3×3の画素で所定のパターンを
検出した場合に、ある演算式で補正パターンを算出する
方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、縦横とも2倍に拡大する方法の
みであり、整数倍でない中途半端な変倍率への対応がで
きないという問題点を有している。
【0011】また、上記の解像度変換及び変倍方法で
は、中間調画像に対して、この解像度変換及び変倍方法
を使用すると非常に醜い一定のパターンが発生するとい
う問題点を有している。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、整数倍でない中途半端な
変倍率への対応を可能とすると共に、文字画像と疑似中
間画像に対しても良好な画像を再現し得る画像形成装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明の画像形成装置
は、上記課題を解決するために、2値画像に対して解像
度変換処理又は変倍処理に際して補間を行って出力する
画像形成装置において、2値画像に対して解像度変換及
び変倍のための補間の際に、補間濃度及び補間点を算出
する補間点算出手段と、上記補間点算出手段がその補間
点を算出する際に、予めオフセットを与えるオフセット
手段と、上記補間点算出手段がその補間点を算出する際
に、1補間点及び数補間点毎に所定の影響を与える影響
手段と、上記影響手段にてその補間点に影響を与えた結
果が元の参照画素範囲を越える場合には、その補間点を
補正する補正手段が設けられていることを特徴としてい
る。
【0014】上記の発明によれば、2値画像に対して
解像度変換処理又は変倍処理に際して、補間点算出手段
が補間濃度及び補間点を算出することにより補間を行
う。
【0015】ここで、補間濃度及び補間点の算出に際し
て、オフセット手段が、補間点算出手段に対して予めオ
フセットを与える。
【0016】即ち、従来の補間方法では、1個の画素の
情報をそのまま使用し、他の画素の情報を全く参照せず
に、補間濃度及び補間点を求めることがあった。このた
め、各補間点相互の関係をみた場合には、隣接する各補
間点の関係が離散的なものとなって、画質において滑ら
かさに欠けることになっていた。
【0017】しかし、本発明においては、補間位置を算
出する際、予め補間位置に対しオフセットを与える。こ
のため、補間点と原画素とが一致するということが無く
なり、その補間点の算出においては、隣接する各原画素
の情報が参照されることになる。
【0018】この結果、補間に際して、全く参照されな
い点を無くして画像データの欠落を防止することによ
り、良好な画像を得ることができる。
【0019】また、予めオフセットすることにより、補
間点と原画素とを一致させるべく整数倍の変倍率を設定
する必要もなくなる。
【0020】従って、整数倍でない中途半端な変倍率へ
の対応を可能とすると共に、文字画像や疑似中間画像に
対しても良好な画像を再現し得る画像形成装置を提供す
ることができる。
【0021】また、本発明では、上記補間点算出手段が
その補間点を算出する際に、1補間点及び数補間点毎に
所定の影響を与える影響手段が設けられている。
【0022】
【0023】したがって、補間点算出手段による補間濃
度及び補間点の算出に際して、オフセット手段が予めオ
フセットを与えると共に、影響手段が1補間点及び数補
間点毎に所定の影響を与える。
【0024】即ち、オフセットの与え方として、定型の
ものであるときには、変倍された画像が一定パターンに
なり、種々の条件の変倍に対応できないことになる。
【0025】しかし、本発明では、影響手段にてオフセ
ットに影響を与えてオフセットを種々の値をとるように
することができる。この結果、変倍時に発生する一定パ
ターンを防止することが可能となり、良好な画像を得る
ことが可能となる。
【0026】また、本発明では、上記影響手段にてその
補間点に影響を与えた結果が元の参照画素範囲を越える
場合には、その補間点を補正する補正手段が設けられて
いる。
【0027】即ち、影響手段にてオフセットに影響を与
えて補間点に影響を与えた結果、元の参照画素範囲を越
える場合が起こり得る。その場合には、補間に際して参
照する原画素情報が乱れることになり、変倍画像に悪影
響を及ぼす。
【0028】しかし、上記の発明によれば、影響手段に
てその補間点に影響を与えた結果が元の参照画素範囲を
越える場合には、補正手段がその補間点を補正する。
【0029】このため、オフセットを元の参照画素範囲
に止めるようにするので、画像濃度の飛び出し等の画質
の低下を防止することができる。
【0030】本発明の画像形成装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の画像形成装置において、入力さ
れた2値画像に対して多値復元を行う多値復元手段が設
けられると共に、補間点算出手段によるこの多値復元さ
れた画像に対しての補間の際に、上記の影響手段は、1
補間点及び数補間点毎に何らかの影響を与える方法とし
て、乱数を使用し、かつその乱数を画像モードに応じて
変更することを特徴としている。
【0031】上記の発明によれば、入力された2値画像
に対して多値復元手段が多値復元を行う。そして、補間
点算出手段がこの多値復元された画像に対して補間濃度
及び補間点を算出する際に、影響手段は、1補間点及び
数補間点毎にオフセットに何らかの影響を与える方法と
して、乱数を使用し、かつその乱数を画像モードに応じ
て変更する。
【0032】この結果、画像モードとして2値の擬似中
間調画像の変倍に際しては、多値復元手段にて多値復元
をしてから変倍することができる。この結果、画像モー
ドとして2値の擬似中間調画像の変倍についても容易に
行うことが可能となる。
【0033】また、影響手段は、1補間点及び数補間点
毎にオフセットに何らかの影響を与える方法として、乱
数を使用し、かつその乱数を画像モードに応じて変更す
る。
【0034】このため、変倍時に発生していた一定パタ
ーンの防止として、乱数を使用するので、オフセットへ
の影響の与え方が確実に不規則なものとなる。従って、
変倍時に発生していた一定パターンの防止を確実に図
り、高画質の変倍画像を形成することができる。
【0035】さらに、乱数を画像モードに応じて変更可
能となっているので、2値の擬似中間調画像等の変倍に
おいても容易に対応可能となる。
【0036】また、本発明の画像形成装置は、上記記載
の画像形成装置において、上記の多値復元手段にて2値
画像に対して多値復元を行い、かつ補間手段にて補間し
た画像を、再び2値化処理する再2値化手段が設けられ
ていることを特徴としている。また、本発明の画像形成
装置は、上記記載の画像形成装置において、上記の多値
復元手段にて2値画像に対して多値復元を行い、かつ補
間手段にて補間した画像を、再び2値化処理する再2値
化手段が設けられていると共に、上記の再2値化手段
は、再び2値化処理を行うときには、変倍率に応じて、
単純閾値2値化処理、誤差拡散2値化処理、又はディザ
2値化処理の何れかを選択して行うことを特徴としてい
る。
【0037】上記の発明によれば、多値復元手段にて2
値画像に対して多値復元を行って、補間手段にて補間し
た画像を、再2値化手段にて再び2値化処理する。
【0038】そして、再2値化手段は、再び2値化処理
を行うときには、変倍率に応じて、単純閾値2値化処
理、誤差拡散2値化処理、又はディザ2値化処理の何れ
かを選択して行う。
【0039】この結果、多値画像による変倍画像を再び
2値画像として出力することができる。
【0040】また、2値化処理は、変倍率に応じて単純
2値化処理、誤差拡散2値化処理、ディザ2値化処理の
何れかを選択するので、各変倍率に応じて最適な画質を
得ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図15に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0042】本実施の形態の画像形成装置としてのデジ
タル複写機は、例えば、ファクシミリ機能を備え、かつ
後処理装置等の周辺機器を含めた複合機となっている。
【0043】上記のデジタル複写機30は、図2に示す
ように、大きく分けてスキャナ部31とレーザプリンタ
部32とから構成されている。
【0044】スキャナ部31は、透明のガラスからなる
原稿載置台35と、原稿載置台35上へ自動的に原稿を
供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下、
「RADF:Recirculating Automatic Document Feede
r 」という)36と、原稿載置台35上に載置された原
稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユ
ニットつまりスキャナユニット40とから構成されてい
る。
【0045】上記スキャナ部31は、原稿載置台35上
の原稿の画像を読み取るものである。スキャナ部31に
て読み取られた原稿画像は、画像データとして後述する
CCD44へ送られ、このCCD44にて画像データに
対して所定の画像処理が施される。
【0046】上記RADF36は、図示しない原稿トレ
イ上に複数枚の原稿を一度にセットしておき、これらセ
ットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニット4
0の原稿載置台35上へ給送する装置である。また、R
ADF36は、オペレータの選択に応じて原稿の片面又
は両面をスキャナユニット40に読み取らせるように、
片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経
路、搬送経路切り換え手段等から構成されている。尚、
RADF36については、従来から多くの出願や商品化
がなされているので、これ以上の説明は省略する。ま
た、RADF36は必ずしも存在しなくても良く、さら
に、単なるADFでも良い。
【0047】一方、上記スキャナ部31を構成するスキ
ャナユニット40は、原稿面を照射するランプリフレク
タアセンブリ41と、原稿からの反射光像を光電変換素
子(CCD:Charge Coupled Device)44に導くために
原稿からの反射光を反射させる第1反射ミラー42aを
搭載してなる第1走査ユニット40aと、この第1反射
ミラー42aからの反射光像をCCD44に導くための
第2反射ミラー42b及び第3反射ミラー42cを搭載
してなる第2走査ユニット40bと、原稿からの反射光
像を上述した各反射ミラー42a・42b・42cを介
してCCD44上に結像させるための光学レンズ体43
と、原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換する上
記CCD44とから構成される。
【0048】スキャナ部31は、上記RADF36とス
キャナユニット40との関連した動作により、原稿載置
台35上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原
稿載置台35の下面に沿ってスキャナユニット40を走
査移動させて原稿画像を読み取るように構成されてい
る。
【0049】スキャナユニット40にて読み取ることに
より得られた原稿画像の画像データは、後述する画像処
理部へ送られ、各種処理が施された後、その処理後の画
像データがレーザプリンタ部32のレーザ書き込みユニ
ット(LSU)46に与えられ、電子写真プロセスにお
いて感光体ドラム48上に可視画像として再現され、そ
の後、用紙上に画像形成される。
【0050】上記のレーザプリンタ部32は、画像を形
成させるための用紙の搬送系、レーザ書き込みユニット
46、及び画像を電子写真方式にて形成するためのプロ
セス部47を備えている。
【0051】レーザ書き込みユニット46には、図示し
ない半導体レーザ光源、及びポリゴンミラー及びf−θ
レンズ等が内蔵されている。半導体レーザ光源は、前記
スキャナユニット40にて読み取った後の画像メモリか
ら読み出した画像データ又は外部の装置から転送されて
きた画像データに応じてレーザ光を出射する。このレー
ザ光は、ポリゴンミラーにて等角速度偏向され、さら
に、f−θレンズにて、プロセス部47を構成する感光
体ドラム48上で等角速度偏向されるように補正され
る。
【0052】上記プロセス部47は、周知のものからな
っており、感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、
転写器、剥離器、クリーニング器及び除電器等を備えて
いる。
【0053】一方、用紙の搬送系は、上述した画像形成
を行うプロセス部47の転写器が配置された転写位置へ
と用紙を搬送する搬送経路55と、この搬送経路55へ
用紙を送り込むための第1カセット51、第2カセット
52及びマルチ手差しトレイ54と、転写後の用紙に形
成された画像つまりトナー像を定着するための定着器4
9と、定着器49の搬送方向下流側でフィニッシャ34
へ通ずる搬送路57と両面複写ユニット53へ分岐され
る両面スイッチバック搬送路58とに通ずる用紙排出搬
送路50と、定着後の用紙の裏面に再度画像を形成する
ために用紙を再供給するための両面複写ユニット53と
を備えている。
【0054】上記の第1カセット51及び第2カセット
52には、用紙の束がサイズ毎に収容されており、操作
者が所望するサイズが収容されているカセットを選択す
ると、そのカセット内の用紙束の上から1枚ずつ送り出
され、搬送経路55を経由して順次レーザプリンタ部3
2の画像形成部へ向けて搬送されるようになっている。
【0055】上記のレーザプリンタ部32では、画像メ
モリから読み出された画像データは、レーザ書き込みユ
ニット46によってレーザ光線を走査させることにより
感光体ドラム48の表面上に静電潜像として形成され、
トナーにより可視像化されたトナー像は第1カセット5
1及び第2カセット52等から搬送された用紙の面上に
静電転写され定着される。
【0056】このようにして画像が形成された用紙は、
定着器49から用紙排出搬送路50及び搬送路57を通
してフィニッシャ34へ送られたり、用紙排出搬送路5
0及び両面スイッチバック搬送路58を通して両面複写
ユニット53へと選択搬送される。
【0057】上記のフィニッシャ34は、デジタル複写
機30にて画像が形成された用紙を受け取り、ステープ
ル、紙折り、穴開け等の後処理を施して適切なトレイ上
に排出して最終複写物として完成させる。
【0058】尚、デジタル複写機30内の必要箇所には
複数のセンサがそれぞれ配置されており、デジタル複写
機30内の点検を行うために開閉可能に設けられている
前扉、横扉等の開放状態を確認するセンサ、搬送路中に
ある用紙が所定の状態で搬送されているか否かを確認す
るためのセンサ、デジタル複写機30内において所定の
ユニットが確実に装着されているか否か、またそのユニ
ットが確実に動作しているか否かを確認するためのセン
サ等から構成される。
【0059】また、フィニッシャ34内においても各処
理部において用紙が確実に後処理されているか否かを確
認するセンサが配置されている。
【0060】各センサについて簡単に説明すると、先ず
デジタル複写機30側において、センサS1はデジタル
複写機30の前扉開閉状態検出センサ、センサS2はデ
ジタル複写機30の用紙縦搬送路開閉状態検出センサ、
センサS3はデジタル複写機30の両面スイッチバック
搬送経路開閉状態検出センサである。
【0061】また、センサS4及びセンサS5は第1カ
セット51及び第2カセット52からの給紙確認を行う
センサ、センサS6は両面複写ユニット53からの再給
紙確認を行うセンサ、センサS7は第1カセット51、
第2カセット52及び両面複写ユニット53からの用紙
をプロセス部に向かって搬送する共通の搬送経路のセン
サ、センサS8はレジストセンサ、センサS9は転写剥
離後の剥離ミス検出センサ、センサS10は排出セン
サ、並びにセンサS11は両面スイッチバック搬送経路
のセンサである。
【0062】さらに、センサS12・S13・S14・
S15は現像装置のタイプをこれらのセンサのオンオフ
の組み合わせから確認するセンサ、センサS16は現像
剤の供給状態を確認するセンサ、センサS17はクリー
ニング廃トナー容器の装着及び満杯を検出するためのセ
ンサである。
【0063】一方、センサS18・S19はフィニッシ
ャ34内においても各処理部において用紙が確実に後処
理されているか否かを確認するセンサである。
【0064】また、センサS20・S21はRADF3
6内において原稿の搬送状態を確認するためのセンサで
ある。
【0065】これらセンサS1〜S21は、必要に応じ
て増やすこともできる、また、これらセンサS1〜S2
1のオンオフ状態は、デジタル複写機30の全体を管理
する後述するマシンコントロールボード200により常
時管理されており、所定のシーケンスプログラムの実行
中にセンサS1〜S21が所定の状態になっていなけれ
ば異常としてトラブルの処理ルーチンヘと移行すること
となる。
【0066】次に、このデジタル複写機30における、
読み取られた原稿画像情報に画像処理を行う画像処理部
の構成及び機能について説明する。
【0067】画像処理部は、図3に示すように、略中央
に位置するメイン中央演算処理装置(以下、「CPU
(Central Processing Unit)」という)401により各
ユニット部毎に搭載されたサブ中央演算処理装置(CP
U)との連携を取りながら動作を管理している。
【0068】このブロック図から分かるように、画像処
理部は、大きくは同図略右上に位置する操作パネルを管
理制御するオペレーションパネルボード100と、同図
略左上に位置するデジタル複写機30を構成する各ユニ
ットを管理制御するマシンコントロールボード200
と、同図略左下に位置する原稿画像を電気的に読み取り
電子データとするCCDボード300と、同図略中央に
位置する上記CCDボード300にて電子データ化され
た原稿画像に対して所定の画像処理を施すメイン画像処
理ボード400と、このメイン画像処理ボード400に
て処理された画像情報に対してさらに所定の画像処理を
施すサブ画像処理ボード500と、さらに、同図略右下
に位置する上記サブ画像処理ボード500にインターフ
ェイスを介して接続された例えばプリンタボード、FA
Xボード又は機能拡張ボード等のその他の拡張ボード群
600等から構成されている。
【0069】以下、各ボード毎に管理制御している内容
について説明する。
【0070】先ず、オペレーションパネルボード100
は、基本的にサブのCPU101により制御されてお
り、操作パネル103上に配置されたLCD表示部10
4の表示画面、各種モードに関する指示を入力する操作
キー群105からの操作入力等を管理している。また、
オペレーションパネルボード100には、操作キー群1
05から入力されたデータ、及びLCD画面に表示させ
る情報等操作パネルにおける各種制御情報を記憶してお
くメモリ102が設けられている。
【0071】上記のオペレーションパネルボード100
では、サブのCPU101は、メインのCPU401と
の制御データ通信を行い、デジタル複写機30の動作指
示を行う。また、メインのCPU401からは、デジタ
ル複写機30の動作状態を示す制御信号をサブのCPU
101へと転送することで、操作パネル103のLCD
表示部104の表示画面を介して装置が現在どのような
状態にあるのかという動作状態を操作者に表示するよう
になっている。
【0072】次に、マシンコントロールボード200
は、サブのCPU201にて全体が制御されており、A
DF・RADF36等の自動原稿送り装置203、原稿
画像を読み取るスキャナ部31、画像情報を画像として
再現するプロセス部47、画像が記録される用紙を収納
部からプロセス部47へ向かって順次搬送する給紙搬送
部206、画像が記録された用紙を反転させて用紙の両
面に画像が形成されるように用紙を反転搬送する両面複
写ユニット53、画像が記録された用紙に対してステー
プル等の後処理を行うフィニッシャ34等を管理してい
る。
【0073】尚、ADF・RADF36等の自動原稿送
り装置203、及び画像が記録された用紙に対してステ
ープル等の後処理を行うフィニッシャ34には、またそ
れぞれのサブのCPU203a・208aがユニット專
用として設けられて各ユニット単位で各部の動作制御管
理が行われており、これら各動作は、メインのCPU4
01、オペレーションパネルボード100のサブのCP
U101、及びマシンコントロールボード200のサブ
のCPU201と通信しながら関連した動きをとってい
る。
【0074】次に、CCDボード300は、原稿画像を
電気的に読み取るためのCCD44と、CCD44を駆
動する回路であるCCDゲートアレイ(CCD G/
A)302と、CCD44から出力されるアナログデー
タのゲイン調整等を行うアナログ回路303と、CCD
44のアナログ出力をデジタル信号に変換して電子デー
タとして出力するA/D変換器304等から構成され、
制御管理はメインのCPU401により行われている。
【0075】上記のメイン画像処理ボード400は、メ
インのCPU401により制御され、前記CCDボード
300から送られてきた原稿画像の電子データをもと
に、画像の階調性を所望の状態で表現できるように、シ
ェーディング補正、濃度補正、領域分離、フィルタ処
理、MTF補正、解像度変換、電子ズームつまり変倍処
理、及びガンマ補正等の多値の画像データの状態のまま
処理を施す多値画像処理部402と、処理が施された画
像データ或いは処理の手順管理等の各種制御情報を記憶
させておくメモリ403と、処理が施された画像情報に
て画像を再現するためにレーザ書き込みユニット(LS
U)46側へとデータを転送制御するレーザコントロー
ル部404等から構成される。
【0076】次に、サブ画像処理ボード500は、上記
のメイン画像処理ボード400とコネクタ405・50
5にて接続され、メイン画像処理ボード400のメイン
のCPU401にて制御される2値画像処理部501
と、この2値画像処理部501にて画像処理の施された
2値画像情報或いは処理上での制御情報等を記憶管理す
るメモリを制御するメモリゲートアレイ(メモリ G/
A)502と、複数枚の原稿画像情報を記憶管理してお
き、かつ複数枚の原稿画像を繰り返し所望部数の数だけ
読み出して複数の複写物を生成するためのハードディス
ク(HD)を制御するハードディスクゲートアレイ(R
DH G/A)503と、外部インターフェイスとして
のSCSI及びSCSIを制御するインターフェイスゲ
ートアレイ(SCSI G/A)504等とから構成さ
れる。
【0077】上記の2値画像処理部501は、多値画像
情報を2値画像に変換する多値2値変換処理部、画像を
回転する画像回転処理部、2値画像の変倍処理を行う2
値変倍(ズーム)処理部及び圧縮伸長部等から構成さ
れ、さらに、ファックス画像を通信手段を介して送受信
することができるようにファックスインターフェイスも
備えている。
【0078】一方、拡張ボード群600としては、例え
ば、パーソナルコンピュータ等から送られてくるデータ
をデジタル複写機30のプリンタ部からプリンタモード
として出力可能とするためのプリンタボード601、デ
ジタル複写機30の編集機能を拡張してデジタル複写機
30の特徴を有効活用するための機能拡張ボード60
2、デジタル複写機30のスキャナ部31から読み込ん
だ原稿画像を相手先に対して送信したり、相手先から送
られてきた画像情報をデジタル複写機30のプリンタ部
から出力することを可能にするファクシミリボード60
3等が設けられている。
【0079】以下、画像処理装置としてのデジタル複写
機30のコピーモード、ファックスモード、及びプリン
タモードにおける各画像データの処理及び画像データの
流れについてさらに詳細に説明する。
【0080】(コピーモード)デジタル複写機30にお
けるRADF36の所定位置にセットされた原稿は、1
枚ずつスキャナユニット40の原稿載置台35上へと順
次供給され、原稿の画像は先に説明したスキャナユニッ
ト40の構成により順次読み取られ、8ビットの電子デ
ータとしてメイン画像処理ボード400へと転送され
る。
【0081】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
【0082】そして、8ビットの電子画像データにガン
マ補正等の処理を行い、レーザコントロール部404を
介してレーザ書き込みユニット(LSU)46へと送ら
れる。これにより、デジタル複写機30のスキャナ部3
1にて読み取られた原稿画像は、レーザプリンタ部32
から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0083】(コピーモードにおける電子RDH機能)
同じくデジタル複写機30のRADF36の所定位置に
セットされた原稿は、1枚ずつスキャナユニット40の
原稿載置台35上へと順次供給され、原稿の画像は先に
説明したスキャナユニット40の構成により順次読み取
られ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボー
ド400へと転送される。
【0084】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402で所定の処理が施される。
【0085】この8ビットの電子画像データは、次にメ
イン画像処理ボード400側のコネクタ405からサブ
画像処理ボード500側のコネクタ505を介してサブ
画像処理ボード500側に送られ、2値画像処理部50
1の多値2値変換処理部において誤差拡散等の処理と共
に8ビットの電子画像データから1ビットの電子画像デ
ータに変換される。尚、8ビットの電子画像データを誤
差拡散等の処理を含めて1ビットの電子画像データに変
換しているのは、単に多値2値変換を行っただけでは画
質的に問題があるので、画質の劣化が少なくなるように
配慮したものである。
【0086】また、8ビットの電子画像データを1ビッ
トの電子画像データに変換するのは、画像の記憶容量等
を考慮したためである。
【0087】このようにして変換された1ビットの電子
画像データは、原稿1枚毎にハードディスク(HD)等
のディスクメモリへと転送されて一時的に記憶管理され
る。
【0088】デジタル複写機30のRADF36にセッ
トされた原稿群の全てが読み取り処理されると、先程一
時的にハードディスク(HD)に記憶された1ビットの
電子画像データをハードディスクゲートアレイ(RDH
G/A)503の制御により指定された部数の数だけ
繰り返し読み出す。読み出された1ビットの電子画像デ
ータは、再度コネクタ505・405を介してメイン画
像処理ボード400へ送られ、ガンマ補正等の処理を行
いレーザコントロール部404を介してレーザ書き込み
ユニット(LSU)46へと送られる。
【0089】尚、本実施の形態では、全ての原稿群画像
が読み取られてから画像群を所望する部数の数だけ繰り
返し読み出すとして説明したが、必ずしもこれに限ら
ず、第1部目の画像出力は所定分の画像が準備できた段
階で順次出力するように構成することも可能である。
【0090】これにより、デジタル複写機30のスキャ
ナ部31にて読み取られた原稿画像は、レーザプリンタ
部32から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0091】(プリンタモード)パーソナルコンピュー
タ等のネットワーク接続された外部機器から送られてき
た画像は、プリンタボード601上でページ単位の画像
としてプリンタボード601上で展開された後、インタ
ーフェイスゲートアレイ(SCSI G/A)504か
ら一旦サブ画像処理ボード500側へ転送され、ハード
ディスク(HD)等のメモリヘと記憶される。
【0092】尚、プリンタボード601上でぺージ画像
として展開された画像は、サブ画像処理ボード500側
に送られるが、ページ画像に2値画像処理は行わず、ハ
ードディスク(HD)に一時記憶されるだけである。ま
た、一旦記憶されたページ画像がハードディスク(H
D)から読み出される時も、ページ画像に対する2値画
像処理は行わない。
【0093】そしてハードディスク(HD)へ一時記憶
された画像情報は、所定のページ順となるようにハード
ディスク(HD)から読み出されながらメイン画像処理
ボード400へと送られてガンマ補正を行い、レーザコ
ントロール部404からレーザ書き込みユニット(LS
U)46にて画像を再現するよう画像の書き込みが制御
される。
【0094】(ファックスモード)ファックスモードに
は、相手先に対する原稿の送信と、相手先からの原稿の
受信に対する処理とがある。
【0095】最初に、相手先に対する原稿の送信につい
て説明する。
【0096】相手先に原稿を送信するときには、デジタ
ル複写機30のRADF36の所定位置にセットされた
送信原稿は、1枚ずつスキャナユニット40の原稿載置
台35上へと順次供給され、送信原稿の画像は先に説明
したスキャナユニット40の構成により順次読み取ら
れ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボード
400へと転送される。
【0097】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
【0098】そして、この8ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ40
5からサブ画像処理ボード500側のコネクタ505を
介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画像
処理部501の多値2値変換処理部において誤差拡散等
の処理と共に8ビットの電子画像データから1ビットの
電子画像データに変換される。
【0099】尚、8ビットの電子画像データを誤差拡散
等の処理を含めて1ビットの電子画像データに変換して
いるのは、単に多値2値変換を行っただけでは画質的に
問題があるので、画質の劣化が少なくなるように配慮し
ているためである。
【0100】このようにして2値画像化された送信原稿
は、所定の形式で圧縮されメモリゲートアレイ(メモリ
G/A)502を通してメモリに記憶される。そして
相手先との送信手続きを行い送信可能な状態が確保され
ると、メモリから読み出された所定の形式で圧縮された
送信原稿画像はファックスボード603側へと転送さ
れ、このファックスボード603上で圧縮形式の変更等
必要な処理を施して、相手先に対して通信回線を介して
順次送信されることとなる。
【0101】次に相手先から送信されてきた原稿画像の
処理について説明する。
【0102】相手先から通信回線を介して原稿が送信さ
れてくると、ファックスボード603での通信手続きを
行いながら相手先から送信されてくる原稿画像を受信す
ると共に、所定の形式に圧縮された状態の受信画像は、
サブ画像処理ボード500の2値画像処理部501に設
けられたファックスインターフェイスから2値画像処理
部501へと送られ、圧縮伸長処理部等によりページ画
像として送信されてきた原稿画像を再現する。そして、
ページ単位の画像として再現された原稿画像は、メイン
画像処理ボード400上へと転送されガンマ補正を行
い、レーザコントロール部404からレーザ書き込みユ
ニット(LSU)46にて画像を再現するよう画像の書
き込みが制御される。
【0103】以上の構成から分かるように、画像情報に
所定の処理を施す画像処理部は、主としてスキャナ部3
1から読み取り入力された原稿画像を多値の画像情報と
して処理するメイン画像処理ボード400と、このメイ
ン画像処理ボード400にて多値画像情報として処理さ
れた原稿画像情報に対して2値化処理等の所定の処理を
施したり、外部インターフェイスを介して接続された機
器から送られてきた画像情報に対して所定の処理を施し
た後、メイン画像処理ボード400の多値画像処理部4
02側へと転送したりするサブ画像処理ボード500と
に分割構成されている。
【0104】また、メイン画像処理ボード400には、
画像をレーザ書き込みユニット(LSU)46から電子
写真プロセスの感光体ドラム48上に再現させるため、
レーザ書き込みユニット(LSU)46の画像情報の書
き込みを制御するためのレーザコントロール部404が
含まれている。
【0105】この構成により、スキャナ部31から読み
取り入力された原稿画像は、多値画像として原稿が有す
る画像の特徴を損なうことなくレーザプリンタ部32か
らコピー画像として再現可能であり、また、大量の原稿
を電子RDH機能等を用いて高速出力処理する場合等
は、サブ画像処理ボード500及びハードディスク(H
D)等を用いることで可能となっている。
【0106】さらに、他のファックス、プリンタ等の外
部機器からの画像情報に対する処理及び出力、特にファ
ックスに限ってはさらに多値画像処理が施された、つま
り原稿画像の特徴が保たれた送信原稿に対する2値化処
理等、デジタル複写機30として備えられたデジタルの
特徴・機能に合わせて画像情報に適切な処理を施すこと
が可能な構成となっている。
【0107】また、画像処理部を分散させることで、デ
ジタル複写機30のバリエーションつまりラインナップ
を多種多様揃えることが可能であり、ユーザの要望に合
わせてデジタル複写機を設置することができ、また、設
置後もユーザの要望に合わせてシステム展開を簡単に図
ることが可能である。
【0108】次に、メイン画像処理ボード400上に配
置されたメインのCPU401は、上記構成においてサ
ブ画像処理ボード500をも管理制御しているので、そ
れぞれの処理部において、連続して処理される画像全体
の流れが管理され、データ及び処理の流れもスムーズに
なる。従って、画像データが失われることもない。
【0109】尚、図3に示すオペレーションパネルボー
ド100により制御管理された操作パネル103には、
図4に示すように、略中央部には各種情報を表示するL
CD表示パネル104と、このLCD表示パネル104
の周辺及び左右に配置された各種複写機の動作条件を入
力指示するための操作キー群105とが配置されてい
る。
【0110】このような構成のもとに、本発明のポイン
トについて以下に説明する。
【0111】先ず、本実施の形態のデジタル複写機30
では、図5に示すように、前記サブ画像処理ボード50
0内に、2値に画像処理された入力画像に対して、解像
度変換及び変倍に際して、補間する濃度及び補間点を算
出する補間点算出手段としての画像補間部510と、こ
の画像補間部510がその補間点を算出する際に、予め
オフセットを与えるオフセット手段としてのオフセット
部511とが設けられている。
【0112】上記画像補間部510は、2値画像に対し
て、補間点の近隣4点からの距離関係に基づき補間濃度
を決定する最近隣方法に基づいて、補間濃度及び補間点
を算出するようになっている。また、最近隣方法とし
て、具体的には、線形な1次の補間を行う1次補間法を
採用している。尚、必ずしもこれに限らず、最近隣方法
として、例えば、線形な2次以上の近似補間法を採用す
ることも可能である。
【0113】また、オフセット部511は、変倍率、又
は画像モードに応じてオフセットを設定及び変更するよ
うになっている。
【0114】上記の構成を有する画像補間部510及び
オフセット部511による補間動作について、以下に説
明する。
【0115】最初に、例えば、入力画像を主走査方向に
50%、かつ副走査方向に50%に変倍して、主走査方
向及び副走査方向の解像度を1/2、つまり50%に縮
小する場合を説明する。
【0116】先ず、本操作を行う際に、図6に示すよう
に、入力画像に対し、画像の左上端を原点とし、右上端
と結ぶ方向を主走査方向とし、この主走査方向に直交す
る向き、つまり画像の左下端と結ぶ方向を副走査方向と
定める。
【0117】画像は、ある副走査位置に対し主走査方向
に並ぶ画素群について1ラインとし、注目するラインの
注目する主走査位置の1画素を注目画素と呼ぶこととす
る。
【0118】このとき、原画像の画素並びについて、あ
る画素と主走査方向隣の画素との間隔を1とし、また、
ある画素と副走査方向隣の画素との間隔を1とする。こ
の間隔で原画像を配置する座標系を原画像座標系とす
る。
【0119】この画像に対して主走査方向50%、かつ
副走査方向50%の縮小をかけるときには、縮小後の画
像の画素数は、主走査方向で1/2かつ副走査方向で1
/2にすることになる。但し、原画像の解像度と縮小像
の解像度とは同じとする。
【0120】また、この縮小像の画素並びについて、あ
る画素と主走査方向隣の画素との補間間隔を2とすると
共に、ある画素と副走査方向隣の画素との補間間隔を2
とし、この補間間隔で縮小像を配置し、この座標系を縮
小座標系とする。
【0121】このとき、原画像座標系上の原画像のサイ
ズと縮小座標系上の縮小像のサイズとは一致又は略同サ
イズとなる。原画像座標系上の原画素各点より、縮小座
標系上の縮小像各点を補間する。以降、求める縮小像の
画素を補間点、補間点の配置される座標系を補間画像座
標系とする。
【0122】尚、原画像の画素間隔をIoとするとき、
補間画素の画素間隔Irは、倍率Xのとき、 Ir=Io/X であることとする。
【0123】この定義の下、補間点の濃度を算出するた
めに、近隣の4点の原画素の濃度情報を参照して補間濃
度を決定する。この補間点の濃度決定法として、補間点
の近隣4点からの距離関係に基づき補間濃度を決定する
最近隣方法がある。
【0124】最近隣方法としては、1次の補間を行う1
次補間法や線形な2次以上の近似補間法等があるが、こ
こでは、最近隣方法として1次補間法について説明す
る。
【0125】先ず、図7に示すように、補間点をR、そ
の近隣4点の原画像の画素として、補間点Rの左上の原
画素を標本点P1、補間点Rの右上の原画素を標本点P
2、補間点Rの右下の原画素を標本点P3、及び補間点
Rの左下の原画素を標本点P4とする。また、標本点P
1と標本点P2とを結ぶ直線に、補間点Rを副走査方向
に平行に投影した線との交点をxとし、標本点P2と標
本点P3とを結ぶ直線に、補間点Rを主走査方向に平行
に投影した線との交点をyとする。
【0126】さらに、標本点P1から交点xまでの距離
をA、交点xから標本点P2までの距離をB、標本点P
2から交点yまでの距離をC、交点yから標本点P3ま
での距離をDとする。
【0127】ここで、各標本点P1・P2・P3・P4
及び補間点Rの濃度値をP1、P2、P3、P4、Rと
すると、近隣4点1次補間法による距離からの濃度算出
式は、 R=(B×D×P1+A×D×P2+A×C×P3+B
×C×P4)/{(A+B)×(C+D)} となる。
【0128】上記の倍率で変倍を行う時の原画像及び補
間点の位置関係の一部を、図8に示す。尚、同図におい
て、原画像の原点、即ち画像の左上端の主走査方向及び
副走査方向の始点と、補間点の原点とが重なっているこ
ととする。
【0129】このとき、同図に示すように、原画像の原
点画素と補間点の原点画素との位置とが一致し、この原
画像の原点から主走査方向に右隣2つ目の画素と、補間
点の原点から主走査方向に右隣1つ目の補間画素との位
置が一致する。
【0130】また同様に、この原画像の原点から副走査
方向に下隣2つ目の画素と、補間点の原点から副走査方
向に下隣1つ目の補間画素との位置が一致する。
【0131】さらに、原画像の原点から主走査方向に右
に2つ目、かつ副走査方向に2つ目の画素と、補間点の
原点から主走査方向に1つ目、かつ副走査方向に1つ目
の画素ともその位置が一致している。
【0132】即ち、図9にも示すように、補間点4つの
画素が作る格子と原画像9点の作る格子とが一致した大
きさである。従って、主走査50%、かつ副走査50%
の縮小を行う時の原画像と補間画像との位置関係は、原
画像座標系及び補間画像座標系で距離(大きさ)2×2
の格子の繰り返しで変化しているといえる。
【0133】この関係によって、上記1次補間により補
間点の濃度を決定すると、補間点の全ての位置が原画像
の画素の位置と一致するので、図9に示すように、その
一致した原画素の濃度がそのまま補間点の画素の濃度と
なる。
【0134】このことは、原画像のうち補間画像の各画
素濃度を決定されるために用いられる画素が、補間点の
座標に一致する場所に限定され、原画像の3/4の画素
は何ら補間点濃度の決定に関与していないことを示して
いる。即ち、同図に示す補間画像座標系において、1つ
の補間点は他の3つの補間点濃度、つまりこれら3つと
一致する原画像系の各画素濃度に影響されることなく決
定されている。
【0135】これは、原画像の特徴保存の観点から好ま
しくない。
【0136】そこで、図1に示すように、前記オフセッ
ト部511にて、原画像に対し、補間画像の座標系を、
主走査方向に0.5、副走査方向に0.5オフセットし
て、即ち原画像の原点を(0,0)とする時、補間画像
の原点(0.5,0.5)に移動して、同様にして、一
次補間によって補間点の濃度値を求める。
【0137】このとき、補間点の位置は、4標本点の作
る格子の丁度中央に位置することになる。
【0138】そして、このとき、各補間点の濃度は、補
間点の近隣4画素各点の濃度の平均値となる。これは、
各補間点の位置がどの標本点からの距離も等しいためで
ある。
【0139】この結果、補間点の周りの原画像の全ての
画素が、その濃度決定に関与しているため、前例の一次
補間の方法よりも原画像の特徴を有した縮小像を作成す
ることができる。
【0140】このように、補間点の濃度を算出する際、
補間点の位置をオフセットし、その位置につき原画像を
参照して濃度を計算することで、画質の向上を図ること
ができる。
【0141】次に、入力画像を主走査方向に200%、
副走査方向に200%に変倍して、主走査及び副走査方
向の解像度を2倍、つまり200%に拡大を行う場合に
ついて説明する。
【0142】図10に示すように、原画像に対して主走
査方向200%、かつ副走査方向200%の拡大をかけ
るとき、拡大後の画像の画素数は主走査方向で2倍、副
走査方向で2倍にすることになる。但し、原画像の解像
度と拡大像の解像度とは同じとする。
【0143】同図に示すように、この拡大像の画素並び
について、ある画素と主走査方向隣の画素との間隔を1
/2とすると共に、ある画素と副走査方向隣の画素との
間隔を1/2とし、この補間間隔で拡大像を配置し、こ
の座標系を拡大像座標系とする。
【0144】このとき、原画像座標系上の原画像のサイ
ズと拡大座標系上の拡大像のサイズとは一致又は略同サ
イズとなる。
【0145】ここで、原画像座標系上の原画素各点よ
り、拡大座標系上の拡大像各点を補間することを考え
る。尚、以降、求める拡大像の画素を補間点とし、補間
点の配置される座標系を補間画像座標系とする。
【0146】尚、原画像の画素間隔をIoとするとき、
補間画素の画素間隔Irは、倍率Xのとき、前述したよ
うに、 Ir=Io/X であることとする。
【0147】補間点の濃度を算出する際に、前述のよう
に、近隣の4点の原画素の濃度情報を参照して補間濃度
を決定する。
【0148】上記の倍率で変倍を行う時の、原画像及び
補間点の位置関係の一部を図11に示す。尚、同図にお
いて、原画像の原点、即ち画像の左上端である主走査方
向及び副走査方向の始点と補間点の原点とが重なってい
ることとする。
【0149】このとき、原画像の原点画素と補間点の原
点画素との位置が一致し、この原画像の原点に主走査方
向に右隣1つ目の画素と、補間点の原点に主走査方向に
右隣2つ目の画素との位置が一致する。
【0150】また同様に、この原画像の原点に副走査方
向に下隣1つ目の画素と、補間点の原点に副走査方向に
下隣2つ目の補間画素との位置が一致する。
【0151】さらに、原画像の原点から主走査方向に1
つ目、かつ副走査方向に1つ目の画素と、補間点の原点
から主走査方向に右に2つ目、かつ副走査方向に2つ目
の画素ともその位置が一致している。
【0152】この結果、補間点9つの画素が作る格子と
原画像4点の作る格子とが一致した大きさとなる。従っ
て、主走査200%、かつ副走査200%の縮小を行う
時の原画像と補間画像との位置関係は、原画像座標系及
び補間画像座標系で距離(大きさ)1×1の格子の繰り
返しで変化しているといえる。
【0153】この関係によって、上記1次補間により補
間点の濃度を決定すると、図11に示す9個の補間点の
うち、標本点の何れかと位置が一致する補間点が4つ、
2標本点の結ぶ辺上に2標本点の丁度中央にある補間点
が4つ、及び4標本点の距離が全て等しい補間点が1つ
あることになる。
【0154】このことは、1標本点の濃度値がそのまま
補間点の濃度となる点が4つ、2標本点の濃度値の平均
が補間点の濃度となる点が4つ、4標本点の濃度値の平
均が補間点の濃度となる点が1つであることを意味す
る。
【0155】本実施の形態では、このとき、例えば、原
画像に対し、補間画像の座標系を、主走査方向に0.2
5、副走査方向に0.25オフセットして、同様に一次
補間によって補間点の濃度値を求める。
【0156】図12に示すように、各補間点の濃度は、
前述の式から、 (最も近い原画素の濃度)×9/16+(最も遠い原画
素の濃度)×1/16+(他の2原画素の濃度の和)×
3/16 にて求められる。
【0157】このとき、補間点の周りの原画像の全ての
画素が、その濃度決定に関与し、補間点に与える影響の
比率が全補間画素について同一であるため、より原画像
の特徴を有した縮小像を作成することができる。
【0158】一方、各補間点に対して違う値のオフセッ
トを与えることによって、画質を変化させることができ
る例えば、図13(a)に示すように、原画像で大きく
濃度変化を生じている部分、即ち高濃度部から低濃度に
変動する場合の変倍について、図13(b)に示すよう
に、オフセットを行わない時には、高濃度部及び低濃度
部共に原画素の濃度をそのまま保存する補間点が存在す
るので、その情報を反映することができる。
【0159】これに対して、図13(c)に示すよう
に、オフセットを与えた時には、補間点は高濃度部及び
低濃度部両方からの濃度を反映するために濃度変更の境
界部よりも高濃度側の濃度を低くし、かつ低濃度側の濃
度を高くする効果を持つ。
【0160】このため、文字原稿のように濃度の低い地
の部分に対して文字の濃度が高く、かつその境界部で大
きく濃度が変化している画像モードの変倍には、オフセ
ットを与える方法は向いていない。
【0161】従って、変倍の際には、原画像の種類、つ
まり特徴に応じて、オフセットを行うか行わないかを切
り換えて変倍を行うの好ましい。
【0162】このように、変倍率に応じて、補間点に与
えるオフセット量を切り替えることで、それぞれの倍率
に対し、画質の向上を図ることができる。また、変倍対
象の画像の種類に対し、処理を切換え、画像に応じ最適
な変倍画像を得ることができる。
【0163】次に、入力画像を主走査方向に150%、
副走査方向に150%に変倍して、主走査及び副走査方
向の解像度を3/2倍、つまり150%に拡大を行う場
合について、以下に説明する。
【0164】図14に示すように、原画像を主走査方向
150%、かつ副走査方向150%の拡大をかけると
き、拡大後の画像の画素数は主走査方向で3/2倍、副
走査方向で3/2倍にすることになる。但し、原画像の
解像度と拡大像の解像度とが同じであるとする。
【0165】この拡大像の画素並びについて、ある画素
と主走査方向右隣の画素との補間間隔を2/3とすると
共に、ある画素と副走査方向下隣の画素との補間間隔を
2/3とし、この補間間隔で拡大像を配置し、この座標
系を拡大像座標系とする。
【0166】このとき、原画像座標系上の原画像のサイ
ズと拡大座標系上の拡大像のサイズとは一致又は略同サ
イズとなる。
【0167】ここで、原画像座標系上の原画素各点よ
り、拡大座標系上の拡大像各点を補間する。以降、求め
る拡大像の画素を補間点、補間点の配置される座標系を
補間画像座標系とする。
【0168】尚、ここでも、前述したように、原画像の
画素間隔をIoとするとき、補間画素の画素間隔Ir
は、倍率Xのとき、 Ir=Io/X であることとする。
【0169】次いで、補間点の濃度を算出する際に、前
述のように、近隣の4点の原画素の濃度情報を参照して
補間濃度を決定する。
【0170】ここで、原画像及び補間点の位置関係の一
部を図15に示す。同図においては、原画像の原点、つ
まり画像の左上端である主走査方向及び副走査方向の始
点と補間点の原点とが重なっていることとする。
【0171】同図に示すように、補間点16個の画素が
作る格子と原画像9点の作る格子とが一致した大きさで
ある。従って、主走査150%、かつ副走査150%の
縮小を行う時の原画像と補間画像との位置関係は、原画
像座標系及び補間画像座標系で距離(大きさ)2×2の
格子の繰り返しで変化しているといえる。
【0172】この関係に基づいて、上記1次補間にて補
間点の濃度を決定すると、図14に示す16個の補間点
の各4標本点から濃度決定に際し受ける影響の比率が、
幾通りか存在することになる。
【0173】即ち、図15に示すように、オフセット量
をオフセット(主走査オフセット量、副走査オフセット
量)として表すと、上記の16補間点に対し、最初のラ
インは、原点から主走査方向に (1/3,1/3)、(0,1/3)、(0,1/
3)、(1/3,1/3) となり、次のラインは主走査方向に、 (1/3,0)、(0,0)、(0,0)、(1/3,
0) となり、さらに、次のラインは主走査方向に (1/3,0)、(0,0)、(0,0)、(1/3,
0) となる。尚、上記において、各ラインの最後のオフセッ
ト(1/3,1/3)、(1/3,0)及び(1/3,
0)は、補間画像座標系における同図の最右側の各補間
点のオフセット量を示す。
【0174】即ち、画像全体に対しては、 (1/3,1/3)、(0,1/3)、(0,1/
3)、 (1/3,0)、 (0,0)、 (0,
0)、 (1/3,0)、 (0,0)、 (0,
0)、 を繰り返し単位として、補間点の画素3×3画素ブロツ
ク毎にこのオフセットのセットを与えて、同様に1次補
間によって補間点の濃度値を求めることとする。
【0175】このとき、各補間点の濃度は、前述の式か
ら、 (最も近い原画素の濃度)×4/9+(最も遠い原画素
の濃度)×1/9+(他の2原画素の濃度の和)×2/
9 で求められる。
【0176】このとき、補間点の周りの原画像の全ての
画素が、その濃度決定に関与し、補間点に与える影響の
比率が全補間画素について同様であるため、より原画像
の特徴を与した縮小像を作成することができる。
【0177】この結果、変倍率に応じて、補間点に与え
るオフセット量を切り替えることで、それぞれの倍率に
対し、画質の向上を図ることができる。また、倍率によ
っては各補間点に与えるオフセット量を切換えて補間点
濃度を求めることで、画質の向上を図ることができる。
【0178】このように本実施の形態のデジタル複写機
30では、入力画像は画素毎に2値化され、解像度変換
処理又は変倍処理に際して、画像補間部510が補間濃
度及び補間点を算出することにより補間を行う。
【0179】ここで、補間濃度及び補間点の算出に際し
て、オフセット部511が、画像補間部510に対して
予めオフセットを与える。
【0180】即ち、従来の補間方法では、1個の画素の
情報をそのまま使用し、他の画素の情報を全く参照せず
に、補間濃度及び補間点を求めることがあった。このた
め、各補間点相互の関係をみた場合には、隣接する各補
間点の関係が離散的なものとなって、画質において滑ら
かさに欠けることになっていた。
【0181】しかし、本実施の形態においては、補間位
置を算出する際、予め補間位置に対しオフセットを与え
る。このため、補間点と原画素とが一致するということ
が無くなり、その補間点の算出においては、隣接する各
原画素の情報が参照されることになる。
【0182】この結果、補間に際して、全く参照されな
い点を無くして画像データの欠落を防止することによ
り、良好な画像を得ることができる。
【0183】また、予めオフセットすることにより、補
間点と原画素とを一致させるべく整数倍の変倍率を設定
する必要もなくなる。
【0184】従って、整数倍でない中途半端な変倍率へ
の対応を可能とすると共に、文字画像や疑似中間画像に
対しても良好な画像を再現し得るデジタル複写機30を
提供することができる。
【0185】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、画像補間部510は、最近隣方法により、補間濃
度及び補間点を算出する。
【0186】この結果、補間データの算出として、最近
隣方法を利用することにより、アルゴリズムを簡素化す
ることが可能となり、非常に安価な構成で、良好な画像
を実現することが可能となる。
【0187】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、画像補間部510は、1次補間法により、補間濃
度及び補間点を算出する。
【0188】このため、1次補間法を採用することによ
り、濃度の補間という意味では、最近隣方法よりも滑ら
かに再現することが可能となる。
【0189】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、画像補間部510は、2次以上の近似補間法によ
り、補間濃度及び補間点を算出することが可能である。
【0190】この結果、2次以上の近似補間方法を採用
することにより、さらに1次補間よりも滑らかに濃度を
補間することが可能となる。さらに、画像エッジのボケ
に対しても良好となる。
【0191】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット部511は、各変倍率に応じてオフセ
ットを変更する。
【0192】この結果、オフセットを変倍率に応じて最
適な値に変更することによって、各変倍率において、良
好かつ滑らかな画像を得ることが可能となる。
【0193】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット部511は、各画像モードに応じて、
オフセットを変更する。
【0194】このため、このオフセットを各画像モード
に応じて変更することによって、各画像モードにおい
て、良好かつ滑らかな画像を得ることが可能となる。
【0195】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図16ないし図20に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施の形態
1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0196】本実施の形態においては、主走査及び副走
査方向の変倍率を任意に持つ場合、つまり変倍率を多く
の組み合わせで持つ場合の変倍画像の作成方法について
説明する。
【0197】この動作を行うのは、図16に示すよう
に、サブ画像処理ボード500内に設けられた影響手段
としてのオフセット量補正部520である。
【0198】このオフセット量補正部520は、画像補
間部510が補間点を算出する際に、1補間点及び数補
間点毎に何らかの影響を与える影響手段として機能する
ものとなっている。
【0199】具体的には、例えば、一定量の値をオフセ
ット値に加算若しくは減算して、オフセット部511に
作用する。
【0200】上記の一定量の値は、変倍率や画像モード
に応じて変更可能することが可能である。
【0201】また、オフセット量補正部520には、乱
数発生部521及び乱数結果補正部522が設けられて
おり、一定量の値を与える方法として、乱数発生部52
1にて乱数を発生して行うようになっている。
【0202】この乱数発生部521にて発生した乱数
は、乱数結果補正部522に出力される。そして、この
乱数結果補正部522は、乱数発生部521にて発生し
た乱数を、その出力結果をそのまま加算又は減算してオ
フセット部511に出力する一方、乱数の出力結果を、
変倍率や画像モードに応じて大きさ(絶対値)を変更補
正してオフセット部511に出力し得るものとなってい
る。
【0203】この乱数結果補正部522は、乱数の出力
結果をオフセット部511へ出力するに際して、2つ以
上の異なった系列又は出力結果が得られる乱数を出力す
ることも可能である。
【0204】さらに、この乱数結果補正部522は、乱
数の出力結果が、標本点に対して大きくなった場合に
は、補間点を補正するための補正手段としての機能を有
している。
【0205】上記構成のオフセット量補正部520の動
作を説明するために、変倍率を多くの組み合わせで持つ
場合の変倍画像の作成方法について、以下に説明する。
【0206】先ず、前記実施の形態1と同様に、原画像
の画素間隔を主走査1及び副走査1としてこれを原画像
座標系とする。
【0207】次に、本実施の形態では、主走査方向の変
倍率をX、かつ副走査方向の変倍率をYとする。これに
より、補間画像の画素間隔は、主走査方向1/X、副走
査方向1/Yとなる。また、補間画像の補間画素間隔を
主走査方向1/X、かつ副走査方向1/Yとして、これ
を補間画像座標系とする。
【0208】このとき、前記実施の形態1で示したよう
に、原画像座標系の原点と補間画像座標系の原点とを揃
えると、拡大倍率のとき、主走査a×X、副走査b×Y
の範囲毎に、原画像の4標本点が補間点の濃度決定に影
響を与える度合いが変動し、かつその範囲毎に繰り返さ
れる。
【0209】また、縮小のときには、主走査c×1/
X、かつ副走査d×1/Yの範囲毎に、原画像の4標本
点が補間点の濃度決定に影響を与える度合いが変動し、
かつその範囲毎に繰り返される。尚、a、b、c、d
は、それぞれa×X、b×Y、c×1/X、d×1/Y
が整数であることを満たす最小の整数である。
【0210】このとき、前述のように、倍率に応じた、
又は繰り返し単位内の各補間点に応じたオフセットを設
定することができるが、そのときには、変倍率の数だけ
のオフセット量を備える必要がある。また、補間画像の
変倍精度を上げていくと、前述の繰り返し単位の大きさ
が大きくなる。
【0211】そこで、本実施の形態では、任意の変倍率
に対し、オフセット量補正部520が一義的にオフセッ
トのコントロールを行う。即ち、どのような変倍率であ
っても適用でき、かつ上記の問題を生じない手法にてオ
フセットのコントロールを行う。
【0212】具体的には、オフセット量補正部520
が、例えば、乱数Rx及び乱数Ryを発生させる。但
し、乱数Rx及び乱数Ryは、互いに独立した乱数で発
生する値であり、その分散に相関はないこととする。ま
た、各乱数は、−1〜1の値をとることとする。
【0213】図17に示すように、この乱数の値を各補
間点毎に順次与えて、補間点を主走査方向にRx、副走
査方向にRyオフセットさせる。尚、乱数の値は順次そ
の都度変化するものとする。
【0214】上記操作でオフセットを加えた位置に対
し、近隣の4標本点から補間点の濃度を決定する。
【0215】このとき、各補間点が、4標本点から濃度
決定に際して受ける影響の度合いは、各画素毎に変動し
ている。このことにより、前記標本点からの影響度合い
の変動がある範囲毎に繰り返しとなることを防ぎ、画質
の向上を図ることができる。
【0216】また、補間画像座標系の補間点の補間間隔
は、縮小倍率のとき原画素座標系よりも大きくなり、拡
大倍率のとき原画素座標系よりも小さくなる。従って、
原画素座標系の大きさは一定であるので、倍率が大きく
なると補間画像座標系か小さくなり、倍率が小さくなる
と補間画像座標系は大きくなる。
【0217】この結果、全倍率にわたって同じ乱数を用
いた場合、その乱数の与える補間点の移動量と補間点座
標系との関係が変わることになる。
【0218】即ち、補間画像座標系の大きい時、乱数を
与えて補間点を移動しても移動量が小さい座標系に比べ
て相対的に小さくなり、乱数を与えた効果が少なくな
る。逆に、乱数を与えた補間点の移動範囲が補間画像座
標系に比べて大き過ぎる時は、移動後、補間点間の順序
関係が変わる等のように、画像の特徴が大きく失われ
る。
【0219】従って、乱数のとる値の範囲を可変とし、
前記乱数Rx・Ryについて乱数の移動範囲を−a〜
a、及び−b〜bとし、変倍率が大きい時のa及びbの
値よりも、変倍率が小さい時のa及びbの値の方が大き
くなるようにaとbとをコントロールすることで、各変
倍率に応じて同様な効果を得ることができる。
【0220】ここで、図18に実線で示すように、オフ
セットしない場合には、主走査間の距離及び副走査間の
距離が一定な格子状であるのに対し、図18に点線で示
すように、補間位置として乱数を与えてオフセットを行
うときには、その補間点の位置関係は、その距離関係や
並びの順序関係が乱数の結果によって大きく歪んだ形と
なっている。
【0221】このことによって、例えば、画像の文字領
域等で、エッジの尖鋭さに問題が生ずることがある。ま
た、図19(a)(b)に示すように、オフセットを与
えた補間点の標本点が変化した時、補間点の濃度変化と
原画像の濃度変化とが整合しない等の原画像の画素並び
を反映しないことがある。
【0222】そこで、この現象を考慮して、文字等の再
現を優先して画像を変倍する時には、乱数の加算を行わ
ないで補間点の濃度を決定するか、又は、乱数の移動範
囲a及びbを変化させる。
【0223】さらに、オフセットを与えて移動した補間
点の標本点が移動前の補間点と異なる時には、補間点へ
の乱数の加算の方法を変える。
【0224】例えば、オフセットした補間点の標本点が
オフセットしない時の標本点と一致する時には、乱数の
値分、オフセットした位置に対して標本点により補間点
の濃度を決定する。
【0225】一方、図20に示すように、例えばノイズ
分シフトした位置R1が標本点P1・P2・P3・P4
の枠外に出た場合には、位置R1に対する濃度決定のた
めの標本点P1・P2は採用されなくなる。この結果、
オフセットを与えて移動した補間点の標本点が移動前の
補間点と異なることになる。
【0226】この場合には、同図においてシフトした補
間点R2で示すように、オフセットは移動前の各標本点
或いは標本点の作る格子の辺上でとどまるようにする。
これによって、オフセットを与えた位置に対して、移動
前に採用した標本点にて補間点の濃度を決定することが
できる。
【0227】この結果、補間画素間の順序関係が崩れる
ことを防止することができる。また、これにより、原画
像の特徴をより反映した変倍を行うことができ、文字等
のエッジ部の尖鋭さも向上する。
【0228】以上によって、変倍率及び原画像の種類に
よって、補間点に乱数を加算して位置を変更し、この位
置に対し標本点から補間点の濃度を決定することがで
き、変倍率及び画像の種類に応じて最適な変倍をするこ
とができる。
【0229】このように、本実施の形態のデジタル複写
機30では、入力画像は画素毎に2値化され、解像度変
換処理又は変倍処理に際して、画像補間部510が補間
濃度及び補間点を算出することにより補間を行う。
【0230】ここで、画像補間部510による補間濃度
及び補間点の算出に際して、オフセット部511は予め
オフセットを与えると共に、オフセット量補正部520
が1補間点及び数補間点毎に所定の影響を与える。
【0231】即ち、オフセットの与え方として、定型の
ものであるときには、変倍された画像が一定パターンに
なり、種々の条件の変倍に対応できないことになる。
【0232】しかし、本実施の形態では、オフセット量
補正部520にてオフセットに影響を与えてオフセット
を種々の値をとるようにすることができる。この結果、
変倍時に発生する一定パターンを防止することが可能と
なり、良好な画像を得ることが可能となる。
【0233】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット量補正部520にてその補間点に影響
を与えた結果が元の参照画素範囲を越える場合には、そ
の補間点を補正する乱数結果補正部522が設けられて
いる。
【0234】即ち、オフセット量補正部520にてオフ
セットに影響を与えて補間点に影響を与えた結果、元の
参照画素範囲を越える場合が起こり得る。その場合に
は、補間に際して参照する原画素情報が乱れることにな
り、変倍画像に悪影響を及ぼす。
【0235】しかし、本実施の形態では、オフセット量
補正部520にてその補間点に影響を与えた結果が元の
参照画素範囲を越える場合には、乱数結果補正部522
がその補間点を補正する。
【0236】このため、オフセットを元の参照画素範囲
に止めるようにするので、画像濃度の飛び出し等の画質
の低下を防止することができる。
【0237】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット量補正部520は、1補間点及び数補
間点毎に所定の影響を与える方法として、一定量の値を
加算又は減算する。
【0238】このため、1補間点及び数補間点毎に何ら
かの影響を与える方法として、一定量を加算及び減算を
することにより、簡素なアルゴリズムで変倍時に発生す
る一定パターンを防止することが可能となり、良好な画
像を得ることが可能となる。
【0239】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、上記の一定量の値は、変倍率に応じて変更可能と
なっている。
【0240】このため、1補間点及び数補間点毎に何ら
かの影響を与える方法として、その一定量を変更するこ
とにより、簡素なアルゴリズムで変倍時に発生する一定
パターンを防止し、さらに各変倍率でも良好な画像を得
ることが可能となる。
【0241】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、上記の一定量の値は、画像モードに応じて変更す
る。
【0242】このため、各画像モードに応じてその一定
量を変更することにより、簡素なアルゴリズムで変倍時
に発生する一定パターンを防止し、さらに各画像モード
でも良好な画像を得ることが可能となる。
【0243】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット量補正部520は、1補間点及び数補
間点毎に所定の影響を与える方法として、乱数の出力結
果を使用する。
【0244】このため、1補間点及び数補間点毎に何ら
かの影響を与える方法として、乱数の結果に応じて影響
を与えることにより、さらに変倍時に発生していた一定
パターンを防止することが可能となる。
【0245】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット量補正部520は、1補間点及び数補
間点毎に所定の影響を与える方法として、乱数の出力結
果をそのまま加算又は減算する。
【0246】このため、1補間点及び数補間点毎に何ら
かの影響を与える方法として、乱数の結果に応じて影響
を与える方法において、乱数の出力結果にプラス又はマ
イナスを設けることにより、さらに変倍時に発生してい
た一定パターンを防止することが可能となる。
【0247】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット量補正部520は、1補間点及び数補
間点毎に所定の影響を与える方法として、乱数の出力結
果を、変倍率に応じて大きさ(絶対値)を変更する。
【0248】このため、乱数の出力結果を、変倍率に応
じて大きさ(絶対値)を変更することにより、各変倍率
で、良好な画像を得ることが可能となる。
【0249】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット量補正部520は、1補間点及び数補
間点毎に所定の影響を与える方法として、乱数の出力結
果を、画像モードに応じて大きさ(絶対値)を変更す
る。
【0250】このため、乱数の出力結果は、画像モード
に応じて大きさ(絶対値)を変更することにより、各画
像モードで、良好な画像を得ることが可能となる。
【0251】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、オフセット量補正部520は、1補間点及び数補
間点毎に所定の影響を与える方法として、乱数の出力結
果を使用するに際して、2つ以上の異なった系列又は出
力結果が得られる乱数を使用する。
【0252】このため、補間点を算出する際、乱数出力
結果に応じて影響を与える時、2つ以上の異なった系列
又は出力結果が得られる乱数を使用することにより、主
走査及び副走査で一定に発生していた乱数の周期による
パターンを防止することが可能となり、さらに良好な画
像を得ることが可能となる。
【0253】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図21ないし図25に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施の形態
1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を
有する部材については、同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0254】2値画像を前項の方法によって変倍を行う
場合において、以下のようにこれを実現する。
【0255】先ず、入力される2値画像として、例え
ば、図21に示すように、文字や線画等、表現されるも
のが全て黒画素で形成される画像や、分散したドットの
表現によって本来階調を持つものを擬似的に2値で表現
した擬似中間調画像等がある。
【0256】擬似中間調画像としては、図22に示すよ
うに、本来の階調に対し、特定のパターンで各階調を表
現するディザ画像や、図23に示すように、階調画像に
マスクを掛け、マスクとの差分を順次周辺画素に振りま
き2値化を行って分散したドットで画像を表現した誤差
拡散画像等が一般的である。
【0257】本実施の形態では、これらの画像に対し、
多値化をし、前出の変倍動作を行う。
【0258】この動作を行うのは、図24に示すよう
に、多値化及びフィルタ部530である。
【0259】この多値化及びフィルタ部530は、乱数
の出力結果を画像モードに応じて大きさ(絶対値)を変
更する前に、2値画像に対して多値復元を行う多値復元
手段としての機能を有している。
【0260】そして、多値化及びフィルタ部530は、
2値画像に対して多値復元を行うために、0又は1の画
像データを多値で表現できる最小値と最大値とに置き換
えたり、2値画像に対して多値復元を行うために、フィ
ルタを利用して復元するようになっている。
【0261】また、多値化及びフィルタ部530の手前
には、2値画像領域分離部531が設けられており、こ
の2値画像領域分離部531は、2値画像に対して領域
分離を行う。従って、多値化及びフィルタ部530は、
2値画像に対して多値復元を行うために、この2値画像
領域分離部531の出力結果に基づき、多値復元フィル
タを切り替えるようになっている。
【0262】さらに、画像補間部510の後方には、再
2値化手段しての再2値化部540が設けられている。
この再2値化部540は、多値化及びフィルタ部530
にて多値化された画像を補間した後に、再度、その画像
を2値化処理するものである。
【0263】上記の再2値化部540は、補間された画
像に対して再び2値化処理を行うときには、単純閾値2
値化処理、誤差拡散2値化処理又はディザ2値化処理に
て2値化処理する。
【0264】さらに、再2値化部540は、変倍率、画
像モード応じて、単純閾値2値化処理、誤差拡散2値化
処理、又はディザ2値化処理の何れかを選択して行う一
方、2値画像の領域の判定結果に応じて、単純閾値2値
化処理、誤差拡散2値化処理、又はディザ2値化処理の
何れかを選択して行うことができるものとなっている。
【0265】そして、上記領域判定結果としては、上記
2値画像領域分離部531にて2値画像に対して領域分
離を行って変倍した結果を使用するようになっている。
【0266】尚、画像補間部510は、多値化及びフィ
ルタ部530にて2値画像に対して多値復元したものを
補間した後再び2値化処理することなく、そのまま多値
にて出力することが可能であると共に、上記そのまま多
値にて出力する前に、さらに所定の処理を施すことが可
能となっている。
【0267】上記構成の多値化及びフィルタ部530、
2値画像領域分離部531及び再2値化部540の動作
を説明するために、全て黒画素で形成される画像や擬似
中間調画像の変倍動作について、以下に説明する。
【0268】先ず、2値入力画像は0/1の値、即ち白
画素を0とし黒画素を1とした1ビット濃度データであ
ることとする。また、多値化されたデータは0〜255
の値であり、数値が大きい程、濃度が高い8ビット濃度
データであることとする。さらに、入力した2値画像
は、画像の特徴が上記のように異なっているので、この
特徴を抽出し、各画素に対して、どのような2値画像に
属するかの情報を持っていることとする。
【0269】このとき、文字や線画を形成している画素
については、図25(a)に示すように、入力の0を多
値の0に割り付け、かつ、入力の1を255に単に割り
付けて、多値の画像を作成する。即ち、単純に0と1と
の画像データを多値で表現できる最小値と最大値とに置
き換えて多値の画像を作成する。
【0270】一方、擬似中間調画像においては、その画
像の白黒は、文字のように画像の特徴を決定させている
訳ではなく、ある濃度を黒点の分散及び集合によって表
現しているだけであるので、多値画像にするに当たって
は、図25(b)に示すようなフィルタをかけて、画像
に階調性を与える。
【0271】このことによって、入力された2値画像の
各部の特徴を考慮し、文字等の形状を維持し、階調のあ
る画像に対しては十分な階調性を持った多値画像を形成
することができる。
【0272】次に、上記の方法によって求められた多値
画像に対し、変倍を行う。
【0273】上記の多値画像を入力原画像とし、前記実
施の形態1及び実施の形態2に示したように、補間画像
座標系を求め、この各補間点に対し、標本点から補間点
の濃度値を求める。
【0274】このとき、各画素の領域情報についてもこ
れを同倍率で変倍を行う。即ち、各補間点に対しての領
域情報を発生させることとする。
【0275】領域の情報に関しては、画像と同様の変倍
段を通すことができない。例えば、Aという状態とBと
いう状態とは独立していてその中間は与えられないの
で、例えば最近隣補間によって、補間点の最寄りの原画
像の領域の情報を補間点の領域の情報として与えること
とする。
【0276】次に、この変倍後の画像に対し、再度2値
画像を形成して出力する。このとき、変倍が行われた後
の画像を入力原画像とし、上記変倍した領域情報を原画
像の各画素の領域の情報であることとする。
【0277】また、文字や線画等の画像は、濃度の中間
値、つまりここでは128を閾値とし、2値画像を作成
する。
【0278】さらに、その他の領域については、階調画
像の特徴を維持するため、誤差拡散による2値化を行っ
て2値画像を作成する。
【0279】このことによって、入力された2値画像の
特性を考慮した多値画像の作成、変倍及び変倍された2
値画像を形成することができる。
【0280】また、本実施の形態では、再度の2値画像
の形成に際して、変倍率に応じて単純2値化処理、誤差
拡散2値化処理又はディザ2値化処理を選択することが
できる。
【0281】即ち、上記の変倍処理によって変倍された
画像は、拡大率がある一定以上の大きさになった場合や
2値化処理の方法が単純2値化処理であった場合には、
元々持っていた階調性が完全になくなってしまうおそれ
がある。
【0282】そこで、この階調性を保存すべく拡大率が
ある一定以上の場合に限り、擬似中間調表現である誤差
拡散2値化処理又はディザ2値化処理を選択するように
構成する。それ以外のときは、単純2値化処理を行う。
【0283】このような構成とすることにより、拡大時
の階調性が損なわれる問題を解決することが可能とな
る。また、誤差拡散2値化処理及びディザ2値化処理
は、階調性の意味ではほぼ同等の特性を示すため、どち
らを使用しても差し支えない。
【0284】回路構成を安価に仕上げるのであればディ
ザ2値化処理を選択し、階調性以外の品位を求める場合
は誤差拡散2値化処理を選択するようにすれば良い。
【0285】具体的には、例えば、拡大率が150%以
上を超えるときのみ誤差拡散2値化処理又はディザ2値
化処理を選択して擬似中間調表現し、拡大率が149%
以下の場合は、単純2値化処理を選択するのが良い。
【0286】このように、本実施の形態のデジタル複写
機30では、入力された2値画像に対して多値化及びフ
ィルタ部530が多値復元を行う。そして、画像補間部
510がこの多値復元された画像に対して補間濃度及び
補間点を算出する際に、オフセット量補正部520は、
1補間点及び数補間点毎にオフセットに何らかの影響を
与える方法として、乱数を使用し、かつその乱数を画像
モードに応じて変更する。
【0287】この結果、画像モードとして2値の擬似中
間調画像の変倍に際しては、多値化及びフィルタ部53
0にて多値復元をしてから変倍することができる。この
結果、画像モードとして2値の擬似中間調画像の変倍に
ついても容易に行うことが可能となる。
【0288】また、オフセット量補正部520は、1補
間点及び数補間点毎にオフセットに何らかの影響を与え
る方法として、乱数を使用し、かつその乱数を画像モー
ドに応じて変更する。
【0289】このため、変倍時に発生していた一定パタ
ーンの防止として、乱数を使用するので、オフセットへ
の影響の与え方が確実に不規則なものとなる。従って、
変倍時に発生していた一定パターンの防止を確実に図
り、高画質の変倍画像を形成することができる。
【0290】さらに、乱数を画像モードに応じて変更可
能となっているので、2値の擬似中間調画像等の変倍に
おいても容易に対応可能となる。
【0291】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、多値化及びフィルタ部530にて2値画像に対し
て多値復元を行って、画像補間部510にて補間した画
像を、再2値化部540にて再び2値化処理する。
【0292】そして、再2値化部540は、再び2値化
処理を行うときには、変倍率に応じて、単純閾値2値化
処理、誤差拡散2値化処理、又はディザ2値化処理の何
れかを選択して行う。
【0293】この結果、多値画像による変倍画像を再び
2値画像として出力することができる。
【0294】また、2値化処理は、変倍率に応じて単純
2値化処理、誤差拡散2値化処理、ディザ2値化処理の
何れかを選択するので、各変倍率に応じて最適な画質を
得ることができる。
【0295】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、多値化及びフィルタ部530は、2値画像に対し
て多値復元を行うために、0又は1の画像データを多値
で表現できる最小値と最大値とに置き換える。
【0296】このため、多値復元を行う方法として、単
純に2値画像データである0と1とを、多値で表現でき
るか又は算出可能な最小値と最大値とに置き換えること
により、簡素なアルゴリズムで前記機能を動作させるこ
とが可能となる。
【0297】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、多値化及びフィルタ部530は、2値画像に対し
て多値復元を行うために、フィルタを利用して復元す
る。
【0298】このため、多値復元を行う方法として、フ
ィルタ処理を利用して、画像データを2値から多値へ復
元することにより、滑らかな多値復元が可能となり、さ
らに高画質で一定パターンのない解像度変換及び変倍を
行うことが可能となる。
【0299】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、多値化及びフィルタ部530は、2値画像に対し
て多値復元を行うために、2値画像領域分離部531に
て2値画像に対して領域分離を行い、その結果に基づ
き、多値復元フィルタを切り替える。
【0300】このため、多値復元を行う方法として、フ
ィルタ処理を利用して、画像データを2値から多値へ復
元する際、さらに、2値画像に対して領域分離を施し、
各領域に最適なフィルタ係数で多値復元することによ
り、中間調部は滑らかに、かつ文字及び線画部はエッジ
保存した状態で復元することが可能となる。
【0301】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、多値化及びフィルタ部530にて2値画像に対し
て多値復元を行い、かつ画像補間部510にて補間した
画像を、再び2値化処理する再2値化部540が設けら
れている。
【0302】このため、2値画像を何らかの方法で、多
値復元を行った後、前記機能を動作させるようにし、そ
の画像を2値化することにより2値画像を得ることが可
能となる。
【0303】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、再2値化部540は、再び2値化処理を行うとき
には、単純閾値2値化処理にて行う。
【0304】このため、単純に閾値で2値化することに
より、簡素なアルゴリズムで2値化を実現することが可
能となる。
【0305】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、再2値化部540は、再び2値化処理を行うとき
には、誤差拡散2値化処理にて行う。
【0306】このため、誤差拡散2値化処理を採用する
ことにより、中間調を高画質に再現することが可能とな
る。
【0307】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、再2値化部540は、再び2値化処理を行うとき
には、ディザ2値化処理にて行う。
【0308】このため、ディザ2値化処理を採用するこ
とにより、中間調を高画質に再現すると共に、簡素なア
ルゴリズムで達成することが可能となる。
【0309】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、再2値化部540は、再び2値化処理を行うとき
には、画像モードに応じて、単純閾値2値化処理、誤差
拡散2値化処理、又はディザ2値化処理の何れかを選択
して行う。
【0310】このため、各画像モードに応じて単純2値
化処理、誤差拡散2値化処理、ディザ2値化処理の何れ
かを選択することにより、各画像モードに応じて最適な
画質を得ることが可能となる。
【0311】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、再2値化部540は、再び2値化処理を行うとき
には、領域判定結果に応じて、単純閾値2値化処理、誤
差拡散2値化処理、又はディザ2値化処理の何れかを選
択して行う。
【0312】このため、領域分離結果に応じて、単純2
値化処理、誤差拡散2値化処理、ディザ2値化処理を切
り替えることにより、領域毎に最適な画質を得ることが
可能となる。
【0313】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、領域判定結果は、上記2値画像に対して領域分離
を行って変倍した結果のものである。
【0314】このため、領域分離として、2値画像に対
して領域分離を行った結果を変倍して利用することによ
り、領域分離システムは1種類のみで前記機能を実現す
ることが可能となり、簡素なシステム構成で、実現する
ことが可能となる。
【0315】尚、本発明は、上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、上記実施の形態では、入力2値画像を
多値化し、この多値画像を変倍し、さらに、2値画像を
作成したが、2値画像を作成せずに変倍後の多値の画像
を出力することも可能である。
【0316】また、この変倍後の画像を多値のまま出力
する際に、さらにフィルタ処理やガンマ補正を行って、
特に階調画像の画質を向上させることができる。
【0317】このことによって、入力された2値画像の
特性を考慮した多値画像の作成、変倍及び変倍された2
値画像を形成することができることに加え、2値化を行
う前の多値画像を出力することで変倍した多値画像を得
ることもできる。
【0318】このように、本実施の形態のデジタル複写
機30では、画像補間部510は、2値画像に対して多
値復元したものを再び2値化処理することなく、そのま
ま多値にて出力することが可能である。
【0319】このため、2値化処理を行わず、そのまま
多値出力する方法を具備することで多値変倍画像を得る
ことが可能となる。
【0320】また、本実施の形態のデジタル複写機30
では、画像補間部510は、2値画像に対して多値復元
したものを再び2値化処理することなくそのまま多値に
て出力する前に、所定の処理を施すことが可能である。
【0321】このため、多値出力をする際、出力先の特
性等を考慮した処理を施した後に、多値出力すること
で、出力先の特性を考慮した多値出力を得ることが可能
となる。
【0322】
【発明の効果】発明の画像形成装置は、以上のよう
に、2値画像に対して解像度変換処理又は変倍処理に際
して補間を行って出力する画像形成装置において、2値
画像に対して解像度変換及び変倍のための補間の際に、
補間濃度及び補間点を算出する補間点算出手段と、上記
補間点算出手段がその補間点を算出する際に、予めオフ
セットを与えるオフセット手段と設けられている。
【0323】それゆえ、補間点と原画素とが一致すると
いうことが無くなり、その補間点の算出においては、隣
接する各原画素の情報が参照されることになる。
【0324】この結果、補間に際して、全く参照されな
い点を無くして画像データの欠落を防止することによ
り、良好な画像を得ることができる。
【0325】また、予めオフセットすることにより、補
間点と原画素とを一致させるべく整数倍の変倍率を設定
する必要もなくなる。
【0326】従って、整数倍でない中途半端な変倍率へ
の対応を可能とすると共に、文字画像や疑似中間画像に
対しても良好な画像を再現し得る画像形成装置を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0327】また、本発明では、上記補間点算出手段が
その補間点を算出する際に、1補間点及び数補間点毎に
所定の影響を与える影響手段が設けられている。
【0328】それゆえ、影響手段にてオフセットに影響
を与えてオフセットを種々の値をとるようにすることが
できる。この結果、変倍時に発生する一定パターンを防
止することが可能となり、良好な画像を得ることが可能
となるという効果を奏する。
【0329】また、本発明では、上記影響手段にてその
補間点に影響を与えた結果が元の参照画素範囲を越える
場合には、その補間点を補正する補正手段が設けられて
いる。
【0330】それゆえ、影響手段にてその補間点に影響
を与えた結果が元の参照画素範囲を越える場合には、補
正手段がその補間点を補正する。
【0331】このため、オフセットを元の参照画素範囲
に止めるようにするので、画像濃度の飛び出し等の画質
の低下を防止することができるという効果を奏する。
【0332】本発明の画像形成装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の画像形成装置において、入力さ
れた2値画像に対して多値復元を行う多値復元手段が設
けられると共に、補間点算出手段によるこの多値復元さ
れた画像に対しての補間の際に、上記の影響手段は、1
補間点及び数補間点毎に何らかの影響を与える方法とし
て、乱数を使用し、かつその乱数を画像モードに応じて
変更するものである。
【0333】それゆえ、画像モードとして2値の擬似中
間調画像の変倍に際しては、多値復元手段にて多値復元
をしてから変倍することができる。この結果、画像モー
ドとして2値の擬似中間調画像の変倍についても容易に
行うことが可能となるという効果を奏する。
【0334】また、影響手段は、1補間点及び数補間点
毎にオフセットに何らかの影響を与える方法として、乱
数を使用し、かつその乱数を画像モードに応じて変更す
る。
【0335】このため、変倍時に発生していた一定パタ
ーンの防止として、乱数を使用するので、オフセットへ
の影響の与え方が確実に不規則なものとなる。従って、
変倍時に発生していた一定パターンの防止を確実に図
り、高画質の変倍画像を形成することができるという効
果を奏する。
【0336】さらに、乱数を画像モードに応じて変更可
能となっているので、2値の擬似中間調画像等の変倍に
おいても容易に対応可能となるという効果を奏する。
【0337】また、本発明の画像形成装置は、上記記載
の画像形成装置において、上記の多値復元手段にて2値
画像に対して多値復元を行い、かつ補間手段にて補間し
た画像を、再び2値化処理する再2値化手段が設けられ
ているものである。また、本発明の画像形成装置は、
記載の画像形成装置において、上記の多値復元手段に
て2値画像に対して多値復元を行い、かつ補間手段にて
補間した画像を、再び2値化処理する再2値化手段が設
けられていると共に、上記の再2値化手段は、再び2値
化処理を行うときには、変倍率に応じて、単純閾値2値
化処理、誤差拡散2値化処理、又はディザ2値化処理の
何れかを選択して行うものである。
【0338】それゆえ、多値画像による変倍画像を再び
2値画像として出力することができる。
【0339】また、2値化処理は、変倍率に応じて単純
2値化処理、誤差拡散2値化処理、ディザ2値化処理の
何れかを選択するので、各変倍率に応じて最適な画質を
得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるデジタル複写機の実施の一形態
を示すものであり、解像度変換及び変倍における補間点
及び補間濃度の算出に際して、オフセットを与える状態
を示す説明図である。
【図2】上記デジタル複写機を示す全体構造図である。
【図3】上記デジタル複写機における画像処理部を示す
ブロック図である。
【図4】上記デジタル複写機における操作パネルを示す
平面図である。
【図5】上記デジタル複写機における画像補間部及びオ
フセット部を示すブロック図である。
【図6】上記デジタル複写機において、入力画像に対し
て主走査方向50%かつ副走査方向50%に縮小すると
きのオフセット無しによる補間画素の状態を示す説明図
である。
【図7】入力画像に対して主走査方向50%かつ副走査
方向50%に縮小する際に、近隣の4点の原画素の濃度
情報を参照して補間濃度を決定する最近隣方法を示す説
明図である。
【図8】図6の部分拡大図である。
【図9】上記の縮小において、補間点4つの画素が作る
格子と原画像9点の作る格子とが一致した大きさである
ことを示す説明図である。
【図10】入力画像に対して主走査方向200%かつ副
走査方向200%に拡大するときのオフセット無しによ
る補間画素の状態を示す説明図である。
【図11】図10の部分拡大図である。
【図12】入力画像に対して主走査方向200%かつ副
走査方向200%に拡大するときの補間画素に対してオ
フセットする状態を示す説明図である。
【図13】オフセットの有無による画像の変倍前後の状
態を示す説明図であり、(a)は原画像のエッジ状態を
示すもの、(b)はオフセット無しの変倍後のエッジ状
態を示すもの、(c)はオフセット有りの変倍後のエッ
ジ状態を示すものである。
【図14】入力画像に対して主走査方向150%かつ副
走査方向150%に拡大するときのオフセット無しによ
る補間画素の状態を示す説明図である。
【図15】入力画像に対して主走査方向150%かつ副
走査方向150%に拡大するときのオフセット有りによ
る補間画素の状態を示す説明図である。
【図16】本発明の他の実施の形態を示すものであり、
オフセット量補正部を示すブロック図である。
【図17】変倍率にて決定した補間位置に対して、さら
に、オフセット量補正部にて乱数により、オフセットす
るときの補間画素の状態を示す説明図である。
【図18】乱数によりオフセットするときの効果を補間
画素の状態にて示す説明図である。
【図19】乱数によりオフセットするときの効果を画像
状態にて示す説明図であり、(a)は原画像を示すも
の、(b)は補間画像を示すものである。
【図20】乱数によりオフセットするときに、補間位置
が標本点の枠外に出た場合に、オフセットを格子の辺上
でとどまらせる状態を示す説明図である。
【図21】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あり、表現されるものが全て黒画素で形成される文字を
示す説明図である。
【図22】ディザ画像による擬似の中間調画像を示す説
明図である。
【図23】誤差拡散画像による擬似の中間調画像を示す
説明図である。
【図24】上記の擬似中間調画像のための変倍動作を行
う多値化及びフィルタ部を示すブロック図である。
【図25】上記多値化及びフィルタ部にて多値画像を形
成する動作を示す説明図であり、(a)は文字や線画の
多値画像を作成するもの、(b)は擬似中間調画像を多
値画像にするために使用されるフィルタを示すものであ
る。
【図26】従来の解像度変換及び変倍方法を示す説明図
であり、(a)は2値の画像データの表現形態を示すも
の、(b)はこの2値の画像データの出力状態を示すも
の、(c)は単純に2倍した出力状態を示すものであ
る。
【図27】従来のスムージング処理による解像度変換及
び変倍方法を示す説明図であり、(a)は左上エッジの
スムージング、(b)は左下エッジのスムージング、
(c)は右上エッジのスムージング、(d)は右下エッ
ジのスムージングを示すものである。
【符号の説明】
30 デジタル複写機(画像形成装置) 400 メイン画像処理ボード 402 多値画像処理部 500 サブ画像処理ボード 501 2値画像処理部 510 画像補間部(補間点算出手段) 511 オフセット部(オフセット手段) 520 オフセット量補正部(影響手段) 521 乱数発生部 522 乱数結果補正部(補正手段) 530 多値化及びフィルタ部(多値復元手段) 531 2値画像領域分離部 540 再2値化部(再2値化手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷村 美保子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−335769(JP,A) 特開 平5−207268(JP,A) 特開 平4−365182(JP,A) 特開 平1−312671(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2値画像に対して解像度変換処理又は変倍
    処理に際して補間を行って出力する画像形成装置におい
    て、 2値画像に対して解像度変換及び変倍のための補間の
    、補間濃度及び補間点を算出する補間点算出手段と、 上記補間点算出手段がその補間点を算出する際に、予め
    オフセットを与えるオフセット手段と 上記補間点算出手段がその補間点を算出する際に、1補
    間点及び数補間点毎に所定の影響を与える影響手段と、 上記影響手段にてその補間点に影響を与えた結果が元の
    参照画素範囲を越える場合には、その補間点を補正する
    補正手段が設けられていること を特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】入力された2値画像に対して多値復元を行
    う多値復元手段が設けられると共に、補間点算出手段に
    よるこの多値復元された画像に対しての補間の際に、上
    記の影響手段は、1補間点及び数補間点毎に何らかの影
    響を与える方法として、乱数を使用し、かつその乱数を
    画像モードに応じて変更することを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記の多値復元手段にて2値画像に対して
    多値復元を行い、かつ補間手段にて補間した画像を、再
    び2値化処理する再2値化手段が設けられていること
    特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記の多値復元手段にて2値画像に対して
    多値復元を行い、かつ補間手段にて補間した画像を、再
    び2値化処理する再2値化手段が設けられていると共
    に、 上記の再2値化手段は、再び2値化処理を行うときに
    は、変倍率に応じて、単純閾値2値化処理、誤差拡散2
    値化処理、又はディザ2値化処理の何れかを選択して行
    うこと を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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