JP3518622B2 - 記録材料のマット化方法とそのための霧化装置 - Google Patents

記録材料のマット化方法とそのための霧化装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録材料の表面及び/
または裏面をマット化する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録材料の製造に関する技術は多
岐多様にわたり、その一つに写真感光材料の表面や裏面
をマット化して静電気の帯電防止、写真感光材料同志の
接着防止、真空密着性の向上などを図ることが行なわれ
ている。その例として従来写真感光材料に画像を形成さ
せるにおいて感光材料にフィルム原版を重ね、そのフィ
ルム原版を通して露光する場合に、より鮮明な画像をつ
くるために感光材料の感光層の表面と、重ねたフィルム
原版を完全に密着させて両者間の空隙による露光画像の
ボケが生じないようにして露光する事が必要である。そ
のため、一般には真空焼き枠を用いて焼き枠のガラス版
とゴムシートとの間に写真感光材料及びフィルム原版を
重ねて配置し、ガラス版とゴムシートとの間を真空にし
て両者を密着させる方法(以下、この方法を真空密着法
という。)が行なわれているが、特開昭51−1111
02号公報に記載されているごとく、感光層を設けるこ
とにより感光層をマット化して真空密着時間を著しく短
縮する事が考えられ、実施された。この写真感光層への
微小パターンの形成(マット化)には、例えば特開昭5
1−96604号、特開昭51−98505号、特開昭
55−12974号等の公報に記載されている方法があ
る。
【0003】近年、写真感光材料の中でもその支持体の
両面に各々感光層が設けられたいわゆる両面タイプのも
のが著しく普及しており、このような写真感光材料の場
合、例えば特開昭51−96604号公報に記載されて
いるごとく、グラビア塗布方法により両方の感光層に微
小パターンを設けようとすると、まず一方の面に微小パ
ターンを塗布し乾燥してから、他方の面に微小パターン
を塗布して乾燥させねばならず、この一連の装置として
は、かなり大がかりなものとなってしまい、しかも上記
の方法で設けられた裏面の微小パターンの塗布部分は所
望のサイズに裁断されるまでの工程でしばしば搬送用ロ
ーラで擦られて剥れたり潰れたりすることがあり、裏面
の感光層へ画像露光を行なう場合の真空密着時間は表面
の場合と比べて長くなってしまう欠点があった。また、
露光する工程においても後から露光される裏面側の微小
パターンの塗布部分が表側の真空引き露光の際にプリン
ターに圧着されてつぶされ、裏面側露光時に真空引き時
間が長くかかるという問題があった。
【0004】また、特開昭51−98505号公報に
は、真空密着性を改善するための塗布層がフィルム原画
を汚す事を解決するため、離型性を有するワックス状ま
たは微粉末樹脂を低沸点有機溶剤に分散してエアースプ
レーで塗布する方法が示されているが、この塗布層は感
光性印刷版の表面への密着力が弱いために脱落しやす
く、やはり前記のような問題点があった。しかも有機溶
剤を使用する事は製造時の安全上好ましくない。
【0005】更に、特開昭55−12974号公報には
固体粉末を散布して熱によって感光性印刷版の上に固着
する方法が開示されているが、両面タイプの感光性印刷
版の場合は熱融着後、冷却されるまでにローラ搬送され
るとき、片面側のマット層が潰れてしまうという問題が
あり、一方ローラを使用しないで搬送する事は、ハンド
リング上困難である。また粉末をつくるために、樹脂を
粉砕して分級しなければならずコスト高となる欠点もあ
った。
【0006】更に特開昭55−101951号公報には
固体粉末を連続走行する感光性印刷版表面に均一分散付
着させる方法が開示されているが、加圧空気供給装置、
粉体供給装置、エジェクター、ディストリビューター、
サイクロン等が必要であり、その装置はかなり複雑で大
がかりとなってしまう。しかも両面タイプの感光性印刷
版を搬送する時、固体粉末が脱落しやすいという欠点が
あった。
【0007】これらの問題を解決するために特開昭57
−34558号公報には支持体上に感光層を有する感光
性印刷版の表面に、樹脂を溶解または分散させた水性液
をスプレーし、乾燥してなる方法が開示されている。こ
の方法においてはマットの性能は非常に良好であるが、
製造適性の面で難点を含んでいる。つまりエアースプレ
ーを使用した場合、微細な液滴の付着率が非常に低い
(約10%)ため、付着しなかった液滴はオーバースプ
レーとして塗布室内を汚し、極端な場合は塗布を行なっ
ているプレートに不必要な樹脂のかたまりとして付いて
しまう結果となる。このオーバースプレーを減少するた
め静電塗装方式が考えられた(付着率約90%以上)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら水性液を
静電塗装方式で塗布した場合次のような問題がある。ま
ず、静電塗装方式の場合、静電的に微細な粒子(液滴)
が付着するため、被塗布物表面と強く接触できないも
の、例えば特に微霧化されてから付着するまでにある程
度乾燥してしまうような非常に小さな微粒子は、接触面
積が小さく付着力が弱く極端には表面に静電的に付着し
ているにすぎない物となってしまう。その結果、ロール
等に接触させながら感光材料を搬送するとやはり前述の
方法にあった問題と同じく、付着した粒子が脱落して所
望の真空密着時間の短縮化が達成されず、またフィルム
原画や搬送ローラを汚してしまう結果となる。またさら
にベル型、ディスク型においては、ベルまたはディスク
上での薄膜の液流の悪いところでは水性液が乾燥し、樹
脂が析出する結果となり、微霧化を阻害したり、析出し
た樹脂が被塗布物に付着したりする。
【0009】この問題を解決するために特公昭61−4
8994号公報には塗布液の帯電された微細な液滴が記
録材料の表面および/または裏面に付着する前及び/ま
たは後に該面を湿潤し、該液滴を濡れ拡がらせ強固に付
着させる方法が述べられており、さらに実開昭59−6
5763号公報には樹脂の析出を防止するためのベル構
造が示されている。しかしながらこれらの方法は装置が
複雑になるばかりでなく、これらを実現するための装置
を製作するのに多大の費用と労力がかかるという欠点を
有している。
【0010】また、特願平4−354769号では、記
録材料をマット化するための塗液の霧化流の外側かつ、
霧化流方向に保湿気体流を供給することで霧化流を構成
する液粒子の乾燥を防止しつつ液粒子の外周側への飛散
を防止し、保湿気体流によって液粒子の飛翔速度を増加
させて液粒子の記録材料への付着形態を強固なものにす
る方法を提案しているが、この方法では連続的に幅が変
わる記録材料に塗布を行なう場合、その変化に対しての
対応が容易にできず、記録材料の全幅にわたってマット
剤の均一な塗布がなし得ない。また、霧化流の径より狭
い幅の記録材料に対しては、余分に塗布を行なってしま
い周囲を汚すという欠点がある。
【0011】また、インクジェット方式を用いた場合、
微小な粒子が途中のパスローラで脱落する、あるいは塗
布室内を汚すといった問題は解決できるが、ノズル1本
1本にそれぞれ振動素子、電極等が必要であり、機構が
複雑で高価なものとなる。
【0012】以上述べた事は写真感光材料の真空密着性
の向上の例に関する事であるが、写真感光材料のマット
化はその他静電気帯電防止、写真感光材料同志の粘着、
接着防止のために施されており、マット化する部分も感
光層の表面に限られず、その裏面に対してもマット化が
施される事がある。これらの目的のために施されるマッ
ト化においても、上述の真空密着性の向上のための場合
と同様な問題があった。
【0013】本発明の目的の1つは、記録材料をマット
化するための霧化流の乾燥及び飛散を防止すると共に、
記録材料の幅の変化に容易に対応して前記霧化流を記録
材料に付着させ、さらにはマット粒子を記録材料に強固
に付着させ記録材料の取扱い中に平坦化したり脱落する
事のないような記録材料のマット化方法を提供すること
にある。
【0014】また本発明の他の目的は、記録材料のマッ
ト化方法に用いることができ、簡便で、しかも付帯する
設備が少ない霧化装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、次の記
録材料のマット化方法及び回転霧化装置により上記目的
を達成することができる。
【0016】 記録材料をマット化するための霧化流
の外周側かつ霧化流方向に供給された保湿気体流によ
、前記霧化流方向に対して直角方向の断面が非真円形
状に規制される霧化流の前記断面における、霧化流断面
最大径方向が記録材料幅方向に対してなす角度を記録材
料の幅に応じて設定し、前記霧化流を記録材料に付着さ
せる工程を含む記録材料のマット化方法。
【0017】上記方法において、好ましくは、前記霧化
流方向に開口し前記霧化流方向の軸の回りの非真円の周
上に配置された保湿気体流供給孔から前記保湿気体流を
供給し、前記保湿気体流供給孔を前記霧化流方向の軸の
回りに移動することにより、前記角度を記録材料の幅に
応じて設定する。
【0018】 大径部を開口端とするベル型ないしカ
ップ型の回転体から成り前記回転体の回転軸を中心に回
転する回転霧化部と、前記回転霧化部を回転させる駆動
部と、前記開口端から後退して設けられかつ霧化流方向
に開口する保湿気体流供給孔から成り、前記保湿気体流
供給孔は、前記回転軸を囲みかつ前記開口端と同等以上
の径の非真円の周上に環状に配置され、前記環の最大径
を規定する保湿気体流供給孔は、前記環の周方向に移動
自在である回転霧化装置。
【0019】以下、まず本発明の着想を詳細に説明す
る。
【0020】発明者らは連続的に幅の変化する記録材料
に対して全幅に均一な分布でマットの形成を行うことを
検討した結果、霧化部外周からの保湿気体流の距離を適
宜変更することにより記録材料の幅方向の霧化流を規制
することができることを見いだした。
【0021】これを具体的に説明すると、発明者らは回
転霧化部外周の直径50mmの回転霧化装置を用いた実
験を行なった。回転霧化装置を記録材料表面から距離5
00mmの位置に設置し、−50kVの電圧を印加して
記録材料へのマット剤塗布を行なったとき、回転霧化装
置による塗布幅は700mmであり、400mm幅ある
いは600mm幅の記録材料に塗布を行なった場合、記
録材料表面に粉状の粒子の発生が見られ、また周囲への
マット剤の飛散がみられた。
【0022】ここで、回転霧化部外周より65mmの距
離の位置に回転霧化部と同心状に連続する環状のエアノ
ズルのスリット部が配置されるよう、スリット部の径1
80mmのエアノズルを回転霧化装置外周部先端より1
5mm後退して配置した。
【0023】エアノズルより3kg/cm2の圧力で保
湿気体流を供給しつつマット剤の塗布を行なった。この
ときマット剤の塗布幅は600mmであり、記録材料の
表面に粉状の粒子の発生はみられなかった。
【0024】さらに今度は、回転霧化部外周より30m
mの距離の位置に回転霧化部と同心状に連続する環状の
エアノズルのスリット部が配置されるよう、スリット部
の径110mmのエアノズルを回転霧化装置外周部先端
より15mm後退して配置した。
【0025】エアノズルより3kg/cm2の圧力で保
湿気体流を供給しつつマット剤の塗布を行なった。この
ときマット剤の塗布幅は400mmであり、記録材料の
表面に粉状の粒子の発生はみられなかった。
【0026】そこで発明者らは前記2つのエアノズルを
同時に配置し、600mm幅と400mm幅の記録材料
を連続して走行させ、記録材料の幅が600mmの時は
スリット径180mmのエアノズルより保湿気体流を3
kg/cm2の圧力で供給しつつマット剤の塗布を行な
い、記録材料の幅が400mmの時はスリット径110
mmのエアノズルより保湿気体流を3kg/cm2の圧
力で供給しつつマット剤の塗布を行なった。
【0027】このとき、600mm幅、400mm幅そ
れぞれの記録材料の表面に幅方向に均一にマットの形成
が行なわれ、粉状粒子の発生はなかった。また、記録材
料の幅の外へのマット剤の飛散はみられなかった。
【0028】しかし、上記のような装置を用いた場合、
600mm幅と400mm幅の記録材料に対しては周囲
へのマット剤の飛散や粉状の粒子の発生を防ぎつつ幅方
向に均一なマット剤の塗布を実現することができるが、
600mm幅から400mm幅の間で段階的に記録材料
の幅が変化しつつ記録材料が走行する場合、600mm
幅と400mm幅以外の幅に対してはマット剤の飛散が
発生したり、幅方向への均一な塗布を実現できないとい
った欠点があり、これはそれぞれの幅に対応して複数の
スリットを配置する事で解決することができるが、装置
が複雑になってしまい機械加工上も困難なものとなり高
価な装置となってしまう。
【0029】そこで発明者らはこの問題を解決するべく
検討を重ねた結果、マット剤の飛散と粉状粒子の発生を
防止しつつ幅方向に均一なマット剤の塗布を実現するに
は、記録材料の幅と回転霧化装置による記録材料幅方向
の塗布幅が一致すればよく、記録材料の走行方向への塗
布幅に関しては制約がないことを見いだし、既述の本発
明を完成するにいたった。
【0030】保湿気体流の効果は2つあげられ、1つは
粉状粒子の発生の防止であり、もう1つは塗布パターン
の規制である。塗布パターンとは、実際に記録材料上に
マット剤が塗布される範囲の形状のことをしめす。
【0031】ここで保湿気体流によって規制される霧化
流の塗布パターンを楕円形状または多角形形状等の非真
円形状のように最大径方向が定められる形状とすれば以
下に示すような方法によって記録材料の幅に応じて連続
的に回転霧化装置の塗布幅を変えることができ、安価に
マット剤の周囲への飛散や粉状粒子の発生のない回転霧
化装置を提供することができる。
【0032】回転霧化装置の塗布パターンはエアノズル
の形状を楕円または多角形等の非真円形状とすることで
以下で必要とされるような非真円形状に規制することが
できる。
【0033】それでは以下に例を挙げて本発明を説明す
る。
【0034】発明者らは実験によってえられた知見をも
とに上記にあげた設備において回転霧化部外周からエア
ノズル先端への距離と記録材料上での塗布幅の間に次の
ような実験式がえられることを見いだした。
【0035】 Y=5.71X+228.57 (1)
【0036】ここでYは塗布幅(mm)、Xは回転霧化
部外周よりエアノズル先端までの距離(mm)である。
【0037】ここで、長軸の長さ180mm、短軸の長
さ110mmの長さを持つ楕円形状のスリットを持つエ
アノズルを、楕円の中心と回転霧化装置の回転軸とを同
心にし、回転霧化部先端よりエアノズル先端から15m
m後退して記録材料側にスリットを向けて設置した。
【0038】記録材料の幅方向をX方向、記録材料の走
行方向をY方向にとり、エアノズルの楕円の長軸方向を
X方向と一致させ、短軸方向をY方向に一致させた。
【0039】このときエアノズルのスリット形状は変数
αを用いて X=90cosα Y=55sinα (0≦α<2π) (2) で与えられる。
【0040】ここでエアノズルの楕円形状のスリットの
長軸方向をX方向に対して反時計回りにθrad回転さ
せる。このエアノズルの前記長軸方向が記録材料の幅方
向に対してなす角度θを位相と呼ぶ。位相がθの時のエ
アノズル形状は、 X=90cosθcosα−55sinθsinα Y=90sinθcosα+55cosθsinα (0≦θ<1/4π) (3) で与えられる。
【0041】このときXの最大値を与えるαは、 α=tan-1(55/(90tanθ))
【0042】このαを(1)、(3)式に代入すると位
相θの時の塗布幅Yが定まる。
【0043】
【数1】
【0044】よって記録材料の幅が変化する際にも記録
材料の幅Yを与えて(4)式を解いて得られるθにエア
ノズルの位相を合わせることで無段階に回転霧化装置の
塗布幅を変更することができる。
【0045】ここにあげた例は本発明を完成するに至っ
た実験値によるものであり、本発明の適用範囲を限定す
るものではない。
【0046】たとえば回転霧化部の外径90mmの回転
霧化装置を用いて記録材料表面から800mmの位置に
回転霧化装置を配置し、−50kVの電圧を印加して記
録材料へのマット剤塗布を行なった場合、長軸の長さ4
50mm、短軸の長さ160mmの楕円の周上に連続す
るスリットを有するエアノズルを回転霧化装置に設置
し、前記エアノズルから保湿気体流を供給することで塗
布幅をエアノズルの位相によって1800mmから10
00mmの間で連続的に変更することができる。
【0047】本発明のマット化方法においては、回転霧
化部の外形、記録材料との距離、印加する電圧等の設備
条件が定まったときその条件における実験式を(1)式
と同様に導出し、所望の塗布幅範囲に合わせてエアノズ
ルの保湿気体流供給孔存在域の長軸方向長さと短軸方向
長さを設定することでエアノズルによって規制される塗
布幅を記録材料の幅に合わせて霧化流の外周側に保湿気
体流を供給するので霧化流を構成する液粒子の乾燥を防
止すると共に、霧化流中の液粒子の記録材料の幅の外へ
の飛散を規制し、周囲を汚さない。また、霧化流の外周
側かつ霧化流方向に保湿気体流を供給するので、霧化流
中の液粒子の飛翔速度を増加させる。従って、記録材料
に液粒子が衝突すると、好適な凸型をし、かつ記録材料
に強く固着したマット層を形成することが出来る。
【0048】本発明に基づき記録材料の幅の範囲に合わ
せて形状を設定した非真円形状に配置された保湿気体流
供給孔を有するノズルを霧化部の外周かつ後方に設置
し、ノズルの記録材料に対する位相を記録材料の幅に応
じて随時変更することで、連続的に幅の変更する記録材
料に対して均一な分布でマットの形成が出来、記録材料
の幅に応じて霧化流の規制を行なうことができるため周
囲への飛散も防止できる。
【0049】本発明の霧化装置において、保湿気体流供
給孔は、回転霧化部の開口端から後退して設けられかつ
霧化流方向に開口するので霧化流方向に保湿気体流を供
給することが出来る。また、好ましくは、保湿気体流供
給孔をノズルに設け、前記供給孔を、回転霧化部の回転
軸を中心とし、そこからの距離を回転霧化部の開口端と
同等以上の非真円の周上に配置している場合は、前記開
口端から放出される霧化流の外周側に保湿気体流を供給
し、霧化流の最大径方向を規定することが出来、記録材
料に対して位相を適宜変更することで記録材料の幅方向
への霧化流を規制することが出来る。
【0050】従って、本発明の回転霧化装置は、霧化流
を構成する液粒子の乾燥を防止すると共に連続的に幅の
変化する記録材料に対しても液粒子の記録材料の幅より
外周側への飛散を規制することができ周囲を汚さない。
また、液粒子の霧化流方向の飛翔速度を増加させて液粒
子を記録材料に衝突させることが出来る。
【0051】記録材料をマット化するための霧化流は、
一般に、記録材料をマット化するためのマット化剤を含
有する液粒子から成り、この液粒子は、各種霧化装置で
前記マット化剤を含有する液状体を霧化して得ることが
出来る。
【0052】マット化剤は、記録材料をマット化し得る
ものであれば良く、好ましくは、後述の樹脂等を用い
る。
【0053】マット化剤を含有する液状体は、マット化
剤を溶媒に溶解ないし分散させて得ることが出来る。
【0054】保湿気体流の湿度は、好ましくは35%以
上に調湿し、通常70%程度まででよい。35%未満の
場合には、液粒子が飛翔中に乾燥してしまい記録材料に
球状のまま付着し脱落しやすい。一方、70%を越える
と、霧化流を帯電させた場合に電流がリークし好ましく
ない。
【0055】本発明の回転霧化装置は、本発明の記録材
料のマット化方法に好適である。
【0056】回転霧化部は、大径部を開口端とするベル
型ないしカップ型の回転体からなり、この回転体の回転
軸を中心に回転する。マット化剤を含有する液状体を小
径部の内周面に供給すると、回転による遠心力により液
状体が回転体の内周面に薄膜状に広がり、大径部の開口
端から開口方向に霧化流として放出される。
【0057】回転霧化部の回転数は、好ましくは800
0〜25000回転/分にする。マット化剤含有液状体
の供給量は、例えば5〜300cc/分にすることがで
きる。
【0058】また、回転霧化部に−40〜−120kV
の電圧を供給し、霧化流を帯電させてもよい。
【0059】保湿気体流供給孔の好適な形状及び配置を
図2〜図7により説明する。
【0060】図2、図3は、本発明の回転霧化装置の一
例を示す図である。図4〜図7は回転霧化部の開口端1
2側から見た形状が非真円形状のエアノズルの気体噴出
部を示す図である。Yはエアノズルの長径方向、Zはエ
アノズルの短径方向である。
【0061】概略円筒状の霧化装置4は、回転霧化部た
る回転体の回転ベル10Aと、前記回転ベルの小径部に
接続しこれを回転させる円筒状の駆動部10Bと、前記
駆動部の円筒外周面に回転ベルの回転軸と中心を同一に
して環装された、非真円形状のエアノズル8からなる。
駆動部10Bは、回転ベル10Aを回転させる回転軸を
有するが、駆動部自体は回転する必要はない。
【0062】回転ベルは、その回転軸Xを中心に回転し
開口端12から霧化流13を開口方向に放出する。
【0063】エアノズル8は、複数の気体噴出孔9を有
する。これらの気体噴出孔は、霧化流方向に開口し、開
口端12の外周側に回転霧化部の回転軸と並行な保湿気
体流を供給する。
【0064】気体噴出孔は前記回転軸Xを中心として、
非真円の周上に配置されており、例えば図3に示すよう
に、楕円円周状に気体噴出孔を1つの楕円上に不連続に
設けることが出来る。また、図4に示すように同心状の
楕円円周上に不連続に気体噴出孔を配置しても良い。ま
た、図5に示すように多角形の辺上に不連続に気体噴出
孔を配置しても良い。
【0065】気体噴出孔の孔径は、好ましくは0.1〜
3mm、より好ましくは0.3〜1.0mmであり、孔
径は必ずしも全て同じ寸法にする必要はない。
【0066】また、気体噴出孔は、スリットにすること
が出来る。例えば図6に示すように回転霧化部の回転軸
を中心とし、円周方向に連続した楕円リング状のスリッ
ト11Aにでき、また、リング状のスリットは、同心の
楕円円周上に2以上設けることが出来る。あるいはスリ
ットの形状は多角形の辺状でも良い。スリットの幅は好
ましくは0.1〜2mmにする。リング状のスリットを
同心の楕円上に2以上設ける場合のスリットの間隔は任
意であるが、好ましくは3〜10mmにする。スリット
のクリアランスは必ずしも一定にする必要はない。
【0067】更に気体噴出孔は、図7に示すように矩形
状のスリット11Bをその長手方向が、回転軸を中心と
した楕円円周または多角形の辺と交叉して放射状もしく
はこれに準じた形状になるように設けることが出来る。
矩形状のスリットは、好ましくは、クリアランスが0.
1〜2mm、長さが2〜20mmにする。
【0068】気体噴出孔から噴出される気体は、空気で
よいが、液粒子が溶剤を多量に含有する場合は、窒素ガ
ス等を用いても良い。
【0069】気体噴出孔から気体を流出させる速度は、
回転霧化部の形状や構造、及び記録材料との距離によっ
て適宜設定し、好ましくは3〜30m/秒にする。30
m/秒を越えると、液粒子が記録材料に衝突する速度が
大きくなりすぎるので、マット化剤が平坦に形成される
傾向がある。また、3m/秒未満の場合には効果が明瞭
でないことが多い。
【0070】図1より、本発明のマット化方法の一例を
説明すれば次の通りである。
【0071】パスローラ3及び6により案内されて走行
する長尺記録材料1は、温度調節室2で温度を調節され
た後、塗装ブース7において、マット化剤を含有する液
粒子を霧化装置4A、4Bにより表及び裏面1A、1B
に付着させられる。霧化装置4Aおよび4Bは、図2に
示すものと同様のものであり、上述の保湿気体流を噴出
する気体噴出孔9を有するので、霧化流の外周側かつ霧
化流方向に保湿気体流を供給する。記録材料の幅が連続
的に変化する場合、気体噴出孔9の記録材料の走行方向
に対する位相を記録材料の幅に応じて適宜変更すること
で効率よくマット化剤を記録材料表面に付着させること
ができる。記録材料はその後乾燥室5で乾燥される。乾
燥後の記録材料の表面及び裏面には好適な凸型のマット
化剤の微小突起が強く固着形成される。連続的に記録材
料の幅が変動する場合でも効率よく液粒子の飛散が押さ
えられるので塗装ブースは汚れない。
【0072】本発明における記録材料は、基本的には支
持体上に記録層が設けられた物であり、記録層としては
写真感光層や磁気記録層あるいはその他種々の記録層が
あり、記録材料の目的や用途により各種のものがある。
たとえば写真感光層を備えた記録材料としては、一般写
真感光材料や、マイクロ写真感光材料、放射線感光材
料、印刷用写真感光材料、科学用写真感光材料、印画
紙、熱現像性感光材料など多くの例があり、レーザービ
ームに感応するレーザー記録材料、さらに磁気記録層を
備えた磁気記録テープ、磁気記録フィルムなどきわめて
多くの例を挙げる事が出来る。後述するように本発明の
技術思想の根本は対象物の表面に微細なマットを設ける
事にあるから、有用な対象物として具体的には記録材料
が特定されているが、少なくとも記録材料に種類を問わ
ないのは当然である。換言すれば、微細なマットを設け
るという事は、あらゆる材料の表面を対象とし得るが、
本発明を適用して、最も有効な対象物の例は、記録材料
であるといえるので本発明の対象を記録材料に限定し、
発明を明確にしたものである。
【0073】本発明の記録材料における支持体は、寸度
的に、安定な面を有するものであり、その形態としては
感光材料の場合にはその取扱い上の便利さから好適には
シート状や板状であり、磁気記録材料の場合などはテー
プ状またはシート状であって、記録材料の実用上、ある
いは用いられる機器によって適宜好ましい形態のものが
選ばれる。そして支持体の素材としては紙、例えばポリ
エチレンやポリプロピレン、ポリスチレンなどの熱溶融
性プラスチックを被覆積層した紙、アルミニウム、各種
のアルミニウム合金、亜鉛、鉄、銅等のような金属の
板、または二酢酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪
酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロ
ース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタ
ール等のようなプラスチックのフィルム、前述のごとき
金属が積層あるいは蒸着により被覆された紙もしくはプ
ラスチックフィルムなどが含まれる。支持体の素材も記
録材料の目的、用途から適宜選択される。また記録材料
の記録層としては、例えば写真感光材料の感光層として
は、ハロゲン化銀−ゼラチン乳剤感光層、ジアゾ樹脂感
光層、感光性樹脂感光層、その他公知のものが多数知ら
れており、本発明の写真感光材料の感光層として利用さ
れる。レーザー記録材料や磁気記録材料の場合も同様で
あり、それらの記録材料の他の構成、素材、製造、加
工、更に各々の記録プロセスや用途などについては公知
技術を利用すればよく、ここに詳細な説明を必要としな
いと思われる。
【0074】本発明は上述した記録材料の表面及び/ま
たは裏面をマット化する方法であり、そのため所望の面
に樹脂を溶解、または分散させた塗液を粒子化しそれに
電荷を与えて記録材料の表面及び/または裏面に付着さ
せその後乾燥させるのである。
【0075】かかる塗液としては、記録材料の表面また
は裏面に所望の大きさとなって均一な分布で付着させる
ことができる。そのため、写真感光材料、レーザー記録
材料などの場合、塗液の樹脂としては、例えば特願昭5
5−109984号明細書に記載されているような、ア
クリル酸エステルとアクリル酸またはメタクリル酸の共
重合体;スチレン、アクリル酸エステル、アクリル酸ま
たはメタクリル酸の共重合体;アクリル酸エステル、ス
チレン、アクリロニトリルなどとアクリル酸またはメタ
クリル酸、マレイン酸、イタコン酸などの共重合体;ポ
リビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロ
リドンなどのビニル系ポリマーなどがあり、これらの樹
脂を適宜選択し、従来周知の方法により水に溶解せし
め、または分散させて水性液とする。溶媒としては水の
ほか有機溶媒を含んでいても良い。また感光層や付着し
た液滴に影響を及ぼさない、他の水溶性物質の粉末、重
合体の粉末などの充填剤を含んでいても良い。塗液の調
製法の例として、例えば前記の共重合体は通常のラテッ
クスの合成法と同様にして、原料のモノマーを界面活性
剤で水中に乳化しておき、過硫酸カリウムなどの重合開
始剤を用いて乳化重合された水性分散物としても良く、
また、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコ
ン酸などの一部をナトリウム塩、カリウム塩、またはア
ンモニウム塩として共重合体の水溶液とする事でも良
い。
【0076】塗液における樹脂の濃度はいずれも好まし
くは5〜50重量%程度である。
【0077】上述した塗液は通常はその液滴を付着させ
る工程あるいは装置において所望の大きさの液粒子にす
ることが出来る。
【0078】
【実施例】厚さ0.24mmのアルミニウム板の両面
を、ナイロンブラシと400メッシュのパミストン−水
懸濁液を用いて砂目立てし、よく水で洗浄した。この板
を70度の第三りん酸ソーダ水溶液(5%)に3分間浸
漬した後、水洗し、乾燥した。この支持体に特公昭43
−28403号公報に記載されているアセトンとピロガ
ロールの縮重合により得られるポリヒドロキシフェニル
のナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エ
ステル1重量部とノボラック型フェノールホルムアルデ
ヒド樹脂2重量部を20重量部の2−メトキシエチルア
セテートと20重量部のメチルエチルケトンに溶解して
感光液を調製し、上記支持体の片側ずつに順次塗布乾燥
し、両面タイプの感光性平版印刷版を作成した。このよ
うにして作成した印刷版を幅400mm×長さ100
m、幅600mm×長さ100mの大きさに裁断してそ
れぞれ2ロールとり各々試料A1、A2、試料B1、B
2とした。
【0079】これら各試料の表面のマット化は、その両
側からメチルメタクリレート/エチルアクリレート/ア
クリル酸ソーダ(重量比68:20:12(仕込量
比))共重合体ポリマー水性液を固形分濃度10%にし
て図1に示すような塗布室を通して図2に示すような回
転霧化装置にて塗布した。この時試料A1及びB1につ
いては気体噴出孔から保湿気体流を噴出させた。また、
A1についてはエアノズルの長軸方向と印刷版の走行方
向が等しくなるようにノズルの角度を設定し、B1につ
いてはエアノズルの短軸方向と印刷版の走行方向が等し
くなるようノズルの角度を設定した。試料A2、B2に
ついては気体噴出孔から気体流を噴出させない以外それ
ぞれA1、B1と同様にした。
【0080】なお、噴出させた気体は25度の湿度55
%の空気であった。
【0081】各試料の塗布後乾燥までの時間はいずれも
約2秒であり、乾燥は温度60度、湿度10%の雰囲気
中に約5秒通すことにより行なった。また各試料の乾燥
後のマットの塗布量はA1、B1の試料は0.02g/
2で、約20コ/mm2の分布をなし、マットの高さは
約8〜12μm、径は約30〜70μmであった。球状
の粒子の付着は全くなく、マットは幅方向に均一に分布
していた。また、A1、B1それぞれの印刷版の幅の外
への飛散はなかった。
【0082】また、試料A2、B2については塗布量
0.018g/m2で、約18コ/mm2の分布をなし、
マットの径20〜50μm位の球状の粒子の付着が多く
みられた。また、A2、B2の幅の外へマット剤の飛散
が発生した。
【0083】
【発明の効果】
【0084】本発明の記録材料のマット化方法は、記録
材料をマット化するための霧化流の外周側かつ霧化流方
向に供給された保湿気体流により、前記霧化流方向に対
して直角方向の断面が非真円形状に規制される霧化流の
前記断面における、霧化流断面最大径方向が記録材料幅
方向に対してなす角度を記録材料の幅に応じて設定し、
前記霧化流を記録材料に付着させる工程を含むので、記
録材料の幅の変化に容易に対応して前記霧化流を記録材
料に付着させることができる。
【0085】また、前記霧化流の外周側かつ霧化流方向
に供給された保湿気体流は、霧化流の乾燥及び飛散を防
止すると共に、霧化流が流れる速度を増加させて記録材
料に強く固着したマット化剤の微小突起を形成できる。
【0086】本発明の回転霧化装置は、大径部を開口端
とするベル型ないしカップ型の回転体から成り前記回転
体の回転軸を中心に回転する回転霧化部と、前記回転霧
化部を回転させる駆動部と、前記開口端から後退して設
けられかつ霧化流方向に開口する保湿気体流供給孔から
成り、前記保湿気体流供給孔は、前記回転軸を囲みかつ
前記開口端と同等以上の径の非真円の周上に環状に配置
され、前記環の最大径を規定する保湿気体流供給孔は、
前記環の周方向に移動自在であるので、前記回転霧化部
から発生させる霧化流の断面における最大径方向を規定
することができると共に、前記霧化流断面の最大径方向
を容易に変化させることができる。
【0087】従って、上記本発明の回転霧化装置は、前
記霧化流の断面における霧化流断面最大径方向が記録材
料幅方向に対してなす角度を記録材料の幅に応じて容易
に設定して前記霧化流を記録材料に付着できるので、本
発明の記録材料のマット化方法に好適に用いることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録材料のマット化方法の工程の一例
を示す概略側面図(記録材料の幅方向から見た図)。
【図2】本発明の回転霧化装置の一例を示す側面図(装
置の回転軸に対して平行な方向から見た図)。
【図3】本発明の回転霧化装置の一例を示す正面図(装
置の回転軸方向から見た図)。
【図4】回転霧化装置の開口端側からみた楕円状の気体
噴出部を示す図。
【図5】回転霧化装置の開口端側からみた多角形状の気
体噴出部を示す図。
【図6】回転霧化装置の開口端側からみた楕円状の気体
噴出部を示す図。
【図7】回転霧化装置の開口端側からみた楕円状の気体
噴出部を示す図。
【符号の説明】
1…記録材料 2…温度調節室 3…パスローラ 4A、4B…霧化装置 5…乾燥室 6…パスローラ 7…塗装ブース 8…エアノズル 9…気体噴出孔 10A…回転ベル 10B…駆動部 11A、11B…気体噴出スリット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録材料をマット化するための霧化流の外
    周側かつ霧化流方向に供給された保湿気体流により、前
    記霧化流方向に対して直角方向の断面が非真円形状に
    制される霧化流の前記断面における、霧化流断面最大径
    方向が記録材料幅方向に対してなす角度を記録材料の幅
    に応じて設定し、前記霧化流を記録材料に付着させる工
    程を含むことを特徴とする記録材料のマット化方法。
  2. 【請求項2】前記霧化流方向に開口し前記霧化流方向の
    軸の回りの非真円の周上に配置された保湿気体流供給孔
    から前記保湿気体流を供給し、前記保湿気体流供給孔を
    前記霧化流方向の軸の回りに移動することにより、前記
    角度を記録材料の幅に応じて設定することを特徴とする
    請求項1に記載の記録材料のマット化方法。
  3. 【請求項3】大径部を開口端とするベル型ないしカップ
    型の回転体から成り前記回転体の回転軸を中心に回転す
    る回転霧化部と、前記回転霧化部を回転させる駆動部
    と、前記開口端から後退して設けられかつ霧化流方向に
    開口する保湿気体流供給孔から成り、 前記保湿気体流供給孔は、前記回転軸を囲みかつ前記開
    口端と同等以上の径の非真円の周上に環状に配置され、 前記環の最大径を規定する保湿気体流供給孔は、前記環
    の周方向に移動自在であることを特徴とする回転霧化装
    置。
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