JP3517512B2 - ラペット - Google Patents

ラペット

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JP3517512B2
JP3517512B2 JP06134696A JP6134696A JP3517512B2 JP 3517512 B2 JP3517512 B2 JP 3517512B2 JP 06134696 A JP06134696 A JP 06134696A JP 6134696 A JP6134696 A JP 6134696A JP 3517512 B2 JP3517512 B2 JP 3517512B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリング精紡機、リン
グ撚糸機、延伸撚機等に使用されるラペットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の紡機においては管糸形
成のために、機台運転中にリングレールの昇降運動を繰
り返しながら次第にリングレールを上昇させ、それと同
期してラペットアングルやバルーンコントロールリング
等を昇降させる。ラペットはローラパートから送り出さ
れた糸のバルーニングの中心をボビンの回転中心の延長
線上に保持しながら糸をガイドする役割を果たす。紡出
中に糸切れが発生した場合、作業者による糸継ぎが行わ
れ、作業者はスピンドルに嵌着されているボビンをスピ
ンドルから抜き上げて糸継ぎ作業を行う必要がある。従
って、ラペットを各錘毎にその作業に支障を来さない退
避位置に配置可能に構成するとともに、玉揚げ作業時に
全錘のラペットを一斉に退避位置へ回動させる必要があ
る。
【0003】前記の要求を満足させるため、一般にラペ
ットはスピンドルレールと平行にかつ回動可能に配設さ
れたラペットアングルに対して、各錘毎にラペットを水
平状態(紡出位置)と、上方へ回動された退避位置とに
回動可能に取り付けられている(例えば、実開平4−7
8279号公報)。ところが、ラペットアングルの一端
において回動力を作用させてラペットアングルを紡出位
置から玉揚げ位置へ回動させる場合、ラペットアングル
に生じる捩じれを小さくして回動力が加えられる側より
離れた位置に組み付けられたラペットを玉揚げ作業に支
障を来さない位置まで移動させる必要がある。しかし、
断面がL字状のラペットアングルでは断面二次モーメン
トの関係で配設スペースが同程度の丸パイプや丸ロッド
を使用した場合に比較して捩じり剛性が小さく、錘数が
多い場合は支障を来す。また、ラペットアングルを機台
に対して回動可能に支持するには支軸を介してラペット
アングルを支持する必要があり、ラペットアングルを支
持する構成が複雑になる。また、多数錘の機台ではラペ
ットアングルが長くなり、その撓みを防止するためにラ
ペットアングルを中間部でも回動可能に支持する場合に
は、より構造が複雑になる。
【0004】ラペットアングルを使用した場合の前記不
都合を解消するラペットとして、実開昭63−7180
号公報には、図18に示すように、ラペット41をラペ
ットアングルに代えて断面円形のパイプ(丸パイプ)4
2に取り付ける構成のものが開示されている。より詳し
く説明すると、ラペット41はラペット本体43と規制
リング44とで構成され、ラペット本体43は一対のリ
ング部43aにおいて丸パイプ42に回動可能に支承さ
れるとともに、先端にスネルワイヤ45を備えている。
規制リング44は両リング部43aの間において丸パイ
プ42に固定され、ラペット本体43の軸方向への移動
を規制するようになっている。規制リング44にはラペ
ット本体43を使用姿勢(紡出位置)で受け止める受止
部46と、ラペット本体43が上方に回動された際にラ
ペット本体43と係合してその回動を規制する受止部4
7とを備えている。そして、規制リング44はねじ48
により、丸パイプ42の所定位置に固定されている。
【0005】丸パイプ42又は断面円形のロッドの捩じ
り剛性は、同じ配置スペースを必要とするラペットアン
グルに比較して大きくなる。その結果、玉揚げ時に丸パ
イプ42又は断面円形のロッドの一端側に回動力を作用
させて玉揚げ位置まで回動させると、全錘のラペット4
1が玉揚げに支障のない位置に配置される。
【0006】また、従来、精紡機に使用されているラペ
ットとして図19に示すものがある。図19(a)はラ
ペットをその下方から見上げたものであり、図19
(b)は見下ろしたものである。ラペット41は、ラペ
ット取付用のパイプ42に対して揺動するラペット可動
部49と、固定式の支持部50とから主として構成され
ている。ラペット可動部49の先端側にはスネルワイヤ
45が備えられ、後端側には一対の円環状部51が形成
され、それら円環状部51の間に、支持部50が挟まれ
た状態となっている。この支持部50には、揺動範囲を
規制する爪部52,53が突出形成されており、これら
爪部52,53の範囲内でラペット可動部49が揺動で
きるようになっている。また、支持部50はタップが切
られた***部分54を有し、そのタップにねじ48を螺
合させて締め付けることにより、支持部50をパイプ4
2に固定することができるようになっている。なお、ラ
ペット先端に備えられているボルト55及びナット56
はスネルワイヤ45の繰り出し量を調節するためのもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のラ
ペットは、ラペット本体43あるいはラペット可動部4
9を紡出位置と退避位置とに位置決めする規制リング4
4あるいは支持部50は、ねじ48でパイプ42に固定
される前の状態ではパイプ42に対して自由に相対回動
する。従って、パイプ42上にラペット41を取り付け
る場合に、各ラペット毎に規制リング44あるいは支持
部50の位置決め、即ちラペット本体43あるいはラペ
ット可動部49の静止姿勢の調整(水平出し作業)を行
う必要があり、組付け作業が面倒であり、ラペット据え
付け作業に時間がかかるという問題があった。そして、
一般のリング精紡機では機台の片側に配設される錘数が
200〜250錘(両側では400〜500錘)で、多
数錘台の場合は400〜500錘(両側では800〜1
000錘)となり、ラペットの組付け作業が面倒だと組
付けコストも高くなる。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はラペットアングルに代えて丸パ
イプあるいは丸ロッドを使用する場合の利点を生かし、
しかもラペットの支持体への組付け時に水平出し作業を
必要とせずに簡単に組み付けることができるラペットを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、スピンドルレールと平
行に配設された棒状の支持体に対して一体回動可能に固
定される支持ブラケットと、該支持ブラケットに対して
相対回動可能かつ支持ブラケットを介して支持体と一体
的に回動可能に支持されるとともにスネルワイヤを備え
たラペット本体とを備えたラペットであって、前記支持
体を断面円形のパイプ又はロッドに位置決め面を形成し
たものとし、前記支持ブラケットに前記位置決め面と当
接する係合部を有する嵌合部を形成した。
【0010】請求項2に記載の発明では、前記支持ブラ
ケットは締結具を介して前記支持体に固定され、締結具
は前記位置決め面と異なる位置において前記支持体と当
接するとともに支持ブラケットに対して前記係合部を位
置決め面に押圧する力を付与するように取り付けられ
る。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記位置決め面は平面
で構成されるとともに、前記支持体の全長に亙って形成
されている。
【0012】請求項4に記載の発明では、丸棒又はパイ
プからなる支持体に対しねじを用いて固定される支持ブ
ラケットとしてのラペット支持部、及びこのラペット支
持部によって揺動範囲が規制されるラペット本体として
のラペット可動部を備えたラペットにおいて、前記支持
体における軸方向外周面に、前記ラペット支持部を位置
決めするための溝部又は面取り部を形成し、該溝部又は
面取り部と面接触し得る形状からなる突部又は面付け部
を、前記ラペット支持部に形成した。
【0013】請求項5に記載の発明では、丸棒又はパイ
プからなる支持体に対しねじを用いて固定される支持ブ
ラケットとしてのラペット支持部、及びこのラペット支
持部によって揺動範囲が規制されるラペット本体として
のラペット可動部を備えたラペットにおいて、前記支持
体はその軸方向外周面に、前記ラペット支持部を位置決
めするための溝部又は面取り部を有し、前記ラペット支
持部は、前記支持体に嵌挿される一対の円環状部と該円
環状部同士を接続している貫通孔付き板状部からなり、
前記円環状部と前記板状部をコ字状に一体成形するとと
もに、前記溝部又は面取り部と面接触し得る形状からな
る突部又は面付け部を前記円環状部に有し、前記板状部
内面と前記支持体外周面との隙間でかつ前記貫通孔と対
応する位置にナットを拘束状態で配置し、該ナットに前
記ねじを螺合して締め付けることにより、前記ラペット
支持部を前記支持体に位置決め固定した。
【0014】請求項1〜請求項3に記載の発明では、ラ
ペットは支持ブラケットがスピンドルレールと平行に配
設された棒状の支持体に対して一体回動可能に固定され
た状態で使用される。スネルワイヤを備えたラペット本
体は支持ブラケットに相対回動可能に支持されているた
め、糸切れ時に作業者がボビンをスピンドルから引き抜
くのに支障を来さない退避位置に自由に回動できる。ま
た、支持体が回動されると、ラペット本体は支持ブラケ
ットを介して支持体と一体的に回動されて退避位置及び
紡出位置に配置される。前記支持体は断面円形のパイプ
又はロッドに位置決め面が形成されており、支持ブラケ
ットは支持体に嵌合する嵌合部の係合部が位置決め面と
当接する状態で支持体に固定される。そして、支持ブラ
ケットの嵌合部を支持体に嵌合することにより、個々の
支持ブラケットの水平出し作業を行わなくてもラペット
が所定の姿勢で支持体に組み付けられる。
【0015】請求項2に記載の発明では、前記支持ブラ
ケットは締結具を介して前記支持体に固定される。締結
具は前記位置決め面と異なる位置において前記支持体と
当接するように取り付けられ、締結具が締め付けられる
と、支持ブラケットに対して係合部を位置決め面に押圧
する力が付与されて支持体に対する支持ブラケットの位
置決めが確実になされる。
【0016】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記位置決め面は平面
で構成され、かつ前記支持体の全長に亙って形成されて
いるため、位置決め面の加工が簡単となる。
【0017】請求項4及び請求項5に記載の発明では、
ラペット支持部に形成された突部又は面付け部が、丸棒
又はパイプからなる支持体の軸方向外周面に形成された
溝部又は面取り部と面接触する状態で、ラペット支持部
が支持体に固定されると、ラペット支持部は支持体に対
して位置決めされる。
【0018】請求項5に記載の発明では、ラペット支持
部は、支持体に嵌挿される一対の円環状部と該円環状部
同士を接続している貫通孔付き板状部がコ字状に一体成
形されている。そして、前記板状部内面と支持体外周面
との隙間でかつ前記貫通孔と対応する位置に拘束状態で
配置されたナットに、ねじを螺合して締め付けることに
より、ラペット支持部が支持体に位置決め固定される。
【0019】なお、本発明において位置決めとはラペッ
ト本体(ラペット可動部)の紡出時の所定の使用姿勢
(通常は水平姿勢)が得られるような角度に支持ブラケ
ット(ラペット支持部)を支持体に固定することを意味
する。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に従って説明する。図4に示す
ように、リフティング機構(図示せず)により昇降され
るピラー1の上端に支持アーム2が固定され、リングレ
ール3は支持アーム2の上面に固定されている。リング
レール3に所定ピッチで形成された嵌合孔に、トラベラ
4を案内するリング5が固定されている。リングレール
3はその後部側が上方へ直角に折り曲げられて取付け部
3aが形成されている。取付け部3aにはバルーンコン
トロールリング6が、スピンドルレール7に支持された
各スピンドル8と対応するようにそれぞれねじ9により
固定されている。バルーンコントロールリング6はほぼ
水平に延びる支持部6aを有し、支持部6aは前記取付
け部3aにねじ9により固定された取付け片10に対し
て固着されている。
【0021】バルーンコントロールリング6の上方に
は、ドラフトパート(図示せず)から送り出された糸Y
をガイドするスネルワイヤ11を備えたラペット12が
昇降可能に配設されている。ラペット12はリングレー
ル3を支持するピラー1と独立してかつ同期して昇降さ
れるピラー13に対して、スピンドルレール7と平行に
延びるようにブラケット13aを介して回動可能に支持
された棒状の支持体14に取り付けられている。この実
施の形態では支持体14として丸ロッドの一部に位置決
め面としての平面部14aが形成されたロッドが使用さ
れている。平面部14aは支持体14の全長に亙って形
成され、支持体14は紡出状態において平面部14aが
垂直となるように配設されている。
【0022】ラペット12は支持体14に対して一体回
動可能に固定される支持ブラケット15と、スネルワイ
ヤ11を備えたラペット本体16とを備えている。支持
ブラケット15は鋳造や樹脂成形により、ほぼ四角柱状
のブロックに支持体14の断面と対応する形状の嵌合部
としての嵌挿孔17が形成された形状に形成されてい
る。嵌挿孔17は支持体14の平面部14aと当接する
係合部としての平面状の当接面17aを備え、当接面1
7aは上下方向に延びるように形成されている。支持ブ
ラケット15には当接面17aと対向する側にねじ孔1
8が形成され、ねじ孔18に螺合される締結具としての
ねじ19を介して支持体14に固定されるようになって
いる。ねじ19として例えば六角穴付き止めねじが使用
される。
【0023】ラペット本体16は板金加工により形成さ
れ、図3(a)に示すように、支持ブラケット15の上
部両側を覆うように正面ほぼ逆U字状に形成されてい
る。ラペット本体16の前側下面にはU字状に屈曲され
たスネルワイヤ11の基端がナット20及びねじ21を
介して固定されている。スネルワイヤ11はナット20
とねじ21との締め付けを緩めることにより図1の矢印
C方向に格納又は繰り出すことができるようになってい
る。図2に示すように、スネルワイヤ11はラペット本
体16の前端に下方に向かって屈曲形成された規制部1
6aと係合することにより、その基端側がラペット12
の回動軸と直交する方向に延びるように位置決め可能と
なっている。
【0024】ラペット本体16は支持ブラケット15に
対してその上部後側に配設された支軸22を介して回動
可能に支持されている。支軸22はパイプであってもよ
い。図1及び図3(b)に示すように、支持ブラケット
15の上部前側には係合突部15aが形成され、後側上
部には斜め後側下方へ向かって延びる平面からなる斜面
15bが形成されている。ラペット本体16はその下面
のほぼ中央部のみが係合突部15aと係合した状態でほ
ぼ水平に延びる紡出位置に保持され、後部下面が斜面1
5bと当接する状態で後側への回動が規制されて、退避
位置に配置されるようになっている。
【0025】次に前記のように構成されたラペット装置
の作用を説明する。支持体14はピラー13に回動可
能、かつ紡出時にはその平面部14aが垂直になる状態
に支持されて、ピラー13とともに一体的に昇降され
る。支持ブラケット15に回動可能に取り付けられたラ
ペット本体16は、紡出時にはその下面が支持ブラケッ
ト15の係合突部15aと当接して水平に延びる紡出位
置に自重により保持される。そして、ドラフトパートか
ら送り出された糸Yはスネルワイヤ11及びトラベラ4
を経てボビンBに巻取られる。
【0026】糸切れが発生した場合、作業者は糸切れ錘
のボビンBをスピンドル8から引き抜いて糸継ぎ作業を
する必要がある。ラペット本体16が紡出位置にある
と、ボビンBを引き抜く際にスネルワイヤ11が邪魔に
なる。作業者はラペット本体16に上側へ移動させる力
を加えてラペット本体16を退避位置まで回動させた状
態でボビンBを引き抜く。支軸22を中心に上側、即ち
図1及び図4の時計回り方向に回動されたラペット本体
16は退避位置まで回動されると、その後部下面が斜面
15bと当接して回動が規制される。そして、作業者が
手を離すと自重で紡出位置に復帰する。
【0027】玉揚げ時には支持体14が図示しない回動
機構により図1及び図4の時計回り方向に回動されて、
ラペット本体16は支持ブラケット15を介して支持体
14と一体的に回動され、全錘のラペット12が退避位
置に配置される。玉揚げが完了すると支持体14が逆方
向に回動されて、全錘のラペット12が紡出位置に復帰
する。支持体14に平面部14aが存在するが、平面部
14aは円形の一部を切り欠いた状態で形成されている
ため、支持体14はブラケット13aに対して支障なく
相対回動できる。
【0028】支持体14へのラペット12の組付けは、
支持体14をピラー13のブラケット13aに組み付け
る前に行われる。支持体14にラペット12を組み付け
る場合、当接面17aが平面部14aと対応する状態で
嵌挿孔17に支持体14を挿通させ、支持ブラケット1
5を所定の位置まで支持体14に沿って移動させる。所
定位置まで移動させた後、ねじ19を締め付けると、ラ
ペット本体16が支持体14に固定されてラペット12
が支持体14の所定位置に組み付けられる。嵌挿孔17
が支持体14と嵌合するのは当接面17aが平面部14
aと当接する位置に限られるため、支持ブラケット15
は支持体14に対する組付け姿勢が一つしかなく、ラペ
ット12は個々の支持ブラケット15の水平出しを行わ
ずにラペット本体16が所定方向に延びるように組み付
けられる。
【0029】そして、所定数のラペット12の組付けが
完了した後、支持体14の両端をブラケット13aを介
してそれぞれピラー13に組み付ける。このとき紡出状
態において平面部14aが垂直となるように組み付けら
れる。支持体14をピラーに組み付ける際、平面部14
aが基準面の役割を果たすため、支持体14を所定の位
置に組み付けるのが容易となる。
【0030】この実施の形態は以下の効果を有する。 (イ) 支持ブラケット15をその当接面17aが平面
部14aと対応するように支持体14に嵌合すると、支
持ブラケット15はラペット本体16が所定方向に延び
るように位置決めされるため、各ラペット12の組付け
時に所謂水平出し作業が不要となって組付け作業が簡単
になる。
【0031】(ロ) 平面部14aは、支持体14をピ
ラー13に組み付ける際の基準面としても利用できる。
平面部14aは支持体14が紡出位置に配置された際に
垂直となるように形成されているため、平面部14aが
斜めに延びるように形成した場合に比較して、平面部1
4aを基準面として位置決めするのが簡単になる。
【0032】(ハ) 支持体14は丸ロッドとほぼ同様
な断面二次モーメントを有するので、ラペットアングル
に代えて丸パイプあるいは丸ロッドを使用する場合の利
点、即ち支持体14を大型化することなく支持体14の
捻れを少なくして玉揚げ時に全錘のラペット12を所定
の退避位置に配置できる。
【0033】(ニ) 支持ブラケット15を支持体14
に固定するねじ19は、当接面17aを平面部14aに
押圧する力が作用する位置に取り付けられているため、
ねじ19の締付け力が支持ブラケット15を支持体14
に固定する力として有効に作用する。
【0034】(ホ) 位置決め面として平面部14aが
形成され、平面部14aが支持体14の全長に亙って形
成されているため、位置め面を各ラペット12の組付け
位置毎に形成する場合に比較して支持体14の製造が容
易となる。
【0035】(ヘ) ラペット本体16が支持ブラケッ
ト15に支軸22を介して回動可能に支持されているた
め、支持体14に対する支持ブラケット15の組付け作
業の際に、ラペット本体16を支持する必要がなく、作
業が容易になる。また、支持ブラケット15とラペット
本体16がばらばらになる虞れがないため、保管や取扱
が簡単になる。
【0036】(ト) ラペット本体16の紡出位置の位
置決めが、支持ブラケット15の上部に形成された係合
突部15aにラペット本体16の下面が当接することで
行われるため、支持ブラケット15の上面全体に当接す
る構成に比較して、上面の加工精度がさほど要求され
ず、製造が簡単となる。
【0037】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図5及び図6に従って説明する。この実施の形態は
支持ブラケット15が板金加工により形成されている点
と、支持ブラケット15が支持体14に対してその軸方
向と交差する方向(この実施の形態では直交方向)に着
脱可能に構成されている点とが前記実施の形態と大きく
異なっている。
【0038】板金加工で形成された支持ブラケット15
は図5に示すように、平面ほぼU字状に形成されてい
る。支持ブラケット15の前壁15cの上部に係合突部
15aが形成され、側壁15dの後側上部に斜面15b
が形成されている。側壁15dには支持体14と嵌合す
る嵌合部23が形成されるとともに、支持ブラケット1
5を支持体14の軸方向と直交する方向に着脱可能とす
る開放部24が側壁15dの下側に形成されている。嵌
合部23は支持体14の平面部14aと当接する係合部
としての当接面23aと、当接面23aの上端に連続す
る円弧面23bとを備えている。支持ブラケット15の
前壁15cには支持体14の中心を通る直線上にねじ1
9を挿通可能とする位置に孔25が形成されている。前
壁15cの内側には孔25より上側の所定位置に、前壁
15cと支持体14との間、即ち支持ブラケット15と
支持体14との間に介装されるナット26の位置決め用
突部27が形成されている。位置決め用突部27はプレ
ス加工により形成されている。ナット26は両側壁15
dと位置決め用突部27に当接した状態でその雌ねじ部
が孔25と一致するようになっている。
【0039】支持ブラケット15を支持体14に組み付
ける場合、開放部24を支持体14の上方から支持体1
4に係合させて支持ブラケット15を下方に移動させ
る。支持ブラケット15は当接面23aが支持体14の
平面部14aと当接して支持体14に対してラペット本
体16が所定方向に延びるように位置決めされた状態で
支承される。この状態では支持ブラケット15は支持体
14の軸方向には自由に移動できるので、支持ブラケッ
ト15がスピンドル8と対応するように位置調整を行
う。そして、支持体14と前壁15cとの間に配置され
たナット26にねじ19を螺合させて締め付ける。その
結果、支持ブラケット15がねじ19及びナット26に
より支持体14に固定されてラペット12が支持体14
の所定位置に組み付けられる。ナット26を位置決め用
突部27に係合する位置まで前壁15cと支持体14と
の間に押し込むと、ナット26はその雌ねじ部が孔25
と一致する状態となるため、ねじ19を簡単にナット2
6に対して螺合することができる。
【0040】この実施の形態では第1の実施の形態が有
する効果の他に以下の効果を有する。 (チ) 支持ブラケット15に嵌合部23を支持体14
の軸方向と直交する方向から支持体14に嵌合可能とす
る開放部24が存在する。従って、第1の実施の形態と
異なり、ラペット12の支持体14に対する着脱時に、
ラペット12を支持体14の端部と所定位置との間を移
動させる必要がなく、支持体14に対するラペット12
の着脱がより簡単になる。また、何らかの原因でラペッ
ト12の交換が必要な場合、従来装置ではそのラペット
12を取り外すには他のラペット12を取り外す必要が
あり非常に面倒であったが、そのような手間がいらな
い。
【0041】(リ) 支持ブラケット15が板金加工で
形成されているため、鋳造や樹脂成形に比較して製造コ
ストが安くなる。また、支持ブラケット15の内側に位
置決め用突部27が形成されているため、ナット26を
位置決め用突部27と係合する位置まで前壁15cの内
側と支持体14との間に押し込むと位置決めがなされ、
ねじ19をナット26に螺合する作業が容易となる。
【0042】(ヌ) 開放部24が支持ブラケット15
の下側に形成されているため、開放部24を支持体14
の上方から支持体14に係合させることにより、支持ブ
ラケット15を所定の姿勢に簡単に配置できる。また、
固定用のねじ19が支持ブラケット15の前側から取り
付けられるため、ねじ19を締め付けたり弛める際にね
じ19の頭が見えて、ねじ回しをねじ19に嵌合するの
が容易となってラペット12の組付け、交換作業がより
容易となる。
【0043】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態を図7〜図9に従って説明する。図8は図7のA−A
線断面図であるが、支軸28は仮想線で示している。こ
の実施の形態ではラペット本体の支持構成が前記両実施
の形態と異なっている。ラペット12は支持体としての
丸棒からなる支軸28に嵌挿されるものであり、支軸2
8に固定される支持ブラケットとしてのラペット支持部
29と、ラペット支持部29を跨ぐようにして支軸28
に嵌挿され、矢印B方向に揺動するラペット本体として
のラペット可動部30とを有している。ラペット可動部
30は、ラペット支持部29に突出して形成された凸部
29a及び凸部29bによってその揺動範囲が規制され
るようになっており、凸部29aと当接している場合に
静止姿勢となる。
【0044】ラペット可動部30の構成は基本的に図1
9(a),(b)に示した従来の構成と同じものであ
り、先端側にスネルワイヤ11が取り付けられている。
なお、ラペット可動部30にはスネルワイヤ11と係合
する規制部30aが形成されている。
【0045】ラペット支持部29は、図9(a)に示す
ように支軸28に嵌挿される一対の円環状部29cと、
円環状部29c同士を接続している板状部29dとを有
し、円環状部29cと板状部29dは鋼板をプレス加工
することによってコ字状に一体成形されている。そし
て、板状部29dには支軸28の中心に向けて貫通孔2
9e(図7,8に図示)が穿設されている。
【0046】次にラペット取付構造について詳しく説明
する。支軸28における軸方向外周面には、図9(b)
に示すように、ねじ19の先端を位置決めするための溝
部28aが凹設されている。この溝部28aは支軸28
の断面において円弧状に形成されている。一方、図9
(a)に示すように、ラペット支持部29の円環状部2
9cには、前記溝部28aと面接触し得る円弧状の突部
29fが形成されているため、支軸28にラペット支持
部29挿通させれば、おおよその位置決めが完了するこ
とになる。
【0047】また、板状部29d内面と溝部28aとの
隙間において前記貫通孔29eと対応する位置には、市
販のJIS六角ナット(例えばJIS B 1181に規定される
M6ナット)31が配置されており、この六角ナット3
1には六角穴付き止めねじ(例えばJIS B 1177に規定さ
れるM6ねじ)19が螺合され、そのねじ19の先端は
溝部28a内に案内されるようになっている。
【0048】従って、ねじ19を六角レンチを用いて締
め付ければ、ラペット支持部29を支軸28の溝部28
aに位置決めでき、かつ固定することができるようにな
っている。なお、六角ナット31はコ字状のラペット支
持部29内に配置された際に、回転しない大きさのもの
が選択され、ねじ19の長さは、締め付けが完了した場
合に前記貫通孔29eの周縁とその頭部がほぼ同じ高さ
になるものを選択している。
【0049】次にこのような構成を有するラペット12
の組立方法について説明する。先ず、支軸28の溝部2
8aが水平に配置されるように支軸28を保持する。次
いでラペット可動部30の開口とラペット支持部29の
開口とを一致させた状態でその支軸28にそれぞれ嵌挿
し、ラペット支持部29における板状部29d内面と支
軸28の外周面との隙間に六角ナット31を配置する。
この六角ナット31はラペット支持部29内に収納され
た場合に回転できないサイズのものを使用しているた
め、実質的に固定された状態となる。次に、ねじ19を
用い、貫通孔29eを通して六角ナット31に螺合させ
る。このような状態のラペット12をおおよそ水平に保
持し、六角ナット31をさらに螺合させていくと、ねじ
19の先端が支軸28の溝部28a内に案内されること
になり、ねじ19の締め付けを完了すれば、ラペット1
2の位置決めと固定が同時に達成される。
【0050】なお、本発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 (1) 平面部14aは支持体14が紡出位置に配置さ
れた際に後側において垂直となる位置に限らず、図10
(a)に示すように前側や、図10(b)に示すように
水平に設けたり、あるいは斜めになるように設けてもよ
い。この場合も第1の実施の形態とほぼ同様な効果を有
する。しかし、支持体14に設けた平面部14aが紡出
状態において水平方向又は垂直方向に延びるようにピラ
ー13に支持する方が、支持体14のピラー13への組
付け時に位置決めが簡単となる。
【0051】(2) 位置決め面は一つの平面で構成さ
れる平面部14aに限らず、図11(a)に示すよう
に、複数(例えば2個)の平面で構成される位置決め面
32aとしたり、図11(b)に示すように、支持体1
4の他の部分と異なる曲率(図では小さな曲率の場合を
図示)の円弧面32bとしてもよい。もちろん、嵌合孔
17の形状は支持体14の外形に対応する形状にする。
【0052】(3) 第3の実施の形態において、支軸
28に図12(a)に示すように、溝部としてその断面
形状がV字状の谷部28bを形成したり、図12(b)
に示すように溝部に代えて支軸28に面取り部28cを
形成してもよい。図12(a)に対応するラペット支持
部29の構成は、円環状部29cに山形の突部を形成し
たものとなり、また、図12(b)に対応するラペット
支持部29の構成は、図13に示すように、円環状部2
9cに面付け部29gを形成したものとなる。
【0053】(4) 第3の実施の形態では、溝部28
a及び突部29fが図7において支軸28の左側に位置
するように構成したが、これに限らず、支軸28の右側
に位置するように構成することもできる。この場合、ね
じ19を支軸28の左側から締め付ければ、溝部28a
と突部29fが互いに当接されることになり、より確実
な位置決めが行われる。
【0054】(5) 鋼板をプレス加工することによっ
てラペット支持部29を製作する代わりに、プラスチッ
クで一体成形することによって製作してもよい。例えば
図14に示すような円筒の一部が切り欠かれ、切欠き部
を挟んで一対のフランジ部33a,33bが形成された
形状のラペット支持部33を形成する。ラペット支持部
33の内周面には突部33cが、外周面にはストッパ3
3d,33eが膨出形成されている。このラペット支持
部33は、突部33cを支軸28の溝部28aと対応さ
せてラペット支持部33を支軸28に挿通させれば、お
およその位置決めが完了する。ラペット支持部33はフ
ランジ部33a,33bに形成された貫通孔にボルト3
4aを通し、ナット34bを螺合させて締め付ければ、
支軸28に固定することができる。ラペット可動部30
の揺動範囲はストッパ33d,33eによって規制され
るようになっている。
【0055】(6) 図15(a)に示すように、開放
部24を支持ブラケット15の後側に設けるとともに、
ねじ19を支持ブラケット15の下側から取り付ける構
成とする。ねじ19の取付け位置を支持ブラケット15
の上側としてもよい。ねじ19の取付け位置を上側とす
る場合は、ラペット本体16にねじ回しを挿通可能な開
口部を形成するのが好ましい。
【0056】(7) ねじ19の取付け位置は先端が支
持体14に当接する位置であれば任意の位置でよい。し
かし、支持ブラケット15が開放部24を備えている場
合は、ねじ19が支持ブラケット15に対して当接面1
7aを平面部14a等の位置決め面に押圧する力を付与
する位置に取り付けるのが好ましい。この場合、ねじ1
9による締め付け力が支持ブラケット15を支持体14
に固定するのに有効に作用する。
【0057】(8) 支持体14に係合突部15aを形
成せずに、図15(b)に示すように、支持ブラケット
15の上面にラペット本体16の下面が当接して紡出位
置に保持される構成としてもよい。
【0058】(9) 支持ブラケット15に開放部24
を形成する場合は、平面部14a等の位置決め面を各ラ
ペット12の組付け位置と対応する位置に独立して設け
てもよい。この場合、各位置決め面の幅を支持ブラケッ
ト15の幅と対応させて形成すると、支持ブラケット1
5を位置決め面と対応する位置で支持体14に嵌合させ
ることにより、支持体14の長手方向の調整なしに支持
ブラケット15を所定の位置に組み付けることができ
る。
【0059】(10) (1),(2),(6)〜
(8)において、支持ブラケット15を第2の実施の形
態と同様に板金加工あるいは第3の実施の形態と同様に
鋼板のプレス加工で形成して、ねじ19をナット26に
螺合する状態で使用する構成としてもよい。また、実施
の形態及び(1),(2),(6),(7)において、
(8)と同様に係合突部15aをなくした構成としても
よい。
【0060】(11) 締結具としてねじ19に代えて
ボルトを使用したり、支持体14として丸パイプの一部
を変形させて平面部14a等の位置決め面や、溝部を形
成したものを使用してもよい。
【0061】(12) ラペット本体16を支軸22を
中心に回動可能に支持する構成に代えて、図16に示す
ように、板金加工で形成した支持ブラケット15の両側
壁15dに円弧状のガイド孔35を形成するとともに、
ガイド孔35を貫通する支軸36を介してラペット本体
16を支持ブラケット15に支承する。また、ラペット
本体16の下部に支持体14に当接する円弧状の係合面
37を形成する。
【0062】(13) ラペット12を支持体14に組
み付けない状態では、ラペット本体16と支持ブラケッ
ト15とがばらばらになる構成のラペットに適用しても
よい。例えば、実開昭63ー7180号公報に開示され
たラペットのように、支持ブラケットとして規制リング
を備えたものでは、支持体14の位置決め面を支持体1
4の長手方向全長にわたって形成するとともに、規制リ
ング及びラペット本体のリング部に形成された孔の形状
を支持体14の外形と同じに形成する。
【0063】(14) ラペット本体16が自重で紡出
位置に復帰する構成に代えて、ラペット本体16と支持
ブラケット15との間にラペット本体16を紡出位置側
へ回動付勢するねじりコイルばね等の付勢手段を設けて
もよい。また、ラペット本体16を回動可能に支持する
支軸22の位置は支持ブラケット15の上部後側に限ら
ず、適宜の位置に設けてもよい。
【0064】(15) 支持体14を両端だけでなく中
間部でも支持する場合は、図17に示すように、ブラケ
ット13aを2分割可能にするとともに、支持体14に
嵌着された軸受を挟持するか、支持体14を直接遊嵌す
る状態で挟持するようにボルト38等により一体的に固
定される構造とする。また、支持ブラケット15に開放
部24を設けた場合は、ラペット12を支持体14に組
み付ける作業は、支持体14をピラー13に組み付けた
後に行ってもよい。
【0065】(16) スネルワイヤの突出量を変更可
能とする構成として、スクリューラック式のものを使用
することもできる。さらには、スネルワイヤが固定式の
ラペットに適用してもよい。
【0066】(17) リング精紡機に限らずリング撚
糸機や延伸撚機等に適用してもよい。 前記実施の形態及び変更例から把握できる請求項記載以
外の発明について、以下にその効果とともに記載する。
【0067】(1) 支持ブラケットを鋳造又は樹脂成
形で製造するとともに、ねじ及びボルト等の締結具を螺
合するためのねじ孔を設ける。この場合、支持ブラケッ
トを支持体に締結具を使用して固定するのにナットが不
要となり、ナットに締結具を螺合させる場合に比較して
組付け作業が容易となる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、ラペットの支持体の捩じり剛性
を同程度の配設空間を必要とするラペットアングルより
大きくでき、しかもラペット毎に水平出しを行わずにラ
ペットを支持体の所定位置に簡単に組み付けることがで
きる。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、締結具が
締め付けられると、支持ブラケットに対して係合部を位
置決め面に押圧する力が付与されて支持体に対する支持
ブラケットの位置決めが確実になされる。
【0070】請求項3に記載の発明によれば、位置決め
面の加工が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の側面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 (a)はラペットの正面図、(b)は部分側
断面図。
【図4】 ラペット及びリング等の支持状態を示す部分
破断概略側面図。
【図5】 第2の実施の形態の平面図。
【図6】 同じく(a)はラペットの正面図、(b)は
部分側断面図。
【図7】 第3の実施の形態の一部破断側面図。
【図8】 図7のA−A線断面図。
【図9】 同じく(a)はラペット支持部の斜視図、
(b)は支軸の断面図。
【図10】 変更例の部分側面図。
【図11】 変更例の部分側面図。
【図12】 別の変更例の支軸の断面図。
【図13】 図12(b)の支軸と対応するラペット支
持部の斜視図。
【図14】 別の変更例のラペット支持部の固定状態を
示す側断面図。
【図15】 別の変更例の部分側断面図。
【図16】 (a)は別の変更例の部分側断面図、
(b)は部分平面図。
【図17】 ブラケットの側面図。
【図18】 従来例を示す斜視図。
【図19】 別の従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
7…スピンドルレール、11…スネルワイヤ、12…ラ
ペット、14…支持体、14a…位置決め面としての平
面部、15…支持ブラケット、16…ラペット本体、1
7…嵌合部としての嵌挿孔、17a,23a…係合部と
しての当接面、19…締結具としてのねじ、23…嵌合
部、23b…円弧面、24…開放部、26…ナット、2
7…位置決め用突部、28…支持体としての支軸、28
a…溝部、28b…溝部としての谷部、28c…面取り
部、29…支持ブラケットとしてのラペット支持部、2
9c…円環状部、29d…板状部、29e…貫通孔、2
9f…突部、29g …面付け部、30…ラペット本体と
してのラペット可動部、31…六角ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 陽司 大阪府枚方市出口1丁目1番18号 (72)発明者 小野 功 大阪府枚方市出口1丁目1番18号 関発 工業 株式会社 内 (72)発明者 有田 勲 大阪府枚方市出口1丁目1番18号 関発 工業 株式会社 内 (56)参考文献 特開 平9−105032(JP,A) 特開 平9−250031(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 13/04 D01H 7/48

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルレールと平行に配設された棒
    状の支持体に対して一体回動可能に固定される支持ブラ
    ケットと、該支持ブラケットに対して相対回動可能かつ
    支持ブラケットを介して支持体と一体的に回動可能に支
    持されるとともにスネルワイヤを備えたラペット本体と
    を備えたラペットであって、 前記支持体を断面円形のパイプ又はロッドに位置決め面
    を形成したものとし、前記支持ブラケットに前記位置決
    め面と当接する係合部を有する嵌合部を形成したラペッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記支持ブラケットは締結具を介して前
    記支持体に固定され、締結具は前記位置決め面と異なる
    位置において前記支持体と当接するとともに支持ブラケ
    ットに対して前記係合部を位置決め面に押圧する力を付
    与するように取り付けられる請求項1に記載のラペッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記位置決め面は平面で構成されるとと
    もに、前記支持体の全長に亙って形成されている請求項
    1又は請求項2に記載のラペット。
  4. 【請求項4】 丸棒又はパイプからなる支持体に対しね
    じを用いて固定される支持ブラケットとしてのラペット
    支持部、及びこのラペット支持部によって揺動範囲が規
    制されるラペット本体としてのラペット可動部を備えた
    ラペットにおいて、 前記支持体における軸方向外周面に、前記ラペット支持
    部を位置決めするための溝部又は面取り部を形成し、 該溝部又は面取り部と面接触し得る形状からなる突部又
    は面付け部を、前記ラペット支持部に形成したラペッ
    ト。
  5. 【請求項5】 丸棒又はパイプからなる支持体に対しね
    じを用いて固定される支持ブラケットとしてのラペット
    支持部、及びこのラペット支持部によって揺動範囲が規
    制されるラペット本体としてのラペット可動部を備えた
    ラペットにおいて、 前記支持体はその軸方向外周面に、前記ラペット支持部
    を位置決めするための溝部又は面取り部を有し、 前記ラペット支持部は、前記支持体に嵌挿される一対の
    円環状部と該円環状部同士を接続している貫通孔付き板
    状部からなり、前記円環状部と前記板状部をコ字状に一
    体成形するとともに、前記溝部又は面取り部と面接触し
    得る形状からなる突部又は面付け部を前記円環状部に有
    し、 前記板状部内面と前記支持体外周面との隙間でかつ前記
    貫通孔と対応する位置にナットを拘束状態で配置し、 該ナットに前記ねじを螺合して締め付けることにより、
    前記ラペット支持部を前記支持体に位置決め固定したラ
    ペット。
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