JP3516560B2 - レーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工方法

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JP3516560B2
JP3516560B2 JP24024996A JP24024996A JP3516560B2 JP 3516560 B2 JP3516560 B2 JP 3516560B2 JP 24024996 A JP24024996 A JP 24024996A JP 24024996 A JP24024996 A JP 24024996A JP 3516560 B2 JP3516560 B2 JP 3516560B2
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正則 中山
健 近川
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
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  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザビーム及
びアシストガスにより鋼板等の被加工材に丸穴や四角穴
等の穴を切断加工するレーザ切断の加工方法に係わり、
特にバーニング(異常燃焼)による製品への悪影響を無
くすことができるレーザ加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レ−ザ光及びアシストガスを使用して、
鋼板等の被加工物を所定形状に切断加工する際の従来の
加工方法は、被加工物の材質と板厚から最適切断加工条
件を経験的に求め、その加工条件をもとにノズルを被加
工物の切断開始点に位置決めし、ノズルからレ−ザ光を
発し切断開始点から所定の切断速度で加工を開始してい
る。
【0003】厚い鋼板の穴形状の導入線部や***加工部
あるいは加工形状のコ−ナ部付近では、通常の加工速度
やレ−ザ出力の加工条件を変えて、材質や板厚毎に制御
装置に設定してある加工速度、レ−ザ出力、アシストガ
ス圧、パルスデュ−ティ等の加工条件に基づき加工を行
い、所定の長さを加工した後再び通常の加工条件に切り
替えて加工を行っている。特に、例えば9mm以上の厚
さの鋼板加工における***加工やコ−ナ部では加工形状
を確保するために、ノズルの移動速度やレーザ出力を低
下させている。
【0004】鋼板よりなる被加工材11の例えば***加
工においては、図11に示すように加工開始のピアッシ
ングポイントP1から導入線L1に沿って穴加工線L3
上の加工開始点P2まで切り込みを行ない導入溝14を
形成する。又、穴加工線L3に到達する部分では所定の
角度や直角又は小さい円弧軌跡で穴加工線L3へ入り加
工を行っている。そして、加工開始点P2から穴加工線
L3の矢印方向に、ノズルを移動させて前記加工開始点
P2までノズルを戻すことにより穴加工溝16を形成
し、被加工材11に所定の穴17を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記穴加工
溝16の加工終点P2(加工開始点P2と同じ点でもあ
る)の直前の点P4ではノズルから噴出するアシストガ
スの乱流が原因で、被加工材11に熱が蓄積されるため
溶損が発生し、所望の加工形状が得られないという問題
があった。切断開始点P2付近の溝は、ノズルの移動が
ほぼ90度方向転換されるので、その速度が一時的に遅
くなりレーザ加工条件を変えても他の加工部に比べカ−
フ幅(切断溝幅)が広くなっている。さらに穴加工線L
3の切断開始点P2では先の導入溝14を含めるとカ−
フ幅は相当広く、前記加工終点直前の点P4において穴
加工の終了直前にはアシストガスがその導入溝14に流
れ込んでしまい、アシストガスが乱流して通常のカ−フ
幅を保つことができず前記直前の点P4付近では次の問
題が生じる。
【0006】被加工材11の板厚より小さい直径の穴1
7の加工においては、被加工材11の表面では図12
(a)に示すように表面側の穴171の形状はある程度
円形となり、内側のスクラップ部19の外周縁もほぼ円
形状になり、特に問題はない。しかし、被加工材11の
裏面では、前記直前の点P4において表から裏面を透視
した図12(b)に示すようにスクラップ部19に欠落
部191が生じ、かつ裏面側の穴172のうち欠落部1
91と対応する内周面172aがいびつな形状になると
いう問題があった。又、前記欠落部191と前記内周面
172aとの間に被加工材11の溶融金属の残滓20が
発生して、この残滓20がスクラップ部19と内周面1
72aとを溶着することになり、スクラップ部19の穴
172からの落下が阻止され、穴加工を不能にするとい
う問題があった。特に、穴径が小さい場合には前記スク
ラップ部19が小さくなり、その重量が軽くなるので、
前記溶着力によりスクラップ部19の落下が生じ難くな
る。
【0007】上記の残滓20の発生は、次のように説明
される。すなわち、図に示すように、ノズル12から
被加工材11に照射されるレーザビーム13は、ノズル
12が図の左方向へ移動されると、被加工材11の下
端ほど右方に切断遅れが生じ、被加工材11の下側に未
切断部111が生じる。そして、この状態を継続したま
まレーザビーム13が前記直前の点P4から加工開始点
P2へ移動される過程でレーザビーム13がアシストガ
スとともに導入溝14に流出する。この結果、前記未切
断部111がアシストガスを含めた正規の切断条件から
外れるため、溶融して残滓20となり、この残滓20に
よりスクラップ部19が穴172の周面172aに溶着
されて落下が阻止される。
【0008】従って、従来の加工方法では、裏面側の穴
172の加工形状が変形するばかりでなく、被加工材1
1の厚さと、穴17の大きさとの関係が、図6の鎖線曲
線で示すように、制約されるという問題がある。すなわ
ち、図6は横軸に被加工材11の厚さをとり、縦軸に穴
径をとり、適正な加工形状を得ることができる加工可能
な最***径と厚さとの関係を求めたものである。このグ
ラフによれば、例えば被加工材11の材質SS40、厚
さが10mmでは、穴径が8mm以上に、厚さが15m
mでは、穴径が12mm以上に、厚さが20mmでは、
穴径が22mm以上に、それぞれ制約されるという問題
があった。
【0009】本発明はこのような従来の技術に存在する
問題点に着目してなされたものであって、その第1の目
的は、被加工材の厚さと穴径との制約を緩和することが
できるとともに、被加工材への穴加工を確実かつ適正に
行うことができるレーザ加工方法を提供することにあ
る。
【0010】本発明の第2の目的は、上記第1の目的に
加えて、切り込み溝の形成を適正に行うことができるレ
ーザ加工方法を提供することにある。本発明の第3の目
的は、上記第1又は2の目的に加えて、ノズルを加工開
始点まで復帰する動作を行い、加工能率を向上すること
ができるレーザ加工方法を提供することにある。
【0011】本発明の第4の目的は、上記第1〜第3の
いずれかの目的に加えて、楕円形又は複数の円弧をウエ
ブ状に形成した穴加工線に沿って被加工材を加工する
際、穴加工をより適正に行うことができるレーザ加工方
法を提供することにある。
【0012】本発明の第5の目的は、上記第1〜第3の
いずれかの目的に加えて、角形の穴の加工をより適正に
行うことができるレーザ加工方法を提供することにあ
る。本発明の第6の目的は、上記第1の目的に加えて、
加工能率を向上することができるレーザ加工方法を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
記目的を達成するために、ノズルから出力されるレー
ザ光を被加工材に照射するとともに、前記レーザ光に沿
ってアシストガスを噴射して穴加工するレーザ加工方法
であって、ピアッシングポイントから切断導入線に沿っ
て穴加工線上の加工開始点まで被加工材を切断した後、
前記加工開始点から穴加工線に沿って被加工材を切り込
み終了点まで切断して切り込み溝を形成し、その後、前
記加工開始点にノズルを戻して、該加工開始点から前記
切り込み溝とは反対方向に前記穴加工線に沿って前記切
り込み終了点まで被加工材を切断するレーザ加工方法に
おいて、切り込み終了点は角形の穴加工線の直線上に設
定されているものである
【0014】請求項2記載の発明においては、上記第2
の目的を達成するために、請求項1において、前記加工
開始点から切り込み終了点までの被加工材の切り込み切
断は穴加工線に部分的に行われ、切り込み加工条件は通
常の切断加工速度より遅い速度、かつ、通常のレ−ザ出
力より低い条件で行われるものである。
【0015】請求項3記載の発明は、上記第3の目的を
達成するために、請求項2において、切り込み切断を終
了した時点で一旦レ−ザ光及びアシストガスを停止さ
せ、ノズルを加工開始点まで戻し、該加工開始点におい
て通常の切断加工条件に切り替えるものである。
【0016】
【0017】
【0018】請求項記載の発明は、ノズルから出力さ
れるレーザ光を被加工材に照射するとともに、前記レー
ザ光に沿ってアシストガスを噴射して穴加工するレーザ
加工方法であって、ピアッシングポイントから切断導入
線に沿って穴加工線上の加工開始点まで被加工材を切断
した後、前記加工開始点から穴加工線に沿って被加工材
を切り込み終了点まで切断して切り込み溝を形成し、そ
の後、前記加工開始点にノズルを戻して、前記穴加工線
に沿って前記切り込み終了点まで被加工材を切断するレ
ーザ加工方法において、加工しようとする穴が四角形状
の場合、ピアッシング後の切断導入線が加工しようと
する穴の外側より切り込む際に、四角形状の穴加工線の
一辺に対し切断導入線の方向を一致するようにし、加
工開始点から他の辺に切り込み溝を形成するという手段
をとっている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施形態を図1〜図6に従って説明する。この実施形態
は、被加工材11に対し、所定半径の円形状の穴17を
切断加工する加工方法である。図4は所定厚さの鋼板等
の被加工材11の上面に近接するようにレーザビーム1
3及びアシストガスを照射するノズル12を移動する経
路を示す。この経路及びレーザビームとアシストガスの
発生条件、レ−ザ出力、アシストガス圧、パルスデュ−
ティ及び加工速度等の加工条件は、被加工材11の材質
や厚さあるいは穴径等に応じて予め適正な条件が図示し
ない制御装置のメモリーに記憶されている。そして、加
工しようとする被加工材11の穴径に適した条件を選択
して、ノズル12を移動することにより穴加工が適正な
条件で行われる。
【0020】そこで、穴17の切断加工作業を図1〜図
3により説明する。図2(a)に示すように、まず被加
工材11の所定位置、つまりピアッシングポイントP1
においてノズル12からレーザビーム13及びアシスト
ガスを出力し、ビーム径にほぼ等しい***を形成する。
【0021】次に、図2(b)に示すように、ピアッシ
ングポイントP1から穴加工線L3の特定点、つまり加
工開始点P2まで、穴形状導入線L1に沿ってノズル1
2を移動させ、導入溝14を形成する。この工程では、
ノズル移動速度、レ−ザ出力の加工条件が通常の加工条
件より低く設定される。
【0022】次に、前記加工開始点P2から円弧状の穴
加工線L3に沿って図2(c)の時計回り方向、つまり
本来の加工方向とは反対方向へノズル12を移動し、所
定長さの円弧状をなす切り込み溝15を切断加工する。
この切り込み溝15の先端部のノズル中心P3は切り込
み終了点となり、この点P3でレ−ザ光を一旦停止させ
る。この切り込み終了点P3は、後述するように穴17
の加工が最終段階で終了する加工終了点にもなる。
【0023】次に、図2(c)において、切り込み終了
点P3から切り込み加工線L2に沿ってノズル12を戻
す。その後、加工開始点P2で通常の加工条件に切り替
えて穴加工線L3に沿って反時計回り方向に切断加工を
行い、図3に示すように円形状の穴加工溝16を形成す
る。この穴加工溝16は前記切り込み終了点P3へ向か
って形成され、図1に示すように穴加工溝16の先端部
を加工するノズルの中心点P4は、前記終了点P3へ接
近する。
【0024】この接近状態から加工終了直前の点P4に
あるノズルが終了点P3へ移動されると、切り込み溝1
5に穴加工溝16がつながる。この工程では、切り込み
溝15は予め穴加工線L3に沿って所定のカ−フ幅に形
成されている。又、穴加工の場合はノズルの進行方向は
円弧に対して接線となっているため円弧半径が大きい程
ほぼ直線に近似する。従って、被加工材11の穴加工の
終了点P3はアシストガスが所定幅のカ−フ部に直線的
に抜けるため、被加工材11の表面側と裏面側のアシス
トガスの抜け方は直線的となり四方に分散することがな
い。なお、半径が大きい円弧の場合は一層条件が良くな
る。従って、切り込み溝15に穴加工溝16が同一のカ
ーフ幅をもって滑らかにつながる。
【0025】穴加工の加工終了点ではアシストガスが直
線的に抜けるため、溶融物も直線的にカ−フ部に抜け、
溶融物が残滓となって穴加工溝16内に残ることはな
い。従って、スクラップ部19の穴17からの落下も円
滑に行われる。又、切断終了部P3、特に被加工材11
の裏面側の欠落が解消され、常に安定した高品質な穴加
工形状を得ることができる。
【0026】又、従来レ−ザ加工の課題とされていた小
穴加工において、板厚寸法の直径より小さい例えば板厚
の約1/3の直径の***を明けることができるようにな
った。これは図6のグラフから明らかである。すなわ
ち、図6の実線で示す加工限界曲線に示すように、板厚
が例えば19mmの場合に、穴径が約7mmとなり、従
来と比較して小径の穴加工が可能となる。
【0027】ところで、図1に示す前記切り込み溝15
のピアッシングポイントP1に関する加工開始点P2か
ら終了点P3までの形成角をαとすると、この形成角α
は、穴17の直径、被加工材11の厚さ等により適宜に
設定される。例えば、穴の径が小さい場合には、90
度、大きい場合には30度というように設定される。
又、前記厚さが薄い場合には形成角αが小さく、大きい
場合には形成角αが大きく設定されている。
【0028】ここで、前記実施形態における各構成に基
づく作用効果を以下に説明する。 (a)前記実施形態では、前記加工開始点P2から切り
込み終了点P3までの被加工材11の切り込み切断を部
分的に行い、切り込み条件は通常の切断加工速度より遅
い速度、かつ、通常のレ−ザ出力より低い条件で行うよ
うにしたので、切り込み溝15の形成を確実かつ適正に
行うことができる。 (b)前記実施形態では、切り込み切断を終了した時点
で一旦レ−ザ光及びアシストガスを停止させ、ノズルを
加工開始点P2まで戻し、該加工点において通常の切断
加工条件に切り替えるようにしたので、ノズルを加工開
始点まで復帰する動作を迅速に行い、加工能率を向上す
ることができる。
【0029】なお、この発明は前記実施形態に限定され
るものではなく、以下のように具体化することも可能で
ある。 (1)図7に示すように加工しようとする穴17が四角
形状の場合において、通常の加工条件よりも低い条件で
ピアッシングポイントP1から直線状の穴加工線L3の
加工開始点P2へ向かって導入溝14を形成し、該点か
ら切り込み終了点P3へ所定長さ直線状の切り込み溝1
5を同じく通常の加工条件よりも低い条件で形成する。
その後、前記加工開始点P2へノズルを戻し、通常の加
工条件に切り替えて、穴加工線L3に沿って四角形状の
穴加工溝16を加工する。
【0030】この実施形態では加工終了部において切り
込み終了点P3に対し、穴加工溝16の先端が直線状に
向き合うので、穴加工溝16の最終加工時に前記実施形
態の円弧状の加工線上で向き合う方法と比較して加工作
業をより確実かつ適正に行うことができる。 (2)図8に示すようにピアッシング後の穴加工導入線
L1が穴17の外側より切り込む場合については、四角
形状の穴加工線L3の一辺に対し前記導入線L1が方向
と一致するようにして通常の加工条件より低い加工条件
により導入溝14を形成する。次に、加工開始点P2か
ら他の辺の切り込み線L2に沿って通常の加工条件より
低い加工条件により切り込み溝15を形成し、ノズルが
切り込み終了点P3まで移動した時、レーザ出力を停止
する。次に、ノズルを切り込み終了点P3から加工開始
点P2まで戻す。最後に、該点P2において通常の加工
条件に切り替えてノズルを穴加工線L3の矢印方向に沿
って加工開始点P2から加工終了点P3に向かって移動
し、穴加工溝16を形成する。
【0031】この実施形態においても、加工終了部にお
いて切り込み溝15と加工溝16とが直線状に対向して
いるので、図7に示す実施形態と同様の効果がある
【0032】4)図10に示すように、六角形状の穴
17を加工する場合には、導入溝14を六角形の角部の
加工開始点P2に設定する。又、加工終了部は六角形の
辺に設定する。なお、図10の左側に示すように六角形
の角部に切り込み終了点P3´を設定した場合、切り込
み溝15と穴加工溝17の傾き角θが六角形の場合、1
20度となるため、90度以下の傾き角を有する点を切
り込み終了点にする場合と比較して被加工材の厚さと穴
径との制約を緩和することができるとともに、被加工材
への穴加工を適正に行うことができる。(5)前記実
形態以外の各実施形態の加工方法において、前記切り込
み溝15を形成した後、点P3でレ−ザ光を停止させず
にそのまま通常の加工方向にノズルを低速で移動し、加
工開始点P2で通常の加工条件に切り替えて加工する。
(6)例えば、楕円形の穴、その他滑らかな曲線により
変則的に形成された穴加工線のうち曲率が最も大きい曲
線上に切り込み終了点を設定する。
【0033】この場合には、被加工材への穴加工をより
適正に行うことができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。被加工材
11の材質SS400、厚さ16mmに対し、直径が6
mmの穴を明ける場合には、次のレーザ加工条件によ
る。前述した通常の加工条件として、レーザ出力:20
00W、切断速度:800mm/min、アシストガス
(酸素ガス)圧:0.4Kg/cm2 を用いた。
【0035】又、前述した通常より低い加工条件とし
て、レーザ出力:900W、切断速度:100mm/m
in、アシストガス(酸素ガス)圧:0.4Kg/cm
2 を用いた。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、被加工材の厚さと穴径との制約を緩和することが
できるとともに、被加工材への穴加工を確実かつ適正に
行うことができるという優れた効果を奏する。また、角
形の穴の加工をより適正に行うことができる。
【0037】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて切り込み溝の形成を確実かつ適正に行
うことができる。請求項3記載の発明は、請求項2記載
の発明の効果に加えてノズルを加工開始点まで復帰する
動作を行い、加工能率を向上することができる。
【0038】
【0039】求項の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の発明の効果に加えて四角形状の穴の加工をよ
適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化したレーザ加工方法の一実
施形態を示す平面図。
【図2】 (a),(b),(c)は、それぞれ導入溝
及び切り込み溝の加工工程を説明する平面図。
【図3】 穴加工溝の加工工程を説明する平面図。
【図4】 穴加工方法を説明する斜視図。
【図5】 (a),(b)は、それぞれ溝の加工工程を
示す断面図。
【図6】 被加工材の厚さと穴径との関係を示すグラ
フ。
【図7】 この発明の別の実施形態を示す平面図。
【図8】 この発明の別の実施形態を示す平面図。
【図9】 レーザ加工方法により形成された溝の形状を
示す断面図
【図10】 本発明の別の実施形態を示す平面図。
【図11】 従来の穴の加工方法を示す平面図。
【図12】 (a)は従来の加工方法により形成された
穴上部の形状を示す面図、(b)は同じく穴下部の形状
を示す平面図。
【符号の説明】
11…被加工材、14…切断導入溝、15…切り込み
溝、16…穴加工溝、P1…ピアッシングポイント、P
2…切り込み開始点、P3…切り込み終了点、P4…切
り込み終了点P3の直前の点、L1…切断導入線、L2
…切り込み加工線、L3…穴加工線。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルから出力されるレーザ光を被加工
    材に照射するとともに、前記レーザ光に沿ってアシスト
    ガスを噴射して穴加工するレーザ加工方法であって、ピ
    アッシングポイントから切断導入線に沿って穴加工線上
    の加工開始点まで被加工材を切断した後、前記加工開始
    点から穴加工線に沿って被加工材を切り込み終了点まで
    切断して切り込み溝を形成し、その後、前記加工開始点
    にノズルを戻して、該加工開始点から前記切り込み溝と
    は反対方向に前記穴加工線に沿って前記切り込み終了点
    まで被加工材を切断するレーザ加工方法において切り込み終了点は角形の穴加工線の直線上に設定されて
    いるレーザ加工方法
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記加工開始点から
    切り込み終了点までの被加工材の切り込み切断は穴加工
    線に部分的に行われ、切り込み加工条件は通常の切断加
    工速度より遅い速度、かつ、通常のレ−ザ出力より低い
    条件で行われるレーザ加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、切り込み切断を終了
    した時点で一旦レ−ザ光及びアシストガスを停止させ、
    ノズルを加工開始点まで戻し、該加工開始点において通
    常の切断加工条件に切り替えるレーザ加工方法。
  4. 【請求項4】 ノズルから出力されるレーザ光を被加工
    材に照射するとともに、前記レーザ光に沿ってアシスト
    ガスを噴射して穴加工するレーザ加工方法であって、ピ
    アッシングポイントから切断導入線に沿って穴加工線上
    の加工開始点まで被加工材を切断した後、前記加工開始
    点から穴加工線に沿って被加工材を切り込み終了点まで
    切断して切り込み溝を形成し、その後、前記加工開始点
    にノズルを戻して、前記穴加工線に沿って前記切り込み
    終了点まで被加工材を切断するレーザ加工方法におい
    て、 加工しようとする穴が四角形状の場合は、ピアッシング
    後の切断導入線が加工しようとする穴の外側より切り込
    む際に、四角形状の穴加工線の一辺に対し切断導入線の
    方向を一致するようにして、加工開始点から他の辺に切
    り込み溝を形成したレーザ加工方法。
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