JP3516168B2 - フェノールの回収法 - Google Patents
フェノールの回収法Info
- Publication number
- JP3516168B2 JP3516168B2 JP14126093A JP14126093A JP3516168B2 JP 3516168 B2 JP3516168 B2 JP 3516168B2 JP 14126093 A JP14126093 A JP 14126093A JP 14126093 A JP14126093 A JP 14126093A JP 3516168 B2 JP3516168 B2 JP 3516168B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenol
- column
- mixture
- acetophenone
- distillation column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C37/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
- C07C37/68—Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation
- C07C37/70—Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment
- C07C37/74—Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment by distillation
- C07C37/80—Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment by distillation by extractive distillation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C37/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
- C07C37/68—Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation
- C07C37/685—Processes comprising at least two steps in series
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
を含有するフェノール混合物から、該混合物のアセトフ
ェノンでの抽出蒸留に基づいてフェノールを回収する方
法に係る。これらの混合物は、フェノール合成における
クメンヒドロペルオキシドの開裂生成物の分別蒸留又は
抽出蒸留、又は合成の際に生成するタール及び高沸点生
成物のクラッキングにおいて得られる。これら混合物に
含有されるフェノールの回収は、各種成分が蒸留による
分離が困難な共沸混合物を形成するとの事実のため非常
に困難であり、これまでのところフェノールのアルカリ
溶液による塩化によって行われていた。
のクメンヒドロペルオキシドへの酸化及びつづく得られ
たヒドロペルオキシドの酸触媒の存在下における開裂に
基づくフェノールの製法は公知である。これらの方法
は、一般にクメン法として定義されており、他のフェノ
ールの合成法と区別される。
ドの酸開裂に由来の生成物は、酸の中和後、主としてフ
ェノール及びアセトンでなり、常に少量の各種副生物
[たとえば、未反応のクメン、水、α−メチルスチレ
ン、ヒドロキシアセトン、カルボン酸、及び高沸点生成
物(たとえば、アセトフェノン、クミルフェノール、フ
ェニルジメチルカルビノール、α−メチルスチレン二量
体)及びタール]を伴う。高沸点生成物及びタールの一
部は一般に蒸留残渣として分離され、温度300−400℃で
分解されて、さらにフェノール及び他の生成物(主とし
てα−メチルスチレン、クメン及びアセトフェノン)を
生成する(東独国特許第112,978号、同第117,869号)。
その中に含有されるフェノールの分離に好適な一連の蒸
留に供される(米国特許第4,634,796号、同第4,158,611
号、同第4,310,712号、同第4,333,801号)。一般に、第
1蒸留塔(アセトン及び低沸点生成物(その一部は未反
応のクメンである)の分離に適する)の後に、クメン塔
と呼ばれる第2の塔が存在し、この塔は、実質的に、高
沸点生成物及びタールと共に、すべてのフェノールを含
有する重質生成物、及び主としてα−メチルスチレン、
クメン、水及びフェノール(約2−7重量%)でなる軽
質フラクションを生成する。このフラクション中に含有
される(共沸混合物を形成する量)フェノールは混合物
の残余の成分から容易には分離されず、一般にアルカリ
(ソーダ)処理及び得られたナトリウムフェノレートの
硫酸による再酸性化によって回収される。
べてのフェノールを含有する重質フラクションは、この
段階で連続分別される。すなわち、第1の処理は高沸点
生成物及びタールの分離を可能にし、クラッキング処理
に供給して、さらにフェノールを生成する。このように
して得られたヘッドフェノールフラクション(粗フェノ
ール)(不純物としてなおα−メチルスチレンを含有す
る)を、好適な溶媒を使用する抽出蒸留によって精製す
る(特開昭49−27564号、***国特許第824,595号、米国
特許第3,169,101号、同第4,166,772号、同第4,271,322
号)。
ェノールを含有する重質フラクションと共に、フェノー
ル、α−メチルスチレン及びヒドロキシアセトンを含有
する軽質フェノール(分離が困難であり、ソーダで処理
されなければならない)が得られる。
般に、分解された高沸点生成物(上述のもの)について
(米国特許第4,634,796号、同第3,692,845号、同第4,29
8,765号、同第4,559,110号)及び正確には生成物の分別
蒸留に由来の共沸混合物(クメン、α−メチルスチレン
及びフェノールを含有し、他の方法では分離が困難であ
る)について実施される。
沸点残渣及びタールのクラッキング生成物の分別蒸留の
場合のように、クメンヒドロペルオキシドの酸開裂から
得られた生成物の分別蒸留及びフェノールを富有する
が、なおかなりの量の不純物を含有するフラクションの
抽出蒸留のいずれの場合にも、常にクメン、α−メチル
スチレン及び水を含有するフラクション(分離が困難で
あり、アルカリ処理を必要とする)が得られることが検
知される。これら混合物からのフェノールの除去は、ク
メンがクメンヒドロペルオキシドの合成酸化法に再循環
される場合(水素化されたメチルスチレンもクメンを供
給する)、伴われるフェノール(公知の如く強力な酸化
防止剤である)からクメンが精製されなければならない
ため必要である(米国特許第4,333,801号)。しかしな
がら、ソーダによる処理はいくつかの欠点を有する。た
とえば、i)ソーダを多量消費するため、製造コストが
増大すること、ii)つづく硫酸による酸性化に当たって
生成する硫酸ナトリウム(排出前に母液から除去されな
ければならない)の処理が必要であること、iii)硫酸
ナトリウムの水溶液中に含有されるフェノールを処分で
きるユニットを設置することが必要であることである。
を含有するフェノール混合物からフェノールを分離する
に当たり、フェノール水相(該水相を蒸留塔の底部から
除去される)及び水及びフェノールの希薄相(塔頂から
除去される)を形成する方法が提案されている(米国特
許第4,333,801号)。しかしながら、この方法は、フェ
ノールが重質フラクションとして得られるため、他に重
質生成物を含有しないフラクションにのみ適用される。
実際のところ、該特許(米国特許第4,333,801号)に開
示された如く、この方法は、クメンの蒸留塔からのフラ
クションの処理に適しており、上述の高沸点生成物及び
タールのクラッキングから送給されるフラクション(ク
メン及びα−メチルスチレンを含有する)に含有される
フェノールの回収には適していない。さらに、米国特許
第4,333,801号に開示された方法は、適度に多量のヒド
ロキシアセトン及び他の不純物(フェノールと共に集め
られる)を含有する流れの処理には適用されない。
チレン及び水と共にフェノールを含有する流れ(ソーダ
での処理によってのみ分離される)からフェノールを回
収する方法に係る。
スチレンと共にフェノールを含有するフラクション(タ
ール及び/又はフェノールよりも高い沸点をもつ他の炭
化水素を多量及び高割合で含有していてもよい)からフ
ェノールを回収する適用範囲の広い方法に係る。
ノールを含有する被処理混合物をアセトフェノンでの抽
出蒸留に供することからなる。アセトフェノンはクメン
ヒドロペルオキシドを原料とするフェノール合成の副生
成物であり、通常、高沸点生成物と共に除去される。こ
の理由のため、アセトフェノンは、常に高沸点生成物及
びタールのクラッキングからのフェノールフラクション
を伴い、フェノールの回収がこれらフラクションに関係
する場合には、被処理混合物に添加されてはならない。
る操作法を使用するが、既にフェノールの精製に有利に
適用されており、生成物の良好な品質を保証している
(特願平3−156167号)。
ェノールと共にクメン及びα−メチルスチレンのフラク
ションを含有する流れをアセトフェノンの存在下抽出蒸
留に供してフェノールを回収する方法において、a)抽
出条件下で作動する第1蒸留塔(C1)に、その中間部
位で連続して前記流れを供給すると共に、この中間部位
の上方の部位で第2の塔(C2)の塔底から送給される
基本的にアセトフェノンとフェノールとの混合物でなる
抽出剤を供給し、b)前記第1蒸留塔(C1)の塔頂か
ら、実質的にすべてのクメン、α−メチルスチレン及び
被処理混合物中に存在する水及び極微量のフェノールを
含有する低沸点生成物の混合物を連続して除去し、セパ
レーター(D1)で集め、該セパレーター(D1)にお
いて、水相及び有機相に分離し、c)前記低沸点生成物
の混合物中に含有され、かつセパレーター(D1)で分
離された有機相の一部を回収すると共に、残部を前記第
1蒸留塔(C1)の頭部に、前記低沸点生成物の混合物
の出口よりも下方で、かつ前記抽出剤の入口よりも上方
の部位で供給し、d)前記第1蒸留塔の塔底から、基本
的にアセトフェノン及びフェノールでなるフェノール富
有有機混合物を連続して除去し、e)第1蒸留塔(C
1)の塔底から除去した該フェノール富有有機混合物を
前記第2の塔(C2)の中間部位に供給し、f)前記第
2の塔(C2)の塔底から、基本的にアセトフェノン及
びフェノールでなるフェノール希薄有機混合物を連続し
て取出し、g)第2の塔(C2)の塔底から取出した該
フェノール希薄有機混合物の少量を除去し、h)前記第
2の塔(C2)の塔底から取出したフェノール希薄有機
混合物の大部分を抽出剤として前記第1蒸留塔(C1)
の中間部位に再循環し、i)前記第2の塔(C2)の塔
頂から基本的に純粋なフェノールを取出し、アキュミュ
レーター(D2)で集め、j)前記アキュミュレーター
(D2)で集めたフェノールの一部を連続して前記第2
の塔(C2)に正確にその上方の部位で再循環すること
を特徴とするフェノールの回収法に係る。
徴(本発明の方法が公知の他の抽出蒸留法とは異なるも
のとなる)は、クメン及びα−メチルスチレンの如き炭
化水素と共にフェノールを各種の量で含有する流れ(共
沸混合物を形成し、アルカリでの処理によってのみ分離
される)について操作する点である。
により、フェノールの流れ(高沸点生成物のクラッキン
グから回収され、クメン及びα−メチルスチレンをも含
有するフラクションが添加されている)にも適用され
る。
セトフェノンを使用するこであり、この抽出剤はフェノ
ールとクメン及びα−メチルスチレン及び水との共沸混
合物を分離できる。
ンに関して既に存在している共沸混合物の平衡の破壊に
より、供給した混合物に含有されるヒドロキシアセトン
(場合により)及び低沸点生成物の一部が、被処理混合
物に含有された水と共に、第1蒸留塔の塔頂から分離さ
れる(他の方法(アセトフェノンの存在下における抽出
蒸留を行わない方法)では、これらは第1蒸留塔(C
1)の底部からフェノールと共に排出される)ことであ
る。
ル流の組成及び特性(フェノールの割合、クメン/α−
メチルスチレンの比率、供給する混合物におけるアセト
フェノンの濃度)に対して融通性があり、適用が容易で
あることによっても特徴づけられる。アセトフェノン
は、フェノール合成の副生物であるため安価な生成物で
あり、被処理混合物に添加される際任意に調節される。
アセトフェノンは、プラントが一たん定常状態に達する
と、第2の塔(C2)の塔底から取出したフェノール希
薄有機混合物の一部を連続して排出することによって、
抽出作用を発揮するに望ましい濃度に維持される。この
ような排出により、被処理混合物中に存在する高沸点生
成物及びタールも除去される。
α−メチルスチレンを含有するフェノール混合物からの
フェノール除去法を利用する場合、プラントへの導入前
における多くのフェノール及び高沸点生成物の厳格な分
離はもはや必要ではなく、供給する流れの組成における
かなりの変動にも容易に対応できることが容易に推論さ
れる。
られたフェノール(プラントの1次分別に戻される)は
ヒドロキシアセトンを含有せず、少量の低沸点有機酸を
含有する。
好適な具体例を図1を参照して詳述する。図1は抽出蒸
留プラントの作動スキームを示す。このプラントは大気
圧下、又は大気圧以上又は大気圧以下の圧力下のいずれ
でも作動される。この操作法は単一カラムの場合にも応
用される。第1の蒸留塔(C1)は大気圧又は大気圧以
下の圧力下のいずれでも作動され(たとえば大気圧以下
の圧力(50−300トル)下)、一方、第2の塔(C2)は
大気圧又は大気圧以下又は大気圧以上の圧力下で作動さ
れる(たとえば大気圧に近い圧力下)。
り、単に本発明の方法の操作を説明することを目的とし
ており、本発明の目的を限定するものではない。図にお
いて、本発明の理解には必ずしも必要ではないため、ポ
ンプ、弁、コンプレッサー、熱交換器、及び制御装置の
如き部材については省略してある。
フェノールを合成するプラントからの流れ(主な副生物
としてα−メチルスチレン、アセトフェノン、クメン及
び水を含有し、不純物としての量(約2000ppm)のヒド
ロキシアセトン及び極微量のC1-5脂肪族カルボン酸を
含有する)を、ライン1を介して蒸留塔(C1)の中間
部位に供給する。
本的にアセトフェノン及びフェノールの混合物(フェノ
ール希薄)でなる抽出剤を、ライン4を介して塔C1
(抽出条件下で作動する)に供給する。第2の塔(C
2)の塔底からのフェノール希薄混合物におけるアセト
フェノン/フェノールの重量比は、作動条件下で共沸混
合物を形成する重量比から、共沸混合物を形成する重量
比と比べてフェノールが多いものとなる重量比までの範
囲内である。実際のところ、この比の値は9−4であ
る。
(C1)の塔頂から、基本的にクメン及びα−メチルス
チレンでなり、すべてのヒドロキシアセトン、水及び脂
肪族カルボン酸の大部分を含有する混合物が抽出され
る。この混合物を、冷却器で凝縮させた後、セパレータ
ー(D1)において有機相及び水相に分離する。有機相
の一部をライン8を介して第1蒸留塔(C1)の頭部に
再循環し、一方、他をライン7を介して貯蔵のために送
給し、ヒドロキシアセトン、有機酸及び極微量のクメン
及びα−メチルスチレンを含有する水相をライン2を介
して精製処理(図示していない)に送り、排出前に精製
する。
フェノン及びフェノールでなるフェノール富有混合物
(極微量のクメン及び場合によっては高沸点生成物を含
む)を連続して取出し、ライン5を介してつづく塔C2
に送給する。
アキュミュレーター(D2)で凝縮させた後、一部をラ
イン9を介して塔C2の頭部に還流させ、残部をD2か
ら取出し、ライン3を介して貯蔵のため送給する。
記比率のアセトフェノン及びフェノールでなるフェノー
ル希薄混合物を連続して取出す。このフェノール希薄混
合物の一部を回収し、ライン6を介して系から除去す
る。かかる除去が本発明の方法を極めて融通性のあるも
のとする特徴の1つであり、アセトフェノン及び被処理
混合物に含有される他の重質生成物の蓄積を防止する。
は、アセトフェノンとの向流下、抽出条件で機能するよ
うに作製された通常の分別蒸留塔である。これらの塔は
たな段又は充填材を有していてもよく、その寸法は、当
該技術に関して公知のように、使用される容量に応じて
変動する。流れの種類を考慮すると、塔は理論的たな段
数10−100を有する。
1)の中間部位(塔の全体の高さの1/10−5/10の高
さ)で充填する。これに対し、第2の塔(C2)の塔底
からの基本的にアセトフェノン及びフェノールでなる抽
出剤混合物を、この中間部位よりも上方で、正確には被
処理混合物の入口とセパレーター(D1)からの低沸点
生成物でなる再循環有機相の入口との間の中間部位で供
給する。
したアセトフェノン及びフェノールでなるフェノール富
有混合物を、第2の塔(C2)の中間部位(シングル蒸
留塔として機能する場合には、公知技術の基準に従って
容易に算定される)で導入する。
1蒸留塔(C1)の塔底から取出されるフェノール富有
混合物の組成は、アセトフェノン/フェノールの重量比
の値が4−1となるものである。これに対し、第2の塔
(C2)の塔底から取出され、その大部分が抽出剤混合
物として第1蒸留塔(C1)の中間部位で導入されるフ
ェノール希薄混合物は、基本的にアセトフェノン/フェ
ノールの重量比の値4−9でアセトフェノン及びフェノ
ールを含有してなる。
ためのものであり、本発明を制限するものではない。
ノールプラントからの流れをライン1を介して塔C1に
供給した。
する第2の塔によって機能する。
記の平衡が達成された。 被処理混合物 1510g/時間 ライン2から回収された水相 約25g/時間 ライン7から回収された有機相 約735g/時間 ライン3から回収されたフェノール 約560g/時間 ライン6から回収された(フェノール+アセトフェノン+タール)混合物 約190g/時間 回収された物質の合計 1510g/時間 安定条件下、セパレーター(D1)で有機相1405g/時
間が集められ、その内735g/時間を回収すると共に、6
70g/時間(全体の49%)を第1の塔(C1)の頭部に
再循環した。
5910g/時間が集められ、その内5350g/時間(全体
の90.5%)を、ライン9を介して第2蒸留塔(C2)の
頭部に再循環した。
ノールの流れ3190g/時間を取出し、その内3000g/時
間(回収された混合物全体の94.5%)をライン4を介し
て第1の塔(C1)に再循環した。塔C2の塔底から取
出された混合物の組成は次のとおりである。
/フェノールの比の値2.17を有するフェノール富有混合
物を、第1の塔(C1)の塔底からライン5を介して第
2の塔(C2)に送給した。
沸点炭化水素(フェノール 1400ppmを含有する)及び被
処理混合物中に含有された実質的にすべての水が回収さ
れた。水相中には、ヒドロキシアセトン(8.5%)及び
フェノール 1350ppmも存在していた。
ドロキシアセトン約20ppmを含有する。
ノールプラントからの流れをライン1を介して塔C1に
供給した。
する第2の塔によって機能する。基準条件下で装置が作
動している場合、下記の平衡が達成された。 被処理混合物 1510g/時間 ライン2から回収された水相 約25g/時間 ライン7から回収された有機相 約673g/時間 ライン3から回収されたフェノール 約563g/時間 ライン6から回収された(フェノール+アセトフェノン+タール)混合物 約247g/時間 回収された物質の合計 1508g/時間 基準条件下、セパレーター(D1)で有機相1323g/時
間が集められ、その内673g/時間を回収すると共に、6
50g/時間(全体の49%)を第1の塔(C1)の頭部に
再循環した。
5933g/時間が集められ、その内5370g/時間(全体
の90.5%)を、ライン9を介して第2蒸留塔(C2)の
頭部に再循環した。
ノールの流れ3247g/時間を取出し、その内3000g/時
間(回収された混合物全体の92%)をライン4を介して
第1の塔(C1)に再循環し、ライン6を介して247g
/時間を回収した。塔C2の塔底から取出された混合物
の組成は次のとおりである。
するフェノール富有混合物3809g/時間を、第1の塔
(C1)の塔底からライン5を介して第2の塔(C2)
に送給した。
ール 200ppmを含有する)及び被処理混合物中に含有さ
れた実質的にすべての水が回収された。水相中には、ヒ
ドロキシアセトン(8.93%)及びフェノール 180ppmも
存在していた。
ドロキシアセトン約20ppmを含有する。
ノールプラントからの流れをライン1を介して塔C1に
供給した。
する第2の塔によって機能する。基準条件下で装置が作
動している場合、下記の平衡が達成された。 被処理混合物 1302g/時間 ライン2から回収された水相 約22g/時間 ライン7から回収された有機相 約851g/時間 ライン3から回収されたフェノール 約250g/時間 ライン6から回収された(フェノール+アセトフェノン+タール)混合物 約174g/時間 回収された物質の合計 1297g/時間 基準条件下、セパレーター(D1)で有機相1501g/時
間が集められ、その内851g/時間を回収すると共に、6
50g/時間(全体の43%)を第1の塔(C1)の頭部に
再循環した。
3790g/時間が集められ、その内3540g/時間(全体
の93.5%)を、ライン9を介して第2蒸留塔(C2)の
頭部に再循環した。
ノールの流れ3249g/時間を取出し、その内3000g/時
間(回収された混合物全体の92%)をライン4を介して
第1の塔(C1)に再循環した。塔C2の塔底から取出
されたフェノール希薄混合物の組成は次のとおりであ
る。
/フェノールの比の値3.3及び高沸点生成物の含量2.8%
を有するフェノール富有混合物3429g/時間を、第1の
塔(C1)の塔底からライン5を介して第2の塔(C
2)に送給した。
水素(フェノール 80ppmを含有する)及び被処理混合物
中に含有された実質的にすべての水が回収された。水相
中には、ヒドロキシアセトン(5.76%)及びフェノール
65ppmも存在していた。
ドロキシアセトン約20ppmを含有する。
組成を有する流れ670g/時間を第1の塔(C1)に供
給した。
ル 6.13%を含有するアセトフェノン及びフェノールの
流れ3000g/時間を塔C2の塔底からC1に再循環し
た。
間とし、塔C2の頭部でのフェノールの還流量を3500g
/時間とした。
記の結果が確認された。 −塔C1の塔頂で回収された有機相はフェノール 20ppm
以下を含有する。 −塔C1の塔頂から回収された水は、ヒドロキシアセト
ン 8.22%及びフェノール 20ppm以下を含有する。 −塔C2の塔頂から得られたフェノールはヒドロキシア
セトン 20ppm以下を含有する。
具体例を示すフローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】フェノールと共にクメン及びα−メチルス
チレンのフラクションを含有する流れをアセトフェノン
の存在下抽出蒸留に供してフェノールを回収する方法に
おいて、a)抽出条件下で作動する第1蒸留塔(C1)
に、その中間部位で連続して前記流れを供給すると共
に、この中間部位の上方の部位で第2の塔(C2)の塔
底から送給される基本的にアセトフェノンとフェノール
との混合物でなる抽出剤を供給し、b)前記第1蒸留塔
(C1)の塔頂から、実質的にすべてのクメン、α−メ
チルスチレン及び被処理混合物中に存在する水及び極微
量のフェノールを含有する低沸点生成物の混合物を連続
して除去し、セパレーター(D1)で集め、該セパレー
ター(D1)において、水相及び有機相に分離し、c)
前記低沸点生成物の混合物中に含有され、かつセパレー
ター(D1)で分離された有機相の一部を回収すると共
に、残部を前記第1蒸留塔(C1)の頭部に、前記低沸
点生成物の混合物の出口よりも下方で、かつ前記抽出剤
の入口よりも上方の部位で供給し、d)前記第1蒸留塔
の塔底から、基本的にアセトフェノン及びフェノールで
なるフェノール富有有機混合物を連続して除去し、e)
第1蒸留塔(C1)の塔底から除去した該フェノール富
有有機混合物を前記第2の塔(C2)の中間部位に供給
し、f)前記第2の塔(C2)の塔底から、基本的にア
セトフェノン及びフェノールでなるフェノール希薄有機
混合物を連続して取出し、g)第2の塔(C2)の塔底
から取出した該フェノール希薄有機混合物の少量を除去
し、h)前記第2の塔(C2)の塔底から取出したフェ
ノール希薄有機混合物の大部分を抽出剤として前記第1
蒸留塔(C1)の中間部位に再循環し、i)前記第2の
塔(C2)の塔頂から基本的に純粋なフェノールを取出
し、アキュミュレーター(D2)で集め、j)前記アキ
ュミュレーター(D2)で集めたフェノールの一部を連
続して前記第2の塔(C2)に正確にその上方の部位で
再循環することを特徴とする、フェノールの回収法。 - 【請求項2】請求項1記載の方法において、セパレータ
ー(D1)から第1蒸留塔(C1)の頭部に再循環され
る有機相の一部が、前記第1蒸留塔(C1)の塔頂から
除去され、前記セパレーター(D1)で分離された有機
相全体の4/10−7/10でなるものである、フェノール
の回収法。 - 【請求項3】請求項1記載の方法において、前記第2の
塔(C2)の塔底から取出され、その大部分が抽出混合
物として前記第1蒸留塔の中間部に導入されるフェノー
ル希薄混合物が、基本的にアセトフェノン/フェノール
の重量比の値7−9でアセトフェノン及びフェノールを
含有してなるものである、フェノールの回収法。 - 【請求項4】請求項1記載の方法において、第2の塔
(C2)の塔底から除去され、第1蒸留塔(C1)の中
間部位に供給されるフェノール希薄混合物が混合物全体
の80/100−98/100でなるものである、フェノールの回
収法。 - 【請求項5】請求項1記載の方法において、第1蒸留塔
(C1)の塔底から除去され、第2の塔(C2)の中間
部位に供給されるフェノール富有混合物が、基本的にア
セトフェノン/フェノールの重量比の値1−4でアセト
フェノン及びフェノールを含有してなるものである、フ
ェノールの回収法。 - 【請求項6】請求項1記載の方法において、第2の塔
(C2)の頭部に再循環されるアキュミュレーター(D
2)で集められたフェノールの一部が、集められたフェ
ノール全体の80/100−95/100でなるものである、フェ
ノールの回収法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT92A001247 | 1992-05-22 | ||
ITMI921247A IT1255264B (it) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | Procedimento per il recupero di fenolo da sue miscele contenenti cumene e alfa-metilstirene |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665129A JPH0665129A (ja) | 1994-03-08 |
JP3516168B2 true JP3516168B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=11363361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14126093A Expired - Lifetime JP3516168B2 (ja) | 1992-05-22 | 1993-05-21 | フェノールの回収法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5456806A (ja) |
EP (1) | EP0571042B1 (ja) |
JP (1) | JP3516168B2 (ja) |
DE (1) | DE69315477T2 (ja) |
ES (1) | ES2110564T3 (ja) |
IT (1) | IT1255264B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11370735B2 (en) | 2018-12-20 | 2022-06-28 | Lg Chem, Ltd. | Method for decomposing phenolic by-product |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7041871B1 (en) * | 1995-10-10 | 2006-05-09 | Genpharm International, Inc. | Transgenic non-human animals capable of producing heterologous antibodies |
US6100439A (en) | 1998-12-14 | 2000-08-08 | Betzdearborn Inc. | Styrene caustic wash extraction aid |
DE10060505A1 (de) * | 2000-12-06 | 2003-01-30 | Phenolchemie Gmbh & Co Kg | Verfahren zur Abtrennung von Phenol aus einem Gemisch, welches zumindest Hydroxyaceton, Cumol, Wasser und Phenol aufweist |
US6824687B2 (en) * | 2002-11-20 | 2004-11-30 | Abb Lummus Global Inc. | Extraction of phenol from wastewater |
EP2247535B1 (en) | 2007-12-20 | 2016-03-02 | Borealis Technology Oy | Process for recovery of organic compounds from a wastewater stream |
ES2545585T3 (es) | 2007-12-20 | 2015-09-14 | Borealis Technology Oy | Tratamiento de fenol |
WO2019103726A1 (en) * | 2017-11-21 | 2019-05-31 | China Petroleum & Chemical Corporation ("Sinopec Corp.") | Process for making xylenes and phenol from coal derived liquids |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3896006A (en) * | 1972-06-01 | 1975-07-22 | Bp Chem Int Ltd | Mesityl oxide removal from high-purity phenol |
GB1574420A (en) * | 1976-12-18 | 1980-09-03 | Bp Chem Int Ltd | Process for recovering crude phenol from catalyst-free cumene hydroperoxide cleavage reaction products |
US4251325A (en) * | 1978-03-04 | 1981-02-17 | Bp Chemicals Limited | Process for the removal of hydroxyacetone from phenol |
JPS5814411B2 (ja) * | 1979-11-02 | 1983-03-18 | 三井化学株式会社 | フエノ−ル類の精製法 |
US4851086A (en) * | 1983-10-31 | 1989-07-25 | The Lummus Company | Production of high purity phenol by steam distillation |
US4634796A (en) * | 1985-03-25 | 1987-01-06 | Lummus Crest, Inc. | Production of high purity phenol |
KR950008279B1 (ko) * | 1986-11-06 | 1995-07-27 | 알라이드 코오포레이션 | 물에 분산시 개선된 정화도를 갖는 페놀의 제조방법 |
IT1248679B (it) * | 1990-06-01 | 1995-01-26 | Enichem Anic Spa | Procedimento per la purificazione di fenolo |
US5240568A (en) * | 1991-08-29 | 1993-08-31 | Allied-Signal Inc. | Removal of acetophenone from phenol purification residues |
US5139622A (en) * | 1991-10-03 | 1992-08-18 | Texaco Chemical Company | Purification of propylene oxide by extractive distillation |
-
1992
- 1992-05-22 IT ITMI921247A patent/IT1255264B/it active IP Right Grant
-
1993
- 1993-05-18 ES ES93201409T patent/ES2110564T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1993-05-18 EP EP93201409A patent/EP0571042B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-05-18 DE DE69315477T patent/DE69315477T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-05-21 JP JP14126093A patent/JP3516168B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-04-25 US US08/232,408 patent/US5456806A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11370735B2 (en) | 2018-12-20 | 2022-06-28 | Lg Chem, Ltd. | Method for decomposing phenolic by-product |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
IT1255264B (it) | 1995-10-25 |
ITMI921247A0 (it) | 1992-05-22 |
EP0571042A3 (en) | 1994-11-17 |
JPH0665129A (ja) | 1994-03-08 |
DE69315477T2 (de) | 1998-04-23 |
DE69315477D1 (de) | 1998-01-15 |
US5456806A (en) | 1995-10-10 |
ES2110564T3 (es) | 1998-02-16 |
EP0571042B1 (en) | 1997-12-03 |
EP0571042A2 (en) | 1993-11-24 |
ITMI921247A1 (it) | 1993-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2685181B2 (ja) | アセトンの回収法 | |
JPS6412251B2 (ja) | ||
SU963461A3 (ru) | Способ выделени акриловой кислоты | |
US4166774A (en) | Acrylic acid recovery and purification | |
JP3916702B2 (ja) | アセトンの精製方法 | |
JP3516168B2 (ja) | フェノールの回収法 | |
US3972955A (en) | Process for preparation of isoprene | |
US5723026A (en) | Process for recovering pure benzene and pure toluene from aromatic hydrocarbon products | |
CN114315522B (zh) | 环己醇的提纯方法及环己酮的制备方法 | |
US4935555A (en) | Purification of neopentyl glycol | |
US4857151A (en) | Phenol purification | |
CN112521256A (zh) | 一种高效分离环已酮和脱除环已醇中杂质的方法 | |
CA1055874A (en) | Extractive distillation of acetone | |
JPH05117184A (ja) | フエノール類混合物の蒸留分離方法 | |
JPS6059889B2 (ja) | ハイドロキノンの回収方法 | |
US5705039A (en) | Process for purifying a 2,6-dialkylphenol | |
US2166584A (en) | Purification of ketones | |
JPS5826827A (ja) | クメンとフエノ−ル及び水との混合物からのクメンの回収方法 | |
JP3812851B2 (ja) | 1−フェニルエタノール、アセトフェノンまたはそれらの混合物からのフェノールの分離方法 | |
JP2007269647A (ja) | α−メチルスチレンの精製方法 | |
US4532012A (en) | Production of high purity phenol by distillation with steam and a solvent | |
JPH0511100B2 (ja) | ||
US3203874A (en) | Recovery of values from coke oven like gases | |
JP2000086559A (ja) | 精製フェノールの製造方法 | |
EP1024128A1 (de) | Verfahren zum Entfernen von Hydroxyaceton aus hydroxyacetonhaltigem Phenol |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040108 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |