JP3514818B2 - 無段変速式走行車輌の急発進防止機構 - Google Patents

無段変速式走行車輌の急発進防止機構

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JP3514818B2
JP3514818B2 JP12025994A JP12025994A JP3514818B2 JP 3514818 B2 JP3514818 B2 JP 3514818B2 JP 12025994 A JP12025994 A JP 12025994A JP 12025994 A JP12025994 A JP 12025994A JP 3514818 B2 JP3514818 B2 JP 3514818B2
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修平 平田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、トラクター等、ペダル
の踏込み操作にて無段変速される走行車輌における急発
進防止機構の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、トラクター等の走行車輌におい
て、HST変速装置等の無段変速装置を搭載し、ペダル
操作にて無段変速される型式の走行車輌は公知となって
おり、また、作業開始時等において、エンジン始動や変
速操作に関わらず車輌を停止させておくために、ブレー
キをかけた状態にて固定するためのブレーキロックレバ
ーを設けた構成も公知となっている。しかし、従来にお
いて、ブレーキロックレバーを掛けた時に、変速操作用
のペダルを中立位置に復帰させる構成はあったものの、
簡単な構成で、迅速かつ確実に中立位置に固定するもの
とはなっていなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ブレーキロック時に変
速操作用のペダルが確実に中立位置に固定されていなけ
れば、例えばHST変速装置の場合には、装置の油圧回
路内の圧油移動が維持されており、ブレーキロックレバ
ーを解除すると、急激な発進をし、大変危険である。従
って、ブレーキロック時に変速操作用のペダルを確実に
中立位置に保持しておく構成が求められるのである。
た、標準高さ用と長身者用の2つの、ペダルの位置を設
定可能として、両方の場合にも、ブレーキロック時に変
速操作用のペダルが確実に中立位置に固定されるように
構成したものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。無段変速用の変速操作ペダル1と、
ブレーキペダル2とを有する走行車輌において、該ブレ
ーキペダル2を制動踏込位置でロックすべくブレーキロ
ックレバー3を設け、該ブレーキロックレバー3の回動
操作により、該ブレーキペダル2がブレーキロック状態
で、該変速操作ペダル1を中立位置に固定させる構成に
おいて、変速操作ペダル1の回動軸1aより下方に変速
用リンクアーム1bと、係止ピン1dを具備した中立復
帰用係合アーム1cとを突設しており、該変速用リンク
アーム1bの下端が枢支される2つの枢支孔14a・1
4bを設け、一方の枢支孔14aは変速操作ペダル1が
標準高さ設定用とし、他方の枢支孔14bは長身者で足
が長い人の高さ設定用とし、一方の記枢支孔14aに枢
支された標準高さに設定している場合の、前記係止ピン
1dの係合部3cと、枢支孔14bに枢支した長身者用
高さに設定している場合の、該係止ピン1dの係合部3
dとを設けたものである。 【0005】 【作用】次に作用を説明する。ブレーキロックレバーを
用いてブレーキを掛けた状態でブレーキペダルの回動を
抑止すると同時に、前記ブレーキロックレバーの係合部
を用いて変速操作ペダルを中立位置に誘導できるため、
ブレーキロック解除後に急発進する事を防げる。 【0006】 【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の急発
進防止機構を具備したローントラクターTの全体側面
図、図2はブレーキロックレバー、ブレーキペダル、及
び変速操作ペダルの要部平面図、図3は同じくブレーキ
ロック解除時における要部側面図、図4は同じくブレー
キロック時における要部側面図、図5は同じく長身者用
に設定した場合のブレーキロック時における要部側面
図、図6は変速操作ペダル及びブレーキペダルと定速走
行装置との連結機構を示す側面図、図7は同じく平面
図、図8は同じく後面図、図9は定速走行装置の要部側
面図、図10は同じく要部後面図、図11は定速走行装
置における回動カム32のデテント孔の形状を示す正面
図で、(a)は丸孔としたもの、(b)は長孔としたも
のの図である。 【0007】図1より本発明の急発進防止機構を具備す
るローンモアトラクターTについて説明する。フレーム
Fの上部において、前方にエンジンを被覆するボンネッ
ト4を搭載し、その後端部にダッシュボード5を立設し
てステアリングホイル6を突設しており、該ダッシュボ
ード5の直後より後方にステップ部7が該フレームFの
上面を利用して形成されており、その右側前端部には、
図2乃至図7にて図示する如き様態で、変速操作ペダル
1及びブレーキペダル2がフレームFの下方より上方に
突設されており、該ダッシュボード5の下端中央付近よ
りブレーキロックレバー3が突設されている。該ステッ
プ部7の後方に座席8が配設されていて、その側方に定
速レバー9が突設されている。そして、フレームFの前
部に前輪FWを、後部にミッションケースMを配設し
て、該ミッションケースMに後輪RWを懸架している。 【0008】該ローンモアトラクターTの腹部には、芝
刈り用の刈刃を具備するローンモア10が吊設されてい
て、該ローンモア10の側部よりスロア11及び放擲パ
イプ12を配設し、ローンモアトラクターTの後部に搭
載したキャッチボックス13内に刈り取った芝を放擲す
るようにしている。 【0009】次に、変速操作ペダル1とブレーキペダル
2の配置構成と、フレームF下方におけるブレーキペダ
ル1及び変速操作ペダル2の連結機構について、図2乃
至図8より説明する。まず、側面視L形の変速操作ペダ
ル1は、回動軸1aを回動支点として、前後に回動可能
となっており、図2乃至図5の如く、該回動軸1aより
下方に変速用リンクアーム1bと、中立復帰用係合アー
ム1cとを突設しており、該変速用リンクアーム1bの
下端は、フレームFの下方において、前後方向に配設さ
れた変速ロッド14の前端の枢支孔14aか14bに枢
支されている。図3及び図4の如く、該枢支孔14aに
枢支した時は、該変速操作ペダル1の高さが標準高さに
設定され、図5の如く、該枢支孔14bに枢支した時に
は、該変速操作ペダル1の高さが低くなり、長身者で足
が長い人にも操作しやすくなる。 【0010】該変速ロッド14の後端は、回動軸15a
を支点に回動自在の変速カム板15の下端に枢結されて
おり、該変速カム板15後端のカム部15bには、該ミ
ッションケースMのトラニオン17より延設される変速
アーム16先端のローラー部16aが当接しており、該
変速アーム16は、バネにて中立状態に復帰すべく付勢
されている。そして、該変速操作ペダル1の前端を踏み
込むと変速ロッド16が後方に摺動し、該変速カム板1
5が前方に回動して、その回動量にて前進速度が決定
し、一方、該変速操作ペダル1の後端を踏み込むと、該
変速ロッド14は前方に摺動し、該変速カム板15が後
方に回動して、その回動量にて後進速度が決定する。該
変速操作ペダル1より足を離すと、前記定速レバー9が
中立位置N1にある場合には、該変速アーム16の中立
復帰にて、該変速カム板15も該定速レバー9のやや前
方にある中立位置N2に戻り、従って、該変速ロッド1
4を介して、該変速操作ペダル1も初期位置に戻るので
ある。なお、該定速レバー9の中立位置N1は、該変速
カム板15の中立位置N2よりも後方への最大回動位置
以後の位置にあたり、従って、該変速カム板15の後方
回動を干渉しない。 【0011】次に、ブレーキペダル2においては、その
基部回動軸2aが、回動自在にフレームFに左右に軸支
されており、該基部回動軸2aより突設するリンクアー
ム2bを介してブレーキロッド18の前端を枢結し、該
ブレーキロッド18の後端は、リンク機構19を介し
て、ミッションケースMに内設されているブレーキ装置
を入り切りする図8図示のブレーキアーム20に連結さ
れており、ブレーキペダル2の踏み込み操作にて該ブレ
ーキロッド18を前方摺動して、該ミッションケースM
内においてブレーキがかかるようになっている。 【0012】また、該ブレーキペダル2の基部回動軸2
aには、フレームFの一部にバネ22を連結して前方に
付勢されている連結板21が固設されていて、該連結板
21の後端に定速解除用ロッド23の前端を枢結してお
り、該定速解除用ロッド23の後端は、後記の定速走行
装置における回動カム32に枢結されている。該ブレー
キペダル2を踏んでいた足を離すと、該連結板21の前
方付勢により、該ブレーキペダル2が初期位置に戻り、
これにより、ブレーキロッド18及び定速解除用ロッド
23が初期位置に復帰し、ミッションケースM内にてブ
レーキが切れるようになっている。更に該基部回動軸2
aからは、前記の変速操作ペダル1の基部回動軸1aの
内側端より突設される中立復帰用係合アーム1cと略前
後同一平面上に、ブレーキロック用係合アーム2cが前
上方に突設されている。 【0013】次に、ブレーキロックレバー3の構成につ
いて、図2乃至図7より説明する。ブレーキロックレバ
ー3は、レバー回動軸3aにて枢支されて上下回動可能
となっており、その下端より前方のフレームFの一部に
戻しバネ24を連結して、図3の如く、レバー部分が水
平状になるように付勢されている。該レバー回動軸3a
より前方は平板状になっており、前記変速操作ペダル1
の中立復帰用係合アーム1cの先端より突設される係止
ピン1dが嵌挿して摺動する如くに係止ピン回動用孔3
bが穿設されていて、その上端前部には、該係止ピン1
dが係合する如く、係合部3c・3dが切り欠かれてあ
る。一方、該ブレーキロックレバー3の下部後端には、
前記のブレーキペダル2のブレーキロック用係合アーム
2c先端より突設される係止ピン2dが係合する如く、
係合部3eが切り欠かれてある。 【0014】このような構成のブレーキロックレバー3
において、レバーを水平状にしたブレーキロック解除時
は、図3の如く、変速操作ペダル1の係止ピン1dは、
係止ピン回動用孔3b内に嵌挿された状態で、変速操作
ペダル1の踏み込みに伴う係止ピン1dの該係止ピン回
動用孔3b内における回動が自在となっており、自由な
変速操作ができる状態となっている。一方、ブレーキペ
ダル2における係止ピン2dも、係合部3eより外れた
状態となっていて、ブレーキペダル2の回動が自在とな
っていて、自由にペダルを踏み込んで、ブレーキを掛け
られ、また、ブレーキペダル2より足を離せば、ブレー
キペダル2が初期位置に戻るようになっている。 【0015】そして、レバー部を持ち上げて、ブレーキ
ロックレバー3の後端部を上方に回動させると、該係合
部3eに該係止ピン2dが嵌合し、更に該係止ピン2d
を持ち上げるので、ブレーキロック用係合アーム2cが
持ち上げられ、従って、基部回動軸2aを介して、ブレ
ーキペダル2は下方に回動し、ブレーキがかかった状態
で固定される。一方、変速操作ペダル1においては、ペ
ダルを踏み込んだ状態で係止ピン1dが係止ピン回動用
孔3b内に嵌挿されている状態であっても、該ブレーキ
ロックレバー3の回動に伴って該係止ピン1dが案内さ
れて、係合部3cまたは3d内に嵌合する。なお、図4
の如く、変速用リンクアーム1b下端が変速アーム14
の枢支孔14aに枢支された標準高さに設定している場
合は、該係止ピン1dは係合部3cに嵌合し、図5の如
く、該変速用リンクアーム1b下端を枢支孔14bに枢
支した長身者用高さに設定している場合には、該係止ピ
ン1dは係合部3dに嵌合する。こうして、係止ピン1
dが嵌合部3cまたは3dに嵌合された状態において
は、変速操作ペダル1が初期位置、即ち、中立位置に固
定されている。 【0016】なお、ブレーキロックレバー3を解除する
には、ブレーキペダル2を踏み込むと、該係止ピン2d
が係合部3eを押し下げてブレーキロックレバー3の後
端を下方に回動させ、やがて該係止ピン2dが該係合部
3eより外れて、該ブレーキロックレバー3は、戻しバ
ネ24の復帰力にて、レバー部を水平状とする初期位置
に戻り、該係止ピン1dも、係合部3cまたは3dより
外れて、自由に変速操作ペダル1が操作できる状態とな
るが、ブレーキロック時に変速操作レバー1が中立位置
に保持されていたので、ブレーキロック解除とともに急
発進することはないのである。 【0017】次に、定速走行装置について図9乃至図1
1等より説明する。定速レバー9は、前記の如く座席8
の側方に位置しているが、図1図示のように、座席8の
腰掛け部分の上面よりも上方には突出していないため、
乗降の支障にならず、また、重心を後方に位置させてい
るので、定速レバー9が回動自在となっている場合に
は、自然に後方の中立位置N1に復帰するようになって
いる。そして、前方に回動操作して、前記の変速操作ペ
ダル1の踏み込みに伴い変位する前記変速カム板15
を、変位した位置にて固定し、定速走行させるのであ
る。 【0018】定速レバー9の基部より前方には、図6又
は図9の如く、前記変速カム板15の上端部が位置して
いて、該定速レバー9を前方に回動させた場合に、その
基端部9bが当接するようになっている。そして、図1
0の如く、該定速レバー9の基端部9bからは下方に回
動板9aが延設されており、該回動板9aが、フレーム
Fから突設する固定板25より突設する回動軸26に外
嵌されており、また、該回動軸26上において、押圧板
28が外嵌されていて、押圧板28の保持部28a内に
固定カム29が該回動軸26に環設されて保持され、該
固定カム29及び該押圧板28の保持部28aが固定ピ
ン30にて該回動軸26に一体状に固定されて、該定速
レバー9基端部の回動板9aに当接する回動抑制部材A
を形成している。そして、該固定板25と該回動板9a
との隙間、及び該押圧板28と該回動板9aとの隙間に
それぞれ摩擦板27・27を介装している。 【0019】該固定カム29の外側面には、デテントを
構成する鋼球31・31が嵌合されており、前記定速解
除用ロッド23にピン34を介して連結される回動カム
32が、固定カム29の鋼球31・31嵌合面に当接可
能に該回動軸26に外嵌されている。該回動カム32に
は、該固定カム29の鋼球31・31が嵌入可能にデテ
ント孔32a・32aが穿設されており、更に、該回動
軸26の端部にナット26aを螺装して、該ナット26
aと該回動カム32との間の該回動軸26上にバネ33
を巻装して、該回動カム32を該バネ33にて該固定カ
ム29に押圧しており、該押圧力によって、常時は該固
定カム29の鋼球31・31が該回動カム32のデテン
ト孔32a・32a内に嵌入した状態となって、該固定
カム29と該回動カム32とが圧着し、従って、該バネ
33の付勢力が、該固定カム29・該押圧板28・該摩
擦板27へと伝わり、該回動板9aを押圧して固定し、
定速レバー9を押圧固定している。 【0020】そして、前記ブレーキペダル2の踏み込み
により該定速解除用ロッド23を後方摺動して、該回動
カム32を回転させると、該デテント孔32a・32a
より鋼球31・31が外れ、これにより、回動カム32
は鋼球31・31に乗り上げて、バネ33を収縮させ、
従って、該回動板9aと該押圧板28との摩擦板27を
介しての圧着力が緩み、該定速レバー9が回動自在とな
る。この状態になると前記の如く、後方に重心があるた
めに該定速レバー9は後方に自然と回動して、中立位置
N1、即ち、変速カム板15の上端部の回動には干渉し
ない位置に復帰するのであり、該ブレーキペダル2より
足を離すと、該定速解除用ロッド23が前方に摺動し
て、回動カム32が元に戻り、デテント孔32a・32
a内に鋼球31・31が嵌合して、該定速レバー9は、
該中立位置N1にて固定される。一方、ブレーキペダル
2も、前記バネ22に加え、バネ33の押圧力にて回動
カム32が回動し、デテント孔32a・32aに鋼球3
1・31が嵌合して、回動カム32を初期状態に戻すた
め、定速解除用ロッド23を初期状態に復帰させ、よっ
て、ブレーキペダル2が直ちに初期位置に戻るのであ
る。 【0021】なお、回動カム32におけるデテント孔3
2a・32aは、図11(a)の如く丸孔形状にして構
成を簡単にすることも可能であり、また、回動開始時に
おいて操作力を低減するために、その回転方向を考慮し
て、図11(b)の如く長孔形状のデテント孔32a’
・32a’とすることも考えられる。 【0022】このような構成の定速走行装置に基づく定
速走行操作について説明する。まず定速レバー9が中立
位置N1にあって、前進走行を行う場合には、変速操作
ペダル1の踏み量に比例して変速されるものであり、踏
み力を緩めれば、前記の如く変速アーム16及び変速カ
ム板15の中立状態への復元力により、緩めた分だけ減
速することができる。また、足を離せば、完全に中立状
態に戻って、走行停止することができ、該変速操作ペダ
ル1も初期位置に戻される。 【0023】そして、前進走行において、変速操作ペダ
ル1を踏み込んだ位置で該変速操作ペダル1を固定し
て、定速走行を行う場合には、該定速レバー9を、摩擦
板27・27の摩擦力に抗して前方に回動させ、該変速
操作ペダル1の踏み込みにより前方に回動している変速
カム板15の上端部に該定速レバー9の基端部9bを押
当させる。該定速レバー9より手を離しても、該定速レ
バー9は、バネ33の付勢力と摩擦板27・27の摩擦
力にて回動不能であり、従って、該変速カム板15の上
端を、中立位置N2に復帰しようとするのに抗して押当
した位置にて固定し、変速アーム16がその位置にて固
定されて、定速走行状態となるのである。なお、該定速
レバー9を摩擦板27・27の摩擦力に抗して後方に回
動すれば、変速操作ペダル1を踏み込んでいなければ、
回動分だけ減速され、更に該変速カム板15上端部を中
立位置N2まで後方回動させて走行停止することがで
き、定速解除状態とすることができる。 【0024】次に、ブレーキペダル2を踏むと、ブレー
キがかかる一方、定速解除用ロッド22が後方に摺動し
て、前記の如く、定速レバー機構における回動カム32
が回動して、定速レバー9が回動自在の状態となって、
自重にて直ちに後方の中立位置N1に戻り、ブレーキペ
ダル2より足を離せば、自ずと該中立位置N1にて定速
レバー9が固定され、仮に変速操作ペダル1を踏み込ん
でいたとしても、変速カム板15の回動が定速レバー9
にて妨げられないので、足を離せば直ちに初期状態に戻
るのである。 【0025】なお、後進走行時においては、変速カム板
15は、中立位置N2より後方にあって、定速レバー9
は、更に該変速カム板15より後方にあるので、前方の
中立位置N2への該変速カム板15の復帰を干渉しな
い。従って、後進走行時には、該変速操作ペダル1への
足の踏み力を緩めれば、その分、該変速カム板15が中
立位置N2方向へと回動し、減速可能となっている。後
進走行を長時間維持することは稀なので、定速操作は殆
ど不要であり、これで支障はないのである。なお、やや
定速レバー9を前方回動させれば、該変速カム板15の
後方回動量が制限され、従って、後進最高速度を制限す
ることが可能である。 【0026】以上のように、定速走行装置において、回
動抑制部材Aと回動カム32との間にはデテントを介装
しているので、ブレーキペダル踏み込みに伴うデテント
の外れにより、回動抑制部材Aと回動カム32との圧着
が直ちに離脱するので、定速レバー9が直ちに回動自在
となり、また、自重にて直ちに初期位置に復帰する。ブ
レーキペダル2から足を離すと、バネ押圧力にて直ちに
デテント嵌合状態になり、定速レバー9を回動抑制する
一方、ブレーキペダル2を初期位置に確実に復帰させ
る。 【0027】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、ブレーキロックレ
バーを操作する事によって、ブレーキを掛けた状態で固
定でき、同時に変速操作ペダルを中立位置へ迅速かつ確
実に誘導して固定するものであり、ブレーキロックレバ
ーのロックを外し、ブレーキを解除した瞬間には変速操
作ペダルが中立位置なので急発進する事がなくなり、無
段変速式の走行車輌における安全性を大いに向上させ
る。また、構成が簡単で、部品点数が少なく、コスト低
下に貢献する。また、該枢支孔14aに枢支した時は、
該変速操作ペダル1の高さが標準高さに設定され、該枢
支孔14bに枢支した時には、該変速操作ペダル1の高
さが低くなり、長身者で足が長い人にも操作しやすくな
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の急発進防止機構を具備したローントラ
クターTの全体側面図である。 【図2】ブレーキロックレバー、ブレーキペダル、及び
変速操作ペダルの要部平面図である。 【図3】同じくブレーキロック解除時における要部側面
図である。 【図4】同じくブレーキロック時における要部側面図で
ある。 【図5】同じく長身者用に設定した場合のブレーキロッ
ク時における要部側面図である。 【図6】変速操作ペダル及びブレーキペダルと定速走行
装置との連結機構を示す側面図である。 【図7】同じく平面図である。 【図8】同じく後面図である。 【図9】定速走行装置の要部側面図である。 【図10】同じく要部後面図である。 【図11】定速走行装置における回動カム32のデテン
ト孔の形状を示す正面図で、(a)は丸孔としたもの、
(b)は長孔としたものの図である。 【符号の説明】 F フレーム 1 変速操作ペダル 1a 回動軸 1b 変速用リンクアーム 1c 中立復帰用係合アーム 1d 係止ピン 2 ブレーキペダル 2a 基部回動軸 2b リンクアーム 2c ブレーキロック用係合アーム 2d 係止ピン 3 ブレーキロックレバー 3a レバー回動軸 3b 係止ピン回動用孔 3c 係合部 3d 係合部 3e 係合部 24 戻しバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末松 幸治 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式 会社内 (56)参考文献 特開 平4−364656(JP,A) 特開 平4−197835(JP,A) 特開 平3−255264(JP,A) 特開 平7−271464(JP,A) 実開 昭63−189930(JP,U) 実開 平3−43035(JP,U) 実開 昭60−164230(JP,U) 実開 昭48−53730(JP,U) 実開 昭62−191537(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/36 F16H 63/00 - 63/48 G05G 1/00 - 25/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 無段変速用の変速操作ペダル1と、ブレ
    ーキペダル2とを有する走行車輌において、該ブレーキ
    ペダル2を制動踏込位置でロックすべくブレーキロック
    レバー3を設け、該ブレーキロックレバー3の回動操作
    により、該ブレーキペダル2がブレーキロック状態で、
    該変速操作ペダル1を中立位置に固定させる構成におい
    て、変速操作ペダル1の回動軸1aより下方に変速用リンク
    アーム1bと、係止ピン1dを具備した中立復帰用係合
    アーム1cとを突設しており、該変速用リンクアーム1
    bの下端が枢支される2つの枢支孔14a・14bを設
    け、一方の枢支孔14aは変速操作ペダル1が標準高さ
    設定用とし、他方の枢支孔14bは長身者で足が長い人
    の高さ設定用とし、 一方の記枢支孔14aに枢支された標準高さに設定して
    いる場合の、前記係止ピン1dの係合部3cと、枢支孔
    14bに枢支した長身者用高さに設定している場合の、
    該係止ピン1dの係合部3dとを設けた ことを特徴とす
    る無段変速式走行車輌の急発進防止機構。
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