JP3513443B2 - 落石監視システム - Google Patents

落石監視システム

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JP3513443B2
JP3513443B2 JP29027999A JP29027999A JP3513443B2 JP 3513443 B2 JP3513443 B2 JP 3513443B2 JP 29027999 A JP29027999 A JP 29027999A JP 29027999 A JP29027999 A JP 29027999A JP 3513443 B2 JP3513443 B2 JP 3513443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、落石監視システム
に関し、一層詳細には、落石を監視しようとする領域の
画像を取得し、この画像を解析することによって前記領
域における落石の有無を判定することが可能な落石監視
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、崖から落石が発生したかどうかを
監視する装置としては、ワイヤセンサを用いた装置や、
伸縮計を用いた装置等が使用されていた。
【0003】ワイヤセンサを用いた装置は、落石の危険
性のある場所にワイヤを張り、このワイヤの切断を検知
することによって落石発生の有無を監視するように構成
された装置である。
【0004】伸縮計を用いた装置は、滑車のついたワイ
ヤの両端を、落下の危険性のある物体(岩盤)と、絶対
静止物体(絶対的に静止している物体)とにそれぞれ取
り付け、前記滑車の回転角の変化量を測定することによ
って落石発生の有無を監視するように構成された装置で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ワイヤセンサまたは伸縮計を用いた装置には、以下に示
す不都合がある。
【0006】(1)落石が発生すると装置が破壊されるた
め、運用を続行するためには再設置工事を行う必要があ
る。
【0007】(2)広範囲において落石を監視しようとす
る場合、装置が複雑化し、また、大規模化するため、設
置コストが増大する。
【0008】(3) 落下の危険性のある場所に直接装置を
取り付ける必要があるため、装置の設置作業が困難であ
る場合が多い。
【0009】(4)監視現場の正確な状況を把握するため
には、直接現場を確認する必要がある。
【0010】本発明は、前記の不都合を解決するために
なされたものであり、容易かつ低コストで設置すること
ができるとともに耐久性に優れ、しかも、監視現場を遠
隔的に監視することが可能な落石監視システムを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る落石監視シ
ステムは、落石(落石現象)を監視しようとする領域の
画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によ
って取得された画像を解析して移動物体を抽出する画像
解析手段と、前記画像解析手段によって抽出された移動
物体が落下石(落石によって落下した石)であるかどう
かを判定する判定手段とを有し、前記画像解析手段は、
前記画像取得手段によって時間を隔てて取得された2つ
の画像から移動物体を抽出し、抽出した移動物体の領域
内から、所定画素数からなる小領域の画像を切り取り、
前記移動物体の領域全体にわたって、前記2つの画像中
の先に取得された画像との相関をとり、相関が最小とな
る小領域を特定し、前記判定手段は、さらに時間を隔て
て取得された新たな画像中、前記特定された小領域と同
じ位置にある小領域の画像と、前記移動物体の前記特定
された小領域の画像との相関をとり、相関が所定以上で
あった場合に前記移動物体が落下石であると判定するこ
とを特徴とする(請求項1記載の発明)。このため、容
易かつ低コストで設置することができるとともに耐久性
に優れた落石監視システムを得ることができる。
【0012】この場合、前記画像解析手段は、前記画像
取得手段によって時間を隔てて取得された2つの画像か
ら差分画像を求め、さらに、この差分画像を2値化し、
ラベリングすることによって前記移動物体を抽出してい
る(請求項2記載の発明)。
【0013】また、前記判定手段は、前記移動物体が所
定時間以上停止しているかどうかに基づいて、該移動物
体が落下石であるかどうかを判定している(請求項3記
載の発明)。
【0014】
【0015】また、落石監視システムは、前記判定手段
における判定結果や、前記画像取得手段によって取得さ
れた画像等を表示する表示処理手段を有している(請求
記載の発明)。このため、監視員は、落石発生の有
無を正確に判断することができる。
【0016】この場合、前記画像取得手段、前記画像解
析手段および前記判定手段は、複数の監視現場に設置さ
れて、前記表示処理手段とそれぞれ通信網を介して接続
されている(請求項記載の発明)。このため、監視員
は、監視現場を遠隔的に監視することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施の形態に係る落
石監視システム10の構成を示している。
【0019】落石監視システム10は、各監視現場に設
置された落石監視装置12(i)(i=1〜Ni)と、
前記各監視現場とは離れた場所に位置する監視事務所に
設置され、前記落石監視装置12(i)と無線または有
線の通信網14を介して接続された表示処理装置16と
により構成されている。
【0020】図2は、落石監視装置12(i)が設置さ
れた監視現場の一例を示している。この監視現場におけ
る監視対象領域は、落石(落石現象)の発生が予想され
る崖18に隣接し、かつ、落下石(落石によって落下し
た石)Cが侵入するおそれがある、前記崖18の直下に
位置する路面19上の領域(落石予想領域)20であ
る。
【0021】なお、路面19には、自動車・歩行者用の
道路、鉄道車両用の線路等が含まれるものとする。ま
た、落石予想領域20としては、トンネルの出入口付近
の領域や、土石流の影響を受けることが予想される領域
等も想定される。この場合、落下石Cには、土砂等も含
まれる。さらに、崖18自体を落石予想領域20として
もよい。すなわち、落石監視システム10は、防災情報
システム、道路情報システム、土石流監視システム等と
して利用することが可能である。
【0022】図1に示すように、落石監視装置12
(i)は、画像取得手段としてのCCDカメラ22を備
えており、このCCDカメラ22は、その視野が図2に
示す落石予想領域20をカバーするように設置されてい
る。そして、CCDカメラ22は、落石予想領域20を
所定時間(例えば、1秒)毎に撮像し、得られた画像
を、例えば、NTSC(National Television Subcommit
tee) 方式の画像信号Saとして、後述する画像伝送処
理装置30に対して出力する。
【0023】図1に示すように、落石監視装置12
(i)は、画像伝送処理装置30を備えている。
【0024】図3は、画像伝送処理装置30の構成を示
している。この画像伝送処理装置30は、画像入力部3
2と、フレームメモリ34と、作業用のメモリ36と、
演算制御部40と、画像圧縮部42と、I/O制御部4
4とを有している。
【0025】画像入力部32は、I/O制御部44から
の制御信号Sfに従ってCCDカメラ22からの画像信
号Saを取り込み、これをデジタル化することによって
得られた画像データDaをフレームメモリ34に供給す
る。
【0026】フレームメモリ34は、画像入力部32か
らの画像データDaを格納するとともに、この画像デー
タDaをメモリ36、演算制御部40および画像圧縮部
42に対して出力する。
【0027】画像圧縮部42は、フレームメモリ34か
らの画像データDaを、例えば、JPEG(Joint Phot
ographic Experts Group)方式で圧縮し、得られた画像
データDa′を演算制御部40に供給する。なお、この
圧縮処理は、演算制御部40からの指示に基づいて行う
ようにしてもよい。
【0028】メモリ36には、フレームメモリ34から
の画像データDaとともに、後述するテンプレートT
(j)等が蓄積される。
【0029】演算制御部40は、CPU(Central Proc
essing Unit)と、システムプログラムやアプリケーシ
ョンプログラム等が記憶されるROM(Read Only Memo
ry)と、作業用等として使用されるRAM(Random Acc
ess Memory)と、計時用のタイマ、A/D変換器、D/
A変換器等の入出力インタフェース等が含まれるマイク
ロコンピュータにより構成されている。
【0030】演算制御部40は、後述するように、前記
フレームメモリ34からの画像データDaを解析するこ
とによって、落石予想領域20(図2参照)に落石が発
生しているかどうかを判定する。そして、落石が発生し
ていると判定した場合には、そのことを示す情報、落石
が発生した落石監視装置12(i)を識別するためのコ
ード、画像圧縮部42からの画像データDa′等を通知
データDbとしてI/O制御部44に供給する。
【0031】I/O制御部44は、演算制御部40から
の通知データDbを、通信網14を介して表示処理装置
16に供給する。また、I/O制御部44は、画像入力
部32に対して、CCDカメラ22からの画像信号Sa
を取り込む指示を、例えば、所定時間(例えば、1秒)
毎に、または、演算制御部40からの指示に従って、制
御信号Sfとして出力する。
【0032】図1に示す表示処理装置16は、落石監視
装置12(i)からの通知データDbを受けると、図示
しない発音部から警報音を発するとともに、図示しない
表示器の画面上に前記通知データDbに含まれる画像デ
ータDa′に基づく落石予想領域20の画像情報等を表
示する。
【0033】図4は、落下石C(図2参照)を含む移動
物体の情報を個別に記録するためのテンプレートT
(j)(j=0〜Nj−1)の構成を示している。この
テンプレートT(j)は、posフィールド、size
フィールド、pointフィールド、cntフィール
ド、flgフィールドおよびimageフィールドを有
している。
【0034】posフィールドは、後述する移動物体の
位置(後述するラベリングの際に求める外接矩形の左上
端座標:pos)を記録するためのフィールドである。
【0035】sizeフィールドは、移動物体の大きさ
(外接矩形の幅と高さ:size)を記録するためのフ
ィールドである。
【0036】pointフィールドは、移動物体の代表
点座標(point)を記録するためのフィールドであ
る。
【0037】cntフィールドは、移動物体が静止して
いる時間に対応するカウンタ値(cnt)を記録するた
めのフィールドである。
【0038】flgフィールドは、当該テンプレートT
(j)の有効性を示すフラグ{flg(TRUE:有
効、FALSE:無効)}を記録するためのフィールド
である。
【0039】imageフィールドは、代表点座標(p
oint)を中心とする16×16平方画素の領域の原
画像(image)を記録するためのフィールドであ
る。
【0040】テンプレートT(j)は、各移動物体毎に
設定されており、図3に示すメモリ36に格納されてい
る。また、テンプレートT(j)は、図5に示すよう
に、ポインタp(j)(図5中、矢印で示す。)によっ
て連結されており、仮想的に単方向に並べられている。
すなわち、テンプレートT(j)は、単方向リスト構造
を有している。なお、テンプレートT(j)の番号
(j)は、単方向に並べられたテンプレートT(j)の
順番を便宜的に示したものである。
【0041】テンプレートT(j)は、任意の順番(例
えば、作成された順番)でメモリ36に格納されてい
る。すなわち、番号(j)順には並べられていない。こ
のため、ポインタp(j)によって、次の番号(j+
1)のテンプレートT(j+1)が格納されているメモ
リ36上のアドレスを指定することによって、テンプレ
ートT(j)が番号(j)順に配列される。
【0042】また、最後のテンプレートT(Nj−1)
のポインタp(Nj−1)には、それ以上テンプレート
T(j)が存在しないことを示す終端記号(NULL)
が設定されている。
【0043】なお、メモリ36には、テンプレートT
(j)のリスト構造を管理するための管理構造体Taが
格納されている。この管理構造体Taには、先頭のテン
プレートT(0)へのポインタp(head)、および
最後のテンプレートT(Nj−1)へのポインタp(t
ail)が記録されている。従って、この管理構造体T
aから得られるポインタp(head)およびポインタ
p(tail)によって、テンプレートT(j)の仮想
配列を構成することができる。
【0044】『落石監視処理』次に、図3の画像伝送処
理装置30の、主に、演算制御部40における落石を監
視するための処理について、図6のフローチャートを参
照しながら説明する。
【0045】この処理においては、落石の発生に伴っ
て、落下石Cがある時点において路面19上に侵入し、
その後、その全部または一部が路面19上に静止する特
性を利用して、落石発生の有無を検出するようにしてい
る(図2参照)。
【0046】まず、ステップS11において、演算制御
部40は、テンプレートT(j)を初期化する処理を行
う。具体的には、図5に示す管理構造体Taのポインタ
p(head)およびポインタp(tail)に終端記
号(NULL)を書き込む。これによって、登録された
テンプレートT(j)が存在しないこととなる。
【0047】続くステップS12において、演算制御部
40は、CCDカメラ22で撮像され、フレームメモリ
34に格納されている最新の画像データDaを取り込
む。そして、この画像データDaを背景画像(BKG)
として格納する(BKG←Da)。
【0048】次のステップS13において、演算制御部
40は、CCDカメラ22で新たに撮像され、フレーム
メモリ34に格納されている最新の画像データDaを取
り込む。そして、この画像データDaを比較対象画像
(IMG)として格納する(IMG←Da)。
【0049】これに続いて、ステップS14において、
落石の有無を検知する処理{判定結果BがTRUE(落
石有り)であるか、または、FALSE(落石無し)で
あるかを判定する処理}を行う(このステップS14の
処理については後述する。)。
【0050】そして、続くステップS15において、落
石の有無を確認する処理を行う。具体的には、前記ステ
ップS14で得られた判定結果BがB=TRUEである
か、B=FALSEであるかを確認し、B=TRUEで
あった場合には、次のステップS16に移行し、一方、
B=FALSEであった場合には、ステップS16の後
段のステップS17に移行する。
【0051】ステップS16において、演算制御部40
は、画像圧縮部42からの画像データDa′を取り込
み、これを判定結果B(落石が発生していることを示す
情報)や、落石が発生している落石監視装置12(i)
を識別するためのコード等とともに、通知データDbと
して出力する。
【0052】この通知データDbは、通信網14を介し
て表示処理装置16に供給され、これに伴って表示処理
装置16では、警報音を発する処理、落石予想領域20
の画像情報等の表示処理等が行われる。なお、前記ステ
ップS14で落石の発生が検知されなかった場合にも、
例えば所定の時間毎に、表示処理装置16に通知データ
Dbを供給するようにしてもよい。
【0053】ステップS17において、演算制御部40
は、背景画像(BKG)を更新する処理を行う。具体的
には、背景画像(BKG)を前記ステップS13で得ら
れた比較対象画像(IMG)で置き換えて新たな背景画
像(BKG)として格納する(BKG←IMG)。
【0054】このステップS17の処理の後、ステップ
S13の処理に戻る。
【0055】『落石検知処理』次に、ステップS14の
処理(落石検知処理)について図7を参照しながら説明
する。
【0056】ステップS14においては、落石判定処理
(ステップS21:図8)、移動物体検出処理(ステッ
プS22:図9)およびテンプレート更新処理(ステッ
プS23:図10)が順次行われる。
【0057】『落石判定処理』まず、ステップS21の
落石判定処理について図8を参照しながら説明する。こ
の落石判定処理は、すでに登録されているテンプレート
T(j)に対応する移動物体が落下石Cであるかどうか
を判定する処理であり、演算制御部40の判定手段を構
成している。
【0058】初めに、ステップS31において、演算制
御部40は、判定結果Bを初期値であるFALSE(落
石無し)に設定する処理(判定結果Bの初期化処理)を
行う(B←FALSE)。
【0059】続いて、各テンプレートT(j)に対する
判定処理を開始する。具体的には、まず、ステップS3
2において、登録されているテンプレートT(j)のう
ち、番号(j)が最も小さいテンプレート{すなわち、
図5に示す管理構造体Taのポインタp(head)で
指定されるテンプレート}T(0)を選択し、これを選
択テンプレート(tmp)として記憶する{tmp←T
(0)}。なお、ポインタp(head)が終端記号
(NULL)である場合には、このステップS21の落
石判定処理を終了する。
【0060】次のステップS33およびS34におい
て、演算制御部40は、前記ステップS32または後述
するステップS40で選択された選択テンプレート(t
mp)に登録されている移動物体が移動している(移動
中である)かどうかを判定する処理を行う。
【0061】具体的には、まず、ステップS33におい
て、ステップS13(図6参照)で得られた比較対象画
像(IMG)から、選択テンプレート(tmp)中の代
表点座標(point)(後述するステップS73で求
められる。)を中心とする16×16平方画素の領域の
画像を切り取り、この画像と選択テンプレート(tm
p)中の原画像(image)(後述するステップS7
3で得られる。)を比較して正規化相関係数(画像の類
似性を表し、類似性の高さに応じて0〜1の値をと
る。)を求める。すなわち、時間を隔てて得られた2つ
の画像中の、特定の移動物体に対応する同じ座標範囲に
含まれる画像どうしを比較することによって正規化相関
係数を求める。
【0062】そして、続くステップS34において、正
規化相関係数の値を所定値(例えば、0.99)と比較
する処理を行い、この正規化相関係数の値が0.99以
上であれば、移動物体が静止している(NO)と判定
し、一方、正規化相関係数の値が0.99未満であれ
ば、移動物体が移動している(YES)と判定する。
【0063】これらステップS33およびS34の処理
について、CCDカメラ22で実際に取得される画像と
して、画像A1〜A3(図11〜図13参照)を例に挙
げて説明すると、図11に示す画像A1を原画像(im
age)が含まれる画像とし、図12に示す画像A2を
比較対象画像(IMG)とした場合、画像A1中の車両
Mは移動中であると判定される。
【0064】また、図12に示す画像A2を原画像(i
mage)が含まれる画像とし、図13に示す画像A3
を比較対象画像(IMG)とした場合、画像A2中の車
両Mは移動中であると判定されるが、これに対して、落
下石Cおよび崖Eは静止していると判定される。
【0065】ステップS34における判定結果がYES
(移動物体が移動中)であった場合には、ステップS3
5に移行する。このステップS35において、演算制御
部40は、選択テンプレート(tmp)中のフラグ(f
lg)をFALSE(無効)にする処理を行う(flg
←FALSE)。そして、このステップS35の後、ス
テップS39に移行する。なお、フラグ(flg)の初
期値はTRUE(有効)である。
【0066】一方、ステップS34における判定結果が
NO(移動物体が静止中)であった場合には、ステップ
S36に移行する。このステップS36において、演算
制御部40は、選択テンプレート(tmp)中のカウン
タ値(cnt)をカウントアップする処理(すなわち、
計時処理)を行う(cnt←cnt+1)。なお、カウ
ンタ値(cnt)の初期値は「0」である。
【0067】続くステップS37において、演算制御部
40は、カウンタ値(cnt)が所定の判定値(例え
ば、30秒に対応するカウンタ値:Tmax)に到達し
ているかどうか(すなわち、移動物体が30秒以上静止
しているかどうか)を判定する処理を行う。
【0068】このステップS37において、カウンタ値
(cnt)が判定値(Tmax)に到達している(YE
S)と判定された場合には、次のステップS38におい
て、判定結果BをTRUE(落石有り)とし(B←TR
UE)、その後、ステップS39に移行する。一方、カ
ウンタ値(cnt)が判定値(Tmax)に到達してい
ない(NO)と判定された場合には、ステップS38の
処理を行わずにステップS39に移行する。
【0069】すなわち、テンプレートT(j)に登録さ
れているすべての移動物体のうち、静止時間が30秒以
上のものが1つでもあれば、判定結果BはTRUE(落
石有り)とされ、前記ステップS16(図6参照)にお
ける通知データDbの出力処理が行われる。
【0070】ステップS39において、演算制御部40
は、ステップS21の処理(落石判定処理)を終了すべ
きかどうかを判定する。具体的には、選択テンプレート
(tmp)として設定されているテンプレートT(j)
が最後のテンプレートT(Nj−1)であるかどうか
{すなわち、ポインタp(j)に終端記号(NULL)
が設定されているかどうか}を判定し、ポインタp
(j)が終端記号(NULL)である場合(YES)に
は、ステップS21の処理を終了する。一方、選択テン
プレート(tmp)の番号(j)が終端記号(NUL
L)ではない場合(NO)には、次のステップS40に
移行する。
【0071】ステップS40においては、それまでに選
択テンプレート(tmp)として設定されていたテンプ
レートT(j)の次に番号(j)が大きいテンプレート
{すなわち、ポインタp(j)で指示されるテンプレー
ト}T(j+1)を選択し、これを新たな選択テンプレ
ート(tmp)として記憶する{tmp←T(j+
1)}。なお、このとき、元の選択テンプレート(tm
p)の保存処理{リンクするテンプレートT(j)への
書き込み処理}も行われる。そして、このステップS4
0の処理が終わると、ステップS33の処理に戻り、新
たな選択テンプレート(tmp)に対する処理を行う。
【0072】『移動物体検出処理』次に、図7中、ステ
ップS22の移動物体検出処理について、図9を参照し
ながら説明する。この移動物体検出処理は、新たな移動
物体を検出し、これをテンプレートT(j)に登録する
処理であり、演算制御部40の画像解析手段を構成して
いる。
【0073】まず、ステップS51において、演算制御
部40は、前記ステップS12(またはステップS1
7)およびステップS13(図6参照)でそれぞれ求め
られた背景画像(BKG)と比較対象画像(IMG)と
の差(すなわち、所定の時間を隔てて取得された2つの
画像の差)の絶対値を差分画像(DIF)として求める
(DIF←|IMG−BKG|)。このようにして求め
られた差分画像(DIF)においては、移動物体の現在
の位置と過去の位置に高輝度の塊状の領域が存在してい
る。
【0074】次のステップS52において、演算制御部
40は、登録されているテンプレートT(j)のうち、
番号(j)が最も小さいテンプレート{すなわち、図5
に示す管理構造体Taのポインタp(head)で指定
されるテンプレート}T(0)を選択して選択テンプレ
ート(tmp)として記憶する{tmp←T(0)}。
なお、ポインタp(head)が終端記号(NULL)
である場合には、次のステップS53〜S55の処理は
行わない。
【0075】続くステップS53において、前記ステッ
プS52または後述するステップS55で選択された選
択テンプレート(tmp)中の位置(pos)および大
きさ(size)で定められる差分画像(DIF)上の
領域(移動物体の過去の位置)を特定し、この領域に含
まれる差分画像(DIF)の値をゼロ値(0)に設定す
る。この場合、差分画像(DIF)においては、移動物
体の現在の位置にのみ高輝度の塊状の領域が存在するこ
ととなる。
【0076】このようにして得られた差分画像(DI
F)について、CCDカメラ22で実際に取得される画
像の例としての画像A1〜A4(図11〜図14参照)
に基づいて説明する。
【0077】図11に示す画像A1を背景画像(BK
G)とし、図12に示す画像A2を比較対象画像(IM
G)とした場合、これらから求められる差分画像(DI
F)は、図14の画像A4に示すように、図12の画像
A2中の車両M、各落下石Cおよび崖Eが塊として強調
されている。なお、図11の画像A1中の車両Mは、前
記ステップS53において消去されている。
【0078】一方、図12に示す画像A2を背景画像
(BKG)とし、図13に示す画像A3を比較対象画像
(IMG)とした場合、差分画像(DIF)において
は、塊として強調されるものは存在しない。すなわち、
図13の画像A3中には、新たな移動物体として抽出さ
れる物体は存在しないこととなる。
【0079】次に、ステップS54において、演算制御
部40は、選択テンプレート(tmp)のポインタp
(j)が終端記号(NULL)である(YES)か、ま
たは、終端記号(NULL)ではない(NO)かを判定
し、判定結果がYESであった場合には、ステップS5
6に移行して、移動物体を抽出する処理を開始する。一
方、判定結果がNOであった場合には、次のステップS
55に移行する。
【0080】ステップS55においては、それまでに選
択テンプレート(tmp)として設定されていたテンプ
レートT(j)の次に番号(j)が大きいテンプレート
{すなわち、ポインタp(j)で指示されるテンプレー
ト}T(j+1)を選択し、これを新たな選択テンプレ
ート(tmp)として設定する{tmp←T(j+
1)}。そして、このステップS55の処理の後、前記
ステップS53の処理に戻る。
【0081】ステップS56において、演算制御部40
は、差分画像(DIF)を2値化する処理を行う。
【0082】さらに、ステップS57において、2値化
された差分画像(DIF)に対するラベリング処理を行
う。すなわち、2値化された差分画像(DIF)中の各
移動物体に対応する外接矩形を求めるとともに、この外
接矩形にラベル番号k(k=1〜Nk)を付ける。この
処理によって、移動物体(例えば、図14の画像A4中
の車両M、各落下石Cおよび崖E)が1つ1つの塊とし
て抽出される。
【0083】続いて、演算制御部40は、各移動物体の
有効/無効を判定する処理を行う。まず、ステップS5
8において、ラベル番号kを1に設定する処理を行う
(k←1)。
【0084】次いで、ステップS59において、前記ス
テップS58または後述するステップS61で設定され
たラベル番号kが付された移動物体をその面積に基づい
て評価する。具体的には、前記ステップS57において
移動物体として抽出された塊(外接矩形)の面積Sを求
め、この面積Sが所定の基準面積Sthより大きい(S
≧Sth)かどうかを判定する処理を行う。なお、この
基準面積Sthは、CCDカメラ22の設置条件等に依
存して決められる値であり、例えば、Sth=50平方
画素である。
【0085】ステップS59において、塊の面積Sが基
準面積Sth以上である(YES:有効)と判定された
場合には、次のステップS60において、この塊に対応
する移動物体をテンプレートT(j)に登録する処理を
行う。
【0086】具体的には、前記ステップS57で得られ
た外接矩形の位置(pos)および大きさ(size)
を、それぞれ、posフィールドおよびsizeフィー
ルドに書き込んでテンプレートT(j)を作成し、この
テンプレートT(j)をすでに存在しているテンプレー
トT(j)の配列の末尾に繋ぐ。
【0087】すなわち、既存の末尾のテンプレートT
(Nj−1){図5に示す管理構造体Taのポインタp
(tail)で指定されているテンプレートT(j)}
のポインタp(Nj−1)に、新たに作成されたテンプ
レートT(Nj)のアドレスを設定するとともに、この
テンプレートT(Nj)のポインタp(Nj)に、終端
記号(NULL)を設定する。また、管理構造体Taの
ポインタp(tail)として、このテンプレートT
(Nj)のアドレスを登録する。
【0088】このステップS60の後、ステップS61
に移行する。なお、前記ステップS59において、塊の
面積Sが基準面積Sth未満である(NO:無効)と判
定された場合には、ステップS60の処理は行わずにス
テップS61に移行する。この場合、移動物体は、ノイ
ズ画像として処理される。
【0089】ステップS61において、演算制御部40
は、ラベル番号kに1を加える処理を行う(k←k+
1)。そして、続くステップS62において、新たに設
定されたラベル番号kに対応する移動物体が存在するか
どうかを判定する。移動物体が存在する場合(YES)
には、前記ステップS59に戻り、一方、移動物体が存
在しない場合(NO)には、ステップS22の処理(移
動物体検出処理)を終了する。
【0090】『テンプレート更新処理』次に、図7中、
ステップS23のテンプレート更新処理について、図1
0を参照しながら説明する。このテンプレート更新処理
は、登録されているテンプレートT(j)を更新し、ま
たは、削除する処理である。
【0091】まず、ステップS71において、演算制御
部40は、登録されているテンプレートT(j)のう
ち、番号(j)が最も小さいテンプレート{すなわち、
図5に示す管理構造体Taのポインタp(head)で
指定されるテンプレート}T(0)を選択して選択テン
プレート(tmp)として記憶する{tmp←T
(0)}。なお、ポインタp(head)が終端記号
(NULL)である場合には、このステップS23のテ
ンプレート更新処理を終了する。
【0092】続くステップS72において、前記ステッ
プS71または後述するステップS76で選択された選
択テンプレート(tmp)中のフラグ(flg)(図8
中のステップS35で設定されている。)がTRUE
(有効)であるか、または、FALSE(無効)である
かを判定(確認)する。
【0093】このステップS72において、フラグ(f
lg)がTRUEであると判定された場合には、ステッ
プS73に移行する。
【0094】ステップS73において、演算制御部40
は、移動物体の画像を原画像(image)として選択
テンプレート(tmp)に登録する処理を行う。すなわ
ち、新規のテンプレートT(j)に対する原画像(im
age)の登録処理、または、既存のテンプレートT
(j)に対する原画像(image)の更新処理を行
う。
【0095】具体的には、図15に示すように、まず、
ステップS13およびS17(図6参照)でそれぞれ得
られた比較対象画像(IMG)および背景画像(BK
G)から、選択テンプレート(tmp)中の位置(po
s)および大きさ(size)(ステップS60で登録
されている。)で定められる移動物体(落下石C、車両
M等)の外接矩形の範囲Wを特定する。そして、この範
囲Wから、16×16平方画素の同じ領域wの画像w
a、wbをそれぞれ切り取る。
【0096】この場合、16×16平方画素の領域wを
上または下、および左または右に1画素単位でずらしな
がら、範囲W内のすべての領域wにおいて画像wa、w
bを切り取るようにする。例えば、範囲Wの大きさが9
0×40画素である場合には、領域wの数は、1875
[={90−(16−1)}×{40−(16−
1)}]個となる。
【0097】次いで、各領域w毎に切り取った画像w
a、wbどうしを比較して正規化相関係数を求め、さら
に、求められたすべての正規化相関係数どうしを比較し
て、正規化相関係数が最小となる領域(画像wa、wb
の不一致性が最も顕著となる領域)wを抽出する。そし
て、この領域wの中心座標を代表点座標(point)
としてpointフィールドに書き込む。なお、外接矩
形の範囲Wの高さまたは幅が16画素に満たない場合に
は、この範囲Wの重心位置を代表点座標(point)
とする。
【0098】この場合、正規化相関係数は、画像wa、
wbの濃淡の分布に基づいて求められている。さらに、
正規化相関係数が最小となる領域wは、主に、移動物体
と背景の境界部分に跨る領域(例えば、図15中、領域
w′)である。このため、輝度の値が近い画像どうし
(例えば、車両の屋根部分の画像と、路面の画像)を同
じ画像であると誤って判断してしまうことが回避され
る。
【0099】なお、ステップS73においては、既存の
テンプレート{既に代表点座標(point)が記録さ
れているテンプレート}T(j)に対しては、代表点座
標(point)の更新処理は行わない。
【0100】演算制御部40は、前記代表点座標(po
int)の設定に続いて、原画像(image)の登録
処理を行う。具体的には、比較対象画像(IMG)か
ら、pointフィールドに書き込まれた前記代表点座
標(point)を中心とする16×16平方画素の領
域の画像を切り取り、これを原画像(image)とし
てimageフィールドに書き込む。
【0101】前記ステップS72において、フラグ(f
lg)がFALSEであると判定された場合には、ステ
ップS74に移行する。このステップS74において、
演算制御部40は、選択テンプレート(tmp){実際
には、これに対応するテンプレートT(j)}を削除す
る処理を行う。すなわち、図14に示す例では、画像A
4中の車両Mに対応するテンプレートT(j)は削除さ
れる。
【0102】このステップS74においては、削除しよ
うとするテンプレートT(j)の1つ前のテンプレート
T(j−1)におけるポインタp(j−1)として、前
記テンプレートT(j)の1つ後のテンプレートT(j
+1)のアドレスを設定する。この処理によって、配列
構造からテンプレートT(j)が外される。
【0103】なお、削除しようとするテンプレートT
(j)が最後のテンプレートT(Nj−1)である場合
には、その1つ前のテンプレートT(Nj−2)におけ
るポインタp(Nj−2)に終端記号(NULL)を設
定する。そして、図5に示す管理構造体Taのポインタ
p(tail)として、このテンプレートT(Nj−
2)のアドレスを設定する。また、削除しようとするテ
ンプレートT(j)が最初のテンプレートT(0)であ
る場合には、管理構造体Taのポインタp(head)
として、その1つ後のテンプレートT(1)のアドレス
を設定する。
【0104】ステップS73またはS74の処理が行わ
れた後、ステップS75に移行する。このステップS7
5において、演算制御部40は、選択テンプレート(t
mp)のポインタp(j)が終端記号(NULL)であ
る(YES)か、または、終端記号(NULL)ではな
い(NO)かを判定し、判定結果がYESであった場合
には、ステップS23の処理(移動物体検出処理)を終
了し、一方、判定結果がNOであった場合には、次のス
テップS76に移行する。
【0105】ステップS76においては、それまでに選
択テンプレート(tmp)として設定されていたテンプ
レートT(j)の次に番号(j)が大きいテンプレート
{すなわち、ポインタp(j)で指示されるテンプレー
ト}T(j+1)を選択し、これを新たな選択テンプレ
ート(tmp)として設定する{tmp←T(j+
1)}。なお、このとき、元の選択テンプレート(tm
p)の保存処理{リンクするテンプレートT(j)への
書き込み処理}も行われる。そして、このステップS7
6の処理の後、前記ステップS72の処理に戻る。
【0106】このように、この発明の一実施の形態に係
る落石監視システム10においては、落石予想領域20
を見渡せる位置に設置されたCCDカメラ22によって
取得された前記落石予想領域20の画像に基づいて、落
石の有無を監視することができる。すなわち、監視現場
における落石予想領域20に近接する場所には、CCD
カメラ22を設置するだけでよいため、設置コストの低
減および設置作業の容易化が実現される。
【0107】この場合、CCDカメラ22は、落石予想
領域20に対して非接触であるため、落石によって損傷
を受けることがない。従って、落石の発生後でも、継続
して使用することができる。すなわち、長期間の、さら
には、半永久的な装置寿命を実現することができる。
【0108】また、落石監視装置12(i)によって落
石の発生が検知されると、その情報は、落石予想領域2
0の画像情報とともに、監視事務所に設置された表示処
理装置16に供給される。このため、監視事務所に駐在
する監視員は、迅速に災害対応業務を遂行することがで
きる。
【0109】さらに、監視員は、表示処理装置16の画
面に表示された落石予想領域20の画像情報を確認する
ことによって、落石発生の有無を的確に判断することが
できる。このため、路面19上の駐停車車両等を落下石
Cとして誤検知するようなことも回避される。
【0110】また、監視現場の具体的な状況を、遠隔的
にしかも速やかに把握することが可能であるため、パト
ロールの回数を減らしたり、さらには、パトロールを不
要とすることも可能である。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、容易かつ低コストで設
置することができるとともに耐久性に優れ、しかも、監
視現場を遠隔的に監視することが可能な落石監視システ
ムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る落石監視システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の落石監視システムを構成する落石監視装
置が設置された監視現場の一例を示す図である。
【図3】図1の落石監視システムを構成する画像伝送処
理装置を示すブロック図である。
【図4】移動物体の情報が記録されるテンプレートを示
す図である。
【図5】図4のテンプレートの配列構造を示す図であ
る。
【図6】図3の画像伝送処理装置の、主に、演算制御部
における落石を監視するための処理を示すフローチャー
トである。
【図7】図6のフローチャート中の落石検知処理を示す
フローチャートである。
【図8】図7のフローチャート中の落石判定処理を示す
フローチャートである。
【図9】図7のフローチャート中の移動物体検出処理を
示すフローチャートである。
【図10】図7のフローチャート中のテンプレート更新
処理を示すフローチャートである。
【図11】CCDカメラで実際に取得される画像の例を
示す図である。
【図12】CCDカメラで実際に取得される画像の例を
示す図である。
【図13】CCDカメラで実際に取得される画像の例を
示す図である。
【図14】図11の画像と、図12の画像との差として
得られた差分画像の例を示す図である。
【図15】移動物体の代表点座標を求めるための処理を
示す説明図である。
【符号の説明】
10…落石監視システム 12(i)…落石監
視装置 14…通信網 16…表示処理装置 20…落石予想領域 22…CCDカメラ 30…画像伝送処理装置 32…画像入力部 34…フレームメモリ 36…メモリ 40…演算制御部 42…画像圧縮部 44…I/O制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−211700(JP,A) 特開 平6−231252(JP,A) 特開 平8−241480(JP,A) 特開 平8−77487(JP,A) 特開 昭56−157862(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 21/00 G01B 11/00 G06T 7/00 H04N 7/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】落石を監視しようとする領域の画像を取得
    する画像取得手段と、 前記画像取得手段によって取得された画像を解析して移
    動物体を抽出する画像解析手段と、 前記画像解析手段によって抽出された移動物体が落下石
    であるかどうかを判定する判定手段とをし、 前記画像解析手段は、 前記画像取得手段によって時間を隔てて取得された2つ
    の画像から移動物体を抽出し、 抽出した移動物体の領域内から、所定画素数からなる小
    領域の画像を切り取り、前記移動物体の領域全体にわた
    って、前記2つの画像中の先に取得された画像との相関
    をとり、相関が最小となる小領域を特定し、 前記判定手段は、 さらに時間を隔てて取得された新たな画像中、前記特定
    された小領域と同じ位置にある小領域の画像と、前記移
    動物体の前記特定された小領域の画像との相関をとり、
    相関が所定以上であった場合に前記移動物体が落下石で
    あると判定 することを特徴とする落石監視システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の落石監視システムにおい
    て、 前記画像解析手段は、前記2つの画像から差分画像を求
    め、さらに、この差分画像を2値化し、ラベリングする
    ことによって前記移動物体を抽出することを特徴とする
    落石監視システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の落石監視システム
    において、 前記判定手段は、前記移動物体が所定時間以上停止して
    いるかどうかに基づいて、該移動物体が落下石であるか
    どうかを判定することを特徴とする落石監視システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜のいずれか1項に記載の落石
    監視システムにおいて、 前記判定手段における判定結果や、前記画像取得手段に
    よって取得された画像等を表示する表示処理手段を有す
    ることを特徴とする落石監視システム。
  5. 【請求項5】請求項記載の落石監視システムにおい
    て、 前記画像取得手段、前記画像解析手段および前記判定手
    段は、複数の監視現場に設置されて、前記表示処理手段
    とそれぞれ通信網を介して接続されていることを特徴と
    する落石監視システム。
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