JP3513354B2 - スキャナー装置 - Google Patents

スキャナー装置

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JP3513354B2
JP3513354B2 JP03536097A JP3536097A JP3513354B2 JP 3513354 B2 JP3513354 B2 JP 3513354B2 JP 03536097 A JP03536097 A JP 03536097A JP 3536097 A JP3536097 A JP 3536097A JP 3513354 B2 JP3513354 B2 JP 3513354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナー装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネガまたはポジの現像済み銀塩式フィル
ムは、ラボショップに依頼して、所望サイズに焼き増し
するか、プロジェクター用としてスライドのマウンター
に収納してユーザに提供するサービスが現在行われてい
る。
【0003】また、プリント写真を含む反射原稿は光電
変換素子を移動しつつ、画像読取りを行う専用のスキャ
ナー装置を使用して、パソコン等に読取り画像情報を収
納し、所定の画像処理後にインクジェットプリンターを
含む各種のデジタル出力装置で出力することがおこなわ
れている。
【0004】一方、現像済み銀塩式フィルムをケースに
内蔵したAPSフィルム(ADVANCEDPHOTO SYSTEM)は、
例えば36枚撮りのフィルムを外光を遮断したケース内
に捲回状態で収納し、撮影後にラボショップにおいて現
像処理した後に、再びケース内にフィルムを捲回状態で
収納し、撮影駒を全てインデックス番号とともにプリン
トした所謂インデックスプリントとともにユーザに提供
するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような事情から、
この新規格フィルムはラボショップに依頼せざるを得な
い。また上記の反射原稿と135フィルムを含む銀塩式
写真フィルムとスライドマウント入りのリバーシブルフ
ィルムの全てのアナログ画像を光電デジタル変換するよ
うにして、上記のデジタルプリンターで出力できるよう
にするためには多くの種類、形式のスキャナー装置が必
要となり、実際には実施困難となる問題がある。
【0006】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
てなされたものであり、ネガまたはポジの現像済み銀塩
式フィルムと、反射原稿と、現像済み銀塩式フィルムを
ケースに内蔵した新規格フィルムの全てを扱うことがで
き、しかも操作性に優れたスキャナー装置の提供を目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、現像済長尺銀
塩式の第1のフィルムを直接装着して前記第1のフィル
ムの画像を読取る第1の画像読取り部と、反射原稿の
像を読取る第2の画像読取り部と、現像済長尺銀塩式の
第2のフィルムが巻き取り状態で収納されているケース
を装着して前記第2のフィルムの画像を読取る第3の画
像読取り部とを具備したスキャナー装置であって、前記
スキャナー装置の外形を形成する基部と、前記基部の操
作側の面に凸部を設け、前記凸部には前記操作側の面に
略平行の貫通孔を設け、前記貫通孔に前記第1のフィル
ムを装着して搬送する第1の搬送手段と、前記基部の前
記操作側の面に前記貫通孔と略平行の細長開口部を設
け、前記細長開口部から前記反射原稿を挿入及び排出す
第2の搬送手段と、前記基部の前記操作側の面で前記
第1のフィルムが装着されたときに隠れる位置に設け
た、前記第2のフィルムが巻き取り状態で収納されてい
る前記ケースの装着部と、から構成したことを特徴とし
ている。
【0008】また、第3の画像読取り部に対して前記第
2のフィルムの走行を行わせるために前記操作側の面に
対して略直交するように走行させる搬送部を備えた第3
の搬送手段を配設することを特徴としている。
【0009】また、前記操作側の面の表面において、装
置の電源投入状態を示す表示手段を配設することを特徴
としている。
【0010】また、前記第3の搬送手段に対して前記
ースの装着部を、前記操作側の面から前方に移動可能に
構成するとともに、前記ケースの装着部の操作用のスイ
ッチを前記操作側の面に配設することを特徴としてい
る。
【0011】また、前記操作側の面において、さらに前
記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段と前記第3の搬
送手段の動作状況を表示する表示手段を配置することを
特徴としている。
【0012】また、前記第1の画像読取り部と前記第3
の画像読取り部とに設けられる光電変換素子と光学系を
共通に使用するために、前記第1の画像読取り部と前記
第1の搬送手段との間の第1の光軸と、前記第3の画像
読取り部と前記第3の搬送手段との間の前記第1の光軸
に直交する第2の光軸を選択設定する光路変換手段とを
具備することを特徴としている。
【0013】また、前記第1の搬送手段はさらに、1駒
に切断された前記第1のフィルムを収納したスライド用
マウントを搬送する手段を有し、前記第1の画像読取り
部で前記スライド用マウントに収納された前記1駒に切
断された前記第1のフィルムの画像を読取ることを特徴
としている。
【0014】そして、前記第2のフィルムと前記ケース
は、APS( ADVANCED PHOTO SYSTEM )規格に基づく
とを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る好適な実施
形態について添付の各図面を参照して詳しく述べると、
先ず、図1は実施形態にかかる外観斜視図であって、ス
キャナー装置1を使用する際のシステムの全体構成を示
したものである。
【0016】本図において、スキャナー装置1は種々の
使い方があるが、その代表的な使用方法について、図1
のシステム全体構成図を参照して簡単に説明する。
【0017】このスキャナー装置1は、(a)ネガまた
はポジのカラー、モノクロのアナログ画像が記録された
画像記録媒体の主走査と副走査を行いつつ、(b)内蔵
の高解像度のラインイメージセンサを含む光電変換によ
りアナログ画像のアナログ・デジタル光電変換を行い、
(c)この光電変換で得られたデジタル信号をSCSI
等のインターフェースケーブル2を介してパソコン3の
画像処理部3aに送信し、(d)モニター装置であるデ
ィスプレイ装置4の画面4aにおいて読み取り画像の確
認を行いながら、マウス及びキーボード含む操作部3b
を使用してオペレータが合成、拡大、縮小、貼り付け等
を含む修正により好みの画像にしてから、(e)このよ
うにして得られた画像を本願出願人の提案になるインク
ジェット式プリンターを含む記録装置5により普通紙を
含む所定サイズの記録シート上にカラーまたはモノクロ
で出力するようにして所望のサイズに拡大縮小した記録
シートPを得る。
【0018】以上のような基本的な使用形態があり、こ
のスキャナー装置1が取り扱い可能なアナログ画像を有
する画像記録媒体の形式は大別して以下の4種類であ
る。
【0019】先ず、第1の画像記録媒体として、今現在
広く普及している銀塩式カメラに使用されるネガ及びボ
ジフィルムFであって、例えば36枚撮りの現像済みの
135フィルムを6駒分に分けて同じ長さに切断し、ネ
ガシートケースに収納されてからユーザに同時プリント
とともに渡される、6駒分に連続しているフィルムFが
ある。
【0020】尚、現像済みの切断前の連続した36枚撮
り135フィルムについても、少なくとも機構上は取り
扱えるように配慮されている。
【0021】一方、第2の画像記録媒体としては、主に
プロジェクターで使用可能にするために、現像済みのポ
ジ(リバーシブル)フィルムを1駒毎に切断し、スライ
ドマウンターに収納されたスライドマウンター入りフィ
ルムMFがある。
【0022】また、第3の画像記録媒体として、カラー
またはモロクロの銀塩写真及び各種印刷物であって、表
面にアナログ画像を記録した反射読取される反射原稿G
があり、例えばパノラマ写真を長手方向に矢印方向に挿
入して読取りを行うようにした原稿Gがある。
【0023】そして、第4の画像記録媒体として、新規
格フィルムであるAPS(ADVANCEDPHOTO SYSTEM)フィ
ルムCFがある。このAPSフィルムCFは、周知のも
のであるが、簡単に説明すると例えば40枚撮りのフィ
ルムを内蔵スプールに巻いておき、外光を遮断したケー
ス内に収納し、カメラ撮影後にラボショップにおいて現
像依頼処理後に、再びケース内にフィルムを捲回状態で
収納し、撮影駒を全てインデックス番号とともにプリン
トした所謂インデックスプリントとともに、ユーザに提
供するものである。したがって、所望の写真を得るため
には所望の駒写真のインデックス番号をユーザが指定す
る。
【0024】以上説明の第1から第4の画像記録媒体に
ついて、このスキャナー装置1は全て取り扱い可能であ
る。以下に夫々の画像記録媒体の操作手順について図1
を参照して、概略説明する。
【0025】先ず、第1の画像記録媒体である135フ
ィルムを含むフィルムFを取り扱うためには、連続フィ
ルムユニット100を使用する。この連続フィルムユニ
ット100は、スキャナー装置1に対して自動的に装填
可能に構成されている。
【0026】このために、ユニット100はスキャナー
装置1の前面部1aにおいて図示のように左右に開口す
るように設けられた破線図示の右開口部13から矢印方
向に挿入可能に設けられており、装置1の右開口部13
の近傍に配設されたセンサk3であって、フィルムの上
下端部に形成されているバーコード読取りの検出を兼ね
る光学式センサにより連続フィルムユニット100の有
り状態が検出されると、この検出結果を受けて内蔵の後
述する第2モータm2の自動起動が行われて、実線で示
される左開口部14にユニット100の挿入端が位置す
るまで搬送され、左開口部14において自動停止するよ
うに構成されている。
【0027】この連続フィルムユニット100を装置1
に装填した後に、例えば6駒分が連続するネガまたはポ
ジフィルムFを図中の矢印方向にユニット100に対し
て手動でセットすることにより、フィルムFの予備的な
副走査が行なわれ、フィルムFを正逆方向に搬送して副
走査を行うようにして、アナログ画像が記録された画像
記録媒体の主走査と副走査を行いつつ、上記の(b)内
蔵の高解像度のラインイメージセンサを含む光電変換に
よりアナログ画像の光電変換を行い、以下上記の(c)
から(e)の各動作を行い、インクジェット式プリンタ
ーを含む記録装置5により普通紙を含む所定サイズの記
録シート上に出力した記録シートPを得るように構成さ
れている。したがって、この連続フィルムユニット10
0は必要不可欠のものである。
【0028】また、第2の画像記録媒体であるスライド
マウンターに収納されたスライドマウンター入りフィル
ムMFを取り扱うためには、スライドフィルムユニット
200を上記の連続フィルムユニット100を装置1か
ら取り外した状態にして使用する。
【0029】このスライドフィルムユニット200は、
6個分のスライドマウンター入りフィルムMFを上部の
開口部からセットして所定位置に夫々留まるように収納
可能に構成されており、その全長は現像済みの6駒分の
連続フィルムFよりやや長く、またスライドフィルムユ
ニット200の前後方向の幅寸法は約5mmに設定され
ている。
【0030】一方で、上記の連続するフィルムFの幅寸
法は0.15mm前後であるために、後述する搬送のた
めの機能が双方に必要となる。
【0031】このスライドフィルムユニット200も、
上記の連続フィルムユニット100と同様に、スキャナ
ー装置1に対して自動的に装填可能であり、このために
スキャナー装置1の前面部1aにおいて図示のように左
右に開口するように設けられた破線図示の右開口部13
から矢印方向に挿入可能に設けられており、装置1の右
開口部13の近傍に配設された光学式センサによりスラ
イドフィルムユニット200有りの状態が検出される
と、この検出結果を受けて内蔵のモータの自動起動が行
われる。
【0032】この結果、図中の実線で示される左開口部
14を介してスライドユニット200が適宜図中の左側
に搬送されるようにして、例えば6個分のスライドマウ
ンター入りのマウントフィルムMFの予備的な副走査が
行なわれ、マウントフィルムMFを正逆方向に搬送して
副走査を行うようにして、上記の(b)内蔵の高解像度
のラインイメージセンサを含む光電変換によりアナログ
画像の光電変換を行い、以下(c)から(e)の各動作
を行い、インクジェット式プリンターを含む記録装置5
により普通紙を含む所定サイズの記録シート上に出力し
た記録シートPを得る。尚、連続フィルムユニット10
0に装填されて搬送されるフィルムFの乳剤面上に形成
されている画像と、スライドユニット200にセットさ
れるマウントフィルムMFの乳剤面上に形成されている
画像は、後述するラインイメージセンサ上の画像読取り
面からの距離が夫々異なるので、集光レンズには自動焦
点機構が備わっている。このために、フィルムFとマウ
ントフィルムMFの夫々を表裏逆にセットした場合で
も、画像に対する正確な合焦が可能となる。
【0033】また、第3の画像記録媒体である反射読取
原稿Gには、例えばパノラマ写真等のようにかなり横長
のものがある。このような原稿G及び通常の所謂サービ
ス版サイズの原稿Gは、図示のように装置1の前面1a
の下方部位に配設された原稿挿入排出口8を介して矢印
方向に挿入することで、自動吸引されて原稿の読取りを
行うように構成されている。そして、読み取り動作後に
同じ原稿挿入排出口8から外部に排出される。
【0034】したがって、装置1の前後方向に沿う外形
寸法はパノラマ写真の長手方向に沿う寸法を配慮して決
定されることになる。この原稿挿入排出口8には原稿G
を幅方向に規制する原稿幅調整板9であって、周知のよ
うに一方または双方を手動で移動することで中心位置か
ら離れるか遠くなる機構を備えた原稿幅調整板9が設け
られている。
【0035】そして、第4の画像記録媒体であるAPS
フィルムCFは、図中の破線で図示されるように装置1
の前面1aの左開口部14に隣接して配設されるAPS
フィルム用の装着部11に対して矢印方向にセットされ
る。このために、装置1には装着部11を前方に移動可
能にするための開口部10が設けられており、後述のよ
うに前方に移動した後に、装着部11の上面において形
成された装着穴部12を介してAPSフィルムCFのカ
ートリッジを収納可能に構成されている。
【0036】次に、装置1の前面1aの右角の上方部位
であって、上記の各ユニット100、200を装填した
ときに邪魔にならない部位には、装置1のオンオフ状態
を表示するパワーオンオフ用の表示器7であって、装置
1の背面1dまたは側面1b,1cに配設された主電源
スイッチのオン状態に応じて常時点灯する発光ダイオー
ド等からなる表示器7が設けられている。
【0037】また、上記の左右開口部13、14間の前
面1aには、左側から順番にAPSフィルムの動作状況
を表示する表示器15と、135フィルムを含む通常の
フィルムFとマウントフィルムMFの動作状況を表示す
る表示器16と、原稿Gの動作状況を表示する表示器1
7とが夫々配設されており、各使用モードにおける待機
状態をグリーンの常時点灯で表示し、正常動作をグリー
ン点滅で表示し、ジャミング発生等の動作不備等の異常
状態をレッドで点滅表示するように構成されている。
【0038】これら表示器15、16、17の下方部位
には上記のAPSフィルムCFの装着部11を開口部1
1から装置1の前方に移動するために押圧されるイジェ
クトスイッチ6が配設されている。
【0039】図2は、装置1の外観斜視図であって、原
稿読取りを終了し、エジェクトスイッチ6を押圧した後
の様子を示したものである。
【0040】本図において、既に説明済みの構成には同
一符号を付して説明を割愛し、未説明部分に限定して述
べると、エジェクトスイッチ6が押圧されると、後述の
装着部移動機構が起動し、APSフィルムCFの装着部
11が装置1の前面の開口部11を介して矢印D1方向
の前方に移動され、左開口部14を塞ぐようにする。し
たがって、この状態では少なくとも視覚的には他の媒体
を受け付けないようにできることになる。
【0041】この図示の状態では、装着部11の上部に
軸支されていた蓋体19が矢印方向に回動され、装着部
11の装着穴部12に対して、APSフィルムCFのフ
ィルム取出し口CFaが装置側に向かうようにして装着
できるようになる。これは、APSフィルム仕様のカメ
ラのフィルム装填に似ているので、間違いなく操作でき
る。
【0042】このようにして装着穴部12内にセットさ
れると装着部11に内蔵のマイクロスイッチによりAP
SフィルムCF有りが検出されて、この検出により装着
部移動機構が動作して、装着部11を矢印D2方向に移
動し、同時に蓋体19が閉じられる。装着穴部12には
切欠部12aが形成されており、フィルムのジャミング
発生時においてフィルムを上方に取出し可能にしてい
る。
【0043】図示の幅寸法Wと奥行き寸法Yと高さ寸法
Hとから規定される装置1の外形寸法は、例えばA4サ
イズの原稿用のフラットベッド式のスキャナー装置を載
置した状態で仕様することを配慮している。このため
に、フラットベッド式のスキャナー装置を載置した状態
で用いるときに、上記の各媒体の夫々の装填操作を装置
1の前面1a側から全て行えるようにしている。また、
積載したときに全体の高さ寸法Hが小さくなるように配
慮されている。
【0044】換言すると、後述する各搬送系と光学系
は、このような事情から設定されている。
【0045】尚、本実施形態によれば、大半を占める右
利きの人を対象にしている関係上、右側から各ユニット
を装着するようにしているが、左利きの人用に適宜設定
可能であることは言うまでもない。
【0046】続いて、図3(a)は連続フィルムユニッ
ト100を装置1に装着した状態を示した外観斜視図、
図3(b)はスライドフィルムユニット200を装置1
に装着した状態を示す外観斜視図である。
【0047】先ず、図3(a)において連続フィルムユ
ニット100が装置1の破線図示の右開口部13を介し
て装着されて所定位置に自動的に移動されると、図示の
ような状態になる。そこで、オペレータは135フィル
ムを含む所定のフィルムFを図示のように画像面を直に
手で触れないように把持して、連続フィルムユニット1
00の挿入部にセットする。すると、フィルムFは左開
口部14から正逆方向(矢印D方向)に搬送されつつ副
走査が行われる。
【0048】また、図3(b)において最大で6個分の
マウントフィルムMFが予めセットされたスライドフィ
ルムユニット200が装置1の破線図示の右開口部13
を介してに装着されると、図示のような状態になり、左
開口部14から一部が出るように正逆方向(矢印D方
向)に搬送が行われることで副走査が行われる。
【0049】以上のように構成することで、これらの状
態では少なくとも視覚的には新規にAPSフィルムCF
を扱うことはできないようにできる効果がある。
【0050】図4は、装置1の機構を示す外観斜視図で
あって、図1で既に説明済みの構成には同一符号を付し
て説明を割愛して述べる。
【0051】先ず、破線で示す原稿Gの読取り部20の
構成は以下のようである。ステッピングモータなどから
なる第1モータm1から動力を得るように構成されると
ともに、原稿面に直に触れる左右の弾性部21aにおい
てウレタン系のラバーを使用し、軸体21bに対して弾
性部21aを夫々固定したドライブローラ21と、この
ドライブローラ21に対して所定圧力で常時当接すると
ともにドライブローラ21の回動動作に追従して回動す
るアイドラー22とからなる一対のローラ対が設けられ
ており、下流側において同様のローラ対をさらに配設し
て2セット分を不図示の基部に配設している。
【0052】これらのローラ対の間には、低い温度で高
輝度を得ることができる2本の冷陰極管23が基部(不
図示)に対して固定されており、原稿Gの原稿面を照射
するように構成されている。
【0053】2本の冷陰極管23の上方部位には、原稿
Gの幅方向分の反射面24aを備えた反射ミラー24が
基部(不図示)に対して図示のように原稿面に対して4
5度の傾きで固定されており、2本の冷陰極管23で挟
まれる原稿面からの光軸L1を集光レンズ25に指向す
るように構成されており、基部に固定される所定解像度
のラインイメージCCD部26において集光するように
して、原稿面の主走査を行うように構成されている。
【0054】尚、これらは不図示の暗箱に収納されてお
り、外光を遮断している。また、原稿Gの搬送状態は図
示の位置に配設される発光受光ダイオードからなる光学
式のセンサK1とセンサK2で常時モニターされてお
り、原稿の有無と、読み取り動作の終了を検出可能にし
ている。原稿Gの読取り部20の構成は光源が移動する
形式のものであってもよい。
【0055】次に、一般の135フィルムFの読取り部
30の構成は以下のとおりである。不図示の基部にはス
テッピングモータのように正逆方向に回転駆動可能であ
って、かつ設定された駆動パルス数に応じて駆動される
第2モータm2が固定されており、この第2モータm2
に対して図中の実線で示した動力伝達機構を介して、図
示のように合計で4個の第1ドライブローラ32を正逆
可能に回動するように構成されている。
【0056】各第1ドライブローラ32は、フィルムF
の各駒の上下部位の画像記録部外側面に対して直に触れ
る位置にウレタン系のラバーを使用した弾性部32aを
上下に一対分軸体32bに設けている。
【0057】また、このように設けられる第1ドライブ
ローラ32の夫々に対向する位置にはアイドルローラ3
3が回動自由かつ付勢状態にされて上記のスライドフィ
ルムユニット200の幅である約5mmより少ない間隙
を維持するようにして、基部31で回動自在に配設され
ている。
【0058】一方、中央に位置する第1ドライブローラ
32の間には冷陰極管34が設けられており、フィルム
Fの画像を集光レンズ44に指向するようにして、基部
に固定される所定解像度のラインイメージCCD部46
において集光するようにして、フィルムFとマウントフ
ィルムMFの主走査と副走査を行うように構成されてい
る。尚、これらは後述する暗箱に収納されており、外光
が遮断されている。
【0059】また、集光レンズ44と冷陰極管34とを
結ぶ図中の一点鎖線図示の光軸L3の間には、反射ミラ
ー48を設けた光路変換機構40が第4モータm4によ
り、略45度分回動するように設けられており、実線図
示の位置と破線図示の位置に回動するようにして、光軸
L3を遮る状態と光軸L3が集光レンズ44に指向する
状態とにするように構成されている。
【0060】さらに、この光路変換機構40と集光レン
ズ44の間には、複数のフィルター42を備えたフィル
ター変換機構41が第5モータm5により回動されるよ
うに設けられており、フィルムFのネガ、ポジ及び各種
規格の画像濃度に応じて、適宜最適なフィルター42が
光軸L3の間に介在するように構成されている。
【0061】次に、第4の画像記録媒体であるAPSフ
ィルムCFの読取り部は以下のように構成されている。
【0062】APSフィルムCFを装着する上記の装着
部11の装着穴部12の底面には、マイクロスイッチか
らなるセンサK4が配設されている。また装着穴部12
の底面には破線図示のダボ部材61であって、APSフ
ィルムCFのフィルム巻取りスプールに係合するように
構成されている部材が回動自在に設けられており、装着
部11が実線図示の位置において、第7モータm7に対
して不図示の遊星歯車機構を介してこのダボ部材61が
噛合するように構成されている。
【0063】また、装着部11にはラック62が図示の
ように延設されており、このラック62に対して常時噛
合するピニオン63を出力軸に設けた第8モータm8の
正逆方向の駆動にともない装着部11を上記の装置1の
開口部10を介して図中の実線図示と破線図示の位置に
駆動するように構成されている。
【0064】この装着部11に装着した状態において、
APSフィルムCFのフィルム取出し口CFaの下流側
には冷陰極管64が配設されており、これと上記の光路
変換機構40を結ぶ光軸L2(一点鎖線図示)は光路変
換機構40が略45度分回動されて破線図示の位置に回
動した状態で、上記の集光レンズ44に指向するように
して、所定解像度のラインイメージCCD部46を上記
のフィルムF、MF用と共有するように構成されてい
る。
【0065】この冷陰極管64のさらに下流側には、ウ
レタンラバー系の弾性円筒部材を駆動部に有する駆動ロ
ーラ68が第9モータ9から動力を直接得るように設け
られており、この駆動ローラ68に対向するようにして
当接状態で設けられているアイドルローラ67との間で
APSフィルムCFのフィルム取出し口CFaから上記
の第7モータm7の駆動で送りだされるAPSフィルム
CFを挟持して一定速度で冷陰極管64を通過するよう
にして主走査と副走査を行う読取り動作を行うように構
成されている。
【0066】これら駆動ローラ68とアイドルローラ6
7のさらに下流側には上記の第9モータm9からクラッ
チ65を介して動力を得るようにした巻取りスプール6
6が配設されており、読取り後のAPSフィルムCFを
一旦この巻取りスプール66で全て巻き取るようにして
いる。
【0067】以上の読取り動作終了後に、第9モータm
9を逆転させ、APSフィルムを逆方向に送り出し適度
なバックテンションをAPSフィルムCFに発生しつつ
第7モータm7の駆動によりAPSフィルムCFのケー
ス内のスプールをダボ部材61により回動し、全てを収
納する。その後、開口部10から外部に排出する。
【0068】このように、カートリッジに収納されたス
プールで巻き取る構成のAPSフィルムCFにおいて、
上記のようにフィルム取出し方向に沿うように装着部1
1を移動することにより、フィルムのジャミング発生時
において、フィルムへの損傷を最少限度にすることがで
きるようになる。
【0069】具体的には、図1で示す表示器15がレッ
ドになると、中断し、装置1の天板を明け、上方からフ
ィルムを直接つかむことができるようになる。
【0070】図5は、図4の各読取り部の動作説明図で
ある。本図において、既に説明済みの構成には同一符号
を付して説明を割愛する。
【0071】先ず、原稿Gが読取り部20に挿入される
と、センサK1で原稿先端が検知され第1モータm1が
起動してドライブローラ21が反時計廻りに回転され、
原稿を2本の冷陰極管23に走向させ、原稿Gの幅方向
分の反射面24aを備えた反射ミラー24で光軸L1を
集光レンズ25に指向するようにしてCCD26にて読
取りを行う。このときドライブローラ21は、原稿面に
直に触れる位置にウレタン系のラバーであってシリコン
ラバーとの比較において粘着力の弱い材質を使用してい
るので常に清潔な状態を維持することができるので、ユ
ーザーの大切な原稿の汚れを防止できる。この読取りが
終了すると、第1モータ1が逆駆動されて排出される。
【0072】次に、一般のフィルムFは連続フィルムユ
ニット100にセットされ、またマウントフィルムMF
はスライドフィルムユニット200にセットされた後
に、センサK3により装着開始が検出されると、第2モ
ータm2が起動され4個の第1ドライブローラ32を回
動し、所定の読取り動作を行う。
【0073】このとき、各第1ドライブローラ32は、
フィルムFの各駒の画像記録部の外側面に対して直に触
れる位置にウレタン系のラバーを使用した弾性部32a
を上下に一対分軸体32bに設けているので汚れを防止
できる。
【0074】次に、第4の画像記録媒体であるAPSフ
ィルムCFの読取り動作は、装着部11が第8モータ8
の動作で実線図示の位置に移動されると、第7モータ7
が起動されて、APSフィルムCFのフィルム取出し口
CFaの下流側の冷陰極管64を通過し駆動ローラ68
とアイドルローラ67との間にAPSフィルムCFのフ
ィルムを送る。続いて、第9モータm9が起動されて、
駆動ローラ68とアイドルローラ67を駆動し、巻取り
スプール66で全て巻き取りつつ読取りを行う。以上の
読取り動作終了後に、第9モータm9を逆回転させ、逆
方向に送り出し適度なバックテンションをAPSフィル
ムCFに発生しつつ第7モータm7の駆動によりAPS
フィルムCFのケース内のスプールをダボ部材61によ
り回動して、全てを収納する。その後、開口部10から
外部に排出する。
【0075】次に、上述したようにスライドフィルムユ
ニット200は、6個分のスライドマウンター入りフィ
ルムMFを上部の開口部からセットして所定位置に留ま
るように収納可能に構成されており、その全長は現像済
みの6駒分の連続フィルムFよりやや長く、またスライ
ドフィルムユニット200の前後方向の幅寸法は約5m
mであり、連続フィルムFの幅寸法は0.15mm前後
であるために、ドライブローラ32とアイドルローラ3
3の空間は5mm以上にする必要があり、なおかつ各ユ
ニット100、200の双方を使用可能にする機構につ
き、図6の要部断面図と図7の要部断面図を参照して述
べる。尚、既に説明済みの構成には同一符号を付して説
明を割愛する。
【0076】先ず、図6において集光レンズ44には鏡
胴内にレンズ45が内蔵されており、CCD46に光軸
L2、L3を集光するように構成されており、この鏡胴
にはさらにネジ孔部材47が固定されている。このネジ
孔部材47は図示しない基部に固定されている第6モー
タ6の出力軸に固定されているウオームネジ43に螺合
している。以上の構成により自動焦点機構を設けてい
る。また、暗箱36には光軸L2を導入する開口が図示
の位置に形成されている。
【0077】また、暗箱36には連続フィルムユニット
100をセットした時に後述のように不動状態にするた
めの係合用の凹部50が形成されている。各アイドルロ
ーラ33はバネ51によりドライブローラ32側に移動
する付勢状態で設けられており、図示のように連続フィ
ルムユニット100が装填された状態では、フリーロー
ラ52に対して当接して回動するように構成されてい
る。
【0078】一方、センサK3、K5、K6、K7は図
示の位置に配設されており、各動作状態をモニターする
ようにしている。また、中央部位には陰極管34に対向
するアパチャー38が設けられている。
【0079】次に、図7においてスライドフィルムユニ
ット200が装着され、矢印D方向に搬送される様子が
示されており、この場合にはアイドルローラ33とドラ
イブローラ32の間で挟持されつつ搬送されることにな
る。即ち、ユニット200の幅寸法tは約5mmである
ので、そのまま搬送することができるようになる。
【0080】連続フィルムユニット100の構成につ
き、図8の正面図と、図9の要部断面図に基づき説明す
る。
【0081】図8において連続フィルムユニット100
は、やや突起したフィルム走向面56を有する基部55
と陰極管からの光源を通過するアパチャー74とを形成
するとともに、上記のフリーローラ52を合計で8個回
動自在に内装している。また、フリーローラ53も回動
自在に内装している。
【0082】次に、図10をさらに参照して、基部55
にはレバー58が左右方向に移動可能で、かつ板77を
一体的にするように設けられている。この板77の端部
77aはピン78廻りに回動自在かつトーションバネ7
9で反時計廻りに付勢された部材80の作用端80aに
作用しており、ユニット100を図1の右開口部13側
から挿入し、所定の装填位置に移動されると部材80が
凹部50に図9に図示のように係合するように構成され
ている。
【0083】この係合状態を解除するためには、レバー
58を右方向に移動するように操作して、部材80を凹
部50から外部に出すようにすることで解除することが
できる。
【0084】図11はドライブローラ32とアイドルロ
ーラ33の構成を説明する平面図であり、図12は図1
1のA‐A矢視図、図13は図11のB‐B矢視図であ
る。図11、13において、ドライブローラ32は基部
90において夫々回動自在に軸支されており軸端にギア
94を夫々固定している。また、弾性体の部分32aは
基部90に夫々穿設されている窓部から外部に出るよう
にして、各ユニット100、200を案内する突起部9
1に沿って窓部がならぶするようにして、各ユニットの
外面に対して弾性体の部分32aが接触するようにして
搬送力を伝達可能にしている。
【0085】一方、図12において、上記のアイドルロ
ーラ33は基部70の窓部71から一部が外部に出るよ
うにしている。
【0086】また、図14は装置1の内部から外側に見
た正面図であって、各アイドルローラ33にはバネ51
が図示のように作用しており、スライドフィルムユニッ
ト200の走向面に対して各アイドルローラ33が当接
する位置に設けられている。また、図15と図16は上
記の連続フィルムユニット100の装着後に、起動され
た様子を示しており、本図において、フィルムFの送り
用のパーフォレーションの位置であってバーコードBC
の形成部分に対して各ドライブローラの弾性部32aが
位置するように構成されている。
【0087】また、センサK3は図16に図示のように
上下のバーコードBCを読取り可能となる上下に夫々セ
ンサK3−1、センサK3−2として配設されており、
天地を逆転してユニット100にセットされた場合であ
っても、フィルムFの上下を検出可能にしている。
【0088】図17(a)から(e)はフィルムFの走
向状態を示す動作説明図であって、(a)と(b)にお
いて、フィルムFの予備予備走査が行われて、最初の駒
の略中央部位の縦方向の1ライン分の走査が実行され
て、このデータからコントラストが最大となるように上
記の自動焦点機構を作動させ、画像濃度から判断してフ
ィルターの交換を動作して、集光レンズの合焦と所望の
フィルターのセッテングを行い、(c)において一度逆
方向に戻して、予備走査に備え、(d)において予備走
査を行い、(e)において逆方向に搬送しつつ本走査を
行う。
【0089】[制御回路の構成]次に、上述したスキャ
ナー装置の制御回路について説明する。図18はスキャ
ナー装置の制御回路の構成を示すブロック図である。
【0090】図18に示すように、CPU323はスキ
ャナー装置全体の制御を司るコントローラである。イン
タフェース(I/F)回路322は、I/Fケーブルに
より接続されたパーソナルコンピュータ本体との間で画
像データや各種制御データを送受信可能としている。R
OM320は、CPU323が実行する制御プログラム
を格納するプログラムメモリ、RAM321は各種デー
タ(各種制御データや画像データ等)を保存しておくダ
イナミック型のメモリである。
【0091】図4にも示すように、エジェクトスイッチ
6は、装着部11の開閉スイッチと他のフィルム又は原
稿の強制排出スイッチを兼ねており、そのオン/オフ信
号はCPU323に出力される。第2モータ駆動回路3
00は、CPU323の制御データに基づいて135フ
ィルムFを走査するための第2モータm2を制御する。
第7モータ駆動回路301は、CPU323の制御デー
タに基づいてAPSフィルムCFをケース内部に収納す
るための第7モータm7を制御する。第9モータ駆動回
路302は、CPU323の制御データに基づいてAP
SフィルムCFをケース内部から送り出して走査するた
めの第9モータm9を制御する。第1モータ駆動回路3
03は、CPU323の制御データに基づいて原稿Gを
走査するための第1モータm1を制御する。第8モータ
駆動回路304は、CPU323の制御データに基づい
て装着部11を出し入れするための第8モータm8を制
御する。
【0092】バーコード兼用センサ入力回路305は、
バーコード兼用センサK3の検知信号をCPU323に
出力する。CF有無センサ入力回路306は、CF有無
センサK4の検知信号をCPU323に出力する。原稿
入口センサ入力回路307は、原稿入口センサK1の検
知信号をCPU323に出力する。連続フィルムユニッ
トセンサ入力回路308は、135フィルムの送りを検
知するポジションセンサK6、K7の検知信号をCPU
323に出力する。原稿有無センサ入力回路309は、
原稿有無センサK2の検知信号をCPU323に出力す
る。エンドセンサ入力回路310は、連続フィルムユニ
ット100の装着時の端部を検知するエンドセンサK5
の検知信号をCPU323に出力する。
【0093】135フィルム照明駆動回路311は、C
PU323の制御データに基づいて135フィルムFに
光を照射する冷陰極管34を点灯制御する。APSフィ
ルム照明駆動回路312は、CPU323の制御データ
に基づいてAPSフィルムCFに光を照射する冷陰極管
64を点灯制御する。原稿照明駆動回路313は、CP
U323の制御データに基づいて原稿Gに光を照射する
冷陰極管23を点灯制御する。
【0094】135/APSフィルム撮像回路314
は、CPU323の制御データに基づいて135フィル
ム画像及びAPSフィルム画像を電気信号に変換して撮
像するラインイメージCCD46を駆動制御する。原稿
撮像回路315は、CPU323の制御データに基づい
て原稿画像を電気信号に変換して撮像するラインイメー
ジCCD26を駆動制御する。AF(オートフォーカ
ス)駆動回路316は、CPU323の制御データに基
づいて鏡筒44を駆動して集光レンズ45のフォーカス
を自動調整するための第6モータm6を駆動制御する。
反射ミラー駆動回路317は、CPU323の制御デー
タに基づいて反射ミラー48を駆動するための第4モー
タm4を駆動制御する。フィルタ駆動回路318は、C
PU323の制御データに基づいてフィルタ41を駆動
するための第5モータm5を駆動制御する。
【0095】表示器駆動回路319は、CPU323の
制御データに基づいてAPS表示器15、フィルム表示
器16、原稿表示器17を点灯或いは点滅する。
【0096】[スキャナー装置の動作説明]次に、本実
施形態のスキャナー装置の動作について説明する。
【0097】<第1の実施形態の動作>先ず、スキャナ
ー装置の第1の実施形態の動作について説明する。図1
9、図20は第1の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【0098】第1の実施形態では、スキャナー装置は、
例えば、APSフィルムの処理中に操作者が135フィ
ルムを処理するために連続フィルムユニット100を装
着しようとしても処理中のAPSフィルムが終了するま
で他のフィルムの受け入れを禁止するように制御され
る。
【0099】具体的に説明すると、図19に示すよう
に、ステップS2では、CPU323は、エジェクトス
イッチ6がオンされたか否かを判定する。ステップS2
でエジェクトスイッチがオンされた場合(ステップS2
でYes)、ステップS4に進み、ステップS2でエジ
ェクトスイッチがオンされない場合(ステップS2でN
o)、後述するステップS18に進む。
【0100】ステップS4では、CPU323は、現在
いずれかのフィルムを処理中であるか否かを判定する。
この処理中か否かの判定は、バーコード兼用センサK
3、CF有無センサK4、原稿有無センサK2の検知信
号により判断される。ステップS4でフィルム処理中で
ない場合(ステップS4でNo)、ステップS6に進ん
でAPS装着部11を開く位置に送り出す。ステップS
8では操作者によりAPSフィルムCFが装着穴部12
に装着されると、CF有無センサK4の検知信号がCP
U323に出力される。ステップS10では、CF有無
センサK4の検知信号によりAPSフィルムCF有りと
判断されると、APS装着部11を閉じる位置に収納す
る。その後、ステップS200に進んで、図26で説明
するAPS画像処理のサブルーチンプログラムを実行す
る。
【0101】ステップS4でフィルム処理中である場合
(ステップS4でYes)、ステップS12に進んで処
理中のフィルムがAPSフィルムCFか否かを判定す
る。ステップS12で処理中のフィルムがAPSフィル
ムCFの場合(ステップS12でYes)、ステップS
14に進んで、フィルムの受け入れを禁止すると共に、
APS表示器15を赤灯で点滅することによりAPSフ
ィルムCFの処理中であることを操作者に報知する。ま
た、ステップS12で処理中のフィルムがAPSフィル
ムCFでない場合(ステップS12でNo)、ステップ
S16に進んでいずれのフィルムの受け入れをも禁止す
る。
【0102】続いて、図20に示すように、ステップS
2でエジェクトスイッチがオンされない場合(ステップ
S2でNo)、ステップS18に進んで、バーコード兼
用センサK3、CF有無センサK4或いは原稿有無セン
サK2の検知信号によりフィルム、APSフィルム、原
稿のいずれかがスキャナー装置に投入されたか否かを判
定する。ステップS18でいずれかのセンサが投入を検
知した場合(ステップS18でYes)、ステップS2
0に進み、ステップS18でいずれのセンサも投入を検
知しない場合(ステップS18でNo)には、ステップ
S2にリターンする。
【0103】ステップS20では、CPU323は、現
在いずれかのフィルムを処理中であるか否かを判定す
る。この処理中か否かの判定は、バーコード兼用センサ
K3、CF有無センサK4、原稿有無センサK2の検知
信号により判断される。ステップS20でフィルム処理
中でない場合(ステップS20でNo)、ステップS2
2に進んでスキャナー装置に投入されたフィルム種類を
判定する。ステップS22で135フィルムFが投入さ
れるとステップS100に進んで、図24で説明する1
35フィルム画像処理のサブルーチンプログラムを実行
する。また、ステップS22で原稿Gが投入されるとス
テップS300に進んで、図27で説明する原稿画像処
理のサブルーチンプログラムを実行する。
【0104】続いて、ステップS20でフィルム処理中
である場合(ステップS20でYes)、ステップS2
4に進んでいずれのフィルムの受け入れをも禁止する。
【0105】以上のように、第1の実施形態によれば、
1つのフィルム処理中に他のフィルム処理を禁止するこ
とで操作者に注意を促すことで、誤操作を防止できる。
【0106】<第2の実施形態の動作>次に、スキャナ
ー装置の第2の実施形態の動作について説明する。図2
1、図22は第2の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【0107】第2の実施形態では、スキャナー装置は、
例えば、APSフィルムの処理中に操作者が135フィ
ルムを投入しようとした場合、135フィルムを受け入
れて画像処理準備動作を行ない、処理中のAPSフィル
ムが終了した後に135フィルムの画像処理を実行する
ように制御される。即ち、第2の実施形態では、135
フィルム、APSフィルム或いは原稿を投入された順序
で画像処理されるように制御される。
【0108】具体的に説明すると、図21に示すよう
に、ステップS32では、CPU323は、エジェクト
スイッチ6がオンされたか否かを判定する。ステップS
32でエジェクトスイッチがオンされた場合(ステップ
S32でYes)、ステップS34に進み、ステップS
32でエジェクトスイッチがオンされない場合(ステッ
プS32でNo)、後述するステップS58に進む。
【0109】ステップS34では、CPU323は、現
在いずれかのフィルムを処理中であるか否かを判定す
る。この処理中か否かの判定は、バーコード兼用センサ
K3、CF有無センサK4、原稿有無センサK2の検知
信号により判断される。ステップS34でフィルム処理
中でない場合(ステップS4でNo)、ステップS50
に進んでAPS装着部11を開く位置に送り出す。ステ
ップS52では操作者によりAPSフィルムCFが装着
穴部12に装着されると、CF有無センサK4の検知信
号がCPU323に出力される。ステップS54では、
CF有無センサK4の検知信号によりAPSフィルムC
F有りと判断されると、APS装着部11を閉じる位置
に収納する。その後、ステップS200に進んで、図2
6で説明するAPS画像処理のサブルーチンプログラム
を実行する。
【0110】ステップS34でフィルム処理中である場
合(ステップS34でYes)、ステップS36に進ん
で処理中のフィルムがAPSフィルムCFか否かを判定
する。ステップS36で処理中のフィルムがAPSフィ
ルムCFの場合(ステップS36でYes)、ステップ
S56に進んで、フィルムの受け入れを禁止すると共
に、APS表示器15を赤灯で点滅することによりAP
SフィルムCFの処理中であることを操作者に報知す
る。また、ステップS36で処理中のフィルムがAPS
フィルムCFでない場合(ステップS36でNo)、ス
テップS38に進んで、APS装着部11を開く位置に
送り出す。ステップS40では操作者によりAPSフィ
ルムCFが装着穴部12に装着されると、CF有無セン
サK4の検知信号がCPU323に出力される。
【0111】ステップS42では、CF有無センサK4
の検知信号によりAPSフィルムCF有りと判断される
と、APS装着部11を閉じる位置に収納する。その
後、ステップS44では、他のフィルムが処理中である
ので、APSフィルムの画像処理待ち状態とする。この
画像処理待ち状態では、投入されたAPSフィルムは使
用中でない場合にはAPS装着部11に保持される。
【0112】ステップS46では、CPU323は、他
のフィルムの画像処理が終了するまで待ち、他のフィル
ム処理が終了すると(ステップS46でYes)、ステ
ップS48で他に画像処理待ちフィルムがあるか否かを
判定する。ステップS48で他に画像処理待ちフィルム
がある場合(ステップS48でYes)、ステップS4
6にリターンして他の画像処理待ちフィルムの処理が終
了するのを待つ。ステップS48で他に画像処理待ちフ
ィルムが無い場合(ステップS48でNo)、ステップ
S200に進んで、図26で説明するAPS画像処理の
サブルーチンプログラムを実行する。
【0113】続いて、図22に示すように、ステップS
32でエジェクトスイッチがオンされない場合(ステッ
プS32でNo)、ステップS58に進んで、バーコー
ド兼用センサK3、CF有無センサK4或いは原稿有無
センサK2の検知信号によりフィルム、APSフィル
ム、原稿のいずれかがスキャナー装置に投入されたか否
かを判定する。ステップS58でいずれかのセンサが投
入を検知した場合(ステップS58でYes)、ステッ
プS60に進み、ステップS58でいずれのセンサも投
入を検知しない場合(ステップS58でNo)、ステッ
プS32にリターンする。
【0114】ステップS60では、CPU323は、現
在いずれかのフィルムを処理中であるか否かを判定す
る。この処理中か否かの判定は、バーコード兼用センサ
K3、CF有無センサK4、原稿有無センサK2の検知
信号により判断される。ステップS60でフィルム処理
中でない場合(ステップS60でNo)、ステップS6
2に進んでスキャナー装置に投入されたフィルム種類を
判定する。ステップS62で135フィルムFが投入さ
れるとステップS100に進んで、図24で説明する1
35フィルム画像処理のサブルーチンプログラムを実行
する。また、ステップS62で原稿Gが投入されるとス
テップS300に進んで、図27で説明する原稿画像処
理のサブルーチンプログラムを実行する。
【0115】続いて、ステップS60でフィルム処理中
である場合(ステップS60でYes)、ステップS6
4に進んで、他のフィルムが処理中であるので、投入さ
れた135フィルム又は原稿の画像処理待ち状態とす
る。この画像処理待ち状態では、投入された135フィ
ルム又は原稿は使用中でない場合には連続フィルムユニ
ット100や反射原稿読取部20に保持される。ステッ
プS66では、CPU323は、他のフィルムの画像処
理が終了するまで待ち、他のフィルム処理が終了すると
(ステップS66でYes)、ステップS68で他に画
像処理待ちフィルムがあるか否かを判定する。ステップ
S68で他に画像処理待ちフィルムがある場合(ステッ
プS68でYes)、ステップS66にリターンして他
の画像処理待ちフィルムの処理が終了するのを待つ。ス
テップS68で他に画像処理待ちフィルムが無い場合
(ステップS68でNo)、ステップS62に進んでス
キャナー装置に投入されたフィルム種類を判定し、その
後の処理を実行する。
【0116】以上のように、第2の実施形態によれば、
フィルムが装填された順番に処理を実行するので、処理
中のフィルムが終了するまでフィルムの装填を待つ必要
がなく、処理効率が向上すると共に、利便性が向上す
る。
【0117】<第3の実施形態の動作>次に、スキャナ
ー装置の第3の実施形態の動作について説明する。図2
3は第3の実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【0118】第3の実施形態では、スキャナー装置は、
エジェクトスイッチでAPS装着部の開閉機能と処理中
フィルムの強制排出機能とを兼用して、135フィル
ム、APSフィルム、原稿のいずれかの処理中に操作者
がエジェクトスイッチ6をオンすると、途中で処理を中
止して処理中のフィルムを排出すると共に、いずれのフ
ィルムも処理中でない場合にはAPS装着部11を開閉
するように制御される。
【0119】具体的に説明すると、図23に示すよう
に、ステップS72では、CPU323は、エジェクト
スイッチ6がオンされたか否かを判定する。ステップS
72でエジェクトスイッチがオンされた場合(ステップ
S72でYes)、ステップS74に進み、ステップS
72でエジェクトスイッチがオンされない場合(ステッ
プS72でNo)、前述のステップS18又はステップ
S58に進む。
【0120】ステップS74では、CPU323は、現
在いずれかのフィルムを処理中であるか否かを判定す
る。この処理中か否かの判定は、バーコード兼用センサ
K3、CF有無センサK4、原稿有無センサK2の検知
信号により判断される。ステップS74でフィルム処理
中でない場合(ステップS74でNo)、ステップS8
0に進んでAPS装着部11を開く位置に送り出す。ス
テップS82は操作者によりAPSフィルムCFが装着
穴部12に装着されると、CF有無センサK4の検知信
号がCPU323に出力される。ステップS84では、
CF有無センサK4の検知信号によりAPSフィルムC
F有りと判断されると、APS装着部11を閉じる位置
に収納する。その後、ステップS200に進んで、図2
6で説明するAPS画像処理のサブルーチンプログラム
を実行する。
【0121】ステップS74でフィルム処理中である場
合(ステップS74でYes)、ステップS76に進ん
で処理中のフィルムの画像処理を中止して、ステップS
78で処理を中止したフィルムを排出する。その後ステ
ップS80に進み、APS装着部11を開く位置に送り
出す。
【0122】以上のように、第3の実施形態によれば、
フィルムの開閉スイッチと強制排出スイッチとを兼用す
ることで、スイッチ回路が簡略化してコスト低減を図る
ことができる。
【0123】<135フィルムの画像処理動作>次に、
スキャナー装置の135フィルムの画像処理動作につい
て説明する。図24、図25は135フィルムの画像処
理動作を示すフローチャートである。
【0124】135フィルムの画像処理動作では、スキ
ャナー装置は、バーコード兼用センサK3で135フィ
ルムの挿入検知とバーコードの読み取りとを両立し、第
1予備走査で135フィルムを1コマ目の略中心まで送
り出して、135フィルムの1コマ目の画像の略中心を
読み込んでAF処理を実行する。その後、135フィル
ムを元の位置に戻し、第2予備走査で135フィルムの
全コマを送り出して各種パラメータを設定し、その後、
本走査で135フィルムから画像データを取り込むよう
に制御される。
【0125】具体的に説明すると、図24に示すよう
に、ステップS102では、CPU323は、連続フィ
ルムユニットが投入されるのを待つ。ステップS102
で連続フィルムユニットの投入が検知された場合(ステ
ップS102でYes)、ステップS104で第2モー
タを駆動して連続フィルムユニットを所定位置に送り入
れる。第2モータは連続フィルムユニットがバーコード
兼用センサK3で検知された後、エンドセンサK5で検
知されるまで駆動される。
【0126】ステップS106では、135フィルムF
が投入されたことを検知されると、(ステップS106
でYes)、ステップS108で第2モータを駆動させ
て初期位置に送り入れる。ステップS110では、13
5フィルムを初期位置に送り入れる際に、バーコード兼
用センサK3によりフィルムの上下側部に付加されたバ
ーコードを読み込む。このバーコードには、フィルムメ
ーカ、ISO値等が記録されている。
【0127】ステップS112では、照明光源として冷
陰極管34を点灯させる。ステップS114では、フィ
ルム表示器16を青色で点滅させてフィルム走査中であ
ることを表示する。ステップS116では、第1予備走
査で、135フィルム又はスライドフィルムユニットを
1コマ目の略中心まで送り出す(図17(b)参照)。
ステップS118では、フィルムの1コマ目の画像の略
中心を読み込んで、ステップS120では読み込まれた
1コマ目の画像濃度からネガティブフィルム又はポジテ
ィブフィルムのいずれかを判定する。
【0128】ステップS120で送り入れられたフィル
ムがポジティブフィルムの場合、ステップS122に進
んで、初期設定として、AF処理を実行する。また、ス
テップS120で送り入れられたフィルムがネガティブ
フィルムの場合、ステップS130に進んで、フィルタ
41をセットして、ステップS132では初期設定とし
て、AF処理を実行する。ステップS130でフィルタ
をセットするのは、ネガティブフィルムのオレンジ色を
取り除くためである。
【0129】ステップS124では、135フィルム又
はスライドフィルムユニットを初期位置に戻し(図17
(c)参照)、ステップS126で第2予備走査として
135フィルム又はスライドフィルムユニットを全コマ
送り出して(図17(d)参照)、ステップS128で
光源の明るさ、CCDの蓄積時間、ゲイン等の露出量の
パラメータを設定して画像を取り込む準備を行う。
【0130】続いて、図25に示すように、ステップS
134では、本走査として第2モータを逆転して逆送り
して(図17(e)参照)、ステップS136で各コマ
毎に画像を取り込む。ステップS138では、所定駒分
の画像の取り込が終了するまでステップS134、S1
36の処理を繰り返し、所定駒分の画像が取り込めた時
点で、ステップS140に進んでフィルム表示器16を
青色点滅から青色点灯に切り換えて画像の取り込が終了
したことを表示する。ステップS142では照明光源と
して冷陰極管34を消灯し、ステップS144では第2
モータを停止して135フィルム又はポジティブフィル
ムの画像処理を終了する。
【0131】以上のように、本実施形態によれば、バー
コード兼用センサK3で135フィルムの挿入検知とバ
ーコードの読み取りとを両立させることにより、センサ
数を低減することができ、センサ回路が簡略化してコス
ト低減を図ることができる。また、フィルムのパラメー
タ設定する第2の予備走査前に第1の予備走査で1コマ
めの画像を用いてオートフォーカスやネガティブフィル
ム或いはポジティブフィルムの判定を行うことにより、
フィルムの形態を確実に判定した上で画像の取り込みを
行うことができる。
【0132】<APSフィルムの画像処理動作>次に、
スキャナー装置のAPSフィルムの画像処理動作につい
て説明する。図26はAPSフィルムの画像処理動作を
示すフローチャートである。
【0133】APSフィルムの画像処理動作では、スキ
ャナー装置は、先ず予備走査でAPSフィルムの全コマ
を送り出して色補正等を実行し、その後、本走査でAP
Sフィルムから画像データを取り込むように制御され
る。
【0134】具体的に説明すると、図26に示すよう
に、ステップS202では、CPU323は第4モータ
を駆動して、ステップS204で反射ミラー48をAP
Sフィルム方向にセットする。ステップS206では、
照明光源として冷陰極管64を点灯させる。ステップS
208では、APS表示器15を青色で点滅させてフィ
ルム走査中であることを表示する。ステップS210で
は第9モータを駆動させて、ステップS212で予備走
査として1駒目の中央付近が撮像光軸に位置するように
して移動し、1ライン分の画像を読み取る。そのデータ
でAF後に、所期位置まで戻してから第2予備走査で全
駒の画像を粗く読み取る。ステップS214で各種パラ
メータを設定して画像を取り込む準備を行う。
【0135】続いて、ステップS216では、全コマ送
り出したAPSフィルムを初期位置に巻き戻す。ステッ
プS218では、本走査としてAPSフィルムを1コマ
毎に送り出して、ステップS220で所定駒毎に画像を
取り込む。ステップS222では、所定コマ分の画像の
取り込が終了するまでステップS218、S220の処
理を繰り返し、全コマ分の画像が取り込めた時点で、ス
テップS224に進んでAPS表示器15を青色点滅か
ら青色点灯に切り換えて画像の取り込みが終了したこと
を表示する。ステップS226では照明光源として冷陰
極管64を消灯し、ステップS228、S230では第
7モータを駆動してAPSフィルムを巻戻し、ステップ
S232、S234では、第8モータを駆動してAPS
装着部11を開いた位置に駆動してAPSフィルムの画
像処理を終了する。
【0136】<原稿の画像処理動作>次に、スキャナー
装置の原稿の画像処理動作について説明する。図27は
原稿の画像処理動作を示すフローチャートである。
【0137】原稿の画像処理動作では、スキャナー装置
は、先ず予備走査で原稿全体を送り出して色補正等を実
行し、その後、本走査で原稿から画像データを取り込む
ように制御される。
【0138】具体的に説明すると、図27に示すよう
に、ステップS302では、CPU323は、照明光源
として冷陰極管23を点灯させる。ステップS303で
センサK1により原稿が挿入されたことが検知される
と、ステップS304では、原稿表示器17を青色で点
滅させて原稿走査中であることを表示する。ステップS
306では第1モータを駆動させて、ステップS308
で予備走査として原稿全体を送り出して、ステップS3
10で各種パラメータを設定して画像を取り込む準備を
行う。
【0139】続いて、ステップS312では、第1モー
タを逆転し、ステップS314では、本走査して、ステ
ップS316で原稿全体の画像を取り込む。ステップS
318では、本走査が終了するまで待ち、本走査が終了
した時点で、ステップS320に進んで原稿表示器17
を青色点滅から青色点灯に切り換えて画像の取り込みが
終了したことを表示する。ステップS322では照明光
源として冷陰極管23を消灯し、ステップS324では
第1モータを逆転駆動して原稿を原稿挿入排出口に戻し
て原稿の画像処理を終了する。
【0140】尚、本発明に係るスキャナー装置の形態と
しては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末
として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等
と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有する
ファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
【0141】また、必要ならば、APSフィルムや原稿
にも予備走査前の第1走査を実行してもよい。
【0142】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ネガま
たはポジの現像済み銀塩式フィルムと、反射原稿と、現
像済み銀塩式フィルムをケースに内蔵した新規格フィル
であるAPSフィルムと、の全てを前面側から取り
うことができる操作性に優れたスキャナー装置を提供す
ることができる。
【0143】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスキャナー装置の使用
状態の全体構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るスキャナー装置の外観
斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るスキャナー装置の使用
例の外観斜視図であって、(a)は連続フィルムユニッ
ト100の使用状態、(b)はスライドフィルムユニッ
ト200の使用状態を示す外観斜視図である。
【図4】スキャナー装置に内蔵の各読取り部の外観斜視
図である。
【図5】図4の動作説明のための外観斜視図である。
【図6】フィルム読取り部の要部を破断して示した断面
図である。
【図7】フィルム読取り部の要部を破断して示した断面
図である。
【図8】連続フィルムユニット100の正面図である。
【図9】連続フィルムユニット100の装着後の平面図
である。
【図10】連続フィルムユニット100の取出し状態の
平面図である。
【図11】フィルム読取り部の模式図である。
【図12】図11のA‐A矢視図である。
【図13】図11のB‐B矢視図である。
【図14】フィルム読取り部とスライドフィルムユニッ
ト200とともに見た背面図である。
【図15】フィルム読取り部と連続フィルムユニット1
00とともに見た背面図である。
【図16】フィルム読取り部とフィルムFとともに見た
外観斜視図である。
【図17】フィルム読取り部の動作説明図である。
【図18】スキャナー装置の制御回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図19】第1の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図20】第1の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図21】第2の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図22】第2の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図23】第3の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図24】135フィルムの画像処理動作を示すフロー
チャートである。
【図25】135フィルムの画像処理動作を示すフロー
チャートである。
【図26】APSフィルムの画像処理動作を示すフロー
チャートである。
【図27】原稿の画像処理動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 スキャナー装置 2 インターフェースケーブル 3 パソコン 4 ディスプレイ装置 5 プリンタ 6 エジェクトスイッチ 7 パワーオン表示器 8 原稿挿入排出口(反射原稿用) 10 開口部 11 装着部(APSフィルム用) 12 装着穴部 13 右開口部 14 左開口部 15 表示器(APSフィルム用) 16 表示器(135フィルム用) 17 表示器(原稿用) 19 蓋体 20 反射原稿読取り部(第2の搬送手段) 21 ドライブローラ 21a弾性部 22 アイドルローラ 23 冷陰極管 24 反射ミラー 25 集光レンズ 26 ラインイメージセンサ(第2の画像読取り部) 30 フィルム読取り部(第1の搬送手段) 31 基部 32 ドライブローラ 33 アイドルローラ 34 冷陰極管 35 暗箱 36 暗箱 38 アパチャー 39 開口部 40 光路変換機構 41 フィルター変換機構 42 フィルター 43 ウオームネジ 44 鏡胴 45 集光レンズ 46 ラインイメージセンサ(第1、第3の画像読取り
部) 48 反射ミラー 50 凹部 51 バネ 52 フリーローラ 53 アイドルローラ 55 基部 58 レバー 59 反射ストライプ 60 APSフィルム読取り部(第3の搬送手段) 61 ダボ部材 62 ラック 63 ピニオン 64 冷陰極管 65 クラッチ 66 巻取りスプール 67 ピンチローラ 68 キャプスタンローラ 70 基部 100 連続フィルムユニット 200 スライドフィルムユニット K1〜K7 センサ m1〜m9 モータ P 記録シート CF APSフィルム F 135フィルム G 反射原稿 L1〜L3 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 H04N 1/04 G03B 27/46 G03B 27/00 GAP G06T 1/00 400

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像済長尺銀塩式の第1のフィルムを直
    接装着して前記第1のフィルムの画像を読取る第1の画
    像読取り部と、反射原稿の画像を読取る第2の画像読取
    り部と 、現像済長尺銀塩式の第2のフィルムが巻き取り状態で
    収納されているケースを装着して前記第2のフィルムの
    画像を読取る第3の画像読取り部とを具備したスキャナ
    ー装置であって、 前記スキャナー装置の外形を形成する基部と、前記基部の操作側の面に凸部を設け、前記凸部には前記
    操作側の面に略平行の貫通孔を設け、前記貫通孔に前記
    第1のフィルムを装着して搬送する 第1の搬送手段と、前記基部の前記操作側の面に前記貫通孔と略平行の細長
    開口部を設け、前記細長開口部から前記反射原稿を挿入
    及び排出する 第2の搬送手段と、前記基部の前記操作側の面で前記第1のフィルムが装着
    されたときに隠れる位置に設けた、前記第2のフィルム
    が巻き取り状態で収納されている前記ケースの装着部
    と、から 構成したことを特徴とするスキャナー装置。
  2. 【請求項2】 第3の画像読取り部に対して前記第2の
    フィルムの走行を行わせるために前記操作側の面に対し
    て略直交するように走行させる搬送部を備えた第3の搬
    送手段を配設することを特徴とする請求項1に記載のス
    キャナー装置。
  3. 【請求項3】 前記操作側の面の表面において、装置の
    電源投入状態を示す表示手段を配設することを特徴とす
    る請求項1に記載のスキャナー装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の搬送手段に対して前記ケース
    の装着部を、前記操作側面から前方に移動可能に構成す
    るとともに、前記ケースの装着部の操作用のスイッチを
    前記操作側の面に配設することを特徴とする請求項
    記載のスキャナー装置。
  5. 【請求項5】 前記操作側の面において、さらに前記第
    1の搬送手段と前記第2の搬送手段と前記第3の搬送手
    段の動作状況を表示する表示手段を配置することを特徴
    とする請求項に記載のスキャナー装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の画像読取り部と前記第3の画
    像読取り部とに設けられる光電変換素子と光学系を共通
    に使用するために、前記第1の画像読取り部と前記第1
    の搬送手段との間の第1の光軸と、前記第3の画像読取
    り部と前記第3の搬送手段との間の前記第1の光軸に直
    交する第2の光軸を選択設定する光路変換手段とを具備
    することを特徴とする請求項に記載のスキャナー装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の搬送手段はさらに、1駒に切
    断された前記第1のフィルムを収納したスライド用マウ
    ントを搬送する手段を有し、前記第1の画像読取り部で
    前記スライド用マウントに収納された前記1駒に切断さ
    れた前記第1のフィルムの画像を読取ることを特徴とす
    る請求項1に記載のスキャナー装置。
  8. 【請求項8】 前記第2のフィルムと前記ケースは、
    APS( ADVANCED PHOTO SYSTEM )規格に基づくことを
    特徴とする請求項1に記載のスキャナー装置。
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