JP3513238B2 - 耳無しおよび段無しクランプ構造体 - Google Patents

耳無しおよび段無しクランプ構造体

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、クランプ構造体に関
し、更に詳しくは締付けられる対象物のほぼ全周にわた
って液密連結を保証するために不連続部、段部または片
寄り部を持たない内側クランプ面を形成するクランプ構
造体に関する。
【０００２】
【従来の技術】管によって形成されたいわゆる閉じたま
たは無端のクランプ構造体と、帯材料で形成されたいわ
ゆる開放したクランプ構造体は、種類が異なる。閉じた
クランプ構造体と異なり、開放したクランプ構造体は開
放した端部を有し、この端部は通常はオーバーラップ
し、使用時に機械的に連結される。これらのクランプ構
造体に加えて、先行技術では締付け装置、例えばケーブ
ル撚り線が知られている。このケーブル撚り線は塑性材
料からなり、一端にセレーションを備え、このセレーシ
ョンは戻り止めを備えているかまたは備えていない、他
端の鳩目に係合する。自動車工業におけるような、特に
比較的に硬くて薄いプラスチックホースでの用途で、今
日慣用されているクランプ構造体は、液密連結を保証す
るために、不連続部、段部または片寄り部を持たない内
側クランプ面を備えていなければならない。更に、現
在、構造を簡単にすることと、それによってこれらの要
求を満足するクランプ構造体の製作コストを下げること
が望まれている。
【０００３】フック状の要素が一端の近くに設けられて
いるクランプ構造体が知られている。このフック状の要
素は他端の鳩目に係合する。例えば、スイス国特許第１
５３，５６５号明細書には、外側へ延びる戻り止め部材
を一端に備えたクランプ帯からなるクランプ構造体が開
示されている。この戻り止め凹部は反対側の端部の拡大
した部分に設けられた横方向の長穴の縁部に係合する。
拡大した端部分のために材料の損失を生じ、不経済であ
るということは別として、このスイス特許に開示された
クランプ構造体は、液密連結に関する要求を満足しな
い。
【０００４】ドイツ連邦共和国特許出願公開第２３５９
２８４号公報には、一端近くに舌片状延長部を備えたク
ランプ構造体が開示されている。この舌片状延長部は外
側へ延びる歯を備えている。一方、反対側の端部は長穴
状開口を備えている。この開口内へ舌片状の延長部が延
びることができ、長穴状開口内に挿入された、反対側の
端部から離して設けられているばね状の舌片は、クラン
プ構造体の締付け時に、舌片状延長部の歯に係合するこ
とができる。このドイツ連邦共和国特許出願公開公報に
開示されたクランプ構造体は、保持能力が制限されると
いうことは別として、内側の段部、片寄り部または不連
続部が存在するので、完全な液密取付けができない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、締付けられる対象物の完全に満足できる液密締付け
を保証し、同時に構造が非常に簡単で低コストで製作す
ることができるクランプ構造体を提供することである。
【０００６】本発明の他の目的は、完全に満足できる液
密締付けが可能であると共に、取付けが容易で、締付け
られる対象物からの分解が同様に容易であるクランプ構
造体を提供することである。
【０００７】本発明の他の目的は、完全に満足できる液
密を有すると共に設計が簡単である、金属帯材料からな
るクランプ構造体を提供することである。本発明の他の
目的は、前述の先行技術の欠点を持たず、かつクランプ
の長手方向における弾性的な伸張性を実質的に持たない
帯材料を使用するにもかかわらず、温度およびまたは圧
力の変化を補償することができるクランプ構造体を提供
することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】これらの基本的な問題
は、本発明に従い、クランプ帯が一端に舌片状の延長部
を備え、他端に長穴状の開口を備えていることによって
解決される。舌片状延長部の外側へ延びるフックは、他
端の折り曲げ端区間に係合する。この折り曲げ端区間は
次のような長さを有する。すなわち、長穴状開口の小部
分が折り曲げ端区間に存在し、それによって、長穴状開
口の小部分の深さが、クランプ帯の厚さの２倍以下であ
り、かつクランプ帯の厚さよりも少しだけ大きくなるよ
うな長さを有する。
【０００９】
【実施例】本発明のこれらのおよび他の目的、特徴およ
び効果は、添付の図に関連する次の説明から一層明らか
になるであろう。図は、図示のためにのみ、本発明によ
る幾つかの実施例を示す。
【００１０】図において、対応する部品を示すために同
じ参照数字が用いられている。図１〜４において、参照
数字１０は本発明によるクランプ構造体の全体を示して
いる。このクランプ構造体はステンレスまたは亜鉛メッ
キ鋼または帯状バネ鋼製のクランプ帯１１からなってい
る。クランプ構造体１０は一端に、全体を参照数字２０
で示した舌片状の延長部を備えている。この舌片状延長
部は２２のところで丸められた折り曲げ自由端部分２１
を備えている（図１）。舌片状延長部２０は外側へ延び
る冷間変形された幾つかのフック２３を備えている。こ
のフックは本出願人の米国特許第４，２９９，０１２号
明細書に開示されているように構成可能である。フック
２３は特に、冷間変形によって作られる。すなわち、横
方向切断後、深絞りによってプレス成形される。このプ
レス成形は、クランプ帯の長手方向の締付け力に耐え得
るように、残りの輪郭にわたってクランプ帯と一体にな
るように行われる。これにより、フック２３は、このよ
うにして成形されたフックの端縁によって形成された、
ほぼ横方向に延びる係合面２４を備える。
【００１１】クランプ構造体１０の参照数字３０によっ
て全体を示した反対側の端部分は、ほぼ長方形の長穴状
開口３１を含んでいる。この開口３１は残りの側方帯部
分３２ａ，３２ｂの長手方向に延びる内面と、端部分２
０の自由端から離れた横方向の端面３３（図１）と、折
り曲げ端区間３５の横方向端面３４とによって画成され
ている。本発明による配置構造は、長穴状開口３１の少
部分が図３に示すように折り曲げ区間３５内まで延びる
ように行われている。これは、本発明によるクランプ構
造体によって締付けられる対象物の完全に満足できる液
密取付けに貢献する。それによって、長穴状開口３１の
幅ａは舌片状延長部の幅ｂよりもわずかだけ広くなって
いる。クランプ帯１１の方へ向いた折り曲げ端区間３５
の面３６は一方の工具係合面を形成し、他方の工具係合
面１３は、外側へ延びるトンネル状のエンボス加工部１
２の横方向に延びる面によって形成されている。このエ
ンボス加工部は、横方向に２回切り込みを入れた後で、
帯材料を深絞りしてプレスすることによって形成されて
いる。従って、他方の工具係合面１３は舌片状延長部２
０と反対側の、トンネル状エンボス加工部１２のエッジ
面によって形成される。折り曲げ端部分３５の長穴状開
口の一部の深さｄは、クランプ帯の厚さよりもわずかだ
け大きくてもよいが、クランプ帯の厚さの２倍よりも小
さく、そしてクランプ帯の厚さを２５％以上超えないこ
とが好ましい。
【００１２】固定または回転部品５０上に取付けられる
ホース状の対象物４０のような、締付けられる対象物の
周りにクランプを置いた後で、慣用のペンチ状の工具が
工具係合面１３，３６に係合され、折り曲げ部分３５が
対応するフック２３の係合面２４に係合するまで、クラ
ンプを締めつける。ホース状対象物４０の３６０°にわ
たる本発明によるクランプ構造体の特別な形状によっ
て、完全に満足できる液密取付けが達成される。
【００１３】本発明のクランプ構造体は再使用可能であ
る。すなわち、クランプ構造体の端部の連結は、クラン
プ構造体を締付けるために使用した工具と同じペンチ状
工具を使用することによって係合を解除することがで
き、その際ペンチ状工具を折り曲げ端部３５に係合さ
せ、そして折り曲げ端部３５を半径方向外側に引っ張る
かあるいはエンボス加工部１２の方へ工具を傾斜させ
て、クランプの係合を解除させる。
【００１４】応力を避けるために、普通のクランプ帯の
幅から舌片状延長部２０への移行部分１５は、図１に示
すように、比較的に大きな半径のカーブで丸められてお
り一方、折り曲げ端区間３５は図２に示すように比較的
に小さな半径のカーブで折り曲げられている。
【００１５】更に、フック２３が、深絞り冷間変形の前
の直線的な横方向切り込みによって形成されないで、多
少丸められた先端部を有する舌片状延長部２０の自由端
部から離れたほぼＶ字状の切り込みによって形成されて
いると、冷間変形されたフック２３の係合面２４は、舌
片状延長部２０の自由端部の方へ向けて後方下側へ傾斜
する。それによって、角度αと係合面２４の傾斜は、互
いに補完し合うように形成可能である。
【００１６】折り曲げ区間３５に対してなす、図２に示
す角度αは、図示ではほぼ９０°である。しかし、上述
のように、クランプの保持能力を更に高めるためには、
この角度を小さくすることが有利である。クランプを再
使用できるようにするために、角度αは好ましくは直角
から約２５°以上偏らないようにすべきである。
【００１７】深さｄはクランプ帯の厚さにできるだけ接
近するようにかつ組み立て時にフック２３が面３４の下
方を通過できるようにすべきであり、それによってそれ
ぞれの設計のために経験的に容易に決定可能である。ク
ランプが完全に締付けられていない間は、折り曲げ端部
分３５の領域内の内側締付け面は、締付けられる対象物
の外面からやや持上げることが可能であり、フック２３
を内側締付け面の下方を通過させることができ、これは
フック２３の傾斜した後面２３′によって更に補助され
る。
【００１８】クランプ構造体のあらゆる部品の厚さ、長
さの寸法と、深さｄを除く、フック２３の高さのような
他の寸法は、特別な用途や設計を満足するように選定す
ることができる。
【００１９】本発明によるクランプ構造体が亜鉛メッキ
鋼、ステンレス鋼または帯状バネ鋼からなっていると、
このような材料は、公知のように、クランプ帯の長手方
向の弾性的な伸張を実質的に避けることができる。誤差
や温度およびまたは圧力による変動を避けるために、本
発明によるクランプ構造体は、誤差補償用波状部６０
ａ，６０ｂ（図５，６）を備えることができる。この波
状部は側方帯部分３２ａ，３２ｂに設けられている。液
密連結を損なわないようにするために、この波状部６０
ａ，６０ｂは、例えば本出願人の米国特許第５，２３
０，１２６号明細書に記載されているように、クランプ
帯の長手方向において長穴状開口３１の両側に配置され
ている。この補償用波状部６０ａ，６０ｂはクランプ帯
の異なる領域、例えば長穴状開口の外側に設けることが
できる。この場合、中央の切り込みを入れて、この切り
込みの両側に対応して波状部を配置する。
【００２０】図７，８は、中央の切り込み６１の両側に
おいてクランプ帯の長手方向に互いに配置された波状部
６０′ａ，６０′ｂを示している。更に、誤差や温度と
圧力による変化を補償するための弾性的な伸張は、例え
ばBlair の米国特許第１，７０５，８９５号明細書また
はSchaub等の米国特許第４，９１０，８３２号明細書に
開示されているようなクランプ帯の長穴によって達成可
能である。しかしながら、本発明によるクランプ構造体
のクランプ帯は好ましくは、本出願人の米国特許第４，
９８７，６５１号明細書および同第５，２３０，２４６
号明細書に開示されているような一つ以上の区間を備え
ている。図９に示すように、全体を参照番号８０によっ
て示したこの区間はそれぞれ、クランプ帯の長手方向中
心平面に対して対称に配置された凹形の側方帯部分８２
からなり、そしてこの凹形の側方帯部分によって形成さ
れたほぼ砂時計状の窓８３を備えている。それによっ
て、両側の側方帯部分は中央において最小に離隔距離を
有し、そして帯の全幅を有するクランプ帯の部分で終わ
っている。前述の特許出願および特許に開示されている
ように、隣接する区間８０は、ウェブ部分８８によって
連結され、帯の全幅を有する。
【００２１】本発明による幾つかの実施例を図示し説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、当業者にとって知られているような多くの変形や
変更が可能である。従って、図示し説明した詳細に限定
されるものではなく、特許請求の範囲によって包含され
るような変形や変更をすべて含むものである。
【００２２】
【発明の効果】本発明によるクランプ構造体は、締付け
られる対象物の完全に満足できる液密締付けを保証し、
同時に構造が非常に簡単で低コストで製作することがで
きる。更に、完全に満足できる液密締付けが可能である
と共に、取付けが容易で、締付けられる対象物からの分
解が同様に容易である。更に、金属帯材料からなるにも
かかわらず、完全に満足できる液密を有すると共に設計
が簡単である。更に、クランプの長手方向における弾性
的な伸張性を実質的に持たない帯材料を使用するにもか
かわらず、温度およびまたは圧力の変化を補償すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるクランプ構造体の平面図である。
【図２】図１のクランプ構造体の側面図である。
【図３】図１の３−３線に沿った横断面図である。
【図４】図１〜３のクランプ構造体の取付け状態を示す
横断面図である。
【図５】本発明によるクランプ構造体の変形実施例を示
す部分側面図である。このクランプ構造体はクランプ帯
の長手方向に弾性的な伸張性を付与するための波状部を
備えている。
【図６】図５のクランプ構造体の部分平面図である。
【図７】本発明による変形されたクランプ構造体の部分
平面図である。
【図８】図７のクランプ構造体の部分側面図である。
【図９】本発明による変形された他のクランプ構造体の
部分平面図である。
【符号の説明】
１０ クランプ構造体 １１ クランプ帯 １２ エンボス加工部 ２０ 舌片状延長部 ２３ フック ３０ 端部分 ３１ 長穴状開口部 ３４ 小部分 ３６ 折り曲げ端区間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−103920（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−238429（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−101088（ＪＰ，Ｕ) 英国特許出願公開1416877（ＧＢ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16L 29/00 - 35/00 B65D 63/00 - 63/18 F16B 2/00 - 2/26

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 クランプ帯手段（１１）と、締付けられ
    る対象物の周りにクランプ構造体を締付けるための手段
    （１２，３６）と、完全に満足できる液密連結を保証す
    るためにほぼ全周にわたって不連続部、段部または片寄
    り部を実質的に持たない内側クランプ面を形成するよう
    に、クランプ帯手段をその締付け状態に保持するための
    他の手段（２３）とを具備し、この他の手段がクランプ
    帯手段の一端に舌片状延長部（２０）を備え、この延長
    部が外側への延びるフック手段（２３）を備え、前記他
    の手段がクランプ帯手段手段の反対側の端部分（３０）
    の領域内に周方向に延びる長穴状開口（３１）を備え、
    この長穴状開口（３１）が少なくとも舌片状延長部の幅
    （ｂ）と同じ幅（ａ）を有し、前記反対側の端部分（３
    ０）がクランプ帯手段から折り曲げられ、それによって
    形成された折り曲げ部分（３６）が前記長穴状開口（３
    １）の小部分（３４）を含み、長穴状開口（３１）のこ
    の小部分（３４）が少なくともクランプ帯手段の厚さと
    ほぼ同じ深さ（ｄ）を有し、前記折り曲げ区間内の前記
    長穴状開口の半径方向内側の縁部が、対応するフック手
    段（２３）に係合し、同時に長穴状開口を通って延びる
    舌片状延長部（２０）が外側へ逃げないようにすること
    を特徴とするクランプ構造体。
  2. 【請求項２】 締付け手段が二つの工具係合面手段（１
    ３，３６）を備え、この工具係合面手段の一方（３６）
    が折り曲げ端区間（３５）によって形成され、他方の工
    具係合面手段（１３）がクランプ帯手段の外側へ延びる
    部分（１２）によって形成されていることを特徴とする
    請求項１のクランプ構造体。
  3. 【請求項３】 外側へ延びる部分（１２）が、外側へ延
    びる冷間変形されたまたは深絞りされて外側へ延びるト
    ンネル状のエンボス加工部によって形成され、このエン
    ボス加工部が両端でほぼ横方向に延びる切り込みによっ
    てクランプ帯手段から分離され、それによって実質的に
    エンボス加工部の側部に沿ってエンボス加工部がクラン
    プ帯手段と一体になっており、エンボス加工部（１２）
    が舌片状延長部（２０）の近くの前記クランプ帯手段
    （１１）の領域内にあり、前記エンボス加工部の横方向
    に延びる面（１３）が、前記舌片状延長部と反対のエン
    ボス加工部の側にあり、前記の他の工具係合面手段を形
    成していることを特徴とする請求項１または２のクラン
    プ構造体。
  4. 【請求項４】 折り曲げ端区間（３５）が少なくとも直
    角に近い角度で折り曲げられ、この角度が直角に対して
    約３０°以下、好ましくは１５°以下だけ異なっている
    ことを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つのクラン
    プ構造体。
  5. 【請求項５】 折り曲げ端区間（３５）内の長穴状開口
    （３１）の部分の深さ（ｄ）が、クランプ帯手段（１
    １）の厚さの２倍以下であり、好ましくはクランプ帯手
    段の厚さを約２５％以上超えないことを特徴とする請求
    項１〜４のいずれか一つのクランプ構造体。
  6. 【請求項６】 折り曲げ端区間（３５）内の長穴状開口
    （３１）の部分の深さ（ｄ）が、クランプ帯手段（１
    １）の厚さを約１０％以上超えないことを特徴とする請
    求項１〜５のいずれか一つのクランプ構造体。
  7. 【請求項７】 舌片状延長部（２０）の自由端部分（２
    １）が外側へ折り曲げられ、自由端の方へ細くなってお
    り、好ましくは丸められている（２２）ことを特徴とす
    る請求項１〜６のいずれか一つのクランプ構造体。
  8. 【請求項８】 フック手段（２３）が冷間変形されてプ
    レス成形されたフクであり、このフックがクランプ帯手
    段に、ほぼ横方向に延びる切り込みを入れた後で深絞り
    によって形成され、ほぼフックの輪郭の残りの部分に沿
    ってクランプ帯手段と一体になっていることを特徴とす
    る請求項１〜７のいずれか一つのクランプ構造体。
  9. 【請求項９】 取付けられたクランプ構造体の直径寸法
    を調節するために、幾つかのフック手段（２３）が舌片
    状延長部（２０）内に設けられていることを特徴とする
    請求項１〜８のいずれか一つのクランプ構造体。
  10. 【請求項１０】 クランプ帯手段の長手方向においてク
    ランプ帯手段に弾性的な伸張性を付与するための補償手
    段（６０ａ，６０ｂ，６０′ａ，６０′ｂ；８０）を備
    えていることを特徴とする請求項１〜９のいずれか一つ
    のクランプ構造体。
  11. 【請求項１１】 補償手段が、長手方向に分離されたク
    ランプ帯部分の領域内おいてこのクランプ帯部分の両側
    に波状部手段（６０ａ，６０ｂ，６０′ａ，６０′ｂ）
    を備え、クランプ帯手段の両側のこの波状部手段が、ク
    ランプ帯手段の長手方向において互いに離して設けら
    れ、前記波状部手段が長穴状開口（３１）の両側で残り
    のクランプ帯側方部分（３２ａ，３２ｂ）に設けられて
    いるかあるいはクランプ帯手段の帯の全幅を有する領域
    内で長手方向の切り込みの両側に設けられていることを
    特徴とする請求項１０のクランプ構造体。
  12. 【請求項１２】 補償手段が凹形の帯側方部分（８２）
    を有する少なくとも一つの区間（８０）を備え、この帯
    側方部分がクランプ帯手段の長手方向中心平面に対して
    ほぼ対称に配置され、かつ前記凹形帯側方部分の間でク
    ランプ帯手段内に中央の開口（８３）を形成し、この開
    口がほぼ砂時計の形をし、それによって凹形の帯側方部
    分（８２）が中央で互いに最小の距離をおいて離れてお
    り、クランプ帯手段の帯のほぼ全幅で終わっていること
    を特徴とする請求項１０のクランプ構造体。
  13. 【請求項１３】 クランプ構造体が再使用可能であり、
    端部分が端側から見て二叉状の形を有し、端部分内にあ
    る長穴状開口の少部分が、クランプ帯手段の厚さの２倍
    以下の深さを有することを特徴とする請求項１〜１２の
    クランプ構造体。
  14. 【請求項１４】 フック手段（２３）が折り曲げ区間
    （３５）の対応する面に係合可能な係合面（２４）を備
    え、この係合面（２４）と折り曲げ端区間（３５）の対
    応する面がほぼ同じ角度をなしていることを特徴とする
    請求項１〜１３のいずれか一つのクランプ構造体。
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