JP3512728B2 - 論理回路のテストパタン生成方法及び装置 - Google Patents

論理回路のテストパタン生成方法及び装置

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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/31813Test pattern generators

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理回路のテスト
パタン生成技術に係り、特に順序回路用ATPG(Auto
matic Test Pattern Generation)システム及び組み合
わせ回路用ATPGシステムが生成するテストパタン長
を短縮できる論理回路のテストパタン生成方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの大規模化が進む中、LS
Iの試験コストも高くなりつつある。このような背景に
おいて、LSIの試験コストを大きく左右する要因の1
つにLSIを試験するテストパタン数の多さがある。テ
ストパタン数が少なければ、それだけ1つのLSIに対
する試験時間を短くすることができ、高価なLSIテス
ターを使用する時間を短縮でき、試験コストの削減に大
きく寄与する。このため、テストパタン数を削減する手
法の開発が待たれている。
【0003】ところで、一般に、順序回路用ATPG
(Automatic Test Pattern Generation)システムが生
成するテストパタンは、組み合わせ回路用ATPGシス
テムが生成するテストパタンとは、以下の点で異なる。
【0004】第1の相異点は、組み合わせ回路では、1
つの故障(縮退故障)を常に1つのテストパタンのみで
検出可能であるが、順序回路では、1つの故障を検出す
るためには、多くの場合、複数のテストパタンが必要な
ことである。このため、順序回路用ATPGシステムが
生成するテストパタン数は、非常に多くなる傾向があ
る。
【0005】そして、第2の相異点は、組み合わせ回路
用ATPGシステムが生成する複数のテストパタンにお
いては、個々のテストパタンの並びを変えても、元のテ
ストパタンの並びで得られていた故障検出率が低下する
ことはないが、順序回路用ATPGシステムが生成する
複数のテストパタンにおいては、それらのテストパタン
の並びを変えると、元のテストパタンの並びで得られて
いた故障検出率よりも、低い故障検出率しか得られなく
なる場合があることである。その理由は、順序回路に
は、F/F(フリップフロップ)等の記憶素子が存在す
るため、ある時刻において、決定されるその回路の外部
出力端子の値は、ほとんどの場合、その回路の外部入力
端子に印加したテストパタンとその時刻におけるF/F
等の論理値(つまり、回路の内部状態)で決定されるた
め、テストパタンの並びを変えると、回路の内部状態も
変化し、それにより検出できていた故障が検出できなく
なる可能性があるからである。
【0006】このような違いを有する順序回路用ATP
Gシステムのテストパタン長の短縮化、つまり、テスト
パタン圧縮機能の強化改造への技術的要求が高まってき
ている。
【0007】一方、組み合わせ回路用ATPGシステム
における組み合わせ回路用のテストパタン圧縮に関する
従来技術としては、例えば、特願平11−139144
号公報(第1従来技術)に記載のものがある。また、他
の従来技術としては、例えば、特開平5−341011
号公報(第2従来技術)に記載のものがある。
【0008】ここで、一般的な論理回路におけるテスト
パタン圧縮に関する技術を、以下に示す海外論文を引用
して説明する。 「B. Ayari and B. Kaminska, "A New Dynamic Test Ve
ctor Compaction for Automatic Test Pattern Generat
ion", IEEE Trans. Computer-Aided Design, Vol. 13,
No. 3, March 1994, pp.353-358」 以降、この海外論文を論文Aと呼ぶ。
【0009】論文Aの第2節「Previous Work」で紹介
されているように、テストパタン圧縮は、スタティック
コンパクションとダイナミックコンパクションの2種類
に分類できる。スタティックコンパクションは、テスト
パタン圧縮を行う前に、故障を検出できるテストパタン
を全て生成し、その後テストパタン圧縮のみを独立して
行うことを意味する。一方、ダイナミックコンパクショ
ンは、故障を検出できるテストパタンの自動生成と、全
体的なテストパタン数を少なくするためのテストパタン
圧縮を同時に考慮しながら行うことを意味する。
【0010】図14は、第1従来技術におけるテストパ
タン圧縮手法を説明するためのフローチャートである。
上記特願平11−139144号公報(第1従来技術)
に記載されるテストパタン圧縮手法は、スタティックコ
ンパクションの分類に属するテストパタン圧縮手法であ
り、図14に示すような各処理を実行してテストパタン
圧縮を行う。
【0011】図14を参照すると、まず、回路・故障情
報入力工程(ステップS2001)を経て、初期テスト
パタン生成工程(ステップS2002)を実行し、全て
の故障を検出するテストパタンを生成する。
【0012】続いて、テストパタン順序変更工程(ステ
ップS2003)を実行し、当該生成したテストパタン
の並びを変更する。
【0013】続いて、不確定値再活性工程(ステップS
2004)を実行し、テストパタン中で不確定値(X
値)を有するPI(Primary Input:外部
入力端子)に論理値”1”もしくは論理値”0”を割り
当て、テストパタンを再活性化する。
【0014】続いて、不確定値決定工程(ステップS2
005)を実行し、再活性化されたテストパタンで故障
シミュレーションを行い、全てのテストパタンに対して
検出した全ての故障の検出に関係のない外部入力端子P
Iを決定し、当該外部入力端子PIに不確定値を割り当
てる。
【0015】続いて、テストパタン併合工程(ステップ
S2006)を実行し、当該不確定値が割り当てられた
テストパタンの中で併合可能なテストパタン同士を併合
し、テストパタン数を削減する。
【0016】最後に、テストパタン数が十分に削減され
ていない場合、テストパタン順序変更工程(ステップS
2003)に再度戻り、テストパタン順序変更工程(ス
テップS2003)からテストパタン併合工程(ステッ
プS2006)を繰り返す。テストパタン数が十分に削
減されている場合は、圧縮したテストパタンをテストパ
タン出力工程(ステップS2007)へ出力しテストパ
タン圧縮処理を終了する。
【0017】図15は、上記特開平5−341011号
公報(第2従来技術)におけるテストパタン圧縮手法を
説明するためのフローチャートである。上記特開平5−
341011号公報(第2従来技術)に記載されるテス
トパタン圧縮手法は、ダイナミックコンパクションの分
類に属するテストパタン圧縮手法であり、図15に示す
ような諸工程を実行することでテストパタン生成を行
う。
【0018】まず、パタン生成開始の工程(ステップS
2101)に続いてテストパタン生成を行う故障表を作
成する(ステップS2102)。
【0019】続いて、全ての故障を検出したか判断する
(ステップS2103)。全ての故障を検出したのであ
れば(ステップS2103のYes)、テストパタン生
成を終了する(ステップS2114)。全ての故障を検
出していない場合は(ステップS2103のNo)、ス
テップS2104に移る。
【0020】ステップS2104では、その時点におけ
る故障表の中から1個の故障を取り出し目標故障とす
る。
【0021】続いて、その時点までに生成したテストパ
タンがその目標故障を検出しているか判断する(ステッ
プS2105)。その目標故障を検出していない場合
(ステップS2105のNo)、ステップS2106に
移る。目標故障を検出した場合(ステップS2105の
Yes)は、ステップS2103に戻る。
【0022】ステップS2106では、目標故障を検出
するテストパタンを生成する。
【0023】続いて、その生成されたテストパタンが複
数ある場合は(ステップS2107のNo)、複数のテ
ストパタンの中から数通り選ぶか否かを判断する(ステ
ップS2107→ステップS2109)
【0024】パタンが数通りの組み合わせであるとき
(ステップS2109のYes)、それらの中から1組
のテストパタンを取り出し故障シミュレーションを行う
(ステップS2110)。続いて、故障シミュレーショ
ンしたテストパタンで検出される故障数を記録する(ス
テップS2111)。これを数通りのテストパタン全て
について行う。
【0025】パタンが数通りの組み合わせでなくなった
とき(ステップS2109のNo)、最も多くの故障を
検出するパタンを目標故障に対するテストパタンとして
選択し(ステップS2112)、続いて、故障表を更新
し(ステップS2113)、続いて、ステップS210
3の処理に戻る。
【0026】一方、1つのテストパタンのみが生成され
た場合は(ステップS2107のYes)のテストパタ
ンに対する故障シミュレーションを行う(ステップS2
108)。続いて、故障表を更新し(ステップS211
3)、続いて、ステップS2103の処理に戻る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来技術に記載されるテストパタン圧縮手法は、上記
第1の効果を生み出すテストパタン順序変更工程(ステ
ップS2003)、及び上記第3の効果を生み出すテス
トパタン併合工程(ステップS2006)を、順序回路
ではそのまま適用できないため、個々の効果を相乗的に
高める繰り返し処理が行えなくなる。このため、その繰
り返し処理による相乗的に高められるテストパタン圧縮
効果を順序回路では得られないという問題点があった
(第1の問題点)。
【0028】また、上記第2従来技術に記載されるテス
トパタン圧縮手法は、ステップS2110において選択
した複数のテストパタン毎に故障シミュレーションを行
うため、故障シミュレーション回数が増加し、故障シミ
ュレーションに要する時間が長くなるという問題点があ
った(第2の問題点)。
【0029】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、順序回路用ATP
G(Automatic Test Pattern Generation)システム及
び組み合わせ回路用ATPGシステムが生成するテスト
パタン長を短縮できる論理回路のテストパタン生成方法
及び装置を提供する点にある。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の発明の要旨は、テストパタンを生成するために必要
となる回路情報及び故障情報を外部記憶装置から入力す
る回路情報・故障情報入力工程と、テストパタンを生成
させるべき対象とする故障を選択する処理対象故障選択
工程と、生成された全てのテストパタンの情報及び処理
された故障の情報を外部記憶装置に出力するテストパタ
ン情報・故障情報出力工程と、テストパタン生成を終了
するかどうかを、故障検出率、テストパタン数、処理時
間、及び未検出故障数が希望する条件を満たしているか
どうかの判断を行い、テストパタン生成を終了すると判
断した場合は、前記テストパタン情報・故障情報出力工
程に移行し、テストパタン生成を続行すると判断した場
合は、前記処理対象故障選択工程に移行するテストパタ
ン生成終了判定工程と、前記処理対象故障選択工程にて
選択した故障を検出するために必要となる1個以上のテ
ストパタンの生成を試み、1個以上のテストパタンを生
成できなかった場合は、前記テストパタン生成終了判定
工程に戻り、1個以上のテストパタンを生成できた場合
は、テストパタン再活性化を行う工程に移行する処理対
象故障検出テストパタン生成工程と、未検出故障の中で
1個以上のテストパタンで検出できる故障を識別し、1
個以上のテストパタンを構成している外部入力端子の中
で故障の検出に論理的に必要のない外部入力端子を識別
し、それらの外部端子に不確定値を割り当て、当該1個
以上のテストパタンをL組だけ複製し、各々の複製され
た1個以上のテストパタン中の不確定値に疑似乱数を用
いて異なる1個以上のテストパタンとなるように論理
値”1”もしくは論理値”0”を割り当て、それぞれ異
なる値を有する複製された1個以上のテストパタンをP
PPF故障シミュレーション手法を用いて、未検出故障
の中からM故障に1故障の割合でサンプリングした未検
出故障に対して故障シミュレーションを行い、サンプリ
ングされた未検出故障を最も多く検出した複製された1
個以上のテストパタンを前記処理対象故障選択工程にお
いて選択された故障を検出する1個以上のテストパタン
として選択し、前記処理対象故障検出テストパタン生成
工程で生成された1個以上のテストパタンをより多くの
故障を検出できる1個以上のテストパタンとして再活性
化するテストパタン再活性化工程と、前記テストパタン
再活性化工程で検出されなかった未検出故障に対して、
故障シミュレーションを行う未検出故障用故障シミュレ
ーション工程と、前記テストパタン再活性化工程がN回
行われたか判断し、N回行われた場合は、前記未検出故
障用故障シミュレーション工程に移行し、N回行われて
いない場合は、前記テストパタン再活性化工程に再度移
行するテストパタン再活性化判定工程と、前記テストパ
タン再活性化工程で再活性化された1個以上のテストパ
タンを外部記憶装置に出力するテストパタン出力工程を
有することを特徴とする論理回路のテストパタン生成方
法に存する。また、この発明の請求項2に記載の発明の
要旨は、テストパタンを生成するために必要となる回路
情報及び故障情報を外部記憶装置から入力する回路情報
・故障情報入力工程と、テストパタンを外部記憶装置か
ら入力するテストパタン入力工程と、生成された全ての
テストパタンの情報及び処理された故障の情報を外部記
憶装置に出力するテストパタン情報・故障情報出力工程
と、テストパタン生成を終了するかどうかを、故障検出
率、テストパタン数、処理時間、及び未検出故障数が希
望する条件を満たしているかどうかの判断を行い、テス
トパタン生成を終了すると判断した場合は、前記テスト
パタン情報・故障情報出力工程に移行し、テストパタン
生成を続行すると判断した場合は、前記テストパタン入
力工程に移行するテストパタン生成終了判定工程と、回
路が組み合わせ回路である場合は前記テストパタン入力
工程によって入力したすべてのテストパタンについて故
障を検出しなければ当該入力したテストパタンを破棄し
て前記テストパタン生成終了判定工程に移行し故障を検
出すれば当該入力したテストパタンを再活性化するテス
トパタン再活性化工程に移行し、回路が順序回路である
場合は故障を検出しなかったテストパタンを一時記憶装
置内に格納し、故障を検出するテストパタンが入力され
るまで保持して前記テストパタン生成終了判定工程に移
行し、当該入力したテストパタンが故障を検出すれば故
障を検出する当該入力したテストパタンと一時記憶装置
内にテストパタンが保持されていれば当該保持されてい
るテストパタンとを組み合わせて1個以上のテストパタ
ンを構成してからテストパタンを再活性化するテストパ
タン再活性化工程に移行する未検出故障用故障シミュレ
ーション工程と、未検出故障の中で1個以上のテストパ
タンで検出できる故障を識別し、1個以上のテストパタ
ンを構成している外部入力端子の中で故障の検出に論理
的に必要のない外部入力端子を識別し、それらの外部端
子に不確定値を割り当て、当該1個以上のテストパタン
をL組だけ複製し、各々の複製された1個以上のテスト
パタン中の不確定値に疑似乱数を用いて異なる1個以上
のテストパタンとなるように論理値”1”もしくは論理
値”0”を割り当て、それぞれ異なる値を有する複製さ
れた1個以上のテストパタンをPPPF故障シミュレー
ション手法を用いて、未検出故障の中からM故障に1故
障の割合でサンプリングした未検出故障に対して故障シ
ミュレーションを行い、サンプリングされた未検出故障
を最も多く検出した複製された1個以上のテストパタン
を前記未検出故障用故障シミュレーション工程において
検出した故障を検出する1個以上のテストパタンとして
選択し、前記未検出故障用故障シミュレーション工程で
シミュレーションされた1個以上のテストパタンをより
多くの故障を検出できる1個以上のテストパタンとして
再活性化するテストパタン再活性化工程と、前記テスト
パタン再活性化工程で検出されなかった未検出故障に対
して、故障シミュレーションを行う未検出故障用故障シ
ミュレーション工程と、前記テストパタン再活性化工程
がN回行われたか判断し、N回行われた場合は、前記未
検出故障用故障シミュレーション工程に移行し、N回行
われていない場合は、前記テストパタン再活性化工程に
再度移行するテストパタン再活性化判定工程と、前記テ
ストパタン再活性化工程で再活性化された1個以上のテ
ストパタンを外部記憶装置に出力するテストパタン出力
工程を有することを特徴とする論理回路のテストパタン
生成方法に存する。また、この発明の請求項3に記載の
発明の要旨は、前記テストパタン再活性化工程は、1個
以上のテストパタンを用いて全ての未検出故障に対して
故障シミュレーションを行うSPPF故障シミュレーシ
ョン工程を有することを特徴とする請求項1または2に
記載の論理回路のテストパタン生成方法に存する。ま
た、この発明の請求項4に記載の発明の要旨は、前記テ
ストパタン再活性化工程は、前記SPPF故障シミュレ
ーション工程によって検出された故障の検出に論理的に
関係のない1個以上のテストパタンを構成する外部入力
端子を抽出し、当該外部入力端子に不確定値を割り当て
る不確定値決定工程を有することを特徴とする請求項3
に記載の論理回路のテストパタン生成方法に存する。ま
た、この発明の請求項5に記載の発明の要旨は、前記テ
ストパタン再活性化工程は、不確定値を割り当てられた
1個以上のテストパタンをL組だけ複製するテストパタ
ン複製工程を有することを特徴とする請求項4に記載の
論理回路のテストパタン生成方法に存する。また、この
発明の請求項6に記載の発明の要旨は、前記テストパタ
ン再活性化工程は、複製されたテストパタンの不確定値
部分に擬似乱数により論理値”1”または論理値”0”
を適宜割り当てる不確定値再活性化工程を有することを
特徴とする請求項5に記載の論理回路のテストパタン生
成方法に存する。また、この発明の請求項7に記載の発
明の要旨は、前記テストパタン再活性化工程は、未検出
故障の中からM個に1個の割合で未検出故障をサンプリ
ングする未検出故障サンプリング工程を有することを特
徴とする請求項6に記載の論理回路のテストパタン生成
方法に存する。また、この発明の請求項8に記載の発明
の要旨は、前記テストパタン再活性化工程は、複製され
たL組の1個以上のテストパタンとサンプリングされた
未検出故障を用いて故障シミュレーションを行うPPP
F故障シミュレーション工程を有することを特徴とする
請求項7に記載の論理回路のテストパタン生成方法に存
する。また、この発明の請求項9に記載の発明の要旨
は、前記テストパタン再活性化工程は、前記PPPF故
障シミュレーション工程においてシミュレーションされ
たL組の1個以上のテストパタンの中で、最も多くのサ
ンプリングされた未検出故障を検出した組の1個以上の
テストパタンをベストテストパタンとして選択するベス
トテストパタン選択工程を有することを特徴とする請求
項8に記載の論理回路のテストパタン生成方法に存す
る。また、この発明の請求項10に記載の発明の要旨
は、テストパタンを生成するために必要となる回路情報
及び故障情報を外部記憶装置から入力する回路情報・故
障情報入力手段と、テストパタンを生成させるべき対象
とする故障を選択する処理対象故障選択手段と、生成さ
れた全てのテストパタンの情報及び処理された故障の情
報を外部記憶装置に出力するテストパタン情報・故障情
報出力手段と、テストパタン生成を終了するかどうか
を、故障検出率、テストパタン数、処理時間、及び未検
出故障数が希望する条件を満たしているかどうかの判断
を行い、テストパタン生成を終了すると判断した場合
は、前記テストパタン情報・故障情報出力手段に移行
し、テストパタン生成を続行すると判断した場合は、前
記処理対象故障選択手段に移行するテストパタン生成終
了判定手段と、前記処理対象故障選択手段にて選択した
故障を検出するために必要となる1個以上のテストパタ
ンの生成を試み、1個以上のテストパタンを生成できな
かった場合は、前記テストパタン生成終了判定手段に戻
り、1個以上のテストパタンを生成できた場合は、テス
トパタン再活性化を行う手段に移行する処理対象故障検
出テストパタン生成手段と、未検出故障の中で1個以上
のテストパタンで検出できる故障を識別し、1個以上の
テストパタンを構成している外部入力端子の中で故障の
検出に論理的に必要のない外部入力端子を識別し、それ
らの外部端子に不確定値を割り当て、当該1個以上のテ
ストパタンをL組だけ複製し、各々の複製された1個以
上のテストパタン中の不確定値に疑似乱数を用いて異な
る1個以上のテストパタンとなるように論理値”1”も
しくは論理値”0”を割り当て、それぞれ異なる値を有
する複製された1個以上のテストパタンをPPPF故障
シミュレーション手法を用いて、未検出故障の中からM
故障に1故障の割合でサンプリングした未検出故障に対
して故障シミュレーションを行い、サンプリングされた
未検出故障を最も多く検出した複製された1個以上のテ
ストパタンを前記処理対象故障選択手段において選択さ
れた故障を検出する1個以上のテストパタンとして選択
し、前記処理対象故障検出テストパタン生成手段で生成
された1個以上のテストパタンをより多くの故障を検出
できる1個以上のテストパタンとして再活性化するテス
トパタン再活性化手段と、前記テストパタン再活性化手
段で検出されなかった未検出故障に対して、故障シミュ
レーションを行う未検出故障用故障シミュレーション手
段と、前記テストパタン再活性化手段がN回行われたか
判断し、N回行われた場合は、前記未検出故障用故障シ
ミュレーション手段に移行し、N回行われていない場合
は、前記テストパタン再活性化手段に再度移行するテス
トパタン再活性化判定手段と、前記テストパタン再活性
化手段で再活性化された1個以上のテストパタンを外部
記憶装置に出力するテストパタン出力手段を有すること
を特徴とする論理回路のテストパタン生成装置に存す
る。また、この発明の請求項11に記載の発明の要旨
は、テストパタンを生成するために必要となる回路情報
及び故障情報を外部記憶装置から入力する回路情報・故
障情報入力手段と、テストパタンを外部記憶装置から入
力するテストパタン入力手段と、生成された全てのテス
トパタンの情報及び処理された故障の情報を外部記憶装
置に出力するテストパタン情報・故障情報出力手段と、
テストパタン生成を終了するかどうかを、故障検出率、
テストパタン数、処理時間、及び未検出故障数が希望す
る条件を満たしているかどうかの判断を行い、テストパ
タン生成を終了すると判断した場合は、前記テストパタ
ン情報・故障情報出力手段に移行し、テストパタン生成
を続行すると判断した場合は、前記テストパタン入力手
段に移行するテストパタン生成終了判定手段と、回路が
組み合わせ回路である場合は前記テストパタン入力手段
によって入力したすべてのテストパタンについて故障を
検出しなければ当該入力したテストパタンを破棄して前
記テストパタン生成終了判定手段に移行し故障を検出す
れば当該入力したテストパタンを再活性化するテストパ
タン再活性化手段に移行し、回路が順序回路である場合
は故障を検出しなかったテストパタンを一時記憶装置内
に格納し、故障を検出するテストパタンが入力されるま
で保持して前記テストパタン生成終了判定手段に移行
し、当該入力したテストパタンが故障を検出すれば故障
を検出する当該入力したテストパタンと一時記憶装置内
にテストパタンが保持されていれば当該保持されている
テストパタンとを組み合わせて1個以上のテストパタン
を構成してからテストパタンを再活性化するテストパタ
ン再活性化手段に移行する未検出故障用故障シミュレー
ション手段と、未検出故障の中で1個以上のテストパタ
ンで検出できる故障を識別し、1個以上のテストパタン
を構成している外部入力端子の中で故障の検出に論理的
に必要のない外部入力端子を識別し、それらの外部端子
に不確定値を割り当て、当該1個以上のテストパタンを
L組だけ複製し、各々の複製された1個以上のテストパ
タン中の不確定値に疑似乱数を用いて異なる1個以上の
テストパタンとなるように論理値”1”もしくは論理
値”0”を割り当て、それぞれ異なる値を有する複製さ
れた1個以上のテストパタンをPPPF故障シミュレー
ション手法を用いて、未検出故障の中からM故障に1故
障の割合でサンプリングした未検出故障に対して故障シ
ミュレーションを行い、サンプリングされた未検出故障
を最も多く検出した複製された1個以上のテストパタン
を前記未検出故障用故障シミュレーション手段において
検出した故障を検出する1個以上のテストパタンとして
選択し、前記未検出故障用故障シミュレーション手段で
生成された1個以上のテストパタンをより多くの故障を
検出できる1個以上のテストパタンとして再活性化する
テストパタン再活性化手段と、前記テストパタン再活性
化手段で検出されなかった未検出故障に対して、故障シ
ミュレーションを行う未検出故障用故障シミュレーショ
ン手段と、前記テストパタン再活性化手段がN回行われ
たか判断し、N回行われた場合は、前記未検出故障用故
障シミュレーション手段に移行し、N回行われていない
場合は、前記テストパタン再活性化手段に再度移行する
テストパタン再活性化判定手段と、前記テストパタン再
活性化手段で再活性化された1個以上のテストパタンを
外部記憶装置に出力するテストパタン出力手段を有する
ことを特徴とする論理回路のテストパタン生成装置に存
する。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明は、第1の従来技術におけ
る第1の問題点及び第2の従来技術における第2の問題
点を同時に解決することにより強力なテストパタン圧縮
機能を備えたテストパタン生成手法を提供する。
【0032】上記第1の問題点では、全てのテストパタ
ン生成が終了した後、上記第1従来技術が有する3つの
効果を発生する工程(すなわち、図14に示すステップ
S2003乃至ステップS2006)のうち、第1の効
果及び第3の効果を得るステップS2003及びステッ
プS2006を順序回路ではそのまま適用できないた
め、上記3つの効果を得る諸工程を繰り返してテストパ
タン圧縮機能を高めるという手法を全く順序回路では適
用できないという問題点があった。そこで本発明では、
第2の効果を得る工程(ステップS2004及びステッ
プS2005)をテストパタン生成中に反復的に使用
し、高いテストパタン圧縮機能を有するダイナミックコ
ンパクションを実現することで、この第1の問題点を解
決する。
【0033】本発明は、第2の効果を得る工程(ステッ
プS2004及びステップS2005)の実行時に、不
確定値決定工程(ステップS2005)を先に行い、そ
の後に不確定値再活性工程(ステップS2004)を後
に行うようにしたテストパタン再活性化工程(後述する
ステップS105:PPPF方式テストパタン再活性化
工程)を設け、当該テストパタン再活性化工程(後述す
るステップS105:PPPF方式テストパタン再活性
化工程)をテストパタン生成過程に導入するとともに、
当該テストパタン再活性化工程(後述するステップS1
05:PPPF方式テストパタン再活性化工程)を複数
回行えるようにすることにより、テストパタン生成過程
でテストパタン圧縮の処理を効果的に行えるようにする
(第1の特徴)。つまり、テストパタン再活性化工程
(後述するステップS105:PPPF方式テストパタ
ン再活性化工程)をテストパタン生成過程で応用するこ
とにより、強力なダイナミックコンパクション機能を実
現する。テストパタン生成過程では、検出しようとする
処理対象故障に対するテストパタン生成が行われ、その
故障を検出するために必要なテストシーケンスが生成さ
れる。ここで、テストシーケンスとは、故障を検出する
ために必要な位置関係を持った1個以上のテストパタン
から構成されるテストパタン集合と定義する。このテス
トシーケンスに対してテストパタン再活性化工程(後述
するステップS105:PPPF方式テストパタン再活
性化工程)で複数回再活性化することにより、1つの処
理対象故障用に対して生成したテストシーケンスをより
多くの未検出故障を検出できるテストシーケンスに更新
できる。なお、この手法は、順序回路だけでなく、組み
合わせ回路にもそのまま適用できる。
【0034】一方、上記第2の問題点を抱える上記第2
従来技術においては、目標故障を検出するテストパタン
が複数通り存在するときには、それらのテストパタンを
個々に故障シミュレーションし、最も多くの未検出故障
を検出したテストパタンを目標故障に対するテストパタ
ンとして採用している。この機能を上記第1の問題点に
対する解決方法に組み合わせることで、当該第1の問題
点に対する解決方法によるテストパタン圧縮効果を更に
高めることができる。つまり、テストパタン再活性化工
程(後述するステップS105:PPPF方式テストパ
タン再活性化工程)は、不確定値決定工程(ステップS
2005)と不確定値再活性化工程(ステップS200
4)により構成されているが、不確定値再活性化工程
(ステップS2004)の拡張として、それらの不確定
値を有するテストシーケンスを複数個複製し、それらの
テストシーケンスの不確定値を有する外部入力端子に疑
似乱数により選択した論理値”1”もしくは論理値”
0”を割り当てることにより、異なるテストパタンから
構成される複数のテストシーケンスを生成できる。この
複数のテストシーケンスは処理対象故障選択工程(後述
するステップS103)で選択された故障を常に検出で
きるテストシーケンスである。そして、これらの複数個
のテストシーケンスに対して、上記第2従来技術に基づ
いたテストパタン圧縮手法で、各テストシーケンスの故
障シミュレーションを行い、最も多くの故障を検出する
テストシーケンスを未検出故障用故障シミュレーション
工程(後述するステップS107)で処理させることに
より、より多くの未検出故障を検出できるようになると
いった効果を奏する。
【0035】ただし、第2の問題点に示すように、上記
第2従来技術のテストパタン圧縮手法では故障シミュレ
ーション時間が長くなるため、処理時間を短縮する方法
として、「M. B. Amin and B. Vinnakota, "ZAMBEZI: A
Parallel Pattern ParallelFault Sequential Circuit
Fault Simulator", 1996 14th IEEE VLSI Test Sympos
ium」で紹介されているような並列パタン並列故障故障
シミュレーション手法(以降、PPPF(Parallel Pat
tern Parallel Fault)故障シミュレーション手法と呼
ぶ)の概念を用いる。
【0036】このPPPF故障シミュレーション手法を
用いることにより、複数のテストシーケンスを同時に複
数の故障に対して故障シミュレーションが可能になるた
め、高速に故障シミュレーションを行うことができ、第
2の問題点の問題を解決できるようになる。
【0037】また、このPPPF故障シミュレーション
手法により、不確定値再活性工程(ステップS200
4)を拡張し、不確定値決定工程(ステップS200
5)を組み合わせたものが、テストパタン再活性化工程
(後述するステップS105:PPPF方式テストパタ
ン再活性化工程)となる。
【0038】PPPF故障シミュレーションの概要を図
5乃至図7を用いて説明する。図5は、PPPF故障シ
ミュレーションの概要図、図6は、従来の故障シミュレ
ーション手法(SPPF故障シミュレーション手法)の
概要図、図7は、PPPF故障シミュレーション手法の
概要図である。
【0039】以下では、図5(a)に示す回路3101
に対して故障定義(図5(c)参照)を行い、図5
(b)に示すテストパタンセットを用いて故障シミュレ
ーションを行う場合を例に説明する。
【0040】回路3101(図5(a)参照)は、外部
入力端子A、外部入力端子B、外部出力端子D、及びバ
ッファ素子C1(図4参照)の出力端に接続された2入
力ANDゲートC2のみから構成されている。
【0041】故障定義(図5(c)参照)には、2入力
ANDゲートC2の外部入力端子A側端子の1縮退故障
Fa1、及び2入力ANDゲートC2の外部入力端子B
側端子の0縮退故障Fb0を定義している。
【0042】テストパタンセットでは、回路3101
(図5(a)参照)の外部入力端子A及び外部入力端子
Bにそれぞれ論理値”0”及び論理値”1”を印加する
テストパタンT1と、外部入力端子A及び外部入力端子
Bにそれぞれ論理値”1”及び論理値”1”を印加する
テストパタンT2が含まれている(図5(b)参照)。
【0043】複数の故障に対して複数のテストパタン
(例えば、テストパタンT1、テストパタンT2)をそ
れぞれ故障シミュレーションする従来技術による故障シ
ミュレーション手法(図6(a)〜図6(c)参照)で
は、テストパタンT1による故障シミュレーション(図
6(b)参照)とテストパタンT2による故障シミュレ
ーション(図6(c)参照)を2回行わなければならな
い。
【0044】また、論理値表現規則(図6(a)参照)
では、従来技術が2ビット幅の領域を2つ用いて、テス
トパタンによる論理値と故障Fa1及び故障Fb0によ
る論理値を表現している。コンピュータの1ワードが3
2ビットで構成されていると仮定した場合は、ある信号
の論理値”1”または論理値”0”は、1ワード当たり
32種類の異なる論理値を保持できるため、32種類の
信号を同時に扱える。ここで示す従来技術による故障シ
ミュレーション手法(図6(a)〜図6(c)参照)で
は、32ビットのうち2ビットのみを用いて故障シミュ
レーションを行う。
【0045】一方、複数の故障に対して複数のテストパ
タン(例えば、テストパタンT1、テストパタンT2)
を一度に故障シミュレーションするPPPF故障シミュ
レーション手法(図7(a)及び図7(b)参照)で
は、論理値表現規則(図7(a)参照)に示すように、
4ビットの領域を用いて、テストパタンT1とテストパ
タンT2、及びそれぞれのテストパタン毎に故障Fa1
及び故障Fb0の論理値を表現できるため、テストパタ
ンT1とテストパタンT2による故障シミュレーション
(図7(b)参照)に示すように、1回の故障シミュレ
ーションで故障Fa1と故障Fb0を検出できる。
【0046】このように、PPPF故障シミュレーショ
ン手法(図7(a)及び図7(b)参照)は1ワード分
の論理値表現能力を可能な限り有効に使用できるため、
従来技術による故障シミュレーション手法(図6(a)
〜図6(c)参照)よりも高速に複数のテストパタン及
び複数の故障に対する故障シミュレーションを行うこと
ができる。
【0047】なお、従来技術による故障シミュレーショ
ン手法(図6(a)〜図6(c)参照)は、別名として
SPPF(Single Pattern Parallel Fault)故障シミ
ュレーション手法とも呼ばれる。
【0048】これにより、本発明は以下に掲げる効果を
奏する。まず第1の効果は、上記特願平11−1391
44号公報(第1従来技術)のテストパタンの再活性化
手法をテストパタン生成工程において繰り返すことによ
るテストパタン圧縮機能、及び当該繰り返し工程におい
て用いられる複数のテストパタン(特開平5−3410
11号公報(第2従来技術)参照)の中から最も多くの
未検出故障を検出するテストパタンを識別することによ
るテストパタン圧縮機能を、PPPF故障シミュレーシ
ョン手法を用いることで同時に高速に両立できるように
なり、その結果、双方のテストパタン圧縮効果を相乗的
に高め、強力かつ高速なテストパタン圧縮機能を有する
ダイナミックコンパクション手法を提供できることであ
る。なお、本発明は、その構造を一部変更することによ
り、スタティックコンパクション手法にも適用できるよ
うになり、多面的にテストパタン圧縮機能を強化するこ
とが可能になる。以下、本発明の実施の形態を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0049】(第1の実施の形態)以下、本発明の第1
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1
は、本発明の第1の実施の形態に係る論理回路のテスト
パタン生成方法を説明するための機能ブロック図であ
る。
【0050】図1を参照すると、第1の実施の形態の論
理回路のテストパタン生成方法は、回路情報・故障情報
入力工程(ステップS101)と、テストパタン生成終
了判定工程(ステップS102)と、処理対象故障選択
工程(ステップS103)と、処理対象故障検出テスト
パタン生成工程(ステップS104)と、テストパタン
再活性化工程(ステップS105:PPPF方式テスト
パタン再活性化工程)と、テストパタン再活性化判定工
程(ステップS106)と、未検出故障用故障シミュレ
ーション工程(ステップS107)と、テストパタン出
力工程(ステップS108)と、テストパタン情報・故
障情報出力工程(ステップS109)を中心にして構成
されている。
【0051】ここで、回路情報・故障情報入力工程(ス
テップS101)は、テストパタンを生成するために必
要となる回路情報及び故障情報を外部記憶装置(不図
示)から入力する機能を有している。
【0052】また、テストパタン生成終了判定工程(ス
テップS102)は、故障検出率、テストパタン数、処
理時間、未検出故障数が希望する条件を満たしているか
どうかの判断結果を基に、テストパタン生成を終了する
かどうかの判断を行い、テストパタン生成を終了すると
判断した場合は、テストパタン情報・故障情報出力工程
(ステップS109)に移行し、テストパタン生成を続
行すると判断した場合は、処理対象故障選択工程(ステ
ップS103)に移行する機能を有している。
【0053】また、処理対象故障選択工程(ステップS
103)は、テストパタンを生成させるべき対象とする
故障を選択する機能を有している。
【0054】また、処理対象故障検出テストパタン生成
工程(ステップS104)は、上記処理対象故障選択工
程(ステップS103)にて選択した故障を検出するた
めに必要となる1個以上のテストパタンの生成を試み、
1個以上のテストパタンを生成できなかった場合は、上
記テストパタン生成終了判定工程(ステップS102)
に戻り、1個以上のテストパタンを生成できた場合は、
テストパタン再活性化工程(ステップS105:PPP
F方式テストパタン再活性化工程)に移行する機能を有
している。
【0055】また、テストパタン再活性化工程(ステッ
プS105:PPPF方式テストパタン再活性化工程)
は、未検出故障の中で1個以上のテストパタンで検出で
きる故障を識別し、1個以上のテストパタンを構成して
いる外部入力端子の中で上記故障の検出に論理的に必要
のない外部入力端子を識別し、それらの外部端子に不確
定値を割り当て、当該1個以上のテストパタンをL組だ
け複製し、各々の複製された1個以上のテストパタン中
の不確定値に疑似乱数を用いて異なる1個以上のテスト
パタンとなるように論理値”1”もしくは論理値”0”
を割り当て、それぞれ異なる値を有する複製された1個
以上のテストパタンをPPPF故障シミュレーション手
法を用いて、未検出故障の中からM故障に1故障の割合
でサンプリングした未検出故障に対して故障シミュレー
ションを行い、サンプリングされた未検出故障を最も多
く検出した複製された1個以上のテストパタンを上記処
理対象故障選択工程(ステップS103)において選択
された故障を検出する1個以上のテストパタンとして選
択し、上記処理対象故障検出テストパタン生成工程(ス
テップS104)で生成された1個以上のテストパタン
をより多くの故障を検出できる1個以上のテストパタン
として再活性化する機能を有している。
【0056】また、テストパタン再活性化判定工程(ス
テップS106)は、上記テストパタン再活性化工程
(ステップS105:PPPF方式テストパタン再活性
化工程)がN回行われたか判断し、N回行われた場合
は、未検出故障用故障シミュレーション工程(ステップ
S107)に移行し、N回行われていない場合は、テス
トパタン再活性化工程(ステップS105:PPPF方
式テストパタン再活性化工程)に再度移行する機能を有
している。
【0057】また、未検出故障用故障シミュレーション
工程(ステップS107)は、上記テストパタン再活性
化工程(ステップS105:PPPF方式テストパタン
再活性化工程)で検出されなかった未検出故障に対し
て、故障シミュレーションを行う機能を有している。
【0058】テストパタン出力工程(ステップS10
8)は、上記テストパタン再活性化工程(ステップS1
05:PPPF方式テストパタン再活性化工程)で再活
性化された1個以上のテストパタンを外部記憶装置(不
図示)に出力する機能を有している。
【0059】テストパタン情報・故障情報出力工程(ス
テップS109)は、生成された全てのテストパタンの
情報及び処理された故障の情報を外部記憶装置(不図
示)に出力する機能を有している。
【0060】次に、本発明を最も特徴付けるテストパタ
ン再活性化工程(ステップS105:PPPF方式テス
トパタン再活性化工程)について、図2を用いて更に説
明する。図2は、第1の実施の形態のテストパタン再活
性化工程(ステップS105:PPPF方式テストパタ
ン再活性化工程)を説明するための機能ブロック図であ
って、テストパタン再活性化工程(ステップS105:
PPPF方式テストパタン再活性化工程)の構成を細分
化して示したものである。
【0061】図2を参照すると、本実施の形態のテスト
パタン再活性化工程(ステップS105:PPPF方式
テストパタン再活性化工程)は、SPPF故障シミュレ
ーション工程(ステップS201)と、不確定値決定工
程(ステップS202)と、テストパタン複製工程(ス
テップS203)と、不確定値再活性化工程(ステップ
S204)と、未検出故障サンプリング工程(ステップ
S205)と、PPPF故障シミュレーション工程(ス
テップS206)と、ベストテストパタン選択工程(ス
テップS207)を中心にして構成されている。
【0062】ここで、SPPF故障シミュレーション工
程(ステップS201)は、1個以上のテストパタンを
用いて全ての未検出故障に対して故障シミュレーション
を行う機能を有している。
【0063】また、不確定値決定工程(ステップS20
2)は、上記SPPF故障シミュレーション工程(ステ
ップS201)によって検出された故障の検出に論理的
に関係のない1個以上のテストパタンを構成する外部入
力端子を抽出し、当該外部入力端子に不確定値を割り当
てる機能を有している。
【0064】また、テストパタン複製工程(ステップS
203)は、上記不確定値を割り当てられた1個以上の
テストパタンをL組だけ複製する機能を有している。
【0065】また、不確定値再活性化工程(ステップS
204)は、上記複製されたテストパタンの不確定値部
分に擬似乱数により論理値”1”または論理値”0”を
適宜割り当てる機能を有している。
【0066】また、未検出故障サンプリング工程(ステ
ップS205)は、未検出故障の中からM個に1個の割
合で未検出故障をサンプリングする機能を有している。
【0067】また、PPPF故障シミュレーション工程
(ステップS206)は、上記複製されたL組の1個以
上のテストパタンと上記サンプリングされた未検出故障
を用いて故障シミュレーションを行う機能を有してい
る。
【0068】また、ベストテストパタン選択工程(ステ
ップS207)は、上記PPPF故障シミュレーション
工程(ステップS206)においてシミュレーションさ
れたL組の1個以上のテストパタンの中で、最も多くの
サンプリングされた未検出故障を検出した組の1個以上
のテストパタンをベストテストパタンとして選択する機
能を有している。
【0069】図4乃至図9を参照して、更に、テストパ
タン再活性化工程(ステップS105:PPPF方式テ
ストパタン再活性化工程)を構成する各工程に対して更
に補足説明を行う。
【0070】上記SPPF故障シミュレーション工程
(ステップS201)は、図6(a)〜図6(c)に示
す従来技術による故障シミュレーション手法のデータ構
造(図6(a)参照)を有し、1つのテストパタンに対
する故障シミュレーションを行う際に、複数の故障を同
時にシミュレーションできる。
【0071】上記不確定値決定工程(ステップS20
2)は、特開平8−212799号公報「テストパタン
生成装置及びテストパタン生成方法」の出願明細書本文
の段落番号[0030]に記載されている構成を有し、
1個以上のテストパタンに対して、当該1個以上のテス
トパタンで検出した故障の検出に論理的に関係ない外部
入力端子に不確定値を割り当てる。例えば、図4(b)
に示す組み合わせ回路では、故障定義(図4(f)参
照)で示す故障F0と故障F1を検出するためには、テ
ストパタンT1(図4(a)参照)の外部入力端子Aの
論理値”1”は、故障F0及び故障F1の両方の検出に
は不要となるため、テストパタンT1(図4(a)参
照)の外部入力端子Aに不確定値を割り当てることがで
きる(図4(b)及び図4(c)参照)。また、図4
(d)に示す順序回路では、故障定義(図4(f)参
照)で示す故障F0と故障F1を検出するためには、テ
ストパタンT2(図4(a)参照)の外部入力端子Aの
論理値”1”は、故障F0及び故障F1の両方の検出に
は不要となるため、テストパタンT2(図4(a)参
照)の外部入力端子Aに不確定値を割り当てることがで
きる(図4(d)及び図4(e)参照)。
【0072】次に、テストパタン複製工程(ステップS
203)及び不確定値再活性化工程(ステップS20
4)により、上記不確定値決定工程(ステップS20
2)によって不確定値を割り当てられた1個以上のテス
トパタンがどのように処理されるか図8を用いて説明す
る。
【0073】図8は、テストパタンの複製と再活性化及
びPPPF故障シミュレーションを説明するための動作
フロー、図9は、未検出故障サンプリング手法例を説明
するための動作フローである。
【0074】図8を参照すると、上記不確定値決定工程
(ステップS202)によって不確定値を割り当てられ
た1個以上のテストパタン3201は、テストパタン複
製工程(ステップS203)によって、L組個複製さ
れ、複製テストパタン群3202となる。
【0075】上記複製テストパタン群3202は、サン
プリング故障データ3207の入力に応じて、上記不確
定値再活性化工程(ステップS204)により、再活性
化テストパタン群3203に変換される。
【0076】未検出故障サンプリング工程(ステップS
205)も、他の構成要素と同じく、未検出故障テスト
パタン再活性化工程(ステップS105:PPPF方式
テストパタン再活性化工程)が繰り返されるたびに実行
される。
【0077】未検出故障サンプリング工程(ステップS
205)でサンプリングされる未検出故障は、その繰り
返しのたびに同じ故障が可能な限り続けてサンプリング
されないようにする。例えば、図9に示すように、未検
出故障群3301を未検出故障リスト3302として保
持している場合は、当該未検出故障リスト3302を擬
似乱数による未検出故障リストの並べ替え工程(ステッ
プS3303)で、前回のサンプリング時と異なる並び
になるようにし、その並べ替えられた未検出故障リスト
3305の先頭から、全未検出故障数のN分の1(=1
/N)の個数の未検出故障(この例の場合は、全未検出
故障数が8)、サンプリング故障係数Mが4であるた
め、2つの未検出故障(故障Fbと故障Fa)を、サン
プリングされた未検出故障とし、PPPF故障シミュレ
ーションに処理させる。また、1回目のPPPF故障シ
ミュレーション工程(ステップS3304)によって故
障Fbが検出されると、故障Fbは未検出故障リスト3
305から削除され、2回目のPPPF故障シミュレー
ション工程(ステップS3307)では、擬似乱数によ
る未検出故障リスト3308の並べ替え(未検出故障リ
ストの並べ替え工程(ステップS3306))によって
並べ替えられた未検出故障リスト3308には存在しな
くなる。同様に、3回目のPPPF故障シミュレーショ
ン工程(ステップS3310)では、擬似乱数による未
検出故障リスト3311の並べ替え(未検出故障リスト
の並べ替え工程(ステップS3309))によって並べ
替えられた未検出故障リスト3311には存在しなくな
る。以降、同様の繰り返しをN回繰り返す。
【0078】一方、PPPF故障シミュレーション工程
(ステップS206)は、PPPF故障シミュレーショ
ン手法(図7参照)のデータ構造(図7(a)参照)を
有し、複数のテストパタン(例えば、テストパタンT
1、テストパタンT2)を同時に用いて複数の故障を同
時にシミュレーションできる。
【0079】ベストテストパタン選択工程(ステップS
207)では、図8に示すように、再活性化テストパタ
ン群3203をPPPF故障シミュレーション工程(ス
テップS3204)により処理し、その結果、各再活性
化されたテストパタン毎の検出故障数3205を計算
し、その結果、最も多くの故障を検出した再活性化テス
トパタン3206をベストテストパタンとして選択す
る。
【0080】次に、本発明の第1の実施の形態の動作に
ついて説明する。図10は、本発明の第1の実施の形態
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0081】図10を参照すると、本実施の形態では、
ステップS3401によって動作を開始する。
【0082】続いて、テストパタン生成に必要となる論
理回路の接続情報と故障情報を外部記憶装置(不図示)
から入力する(ステップS3402)。
【0083】続いて、テストパタン生成終了条件が満た
されているか判断する(ステップS3403)。ここ
で、テストパタン生成終了条件が満たされるとは、次の
いずれかの条件が満たされていることを意味する。
【0084】1.現在の故障検出率が希望する故障検出
率以上であるか? ここで、示す故障検出率は、有効故障総数に対して検出
できた故障数の比率として計算されるものとする。有効
故障総数とは、ステップS3402にて入力した全ての
故障の数から、その故障を検出できるテストパタンを生
成できないと証明された故障(冗長故障等)の数を差し
引いたものとする。
【0085】2.現在の生成されたテストパタン数が希
望するテストパタン数以上であるか? 3.現在のテストパタン生成に要した処理時間が希望す
る処理時間以上であるか? 4.未検出故障数が0であるか? これらの条件のいずれかが満たされた場合は、ステップ
S3420に移行し、いずれの条件も満たされない場合
は、ステップS3404に移行する。
【0086】続いて、ステップS3404を実行し、ス
テップS3405で処理させる未処理の故障を選択す
る。
【0087】続いて、ステップS3405を実行し、ス
テップS3404において選択された故障を検出するた
めのテストパタン生成を試みる。ただし、ステップS3
404では、選択された故障に対して必ずしもテストパ
タンを生成できるとは限らない。例えば、選択された故
障が回路の外部出力端子に何ら影響を与えない冗長故障
である場合は、その故障を検出できるテストパタンを生
成することはできない。具体的には、電源端子に定義さ
れた1縮退故障は、回路には何ら影響を与えないため、
その故障を検出するテストパタンは生成できない。
【0088】続いて、ステップS3406を実行し、ス
テップS3405においてテストパタンを生成できたか
どうかを判断し、テストパタンを生成できていた場合
は、ステップS3407に移行し、テストパタンを生成
できなかった場合は、ステップS3403に戻る。
【0089】続いて、ステップS3407を実行し、ス
テップS3404で選択した故障に対してステップS3
405で生成されたテストパタンを対象故障検出テスト
パタンとして設定する。この対象故障検出テストパタン
は、ステップS3408以降に行うテストパタン圧縮処
理において直接処理されるテストパタンとなる。
【0090】続いて、ステップS3408を実行し、P
PPF故障シミュレーションを何回行ったかを示すカウ
ンタを0(ゼロ)に初期化する。
【0091】続いて、ステップS3409を実行し、対
象故障検出テストパタンを用いて全ての未検出故障に対
するSPPF故障シミュレーションを行う。
【0092】続いて、ステップS3410を実行し、対
象故障検出テストパタンを構成する外部入力端子の中
で、ステップS3409で検出できた故障の検出に必要
のない外部入力端子に不確定値を割り当てる。
【0093】続いて、ステップS3411を実行し、不
確定値を割り当てられた対象故障検出テストパタンをL
組だけ複製する。
【0094】続いて、ステップS3412を実行し、ス
テップS3411で複製されたL組の対象故障検出され
たテストパタンの不確定値を、疑似乱数を利用して、論
理値”1”もしくは論理値”0”に置き換える。
【0095】続いて、ステップS3413を実行し、P
PPF故障シミュレーションで処理させる未検出故障
を、全ての未検出故障の中から最大R個サンプリングす
る。ここで、R個とは、ステップS3408の時点にお
ける未検出故障数をサンプリング故障係数Mで割った値
とする。
【0096】続いて、ステップS3414を実行し、ス
テップS3412で準備されたL組のテストパタンと、
ステップS3413でサンプリングされた故障を用い
て、PPPF故障シミュレーションを行う。
【0097】続いて、ステップS3415を実行し、ど
の組のテストパタンが最も多くの未検出故障を検出した
かどうかを調べ、最も多くの未検出故障を検出した組の
テストパタンを新たな対象故障検出テストパタンとす
る。
【0098】続いて、ステップS3416を実行し、P
PPF故障シミュレーション用の実行カウンタを1つ繰
り上げる。
【0099】続いて、ステップS3417を実行し、P
PPF故障シミュレーション実行カウンタがNになった
か判断し、PPPF故障シミュレーション実行カウンタ
がNになっていた場合ステップS3418に移行し、そ
うでなければ、ステップS3409に戻る。
【0100】続いて、ステップS3418を実行し、対
象故障検出テストパタンによる全ての未検出故障に対す
るSPPF故障シミュレーションを行い、全ての検出可
能な未検出故障を検出する。さらに、論理回路が順序回
路である場合は、検出できなかった故障に対しては、そ
れぞれの回路内部状態を更新する。
【0101】続いて、ステップS3419を実行し、対
象故障検出テストパタンを外部記憶装置(不図示)に出
力する。
【0102】続いて、ステップS3420を実行し、最
終的なテストパタン数情報及び故障検出情報を外部記憶
装置(不図示)に出力する。
【0103】続いて、ステップS3421を実行し、本
発明の第1の実施の形態のフローチャートを終了する。
【0104】次に、図10と図11を用いて、本発明の
第1の実施の形態の具体例を説明する。図11は、第1
の実施の形態の論理回路のテストパタン生成装置の具体
例及び上記第2従来技術の論理回路のテストパタン生成
装置の具体例を説明するための動作フローである。
【0105】図11(a)に示すように、まず最初に、
ステップS3401を実行して第1の実施の形態の処理
を開始する。この時、ステップS3403で判断するテ
ストパタン生成終了条件は、故障検出率=100%、生
成テストパタン数=1000、処理時間=無制限、未検
出故障数=0(ゼロ)とし、これらのいずれかの条件が
テストパタン生成処理中に満たされると、テストパタン
生成処理を終了するものとする。そして、本実施の形態
で用いる各パラメータ={テストパタンの複製組数L、
サンプリング故障係数M、PPPF故障シミュレーショ
ン繰り返し数N}を、それぞれ、L=2,M=2,N=
2とする。
【0106】続いて、ステップS3402を実行し、図
11に示す外部入力端子A、外部入力端子B、外部入力
端子C、ORゲートD2、フリップフロップE、フリッ
プフロップF、2入力ANDゲートG、NANDゲート
H、外部出力端子I、外部出力端子J(3514)とで
構成されている回路、及び故障Fa−sa0と故障Fb
−sa1を外部記憶装置(不図示)から入力する。
【0107】ここで、図11に示す論理回路は、フリッ
プフロップE、フリップフロップFのクロック端子に同
じクロック入力を有する、一相同期式の順序回路である
とする。なお、クロックラインについては省略する。そ
して、故障Fa−sa0は、2入力ANDゲートGの出
力端子がグラウンドにショートした0縮退故障であり、
故障Fb−sa1は、NANDゲートHの出力端子が電
源にショートした1縮退故障であるとする。
【0108】続いて、ステップS3403を実行し、い
ずれのテストパタン生成処理終了条件も満たしていない
ため、ステップS3404に移行する。
【0109】続いて、ステップS3404を実行し、テ
ストパタン生成の対象故障を選択する。ここでは、故障
Fa−sa0を選択すると仮定する。
【0110】続いて、ステップS3405において、故
障Fa−sa0を検出するテストパタン3502を生成
する。その結果、テストパタン3501及びテストパタ
ン3502が生成されると仮定する。
【0111】続いて、ステップS3406を実行し、ス
テップS3405でテストパタン3501及びテストパ
タン3502が生成されたため、ステップS3407に
移行する。
【0112】続いて、ステップS3407を実行し、ス
テップS3405で生成されたテストパタン3501と
テストパタン3502を対象故障検出テストパタンとし
て設定する。対象故障検出テストパタンとして設定され
たテストパタン(テストパタン3501及びテストパタ
ン3502)を、これ以降のステップで用いるテストパ
タン圧縮の対象とする。
【0113】ステップS3408では、PPPF故障シ
ミュレーション用カウンタを0(ゼロ)に初期化する。
【0114】続いて、ステップS3409を実行し、テ
ストパタン3501及びテストパタン3502に不確定
値を割り当てるためのSPPF故障シミュレーションを
行う。その結果、検出される故障は故障Fa−sa0の
みである。
【0115】続いて、ステップS3410を実行し、対
象故障検出テストパタン(テストパタン3501及びテ
ストパタン3502)に不確定値を割り当てた場合は、
テストパタン3501の外部入力端子Aの論理値”0”
は、故障Fa−sa0を検出するためには不必要である
ため、不確定値”X”が割り当てられる。ここで、不確
定値”X”が割り当てられたテストパタン3501及び
テストパタン3502をまとめて、対象故障検出テスト
パタンセット3561とする。
【0116】続いて、ステップS3411を実行し、不
確定値割り当て処理が行われた対象故障検出テストパタ
ンセット3561をテストパタンセット3562とテス
トパタンセット3563の2組複製する。
【0117】続いて、ステップS3412を実行し、テ
ストパタンセット3562及びテストパタンセット35
63を、それぞれのテストパタンセット3562,35
63中の不確定値に疑似乱数を用いて異なる乱数値を割
り当て、再活性化テストパタンセット3564及び再活
性化テストパタンセット3565に変換する。
【0118】続いて、ステップS3413を実行する。
この際、故障シミュレーションによって検出されていな
い未検出故障は故障Fa−sa0と故障Fb−sa1で
あるので、この2故障からサンプリングする1故障とし
て故障Fa−sa0を抽出する。
【0119】続いて、ステップS3414を実行し、P
PPF故障シミュレーションを行う。この結果、再活性
化テストパタンセット3564及び再活性化テストパタ
ンセット3565共に、故障Fa−sa0を検出する。
したがって、両テストパタンセットの検出故障数も1と
なり同じ数となる。したがって、最多故障検出テストパ
タンセットとしては、どちらを選択してもよいが、ここ
では、前者の再活性化テストパタンセット3564を選
択する。
【0120】続いて、ステップS3415を実行し、ス
テップS3414によって決定された最多故障検出テス
トパタンセットである再活性化テストパタンセット35
64を対象故障検出テストパタンセットとして再設定す
る。
【0121】続いて、ステップS3416を実行し、P
PPF故障シミュレーション実行カウンタの数値を1に
する。
【0122】続いて、ステップS3417を実行し、P
PPF故障シミュレーション実行カウンタが2になって
いるか判断する。しかし、実行カウンタは1であるた
め、再度ステップS3409に戻る。
【0123】続いて、ステップS3409を実行し、新
たに設定された対象故障検出テストパタンセットである
再活性化テストパタンセット3564を用いて、全ての
未検出故障(故障Fa−sa0及び故障Fb−sa1)
に対してSPPF故障シミュレーションを行う。その結
果、検出される故障は故障Fa−sa0のみである。
【0124】続いて、ステップS3410を実行し、ス
テップS3409で検出された故障Fa−sa0の検出
には必要のない外部入力端子に不確定値”X”を割り当
てる。その結果、再びテストパタンセット3561が得
られる。
【0125】続いて、ステップS3411を実行し、前
回同様、テストパタンセット3561を2組複製してテ
ストパタンセット3562及びテストパタンセット35
63を作成する。
【0126】続いて、ステップS3412を実行し、テ
ストパタンセット3562及びテストパタンセット35
63を、それぞれのテストパタンセット3562,35
63中の不確定値に疑似乱数を用いて異なる乱数値を割
り当て、再活性化テストパタンセット3566および再
活性化テストパタンセット3567へ変換する。
【0127】続いて、ステップS3413を実行し、故
障シミュレーションによって検出されていない未検出故
障は故障Fa−sa0と故障Fb−sa1であるので、
この2故障からサンプリングする1故障として故障Fb
−sa1を抽出する。
【0128】続いて、ステップS3414を実行し、P
PPF故障シミュレーションを行う。この結果、テスト
パタンセット再活性化テストパタンセット3567のみ
が、故障Fb−sa1を検出する。したがって、両テス
トパタンセットの検出故障数は、再活性化テストパタン
セット3566が0、テストパタンセット再活性化テス
トパタンセット3567が1となる。したがって、最多
故障検出テストパタンセットとしては、後者の再活性化
テストパタンセット3567を選択する。テストパタン
セットを構成するテストパタン3521及びテストパタ
ン3522による故障シミュレーションを行うと、図1
1(b)のようになる。このように、テストパタン35
21及びテストパタン3522により、故障Fa−sa
0及び故障Fb−sa1を両方検出できる。
【0129】続いて、ステップS3415を実行し、テ
ストパタン3521及びテストパタン3522を対象故
障検出テストパタンとして設定する。
【0130】続いて、ステップS3416を実行し、P
PPF故障シミュレーション実行カウンタの数値を1つ
インクリメントし2とする。
【0131】続いて、ステップS3417を実行し、こ
の際、PPPF故障シミュレーション実行カウンタが2
になっているか判断すると2になっているので、ステッ
プS3418に移行する。
【0132】続いて、ステップS3418を実行し、再
度、全ての未検出故障に対するSPPF故障シミュレー
ションを実施する。この場合は、故障Fa−sa0及び
故障Fb−sa1共に、全て検出されるが、検出されな
い故障が存在するときには、それらの検出されない故障
毎の回路の内部状態を、このシミュレーション結果に応
じて更新する。
【0133】続いて、ステップS3419を実行し、対
象故障検出テストパタン(テストパタン3521及びテ
ストパタン3522)を外部記憶装置(不図示)に出力
する。
【0134】続いて、図11(b)に示すように、ステ
ップS3403に戻り、テストパタン生成終了条件が満
たされているかどうか判断する際、この時点において全
ての故障が検出されているため、未検出故障が存在しな
くなっている。このため、テストパタン生成終了条件を
満たし、ステップS3420に移行する。
【0135】続いて、ステップS3420を実行し、テ
ストパタン数の情報及び処理された結果としての故障情
報を外部記憶装置(不図示)に出力する。
【0136】最後に、ステップS3421を実行し、本
実施の形態の処理を終了する。
【0137】これに対して、上記第2の従来技術の方法
でのテストパタン生成の動作を図12及び図15を用い
て説明する。
【0138】上記第2の従来技術の論理回路のテストパ
タン生成装置では、ステップS2102を実行して故障
表を作成し、ステップS2103を実行して全ての故障
が検出されているか判断する。この時点では、故障Fa
−sa0及び故障Fb−sa1共に、検出されていない
ため、ステップS2104に移行する。
【0139】続いて、ステップS2104を実行し、故
障Fa−sa0を目標故障にすると仮定する。
【0140】続いて、ステップS2105での判断で
は、故障Fa−sa0はまだ検出されていないため、ス
テップS2106に移行する。
【0141】続いて、ステップS2106を実行し、故
障Fa−sa0を検出するテストパタンとしてテストパ
タン3541及びテストパタン3542が生成されると
仮定する。ここで、テストパタン3541及びテストパ
タン3542は、本発明の第1の実施の形態に対する動
作の説明で用いたテストパタン3501、テストパタン
3502と同じテストパタンである。
【0142】続いて、ステップS2107を実行する。
この際、目標とする故障Fa−sa0を検出するテスト
パタンの組み合わせは、[(テストパタン3541:
A,B,C),(テストパタン3542:A,B,
C)]=[(0,1,0),(1,0,0)],
[(0,1,1),(1,0,0)],[(0,1,
0),(1,1,0)],[(0,1,1),(1,
1,0)],[(0,1,0),(1,0,1)],
[(0,1,1),(1,0,1)],[(0,1,
0),(1,1,1)],[(0,1,1),(1,
1,1)]の8通り存在する。したがって、ステップS
2109に移行する。
【0143】続いて、ステップS2109を実行し、こ
の結果、8通り分の上記テストパタンに対して故障シミ
ュレーションを行ったかどうかを判断すると仮定した場
合は、まだ、1つのテストパタンも故障シミュレーショ
ンしていないため、ステップS2110に移行する。
【0144】続いて、ステップS2110、ステップS
2111、ステップS2109のループ処理を実行する
が、この際、全ての故障Fa−sa0及び故障Fb−s
a1に対する故障シミュレーションを全てのテストパタ
ンの組み合わせについて行っても、故障Fb−sa1を
検出することはできない。なぜならば、テストパタン3
541の外部入力端子Aの論理値が0(ゼロ)であるた
め、テストパタン3541を印加した後、クロックを印
加し、テストパタン3542を印加するときに、フリッ
プフロップFの論理値は必ず0(ゼロ)となり、NAN
DゲートHの出力値を0(ゼロ)に設定できず、テスト
パタン3541及びテストパタン3542で試験できる
8通りのテストパタンの組み合わせを全て故障シミュレ
ーションしても故障Fb−sa1を検出することはでき
ないからである。
【0145】続いて、ステップS2112を実行する。
この際、8通り全てのテストパタンの検出故障数は、故
障Fa−sa0のみの1故障のみとなるため、どのテス
トパタンを選択してもよい。
【0146】続いて、ステップS2113を実行し、故
障表を更新し、再度、ステップS2103に戻る。
【0147】続いて、ステップS2103の判断を実行
し、まだ故障Fb−sa1が検出されていないため、ス
テップS2104に移行し、故障Fb−sa1を目標故
障に設定する。
【0148】故障Fb−sa1はまだ検出されていない
ため、ステップS2105を経て、ステップS2106
を実行し、テストパタン3555を生成する。
【0149】その後、先ほどと同様に、ステップS21
07、ステップS2109、ステップS2110、ステ
ップS2111、ステップS2112、ステップS21
13を経て、ステップS2103に戻る。その後、ステ
ップS2103を実行し、もはや、未検出故障は存在し
ないため、第2の従来技術をステップS2114にて終
了する。
【0150】このように、第2の従来技術では、生成す
るテストパタン数は3となる。一方、本発明の第1の実
施の形態によって生成されるテストパタン数は2である
ため、第2の従来技術よりも少ないテストパタン数を生
成できる。
【0151】以上説明したように第1の実施の形態によ
れば、上記特願平11−139144号公報(第1従来
技術)のテストパタンの再活性化手法をテストパタン生
成工程において繰り返すことによるテストパタン圧縮機
能、及び当該繰り返し工程において用いられる複数のテ
ストパタン(特開平5−341011号公報(第2従来
技術)参照)の中から最も多くの未検出故障を検出する
テストパタンを識別することによるテストパタン圧縮機
能を、PPPF故障シミュレーション手法を用いること
で同時に高速に両立できるようになり、その結果、双方
のテストパタン圧縮効果を相乗的に高め、強力かつ高速
なテストパタン圧縮機能を有するダイナミックコンパク
ション手法を提供できるようになるといった効果を奏す
る。
【0152】本実施の形態の効果の具体例を表1に示
す。
【0153】
【表1】
【0154】上記表1に示す具体例では、数10KGa
teの回路規模の順序回路に対する評価データに対して
言及する。
【0155】上記表1の第2従来技術の欄に示す諸デー
タは、本実施の形態におけるパラメータを調整して再現
した。つまり、テストパタンの複製数を1とし、PPP
F故障シミュレーションの繰り返し回数を32回、故障
サンプリング係数を1とし、全ての未検出故障を処理対
象に加えるようにし、更に、テストパタンへの不確定値
割り当て、及び再活性化を行わないようにした。なお、
本実施の形態では、再活性化を行わない場合は、繰り返
し処理の中で最も多くの故障を検出したテストパタンを
残すようになっており、上記第2従来技術を完全に再現
している。本実施の形態のデータとしては、複製数を
4、繰り返し回数を8、故障サンプリング係数を1とし
た。
【0156】また、本実施の形態では、テストパタンへ
の不確定値の割り当ての処理及び再活性化の処理は行っ
ている。なお、試験するテストパタン数は両者とも32
系列になるように調整している。表1を見ると分かるよ
うに、本実施の形態は、メモリ使用量の1割ほどの増加
を除くと、テストパタン長、テスト生成時間とも3割か
ら4割近くの性能を改善できている。
【0157】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。上記第
1の実施の形態では、本発明をダイナミックコンパクシ
ョン手法として実現していた。本発明の第2の実施の形
態としては、本発明をスタティックコンパクション手法
に適用する手法が考えられる。その構成を図3に示す。
図3は、本発明の第2の実施の形態の論理構成を説明す
るための機能ブロック図である。なお、第1の実施の形
態において既に記述したものと同一の部分については、
同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0158】図3の論理構成において、図1に示す第1
の実施の形態と構成が異なるのは、処理対象故障選択工
程(ステップS103)がテストパタン入力工程(ステ
ップS303)に、処理対象故障検出テストパタン生成
工程(ステップS104)が未検出故障用故障シミュレ
ーション工程(ステップS304)に、そして、テスト
パタン再活性化工程(ステップS105)がテストパタ
ン再活性化工程(ステップS305)に、それぞれ変わ
ったことである。他の構成は、本発明の第1の実施の形
態と全く同じである。
【0159】本実施の形態によるスタティックコンパク
ション手法では、既に故障を検出するテストパタンが予
め生成されているため、テストパタン入力工程(ステッ
プS303)は、外部記憶装置(不図示)から1パタン
ずつ入力する機能を有している。
【0160】また、未検出故障用故障シミュレーション
工程(ステップS304)は、回路が組み合わせ回路で
ある場合はテストパタン入力工程(ステップS303)
によって入力したすべてのテストパタンについて故障を
検出しなければ当該入力したテストパタンを破棄してテ
ストパタン生成終了判定工程(ステップS102)に移
行し故障を検出すれば当該入力したテストパタンを再活
性化するテストパタン再活性化工程(ステップS30
5)に移行し、回路が順序回路である場合は故障を検出
しなかったテストパタンを一時記憶装置内に格納し、故
障を検出するテストパタンが入力されるまで保持してテ
ストパタン生成終了判定工程(ステップS102)に移
行し、当該入力したテストパタンが故障を検出すれば故
障を検出する当該入力したテストパタンと一時記憶装置
内にテストパタンが保持されていれば当該保持されてい
るテストパタンとを組み合わせて1個以上のテストパタ
ンを構成してからテストパタンを再活性化するテストパ
タン再活性化工程(ステップS305)に移行する機能
を有している。
【0161】また、テストパタン再活性化工程(ステッ
プS305:PPPF方式テストパタン再活性化工程)
は、未検出故障の中で1個以上のテストパタンで検出で
きる故障を識別し、1個以上のテストパタンを構成して
いる外部入力端子の中で上記故障の検出に論理的に必要
のない外部入力端子を識別し、それらの外部端子に不確
定値を割り当て、当該1個以上のテストパタンをL組だ
け複製し、各々の複製された1個以上のテストパタン中
の不確定値に疑似乱数を用いて異なる1個以上のテスト
パタンとなるように論理値”1”もしくは論理値”0”
を割り当て、それぞれ異なる値を有する複製された1個
以上のテストパタンをPPPF故障シミュレーション手
法を用いて、未検出故障の中からM故障に1故障の割合
でサンプリングした未検出故障に対して故障シミュレー
ションを行い、サンプリングされた未検出故障を最も多
く検出した複製された1個以上のテストパタンを上記未
検出故障用故障シミュレーション工程(ステップS30
4)において検出した故障を検出する1個以上のテスト
パタンとして選択し、上記未検出故障用故障シミュレー
ション工程(ステップS304)でシミュレーションさ
れた1個以上のテストパタンをより多くの故障を検出で
きる1個以上のテストパタンとして再活性化する機能を
有している。
【0162】次に、第2の実施の形態の動作について説
明する。図13は、本発明の第2の実施の形態の動作を
説明するためのフローチャートである。
【0163】図13に示すように、第2の実施の形態の
動作も、第1の実施の形態の動作を示した図10とは、
テストパタンを直接そこで生成するか、外部から入力す
るかの違いのみである。
【0164】具体的には、テストパタン生成対象故障の
選択工程(ステップS3404)がテストパタン入力工
程(ステップS3604)に、対象故障に対するテスト
パタン生成工程(ステップS3405)が未検出故障用
SPPF故障シミュレーション工程(ステップS360
5)に、テストパタンを生成できたかの判定工程(ステ
ップS3406)が故障を検出できたかの判定工程(ス
テップS3606)に、対象故障検出テストパタンの設
定工程(ステップS3407)が対象故障及び対象故障
検出テストパタンの設定工程(ステップS3607)に
変更になる。
【0165】上記ステップS3604では、外部記憶装
置(不図示)よりテストパタンを1つ入力する。
【0166】上記ステップS3605では、そのテスト
パタンによる未検出故障に対するSPPF故障シミュレ
ーションを行う。
【0167】上記ステップS3606では、ステップS
3604で入力したテストパタンが故障を検出したかど
うか判定する。故障が検出できた場合は、ステップS3
607に移行し、故障が検出できなかったと判定された
場合は、上記第1の実施の形態のフローチャートには存
在しないステップS3622に移行する。
【0168】上記ステップS3607では、ステップS
3605で検出した故障を対象故障として設定し、対象
故障を検出した1個以上のテストパタンを対象故障検出
テストパタンとして設定する。処理している回路が順序
回路であり、ステップS3622で一時記憶装置内に格
納されていたテストパタンが存在するときには、それら
のテストパタンと故障を検出したテストパタンをまとめ
て、テストパタンセット(1個以上のテストパタン:テ
ストシーケンス)として、対象故障検出テストパタンを
設定する。
【0169】上記ステップS3622では、処理してい
る回路が組み合わせ回路の場合は、ステップS3604
で入力した1つのテストパタンを破棄し、回路が順序回
路では、ステップS3604で入力した1つのテストパ
タンを一時記憶装置内に格納する。
【0170】これ以降の処理は、本発明の第1の実施の
形態の場合と同じであるため、詳細な説明は省略する。
【0171】以上説明したように第2の実施の形態によ
れば、上記第1の実施の形態に記載した効果の他に、上
記本実施の形態とその構造を一部変更することにより、
スタティックコンパクション手法にも適用できるように
なり、多面的にテストパタン圧縮機能を強化できるよう
になるといった効果を奏する。
【0172】なお、本発明が上記各実施の形態に限定さ
れず、本発明の技術思想の範囲内において、上記各実施
の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また上
記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限
定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状
等にすることができる。また、各図において、同一構成
要素には同一符号を付している。
【0173】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。まず第1の効果は、上
記第1の実施の形態で述べたように、上記特願平11−
139144号公報(第1従来技術)のテストパタンの
再活性化手法をテストパタン生成工程において繰り返す
ことによるテストパタン圧縮機能、及び当該繰り返し工
程において用いられる複数のテストパタン(特開平5−
341011号公報(第2従来技術)参照)の中から最
も多くの未検出故障を検出するテストパタンを識別する
ことによるテストパタン圧縮機能を、PPPF故障シミ
ュレーション手法を用いることで同時に高速に両立でき
るようになり、その結果、双方のテストパタン圧縮効果
を相乗的に高め、強力かつ高速なテストパタン圧縮機能
を有するダイナミックコンパクション手法を提供できる
ことである。
【0174】そして第2の効果は、上記第2の実施の形
態で述べたように、上記第1の実施の形態とその構造を
一部変更することにより、スタティックコンパクション
手法にも適用できるようになり、多面的にテストパタン
圧縮機能を強化できることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の論理構成を説明す
るための機能ブロック図である。
【図2】第1の実施の形態のテストパタン再活性化工程
を説明するための機能ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の論理構成を説明す
るための機能ブロック図である。
【図4】第1の実施の形態の不確定値決定工程を説明す
るための回路例である。
【図5】故障シミュレーション手法の違いを説明するた
めの回路、テストパタン、故障例である。
【図6】従来の故障シミュレーション手法(SPPF故
障シミュレーション手法)の概要図である。
【図7】PPPF故障シミュレーション手法の概要図で
ある。
【図8】テストパタンの複製と再活性化及びPPPF故
障シミュレーションを説明するための動作フローであ
る。
【図9】未検出故障サンプリング手法例を説明するため
の動作フローである。
【図10】本発明の第1の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態の論理回路のテストパタン
生成装置の具体例を説明するための動作フローである。
【図12】第2従来技術の論理回路のテストパタン生成
装置の具体例を説明するための動作フローである。
【図13】本発明の第2の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】第1従来技術におけるテストパタン圧縮手法
を説明するためのフローチャートである。
【図15】第2従来技術におけるテストパタン圧縮手法
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
3201,3501,3502,3521,3522,
3541,3542,3555…テストパタン 3202…複製テストパタン群 3203…再活性化テストパタン群 3205…検出故障数 3206…再活性化テストパタン 3207…サンプリング故障データ 3301…未検出故障群 3302…未検出故障リスト 3305,3308,3311…未検出故障リスト 3561,3562,3563…対象故障検出テストパ
タンセット 3564,3565,3566,3567…再活性化テ
ストパタンセット A,B,C…外部入力端子 D,I,J…外部出力端子 C1…バッファ素子 C2,G…2入力ANDゲート D2…ORゲート E,F…フリップフロップ Fa−sa0,Fb−sa1,Fa1,Fb0,Fa,
Fb,F0,F1…故障 H…NANDゲート ステップS101…回路情報・故障情報入力工程 ステップS102…テストパタン生成終了判定工程 ステップS103…処理対象故障選択工程 ステップS104…処理対象故障検出テストパタン生成
工程 ステップS105、ステップS305…テストパタン再
活性化工程(PPPF方式テストパタン再活性化工程) ステップS106…テストパタン再活性化判定工程 ステップS107、ステップS304…未検出故障用故
障シミュレーション工程 ステップS108…テストパタン出力工程 ステップS109…テストパタン情報・故障情報出力工
程 ステップS201…SPPF故障シミュレーション工程 ステップS202…不確定値決定工程 ステップS203…テストパタン複製工程 ステップS204…不確定値再活性化工程 ステップS205…未検出故障サンプリング工程 ステップS206、ステップS3204、ステップS3
304、ステップS3307…PPPF故障シミュレー
ション工程 ステップS207…ベストテストパタン選択工程 ステップS303、ステップS3604…テストパタン
入力工程 ステップS3303…未検出故障リストの並べ替え工程 ステップS3404…テストパタン生成対象故障の選択
工程 ステップS3405…テストパタン生成工程 ステップS3406、ステップS3606…判定工程 ステップS3407、ステップS3607…設定工程 ステップS3605…未検出故障用SPPF故障シミュ
レーション工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−116808(JP,A) 特開2001−99901(JP,A) 特開2000−329831(JP,A) 特開 平8−212799(JP,A) 特開 平8−15388(JP,A) 特開 平7−325131(JP,A) 特開 平9−145800(JP,A) 特開 平7−55895(JP,A) 特開 平9−318711(JP,A) 特開 平9−127213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/3183 G01R 31/28 G06F 11/22 310 G06F 17/50 670

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テストパタンを生成するために必要とな
    る回路情報及び故障情報を外部記憶装置から入力する回
    路情報・故障情報入力工程と、 テストパタンを生成させるべき対象とする故障を選択す
    る処理対象故障選択工程と、 生成された全てのテストパタンの情報及び処理された故
    障の情報を外部記憶装置に出力するテストパタン情報・
    故障情報出力工程と、 テストパタン生成を終了するかどうかを、故障検出率、
    テストパタン数、処理時間、及び未検出故障数が希望す
    る条件を満たしているかどうかの判断を行い、テストパ
    タン生成を終了すると判断した場合は、前記テストパタ
    ン情報・故障情報出力工程に移行し、テストパタン生成
    を続行すると判断した場合は、前記処理対象故障選択工
    程に移行するテストパタン生成終了判定工程と、 前記処理対象故障選択工程にて選択した故障を検出する
    ために必要となる1個以上のテストパタンの生成を試
    み、1個以上のテストパタンを生成できなかった場合
    は、前記テストパタン生成終了判定工程に戻り、1個以
    上のテストパタンを生成できた場合は、テストパタン再
    活性化を行う工程に移行する処理対象故障検出テストパ
    タン生成工程と、 未検出故障の中で1個以上のテストパタンで検出できる
    故障を識別し、1個以上のテストパタンを構成している
    外部入力端子の中で故障の検出に論理的に必要のない外
    部入力端子を識別し、それらの外部端子に不確定値を割
    り当て、当該1個以上のテストパタンをL組だけ複製
    し、各々の複製された1個以上のテストパタン中の不確
    定値に疑似乱数を用いて異なる1個以上のテストパタン
    となるように論理値”1”もしくは論理値”0”を割り
    当て、それぞれ異なる値を有する複製された1個以上の
    テストパタンをPPPF故障シミュレーション手法を用
    いて、未検出故障の中からM故障に1故障の割合でサン
    プリングした未検出故障に対して故障シミュレーション
    を行い、サンプリングされた未検出故障を最も多く検出
    した複製された1個以上のテストパタンを前記処理対象
    故障選択工程において選択された故障を検出する1個以
    上のテストパタンとして選択し、前記処理対象故障検出
    テストパタン生成工程で生成された1個以上のテストパ
    タンをより多くの故障を検出できる1個以上のテストパ
    タンとして再活性化するテストパタン再活性化工程と、 前記テストパタン再活性化工程で検出されなかった未検
    出故障に対して、故障シミュレーションを行う未検出故
    障用故障シミュレーション工程と、 前記テストパタン再活性化工程がN回行われたか判断
    し、N回行われた場合は、前記未検出故障用故障シミュ
    レーション工程に移行し、N回行われていない場合は、
    前記テストパタン再活性化工程に再度移行するテストパ
    タン再活性化判定工程と、 前記テストパタン再活性化工程で再活性化された1個以
    上のテストパタンを外部記憶装置に出力するテストパタ
    ン出力工程を有することを特徴とする論理回路のテスト
    パタン生成方法。
  2. 【請求項2】 テストパタンを生成するために必要とな
    る回路情報及び故障情報を外部記憶装置から入力する回
    路情報・故障情報入力工程と、 テストパタンを外部記憶装置から入力するテストパタン
    入力工程と、 生成された全てのテストパタンの情報及び処理された故
    障の情報を外部記憶装置に出力するテストパタン情報・
    故障情報出力工程と、 テストパタン生成を終了するかどうかを、故障検出率、
    テストパタン数、処理時間、及び未検出故障数が希望す
    る条件を満たしているかどうかの判断を行い、テストパ
    タン生成を終了すると判断した場合は、前記テストパタ
    ン情報・故障情報出力工程に移行し、テストパタン生成
    を続行すると判断した場合は、前記処理対象故障選択工
    程に移行するテストパタン生成終了判定工程と、 回路が組み合わせ回路である場合は前記テストパタン入
    力工程によって入力したすべてのテストパタンについて
    故障を検出しなければ当該入力したテストパタンを破棄
    して前記テストパタン生成終了判定工程に移行し故障を
    検出すればテストパタンを再活性化するテストパタン再
    活性化工程に移行し、回路が順序回路である場合は故障
    を検出しなかったテストパタンを一時記憶装置内に格納
    し、故障を検出するテストパタンが入力されるまで保持
    して前記テストパタン生成終了判定工程に移行し、入力
    したテストパタンが故障を検出すれば故障を検出するテ
    ストパタンと一時記憶装置内にテストパタンが保持され
    ていれば当該テストパタンとを組み合わせて1個以上の
    テストパタンを構成してからテストパタンを再活性化す
    るテストパタン再活性化工程に移行する未検出故障用故
    障シミュレーション工程と、 未検出故障の中で1個以上のテストパタンで検出できる
    故障を識別し、1個以上のテストパタンを構成している
    外部入力端子の中で故障の検出に論理的に必要のない外
    部入力端子を識別し、それらの外部端子に不確定値を割
    り当て、当該1個以上のテストパタンをL組だけ複製
    し、各々の複製された1個以上のテストパタン中の不確
    定値に疑似乱数を用いて異なる1個以上のテストパタン
    となるように論理値”1”もしくは論理値”0”を割り
    当て、それぞれ異なる値を有する複製された1個以上の
    テストパタンをPPPF故障シミュレーション手法を用
    いて、未検出故障の中からM故障に1故障の割合でサン
    プリングした未検出故障に対して故障シミュレーション
    を行い、サンプリングされた未検出故障を最も多く検出
    した複製された1個以上のテストパタンを前記未検出故
    障用故障シミュレーション工程において検出した故障を
    検出する1個以上のテストパタンとして選択し、前記未
    検出故障用故障シミュレーション工程でシミュレーショ
    ンされた1個以上のテストパタンをより多くの故障を検
    出できる1個以上のテストパタンとして再活性化するテ
    ストパタン再活性化工程と、 前記テストパタン再活性化工程で検出されなかった未検
    出故障に対して、故障シミュレーションを行う未検出故
    障用故障シミュレーション工程と、 前記テストパタン再活性化工程がN回行われたか判断
    し、N回行われた場合は、前記未検出故障用故障シミュ
    レーション工程に移行し、N回行われていない場合は、
    前記テストパタン再活性化工程に再度移行するテストパ
    タン再活性化判定工程と、 前記テストパタン再活性化工程で再活性化された1個以
    上のテストパタンを外部記憶装置に出力するテストパタ
    ン出力工程を有することを特徴とする論理回路のテスト
    パタン生成方法。
  3. 【請求項3】 前記テストパタン再活性化工程は、1個
    以上のテストパタンを用いて全ての未検出故障に対して
    故障シミュレーションを行うSPPF故障シミュレーシ
    ョン工程を有することを特徴とする請求項1または2に
    記載の論理回路のテストパタン生成方法。
  4. 【請求項4】 前記テストパタン再活性化工程は、前記
    SPPF故障シミュレーション工程によって検出された
    故障の検出に論理的に関係のない1個以上のテストパタ
    ンを構成する外部入力端子を抽出し、当該外部入力端子
    に不確定値を割り当てる不確定値決定工程を有すること
    を特徴とする請求項3に記載の論理回路のテストパタン
    生成方法。
  5. 【請求項5】 前記テストパタン再活性化工程は、不確
    定値を割り当てられた1個以上のテストパタンをL組だ
    け複製するテストパタン複製工程を有することを特徴と
    する請求項4に記載の論理回路のテストパタン生成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記テストパタン再活性化工程は、複製
    されたテストパタンの不確定値部分に擬似乱数により論
    理値”1”または論理値”0”を適宜割り当てる不確定
    値再活性化工程を有することを特徴とする請求項5に記
    載の論理回路のテストパタン生成方法。
  7. 【請求項7】 前記テストパタン再活性化工程は、未検
    出故障の中からM個に1個の割合で未検出故障をサンプ
    リングする未検出故障サンプリング工程を有することを
    特徴とする請求項6に記載の論理回路のテストパタン生
    成方法。
  8. 【請求項8】 前記テストパタン再活性化工程は、複製
    されたL組の1個以上のテストパタンとサンプリングさ
    れた未検出故障を用いて故障シミュレーションを行うP
    PPF故障シミュレーション工程を有することを特徴と
    する請求項7に記載の論理回路のテストパタン生成方
    法。
  9. 【請求項9】 前記テストパタン再活性化工程は、前記
    PPPF故障シミュレーション工程においてシミュレー
    ションされたL組の1個以上のテストパタンの中で、最
    も多くのサンプリングされた未検出故障を検出した組の
    1個以上のテストパタンをベストテストパタンとして選
    択するベストテストパタン選択工程を有することを特徴
    とする請求項8に記載の論理回路のテストパタン生成方
    法。
  10. 【請求項10】 テストパタンを生成するために必要と
    なる回路情報及び故障情報を外部記憶装置から入力する
    回路情報・故障情報入力手段と、 テストパタンを生成させるべき対象とする故障を選択す
    る処理対象故障選択手段と、 生成された全てのテストパタンの情報及び処理された故
    障の情報を外部記憶装置に出力するテストパタン情報・
    故障情報出力手段と、 テストパタン生成を終了するかどうかを、故障検出率、
    テストパタン数、処理時間、及び未検出故障数が希望す
    る条件を満たしているかどうかの判断を行い、テストパ
    タン生成を終了すると判断した場合は、前記テストパタ
    ン情報・故障情報出力手段に移行し、テストパタン生成
    を続行すると判断した場合は、前記処理対象故障選択手
    段に移行するテストパタン生成終了判定手段と、 前記処理対象故障選択手段にて選択した故障を検出する
    ために必要となる1個以上のテストパタンの生成を試
    み、1個以上のテストパタンを生成できなかった場合
    は、前記テストパタン生成終了判定手段に戻り、1個以
    上のテストパタンを生成できた場合は、テストパタン再
    活性化を行う手段に移行する処理対象故障検出テストパ
    タン生成手段と、 未検出故障の中で1個以上のテストパタンで検出できる
    故障を識別し、1個以上のテストパタンを構成している
    外部入力端子の中で故障の検出に論理的に必要のない外
    部入力端子を識別し、それらの外部端子に不確定値を割
    り当て、当該1個以上のテストパタンをL組だけ複製
    し、各々の複製された1個以上のテストパタン中の不確
    定値に疑似乱数を用いて異なる1個以上のテストパタン
    となるように論理値”1”もしくは論理値”0”を割り
    当て、それぞれ異なる値を有する複製された1個以上の
    テストパタンをPPPF故障シミュレーション手法を用
    いて、未検出故障の中からM故障に1故障の割合でサン
    プリングした未検出故障に対して故障シミュレーション
    を行い、サンプリングされた未検出故障を最も多く検出
    した複製された1個以上のテストパタンを前記処理対象
    故障選択手段において選択された故障を検出する1個以
    上のテストパタンとして選択し、前記処理対象故障検出
    テストパタン生成手段で生成された1個以上のテストパ
    タンをより多くの故障を検出できる1個以上のテストパ
    タンとして再活性化するテストパタン再活性化手段と、 前記テストパタン再活性化手段で検出されなかった未検
    出故障に対して、故障シミュレーションを行う未検出故
    障用故障シミュレーション手段と、 前記テストパタン再活性化手段がN回行われたか判断
    し、N回行われた場合は、前記未検出故障用故障シミュ
    レーション手段に移行し、N回行われていない場合は、
    前記テストパタン再活性化手段に再度移行するテストパ
    タン再活性化判定手段と、 前記テストパタン再活性化手段で再活性化された1個以
    上のテストパタンを外部記憶装置に出力するテストパタ
    ン出力手段を有することを特徴とする論理回路のテスト
    パタン生成装置。
  11. 【請求項11】 テストパタンを生成するために必要と
    なる回路情報及び故障情報を外部記憶装置から入力する
    回路情報・故障情報入力手段と、 テストパタンを外部記憶装置から入力するテストパタン
    入力手段と、 生成された全てのテストパタンの情報及び処理された故
    障の情報を外部記憶装置に出力するテストパタン情報・
    故障情報出力手段と、 テストパタン生成を終了するかどうかを、故障検出率、
    テストパタン数、処理時間、及び未検出故障数が希望す
    る条件を満たしているかどうかの判断を行い、テストパ
    タン生成を終了すると判断した場合は、前記テストパタ
    ン情報・故障情報出力手段に移行し、テストパタン生成
    を続行すると判断した場合は、前記処理対象故障選択手
    段に移行するテストパタン生成終了判定手段と、 回路が組み合わせ回路である場合は前記テストパタン入
    力手段によって入力したすべてのテストパタンについて
    故障を検出しなければ当該入力したテストパタンを破棄
    して前記テストパタン生成終了判定手段に移行し故障を
    検出すればテストパタンを再活性化するテストパタン再
    活性化工程に移行し、回路が順序回路である場合は故障
    を検出しなかったテストパタンを一時記憶装置内に格納
    し、故障を検出するテストパタンが入力されるまで保持
    して前記テストパタン生成終了判定手段に移行し、入力
    したテストパタンが故障を検出すれば故障を検出するテ
    ストパタンと一時記憶装置内にテストパタンが保持され
    ていれば当該テストパタンとを組み合わせて1個以上の
    テストパタンを構成してからテストパタンを再活性化す
    るテストパタン再活性化工程に移行する未検出故障用故
    障シミュレーション手段と、 未検出故障の中で1個以上のテストパタンで検出できる
    故障を識別し、1個以上のテストパタンを構成している
    外部入力端子の中で故障の検出に論理的に必要のない外
    部入力端子を識別し、それらの外部端子に不確定値を割
    り当て、当該1個以上のテストパタンをL組だけ複製
    し、各々の複製された1個以上のテストパタン中の不確
    定値に疑似乱数を用いて異なる1個以上のテストパタン
    となるように論理値”1”もしくは論理値”0”を割り
    当て、それぞれ異なる値を有する複製された1個以上の
    テストパタンをPPPF故障シミュレーション手法を用
    いて、未検出故障の中からM故障に1故障の割合でサン
    プリングした未検出故障に対して故障シミュレーション
    を行い、サンプリングされた未検出故障を最も多く検出
    した複製された1個以上のテストパタンを前記未検出故
    障用故障シミュレーション手段において検出した故障を
    検出する1個以上のテストパタンとして選択し、前記未
    検出故障用故障シミュレーション手段でシミュレーショ
    ンされた1個以上のテストパタンをより多くの故障を検
    出できる1個以上のテストパタンとして再活性化するテ
    ストパタン再活性化手段と、 前記テストパタン再活性化手段で検出されなかった未検
    出故障に対して、故障シミュレーションを行う未検出故
    障用故障シミュレーション手段と、 前記テストパタン再活性化手段がN回行われたか判断
    し、N回行われた場合は、前記未検出故障用故障シミュ
    レーション手段に移行し、N回行われていない場合は、
    前記テストパタン再活性化手段に再度移行するテストパ
    タン再活性化判定手段と、 前記テストパタン再活性化手段で再活性化された1個以
    上のテストパタンを外部記憶装置に出力するテストパタ
    ン出力手段を有することを特徴とする論理回路のテスト
    パタン生成装置。
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