JP3511678B2 - 近赤外分光分析装置 - Google Patents

近赤外分光分析装置

Info

Publication number
JP3511678B2
JP3511678B2 JP14896594A JP14896594A JP3511678B2 JP 3511678 B2 JP3511678 B2 JP 3511678B2 JP 14896594 A JP14896594 A JP 14896594A JP 14896594 A JP14896594 A JP 14896594A JP 3511678 B2 JP3511678 B2 JP 3511678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
analysis
measurement sample
display
protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14896594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0815137A (ja
Inventor
定和 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP14896594A priority Critical patent/JP3511678B2/ja
Publication of JPH0815137A publication Critical patent/JPH0815137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3511678B2 publication Critical patent/JP3511678B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、近赤外分光分析装置
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
近赤外分光分析において、分析ソフト開発に用いた測定
試料の化学成分範囲外の試料を分析した場合、その測定
精度の保証は低いが、その判定が使用者においては全く
分からないという問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の欠点
を解消しようとするもので、次の技術的手段を講じた。
即ち、請求項1に記載の発明は、測定試料に近赤外光を
照射してその反射光量または透過光量を計測し、測定試
料の複数の化学成分値を分析するとともに測定試料の物
理的特性あるいは総合的品質特性を分析するものであっ
て、前記測定化学成分値の複数の組合せからなる適正範
囲を設定した表示手段を設け、測定試料の物理的特性あ
るいは総合的品質の分析に用いる重回帰式あるいは主成
分析や判別関数に当てはめるべき測定試料であるか否
かを表示すべく、上記適正範囲内にある場合と当該範囲
外にある場合とで異なる表示としたことを特徴とする
赤外分光分析装置の構成とする。従って、測定試料に近
赤外光を照射してその反射光量または透過光量を計測
し、例えば測定試料の化学成分値を求める場合に、分析
に用いる重回帰式等に当てはめるべき値の適用範囲が予
め設定されていて、求めるべき化学成分値と共にこの成
分値を算出するための値がこの適用範囲に入っているか
否かが判定され、適正範囲か否かによって異なる表示と
される請求項2に記載の発明は、米に近赤外光を照射
してその反射光量または透過光量を計測し、測定試料の
複数の化学成分値のうち少なくとも蛋白質とアミロース
とを分析するとともに米の食味を分析するものであっ
て、少なくとも前記測定の蛋白質とアミロースの含有率
の組合せからなる適正範囲を設定した表示手段を設け、
米の食味分析に用いる重回帰式にあてはめるべき測定試
料であるか否かを表示すべく、上記適正範囲内にある場
合と当該範囲外にある場合とで異なる表示としたことを
特徴とする近赤外分光分析装置の構成とする。 従って、
未知試料について、近赤外分光分析を行うと、制御部1
1では蛋白含有率CR及びアミロース含有率Amが求めら
れるとともに、食味値Tが算出される 。表示手段13に
はこの食味値Tと共に蛋白及びアミロースの各化学成分
値の適用範囲が示され、各試料毎に適正範囲にあるか否
かが判定できる。 請求項3に記載の発明は、小麦粉に近
赤外光を照射してその反射光量または透過光量を計測
し、測定試料の複数の化学成分値のうち少なくとも蛋白
質と灰分とを分析するとともに小麦粉の加工適正を分析
するものであって、少なくとも前記測定の蛋白質と灰分
の含有率の組合せからなる適正範囲を設定した表示手段
を設け、小麦粉の加工適正分析に用いる主成分分析にあ
てはめるべき測定試料であるか否かを表示すべく、上記
適正範囲内にある場合と当該範囲外にある場合とで異な
る表示としたことを特徴とする近赤外分光分析装置の構
成とする。 従って、未知試料について、近赤外分光分析
を行うと、制御部では蛋白含有率及び灰分含有率が求め
られるとともに、判別分析によって加工適正分析され
る。表示手段にはこの加工適正分析と共に蛋白及び灰分
の各化学成分値の適用範囲が示され、各試料毎に適正範
囲にあるか否かが判定できる。
【0004】
【発明の効果】以上のように本発明は、予測される範囲
以外の試料を取り扱っている場合においても、使用者側
で認識でき、信頼性の高いデータとなるか参考情報とな
るかの判定が容易である。
【0005】
【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。近赤外分光分析装置1の試料セル2には例えば玄米
粒を収容可能に構成され、試料の成分分析が行える構成
である。即ち、近赤外分光分析装置1は、分光装置本体
3と検出部ユニット4とからなり、検出部ユニット4に
は分析の対象である穀物試料を収容した上記試料セル2
を装着可能に設け、所定装着位置で待機して近赤外線の
照射によって分光分析される。尚、検出部ユニット4内
には試料の透過光を検出する透過光検出器5、あるいは
反射光を検出する反射光検出器6の一方又は両方を装着
している。上記分光装置本体3は、光源7、反射鏡8、
回折格子9、及びこの回折格子9を駆動するモータ10
等を配設してなる。
【0006】上記の近赤外分光分析装置1の制御処理は
以下のように構成される。制御装置11は制御部(CP
U)ほか、RAM,ROM等の記憶部からなり、その入
力側にはキーボード12、上記透過光検出器5、反射光
検出器6等を接続する。一方、出力側には試料セル2昇
降制御信号、回折格子9制御信号のほか、表示部(CR
T)13への表示指令信号、プリンタ印字信号等が出力
される。
【0007】蛋白質の含有率CRは、蛋白質の含有量の
指標となる波長を選択して予め作成してある検量線に当
該波長の検出値を代入して得られる。アミロースの含有
率Amも同様である。制御装置11はこれら含有量から
所定の食味評価式に各値を代入して食味値Tを算出表示
する構成である。
【0008】上記制御装置11の記憶部には各成分含有
率、及び食味値Tの算出用の検量線のほか、分析結果の
適用範囲を設定記憶できる構成である。制御部は蛋白質
の含有量及びアミロースの含有率をそれぞれ算出する
が、それらの適用範囲として、食味評価式を開発した際
に用いた多数の試料の存在する領域イであるか否かが目
視判定できるよう、表示部13に適用範囲表示出力を行
う。例えば、縦軸をアミロース含有率に横軸を蛋白質含
有率になし、この領域イを区分して表記している。即ち
適用範囲は領域イで表わされる。
【0009】尚、上記実施例では適用範囲の周辺であっ
て経験的に妥当と考えられる領域ロ(例えば外挿法によ
って10%の範囲で定める)、及びこれらの領域外ハの
3区分に分け、各境界線で表記している。上例の作用に
ついて説明する。未知の試料について、近赤外分光分析
を行うと、装置は起動し制御部11では蛋白含有率CR
及びアミロース含有率Amが求められるとともに、食味
値Tが算出される。表示部13にはこの食味値Tと共に
蛋白及びアミロースの各化学成分値の適用範囲、即ち領
域イが示され、各含有率CR及びAmの点滅表示と相俟っ
て試料毎に適用範囲にあるか否か、ひいては領域ロ,ハ
のいずれにあるかが目視判定できる。
【0010】目視判定の結果、例えば点Aの場合には、
開発領域内にあるので、表示部13の画面には“開発領
域内にあり。精度良好”なる表示が行われる。同様に点
Bでは“開発領域外ではあるが、参考データ扱い”と
し、点Cでは“開発領域より外れている。データ使用不
可”等仕分けて表示されるので、作業者はデータの信頼
性を確認しつつ評価ができて便利である。
【0011】上記実施例では2次元座標にて表示する構
成としたが、脂肪酸度などを加えて3次元で表示すれば
精度向上につながる。又、領域にあるか否かを直接CR
T画面に表示される内容を目視判定によって確認するも
のとしたが、食味評価値T等の数値表示を色分けして表
示してもよく、表示手段としては適正範囲にあるか否か
が判定できれば足りるものである。
【0012】図4は小麦粉の加工適正評価に用いる例を
示し、上記実施例のように数値で評価するものとは相違
するが、同様に保証評価を行う必要がある。例えば麺用
パン用等加工適正の異なる場合があるが、開発ソフトの
蛋白含有率と灰分含有率の領域に対して測定データがど
の領域にあるかを主成分値に並設された蛋白含有率と灰
分含有率の分析式により求め、その値が所定領域内にあ
るか否かで信頼性評価を行うものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置概要図である。
【図2】蛋白含有率−アミロース含有率の関係を示す図
である。
【図3】表示一例を示す図である。
【図4】別実施例である主成分分析を示すグラフであ
る。
【図5】灰分含有率−蛋白含有率の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…近赤外分光分析装置、2…試料セル、3…分光装置
本体、4…検出部ユニット、5…透過光検出器、6…反
射光検出器、7…光源、8…反射鏡、9…回折格子、1
0…モータ、11…制御装置、12…キーボード、13
…表示部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定試料に近赤外光を照射してその反射
    光量または透過光量を計測し、測定試料の複数の化学成
    分値を分析するとともに測定試料の物理的特性あるいは
    総合的品質特性を分析するものであって、前記測定化学
    成分値の複数の組合せからなる適正範囲を設定した表示
    手段を設け、測定試料の物理的特性あるいは総合的品質
    分析に用いる重回帰式あるいは主成分分析や判別関数
    に当てはめるべき測定試料であるか否かを表示すべく、
    上記適正範囲内にある場合と当該範囲外にある場合とで
    異なる表示としたことを特徴とする近赤外分光分析装
    置。
  2. 【請求項2】 米に近赤外光を照射してその反射光量ま
    たは透過光量を計測し、測定試料の複数の化学成分値の
    うち少なくとも蛋白質とアミロースとを分析するととも
    に米の食味を分析するものであって、少なくとも前記測
    定の蛋白質とアミロースの含有率の組合せからなる適正
    範囲を設定した表示手段を設け、米の食味分析に用いる
    重回帰式にあてはめるべき測定試料であるか否かを表示
    すべく、上記適正範囲内にある場合と当該範囲外にある
    場合とで異なる表示としたことを特徴とする近赤外分光
    分析装置。
  3. 【請求項3】 小麦粉に近赤外光を照射してその反射光
    量または透過光量を計測し、測定試料の複数の化学成分
    値のうち少なくとも蛋白質と灰分とを分析するとともに
    小麦粉の加工適正を分析するものであって、少なくとも
    前記測定の蛋白質と灰分の含有率の組合せからなる適正
    範囲を設定した表示手段を設け、小麦粉の加工適正分析
    に用いる主成分分析にあてはめるべき測定試料であるか
    否かを表示すべく、上記適正範囲内にある場合と当該範
    囲外にある場合とで異なる表示としたことを特徴とする
    近赤外分光分析装置。
JP14896594A 1994-06-30 1994-06-30 近赤外分光分析装置 Expired - Fee Related JP3511678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14896594A JP3511678B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 近赤外分光分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14896594A JP3511678B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 近赤外分光分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0815137A JPH0815137A (ja) 1996-01-19
JP3511678B2 true JP3511678B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=15464630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14896594A Expired - Fee Related JP3511678B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 近赤外分光分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3511678B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4696223B2 (ja) * 2004-03-31 2011-06-08 国立大学法人三重大学 画像解析を利用した植物体の色素含有量の定量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0815137A (ja) 1996-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Dowell Differentiating vitreous and nonvitreous durum wheat kernels by using near‐infrared spectroscopy
JP4104075B2 (ja) 物体のカロリー測定方法及び物体のカロリー測定装置
JP5319696B2 (ja) 自動分析装置
EP0743513B1 (en) Spectrometry and Optical Measuring Method and Apparatus
KR20060122941A (ko) 물체의 칼로리 측정방법 및 물체의 칼로리 측정장치
EP1922548B1 (en) Method of hemoglobin correction due to temperature variation
WO2010111780A1 (en) Spectroscopy having correction for broadband distortion for analyzing multi-component samples
Smeesters et al. Non-destructive detection of mycotoxins in maize kernels using diffuse reflectance spectroscopy
JP3511678B2 (ja) 近赤外分光分析装置
JP4747371B2 (ja) 食品のカロリー測定方法及び食品のカロリー測定装置
Watari et al. Prediction of ethylene content in melt-state random and block polypropylene by near-infrared spectroscopy and chemometrics: comparison of a new calibration transfer method with a slope/bias correction method
JP2001141648A (ja) 吸光度測定による測定値推定方法及び測定値推定装置
JPH06229913A (ja) 穀物等の成分含有量測定方法
JPH0735744A (ja) 尿の分析方法
JP2967888B2 (ja) 近赤外分光分析による温度推定法
US6671629B2 (en) Method and device for measuring characteristics of a sample
JPH11503832A (ja) 不均質試料の分光分析方法
JP2987014B2 (ja) 近赤外分析装置
JPH07260682A (ja) 穀物品質測定方法
JP3128163U (ja) 分光光度計
JP2689767B2 (ja) 米の食味評価法
JP2950329B1 (ja) 食物成分分析装置
JPH1068692A (ja) 近赤外分析装置
JPH0829336A (ja) 食味値測定装置
JPH04132939A (ja) 光学式穀粒分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031229

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees