JP3511583B2 - 数値制御方法 - Google Patents

数値制御方法

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JP3511583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工プログラムに
より指令される指令経路および指令送り速度に基づいて
工作機械の加工具の速度制御を行う数値制御方法に関
し、特に指令経路に誤差が含まれる場合においても加工
面に傷を生じることなく短時間に加工を行うことができ
る数値制御装置の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御工作機械においては、入力され
る加工プログラムにより指令経路、送り速度を指定して
加工処理を行っている。図16は加工プログラムによっ
て表された指令経路の一部分を拡大して表示したもので
ある。図16において、実線は本来の経路、a〜cは、
本来の経路をそれぞれ微小な直線、微小な円弧によって
定義した場合の一区間を表す。本来の経路は数学的に容
易に解けない場合が多いので、微小な直線、円弧、スプ
ライン曲線、NURBS曲線の集合として定義される。
【0003】このように定義された指令経路の一区間は
加工プログラムにブロック毎に記述されている。各ブロ
ックには、区間毎に近似された指令経路の他に、指令送
り速度等の加工に必要な情報が記述されており、加工プ
ログラムには数万のブロックが記述されている。数値制
御装置は、加工プログラムに記述されたブロック情報に
基づいて、指令経路を所定のサンプリング周期により補
間し、工作機械の加減速制御を行う。
【0004】次に数値制御装置の動作について説明す
る。図17は、一般的な数値制御装置の構成を示すブロ
ック図である。まず、プログラム読み込み部1が加工プ
ログラムを解釈し、内部データDtとして読み込む。次
にブロック情報作成部2は、この内部データDtに含ま
れるブロックごとのデータに基づいて、座標系処理、ブ
ロックの長さや接線ベクトル等の指令経路の補間に必要
なデータの計算、形状に応じた許容速度の計算等の前処
理を行ない、経路や指令送り速度に関するブロック情報
Dを作成する。加減速・補間部3は、このブロック情
報BDに基づいて加減速および補間を行ない、サーボ制
御部4に指令位置、指令速度ないしは指令電流等を送
る。
【0005】上述のように加工プログラムには指令経路
や送り速度などの加工に必要なデータが記述されている
が、機械やサーボ系に追従遅れがあるので、加工具はこ
の指令経路上から外れて、軌跡誤差を生じたり、あるい
は機械振動を起こしたりする場合がある。こうした軌跡
誤差は、特に小径の円弧やコーナー部など大きく移動方
向が変わる箇所において顕著であり、経路上を移動する
送り速度が大きいほど、これら軌跡誤差や機械振動は大
きくなる。
【0006】数値制御装置は、円弧やコーナー部のよう
に移動方向が急峻に変化する個所では減速することによ
りこれらの問題に対処している。円弧部やコーナー部で
の減速に関しては、円弧やコーナー部を構成するブロッ
クが隣接するブロックと成す角度に応じて送り速度を調
整する方法がある。特開平02-137006号公報によれば、
隣接するブロックが成す角度をθとした場合の送り速度
Fは以下の式によって与えられる。
【0007】
【数1】
【0008】式1においてamaxは許容加速度,kは精
度係数,δtはサンプリング周期である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、金型加工では
3次元モデルにより加工形状を設計し(CAD工程)、
この3次元形状を加工するための加工プログラムを作成
する(CAM工程)。しかし、CAM工程において3次
元モデルから加工プログラムを作成する際、指令経路に
誤差が生じる。この指令経路誤差が加工に及ぼす影響を
以下に説明する。
【0010】図18(a)は、ある滑らかな加工面上に
隣接して位置する指令経路である。図18(a)におい
て、Aは本来の滑らかな曲線として出力された誤差を含
まない理想的な指令経路である。Bは指令経路にS字状
の指令経路誤差が生じた場合、またCは段差状の指令経
路誤差が生じた場合である。
【00011】一般的に数値制御装置では隣接するブロ
ックの成す角度θに応じて加減速を行っている。こうし
たブロック間の成す角θによる加減速を行った場合の加
工具の軌跡をA’,B’,C’に示す。ブロック間の角
度が小さい指令経路Aでは減速がほとんど生じないた
め、指令送り速度に応じた所定の軌跡誤差εAを生じ
る。一方指令経路BではS字の部分で角度θが小さくな
るので指令経路Aに比べてより大きく減速され、軌跡誤
差εBは経路Aよりもやや小さくなる。また指令経路C
では段差の部分でほとんど0まで減速されるため軌跡誤
差εCはほとんど0になる。
【0012】このように、指令経路誤差により減速が生
じることで機械軌跡B,Cは誤差を含んだ指令経路に近
づく。このため機械軌跡B,Cの部分だけ傷のように見
える結果となり、加工面の品位としても問題となる。こ
の場合、本来の経路は滑らかなので、指令経路B,Cは
Aと同じ送り速度で加工しなければいけない。また指令
経路B,Cにおいては不必要に減速が生じているため、
加工時間が無駄に延びてしまう。
【0013】図18(a)のように指令経路に誤差が含
まれる場合、経路に含まれる誤差を取り除く方法(特開
平01-098001号公報、特開平10-240328号号公報)や、よ
り精密に円弧をあてはめる(特開平01-036308号公報)
こと等により、本来の経路を復元するような方法が提案
されている。しかし、これらの方法は、そもそも誤差を
含んだ経路から本来の経路を推定するといった方法であ
り、完全にもとの経路を復元することは不可能である。
金型加工では1個所でも加減速制御が不正であれば、そ
の加工面に傷がつくので製品品質としては不良となる。
【0014】また、従来の別の方法として、特開昭58-3
5607号公報や特開平02-66604号公報に示されるような、
加工プログラムに指令された経路と送り速度から加工具
の軌跡を推定し、指令経路と予想軌跡間の軌跡誤差が許
容値以下となるように制御する方法がある。しかしこれ
ら軌跡誤差に基づく従来の方法も、指令経路に誤差が含
まれている場合、補正後の指令経路は指令経路に含まれ
る誤差の影響を直接受けることになる。
【0015】図18(b)は誤差を含んだ指令経路とこ
れらの指令経路から予測した予測軌跡の一例である。図
において、A”,B”,C”はそれぞれ指令経路A,
B,Cに対応する予測軌跡である。滑らかな経路Aにお
いては、軌跡誤差はどの箇所でもほぼ一定であるが、一
方誤差を含んだ経路B,Cに対しては、軌跡誤差
(εA’,εB’,εC’)は場所によって異なる。この
ように指令経路に誤差が含まれる場合、軌跡誤差は経路
に含まれる誤差に直接影響されてしまうため、軌跡誤差
に基づいて加減速を行った場合、送り速度は経路毎にば
らついてしまう。
【0016】このように指令された経路に誤差が含まれ
る場合、従来の方法では加工面に傷がつかないようにす
るために、送り速度を下げて全体的にゆっくり加工した
り、許容加速度や精度係数を下げてより減速されるよう
に変更したりしていたため、不要に加工速度を落とすこ
とになっていた。本発明は上記のような課題を解決する
ためになされたもので、指令経路に誤差が含まれていて
も、加工面に傷を生じることなく短時間に加工を行うこ
とのできる数値制御装置を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に関わる数値制御装置は、加工プログラムに指
令された指令経路および指令送り速度により工作機械の
速度制御を行った場合の加工具の軌跡を指令位置から
際の加工具の位置である加工位置までの伝達特性に基づ
いて予測し、予測された軌跡上における加工具の加速
度,加速度の法線成分,加加速度,又は位置・速度・加
速度もしくは加加速度の振動成分を表す特徴量とその許
容値に基づいて許容送り速度を求める。尚、軌跡の予測
に用いる伝達特性は、工作機械の機械特性、サーボ系の
特性、加減速特性のうち少なくともいずれか1つを考慮
したものである。
【0018】また、予測された軌跡から3次元モデルの
予測加工形状を算出し、この予測加工形状を予め設定さ
れるか、あるいはブロック情報に基づいて算出される目
標加工形状と比較することにより求まる加工誤差とその
許容値から許容送り速度を求める。
【0019】さらに、上述の手段に従って求めた許容送
り速度により工作機械の速度制御を行った場合の加工具
の軌跡を予測し、予測された軌跡から上述の手順に従い
許容送り速度を算出することにより、上記特徴量が許容
値に等しいか、あるいは近い値となる許容送り速度を求
める。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面により本発明の実
施の形態について説明する。尚、上記従来例と同様ある
いは対応する部分には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0021】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1による数値制御装置の構成を示すブロック図であ
り、図2はその動作を表すフローチャートである。図1
において、5は仮指令位置作成部であり、ブロック情報
を格納する先読みバッファ5aを有する。6は軌跡予測
部であり、サーボ系の遅れ等を考慮した指令位置から加
工位置までの伝達特性に基づいて予測軌跡を算出する。
【0022】図1,2により本実施の形態における数値
制御装置の動作を説明する。まず、プログラム読み込み
部1が加工プログラムを解釈し、内部データDtとして
読み込む。次にブロック情報作成部2は、この内部デー
タに含まれるブロックごとのデータに基づいて、座標系
処理、ブロックの長さや接線ベクトルの計算等、指令経
路の補間に必要なデータの処理、形状に応じた許容速度
の計算等の前処理を行ない、経路や指令送り速度に関す
るブロック情報BDを作成する。作成されたブロック情
報BDは先読みバッファ5aに格納される(ST11)。
【0023】次に、仮指令位置作成部5においてST1
1で作成されたブロック情報BDが先読みされ、この先
読みされたブロック情報に基づいて指令経路が読み出さ
れ、その経路を所定の距離刻みで補間した仮の指令位置
o(i)(i=1,2,…n)が作成される(ST12)。ここ
で、所定の距離刻みは、予め設定された値ないしは、指
令送り速度Foにサンプリング周期δtを乗じた値Foδt
とする。
【0024】その後、軌跡予測部6が、ST12で作成
した仮の指令位置Po(i)を用いて、サーボ系の遅れ、モ
ータの特性等を考慮した指令位置から加工位置までの伝
達関数に基づきシミュレーションを行い、予測軌跡P
(i)を算出する(ST13)。図3に実線で表した指令経
路を補間して作成した仮指令位置Po(i)および作成され
た仮指令位置Po(i)からシミュレーションによって算出
した予測軌跡P(i)を示す。
【0025】軌跡予測に用いる伝達関数は、連続時間系
ないしは離散時間系で表されるが、計算機上でシミュレ
ーションを行う場合、離散時間系の伝達関数を用いる方
が演算処理を行う上で都合が良い。以下に離散時間系の
伝達関数H(z)の一例を示す。
【0026】
【数2】
【0027】ここでzはZ変換子、mは伝達関数の次
数、aj,bj(j=0〜m)はそれぞれ伝達関数の分子多項
式N(z),分母多項式D(z)の係数であり、実際のシステ
ムが有する指令位置から加工位置までの伝達特性により
決定される。
【0028】次に、ST13では算出した予測軌跡P(i)
から、加工具の予測軌跡P(i)上における位置の時間的
変化を表す特徴量を算出する。ここではこの特徴量とし
て、予測軌跡P(i)上を移動する加工具の加速度の法線
成分An(i)(以下法線加速度)を算出する(ST
14)。i=kにおける予測軌跡をP(k)として、P(k)
における法線加速度An(k)は次式で表わされる。
【0029】
【数3】
【0030】上式においてA(k),V(k),u(k)はそれ
ぞれ位置P(k)における加速度ベクトル、方向ベクト
ル、単位方向ベクトルである。図4(a)に加速度A
(k)の、また図4(b)に法線加速度An(k)の算出方法
を表すベクトル図を示す。最後に、ST14で求めた法
線加速度An(k)と、予め設定されている許容法線加速
度Amaxから、許容送り速度Fdを求める。許容送り速
度Fdは以下の式で与えられる。
【0031】
【数4】
【0032】ここでFrは経路を円弧とみなせる場合の
許容送り速度であり、またFcは経路をコーナーとみな
せる場合の許容送り速度、FoはST12で用いた距離刻
みに対応する指令送り速度である。ρは経路が円弧に近
い度合いを示す値であり、例えば位置P(k)における法
線加速度の大きさAn(k)に対して、所定時間hだけ前
後する位置における法線加速度An(k+h),An(k-h)と
の比率を用いて計算する。
【0033】
【数5】
【0034】ここで、max(An(k+h),An(k-h))は
An(k+h)>An(k-h)のときmax(An(k+h),An(k
-h))=An(k+h)となる関数である。A(k)をコーナー部
における加速度とした場合、コーナー部の加速度は周辺
部の加速度と比較して充分大きいので、max(An(k+
h),An(k-h))/An(k)は0に近づく。また、A(k)を
円弧部における加速度とした場合、円弧部の加速度は周
辺で均一となるため、An(k+h),An(k-h),An(k)
の大きさはほぼ等しくなり、max(An(k+h),An(k
-h))/An(k)は1に近づく。またg(x)はg(0)=0,g
(1)=1を満たす関数であり、例えば次式を用いる。
【0035】
【数6】
【0036】ただし上式においてx>1の場合、g(x)=1で
ある。
【0037】以上のようにして求めた送り速度Fdはブ
ロックデータとともに加減速・補間部3に送られる。加
減速・補間部3は許容送り速度Fdに基づいて加減速及
び補間を行い指令位置Po(i)’を作成しサーボ制御部に
送る。尚、従来技術の説明において述べたように、サー
ボ制御部には指令位置の他に指令速度や指令電流等を送
る場合があるが、本実施の形態の構成は、これらのどの
指令を送る場合にも用いることができる。
【0038】図5(a),(b)は、本方式、軌跡誤差
による加減速(以下、従来方式A)、角度による加減速
(以下、従来方式B)を行うことにより得られる加工具
の軌跡をそれぞれシミュレーションによって求めたもの
である。図5(a)は指令経路に誤差が含まれない場
合、図5(b)は指令経路に誤差が含まれる場合の結果
である。図5(a),(b)において、実線は指令経
路、+は本方式および従来方式Aにおいて求めた加工具
予測軌跡、○,△,×はそれぞれ本方式,従来方式A,
従来方式Bを用いた場合の実際の軌跡である。尚、従来
方式Aにおいては、軌跡誤差が0.006mm以内とな
るよう制御した。
【0039】図5(a)に示したシミュレーション結果
によれば指令経路に誤差が含まれない場合、従来方式B
による実際の軌跡×は、本方式および従来方式Bによる
予測軌跡◇と等しくなり、指令経路から大きく外れてい
る。一方、本方式および従来方式Bによる実際の軌跡
○,△はほぼ同一となっている。
【0040】図5(b)に示したシミュレーション結果
において指令経路はS部に段差状の誤差を含んでいる。
このような段差部分を加工する際、サーボの追従遅れ等
により実際の軌跡には鈍りが生じる。予測軌跡を算出す
る際、シミュレーションに用いる伝達関数にはこうした
サーボ系の追従遅れが考慮されているため、予測軌跡
(◇)に段差は現れない。従って、予測軌跡の形状は誤
差を含まない本来の指令経路に近づく。この場合、従来
方式Bを用いた場合(×)、段差部分で減速が生じるた
め指令経路により忠実な軌跡となる。また従来方式Aに
よる軌跡(△)も、指令経路との誤差が許容値以内とな
るように制御するため誤差を含んだ指令経路に近づく。
【0041】一方、本方式は予測軌跡(◇)から求めた
法線加速度に基づいて許容送り速度を算出するため、結
果的に指令経路に含まれる段差状の誤差の影響をほとん
ど受けない。また、図5(a),(b)を比較すると、
従来方式A,Bによる実際の軌跡×,△は指令経路に誤
差が含まれる場合と含まれない場合で大きく異なってい
るが、本方式ではほぼ同一となる。
【0042】以上のように本実施の形態によれば、予測
軌跡から求まる加工具の法線加速度の予測値に基づいて
許容送り速度を計算するようにしたので、指令経路に含
まれる誤差に影響されることなく、加工具が本来の経路
を移動するために必要な許容送り速度を正確に求めるこ
とができ、加工時の無駄な減速を避けることができるた
め、加工時間も短縮される。また、指令経路に誤差が含
まれる場合においても隣り合う経路間で誤差が均一なた
め、設計通りの忠実な加工面を得ることができる。
【0043】なお上記の説明では予測軌跡から求まる加
工具位置の時間的変化を表す特徴量として法線加速度を
用いて許容送り速度を求めたが、別の特徴量によっても
許容送り速度を求めることができる。例えば、法線加速
度An(k)の代わりに加速度A(k)、加速度の時間変化で
ある加加速度を上記特徴量として用いても指令経路誤差
に影響されない許容送り速度を求めることができる。
【0044】また、振動が生じ易い機械により加工面に
生じる縞状の傷を低減させたい場合は、加工具位置、速
度、加速度、ないしは加加速度の振動成分を特徴量とし
て用い、各々の許容値に基づいて許容送り速度を求めて
もよい。
【0045】あるいは予測軌跡上の各点P(i)(i=1,2,
…n)を結んだ線分とその隣接する線分がなす角度θを
用いて式1により送り速度を求めることも同様の効果が
ある。以上の特徴量を使い分けることで、工作機械の特
性、要求される加工面の精度に対応した許容送り速度を
算出することができる。
【0046】また式4−1では送り速度をρの値に応じ
てFrとFcを内分して求めたが、円弧部でFrとな
り、コーナー部でFcとなるような式であれば別の式で
も構わない。同様に式6でもg(0)=0、g(1)=1を満
たすならば別の関数(例えばg(x)=-(x-1)2+1)を用い
てもよく、また式5におけるρの求めかたも、円弧部で
1、コーナー部で0となれば、別の関数でも構わない。
【0047】実施の形態2.実施の形態1において、式
2に示した伝達関数は軌跡予測部内に記憶されており、
その係数は指令位置から加工位置までの伝達特性に合致
するよう予め与えられるものとしていた。伝達関数の係
数は、加減速、サーボ系さらには機械の特性を考慮して
決定されるが、この作業は労力を伴う。本実施の形態は
予測軌跡算出に用いる伝達関数の係数を自動的に設定す
る手段を提供する。
【0048】図6は本発明の実施の形態2による数値制
御装置の構成を示すブロック図である。図6において、
8は伝達関数自動設定部であり他の構成要素は図1と同
様である。図6に基づいて伝達関数自動設定部8の動作
を説明する。
【0049】伝達関数自動設定部8には、加減速・補間
部3から加減速時定数Tなどの加減速パラメータKt、
またサーボ制御部4から位置ループゲインKpなどのサ
ーボパラメータKs、さらに図示しない外部の測定器ま
たはオペレータの手操作により共振角周波数ω、減衰比
ζなどの機械特性パラメータKmが入力される。
【0050】これらの各パラメータにより、加減速に関
わる伝達関数G1(s)、サーボ制御にかかわる伝達関数G
2(s)、機械特性に関わる伝達特性G3(s)が生成される。
これらの伝達関数は次式で表される。ここでsはラプラ
ス変換におけるパラメータである。
【0051】
【数7】
【0052】これらの積をとることにより伝達関数G
(s)は次式のように表される。
【0053】
【数8】
【0054】次に連続時間系の関数G(s)を離散時間系
の関数H(z)に変換する。一般にH(z)は前述の式2の形
式で与えられる。この場合。式2−1,2における係数
j,bjは双一次変換等の公知の方法により求めること
ができる。上記の方法によって算出された各係数aj
jは軌跡予測部6にに入力され、伝達関数が設定され
る。
【0055】以上のように、本実施の形態2によれば、
加減速パラメータKt、サーボパラメータKs、機械特
性パラメータKmを伝達関数自動設定部に入力すること
により伝達関数を自動的に設定できるので、これらのパ
ラメータを変更した場合でも再設定を要せず、手作業に
よる入力の際の入力間違いや計算ミスを避けることもで
きる。
【0056】なお、上記の説明では、加減速、サーボ制
御およびに機械特性に関わる伝達特性の全てを考慮した
が、いずれか無視できるものについては省略してもよ
い。例えば、補間前加減速を行なう場合には、加減速に
よる経路のずれは発生しないので、加減速にかかわる伝
達特性G1(s)は省略できる。またフィードフォワード制
御によりサーボ系での遅れがほとんど無視できる場合に
は、サーボ制御にかかわる伝達特性G2(s)は省略しても
よい。また機械の剛性が高い場合には、機械特性に関わ
る伝達特性G3(s)は省略してもよい。上述のように必要
な伝達特性のみを考慮することにより処理を簡略化する
ことができる。
【0057】実施の形態3.実施の形態1においては、
指令経路を所定の距離刻みで補間した仮指令位置P o(i)
から算出した予測軌跡P(i)により法線加速度An(i)を
求めたが、このようにして求めた法線加速度An(i)
は、許容法線加速度Amaxを超えたり、あるいは必要以
上に許容法線加速度Amaxより小さい値となる場合があ
る。精度を維持しつつ、短時間で加工を行うには法線加
速度A(i)が許容法線加速度Amaxにほぼ等しい値となる
送り速度で加工を行うことが望ましい。
【0058】本実施の形態は、実施の形態1で述べた方
法によって算出される許容送り速度Fdにサンプリング
周期δtを乗じた値を刻み幅として仮指令位置を作成
し、軌跡法線加速度および許容送り速度の算出を行うこ
とにより、法線加速度An(i)が許容法線加速度Amax
より近い値となる許容送り速度を求める手段を提供す
る。
【0059】図7は本発明の実施の形態3による数値制
御装置の構成を示すブロック図であり、図8はこの数値
制御方式の動作を表すフローチャートである。まず、S
31〜ST34において実施の形態1に示したST1
〜ST14と同様の手順に従い、仮指令位置Po1(i)、予
測軌跡P1(i)、法線加速度An1(i)および許容送り速度
Fd1が求められる。次に、ST35においてこの法線加
速度An1(i)と許容法線加速度Amaxの差の絶対値|A
max−An1(i)|が所定値α以内であるかどうかが判断
され、所定値α以内である場合はST34で求めた許容
送り速度Fd1が加減速・補間部3に入力される。
【0060】上記の条件が満たされない場合(|Amax
−An1(i)|>αであるとき)、ST34で求めた許容
送り速度Fd1が仮指令位置作成部5に入力され、これ
にサンプリング周期δtを乗じた値Fd1δtを距離刻
みとして再度仮指令位置が作成される。こうして新たに
作成した仮指令位置から予測軌跡P2(i)が算出され、再
度法線加速度An2(i)が求められる。ST32〜ST3
の工程は終了条件|Ama x−Anm(i)|≦α(m=1,2,…
n)が満たされるまで繰り返される。
【0061】以上のように、本実施の形態によれば、法
線加速度Anm(i)と許容法線加速度Amaxの差が所定値
以下になるまで仮指令位置作成ST32、予測軌跡算出
ST33、法線加速度および許容送り速度の算出ST3
が繰り返される。これにより、算出される法線加速度A
m(i)は許容法線加速度Amaxに極めて近い値となるた
め、精度の高い加工面を短時間で得ることができる。
【0062】上記の説明では、予測軌跡から求まる特徴
量と、その許容値の差の絶対値が所定の設定値以下とな
ることを法線加速度算出の終了条件としたが、それ以外
に上記処理が所定回数を超えた場合、前回求めた許容送
り速度と前々回求めた許容送り速度と値の差の絶対値が
所定の設定値以下となる場合、あるいはこれらのAN
D,ORによる組み合わせを終了条件としてもよい。ま
た、実施の形態2で説明した伝達特性自動設定部を数値
制御装置内部に備えることにより、伝達特性の自動設定
を行なうこともできる。
【0063】実施の形態4.従来技術の説明において、
3次元モデルの加工形状を加工プログラムに変換するC
AM工程において、指令経路に誤差が生じることを述べ
た。本実施の形態では、予測軌跡P(i)から3次元モデ
ルの予測加工形状を算出し、これをCAM工程で生じる
誤差を含まない3次元モデルの目標加工形状と比較する
ことにより、加工誤差を求め、この加工誤差とその許容
値に基づいて許容送り速度を算出する方法を提供する。
【0064】図9は本実施の形態による数値制御装置の
構成を示すブロック図である。図9において、9は加工
形状予測部、10は加工誤差算出部である。加工形状予
測部9には素材形状と工具形状が記憶されている。ここ
で素材形状および工具形状は3次元モデルとして表され
ている。また加工誤差算出部10には目標加工形状が記
憶されている。その他の構成要素は図1と同様である。
【0065】本実施の形態における数値制御装置の動作
を図10に示すフローチャートに従って説明する。まず
ST41〜ST43において実施の形態1に示したST1
1〜ST13と同様の手順で予測軌跡P(i)が算出され、
加工形状予測部9に入力される。加工形状予測部9は予
測軌跡P(i)に基づいて、予め設定されている素材形状
および工具形状から3次元の予測加工形状Sldを算出
する(ST44)。予測軌跡P(i)から3次元の予測加工
形状Sldを求めるシミュレーションには、Zバッファ
法などの公知の方法を用いる。
【0066】次に加工誤差算出部10において、ST4
4で求めた予測加工形状Sldと予め与えられている目
標加工形状との差から、加工誤差ε(i)が算出される。
ここで予測加工形状Sldと目標加工形状は3次元形状
で表現されているため、加工誤差ε(i)は面と面の差と
して算出される。また、目標加工形状には誤差が含まれ
ていないため、軌跡誤差に基づく加減速を行う場合に問
題となる指令経路に含まれる誤差の影響を受けない。
【0067】次に、許容送り速度算出部7において前記
加工形状誤差ε(i)を用いて許容送り速度Fd’を計算
する。位置P(k)における許容送り速度Fd’は位置P
(k)における加工誤差ε(k)を用いて次式により計算でき
る。
【0068】
【数9】
【0069】ここでFr’は経路を円弧とみなせる場合
の許容送り速度であり、またFc’は経路をコーナーと
みなせる場合の許容送り速度、FoはST41で用いた距
離刻みに対応する送り速度である。またεmaxは許容加
工誤差であり、予め設定される値である。また、ρ’は
経路が円弧に近い度合いを示す値であり、例えば加工誤
差のε(k)に対して所定時間hだけ前後する位置における
加工誤差ε(k+h)、ε(k-h)との比率を用いて計算す
る。
【0070】
【数10】
【0071】ここで、max(ε(k+h),ε(k-h))はε(k
+h)>εn(k-h)のときmax(ε(k+h),ε(k-h))=ε(k+
h)となる関数である。ε(k)がコーナー部の加工誤差で
ある場合、ε(k)は周辺部の誤差ε(k+h),ε(k-h)と比
較して充分大きくなるためmax(ε(k+h),ε(k-h))/
ε(k)は0に近づく。一方、ε(k)が円弧部の加工誤差で
ある場合、ε(k)は周辺の誤差ε(k+h),(k-h)とほぼ等
しくなるため、ε(k+h)=ε(k-h))/ε(k)は1に近づ
く。ここでg(x)はg(0)=0、g(1)=1を満たす関数で
あり、例えば先に述べた式6等を用いる。
【0072】以上のように、本実施の形態によれば、目
標加工形状Sld’と予測加工形状Sldとの面と面の
誤差、加工形状誤差ε(i)に基づいて許容送り速度F
d’を計算するようにしたので、指令経路に含まれる誤
差に影響されることなく、本来の経路上を移動するため
に必要な許容送り速度を正確に求めることができる。
【0073】なお、式ではρ’に従いFr’とFc’
を内分して求めたが、円弧部でFr’となり、コーナー
部でFc’となるような式であれば別の式でも構わな
い。同様に式6で用いた関数g(x) もg(0) =0 、g
(1) =1 を満たすならば別の関数を用いても構わない。
さらには、式10におけるρ’の求めかたも、理想的な
円弧部で1、理想的なコーナー部で0となれば、別の関
数でも構わない。
【0074】実施の形態5.本実施の形態は、実施の形
態4において実施の形態2と同様に、加減速、サーボ系
さらには機械の特性を考慮して伝達関数を自動的に設定
する数値制御装置に関する。図11は本実施の形態によ
る数値制御装置の構成を示すブロック図である。図11
において、8は伝達関数自動設定部である。他の構成要
素は図8と同一である。本実施例における伝達関数自動
設定部8の動作は実施の形態2と同一であるので説明は
略す。
【0075】実施の形態6.実施の形態4において、目
標加工形状は予め設定されるとしたが、目標加工形状は
形状デザインの段階で作成されるデータであり、実際の
加工現場ではプログラムのみが用いられ、目標加工形状
データは入手できない場合が多い。また3次元CAMで
加工プログラムを作成しない場合や、デジタイジングに
より木型の表面の位置を計測して加工プログラムを作成
する場合、目標加工形状データは作成されない。本実施
の形態では、このような場合に加工プログラムから容易
に目標加工形状を算出する方法を提供する。
【0076】本実施の形態は、加工形状をブロック情報
Dを用いて算出する。図12は本実施の形態による数
値制御装置のブロック図,図13は加工プログラムから
目標加工形状が算出されるまでのフローである。図にお
いて11は目標加工形状算出部であり、内部には素材形
状および工具形状が記憶されている。これらはいずれも
加工形状予測部9内部に記憶されている形状と同一のも
のである。
【0077】次に本実施の形態における目標加工形状デ
ータの算出方法を図13に示したフローチャートにより
説明する。加工に先立ち、ブロック情報作成部2におい
て作成されたブロック情報Bが目標加工形状算出部1
1に1ブロックごとに読み込まれる(ST1)。次に
目標加工形状算出部11は、ST1において読み込ん
だブロック情報Bと素材形状および工具形状により目
標加工形状Sld’を算出する(ST2)。ここでの
目標加工形状Sld’の算出方法は実施の形態5で述べ
た公知の方法でよい。
【0078】次のST63では加工プログラムの最後に
到達したかどうかをチェックし、NOならばブロックの
読み込みを再開し加工形状の算出を続行する。YESで
あればST64に進み、算出された目標加工形状Sl
d’を加工誤差算出部10に入力する。
【0079】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、予め目標加工形状データが得られない場合に加工プ
ログラムから目標加工形状を算出することができる。本
実施例による方法を用いて得られる目標加工形状Sl
d’は指令経路誤差の影響を受けるが、3次元の加工形
状を算出する過程では、単一の経路だけでなく、隣接す
る複数の経路が全体的に影響しあうので、局所的な誤差
は平滑化され目立たなくなる。従って、結果的には誤差
の影響をほとんど受けない滑らかな目標加工形状を得る
ことができる。また、実施の形態2で説明した伝達関数
自動設定部8を数値制御装置内部に備えることにより、
伝達関数G(s)の自動設定を行なうこともできる。
【0080】実施の形態7.実施の形態4においては、
予測軌跡から予測加工形状Sldを求め、目標加工形状
との差をとることにより加工誤差ε(i)を求めた。この
ようにして求めた加工誤差ε(i)は、許容加工誤差εmax
を超えたり、あるいは必要以上に許容加工誤差より小さ
い値となる場合がある。金型加工においては、経路毎に
軌跡誤差が同程度であることが優先されるが、加工面の
精度のみでなく寸法精度も要求される場合は、加工誤差
は許容値以下となることが望ましい。また加工誤差が必
要以上に許容値より小さい値になると、不要な減速が生
じ、短時間で加工を行うことができない。本実施の形態
は、加工誤差ε(i)が許容加工誤差εmaxにより近い値と
なる許容送り速度を求める手段を提供する。
【0081】図14は本実施の形態による数値制御装置
の構成を示すブロック図であり、図15はこの数値制御
装置の動作を表すフローチャートである。まずST71~
ST 75において、実施の形態4に示したST41~ST4
5と同様の手順で仮指令位置Po1(i)、予測軌跡P1(i)が
算出され、予測加工形状Sld1、加工誤差ε1(i)およ
び許容送り速度Fd1’が求められる。次に、ST76に
おいてこの加工誤差ε 1(i)と許容加工誤差εmaxの差の
絶対値|εmax−ε1(i)|が所定値β以内であるかが判
断され、所定値β以内である場合はST75で求めた許
容送り速度Fd1’が加減速・補間部3に入力される。
【0082】上記の条件が満たされない場合(|εmax
−ε1(i)|>β)はST75で求めた許容送り速度Fd1
が仮指令位置作成部5に入力され、再度仮指令位置P
o2(i)が作成される。ここで、再度仮指令位置を作成す
る際は、ST75で求めた許容送り速度Fd1’にサンプ
リング周期δtを乗じた値が距離刻みとして用いられ
る。こうして新たに求めた仮指令位置Po2(i)から予測軌
跡P2(i)が算出され、予測加工形状Sdl2が作成され
る。これにより再度予測加工誤差ε2(i)および許容送り
速度Fd2’が求められる。ST72〜ST76の工程は
終了条件|εmax−εm(i)|≦β(m=1,2,…n)が満たさ
れるまで繰り返される。
【0083】以上のように、本実施の形態によれば、予
測加工誤差ε1(i)と許容加工誤差ε maxの差の絶対値が
所定値以下になるまで仮指令位置作成ST72、予測軌
跡算出ST73および許容送り速度の算出ST74が繰り
返される。これにより、算出される予測加工誤差εm(i)
は許容加工誤差εmaxに極めて近い値となるため、精度
の高い加工面を短時間で得ることができる。
【0084】上記の説明では、加工誤差と許容加工誤差
の差の絶対値が所定の設定値以下となることを予測加工
誤差算出の終了条件としたが、それ以外に上記処理が所
定回数を超えた場合、前回求めた許容送り速度と前々回
求めた許容送り速度と値の差の絶対値が所定の設定値以
下となる場合、あるいはこれらのAND,ORによる組
み合わせを終了条件としてもよい。また、実施の形態2
で説明した伝達関数自動設定部を数値制御装置内部に備
えることにより、伝達関数の自動設定を行なうこともで
きる。
【0085】
【発明の効果】本発明に関わる数値制御装置は、加工プ
ログラムに指令された指令経路および指令送り速度によ
り工作機械の速度制御を行った場合の加工具の軌跡を指
令位置から実際の加工具の位置である加工位置までの伝
達特性に基づいて予測し、予測された軌跡上における加
工具の加速度,加速度の法線成分,加加速度,又は位置
・速度・加速度もしくは加加速度の振動成分を表す特徴
量とその許容値に基づいて許容送り速度を算出するた
め、指令経路に誤差が含まれる場合においても精度の高
い加工面を短時間に得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における数値制御装置の構成を
示すブロック図。
【図2】 実施の形態1における数値制御装置の動作を
表すフローチャート。
【図3】 予測軌跡の算出方法を示す説明図。
【図4】 予測軌跡に基づく加速度および法線加速度の
算出方法を示すベクトル図。
【図5】 シミュレーションにより求めた加工具の軌
跡。
【図6】 実施の形態2における数値制御装置の構成を
示すブロック図。
【図7】 実施の形態3における数値制御装置の構成を
示すブロック図。
【図8】 実施の形態3における数値制御装置の動作を
表すフローチャート。
【図9】 実施の形態4における数値制御装置の構成を
示すブロック図。
【図10】実施の形態4における数値制御装置の動作を
表すフローチャート。
【図11】実施の形態5における数値制御装置の構成を
示すブロック図。
【図12】実施の形態6における数値制御装置の構成を
示すブロック図。
【図13】実施の形態6における数値制御装置の動作を
表すフローチャート。
【図14】実施の形態7における数値制御装置の構成を
示すブロック図。
【図15】実施の形態7における数値制御装置の動作を
表すフローチャート。
【図16】加工プログラムに記述された指令経路の説明
図。
【図17】従来の数値制御装置の構成を示すブロック
図。
【図18】指令経路に含まれる誤差が加工に与える影響
を説明するための説明図。
【符号の説明】
1 プログラム読み込み部、2 ブロック情報作成部、
3 加減速・補間部、4 サーボ制御部、5 仮指令位
置作成部、5 a先読みバッファ、6 軌跡予測部、7
許容送り速度算出部、8 伝達関数自動設定部、9
加工形状予測部、10加工誤差算出部、11目標加工形
状算出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/416

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラムにより指令された指令経
    路および指令送り速度に基づいて工作機械の加工具の速
    度制御を行う数値制御方法において、前記指令経路およ
    び前記指令送り速度により前記加工具の速度制御を行っ
    た場合の前記加工具の予測軌跡を指令位置から実際の前
    記加工具の位置である加工位置までの伝達特性に基づい
    て算出し、前記加工具の前記予測軌跡上における加速
    度,加速度の法線成分,加加速度,又は位置・速度・加
    速度もしくは加加速度の振動成分を表す特徴量および前
    記特徴量の許容値に基づいて許容送り速度を算出し、前
    記加工具の速度を前記許容送り速度以下となるよう制御
    することを特徴とする数値制御方法。
  2. 【請求項2】加工プログラムにより指令された指令経路
    および指令送り速度に基づいて工作機械の加工具の速度
    制御を行う数値制御方法において、前記指令経路および
    前記指令送り速度により前記加工具の速度制御を行った
    場合の前記加工具の予測軌跡を指令位置から実際の前記
    加工具の位置である加工位置までの伝達特性に基づいて
    算出し、前記予測軌跡を構成する複数の線分に対して、
    各線分とそれに隣接する線分との成す角度に基づいて許
    容送り速度を算出し、前記加工具の速度を前記許容送り
    速度以下となるように制御することを特徴とする数値制
    御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、特徴量および
    前記特徴量の許容値から算出される許容送り速度を指令
    送り速度とすることを特徴とする数値制御方法。
  4. 【請求項4】 加工プログラムにより指令された指令経
    路および指令送り速度に基づいて工作機械の加工具の速
    度制御を行う数値制御方法において、前記指令経路およ
    び前記指令送り速度により前記加工具の速度制御を行っ
    た場合の前記加工具の予測軌跡を指令位置から実際の前
    記加工具の位置である加工位置までの伝達特性に基づい
    て算出し、前記予測軌跡に基づいて算出される被加工部
    材の予測加工形状と目標加工形状との誤差および前記誤
    差の許容値に基づいて許容送り速度を算出し、前記加工
    具の速度が前記許容送り速度以下となるように制御する
    ことを特徴とする数値制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項において、目標加工形状は加工
    プログラムにより指令された指令経路を用いて算出され
    ることを特徴とする数値制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項において、誤差および誤差の許
    容値に基づいて算出される許容送り速度を指令送り速度
    とすることを特徴とする数値制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないしはにおいて、伝達特性
    は工作機械の機械特性、サーボ特性、加減速特性を表す
    伝達関数のうち少なくともいずれか1つを用いて算出さ
    れることを特徴とする数値制御方法。
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