JP3507113B2 - 電着塗料用顔料分散樹脂およびこれを含有する顔料分散ペースト - Google Patents
電着塗料用顔料分散樹脂およびこれを含有する顔料分散ペーストInfo
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Description
脂として好適に用いうるカチオン性樹脂およびこれを含
有する顔料分散ペーストに関する。
浴中にある被塗物体に塗料成分を電気泳動させ、被塗面
に電気析出させることで塗装を行う方法である。この塗
装法は自動車車体の防食塗装を主な用途としており、産
業上重要である。
剤が含有される。顔料を塗料に導入する際には、予め、
顔料を高濃度で水性媒体に分散させた顔料分散ペースト
を中間組成物として用いる。この顔料分散ペーストに十
分な保存安定性を付与するために分散剤が用いられるの
である。この分散剤には、顔料分散ペーストの分散安定
性を増大させる特性と共に、顔料分散ペーストを水性媒
体で希釈することにより電着塗料とした場合に、この塗
料を長期間安定に保つ性能が要求される。近年では電着
塗料用顔料分散剤にはカチオン性樹脂が一般に用いられ
ている。
8号には、電着塗料用分散剤として利用されるカチオン
性樹脂が開示されている。また、特開平1-182377号には
α,β-不飽和カルボニル基と水酸基との硬化反応におけ
る触媒としても機能するカチオン性樹脂が開示されてい
る。ここでは触媒活性のための適度な塩基性および腐食
性環境下におけるインヒビター効果を有するカチオン性
樹脂として3級スルホニウム塩を有するものが開示され
ている。
より顔料粉砕展色剤として有用なスルホニウム樹脂が開
示されており、最も好ましい例としてチオジエタノール
から誘導された3級スルホニウム塩を有するカチオン性
樹脂が挙げられている。
分に良好な外観の塗膜を提供しないという問題を有す
る。
題を解決するものであり、その目的とするところは、十
分に良好な外観の塗膜を形成しうる顔料分散樹脂および
顔料分散ペーストを提供することにある。
び300〜4000の水酸基当量を有するエポキシ樹脂の残基
であり、R1およびR2は、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキ
シエチル、2-ヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピ
ル、4-ヒドロキシブチル、および式-CH2CH(OH)CH2R3(式
中、R3は炭素数1〜10のヒドロキシアルキル基であ
る。)で示す基からなる群からそれぞれ選択されるが、
相互に異なる基、またはR1およびR2は、2−ヒドロキ
シエチル基と2,3−ジヒドロキシプロピル基との組み
合わせ、2−ヒドロキシエチル基と2−ヒドロキシブチ
ル基との組み合わせ、または2−ヒドロキシエチル基と
3−ブトキシ−1−ヒドロキシプロピル基との組み合わ
せであり、R4は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、
ヒドロキシアルキル基およびアルキルアミド基からなる
群から選択される基であり、mは0.1〜2.0の数値であ
り、Aは炭素数4〜20の脂肪族、脂環式および芳香族ジ
イソシアネートからなる群から選択されるジイソシアネ
ートの残基であり、Bは炭素数1〜20のアルコール、ア
ミン、カルボン酸、オキシムおよびカプロラクタムから
なる群から選択される化合物の残基であり、nは0.1〜2.
0の数値である。]で表わされる顔料分散樹脂を提供する
ものであり、そのことにより上記目的が達成される。
0〜150の3級スルホニウム基価を有することが好まし
い。3級スルホニウム基価が500を上回ると耐食性が低
下し、30を下回ると分散不良となるからである。なお、
本発明における3級スルホニウム基価は、樹脂100g中の
スルホニウム基のミリ当量で表わされる。また、本発明
の顔料分散樹脂は、100〜40000、特に300〜4000のブロ
ック化イソシアネート基当量を有することが好ましい。
ブロック化イソシアネート基当量が40000を上回ると水
分散安定性が低下し、100を下回ると顔料分散安定性が
低下するからである。
ック化イソシアネート変性エポキシ樹脂と上記3級スル
ホニウム基に対応するスルフィドとを反応させることに
より調製される。この反応は、一般に、反応温度50〜80
℃、好ましくは60〜75℃で、ブロック化イソシアネート
変性エポキシ樹脂、スルフィド、酸および脱イオン水を
混合撹拌することによって行われる。好ましい反応比率
は、スルフィドはブロック化イソシアネート変性エポキ
シ樹脂のエポキシ基に対して1〜4当量である。この反
応で、エポキシ基は残存していてもよいが、1分子中の
少なくとも10%のエポキシ基がスルホニウム基に変換さ
れる必要がある。残存したエポキシ基は、水中に分散し
た状態で水と反応し2個の水酸基が生じると考えられ
る。
アニオンに成り得るものが使用できる。それらの例とし
ては、蟻酸、乳酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ジメチ
ロールプロピオン酸、N−アセチルグリシン、N−アセ
チル−β−アラニン、ホウ酸、リン酸、塩酸、硫酸など
が挙げられるが、無機酸を用いると、耐食性低下につな
がるハロゲン化合物が混入する恐れがあるので、蟻酸、
乳酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ジメチロールプロピ
オン酸、N−アセチルグリシン、N−アセチル−β−ア
ラニンなどの有機酸が好ましく、ジメチロールプロピオ
ン酸、N−アセチル−β−アラニンがさらに好ましい。
変性エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂とハーフブロック化
ジイソシアネートとを反応させることにより得られる。
反応は、通常の方法により行われる。エポキシ樹脂とハ
ーフブロック化ジイソシアネートとを官能基当量比で
1:1〜1:2となるような量で反応させることが望ま
しい。この反応で、エポキシ樹脂の水酸基は残存してい
てもよいが、1分子中の少なくとも10%の水酸基がハー
フブロック化ジイソシアネートと反応している必要があ
る。通常は、反応は約140℃の温度において行われる。
発明で用いるハーフブロック化ジイソシアネートは、ポ
リイソシアネート化合物と活性水素を有する化合物を反
応させることによって得られる。この反応は、必要に応
じてスズ系触媒の存在下で、撹拌下、活性水素含有化合
物を滴下しながら40〜50℃に冷却することにより行うこ
とが好ましい。ポリイソシアネート化合物と活性水素含
有化合物との反応割合は、生成したハーフブロック化ジ
イソシアネート1分子中のイソシアネート残基が1.0〜
0.5モル当量、好ましくは、0.99〜0.88モル当量となる
ように、化学量論計算により、活性水素化合物の割合を
定めることができる。イソシアネート残基が1.0モル当
量を上回るとエポキシ樹脂との反応時にゲル化する可能
性が生じる。0.5モル当量を下回るとエポキシ樹脂と反
応せずに残存する全ブロック化イソシアネートが増加
し、水溶性を阻害するので好ましくない。 用いうるポ
リイソシアネート化合物は、1分子に平均で2個以上の
イソシアネート基を有するものであれば特に限定されな
い。代表的な例としては、トリメチレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
1,2-プロピレンジイソシアネート、1,2-ブチレンジイソ
シアネート、2,3-ブチレンジイソシアネート、1,3-ブチ
レンジイソシアネート、エチリジンジイソシアネートお
よびブチリデンジイソシアネートのような脂肪族ジイソ
シアネート、1,3-シクロペンタンジイソシアネート、1,
4-シクロジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネー
ト、1,2-シクロヘキサンジイソシアネートのような脂環
式ジイソシアネート、m-フェニレンジイソシアネート、
p-フェニレンジイソシアネート、4,4'-ジフェニルジイ
ソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、およ
び1,4-ジナフタレンジイソシアネート、のような芳香族
ジイソシアネート、4,4'-ジフェニレンメタンジイソシ
アネート、2,4-または2,6-トリレンジイソシアネート、
もしくはその混合物、4,4'-トルイジンジイソシアネー
トおよび1,4-キシリレンジイソシアネート化合物のよう
な脂肪族-芳香族ジイソシアネート、ジアニシジンイソ
シアネート、4,4'-ジフェニルエーテルジイソシアネー
トおよびクロロジフェニレンジイソシアネートのような
核置換ジイソシアネート、トリフェニルメタン-4,4',
4''-トリイソシアネート、1,3,5-トリイソシアネートト
ルエンのようなトリイソシアネート、4,4'-ジフェニル
ジメチルメタン-2,2',5,5'-テトライソシアネートのよ
うなテトライソシアネート、トリレンジイソシアネート
二量体および三量体のような重合ポリイソシアネート等
が挙げられる。
分的ブロッキング反応にとって有利となるような、1分
子中に異なる反応性を持つイソシアネート基を有するこ
とが好ましい。
するために用いられる活性水素化合物としては、炭素数
1〜20のアルコールまたはアミンまたはカルボン酸また
はオキシムまたはカプロラクタムなどが挙げられる。
環式アルコール、フェノール類が挙げられる。具体的に
は、脂肪族アルコールとして、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、アミルアルコール、ヘ
キシルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、ヘプ
チルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコー
ル、3,3,5-トリメチルヘキサノール、デシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ベンジルアルコール
などが、脂環式アルコールとして、シクロヘキサノール
などが、フェノール類として、フェノール、クレゾー
ル、キシレノール、クロロフェノール、エチルフェノー
ルなどが挙げられる。
ニリン、ブチルアミン、ジブチルアミンなどが挙げられ
る。カルボン酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、プロピ
オン酸、オクチル酸、ステアリン酸などが挙げられる。
オキシムとしては、例えば、ホルムアミドキシム、アセ
トアルドキシム、アセトキシム、メチルエチルケトキシ
ム、ジアセチルモノオキシム、シクロヘキサンオキシム
などが挙げられる。ラクタムとしては、例えば、ε-カ
プロラクタム、δ-バレロラクタム、γ-ブチロラクタ
ム、β-プロピオラクタムなどが挙げられる。
中に平均1個以上の1,2-エポキシ基を有するいわゆるポ
リエポキシドである。これらのエポキシ樹脂のエポキシ
当量は好ましくは150〜2000であり、さらに好ましくは4
00〜1500である。エポキシ当量が150を下回ると、電着
時に造膜できないので塗膜を得ることができず、2000を
上回ると1分子あたりのカチオン基の量が不足し、十分
な水溶性を得ることができない。
ェノールのポリグリシジルエーテルが挙げられる。この
ポリフェノールのポリグリシジルエーテルは、ポリフェ
ノールとエピクロルヒドリンまたはジクロルヒドリンと
をアルカリ存在下で反応させることによって得られる。
ポリフェノールの例としては、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2,2−プロパン、4,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,
1−エタンまたはその類似物が挙げられる。
る。このようなスルフィドは、一般に、種々のチオール
とエポキシ化合物とを当業者に周知の方法で反応させる
ことによって得られる。R1とR2とが異なる基であること
を要するのは非対称とすることにより良好な外観が得ら
れるからである。
-2-プロパノール、1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-2,3-プ
ロパンジオール、1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-2-ブタ
ノールおよび1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-3-ブトキシ-
1-プロパノールなどが挙げられる。
樹脂と顔料とをその重量比が1:0.05〜1:10、好まし
くは1:0.1〜1:5となる割合で当業者に周知の方法
で配合することにより、本発明の顔料分散ペーストを調
製することができる。
ば特に限定されず、例えば酸化鉄、クロム酸ストロンチ
ウム、カーボンブラック、二酸化チタン、タルク、硫酸
バリウム、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、ク
ロミックイエロー、リンモリブデン酸アルミ、リンモリ
ブデン酸亜鉛、塩基性ケイ酸鉛およびこれらの組み合わ
せなどが挙げられる。
ン水およびカチオン性樹脂と混合し、さらに補助剤とし
て、他の樹脂、溶媒、酸化防止剤、界面活性剤および電
着工程に用いられる他の補助剤のような当業者に周知の
添加剤を加えることによって電着塗料が得られる。
するが、本発明はこれらに限定されない。尚、特に断ら
ない限り「部」は重量基準である。
た反応容器に、ヘキサメチレンジイソシアヌレート199.
1部を入れ、メチルイソブチルケトン(以下、MIBKと略
す)31.6部で希釈した後、ジブチルスズジラウレート0.2
部を加えた。50℃に昇温後、メチルエチルケトオキシム
87部を撹拌しながら乾燥窒素雰囲気中で滴下し、反応温
度を50℃に維持した。赤外吸収スペクトルによりイソシ
アネート基が消失するまで70℃に保ち、その後MIBK35.8
部、n-ブタノール4.0部で希釈してポリウレタン架橋剤
を得た。
た反応容器に、エピコート1001(油化シェルエポキシ社
製、エポキシ当量475のビスフェノールA型エポキシ樹
脂)99.8部、エピコート1004(油化シェルエポキシ社製、
エポキシ当量950のビスフェノールA型エポキシ樹脂)85
0.2部、ノニルフェノール55部、MIBK193.3部およびベン
ジルジメチルアミン4.5gを加え、140℃で4時間反応
し、エポキシ当量1175を有する樹脂を得た。ここにエチ
レングリコールn-ヘキシルエーテル69.1部、2-アミノエ
チルエタノールアミンのMIBKケチミン化物のMIBK溶液
(固形分78重量%)35.4部、N-メチルエタノールアミン2
6.5部およびジエタノールアミン37.1部を加えた。これ
を120℃で2時間反応させ、目的とする樹脂を得た。
調製 撹拌装置、冷却管、窒素導入管および温度計を備え付け
た反応容器に2-メルカプトエタノール78.1部を入れ、MI
BK159.6部で希釈した後、ジメチルベンジルアミン0.41
部を加え、50℃に昇温後、グリシドール81.5部を撹拌下
乾燥窒素雰囲気中、3時間かけて滴下した。反応容器は
冷却し、50℃に維持した。滴下終了2時間後、赤外吸収
スペクトルでで-SHのピーク(2540cm-1)とグリシジル基
のピーク(910cm-1)が消失しているのを確認した。ま
た、反応物は、メルカプト臭はしなかった。その後、MI
BKを減圧除去した後、粘稠な液体である1-(2-ヒドロキ
シエチルチオ)-2,3-プロパンジオールを得た。収量は、
仕込量の90%であった。
た反応容器に2-メルカプトエタノール78.1部を入れ、MI
BK159.6部で希釈した後、ナトリウムメトキシド(28%メ
タノール溶液)1.48部を加え、50℃に昇温後、ブチレン
オキサイド82.9部を撹拌下乾燥窒素雰囲気中、3時間か
けて滴下した。反応容器は冷却し50℃に維持した。滴下
終了3時間後、赤外吸収スペクトルでで-SHのピーク(25
40cm-1)とグリシジル基のピーク(910cm-1)が消失してい
るのを確認した。また、反応物は、メルカプト臭はしな
かった。その後、MIBKを減圧除去した後、液体状の1-(2
-ヒドロキシエチルチオ)-2-ブタノールを得た。収量
は、仕込量の95%であった。
ルの調製 撹拌装置、冷却管、窒素導入管および温度計を備え付け
た反応容器に2-メルカプトエタノール78.1部を入れ、MI
BK228.5部で希釈した後、ナトリウムメトキシド(28%メ
タノール溶液)2.73部を加え、50℃に昇温後、ブチルグ
リシジルエーテル153.1部を撹拌下乾燥窒素雰囲気中、
3時間かけて滴下した。反応容器は冷却し50℃に維持し
た。滴下終了3時間後、赤外吸収スペクトルでで-SHの
ピーク(2540cm-1)とグリシジル基のピーク(910cm-1)が
消失しているのを確認した。また、反応物は、メルカプ
ト臭はしなかった。その後、MIBKを減圧除去した後、粘
稠な液体状の1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-2-プロパノ
ールを得た。収量は、仕込量の94%であった。
ロンジイソシアネート(以下、IPDIと略す)222.2部を入
れ、メチルイソブチルケトン(以下、MIBKと略す)39.1部
で希釈した後にジブチルスズジラウレート0.2部を加え
た。50℃に昇温後、2-エチルヘキサノール131.5部を撹
拌しながら乾燥窒素雰囲気中で2時間かけて滴下反応さ
せた。反応温度を50℃に維持し、2-エチルヘキサノール
ハーフブロック化IPDI(固形分90%)を得た。
調製 撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた反応容器にエポン
828(シェル化学社製エポキシ樹脂、エポキシ当量:190)
351.6部およびビスフェノールA 99.2部を仕込み、窒素
雰囲気下130℃まで加熱し、ベンジルジメチルアミン1.4
1部を添加し、170℃で約1時間反応させることにより、
エポキシ当量450のビスフェノール型エポキシ樹脂を得
た。次いで、140℃まで冷却した後、上で調製した2-エ
チルヘキサノールハーフブロック化IPDI218.3部(固形分
量196.5部)を加え反応させた。これを140℃に1時間保
った後、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル17
2.3部を加えて希釈した後に、反応混合物を100℃に冷却
し、SHP-100(1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-2-プロパノ
ール、三洋化成製)408.0部(固形分量136.0部)、ジメチ
ロールプロピオン酸134.0部および脱イオン水144.0部を
加えた。これを70〜75℃で酸価3.0以下になるまで反応
させ、3級スルホニウム化率70.6%の樹脂を得た。これ
をジプロピレングリコールモノブチルエーテル324.8部
で希釈し、顔料分散用樹脂を得た(樹脂固形分50%)。
ドロキシエチルチオ)-2,3-プロパンジオール568.2部(固
形分量189.4部)を用い、また、ジプロピレングリコール
モノブチルエーテルを101.1部と323.6部用いるほかは、
同様にして3級スルホニウム化率72.6 %の顔料分散用
樹脂を得た。
エチルチオ)-2-ブタノール483.3部(固形分量161.1部)を
用い、また、ジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ルを138.9部と314.1部用いるほかは、同様にして3級ス
ルホニウム化率72.7 %の顔料分散用樹脂を得た。
エチルチオ)-3-ブトキシ-1-プロパノール462.6部(固形
分量231.3部)を用い、また、ジプロピレングリコールモ
ノブチルエーテルを277.6部と337.5部用いるほかは、同
様にして3級スルホニウム化率56.1%の顔料分散用樹脂
を得た。
の量を218.3部から21.8部(固形分量19.7部)に減らし、
また、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルを4
0.7部と255.2部用いるほかは、同様にして3級スルホニ
ウム化率81.0%の顔料分散用樹脂を得た。
828 376.0部、ビスフェノールA 114.0部を仕込み、窒
素雰囲気下130℃まで加熱した。ここに、ベンジルジメ
チルアミン0.75部を添加し、170℃で約1時間反応させ
ることによりエポキシ当量490のビスフェノールA型エポ
キシ樹脂を得た。次いで140℃まで冷却した後、2-エチ
ルヘキサノールハーフブロック化イソホロンジイソシア
ネート198.4部(固形分量178.6部)を加え、140℃で1時
間保った。こうして得られたエポキシ樹脂にジプロピレ
ングリコールモノブチルエーテル161.8部を加えて希釈
後、100℃に冷却し、2,2'-チオビス(エタノール)366.0
部(固形分量122.1部)、ジメチロールプロピオン酸134.0
部および脱イオン水144.0部を加えた。この混合物を70
〜75℃で酸価3.0になるまで反応させ、3級スルホニウ
ム化率72%の樹脂を得た。次いでジプロピレングリコー
ルモノブチルエーテル353.5部で希釈して顔料分散用樹
脂を得た(樹脂固形分50%)。
828 533.2部、ビスフェノールA 199.6部、ノニルフェ
ノール19.2部を仕込み、窒素雰囲気下107℃まで加熱
し、ビスフェノールAを溶解させた。ついで、ヨウ化エ
チルトリフェニルホスホニウム0.75部を添加し、125℃
で加熱した。反応混合物を75℃に冷却し、プロピレング
リコールモノブチルエーテル201.6部、2,2'-チオビス
(エタノール)122.1部、ジメチロールプロピオン酸134.1
部および脱イオン水30.6部を加えた。これを70〜75℃で
酸価3.0以下になるまで反応させた。次いで固形分量が3
0%になるまで水で希釈して、顔料分散用樹脂を得た。
ンジイソシアネート(以下、TDIと略す)174.0部を入れ、
MIBK33.9部で希釈した後にジブチルスズジラウレート0.
2部を加えた。50℃に昇温後、2-エチルヘキサノール13
1.5部を撹拌しながら乾燥窒素雰囲気中で2時間かけて
滴下反応させた。反応温度を50℃に維持し、2-エチルヘ
キサノールハーフブロック化TDIを得た。この2-エチル
ヘキサノールハーフブロック化TDI320.0部(固形分量30
4.0部)をジメチルエタノールアミン87.2部に室温で加え
たところ、発熱が認められた。これを80℃で1時間撹拌
した後、75%乳酸水溶液117.6部(固形分量88.2部)を加
え、さらにエチレングリコールモノブチルエーテル39.2
部を加えた。反応混合物を65℃で約半時間撹拌し、4級
化剤を得た。
脂の調製 撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた反応容器にエポン
828(油化シェル社製エポキシ当量190のビスフェノールA
型エポキシ樹脂)681.2部およびビスフェノールA 289.6
部を仕込み、窒素雰囲気下150〜160℃で約1時間反応さ
せ、次いで120℃に冷却後、2-エチルヘキサノールハー
フブロック化TDI406.4部(固形分量386.1部)を加えた。
次いで85〜95℃に冷却し、均一化し、さらに上で調製し
た4級化剤496.3部(固形分量421.9部)および脱イオン水
71.2部を加えた。酸価が1以下になるまで反応混合物を
80〜85℃に保持し、エチレングリコールモノブチルエー
テル85.6部を加えて希釈し、顔料分散用樹脂を得た。
部)、脱イオン水75.4部、二酸化チタンR-900P 68.9
部、カオリン14.4部、リンモリブデン酸アルミ15.0部お
よびカーボンブラック1.7部を、サンドグラインドミル
で分散し、粒度10μ以下まで粉砕した顔料分散ペースト
を調製した。この顔料分散ペーストは、総固形分56.0
%、樹脂固形分7.3%、顔料固形分48.7%であった。
用樹脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料
分散ペーストを調製した。
用樹脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料
分散ペーストを調製した。
用樹脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料
分散ペーストを調製した。
用樹脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料
分散ペーストを調製した。
用樹脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料
分散ペーストを調製した。
ーストについて、40℃で2週間静置貯安した後の沈降状
態を観察することによって、顔料分散ペーストの分散安
定性を評価した。これらの評価結果を表1に示す。
2) 実施例6 ○ 2.0 実施例7 ○ 4.0 実施例8 △ 9.0 比較例4 ○〜△ 8.0 比較例5 △〜× 測定不能比較例6 ○〜△ 12.0 1)40℃で2週間静置貯安した後、ペーストの沈降状態を
以下の評価基準で目視評価した。 ○:沈降なし △:ソフト沈降 ×:ハード沈降 2)40℃で2週間静置貯安した後のペーストの粘度変化
調製例2で得られたアミノ化エポキシ樹脂576.0部をn-
ヘキシルセロソルブ30.3部と混合し、氷酢酸12.3部で中
和した後、脱イオン水1067.0部でゆっくり希釈した。次
いで、これを固形分36.0%になるまで減圧下で有機溶媒
を除去した。ここへ実施例5で調製した顔料分散ペース
ト546.8部を加えて均一に混合し、脱イオン水2598.2部
を加えて固形分20.0%のカチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例9と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例9と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例9と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例9と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例9と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
着塗料を、撹拌下40℃で4週間貯安した後の380メッシ
ュ網濾過性及び残渣量を評価することにより、経時安定
性を評価した。結果を表2に示す。
料に浸漬し、10秒後に通電を開始し、20μの膜厚になる
よう電着を行った。その後、160℃で10分焼き付けた後
の塗膜の状態を目視により評価した。結果を表2に示
す。
し)に、10μの膜厚で電着を行い、160℃で10分焼付けた
後にクロスカットを入れ、次いで塩水噴霧試験(SST)を1
20時間行った。この試験後の試料に幅2.4cmの粘着テー
プ(ニチバン社製、商品名「セロテープ」)を指で確実に貼
りつけた後に急激に粘着テープを剥離し、鋼板からの塗
膜の剥離幅を測定することにより、電着塗料の耐塩水防
食性を評価した。結果を表2に示す。
シュ網濾過性及び残渣量で、以下の基準により塗料の保
存安定性を評価した。括弧内は濾過残渣量を示す。 ○:良く通る △:通りづらい ×:つまって通らない 2)塗装外観の評価基準 ○:ハジキおよびヘコミがない △:小さなヘコミがあ
る ×:塗膜全面にハジキがある 3)耐塩水防食性の評価基準 ○:剥離幅2mm未満 △:剥離幅2〜3mm ×:剥離幅
3mm以上
を形成しうる顔料分散樹脂および顔料分散ペーストが提
供された。また、本発明の顔料分散用樹脂は、良好な顔
料分散性をも有することが示された。
Claims (3)
- 【請求項1】 式 【化1】 [式中、Epは150〜2000のエポキシ当量および300〜4000
の水酸基当量を有するエポキシ樹脂の残基であり、R1お
よびR2は、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキシエチル、2-
ヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、4-ヒドロ
キシブチル、および式-CH2CH(OH)CH2R3(式中、R3は炭素
数1〜10のヒドロキシアルキル基である。)で示す基か
らなる群からそれぞれ選択されるが、相互に異なる基、
またはR 1 およびR 2 は、2−ヒドロキシエチル基と2,
3−ジヒドロキシプロピル基との組み合わせ、2−ヒド
ロキシエチル基と2−ヒドロキシブチル基との組み合わ
せ、または2−ヒドロキシエチル基と3−ブトキシ−1
−ヒドロキシプロピル基との組み合わせであり、R4は水
素原子、炭素数1〜5のアルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基およびアルキルアミド基からなる群から選択される
基であり、mは0.1〜2.0の数値であり、Aは炭素数4〜20
の脂肪族、脂環式および芳香族ジイソシアネートからな
る群から選択されるジイソシアネートの残基であり、B
は炭素数1〜20のアルコール、アミン、カルボン酸、オ
キシムおよびカプロラクタムからなる群から選択される
化合物の残基であり、nは0.1〜2.0の数値である。]で表
わされる電着塗料用顔料分散樹脂。 - 【請求項2】 30〜500の3級スルホニウム基価および1
00〜40000のブロック化イソシアネート基当量を有する
請求項1記載の電着塗料用顔料分散樹脂。 - 【請求項3】 請求項1記載の顔料分散樹脂を顔料の重
量に対して0.05〜10の割合で含有する電着塗料用顔料分
散ペースト。
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