JP3506569B2 - 磁気ディスクカートリッジおよび磁気ディスク駆動装置 - Google Patents

磁気ディスクカートリッジおよび磁気ディスク駆動装置

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JP3506569B2
JP3506569B2 JP25006196A JP25006196A JP3506569B2 JP 3506569 B2 JP3506569 B2 JP 3506569B2 JP 25006196 A JP25006196 A JP 25006196A JP 25006196 A JP25006196 A JP 25006196A JP 3506569 B2 JP3506569 B2 JP 3506569B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量磁気ディス
クメディアをケース内に収容してなり、この磁気ディス
クメディアを回転させて磁気記録再生に利用する磁気デ
ィスクカートリッジに関するものであり、特に詳細に
は、他の小容量タイプの磁気ディスクカートリッジ用の
記録再生装置に誤装填されることを防止した磁気ディス
クカートリッジおよびこの大容量タイプの磁気ディスク
カートリッジが装填可能な磁気ディスク駆動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、回転されながら磁気ヘッドにより上記磁性体層
に磁気記録がなされる磁気ディスク(いわゆるフロッピ
ー・ディスク)が提供され、その取扱いの容易性、低コ
ストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録
媒体として用いられている。
【0003】近時、この種の磁気ディスクは、いわゆる
3.5インチタイプのもので代表されるように、小型の
ハードケース内に回転可能に収容されて、磁気ディスク
カートリッジとして使用されることが多くなっている。
【0004】このハードケースを用いるタイプの磁気デ
ィスクカートリッジにおいては、ケースに磁気ヘッド挿
入用の開口が設けられるが、この開口は一方向に付勢さ
れたシャッターによって使用時以外は常時閉じられて、
そこからケース内にゴミ等の異物が侵入しないように考
慮されている。
【0005】ところで、このような磁気ディスクカート
リッジに対しては常に大容量化が求められており、3.
5インチタイプで記憶容量1MB(メガ・バイト)や2
MBのものが既に実用化され、現在では記憶容量 100M
B以上のものも提供されるに至っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、記録容量
が従来品よりも高められた磁気ディスクカートリッジが
提供されると、その大容量タイプの磁気ディスクカート
リッジを駆動するためのディスク駆動装置が新たに提供
されることがある。この新たなディスク駆動装置は、新
規の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジを駆動で
きることは勿論、多くの場合は、ユーザーの便宜を図っ
ていわゆる「下位互換」の機能、つまり記録容量の点で
下位となる従来の磁気ディスクカートリッジも駆動でき
る機能を備えるように形成されることが多い。
【0007】この下位互換の機能を実現しようとする
と、新規の大容量タイプの磁気ディスクカートリッジ
は、ケース外形等が従来の小容量タイプの磁気ディスク
カートリッジとほぼ一致するように形成される。そのた
め、外見が従来の小容量タイプの磁気ディスクカートリ
ッジと似ている新規の大容量タイプの磁気ディスクカー
トリッジを、小容量の磁気ディスクカートリッジ用のデ
ィスク駆動装置に誤装填してしまう恐れがある。
【0008】従来の小容量の磁気ディスクカートリッジ
用のディスク駆動装置は、新規の大容量タイプの磁気デ
ィスクカートリッジに対し保護機能が十分でないことが
多く、そのようなディスク駆動装置に大容量タイプの磁
気ディスクカートリッジが誤装填され該ディスク駆動装
置が作動すると、この磁気ディスクカートリッジに記録
されている情報が破壊されるような事態も起こり得る。
【0009】上記の事態は容量識別孔等の設置により誤
記録/誤消去の発生は防止可能であるが、小容量タイプ
用の磁気ディスク駆動装置に対して装填された大容量磁
気ディスクカートリッジは、正規の装填位置に挿入さ
れ、そのシャッター部材が開かれて、その磁気ディスク
メディアに対して下位の磁気ヘッドが接触する可能性が
ある。そして、この接触時点で磁気ヘッド近傍に付着し
ている異物、塵埃等が大容量磁気ディスクメディアに付
着する恐れがある。
【0010】この大容量磁気ディスクメディアにおいて
は、その容量増大は高密度化によって得られるものであ
り、それに伴って、記録波長は短く、記録トラック幅は
狭くなるため、上記のように異物等の付着があると記録
済みデータの読み出しエラーが発生する可能性が生じ
る。
【0011】そこで、大容量磁気ディスクカートリッジ
の平面形状は従前の小容量磁気ディスクカートリッジと
共通であるが、その厚みを大きくすることで、この大容
量磁気ディスクカートリッジを小容量タイプ用の磁気デ
ィスク駆動装置に対しては物理的に挿入不能として誤装
填防止を図るようにしたものが考えられるが、大容量タ
イプ用の磁気ディスク駆動装置に小容量磁気ディスクカ
ートリッジの使用を可能とするいわゆる下位互換の機能
を持たせようとすると、厚さの薄い小容量磁気ディスク
カートリッジについても安定した挿入、イジェクトが行
えるようにすることが必要となる。
【0012】つまり、大容量磁気ディスクカートリッジ
の厚みを大きくすると、これに対応して大容量タイプの
磁気ディスク駆動装置におけるカートリッジ挿入口も大
きく形成され、カートリッジホルダーの高さも大きく設
けられることになり、これに対して厚さの薄い小容量磁
気ディスクカートリッジを挿入した際には、大きな挿入
口への挿入により斜めに挿入されたり、浮き上がったり
することになり、厚みの異なる磁気ディスクカートリッ
ジを確実に所定のセット位置に導くことが困難になる場
合がある。
【0013】本発明は上記点に鑑みなされたもので、大
容量磁気ディスクカートリッジを容量の点で下位の磁気
ディスクカートリッジ用のディスク駆動装置へ謝って装
填することを防止できるようにした磁気ディスクカート
リッジを提供せんとするものである。
【0014】また、上記のような大容量タイプの磁気デ
ィスクカートリッジが装填可能であると共に下位互換の
機能が確保できる磁気ディスク駆動装置を提供せんとす
るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明による磁気ディスクカートリッジは、円盤状の大容量
磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容する
とともに、このケースに磁気ヘッド挿入用開口と、この
開口を開閉するシャッター部材とが設けられてなり、前
記ケースの平面形状は小容量磁気ディスクカートリッジ
と共通の形状であり、該ケースの厚み方向寸法は前記小
容量磁気ディスクカートリッジに比較し約1.3〜2.
0倍の厚みを有し、前記ケースの少なくとも一方の側縁
部に、前記小容量磁気ディスクカートリッジの厚み以上
であって、前記大容量磁気ディスクカートリッジの厚み
未満となるように、挿入方向と平行に延びる段部を設け
たことを特徴とするものである。
【0016】前記段部は、少なくとも前記大容量磁気デ
ィスクカートリッジのシャッター部材の移動範囲は除い
て形成される。
【0017】上記のような磁気ディスクカートリッジ
は、小容量磁気ディスクカートリッジ用の駆動装置に挿
入しようとした場合には、厚みが大きいことで小容量磁
気ディスク駆動装置の挿入口からの挿入が物理的に不能
で、シャッター部材が開かれることなく誤装填防止が行
える。
【0018】また、本発明の磁気ディスク駆動装置は、
前記磁気ディスクカートリッジの段部の厚みに相当する
挿入空間を有して該段部を案内する段状ガイド部を備え
たことを特徴とするものである。
【0019】この大容量タイプの磁気ディスク駆動装置
に対して、前記磁気ディスクカートリッジを挿入する
と、その段部が磁気ディスク駆動装置側のカートリッジ
挿入口またはカートリッジホルダーに設けられた段状ガ
イド部により安定に案内されて挿入され、該カートリッ
ジホルダーに保持されると同時にシャッター部材が開作
動されて磁気ヘッド挿入用開口が開かれ、この開口から
磁気ヘッドが挿入され磁気ディスクメディアに対して磁
気記録再生が行われる。
【0020】上記大容量タイプの磁気ディスク駆動装置
に対して、厚さの薄い小容量タイプの磁気ディスクカー
トリッジが挿入されると、その挿入口は大きいが大容量
磁気ディスクカートリッジの段部を案内するカートリッ
ジ挿入口またはカートリッジホルダーの段状ガイド部に
より、ほぼその厚さに対応した状態でガイドされ、この
下位の磁気ディスクカートリッジは平面的な外形が同一
であることで同様の位置に安定してセットされ、同様に
安定したイジェクトが可能となり、しかも、その磁気デ
ィスクメディアに対する磁気ヘッドの近接が同様に行
え、磁気ヘッドにマルチトラックヘッドを使用すること
でそれぞれの記録密度に対応でき、磁気記録再生が可能
で下位互換機能が得られる。
【0021】また、前記大容量磁気ディスクメディア
を、ケース下面の基準面よりの位置が前記小容量磁気デ
ィスクカートリッジと同じに設定し、前記段部における
ケースの厚みを前記ケース下面の基準面より前記小容量
磁気ディスクカートリッジの厚みと同じに設定するの
が、さらに下位互換性が向上することから望ましい。
【0022】さらに、前記段部をケースの挿入方向の前
端部から部分的に設けると、この段部形態の差で誤方向
挿入の防止が行える点で好適である。
【0023】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、大容量磁
気ディスクメディアを回転可能に収容するケースの平面
的外形は小容量磁気ディスクカートリッジのケースと共
通の形状であり、ケースの厚み方向寸法を約1.3〜
2.0倍に厚く形成したことにより、小容量磁気ディス
ク用駆動装置に対する誤装填防止が物理的に行われ、記
録データの破損防止は勿論のこと、磁気ヘッドとの接触
も回避できてゴミ等の異物の付着についても防止でき、
読み出しエラー等の発生も抑制できる。また、挿入方向
に延びる段部を設けたことで、この段部に対応した案内
で小容量タイプの磁気ディスクカートリッジについても
安定した挿入、イジェクト作動が得られる。このように
異なった厚みの磁気ディスクカートリッジを同一のカー
トリッジホルダーにて安定して保持することが可能とな
るので、ケースの厚みにそれぞれ応じて作動するような
複雑な機構のカートリッジホルダーを必要とせず、単純
な形状のカートリッジホルダーにて大容量タイプおよび
小容量タイプの2種類の磁気ディスクカートリッジを安
定して保持でき、さらに、シャッター開閉機構の共通化
等、部品の多くを大容量タイプと小容量タイプとで共用
することができるため、安価でかつ信頼性の高い駆動装
置を得ることが可能となる。
【0024】また、内蔵する大容量磁気ディスクメディ
アをケース下面の基準面よりの位置を小容量磁気ディス
クカートリッジと同じに設定し、さらに、前記段部にお
けるケースの厚みを小容量磁気ディスクカートリッジの
厚みと同じに設けると、磁気ディスクメディアへの磁気
ヘッドの近接が小容量磁気ディスクカートリッジと同様
に行えて、より一層容易な下位互換機能を確保すること
ができる。さらに、前記磁気ディスクメディアは、ケー
ス上下内壁に対して下面側に片寄った非対称な寸法関係
で収納されていることで、この磁気ディスクメディアの
回転時には、ベルヌーイ効果により下面側の負圧が大き
く、常に下側内壁方向に磁気ディスクメディアが規制さ
れることとなり、回転面が安定し高速回転時にも磁気ヘ
ッドと良好なヘッドタッチ効果が得られ、磁気記録再生
性能の高い信頼性が得られる。
【0025】一方、磁気ディスクカートリッジに形成す
る段部を、ケースの挿入方向の前端部から部分的に設け
ると、磁気ディスクカートリッジの表裏を逆とした誤方
向挿入および前後方向を逆とした誤方向挿入を防止する
ことが可能となり、信頼性を向上できる。
【0026】また、ケースの厚さ方向の寸法を大きくす
ることで、ケースの必要な部分の厚肉化が可能となり、
剛性の向上により搬送時等の信頼性を向上できるなど、
使用者にとって使い勝手のよい磁気ディスクカートリッ
ジを提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一例の大容量タ
イプの磁気ディスクカートリッジの平面図、図2はシャ
ッター部材が開いた状態の磁気ディスクカートリッジの
前面図、図3はその底面図、図4は拡大断面図である。
なお、各図は構造を明確にするため各部の厚み等は実際
の寸法とは異なる比率で示している。
【0028】磁気ディスクカートリッジ1は、例えばア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体のよう
な合成樹脂から形成されたケース2(ハードケース)内
に、中央部がセンターコア部材5に取り付けられて保持
された円盤状の磁気ディスクメディア6が回転自在に収
容されている。上記センターコア部材5は、磁気ディス
ク駆動装置(図示せず)の回転スピンドルと磁気的に係
合し回転力を磁気ディスクメディア6に伝える。この磁
気ディスクメディア6は、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成されたものである。
【0029】ケース2は、上面2aを構成する上ケース
21と、下面2bを構成する下ケース22との2つのシ
ェルハーフが蓋合わせ状に固着されてなるものである。
このケース2の平面的外形形状は、図7(B)および図
8(B)に一部を示すような小容量磁気ディスクカート
リッジ50(記録容量が1〜2MBの3.5インチ磁気
ディスクカートリッジ)と共通の形状であり、本発明の
ケース2の厚み方向寸法H1 は、前記小容量磁気ディス
クカートリッジ50のケース52の厚みH0 に比較し、
約1.3〜2.0倍の厚みを有している。
【0030】また、上記ケース2の上面2aの両側縁に
は、挿入方向と平行に前後方向に延びる段部25,26
が形成されている。この段部25,26は上ケース21
が上面2aから溝状に切り欠かれて設けられ、図8
(A)に示すように、全体の厚みH1 に対しこの段部2
5,26におけるケース2の厚みは、前記図7(B)お
よび図8(B)に示すような小容量磁気ディスクカート
リッジ50の厚みH0 と同じに形成されている。
【0031】前記段部25,26は、ケース2の両側縁
に左右対称に1対設けられているが、両側で長さが異な
った異形に形成されている。図1で右側の段部25は、
挿入前端から後端まで全体に形成されているが、左側の
段部26は前端から後端部近傍の途中まで部分的に形成
されており、後端部はケース2の上面2aが延長され
て、段部26が塞がれたように設けられている。
【0032】そして、ケース2に内蔵された大容量磁気
ディスクメディア6の回転駆動状態における位置は、ケ
ース2の下面2b(基準面)よりの高さhが、前記小容
量磁気ディスクカートリッジ50における磁気ディスク
メディア56の下面(基準面)からの高さhと同じに設
定されている(図8参照)。つまり、大容量磁気ディス
クメディア6は、厚みの大きいケース2の中央より下側
の下ケース22の内面に片寄った位置に保持され、上側
の上ケース21内面との間には磁気ヘッド挿入用に広い
空間が形成されている。
【0033】前記ケース2の下面2bには、前端から中
心部に矩形状に延びる下面磁気ヘッド挿入用開口11が
設けられると共に、この下面磁気ヘッド挿入用開口11
の前端に連通してケース2の前端面2cには同じ幅に上
部にまで開口された端面磁気ヘッド挿入用開口12が設
けられている。
【0034】また、下ケース22の中心部には、前記セ
ンターコア部材5が露出するハブ孔23が円形状に開口
されている。前記磁気ディスクメディア6の下面と、下
ケース22の内面との間には下ケース22に固着された
不織布によるライナー7が介装されている。磁気ディス
クメディア6の上面側にもライナーを介装するようにし
てもよい。
【0035】さらに、上記ケース2には、上記磁気ヘッ
ド挿入用開口11,12を開閉するために、図中左右方
向に滑動自在とされたシャッター部材3が組み付けら
れ、その摺動範囲のケース2の表面には浅い摺動溝24
が形成されている。このシャッター部材3は、例えばス
テンレス鋼板もしくはアルミニウム板から、またはポリ
アセタール樹脂等のプラスチックから形成されたもの
で、図5に上面側からの斜視図を図6に反転して下面側
を上にした状態の斜視図を示すように、ケース2の前方
上面2aを覆う開閉方向と直交する方向の長さが短い上
面板部31と、ケース下面2bを覆う開閉方向と直交す
る方向の長さが長い下面板部32とが、ケース前端面2
cを覆う連結板部33によって連結されている。また、
該シャッター部材3の下面板部32から連結板部33に
連通して開放した窓部34が設けられ、ケース2の磁気
ヘッド挿入用開口11,12と連通可能である。
【0036】また、上記上面板部31には、内面側に突
出する直線状の突条35が設けられ、この突条35はシ
ャッター開閉方向に沿って該シャッター部材3の窓部3
4の幅より長く形成されている。この突条35の形成に
対応して、前記ケース2の上面2aには、シャッター開
閉方向に延びるガイド溝27が設けられ、突条35が係
合しつつ摺動する。さらに、前記シャッター部材3の下
面板部32の両側部には内側に折り曲げられた抜け止め
用のガイド爪37が形成され、これに対応して前記ケー
ス2の下面2bには、上記ガイド爪37が摺動するガイ
ド溝28が前縁部と平行に設けられている。
【0037】上記シャッター部材3は、図示しないトー
ションばねにより付勢され、常時は閉状態(図1の状
態)を保つ。シャッター部材3の窓部34は、シャッタ
ー部材3がこの閉状態にあるとき、各磁気ヘッド挿入用
開口11,12から外れる位置に設けられている。した
がって、常時は各磁気ヘッド挿入用開口11,12がシ
ャッター部材3によって閉じられ、そこからゴミ等の異
物がケース2内に侵入することが防止される。
【0038】上記のような大容量タイプの磁気ディスク
カートリッジ1を装填する磁気ディスク駆動装置40
は、その一部を図9に示すように、フロントパネル41
に開口されたカートリッジ挿入口42は開口部の高さ寸
法が磁気ディスクカートリッジ1の大きな厚みに相当す
る大きさに設けられ、その開口形状は右側の段部25に
相当する部分に突出するコーナー部42aを有する形状
に設けられている。このカートリッジ挿入口42の部分
は矩形状に開口してもよい。上記カートリッジ挿入口4
2の内方には開閉カバー43が配設されている。
【0039】そして駆動装置40の内部には、シャーシ
44上に磁気ディスクカートリッジ1を保持して磁気ヘ
ッド9等に対して所定位置にセットするカートリッジホ
ルダー45が昇降移動可能に配設され、このホルダー4
5には挿入通路の両側部に、挿入された磁気ディスクカ
ートリッジ1の段部25,26に係合する段状ガイド部
45a,45bが設けられ、このガイド部45a,45
bによって磁気ディスクカートリッジ1の段部25,2
6を案内する。なお、このカートリッジホルダー45は
シャーシ44に対し、両側部に立設されたピン46が傾
斜溝47に係合されて、前後移動に伴って昇降移動する
ように支持されている。
【0040】前記磁気ディスクカートリッジ1の左側の
段部26は後端部が塞がれているのに対応して、上記カ
ートリッジホルダー45の左側の段状ガイド部45bは
挿入口42側の部分が除去され、内方部分に係止突起4
5cが設けられ、正規のセット位置ではこの係止突起4
5cは上記段部26の後端部に当接しないように設けら
れている。なお、前後逆向きに磁気ディスクカートリッ
ジ1を挿入しようとすると、段部26の後端部が挿入口
42のコーナー部42aに当接して挿入不能となる。上
記コーナー部42aは磁気ディスクカートリッジ1,5
0の挿入に対してこれを案内する補助的な段状ガイド部
を構成しているものである。
【0041】上記のような磁気ディスク駆動装置40に
小容量磁気ディスクカートリッジ50が挿入された場合
は、カートリッジ挿入口42は上部の幅がコーナー部4
2aによって該カートリッジ50の幅より狭く、このコ
ーナー部42aより下方側に挿入可能であると共に、内
部のカートリッジホルダー45の左右の段状ガイド部4
5a,45bによってその下方に挿入案内されて、上下
方向への移動可能量が少ない状態で安定して保持され
る。
【0042】また、上記ディスク駆動装置40の内部に
は、磁気ディスクメディア6に磁気記録再生を行うべく
近接する前記磁気ヘッド9が配置されると共に、カート
リッジホルダー45の下方には図示しない回転駆動ユニ
ットが設置されている。さらに、磁気ディスクカートリ
ッジ1の挿入に対応してシャッター部材3を開放する機
構を有する。
【0043】なお、前記図7(B)の小容量磁気ディス
クカートリッジ50においては、ケース52の上面およ
び下面に磁気ヘッド挿入用開口52a,52bが矩形状
に開口され、この上下の開口52a,52bから磁気ヘ
ッド9が挿入される。この磁気ヘッド9は、ケース52
の前端面の壁52cを越えるように開いて、開口52
a,52bの位置で閉じて近接される。
【0044】一方、図7(A)の大容量磁気ディスクカ
ートリッジ1においては、ケース2の前端面2cから下
面2bに連通して磁気ヘッド挿入用開口11,12が形
成されていることで、磁気ヘッド9の開度は少ない状態
で磁気ディスクメディア6に対して挿入可能で、磁気ヘ
ッド9は開閉作動しない固定式のものでも前端面側から
挿入できる。
【0045】なお、上記実施の形態では、シャッター部
材3の上面板部31は開閉方向に直交する方向の長さが
短く形成されているが、これは図1に鎖線で示すよう
に、長く形成するようにしてもよく、その場合には前記
突条35の形成を不要としてもよい。
【0046】また、図1および図2において、ケース2
の挿入後方の左部の上面および下面には、記録容量の識
別を行うために3つの識別孔15が配設され、右部には
誤消去防止表示部16が設けられている。
【0047】上記のような大容量タイプの磁気ディスク
カートリッジ1を、前述のようにいわゆる「下位互換」
の機能を有するディスク駆動装置40に挿入すると、カ
ートリッジ挿入口42からカートリッジホルダー45内
に挿入されるのに伴って、シャッター部材3が開放され
ると共にカートリッジホルダー45の移動で所定位置に
セットされ、磁気ヘッド9が磁気ヘッド挿入用開口1
1,12から磁気ディスクメディア6に接近し、さら
に、センターコア部材5に回転スピンドルが磁気的に係
合し磁気ディスクメディア6を所定の回転数で回転駆動
しつつ、磁気ヘッド9によって磁気記録再生が行われ
る。このディスク駆動装置40に小容量磁気ディスクカ
ートリッジ50を挿入すると、カートリッジホルダー4
5の段状ガイド部45a,45bの下方部分に上記と同
様にセットされ、その磁気ディスクメディア6に磁気ヘ
ッド9によって磁気記録再生が可能である。
【0048】そして、大容量磁気ディスクカートリッジ
1を小容量タイプ用のディスク駆動装置に装填しようと
した際には、そのカートリッジ挿入口のサイズが小さい
ことで、厚みの大きい大容量磁気ディスクカートリッジ
1の挿入は不能で、駆動装置の内部にまで挿入されるこ
とはない。
【0049】なお、前記実施の形態における磁気ディス
クカートリッジ1では、磁気ヘッド挿入用開口11,1
2はケース2の下面2bおよび前端面2cに開口されて
いるが、この磁気ヘッド挿入用開口をケースの上面、下
面および前端面に開口するように設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態による磁気ディスク
カートリッジを示す平面図
【図2】シャッター部材が開いた状態の上記磁気ディス
クカートリッジの前端面図
【図3】シャッター部材が開いた状態の同磁気ディスク
カートリッジの底面図
【図4】同磁気ディスクカートリッジのシャッター部材
を除去した状態の中央縦断面図
【図5】シャッター部材の斜視図
【図6】同シャッター部材の上下を反転した状態の斜視
【図7】磁気ヘッド挿入部分の形態を小容量タイプの磁
気ディスクカートリッジと対比して示す要部断面側面図
【図8】ケース側縁部分の形態を小容量タイプの磁気デ
ィスクカートリッジと対比して示す要部正面図
【図9】本発明磁気ディスク駆動装置の要部斜視図
【符号の説明】
1 大容量磁気ディスクカートリッジ 50 小容量磁気ディスクカートリッジ 2 ケース 2a 上面 2b 下面 2c 前端面 3 シャッター部材 5 センターコア部材 6 磁気ディスクメディア 9 磁気ヘッド 11,12 磁気ヘッド挿入用開口 25,26 段部 40 磁気ディスク駆動装置 42 カートリッジ挿入口 45 カートリッジホルダー 45a,45b 段状ガイド部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の大容量磁気ディスクメディアを
    ケース内に回転可能に収容するとともに、このケースに
    磁気ヘッド挿入用開口と、この開口を開閉するシャッタ
    ー部材とが設けられてなる磁気ディスクカートリッジに
    おいて、 前記ケースの平面形状は、小容量磁気ディスクカートリ
    ッジと共通の形状であり、該ケースの厚み方向寸法は前
    記小容量磁気ディスクカートリッジに比較し約1.3〜
    2.0倍の厚みを有し、 前記ケースの少なくとも一方の側縁部に、前記小容量磁
    気ディスクカートリッジの厚み以上であって前記大容量
    磁気ディスクカートリッジの厚み未満となるように挿入
    方向と平行に延びる段部を設けたことを特徴とする磁気
    ディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気ディスクカートリ
    ッジが装填可能な磁気ディスク駆動装置であって、 前記磁気ディスクカートリッジの段部の厚みに相当する
    挿入空間を有して該段部を案内する段状ガイド部を備え
    たことを特徴とする磁気ディスク駆動装置。
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