JP3505810B2 - パターン露光方法及びその装置 - Google Patents

パターン露光方法及びその装置

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JP3505810B2
JP3505810B2 JP25499394A JP25499394A JP3505810B2 JP 3505810 B2 JP3505810 B2 JP 3505810B2 JP 25499394 A JP25499394 A JP 25499394A JP 25499394 A JP25499394 A JP 25499394A JP 3505810 B2 JP3505810 B2 JP 3505810B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微細なパターンを露光す
る方法、露光装置およびこれに用いるマスクならびに、
これにより作られた半導体集積回路に係り、特に露光に
用いる光の回折限界で決まるパターン寸法の限界に近い
線幅のパターンの露光に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の微細化が進み、光の回
折限界により決まる領域にまで近づいてきている。この
ため、近年超解像技術と呼ばれる各種の工夫が成されて
いる。露光光学系の解像度Rが、露光波長λ、投影光学
系の開口数NAとすると R=k1・λ/NA で決まり、従来k1は概ね0.6〜0.8程度が限界と
考えられていた。
【0003】上記各種の工夫はこの限界を破り、しかも
微細化に伴い益々厳しくなる焦点深度の減少の問題もあ
る程度解決できる方法として注目されてきた。その代表
的な技術として、位相シフト法、輪帯照明法、対
斜方照明法、等が検討されてきた。
【0004】の方法を用いれば、繰返しパターンの隣
接パターン間でパターン透過光の位相が互いに180°
ずれるようにすることにより、投影光学系で結像された
パターンの隣接パターン間での光強度が0に成り、繰返
しパターン間の分離が非常に良好にできる。しかしなが
らこの方法は、2次元的なパターンになったとき、隣接
パターン間で必ずしも位相を180°変えることができ
ないため、従来の露光方法以上に解像しない部分が発生
してしまう。このことはパターン設計の非常に大きな制
約になるとともに、設計不可能なパターンが発生する。
【0005】の方法は従来の露光方法では図4(a)
に示すように照明光の指向性σ(投影光学系の瞳径Dに
対するこの瞳上の照明光の広がりdの比、即ちσ=d/
D)が0.5程度にしていたのに対し、図4(b)に示
すように瞳上での照明光の広がりを輪帯状にし、この輪
帯の外径と内径を瞳径Dに対しそれぞれ例えば0.7と
0.5程度にすることにより、パターンの高周波領域の
MTF(Moduration Transfer Function)を高くしてい
る。この結果従来の照明に比べ、高解像になるが、の
位相シフト法に比べ解像度が低い。
【0006】の方法は投影光学系の瞳上の照明光の広
がりを図4(c)に示すように4点対角に配置してい
る。このようにすることにより、図中のxy方向パター
ンに対してはの輪帯照明に比べ良好な解像度を得てい
る。しかしながら、xy方向とは45°の角度を成すパ
ターンに対してはの輪帯照明に比べ解像度が低く、ま
た従来のσ=0.5の従来照明に比べても解像度が低く
なってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の方
法、とりわけ現在盛んに研究されている上記各種超解像
法の上記課題を解決しようとするものである。
【0008】ここで課題を整理すると以下のようにな
る。の位相シフト法は現存の方法の中では最高の解像
度を得る方法であるが、この解像度を維持しようとする
と、設計不可能なパターンが存在するため、LSI設計
製作上大きな障害になる。の輪帯照明法はの方法に
比べ高い解像度が得られない。の方法はに比べて解
像度が低く、に比べるとxy方向のパターンの解像度
は高いがxyと45°のパターンの解像度が著しく悪く
なる。
【0009】本発明は、このような課題を解決し、の
位相シフト法と同等以上の解像度を設計不可能となるよ
うなパターンを発生させずに実現することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では露光用照明光源からの光を所望の原画パ
ターンが描画されたマスク(もしくはレティクル)に所
望の指向性を有して照射し、当該マスクの透過光もしく
は反射光を投影光学系を通して被露光物体上に投影し、
上記原画パターンからの像を露光する際に以下に示す手
段を施す。
【0011】即ち、上記照明光の指向性は所謂輪帯照明
あるいは斜方照明とし、上記マスク上のパターンの向く
方向に応じた偏光特性をこのパターンを透過した照明光
に付与せしめるパターン依存偏光マスクを用いる。この
時更に上記投影光学系の瞳上の、上記輪帯照明あるいは
斜方照明の露光光は上記マスクが無い場合にはその偏光
状態が瞳中心に対し概ね回転対称にすると良い。また、
上記投影光学系の瞳近傍に偏光状態が瞳中心に対し概ね
回転対称である偏光素子(もしくは検光素子)を配置す
ると良い。
【0012】上記パターン依存偏光性マスクとして、マ
スク上のパターンのエッジの接線方向と上記照明光のこ
のパターンを透過(もしくは反射)した光の偏光方向が
概ね平行であるか又は直交するマスクを用いる。更にマ
スク上のパターンは照明光を透過(もしくは反射)する
部分Aと若干透過(もしくは反射)するが、ほぼ遮光
(もしくはほとんど反射しない)する部分Bから成る上
記マスクを用いることにより上記目的が達成できる。こ
の時上記AとBの部分に対し、上記ほぼ遮光する部分B
の振幅透過率(もしくは振幅反射率)は上記透過する部
分Aの振幅透過率(もしくは振幅反射率)に対し30%
以下にすると良い。また、上記輪帯照明あるいは斜方
明の指向性は、この照射光により照明されたマスク上の
最小パターンからの回折光の±1次光のうち一方は上記
投影光学系の瞳を通り、他方は瞳を通らないようにして
いる。
【0013】上記マスク上の偏光特性を付与する手段は
異方性媒体、微小偏光プリズム構造、2色性物体、また
は微小スリット構造等を用いて実現することができる。
またこの微小偏光プリズム構造はパターン透過部のエッ
ジからパターン透過部の中心に向い傾斜する凹面に多層
蒸着で形成された膜に当該凹面を穴埋めるように透過物
体を被せ、表面を平坦に加工した構造により実現でき
る。また上記微小スリット構造はパターン透過部のエッ
ジの線に沿って微細な単数もしくは複数の細い線が描画
されている構造にする。更にこの細い線は導電性にする
と良い。
【0014】上述の方法を用いることにより、位相シフ
タ法では実現不可能なパターン構造の微細な半導体集積
回路を露光する。また従来の照明光の指向性は所謂輪帯
照明あるいは斜方照明では解像不可能で、なおかつパタ
ーンの方向の制約のない微細な半導体集積回路を露光す
る。
【0015】即ち、この微細な半導体集積回路のパター
ンは少なくとも繰返しパターンを含み、この繰返しパタ
ーンの線幅wまたは繰返しピッチpは、露光波長をλ、
投影光学系の開口数をNAとした時に、0.25λ/N
A<w<0.5λ/NAまたは0.5λ/NA<p<
1.0λ/NAを満たしている。また、この微細な半導
体集積回路のパターンは、直交する2方向とはほぼ45
°の角度を有するパターンを含み、かつ位相シフター法
では露光不可能なパターンを含み、かつ繰返しパターン
を含み、当該繰返しパターンの線幅wまたは繰返しピッ
チpは、露光波長をλ、投影光学系の開口数をNAとし
た時に、0.25λ/NA<w<0.5λ/NAまたは
0.5λ/NA<p<1.0λ/NAを満たしている。
【0016】上述の方法をネガ型のレジストに適用する
場合、パターンを形成したい部分のマスクは遮光部とな
り、レジストに露光後この部分は現像により除去され、
エッチング等により、この部分の膜がエッチングされ除
去される。従ってパターンを形成したい部分には偏光特
性を与える例えば上述の微細なパターンを作らず、その
周辺の光を透過させる部分にこの微細パターンを描画す
ることになる。またこの際形成したいパターンが孤立パ
ターンのような場合、このパターンの周りの広い範囲に
この微細パターンを描画する必要はなく、この露光光学
系で解像するパターンの幅とほぼ同等な範囲でこの微細
パターンを描画しておけば良い。またこのことは孤立パ
ターンに限ったことではなく、例えば微細なパターンが
密集した部分の最外周でその外には近くにパターンがな
いような場合にも、最外周の外側にこの露光光学系で解
像するパターンの幅とほぼ同等な範囲でこの微細パター
ンを描画しておけば良い。
【0017】直角に曲がるパターンコーナ部やパターン
の先端部では偏光特性を持たせるための微小パタ−ンが
十分な偏光特性を付与できない場合が生じる。このよう
な場合に、コーナ部や先端部に直交方向に45°のパタ
ーンや円弧状の微細パターンを描画するようにする。
【0018】上述の方法を用いることにより、高い解像
度を得ることができるが、例えば偏光特性を与えるマス
ク上のパターンがx方向に長いパターンで、その先端部
がy方向に長いパターンに近接しているような場合、こ
の互いに近接している部分間での解像度が十分とれない
ようなことが起こる。これは例えばパター先端部でこの
先端部の辺に直交する偏光を透過させ平行する偏光を遮
光する偏光特性が十分でないような場合に生じる。この
ような場合に対して、x方向或いはy方向のパターン
(群)のいずれか一方に位相シフタを施したレチクルを
用いる。
【0019】上述の偏光特性を有するパターンを描画し
たマスクと偏光輪帯照明を用いて孤立パターンを露光す
ることにより、従来のマスクを用いて通常の照明の指向
性で露光したり、或いは通常の輪帯照明で露光する場合
に比べ高い解像度が得られるが、更にこの偏光特性を有
するパターンの周辺にこのパターンの透過光の位相に比
べπだけ位相が異なるような微小なパターンを付与して
おく。
【0020】図28、29を用いて後に詳述するが、投
影レンズの開口数NAと露光波長は通常一定の決められ
た値の露光装置を使用することになるが、この場合露光
するパターンの線幅に応じて上述の偏光輪帯照明の指向
性を選択し、最も解像度が得られる条件にすることが可
能である。
【0021】
【作用】本発明の作用を図5〜図9を用いて説明する。
【0022】図5に示すようにy方向に長いパターンの
場合、このパターンがy方向に振動する直線偏光を通
し、x方向の直線偏光は通さないとする。このパターン
が描画されたマスクを照射する照明光の指向性は、所謂
輪帯照明あるいは斜方照明になっており、例えば図に示
す輪帯照明の場合このパターンを照射する各方向からの
光束B1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8を考える
と、これらの光はマスクがない場合、それぞれ投影レン
ズの瞳上のB1’、B2’、B3’、B4’、B5'、
6’、B7’、B8’の位置に至る。
【0023】今8つの光束の偏光が投影光学系の光軸に
垂直で、光軸を通る線に直交するようにしておけば、こ
れら8つの光束のうちB1とB5の光束はy方向のパター
ンを通過するが、B3とB7の光束はこのパターンをほと
んど通過しない。又中間にあるB2、B4、B6、B8はほ
ぼ1/2通過することになる。B1とB5の光束はパター
ンを通過後、その主光線は投影光学系の瞳上B1’と
5’に至る。また、0次光B1’とB5’の周りのx方
向に回折光が広がる。
【0024】このx方向の回折光が広い範囲で瞳を通過
できれば、高い解像が得られることは良く知られてい
る。従って、本発明ではB1とB5の光束はy方向のパタ
ーンをほとんど通過し、上記したように高い解像度を与
え、B3とB7の光束は、上記説明から明らかに分かるよ
うに、瞳上の回折光の狭い範囲しか通過せず解像度を落
してしまうが、この光束はほとんどこのパターンを通過
しないため、解像度を落すことなく、微細パターンを露
光することが可能となる。またB2、B4、B6、B8の光
は従来の上記の照明光であり、B1とB5の光束ほどに
は解像度が良くないが、通過光の強度は1/2になって
いるため。上記B1とB5の光束による解像度が支配的と
なる。
【0025】以上の説明からも分かるように、本発明で
は最も解像度が高くなる照明光のみが有効に使われるた
め、従来の上記の方法では達成できなかった解像度
が得られるようになる。また上述の照明光の偏光性とパ
ターンの方向による偏光透過特性により、上記のy方向
のパターンに限らず任意の方向を向いたパターンに対し
ても同様に高解像を実現する。このパターンの方向や並
び方に依存せず高い解像度が得られることはの位相シ
フト法では実現しなかったことである。
【0026】本発明の作用を従来の超解像法と比較する
ため、の方法と本発明により得られるパターンをシ
ミュレーションにより求めたものとを、図6、7、8に
示す。本発明の効果を示すため、露光するパターン幅は
0.25μm、露光光は水銀ランプのi線で波長は36
5nm、投影光学系の開口数NAは0.57である。図
6は輪帯照明の場合であり、合焦点の位置でもパターン
の分離が悪いことが分かる。
【0027】図7はxy方向のパターンに対するの斜
方照明の場合であり、輪帯照明に比べれば改善されてい
るが、0.5μmのデフォーカスでパターン分離が悪く
なる。しかし、図8のxy方向に45°のパターンで
は、輪帯照明に比べ解像が劣化している。図9は本発明
の露光方法で通常のマスク、即ち図6、7および8で用
いた透過部と遮光部の透過率の比が無限大の場合のマス
クで得られるパターンであり、図6、7および8に比べ
広い焦点範囲で良好な像が得られていることが分かる。
【0028】マスク上のパターンが照明光を透過する部
分Aと若干透過するが、ほぼ遮光する部分Bから成り、
AおよびBを透過する光は互いに位相が180°異なる
上記マスクを用い、このマスクに輪帯照明或は斜方照明
することにより更に解像度が向上する。この時上記Aと
Bの部分に対し、上記ほぼ遮光する部分Bの振幅透過率
を上記透過する部分Aの振幅透過率に対し30%以下に
すると高い解像度が得られる。特にほぼ22%にする
と、最もパターン間の分離が良くなる。
【0029】これは輪帯照明或は斜方照明による0次光
と1次光が上記マスクの遮光部の振幅透過率が22%に
なったとき両光の強度が互いにほぼ等しくなり、両光に
よる干渉のコントラストが最も大きく、即ち繰返しパタ
ーンの分離が最も良くなるためである。
【0030】また本発明のマスクを用い、仮にマスクが
無いとしたときの照明光の投影光学系の瞳上の偏光状態
が瞳中心に対し概ね回転対称であるようにすれば、輪帯
照明或は斜方照明を用いなくても従来の方法で得られる
解像度より良好なパターンを露光することが可能とな
る。特にこの場合照明の指向性σが大きな場合でも、従
来起こっていた解像パターンの高周波領域のコントラス
トの相対的低下が発生せず、高い解像度で露光すること
が可能となる。
【0031】所望のパターン部が遮光部となるネガ型レ
ジストの場合、遮光部に隣接する外側の透過部とこの遮
光部の解像が要求されるため、この隣接透過部に偏光特
性を有する例えば導電性の微細パターンを設けてやれ
ば、ポジ型レジスト同様の高解像度が実現する。この際
この周りの偏光特性を与える部分の幅は光の回り込み
(回折)を考慮すれば投影レンズの解像限界程度以上で
あれば良い。この微細パターンの更に外側は100%光
が通る透過部にしておき、偏光特性を与える部分の露光
量がネガレジストを感光させ、現像後レジストが残るよ
うにしておけば、100%光が通る透過部もレジストが
残り所望のレジストパターンを解像度高く形成すること
ができる。
【0032】パターンが直角に曲がる部分やパターンの
先端で45°方向の微細パターンや円弧上の微細パター
ンを偏光特性を持たせるパターンに用いることにより滑
らかな偏光特性が得られ、より高い解像度が得られる。
【0033】本発明の超解像法と位相シフタを併用する
ことにより、一つはパターン先端部や最外周パターンの
ような場合、或いは2つの繰返しパターン群がそれぞれ
xy方向に向いており、このパターンが互いに接してい
るような場合に、十分な解像度を与える。前者の場合に
は補助の位相πのパターンを周辺に設けることによりパ
ターンの裾野広がりを押さえ、後者の場合には、接する
パターン群間の強度レベルを低く押さえることができ
る。
【0034】
【実施例】図1は本発明の実施例である。
【0035】図1(a)は本発明の投影露光装置で、1は
照明光である。照明光の形成方法については後に詳述す
るが、この照明光の部分光であるB0、B90、B180、B
270はそれぞれ図に示す直線偏光を有し、マスク2がな
い場合には投影光学系である縮小レンズ31の瞳3上の
照明光11のように輪帯状の帯の上を照射する。この照
射光B0’、B90’、B180’、B270’はこの瞳上で図
に示すような直線偏光になっている。
【0036】本発明のマスク2上には、例えばx方向お
よびy方向を向いたパターンl1、l2、l3、l4が描画
されており、これらパターンの向く方向に応じた偏光特
性を、これらパターンを照射し、透過した光に付与す
る。
【0037】即ち、図1(b)に示す例えばl2に着目す
ると、図2に示すように、パターンの端C12はy方向
を向いているので、y方向の直線偏光をほぼ100%透
過し、x方向の直線偏光は遮光する。また同様にC12
34に囲まれた部分はx方向を向いているため、x方
向の直線偏光をほぼ100%透過し、y方向の直線偏光
は遮光する。このようにすることによりx方向のパター
ン部であるC1234に囲まれた部分には実効的にB
90とB270の指向性を有する照明光が透過することにな
り、このパターンからの回折光は瞳上の広い範囲(瞳直
径に相当する範囲)に広がった光が結像に寄与し、高解
像のパターンがウエハ41上の露光チップ領域4に露光
可能となる。
【0038】このことはC12のパターン端面並びにy
方向を向いたパターンに対しても同様に、y方向の偏光
成分が透過し、x方向は遮光することにより、y方向の
パターンを高解像に露光する。このようにパターン依存
の偏光特性をマスクに与え、偏光をうまく用い、それぞ
れのパターンが高解像に都合の良い指向性の照明光のみ
を実効的に通過させ、高い解像度の露光を実現する。
【0039】図2は、図1で示したパターンの向く方向
に応じた偏光特性を、パターン透過光に付与するパター
ン依存性偏光マスクの実施例である。この図では図1
(b)のl2のパターンのみを拡大して示している。図1
(b)のC1、C2、C3およびC4に相当する位置を同じ記
号で示している。図で斜線で示している部分は電気伝導
度が高く光を遮光する部分である。x方向を向くパター
ン部C1234はx方向を向く細い遮光部のパターン
が配列されており、y方向を向くC12の端部ではy方
向の細い遮光部のパターンが配列されている。このため
上記に説明したような偏光特性を透過光に付与する。
【0040】これは良く知られているように、スリット
パターンの開口の幅が波長の1/2程度になると、この
スリットの方向の偏光のみが通過するようになり、これ
と直交する方向の偏光は遮光されるためである。またこ
の光透過部の線幅は、投影光学系の解像限界を超えて細
いため、l2のパターン内の細かい構造は、結像しな
い。
【0041】図3(a)は、図1で示したパターンの向く
方向に応じた偏光特性をパターン透過光に付与する、パ
ターン依存性偏光マスクの実施例である。図2と同様
に、図1(b)のl2のパターンのみを拡大して示し、図
1(b)のC1、C2、C3およびC4に相当する位置を、同
じ記号で示している。
【0042】図3(b)および(c)は、図3(a)のAA’
で切ったときの断面を表している。202は光を遮光す
る部分、203はこのマスクのベースとなるガラスであ
る。光を透過する部分には、201Aと201Bの斜面
があり、この部分には、それ自体周知の、偏光ビームス
プリッタに用いるコーティングが施されている。このコ
ーティングの上には、透明なガラス材が、表面が平坦に
なるように塗布されている。
【0043】このような構造にしておくと、偏光ビーム
スプリッタの作用で良く知られているように、図3(c)
に示すようにこの透過部に入射する光はP偏光の光1P
のみが透過し、S偏光の光1Sは透過しない。この結
果、パターンの方向と直交する偏光のみが通過し、C1
2の端部では、この端部のパターンエッジの方向と直
交する偏光が通過する。本実施例の場合には、投影光学
系の瞳上の偏光は図11に示すように、図1および図5
に示した偏光とは直交する偏光をあらかじめ照明光に付
与しておく。
【0044】上記図2および図3のマスクを用いて、図
1、図5あるいは図11に示したような、投影光学系の
瞳上の偏光状態が仮にマスクが無いとしたときに、その
偏光状態が瞳中心に対し概ね回転対称である照明光を照
射する。例えば、波長が水銀ランプのi線(λ=365
nm)で、投影光学系の開口数NAが0.57とし、露
光パターンの幅を0.25μmとする。またこの投影光
学系の縮小率を1/5とする。マスク上では露光パター
ンの5倍のパターン寸法になっているから、例えば図2
のパターンないのスリットの幅は0.18〜0.2μm
程度になっており、前述したように波長の1/2になっ
ている。このようにしてパターンの向く方向と等しい偏
光光がマスクから透過するため、先に図9を用いて説明
したように、従来の図6〜8に示したものに比べて高い
解像度が得られた。
【0045】本発明の実施例を、図10を用いて説明す
る。図10(a)はマスクの表面の断面図を表している。
例えば、l2およびl3は、図1のマスクのパターンl2
およびl3に相当する。本実施例では、パターン間の遮
光部202’は完全に光を遮光するわけではなく、若干
光を透過する。また、図3で説明した偏光ビームスプリ
ッタの機能を果たす斜面201A’および201B’
が、図に示すように、この若干光を通す遮光部202’
にも存在する。このようにすることにより、マスクのこ
の部分を透過する光は透過部、遮光部ともにP偏光のみ
を通し、S偏光は完全に遮光する。即ちパターンの方向
(紙面に垂直な方向)と直交する方向の偏光のみを透過す
る。
【0046】このような偏光のパターン透過光は、図1
0(b)に示すような振幅透過率になっている。即ち、パ
ターンの光透過部が、1に対して遮光部はー0.22
(即ち、振幅透過率が22%で位相が透過部にたいして
180°ずれている)である。このようなマスクに、図
11(a)に示すような指向性と偏光特性を有する照明光
を照射すると、上述したように、パターンのエッジに垂
直な偏光のみが透過し、レンズの瞳の中心を通る広い範
囲に回折光が広がり、パターンの高周波成分が瞳を通過
し、図12に示すように高い解像度のパターンが露光で
きる。
【0047】なお、後に図14で詳しく説明するが、図
11(b)に示すように、照明光は無偏光状態とし、レン
ズの瞳上に、レンズの光軸に対し放射状の偏光を通過せ
しめる偏光子(検光子)33を配置しても、本発明の目
的を達成できる。
【0048】図13は、本発明の実施例である。図13
(a)は、本発明のマスクの断面図であり、図13(a)の
下方より入射する照明光の透過光の複素振幅透過率を、
図13(b)に示す。図13(c)は、このマスクの平面図
を表し、斜線の部分は光の遮光部、斜線の無い部分は光
の透過部である。図13(a)のl2は、パターンの露光
する部分であり、この中に図2で説明した導電性の遮光
部2011”が、少なくとも1本存在する。この本数は
透過部2012”の幅が波長の1/2程度になるように
選択される。
【0049】本実施例では、パターンの0、即ち露光さ
れない部分には、図2の実施例とは異なり、光透過部2
020”が光遮光部2021”の間に設けられている。
更に、このパターンの0の部分には、ほぼ180°の位
相シフタ202”が設けられている。この結果、このマ
スクを透過直後の光の複素振幅は、図13(b)に示すよ
うになる。また、パターンの1と0の部分201”と2
02”の透過光のレンズの瞳を通過する強度成分比を、
1:0.222にしておく。
【0050】このようにすれば、同時にパターンのエッ
ジ方向の偏光を通過させるので、例えば、図14に示す
ように無偏光状態の照明光をマスクに照射すれば、マス
ク上のパターンのエッジの方向を向いた偏光のみがマス
クを通過する。そこで図14に示すように、偏光状態が
瞳中心に対し概ね回転対称である偏光素子33を、レン
ズの瞳上に配置する。このようにすれば、パターンを透
過する光は、そのパターンのエッジ方向を向いた偏光と
なり、これらパターン透過光のうち、瞳の中心を通過す
る方向に回折した光が、偏光素子33を通過することに
なる(厳密には、パターンのエッジで回折した光が瞳上
で広がっている場所が、瞳中心から離れるほど、偏光素
子33を通過する割合が小さくなる)。
【0051】この結果、図10および11の実施例で示
したものと同様に、図12に示すような解像度が得ら
れ、パターンの分離の優れた高い解像度のパターンを露
光することが可能となる。偏光素子33は、図14に示
すように、一定方向の偏光を通過させる素子要素P0
1、P2……Pnを、図のように偏光状態が瞳中心に対
し概ね回転対称になるように複数配置すれば、本発明の
目的を達成できる。
【0052】図10および11、並びに図13および図
14に示した実施例では、パターンの0(遮光部)が1
(透過部)に対し、複素振幅透過率が22%のものを示
したが、本発明の目的を達成するには、必ずしもこの値
に限定されるものではなく、遮光部の光の漏れによるノ
イズ(図12に示す繰返しパターンの外部の0部に発生
する光の漏れによるノイズ)が、繰返しパターン間の0
部(遮光部)のレベル以上になる複素振幅透過率が約3
0%以下であれば良い。
【0053】更に、図10および図13の実施例で、光
をほぼ100%透過する部分の周辺以外の遮光部の透過
率を、上記の22%や30%ではなく、完全に遮光、即
ち0%にしておけば、パターン部以外の光の漏れによる
若干のレジストのかぶりが無くなり、より信頼性の高い
集積回路を生産することができる。
【0054】図5の実施例で示した投影光学系の瞳上の
偏光状態が、瞳の中心に対し回転対称になる照明光を実
現する輪帯・回転対称偏光照明手段の実施例を、図15
〜図17を用いて説明する。輪帯・回転対称偏光照明手
段の全体図は、図17に示す構造を有する。水銀ランプ
から出射した光は、周知の楕円面鏡を用いる方法(図2
0参照)により、効率良く本手段に入射される。入射し
た光は、偏光発生放射手段100に入る。
【0055】偏光発生放射手段100は、図15および
図16に示すような構造を有する。図15の斜視図は、
左上が偏光発生放射手段100の全体図、その右下の1
01と更にその右下の102は、この偏光発生放射手段
100を2分して示したものである。101は入射した
水銀ランプからのz方向に進む光を図16(b)に側面
図で示すように、1011、1012および1013で
構成される偏光ビームスプリッタ(PBS)により、P
BS面に入射する光をP偏光は透過させ、S偏光は反射
させる。
【0056】この結果、図15に示すように101を通
過するz方向に進む光は、y方向に偏光した直線偏光
に、101で反射する光のうち、上半分はy軸に沿って
上方に向い、下半分は同じくy軸に沿って下方に向う。
しかもその偏光は、x方向の直線偏光となる。101を
透過する光は102のプリズムに入射し、斜面で全反射
し、±x方向に向かう光となる。
【0057】±x方向に向かう光は、y方向の直線偏光
である。即ち、偏光発生放射手段100は、これに入射
する光を図16(a)(b)に示すように、放射状(±x,
±y方向)に反射させ、しかも、それぞれの光の偏光を
100に入射する光の光軸に対して回転対称にさせる。
偏光発生放射手段100により4方に放射した光は、シ
リンドリカルレンズ1031、1032、1033およ
び1034により図17に示すように、2次曲面鏡10
5に入射する扇状の発散光1051、1052、105
3および1054とする。
【0058】これら発散光の発散原点は、概ね光軸に近
い。このようにすることにより2次曲面鏡105を反射
する光は、例えば図17に示すようなスクリーン100
0を置くと、このスクリーン上には輪帯状で、回転対称
の直線偏光特性を有し、図5に示した照明が実現でき
る。
【0059】図11に示した放射状の直線偏光を実現す
るには、例えば、上記の偏光発生放射手段100から放
射状に出て来る直線偏光の光を1/2波長版を用いて、
その偏光方向を90°回転させれば良い。図15〜17
で説明した照明系の偏光発生放射手段100は、4方向
に光を分離、発散させているが、6方向或は8方向に分
離、発散させても良い。
【0060】図18は、本発明の露光方法の実施例図で
あり、PBSの反射面の形状を円錐状にすることによ
り、連続的に一様に照明することを可能としている。図
18(a)は斜視図、18(b)は断面図である。
【0061】円錐体101’は円錐面が偏光ビームスプ
リッタになっている。ここに入射するランダム偏光の露
光光は円錐の軸を通る、即ち図18(a)のスクリーン1
000上の光1102の広りと偏光状態から分かるよう
に軸から放射状の方向に偏光した直線偏光がこのPBS
を透過する。
【0062】他方これと直交する偏光は反射し、円錐状
のプリズム102’で全反射する。この光は、円錐状の
プリズム102’を通過した直後では、図18(b)に示
すように1102の光とは直交しているが、1/2波長
板131を通過することにより、偏光方向が90°回転
し、1101に示すように放射状の偏光となる。この1
/2波長板はその波長板を構成する結晶板の軸が図18
の1311、1312、1313…で45°ずつ回転す
るように8個設ける。このようにすれば、照明光のどの
部分でもほぼ放射状の直線偏光となる。
【0063】図18の実施例では、照明光の指向性がほ
とんどないインコヒーレント照明になっている。このよ
うなインコヒーレント照明を用いても、解像を劣化させ
る指向性の光は、本発明の図3のマスクを用いることに
より、カットされ、従来の露光方法では得られなかった
高い解像度のパターンが露光できるようになった。
【0064】図19に本発明の実施例を示す。露光する
パターンによっては必ずしも輪帯照明にする必要がな
く、むしろ通常照明にした方が望ましい場合がある。図
19はそのような場合にも有効な、パターン露光装置の
照明系である。図18の放射状に配列した8個の1/2
波長板は、回転円盤13の上に配置されている。この回
転円盤13は、図19に示すように、その上の円周上に
6種類並べられており、これを回転して選択することに
より、各種の偏光状態が瞳中心に対し概ね回転対称であ
る偏光特性を持つ、通常照明および輪帯照明を実現する
ことが可能となる。
【0065】図19に示すように、131、132、1
33、…136を選択すれば、図19(a)(b)(c)…
(g)の偏光を持つ通常照明並びに、輪帯照明が可能とな
る。
【0066】図20は本発明の露光装置の実施例であ
る。水銀ランプ150から放射した光は楕円面鏡151
で反射されミラー152で反射し、レンズ153を通過
した後ファイバ束154に入射する。このファイバの出
射端は、ファイバ出射端位置制御機構155の中にあ
り、ここでは、細かく分離した複数の小ファイバ束を所
望の間隔で分布させ、所望の照明の指向性を得る。
【0067】このようにして所望の広がりを持った光
は、図15〜17で説明した偏光発生放射手段100お
よび2次曲面鏡1052を通り、コンデンサレンズ15
6により、レティクル21を照明する。レティクル21
は図2等で示したパターン依存偏光マスクであるにの
で、このレティクルを透過し、縮小レンズでウエハ上に
投影露光されたパターンは高い解像度となる。
【0068】図21は本発明のエキシマレーザを用いた
露光装置である。レーザ光源より出射したレーザ光は、
ファイバー束157に入射する。このファイバー束15
7は、途中で多数の小ファイバー束に分かれる。各小フ
ァイバー束は、その長さの差が互いにレーザ光の可干渉
距離以上になっている。このようにすることにより、フ
ァイバー出射端から出て来るレーザ光は、干渉すること
なく、一様な照明を実現する。
【0069】ファイバー端より出射した光は、図18お
よび図19で説明した偏光発生放射手段100’および
回転円盤13により、所望の指向性と偏光特性を持たせ
て、ロットレンズに入射する。ロットレンズは、レティ
クルを一様に照明する上で有効である。ロットレンズを
通過した照明光は、コンデンサレンズ156を通り、本
発明のパターン依存偏光マスクであるレティクル21を
照明し、縮小レンズ31によりウエハ41上に高解像の
パターンを露光する。KrFエキシマレーザを用いれ
ば、1GDRAMの設計寸法とされる0.17μmのパ
ターンの露光が可能である。更に波長を短くすることに
より、0.1μmのパターンの露光も可能になる。
【0070】図22は、エキシマレーザを用いる本発明
の実施例である。エキシマレーザ150’を出射した光
は、光路長が互いにレーザの可干渉距離の数倍異なる4
本の角柱1651、1652、1653および1654
からなる光路長調整手段165を通過する。互いに干渉
性を失った4つのビームは、ピラミッド状の4角錐鏡1
600で4方向に反射する。
【0071】エキシマレーザ150’の出射光は、x方
向の直線偏光であるため、4角錐鏡で反射した光は、y
方向に向かうものはx方向の偏光である。しかしx方向
に向かう光はy方向に偏光させたいが、z方向の偏光に
なってしまう。そこでx方向の光が入射するインコヘー
レント光発散手段161および163には1/2波長板
1603(163の1/2波長板は図示せず)を通し、
y方向の偏光に変える。
【0072】インコヘーレント光発散手段161につい
て説明する。他の3つのインコヘーレント光発散手段
は、図示しないが161と同じである。インコヒーレン
ト光発散手段161に入射する光は、先ず光路長調整手
段1601を通る。ここで入射ビームを複数の部分に分
け、各部分の光路長差が可干渉距離以上にする。この段
階では平行光である光を、凹面シリンドリカルレンズ1
602で発散光にする。この発散光の発散源は、ほぼ図
のレーザ光軸になっている。4つのインコヒーレント光
発散手段で4方に発散した光は、2次曲面鏡105で反
射、集光され、凹レンズ158’に入射し、主光線がほ
ぼ平行になった状態でロットレンズ158に入射する。
ロットレンズ以降の構成は図21の実施例と同一であ
る。
【0073】図23はネガ型レジストを用いてホールパ
ターンを露光する場合のレチクルパターンの実施例であ
る。図23(a)ホールパターンの露光の実施例であ
る。ネガ型レジストの場合には非露光部のレジストが現
像後除去されるが、露光部は一定の露光量以上感光した
部分は残るため、ホール部に相当する2Bは非露光部と
なり、その周りのパターン2A1,2A2,2A3,2
A4は偏光特性を有するパターンにしておく。この偏光
特性を有する部分の外側2A0は透過率が100%に近
い光透過部である。このようにして偏光輪帯照明を行え
ば、2Bのパターンエッジに直交する方向から入射する
光は上記の偏光特性部2A1〜2A4を透過し、パター
ンエッジの解像度を高くする。この偏光特性部2A1〜
2A4を透過する光の強度はこの偏光と直角な偏光を通
さないため、2A0部に比べ小さくなるが、上記したよ
うにこの弱くなった強度が上記一定の露光量以上であれ
ば2B部のみがホールパターンとしてネガ型レジストに
形成される。
【0074】図23(b)はL&Sパターンをネガ型レ
ジストで露光する場合である。ライン部2Dは(a)の
実施例同様遮光部とし、ラインとラインの間は偏光特性
を有するパターンにしておく。またパターンの最外周の
周りにはホールパターンと同様に偏光特性を有するパタ
ーン2C1〜2C3を配置しておく。このようにしてお
き、偏光特性を有する部分からの透過項の光量が上記一
定の露光量以上になるように露光を行えば、ネガ型レジ
ストにL&Sパターンを高解像に露光することができ
る。
【0075】図24はポジ型レジストを用いてパターン
のコーナ部やパターンエッジ部を高解像に露光する実施
例である。コーナ部やパターンエッジ部では波長の半分
以下の微細パターンを描画して、偏光特性を持たせよう
としても微細パターンが直角に曲がっていると十分な偏
光特性が得られない場合がある。このような場合、図2
4の(a)(b)(c)に示すようにパターンの折れ方
を直角にせず45°方向のパターンや円弧状のパターン
を加えることにより、より良好な偏光特性を得ることが
可能になる。
【0076】図25は本発明の超解像法に位相シフター
を併用することによりパターンの先端部での解像性能を
更に向上する実施例である。図25(a)に示すように
横方向に長いラインパターン部lLと縦方向に長いライ
ンパターン部lVがBB部で接している場合、BB部に
面したlLの先端とlVの左端のパターンの解像が十分で
ない場合がある。このような場合にBB部を境に右側と
左側で互いに透過光の位相がπだけ異なるようにする。
図25(b)はこのレチクルの断面図であり、BB部の
左は通常のレチクル描画面であるが、右側はシフター2
02”が付いており、透過光をπだけ位相シフトさせ
る。図25(c)はこのシフタをCrで描画したレチク
ルのガラス基板とは異なる基板に描画しておきこれを、
互いに対応する位置が一致するように貼り合わせたもの
である。位相シフタのパターンは通常の位相シフトレチ
クルに比べ粗いパターンであるから、この2つのガラス
基板の貼り合わせは容易に実現でき、なおかつパターン
エッジやパターン周辺の解像度も高くなる。図26は位
相シフタを用いない場合のBB部の強度を点線で示し、
位相シフタを用いる場合のBB部の強度を実線で示す。
点線のパターンは従来より高い解像度のパターンである
が、位相シフタを用いることにより、更にパターンの分
離が良くなっている。
【0077】図27は本発明の超解像法を孤立パターン
に適用し、更に解像度の向上を図る実施例である。図2
7(a)に示すように、l’部は上記に説明してきた偏
光特性を有する部分である。このラインパターンの周り
に、補助位相シフターパターンlcpを設ける。図27
(b)に示すように、透明薄膜202””を通過するこ
とにより補助位相シフターパターンlcpはラインパター
ン部l’の透過光に対して位相がπだけ異なるようにし
ている。このようにすることにより図27(c)に示す
ように従来の露光法で得られるものより高解像の位相シ
フタがない場合の点線に比べ、更に高い実線で示す解像
パターンが得られる。
【0078】解像したいパターンの線幅に最適な偏光輪
帯照明の斜入射角(照明の指向性σ)は要求される焦点
深度により異なって来る。この関係をシミュレーション
により求めたものが図28および図29である。今、仮
に縮小露光レンズのNAを0.57とし、露光波長をi
線(365nm)すると、0.2μmのパターンに対し
ては図28に示すようにσが0.5〜0.7ではベスト
フォーカス位置(DF=0μm)でも十分な解像度が得
られない。これに対してσを0.75〜0.95にする
ことにより同図に示すように0.75μmのデフォーカ
スまで十分に解像させることができる。しかしながら同
じエレンズを用いて同じ露光波長で0.4μmのパター
ンを露光する場合、図29に示すようにσを0.75〜
0.95にすると逆に0.5μmのデフォーカスで解像
度が悪くなるのに対して、σが0.5〜0.7では0.
75μmまで十分に解像している。このように露光する
パターンの幅に応じて最適な輪帯照明の指向性σを選ぶ
手段を備えておき、この手段により最適なσにすること
により、広いパターンの幅の範囲で良好なパターンを露
光することが可能になる。
【0079】以上に説明したマスクの実施例では、総て
透過型のマスクであったが、反射型のマスクを用いても
本発明の目的を達成できる。また、上記実施例では、パ
ターン依存偏光マスクとして、微小スリット構造および
微小偏光プリズム構造のものを用いているが、異方性の
媒体や2色性の物体を、パターンの方向に応じて光透過
部に配置することによっても、本発明の目的を達成する
ことができる。
【0080】本発明の露光方法により、従来の輪帯照明
では解像不可能な回路パターンを露光することが可能に
なった。この結果、繰返しパターンの線幅w、繰返しパ
ターンのピッチp、露光波長λ、投影光学系の開口数を
NAとしたときに、次式を満足する回路パターンを含ん
だ半導体集積回路を製作することが、可能になった。
【0081】0.25λ/NA<w<0.5λ/NA 0.5λ/NA<p<1.0λ/NA
【0082】
【発明の効果】本発明のパターン露光方法を用いること
によって、従来用いていた露光装置の投影光学系をその
まま用いて従来の解像パターンに比べはるかに解像度の
優れたパターンが露光可能になり、半導体集積回路の性
能向上による半導体集積回路技術の大幅な向上、および
半導体集積回路の生産歩留まり向上、並びに半導体集積
回路製造設備投資の削減による大幅な経済効果が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパターン露光装置の照明系の斜視
図(a)及びそれに用いるマスクの平面図(b)。
【図2】本発明によるマスク(またはレティクル)の平
面図。
【図3】本発明によるマスク(またはレティクル)の平
面図(a)及びそのA−A’断面図(b),(c)。
【図4】従来の露光装置の照明系の斜視図。
【図5】本発明によるパターン露光装置の照明系の斜視
図(a)及びその照明の偏向状態(b)マスクパターン
の光透過率(c)。
【図6】従来の輪帯照明で得られるパターンの解像状況
を示す図。
【図7】従来のxy軸に45度方向からの斜入射露光に
対するxy方向のパターンの解像状況を示す図。
【図8】従来のxy軸に45度方向からの斜入射露光に
対するxy方向に対して45°の傾きのあるパターンの
解像状況を示す図。
【図9】本発明による露光方法で得られる解像パターン
の解像状況を示す図。
【図10】本発明によるマスク(またはレティクル)の
平面図(a)およびこのマスクの複素振幅透過率を示す
図(b)。
【図11】本発明による露光装置の照明系の斜視図
(a)及び偏向の状態を示す斜視図(b)。
【図12】図10、11を用いて得られる解像パターン
の解像状況を示す図。
【図13】本発明によるマスクの断面図(a)、このマ
スクの複素振幅透過率を示す図(b)及びマスクの平面
図(c)。
【図14】本発明による図13のマスクを用いた露光装
置の照明系の斜視図。
【図15】本発明の露光装置に用いる照明系の斜視図。
【図16】本発明の露光装置に用いる照明系の斜視図。
【図17】本発明の露光装置に用いる照明系の斜視図。
【図18】本発明による露光装置の通常照明と輪帯照明
等の切り替え可能な照明系の斜視図。
【図19】図18の露光装置の照明系の切り替えの手段
の斜視図。
【図20】本発明による露光装置の斜視図。
【図21】本発明による光源にエキシマレイザを用いる
露光装置の斜視図。
【図22】本発明による光源にエキシマレイザを用いる
露光装置の斜視図。
【図23】本発明によるネガ型レジストを用いるマスク
パターンの平面図。
【図24】本発明によるパターンコーナ部、及びパター
ン先端部の微細パターンの平面図。
【図25】本発明による隣接xyパターンの位相シフタ
による分離法のマスクの平面図及び側面図(a)
(b)、及びマスク分離型の側面図(c)。
【図26】図25の方法によって得られるパターン(実
線)の従来との比較(破線)
【図27】本発明による補助パターンを用いる方法の平
面図(a)、側面図(b)、及びこの方法(実線)の従
来(破線)と比較した効果。
【図28】本発明の方法で0.2μmパターンを解像し
たときの照明の指向性の解像度に及ぼす影響
【図29】本発明の方法で0.4μmパターンを解像し
たときの照明の指向性の解像度に及ぼす影響
【符号の説明】
1…露光光、 11…瞳上の露光光、 21…マスク若しくはレティクル、 2…レティクル上の回路パターン、 31…投影光学系、 3…投影光学系の瞳、 41…ウエハ、 4…ウエハ上の露光チップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 515Z (72)発明者 吉田 実 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 渡辺 正浩 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−241324(JP,A) 特開 平4−268715(JP,A) 特開 平5−90128(JP,A) 特開 平5−88349(JP,A) 特開 平4−267515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/08 G03F 7/20 521

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投影光学系を介して原画パターンが形成さ
    れたマスクを透過した光によりウェハ表面に塗布された
    レジストを露光する方法であって、前記マスクは該マス
    クを透過した光に該マスクに形成された原画パターンの
    向く方向に応じた偏光特性を付与せしめるパターン依存
    偏光マスクを用い、該パターン依存偏光マスクがないと
    きに前記投影光学系の瞳の位置で偏光状態が該瞳の中心
    に対して概ね回転対象となるような照明光を前記パター
    ン依存偏光マスクに照射し、該パターン依存偏光マスク
    を透過した前記照明光によりウェハ表面に塗布されたレ
    ジストを露光することを特徴とするパターン露光方法。
  2. 【請求項2】上記照明光の指向性は輪帯照明あるいは射
    方照明であることを特徴とする請求項1記載のパターン
    露光方法。
  3. 【請求項3】マスク上のパターンは照明光を透過もしく
    は反射部分Aと若干透過もしくは反射するが、ほぼ遮光
    もしくはほとんど反射しない部分Bから成り、部分Aお
    よび部分Bを透過する光は互いに位相が180°異なる
    上記マスクを用いることを特徴とする請求項2記載のパ
    ターン露光方法。
  4. 【請求項4】上記ほぼ遮光する部分Bの振幅透過率もし
    くは振幅反射率は上記透過する部分Aの振幅透過率もし
    くは振幅反射率に対し30%以下であることを特徴とす
    る請求項3記載のパターン露光方法。
  5. 【請求項5】上記偏光特性を有するマスクに位相シフタ
    を具備したことを特徴とする請求項1記載のパターン露
    光方法。
  6. 【請求項6】上記位相シフタはパターン間又はパターン
    群間で位相差がπになるようにしたことを特徴とする請
    求項5記載のパターン露光方法。
  7. 【請求項7】上記位相シフタは孤立パターンもしくはパ
    ターン群の周辺に上記投影光学系では解像しない程度の
    微細性で設けられたことを特徴とする請求項5記載のパ
    タ―ン露光方法。
  8. 【請求項8】光源手段と、マスクを載置するマスク載置
    手段と、投影光学系手段と、基板を載置して平面内で移動
    可能なテーブル手段とを備えた露光装置であって、前記
    光源手段は、前記マスク載置手段にマスクを載置してい
    ないときに前記投影光学系の瞳の位置で偏光状態が該瞳
    の中心に対して概ね回転対象となるような特性を有する
    偏光光を出射することを特徴とするパターン露光装置。
  9. 【請求項9】上記照明光学系は、輪帯照明あるいは光学
    系の光軸に対して対象な配置した複数の穴を介して照明
    する斜方照明を実現する変形照明手段を具備したことを
    特徴とする請求項8記載のパターン露光装置。
  10. 【請求項10】前記マスクは、該マスクを透過した光に
    該マスクに形成された原画パターンの向く方向に応じた
    偏光特性を該原画パターンを透過した照明光に付与せし
    めるパターン依存偏光マスクを用いることを特徴とする
    請求項8記載のパターン露光装置。
  11. 【請求項11】上記露光照明光源は水銀ランプであるこ
    とを特徴とする請求項8記載のパターン露光装置。
  12. 【請求項12】上記照明光源はエキシマレーザであるこ
    とを特徴とする請求項8記載のパターン露光装置。
  13. 【請求項13】上記照明光学系の輪帯照明あるいは斜方
    照明を実現する変形照明手段には輪帯照明の指向性を可
    変にする手段を具備していることを特徴とする請求項9
    記載のパターン露光装置。
  14. 【請求項14】上記輪帯照明の指向性を可変にする手段
    はフレキシブルな光ファイバーを用いたことを特徴とす
    る請求項13記載のパターン露光装置。
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