JP3504155B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3504155B2
JP3504155B2 JP26874898A JP26874898A JP3504155B2 JP 3504155 B2 JP3504155 B2 JP 3504155B2 JP 26874898 A JP26874898 A JP 26874898A JP 26874898 A JP26874898 A JP 26874898A JP 3504155 B2 JP3504155 B2 JP 3504155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微細素子が集積
形成され、層間絶縁膜に埋め込まれる配線層とこれに自
己整合されるコンタクトを有する半導体装置とその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の素子及び配線の
微細化が進むにつれて、リソグラフィ工程での合わせズ
レの問題が大きくなっている。そこで、微細ピッチの配
線層に対して自己整合されたコンタクト孔を開ける技術
が注目されている。具体的に、COB(Capacitor over
Bitline)型のDRAMにおいて、ダマシーン法により
埋め込まれるビット線とこれに自己整合されるキャパシ
タのコンタクトプラグを形成する技術を、図10A及び
図10Bを参照して説明する。
【0003】図10A(a)のシリコン基板10には既
にMOSトランジスタ(図示せず)が集積形成されてい
るものとする。このシリコン基板10にCVDによるシ
リコン酸化膜からなる層間絶縁膜11を形成し、この層
間絶縁膜11にリソグラフィとRIEによりビット線を
埋め込むための配線溝12を形成する。この後、シリコ
ン窒化膜13を薄く堆積し、RIE等の異方性エッチン
グによりシリコン窒化膜13をエッチングすることによ
り、図10A(b)に示すように、配線溝の側壁にシリ
コン窒化膜13を残置させる。
【0004】次いで、タングステン等の導体層を堆積
し、これをRIE法によりエッチバックして、図10A
(c)に示すように、配線溝12内にビット線14を埋
め込み形成する。再度、シリコン窒化膜15を堆積し、
これをCMP(Chemical Mechanical Polishing)によ
り表面が平坦になるように研磨して、図10A(d)に
示すように、ビット線14を覆う部分のみ残す。これに
より、ビット線14はその側面及び上面がシリコン窒化
膜13,15により覆われた状態で層間絶縁膜11に埋
め込まれる。
【0005】次に、層間絶縁膜11上にレジスト16を
塗布し、これに図10B(a)に示すように、リソグラ
フィによりコンタクト孔用の開口17を形成する。そし
て、RIE法を用いて層間絶縁膜11をエッチングし、
図10B(b)に示すように、基板10に達するコンタ
クト孔18を形成する。このとき、RIE条件を、シリ
コン窒化膜が殆どエッチングされないように設定するこ
とにより、コンタクト孔18のビット線14側の端部
は、ビット線14の側壁に形成されているシリコン窒化
膜13により決定される。即ちコンタクト孔18は、ビ
ット線14に自己整合される。この後、図10B(c)
に示すように、コンタクト孔18内にコンタクトプラグ
19を埋め込む。コンタクトプラグ19は例えば、タン
グステン等の導体層を堆積し、これをCMP処理するこ
とにより埋め込まれる。この後は図示しないが、層間絶
縁膜11上に、コンタクトプラグ19に接続される蓄積
ノードを持つキャパシタが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した自己整合コン
タクト技術において、ビット線の側壁絶縁膜は、ビット
線とコンタクトプラグの間の電気的絶縁のために不可欠
である。また、層間絶縁膜がシリコン酸化膜である場
合、コンタクト孔のエッチング工程で大きなエッチング
選択比を得るためには、側壁絶縁膜はシリコン窒化膜で
あることが必要である。しかし、シリコン窒化膜はシリ
コン酸化膜に比べて誘電率が高い。従って、ビット線と
コンタクトプラグの間の間隔を更に狭くすべく、側壁の
シリコン窒化膜を薄くすると、ビット線とコンタクトプ
ラグの間の寄生容量、即ちビット線とキャパシタノード
の間の寄生容量の増大が無視できなくなる。このビット
線とキャパシタノードの間の寄生容量増大は、DRAM
の動作速度の低下や、ノイズマージンの低下をもたら
す。同様の問題は、DRAMに限らず、他の各種半導体
装置において同様の自己整合コンタクト技術を採用する
場合にも生じる。
【0007】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、微細化しても寄生容量を増大させることのない
ように配線層とこれに自己整合されたコンタクトを形成
した半導体装置とその製造方法を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の半
導体装置は、半導体基板と、この半導体基板に形成され
た層間絶縁膜と、この層間絶縁膜に埋め込まれた配線層
と、この配線層の上面を覆って且つ上部が配線層の側方
に張り出した形に形成された、前記層間絶縁膜とは異種
の絶縁材料からなるキャップ層と、前記層間絶縁膜の前
記配線層に隣接する位置に前記キャップ層により規定さ
れた側面をもって形成されたコンタクト孔に形成された
導体層と、を有することを特徴とする。
【0009】具体的に例えば、前記導体層は、前記層間
絶縁膜上に形成される素子又は配線を前記半導体基板に
接続するコンタクトプラグである。このコンタクトプラ
グは、(a)層間絶縁膜に前記キャップ層により規定さ
れた側面をもって形成された孔に形成され、或いは、
(b)層間絶縁膜に前記キャップ層により規定された側
面をもって形成された孔の内壁に沿って形成される。ま
た前記配線層は、半導体基板に形成されたMOSトラン
ジスタのゲート電極である場合を含む。
【0010】 この発明に係る第2の半導体装置は、半
導体基板と、この半導体基板に形成されてゲート電極が
ワード線に接続されたMOSトランジスタと、このMO
Sトランジスタを覆って形成された層間絶縁膜と、この
層間絶縁膜に埋め込まれて前記MOSトランジスタのソ
ース、ドレイン拡散層の一方に接続されるビット線と、
このビット線の上面を覆って且つ上部がビット線の側方
に張り出した形に形成された、前記層間絶縁膜とは異種
の絶縁材料からなるキャップ層と、前記層間絶縁膜の前
記ビット線に隣接する位置に前記キャップ層により規定
された側面をもって形成されたコンタクト孔に形成され
た前記MOSトランジスタのソース、ドレイン拡散層の
他方に接続される導体層と、この導体層に接続された下
部電極及びこの下部電極にキャパシタ絶縁膜を介して対
向する上部電極を有するキャパシタと、を有することを
特徴とする。
【0011】この発明に係る第2の半導体装置におい
て、例えば前記導体層は、前記層間絶縁膜に前記キャッ
プ層により規定された側面をもって形成された孔に形成
され、前記キャパシタの下部電極は前記層間絶縁膜上に
形成されて前記導体層にコンタクトする。或いはまた、
前記導体層は、前記層間絶縁膜に前記キャップ層により
規定された側面をもって形成された孔に中空部をもって
埋め込まれて前記キャパシタの下部電極を兼ね、且つ前
記上部電極は前記中空部に埋め込まれる。 またこの発
明の第2の半導体装置において、前記ビット線の隣接す
るコンタクトとの短絡を確実に防止するためには、ビッ
ト線の側面に極薄の保護絶縁膜が形成される。
【0012】更に第2の半導体装置において、前記MO
Sトランジスタのゲート電極が、前記ワード線を兼ねて
前記層間絶縁膜に埋め込み形成され、且つ前記ゲート電
極の上面がゲート電極の側方に張り出した形に形成され
た前記層間絶縁膜とは異種の絶縁材料からなるキャップ
層により覆われた構造とすることもできる。
【0013】この発明に係る第3の半導体装置は、半導
体基板と、この半導体基板に形成されたMOSトランジ
スタと、このMOSトランジスタを覆って形成された層
間絶縁膜と、この層間絶縁膜に埋め込み形成された配線
と、この配線及び前記MOSトランジスタのゲート電極
の少なくとも一方の上面を覆い且つ側方に張り出した形
に形成された、前記層間絶縁膜とは異種の絶縁材料から
なるキャップ層と、前記層間絶縁膜に前記キャップ層に
より規定された側面をもって形成されたコンタクト孔に
形成された、前記MOSトランジスタのソース、ドレイ
ン拡散層の少なくとも一方に接続される導体層と、を有
することを特徴とする。
【0014】この発明に係る第1乃至第3の半導体装置
において、前記層間絶縁膜の誘電率は、前記キャップ層
のそれより低いものとする。好ましくは、前記層間絶縁
膜としてシリコン酸化膜が用いられ、前記キャップ層と
してシリコン窒化膜が用いられる。
【0015】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
第1に、素子が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を
形成する工程と、前記層間絶縁膜上にこれとは異種材料
からなる第1の絶縁膜を形成する工程と、配線層形成領
域の前記第1の絶縁膜をエッチング除去し、引き続き露
出した前記層間絶縁膜をエッチングして第1の溝を形成
する工程と、前記第1の溝の側壁に前記層間絶縁膜とは
異種材料からなる第2の絶縁膜を形成する工程と、前記
第1及び第2の絶縁膜をマスクとして前記層間絶縁膜を
エッチングして第2の溝を形成する工程と、前記第2の
溝に前記層間絶縁膜の上面より低い上面をもって配線層
を埋め込む工程と、前記配線層の上部を覆って前記層間
絶縁膜とは異種材料からなる第3の絶縁膜を形成する工
程と、前記第1乃至第3の絶縁膜で覆われた面を少なく
とも前記第1の絶縁膜が除去されるまで平坦化処理する
ことにより、前記配線層を覆って上部が側方に張り出し
た形の前記第2及び第3の絶縁膜からなるキャップ層を
形成する工程と、前記層間絶縁膜の前記配線層に隣接す
る位置に前記キャップ層により規定された側面を持つ孔
を形成する工程と、前記孔に導体層を形成する工程と、
を有することを特徴とする。
【0016】この第1の製造方法において、例えば、前
記層間絶縁膜にはシリコン酸化膜が用いられ、前記第1
乃至第3の絶縁膜にはシリコン窒化膜が用いられる。
【0017】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
第2に、素子が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を
形成する工程と、前記層間絶縁膜上に前記層間絶縁膜と
は異種材料からなる第1の被膜を形成する工程と、配線
層形成領域の前記第1の被膜をエッチング除去し、引き
続き露出した前記層間絶縁膜をエッチングして第1の溝
を形成する工程と、前記第1の溝の側壁に前記層間絶縁
膜とは異種材料からなる第2の被膜を形成する工程と、
前記第1及び第2の被膜をマスクとして前記層間絶縁膜
をエッチングして第2の溝を形成する工程と、前記第2
の溝に前記層間絶縁膜の上面より低い上面をもって配線
層を形成する工程と、前記第1及び第2の被膜をエッチ
ング除去する工程と、前記配線層上に平坦に前記層間絶
縁膜とは異種材料からなる絶縁膜を埋め込むことによ
り、前記配線層を覆って上部が側方に張り出した形のキ
ャップ層を形成する工程と、前記層間絶縁膜の前記配線
層に隣接する位置に前記キャップ層により規定された側
面を持つ孔を形成する工程と、前記孔に導体層を形成す
る工程と、を有することを特徴とする。
【0018】この第2の製造方法において、例えば、前
記層間絶縁膜にはシリコン酸化膜が用いられ、前記第1
及び第2の被膜にはは、多結晶シリコン膜、アモルファ
スシリコン膜の少なくとも一方が用いられ、前記キャッ
プ層にはシリコン窒化膜が用いられる。
【0019】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
第3に、素子が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を
形成する工程と、配線層形成領域の前記層間絶縁膜をエ
ッチングして溝を形成する工程と、前記溝の内部に途中
の深さまで配線層を埋め込む工程と、前記層間絶縁膜を
等方性エッチングによりエッチバックする工程と、前記
配線層上に平坦に前記層間絶縁膜とは異種材料からなる
絶縁膜を埋め込むことにより、前記配線層を覆って上部
が側方に張り出した形のキャップ層を形成する工程と、
前記層間絶縁膜の前記配線層に隣接する位置に前記キャ
ップ層により規定された側面を持つ孔を形成する工程
と、前記孔に導体層を形成する工程と、を有することを
特徴とする。
【0020】この第3の製造方法において、例えば、前
記層間絶縁膜にはシリコン酸化膜が用いられ、前記キャ
ップ層にはシリコン窒化膜が用いられる。
【0021】これらの第1乃至第3の製造方法は、具体
的に例えば、DRAMに適用される。この場合、(a)
前記配線層は前記DRAMセルアレイにおけるMOSト
ランジスタのソース、ドレイン拡散層の一方に接続され
るビット線であり、前記孔に形成される導体層は前記D
RAMセルアレイにおける、前記MOSトランジスタの
ソース、ドレイン拡散層の他方に接続されるキャパシタ
のコンタクトプラグ又はキャパシタの下部電極である。
或いは(b)前記配線層は前記DRAMセルアレイのM
OSトランジスタのゲート電極兼ワード線であり、前記
孔に形成される導体層は前記MOSトランジスタのソー
ス、ドレイン拡散層の一方に接続されるビット線のコン
タクトプラグである。これらを同時に満たすようにする
ことも有効である。
【0022】この発明によると、層間絶縁膜に埋め込ま
れる配線層は、その上部が側方に張り出した形のキャッ
プ層により覆われ、配線層の側面は層間絶縁膜に接する
状態となる。そしてこの配線層に対して自己整合されて
形成されるコンタクトプラグ等の導体層は、配線層を覆
うキャップ層によって側面の位置が規定される。従っ
て、配線層の側面が層間絶縁膜より誘電率の高い絶縁膜
で覆われる従来の構造と比べて、埋め込まれる配線層と
自己整合コンタクトの間の寄生容量は小さくなる。従っ
て、DRAM等の半導体装置の素子や配線を微細化した
ときの寄生容量増大が防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。
【0024】[実施の形態1]図1A〜図1Cは、実施
の形態1の半導体装置のダマシーン法による埋め込み配
線とこれに隣接するコンタクトプラグの部分に着目した
製造工程を示している。シリコン基板101にはMOS
トランジスタ等の素子(図示しない)が形成され、この
上に図1A(a)に示すように、層間絶縁膜102が形
成されている。層間絶縁膜102はこの実施の形態の場
合、CVDによるシリコン酸化膜であり、その表面は平
坦化されている。
【0025】層間絶縁膜102の上に、図1A(a)に
示すように、第1の絶縁膜としてシリコン窒化膜103
をCVD法により堆積する。そして、リソグラフィとR
IEによりシリコン窒化膜103の配線層形成領域をエ
ッチングし、更に層間絶縁膜102を浅くエッチングし
て、図1A(b)に示すように、第1の溝104を形成
する。この後、層間絶縁膜102上に第2の絶縁膜とし
てシリコン窒化膜105を薄く堆積し、これをRIEに
よりエッチングして、図1A(c)に示すように溝10
4の側壁に残置させる。
【0026】続いて、シリコン窒化膜103及び105
をマスクとして層間絶縁膜102をエッチングすること
により、図1B(a)に示すように、第1の溝104の
底部に、配線埋め込み用の第2の溝106を形成する。
そして、タングステン等の導電膜を堆積し、CDE等に
よりエッチバックすることにより、図1B(b)に示す
ように溝106に配線層107を埋め込む。配線層10
7の埋め込み深さは、その表面が少なくとも層間絶縁膜
102の上面より低くなるようにすればよい。具体的に
この実施の形態では第1の溝104の底部より低くなる
ようにする。
【0027】次に、第3のシリコン窒化膜108を堆積
し、層間絶縁膜102がストッパとなる条件でCMP処
理して、層間絶縁膜102が露出するまで、第1,第2
及び第3のシリコン窒化膜103,105,108を除
去する。これにより、図1B(c)に示すように、配線
層107は、シリコン窒化膜105,108により蓋さ
れた状態で層間絶縁膜102内に埋め込まれる。この実
施の形態では配線層107の埋め込み深さを第1の溝1
04の底部より低くしていることから、シリコン窒化膜
105,108に形成されたキャップ層(絶縁性蓋)1
09は、その上部が配線層106の側方に鍔状或いは庇
状に張り出した“T”字型となる。配線層107の側面
は層間絶縁膜102に直接接する状態に保たれる。
【0028】この後、図1C(a)に示すように、リソ
グラフィによって、層間絶縁膜102上に塗布したフォ
トレジスト113にコンタクト孔用開口110を形成す
る。開口110はその一部が埋め込まれた配線層107
に重なっている。そして、層間絶縁膜102をRIEに
よりエッチングして、図1C(b)に示すように基板1
01に達するコンタクト孔111を開ける。その後、レ
ジスト113を除去する。
【0029】ここで、コンタクト孔形成のRIE条件
は、シリコン窒化膜を殆どエッチングしないように設定
される。これにより、コンタクト孔111はその配線層
107側の端部が、配線層107の上部を覆うキャップ
層109の側方に突き出た端部に一致した状態となる。
即ち、コンタクト孔111は、その側面がキャップ層1
09により規定されて、配線層107に自己整合され
る。
【0030】次いで、タングステン等の導電膜を堆積
し、CMP処理を行って、図1C(c)に示すように、
コンタクト孔111内にコンタクトプラグ112を埋め
込む。このときCMP処理は、層間絶縁膜102及びキ
ャップ層109がストッパとなる条件で行うことによ
り、表面を平坦化してコンタクトプラグ112を埋め込
むことができる。ここで、導電膜はコンタクト孔111
内に完全に埋め込まれなくてもよく、CVD法やスパッ
タ法によりコンタクト孔111の側面及び底面のみに形
成してもよい。また導電膜とコンタクト孔111の側面
との間に側壁絶縁膜を形成してもよい。
【0031】この実施の形態において、コンタクトプラ
グ112は、基板101に形成されたMOSトランジス
タ等の端子層を、層間絶縁膜102上に形成される素子
や配線に接続するための接続導体として用いられる。具
体的にCOB型DRAMセルアレイに適用した場合に
は、埋め込み配線層107がビット線として、またコン
タクトプラグ112は、層間絶縁膜102上に積層され
るキャパシタの端子電極(蓄積ノード)を基板101に
形成されたMOSトランジスタのソース又はドレイン拡
散層に接続する接続導体として用いられる。但し、接続
導体としてではなく、配線であってもよい。
【0032】この実施の形態によると、層間絶縁膜10
2に埋め込まれる配線層107はその上部のみがシリコ
ン窒化膜108,105からなるキャップ層109で覆
われた形になる。そして、この配線層107に自己整合
的にコンタクト孔111を開口する際には、配線層10
7の上部側方に張り出したシリコン窒化膜105部分に
よりコンタクト孔111の端部が規定される。配線層1
07とコンタクトプラグ112の間の寄生容量として効
く破線Aで囲んだ部分は、層間絶縁膜102即ちシリコ
ン酸化膜である。従って、従来のように配線層の側面全
体にシリコン窒化膜を形成した場合に比べて、配線層1
07とコンタクトプラグ112の間の寄生容量を小さく
抑えることができる。これにより、回路動作速度の向上
やノイズマージンの向上が図られる。
【0033】[実施の形態2]図2A〜図2Cは、実施
の形態2の半導体装置のダマシーン法による埋め込み配
線とこれに隣接するコンタクトプラグの部分に着目した
製造工程を示している。先の実施の形態1と同様に、シ
リコン基板201にはMOSトランジスタ等の素子(図
示しない)が形成され、この上にCVDによるシリコン
酸化膜からなる層間絶縁膜202が形成されている。層
間絶縁膜202の表面は平坦化されている。
【0034】層間絶縁膜202の上に、図2A(a)に
示すように、第1の被膜として多結晶シリコン膜203
をCVD法により堆積する。そして、リソグラフィとR
IEにより多結晶シリコン膜203の配線層形成領域を
エッチングし、更に層間絶縁膜202を浅くエッチング
して、図2A(b)に示すように、第1の溝204を形
成する。この後、層間絶縁膜202上に第2の被膜とし
て多結晶シリコン膜205を薄く堆積し、これをRIE
によりエッチングして、図2A(c)に示すように溝2
04の側壁に残置させる。
【0035】続いて、多結晶シリコン膜203及び20
5をマスクとして層間絶縁膜202をエッチングするこ
とにより、図2B(a)に示すように、第1の溝204
の底部に、配線埋め込み用の第2の溝206を形成す
る。そして、タングステン等の導電膜を堆積し、CDE
等によりエッチバックすることにより、図2B(b)に
示すように溝206に配線層207を埋め込む。この実
施の形態では、配線層207の埋め込み深さは、その表
面が第1の溝204の底部より低くなるようにする。但
し、配線層207の埋め込み深さは層間絶縁膜202の
上面より低ければよい。
【0036】その後、多結晶シリコン膜203,205
をCDE法によりエッチング除去して、図2B(c)の
構造を得る。このとき、CDEの条件は、層間絶縁膜2
02及び配線層207に対して大きな選択比をとれる条
件を用いる。これにより、配線層207の上部には、溝
204と206の幅の違いを反映して、ステップ的に広
がるT字型の開口が形成される。
【0037】次に、シリコン窒化膜208を堆積し、層
間絶縁膜202がストッパとなる条件でCMP処理し
て、層間絶縁膜202が露出するまで、シリコン窒化膜
208を除去する。これにより、図2B(d)に示すよ
うに、配線層207は、シリコン窒化膜208により蓋
されて平坦化された状態で層間絶縁膜202内に埋め込
まれる。シリコン窒化膜208により形成されたキャッ
プ層は、結果的に先の実施の形態1と同様に、その上部
が配線層207の側方に張り出した“T”字型となる。
【0038】この後、図2C(a)に示すように、第2
の層間絶縁膜209としてCVDによるシリコン酸化膜
を堆積する。そして層間絶縁膜209上に塗布したフォ
トレジスト210にリソグラフィによりコンタクト孔用
開口211を形成する。開口211はその一部が埋め込
まれた配線層207上のシリコン窒化膜208に重なっ
ている。そして、層間絶縁膜209,202をRIEに
よりエッチングして、図2C(b)に示すように基板2
01に達するコンタクト孔212を開ける。その後、レ
ジスト210を除去する。
【0039】ここでのコンタクト孔形成のRIE条件
も、シリコン窒化膜を殆どエッチングしないように設定
される。これにより、コンタクト孔212はその配線層
207側の端部が、配線層207の上部を覆うキャップ
層としてのシリコン窒化膜208の側方に突き出た端部
に一致した状態となり、コンタクト孔212は配線層2
07に自己整合される。
【0040】次いで、先の実施の形態1と同様に、タン
グステン等の導電膜を堆積し、CMP処理を行って、図
2C(c)に示すように、コンタクト孔212内にコン
タクトプラグ213を埋め込む。このときCMP処理
は、層間絶縁膜209がストッパとなる条件で行うこと
により、表面を平坦化してコンタクトプラグ213を埋
め込むことができる。ここで、導電膜はコンタクト孔2
12内に完全に埋め込まれなくてもよく、CVD法やス
パッタ法によりコンタクト孔212の側面及び底面のみ
に形成してもよい。また導電膜とコンタクト孔212の
側面との間に側壁絶縁膜を形成してもよい。
【0041】この実施の形態2においても、コンタクト
プラグ213は、基板201に形成されたMOSトラン
ジスタ等の端子層を、層間絶縁膜202上に形成される
素子や配線に接続するための接続導体として用いられ
る。具体的にCOB型DRAMセルアレイに適用した場
合には、埋め込み配線層207がビット線として、また
コンタクトプラグ213は、層間絶縁膜202上に積層
されるキャパシタの端子電極(蓄積ノード)を基板20
1に形成されたMOSトランジスタのソース又はドレイ
ン拡散層に接続する接続導体として用いられる。但し、
接続導体としてではなく、配線であってもよい。
【0042】この実施の形態2によっても、先の実施の
形態1と同様にコンタクトプラグ213は配線層207
に自己整合され、またコンタクトプラグ213と配線層
207の間の寄生容量は小さく抑えられる。更にこの実
施の形態2では、先の実施の形態1では得られない次の
ような効果が得られる。
【0043】第1に、配線層207の上部にキャップ層
となるシリコン窒化膜208を堆積する工程での埋め込
み特性がよくなる。これは、図2B(c)の工程で、配
線層207の上には、上端部で配線層の207の幅より
広がるT字型の開口が形成され、膜堆積のアスペクト比
が先の実施の形態1に比べて低くなるからである。アス
ペクト比が高い場合には、段差被覆性の優れた方法、例
えば減圧CVD法(LPCVD法)等によりシリコン窒
化膜堆積を行うことが必要であるが、この実施の形態2
の場合には段差被覆性を考慮することなく、従ってプラ
ズマCVD法(PECVD法)によりシリコン窒化膜堆
積が可能となる。そして、PECVD法を用いると、L
PCVD法に比べて低温での膜堆積が可能であるから、
既に形成されている素子の特性劣化を防止することがで
きる。
【0044】第2に、溝加工から配線埋め込みまでの工
程で用いる第1,第2の被膜203,205は、キャッ
プ層としては残されず、これらに絶縁膜、導電膜に拘わ
らず層間絶縁膜とは異種材料である任意の材料膜を選択
できるため、プロセスマージンを高いものとすることが
できる。具体的に実施の形態2では、これらの第1,第
2の被膜203,205として多結晶シリコンを用いて
いるが、例えば、アモルファスシリコン膜等を用いるこ
ともできる。これらの多結晶シリコン膜或いはアモルフ
ァスシリコン膜は、層間絶縁膜であるシリコン酸化膜の
RIE工程では、シリコン窒化膜に対してよりも、選択
比を上げることが容易である。
【0045】同様のことは、図2B(b)の配線層20
7のエッチバック工程や、図2B(c)の多結晶シリコ
ン膜203,205の除去工程についても言える。即
ち、図2B(b)の配線層207のエッチバック工程で
は、多結晶シリコン膜203,205に対して大きなエ
ッチング選択比を持つ条件を設定し、図2B(c)の多
結晶シリコン膜203,205の除去工程では、層間絶
縁膜202及び配線層207に対して大きなエッチング
選択比を持つ条件を設定することができる。
【0046】[実施の形態3]図3A及び図3Bは、実
施の形態3の半導体装置のダマシーン法による埋め込み
配線とこれに隣接するコンタクトプラグの部分に着目し
た製造工程を示している。先の各実施の形態と同様に、
シリコン基板301にはMOSトランジスタ等の素子
(図示しない)が形成され、この上にCVDによるシリ
コン酸化膜からなる層間絶縁膜302が形成されてい
る。層間絶縁膜302の表面は平坦化されている。
【0047】図3A(a)に示すように、層間絶縁膜3
02にリソグラフィとRIEにより配線溝303をパタ
ーン形成する。タングステン等の導電膜を堆積し、CD
E法によりエッチバックすることにより、図3A(b)
に示すように配線溝303の途中の深さまで、配線層3
04を埋め込み形成する。
【0048】次いで、CDE法等の等方性エッチングに
より層間絶縁膜302をエッチングすることにより、図
3A(c)に示すように、埋め込まれた配線層304の
上端部の側方を開放する。そして、絶縁膜として例えば
シリコン窒化膜305を堆積し、層間絶縁膜302をス
トッパとしてCMP処理を行って、図3A(d)に示す
ように、シリコン窒化膜305を配線層304の上部に
平坦に埋め込む。シリコン窒化膜305は、一部側面を
含んで配線層304の上部を覆い、側方に張り出した
“逆U”字型のキャップ層となる。配線層304の側面
の主要部は層間絶縁膜302に接した状態となる。
【0049】次に、図3B(a)に示すように、層間絶
縁膜302上に塗布したフォトレジスト307にリソグ
ラフィによりコンタクト孔用開口308を形成する。開
口308はその一部が埋め込まれた配線層304上のシ
リコン窒化膜305に重なっている。そして、層間絶縁
膜302をRIEによりエッチングして、図3B(b)
に示すように基板301に達するコンタクト孔309を
開ける。その後、レジスト307を除去する。
【0050】ここでのコンタクト孔形成のRIE条件
も、シリコン窒化膜を殆どエッチングしないように設定
される。これにより、コンタクト孔309はその配線層
304側の端部が、配線層304の上部を覆うキャップ
層としてのシリコン窒化膜305の側方に突き出た端部
に一致した状態となり、コンタクト孔309は配線層3
04に自己整合される。
【0051】次いで、タングステン等の導電膜を堆積
し、CMP処理を行って、図3B(c)に示すように、
コンタクト孔309内にコンタクトプラグ310を埋め
込む。このときCMP処理は、層間絶縁膜302,及び
シリコン窒化膜305がストッパとなる条件で行うこと
により、表面を平坦化してコンタクトプラグ310を埋
め込むことができる。ここで、導電膜はコンタクト孔3
09内に完全に埋め込まれなくてもよく、CVD法やス
パッタ法によりコンタクト孔309の側面及び底面のみ
に形成してもよい。また導電膜とコンタクト孔309の
側面との間に側壁絶縁膜を形成してもよい。
【0052】この実施の形態3においても、コンタクト
プラグ310は、基板301に形成されたMOSトラン
ジスタ等の端子層を、層間絶縁膜302上に形成される
素子や配線に接続するための接続導体として用いられ
る。具体的にCOB型DRAMに適用した場合には、埋
め込み配線層304がビット線として、またコンタクト
プラグ310は、層間絶縁膜302上に積層されるキャ
パシタの端子電極(蓄積ノード)を基板301に形成さ
れたMOSトランジスタのソース又はドレイン拡散層に
接続する接続導体として用いられる。但し、接続導体と
してではなく、配線であってもよい。
【0053】この実施の形態3では、先の実施の形態
1,2に比べて、工程が簡単になるという効果が得られ
る。即ちこの実施の形態では、配線層304を埋め込ん
だ後、等方的エッチングにより配線層304の上部にあ
る層間絶縁膜302を後退させることにより、シリコン
窒化膜305が配線層304の上部を覆ってかつ側方に
突き出た状態を形成している。従って、実施の形態1,
2における、キャップ層の張り出し部を形成するための
側壁絶縁膜の堆積及びエッチング工程が省略される。
【0054】図3A(c)の等方的エッチバックの工程
で、CDEの条件を配線層304が殆どエッチングされ
ないように設定することにより、図示のように配線層3
04を覆うキャップ層は、“逆U”字型となって、等方
的エッチバックのエッチング量で決まる幅だけ、側方に
突き出た部分を持つことになる。この場合、実施の形態
1,2と異なり、配線層304とコンタクトプラグ31
0がシリコン窒化膜305を挟んで対向する部分が生じ
る。
【0055】但し、図3A(c)の等方的エッチバック
の工程で、CDEの条件を配線層304が同時にエッチ
ングされるように設定することもできる。この場合に
は、シリコン窒化膜305からなるキャップ層の断面形
状は、“T”字型、或いは“一”字型となる。この様に
すると、配線層304とコンタクトプラグ310がシリ
コン窒化膜305を挟んで対向する部分がなくなり、寄
生容量低減にとって好ましい。
【0056】[実施の形態4]次に、この発明を具体的
にCOB型DRAMに適用した実施の形態を説明する。
図4(a)(b)はこの実施の形態4により形成される
DRAMセルアレイ領域の模式的なレイアウトと、その
一つの素子形成領域401に沿ったA−A′断面であ
る。シリコン基板501の素子分離絶縁膜502を形成
することにより、図4(a)に示すようなパターンの素
子形成領域401が配列形成される。各素子形成領域4
01に、通常の工程に従って、図4(b)に示すよう
に、ゲート電極404、ソース,ドレイン拡散層40
2,403をも持つMOSトランジスタMQが形成され
る。ゲート電極404は、ワード線WLとして一方向に
連続的に配設される。
【0057】MOSトランジスタMQが形成された基板
上に層間絶縁膜503が形成され、これに拡散層402
にコンタクトするビット線(BL)511が埋め込み形
成される。層間絶縁膜503にはまた、拡散層403に
コンタクトするように、ビット線511と自己整合され
たコンタクトプラグ515が埋め込み形成される。そし
て、層間絶縁膜503上に更に層間絶縁膜516が堆積
され、この層間絶縁膜516に、コンタクトプラグ51
5に接続される端子電極(蓄積ノード)を持つキャパシ
タMCが形成されることになる。
【0058】図5A〜図5Eは、この実施の形態4のD
RAMにおける、ビット線511とこれに自己整合され
るキャパシタMC用のコンタクトプラグ515の部分に
着目した製造工程を、図4(a)のB−B′断面につい
て示す。但し、ビット線コンタクト部を示す図5A
(b)及び図5E(b)については、図4(a)のC−
C′断面である。
【0059】図5A(a)に示すように、MOSトラン
ジスタMQを覆う層間絶縁膜503に、第1のシリコン
窒化膜504を堆積する。このシリコン窒化膜504
に、リソグラフィとRIEによりビット線コンタクト用
開口をパターン形成して、図5A(b)に示すように、
ビット線コンタクト孔505を形成する。次いで、シリ
コン窒化膜504に、リソグラフィとRIEにより、図
5A(c)に示すように、ビット線コンタクト孔505
を内部に含んだビット線配線パターンの開口を形成す
る。このとき同時に、層間絶縁膜503にも浅い溝50
6を加工する。
【0060】次いで、第2のシリコン窒化膜507を堆
積し、これをRIEによりエッチングして、図5B
(a)に示すように溝506の側壁に残置させる。続い
て、シリコン窒化膜504及び507をマスクとして層
間絶縁膜503をエッチングすることにより、図5B
(b)に示すように、ビット線埋め込み用の溝508を
形成する。次に、ビット線用のコンタクト孔505及び
配線溝508の内壁に、図5B(c)に示すように、極
薄の絶縁膜としてシリコン窒化膜509を形成する。具
体的にこのシリコン窒化膜509の形成法としては、窒
化雰囲気中でのRTA(Rapid Thermal Anneal)を用い
る。或いは、このシリコン窒化膜509に代わり、LP
CVD法により堆積したシリコン窒化酸化膜を用いるこ
ともできる。
【0061】次に、図5C(a)に示すように、配線溝
508及びコンタクト孔505内にバリアメタル510
を介してビット線511を埋め込み形成する。この工程
は、バリアメタルとして例えばチタン膜/チタン窒化膜
の積層膜、及びビット線となるタングステン膜を積層形
成した後、CDE等によりこれらをエッチバックすれば
よい。
【0062】次に、第3のシリコン窒化膜512を堆積
し、層間絶縁膜503がストッパとなる条件でCMP処
理して、層間絶縁膜503が露出するまで、第1,第2
及び第3のシリコン窒化膜504,507,502を除
去する。これにより、図5C(b)に示すように、ビッ
ト線511は、シリコン窒化膜512,507により形
成されたキャップ層530に覆われた状態で層間絶縁膜
503内に埋め込まれる。シリコン窒化膜512,50
7によるキャップ層530は、その断面形状がビット線
511の側方に上部が張り出した“T”字型となる。
【0063】この後、図5C(c)に示すように、リソ
グラフィとRIEによって、ビット線BLに挟まれたキ
ャパシタMCの形成領域の層間絶縁膜503に、基板5
01に達するキャパシタ用のコンタクト孔513を開け
る。このとき、コンタクト孔形成のRIE条件を、シリ
コン窒化膜を殆どエッチングしないように設定すること
により、コンタクト孔513はビット線511側の端部
が、ビット線511の上部を覆うキャップ層530の端
部に一致した状態となる。即ち、コンタクト孔513は
ビット線511に自己整合される。
【0064】次いで、図5D(a)に示すように、ビッ
ト線511の埋め込みと同様の工程で、コンタクト孔5
13内にバリアメタル514を介してコンタクトプラグ
515を埋め込む。具体的に、バリアメタルとしてチタ
ン膜/チタン窒化膜の積層膜、コンタクトプラグ材とし
てタングステン膜を順次堆積し、これらをCMP処理し
て、平坦に埋め込む。このときのCMP処理も、層間絶
縁膜503及びシリコン窒化膜512,507からなる
キャップ層530がストッパとなる条件で行う。
【0065】次に、図5D(b)に示すように、第2の
層間絶縁膜516を堆積し、リソグラフィとRIEによ
り、層間絶縁膜516のキャパシタMC形成部分に孔5
17を形成する。続いて、図5D(c)に示すように、
各孔517の内壁にキャパシタMCの一方の端子電極
(蓄積ノード電極)518を形成する。具体的には、R
u等の蓄積ノード電極材料を堆積し、層間絶縁膜516
をストッパとするCMP処理により層間絶縁膜516上
の電極材料膜を除去して、キャパシタMC毎に分離され
た端子電極518を形成する。
【0066】次に、図5E(a)に示すように、キャパ
シタ絶縁膜519と上部端子電極(セルプレート)52
0を堆積して、メモリセルを完成する。キャパシタ絶縁
膜519は例えば、(Ba,Sr)TiO3であり、上
部端子電極519はSrRuO3である。このとき、図
5E(a)とは半ピッチずれたビット線コンタクト部の
断面、即ち図4(a)のC−C′断面は、図5E(b)
のようになる。
【0067】この実施の形態によると、図5B(c)に
示すように、ビット線埋め込み用溝508の内壁に極薄
のシリコン窒化膜(又は窒化酸化膜)509を形成する
ことにより、埋め込まれるビット線511の側面が極薄
シリコン窒化膜で保護され、これに自己整合的に形成さ
れるコンタクトプラグ515の間の絶縁性を高めること
ができる。これは、DRAMの微細化にとって重要な意
味を持つ。
【0068】即ち、素子及び配線の微細化が進み、コン
タクト孔の径が小さくなるにつれて、コンタクトプラグ
515の下地配線(実施の形態の場合、拡散層)との間
の接触抵抗を下げることはますます重要になる。そのた
めは、上述のようにチタン等の高融点金属膜をバリアメ
タルとして介在させることが有効であり、既に実用され
ている。しかし、チタン等のバリアメタルは、アニール
するとシリコン酸化膜を還元・分解して、導電性のシリ
サイドを形成する性質がある。従って、埋め込まれるコ
ンタクトプラグ515とビット線511の間の絶縁膜
(シリコン酸化膜)が薄膜化したとき、上述のシリサイ
ド反応が起こると、コンタクトプラグ515とビット線
511の短絡事故の原因となる。この実施の形態の場
合、ビット線埋め込み用溝508の内壁に極薄のシリコ
ン窒化膜(又は窒化酸化膜)509を形成することによ
り、シリサイド反応を防止して、高い電気的絶縁性を確
保することが可能となる。
【0069】またこの実施の形態の場合、図5E(b)
の断面から明らかなように、ビット線511の側面は、
極薄シリコン窒化膜を無視すれば、ほぼ全面的に層間絶
縁膜503に接するの対し、ビット線のコンタクト孔5
05の部分については、第2のシリコン窒化膜507が
内壁に残される。これは、コンタクト孔505の内壁に
バリアメタル510を堆積する前にフッ酸(HF)処理
を行う際に、コンタクト孔505での層間絶縁膜503
の後退を防止する上で意味がある。このフッ酸処理は、
コンタクト孔505の底部に形成される自然酸化膜を除
去して、低抵抗接触を得るために通常必要とされるもの
である。
【0070】[実施の形態5]図6A〜図6Dはこの発
明をDRAMに適用した別の実施の形態5の製造工程を
示す。各製造工程断面は、先の実施の形態4と同様に、
図4(a)のレイアウトにおけるB−B′での断面であ
り、但しビット線コンタクト部を示す図6A(b)及び
図6D(c)については、図4(a)のC−C′断面で
ある。
【0071】シリコン基板601の素子分離絶縁膜60
2で囲まれた素子形成領域には、実施の形態4と同様に
してMOSトランジスタが配列形成され、その上に層間
絶縁膜603が形成される。この層間絶縁膜603上
に、図6A(a)に示すように、第1の多結晶シリコン
膜604を堆積する。この多結晶シリコン膜604に、
リソグラフィとRIEによりビット線コンタクト用開口
をパターン形成して、図6A(b)に示すように、ビッ
ト線コンタクト孔605を形成する。次いで、多結晶シ
リコン膜604に、リソグラフィとRIEにより、図6
A(c)に示すように、ビット線コンタクト孔605を
内部に含んだビット線配線パターンの開口を形成する。
このとき同時に、層間絶縁膜603にも浅い溝606を
加工する。
【0072】次いで、第2の多結晶シリコン膜607を
堆積し、これをRIEによりエッチングして、図6B
(a)に示すように溝606の側壁に残置させる。続い
て、多結晶シリコン膜504及び607をマスクとして
層間絶縁膜503をエッチングすることにより、図6B
(b)に示すように、ビット線埋め込み用の溝608を
形成する。次に、多結晶シリコン膜604,607を除
去した後、ビット線用のコンタクト孔605及び配線溝
608の内壁に、図6B(c)に示すように、極薄の保
護絶縁膜としてシリコン窒化膜609を形成する。具体
的にこのシリコン窒化膜609の形成法としては、実施
の形態4と同様に、窒化雰囲気中でのRTA(Rapid Th
ermal Anneal)を用いる。或いは、このシリコン窒化膜
609に代わり、LPCVD法により堆積したシリコン
窒化酸化膜を用いることもできる。
【0073】次に、図6C(a)に示すように、配線溝
608及びコンタクト孔605内にバリアメタル610
を介してビット線611を埋め込み形成する。この工程
は、バリアメタルとして例えばチタン膜/チタン窒化膜
の積層膜、及びビット線となるタングステン膜を積層形
成した後、CDE等によりこれらをエッチバックすれば
よい。
【0074】次に、シリコン窒化膜612を堆積し、層
間絶縁膜603がストッパとなる条件でCMP処理し
て、層間絶縁膜603が露出するまで、シリコン窒化膜
612を除去する。これにより、図6C(b)に示すよ
うに、ビット線611は、シリコン窒化膜612により
形成されたキャップ層で覆われて平坦化された状態で層
間絶縁膜603内に埋め込まれる。シリコン窒化膜61
2によるキャップ層は、その上部がビット線611の側
方に張り出した“T”字型となる。
【0075】この後、図6C(c)に示すように、リソ
グラフィとRIEによって、ビット線BLに挟まれたキ
ャパシタMCの形成領域の層間絶縁膜603に、基板6
01に達するキャパシタのコンタクト兼埋め込み用の孔
613を開ける。このとき、孔613形成のRIE条件
を、シリコン窒化膜を殆どエッチングしないように設定
することにより、孔613はビット線611側の端部
が、ビット線611の上部を覆うキャップ層としてのシ
リコン窒化膜612のうち側方に突き出た端部に一致し
た状態となる。即ち、キャパシタ用の孔613はビット
線511に自己整合される。
【0076】次いで、図6D(a)に示すように、孔6
13の内壁に沿ってキャパシタの下部電極(蓄積ノー
ド)614を埋め込む。具体的に、SrRuO3等の端
子電極材を堆積し、これらをCMP処理して、それぞれ
の孔613内に中空部を保つ状態で下部電極614を形
成する。このときのCMP処理も、層間絶縁膜603及
びシリコン窒化膜612がストッパとなる条件で行う。
次に、図6D(b)に示すように、下部電極614の内
壁に沿ってキャパシタ絶縁膜615と上部電極(セルプ
レート)616を堆積して、メモリセルを完成する。キ
ャパシタ絶縁膜615は例えば、(Ba,Sr)TiO
3であり、上部電極616はSrRuO3である。このと
き、図6D(b)とは半ピッチずれたビット線コンタク
ト部の断面、即ち図4(a)のC−C′断面は、図6D
(c)のようになる。
【0077】この実施の形態5においては、先の実施の
形態4においてキャパシタ用のコンタクトプラグ埋め込
み用として形成した孔613をそのままキャパシタの埋
め込み用として用いて、キャパシタの下部電極614を
ダイレクトに基板拡散層をコンタクトさせている。従っ
て、リソグラフィを始めとしてプロセスが大幅に削減さ
れる。しかも先の実施の形態4と同様にビット線611
の埋め込み用溝の側壁に極薄シリコン窒化膜を形成する
ことにより、ビット線とキャパシタ電極の間の電気的絶
縁を十分にとることができる。但し、実施の形態4と同
様に、孔613をキャパシタ用のコンタクトプラグ埋め
込み用として用い、その上方にキャパシタを形成しても
よい。
【0078】また、DRAM動作の高信頼性のために
は、大きなキャパシタ容量を確保することが望ましい
が、この実施の形態の場合そのためには、キャパシタ用
の溝613を深くすること、言い換えれば層間絶縁膜6
03の膜厚を厚くすることが有効である。そして、層間
絶縁膜603を厚くすれば、図6A(b)に示すコンタ
クト孔605等のエッチング工程で深いエッチングが必
要になるが、実施の形態2で説明したように、マスクと
なる多結晶シリコン膜と層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
の間で大きなエッング選択比を選ぶことができるから、
深い溝の加工も容易である。
【0079】更に、図6D(c)の断面と先の実施の形
態の図5E(b)の断面を比較して明らかなように、こ
の実施の形態5の場合、ビット線のコンタクトプラグ部
の側壁にシリコン窒化膜が残らない。これは、ビット線
のコンタクトプラグ部の低抵抗化にとって好ましい。こ
のビット線コンタクトプラグ部の低抵抗化により、DR
AMの動作速度向上が図られる。
【0080】なお実施の形態4で説明したコンタクト孔
のHF処理による後退の問題は、側壁に形成する極薄シ
リコン窒化膜又は窒化酸化膜により回避される。或い
は、HF処理に代わって、異方性ドライクリーニング法
を用いることによっても、コンタクト孔側壁の後退を抑
えることができる。
【0081】[実施の形態6]図7は、この発明をCO
B型DRAMに適用した実施の形態6のメモリセルアレ
イ要部の断面図である。シリコン基板701の素子分離
絶縁膜702で囲まれた領域に、ゲート絶縁膜703を
介してゲート電極704が形成され、ソース,ドレイン
拡散層706が形成されている。この実施の形態6で
は、ワード線となるゲート電極704の形成法としてダ
マシーン法を用いている。ゲート電極704の上部は側
方に張り出した形のシリコン窒化膜からなるキャップ層
705で覆われている。ダマシーン法によるゲート電極
704の形成工程は、後述する。
【0082】層間絶縁膜707に埋め込み形成されるビ
ット線708のコンタクトプラグ709は、ゲート電極
704に自己整合させて形成している。具体的にコンタ
クトプラグ709は、ゲート電極704を覆って側方に
張り出した形のキャップ層705により側面が規定され
た孔720に埋め込まれている。ビット線708の上部
はシリコン窒化膜710で覆われる。この様にビット線
708が埋め込まれた層間絶縁膜707上に第2の層間
絶縁膜711が堆積されている。この層間絶縁膜711
にキャパシタ用溝が加工され、その溝を利用して、キャ
パシタの下部電極(蓄積ノード)712、キャパシタ絶
縁膜713及び上部電極(セルプレート)714からな
るキャパシタが形成される。
【0083】図の断面位置とは異なる断面位置で、キャ
パシタの下部電極713は先の実施の形態4,5と同様
にしてコンタクトプラグを介して基板拡散層に接続され
るが、その部分の構造は図示しない。ダマシーン法を利
用したゲート電極形成法については、先に本出願人によ
る提案がある(特願平9−186192号)。この提案
を基本としたこの実施の形態でのゲート電極704の形
成工程を、以下に図8A及び図8Bを参照して具体的に
説明する。
【0084】シリコン基板701にゲート絶縁膜703
を介して不純物がドープされた多結晶シリコン膜を堆積
し、これをリソグラフィとRIEによりパターニングし
て、ゲート電極704の一部となる下部ゲート電極80
1を形成する(図8A(a))。次いで、下部ゲート電
極801をマスクとしてイオン注入を行って、ソース、
ドレイン拡散層706を形成する(図8A(b))。イ
オン注入後は、イオン注入及びRIEによるダメージを
回復させるため、後酸化を行って下部ゲート電極801
の表面にシリコン酸化膜802を形成する(図8A
(b))。
【0085】次に、シリコン酸化膜803を堆積し、C
MP処理を行って下部ゲート電極801が露出した状態
に平坦化する(図8A(c))。シリコン酸化膜803
は、層間絶縁膜707の一部となる。次いで、RIE法
或いは等方的なCDE法を用いて、下部ゲート電極80
1を所定厚みエッチングする(図8A(d)。この後、
タングステン膜を堆積し、これをCMPによりタングス
テン膜を研磨して下部ゲート電極801の上に積層され
た上部ゲート電極804を形成する。実際には、平坦に
タングステン膜を埋め込んだ後、更にエッチングを行っ
て、図示のように上部ゲート電極804は、その表面が
周囲のシリコン酸化膜802,803より低い状態にな
るように埋め込まれる(図8B(a))。
【0086】なお図では省略しているが、実際には、タ
ングステンによる上部電極804を埋め込み形成するた
めに、前処理としてバリアメタルを形成する工程が入
る。このバリアメタルは、多結晶シリコン膜からなる下
部ゲート電極801とタングステンからなる上部電極8
04の反応を防止して低抵抗ゲート電極を得るために重
要である。具体的にバリアメタル形成工程は、タングス
テン膜堆積の前にチタン膜を堆積し、熱処理して下部電
極801と反応させてチタンシリサイド膜を形成し、未
反応のチタン膜を除去する、というものである。
【0087】この後、実施の形態3と同じ方法により、
積層ゲート電極の上部に絶縁性蓋であるキャップ層を形
成する。具体的には、ゲート電極周囲のシリコン酸化膜
802,803を等方的エッチングにより一部エッチン
グする(図8B(b))。そして、シリコン窒化膜を堆
積し、これをエッチバックして、キャップ層705とし
てゲート電極上に残す(図8B(c))。
【0088】以上のようにダマシーン法によりゲート電
極を形成した後、更に層間絶縁膜を堆積し、図7に示す
ように、ダマシーン法によりビット線708を埋め込み
形成する。ビット線708のコンタクトプラグ709
は、ゲート電極704の上部に形成された絶縁性蓋であ
るキャップ層705により規定された孔720に埋め込
まれて、ゲート電極704と自己整合される。またコン
タクトプラグ709はキャップ層705によりゲート電
極704と電気的に絶縁される。
【0089】図8A及び図8Bでは、実施の形態3の手
法によりゲート電極704を覆うキャップ層705を形
成したが、このゲート電極704の埋め込みとキャップ
層705に形成について、実施の形態1,2の手法を適
用することも可能である。
【0090】図9は、この発明において層間絶縁膜90
1に埋め込まれる配線層902と、この配線層902の
上部に形成される絶縁性蓋としてのキャップ層903、
及び配線層902に自己整合されて形成されるコンタク
ト孔904の関係を、上記各実施の形態で得られる形状
を含めて、まとめて示している。埋め込まれる配線層9
02のエッチバック量の多少やエッチングプロセスの選
択により、キャップ層903の断面は、“T”字型、
“一”字型、“逆U”字型等の種々の形状をとり得る。
【0091】例えば、実施の形態1の図1B(b)の工
程で、配線層107の表面位置がシリコン窒化膜107
の底部より高くなる状態に配線層107を埋め込んだ場
合には、図9(a)の“T”字型ではなく、図9(c)
の“逆U”字型に近い断面形状となる。また図9(d)
に示すように、キャップ層903にテーパを付けること
も可能である。即ちこの発明におけるキャップ層は、層
間絶縁膜より誘電率の高い絶縁膜により形成されるが、
配線層902の側面を完全に覆うことはなく、配線層の
上部に配線層の側方に鍔状、或いは庇状に張り出す形で
形成されればよい。
【0092】またこの発明は、DRAMに限らず、一般
にダマシーン法により形成される配線とこれに自己整合
されるコンタクトを持つ各種半導体装置に適用可能であ
る。
【0093】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、層
間絶縁膜にダマシーン法により配線層を埋め込み、この
配線層に自己整合的にコンタクトを形成する際に、層間
絶縁膜より誘電率の高い絶縁膜によるキャップ層を配線
層上部にその側方に張り出した形に形成することによ
り、配線層とコンタクトの間の電気的絶縁を確実に保ち
ながら、寄生容量の増大を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】この発明の実施の形態1による半導体装置の
埋め込み配線層とコンタクトの製造工程を示す。
【図1B】同実施の形態1の後続する製造工程を示す。
【図1C】同実施の形態1の後続する製造工程を示す。
【図2A】この発明の実施の形態2による半導体装置の
埋め込み配線層と自己整合コンタクトの製造工程を示
す。
【図2B】同実施の形態2の後続する製造工程を示す。
【図2C】同実施の形態2の後続する製造工程を示す。
【図3A】この発明の実施の形態3による半導体装置の
埋め込み配線層と自己整合コンタクトの製造工程を示
す。
【図3B】同実施の形態2の後続する製造工程を示す。
【図4】この発明の実施の形態4によるDRAMのメモ
リセルアレイの模式的レイアウトとそのA−A′断面を
示す。
【図5A】同実施の形態4の埋め込みビット線と自己整
合コンタクトの製造工程を示す。
【図5B】同実施の形態の後続する製造工程を示す。
【図5C】同実施の形態の後続する製造工程示す。
【図5D】同実施の形態の後続する製造工程を示す。
【図5E】同実施の形態の後続する製造工程を示す。
【図6A】この発明の実施の形態5によるDRAMの埋
め込みビット線と自己整合コンタクトの製造工程を示
す。
【図6B】同実施の形態の後続する製造工程を示す。
【図6C】同実施の形態の後続する製造工程示す。
【図6D】同実施の形態の後続する製造工程を示す。
【図7】この発明の実施の形態6によるDRAMの要部
断面構造を示す。
【図8A】同実施の形態6による埋め込みゲートの製造
工程を示す。
【図8B】同実施の形態の後続する製造工程を示す。
【図9】この発明による埋め込み配線層の絶縁性蓋の形
状例を示す。
【図10A】従来の半導体装置の埋め込み配線層と自己
整合コンタクトの製造工程を示す。
【図10B】同従来例の後続する製造工程を示す。
【符号の説明】
101…シリコン基板、102…層間絶縁膜(シリコン
酸化膜)、103…第1のシリコン窒化膜、104…
溝、105…第2のシリコン窒化膜、106…配線溝、
107…配線層、108…第3のシリコン窒化膜、10
9…キャップ層(シリコン窒化膜)、111…コンタク
ト孔、112…コンタクトプラグ、201…シリコン基
板、202…層間絶縁膜、203…第1の多結晶シリコ
ン膜、204…溝、205…第2の多結晶シリコン膜、
206…溝、207…配線層、208…シリコン窒化膜
(キャップ層)、212…コンタクト孔、213…コン
タクトプラグ、301…シリコン基板、302…層間絶
縁膜、303…溝、304…配線層、305…シリコン
窒化膜(キャップ層)、309…コンタクト孔、310
…コンタクトプラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/768 H01L 21/28 H01L 21/8242 H01L 27/108 H01L 29/78

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 この半導体基板に形成された層間絶縁膜と、 この層間絶縁膜に埋め込まれた配線層と、 この配線層の上面を覆って且つ上部が配線層の側方に張
    り出した形に形成された、前記層間絶縁膜とは異種の絶
    縁材料からなるキャップ層と、 前記層間絶縁膜の前記配線層に隣接する位置に前記キャ
    ップ層により規定された側面をもって形成されたコンタ
    クト孔に形成された導体層と、 を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記導体層は、前記層間絶縁膜上に形成
    される素子又は配線を前記半導体基板に接続するコンタ
    クトプラグであることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記導体層は、前記層間絶縁膜に前記キ
    ャップ層により規定された側面をもって形成された孔に
    形成されたコンタクトプラグであり、前記層間絶縁膜上
    に形成される素子又は配線を前記半導体基板に接続する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記導体層は、前記層間絶縁膜上に形成
    される素子を前記半導体基板に接続するコンタクトプラ
    グを兼ねた端子電極であり、前記層間絶縁膜に前記キャ
    ップ層により規定された側面をもって形成された孔の内
    壁に沿って形成されることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記配線層は、前記半導体基板に形成さ
    れたMOSトランジスタのゲート電極であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板と、 この半導体基板に形成されてゲート電極がワード線に接
    続されたMOSトランジスタと、 このMOSトランジスタを覆って形成された層間絶縁膜
    と、 この層間絶縁膜に埋め込まれて前記MOSトランジスタ
    のソース、ドレイン拡散層の一方に接続されるビット線
    と、 このビット線の上面を覆って且つ上部がビット線の側方
    に張り出した形に形成された、前記層間絶縁膜とは異種
    の絶縁材料からなるキャップ層と、 前記層間絶縁膜の前記ビット線に隣接する位置に前記キ
    ャップ層により規定された側面をもって形成されたコン
    タクト孔に形成された、前記MOSトランジスタのソー
    ス、ドレイン拡散層の他方に接続される導体層と、 この導体層に接続された下部電極及びこの下部電極にキ
    ャパシタ絶縁膜を介して対向する上部電極を有するキャ
    パシタと、を有することを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記導体層は、前記層間絶縁膜に前記キ
    ャップ層により規定された側面をもって形成された孔に
    形成され、前記キャパシタの下部電極は前記層間絶縁膜
    上に形成されて前記導体層にコンタクトすることを特徴
    とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記導体層は、前記層間絶縁膜に前記キ
    ャップ層により規定された側面をもって形成された孔に
    中空部をもって埋め込まれて前記キャパシタの下部電極
    を兼ね、且つ前記上部電極は前記中空部に埋め込まれて
    いることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記ビット線の側面に極薄の保護絶縁膜
    が形成されていることを特徴とする請求項6記載の半導
    体装置。
  10. 【請求項10】 前記MOSトランジスタのゲート電極
    は、前記ワード線を兼ねて前記層間絶縁膜に埋め込み形
    成され、且つ前記ゲート電極の上面がゲート電極の上部
    において側方に張り出した形に形成された前記層間絶縁
    膜とは異種の絶縁材料からなるキャップ層により覆われ
    ていることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板と、 この半導体基板に形成されたMOSトランジスタと、 このMOSトランジスタを覆って形成された層間絶縁膜
    と、 この層間絶縁膜に埋め込み形成された配線と、 この配線又は前記MOSトランジスタのゲート電極の少
    なくとも一方の上面を覆い且つ上部が前記配線又は前記
    MOSトランジスタのゲート電極の少なくとも一方の
    方に張り出した形に形成された、前記層間絶縁膜とは異
    種の絶縁材料からなるキャップ層と、 前記層間絶縁膜に前記キャップ層により規定された側面
    をもって形成されたコンタクト孔に形成された、前記M
    OSトランジスタのソース、ドレイン拡散層の少なくと
    も一方に接続される導体層と、を有することを特徴とす
    る半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記層間絶縁膜の誘電率は、前記キャ
    ップ層の誘電率より低いことを特徴とする請求項1,
    6,11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記層間絶縁膜はシリコン酸化膜であ
    り、前記キャップ層はシリコン窒化膜であることを特徴
    とする請求項1,6,11のいずれかに記載の半導体装
    置。
  14. 【請求項14】 素子が形成された半導体基板上に層間
    絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上にこれとは異種材料からなる第1の絶
    縁膜を形成する工程と、 配線層形成領域の前記第1の絶縁膜をエッチング除去
    し、引き続き露出した前記層間絶縁膜をエッチングして
    第1の溝を形成する工程と、 前記第1の溝の側壁に前記層間絶縁膜とは異種材料から
    なる第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の絶縁膜をマスクとして前記層間絶縁
    膜をエッチングして第2の溝を形成する工程と、 前記第2の溝に前記層間絶縁膜の上面より低い上面をも
    って配線層を埋め込む工程と、 前記配線層の上部を覆って前記層間絶縁膜とは異種材料
    からなる第3の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1乃至第3の絶縁膜で覆われた面を少なくとも前
    記第1の絶縁膜が除去されるまで平坦化処理することに
    より、前記配線層を覆って上部が側方に張り出した形の
    前記第2及び第3の絶縁膜からなるキャップ層を形成す
    る工程と、 前記層間絶縁膜の前記配線層に隣接する位置に前記キャ
    ップ層により規定された側面を持つ孔を形成する工程
    と、 前記孔に導体層を形成する工程と、を有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記層間絶縁膜がシリコン酸化膜であ
    り、前記第1乃至第3の絶縁膜がシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 素子が形成された半導体基板上に層間
    絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に前記層間絶縁膜とは異種材料からな
    る第1の被膜を形成する工程と、 配線層形成領域の前記第1の被膜をエッチング除去し、
    引き続き露出した前記層間絶縁膜をエッチングして第1
    の溝を形成する工程と、 前記第1の溝の側壁に前記層間絶縁膜とは異種材料から
    なる第2の被膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の被膜をマスクとして前記層間絶縁膜
    をエッチングして第2の溝を形成する工程と、 前記第2の溝に前記層間絶縁膜の上面より低い上面をも
    って配線層を形成する工程と、 前記第1及び第2の被膜をエッチング除去する工程と、 前記配線層上に平坦に前記層間絶縁膜とは異種材料から
    なる絶縁膜を埋め込むことにより、前記配線層を覆って
    上部が側方に張り出した形のキャップ層を形成する工程
    と、 前記層間絶縁膜の前記配線層に隣接する位置に前記キャ
    ップ層により規定された側面を持つ孔を形成する工程
    と、 前記孔に導体層を形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記層間絶縁膜はシリコン酸化膜であ
    り、前記第1及び第2の被膜は 、多結晶シリコン膜、アモルファスシリコン膜の少なく
    とも一方であり、前記キャップ層はシリコン窒化膜であ
    ることを特徴とする請求項16記載の半導体装置の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 素子が形成された半導体基板上に層間
    絶縁膜を形成する工程と、 配線層形成領域の前記層間絶縁膜をエッチングして溝を
    形成する工程と、 前記溝の内部に途中の深さまで配線層を埋め込む工程
    と、 前記層間絶縁膜を等方性エッチングによりエッチバック
    する工程と、 前記配線層上に平坦に前記層間絶縁膜とは異種材料から
    なる絶縁膜を埋め込むことにより、前記配線層を覆って
    上部が側方に張り出した形のキャップ層を形成する工程
    と、 前記層間絶縁膜の前記配線層に隣接する位置に前記キャ
    ップ層により規定された側面を持つ孔を形成する工程
    と、 前記孔に導体層を形成する工程と、を有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記層間絶縁膜はシリコン酸化膜であ
    り、前記キャップ層はシリコン窒化膜であることを特徴
    とする請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記半導体装置はDRAMセルアレイ
    を含み、 前記配線層は前記DRAMセルアレイにおけるMOSト
    ランジスタのソース、ドレイン拡散層の一方に接続され
    るビット線であり、 前記孔に形成される導体層は前記DRAMセルアレイに
    おける、前記MOSトランジスタのソース、ドレイン拡
    散層の他方に接続されるキャパシタのコンタクトプラグ
    又はキャパシタの下部電極であることを特徴とする請求
    項14,16,18のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体装置はDRAMセルアレイ
    を含み、 前記配線層は前記DRAMセルアレイのMOSトランジ
    スタのゲート電極兼ワード線であり、 前記孔に形成される導体層は前記MOSトランジスタの
    ソース、ドレイン拡散層の一方に接続されるビット線の
    コンタクトプラグであることを特徴とする請求項14,
    16,18のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記半導体装置はDRAMセルアレイ
    を含み、前記配線層は、前記DRAMセルアレイにおけ
    るMOSトランジスタのソース、ドレイン拡散層の一方
    に接続されるビット線及び前記DRAMセルアレイのM
    OSトランジスタのゲート電極兼ワード線であり、前記
    孔に埋め込まれる導体層は前記ビット線のコンタクトプ
    ラグ、及び前記MOSトランジスタのソース、ドレイン
    拡散層の他方に接続されるキャパシタのコンタクトプラ
    グ又はキャパシタの下部電極であることを特徴とする請
    求項14,16,18のいずれかに記載の半導体装置の
    製造方法。
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