JP3503076B2 - ギヤシャフトの製法 - Google Patents

ギヤシャフトの製法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、一槽式電気洗濯機の
回転駆動機構に用いられるギヤシャフトを製造する方法
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、洗濯と脱水を単一槽内で連続
的に行う一槽式電気洗濯機では、回転駆動機構として、
例えば図8に示すような構造のものが一般的に用いられ
ている。すなわち、脱水槽10とパルセータ11を回転
させるギヤシャフト12の下端部に、クラッチボス23
を介してワンウェイバネクラッチ14が取り付けられて
おり、プーリ20を介してこのワンウェイバネクラッチ
14が締まる方向に回転駆動が与えられると、ギヤシャ
フト12に外嵌された外筒13が、ギヤシャフト12と
一体的に高速回転するようになっている。この高速回転
は、ギヤシャフト12の上端部に形成されたギヤ部12
aから遊星歯車群17およびこれとかみ合う外輪歯車2
2を内蔵したギヤケース15に伝達され、ギヤケース1
5から上方に延びるガイド筒16を介して脱水槽10に
伝達される。これにより、脱水動作が行われる。なお、
18は上記遊星歯車群17の各回転軸を上下から一体的
に保持する保持ガイドである。そして、上記外筒13
は、第1のベアリング26を介して、洗濯機本体に固定
された下軸受カバー25に回転自在に支受されている。
また、上記ガイド筒16は、第2のベアリング21を介
して、同じく洗濯機本体に固定された上軸受カバー27
に回転自在に支受されている。一方、プーリ20を介し
て上記ワンウェイバネクラッチ14が緩む方向に回転駆
動が与えられると、外筒13は回転せず、ギヤシャフト
12のみが回転する。この回転は、ギヤケース15内の
遊星歯車群17に伝達され、減速された回転がパルセー
タシャフト19に伝達される。これにより、パルセータ
シャフト19上端に取り付けられたパルセータ11が低
速回転し、洗濯・すすぎ動作が行われる。なお、2は外
筒13がギヤシャフト12と共回りすることを防止する
ためのワンウェイベアリング、3はその軸受である。 【0003】上記回転駆動機構に用いられるギヤシャフ
ト12は、通常、つぎのようにして製造されている。す
なわち、まず図9(a)に示すように、棒状の鋼材(S
35C等)を所定長に切断したのち、同図(b)に示す
ように切削加工して、上端部に大径部31を形成し、中
間部32の下側に、第1の小径部33と第2の小径部3
4を形成する。そして、上下両端面中央にセンター穴3
5,36を穿設する。つぎに、同図(c)に示すよう
に、上記大径部31にギヤ歯を刻設してギヤ部37を形
成するとともに、上記第1の小径部33の周面の四個所
を面取りして、クラッチボス23(図8参照)を一体的
に係合させるための回り止め部38を形成する。また、
上記第2の小径部34の外周面に、転造もしくは切削に
よってねじ部39を形成する。そして、焼入れ後、同図
(d)に示すように、中間部32を研磨仕上げして、目
的とするギヤシャフト12を得ることができる。あるい
は、図9(b)の形状のものを、連続多段圧造機によっ
て連続的に成形し、以下上記の製法と同様にしてギヤシ
ャフト12を得るようにしてもよい。なお、上記連続多
段圧造機は、図10に示すように、巻き芯40の周囲に
コイル状に巻かれた線材41を解舒しながら装置内に取
り込み、これを所定長に切断したのちつぎつぎと異なる
金型ツールに装着し段階的に複数の圧縮成形を行って塑
性変形を与えることを連続的に繰り返すことにより、連
続的に成形品を得ることができるようになっているもの
である。また、上記図9(b)の形状にし、さらに第1
の小径部33に対し回り止め部38(同図《c》参照)
を形成することを、上記連続多段圧造機で行うようにし
てもよい。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の製法では、切削代が多いため材料コストおよび加工コ
ストが高いという問題がある。また、大径部31にギヤ
部37を形成するために、いちいちその部分に歯切加工
を施してギヤ歯の凹凸を刻設しなければならず、煩雑な
手間を要するという問題もある。しかも、上記のように
して形成されたギヤ歯は面粗度が悪く相手歯車(具体的
には遊星歯車群17、図8参照)の摩耗が著しく騒音も
生じやすいという問題がある。したがって、これらの問
題の解決が強く望まれている。 【0005】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、ギヤ歯の形成まで含めた最終形状に近い形状
を一体的に成形することができ、成形後の切削代が少な
い、優れたギヤシャフトの製法の提供をその目的とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のギヤシャフトの製法は、シャフト上端部
が大径のギヤ部に形成され、シャフト下端部が小径ねじ
部に形成され、このねじ部より上側の外周面の少なくと
も一部に回り止め用の面取り部が形成されているギヤシ
ャフトの製法であって、所定長の金属製棒状体を、金型
内で圧縮し塑性変形させることにより、棒状体上端部が
大径部に形成され中間部の下側が段落としされて第1の
小径部に絞られその下側の下端部がさらに段落としされ
て第2の小径部に絞られてなる予備成形体を準備する工
程と、円柱部を有し、この円柱部中央から上向きに、下
部が上記予備成形体の大径部外径と同一径で上部がギヤ
歯を賦形しうる凹凸に形成された貫通孔が形成され、上
記貫通孔内に、上方から昇降ピンが挿通されているオス
上型と、上面に上記オス上型の円柱部外径と同一径の凹
部が形成され、この凹部内中央から上向きに円柱部が立
設され、この円柱部の中央から下向きに、上記予備成形
体の中間部外径と同一径の内径を有する貫通孔が形成さ
れ、この貫通孔下部が小径に縮径され内周面の所定部分
が目的とするギヤシャフトの回り止め部を賦形しうる形
状に形成されているメス下型とを組み合わせてなる金型
を準備し、上記メス下型の貫通孔内に上記予備成形体の
下部を挿入し上部が上方に突出した状態で予備成形体を
装着し、上方から上記オス上型を、その円柱部を上記メ
ス下型の凹部内に入り込ませながら下降させ、オス上型
の昇降ピン下端で上記予備成形体の上端面を押圧して上
記予備成形体を下方に押し下げることにより、上記予備
成形体の第1の小径部を上記メス下型の貫通孔下部内で
塑性変形させて回り止め部を賦形し、つぎに、上記オス
上型をさらに下降させ、上記メス下型の中央円柱部を上
記オス上型の貫通孔内に入り込ませながら予備成形体の
大径部を上記オス上型の貫通孔上部内に押し込み、上記
予備成形体大径部を上記オス下型貫通孔上部内で塑性変
形させてギヤ歯を賦形するようにしたという構成をと
る。 【0007】 【作用】すなわち、本発明では、ギヤシャフトを製造す
るに際し、金属製棒状体を、金型内で圧縮し塑性変形さ
せることにより、上部に大径部が形成され下部に第1の
小径部と第2の小径部が形成された予備成形体を得たの
ち、さらに特殊な金型で圧縮し塑性変形させることによ
り、上記大径部にギヤ歯を賦形してギヤ部を形成すると
ともに、上記第1の小径部に回り止め部を形成するよう
にしたものである。本製法によれば、ギヤ部の形成をも
含めた成形が、上記塑性変形によって精度よく行われる
ため、ギヤ歯形成部の面粗度が、従来の歯切加工によっ
て得られたものに比べ良好で、この部分と噛み合う相手
部品の摩耗が少なくなり耐久性が向上するという利点を
有する。また、全体形状が、棒状体を塑性変形すること
によって得られるため、切削代が最小限で済み、材料に
無駄がなく工程も簡単であるという利点を有する。 【0008】つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳
細に説明する。 【0009】 【実施例】まず、目的とするギヤシャフト12の形状
は、図9(d)に示すような形状とする。すなわち、シ
ャフト上端部が大径のギヤ部37に形成されており、シ
ャフト下端部が小径のねじ部39に形成されている。ま
た、このねじ部39より上側の外周面の四個所が面取り
されて回り止め部38が形成されている。このギヤシャ
フトの全長Lは107mm、ギヤ部37形成部分の長さ
Mは19mm、中間部32の長さNは55mmである。
そして、ねじ部39の長さPは10mmである。また、
上記ギヤ部37の外径外径D1 は18mm、中間部32
の外径D2 は10mm、ねじ部39の外径D3 は8mm
である。さらに、上記回り止め部38が形成された部分
の外径D4 は9mmである。 【0010】そして、上記ギヤシャフト12をつくるた
めに、S35C製の線材(直径10.3mm)をコイル
状に巻いたものを準備し、連続多段圧造機に供給して、
装置内で、長さ132mmに切断した。そして、この切
断品を、第1の圧縮工程にかけることにより、図1
(a)に示すように、下端面を、面取りがなされたきれ
いな形状に塑性変形させた。つぎに、第2の圧縮工程に
かけることにより、同図(b)に示すように、下端部を
小径に絞った。つぎに、第3の圧縮工程にかけることに
より、同図(c)に示すように、小径下端部の上側を、
やや小径に絞った。この上側の小径部を第1の小径部4
3、下端部の小径部を第2の小径部44という。また、
上記成形と同時に、上端部からやや下に下がった部分
を、略円錐台状に拡径した(略円錐台状部45)。つぎ
に、第4の圧縮工程にかけることにより、図2(a)に
示すように、上記第1の小径部43の長さをわずかに延
ばすとともに、上記略円錐台状部45の周面の傾斜が緩
くなるよう上部側を拡径した。そして、第5の圧縮工程
にかけることにより、同図(b)に示すように、上記略
円錐台状部45の上部側をさらに拡径して、この部分を
円柱状の大径部46に形成した。この一連の工程を繰り
返すことにより、上記連続多段圧造機から連続して、上
記特殊な形状の予備成形体50を得ることができた。 【0011】一方、図3に示すような特殊な金型51を
準備した。上記金型51のオス上型52は、円柱部53
を有し、その下面53aの中央から上向きに貫通孔54
が形成されている。この貫通孔54の下部は、上記予備
成形体50(図2《b》参照)の大径部46外径と同一
径に形成されている。なお、上記「同一径」とは、文字
通りの「同一径」に限らず、互いに嵌め合うことのでき
る程度に公差が設けられた寸法の径をも含むものであ
り、以下の「同一径」も同様の趣旨で用いている。ま
た、上記貫通孔54の上部は、下部よりも縮径されて、
この小径部54aにギヤ歯賦形用の凹凸が形成されてい
る。なお、上記貫通孔54が形成された部分の周囲は、
オス上型52の本体とは異なる別部材55で形成されて
いる。そして、上記貫通孔54には、昇降自在な昇降ピ
ン56が、上方から挿通されている。 【0012】また、上記金型51のメス下型57は、外
筒58と上下2段の内筒59,60を組み合わせて構成
されており、上記内筒59の上面が、外筒58の上面よ
りも下になるよう配されて、メス下型57の上面に、凹
部61が形成されている。この凹部61の内径(すなわ
ち、外筒58の内径)は、上記オス上型52における円
柱部53の外径と同一径に設定されている。また、上記
凹部61内中央から上向きに円柱部62が立設され、こ
の円柱部62の中央から下向きに、前記予備成形体50
の中間部32外径と同一径の内径を有する貫通孔63
が、上記内筒59,60を貫通して形成されている。た
だし、この貫通孔63は、下段の内筒60においてやや
小径に絞られ、この小径部64の内周面の四個所に、目
的とするギヤシャフト12の回り止め部38(図9
《d》参照)を賦形しうるよう四個の平面部65が形成
されている。そして、上記貫通孔63には、上記内筒6
0の下側に設けられた基台66の中央穴67内を昇降す
るガイドピン68の上端部が、下側から入り込んでい
る。なお、上記貫通孔63の周囲は、内筒59,60の
本体とは異なる別部材69,70で形成されている。 【0013】したがって、上記金型51のメス下型57
の貫通孔63内に、図4に示すように、予備成形体50
の下部を挿入し、貫通孔63の下部の小径部64に予備
成形体50の第2の小径部44を嵌入し上部を上方に突
出させた状態で装着したのち、図5に示すように、上方
からオス上型52を下降させることにより、オス上型5
2の円柱部53をメス下型57の凹部61内に入り込ま
せながら、オス上型52の昇降ピン56下端で上記予備
成形体50の上端面を押圧し、予備成形体50の中間部
32から下の部分を全て、メス下型57の貫通孔63の
小径部64内に押し込む。このとき、予備成形体50の
大径部46の下端面がメス下型57の中央円柱部62の
上端面に当たり、また下方では、ガイドピン68の上端
面が予備成形体50の下端面に当たるため、予備成形体
50はそれ以上、下に押し下げられることはない。この
動作により、上記予備成形体50の第1の小径部43に
は、貫通孔63の小径部64内で塑性変形し、その外周
の四個所が平面に押し潰されて、目的とする回り止め部
38(図9《d》参照)が賦形される。 【0014】つぎに、図6に示すように、オス上型52
をさらに下降させてオス上型52の円柱部53とメス下
型57の凹部61との重なりを深くして、予備成形体5
0の大径部46およびメス下型57の円柱部62を、オ
ス上型52の貫通孔54内に入り込ませる。この動作に
より、上記予備成形体50の大径部46が、貫通孔54
の上部側に設けられたギヤ歯賦形用の小径部54a内に
おいて塑性変形され、目的するギヤ部37が形成され
た。そこで、図7に示すように、オス上型52を上昇さ
せ、メス下型57の下方からガイドピン68を上昇させ
ることにより、成形された予備成形体50を脱型した。 【0015】このようにしてギヤ部37および回り止め
部38が形成された予備成形体50に対し、図9(c)
に示すように、転造もしくは切削によってねじ切り加工
を施し、さらに焼入れ・研磨仕上げをして、図9(d)
に示すような、目的とするギヤシャフト12を得ること
ができた。 【0016】上記ギヤシャフト12は、何ら加熱される
ことなく、塑性変形により回り止め部38とギヤ部37
とが形成されるため、歯切加工や面取りのための切削加
工が不要となり、工程が簡単になる。しかも、得られる
ギヤ部37の面粗度が良好となる。ちなみに、従来の歯
切加工によるギヤ部37の面粗度が5〜6Sであるとこ
ろ、上記実施例の方法によるギヤシャフト12のそれは
3Sとなり、使用に際し、この部分と噛み合う相手部品
(遊星歯車群)の摩擦が少なくなり耐久性が向上する。
また、がたつきも少ないため、騒音防止効果も高い。そ
して、最終形状に近似する形状が塑性変形によって賦形
されるため、棒状体から全て削り出す場合に比べ、切削
代が大幅に少なくてすみ、経済的であるという利点を有
する。 【0017】なお、上記実施例では、ギヤシャフト12
の材料として、S35C製の線材を用いたが、材料は必
ずしもこれに限るものではなく、各種ステンレス鋼が用
いられる。なかでも、剛性,靱性等の観点から、上記S
35CやSUS410が好適である。さらに、ステンレ
ス鋼に限らず、高強度の各種金属,合金等を用いること
もできる。 【0018】また、上記実施例では、線材をコイル状に
巻いたものを用い、これを連続多段圧造機にかけて連続
的に予備成形体50を得るようにしているが、必ずしも
連続多段圧造機を利用する必要はなく、線材、あるいは
棒材を予め所定寸法に切断しておき、これを順次、金型
形状の異なる圧造機にかけて、予備成形体50を得るよ
うにしてもよい。この方法によれば、上記連続多段圧造
機を用いる場合に比べると、工程数が多くなりコスト的
にも多少高くなるが、従来法に比べると、工程的にもコ
スト的にも有利である。 【0019】さらに、上記実施例では、線材を切断した
切断品の変形を、図1(a)〜(c)および図2
(a),(b)の5工程により行っているが、必ずしも
この5工程に限る必要はなく、適宜の工程数で行うこと
ができる。 【0020】また、上記実施例では、ギヤシャフト12
の回り止め部38を、四個所の面取り形状によって形成
しているが、その形状は必ずしもこれに限るものではな
く、この部分に取り付けるクラッチボス23(図8参
照)の取り付け態様に応じて適宜の回り止め形状にする
ことができる。 【0021】 【発明の効果】以上のように、この発明のギヤシャフト
の製法は、金属製棒状体を、金型内で圧縮し塑性変形さ
せることにより、上部に大径部が形成され下部に第1の
小径部と第2の小径部が形成された予備成形体を得たの
ち、さらに特殊な金型で圧縮し塑性変形させることによ
り、上記大径部にギヤ歯を賦形してギヤ部を形成すると
ともに、上記第1の小径部に回り止め部をつくるように
したものである。本製法によれば、ギヤ部の形成をも含
めた成形が、上記塑性変形によって精度よく行われるた
め、ギヤ歯形成部の面粗度が、従来の歯切加工によって
得られたものに比べ良好で、この部分と噛み合う相手部
品の摩耗が少なくなり耐久性が向上するという利点を有
する。また、全体形状が、棒状体を塑性変形することに
よって得られるため、切削代が最小限で済み、材料に無
駄がなく工程も簡単であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a),(b),(c)はいずれもこの発明の
一実施例における予備成形体の成形工程の説明図であ
る。 【図2】(a),(b)はいずれも上記実施例における
予備成形体の成形工程の説明図である。 【図3】上記実施例に用いる金型の説明図である。 【図4】上記実施例に用いる金型の動作説明図である。 【図5】上記実施例に用いる金型の動作説明図である。 【図6】上記実施例に用いる金型の動作説明図である。 【図7】上記実施例に用いる金型の動作説明図である。 【図8】電気洗濯機の回転駆動機構の一般的な説明図で
ある。 【図9】(a),(b),(c),(d)はいずれも従
来のギヤシャフトの製法の説明図である。 【図10】ギヤシャフトの製造に用いる線材の説明図で
ある。 【符号の説明】 12 ギヤシャフト 32 中間部 37 ギヤ部 38 回り止め部 39 ねじ部 50 予備成形体 51 金型 52 オス上型 53 円柱部 54 貫通孔 54a 小径部 56 昇降ピン 57 メス下型 61 凹部 62 円柱部 63 貫通孔 64 小径部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シャフト上端部が大径のギヤ部に形成さ
    れ、シャフト下端部が小径ねじ部に形成され、このねじ
    部より上側の外周面の少なくとも一部に回り止め用の面
    取り部が形成されているギヤシャフトの製法であって、
    所定長の金属製棒状体を、金型内で圧縮し塑性変形させ
    ることにより、棒状体上端部が大径部に形成され中間部
    の下側が段落としされて第1の小径部に絞られその下側
    の下端部がさらに段落としされて第2の小径部に絞られ
    てなる予備成形体を準備する工程と、円柱部を有し、こ
    の円柱部中央から上向きに、下部が上記予備成形体の大
    径部外径と同一径で上部がギヤ歯を賦形しうる凹凸に形
    成された貫通孔が形成され、上記貫通孔内に、上方から
    昇降ピンが挿通されているオス上型と、上面に上記オス
    上型の円柱部外径と同一径の凹部が形成され、この凹部
    内中央から上向きに円柱部が立設され、この円柱部の中
    央から下向きに、上記予備成形体の中間部外径と同一径
    の内径を有する貫通孔が形成され、この貫通孔下部が小
    径に縮径され内周面の所定部分が目的とするギヤシャフ
    トの回り止め部を賦形しうる形状に形成されているメス
    下型とを組み合わせてなる金型を準備し、上記メス下型
    の貫通孔内に上記予備成形体の下部を挿入し上部が上方
    に突出した状態で予備成形体を装着し、上方から上記オ
    ス上型を、その円柱部を上記メス下型の凹部内に入り込
    ませながら下降させ、オス上型の昇降ピン下端で上記予
    備成形体の上端面を押圧して上記予備成形体を下方に押
    し下げることにより、上記予備成形体の第1の小径部を
    上記メス下型の貫通孔下部内で塑性変形させて回り止め
    部を賦形し、つぎに、上記オス上型をさらに下降させ、
    上記メス下型の中央円柱部を上記オス上型の貫通孔内に
    入り込ませながら予備成形体の大径部を上記オス上型の
    貫通孔上部内に押し込み、上記予備成形体大径部を上記
    オス下型貫通孔上部内で塑性変形させてギヤ歯を賦形す
    るようにしたことを特徴とするギヤシャフトの製法。
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