JP3502974B2 - オイル中の塩化物除去方法およびオイルの脱色方法 - Google Patents

オイル中の塩化物除去方法およびオイルの脱色方法

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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オイル中の塩化
物除去方法およびオイルの脱色方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】廃プラスチックの処理および有効利用の
方法の一つとして、廃プラスチックをたとえば400℃
程度の温度で熱分解・油化し、得られたオイルを燃料な
どとして利用する方法が提案されている。しかし、廃プ
ラスチックには塩素を有するものがあり、そのような廃
プラスチックを熱分解・油化すると生成オイル中に塩化
物が含まれている。また、こうして得られたオイルは有
色のオイルである。
【0003】オイル中の塩酸はこれを中和する方法で除
去できるが、オイル中の有機塩素化合物を除去する有効
な手段はまだない。たとえば、蒸留(精留)によってオ
イルから有機塩素化合物を除去することは実験室規模で
は可能であるが、この方法は大規模の装置を必要とする
ため、実用性に乏しい。また、熱分解・油化によって得
られた有色のオイルを脱色する方法に関しても、有効な
手段はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】熱分解・油化で得られ
たオイル中に塩化物が含まれていると、このオイルを燃
料として使用する時に排ガス中に塩化水素ガスが発生し
て燃焼装置の腐食問題や環境問題を引き起こす。
【0005】また、熱分解・油化によって得られたオイ
ルが有色であるのは、オイル中に浮遊している炭素粒子
に起因するものと考えられている。この炭素はオイル使
用の際に機器類のオイル接触部にコークスとして焼き付
くという問題を引き起こす恐れがある。
【0006】この発明の第1の課題は、上記の点に鑑
み、熱分解・油化で得られたオイル中に含まれている塩
化物を効果的に除去することができる塩化物除去方法を
提供することである。
【0007】また、この発明の第2の課題は、熱分解・
油化で得られたオイル中に含まれている炭素粒子のよう
な着色成分を効果的に除去することができるオイルの脱
色方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、請求項1記載の発明、すなわち、塩化物を含む
オイルを活性白土および/またはシリカ・アルミナから
なる処理剤で処理する方法において、攪拌装置およびバ
グフィルターを備えた処理槽に処理剤およびオイルを注
入して混合し、バグフィルターの内部をポンプで吸引し
てバグフィルターを通過したオイルを取り出すことを特
徴とする、オイル中の塩化物除去方法が提供せられる。
【0009】この方法において、処理温度は好ましくは
室温から250℃までの範囲に設定され、処理剤として
好ましくは活性白土が用いられる。
【0010】また、上記第2の課題を解決するため、請
求項3記載の発明、すなわち、有色のオイルを活性白土
および/またはシリカ・アルミナからなる処理剤で処理
する方法において、攪拌装置およびバグフィルターを備
えた処理槽に処理剤およびオイルを注入して混合し、バ
グフィルターの内部をポンプで吸引してバグフィルター
を通過したオイルを取り出すことを特徴とする、オイル
の脱色方法が提供せられる。
【0011】この方法においても、処理温度は好ましく
は室温から250℃までの範囲に設定され、処理剤とし
て好ましくは活性白土が用いられる。
【0012】活性白土やシリカ・アルミナは、オイルと
の濡れ性が良く、オイル中の有機塩化物を吸着し、また
着色成分を取り除く作用を奏する物質である。この作用
を利用してオイル中の有機塩化物の除去およびオイルの
脱色が効果的に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の具体的な実施形態とし
て、つぎの3つが挙げられる。
【0014】実施態様1 図1に示すように、攪拌装置を備えた混合槽(1) に処理
剤を所要量投入し、さらに処理すべきオイル(被処理オ
イルという)として、塩化物を含む有色オイルを注入
し、これらを混合する。処理剤としては活性白土または
シリカ・アルミナをそれぞれ単独で用いるか、若しくは
活性白土とシリカ・アルミナの混合物を用いる。
【0015】処理剤は細かい程、処理効率は高くて好ま
しいが、その後の分離操作を考慮に入れると、粒径5μ
m以上の処理剤が好ましい。被処理オイルと処理剤との
重量比、および処理時間は、予備実験を行い、被処理オ
イル中の有機塩素化合物の含量や処理オイルの脱色具合
によって決められる。処理温度は室温でも構わないが、
被処理オイルがグリース状オイルである場合は、これを
たとえば250℃以下の温度に加熱して処理するのが好
ましい。
【0016】こうして、塩化物を含む有色オイルを処理
した後、混合物を固液分離装置(2)へ移し、混合物から
処理剤をスラッジとして除去する。固液分離装置(2) と
しては、たとえば市販の濾過機、遠心分離機、液体サイ
クロン等の固液分離機が用いられる。
【0017】実施態様2 図2に示すように、充填カラム(3) に処理剤を充填し、
この充填層に被処理オイルを通す。処理剤は一定量の被
処理オイルを処理した後交換される。この方式は、連続
操作が可能である点で特に効率的である。
【0018】被処理オイルの流量および処理剤の交換頻
度は、やはり予備実験を行い、被処理オイル中の有機塩
素化合物の含量や処理オイルの脱色具合によって決めら
れる。処理温度は室温でも構わないが、被処理オイルが
グリース状オイルである場合は、やはりこれを加熱して
処理するのが好ましい。
【0019】実施態様3 図3に示すように、攪拌装置およびバグフィルター(5)
を備えた処理槽(4) に処理剤を投入し、さらに被処理オ
イルを注入し、これらを混合する。バグフィルター(5)
の内部をポンプ(6) で吸引してバグフィルター(5) を通
過した処理オイルを取り出す。バグフィルター(5) の外
面に蓄積した処理剤は、一定量の被処理オイルを処理し
た後、バグフィルター(5) の内部に処理オイルを逆洗オ
イルとして流し込むことによって、バグフィルター(5)
から除去することができる。こうして、一定時間置きに
蓄積処理剤をバグフィルター(5) から除き、スラッジと
して処理槽(4) から排出する。そして、この排出スラッ
ジに相当する分の処理剤を処理槽(4) に補充する。
【0020】また、一定時間置きにバグフィルター(5)
を処理層(4) から取り出し、バグフィルター(5) の外面
に蓄積した処理剤を掻き落すことによって蓄積処理剤を
除去してもよい。
【0021】被処理オイルの流量および処理剤の補充頻
度は、やはり予備実験を行い、被処理オイル中の有機塩
素化合物の含量や処理オイルの脱色具合によって決めら
れる。処理温度は室温でも構わないが、被処理オイルが
グリース状オイルである場合は、やはりこれを加熱して
処理するのが好ましい。
【0022】
【実施例】つぎに、この発明の方法を実施例によって具
体的に説明する。
【0023】塩化物を含む有色オイルを、処理剤として
下記のものを用いて処理した。この被処理オイルは、廃
プラスチックを温度400℃で熱分解・油化し、生成し
たオイル分をコンデンサで凝縮する方法によって回収し
たものである。
【0024】上記実施形態1の方法に従って、室温で、
オイル40gに市販の活性白土、活性炭、天然ゼオライ
ト、シリカ・アルミナ、活性アルミナおよび酸化チタン
をそれぞれ4g加え、よく混合した後に混合物を濾過
し、濾液としてオイルを得た。この濾液オイル中の塩素
分を化学分析によって測定し、また、処理オイルの脱色
度合いを同オイルの吸光度を測定することによって調べ
た。この処理オイル中の塩素分の測定結果を表1に示
す。また、処理オイルの脱色度合いを図4に示す。比較
のために、純水の吸光度も図4中に示す。
【0025】また、活性白土を用いた場合は、処理温度
を60℃と100℃にして上記と同様の操作を行った。
【0026】なお、処理剤を全く用いずに上記操作を行
った場合の値をブランク値として表1および図4に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】表1から、オイル中に含まれている塩化物
を効果的に除去するには、処理剤として活性白土または
シリカ・アルミナを用いるのが好適であることが分か
る。
【0029】また図4から、有色オイルを脱色するに
は、処理剤として活性白土またはシリカ・アルミナを用
いるのが好適であることが分かる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、熱分解・
油化で得られたオイル中に含まれている塩化物を効果的
に除去することができる。
【0031】また、請求項3記載の発明によれば、熱分
解・油化で得られたオイル中に含まれている炭素粒子の
ような着色成分を効果的に除去することができ、有色オ
イルを脱色することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1を示すフローシートで
ある。
【図2】 この発明の実施形態2を示すフローシートで
ある。
【図3】 この発明の実施形態3を示すフローシートで
ある。
【図4】 各種の処理剤を用いてオイルを処理し、処理
オイルの吸光度を測定した結果を示すグラフである。 1:混合槽 2:固液分離装置 3:充填カラム 4:処理槽 5:バグフィルター 6:ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−51511(JP,A) 特開 昭61−125410(JP,A) 特開 昭50−133171(JP,A) 特開 昭53−130290(JP,A) 特開 昭63−88009(JP,A) 特開 平10−72587(JP,A) 特開 昭58−189004(JP,A) 特開 昭57−201504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10G 25/00 B01D 15/00 - 15/08 C10G 1/10 C08J 11/00 - 11/28 B09B 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化物を含むオイルを活性白土および/
    またはシリカ・アルミナからなる処理剤で処理する方法
    において、攪拌装置およびバグフィルターを備えた処理
    槽に処理剤およびオイルを注入して混合し、バグフィル
    ターの内部をポンプで吸引してバグフィルターを通過し
    たオイルを取り出すことを特徴とする、オイル中の塩化
    物除去方法。
  2. 【請求項2】 処理温度を室温から250℃までの範囲
    に設定し、処理剤として活性白土を用いることを特徴と
    する、請求項1記載のオイル中の塩化物除去方法。
  3. 【請求項3】 有色のオイルを活性白土および/または
    シリカ・アルミナからなる処理剤で処理する方法におい
    て、攪拌装置およびバグフィルターを備えた処理槽に処
    理剤およびオイルを注入して混合し、バグフィルターの
    内部をポンプで吸引してバグフィルターを通過したオイ
    ルを取り出すことを特徴とする、オイルの脱色方法。
  4. 【請求項4】 処理温度を室温から250℃までの範囲
    に設定し、処理剤として活性白土を用いることを特徴と
    する、請求項3記載のオイルの脱色方法。
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BR112022020960A2 (pt) * 2020-04-22 2022-12-06 Chevron Usa Inc Economia circular para resíduo de plástico para polietileno via refinaria de óleo com filtração e tratamento de óxido metálico de óleo de pirólise

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