JP3501781B2 - 自転車用変速位置決め装置 - Google Patents

自転車用変速位置決め装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置決め装置、特
に、複数の変速段を有する自転車用変速装置を位置決め
する自転車用変速位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車の変速装置には、後輪ハブに内蔵
された内装変速装置と、後輪ハブやクランクに装着され
た多段スプロケット及びスプロケットのいずれかにチェ
ーンを架け渡すディレーラを有する外装変速装置とがあ
る。いずれの変速装置とも、複数の変速段を有してお
り、従来、自転車のフレームに装着された変速操作部か
ら変速ケーブル(連結手段の一例)を介して連結され、
複数の変速段のうちのいずれかに切り換えられる。
【0003】最近、変速ケーブルを電動モータにより動
作させて自動変速を行える自動変速ユニットが開発され
ている。このような自動変速ユニットは、たとえば高速
走行時には増速比が大きい高速段にし、低速走行時には
増速比が小さく軽くこげる低速段にする。この動作を実
現するために、自動変速ユニットは、変速ケーブルを介
して変速装置を位置決め動作させるための電動モータを
含む変速位置決め装置と、電動モータを変速制御するた
とえばマイクロコンピュータを含む制御部と、自転車の
車速を検出する車速検出部と、これらの各部を収納し自
転車のフレームに装着されるケースとを有している。
【0004】変速位置決め装置は、ケース内に配置され
るベース部材と、ベース部材に回転自在に装着され変速
ケーブルを巻き取る巻取体と、巻取体に回転不能かつ軸
方向移動自在に装着された位置決め部材と、位置決め部
材が内周側に配置され、ベース部材に回転自在に装着さ
れた解除部材と、電動モータと、電動モータの回転を減
速して解除部材に伝達する減速機構とを有している。位
置決め部材は、回転軸の周りに装着された付勢部材によ
り解除部材に接触する方向に軸方向に付勢されている。
解除部材は、回転方向に所定の遊びを有する状態で巻取
体に連結されている。これにより、解除部材がケーブル
巻取方向に一変速段分回転するとき、巻取体を連動して
ケーブル巻取方向に回転させ、ケーブル繰り出し方向に
一変速段分回転するとき、巻取体を変速ケーブルに作用
する付勢力により解除部材より遅れてケーブル繰り出し
方向に回転させる。
【0005】位置決め部材と解除部材とはそれぞれ軸方
向に対向する対向面を有しており、各対向面にはケーブ
ル巻取方向にのみ位置決め部材を解除部材に連動して回
転させる一方向連動機構が設けられている。位置決め部
材とベース部材とはそれぞれ軸方向に対向する対向面を
有しており、各対向面には、位置決め部材を変速段に応
じて位置決めする位置決め機構が設けられている。
【0006】一方向連動機構は、解除部材がケーブル繰
り出し方向に回転したとき、位置決め機構による位置決
めをいったん解除するために設けられている。一方向連
動機構及び位置決め機構は、それぞれ逆方向に傾斜した
直角三角形状の複数のカム面を有しており、一方向連動
機構のカム面の高さが位置決め機構側のカム面より高く
形成されている。
【0007】このように構成された従来の変速位置決め
機構は、電動モータにより解除部材をケーブル巻取方向
に回転させると、巻取体を連動して一変速段分回転させ
るとともに、位置決め部材を一変速段分回転させ位置決
め機構のカム面を乗り越えて位置決めさせて巻取体を位
置決めする。これにより、変速ケーブルが一変速段分引
っ張られ変速装置が一変速段分変速する。
【0008】一方、解除部材をケーブル繰り出し方向に
回転させると、一方向連動機構により位置決め部材が軸
方向に移動して位置決め機構による位置決めがいったん
解除される。このとき、解除部材は次の変速段の変速位
置近傍まで回転している。位置決めが解除されると、ケ
ーブルに作用する付勢力により巻取体が繰り出し方向に
回転し、位置決め機構で位置決め部材が位置決めされる
次の変速段の位置で巻取体が位置決めされる。これによ
り、変速ケーブルが一変速段分繰り出され変速装置が一
変速段分変速する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
位置決め部材が解除部材に対して軸方向に移動すること
で、位置決めの解除を行っている。また、位置決め部材
を解除部材に接触する方向に付勢するための付勢部材を
装着している。したがって位置決め部材が軸方向に移動
するための空間や付勢部材を収納する空間が軸方向に必
要になり、回転軸方向の空間が大きくなり、変速位置決
め装置を薄型化しにくい。
【0010】本発明の課題は、変速位置決め装置におい
て、薄型化を図れるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用変
速位置決め装置は、複数の変速段を有する自転車用変速
装置を位置決めする装置であって、ベース部材と、回動
体と、位置決め手段と、爪部材と、第1付勢部材と、爪
解除手段とを備えている。ベース部材は自転車に装着可
能である。回動体は、自転車用変速装置に連結され、ベ
ース部材に第1軸回りに回動自在に装着されたものであ
る。位置決め手段は、ベース部材に固定され、変速段に
応じて周方向に間隔を隔てて内周側に突出して設けられ
た複数の突起部を有し、回動体を変速段に応じて位置決
めする手段である。爪部材は、先端が径方向外方に起立
して複数の突起部のいずれかに係止される係止姿勢と係
止姿勢より径方向内方に仰臥し突起部から離脱する離脱
姿勢とに揺動自在に回動体に設けられ、回動体の第1方
向の回転を禁止し第1方向と逆の第2方向の回転を許可
するための部材である。第1付勢部材は、回動体に設け
られ、爪部材を係止姿勢側に付勢する部材である。爪解
除手段は、ベース部材に回動体と並べて第1軸回りに回
動自在に設けられ、回動体に対して第1方向に相対回転
することにより係止姿勢にある爪部材を離脱姿勢にして
回動体を第1方向に回転可能にする手段である。
【0012】この位置決め装置では、回動体は、通常、
連結された自転車用変速装置により一方向に付勢されて
いる。そして、位置決めされた回動体に対して爪解除手
段を第2方向に相対回転させると、位置決め手段の突起
部のいずれかに係止されている爪部材が係止姿勢から離
脱姿勢に倒され、回動体が第2方向に回転可能になる。
このとき、回動体が第1方向に付勢されているので、回
動体が爪解除手段に遅れて第1方向に回転する。回動体
が第1方向に回転すると爪解除手段による爪部材への規
制がなくなる。この結果、第1付勢部材により係止姿勢
側に付勢された爪部材が離脱姿勢から係止姿勢に戻り、
第1方向に隣接した次の突起部に係止され、回動体が次
の変速位置で位置決めされ、自転車用変速装置が位置決
めされる。ここでは、爪部材の径方向外方と内方への揺
動により爪部材の位置決め手段への係止及び離脱を行っ
ているとともに、爪部材を付勢する第1付勢部材を回動
体に設けている。このため、回動軸方向に爪部材の移動
や付勢のための空間を回転軸方向に設ける必要がなくな
り、変速位置決め装置の薄型化を図ることができる。
【0013】発明2に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明1に記載の装置において、回動体は、連結手段
を介して自転車用変速装置と連結されている。この場合
には、連結手段を介して自転車用変速装置と回動体とが
連結されているので、回動体を含む変速位置決め装置を
自転車用変速装置と離して配置できる。発明3に係る自
転車用変速位置決め装置は、発明2に記載の装置におい
て、連結手段は、自転車用変速装置と回動体とに連結さ
れかつ回動体に巻き付けられる変速ケーブルである。こ
の場合には、通常の変速に使用される変速ケーブルで回
動体と自転車用変速装置とが連結されているので、自転
車用変速装置を有する自転車に後付で変速位置決め装置
を取り付けできる。また、変速ケーブルを介して変速位
置決め装置が連結されるので、変速位置決め装置以外に
自転車に特別な部品を追加しなくて済み、変速位置決め
装置の採用が容易である。
【0014】発明4に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明3に記載の装置において、変速ケーブルは、変
速装置により第1方向に付勢され、回動体が第2方向に
回転すると回動体に巻き付けられる。この場合には、変
速ケーブルに作用する付勢力を利用して回動体を第1方
向(ケーブル繰り出し方向)に回転させることができ
る。
【0015】発明5に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明1から4のいずれかに記載の装置において、回
動体を第1方向に付勢する第2付勢部材をさらに備え
る。この場合には、装置単独で回動体をケーブル繰り出
し方向に確実に回転させることができる。このため、特
に手動での変速操作する構成に用いるのに好適である。
発明6に係る自転車用変速位置決め装置は、発明1から
5のいずれかに記載の装置において、爪部材は、回動体
が第2方向に回転すると、突起部により離脱姿勢側に倒
され、第1方向に回転すると係止姿勢で突起部に係止さ
れる。この場合には、回動体の第2方向の回転のみ許容
する一方向回転機能を簡単な構成で実現できる。
【0016】発明7に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明3から6のいずれかに記載の装置において、回
動体は、変速ケーブルを係止するケーブル係止部を有す
る巻取部と、巻取部が回転不能に装着された筒状の爪保
持部とを有し、爪部材は、爪保持部に第1軸と実質的に
平行な第2軸回りに揺動自在に装着されている。この場
合には、爪部材と変速ケーブルとを別々の部材に装着で
きるので、製作や組立が容易になる。
【0017】発明8に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明7に記載の装置において、爪保持部は、爪部材
を揺動自在に装着可能な凹部を外周部に有し、第1付勢
部材は、爪保持部の外周面に装着された環状ばね部材で
ある。この場合には、環状ばね部材を爪保持部の外周面
に巻き付けるだけで爪部材を係止姿勢側に付勢できる。
発明9に係る自転車用変速位置決め装置は、発明1から
8のいずれかに記載の装置において、第2方向に爪解除
手段が回転したときのみ回動体を連動して同時に回転さ
せる連動手段をさらに備える。この場合には、第2方向
に爪解除手段が一変速段分回転すると、それに連動して
回動体が回転する。このとき、爪部材は次の突起部によ
り離脱姿勢側に揺動し次の突起部を通過した時点で係止
姿勢に戻り、次の突起部に係止される。一方、爪解除手
段が第1方向に一変速段分回転するときは、連動手段は
働かないので爪解除手段だけが回転して回動体は回転し
ない。そして突起部に係止された爪部材が爪解除手段に
より離脱姿勢に倒されると爪部材が突起部を通過可能に
なり、回動体は第1方向に回転可能になる。このとき、
回動体が第1方向に付勢されているので、回動体が第1
方向に回転する。回動体が第1方向に回転すると第1付
勢部材により係止姿勢側に付勢された爪部材が離脱姿勢
から係止姿勢に戻り、第1方向に隣接した次の突起部に
係止され、回動体が次の変速位置で位置決めされる。こ
こでは、第1方向と第2方向との双方向で位置決めでき
る変速位置決め装置の薄型化を図ることができる。
【0018】発明10に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明1から9のいずれかに記載の装置において、爪
解除手段を第1方向及び第2方向に回転駆動する駆動手
段をさらに備える。この場合には、駆動手段により爪解
除手段が回転駆動されるので、位置決め装置を遠隔操作
できるとともに、位置決め装置を自動制御することがで
き自動変速装置を実現できる。
【0019】発明11に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明10に記載の装置において、駆動手段は、電動
モータと、電動モータの回転を減速して爪解除手段に伝
達する減速手段とを有する。この場合には、電気的な駆
動制御で自動変速を容易に実現できる。発明12に係る
自転車用変速位置決め装置は、発明10又は11に記載
の装置において、爪解除手段の変速段に応じた複数の回
転位置を検出する回転位置検出手段をさらに備える。こ
の場合には、自動変速を行う場合の変速のための回転位
置を変速装置側ではなく位置決め装置内部で検出できる
ので、電気配線が容易になる。
【0020】発明13に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明10に記載の装置において、回転位置検出手段
は、爪解除手段と連動して回転し、径方向に間隔を隔て
て配置され変速段に応じた数の導通用の複数の移動接点
を含むブラシを有する回転部材と、ベース部材に固定さ
れ複数の移動接点と電気的に接続可能に異なる長さで円
弧状に形成された複数の固定接点を有する固定部材とを
備えている。この場合には、複数の移動接点と異なる長
さで円弧状に形成された複数の固定接点との導通・非導
通状態の変化により回転位置を容易に検出できる。
【0021】発明14に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明13に記載の装置において、回転部材は、爪解
除手段と回転方向に僅かな隙間をあけて係止されてい
る。この場合には、爪解除手段と回転部材との間に回転
方向に遊びが形成されるので、接点と導通部との接続状
態が変化して回転位置を検出した時点で爪解除手段が先
行し、ケーブル巻取時にオーバストロークを実現でき
る。このオーバストロークは、変速ケーブルを変速に必
要な距離より僅かに多く引っ張ることにより、機械要素
のゆるみやギアの抵抗や製作誤差を補償するために用い
られる。
【0022】発明15に係る自転車用変速位置決め装置
は、発明14に係る装置において、ブラシは、導通部に
弾性的に接触して回転部材を制動している。この場合に
は、ブラシにより回転部材が制動されるので、爪解除部
材を回転部材に対して確実に先行させることができる。
発明16に係る自転車用変速位置決め装置は、複数の変
速段を有する自転車用変速装置と変速装置側に付勢され
た変速ケーブルを介して連結され、変速ケーブルを介し
て自転車用変速装置を変速段に応じて位置決めする自転
車用変速位置決め装置であって、ベース部材と、回動体
と、位置決め部材と、爪部材と、付勢部材と、爪解除部
材とを備えている。ベース部材は、自転車に装着可能な
部材である。回動体は、ベース部材に第1軸回りに回動
自在に装着され、変速ケーブルの一端が係止されるケー
ブル係止部と、第1軸と実質的に平行に配置された連動
ピンとを有するものである。位置決め部材は、ベース部
材に固定され、前変速段に応じて周方向に間隔を隔てて
内周側に突出して設けられた複数の突起部を有し、回動
体を変速段に応じて位置決めする金属板製の部材であ
る。爪部材は、先端が径方向外方に起立して複数の突起
部のいずれかに係止される係止姿勢と係止姿勢より径方
向内方に仰臥し突起部から離脱する離脱姿勢とに揺動自
在に回動体に設けられ、回動体の変速ケーブルを繰り出
す第1方向の回転を禁止し変速ケーブルを巻き取る第2
方向の回転を許可するための部材である。付勢部材は、
回動体に設けられ、爪部材を係止姿勢側に付勢する部材
である。爪解除部材は、ベース部材に回動体と並べて第
1軸回りに回動自在に設けられ、回動体に対して第1方
向に相対回転することにより係止姿勢にある爪部材を離
脱姿勢に倒す爪解除開口と、連動ピンを係止可能な円弧
状の連動開口とを有する円形板状の部材である。
【0023】この位置決め装置では、変速ケーブルをケ
ーブル係止部に係止すると、変速ケーブルは自転車用変
速装置により変速装置側(ケーブル繰り出し方向)に付
勢されているので、回動体は第1方向に付勢される。こ
の状態で爪解除部材を第2方向に回転させると、連動開
口の回転方向上流側の縁で連動ピンが係止され、回動体
が爪解除部材と連動して第2方向に回転する。回動体が
第2方向に回転すると付勢力に抗して変速ケーブルが引
っ張られる。このとき、爪部材は、回動体の第2方向の
回転を許可するので、次の突起部に接触すると係止姿勢
から離脱姿勢になり突起部を通過する。そして突起部を
通過すると爪解除部材が回転を停止する。これにより、
爪部材が次の突起部に係止され変速ケーブルが次の変速
位置に位置決めされる。
【0024】爪解除部材を第1方向に回転させると、位
置決め部材の突起部のいずれかに係止されている爪部材
が係止姿勢から離脱姿勢に揺動し、回動体が第1方向に
回転可能になる。このとき、回動体が第1方向に付勢さ
れているので、回動体が第1方向に回転し変速ケーブル
が繰り出される。回動体が第1方向に回転すると付勢部
材により係止姿勢側に付勢された爪部材が離脱姿勢から
係止姿勢に戻り、第1方向に隣接した次の突起部に係止
され、回動体が次の変速位置で位置決めされる。この結
果、繰り出された変速ケーブルが位置決めされる。
【0025】ここでは、爪部材の径方向外方と内方への
揺動により爪部材の位置決め手段への係止及び離脱を行
っているとともに、爪部材を付勢する付勢部材を回動体
に設けている。このため、回転軸方向に爪部材の移動や
付勢のための空間を回転軸方向に設ける必要がなくな
り、変速位置決め装置の薄型化を図ることができる。発
明17に係る自転車用変速位置決め装置は、発明16に
記載の装置において、爪部材及び爪解除部材は金属製で
ある。この場合には、爪部材及び位置決め部材を金属製
であるので、それらの強度が高くなり、爪部材の個数が
1個で済み、かつ位置決め部材の突起部の数を変速段の
数だけ形成すればよい。このため、これらを簡素な構造
にできる。しかも、4段以上の多段の変速段を有する変
速装置であっても、突起部の数を変速段の数だけ設けれ
ばよいので、突起部の数が少なくて済み突起部を360
度の範囲に配置でき、突起部の数及び間隔を変更するだ
けで、内装式や外装式にかかわらず種々の変速段を有す
る変速装置に対応できる。
【0026】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕図1において、本発
明の一実施形態を採用した自転車は軽快車であり、ダブ
ルループ形のフレーム体2とフロントフォーク3とを有
するフレーム1と、ハンドル部4と、駆動部5と、ブレ
ーキ付きのダイナモハブ8が装着された前輪6と、内装
変速ハブ10が装着された後輪7と、内装変速ハブ10
を手元で操作するための変速操作部20と、変速操作部
20の操作に応じて内装変速ハブ10を変速制御する変
速制御ユニット12とを備えている。
【0027】フレーム1のフレーム体2は、パイプを溶
接して製作されたものである。フレーム体2には、サド
ル11や駆動部5を含む各部が取り付けられている。フ
ロントフォーク3は、フレーム体2の前部に斜めに傾い
た軸回りに揺動自在に装着されている。ハンドル部4
は、フロントフォーク3の上部に固定されたハンドルス
テム14と、ハンドルステム14に固定されたハンドル
バー15とを有している。ハンドルバー15の両端には
ブレーキレバー16とグリップ17とが装着されてい
る。右側のブレーキレバー16には変速操作部20が一
体で形成されている。
【0028】駆動部5は、フレーム体2の下部(ハンガ
ー部)に設けられたギアクランク37と、ギアクランク
37に掛け渡されたチェーン38と、内装変速ハブ10
とを有している。内装変速ハブ10は、低速段(1
速)、中速段(2速)、高速段(3速)の3つの変速段
を有する3段変速の内装変速ハブである。内装変速ハブ
10は、変速ケーブル42により変速制御ユニット12
に設けられた位置決めユニット29(図4)と連結され
ており、3つの変速位置を取り得る。なお、変速ケーブ
ル42は、内装変速ハブ10によりそのインナーケーブ
ル42a(図8)が内装変速ハブ10側に引っ張られて
いる。
【0029】フロントフォーク3の先端に固定された前
輪6のダイナモハブ8は、ローラ形の前ブレーキを装着
可能なハブであり、内部に前輪6の回転により発電する
交流発電機19(図12参照)を有している。〔変速制
御ユニットの構成〕変速制御ユニット12は、図2に示
すように、ダイナモハブ8内の交流発電機19に電気配
線40を介して電気的に接続されている。また、変速制
御ユニット12は、変速操作部20にも電気配線41を
介して電気的に接続されている。さらに変速制御ユニッ
ト12は、変速ケーブル42を介して内装変速ハブ10
に機械的に連結されている。変速制御ユニット12は、
図3及び図4に示すように、フロントフォーク3の途中
のランプスティ3aに装着されたランプケース13と、
ランプケース13に収納された位置決めユニット29及
び回路ユニット30とを有している。
【0030】〔位置決めユニットの構成〕位置決めユニ
ット29は、3つの変速段を有する内装変速ハブ10と
変速ケーブル42を介して連結されており、変速ケーブ
ル42を介して内装変速ハブ10を変速段に応じて位置
決めするユニットである。位置決めユニット29は、図
5〜図8に示すように、ランプケース13内に装着され
るケース50と、ケース50に第1軸X回りに回動自在
に装着された巻取体51と、ケース50に固定された位
置決め部材52と、巻取体51に係止姿勢と離脱姿勢と
に揺動自在に装着された爪部材53と、爪部材53を係
止姿勢に付勢する環状ばね部材54と、爪部材53を離
脱姿勢に倒す爪解除部材55と、変速位置を検出する変
速位置センサ56と、爪解除部材55を駆動する電動駆
動部57とを有している。
【0031】ケース50は、ランプケース13を介して
自転車に装着可能である。ケース50は、第1ケース部
材60と、第1ケース部材60をねじ止めされる第2ケ
ース部材61と、第2ケース部材61にねじ止めされた
蓋部材62とを有している。第1ケース部材60は、一
面が開口する矩形の第1収納空間60aを有する筐体で
あり、底部にボス部60bが形成されている。このボス
部60bに巻取体51及び爪解除部材55を回動自在に
支持する回動軸58の基端が回転不能に立設されてい
る。回動軸58の先端は蓋部材62に支持されている。
【0032】第2ケース部材61は、第1ケース部材6
0の第1収納空間60aを塞ぐように形成され、表面に
巻取体51の一部が収納される円筒状の第2収納空間6
1aが形成されている。第2ケース部材61の第1収納
空間60a側には、電動駆動部57の電動モータ70が
装着されている。第2収納空間61aの中心には、第1
収納空間60aに連通する円形の開口61bが形成され
ている。また、第2ケース部材61の側面には、変速ケ
ーブル42のアウターケーシング42bが係止されるア
ウター係止部61cが突出して形成されている。
【0033】巻取体51は、変速ケーブル42のインナ
ーケーブル42aの先端を係止するケーブル係止部63
aを有するケーブル巻取部63と、ケーブル巻取部63
と回転不能に連結された爪装着部64とを有している。
ケーブル巻取部63は、爪装着部64に回転不能に連結
された一部が径方向に突出する、たとえば合成樹脂製の
雨滴筒状の部材である。ケーブル係止部63aは、突出
部分にインナーケーブル42aの先端に固定された円柱
状のタイコ42cが係止される円形の孔部を有してい
る。ケーブル巻取部63の外周面には、インナーケーブ
ル42aが巻回される巻取溝63bが形成されている。
また、内周面には、爪装着部64が回転不能に連結され
るスプライン溝63cが形成されている。
【0034】爪装着部64は、第1収納空間60aに収
納されており、回動軸58が中心を貫通する筒状の金属
製の部材である。爪装着部64は、爪部材53が揺動自
在に収納される凹部64aが外周面に形成された大径部
64bと、大径部64bからケーブル巻取部63に向か
って延びる小径の軸部64cとを有している。大径部6
4bの外周面には、環状ばね部材54が装着される環状
溝64dが形成されている。また、大径部64bの端面
には、爪解除部材55に連動して糸巻取方向に回転する
ための連動ピン64h(図5)が爪解除部材55に向け
て突出している。
【0035】軸部64cは、開口61bを貫通して第2
収納空間61aに延びており、その先端の外周面には、
ケーブル巻取部63のスプライン溝63cに係合するス
プライン溝64eと防水用のOリング59aが装着され
る環状溝64fとが並べて形成されている。また、先端
面には、Oリング59bを装着するための環状凹部64
gが形成されている。Oリング59aは、第2ケース部
材61の開口61bと爪装着部64との隙間をシール
し、第2収納空間61aから第1収納空間60aへの液
体の浸入を阻止する。Oリング59bは、爪装着部64
と回動軸58との隙間をシールし、外部から第1収納空
間60aへの液体の浸入を阻止する。
【0036】位置決め部材52は、爪部材53を介して
巻取体51を3つの変速位置で位置決めするための部材
である。これにより、変速ケーブル42が3つの変速位
置で位置決めされる。位置決め部材52は、金属製の略
矩形板状部材であり、中心部に形成された円形の位置決
め開口部52aと、位置決め開口部52aに内周側に突
出して形成された3つの突起部52b,52c,52d
とを有している。3つの突起部52b,52c,52d
は、3段変速の内装変速ハブ10の変速位置に応じて回
転方向に間隔を隔てて配置されている。ここで、突起部
52bは、ケーブル巻取方向Aの最も上流側に位置する
突起部であり、突起部52dは、ケーブル巻取方向Aの
最も下流側に位置する突起部であり、突起部52cは、
この中間に位置する突起部である。通常、3段変速の内
装変速ハブ10は、変速ケーブル42を引っ張らない状
態では低速段、それから変速ケーブル42を引っ張って
いくと中速段、高速段に変速する。したがって、突起部
52bが低速段、突起部52cが中速段、突起部52d
が高速段のそれぞれ位置決め部である。
【0037】なお、この実施形態では、位置決め開口部
52aが位置決め部材52の角部で切り欠かれている。
これは、他の構成部品との干渉を避けるためであり、干
渉が生じなければ角部で切り欠く必要はない。また、突
起部の数及び間隔を変速段に応じて設定すれば、7−9
段変速にも対応できる。爪部材53は、金属製の部材で
あり、先端53bが径方向外方に起立して3つの突起部
52b〜52dのいずれかに係止される係止姿勢と係止
姿勢より径方向内方に仰臥し、3つの突起部52b〜5
2dのいずれかから離脱する離脱姿勢とに揺動する。爪
部材53は、位置決め部材52とで、巻取体51のケー
ブル巻取方向Aの回転を許容し、ケーブル繰り出し方向
Bの回転を禁止するために設けられている。すなわち、
爪部材53は、巻取体51の爪装着部64の凹部64a
に揺動自在に装着された状態でその揺動中心53aは、
爪部材53の先端53bよりケーブル巻取方向Aの下流
側に配置されている。これにより、爪部材53はケーブ
ル巻取方向Aに回転して突起部52bに接触すると離脱
姿勢に倒れる。逆にケーブル繰り出し方向Bに回転する
と突起部52bにより係止され、巻取体51のそれ以上
の回転が阻止される。
【0038】爪部材53の外周部には、環状ばね部材5
4が装着される溝部53cが回転方向に沿って形成され
ている。爪部材53は溝部53cを挟んで第1軸X方向
に間隔を隔てて位置決め部材52と爪解除部材55とに
先端53aが接触可能である。環状ばね部材54は、金
属製のばね部材であり、環状溝64d及び溝部53cに
引っ張られた状態で装着されている。これにより、環状
ばね部材54に縮もうとする力が発生する。この力を利
用して爪部材53を係止姿勢に付勢している。このよう
な環状ばね部材54により爪部材53を付勢すると、爪
部材53の付勢が容易であり、かつばねを収納するため
の第1軸X方向の空間が小さくて済む。
【0039】爪解除部材55は、外周に電動駆動部57
に噛み合うギア歯55aが形成された円板状の金属製の
部材であり、回動軸58に巻取体51と並べて回転自在
に装着されている。爪解除部材55の側面には、図8に
示すように、巻取体51に対してケーブル繰り出し方向
Bに相対回転することにより係止姿勢にある爪部材53
を離脱姿勢に倒す爪解除開口55bと、連動ピン64h
を係止可能な円弧状の連動開口55cと、変速位置セン
サ56を係止するための係止孔55dとが形成されてい
る。
【0040】爪解除開口55bは、小径開口55eと、
小径開口55eのケーブル巻取方向A上流側に連なって
形成された大径開口55fと有する扇形の開口である。
小径開口55eと大径開口55fとの間にはそれらを傾
斜してつなげる傾斜面55gが形成されている。小径開
口55eに爪部材53の先端53aが係止されると、爪
部材53は離脱姿勢に維持される。また、大径開口55
fに係止されると爪部材53は係止姿勢に維持される。
このため、巻取体51がケーブル繰り出し方向B方向に
回転して傾斜面55gが爪部材53の先端53aを通過
するとき、係止姿勢にある爪部材53が離脱姿勢に倒れ
て巻取体51が回転可能になる。巻取体51が回転可能
になると、巻取体51が変速ケーブル42により引っ張
られて回転する。すると爪部材53の先端53aを傾斜
面55gが通過して爪部材53は、環状ばね部材54に
付勢されて係止姿勢に戻る。
【0041】連動開口55cは扇形の開口であり、巻取
体51を爪解除部材55のケーブル巻取方向Aの回転に
のみ連動して回転させるために設けられている。連動開
口55cの周方向の長さは突起部52bの周方向の間隔
より長く形成されている。連動ピン64hは、巻取体5
1が変速ケーブル42によりケーブル繰り出し方向Bに
付勢されているため、通常は連動開口55cの図8左端
に接触して配置されている。
【0042】変速位置センサ56は、爪解除部材55と
第1ケース部材60の底部との間に配置されている。変
速位置センサ56は、爪解除部材55と連動して回転す
る回転子66と、回転子66の回転に応じてオンオフす
る固定子67とを有している。回転子66は、固定子6
7側の側面に装着されたブラシ68と、爪解除部材55
側の側面に係止孔55dに向けて立設された係止ピン6
9とを有している。
【0043】ブラシ68は、3つの変速位置に応じて略
径方向に間隔を隔てて並設された互いに導通した3本の
移動接点68a,68b,68cを有している。ブラシ
68は固定子67に弾性的に接触しており、回転子66
の回転を弱い力で制動している。係止ピン69は、爪解
除部材55に連動して回転子66を回転させるためのも
のである。この係止ピン69の径より係止孔55dの回
転方向の長さは僅かに大きい。このため、係止ピン69
が係止された状態で係止孔55dと係止ピン69との間
には、回転方向に遊び(隙間)が形成されている。この
ような遊びを形成することにより、回転子66は、爪解
除部材55が回転すると、それより僅かに遅れて回転を
開始する。そして、ブラシ68により回転子66は制動
されているので遅れて回転する状態が維持される。この
ため、爪解除部材55がケーブル巻取方向Aに回転する
とき、検出時点では爪解除部材55は回転子66より先
行しておりオーバーランしている。このオーバーランに
より、ケーブル巻取時にオーバストロークを実現でき
る。このオーバストロークは、変速ケーブルを変速に必
要な距離より僅かに多く引っ張ることにより、機械要素
のゆるみやギアの抵抗や製作誤差を補償するために用い
られる。
【0044】固定子67は、3つの接点68a〜68c
と電気的に接続可能に異なる長さで円弧状に径方向に間
隔を隔てて形成された4つの固定接点67a〜67dを
有している。内周側の固定接点67aは、接地用の接点
であり、爪解除部材55の回動範囲にわたって円弧状に
形成されている。固定接点67aの外周側に配置された
固定接点67bは外周側に段違いに形成された固定接点
67cと電気的に接続されている。固定接点67bは、
ケーブル巻取方向A下流側端部で高速段の変速位置を検
出するための接点である。最外周に配置された固定接点
67c,67dは、周方向に間隔を隔てて配置され、そ
れぞれケーブル巻取方向A上流側端部で低速段と中速段
の変速位置を検出するために設けられている。
【0045】電動駆動部57は、図6に示すように、駆
動用の電動モータ70と、電動モータ70の回転を減速
する減速機構71とを有している。電動モータ70は、
たとえば直流モータである。減速機構71は、電動モー
タ70の出力軸に固定されたウォームギア72と、ウォ
ームギア72に噛み合うウォームホイール73aを含む
第1減速ギア部73と、第1減速ギア部73に噛み合う
第2減速ギア部74と、第2減速ギア部74に噛み合う
第3減速ギア部75とを有している。各減速ギア部74
は、大径ギアと小径ギアとを有しており、小径ギアが別
の減速ギア部の大径ギアに噛み合うことにより減速して
いる。第3減速ギア部75の小径ギアは爪解除部材55
の外周に形成されたギア部55aに噛み合っている。こ
の減速機構71により電動モータ70の回転はたとえば
1/1500程度に減速される。
【0046】〔位置決めユニットの動作〕位置決めユニ
ット29では、図9(a)に示すように、巻取体51が
たとえば中速段に位置決めされた状態で回路ユニット3
0から低速側への電流が電動モータ70に与えられる
と、変速位置センサ56が低速段の変速位置を検出する
まで爪解除部材55がケーブル繰り出し方向Bに回転す
る。なお、巻取体51が位置決めされているとき、変速
ケーブル42により巻取体51はケーブル繰り出し方向
Bに付勢された状態であるので、連動ピン64hは、連
動開口55cのケーブル繰り出し方向B下流側端部に接
触している。
【0047】爪解除部材55がケーブル繰り出し方向B
に回転すると、図9(b)に示すように、爪解除部材5
5の爪解除開口55bの傾斜面55gが爪部材53に接
触し、係止姿勢にある爪部材53が離脱姿勢に倒され
る。このとき、連動開口55cが回転するので連動ピン
64hは連動開口55cの端部から離反し、巻取体51
は連動開口55cに回転を規制されずケーブル繰り出し
方向Bに回転可能である。したがって、図9(c)に示
すように、変速ケーブル42により付勢された巻取体5
1がケーブル繰り出し方向Bに回転する。このとき、爪
部材53が傾斜面55gを超えると爪部材53は大径開
口55fに位置するので、環状ばね部材54により付勢
された爪部材53は係止姿勢に起立する。このため、図
9(d)に示すように、低速側の突起部52b(又は5
2c)に係止され低速側の変速位置で位置決めされる。
これにより低速側への変速動作が終了する。この動作
は、高速段から中速段への変速時にも同様に行われる。
【0048】一方、図10(a)に示すように、回路ユ
ニット30から高速側への電流が電動モータ70に与え
られると、変速位置センサ56が中速段の変速位置を検
出するまで爪解除部材55がケーブル巻取方向Bに回転
する。このとき、連動開口55cでは、連動ピン64h
がケーブル巻取方向A上流側端部に接触しているので、
巻取体51は爪解除部材55とともに回転する。巻取体
51がケーブル巻取方向Aに回転すると、突起部52c
に係止姿勢にある爪部材53が衝突する。爪部材53
は、ケーブル巻取方向Aに回転すると離脱姿勢側に倒れ
るように構成されているので、この場合、図10(b)
に示すように突起部52cに衝突すると離脱姿勢に倒れ
突起部52cを通過する。そして、中速段の変速位置で
爪解除部材55が停止したとき、変速位置センサ56で
は係止ピン69と爪解除部材55の係止孔55dとの間
に遊びがあるので、図10(c)に示すように変速位置
検出時に爪解除部材55はオーバランしている。これに
より、オーバストロークを実現している。したがって、
図10(d)に示すように、僅かにケーブル繰り出し方
向Aに電動モータ70を回転させ、爪部材53を突起部
52cに係止する。これにより、高速側への変速動作が
終了する。この動作は、中速段から高速段への変速時に
も同様に行われる。
【0049】ここでは、爪部材53の径方向外方と内方
への揺動により爪部材の位置決め部材52への係止及び
離脱を行っているとともに、爪部材53を付勢する環状
ばね部材54を巻取体51に設けている。このため、第
1軸X方向に爪部材53の移動や付勢のための空間を設
ける必要がなくなり、変速位置決め装置の薄型化を図る
ことができる。
【0050】〔回路ユニットの構成〕回路ユニット30
は、図11に示すように、CPU,RAM,ROM,I
/Oインターフェースからなるマイクロコンピュータを
含む変速制御部25を備えている。なお、図中太線はた
とえば1A程度の電流線を、実線は5mA程度の電流線
をそれぞれ示し、破線は信号線を示している。
【0051】変速制御部25は、変速操作部20の操作
に応じて内装変速ハブ10を速度に応じて自動変速制御
するとともに、変速操作部20に設けられた液晶表示部
24の表示制御を行う。また、ランプケース13に一体
で装着されたランプ18を周囲の状況が所定の明るさ以
下になると点灯し、所定の明るさを超えると消灯するラ
ンプ制御を行う。変速制御部25には、変速操作部20
に設けられた操作ダイヤル23及び操作ボタン21,2
2を含む操作スイッチ26と、液晶表示部24と、ラン
プ18を制御するための照度センサとしての光センサ3
6と、交流発電機19からの出力により速度信号を生成
するためのダイナモ波形成形回路34とが接続されてい
る。また、変速制御部25には、充電制御回路33と蓄
電素子32とオートライト回路35とが省電力回路31
を介して接続されている。さらに、モータドライバ28
と位置決めユニット29の変速位置センサ56と他の入
出力部とが接続されている。
【0052】変速操作部20は、図12に示すように、
下部に左右に並べて配置された2つの操作ボタン21,
22と、操作ボタン21,22の上方に配置された操作
ダイヤル23と、操作ダイヤル23の左方に配置された
液晶表示部24とを有している。操作ボタン21,22
は、三角形状の押しボタンである。左側の操作ボタン2
1は低速段から中速段、中速段から高速段への手動変速
を行うためのボタンであり、右側の操作ボタン22は高
速段から中速段、中速段から低速段への手動変速を行う
ためのボタンである。操作ダイヤル23は、モード1か
らモード7までの7つの自動変速モードと手動モードと
を切り換えるためのダイヤルであり、8つの停止位置
M,A1〜A7を有している。ここでモード1からモー
ド7までの7つの自動変速モードは、交流発電機19か
らからの車速信号により内装変速ハブ10を自動変速す
るモードであり、手動変速モードは、操作ボタン21,
22の操作により内装変速ハブ10を変速するモードで
ある。
【0053】なお、7つの自動変速モードでは、上り変
速(低速側から高速側への変速)及び下り変速(高速側
から低速側への変速)とにおいて、変速タイミング、具
体的には変速時の速度を変えて自動変速するものであ
る。このときの変速しきい値を図7に示す。ここでは、
モード1からモード7にいくに従い上り及び下り変速の
変速タイミングが徐々に早くなる。すなわち、モード7
では、最も低速で変速しモード1では最も高速で変速す
る。通常はモード4くらいで変速させるのが好ましく。
上り坂ではその斜度に応じてモードを選べばよい。
【0054】液晶表示部24には、現在の走行速度も表
示されるとともに、変速時には操作された変速段が表示
される。省電力回路31は、図11に示すように、自転
車が停止しているときの電力消費を抑えるために設けら
れたものである。省電力回路31には、蓄電素子32で
蓄えられた電力が供給される。省電力回路31は、変速
制御部25、モータドライバ28、充電制御回路33及
びオートライト回路35に接続され、それらに蓄電素子
32で蓄えられた動作用の電力を供給するとともに、自
転車停止時にそれらへの電力の供給を遮断する。省電力
回路31には、交流発電機19からの信号が入力されて
おり、この信号により自転車が停止しているか否かを判
断する。このような省電力回路31を設けることにより
蓄電素子32に蓄えられた電力の無駄な消耗を抑えるこ
とができる。
【0055】蓄電素子32は、たとえば大容量コンデン
サからなり、交流発電機19から出力され、充電制御回
路33で整流された直流電力を蓄える。蓄電素子32で
蓄えられた1mAの電流は省電力回路31を介して変速
制御部25、モータドライバ28、充電制御回路33及
びオートライト回路35に供給される。モータドライバ
28には蓄電素子32で蓄えられた1Aの電流も直接供
給される。なお、蓄電素子32をコンデンサに代えてニ
ッケル・カドニウム電池やリチウムイオン電池やニッケ
ル水素電池などの二次電池で構成してもよい。
【0056】モータドライバ28は、電動モータ70を
位置決め制御する。モータドライバ28は、省電力回路
31から供給された1mAの電流で動作し、蓄電素子3
2から供給された1Aの電流を位置決め用に制御して電
動モータ70に供給する。充電制御回路33はたとえば
半波整流回路で構成され、交流発電機19から出力され
た交流電流をたとえば1Aと5mAの直流電流に整流す
る。
【0057】ダイナモ波形成形回路34は、交流発電機
19から出力された交流電流から速度信号を生成する。
すなわちサインカーブの交流信号をたとえば半周期分抽
出し、それをシュミット回路等の適宜の波形成形回路を
通し、速度に応じたパルス信号を生成する。オートライ
ト回路35は、光センサ36からの検出出力より変速制
御部25から出力されるオンオフ信号により動作し、交
流発電機19から出力された1Aの電流をランプ18に
供給・遮断する。これにより照度が所定以下になるとラ
ンプ18が自動的に点灯し、所定の照度を超えると消灯
する。
【0058】このように構成された変速制御ユニット1
2では、変速操作部20で選択された自動変速モード又
は手動変速モードで内装変速ハブ10が変速制御され
る。具体的には、たとえば自動変速モードのモード4が
選択されると、図13に示すように、車速が12.7k
m/hになると、1速から2速に上り変速するための電
流が電動モータ70に出力され、位置決めユニット29
の巻取体51がケーブル巻取方向Aに1変速段分回転し
て位置決めされ2速に上り変速される。さらに17.1
km/hになると3速に位置決めされ上り変速される。
一方、その後車速が15.6km/hに下がると巻取体
51がケーブル繰り出し方向Bに1変速段分回転して位
置決めされ2速に下り変速され、さらに11.5km/
hを下がると1速に下り変速される。ここでは、変速時
のチャタリングを防止するために上り変速のタイミング
と下り変速のタイミングとを下り側を低くしている、こ
のような変速時に、交流発電機19からの交流信号によ
り車速を検出しているので、車速を車輪1回転当たり細
かく得ることができ、従来のものより実際の車速の変化
にリアルタイムに追随して変速がなされる。
【0059】一方、車輪が回転すると、省電力回路31
がそのことを検出して変速制御部25や充電制御回路3
3等に制御動作用の電力を供給する。この結果、変速制
御部25が動作を開始し、液晶表示部24やモータドラ
イバ28やオートライト回路35や充電制御回路33が
制御される。そして、交流発電機19からの電力が蓄電
素子32に充電される。また、ダイナモ波形成形回路3
4から車速信号が変速制御部25に与えられる。車輪が
停止すると省電力回路31がそれを検出して制御用の電
力の供給を遮断する。これにより、停止時に無駄な電力
を消費しなくなる。このため、停止時に蓄電素子32が
消耗しなくなる。
【0060】ここでは、蓄電素子32を設けて交流発電
機19からの電力を蓄え、その電力により変速制御部2
5を含む各部を動作させているので、電池の交換や充電
作業が不要になる。また、電池残量の管理や予備の電池
を持ち歩く必要がなくなり、電源に関わる煩わしい作業
を行うことなく自動変速を行えるようになる。しかも、
交流発電機19から出力された交流信号に基づき車速を
検出し、その検出された車速により変速制御している。
交流発電機は一般に複数の磁極を有しているので、交流
発電機からはこの磁極数と車速とに関連する周波数から
なる交流信号が出力される。このため、通常自転車で用
いられるような、たとえば車輪に付けた磁石を検出する
速度センサから得られる速度信号に比べて1回転当たり
多くのパルス信号を交流信号から得ることができる。し
たがって車速を1回転の間に細かく検出することがで
き、リアルタイムで高精度の変速制御を行える。また、
交流発電機19からの交流信号に基づき制御しているの
で、従来のように車輪の近くに変速制御ユニット12を
配置する必要がなくなり、変速制御ユニット12の装着
位置が制限されない。
【0061】また、従来、昼間は使用していなかった交
流発電機19の電力を変速制御ユニット12で有効に利
用できるようになる。さらに、位置決めユニット29を
薄型化したので、ランプケース13内に回路ユニット3
0と並べて配置できる。このように、回路ユニット30
及び電動モータ70の電源として交流発電機19からの
電力を使用できるとともに、位置決めユニット29を薄
型化できるので、自転車の自動変速をコンパクトかつ軽
量な構成で実現できる。
【0062】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、ランプケース13に変速制
御ユニット12を配置したが、図14及び図15に示す
ように、変速操作部120のケース121内に位置決め
ユニットを内蔵した変速制御ユニット112を配置して
もよい。この場合、ランプ118と変速制御ユニット1
12とを電気配線43で連結すればよい。
【0063】なお、ケース121は、ハンドルバー15
のハンドルステム14装着部近傍に装着されており、表
示部124と操作ダイヤル122とが外部に露出して設
けられている。また、内部に回路ユニットや位置決めユ
ニットが収納されている。このような実施形態では、ラ
ンプ118も既設のものを使用することができる。した
がって、既設の3段変速の自転車に後付で自動変速用の
制御ユニットを装着できる。
【0064】(b) 前記実施形態では、変速用の位置
決めユニット29を変速制御ユニット内に設けたが、図
16に示すように、変速用のモータや変速位置センサ等
を含む位置決めユニット229を変速装置110側に配
置してもよい。この場合、変速制御ユニット212と変
速装置110とを変速ケーブルではなく電気配線48で
結ぶだけでよい。
【0065】(c) 前記実施形態では、内装変速ハブ
を位置決めしているが位置決め対象の変速装置は内装式
に限定されず外装式でもよい。外装式の場合、リアディ
レーラに限定されずフロントディレーラを位置決めして
もよい。 (d) 前記実施形態では、連結手段として変速ケーブ
ルを例示したが、連結手段としてはリンク等の他の形態
のものでもよい。
【0066】(e) 前記実施形態では、変速ケーブル
42を介して巻取体51をケーブル繰り出し方向に付勢
しているが、図17に示すように、巻取体51を、たと
えば捩じりコイルばね101等の付勢手段によりにより
ケーブル繰り出し方向に付勢してもよい。捩じりコイル
ばね101は、巻取体51の爪装着部64の大径部64
b側面と第2ケース部材60の底部とに両端が係止さ
れ、巻取体51をケーブル繰り出し方向に付勢する。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、爪部材の径方向外方と
内方への揺動により爪部材の位置決め手段への係止及び
離脱を行っているとともに、爪部材を付勢する第1付勢
部材を回動体に設けている。このため、回動軸方向に爪
部材の移動や付勢のための空間を回転軸方向に設ける必
要がなくなり、変速位置決め装置の薄型化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車の側面
図。
【図2】内装変速ハブと変速制御ユニットとダイナモハ
ブとの接続関係を示す模式図。
【図3】変速制御ユニットの側面断面図。
【図4】変速制御ユニットの平面断面図。
【図5】位置決めユニットの平面一部破断図。
【図6】第2ケース部材をあけた状態の位置決めユニッ
トの平面図。
【図7】図5のVII−VII断面図。
【図8】位置決めユニットの分解斜視図。
【図9】位置決めユニットの低速側への変速動作を示す
図。
【図10】位置決めユニットの高速側への変速動作を示
す図。
【図11】変速制御ユニットの構成を示すブロック図。
【図12】変速操作部の斜視図。
【図13】各自動変速モード毎の変速タイミングを示す
テーブル
【図14】他の実施形態の図2に相当する図。
【図15】その変速制御ユニットの平面図。
【図16】さらに他の実施形態の図2に相当する図。
【図17】さらに他の実施形態の図7に相当する図。
【符号の説明】
1 フレーム 10 内装変速ハブ 12 変速制御ユニット 13 ランプケース 29 位置決めユニット 42 変速ケーブル(連結手段) 50 ケース 51 巻取体(回動体) 52 位置決め部材 52a〜52c 突起部 53 爪部材 54 環状ばね部材(第1付勢部材) 55 爪解除部材 55b 爪解除開口 55c 連動開口 56 変速位置センサ(回転位置検出センサ) 57 電動駆動部 63 巻取部 64 爪装着部 64a 凹部 64h 連動ピン 66 回転子 67 固定子 67a〜67d 固定接点 68 ブラシ 68a〜68c 移動接点 70 電動モータ 71 減速機構 101 捩じりコイルばね(第2付勢部材)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の変速段を有する自転車用変速装置を
    位置決めする自転車用変速位置決め装置であって、 自転車に装着可能なベース部材と、 前記自転車用変速装置に連結され、前記ベース部材に第
    1軸回りに回動自在に装着された回動体と、 前記ベース部材に固定され、前記変速段に応じて周方向
    に間隔を隔てて内周側に突出して設けられた複数の突起
    部を有し、前記回動体を前記変速段に応じて位置決めす
    る位置決め手段と、 先端が径方向外方に起立して前記複数の突起部のいずれ
    かに係止される係止姿勢と前記係止姿勢より前記径方向
    内方に仰臥し前記突起部から離脱する離脱姿勢とに揺動
    自在に前記回動体に設けられ、前記回動体の第1方向の
    回転を禁止し前記第1方向と逆の第2方向の回転を許可
    するための爪部材と、 前記回動体に設けられ、前記爪部材を前記係止姿勢側に
    付勢する第1付勢部材と、 前記ベース部材に前記回動体と並べて前記第1軸回りに
    回動自在に設けられ、前記回動体に対して前記第1方向
    に相対回転することにより前記係止姿勢にある爪部材を
    前記離脱姿勢にして前記回動体を前記第1方向に回転可
    能にする爪解除手段と、を備えた自転車用変速位置決め
    装置。
  2. 【請求項2】前記回動体は、連結手段を介して前記自転
    車用変速装置と連結されている、請求項1に記載の自転
    車用変速位置決め装置。
  3. 【請求項3】前記連結手段は、前記自転車用変速装置と
    前記回動体とに連結されかつ前記回動体に巻き付けられ
    る変速ケーブルである、請求項2に記載の自転車用変速
    位置決め装置。
  4. 【請求項4】前記変速ケーブルは、前記自転車用変速装
    置により前記第1方向に付勢され、前記回動体が前記第
    2方向に回転すると前記回動体に巻き付けられる、請求
    項3に記載の自転車用変速位置決め装置。
  5. 【請求項5】前記回動体を前記第1方向に付勢する第2
    付勢部材をさらに備える、請求項1から4のいずれかに
    記載の自転車用変速位置決め装置。
  6. 【請求項6】前記爪部材は、前記回動体が前記第2方向
    に回転すると、前記突起部により前記離脱姿勢側に倒さ
    れ、前記第1方向に回転すると前記係止姿勢で前記突起
    部に係止される、請求項1から5のいずれかに記載の自
    転車用変速位置決め装置。
  7. 【請求項7】前記回動体は、前記変速ケーブルを係止す
    るケーブル係止部を有する巻取部と、前記巻取部が回転
    不能に装着された筒状の爪保持部とを有し、前記爪部材
    は、前記爪保持部に前記第1軸と実質的に平行な第2軸
    回りに揺動自在に装着されている、請求項3から6のい
    ずれかに記載の自転車用変速位置決め装置。
  8. 【請求項8】前記爪保持部は、前記爪部材を揺動自在に
    装着可能な凹部を外周部に有し、 前記第1付勢部材は、前記爪保持部の外周面に装着され
    た環状ばね部材である、請求項7に記載の自転車用変速
    位置決め装置。
  9. 【請求項9】前記第2方向に前記爪解除手段が回転した
    ときのみ前記回動体を連動して同時に回転させる連動手
    段をさらに備える、請求項1から8のいずれかに記載の
    自転車用変速位置決め装置。
  10. 【請求項10】前記爪解除手段を前記第1方向及び第2
    方向に回転駆動する駆動手段をさらに備える、請求項1
    から9のいずれかに記載の自転車用変速位置決め装置。
  11. 【請求項11】前記駆動手段は、電動モータと、前記電
    動モータの回転を減速して前記爪解除手段に伝達する減
    速手段とを有する、請求項10に記載の自転車用変速位
    置決め装置。
  12. 【請求項12】前記爪解除手段の前記変速段に応じた複
    数の回転位置を検出する回転位置検出手段をさらに備え
    る、請求項10又は11に記載の自転車用変速位置決め
    装置。
  13. 【請求項13】前記回転位置検出手段は、 前記爪解除手段と連動して回転し、径方向に間隔を隔て
    て配置され前記変速段に応じた数の導通用の複数の移動
    接点を含むブラシを有する回転部材と、 前記ベース部材に固定され前記複数の移動接点と電気的
    に接続可能に異なる長さで円弧状に形成された複数の固
    定接点を有する固定部材とを備える、請求項12に記載
    の自転車用変速位置決め装置。
  14. 【請求項14】前記回転部材は、前記爪解除手段と回転
    方向に僅かな隙間をあけて係止されている、請求項13
    に記載の自転車用変速位置決め装置。
  15. 【請求項15】前記ブラシは、前記導通部に弾性的に接
    触して前記回転部材を制動している、請求項14に記載
    の自転車用変速位置決め装置。
  16. 【請求項16】複数の変速段を有する自転車用変速装置
    と前記変速装置側に付勢された変速ケーブルを介して連
    結され、前記変速ケーブルを介して前記自転車用変速装
    置を前記変速段に応じて位置決めする自転車用変速位置
    決め装置であって、 自転車に装着可能なベース部材と、 前記ベース部材に第1軸回りに回動自在に装着され、前
    記変速ケーブルの一端が係止されるケーブル係止部と、
    第1軸と実質的に平行に配置された連動ピンとを有する
    回動体と、 前記ベース部材に固定され、前記変速段に応じて周方向
    に間隔を隔てて内周側に突出して設けられた複数の突起
    部を有し、前記回動体を前記変速段に応じて位置決めす
    る板状の位置決め部材と、 先端が径方向外方に起立して前記複数の突起部のいずれ
    かに係止される係止姿勢と前記係止姿勢より前記径方向
    内方に仰臥し前記突起部から離脱する離脱姿勢とに揺動
    自在に前記回動体に設けられ、前記回動体の前記変速ケ
    ーブルを繰り出す第1方向の回転を禁止し前記変速ケー
    ブルを巻き取る第2方向の回転を許可するための爪部材
    と、 前記回動体に設けられ、前記爪部材を前記係止姿勢側に
    付勢する付勢部材と、 前記ベース部材に前記回動体と並べて前記第1軸回りに
    回動自在に設けられ、前記回動体に対して前記第1方向
    に相対回転することにより前記係止姿勢にある爪部材を
    前記離脱姿勢に倒す爪解除開口と、前記連動ピンを係止
    可能な円弧状の連動開口とを有する円形板状の爪解除部
    材と、を備えた自転車用変速位置決め装置。
  17. 【請求項17】前記爪部材及び爪解除部材は金属製であ
    る、請求項16に記載の自転車用変速位置決め装置。
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