JP3501023B2 - ワイヤアセンブリの防水処理方法およびこれに用いるシール剤塗布装置 - Google Patents

ワイヤアセンブリの防水処理方法およびこれに用いるシール剤塗布装置

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JP3501023B2
JP3501023B2 JP19213399A JP19213399A JP3501023B2 JP 3501023 B2 JP3501023 B2 JP 3501023B2 JP 19213399 A JP19213399 A JP 19213399A JP 19213399 A JP19213399 A JP 19213399A JP 3501023 B2 JP3501023 B2 JP 3501023B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車用
のワイヤーハーネスやこれを構成するサブアセンブリ
(以下、「ワイヤアセンブリ」と総称する。)の電線群
にグロメットを装着する際に、電線群に施される防水処
理方法と、この方法に使用されるシール剤塗布装置に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、自動車用のワイヤアセンブリを、自動車のエンジン
ルームと車室とを仕切るパネル等を通す場合、車室内へ
の浸水を防止するために、パネルに開けた貫通孔にゴム
製で筒状のグロメットを嵌めて、このグロメットの孔に
ワイヤアセンブリを挿通するようにしている。ところ
が、グロメットを通る部分で、ワイヤアセンブリの各電
線の間、および各電線とグロメットとの間に隙間がある
と、この隙間を通じた毛細管現象により、浸水する虞が
ある。
【0003】このような浸水を防止するべく、ワイヤア
センブリの各電線やグロメットの間に防水処理、例え
ば、グロメットの内部の隙間にシール剤を充填すること
が行われているが、必ずしも容易ではない。また、防水
処理の他の方法として、ワイヤアセンブリの製造時に、
各電線にシール剤を塗布しておき、これにフィルムを被
せて断面円形に束ねてテープ巻きし、これをグロメット
に嵌める方法もある。この方法では、ワイヤアセンブリ
の製造時にシール剤を用いて防水処理することができる
ので、防水処理のための工程の簡易化および迅速化を図
ることができる。上述のシール剤は、例えば以下のよう
にして塗布される。すなわち、ワイヤアセンブリを構成
する複数の電線を一列に並べて電線群を構成し、この電
線群の両側に複数のノズルをそれぞれ設け、これらのノ
ズルからシール剤を一斉に吐出させて、電線群の側面に
塗布する(例えば、特開平10−172360号公報参
照)。上述のノズルは、電線群の両側面に沿う保持部材
に設けられている。保持部材は、略U字形状に形成され
ており、ノズルは、電線を挟んだ両側に対向して設けら
れ、両側のノズルの間に一定の間隔を隔てて固定されて
いる。また、ノズルは、電線群の両側面に沿って、電線
の並ぶ方向にも並んでおり、シール剤を電線群の両側面
に一括して塗布できるようになっている。
【0004】このように配置されたノズルを、実際のワ
イヤアセンブリに適用すると、シール剤を所要の厚さで
均一に塗布できない場合がある。というのは、実際のワ
イヤアセンブリには、太い電線や細い電線が混ざってい
るので、対向するノズル同士の上述した一定の間隔を太
い電線に適した値に合わせたとしても、細い電線とノズ
ルとの隙間がそれに適切な値よりも広くなりすぎてしま
う。その結果、細い電線にもシール剤を確実に塗布しよ
うとすると、シール剤をノズルから長時間吐出させるこ
とになるので、太い電線ではシール剤が厚くなってしま
う。逆に、太い電線にシール剤を適切に塗布しようとす
ると、細い電線にはシール剤が確実に塗布されないこと
になる。いずれにしろ、全体としてシール剤の厚さが均
一でなくなってしまうのである。
【0005】また、実際のワイヤアセンブリには、自動
車の車種に応じて様々な仕様があるが、上述の固定され
たノズルを、多様な仕様に適応させることはできない。
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
ワイヤアセンブリの製造時に実施できて、ワイヤアセン
ブリの仕様に適応してシール剤を均一な厚さで確実に塗
布できる防水処理方法およびこのためのシール剤塗布装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載のワイヤアセンブリの防水処理方法
は、ワイヤアセンブリの製造時に、このワイヤアセンブ
リを構成する複数の電線を並列させた電線群に所要の粘
度を有するシール剤を塗布し、次いで、シール剤が塗布
された電線群の部位にフィルムを被せて断面円形に丸め
てフィルムの外周をテープ巻きした後、グロメット内に
挿通するワイヤアセンブリの防水処理方法において、上
記電線群にシール剤を塗布する際に、電線群の電線を並
列させ、シール剤を吐出する一対のノズルを互いに対向
させて、一対のノズルを用いて並列させた電線群を挟
み、シール剤を電線間に浸透させるように、一対のノズ
ルの間隔を電線の太さに応じて変化させながら、ノズル
を電線の並ぶ方向に移動させることを特徴とする。
【0007】この構成によれば、シール剤を一対のノズ
ルから吐出させながら、このノズルを電線の並びに沿っ
て移動させることで、シール剤を電線間に浸透させつ
つ、複数の電線にまたがる領域の両側に同時に塗布する
ことができる。このような防水処理をワイヤアセンブリ
の製造時に施すので、防水処理のための工程の簡易化お
よび迅速化を図ることができる。
【0008】特に、一対のノズルの間隔を電線の太さに
応じた間隔にできるので、ノズルを電線の並びに沿って
移動させたときに、ノズルと各電線との隙間の変化を少
なくできる結果、電線群の側面全体にわたって、シール
剤を均一な厚さで、むらなく塗布することができる。し
かも、電線の太さが異なる場合にも対応することができ
る。
【0009】請求項2に記載のシール剤塗布装置は、請
求項1に記載のワイヤアセンブリの防水処理方法に用い
るシール剤塗布装置であって、複数の電線を並列させた
電線群を挟んだ両側に互いに対向して配置されてシール
剤を吐出する一対のノズルと、この一対のノズルを電線
の並ぶ方向に移動させる移動機構と、所要量のシール剤
をノズルから吐出させるようにノズルにシール剤を供給
する供給機構と、一対のノズルの間隔が、その間に挟ま
れる電線の太さに応じたものになるように、ノズル同士
を接近または離反させる接離機構とを備えたことを特徴
とする。
【0010】この構成によれば、一対のノズルの間隔を
電線の太さに応じて変化させつつ、電線群の側面に沿っ
てノズルを移動させ、その間、ノズルから所要量のシー
ル剤を吐出させることができる。その結果、請求項1に
記載の発明の作用を得ることができる。請求項3に記載
のシール剤塗布装置は、請求項2に記載のシール剤塗布
装置において、上記電線群は、複数の電線をほぼ太さの
順で並列され、一対のノズルは、その間に電線を挟持し
つつ移動することを特徴とする。
【0011】この構成によれば、一対のノズルが電線群
を挟んでいるので、柔軟な電線に対して上述の隙間を容
易かつ確実に最小にすることができ、しかも、簡素な構
造にできる。また、電線は太さの順序で並んでいるの
で、ノズルが各電線に接近し易い。というのは、太い電
線間に細い電線が配置されていると、この細い電線にノ
ズルが接近し難い場合があるからである。従って、上述
の隙間の変化も少なくし易く、シール剤を均一に塗布す
るのに好ましい。
【0012】ここで、ほぼ太さの順序で並ぶとは、例え
ば、太いものから細いものへと並ぶことの他、太さにあ
まり差がないものを同じ太さとして並べる場合も含む趣
旨である。請求項4に記載のシール剤塗布装置は、請求
項2または3に記載のシール剤塗布装置において、上記
一対のノズルは、電線の並びに沿って移動機構により移
動する間に、電線群の電線同士の間にある空隙に応じて
予め定められたタイミングで、シール剤を吐出停止する
ことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、並列させた複数の電線
間に空隙がある場合に、その空隙にノズルが位置すると
きに、シール剤の吐出を停止させることができる。請求
項5に記載のシール剤塗布装置は、請求項2に記載のシ
ール剤塗布装置において、上記供給機構は、シール剤の
供給源として、内部にシール剤を収容する筒部と、この
筒部の一端に設けられてシール剤を流出させる流出口
と、シール剤を流出させるために筒部の他端側から押さ
れるときに筒部の軸方向に沿って内部を移動可能な底蓋
とを含むカートリッジを利用するものであって、上記カ
ートリッジの軸方向に沿う方向への移動を伴う着脱操作
によりカートリッジの一端が着脱可能に装着される装着
部と、この装着部に装着されたカートリッジの底蓋に一
端が当接する押し棒と、この押し棒の他端に着脱自在と
され且つカートリッジの軸方向に移動する移動部材と、
この移動部材に押し棒の他端を保持するような吸引力を
生じる永久磁石とを有することを特徴とする。
【0014】この構成によれば、カートリッジの着脱時
には、移動部材を装着部から遠ざけて、移動部材から押
し棒を取り外す。この状態では、押し棒が邪魔になら
ず、カートリッジの着脱操作がし易い。カートリッジの
装着後は、移動部材に押し棒を保持し、移動部材を装着
部に向けて移動させると、押し棒によりカートリッジの
底蓋が押されて、カートリッジの流出口からシール剤を
流出させることができる。
【0015】また、押し棒の保持に、磁石による吸引力
を利用することにより、操作としては移動部材に押し棒
の他端を配置するだけで済み、押し棒を着脱し易い。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態のシール剤
塗布装置(以下「塗布装置」という。)を、図面を参照
しながら説明する。図1は、塗布装置等の使用状態を示
す概略構成側面図である。塗布装置1は、天井からバラ
ンサー機構5を介して吊り下げ支持されてシール剤を塗
布するための装置本体2と、その下方にあって電線群W
Gの全体を保持する布線板3と、布線板3に設けられて
電線群WGの防水領域を保持する保持具4とで構成され
ている。布線板3は、ワイヤアセンブリを製作するため
に電線を布線するためのものであり、ワイヤアセンブリ
の全体を保持する。また、保持具4は、ワイヤアセンブ
リを製作する際に電線群WGの所定部位を保持するため
のものを兼用されている。
【0017】塗布装置1では、電線群WGを保持具4に
保持し、装置本体2を手動操作により保持具4に接近さ
せて位置決めし、保持具4に保持されている電線群の所
定部位に、装置本体2のノズル22(図4参照)からシ
ール剤を塗布する。本発明では、保持具4により複数の
電線Wは一列に並べられ、その並ぶ方向に沿って連続し
てシール剤が装置本体2により塗布される。
【0018】以下、詳細に説明する。保持具4は、図2
に示すように、布線板3の板面3aに直交する方向に進
退自在に設けられている。保持具4は、板面3aから延
びだした状態で、保持している電線群を板面3aから持
ち上げることができ(図2に示す状態)、この状態でシ
ール剤が塗布される。また、保持具4は、板面3aに接
近した状態で、電線群の保持を解除する。
【0019】保持具4は、対をなす対向部材4aを有し
ており、各対向部材4aは、布線板3の板面3aに直交
する方向に延びて、対向部材4aの間に溝4bを形成
し、この溝4b内の電線群を挟む。対向部材4aは、図
3に示すように、2対で設けられ、各対の対向部材4a
同士は、電線の延びる方向に所定距離を隔てられ、その
間に電線群の防水領域が配置され、この領域にシール剤
Sが塗布される。
【0020】溝4bは、布線板3の板面3aと直交する
方向(深さ方向、矢印Z参照)に延び、この深さ方向に
沿って板面3aから遠い側の端部に入口が開いている。
また、溝4bは、電線Wの延びる方向となる板面3aと
平行な方向にも開いており、ここから、溝4bを通る電
線Wが延び出している。溝幅(一対の対向部材4a間の
間隔)は、溝4bの深さ方向に沿って段階的に異なり、
入口寄りで相対的に幅広とされている。電線Wは、溝4
bの深さ方向に一本ずつ並び、溝4bの奥側(深い部
分)に細いもの、入口寄りに太いものとなるように順に
配置される。溝4bの入口近傍および、溝幅が狭い部分
と広い部分との境界には、ボールプランジャ4cが設け
られている。このボールプランジャ4cの先端にあるボ
ールが、溝4b内に向けて弾性的に付勢されて、溝4b
内に突出することにより、ボールよりも奥にある電線が
不用意に外れることを防止している。
【0021】装置本体2は、図1に示すように、吊り下
げ支持されて外形を形成する枠体20と、この枠体20
を保持具4に対して位置決めする一対の位置決め部材2
1とを有している。図2に示すように、一対の位置決め
部材21は、間隔を空けて互いに対向し、その間に保持
具4を嵌められ、電線を通される。この状態で、位置決
め部材21に設けられた凹部状の鉤部21dと、保持具
4に設けられた鉤部4dとが、互いに引っ掛かり、位置
決め部材21と保持具4との嵌合を維持している。
【0022】以下の説明では、装置本体2と保持具4と
が互いに嵌合している状態を基に説明する。また、電線
の並ぶ方向を塗布方向(矢印Z)、電線の延びる方向を
線方向(矢印X)、および線方向および塗布方向と直交
する方向であって電線を挟む方向を挟み方向(矢印Y)
といい、各図面にも必要に応じて矢印を図示している。
【0023】枠体20は、図4の斜視図に示すように、
略箱状に形成され、その一面に開口20aを有し、この
開口20aの周縁に上述の位置決め部材21が挟み方向
に並んで立設されている。開口20aに臨んで、シール
剤を吐出する一対のノズル22が配置されている。各ノ
ズル22は、挟み方向に並んで互いに対向し、一対のア
ーム23の一端にそれぞれ設けられている。各アーム2
3の他端は、移動体24に回動自在に支持され、移動体
24には、アーム23の他端を互いに反対方向に回動さ
せる接離機構25が設けられている。これにより、アー
ム23の一端の間隔を広く、または狭くして、ノズル2
2同士の間隔を変えることができる。また、移動体24
には、一対のノズル22へシール剤を供給する供給機構
26が設けられている。また、枠体20内には、移動体
24を移動させる移動機構27が設けられている。
【0024】移動機構27は、図4および図5に示すよ
うに、枠体20に固定された駆動源としてのモータ71
と、これのモータ軸に駆動連結されて塗布方向に延びる
ボールネジ72と、このボールネジ72にねじ込まれて
移動体24に固定されたナット73と、移動体24を塗
布方向に移動可能に支持する直動軸受74とを有してい
る。移動機構27は、移動体24とともに、供給機構2
6、接離機構25、一対のアーム23、およびノズル2
2を丸ごと移動させる。移動機構27は、移動体24を
塗布方向に移動させることにより、アーム23の一端を
開口20aを通じて枠体20の外へ出すことができ、ア
ーム23の一端を枠体20の外に出した状態(この状態
を図5に一点鎖線で図示した。)で、ノズル22を電線
の並びに沿って移動させることができる。
【0025】接離機構25は、アーム23の他端を線方
向Yに沿って延びる回動中心軸の回りに支持する軸受5
1(図6参照)と、アーム23を回動させる駆動源とし
ての空気圧アクチュエータ52と、アーム23の回動角
度を規制する規制機構53とを有している。この規制機
構53は、アーム23の他端に設けられた腕部材54
と、移動体24に設けられた一対のピン55とにより構
成され、アーム23の回動範囲の端で、腕部材54の周
縁部とピン55とが当接する。これら各部は、各アーム
23についてそれぞれ設けられている。
【0026】接離機構25では、各空気圧アクチュエー
タ52は、各アーム23を互いに反対の回動方向に付勢
している。このときの付勢する力は、各アーム23を閉
じる方向(ノズル22同士が接近する方向)に常に作用
するようにされている。ノズル22からシール剤が吐出
されるときには、このシール剤が吐出されるときの圧力
と、上述の付勢する力とがバランスすることにより、電
線の太さが異なっても、各ノズル22と各電線との間に
できる隙間をほぼ一定にして開けることができ、その結
果、電線にシール剤を所要の膜厚で均一に塗布すること
ができる。
【0027】アーム23は、ノズル22へのシール剤を
内部に通す中空構造を有し、アーム23の内部室23a
は、移動体24に形成された孔24a(図6参照)と、
アーム23先端のノズル22とに連通している。ノズル
22は、シール剤の出口である単一の吐出口22aと、
この吐出口22aの近傍に形成されて電線に沿うことの
できる案内部22bとを有している。各ノズル22の吐
出口22aおよび案内部22bは、互いに対向して配置
されている。
【0028】案内部22bは、吐出口22aの周縁を形
成する部材に一体に形成されている。案内部22bは、
吐出口22aの周縁にあり線方向および塗布方向に略平
行な部分と、吐出口22aよりもアーム23の他端側に
あり塗布方向に傾斜した部分とを有している。吐出口2
2aは、線方向に長い長方形に形成され、その長手寸法
は、防水領域の長さとされている。
【0029】供給機構26は、図6に示すように、アー
ム23の内部室23aおよび移動体24の孔24aとに
より構成される供給路60と、この供給路60の端部に
あってカートリッジ63の一端を着脱可能に装着する凹
部状の装着部61と、この装着部61に装着されたカー
トリッジ63から供給路60へシール剤を押し出すため
の押し出し機構64とを有している。供給路60、装着
部61、カートリッジ63等は、一対のノズル22にそ
れぞれ設けられる一方、押し出し機構64の主要部は一
対のノズル22に共用されている。
【0030】カートリッジ63は、シール剤を収容し一
方向に長い筒部63aと、この筒部63aの一端にあり
流出口を有する小径部63bと、筒部63a内部にある
シール剤を押し出すために筒部63a内をその軸方向に
移動可能に嵌め入れられた底蓋63cとを有している。
カートリッジ63が装着部61にセットされた状態で
は、カートリッジ63の底蓋63cに押し出し機構64
の押し棒65の一端65aが押し付けられている。底蓋
63cを、カートリッジ63の筒部63aの他端側から
筒部63aの軸方向(矢印Y)に沿って小径部63bに
向けて押すと、筒部63a内にあるシール剤を流出口か
ら流出させることができる。
【0031】装着部61は、移動体24に設けられた保
持筒24cと、孔24aの内面に形成された雌ねじとで
構成されている。装着部61へのカートリッジ63の脱
着操作では、カートリッジ63を筒部63aの軸方向に
沿う方向へ移動させて、保持筒24c内にカートリッジ
63の小径部63b側の端部を出し入れする。押し出し
機構64は、カートリッジ63の筒部63aの軸方向に
延びる押し棒65と、この押し棒65を移動させるため
の駆動源として移動体24に固定されたステッピングモ
ータ66と、これのモータ軸の回転がラックピニオン機
構等を介して伝達されることにより直線移動する直動軸
67と、この直動軸67の端部と押し棒65の他端65
bとを連結する連結部材68とで構成されている。
【0032】連結部材68は、押し棒65の他端65b
に着脱自在とされ、押し棒65を介して底蓋63cを押
すために、直動軸67により筒部63aの軸方向に移動
する移動部材である。連結部材68は、装着部61寄り
にある第1の位置と、装着部61から遠ざかった第2の
位置との間を移動し、第1の位置は、カートリッジ63
の底蓋63cが筒部63aの最も奥にある状態に対応
し、第2の位置は、未使用状態のカートリッジ63の底
蓋63cと押し棒65とがぶつからない状態に対応して
設定されている。連結部材68には、装着部61に対向
する凹部68bが形成され、この凹部68bの底となる
部分に永久磁石69が固定されている。この永久磁石6
9に対して、押し棒65の他端65bは、磁性体を含
み、両者の間に吸引力を生じるようになっている。それ
ゆえ、凹部68bに押し棒65の他端65bが配置され
ると、押し棒65は凹部68b内に確実に保持される。
【0033】また、凹部68bは、入口が底になる部分
よりも広くなるテーパ状の傾斜面を有している。押し棒
65の凹部68bからの取り外し時には、押し棒65の
他端65bを傾斜面に沿わせることにより、吸引される
方向と交差する方向に移動させることができ、押し棒6
5の他端65bを凹部68bから永久磁石69による吸
引力に抗しつつ、容易に取り外すことができる。また、
押し棒65の凹部68bへの取り付け時には、押し棒6
5の他端65bを傾斜面に沿わせることにより、他端6
5bを案内して、凹部68bと中心同士で容易に位置合
わせすることができる。
【0034】供給機構26では、ステッピングモータ6
6が駆動されると、直動軸67、連結部材68、押し棒
65を介して、カートリッジ63の底蓋63cが押され
て線方向(カートリッジ63の軸方向)にカートリッジ
63の小径部63bへ向かって移動する。これにより、
シール剤が、カートリッジ63から移動体24の孔24
a内に流れ出る。通常、供給路60には、すでに送り出
されたシール剤が満ちているので、シール剤がカートリ
ッジ63から孔24a内に押し出されるのに伴い、供給
路60内にあるシール剤が押し動かされてノズル22か
ら吐出される。また、ステッピングモータ66は、予め
定める回転速度で運転され、この回転速度は単位時間当
たりでのシール剤の吐出量(吐出速度)に応じて設定さ
れている。
【0035】次に、図7および図8を参照し、防水処理
方法を説明する。まず、図7(a)に示すように、電線
群WGの各電線Wを保持具4の溝4b内に導入し、一列
に並列させる。このとき、図3に示すように、細い電線
を奥側に、太い電線を溝4bの入口寄りとなるように、
太さに応じて並べる。図8(a)に示すように、装置本
体2の位置決め部材21を保持具4に嵌め込み、電線群
WGと装置本体2とを位置合わせする。
【0036】次に、図8(b)に示すように、装置本体
2は、接離機構25によりノズル22間隔を最も広げた
状態とし、移動機構27によりアーム23の一端を開口
20aを通じて延び出させ、ノズル22を溝4b内の底
部にある電線に対向する位置に進出させる。そして、図
8(c)に示すように、装置本体2は、接離機構25に
よりノズル22間隔を狭めて、ノズル22を電線Wに当
接させる。そして、供給機構26により一対のノズル2
2からシール剤Sを吐出させる。これとともに、ノズル
22を塗布方向に移動機構27により移動させる。
【0037】一対のノズル22は、シール剤Sを、電線
Wの並びの両側から、電線同士の隙間に押し込むように
塗布する。そして、一対のノズル22は移動機構27に
より塗布方向に移動し、これに伴い、ノズル22の案内
部22bが電線Wに沿うことにより、吐出口22aを電
線Wの太さに応じて案内する。ノズル22は、塗布方向
に予め定める一定の移動速度で移動し、これに応じた一
定の吐出速度で所要量のシール剤が供給機構26により
ノズル22から吐出される。これにより、防水領域に均
一にシール剤が塗布される。
【0038】図8(d)に示すように、電線Wの並びの
端にノズル22が至ると、供給機構26は停止され、シ
ール剤Sの塗布が終了する。その結果、図7(b)に示
すように、シール剤Sは電線群WGの防水領域の両側の
全面に塗布される。図7(c)に示すように、保持具4
を下降させて、溝4b内からシール剤Sが塗布された電
線群WGを取り外す。
【0039】図7(d)に示すように、シール剤Sが塗
布された電線群WGの部位に、樹脂製シートFを被せ、
その後、シートF内で電線群WGを断面円形に丸める。
図7(e)に示すように、シートFの外周面にテープT
を巻き付けて、電線群WGを断面円形状態に保持すると
ともに、塗布したシール剤Sが漏れ出ることを防止す
る。
【0040】その後、図7(f)に示すように、グロメ
ットGを電線群WGの防水領域に通して、取り付ける。
このように本実施の形態によれば、シール剤を一対のノ
ズル22から供給機構26により吐出させながら、この
ノズル22を電線の並びに沿って移動機構27および接
離機構25により移動させることで、シール剤を電線間
に浸透させつつ、複数の電線にまたがる防水領域の両側
に同時に塗布することができる。このような防水処理を
ワイヤアセンブリの製造時に施すので、防水処理のため
の工程の簡易化および迅速化を図ることができる。
【0041】特に、接離機構25は、一対のノズル22
の間隔を電線の太さに応じた間隔にできるので、ノズル
22を電線の並びに沿って移動させたときに、ノズル2
2と各電線との隙間の変化を少なくできる結果、電線群
の側面全体にわたって、シール剤を均一な厚さで、むら
なく塗布することができる。しかも、電線の太さが異な
る場合にも対応することができる。
【0042】また、ノズル22が各電線に接近できるの
で、ノズル22と各電線との隙間を防水処理に必要なほ
ぼ最少の距離にまで少なくできる結果、シール剤の消費
量を少なくできる。なお、上述の作用効果を得るには、
移動機構27、接離機構25、供給機構26の構成は、
上述のものに限定されない。例えば、公知の他の構成を
利用して以下の防水処理方法を実施してもよい。すなわ
ち、防水処理方法では、ワイヤアセンブリの電線群にシ
ール剤を塗布する際に、並列させた電線群を挟んで互い
に対向させた一対のノズル22を、その間隔を電線の太
さに応じて変化させながら、ノズル22を電線の並ぶ方
向に移動させて、シール剤を塗布すればよい。
【0043】また、移動機構27および接離機構25に
より、一対のノズル22は、その間に電線を挟んでいる
ので、柔軟な電線に対して上述の隙間を容易かつ確実に
最小にすることができ、しかも、簡素な構造にできる。
ここで挟むとは、ノズル22がシール剤を介在させて電
線を挟む場合を含むものである。また、電線は太さの順
序で並んでいるので、ノズル22が各電線に接近し易
い。というのは、太い電線間に挟まれるように細い電線
が配置されていると、この細い電線にノズル22が接近
し難い場合があるからである。従って、上述の隙間の変
化も少なくし易く、シール剤を均一に塗布するのに好ま
しい。ここで、ほぼ太さの順序で並ぶとは、例えば、太
いものから細いものへと並ぶことの他、太さにあまり差
がないものをその太さに関係なく並べる場合も含む趣旨
である。
【0044】また、電線は太さの順序で並んでいるの
で、保持具4に並列状態の複数の電線を容易に位置決め
できる。その結果、位置決めされた電線であれば、電線
とノズル22との隙間を確実に少なくできる。しかも、
位置決めが容易であるので、防水処理の簡易化および迅
速化に好ましい。本シール剤塗布装置は、上述の各部を
制御する制御部6(図6参照)を有している。
【0045】制御部6は、例えば、マイクロコンピュー
タ(CPU)を含み、予め設定されたプログラムに基づ
いて各部の制御を実行する。CPUには、接離機構25
の空気圧アクチュエータ52を動作させる弁(図示せ
ず)、供給機構26のステッピングモータ66、移動機
構27のモータ71等が駆動回路を介して接続されてい
る。また、CPUには、保持具4に保持される電線群の
種類(例えば、ワイヤアセンブリの品番等)を入力する
操作キー等の入力装置7が接続されている。この入力装
置7から入力された情報に基づいて、CPUは、保持具
4に保持された電線群にシール剤を塗布するための、移
動機構27によるノズル22の移動速度や移動距離、供
給機構26によるノズル22からの吐出速度や吐出タイ
ミングを設定し、これらに基づいて、上述の各部を動作
させる。
【0046】このような制御部6の制御のもと、図9に
示すように、電線群の電線間に空隙(図9には2箇所の
空隙WKが図示されている。)がある場合には、一対の
ノズル22は、電線の並びに沿って移動機構27により
移動する間に、電線群の電線同士の間にある空隙に応じ
て予め定められたタイミングで、シール剤を吐出停止す
るようにされている。
【0047】以下、図9および図10のタイミングチャ
ートを参照する。ここでは、上述の図8(c)〜図8
(d)に対応する作業を説明する。また、図9および図
10には、電線の並ぶ方向に関するノズル22の位置を
P1〜P6として図示している。制御部6は、入力装置
7からの情報に基づき、電線群を保持具4に保持したと
きに、電線間に空隙があるか否かを予め判断している。
【0048】一対のノズル22が電線群の端部に対向し
て配置され、ノズル22同士の間隔が狭められると(図
9に示す状態)、供給機構26によりシール剤の吐出が
開始される。同時に移動機構27により、ノズル22は
一定速度で電線群の電線の並びに沿って(矢印Z方向)
移動し始める(タイミングt1、位置P1)。移動開始
から所定時間が経過し、タイミングt2に達すると、電
線間に空隙WKのある領域にノズル22が達し、制御部
6は、シール剤の吐出を停止する(位置P2)。なお、
ノズル22は移動機構27により電線の並び方向に関し
て同様に移動し、空隙WKに対応して一対のノズル22
は互いに接近する(図9にノズル22の移動軌跡NZを
示す。)。
【0049】タイミングt3になると、ノズル22は、
電線に対向し、シール剤の吐出が再開される(位置P
3)。以後同様にして、ノズル22が電線間の空隙のあ
る領域にあると、シール剤の吐出が停止され、ノズル2
2が電線に対向すると、シール剤が吐出される。このよ
うに、並列させた複数の電線間に空隙WKがある場合
に、その空隙WKにノズル22が位置するときに、シー
ル剤の吐出を停止させることができる。その結果、空隙
WKでシール剤が吐出される無駄な消費を防止でき、シ
ール剤の使用量を少なくすることができる。
【0050】また、空隙では、一対のノズル22同士が
互いに接近するので、空隙に臨む電線の部分にも、その
近くからシール剤を確実に塗布できる。次に、図11を
参照して、シール剤が使い果たされて空になったカート
リッジ63をシール剤で満たされた新品のカートリッジ
63に交換する場合を説明する。以下の説明では一つの
カートリッジ63について説明するが、本シール剤塗布
装置1では1対のカートリッジ63を使用しており、カ
ートリッジ63の交換は一対で同時に行われる。
【0051】まず、装着部61に取り付けられている空
になったカートリッジ63(図11(a)参照)を取り
外す。すなわち、図11(b)に示すように、連結部材
68を第1の位置から第2の位置に移動させ、図11
(c)に示すように、連結部材68の凹部68bから押
し棒65を取り外す。このとき、押し棒65の一端65
aがカートリッジ63の筒部63a内にあったとして
も、押し棒65の他端65bを傾斜面に沿わせることに
より、無理なく押し棒65を取り外すことができる。押
し棒65を取り外した状態で、図11(d)に示すよう
に、カートリッジ63の小径部63bを装着部61から
外す。そして、このカートリッジ63と連結部材68と
の間にできる着脱のためのスペースに、カートリッジ6
3をその軸方向に移動させて取り外す。
【0052】次に、新品のカートリッジ63を準備す
る。すなわち、カートリッジ63の流出口を封止してい
る封口フィルムを除去する。そして、カートリッジ63
の底蓋63cを筒部63a内の所定位置に位置決めす
る。このときに底蓋63cは若干押し込まれ、カートリ
ッジ63の流出口からシール剤が少量出ることになる。
このシール剤を、流出口で摺り切り状の平面をなすよう
に形成する。これは、カートリッジ63を装着部61に
装着したときに、孔24a内にあるシール剤と、流出口
からのシール剤との間に空気を挟まないためである。
【0053】このように準備したカートリッジ63を装
着する。図11(e)に示すように、上述の着脱のため
のスペースを通じて、準備したカートリッジ63の小径
部63bを装着部61に対向させつつ配置し、カートリ
ッジ63をその軸方向に装着部61に向けて移動させて
装着する。カートリッジの装着後、図11(f)に示す
ように、連結部材68の凹部68bに押し棒65を配置
すると、永久磁石69による吸引力により押し棒65は
凹部68bに保持される。連結部材68を装着部61に
向けて移動させ、押し棒65をカートリッジ63の底蓋
63cに当接させる。さらに、図11(g)に示すよう
に、ノズル22からシール剤が吐出するまで、連結部材
68を同じ方向に移動させると、カートリッジ63の交
換が完了し、再度塗布作業することができるようにな
る。
【0054】このように、カートリッジ63の着脱時に
は、連結部材68から押し棒65を取り外すので、押し
棒65が邪魔にならず、カートリッジ63の着脱操作が
し易い。また、カートリッジ63の着脱の際に押し棒6
5を取り外すことにより、押し棒65のためのスペース
を、カートリッジ63の着脱のためのスペースに利用で
きるので、連結部材68の移動距離を短くできる結果、
供給機構26、ひいてはシール剤塗布装置1の小型化を
図ることができる。
【0055】また、押し棒65の保持に、永久磁石69
による吸引力を利用することにより、操作としては連結
部材68に押し棒65の他端65bを配置するだけで済
み、押し棒65を着脱し易い。なお、上述の実施の形態
では、シール剤は、防水領域で均一に塗布されていた
が、部分的にシール剤の塗布量を異ならせてもよい。例
えば、太い電線がある部分では、シール剤の塗布量を多
くすることが考えられる。これには、ノズル22の移動
速度を低下させてもよいし、シール剤の吐出速度を増加
させてもよいし、両方を併用してもよい。
【0056】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、一対の
ノズルの間隔を電線の太さに応じつつ電線の並ぶ方向に
移動させることで、異なる太さの電線を含む電線群に対
応して、シール剤を均一にむらなく塗布することができ
る。しかも、防水処理の簡易化および迅速化にも好まし
い。
【0058】請求項2に記載の発明の装置によれば、並
列させた電線に対して、請求項1に記載の発明の効果を
得ることができる。請求項3に記載の発明の装置によれ
ば、電線に接して挟む一対のノズルであれば、簡素な構
造ですみ、柔軟な電線に対しても適用できる。また、電
線が太さの順に並ぶことにより、シール剤の塗布を確実
に均一にすることができる。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、並列させ
た複数の電線間に空隙がある場合に、その空隙でシール
剤が吐出される無駄な消費を防止でき、シール剤の使用
量を少なくすることができる。請求項5に記載の発明に
よれば、カートリッジの底蓋を押すための押し棒と、こ
の押し棒を移動させる移動部材とを取り外すことによ
り、押し棒が邪魔にならずに、カートリッジの着脱操作
がし易い。また、押し棒の移動部材への保持に、永久磁
石による吸引力が利用されて、押し棒の着脱操作もし易
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のシール剤塗布装置、布線
板等の使用状況を示す概略側面図である。
【図2】図1に示す保持具の一部断面図である。
【図3】図2に示す保持具およびこれに保持された電線
群の斜視図であり、シール剤を塗布した状態を示す。
【図4】図1に示すシール剤塗布装置の一部断面斜視図
である。
【図5】図4に示すシール剤塗布装置の側面図である。
【図6】図1に示すシール剤塗布装置の正面図である。
【図7】本発明の防水処理方法の全体を工程毎に示す模
式図である。
【図8】図1に示すシール剤塗布装置の動作を説明する
ための、保持具、ノズル、電線群等の側面図である。
【図9】図1に示すシール剤塗布装置の他の動作を説明
するための、保持具、ノズル、電線群等の側面図であ
る。
【図10】図9に示す動作のタイミングチャートであ
る。
【図11】図1に示すシール剤塗布装置でのカートリッ
ジ交換操作を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 シール剤塗布装置 22 ノズル 25 接離機構 26 供給機構 27 移動機構 61 装着部 63 カートリッジ 63a 筒部 63b 小径部(流出口) 63c 底蓋 65 押し棒 65a 一端 65b 他端 68 連結部材(移動部材) 69 永久磁石 F フィルム G グロメット S シール剤 W 電線 WG 電線群 WK 空隙 Y カートリッジの軸方向 Z 塗布方向(電線の並ぶ方向)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 賢一 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−172360(JP,A) 特開 平10−135657(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/00 H02G 3/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤアセンブリの製造時に、このワイヤ
    アセンブリを構成する複数の電線を並列させた電線群に
    所要の粘度を有するシール剤を塗布し、次いで、シール
    剤が塗布された電線群の部位にフィルムを被せて断面円
    形に丸めてフィルムの外周をテープ巻きした後、グロメ
    ット内に挿通するワイヤアセンブリの防水処理方法にお
    いて、 上記電線群にシール剤を塗布する際に、 電線群の電線を並列させ、 シール剤を吐出する一対のノズルを互いに対向させて、
    一対のノズルを用いて並列させた電線群を挟み、 シール剤を電線間に浸透させるように、一対のノズルの
    間隔を電線の太さに応じて変化させながら、ノズルを電
    線の並ぶ方向に移動させることを特徴とするワイヤアセ
    ンブリの防水処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のワイヤアセンブリの防水
    処理方法に用いるシール剤塗布装置であって、 複数の電線を並列させた電線群を挟んだ両側に互いに対
    向して配置されてシール剤を吐出する一対のノズルと、 この一対のノズルを電線の並ぶ方向に移動させる移動機
    構と、 所要量のシール剤をノズルから吐出させるようにノズル
    にシール剤を供給する供給機構と、 一対のノズルの間隔が、その間に挟まれる電線の太さに
    応じたものになるように、ノズル同士を接近または離反
    させる接離機構とを備えたことを特徴とするシール剤塗
    布装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のシール剤塗布装置におい
    て、 上記電線群は、複数の電線をほぼ太さの順で並列され、 一対のノズルは、その間に電線を挟持しつつ移動するこ
    とを特徴とするシール剤塗布装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載のシール剤塗布装
    置において、 上記一対のノズルは、電線の並びに沿って移動機構によ
    り移動する間に、電線群の電線同士の間にある空隙に応
    じて予め定められたタイミングで、シール剤を吐出停止
    することを特徴とするシール剤塗布装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載のシール剤塗布装置におい
    て、 上記供給機構は、シール剤の供給源として、内部にシー
    ル剤を収容する筒部と、この筒部の一端に設けられてシ
    ール剤を流出させる流出口と、シール剤を流出させるた
    めに筒部の他端側から押されるときに筒部の軸方向に沿
    って内部を移動可能な底蓋とを含むカートリッジを利用
    するものであって、 上記カートリッジの軸方向に沿う方向への移動を伴う着
    脱操作によりカートリッジの一端が着脱可能に装着され
    る装着部と、 この装着部に装着されたカートリッジの底蓋に一端が当
    接する押し棒と、 この押し棒の他端に着脱自在とされ且つカートリッジの
    軸方向に移動する移動部材と、 この移動部材に押し棒の他端を保持するような吸引力を
    生じる永久磁石とを有することを特徴とするシール剤塗
    布装置。
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