JP3499986B2 - 多出力スイッチング電源装置 - Google Patents

多出力スイッチング電源装置

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JP3499986B2 JP26591095A JP26591095A JP3499986B2 JP 3499986 B2 JP3499986 B2 JP 3499986B2 JP 26591095 A JP26591095 A JP 26591095A JP 26591095 A JP26591095 A JP 26591095A JP 3499986 B2 JP3499986 B2 JP 3499986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多出力スイッチン
グ電源装置に関し、特に一部の出力回路が無負荷状態に
なった場合の電力効率の低下を抑制して省エネルギ効果
が得られる多出力スイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来技術】1次直流電力、例えば商用交流電力をダイ
オードブリッジで整流して得られた1次直流電力を、ス
イッチング素子により高速でスイッチングしてトランス
の1次巻線に入力し、その2次巻線に誘起された交流電
力を再び整流平滑して2次直流電力として出力すると共
に、その出力電圧を検出してスイッチングのデューティ
比を制御することにより、出力電圧を一定に保持するス
イッチング電源装置(以下「スイッチングレギュレー
タ」という)がある。
【0003】このようなスイッチングレギュレータは、
スイッチング周波数を高くすることにより、トランスを
使用しているにも拘らず全体が小型軽量であり、電力効
率が高い(損失が少ない)ため発熱も少ないという長所
があり、さらに1個のトランスに複数の2次巻線を設
け、それぞれ整流平滑することにより互いに電圧や極性
の異なる直流電力を得られる特徴をもっている。
【0004】したがって、内部に例えば電流容量は少な
いが定電圧性を要求する制御部や、定電圧性は要しない
が作動する時は比較的大きな電流が流れる駆動部等、各
種の電圧,極性,電流容量が異なる負荷を有する装置の
電源として、スイッチングレギュレータを使用する機器
が多い。
【0005】しかしながら、スイッチングレギュレータ
は、確かに定格負荷の時は80%程度の高い電力効率が
得られるが、定格の1/2や1/3といった軽負荷で使
用すると、電力効率が50%以下に低下する場合が多
い。しかるに、機器の電源として用いられると、一般に
制御部のような連続負荷は電流容量が少なく、駆動部の
ような間欠負荷は電流容量が大きいから、機器がスタン
バイの状態の時には最も効率が悪い。
【0006】最近のようにピーク電力需要に対して電力
供給能力の余裕が少ないという厳しい電力事情、あるい
は酸性雨や地域温暖化を防止するための排出ガスの規制
等の環境問題によって、世界的に省エネルギの法規制の
検討又は実施が行なわれているため、電力効率の向上は
至上の命題となってきている。
【0007】そのため、例えば図13に示すように、1
次直流電力が入力する平滑コンデンサC4に対して、間
欠負荷用のスイッチングレギュレータ40と連続負荷用
のスイッチングレギュレータ41とを並列に接続し、ス
イッチングレギュレータ40,41の各スイッチング素
子をそれぞれ制御するSWC(スイッチング制御回路)
42,43のうち、SWC42は機器の制御部から入力
するスイッチ命令に応じてその作用をオン又はオフし、
SWC43は常時オンとするものがあった。
【0008】このようにすれば、スイッチングレギュレ
ータ41に接続された機器の制御部等の連続負荷は常時
作動し、スイッチングレギュレータ40は常時はオフで
あり、接続された駆動部等の間欠負荷が作動する時だけ
スイッチ命令によってオンにすることにより、2つのス
イッチングレギュレータ40,41は常に定格又は定格
に近い状態で作動するから、高い効率が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示した提案は、スイッチングレギュレータを少なくと
も2個必要とするため、スイッチングによる高周波ノイ
ズが互いに干渉し合って、低周波域まで及ぶ広帯域のノ
イズが発生するのみならず、電源装置が大型化すると共
に、コストが大幅にアップする。
【0010】したがって、効率の向上が電力料金(ラン
ニングコスト)に直接影響するような大電力の機器でな
ければメリットがないから、家庭用機器や事務用機器の
ような小中電力の機器の電源装置に適用することはイニ
シアルコスト的に困難であるいう問題があった。
【0011】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、低コストで定格負荷に比べて低い負荷になった
時にも電力効率の低下を抑制することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、1次直流電力をトランスの1次巻線とス
イッチング素子との直列回路に入力し、スイッチング素
子をオン・オフすることによりトランスの複数の2次巻
線に誘起される交流電力をそれぞれ整流平滑手段により
整流平滑した2次直流電力を出力する複数の出力回路
と、該複数の出力回路のうちの1つをフィードバック系
出力回路としてその出力電圧を検出し、該検出電圧が予
め設定された電圧を保持するようにスイッチング素子の
オン・オフを制御するスイッチング制御手段とを備えた
多出力スイッチング電源装置において、次のようにした
ものである。
【0013】すなわち、記複数の出力回路は、上記フ
ィードバック系出力回路を含む少なくとも一つの連続負
荷用の出力回路と、複数の間欠負荷用の出力回路からな
り、その複数の間欠負荷用の出力回路のうちの極性を同
じくする複数の出力回路の各グランドラインをまとめて
コモンラインとし、そのコモンライン中の上記2次巻線
と整流平滑手段との間に、スイッチ命令によって電流を
遮断するためのスイッチ素子を設けたものである。
【0014】また、上記間欠負荷用の出力回路が正出力
用の複数の出力回路と負出力用の複数の出力回路とから
なり、その正出力用の複数の出力回路と負出力用の複数
の出力回路ごとに、それぞれ各グランドラインをまとめ
てコモンラインとして、該コモンライン中の上記2次巻
線と整流平滑手段との間にそれぞれ上記電流を遮断する
ためのスイッチ素子を設けてもよい。
【0015】上記の多出力スイッチング電源装置におい
て、トランスの複数の2次巻線のうち、コモンラインを
共有する複数の出力回路の各2次巻線をまとめて、その
一端をコモンラインに接続した中間タップ付の1つの巻
線としてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の基礎となる
出力スイッチング電源装置であるスイッチングレギュレ
ータの構成の一例を示す回路図である。図1に示したス
イッチングレギュレータ1のトランスT1の1次側は、
正負の入力端子15間に接続された1次直流電力用のコ
ンデンサC1と、該コンデンサC1に並列に接続された
トランスT1の1次巻線Npとスイッチング素子である
トランジスタ(FETでもよい)Qとの直列回路とによ
って構成されている。
【0017】トランスT1の2次側は、4個の2次巻線
Nsf,Nsa,Nsb,Nscと各2次巻線に接続さ
れた整流平滑手段である整流平滑回路とからなり、それ
ぞれ平滑された正の出力f,出力a,出力bと負の出力
cとを出力する4個の出力回路(それぞれf,a,b,
を付して呼ぶ)により構成されている。
【0018】4個の出力回路f,a,b,cのうち、出
力回路f及びaは連続負荷用、出力回路b及びcは間欠
負荷用であり、出力回路b及びcの2次巻線Nsb,N
scと各整流平滑回路とを結ぶグランドラインには、そ
れぞれスイッチ命令に応じてオン・オフするスイッチ素
子であるスイッチSWb,SWcが設けられている。各
出力回路のグランドラインは、スイッチSWが設けられ
ていればその下流で、互いに接続されてコモンラインを
形成している。
【0019】トランスT1の1次側と2次側とを結ぶS
WC(スイッチング制御回路)16は、フィードバック
系出力回路である出力回路fの出力電圧を検出し、その
検出電圧に応じたパルス幅の高周波駆動パルスを出力し
てトランジスタQを駆動することにより、出力回路fの
出力電圧を予め設定した電圧になるように制御する。
【0020】トランジスタQは、SWC16から入力す
る駆動パルスに応じて、入力端子15から入力しコンデ
ンサC1に蓄積された1次直流電力の1次巻線Npを介
して流れる電流をオン・オフするから、トランスT1の
各2次巻線Nsには1次巻線Npとの巻線比に応じた電
圧の交流電力が誘起される。
【0021】各出力回路の構成は、スイッチSWの有無
と極性及びフィードバックの有無の点とを除けば、それ
ぞれ2次巻線Nsと、整流平滑手段である整流平滑回路
を構成する整流ダイオードD1,転流ダイオードD2,
チョーク(コイル)CH,平滑コンデンサCとからな
り、互いに同一であるから、その作用を例えば出力回路
aについて説明する。
【0022】トランジスタQがオンの時に2次巻線Ns
aに誘起された交流電力の電流は、整流ダイオードD1
aとチョーク入力型平滑回路を構成するチョークCHa
とを介して平滑コンデンサCaを充電する。その電流の
立上り時に磁気エネルギに変換され、チョークCHaに
蓄積された電力の一部は、トランジスタQがオフになっ
た時に再び電力に変換されて、転流ダイオードD2aを
介して平滑コンデンサCaを充電する。
【0023】平滑コンデンサCaを充電した2次直流電
力は、正の出力aとして出力端子接続された連続負荷
に供給される。他の出力回路f,b,cも同様である。
ただし、出力回路fは定電圧出力回路として、入力電圧
や出力電流に変動があっても定電圧を維持するが、他の
出力回路a,b,cは、出力電流に変動があればその出
力電圧が影響される準定電圧出力回路である。
【0024】スイッチ命令に応じてオン・オフするスイ
ッチSWb,SWcを設けた間欠負荷用の出力回路b及
びcは、図1では同じスイッチ命令によって同時にオン
・オフする場合を示したが、必ずしも同時にオン・オフ
する必要はなく、むしろそれぞれ接続された間欠負荷の
作動に応じて別々のタイミング入力するスイッチ命令
によってオン・オフする方が良いことはいうまでもな
い。
【0025】スイッチSWb,SWcは常時オフであ
り、出力回路b及びcにそれぞれ接続された間欠負荷が
作動する時に、その直前から作動終了まで入力するスイ
ッチ命令によってオンになり、それぞれ出力b及び出力
cを負荷に供給する。
【0026】したがって、スイッチングレギュレータ1
の出力回路b及びcのスイッチSWb,SWcは、常時
たとえば待機時にはオフであるから、スイッチングレギ
ュレータ1は出力回路f及びaが負荷に電力を供給する
だけであり、SWC16は駆動パルスを出力してトラン
ジスタQを駆動する。
【0027】出力回路b及びcにそれぞれ接続した間欠
負荷が作動する時は、その直前から作動終了まで入力す
るスイッチ命令によって、スイッチSWb及びSWcが
オンになり、出力回路b及びcがアクティブになってそ
れぞれの負荷に電力を供給する。SWC16は、出力回
路f及びaの供給電力に出力回路b及びcが加わる制御
を行なう
【0028】したがって、スイッチングレギュレータ1
は全供給電力に応じて作動し、不要な出力回路には余分
な電力が供給されないから損失は極小に抑えられ、定格
負荷に対して低い負荷になった時にも電力効率の低下を
抑制することが出来る。しかも、従来のスイッチングレ
ギュレータに対して、2個のスイッチSWb,SWcを
加えただけであるから、コストアップは問題にならな
い。
【0029】図1だけ見ると、スイッチSWb,SWc
を設けない従来のスイッチングレギュレータでも、負荷
が作動しない時は供給電力がゼロであるから、損失は平
滑コンデンサCb,Ccのリーク電流程度で済み、余り
効果がないように思われる恐れがある。
【0030】しかしながら、一般に負荷ゼロの時には、
整流平滑回路の出力電圧は急激に上昇して不安定にな
る。そのため各出力端子間に、常に定格負荷の1/5乃
至1/10程度の電流を流すブリーダ抵抗を接続して負
荷ゼロにならないようにし、出力電圧の上昇と不安定化
を防止している。
【0031】しかるに、図1に示したスイッチングレギ
ュレータ1は、出力回路f及びaには連続負荷が接続さ
れ、出力回路b及びcがアクティブの時は接続された間
欠負荷が作動しているから、いずれの出力回路もアクテ
ィブ時に負荷ゼロの状態になることがない。そのため、
図示したようにすべての出力端子間からブリーダ抵抗が
省かれている。
【0032】一般に、間欠負荷があるような機器では、
作動時よりも待機時の方が遥かに長い場合が多いから、
ブリーダ抵抗による定格負荷の1/5乃至1/10程度
のダミー負荷が不要になったことによって無駄な電力消
費を節約する効果は極めて大きい。
【0033】図2は、この発明の第1の実施形態である
スイッチングレギュレータの構成の一例を示す回路図で
ある。図2に示したスイッチングレギュレータ2は、そ
れぞれ間欠負荷が接続された同一極性(正)の出力回路
a,b及びcのグランドラインをまとめてコモンライン
とし、そのコモンラインの2次巻線Nsaと整流平滑回
路との間に、各出力回路の共通のスイッチSWを設けた
ものである。
【0034】その他には、出力回路cの出力電圧が負か
ら正に変わったことにより、2次巻線Nsc,整流ダイ
オードD1c,転流ダイオードD2c,平滑コンデンサ
Ccの極性が逆になったことであり、それ以外は図1に
示したスイッチングレギュレータ1と同様であるから、
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0035】スイッチングレギュレータ2は、例えば待
機時には出力回路fに接続された連続負荷である制御部
のみが作動しており、使用する時だけオペレータが図示
しない起動スイッチを入れるような機器に適し、起動ス
イッチに応じてスイッチ命令が入力し、共通のスイッチ
SWをオンにする。この場合には、出力回路a,b及び
cが同時にアクティブになるから、起動スイッチが入っ
ている期間中に間欠作動する間欠負荷が接続された出力
回路だけを負荷に同期してアクティブ又はノンアクティ
ブにすることは不可能である。
【0036】しかしながら、そのような間欠負荷を、起
動時には連続負荷となる負荷と組み合せて出力回路に接
続するか、電圧等の関係で組み合せる連続負荷がなけれ
ば、その出力回路の出力端子間にはブリーダ抵抗を設け
れば、負荷ゼロ状態にはならない。このように、ブリー
ダ抵抗を設けたことにより若干の損失が生じたとして
も、それは起動スイッチが入っている間だけであり、時
間的により長い待機時にはブリーダ抵抗による損失が生
じない。
【0037】図3は、図2に示したスイッチングレギュ
レータ2の一変形を示す回路図である。図3に示したス
イッチングレギュレータ3は、スイッチSWのみなら
ず、スイッチングレギュレータ2における各出力回路の
整流ダイオードD1a,D1b,D1cをまとめて、1
個の共通の整流ダイオードD1に置き換えたものであ
り、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0038】スイッチングレギュレータ3のように、同
一極性の出力回路のグランドラインをまとめてコモンラ
インとすることにより、1個の整流ダイオードD1にま
とめても、その作用及び効果はスイッチングレギュレー
タ2と変らず、さらにコストを安く、構成を簡単にする
とが出来る。なお、コモンラインにおけるスイッチSW
と整流ダイオードD1の配置を逆にしても何等差支えな
い。
【0039】図4は、図2に示したスイッチングレギュ
レータ2の他の変形を示す回路図である。図4に示した
スイッチングレギュレータ4は、スイッチングレギュレ
ータ2に用いた2次巻線Nsa,Nsb,Nscが互い
に独立であるトランスT1に代えて、2次巻線Ns
a′,Nsb′,Nsc′が内部で直列に接続されたト
ランスT2を用いたものであり、同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。
【0040】いうまでもなく、トランスT2の2次巻線
の各巻数は、直列に接続された時の出力電圧がトランス
T1の独立した各巻線が出力する出力電圧になるように
設定され、それぞれの線の太さも変えている。
【0041】同一極性の出力回路のグランドラインをま
とめてコモンラインにする場合は、2次巻線を直列に接
続したトランスT2を用いれば、作用及び効果を変える
ことなく、基板上の回路を簡単にすることも出来る。ま
た、スイッチングレギュレータ4もスイッチングレギュ
レータ3と同じく、整流ダイオードを1個にまとめるこ
とが出来る。
【0042】図5乃至図7は、図2に示したスイッチン
グレギュレータ2のさらに他の変形をそれぞれ示す回路
図である。図5乃至図7にそれぞれ示したスイッチング
レギュレータ5乃至7は、それぞれ図2乃至図4に示し
たスイッチングレギュレータ2乃至4の正の出力電圧が
負になった場合の例である。
【0043】出力電圧の極性が逆になったことにより、
2次巻線Ns又はNs′と整流ダイオードD1,転流ダ
イオードD2,平滑コンデンサCの極性を逆にしたもの
であり、その作用及び効果はそれぞれスイッチングレギ
ュレータ2乃至4と同じであるから、同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。
【0044】図8及び図9は、それぞれこの発明の第2
の実施の形態であるスイッチングレギュレータの構成の
一例を示す回路図である。図8及び図9に示したスイッ
チングレギュレータ8及び9は、いずれも出力回路fを
除く正負各2個の出力回路をそれぞれまとめて、正出力
用及び負出力用のスイッチSWp及びSWnを設けたも
のであり、その他の同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。
【0045】スイッチングレギュレータ8とスイッチン
グレギュレータ9とのちがいは、スイッチングレギュレ
ータ2(図2)とスイッチングレギュレータ4(図4)
の場合と同様に、2次巻線が互いに独立したトランスT
3を用いるか、2次巻線が直列に接続されたトランスT
4を用いるかの差であるから、スイッチングレギュレー
タ8について説明し、スイッチングレギュレータ9の説
明を省略する。
【0046】スイッチングレギュレータ8は、正のフィ
ードバック系出力回路fと、それぞれ2個の正の出力回
路a,b及び負の出力回路c,dを有し、それぞれに対
応してトランスT3は5つの互いに独立した2次巻線N
sf,Nsa,Nsb,Nsc,Nsdを備えている。
【0047】それらの2次巻線のうち、正の出力回路
a,bの2次巻線Nsa,Nsbのグランドライン、及
び負の出力回路c,dの2次巻線Nsc,Nsdのグラ
ンドラインは、それぞれ互いに接続されてコモンライン
となり、その各コモンライン中の各2次巻線のグランド
ラインの接続点と各整流平滑回路との間にそれぞれ、ス
イッチ命令に応じてオン・オフする正出力用のスイッチ
SWpと負出力用のスイッチSWnとがそれぞれ直列に
接続されている。
【0048】図10は、このように互いに同極性の出力
回路だけをまとめ、正出力用と負出力用のスイッチをそ
れぞれ独立に設けた効果を説明するための回路図であ
り、図10の(A)及び(B)は、正,負のスイッチを
独立に設けた場合と、共通した場合とをそれぞれ示して
いる。なお、図を簡単にするために、整流平滑回路を半
波整流・コンデンサ入力型の回路で示す。
【0049】図10の(A)及び(B)は、それぞれ
(1次側を省略して示した)トランスの2次巻線Ns
p,Nsnと、整流ダイオードDp,Dnと、平滑コン
デンサCp,Cnとからなる正負の出力回路からなり、
両出力回路のグランドラインは共通のコモン端子COM
に接続され、それぞれ正,負の出力を負荷Rp,Rnに
供給する。
【0050】以下、図10の(A)及び(B)に示した
回路をそれぞれ(A)回路,(B)回路として、その両
回路のちがいは、(A)回路が2次巻線Nsp,Nsn
の各グランドラインにそれぞれスイッチSWp,SWn
を設け、その下流でまとめてコモン端子COMに接続し
ているのに対して、(B)回路は2次巻線Nsp,Ns
nのグランドラインをまとめてコモンラインとした後、
共通のスイッチSWを設けたことである。すなわち、
(B)回路は異極性の出力回路を1つのスイッチSWで
オン・オフするものである。
【0051】(A)回路及び(B)回路は、いずれもス
イッチSWp,SWn及びSWがオンの間は、問題なく
それぞれ例えばブリーダ抵抗のような連続負荷Rp,R
nに直流電力を供給している。(A)回路はスイッチS
Wp,SWnがオフになると、平滑コンデンサCp,C
nに充電されていた正,負の電力が負荷Rp,Rnによ
ってそれぞれ放電すれば、それ以上の電流は流れなくな
る。
【0052】しかしながら、(B)回路はスイッチSW
がオフになっても、2次巻線Nsp,Nsnの直列回路
に誘起される電力が、整流ダイオードDp,Dnにより
整流されて平滑コンデンサCp,Cnの直列回路を充電
し、負荷Rp,Rnの直列回路に直流電力を供給しつづ
けるから、共通のスイッチSWのオン・オフは全くその
用をなさないことになる。
【0053】すなわち、図8及び図9に示したスイッチ
ングレギュレータ8及び9は、それぞれ同極性の出力回
路をまとめてスイッチSWp又はSWnを設けたことに
より、それぞれのスイッチが有効に作用する。また、ス
イッチSWp又はSWnがそれぞれ独立のタイミングで
オン・オフしても何等のトラブルも発生しないことは、
図10の(A)に示した(A)回路を見れば明らかであ
る。
【0054】さらに、スイッチングレギュレータ8又は
9において、出力回路a及びbあるいは出力回路c及び
dにそれぞれ接続された負荷の作動タイミングが互いに
異なる場合に、スイッチSWpあるいはSWnをそれぞ
れ別個のスイッチに分けることは一向に差支えなく、同
極性の出力回路であれば3個以上の出力回路を1つのス
イッチでオン・オフ制御することは、スイッチングレギ
ュレータ2乃至7に示したように、全く問題がない。
【0055】図11及び図12は、それぞれこの発明を
トランスの2次側の整流平滑回路が半波整流・コンデン
サ入力型の回路であるスイッチングレギュレータに適用
した場合の構成の一例を示す回路図であり、同一部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0056】図11及び図12に示したスイッチングレ
ギュレータ10及び11は、互いに出力回路a,b,c
の出力電圧が逆極性であること以外は同じであり、各出
力回路f,a,b,cの整流平滑回路が、それぞれ図1
0に示したような整流ダイオードと平滑コンデンサのみ
からなる半波整流・コンデンサ入力型の回路である点を
除けば、図2及び図5に示したスイッチングレギュレー
タ2及び5と同様であるから、それぞれ説明を省略す
る。
【0057】以上説明したスイッチングレギュレータ1
乃至11において、それぞれのスイッチ素子であるスイ
ッチSW,SWb,SWc,SWp,SWnをメカニカ
ルスイッチの記号で示したが、いずれのスイッチもそれ
に流れる電流の方向が一定しているから、容易に例えば
トランジスタ,FET等の半導体スイッチに置き換え可
能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明による多出
力スイッチング電源装置は、低コストでしかも定格負荷
に比べて低い負荷の時にも電力効率の低下を抑制し、省
エネルギ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基礎となる多出力スイッチング電源
装置であるスイッチングレギュレータの構成の一例を示
す回路図である。
【図2】この発明の第1の実施形態であるスイッチング
レギュレータの構成の一例を示す回路図である。
【図3】図2に示したスイッチングレギュレータの一変
形を示す回路図である。
【図4】図2に示したスイッチングレギュレータの他の
変形を示す回路図である。
【図5】図2に示したスイッチングレギュレータの更に
他の変形を示す回路図である。
【図6】図2に示したスイッチングレギュレータの更に
他の変形を示す回路図である。
【図7】図2に示したスイッチングレギュレータの更に
他の変形を示す回路図である。
【図8】この発明の第2の実施形態であるスイッチング
レギュレータの構成の一例を示す回路図である。
【図9】図8に示したスイッチングレギュレータの一変
形を示す回路図である。
【図10】図8及び図9に示したスイッチングレギュレ
ータの効果を説明するための回路図である。
【図11】図2に示したスイッチングレギュレータの更
に他の変形を示す回路図である。
【図12】図5に示したスイッチングレギュレータの一
変形を示す回路図である。
【図13】多出力スイッチング電源装置の従来例を示す
回路図である。
【符号の説明】
1〜11:スイッチングレギュレータ(多出力スイッチ
ング電源装置) 16:SWC(スイッチング制御回路;スイッチング制
御手段) C,Cf,Ca〜Cd:平滑コンデンサ(2次側) C1:コンデンサ(1次直流電力用) CH,CHf,CHa〜CHd:チョーク D1,D1f,D1a〜D1d:整流ダイオード D2,D2f,D2a〜D2d:転流ダイオード Np:1次巻線 Ns,Nsf,Nsa〜Nsd:2次巻線 Q:トランジスタ(スイッチング素子) SW,SWb,SWc,SWp,SWn:スイッチ(ス
イッチ素子) T1〜T4:トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次直流電力をトランスの1次巻線とス
    イッチング素子との直列回路に入力し、前記スイッチン
    グ素子をオン・オフすることにより前記トランスの複数
    の2次巻線に誘起される交流電力をそれぞれ整流平滑手
    段により整流平滑した2次直流電力を出力する複数の出
    力回路と、該複数の出力回路のうちの1つをフィードバ
    ック系出力回路としてその出力電圧を検出し、該検出電
    圧が予め設定された電圧を保持するように前記スイッチ
    ング素子のオン・オフを制御するスイッチング制御手段
    とを備えた多出力スイッチング電源装置において、前記複数の出力回路は、前記フィードバック系出力回路
    を含む少なくとも一つの連続負荷用の出力回路と、複数
    の間欠負荷用の出力回路からなり、 該複数の間欠負荷用の出力回路のうちの極性を同じくす
    る複数の出力回路の各グランドラインをまとめてコモン
    ラインとし、 該コモンライン中の 前記2次巻線と前記整流平滑手段と
    の間に、スイッチ命令によって電流を遮断するためのス
    イッチ素子を設けたことを特徴とする多出力スイッチン
    グ電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多出力スイッチング電源
    装置において、 前記間欠負荷用の出力回路が正出力用の複数の出力回路
    と負出力用の複数の出力回路とからなり、 その正出力用の複数の出力回路と負出力用の複数の出力
    回路ごとに、それぞれ 各グランドラインをまとめてコモ
    ンラインとし、その各コモンライン中の前記2次巻線と
    前記整流平滑手段との間にそれぞれ前記電流を遮断する
    ためのスイッチ素子を設けたことを特徴とする多出力ス
    イッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の多出力スイッチン
    グ電源装置において、 前記トランスの複数の2次巻線のうち、前記コモンライ
    ンを共有する複数の出力回路の各2次巻線が、その一端
    を前記コモンラインに接続した中間タップ付の1つの巻
    線であることを特徴とする多出力スイッチング電源装
    置。
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