JP3499805B2 - 三次元表示方法 - Google Patents

三次元表示方法

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JP3499805B2
JP3499805B2 JP2000140508A JP2000140508A JP3499805B2 JP 3499805 B2 JP3499805 B2 JP 3499805B2 JP 2000140508 A JP2000140508 A JP 2000140508A JP 2000140508 A JP2000140508 A JP 2000140508A JP 3499805 B2 JP3499805 B2 JP 3499805B2
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史朗 陶山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元表示方法に
係わり、特に、観察者から見て異なった奥行き位置にあ
る複数の表示面に、それぞれ輝度を独立に変化させて二
次元像を表示して、三次元立体像を表示する際に有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】観察者から見て異なった奥行き位置にあ
る複数の表示面に、二次元像を表示し、かつ、それぞれ
の表示面に表示される二次元像の輝度を独立に変化させ
て、三次元立体像を連続的に表示可能な三次元表示方法
が、例えば、特許第3022558号明細書に開示され
ている。この公報に記載されている三次元表示方法は、
図5に示すように、光学的に、複数の表示面、例えば、
3個の表示面(201〜203)を、観察者100から
見て異なった奥行き位置に配置する。例えば、表示面2
01と表示面202の間に存在する三次元物体207の
三次元立体像を表示する場合には、三次元物体207を
観察者100から見て表示面(201,202)に射影
した二次元像(204,205)を生成し、これらの二
次元像(204,205)を、表示面(201,20
2)に各々表示し、かつ、これらの二次元像(204,
205)の輝度あるいは透過度を三次元物体207の奥
行き位置に応じて変化させる。このようにすることで、
二次元像(204,205)は、表示面(201,20
2)の奥行き位置のみに表示されるにも拘わらず、観察
者100には、三次元物体207の奥行き位置にあると
感じさせることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
方法では、この表示したい三次元物体207に加えて、
観察者100からみて三次元物体207に少なくとも一
部でも重なって、後方に表示したい背景物体208が存
在する場合には、この手法を単純に適用するのみでは問
題が生じる。即ち、図5に示すように、表示面203に
表示される二次元像209は、背景物体208を観察者
100からみて、表示面203の奥行き位置に射影した
二次元像から、三次元物体207を観察者100からみ
て表示面203の奥行き位置に射影した二次元像206
の表示領域がくり抜かれた二次元像とする必要がある。
なぜなら、この部分にも背景物体208の射影二次元像
をそのまま表示すると、光学的には、この射影二次元像
と前の二次元像(204,205)とが重なり、表示し
たい画像とは異なる画像となるからである。このよう
に、表示面203には、表示面203に表示される二次
元像209に隣接して(または、食い込んだ形で、ある
いはその内部に)、二次元像206の表示領域がくり抜
かれて表示される。
【0004】しかしながら、このように射影した二次元
像206の表示領域がくり抜かれて表示されると、人の
右眼と左眼の左右位置の違いから、図6に示すように、
片眼からはこのくり抜かれた二次元像206が見え、こ
れが三次元物体207の周辺部に擬似的に余計で不自然
な二次元像を発生させる。特に、二次元像206が、黒
色に類似の色として観察者100に見える場合には、影
として余計な二次元像を発生させることとなる。これ
は、右眼と左眼で異なった位置から見ているため、光学
的には解決の困難な問題となる。本発明は、前記従来技
術の問題点を解決するためになされたものであり、本発
明の目的は、表示する画像に擬似的に発生する余計な画
像を取り除き、画像を改善することが可能なる三次元表
示方法を提供することにある。本発明の前記ならびにそ
の他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図
面によって明らかにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、観察者から見て異
なった奥行き位置にある複数の表示面に対して、表示対
象物体を前記観察者の視線方向から射影した二次元像を
生成し、前記生成された二次元像を前記観察者から見て
異なった奥行き位置にある複数の表示面にそれぞれ表示
し、当該表示される二次元像の輝度を前記各表示面毎に
それぞれ独立に変化させて、三次元立体像を生成する三
次元表示方法であって、前記表示対象物体が、表示すべ
き三次元物体と、前記観察者から見て前記表示すべき三
次元物体の後方に位置し、一部が前記表示すべき三次元
物体と重なっている背景物体である場合に、前記複数の
表示面の中の少なくとも2つの表示面に、前記表示すべ
き三次元物体を前記観察者の視線方向から前記少なくと
も2つの表示面に射影した第1の二次元像を表示し、前
記観察者から見て前記少なくとも2つの表示面の後方に
位置する後方表示面に、前記背景物体を前記観察者の視
線方向から前記後方表示面に射影した二次元像の中の、
前記表示すべき三次元物体と重ならない部分からなる第
2の二次元像と、前記表示すべき三次元物体を前記観察
者の視線方向から前記後方表示面に射影した二次元像の
表示領域の、前記第2の二次元像に隣接する領域であっ
て、前記観察者の右眼と左眼の視差により、前記第1の
二次元像と、前記表示すべき三次元物体を前記観察者の
視線方向から前記後方表示面に射影した二次元像とが完
全に重ならずにズレてしまう領域に表示される埋め込み
画像とを表示することを特徴とする。
【0006】 本発明の好ましい実施の形態では、前記
埋め込み画像は、無色透明、黒色、および白色以外の画
像である。本発明の好ましい実施の形態では、前記埋め
込み画像は、前記背景物体の前記表示すべき三次元物体
と重なる部分を前記観察者の視線方向から前記後方表示
面に射影した二次元像、あるいは、前記背景物体の前記
表示すべき三次元物体と重なる部分を前記観察者の視線
方向から前記後方表示面に射影した二次元像と、色、輝
度、あるいは透過度が類似した画像とである。本発明の
好ましい実施の形態では、前記埋め込み画像は、前記第
2の二次元像の前記埋め込み画像と隣接する領域の画
像、あるいは、前記第2の二次元像の前記埋め込み画像
と隣接する領域の画像、色、輝度、あるいは透過度が類
似した画像である。
【0007】 本発明の好ましい実施の形態では、前記
埋め込み画像は、前記背景物体の前記表示すべき三次元
物体と重なる部分を前記観察者の視線方向から前記後方
表示面に射影した二次元像、あるいは、前記第2の二次
元像の前記埋め込み画像と隣接する領域の画像画像処
理した画像である。本発明の好ましい実施の形態では、
前記画像処理した画像は、前記背景物体の前記表示すべ
き三次元物体と重なる部分を前記観察者の視線方向から
前記後方表示面に射影した二次元像、あるいは、前記第
2の二次元像の前記埋め込み画像と隣接する領域の画像
を、平均化、ぼかし、変形、あるいは、繰り返した画像
を含む。
【0008】 発明の好ましい実施の形態では、前記
埋め込み画像は、前記第2の二次元像との境界から、前
記表示すべき三次元物体を前記観察者の視線方向から前
記後方表示面に射影した二次元像の表示領域の中心に向
かって、徐々に輝度を下げた画像、あるいは徐々に輝度
を上げた画像である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。なお、本実
施の形態では、像を配置する「面」という表現を用いる
が、これは光学などで多用される像面などと同様な表現
であり、かつこのような像面を実現する手段としては、
例えば、レンズ、全反射鏡、部分反射鏡、曲鏡、プリズ
ム、偏光素子、波長板などの種々の光学素子と、例え
ば、CRT(陰極線管) ディスプレイ、液晶ディスプ
レイ、LED(Light Emission Diode)ディスプレ
イ、プラズマディスプレイ、FED(Field Emissio
n Display)ディスプレイ、DMD(Digital Mirro
r Display)ディスプレイ、プロジェクション型ディス
プレイ、線描画型ディスプレイなどの二次元表示装置と
を用いて、多くの光学的組み合わせ技術により、実現可
能なことは明らかである。
【0010】[実施の形態1]図1は、本実施の形態の
三次元表示方法の原理を説明するための図である。本発
明では、図1に示すように、観察者100の前面に複数
の面、例えば、観察者から見て異なった奥行き位置に、
複数の表示面(1011〜101n)を設定し、これら
の面(1011〜101n)に複数の二次元像を表示す
るために、二次元表示装置と種々の光学素子を用いて光
学系を構築する。前記二次元表示装置としては、例え
ば、CRT表示装置、液晶ディスプレイ、LEDディス
プレイ、プラズマディスプレイ、FEDディスプレイ、
プロジェクション型ディスプレイ、線描画型ディスプレ
イなどを用い、光学素子としては、例えば、レンズ、全
反射鏡、部分反射鏡、曲鏡、プリズム、偏光素子、波長
板などを用いる。なお、この表示面の設定方法について
は、前述の公報(特許第3022558号明細書)を参
照されたい。
【0011】また、これらの表示面を、透過型表示装置
(例えば、ツイストネマティック型液晶ディスプレイ、
イン・プレイン型液晶ディスプレイ、ホモジニアス型液
晶ディスプレイ、強誘電液晶ディスプレイ、ゲスト−ホ
スト型液晶ディスプレイ、高分子分散型液晶ディスプレ
イ、ホログラフィック高分子分散型液晶ディスプレイ、
あるいはこれらの組み合わせなど)と、種々の光学素子
とを用いて設定するようにしてもよい。
【0012】なお、本実施の形態においては、複数の表
示面の中で、主に3個について説明を行うが、他の表示
面においても同様なことが適用できることは明らかであ
る。まず、連続な三次元像の表示方法は、表示したい三
次元物体の奥行き位置を挟む少なくとも2個の表示面上
に、観察者100から見て三次元物体をこれらの表示面
(1011〜101n)に射影した二次元像を、各々表
示し、かつこれら二次元像の輝度あるいは透過度を三次
元物体の奥行き位置に応じて変化させることである。こ
のようにすることで、上記二次元像は上記表示面の奥行
き位置のみにしかないにも拘わらず、観察者100には
三次元物体の奥行き位置にあると感じさせることができ
る。従来法では、観察者100からみて三次元物体に少
なくとも一部でも重なって後方に背景物体が存在する場
合には、三次元物体の周辺部に擬似的に余計な画像が生
じる問題があり、これは光学的には解決が困難であっ
た。
【0013】本実施の形態は、この間題を解決するため
の一例であり、説明を簡単化するため、図1、図2にお
ける表示面(1011,1012)の間に表示したい三
次元物体103があり、表示面(1012,1013)
の間に表示したい背景物体104がある場合について説
明するが、他の場合でも同様なことは明らかである。ま
ず、図2に示すように、三次元物体103の奥行き位置
を挟む表示面(1011,1012)上に、観察者10
0から見て三次元物体103を射影した二次元像(10
21,1022)を生成し、これらの二次元像(102
1,1022)をそれぞれ表示面(1011,101
2)に表示し、かつ、これらの二次元像(1021,1
022)の輝度(あるいは透過度)を三次元物体103
の奥行き位置に応じて変化させることで、三次元物体1
03の奥行き位置を連続的に表現できる。
【0014】次に、表示面(1012,1013)上
に、観察者100からみて背景物体104を射影した二
次元像(105,106)を生成し、これらの二次元像
(105,106)をそれぞれ表示面(1012,10
13)に表示し、かつ、これら二次元像(105,10
6)の輝度(あるいは透過度)を背景物体104の奥行
き位置に応じて変化させる。本実施の形態が従来法と異
なる点は、この表示面1013上に表示される二次元像
106に隣接する(または、食い込んだ形で、あるいは
その内部に)、三次元物体103を観察者100からみ
て表示面1013の奥行き位置に射影した二次元像10
7の表示領域における、前記二次元像106に隣接する
部分を、図2に示すように、以下のような方法で埋める
ことにある。即ち、観察者100から見て三次元物体1
03の後方の背景物体104の部分を表示面1013上
に射影した二次元像を用いて埋める、あるいは二次元像
107に隣接した背景物体104の部分を用いて埋める
方法をとる。
【0015】この部分を埋めると、図3に示すように、
光学的には左眼から見える二次元像は射影した二次元像
107の部分が二次元像106と同様な画像で埋められ
るため、違和感がなく見える。これに対して、右眼から
見える二次元像は、前の二次元像(1021,102
2)と重なって見えるため、三次元物体103とは異な
って見えるという別な問題を引き起こすことが光学的に
考えると危惧される。しかしながら、実際に人が観察す
ると、どちらで埋める場合でも、埋める部分が境界より
近傍であれば十分な効果をあげることができ、擬似的に
発生する余計な画像を観察者100に感じさせず、かつ
三次元物体103への影響も観察者100にほとんど感
じられない。即ち、光学的には問題の発生を避け得ない
にも拘わらず、視覚的には問題を解決できることが本実
施の形態のキーポイントである。
【0016】これは、以下のような理由によるものと考
えられる。通常、人は奥行き感を左眼と右眼の両方の画
像を使うことで感じているが、画像のテクスチャ、色、
輝度、透明度などに関しては極端な場合には片眼だけの
画像を用い、他の眼の情報は捨てていることも多い。し
かしながら、従来法のように、たとえ片眼であっても、
三次元物体と背景物体との間にテクスチャ、色、輝度、
透明度などが極端に異なる映像(例えば、図6(a)に
示す左眼から見える二次元像206)が挿入されると、
片眼への抑制が働かずに、両眼の間で視野闘争が起こる
か、あるいは異なる映像の方が優勢となり他を抑制する
かして、これが擬似的に余計な画像として見えると考え
られる。特に、黒い画像等のように影などとして現実世
界で物体の周辺部でよく経験される画像の場合には、こ
の画像の方が優勢となりやすい。
【0017】これに対して、本実施の形態のように、背
景物体104の二次元像107で埋める場合には、少な
くとも片眼ではほとんど問題のない画像(例えば、図3
(a)に示す左眼から見える二次元像)となる。別の片
眼では前の二次元像と重なって異なる画像(例えば、図
3(b)に示す右眼から見える二次元像)に光学的には
見えるが、正確な画像から極端にずれていないため、両
者の間に視野闘争は起こらない。また、前の問題のない
画像(例えば、図3(a)に示す左眼から見える二次元
像)と、この異なった画像(例えば、図3(b)に示す
右眼から見える二次元像)とを比較すると、人にとって
は前の問題のない画像の方が通常では経験している画像
であるため、この画像が採用され、異なった画像は抑制
される。このため、観察者100には擬似的な余計な画
像も、上記重なった異なる画像も感じられないと考えら
れる。
【0018】 したがって、この考え方を出ない範囲
で、二次元像107の部分を埋める画像や方法が多くあ
ることは明らかである。例えば、極端な場合には、背景
物体104が、前にある三次元物体103に比べて薄く
重ねても影響が少ない場合には、境界領域だけでなく全
てを埋めてしまってもよい。また、単純に、無色透明
黒色、白色以外の画像で埋めるようにしてもよい。これ
により、画像処理への負担を軽減できる。
【0019】なお、少なくとも埋める必要のある領域
は、図3(a)に示す左眼の二次元像における射影した
二次元像107が二次元像(1021,1022)の脇
に見えている部分を含む部分、あるいは、従来法の図6
(a)に示す左眼の二次元像における二次元像206が
二次元像(204,205)の脇に見えている部分を含
む部分を指す。むろん、右眼から見える二次元像にもこ
の部分は存在し、表示したい背景物体の表示したい三次
元物体との位置関係によっては、本発明を用いて埋める
必要がある。即ち、右眼と左眼の視差により、表示した
い三次元物体103を表示面1012へ射影した表示
と、表示面1013へ射影した表示が完全に重ならずに
ズレてしまう部分を指す。
【0020】なお、この周辺に背景物体104がなけれ
ば影とはならず、特に埋める必要はない(例えば、図3
(b)の右眼から見える二次元像)が、背景物体104
があると埋めなければならない(例えば、図3(a)の
左眼から見える二次元像)。むろん、人の視力よりも小
さな部分、あるいは心理的に見えづらい範囲で、この部
分に過不足があってもよいことは明らかである。特に、
グラデーションを付けて大きめに設定したり、少し輝度
を濃いめに設定して少し短めに設定するなどの心理的な
増減が使えることは明らかである。また、複雑な形状の
場合に、人に分からない範囲で埋める部分の三次元物体
103の射影二次元像側を簡単な形状にすることが可能
なことは明らかである。
【0021】以下、埋める方法として、いくつかの例
を、従来法と比較して図4に示す。但し、埋める画像
は、図1における二次元表示像1013上の画像として
示し、かつ、分かりやすくするため、図1とは背景像を
変えて示す。図4(a)は、三次元物体103の後方に
あり、観察者100の片眼からしか見えない、あるいは
両眼から見えない背景物体104の部分を、表示面10
13上に射影した二次元像を用いて埋める例である。な
お、観察者100の片眼からしか見えない、あるいは両
眼から見えない背景物体104の部分を埋め込んだ画像
を、以下、埋め込み画像という。図4(b)は、三次元
物体103を表示面1013上に射影した二次元像の表
示領域で、背景物体104を表示面1013上に射影し
た二次元像をくり抜いた部分に隣接している、観察者1
00の両眼から見える背景物体104の二次元像を用い
て、このくり抜いた形にして埋める例である。
【0022】以下は、図4(a)に述べた三次元物体1
03の後方にあり観察者100の片眼からしか見えな
い、あるいは両眼から見えない背景物体104の部分を
用いて、これに画像変換を施す例について述べるが、こ
れらの変換を図4(b)で述べた三次元物体103を表
示面1013上に射影して背景物体104を表示面10
13上に射影した二次元像をくり抜いた部分に隣接して
いる観察者100の両眼から見える背景物体104の部
分の画像に施しても同様な結果が得られることは明らか
である。また、画像処理を行っても、埋める部分の形は
大きく変化させない。以下のような画像処理を行うこと
は処理を増大させる恐れがあるが、上記部分画像にたま
たま含まれている急唆で目立ちやすい画像をなくし、違
和感なく埋めることができる利点を有する。図4(c)
は、前記埋め込み画像の輝度、あるいは色成分あるいは
双方を平均化した二次元像を用いて埋める例である。こ
の平均化は左右方向のみに平均化する場合、あるいは上
下方向のみの方向で平均化する場合、あるいは全体で平
均化する場合のいずれでも良い。
【0023】図4(d)は、前記埋め込み画像をぼかし
た二次元像を用いて埋める例である。ぼかし方として
は、横方向や縦方向、斜め方向などにずらした二重二次
元像を用いる方式、ガウス分布を用いて隣接した画素に
その画素の輝度あるいは色成分あるいは及方を重み付け
して加えていく方式など種々の方式があることは明らか
である。図4(e)は、前記埋め込み画像の一部分を繰
り返した二次元像を用いて埋める例である。これは、ご
く一部の画像を使うため、画像処理が軽くすむ利点を有
するが、目立ちやすい画像をなくす効果は小さい。図4
(f)は、前記埋め込み画像を変形した二次元像を用い
て埋める例である。変形としては、全体を平行移動、回
転させることに始まり、球面座標形や楕円座標形などの
種々の座標変換が含まれることは明らかである。
【0024】次に、図3(a)に示す左眼から見える二
次元像におけるような三次元物体への影響を抑えるため
には、上記埋め方に対して以下の方法をさらに行うこと
が有効である。即ち、図4(g)に示すように、図4
(a)〜(f)で述べた埋め込み画像にグラデーション
をかけた二次元像を用いて埋めることが有効である。グ
ラデーションの向きとしては、三次元物体の射影二次元
像側に薄くなるようにすることが有効である。また、方
向は左右方向、上下方向、および両方向でかけることが
考えられる。これにより、前方の画像と重なることによ
るエッジ部分を分からなくして、三次元物体への影響を
抑えることができ、さらに効果が上がる。
【0025】さらには、全く違った所から引用した画像
であっても、観察者100から見て前記埋め込み画像に
類似していれば、その画像で置き換えることも可能であ
ることは明らかである。また、以上の実施の形態では、
人が正対しており眼が左右方向にある場合について述べ
たが、人の眼が上下方向になっているような場合(例え
ば、首を傾けている場合など)には、左右眼の方向に従
って上記の処置を施せばよいことは明らかである。さら
には、人の眼の方向に寄らなくするために、左右方向だ
けでなく、全周方向から上記の処置を施すことは有効で
ある。以上、本発明者によってなされた発明を、前記実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記
実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0026】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。本発明の三次元表示装置によれば、表
示する画像に擬似的に発生する余計な画像を取り除き、
画像を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の三次示表示装置の原理
を説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1における、三次元物体
と、背景像との奥行き位置、および各表示面に表示され
る二次元像を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1において、右眼および左
眼から見える像を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態1のおける、埋め込み画像
を説明するための図である。
【図5】従来の三次元表示方法の原理を説明するための
図である。
【図6】従来の三次元表示方法において、三次元物体の
周辺部に生じる、擬似的に余計で不自然な二次元像を説
明するための図である。
【符号の説明】
100…観察者、103,207…三次元物体、10
4,208…背景物体、105,106,204,20
5,206,209,1021,1022…二次元像、
201〜203,1011〜101n…表示面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 13/00 G09F 9/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者から見て異なった奥行き位置にあ
    る複数の表示面に対して、表示対象物体を前記観察者の
    視線方向から射影した二次元像を生成し、 前記生成された二次元像を前記観察者から見て異なった
    奥行き位置にある複数の表示面にそれぞれ表示し、当該
    表示される二次元像の輝度を前記各表示面毎にそれぞれ
    独立に変化させて、三次元立体像を生成する三次元表示
    方法であって、 前記表示対象物体が、表示すべき三次元物体と、前記観
    察者から見て前記表示すべき三次元物体の後方に位置
    し、一部が前記表示すべき三次元物体と重なっている背
    景物体である場合に、前記複数の表示面の中の少なくと
    も2つの表示面に、前記表示すべき三次元物体を前記観
    察者の視線方向から前記少なくとも2つの表示面に射影
    した第1の二次元像を表示し、 前記観察者から見て前記少なくとも2つの表示面の後方
    に位置する後方表示面に、前記背景物体を前記観察者の
    視線方向から前記後方表示面に射影した二次元像の中
    の、前記表示すべき三次元物体と重ならない部分からな
    る第2の二次元像と、前記表示すべき三次元物体を前記
    観察者の視線方向から前記後方表示面に射影した二次元
    像の表示領域の、前記第2の二次元像に隣接する領域
    あって、前記観察者の右眼と左眼の視差により、前記第
    1の二次元像と、前記表示すべき三次元物体を前記観察
    者の視線方向から前記後方表示面に射影した二次元像と
    が完全に重ならずにズレてしまう領域に表示される埋め
    込み画像とを表示することを特徴とする三次元表示方
    法。
  2. 【請求項2】 前記埋め込み画像は、無色透明、黒色、
    および白色以外の画像であることを特徴とする請求項1
    に記載の三次元表示方法。
  3. 【請求項3】 前記埋め込み画像は、前記背景物体の前
    記表示すべき三次元物体と重なる部分を前記観察者の視
    線方向から前記後方表示面に射影した二次元像であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の三次元表示方法。
  4. 【請求項4】 前記埋め込み画像は、前記背景物体の前
    記表示すべき三次元物体と重なる部分を前記観察者の視
    線方向から前記後方表示面に射影した二次元像と、色、
    輝度、あるいは透過度が類似した画像であることを特徴
    とする請求項1に記載の三次元表示方法。
  5. 【請求項5】 前記埋め込み画像は、前記第2の二次元
    像の前記埋め込み画像と隣接する領域の画像であること
    を特徴とする請求項1に記載の三次元表示方法。
  6. 【請求項6】 前記埋め込み画像は、前記第2の二次元
    像の前記埋め込み画像と隣接する領域の画像、色、輝
    度、あるいは透過度が類似した画像であることを特徴と
    する請求項1に記載の三次元表示方法。
  7. 【請求項7】 前記埋め込み画像は、前記背景物体の前
    記表示すべき三次元物体と重なる部分を前記観察者の視
    線方向から前記後方表示面に射影した二次元像、あるい
    は、前記第2の二次元像の前記埋め込み画像と隣接する
    領域の画像を画像処理した画像であることを特徴とする
    請求項1に記載の三次元表示方法。
  8. 【請求項8】 前記画像処理した画像は、前記背景物体
    の前記表示すべき三次元物体と重なる部分を前記観察者
    の視線方向から前記後方表示面に射影した二次元像、あ
    るいは、前記第2の二次元像の前記埋め込み画像と隣接
    する領域の画像を、平均化、ぼかし、変形、あるいは、
    繰り返した画像を含むことを特徴とする請求項7に記載
    の三次元表示方法。
  9. 【請求項9】 前記埋め込み画像は、前記第2の二次元
    像との境界から、前記表示すべき三次元物体を前記観察
    者の視線方向から前記後方表示面に射影した二次元像の
    表示領域の中心に向かって、徐々に輝度を下げた画像、
    あるいは徐々に輝度を上げた画像であることを特徴とす
    る請求項に記載の三次元表示方法。
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