JP3499407B2 - 縫い目ほつれ防止方法及び装置 - Google Patents

縫い目ほつれ防止方法及び装置

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JP3499407B2
JP3499407B2 JP23039797A JP23039797A JP3499407B2 JP 3499407 B2 JP3499407 B2 JP 3499407B2 JP 23039797 A JP23039797 A JP 23039797A JP 23039797 A JP23039797 A JP 23039797A JP 3499407 B2 JP3499407 B2 JP 3499407B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、二重環縫い目を形成
するミシンにおいて、縫い目の縫い終わり端における縫
い糸のほつれを防止するための方法及び装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】針とルーパとを備えたミシンにより、二
重環縫い目、たとえばJIS L 0120のステッチ
形式406で示される縫い目を形成する場合、この縫い
目は縫い終わり端側からルーパ糸を引っ張ると縫い目が
次々とほどけてしまう。このような布地の縫い糸ほつれ
を防止する方法として、特開平6−233877号公報
には、ミシンのルーパの後方に設けられたルーパ糸掛け
を用いてほつれ難くすることが提案されている。この公
報に記載されたルーパ糸掛けは、ルーパ糸を摺動可能に
保持するもので、縫い終わり直前にミシンを一旦止めた
時にルーパ糸を保持する。その状態でミシンを作動させ
て1針縫ったのち針糸とルーパ糸を切断する。縫製作業
者は、ルーパ糸掛けでルーパ糸を保持したまま、布地を
ミシンから取り外す。これによって、針糸とルーパ糸の
絡み状態が変換されてほつれ難くしている。
【0003】ところが、この方法ではルーパ糸を切断し
た後にルーパ糸の糸端が布地に長く残り、縫製品として
見栄えを良くするには、もう一度、ルーパ糸の糸端を摘
み取らねばならないという難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この発明
の課題は、二重環縫いミシンにより布地に縫い目を形成
するに際して、縫い目の縫い終わり端から糸がほつれる
のを防ぎ、しかもその縫い終わり端に連なるルーパ糸の
糸端を短く切断する方法ならびにそのための装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る縫い目ほ
つれ防止方法は、針糸を挿通し、上下動する少なくとも
1本の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を
進退揺動し、前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸
を挿通するルーパを備えたミシンによる布地の縫製にお
いて、縫製終了に際しルーパが前進位置へ進出した状態
で布地からルーパへ連なるルーパ糸を係合手段により引
っ掛けるステップと、係合手段がルーパ糸に係合した状
態で1針分ミシンを駆動して再びルーパを前進位置にし
たのち、係合手段に引っ掛けられているルーパ糸をその
係合部分において切断するステップと、布地からルーパ
を経て針へ連なる針糸ループを布地とルーパの間で切断
するステップと、ルーパ側に残ったルーパ糸の端部を布
地に形成された最終の針糸ループより引き抜くステップ
とからなることを特徴とする。
【0006】また、この発明に係る縫い目ほつれ防止方
法は、針糸を挿通し、上下動する少なくとも1本の針
と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退揺動
し、前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸を挿通す
るルーパを備えたミシンによる布地の縫製において、縫
製終了に際しルーパが前進位置へ進出した状態で布地か
らルーパへ連なるルーパ糸を係合手段により引っ掛ける
ステップと、係合手段がルーパ糸に係合した状態で半針
分ミシンを駆動してルーパを後退位置にしたのち、係合
手段に引っ掛けられているルーパ糸をその係合部分にお
いて切断するステップと、半針分ミシンを駆動してルー
パを前進位置にし、布地からルーパを経て針へ連なる針
糸ループを布地とルーパの間で切断するステップと、ル
ーパ側に残ったルーパ糸の端部を布地に形成された最終
の針糸ループより引き抜くステップとからなることを特
徴とする。
【0007】この発明に係る縫い目ほつれ防止装置は、
針糸を挿通し、上下動する少なくとも1本の針と、該針
を挟んで前進位置と後退位置との間を進退揺動し、前記
針糸と二重環縫い目を形成するルーパ糸を挿通するルー
パとを備えたミシンにおいて、ミシンベッド内の針落ち
と前進位置にあるルーパの先端との間のルーパ糸に係合
するルーパ糸係合手段と、その係合部分のルーパ糸を切
断する第1の切断器と、布地とルーパの間において布地
からルーパを経て針へ連なる針糸ループに係合する針糸
係合手段と、その係合部分の針糸を切断する第2の切断
器と、第1の切断器により切断されたルーパ側のルーパ
糸端部を布地からルーパへ連なるルーパ糸に係合して布
地に形成された最終の針糸ループより引き抜くルーパ糸
牽引手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図に基づいて
説明する。図1は、この発明を用いた二重環縫いミシン
のシリンダベッド部分を示している。シリンダベッド1
には、上下前後に四運動して布地を矢印F方向に送る送
り歯2と、左右前後に楕円運動するルーパ3と、ネジ孔
4に固定される針板(図示を省略)が備えられている。
シリンダベッド1の上方には、左針5と右針6とを取付
けた針棒7が設けられている。左右の針5,6の先端部
は、針棒7の上下運動によって針板を貫通する。ルーパ
3は、針板を貫通した左右の針5,6の先端部を挟んで
前進位置と後退位置との間を楕円軌道で進退揺動する。
左右の針5,6とルーパ3とが協働して、図2ないし図
8に示すように、針糸8、9およびルーパ糸10で二重
環縫い目Sを形成する。
【0009】このミシンは、ミシンベッド内の針落ち、
すなわち2本の針5,6が上下動する位置よりも左側
に、次の構成からなる第1の切断器11を設けている。
第1の受けメス13は、シリンダベッド1の後部にネジ
12で固定されている。この第1の受けメス13の先端
は、針板の下面に沿って針落ち近傍に延びている。第1
のフックメス16は、シリンダベッド1のやや手前部に
段ネジ14で回動可能に取付けられている。この第1の
フックメス16の先端部には、フック(ルーパ糸係合手
段)15が形成されている。また、第1の受けメス13
には、押えバネ17が付設されている。この押えバネ1
7は、第1のフックメス16の回動によってフック15
が第1の受けメス13先端の下方へ到達した時に、フッ
ク15を受けメス13の下面に押しつける。このフック
メス16の後端部には長孔18が設けられている。
【0010】シリンダベッド1の左端には、エアシリン
ダ19を取り付けている。そのエアシリンダ19のピス
トンロッド20には、作動片21がネジ22で位置調整
可能に固定されている。作動片21の上面には、ピン2
3が設けられている。このピン23は、第1のフックメ
ス16の長孔18に嵌合している。また、エアシリンダ
19は、管24を介して高圧空気源(図示を省略)に連
結されている。高圧空気源からの空気力によって、ピス
トンロッド20に固定された作動片21が矢印Aの方向
に進退する。作動片21の進退運動によって、第1のフ
ックメス16が段ネジ14のまわりを矢印Bの方向に回
動する。
【0011】シリンダベッド1内の針落ちよりも右側に
は、次の構成からなる第2の切断器25が設けられてい
る。この第2の切断器25は、特公平5−68280号
公報(U.S.Pat.4,726,305)に記載さ
れた糸切断装置のように、ルーパ3の移動路に接近する
作用位置とルーパ3の移動路より離脱する待機位置(図
8)に切換可能となっている。第2のフックメス28
は、前記作用位置においてルーパ3のブレード部3bの
上方に沿って前進位置と後退位置との間を往復進退運動
する。この第2のフックメス28の先端部には、2つの
フック26,27が並設されている。更に、前記作用位
置には、第2の受けメス30が停止するよう設けられて
いる。第2の受けメス30には、押えバネ29が付設さ
れている。この押えバネ29によって第2のフックメス
28は第2の受けメス30に圧接され、第2のフックメ
ス28の後退位置において第2の受けメス30と協働し
て糸を切断する。なお、この第2のフックメス28は図
示しないソレノイドやエアシリンダ等の駆動装置によっ
て駆動される。
【0012】図2ないし図8を用いてこの発明の縫い終
わり時における縫い糸のほつれ防止方法を説明する。図
2に示すように、このミシンにおいて布地Wは送り歯2
により矢印Fの方向に送られる。送られた布地Wには、
左右の針5,6とルーパ3にそれぞれ通された針糸8,
9およびルーパ糸10によりステッチ形式406の縫い
目Sが形成される。布地の縫い終わりに近付いて図2の
ように針5,6がほぼ上死点にあり、ルーパ3がほぼ左
死点すなわち前進位置にあるときに、エアシリンダ19
が作動しフックメス16を時計方向に回動させる。第1
のフックメス16の回動によって、フック15が、ルー
パ3のブレード部3bの上方をルーパ3の後方から手前
へ横切って移動する。この移動によって、フック15
は、図3のように布地Wからルーパ3の目孔3eに連な
るルーパ糸10を引っ掛ける。
【0013】引き続き、左右の針5,6は、ルーパ糸1
0、ルーパのブレード部3b、針糸8、9で形成される
糸の3角形内に降下する。この針5,6の下降と共に、
ルーパ3は、針の手前側を移動して右方へ後退する。ル
ーパ糸10は、図4に示すように、フック15によって
針5よりも手前位置で係合されてやや長いループ10L
を形成する。その後、ルーパ3は、右死点すなわち後退
位置を経て針5,6の後ろ側を左方に前進移動しなが
ら、下死点を経て上昇する針により形成される新たな針
糸ループ8L,9Lを掬う(図5(a))。即ち図5
(a)は、図2の状態からほぼ1針分進んだ状態を示
す。フック15に係合されたルーパ糸の長いループ10
Lはルーパ3のやや上方でそのままの状態を保たれてい
る。
【0014】この時、エアシリンダ19を作動させるこ
とにより第1のフックメス16は、反時計方向に回動す
る。第1のフックメス16の回動によって、フック15
が受けメス13先端の下方に到達し、フック15に係合
しているルーパ糸10の係合部分が切断される。この切
断時期に、図示せぬ駆動装置を駆動させることによっ
て、第2のフックメス28、第2の受けメス30および
押えバネ29は作用位置に切換えられると共に、第2の
フックメス28が左方に前進運動する。これにより、フ
ック26,27は、ルーパ3のブレード部3bの上方に
沿って針落ちより左側に移動する(図6)。
【0015】次に、第2のフックメス28を右方に後退
運動させると、フック26は布地Wからルーパ3に連な
るルーパ糸10を引っ掛け、フック27は布地Wからル
ーパのブレード部3bを経て針へ連なる2本の針糸ルー
プ8L,9Lを引っ掛ける。第2のフックメス28は、
各糸がフック26,27に引っ掛けられた係合状態のま
まで、右方に後退運動する(図7)。そして、係合状態
にある2本の針糸ループ8L,9Lは、フック27が第
2の受けメス30に到達すると切断される。
【0016】係合状態にあるルーパ糸10は、第2のフ
ックメス28の後退運動によって、徐々に屈曲してゆ
く。この屈曲がある程度まで進行すると、切り離された
糸端10eが、布地に形成された最終の針糸ループ8L
L,9LLを通って右側に引き抜かれてゆく。そして、
第2のフックメス28、第2の受けメス30および押え
バネ29は、待機位置に切換えられる。引き抜かれた糸
端10e側は、図8に示すようにフック26と押えバネ
29とで挟持される。すなわち、布地Wに連なるルーパ
糸の糸端10fは短くなって残り、ルーパ3側に残った
ルーパ糸の糸端10eは最終の針糸ループ8LL,9L
Lから引き抜かれる。このようにしておくと切断された
糸端10fが最終の針糸ループ8LLから引き抜かれな
い限り、布地の縫い終わり端にほつれが生じない。
【0017】上述した実施例において、フック15に係
合されたルーパ糸の長いループ10Lは、ルーパ3が新
たな針糸ループ8L,9Lを掬った後、図6に示すよう
に、フック15が受けメス13先端の下方に到達するこ
とにより切断されている。しかし、この切断は、図3に
示すルーパ3の前進位置から半針分ミシンを駆動した図
4に示すルーパ3の後退位置の状態で行なってもよい。
即ち、ルーパ糸の長いループ10Lが形成された状態で
フック15を受けメス13先端の下方に到達させ、フッ
ク15に係合しているルーパ糸10の係合部分を切断す
る(図5(b))。そして、ルーパ3で新たな針糸ルー
プ8L,9Lを掬った後、第2のフックメス28の先端
部に並設されたフック26,27をルーパ3のブレード
部3bの上方に沿って針落ちより左側に移動させる。こ
のようにすれば、図4の状態でルーパ糸の長いループ1
0Lを切断しても図6と同じ状態となる。図6以降の方
法については上述通り行えば、布地の縫い終わり端にほ
つれが生じない。
【0018】上述した二重環縫ミシンは、ルーパの後退
位置が針落ちより右側となっている。しかし、ルーパの
後退位置が左側となっている二重環縫いミシンでも第1
の切断器および第2の切断器に相当するものを備えれ
ば、布地の縫い終わり端にほつれを生じさせないように
することは可能である。また、上述した二重環縫いミシ
ンには針が2本備えられていたが、これに限定されるわ
けではない。図9ないし図16を用いて上述した縫い糸
のほつれ防止方法の第2の実施例を説明する。図9に示
すように、このミシンも布地Wは送り歯2により矢印F
の方向に送られる。送られた布地Wには、針5xとルー
パ3xにそれぞれ通された針糸8xおよびルーパ糸10
xによりステッチ形式401の縫い目Sxが形成され
る。布地の縫い終わりに近付いて針5xがほぼ上死点に
あり、ルーパ3xがほぼ右死点すなわち前進位置にある
ときに、フックメス16xを反時計方向に回動させる。
フックメス16xの回動によって、フック15xが、ル
ーパ3xのブレード部3xbの上方をルーパ3xの後方
から手前へ横切って移動する。この移動によって、フッ
ク15xは、図10のように布地Wからルーパ3xの目
孔3xeに連なるルーパ糸10xを引っ掛ける。
【0019】引き続き、針5xは、ルーパ糸10x、ル
ーパのブレード部3xb、針糸8xで形成される糸の3
角形内に降下する。この針5xの下降と共に、ルーパ3
xは、針の手前側を移動して左方へ後退する。ルーパ糸
10xは、図10に示すルーパ3xの前進位置から半針
分ミシンを駆動した図11に示すルーパ3xの後退位置
状態に示すように、フック15xによって針5xよりも
手前位置で係合されてやや長いループ10xLを形成す
る。この時、エアシリンダ(図示せず)を作動させるこ
とにより第1のフックメス16xは、図12に示すよう
に時計方向に回動する。第1のフックメス16xの回動
によって、フック15xが受けメス13x先端の下方に
到達し、フック15xに係合しているルーパ糸10xの
係合部分が切断される。
【0020】その後、ルーパ3xは、左死点を経て針5
xの後ろ側を右方に前進移動しながら、下死点を経て上
昇する針により形成される新たな針糸ループ8xLを掬
う(図13)。この時、第2のフックメス28x、第2
の受けメス30xおよび押えバネ29xは作用位置に切
換えられると共に、第2のフックメス28xが右方に前
進運動する。これにより、フック26x,27xは、ル
ーパ3xのブレード部3xbの上方に沿って針落ちより
右側に移動する(図14)。そして、第2のフックメス
28xを左方に後退運動させると、フック26xは布地
Wからルーパ3xに連なるルーパ糸10xを引っ掛け、
フック27xは布地Wからルーパのブレード部分3xb
を経て針へ連なる針糸ループ8xLを引っ掛ける。第2
のフックメス28xは、各糸がフック26x,27xに
引っ掛けられた係合状態のままで、左方へ後退運動する
(図15)。係合状態にある針糸ループ8xLは、フッ
ク27xが第2の受けメス30xに到達すると切断され
る。
【0021】係合状態にあるルーパ糸10xは、第2の
フックメス28xの後退運動によって、徐々に屈曲して
ゆく。この屈曲がある程度まで進行すると、切り離され
た糸端10xeが、布地に形成された最終の針糸ループ
8xLLを通って左側に引き抜かれてゆく。そして、第
2のフックメス28x、第2の受けメス30xおよび押
えバネ29xは、待機位置に切換えられる。引き抜かれ
た糸端10xe側は、図16に示すようにフック26x
と押えバネ29xとで挟持される。すなわち、布地Wに
連なるルーパ糸の糸端10xfは短くなって残り、ルー
パ3x側に残ったルーパ糸の糸端10xeは最終の針糸
ループ8xLLから引き抜かれる。このようにしておく
と切断された糸端10xfが最終の針糸ループ8xLL
から引き抜かれない限り、布地の縫い終わり端にほつれ
が生じない。
【0022】ミシンの1針分或いは半針分の駆動及び各
切断器の起動の制御については詳細に述べなかったが、
公知のミシンモータの回転制御装置やミシン主軸に設け
た回転検出器の信号により制御する等の手段を利用すれ
ばよい。また、切り離されて挟持されたルーパ糸の先端
10e,10xeが長くなるようであれば、フック2
6,26xを第2のフックメス28,28xまで到達さ
せてルーパ糸の先端10e,10xeを切断すればよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上に述べたように、これらの発明によ
れば、切り離されたルーパ糸端のうち、ルーパに連なる
ルーパ糸端のみが布地に形成された最終の針糸ループよ
り引き抜かれることとなるので、縫い目の終端からルー
パ糸がほつれるのを確実に防げる。しかも、この発明に
よれば、その縫い終端に連なるルーパ糸端が短くなるの
で、糸端を摘み取る工程の追加をしなくとも品位の高い
縫製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のミシンの要部の斜視
図。
【図2】第1実施例における縫い終わり時の過程を示す
斜視図。
【図3】第1実施例における縫い終わり時の過程を示す
斜視図。
【図4】第1実施例における縫い終わり時の過程を示す
斜視図。
【図5】(a),(b)共、第1実施例における縫い終
わり時の過程を示す斜視図。
【図6】第1実施例における縫い終わり時の過程を示す
斜視図。
【図7】第1実施例における縫い終わり時の過程を示す
斜視図。
【図8】第1実施例における縫い終わり時の過程を示す
斜視図。
【図9】この発明の第2実施例における縫い終わり時の
過程を示す斜視図。
【図10】第2実施例における縫い終わり時の過程を示
す斜視図。
【図11】第2実施例における縫い終わり時の過程を示
す斜視図。
【図12】第2実施例における縫い終わり時の過程を示
す斜視図。
【図13】第2実施例における縫い終わり時の過程を示
す斜視図。
【図14】第2実施例における縫い終わり時の過程を示
す斜視図。
【図15】第2実施例における縫い終わり時の過程を示
す斜視図。
【図16】第2実施例における縫い終わり時の過程を示
す斜視図。
【符号の説明】
3:ルーパ、5,6:針、8,9:針糸、8L,9L:
針糸ループ、10:ルーパ糸、11:第1の切断器、1
5:フック(ルーパ糸係合手段)、16:フックメス、
19:エアシリンダ、25:第2の切断器、26,2
7:フック、28:フックメス、29:押えバネ、3
0:受けメス、W:布地

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針糸を挿通し、上下動する少なくとも1本
    の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退
    揺動し、前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸を挿
    通するルーパを備えたミシンによる布地の縫製におい
    て、縫製終了に際しルーパが前進位置へ進出した状態で
    布地からルーパへ連なるルーパ糸を係合手段により引っ
    掛けるステップと、係合手段がルーパ糸に係合した状態
    で1針分ミシンを駆動して再びルーパを前進位置にした
    のち、係合手段に引っ掛けられているルーパ糸をその係
    合部分において切断するステップと、布地からルーパを
    経て針へ連なる針糸ループを布地とルーパの間で切断す
    るステップと、ルーパ側に残ったルーパ糸の端部を布地
    に形成された最終の針糸ループより引き抜くステップと
    からなることを特徴とする縫い目ほつれ防止方法。
  2. 【請求項2】針糸を挿通し、上下動する少なくとも1本
    の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退
    揺動し、前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸を挿
    通するルーパを備えたミシンによる布地の縫製におい
    て、縫製終了に際しルーパが前進位置へ進出した状態で
    布地からルーパへ連なるルーパ糸を係合手段により引っ
    掛けるステップと、係合手段がルーパ糸に係合した状態
    で半針分ミシンを駆動してルーパを後退位置にしたの
    ち、係合手段に引っ掛けられているルーパ糸をその係合
    部分において切断するステップと、半針分ミシンを駆動
    してルーパを前進位置にし、布地からルーパを経て針へ
    連なる針糸ループを布地とルーパの間で切断するステッ
    プと、ルーパ側に残ったルーパ糸の端部を布地に形成さ
    れた最終の針糸ループより引き抜くステップとからなる
    ことを特徴とする縫い目ほつれ防止方法。
  3. 【請求項3】針糸を挿通し、上下動する少なくとも1本
    の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退
    揺動し、前記針糸と二重環縫い目を形成するルーパ糸を
    挿通するルーパとを備えたミシンにおいて、ミシンベッ
    ド内の針落ちと前進位置にあるルーパの先端との間のル
    ーパ糸に係合するルーパ糸係合手段と、その係合部分の
    ルーパ糸を切断する第1の切断器と、布地とルーパの間
    において布地からルーパを経て針へ連なる針糸ループに
    係合する針糸係合手段と、その係合部分の針糸を切断す
    る第2の切断器と、第1の切断器により切断されたルー
    パ側のルーパ糸端部を布地からルーパへ連なるルーパ糸
    に係合して布地に形成された最終の針糸ループより引き
    抜くルーパ糸牽引手段とを設けたことを特徴とする縫い
    目ほつれ防止装置。
JP23039797A 1997-08-12 1997-08-12 縫い目ほつれ防止方法及び装置 Expired - Fee Related JP3499407B2 (ja)

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