JP3499366B2 - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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JP3499366B2
JP3499366B2 JP07220096A JP7220096A JP3499366B2 JP 3499366 B2 JP3499366 B2 JP 3499366B2 JP 07220096 A JP07220096 A JP 07220096A JP 7220096 A JP7220096 A JP 7220096A JP 3499366 B2 JP3499366 B2 JP 3499366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクと光
磁気ディスクの双方が装填可能で、この双方のディスク
に対して信号の記録・再生が可能であり、またそれぞれ
のディスクの中心部を同じ回転テーブルにクランプで
き、またスライダの押圧力をディスクの種類に合わせて
設定可能とされたディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータに装備される標
準的な記憶装置は、フロッピーディスクドライブ(FD
D)、ハードディスクドライブ(HDD)が一般的であ
り、最近ではCD−ROM装置も用いられるようになっ
ている。一方、光磁気ディスク装置(MO)は、記憶容
量も大きくまたデータの自由な書き換えができるため、
今後の普及が予測されている。
【0003】しかし、現状のパーソナルコンピュータに
は前記のFDD、HDDさらにはCD−ROMなどが内
蔵されているため、コンピュータ本体内にMOを内蔵で
きるスペースがなくなっているのが現状である。最近で
は、CD−ROMとMOとを共通化した記憶装置が開発
されており、CD−ROMとMOを兼用できる記憶装置
をコンピュータ本体内に内蔵することにより、スペース
の効率化を図り、さらにデータの記憶を多様化できるよ
うにしつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしCD−ROMと
MOとを兼用した記憶装置では、CD−ROMと、書き
換えが自由なMOとを同時使用することができず、CD
−ROMに記憶されている大量のデータのコピーなど
に、FDDを使用せざるを得ない。そのため、大容量の
記憶が可能なCD−ROMの機能を十分に生かすことが
できず、またMOの機能も十分に利用することができな
い。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、FDDとMOとを兼用することにより、コンピュ
ータ本体への内蔵を可能とし、またCD−ROMからの
大容量のデータをMOへコピーすることを可能として多
機能的なアプリケーションの使用を可能としたディスク
記録再生装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク記録再
生装置は、磁気ディスクの中心部と光磁気ディスクの中
心部の双方が装着可能な回転テーブルと、ディスクの記
録面に沿って移動するキャリッジと、このキャリッジに
搭載された前記磁気ディスクのサイド0用の磁気ヘッド
および光磁気ディスクに光を照射する光ヘッドと、ディ
スクを挟んで前記光ヘッドに対向しディスクの記録面に
磁界を与えて光ヘッドからの光と共に光磁気記録を行な
う磁界発生部と、前記ディスクを挟んで前記サイド0用
の磁気ヘッドに対向する位置に設けられ、前記磁気発生
部と同じスライダに搭載された磁気ディスクのサイド1
用の磁気ヘッド部と、前記磁気ディスクが使用されると
きと光磁気ディスクが使用されるときとで、前記スライ
ダをディスク方向へ押圧する力を切換える押圧力切換手
とを有することを特徴とするものである。この場合に
は、単一のスライダを浮上式と摺動式の双方に使用でき
るため、スライダの数を最少にでき、またスライダの支
持機構も単一でよくなる。またスライダのディスクへの
押圧力の切換えは、板ばねの組み合わせなどにより容易
に実現できる。または本発明のディスク記録再生装置
は、磁気ディスクの中心部と光磁気ディスクの中心部の
双方が装着可能な回転テーブルと、ディスクの記録面に
沿って移動するキャリッジと、このキャリッジに搭載さ
れた前記磁気ディスクのサイド0用の磁気ヘッドおよび
光磁気ディスクに光を照射する光ヘッドと、ディスクを
挟んで前記光ヘッドに対向しディスクの記録面に磁界を
与えて光ヘッドからの光と共に光磁気記録を行なう磁界
発生部とを有し、前記磁界発生部は、前記サイド0用の
磁気ヘッド及び光ヘッドが設けられた前記キャリッジと
同じキャリッジに搭載されていることを特徴とするもの
である。
【0007】本発明での磁気ディスクは例えばフロッピ
ーディスクであり、光ヘッドと同じ側にサイド0用の磁
気ヘッドが設けられ、このフロッピーディスクへの記録
および再生が可能である。また光磁気ディスクが装填さ
れたときには、光ヘッドからの光エネルギーがディスク
の記録面に与えられ、且つこの記録面に磁界発生部から
の磁界が与えられて、磁界変調または光変調によりデー
タが記録される。また光磁気ディスクのデータの再生で
は、前記光ヘッドを用いカー効果またはファラディ効果
による光変調が検出される。
【0008】上記において、ディスクを挟んで前記磁気
ヘッドに対向する位置に、磁気ディスクのサイド1用の
磁気ヘッド部が設けられたものとすれば、磁気ディスク
のサイド0とサイド1の双方の記録または再生が可能に
なる。
【0009】
【0010】
【0011】さらに、前記キャリッジには、光磁気記録
を行なう磁界発生部を搭載するスライダとサイド1用の
磁気ヘッド部を搭載するスライダとが別々に設けられ
両スライダが異なる力でディスク方向へ押圧されるもの
とすることができる。光磁気用の磁界発生部と、サイド
1用の磁気ヘッド部とを別個の支持系統にすることによ
り、それぞれのスライダを最適な力でディスク方向へ押
圧できるようになる。
【0012】また、図3(B)に示すように、ディスク
の下側のサイド0側では、磁気ディスク用のサイド0用
の磁気ヘッド部B0をディスクの内周側に、光ヘッドA
をディスクの外周側に配置し、ディスクの上側のサイド
1側では、磁気ディスクのサイド1側の磁気ヘッド部B
1を内周側に、光磁気ディスク用の磁界発生部Eを外周
側に配置することが好ましい。図6には、光磁気ディス
クの記録領域の最内周位置をDhi、最外周位置をDh
oで示し、磁気ディスクのサイド0側の記録領域の最内
周位置をDfi「0」、最外周位置をDfo「0」で示
し、サイド1側の記録領域の最内周位置をDfi
「1」、最外周位置をDfo「1」で示しているが、特
に最外周側に着目した場合に、図3(B)に示す各ヘッ
ドの配置にすることにより、磁気ディスクと光磁気ディ
スクの双方に対してその全記録領域に対する記録・再生
および消去が容易になる。また、光ヘッドAの光軸Oと
磁界発生部Eとを同軸に配置でき、サイド0の磁気ヘッ
ドB0とサイド1の磁気ヘッド部B1をずらして配置で
き、小さいスペース内に各ヘッドを効果的に配置でき、
装置全体を小型化できる。すなわち、図3(B)のよう
な配置では、磁気ヘッドに関して外周側に位置するサイ
ド0側の磁気ヘッドB0の磁気コアと光ヘッドAの光軸
Oとを接近して配置することが可能であるため、各ヘッ
ドの配置効率がよくなる。このようなヘッドの配置は、
図3(B)に示すように、単一のスライダを用いたとき
と、別々のスライダを用いたときとで同じであるが、特
に単一のスライダを設ける構成の場合に、設定しやすい
配置となる。
【0013】ただし、図5に示すように、光磁気ディス
ク用の光ヘッドAと磁界発生部Eを内周側に設け、磁気
ヘッド用のサイド0側の磁気ヘッドB0とサイド1側の
磁気ヘッド部B1を外周側に設けてもよい。
【0014】また、回転テーブルには、磁気ディスクの
中心部のハブと、光磁気ディスクの中心部のハブの双方
の中心に嵌着できる中心ピンと、磁気ディスクのハブの
駆動穴に挿入可能な駆動ピンと、光磁気ディスクのハブ
に嵌着可能な嵌着リングとを有しており、装填されるデ
ィスクの種類に応じて前記駆動ピンと嵌着リングのそれ
ぞれがハブ方向へ突出可能とされている構造とすること
ができる。
【0015】例えば前記駆動ピンと嵌着リングとを共に
ディスク方向へ付勢する付勢部材を設けることにより、
両ディスクの装着が可能になる。または、嵌着リングま
たは駆動ピンをそれぞれ機械的な力により突出させ、ま
たは退行させてもよい。
【0016】また、上記の手段において、ディスクの一
方に光ヘッドとサイド0側の磁気ヘッドを配置し、他方
に磁気ディスクのサイド1側の磁気ヘッド部のみを設
け、磁界発生部を省略すると、磁気ディスクへの記録・
再生の他に、光ヘッドを用いた相変化型などの追記型デ
ィスクに対する記録または再生が可能になり、またRO
M型の光ディスクからのデータの再生も行なえるように
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】図6は、磁気ディスクと光磁気デ
ィスクを共通に装填できるディスク記録再生装置を実現
するために、磁気ディスクのうちの3.5インチのフロ
ッピーディスク(以下「FD」と呼ぶ)と、光磁気ディ
スクのうちのHS規格のディスク(以下「HSディス
ク」)とに関し、カートリッジその他の寸法関係を示し
たものである。
【0018】ChはHSディスクのカートリッジの外形
を示し、CfはFDのカートリッジの外形を示してい
る。またWhはHSディスクのカートリッジに形成され
た窓を示し、WfはFDのカートリッジに形成された窓
を示している。HSディスクの中心に設けられたハブを
Hhで示しその中心穴をHh1で示し、FDの中心に設
けられたハブをHfで示し、その中心穴をHf1、駆動
穴をHf2で示している。ただし、図6では、HSディ
スクのハブHhのうちの、図1(A)に示す、回転テー
ブル方向へ直径dhの***部Hh2のみを示し、FDの
ハブHfとしては、図1(B)に示すように、回転テー
ブルでのクランプに必要な直径dfの部分のみを示して
いる。
【0019】また、HSディスクをDhで示し、HSデ
ィスクの記録領域の最内周位置をDhiで示し、最外周
位置をDhoで示している。FDはDfで示し、FDの
サイド0側の記録領域の最内周位置をDfi「0」、最
外周位置をDfo「0」で示し、FDのサイド1側の記
録領域の最内周位置をDfi「1」、最外周位置をDf
o「1」で示している。
【0020】まず、各ディスクの中心のハブの形状を見
ると、HSディスクDhのハブHhの中心穴Hh1と、
FDのハブHfの中心穴Hf1との内径(および内接円
径)が同じであり、また、FD用のハブHfの駆動穴H
f2に挿入される駆動ピンPdと、HSディスクDhの
ハブHhの***部Hh2の外縁と駆動ピンPdとの間に
余裕があるのが解る。したがって、両ハブHhとHfと
で回転テーブルを共通使用できることが解る。
【0021】またFDのカートリッジの窓Wfは、HS
ディスクのカートリッジの窓Whの内側に位置してお
り、FD用の窓Wf内には、HSディスクの記録領域の
最内周位置Dhiと最外周位置Dhoが現れている。し
たがって、各ヘッドを窓Wfの領域内でディスク半径方
向へ移動させることにより、両ディスクDhとDfへの
記録および再生が可能であることが解る。
【0022】図1(A)(B)は、図6に示す寸法関係
にあるFDとHSディスクに対する記録・再生が可能な
ディスク記録再生装置の基本的な構造を示す側面図、図
2は回転テーブルの斜視図、図3(A)はスライダの平
面図、図3(B)は各ヘッドの配置関係を示す側面図、
図4と図5は他の構成例を示すものである。FD(ディ
スクDf)とHSディスク(ディスクDh)の双方のハ
ブHh、Hfは、図1と図2に示す回転テーブルTに共
通に装着できる。
【0023】この回転テーブルTでは、モータにより回
転駆動されるスピンドル軸1にテーブルベース2が固定
されており、テーブルベース2の中心部には直径dhの
円柱状の突起部3が一体に形成され、その上には同じく
直径dhのマグネット(永久磁石)4が設けられてい
る。マグネット4の中心からは中心ピン5が突出してい
る。この中心ピン5は、図6に示すハブHhの中心穴H
h1と、ハブHfの中心穴Hf1の双方に嵌着できる直
径のものである。
【0024】前記突起部3およびマグネット4の外周に
は、嵌着リング6が軸方向へ摺動自在に設けられ、コイ
ルスプリングなどの付勢部材7により図示上方へ付勢さ
れている。テーブルベース2の下面には板ばねにより形
成された付勢部材8が固定されており、この付勢部材8
の先部に固定された駆動ピンPdは、テーブルベース2
に穿設された穴2aから上方へ突出している。図6に示
すように、駆動ピンPdは前記嵌着リング6の外側に位
置している。
【0025】図1(A)は、HSディスク(ディスクD
h)が装填された状態を示している。ディスクDhのハ
ブHhは磁性材料により形成され、このハブHhはマグ
ネット4の上面に磁気吸着される。回転テーブルTの中
心ピン5は、ハブHhの中心穴Hh1に嵌着され、嵌着
リング6は付勢部材7の弾性力により上方へ突出し、ハ
ブHhの下方への円形の***部Hh2の外周に嵌着され
る。また、駆動ピンPdは下方へ押され、付勢部材8の
弾性力に対抗して下降している。
【0026】図1(B)に示すように、FD(ディスク
Df)が装填されると、磁性材料製のハブHfが回転テ
ーブルTのマグネット4の上面に磁気吸着され、ハブH
fの中心穴Hf1に中心ピン5が嵌着される。また嵌着
リング6は、ハブHfの下面に押されて下降する。この
状態で回転テーブルTが回転し、駆動ピンPdがハブH
fの駆動穴Hf2に一致すると、付勢部材8の弾性力に
より駆動ピンPdが駆動穴Hf2に嵌合し、その後は駆
動ピンPdの力でハブHfに回転力が与えられる。
【0027】図1(A)(B)に示すように、回転テー
ブルTの側方にはディスクの半径方向へ移動するキャリ
ッジ10が設けられている。このキャリッジ10は、リ
ニアガイド機構などにより水平方向へ直線的に移動でき
るように案内されており、また図示しないリニアモータ
機構により移動させられる。
【0028】図3(B)に示すように、キャリッジ10
の内部には光ヘッドAが設けられている。この光ヘッド
は磁気記録方式であるHSディスク(ディスクDh)の
記録面に対して記録のための光エネルギーを与え、また
再生時にはディスクの記録面にレーザ光を照射し且つそ
の反射光を検出するためのものである。光ヘッドAは、
ディスクDhの記録面に対向する対物レンズ11、この
対物レンズ11にレーザ光を与える発光部としての半導
体レーザ12、半導体レーザ12からの光を対物レンズ
11の方向へ透過させるとともに、データの読み取り時
にディスクDhの記録面からの反射戻り光を反射するハ
ーフミラーまたは偏光ビームスプリッタなどの半反射手
段13、前記反射戻り光を受光する受光部であるピンホ
トダイオード14などから構成されている。この光ヘッ
ドAは、前記各光学要素がケース内に収納された状態
で、キャリッジ10に内蔵され、またはキャリッジ10
の上に設置されている。なお、キャリッジ10が前記ケ
ースを兼用してもよい。
【0029】図3(B)では、光ヘッドHの光軸が垂直
になるように各光学要素が配置されているが、対物レン
ズ11の下に光軸を直角に曲げるミラーまたはプリズム
を設けて、半導体レーザ12やピンホトダイオード14
などをキャリッジ10内で平面的に配置することが好ま
しい。また図3(B)では、キャリッジ10内に全光学
要素が搭載された一体型光学系の光ヘッドAを示してい
るが分離型光学系の光ヘッドを用いることができる。こ
の分離型光学系では、例えばキャリッジ10に対物レン
ズ11とその下方に位置して光軸を直角に曲げるミラー
またはプリズムのみが搭載され、キャリッジ10の移動
直線軌跡の延長線上で、装置内固定部に、半反射手段1
3、半導体レーザ12およびピンホトダイオード14な
どが配置される。そして、キャリッジ10内にて、ミラ
ーまたはプリズムにより曲げられる光軸が、キャリッジ
10の移動方向に沿って空間上を経て前記装置内固定部
に至るものとなる。
【0030】キャリッジ10上での、前記対物レンズ1
1の光軸Oよりもディスク内周側には、磁気ディスクで
あるディスクDfに接触するサイド0側の磁気ヘッドB
0が搭載されている。この磁気ヘッドB0は、ディスク
Dfに摺接するスライダ16と、このスライダ16に搭
載された磁気コア17およびこの磁気コア17に巻かれ
たコイルとから構成されている。
【0031】図3(A)(B)に示すように、ディスク
を介して前記光ヘッドAおよび磁気ヘッドB0に対向す
る位置に単一のスライダ21が設けられ、このスライダ
21に、ディスクDhに対する光磁気記録を行なうため
の磁界発生部Eと、ディスクDfへの記録・再生を行な
うためのサイド1側の磁気ヘッド部B1が一体に設けら
れている。図3(A)に示すように、磁界発生部Eは磁
気コア22と、磁気コア22に磁界を発生させるコイル
23とから構成され、磁気ヘッド部B1は、磁気コア2
4と、消去用コイル25および記録・再生用コイル26
とから構成されている。
【0032】上記スライダ21を支持する支持機構30
は、スライダ21の上面を各方向へ揺動変位できるよう
に支持する板ばね製のフレキシャ(ジンバル)31と、
このフレキシャ31の中心部を支持するロードビーム3
2とを有しており、図1に示すように、ロードビーム3
2の基端はキャリッジ10に固定されている。このロー
ドビーム32がスライダ21をディスク方向へ押圧する
弾性力は比較的弱く2g(グラム)程度に設定されてお
り、光磁気記録方式のディスクDhが回転すると、ディ
スク表面の空気流によりスライダ21が浮上できるよう
に設定されている。
【0033】前記ロードビーム32の上方には板ばね製
の補強ばね33が設けられている。この補強ばね33の
先端には、スライダ21の上面の中心点を上方から押圧
する押圧ピボット34が設けられている。板ばね33は
常にディスク方向への弾圧力を発揮できるようになって
おり、図1(B)および図3(B)に示すように、板ば
ね33の弾圧力により押圧ピボット34がスライダ21
の上面の中心点を押圧しているとき、スライダ21のデ
ィスク方向への押圧力が前記ロードビーム32の単独の
ときよりも増強され、磁気ディスクであるディスクDf
がスライダ21とサイド0側のスライダ16とで弾性的
に挟持される。
【0034】図1に示すように、キャリッジ10の後部
上方には、押圧力切換手段40が設けられている。この
押圧力切換手段40では、キャリッジ10に対し軸42
により回動可能に支持された切換アーム41が設けら
れ、この切換アーム41の基部には扇状の歯車41cが
一体に形成され、この歯車41cが駆動歯車43に噛合
っている。また駆動歯車43はキャリッジ10に搭載さ
れた切換モータ(図示せず)により駆動される。前記切
換アーム41の先部には、補強ばね33を持ち上げるた
めの持ち上げ部41aが形成され、また切換えアーム4
1の中腹にはロードビーム32を持ち上げるための持ち
上げ部41bが形成されている。
【0035】ディスクが装填されていないときには、押
圧力切換手段40の駆動歯車43により切換アーム41
が図1(A)の状態からさらに時計方向へ回動させら
れ、持ち上げ部41aにより補強ばね33が持ち上げら
れるとともに、持ち上げ部41bによりロードビーム3
2が持ち上げられ、スライダ21はディスクの領域から
大きく上方へ移動し退避状態となる。またキャリッジ1
0は図1の図示右側の退避位置へ移動する。
【0036】図1(A)に示すように、光磁気記録方式
のHSディスク(ディスクDh)が装填され、ハブHh
が回転テーブルTに装着されると、キャリッジ10が図
示左方向へ移動し、光ヘッドAとスライダ21とが、カ
ートリッジChに開口した窓WhからディスクDhの上
下面に対向する。また下方では、磁気ヘッドB0のスラ
イダ16がディスクDhの下面からわずかに離れてい
る。
【0037】記録動作のときには、駆動歯車43の回転
により切換アーム41が図1(A)に示す位置まで反時
計方向へ回動する。この状態では、切換アーム41の持
ち上げ部41bがロードビーム32から離れ、また持ち
上げ部41aは補強ばね33を持ち上げており、補強ば
ね33の弾性力はスライダ21に作用していない。よっ
て、スライダ21はロードビーム32のみの弾性力によ
り2g(グラム)程度の押圧力によりディスクDhの上
面に軽く弾圧される。よって、回転テーブルTによりデ
ィスクDhが回転させられると、ディスク上の空気流に
よりスライダ21が浮上し、浮上式ヘッドとして機能す
る。光ヘッドAの対物レンズ11からレーザ光が集束さ
れディスクDhの記録面に光エネルギーが与えられ、さ
らにスライダ21の磁界発生部EからディスクDhの記
録面に磁界が与えられ、光変調または磁界変調によりデ
ィスクDhの記録面に信号が記録される。
【0038】ディスクDhの記録内容の再生または読取
りが行われるときには、駆動歯車43により切換アーム
41が図1(A)よりもさらに時計方向へ回動させら
れ、持ち上げ部41bによりロードビーム32が持ち上
げられて、スライダ21がディスクDhの上面から大き
く離れる。再生動作では、半導体レーザ12から発せら
れるレーザ光が低出力に切換えられる。対物レンズ11
から照射されるレーザ光はディスクDhの記録面に反射
され、光ヘッドAのピンホトダイオード14により受光
検出される。そして記録面からの反射戻り光のカー効果
またはファラディ効果の偏光成分により信号の再生が行
われる。
【0039】磁気ディスク(FD)であるディスクDf
が装填されたときには、図1(B)に示すように、押圧
力切換手段40の駆動歯車43により切換アーム41が
反時計方向へ大きく回転させられ、持ち上げ部41aと
持ち上げ部41bがそれぞれ補強ばね33とロードビー
ム32から離れる。よって、押圧ピボット34がスライ
ダ21の上面に弾圧され、スライダ21をディスク方向
へ押圧する力が増強される。よって、ディスクDfはス
ライダ21と下側のスライダ16とで弾性的に挟持さ
れ、サイド0側とサイド1側の磁気記録または再生が行
われる。
【0040】このとき図3(B)にも示すように、押圧
ピボット34により、スライダ21の上面の中心点が押
圧されるため、ディスクDfが回転しスライダ21がこ
のディスクDfを摺動するときのスライダ21の摺動姿
勢が安定する。また押圧ピボット34の押圧点は、サイ
ド0側の磁気ヘッドB0の磁気コア17の真上に位置し
ている。よって、サイド0側の磁気ヘッドB0の磁気コ
ア17に対して、ディスクDfを安定して押圧し且つ摺
動させることができる。
【0041】図4は、スライダ21の支持機構および押
圧力切換手段の他の構成例を示している。この例では、
スライダ21を支持しているロードビーム51の弾圧力
が前記ロードビーム32よりも大きく設定され、ロード
ビーム51の弾圧力によりスライダ21がFDのディス
クDfに対し接触し、スライダ21とスライダ16とで
ディスクDfが挟持されるものとなっている。そして、
光磁気記録方式のディスクDhが装填されたときには、
押圧力切換手段55の駆動歯車53により緩和ばね52
が時計方向へ回動させられ、緩和ばね52からロードビ
ーム51に上向きの弾性力が与えられる。よってこの場
合には、スライダ21がディスクDhに押圧される力が
減少し、スライダ21が浮上式のヘッドとして機能でき
るようになる。またその位置からさらに緩和ばね52を
時計方向へ回動させると、ロードビーム51が持ち上げ
られ、スライダ21はディスクから離れる退避位置へ移
動する。
【0042】図5はさらに他の構成例を示す平面図であ
る。図5では、光磁気記録において使用される磁界発生
部Eがスライダ61に搭載され、また磁気ディスク用の
サイド1側の磁気ヘッド部B1はスライダ63に搭載さ
れ、両スライダ61と63が独立したものとなってい
る。また、スライダ61を支持するロードビーム62で
は、スライダ61が浮上式ヘッドとして機能できる程度
の弾性力が発揮され、スライダ63を支持するロードビ
ーム64は、スライダ63をディスクDfに弾圧させる
ことができる弾性力を発揮する。このように別々に設け
られたロードビーム(支持ばね)62と64とで別々の
弾性力を発揮できるようになっている。
【0043】図1に示すように、磁界発生部Eとサイド
1側の磁気ヘッド部B1とで共通のスライダ21を使用
し、支持機構30も共通化すると、部品数を削減でき、
スペース上有利である。一方、図5に示すように磁界発
生部Eとサイド1側の磁気ヘッド部B1とでスライダを
個別にすると、構造が複雑になりスペース設計がやや難
しくなる。しかし、光磁気記録用のスライダ61と、磁
気ディスク用のスライダ63のそれぞれを、各記録方式
の特性に合わせて設定できるため、記録または再生精度
を向上させやすく、また調整作業なども容易になる利点
を有している。また、図5において1個のロードビーム
の途中から他方のロードビームを分岐させて延ばし、そ
れぞれのロードビームの先部にスライダ61または63
を取り付けるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明では、3.5イン
チFDなどの磁気ディスクと、HS規格などの光磁気デ
ィスクを共通に装填でき、且つ記録・再生動作を行なう
ことができる。よって、パーソナルコンピュータの本体
内のスペースを有効利用し、データのコピーやインスト
ールの多様化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク記録再生装置の主要構造を示
すものであり、(A)は光磁気ディスクが装填された場
合、(B)は磁気ディスクが装填された場合をそれぞれ
示す、
【図2】回転テーブルの構造を示す斜視図、
【図3】(A)はサイド1側のスライダの平面図、
(B)ヘッドの組み合わせを示す側面図、
【図4】押圧力切換手段の他の構成例を示す側面図、
【図5】磁気ヘッド用と光磁気ヘッド用とでスライダを
別々に設けた構成例を示す平面図、
【図6】3.5インチFDとHS規格の光磁気ディスク
の各部の寸法を対比する平面図、
【符号の説明】
Dh HS規格の光磁気ディスク Df 3.5インチの磁気ディスク A 光ヘッド B0 サイド0側の磁気ヘッド B1 サイド1側の磁気ヘッド部 E 磁界発生部 T 回転テーブル Pd 駆動ピン 1 スピンドル軸 4 マグネット 5 中心ピン 6 嵌着リング 10 キャリッジ 11 対物レンズ 16 サイド0側のスライダ 21 サイド1側のスライダ 30 支持機構 32 ロードビーム 33 補強ばね 40 押圧力切換手段 41 切換アーム 51 ロードビーム 52 緩和ばね 55 押圧力切換手段 61、63 個別に設けたスライダ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクの中心部と光磁気ディスク
    の中心部の双方が装着可能な回転テーブルと、ディスク
    の記録面に沿って移動するキャリッジと、このキャリッ
    ジに搭載された前記磁気ディスクのサイド0用の磁気ヘ
    ッドおよび光磁気ディスクに光を照射する光ヘッドと、
    ディスクを挟んで前記光ヘッドに対向しディスクの記録
    面に磁界を与えて光ヘッドからの光と共に光磁気記録を
    行なう磁界発生部と、前記ディスクを挟んで前記サイド
    0用の磁気ヘッドに対向する位置に設けられ、前記磁気
    発生部と同じスライダに搭載された磁気ディスクのサイ
    ド1用の磁気ヘッド部と、前記磁気ディスクが使用され
    るときと光磁気ディスクが使用されるときとで、前記ス
    ライダをディスク方向へ押圧する力を切換える押圧力切
    換手段とを有することを特徴とするディスク記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 磁気ディスクの中心部と光磁気ディスク
    の中心部の双方が装着可能な回転テーブルと、ディスク
    の記録面に沿って移動するキャリッジと、このキャリッ
    ジに搭載された前記磁気ディスクのサイド0用の磁気ヘ
    ッドおよび光磁気ディスクに光を照射する光ヘッドと、
    ディスクを挟んで前記光ヘッドに対向しディスクの記録
    面に磁界を与えて光ヘッドからの光と共に光磁気記録を
    行なう磁界発生部とを有し、 前記磁界発生部は、前記サイド0用の磁気ヘッド及び光
    ヘッドが設けられた前記キャリッジと同じキャリッジに
    搭載されていることを特徴とするディスク記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 ディスクを挟んで前記磁気ヘッドに対向
    する位置に、磁気ディスクのサイド1用の磁気ヘッド部
    が設けられている請求項記載のディスク記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジには、光磁気記録を行な
    う磁界発生部を搭載するスライダとサイド1用の磁気ヘ
    ッド部を搭載するスライダとが別々に設けられ、両スラ
    イダが異なる力でディスク方向へ押圧される請求項
    載のディスク記録再生装置。
  5. 【請求項5】 回転テーブルには、磁気ディスクの中心
    部のハブと、光磁気ディスクの中心部のハブの双方の中
    心に嵌着できる中心ピンと、磁気ディスクのハブの駆動
    穴に挿入可能な駆動ピンと、光磁気ディスクのハブに嵌
    着可能な嵌着リングとを有しており、装填されるディス
    クの種類に応じて前記駆動ピンと嵌着リングのそれぞれ
    がハブ方向へ突出可能とされている請求項1ないし4の
    いずれかに記載のディスク記録再生装置。
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