JP3498701B2 - 無洗化処理米の製造方法とその装置 - Google Patents

無洗化処理米の製造方法とその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精米後、加湿と加熱に
よって表面を糊化し固める無洗化処理米の製造方法とそ
の製造装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、米を研ぐ作業を
簡略化するため、例えば、特開平2−265448号公
報の無洗米加工方法には、精米した米粒、すなわち、白
米を適宜な方法で加湿し、含水率を14.5%以上とな
る。この白米に対して更に水分を添加し、水分が白米粒
の内層部に浸透しない間に15℃以上の熱風を短時間供
給し、高水分を与えられた白米粒表面の生でんぷんが、
熱風により糊化(α化)し、粒表面の薄層(50〜200μ
m)のみが糊状になる(公報第2頁右上欄第15行)こと
が記載され、また、特開平3−108459号公報の無
洗米加工方法には、歩留り93%以下に搗精した精白米
を70℃以上の熱風又は蒸気で表層部をα化した後、5
0℃以下の冷水で洗浄して、水切、乾燥する(特許請求
の範囲)ことが記載されている。
【0003】上記特開平2−265448号公報では、
横型精米機であって、また、ノズルは水タンク及び高圧
空気発生装置に接続してある(第3頁第10〜12行)とあ
り、一般に横型精米機では表面を均一に精米することが
難しく、また、水を加えながら精白を行う湿式加工方法
であるから、経時的に食味変化を起こし易い面が有る。
また、上記特開平3−108459号公報では、α化後
に50℃以下の冷水による洗浄を施すことにより、α化で
生じた精白米の表面を取り去るとともに表面を硬化さ
せ、更に表層面に残留する糊粉層を完全に除去し滑らか
な表面層とする(公報第2頁左上欄第9〜12行)もので
あり、糊粉層を完全に除去すると、その下の所謂うまみ
層まで失われたり、仮にうまみ層が残っても酸化して食
味が低下してしまう。
【0004】また、特開平9−206005号公報の乾
式無洗米加工方法には、精白米を投入部に供給し、該投
入部に、前記精白米に対する体積比でモミガラを搬送
し、同搬送されてくるモミガラに、同モミガラにに対す
る体積比で1〜3%の範囲でエタノールを噴霧して添加
(特許請求の範囲)することが記載され、この方法では
水は使用しないが、エタノールを使用する。一方、特開
2000−42430号公報の乾式無洗米加工方法に
は、排糠筒の内部に精米ロールを共通ロールを共通中心
線上に支持してなる精米機において、精米ロールによっ
てその回転方向に押される通常精米を排糠筒の内面に上
記中心線の方向に設けたブラシにより摺擦し、該精米の
背層内に残周する糊粉層を除去する無洗米乾式精米方法
(特許請求の範囲第1項)が提案されているが、既精米
の背層内に残留している糊粉層を丁寧に分離(第001
5段)するものであるから、糊粉層とともにその下部の
うまみ層が失われることが予想される。
【0005】そこで、本発明は、乾式精米方法を用いて
白濁度の発生を抑え、食味に優れた無洗化処理米を製造
できる製造方法とその装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、本願発明者は、
玄米が外側から果皮・種皮・糊粉層・デンプン(胚乳)
で形成され、さらに糊粉層とデンプンの境界部分にサブ
アリューロン層(うまみ層)と呼ばれる部分があり、内
層の胚乳に比べ米の食味に関する各種の酵素やオリゴ糖
・アミノ酸・タンパク顆粒・無機成分(カルシウム・鉄
・燐酸)などが多く存在し、この部分が炊飯時の香りや
味覚などの美味しいと言われる大半を占めることに鑑
み、鋭意研究により下記の発明に到達したものである。
【0007】請求項1の製造方法は、玄米を乾式精米機
により糊粉層の厚8分の3〜8分の1前後残して
糊粉層と胚乳との間のうまみ層が残るように精白した
後、前記糊粉層の加湿と加熱とを短時間で連続して行
い、前記うまみ層を糊化することなく、前記糊粉層の表
面側のみを糊化し、固めるものである。
【0008】この請求項1の構成によれば、糊粉層を所
定厚さ8分の3〜8分の1前後残すことにより、その下
のうまみ層を残すことができ、また、加湿と加熱を短時
間で連続して行うことにより、糊粉層の表面側を糊化し
固めるから、糊粉層の下のうまみ層が壊れることなく、
良好な食味が得られる。さらに、保存においては糊化し
固めた糊粉層の表面によりその下のうまみ層の劣化が抑
制される。
【0009】また、請求項2の製造方法は、常温蒸気に
より前記加湿を行い、150〜350℃の熱風により
0秒以下で前記加熱を行うものである。
【0010】この請求項2に構成によれば、余分な加熱
や冷却を行わない常温の蒸気により、糊粉層の表面に湿
気を与えるため、加湿の段階では糊粉層が固まることな
く、均一な加湿を行うことができ、この加湿された精米
が150〜350度の高温の加熱路を短時間で通過する
間に、糊化した糊粉層の表面が固まる。
【0011】また、請求項3の製造装置は、前記玄米の
硬さにより加湿量を調整するものである。
【0012】この請求項3の構成によれば、固い場合
は、水の吸収率が低いから、加湿量を高く調整し、逆の
場合は、加水量を低く調整することにより、不要な加湿
を防止し、糊粉層の表面が糊化するに必要な加湿量に調
整する。
【0013】さらに、請求項4の製造方法は、複数の乾
式精米機を用いて精白を行い、これら複数の精米機の少
なくとも1台は、縦方向の回転筒の外周に断面多角形形
状の搗精網を立設し、前記回転筒の外周に回転側研磨突
起を設けると共に、該回転側研磨突起の外端と所定間隔
をなす固定側研磨突起を前記搗精網の内周に設け、前記
糊粉層の厚さの8分の3〜8分の1前後残すように、そ
れら突起の高さ又は幅を調整するものである。
【0014】この請求項4の構成によれば、玄米の状態
により、適した摩擦作用が得られるように、突起の高さ
又は幅を変え、回転筒の回転時に、固定側研磨突起の回
転方向手前側に残る玄米の量と、回転側研磨突起によっ
て固定側研磨突起位置を通過する玄米の量などとを調整
し、糊粉層が均一に残るように搗精する。
【0015】また、請求項5の製造装置は、請求項2記
載の製造方法に用いる製造装置であって、前記糊粉層
8分の3〜8分の1前後残して精した精米が落
下する斜設路と、前記斜設路に沿って落下する前記精米
を加湿する加湿手段と、この加湿手段により加湿され前
記斜設路に沿って落下する精米を加熱する加熱手段とを
備えるものである。
【0016】この請求項の構成によれば、斜設路に沿
って落下する精米は、それ自身回転しながら落下するか
ら、均一な加湿と加熱を行うことができ、特に短時間の
高温加熱処理に適し、糊粉層の表面側のみを良好に糊化
し固めることができる。また、落下を利用するから、精
米を搬送する動力が不要となる利点も有る。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明すると、図1〜図10は本発明の第1実施
例を示し、玄米1は果皮・種皮・糊粉層・デンプン(胚
乳)から形成され、その果皮と種皮とを除去すると共
に、前記糊粉層をその厚さ8分の3〜8分の1前後、好
ましくは4分の1前後をほぼ均一に残して精白し、その
糊粉層と胚乳との間にあるサブアリューロン層を糊化す
ることなく、糊粉層の表面を糊化し、無洗化処理米を得
るものである。
【0018】ここで、図1の精米機を例にして前記無洗
化処理米の精米について説明すると、11は1番精米機及
び2番精米機を構成する乾式精米機であって、研削式精
米機12と摩擦式縦型精米機13を一体に設けており、その
研削式精米機12は、玄米1を供給する供給口14の下部
に、供給された玄米1を研削室15下部へと送るスクリュ
ーコンベア16を設け、その研削室15には、下部に螺旋転
子17を設けた研削ロール18が縦設され、該研削ロール18
が回転駆動手段たるモータ19により垂直方向の軸と中心
に回転し、この回転により螺旋転子17が玄米1を押し上
げ、押し上げられた玄米1が研削ロール18により研削さ
れて精白され、研削室15の上部に連通した排出口20から
落下する(図10のステップ1の「研削」)。この排出
口20を塞ぐように抵抗板20Aが開閉可能に枢着され、こ
の抵抗板20Aは閉成方向に所定の力で付勢されており、
前記研削室15の内部の圧力を調整可能となっている。前
記排出口20は前記摩擦式縦型精米機13の供給口21に接続
されており、この供給口21の下部には、供給された玄米
1を搗精室22の下部に送りスクリューコンベア23が設け
られ、その搗精室22には、下部に螺旋転子24を設けた回
転筒25が軸受部26により回転可能に縦設され、その回転
筒25の側面には図示しない空気孔が穿設されていると共
に、その上端は塞がれている。また、図5に示すよう
に、前記回転筒25の外周に断面多角形形状の搗精網27を
立設し、この例ではその搗精網27は8つの角部28を有す
る八角形である。そして、前記回転筒25の周囲には複数
の回転側研磨突起29を設けると共に、前記搗精網27の内
周に複数の固定側研磨突起30を設ける。また、搗精室22
の上部には排出口31が設けられ、この排出口31を塞ぐよ
うに抵抗板32が開閉可能に枢着され、この抵抗板32は閉
成方向に所定の力で付勢されており、搗精室22の内部の
圧力を調整可能となっている。そして、回転筒25が回転
駆動手段たるモータ33により垂直方向の軸と中心に回転
し、この回転により螺旋転子24が玄米1を押し上げ、押
し上げられた玄米1が回転筒25の回転による摩擦により
精白され、抵抗板32を押し開けて排出口31から下部に落
下する(図10のステップ2の「摩擦」)。図1の左側
に示す摩擦式縦型精米機13Aは3番精米機であって、前
記摩擦式縦型精米機13と同一構成である。但し、玄米1
の糊粉層を略4分の1の厚さだけ均一に残すように精米
するため、摩擦式縦型精米機13Aの研磨突起29,30は以
下のような調整を施している。そして、この摩擦式縦型
精米機13Aによる精米が図10のステップ3の「摩擦」
である。
【0019】まず、精米する玄米1の硬さを調べるため
剛度を測定する。この剛度としては、抽出した玄米を試
料台に乗せ、上から荷重を加えて該玄米が破砕する際の
荷重に基いて得られ、すなわち剛度(単位:kg)の高い
玄米は吸水性が低く、逆に剛度の低い玄米は吸水性が高
く、一般に剛度の高いものの方が整粒歩合が良いことが
知られている。このように剛度を測定し、剛度に基いて
精米機における摩擦力の調整を行う。図6〜図8は回転
筒25と搗精網27の要部の断面図であり、前記回転側摩擦
突起29の高さH1,幅W1で、前記固定側摩擦突起30の
高さH2,幅W2である。図6に示すように、両摩擦突
起29,30が重なった位置で両摩擦突起間29,30の間隔K
を1ミリ程度に設定し、図8及び図9でも間隔Kは同一
である。また、回転筒25は矢印に示すように図6〜8中
反対時計回り方向に回転し、固定側摩擦突起30は、図6
及び図7では、回転筒25の回転方向上流側の角部28に近
い位置に設けられている。そして、回転筒25が回転する
ことにより、玄米1を精米する摩擦が発生するが、特に
回転側摩擦突起29が固定側摩擦突起30位置を通過する際
に、それら突起による玄米を精米する摩擦が発生する。
ここで、図7に示すように、回転側摩擦突起29が固定側
摩擦突起30位置を通過した際、固定側摩擦突起30の上流
側に残る玄米1の量Mと、回転側摩擦突起29により固定
側摩擦突起30の下流側に送られた玄米1の量Yとによ
り、それら量M,Yを百分率(M+Y=100)であら
わした値をそれぞれ無効摩擦Mμ,有効摩擦Yμとす
る。例えば、量Mが30に対して量Yが70であれば、
無効摩擦Mμが30,有効摩擦Yμが70であり、通常
の摩擦式縦型精米機では、一般的に無効摩擦Mμが5
0,有効摩擦Yμが50程度であるが、本願の一つの特
徴としては、有効摩擦Yμを70程度(70〜75前
後)とすることにより、糊粉層を均一に除去する。そし
て、前記間隔Kが一定のままで、固定側摩擦突起30の高
さH2を低すると共に、回転側摩擦突起29の高さH1を
高くすると、有効摩擦Yμが大きくなり、例えば75程
度となれば、玄米1に加わる摩擦が増加する。したがっ
て、前記剛度の高い玄米1の場合は、有効摩擦Yμが大
きくなるように設定し、剛度の低い玄米1の場合は有効
摩擦Yμが小さくなるように設定する。また、回転側摩
擦突起29の幅W1を小さくすれば、精米時における玄米
1自体の回転数が増加し、糠等を均一に除去できる。一
方、剛度の低い玄米では、回転数を増加すると、玄米が
傷み、柔らかい箇所だけから糠・糊粉層の除去がすすむ
ため、幅W1を必要に応じて大きくする。そして、本発
明では、糊粉層を均一に残すため、有効摩擦Yμを70
〜75前後,無効摩擦Mμを30〜25前後としてお
り、有効摩擦Yμと突起29,30の高さH1,H2との関
係は下記の表1のようになる。
【0020】
【表1】
【0021】また、有効摩擦Yμと突起30の位置との関
係は下記の表2のようになる。尚、位置は図6及び7に
示すように、固定側研磨突起30が角部28から回転筒25の
回転方向下流側に近い位置が「下流側」であり、有効摩
擦Yμが低下し、一方、図8に示すように、角部28の上
流側に近い位置が「上流側」であり、有効摩擦Yμが増
加する。
【0022】
【表2】
【0023】このようにして、硬さに対応する剛度など
に基き、突起29,30の高さH1,H2等を調整し、その
玄米1にあった有効摩擦Yμに調整し、また、精米時の
玄米1の回転を調整するため、幅W1,W2を調整し、
糊粉層を均一にほぼ4分の1残す精米を行う。尚、糊粉
層がほぼ4分の1残ったかどうかについては、目視によ
りサブアリューロン層が露出しないことを確認すると同
時に、精白前の玄米1の糊粉層の重量の測定と、本発明
による玄米1を精白後の精米に残った糊粉層の重量の測
定とを行い、糊粉層の重量がほぼ4分の1となるよう
に、上記の設定を行い、実際それぞれの糊粉層の重量の
測定は、糊粉層を水に溶かし、溶け出た重量を測定す
る。
【0024】このようにして精白を行うことにより得ら
れた精米1Sは、加湿加熱装置51により、その糊粉層の
表面を糊化し固める処理が行われる。図2〜4に示すよ
うに、加湿加熱装置51は、機本体52の内部に斜設路53を
有し、この斜設路53の上部に、精米1Sの投入口54を有
し、この投入口54の下部には該投入口54を塞ぐ開閉蓋55
が設けられ、この開閉蓋55は上部55Aが枢着され、開閉
蓋55を閉成方向に付勢するウエート56が設けられてい
る。前記斜設路53は精米1Sが回転しながら落下するこ
とを考慮し、水平に対する傾斜角度を35〜55度と
し、図2及び図4ではほぼ45度前後の角度である。前
記斜設路53の上部は金網などの網目路57が設けられ、こ
の網目路57は上部が角度調整機構57Aにより前記機本体
52に接続されている。前記網目路57の下部には該網目路
57を落下する精米1Sに、常温蒸気Jを噴射する蒸気噴
射孔58Aが複数設けられ、これら蒸気噴射孔58Aは、上
下2段で左右10列に並んで設けられており、加湿手段
たる蒸気発生装置58からの常温蒸気Jを噴射する。前記
網目路57の終端には加熱路59が連結されており、この加
熱路59に沿って落下する精米1Sを加熱する加熱手段た
る熱風ファン60が設けられ、この熱風ファン60は、加熱
路59を落下する精米1Sに略150〜350℃の熱風N
を吹き付けるものであり、熱風吹出し口60Aが加熱路59
の上面に対向して設けられている。尚、前記加熱路59は
金属などの熱伝導性に優れた部材より形成されており、
精米1Sが落下する前に加熱路59を熱風のより予め加熱
しておくことにより、その加熱路59の熱と熱風とによ
り、精米1S表面の糊化し固める工程を効率よく行うこ
とができる。そして、その加熱路59の下端には、加熱路
59を通過した精米1Sが落下する排出口61が設けられて
いる。また、前記網目路57の網目から落下する異物が落
下する異物排出口62が該網目路57の下方に設けられてい
る。尚、図中63は、上部が開口したダクトであり、この
ダクト63の上部には内部の蒸気Jを強制的に外部に排気
するための排気ファン64が設けられている。また、前記
網目路57を伝わって落下する水を外部に排出するための
排水ダクト65を設け、これにより網目路57の余分な水分
が加熱路59に落下することを防止し、また、前記ダクト
63の下部には、結露などにより該ダクト63内を伝わって
落ちる水滴を集めて外部に排出する排水ダクト66を設
け、該ダクト63内の水を外部に排出するようにしてい
る。
【0025】次に、前記加湿加熱装置51の作用について
説明すると、精米1Sを投入口54に投入すると、その重
さにより開閉蓋55が開き、ほぼ所定量ずつ精米1Sが網
目路57に落下し、この場合、開閉板55により精米1Sが
上下に重なり合うことなく、傾斜路53を落下し、また、
斜めの網目路57を落下するから、自然に回転しながら落
下し、下部から噴射された蒸気Jにより均一に加湿され
る(図10のステップ4の「加湿」)。尚、網目路57落
下中に、付着していた糠などの異物が分離すると、該異
物は網目を通って下部の異物排出口62に落下する。そし
て、網目路57において加湿された精米1Sは、加熱路で
熱風Nにより短時間で加熱され(図10のステップ4の
「加熱」)、加湿により糊化した糊粉層の表面側が乾燥
して固まる。この場合、精米1Sは加熱路59を落下する
間に、150〜350℃という比較的高温の熱風Nを略
1〜7秒間という短時間受け、一気に加熱乾燥され、加
熱路59を回転する精米1Sに熱風Nを噴射するので、そ
のような短時間でも糊粉層の表面の糊化が可能で、糊粉
層の下のサブアリューロン層への影響を最小限に抑える
ことができる。また、実験により350℃で10秒以下
の時間で熱風処理することにより、精米1Sが胴割れを
起こさないことが確認でき、これらを超えると胴割れの
発生が見られた。さらに、このように短時間で高温加熱
するから、糊粉層の表面が糊化し固まる際、糠などの異
物を取り込まず、付着した糠などが分離し易い状態とな
るから、後述する研磨機などにより付着した異物を分離
し易くなる。
【0026】異物を分離するための研磨機の一例を図9
に示すと、研磨機71は、縦方向の筒体72内に、該筒体72
の内周と間隔を置いて分離網体73を設け、この分離網体
73の網目は精米1Sが通過しない大きさを有し、前記分
離網体73内にスクリューコンベア状の研磨ロール74を縦
設し、前記筒体72の下部に供給口75、上部に排出口76を
設け、この排出口76と該筒体72の上部との間には抵抗板
77を設け、この抵抗板77は閉成方向に所定の力で付勢さ
れており、前記筒体72の内部の圧力を調整可能となって
いる。また、前記筒体72の内周と分離網体73との間には
排出通路78が設けられている。そして、図示しないモー
タなどの回転駆動手段により前記研磨ロール74が精米1
Sを上方に移送する方向に回転し、その研磨ロール74の
回転により、精米1Sに付着する糠などの異物が分離さ
れ、これら異物は分離網体73を通って排出通路78に至
り、精米1Sから分離され、一方、上昇した精米1Sは
抵抗板77の付勢に抗して該抵抗板77を開成し、排出口76
より排出される(図10のステップ5の「研削」)。
尚、図中79は前記排出通路78に連通する異物排出口であ
り、この異物排出口79から異物が排出される。
【0027】このように本実施例では、請求項1に対応
して、玄米1を乾式精米機13,13Aにより糊粉層の厚
8分の3〜8分の1前後残して該糊粉層と胚乳との間
のうまみ層が残るように精白した後、糊粉層の加湿と加
熱とを短時間で連続して行い、前記うまみ層を糊化する
ことなく、前記糊粉層の表面側のみを糊化し、固めるか
ら、糊粉層を所定厚さ8分の3〜8分の1前後残すこと
により、その下のうまみ層を残すことができ、また、加
湿と加熱を短時間で連続して行うことにより、糊粉層の
表面側を糊化し固めるから、糊粉層の下のうまみ層が壊
れることなく、良好な食味が得られる。さらに、保存に
おいては糊化した糊粉層の表面によりその下のうまみ層
の劣化が抑制される。
【0028】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、常温蒸気Jにより前記加湿を行い、150
〜350℃の熱風Nにより10秒以下で加熱を行うか
ら、余分な加熱や冷却を行わない常温の蒸気Jにより、
糊粉層の表面に湿気を与えるため、加湿の段階では糊粉
層が固まることなく、均一な加湿を行うことができ、こ
の加湿された精米が150〜350度の高温の加熱路を
短時間で通過する間に糊粉層の糊化した表面を固めるこ
とができる。
【0029】また、このように本実施例では、請求項3
に対応して、玄米1の硬さにより加湿量を調整するか
ら、固い場合は、水の吸収率が低いから、加湿量を高く
調整し、逆の場合は、加水量を低く調整することによ
り、不要な加湿を防止し、糊粉層の表面が糊化するに必
要な加湿量に調整することができる。
【0030】さらに、このように本実施例では、請求項
4に対応して、複数の乾式精米機13,13Aを用いて精白
を行い、これら複数の精米機の少なくとも1台の精米機
13Aは、縦方向の回転筒25の外周に断面多角形形状の搗
精網27を立設し、回転筒25の外周に回転側研磨突起29を
設けると共に、該回転側研磨突起29の外端と所定間隔K
をなす固定側研磨突起30を搗精網27の内周に設け、の厚
さの8分の3〜8分の1前後残すように、それら突起2
9,30の高さH1,H2,幅W1,W2を調整するか
ら、玄米1の状態により、適した摩擦作用が得られるよ
うに、突起29,30の高さH1,H2又は幅W1,W2を
変え、回転筒25の回転時に、固定側研磨突起30の回転方
向手前側に残る玄米1の量Mと、回転側研磨突起29によ
って固定側研磨突起30位置を通過する玄米1の量Yなど
とを調整し、糊粉層が均一に残るように搗精することが
できる。また、乾式精米機13Aを用いることにより、糊
化処理前の玄米1に不要な水分を与えることがない。
【0031】また、このように本実施例では、請求項5
に対応して、請求項2記載の製造方法に用いる製造装置
であって、、前記糊粉層の厚8分の3〜8分の1前
後残して精白した精米1Sが落下する斜設路53と、斜設
路53に沿って落下する精米1Sを加湿する加湿手段たる
蒸気発生装置58と、この蒸気発生装置58により加湿され
斜設路53に沿って落下する精米1Sを加熱する加熱手段
たる温風ファン60とを備えるから、斜設路53に沿って落
下する精米1Sは、それ自身回転しながら落下するか
ら、均一な加湿と加熱を行うことができ、特に短時間の
高温加熱処理に適し、糊粉層の表面側のみを良好に糊化
し固めることができる。また、落下を利用するから、精
米を搬送する動力が不要となる利点も有る。
【0032】図11は本発明の第2実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、ステップ5の
「研削」に用いる他の研削機の例を示し、同図に示すよ
うに、円筒形の網体81の内部に、中心軸82Aを中心に回
転する研磨腕部82を放射状に設け、糊粉層の表面側を糊
化した精米1Sを、前記網体81内に供給し、前記研磨腕
部82の回転により、付着した異物を分離し、研磨腕部82
の回転時の遠心力により、異物が網体81の網目から外部
に排出され、精米1Sが網体81の内部に残る。
【0033】図12は本発明の第2実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、前記回転側摩擦
突起29の変形例であり、該突起29の回転方向下流側の角
部を開放傾斜面29Aとし、この開放傾斜面29Aにより該
突起29の外周端面29Bの幅WSを狭く形成すると共に、
該突起29の高さH1が下流側に向って低く形成される。
このように上流側に向って回転する回転筒25に設けた回
転側摩擦突起29の下流側に、外周端面28Bの幅WSを狭
くすると共に、高さH1を下流側に向って低くする開放
傾斜面29Aを形成することにより、図12の鎖線矢印に
示すように、回転側摩擦突起29の上流側の玄米1が、下
流側の空間に逃げ易くなり、ここで玄米1の個々の運動
量(回転量)が増加し、所謂縦転がしの状態となり、こ
れにより脱芽性が高くなり、胚芽の残らない安定した品
質の無洗化処理米を得ることができる。
【0034】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば、請求項1においては、加湿
及び加熱に各種の方法を用いることができる。また、加
熱路の材料を加熱するヒータなどを設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1の製造方法は、玄米を乾式精米
機により糊粉層の厚8分の3〜8分の1前後残して
該糊粉層と胚乳との間のうまみ層が残るように精白した
後、前記糊粉層の加湿と加熱とを短時間で連続して行
い、前記うまみ層を糊化することなく、前記糊粉層の表
面側のみを糊化し、固めるものであり、乾式精米方法を
用いて白濁度の発生を抑え、食味に優れた無洗化処理米
を製造できる製造方法を提供することができる。
【0036】また、請求項2の製造方法は、常温蒸気に
より前記加湿を行い、150〜350℃の熱風により
0秒以下で前記加熱を行うものであり、乾式精米方法を
用いて白濁度の発生を抑え、食味に優れた無洗化処理米
を製造できる製造方法を提供することができる。
【0037】また、請求項3の製造装置は、前記玄米の
硬さにより加湿量を調整するものであり、乾式精米方法
を用いて白濁度の発生を抑え、食味に優れた無洗化処理
米を製造できる製造方法を提供することができる。
【0038】さらに、請求項4の製造方法は、複数の乾
式精米機を用いて精白を行い、これら複数の精米機の少
なくとも1台は、縦方向の回転筒の外周に断面多角形形
状の搗精網を立設し、前記回転筒の外周に回転側研磨突
起を設けると共に、該回転側研磨突起の外端と所定間隔
をなす固定側研磨突起を前記搗精網の内周に設け、前記
糊粉層の厚さの8分の3〜8分の1前後残すように、そ
れら突起の高さ又は幅を調整するものであり、乾式精米
方法を用いて白濁度の発生を抑え、食味に優れた無洗化
処理米を製造できる製造方法を提供することができる。
【0039】また、請求項5の製造装置は、請求項2記
載の製造方法に用いる製造装置であって、前記糊粉層
8分の3〜8分の1前後残して精した精米が落
下する斜設路と、前記斜設路に沿って落下する前記精米
を加湿する加湿手段と、この加湿手段により加湿され前
記斜設路に沿って落下する精米を加熱する加熱手段とを
備えるものであり、乾式精米方法を用いて白濁度の発生
を抑え、食味に優れた無洗化処理米を製造できる製造装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す1〜3番精米機の断
面説明図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す加熱乾燥装置の側面
図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す加熱乾燥装置の斜設
路回りの側面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す加熱乾燥装置の正面
図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す回転筒の搗精網の平
断面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す回転筒の搗精網の断
面説明図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す回転筒の搗精網の断
面説明図であり、固定側摩擦突起が固定側摩擦突起位置
を通り過ぎた直後の状態を示している。
【図8】本発明の第1実施例を示す回転筒の搗精網の断
面説明図であり、固定側摩擦突起が搗精網の下流側の角
部に近接した位置に設けられている。
【図9】本発明の第1実施例を示す研磨機の断面説明図
である。
【図10】本発明の第1実施例を示す製造方法のブロッ
ク図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す研磨機の断面説明
図である。
【図12】本発明の第3実施例を示す回転筒の搗精網の
断面説明図であり、固定側摩擦突起が固定側摩擦突起位
置を通り過ぎた直後の状態を示している。
【符号の説明】
1 玄米 1S 精米 13,13A 乾式精米機 25 回転筒 29 回転側研磨突起 30 固定側研磨突起 53 斜設路 58 蒸気発生装置(加湿手段) 60 温風ファン(加熱手段) H1,H2 高さ W1,W2 幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02B 1/00 - 3/14 B02B 5/00 - 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玄米を乾式精米機により糊粉層の厚
    8分の3〜8分の1前後残して該糊粉層と胚乳との間の
    うまみ層が残るように精白した後、前記糊粉層の加湿と
    加熱とを短時間で連続して行い、前記うまみ層を糊化す
    ることなく、前記糊粉層の表面側のみを糊化し、固める
    ことを特徴とする無洗化処理米の製造方法。
  2. 【請求項2】 常温蒸気により前記加湿を行い、150
    〜350℃の熱風により10秒以下で前記加熱を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の無洗化処理米の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記玄米の硬さにより加湿量を調整する
    ことを特徴とする請求項2記載の無洗化処理米の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 複数の乾式精米機を用いて精白を行い、
    これら複数の精米機の少なくとも1台は、縦方向の回転
    筒の外周に断面多角形形状の搗精網を立設し、前記回転
    筒の外周に回転側研磨突起を設けると共に、該回転側研
    磨突起の外端と所定間隔をなす固定側研磨突起を前記搗
    精網の内周に設け、前記糊粉層の厚さの8分の3〜8分
    の1前後残すように、それら突起の高さ又は幅を調整す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の無洗化処理米の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の製造方法に用いる製造装
    置であって、前記糊粉層の厚8分の3〜8分の1前
    後残して精した精米が落下する斜設路と、前記斜設路
    に沿って落下する前記精米を加湿する加湿手段と、この
    加湿手段により加湿され前記斜設路に沿って落下する精
    米を加熱する加熱手段とを備えることを特徴とする無洗
    化処理米の製造装置。
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