JP3497889B2 - 新規アミン化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造方法 - Google Patents

新規アミン化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪及び皮膚化粧料の
基剤、洗浄剤、乳化剤、コンディショニング剤などとし
て有用な新規アミン化合物、その塩及びその4級化物並
びにそれらの製造中間体並びにそれらの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗浄剤としてアルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩などの界面活性剤が使用されている。
しかし、これらの多くは使用時において皮膚に対する刺
激がやや強いという問題がある。このような問題から、
アルキルリン酸塩、アシル化アミノ酸塩などの皮膚刺激
の弱い界面活性剤が、毛髪及び皮膚化粧料の基剤、乳化
剤として又は皮膚等の洗浄剤として使用されるようにな
っている。更に、最近では、消費者の要求の多様化や高
級品指向にともない、皮膚などに対する刺激が少ないこ
とに加え、起泡性がよいものや、皮膚などに好ましい感
触を付与できることなどの効果を有するものが求められ
ているが、これらの要求を充分満足できるものはなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記問題点を解決し、皮膚などに対する刺激が少な
く、起泡性に優れ、更に皮膚等に好ましい感触を与える
ことができ、毛髪及び皮膚化粧料の基剤、洗浄剤、乳化
剤、コンディショニング剤などとして有用な化合物を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、後記一般式(1)で
表わされる新規両性化合物が、皮膚等に対して低刺激で
好ましい感触を与え、かつ優れた起泡性を有することを
見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、次の一般式(1)
【0006】
【化14】
【0007】〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なって
ヒドロキシル基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐
鎖の炭素数1〜24のアルキル基又はアルケニル基を示
し、Aはヒドロキシル基が置換していてもよい直鎖又は
分岐鎖の炭素数1〜6のアルキレン基を示し、Yはカル
ボキシル基又はスルホン酸基を示し、Zはスルホアルキ
ル基又はアミノ酸もしくはその塩から1つのアミノ基を
除いた基を示す。〕で表されるアミン化合物、その塩又
はその4級化物及びそれらの製造中間体並びにそれらの
製造方法に係るものである。
【0008】本発明の化合物と近い構造を有する化合物
としては、2−ヒドロキシプロパンジアミン構造を有す
る化合物(米国特許第3654158号、***特許第3
607884号、米国特許第4982000号、特開平
1−233264号、特開平2−223515号等)が
知られているが、これらの化合物は、ジアミン構造を有
するものであることに加え、カルボキシル基、スルホン
酸基、硫酸残基等のアニオン性官能基を有しておらず、
トリアミン構造を有する両性化合物である本発明化合物
とはその構造、機能ともに大きく異なっている。
【0009】一般式(1)中、R1 及びR2 で示される
ヒドロキシル基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐
鎖の炭素数1〜24のアルキル基又はアルケニル基の具
体例としては、以下のものを挙げることができる。
【0010】直鎖アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イ
コシル、ヘンイコシル、ドコシル、トリコシル及びテト
ラコシルを挙げることができ、分岐鎖アルキル基として
は、例えばメチルヘキシル、エチルヘキシル、メチルヘ
プチル、エチルヘプチル、メチルノニル、メチルウンデ
シル、メチルヘプタデシル、ヘキシルデシル、オクチル
デシルなどの基を挙げることができる。
【0011】直鎖アルケニル基としては、例えばエテニ
ル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、
ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデ
セニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、
ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オ
クタデセニル、ノナデセニル、イコセニル、ヘンイコセ
ニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニルなど
の基を挙げることができ、分岐鎖アルケニル基として
は、例えばメチルヘキセニル、エチルヘキセニル、メチ
ルヘプテニル、エチルヘプテニル、メチルノネニル、メ
チルウンデセニル、メチルヘプタデセニル、ヘキシルデ
セニル、オクチルデセニルなどの基を挙げることができ
る。
【0012】ヒドロキシル基で置換された直鎖又は分岐
鎖のアルキル基としては、ヒドロキシル基の置換位置は
特に限定されず、例えばヒドロキシメチル、ヒドロキシ
エチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒド
ロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシヘプ
チル、ヒドロキシオクチル、ヒドロキシノニル、ヒドロ
キシデシル、ヒドロキシウンデシル、ヒドロキシドデシ
ル、ヒドロキシトリデシル、ヒドロキシテトラデシル、
ヒドロキシペンタデシル、ヒドロキシヘキサデシル、ヒ
ドロキシヘプタデシル、ヒドロキシオクタデシル、ヒド
ロキシノナデシル、ヒドロキシイコシル、ヒドロキシヘ
ンイコシル、ヒドロキシドコシル、ヒドロキシトリコシ
ル、ヒドロキシテトラコシル、ヒドロキシメチルヘキシ
ル、ヒドロキシエチルヘキシル、ヒドロキシメチルヘプ
チル、ヒドロキシエチルヘプチル、ヒドロキシメチルノ
ニル、ヒドロキシメチルウンデシル、ヒドロキシメチル
ヘプタデシル、ヒドロキシヘキシルデシル、ヒドロキシ
オクチルデシルブチルなどの基を挙げることができる。
【0013】ヒドロキシル基で置換された直鎖又は分岐
鎖のアルケニル基としては、ヒドロキシル基の置換位置
は特に限定されず、例えばヒドロキシエテニル、ヒドロ
キシプロペニル、ヒドロキシブテニル、ヒドロキシペン
テニル、ヒドロキシヘキセニル、ヒドロキシヘプテニ
ル、ヒドロキシオクテニル、ヒドロキシノネニル、ヒド
ロキシデセニル、ヒドロキシウンデセニル、ヒドロキシ
ドデセニル、ヒドロキシトリデセニル、ヒドロキシテト
ラデセニル、ヒドロキシペンタデセニル、ヒドロキシヘ
キサデセニル、ヒドロキシヘプタデセニル、ヒドロキシ
オクタデセニル、ヒドロキシノナデセニル、ヒドロキシ
イコセニル、ヒドロキシヘンイコセニル、ヒドロキシド
コセニル、ヒドロキシトリコセニル、ヒドロキシテトラ
コセニル、ヒドロキシメチルヘキセニル、ヒドロキシエ
チルヘキセニル、ヒドロキシメチルヘプテニル、ヒドロ
キシエチルヘプテニル、ヒドロキシメチルノネニル、ヒ
ドロキシメチルウンデセニル、ヒドロキシメチルヘプタ
デセニル、ヒドロキシヘキシルデセニル、ヒドロキシオ
クチルデセニルなどの基を挙げることができる。
【0014】これらのうち、R1 及びR2 としては直鎖
もしくは分岐鎖の炭素数6〜24のアルキル基又はアル
ケニル基、更に炭素数6〜12の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基、特に炭素数6〜10の直鎖アルキル基が好まし
い。
【0015】一般式(1)中、Aで示されるヒドロキシ
ル基が置換していてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜
6のアルキレン基の具体例としては、以下のものを挙げ
ることができる。
【0016】アルキレン基としては、例えばメチレン
基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、
ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、メチルエチレン
基、エチルエチレン基等が挙げられる。このうち炭素数
1〜4のものが好ましく、炭素数1〜3のものがより好
ましく、更にメチレン基、エチレン基、トリメチレン
基、特にメチレン基が好ましい。
【0017】ヒドロキシ置換アルキレン基としては、1
−ヒドロキシエチレン基、2−ヒドロキシエチレン基、
1,2−ジヒドロキシエチレン基、1−ヒドロキシトリ
メチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、3−ヒド
ロキシトリメチレン基、1,2−ジヒドロキシトリメチ
レン基、1,3−ジヒドロキシトリメチレン基、1,
2,3−トリヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキ
シテトラメチレン基、2−ヒドロキシテトラメチレン
基、3−ヒドロキシテトラメチレン基、4−ヒドロキシ
テトラメチレン基、1,2−ジヒドロキシテトラメチレ
ン基、1,3−ジヒドロキシテトラメチレン基、1,4
−ジヒドロキシテトラメチレン基、2,3−ジヒドロキ
シテトラメチレン基、2,4−ジヒドロキシテトラメチ
レン基、3,4−ジヒドロキシテトラメチレン基、1,
2,3−トリヒドロキシテトラメチレン基、2,3,4
−トリヒドロキシテトラメチレン基、1,3,4−トリ
ヒドロキシテトラメチレン基、1,2,3,4−テトラ
ヒドロキシテトラメチレン基等が挙げられるが、このう
ち1,2−ジヒドロキシエチレン基、1−ヒドロキシエ
チレン基、2−ヒドロキシエチレン基、2−ヒドロキシ
トリメチレン基、特に2−ヒドロキシトリメチレン基が
好ましい。
【0018】一般式(1)中、Zはスルホアルキル基又
はアミノ酸もしくはその塩から1つのアミノ基を除いた
基を示すが、アミノ酸の具体例としてはアスパラギン、
アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシ
ン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、シスチン、
システイン、セリン、チロシン、トリプトファン、トレ
オニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、ヒ
ドロキシリシン、フェニルアラニン、プロリン、メチオ
ニン、リシン、ロイシン、β−アラニン、α−アミノ酪
酸、イソセリン、オルニチン、グルタチオン、グリシル
グリシン、γ−アミノ酪酸、ε−アミノカプロン酸、チ
トルリン等を挙げることができる。これらのうち、Zと
しては、スルホアルキル基又はタンパク質を構成するア
ミノ酸もしくはβ−アラニンもしくはその塩から1つの
アミノ基を除いた基、特にスルホエチル基及びカルボキ
シメチル基が好ましい。
【0019】本発明化合物(1)は、スルホン酸基(-S
O3H)又はカルボキシル基(-COOH)を有するので種々の
塩基性物質との間に塩を形成し得る。例えばアルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、塩基性アミノ酸
塩、アンモニウム塩などを挙げることができる。具体的
には、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウ
ム、カルシウム、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、リジン、アルギ
ニン、コリン、アンモニアなどとの塩を挙げることがで
き、これらのなかでもアルカリ金属塩、特にナトリウム
塩が好ましい。なお、本発明化合物(1)は、第3級ア
ミノ基を有するので、プロトンが第3級アミノ基の窒素
原子上に配位して当該第3級アミノ基がアンモニウムカ
チオンとなり、スルホン酸残基又はカルボキシル基がス
ルホン酸アニオン又はカルボキシアニオンとなった4級
塩構造をとっていることもある。
【0020】また、本発明化合物(1)は、必要により
第4級化物とすることもでき、具体的には式(1)中の
3個の窒素原子のすべて又はその一部が第4級化された
化合物が挙げられる。当該第4級化のために窒素原子上
に結合し得る基としては、ヒドロキシル基、カルボキシ
ル基もしくはスルホン酸基が置換していてもよい炭素数
1〜6のアルキル基、ベンジル基又は-(R4O)mH(ここ
で、R4 は炭素数2〜4のアルキレン基を、mは1〜5
0の数を示す)で示される基が挙げられる。ここで、水
酸基、カルボキシル基又はスルホン酸基が置換していて
もよい炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヒドロキシエチル基、
1,2−ジヒドロキシプロピル基、カルボキシメチル
基、2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル基等が挙げら
れる。基-(R4O)mHで示される基としては、具体的には、
ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基等が例
示され、就中m=1〜20のものが好ましい。
【0021】本発明アミン化合物(1)は、例えば次の
反応式に従って製造することができる。
【0022】
【化15】
【0023】〔式中、R1 、R2 、A、Y及びZは前記
と同じ意味を示し、X1 及びX2 はハロゲン原子を示
し、R3 は同一又は異なって水素原子又はヒドロキシル
基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1
〜24のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。〕
【0024】すなわち、アミノアルキルスルホン酸もし
くはアミノ酸又はそれらの塩(5)とエピハロヒドリン
(6)とを反応させて得られる新規ハロヒドリン化合物
(3)、又はこれに塩基性化合物を作用させて得られる
新規エポキシ化合物(4)と、アミン化合物(7)及び
(7)′とを反応させると、新規アミン化合物(2)が
得られる。このアミン化合物(2)のうちR3 が水素原
子であるアミン化合物(2)′に化合物(8)を反応さ
せることにより、本発明アミン化合物(1)が得られ
る。本発明は、本発明アミン化合物(1)の製造中間体
である上記新規化合物(2)、(3)及び(4)をも提
供するものである。
【0025】ハロヒドリン化合物(3)の合成に用いら
れるエピハロヒドリン(6)のハロゲン原子、すなわち
式(6)中のX1 としては、塩素、臭素及びヨウ素が挙
げられ、好ましくは塩素である。アミノアルキルスルホ
ン酸もしくはアミノ酸又はそれらの塩(5)とエピハロ
ヒドリン(6)との反応は、例えば水もしくは低級アル
コール又はこれらの混合物等の反応に不活性な溶媒中、
好ましくは−20〜100℃、特に好ましくは0〜60
℃で行うことができる。また用いる化合物(5)とエピ
ハロヒドロリン(6)の量比は適宜設定することができ
るが、エピハロヒドリン(6)を化合物(5)に対して
2〜5倍モル使用するのが好ましい。
【0026】得られたハロヒドリン化合物(3)は、塩
基性化合物を作用させることによりエポキシ化合物
(4)とすることができるが、かかる塩基性化合物とし
ては、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸
塩、アミン類等が好ましく、特に水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムが好ましい。ハロヒドリン化合物(3)と
塩基性化合物との反応は、例えば水もしくは低級アルコ
ール又はこれらの混合物等の反応に不活性な溶媒中、好
ましくは0〜80℃、特に好ましくは20〜60℃で行
うことができる。また用いるハロヒドリン化合物(3)
と塩基性化合物の量比は適宜設定することができるが、
塩基性化合物をハロヒドリン化合物(3)に対して2〜
5倍モル使用するのが好ましい。
【0027】次に、得られたハロヒドリン化合物(3)
又はエポキシ化合物(4)とアミン化合物(7)及び
(7)′との反応は、例えば水、低級アルコール、エー
テルもしくは芳香族炭化水素又はこれらの混合物等の反
応に不活性な溶媒中、好ましくは40〜150℃、特に
好ましくは70〜120℃で行うことができる。また、
用いる各化合物の量比は適宜設定することができるが、
一般にはアミン化合物(7)及び(7)′をハロヒドリ
ン化合物(3)又はエポキシ化合物(4)に対して2〜
20倍モル、特に2〜10倍モル使用するのが好まし
い。
【0028】このようにして得られたアミン化合物
(2)のうち、R3 が水素原子であるアミン化合物
(2)′と化合物(8)又はその塩とを反応させること
により本発明アミン化合物(1)が得られるが、ここで
化合物(8)の塩を用いる場合、かかる塩としてはアル
カリ金属、アミン等の塩、具体的にはナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。アミン化合
物(2)′と化合物(8)又はその塩との反応は、例え
ば水もしくは低級アルコール又はこれらの混合物等の反
応に不活性な溶媒中、好ましくは40〜150℃、特に
好ましくは70〜100℃で、反応系のpHを8〜10に
調整しながら行うことができる。用いるアミン化合物
(2)′と化合物(8)又はその塩との量比は適宜設定
することができるが、一般には、化合物(8)又はその
塩をアミン化合物(2)′に対して2〜20倍モル、特
に2〜10倍モル使用するのが好ましい。
【0029】以上のようにして本発明アミン化合物
(1)が得られるが、反応条件によっては、このほかア
ミンと酸の塩、無機塩、未反応の各化合物又はその塩、
各反応において2カ所ある反応点の一方だけが反応した
副生物、例えば次式
【0030】
【化16】
【0031】で表わされる化合物等が副生・残存するこ
とがある。この反応生成物はそのまま各種の用途に使用
することもできるが、より高純度のものが必要な場合に
は溶媒分別法、透析法、再結晶法、蒸留法、分配クロマ
トグラフィー法、ゲル濾過法等の公知の方法により精製
することができる。また、得られた目的物は遊離塩基と
して単離してもよいが、所望の塩基物質で中和する等の
通常の手段により塩交換を行い、所望の塩の形態で単離
してもよい。かかる塩基物質としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシ
ウム、水酸化カルシウム、アンモニア、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、アルカノー
ルアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミンなど)、リジン、アルギニ
ン、コリン等、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物が用いられる。
【0032】一般式(1)又は(2)において、これに
4級化剤を反応させることにより、本発明化合物(1)
中の3個の窒素原子のすべて又はその一部が第4級化さ
れた化合物が得られる。4級化剤としては、水酸基、カ
ルボキシル基又はスルホン酸基が置換していてもよい炭
素数1〜6のアルキルハライド、ベンジルハライド、ア
ルキレンオキサイド又はその塩が挙げられる。このう
ち、アルキルハライドがより好ましい。ここでアルキル
基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−
ブチル基、イソプロピル基等が挙げられ、ハロゲンとし
ては塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。このうちメチル
クロライドが特に好ましい。
【0033】なお、前記化合物(8)は4級化剤でもあ
るため、以下に例示するように、化合物(1)又は
(2)に化合物(8)を反応させると、各種4級化物を
生成する。
【0034】
【化17】
【0035】本発明の一般式(1)で表されるアミン化
合物は優れた洗浄力、起泡力を有するものであり、これ
らの特性を活用した用途、例えば、皮膚及び毛髪用洗浄
剤、食器用洗浄剤、衣料用洗浄剤等の各種洗浄剤に使用
することができる。その場合の本発明化合物(1)の配
合量は特に制限されず、その用途等に応じて0.1〜8
0重量%、特に1〜50重量%の範囲で用いることがで
きる。
【0036】かかる洗浄剤組成物には、必要に応じて公
知の各種界面活性剤、保湿剤、殺菌剤、乳化剤、増粘
剤、パール化剤、二価金属イオン捕捉剤、アルカリ剤、
無機塩、再汚染防止剤、酵素、有効塩素の捕捉剤、還元
剤、漂白剤、蛍光染料、可溶化剤、香料、ケーキング防
止剤、酵素の活性化剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、青
味付け剤、漂白活性化剤、酵素安定化剤、相調節剤、浸
透剤等を配合することができる。
【0037】ここで界面活性剤としては、アニオン界面
活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤が使用できる。アニオン界面活性剤は、通
常洗浄力、起泡力、使用感向上のために配合されるもの
であり、その例としては高級脂肪酸塩、アルキル硫酸
塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルカノイルイセチオン酸塩、アルキルコハク
酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、N−アルカノイルサ
ルコシネート、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリ
ン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられ
る。これらのアニオン界面活性剤のアルキル及びアシル
基は通常8〜20個の炭素原子を含み、不飽和でもよ
い。アルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸
塩及びアルキルエーテルカルボン酸塩は1分子当たり1
〜10個のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド単
位を含み得るが、1分子当たり2〜3個のエチレンオキ
シド単位を含むのが好ましい。また、これらのアニオン
界面活性剤の塩としては、ナトリウム、マグネシウム、
アンモニウム並びにモノ−、ジ−及びトリエタノールア
ミン塩を挙げることができる。
【0038】非イオン界面活性剤は、通常洗浄力向上、
使用感向上のために配合されるものであり、その例とし
てはポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキ
シアルキレンフェニルエーテル、モノ−又はジアルキル
アルカノールアミド又はそのアルキレンオキシド付加
物、アルキルポリグリコシド、モノグリセリド等が挙げ
られる。これらの非イオン界面活性剤のアルキル又はア
シル基は、通常8〜20個の炭素原子を含み、不飽和で
もよい。またポリオキシアルキレン基としては、ポリオ
キシエチレン、ポリオキシプロピレン及びその混合型が
挙げられ、その縮合度は通常6〜30である。
【0039】両性界面活性剤としては長鎖アルキルジメ
チルカルボキシメチルベタイン、スルホベタイン等が挙
げられ;カチオン界面活性剤としては長鎖アルキルトリ
メチルアンモニウム塩、ジ−長鎖アルキルジメチルアン
ニウム塩等が挙げられる。
【0040】これらの界面活性剤は本発明の化合物
(1)と合わせて洗浄剤組成物中0.5〜60重量%配
合され、特に粉体状洗浄剤組成物においては10〜45
重量%、液体洗浄剤組成物については20〜50重量%
配合することが好ましい。また、洗浄剤が漂白洗浄剤で
ある場合、界面活性剤は一般に1〜10重量%、好まし
くは1〜5重量%配合するのが好ましい。
【0041】保湿剤としては、グリセリン、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール等が使用できる。
【0042】増粘剤としては、ポリアクリル酸、アクリ
ル酸の架橋ポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーのコ
ポリマー、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステ
ルのコポリマー、アクリル酸とアクリル酸エステル、エ
チレングリコールのエステル又はポリエチレングリコー
ルのエステル(例えばその脂肪酸エステル)との架橋コ
ポリマー、並びにヘテロ多糖ガム類等が使用できる。
【0043】パール化剤としては、C16-22脂肪酸、脂
肪酸とアルコールのC16-22エステル、アルキレングリ
コール単位などのエレメントを含むC16-22脂肪酸エス
テルから選択し得る。適当なアルキレングリコール単位
としてはエチレングリコール及びプロピレングリコール
を挙げることができるが、ポリアルキレングリコールを
使用することもできる。適当なポリアルキレングリコー
ルとしてはポリエチレングリコール及びポリプロピレン
グリコールなどを挙げることができる。
【0044】二価金属イオン捕捉剤としては、トリポリ
リン酸塩、ピロリン酸塩、オルソリン酸塩などの縮合リ
ン酸塩、ゼオライトなどのアルミノケイ酸塩、合成層状
結晶性ケイ酸塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン
四酢酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、ポリアセター
ルカルボン酸塩などを使用することができる。この二価
金属イオン捕捉剤は、0〜50重量%、好ましくは5〜
40重量%配合される。また、リンを含有しない二価金
属イオン捕捉剤を用いることがより好ましい。
【0045】アルカリ剤及び無機塩としては、ケイ酸
塩、炭酸塩、セスキ炭酸塩、硫酸塩、アルカノールアミ
ンなどが使用される。これらは0〜80重量%配合され
る。
【0046】再汚染防止剤としては、ポリエチレングリ
コール、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共
重合体等のポリアクリル酸コポリマー、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセル
ロースなどが使用される。再汚染防止剤の一部は、二価
金属イオン捕捉剤としても使用できる。再汚染防止剤は
0〜10重量%、好ましくは1〜5重量%配合される。
【0047】酵素としては、セルラーゼ、α−アミラー
ゼ、プルラナーゼ、リパーゼ、ヘミセルラーゼ、β−グ
リコシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、コレステロー
ルオキシダーゼ、プロテアーゼなどを使用し得る。
【0048】水道水中の有効塩素の捕捉剤としては、硫
酸アンモニウム、尿素、塩酸グアニジン、炭酸グアニジ
ン、スルファミン酸グアニジン、二酸化チオ尿素、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、グリシン、グルタミン酸ナトリウム等で代表
されるアミノ酸及び牛血清アルブミン、カゼインなどの
蛋白質、更には蛋白質の加水分解、肉エキス、魚肉エキ
スなどが挙げられる。還元剤としては、チオ硫酸塩、亜
硫酸塩、亜ニチオン酸塩等のアルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩等及びロンガリットC等が挙げられる。特に
亜硫酸塩が好ましく、洗濯液中の酵素を安定化させる。
【0049】漂白剤としては、過炭酸塩、過硼酸塩、ス
ルホン化フタロシアニン亜鉛塩又はアルミニウム塩、過
酸化水素などが挙げられる。漂白洗浄剤とする場合は、
特に過酸化ナトリウムが効果的であり、配合量は1〜9
5重量%、更に5〜95重量%、特に20〜95重量%
とするのが好ましい。
【0050】蛍光染料としては、通常洗浄剤に用いられ
る蛍光染料が挙げられ、液体洗剤の場合には、エタノー
ルなどの低級アルコール、ベンゼンスルホン酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩などの低級アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、グリセリン、プロピレングリコールなどのポ
リオール類などの可溶化剤を配合することができる。
【0051】本発明の洗浄剤組成物は、本発明化合物
(1)及び上記の公知の成分を組み合わせて、常法に従
い、製造することができる。洗浄剤の形態は、用途に応
じて選択することができ、例えば液体、粉末、顆粒等と
することができる。
【0052】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0053】実施例1 反応容器に、グリシン50g(0.67モル)、水70
g及び水酸化ナトリウム27g(0.67モル)を入
れ、5℃に冷却した。その後、エピクロロヒドリン12
4g(1.34モル)を1時間30分かけて滴下し、室
温まで昇温した。6時間攪拌した後、析出した不溶物を
濾取し、乾燥して、白色粉末のN,N−ビス−(3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル)グリシンナトリウム塩
106gを得た(単離収率56%)。以下に1H−NM
Rデータを示す。
【0054】
【化18】
【0055】実施例2 反応容器に、実施例1と同様にして得たN,N−ビス−
(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)グリシンナト
リウム塩40g(0.14モル)、メタノール100g
及びオクチルアミン181g(1.4モル)を入れ、9
0℃に昇温した。10時間攪拌した後、水酸化ナトリウ
ム11gの水溶液を加えた。その後、減圧下、メタノー
ル及び水を留去し、更に100℃、0.5mmHgで未反応
のオクチルアミンを留去した。残渣にキシレン700ml
及び水700mlを加え、キシレン層を分取し、濃縮して
13−カルボキシメチル−11,15−ジヒドロキシ−
9,13,17−トリアザペンタコサン47g(単離収
率79%)を得た。以下に1H−NMRデータを示す。
【0056】
【化19】
【0057】実施例3 反応容器に、実施例1と同様にして得たN,N−ビス−
(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)グリシンナト
リウム塩20g(0.07モル)及び水100gを入
れ、50℃に保温した。これに4N水酸化ナトリウム水
溶液を35ml入れ、30分攪拌した後、減圧下溶媒を留
去し、エタノール100mlを加え不溶部を濾別した。そ
の後、減圧下にてエタノールを留去し、N,N−ビス−
(2,3−エポキシプロピル)グリシン11g(単離収
率84%)を得た。以下に1H−NMRデータを示す。
【0058】
【化20】
【0059】実施例4 反応容器に、実施例2と同様にして得た13−カルボキ
シメチル−11,15−ジヒドロキシ−9,13,17
−トリアザペンタコサン26.5g(0.06モル)及
びエタノール40gを入れ、50℃に昇温した。これに
モノクロロ酢酸ナトリウム40g(0.34モル)を水
80g及びエタノール20gに溶解した溶液を加え、水
酸化ナトリウム水溶液でpH8〜10に保ちながら、30
時間反応させた。反応終了後、減圧下エタノールを留去
した後、水500mlに再溶解させ、電気透析により、生
成した無機塩及び未反応のクロロ酢酸ナトリウムを除去
し、水溶液を凍結乾燥することにより11,15−ジヒ
ドロキシ−9,13,17−トリアザ−9,13,17
−トリカルボキシメチルペンタコサン22gを白色粉末
として得た(単離収率65%)。以下に1H−NMRデ
ータを示す。
【0060】
【化21】
【0061】実施例5 反応容器にタウリン30g(0.24モル)、水30g
及び水酸化ナトリウム9.65gを入れ10℃に冷却し
た。エピクロロヒドリン44.7g(0.48モル)を
30分かけて滴下し、室温まで昇温した。室温にて5時
間反応させた後、オクチルアミン347g(2.7モ
ル)及びメタノール100gを加え、50℃に昇温し
た。50℃で16時間反応させた後、減圧下にて水及び
メタノールを留去した。その後100℃、0.5mmHgで
未反応のオクチルアミンを留去し、残渣にクロロホルム
800ml及び5%水酸化ナトリウム水溶液800mlを入
れ、抽出・水洗しクロロホルム層を分取し、溶媒を留去
して、11,15−ジヒドロキシ−13−スルホエチル
−9,13,17−トリアザペンタコサン94gを得た
(単離収率79%)。以下に1H−NMRデータを示
す。
【0062】
【化22】
【0063】実施例6 反応容器に、実施例5と同様にして得た11,15−ジ
ヒドロキシ−13−スルホエチル−9,13,17−ト
リアザペンタコサン20g(0.04モル)及びエタノ
ール35gを入れ60℃に昇温した。これに3−クロロ
−2−ヒドロキシ−プロパンスルホン酸ナトリウム塩2
9g(0.15モル)を水35gに溶解した溶液を1時
間30分かけて滴下した。なお、その間水酸化ナトリウ
ム水溶液によりpHを8〜10に調整した。60℃にて3
3時間攪拌した後、減圧下、エタノールを留去した。そ
の後、水500mlに再溶解させ、電気透析にて脱塩し、
水溶液を凍結乾燥することにより、2,6,10,14
−テトラヒドロキシ−4,12−ジオクチル−8−スル
ホエチル−4,8,12−トリアザペンタデカン−1,
15−ジスルホン酸24gを白色粉末として得た(単離
収率78%)。以下に1H−NMRデータを示す。
【0064】
【化23】
【0065】処方例1 本発明の化合物を用い、以下に示す組成のシャンプーを
製造した。
【0066】
【表1】 (組成) (重量%) 実施例4の化合物 15.0 ラウロイルジエタノールアミド 3.0 ラウリルジメチルアミンオキシド 0.5 ヒドロキシエチルセルロース(ダイセル社製) 0.1 安息香酸ナトリウム 0.3 色素 適量 香料 適量 クエン酸 適量水 バランス 計 100.0
【0067】処方例2 処方例1において、実施例4の化合物に代え実施例6の
化合物を用いる以外は同様にして、シャンプーを製造し
た。
【0068】処方例1及び2のシャンプーは、いずれも
起泡性、洗浄性に優れており、洗髪時、すすぎ時の感触
も良好であった。
【0069】処方例3 本発明の化合物を用い、以下に示す組成のボディシャン
プーを製造した。
【0070】
【表2】 (組成) (重量%) 実施例4の化合物 17.0 ポリオキシエチレン(EO 3)ラウリルグルコシド 5.0 ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0 グリセリン 4.0 ショ糖脂肪酸エステル 1.0 メチルパラベン 0.3 色素 適量 香料 適量 クエン酸 適量水 バランス 計 100.0
【0071】処方例4 処方例3において、実施例4の化合物に代え実施例6の
化合物を用いる以外は同様にしてボディシャンプーを製
造した。
【0072】処方例3及び4のボディシャンプーは、い
ずれも起泡性、洗浄性に優れており、洗い上がり後の感
触もしっとりとして良好であった。
【0073】処方例5 下記組成の衣料用粉末洗浄剤組成物を調製した。この洗
浄剤は、低温下(5℃)における洗浄力に優れ、かつ使
用した水の硬度が高い(4〜8°DH)場合でも洗浄性
を損なわなかった。
【0074】
【表3】 (組成) (重量%) 実施例4又は6の化合物 5.0 ポリオキシエチレン(EO4-18)C8〜C22アルキルエーテル 3.0 C12アルキルベンゼンスルホン酸Na 20.0 C12〜C14アルキル硫酸Na 5.0 C12〜C18脂肪酸Na 6.0 ゼオライト(4A型) 30.0 炭酸ナトリウム 20.0 酵素(プロテアーゼ,セルラーゼ) 2.0 ポリマー(アクリル酸−マレイン酸共重合体、Mw=50,000) 3.0 蛍光染料(DM型,チノパールCBS混合系) 0.5 香料 0.2水 バランス 計 100.0
【0075】処方例6 下記組成のノニオン界面活性剤を主成分とする衣料用粉
末洗浄剤を調製した。この洗浄剤は、従来のノニオン界
面活性剤を主成分とする洗浄剤の問題点であった、洗濯
時の泡立ちが少なく、すすぎ性が悪いという欠点が改善
されたものであった。
【0076】
【表4】 (組成) (重量%) 実施例4又は6の化合物 5.0 ポリオキシエチレン(EO4-18)C6〜C22アルキルエーテル 22.0 C12〜C18脂肪酸Na 1.0 ゼオライト(4A型) 30.0 炭酸ナトリウム 25.0 不定型アルミノシリケート(Na2O・Al2O3・3SiO2) 10.0 酵素(プロテアーゼ,セルラーゼ) 2.0 ポリマー(アクリル酸−マレイン酸共重合体,Mw=100,000) 3.0 蛍光染料(DM型,チノパールCBS混合系) 0.5 香料 0.2水 バランス 計 100.0
【0077】試験例1 以下に示す組成の食器用洗浄剤を調製し、その起泡力、
洗浄力、皮膚刺激性及び使用感(手の感触)を評価し
た。
【0078】
【表5】 (組成) (重量%) 実施例4又は6の化合物 5.0 ポリオキシエチレン(平均付加モル数3)ラウリル エーテル硫酸ナトリウム 12.0 ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0 ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド 5.0 エタノール 2.5 メタキシレンスルホン酸ナトリウム 2.0 安息香酸ナトリウム 1.0 色素 適量 香料 適量水 バランス 計 100.0
【0079】<試験方法>指示薬としてスダンIII(赤
色色素)を0.1重量%添加した牛脂2.5gを磁製の
皿(直径25cm)に塗布する。これを洗剤3g及び水
(硬度3.5°DH)27gをしみ込ませたスポンジを
用いて40℃でこすり洗いした。これをパネラー10名
を対象に行い、洗浄力、使用感等を評価した。
【0080】<結果>その結果、本発明化合物を配合し
た食器用洗浄剤は起泡力が良好で洗浄力が優れ、かつ手
に対する刺激性がなく、使用感が良好であった。
【0081】
【発明の効果】本発明の新規化合物であるアミン化合物
(1)、その塩又はその4級化物は、起泡性が優れ、皮
膚などに対する刺激が少なく、皮膚や毛髪などに好まし
い感触を与えることができる。このため、本発明化合物
は、毛髪及び皮膚化粧料の基剤、洗浄剤、乳化剤、湿潤
剤、コンディショニング剤、改質剤等として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−66660(JP,A) 特開 昭60−215656(JP,A) 特公 昭49−7574(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってヒドロキシル
    基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1
    〜24のアルキル基又はアルケニル基を示し、Aはヒド
    ロキシル基が置換していてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素
    数1〜6のアルキレン基を示し、Yはカルボキシル基又
    はスルホン酸基を示し、Zはスルホアルキル基又はアミ
    ノ酸もしくはその塩から1つのアミノ基を除いた基を示
    す。〕で表されるアミン化合物、その塩又はその4級化
    物。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、R1 及びR2
    直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜24のアルキル基であり、
    Zがスルホアルキル基又はタンパク質を構成するアミノ
    酸、β−アラニンもしくはその塩から1つのアミノ基を
    除いた基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 遊離塩基又はその塩の形態である請求項
    1又は2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 次の一般式(2) 【化2】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってヒドロキシル
    基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1
    〜24のアルキル基又はアルケニル基を示し、R3 は同
    一又は異なって水素原子又はヒドロキシル基が置換して
    いてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜24のアル
    キル基もしくはアルケニル基を示し、Zはスルホアルキ
    ル基又はアミノ酸もしくはその塩から1つのアミノ基を
    除いた基を示す。〕で表されるアミン化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(2)において、R3 が水素原子
    であり、Zがスルホアルキル基又はタンパク質を構成す
    るアミノ酸、β−アラニンもしくはその塩から1つのア
    ミノ基を除いた基である請求項4記載のアミン化合物。
  6. 【請求項6】 次の一般式(3)又は(4) 【化3】 〔式中、X 1 はハロゲン原子を示し、Zはスルホアルキ
    ル基又はアミノ酸もしくはその塩から1つのアミノ基を
    除いた基を示す。〕で表されるアミン化合物と、次の一
    般式(7)及び(7)′ 【化4】 〔式中、R 1 及びR 2 は同一又は異なってヒドロキシル
    基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1
    〜24のアルキル基又はアルケニル基を示し、R 3 は同
    一又は異なって水素原子又はヒドロキシル基が置換して
    いてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜24のアル
    キル基もしくはアルケニル基を示す。〕で表されるアミ
    ン化合物とを反応させることを特徴とする次の一般式
    (2) 【化5】 〔式中、R 1 、R 2 、R 3 及びZは前記と同じ意味を示
    す。〕で表されるアミン化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 次の一般式(2)′ 【化6】 〔式中、R 1 及びR 2 は同一又は異なってヒドロキシル
    基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1
    〜24のアルキル基又はアルケニル基を示し、Zはスル
    ホアルキル基又はアミノ酸もしくはその塩から1つのア
    ミノ基を除いた基を示す。〕で表されるアミン化合物
    と、次の一般式(8) X 2 -A-Y (8) 〔式中、Aはヒドロキシル基が置換していてもよい直鎖
    又は分岐鎖の炭素数1〜6のアルキレン基を示し、X 2
    はハロゲン原子を示し、Yはカルボキシル基又はスルホ
    ン酸基を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応
    させることを特徴とする次の一般式(1) 【化7】 〔式中、R 1 、R 2 、A、Y及びZは前記と同じ意味を
    示す。〕で表されるアミン化合物、その塩又はその4級
    化物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物
    を含有する洗浄剤組成物。
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