JP3497886B2 - サーバ間データ連携装置 - Google Patents

サーバ間データ連携装置

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JP3497886B2
JP3497886B2 JP09668194A JP9668194A JP3497886B2 JP 3497886 B2 JP3497886 B2 JP 3497886B2 JP 09668194 A JP09668194 A JP 09668194A JP 9668194 A JP9668194 A JP 9668194A JP 3497886 B2 JP3497886 B2 JP 3497886B2
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俊昭 柿栖
保彦 橋詰
由貴 四宮
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のサーバ間でデー
タを送受信するためのデータ連携装置に関し、特に、一
つの送信側のサーバにおいて実行されたデータベースの
操作に関するデータを、複数の受信側のサーバに転送す
るためのデータ連携装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のデータベースに対し、
複数のサーバによって、相互に関連したデータ処理を施
すことが行われている。例えば、バックアップ処理,情
報系処理,バッチ処理等である。
【0003】バックアップ処理は、銀行のオンライン取
引等に用いられる。即ち、銀行のオンライン取引などサ
ービスの停止が社会的に大きな影響を与えるようなシス
テムでは、天災やテロ行為等により通常運用しているデ
ータベースを有するコンピュータセンタ(主センタ)が
被災した場合に備え、通常運用用データベースと同一内
容のバックアップ用データベースを有するバックアップ
センタを、遠隔地に構築する事がある。
【0004】そして、主センタのサーバにより通用運用
用データベースを更新する毎に、この更新の内容をバッ
クアップセンタのサーバに送信する。バックアップセン
タのサーバ(主センタのサーバと同一機能を奏する)
は、送信された更新の内容に従ってバックアップ用デー
タベースを更新し、バックアップ用データベースの内容
を通常運用用データベースの内容に一致させる。
【0005】この様に両データベースの内容の同一性を
維持することにより、主センタの被災時に、主センタに
おける処理をバックアップセンタの処理で代行すること
ができるのである。
【0006】情報系処理は、基幹系の業務において実行
された処理結果を一括管理するために用いられる。即
ち、基幹系の業務で実行された処理結果は、企業が活動
する上での重要な情報となる。従って、通常企業では、
このような情報を情報系システムとして構築し、企業の
戦略情報システム(SIS)として位置づけている。
【0007】そのため、基幹系業務用データベースの他
に情報系データベースを用意する。そして、基幹系業務
用データを一方のサーバにより操作すると、この操作の
内容を、業務終了後に一括して他方のサーバに送信す
る。他方のサーバは、送信された操作の内容に従って、
バッチ処理により、情報系データベースを更新するので
ある。
【0008】このように、基幹系業務による処理結果が
情報系データベースに集中するので、これを一括管理す
ることができるのである。バッチ処理は、基幹系業務で
行われた処理結果を基に実行される処理である。例え
ば、銀行システムでは、その日の預金・為替業務におい
て高額の入金があった顧客に対しては、電話連絡を行っ
たりダイレクトメールを発送したりする作業を行う。こ
のような作業を行うには、その日にあった入金処理結果
のうち、ある一定の金額を入金した顧客リストを作成す
る処理が前提となる。このリスト作成処理は、その日の
業務終了と同時に実行されるバッチ処理として行われる
のである。
【0009】そのため、基幹系業務用データを一方のサ
ーバにより操作すると、この操作の内容を、業務終了後
に一括して他方のサーバに送信する。他のサーバは、送
信された操作の内容に従って、バッチ処理を実行するの
である。
【0010】ところで、このように複数のサーバ間でデ
ータを連携させる手順は、これらサーバが構築されてい
るシステム如何,及びサーバ間で送信されるデータの単
位如何に依り、以下に列挙するように分類することがで
きる。
【0011】第1は、複数のサーバが同一のコンピュー
タシステム上に構築され、全レコード単位でデータを送
信する場合である。この場合には、両サーバによる共用
が不可能なファイルを用いる。即ち、送信側サーバは、
このファイルをオープンして、送信すべき全レコードの
データを出力し、出力完了後にファイルを一旦クローズ
する。次に、受信側サーバは、このファイルをオープン
して、格納されたデータを読み出すのである。
【0012】第2は、複数のサーバが各々別のコンピュ
ータシステム上に構築され、全レコード単位でデータを
送信する場合である。この場合も、両サーバによる共用
が不可能なファイルを用いる。即ち、送信側サーバは、
このファイルをオープンして、送信すべき全レコードの
データを出力し、出力完了後にファイルを一旦クローズ
する。このファイルは、通信手段によって受信側のサー
バに送信される。このファイルを受信した受信側サーバ
は、ファイルをオープンして、格納されたデータを読み
出すのである。
【0013】第3は、複数のサーバが同一のコンピュー
タシステム上に構築され、1レコード単位でデータを送
信する場合である。この場合には、両サーバによる共用
が可能なファイル又はメモリを用いる。即ち、送信側サ
ーバは、このファイル又はメモリをロックして送信すべ
きデータを1レコード分書き込み、ロックを解除する。
次に、受信側サーバは、このファイル又はメモリをロッ
クして格納された1レコード分のデータを読み出し、ロ
ックを解除する。このようなデータの書き込み及び読み
出しを、全レコードが終了するまで繰り返すのである。
【0014】第4は、複数のサーバが各々別のコンピュ
ータシステム上に構築され、1レコード単位でデータを
送信する場合である。この場合には、送信側サーバは、
通信手段を用いて、送信すべきデータを1レコード分づ
つ送信する。一方、受信側サーバは、送信されてきた1
レコード分づつのデータを受信して、入力を行う。この
ようなデータの送信及び受信を、全レコードが終了する
まで繰り返すのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
手順においても、送信側のサーバは1つの受信側のサー
バに対してしかデータを送信することができない。即
ち、送信側のサーバはデータを1回送信するだけであ
る。従って、送信側のサーバは、受信側のサーバによっ
て首尾良く受信されるようなタイミングで、この1回の
データ送信を行わなければならない。
【0016】ところが、即ち、受信側のサーバが要求す
るデータの種類は種々雑多である。例えば、あるサーバ
は即時性のあるデータ送信を要求するが、あるサーバ
は、ある程度の遅延を容認できるので、処理回数の抑制
のために1日1回のデータ送信を要求するといった具合
である。送信側のサーバは、全ての受信側サーバが要求
するタイミングにデータ送信タイミングを合わせること
ができず、1つの受信側サーバに対してのみ送信タイミ
ングを合わせることが可能となっている。従って、複数
の受信側サーバにデータを送信することはできないので
ある。
【0017】この点、受信側のサーバがデータを同時又
は時系列的に複数回データを出力すれば、理論上、複数
個の受信側サーバに対してデータを送信することが可能
である。しかしながら、このように構成するのでは、受
信側サーバが変更する毎に、送信側サーバのプログラム
又はシステム定義を変更を余儀なくされ、しかも、送信
側サーバの処理負荷が増大してしまう。
【0018】このうように、従来のデータ連携手順で
は、連携関係が1対1に固定されているのでデータの流
通性が悪く、複数の受信側のサーバによる要求の多様性
を満たすことができない。これが従来の第1の問題点で
ある。
【0019】また、第1の手順及び第2の手順において
は、全レコードの出力が完了するまで受信側のサーバは
動作できないので、両サーバの並行動作ができず即時性
が要求される処理には向かない。この点、第3の手順及
び第4の手順においては、両サーバの並行動作は可能に
なるが、送信側のサーバがデータを送信するには受信側
のサーバが動作しているのが必須となる。即ち、受信側
のサーバが動作していないと、送信したデータが失われ
てしまう。このように、従来の連携手順では、送信側サ
ーバと受信側サーバとの運用の独立性を保つことができ
ない。これが従来の第2の問題点である。
【0020】また、第2の手順及び第4の手順において
は、データ連携に通信手段を用いているので、通信途絶
等の障害により、データそのものが失われる危険があ
る。つまり、受信側データが入力を保証することが困難
である。これが従来の第3の問題点である。
【0021】本発明の第1の課題は、上述した従来の第
1の問題点を解決し、一つの送信側サーバから送信され
たデータに基づいて、複数の受信側サーバに対してデー
タ連携を行うことができるサーバ間データ連携装置を提
供することである。
【0022】本発明の第2の課題は、上述した従来の第
2及び第3の問題点を解決し、受信側サーバの運用の独
立性を保ち、データの喪失を防止することができるサー
バ間データ連携装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
<本発明の要旨>本発明によるサーバ間データ間連携装
置(102)は、前記第1の課題を解決するため、図1
(a)の発明原理図に示した通り、送信側のサーバ(1
00)におけるデータベース操作の内容を、複数の受信
側のサーバ(101)に送信するためのサーバ間連携装
置において、前記送信側のサーバ(100)から送信さ
れてくるデータベース操作についてのデータを受信する
受信手段(103)と、この受信手段(103)で受信
されたデータを、各受信側のサーバ(101)毎に定め
られた所定のタイミングで、各受信側のサーバ(10
1)に配布する配布手段(104)とを備えたことを特
徴とする(請求項1に対応)。
【0024】以下、本発明の各構成要件のポイントを説
明する。 〔サーバ〕本発明における送信側サーバ及び受信側サー
バは、同一コンピュータシステム上に構築されていても
良いし、別のコンピュータシステム上に構築されていて
も良い。即ち、本発明でいうサーバとは、1つのまとま
った動作を行うアプリケーションプログラムとして把握
することができるものである。
【0025】各サーバが同一コンピュータシステム上に
構築されている場合には、サーバ間データ連携装置も、
各サーバと同一コンピュータシステム内に構築すること
ができる。
【0026】一方、各サーバが別のコンピュータシステ
ム上に構築されている場合には、送信側サーバが構築さ
れているコンピュータ内にサーバ間データ連携装置を構
築しても良いし、全く別のシステムとしても良い。何れ
の場合でも、各コンピュータシステム間におけるデータ
の授受は、通信手段を用いて行う。なお、通信手段を用
いて通信する場合、コンピュータシステム間を直接接続
しても良いし、通信回線を介して接続してもよい。 〔データベース〕本発明において、送信側サーバはデー
タベースを操作する機能を有している。一方、受信側サ
ーバがデータベースを操作する機能を有しているか否か
は任意である。受信側サーバは、送信側サーバが送信す
るデータベース操作の内容に基づいて、何らかの業務を
行えるものであればよい。受信側サーバがデータベース
を有している場合には、受信側サーバの機能により、こ
のデータベースを送信側のデータベースと同一の内容と
し、バックアップ用データベースとして用いるようにし
ても良い。また、受信側サーバの機能により、送信側の
データベースと異なったデータ構成のデータベースとし
て運用しても良い。 〔データベース操作についてのデータ〕本発明に言う
「データベース操作」は、データベースに格納されたデ
ータの参照,修正,削除,又は追加,等のイベントであ
る。但し、このうちの一部のイベントのみであっても良
い。
【0027】本発明に言う「データベース操作について
のデータ」は、このデータベース操作を行ったトランザ
クションを特定する情報,このデータベース操作の対象
となったデータベース内の資源(データ)を特定する情
報,このデータベース操作のイベントの種類,このデー
タベース操作を行った後におけるデータの内容,等を含
む。但し、これらのうちの一部のみしか含んでいないの
であっても良い。 〔受信手段〕受信手段(103)は、送信側サーバ(1
00)が送信したデータを受信する。
【0028】この際、受信手段(103)は受信したデ
ータを加工することができる。例えば、送信側サーバ
(100)において実行されるトランザクションは、複
数のデータベースの操作処理を実行するものである場合
もある。しかし、この場合に、サーバ間連携装置(10
2)に送信されてくるデータが、各データベースに関し
てトランザクション順に整列されているとは限らない。
一方、受信側サーバ(101)では、トランザクション
順に、操作処理を実行する場合がある。そのために、受
信手段(103)は、送信側のサーバ(100)から送
信されてくるデータベース操作についてのデータを、送
信側のサーバ(100)におけるトランザクション毎に
まとめるように加工しても良い(請求項7,8に対
応)。この場合、個々のトランザクションについての全
てのデータを受信した時点で、当該トランザクションに
ついてのデータをひとまとめにして、次段の装置に転送
するようにすることができる。
【0029】なお、この受信手段(103)にてデータ
を獲得する条件を定めた定義(取得定義,マッピング定
義)を用意しておき、この定義に従って、データを獲得
するように構成しても良い。同様に、この受信手段(1
03)にてデータをトランザクション毎にまとめる条件
を定めた定義(取得定義,マッピング定義)を用意して
おき、この定義に従って、データを獲得するように構成
しても良い。 〔配布手段〕配布手段(104)は、受信手段(10
3)側から転送されてきたデータを、各受信側サーバ
(101)に送信する。このために、配布手段(10
4)内に、各受信側サーバ(101)に対応させて、各
受信側サーバ(101)に送信する直前のデータを格納
するバッファを設けることができる。このようにすれ
ば、各受信側サーバ(101)に送信する時までデータ
を保持しておくことができる。このバッファは、揮発メ
モリにより構成しても不揮発メモリにより構成しても良
い。
【0030】この配布手段(104)は、各受信側サー
バ(101)毎に定められた所定のタイミングで、デー
タを各受信側サーバ(101)に送信する。このため
に、このデータを各受信側サーバ(101)に送信する
トリガ条件を定めた定義(配布定義,マッピング定義)
を用意しておき、この定義に従って、データを送信する
ように構成しても良い。 <本発明の付加的構成要件> 〔識別手段〕上述の構成のみでは、送信側サーバ(10
0)から送信されてきたデータがそのまま受信側サーバ
(101)に転送されるので、受信側サーバ(101)
では、受信したデータの中から自らが必要とするデータ
以外を廃棄するフィルタリングを行う必要も生じる。そ
のため、受信手段(103)と配布手段(104)との
間に識別手段を設け、この受信手段(103)で受信さ
れたデータから前記受信側のサーバ(101)が要求す
るデータのみを識別するように構成してもよい(請求項
2に対応)。
【0031】この識別手段を受信手段(103)に対応
して一つ設けて、上記各受信側サーバ(101)対応の
バッファに、各受信側サーバ(101)が要求するデー
タを選択して分配するようにしてもよい。これに対し
て、上記各受信側サーバ(101)対応のバッファ毎に
識別手段を設け、各受信側サーバ(101)が要求する
データを受信部(蓄積部,分類バッファ)から選択して
取り出すようにしても良い。
【0032】この識別を行うために、各受信側サーバ
(101)が要求するデータの条件を定めた定義(配布
定義,マッピング定義)を用意しておき、この定義に従
って、データを識別するように構成しても良い。 〔蓄積部〕以上の構成により第1の課題は解決できる
が、更に第2の課題を解決するには、図1(b)の発明
原理図に示したように、前記データベース操作について
のデータを時系列的に蓄積する不揮発性媒体(ハードデ
ィスク,EPROM,フラッシュメモリ等)からなる蓄
積部(105)を更に備えればよい(請求項3に対
応)。
【0033】この蓄積部(105)を備えたことによ
り、サーバ間データ関連装置(102)に接続された受
信側サーバ(101)は、独自の運用を行うことができ
る。例えば、送信側サーバ(100)が動作していない
時間においても運用することができる。
【0034】即ち、予め配布手段(104)に要求して
おいた配布時間に運用していなかったとしても、受信側
サーバ(101)が受信すべきデータは、この蓄積部
(105)に残存しているので、後で改めて受信するこ
とができる。しかも、サーバ間データ連携装置(10
2)の電源を落としたとしても、このデータは蓄積部
(105)に残存するので、サーバ間データ連携装置1
の運用時間を自由に設定することもできる。
【0035】更に、送信側サーバ(100)と受信側サ
ーバ(101)とが別のコンピュータシステム上に構築
され、データがサーバ間データ連携装置から通信手段に
よって受信側サーバ(101)に送信されるような構成
であったとしても、送信したデータは蓄積部(105)
に残されているので、通信途絶によりデータを喪失して
しまうことが回避できる。
【0036】この蓄積部(105)は、サーバ間データ
連携装置(102)内のどの部分に配置しても良い。例
えば、受信手段(103)から配布手段(104)に至
るデータ転送経路の途中に配置することも可能である
し、データ転送経路から分岐したモニタ用の経路を作っ
てその分岐経路の末端に配置することも可能である。前
者の配置によれば、実際に送信するデータと蓄積するデ
ータの同一性が保証できる。後者の配置によれば、受信
手段(103)から配布手段(104)に至るデータ転
送経路上では蓄積部(105)へのアクセスが不要とな
るので、データ転送時間によるタイムラグが抑制でき
る。
【0037】また、サーバ間連携装置(102)が識別
手段を備える場合には、蓄積部(105)を識別手段の
前に配置しても良いし、識別手段の後に配置しても良
い。前者の場合には、受信手段(103)で受信したそ
のままの状態のデータが蓄積部(105)に蓄積され、
識別手段はこの蓄積部(105)に蓄積されたデータか
ら前記前記受信側のサーバ(101)が要求するデータ
のみを識別することになる(請求項4に対応)。このよ
うにすれば、送信側サーバ(100)が送信したデータ
がそのまま蓄積部(105)に蓄積されるので、受信側
サーバ(101)において要求するデータに変更があっ
た場合でも、新たに必要としたデータを取り出すことが
できる。
【0038】但し、この蓄積部(105)から読み出し
たデータが書き移されるバッファを用意しておき、識別
手段はこのバッファに書き込まれたデータから前記受信
側のサーバ(101)が必要とするデータのみを取り出
して、前記配布手段(104)に転送するように構成し
ても良い(請求項6に対応)。このようにしておけば、
受信側サーバ(101)が多数個あり、識別手段がこれ
ら受信側サーバ(101)毎に処理を行う場合でも、蓄
積部(105)へのアクセスは1回で済むので(バッフ
ァへのアクセスは受信側サーバ(101)の個数分の回
数行う)、1回のアクセスに時間が掛かる不揮発媒体へ
のアクセス時間の総量を低減することができる。
【0039】一方、後者の場合には、識別手段により各
受信側サーバ(101)が要求する内容に加工された状
態のデータが蓄積部(105)に蓄積されることになる
(請求項5に対応)。この場合には、配布手段104内
に各受信側サーバ対応に設けられたバッファ毎に、蓄積
部(105)が用意される。
【0040】<本発明の利用可能性>本発明は、銀行業
務等における正センタのサーバとバックアップセンタの
サーバとの間のデータ連携,基幹系業務用サーバと情報
系サーバとの間のデータ連携,基幹系業務用サーバとバ
ッチ処理系サーバとのデータ連携,等に用いることがで
きる。
【0041】
【作用】前記送信側のサーバ(100)から送信されて
くるデータベース操作についてのデータは、受信手段
(103)により受信される。この受信手段(103)
により受信されたデータは、配布手段(104)に転送
される。この配布手段(104)は、各受信側のサーバ
(101)が要求するデータ送信のタイミングに関する
情報を有している。従って、配布手段(104)は、各
受信側のサーバ(101)が要求する時点で、受信手段
(103)から転送されたデータを、当該受信側のサー
バ(101)に転送する。受信側のサーバ(101)が
複数個ある場合には、配布手段(104)は、この受信
側のサーバ(101)毎に配布処理を実行する。従っ
て、受信側のサーバ(101)が複数個あっても、送信
側のサーバ(100)は、任意の時点で1回のみデータ
を送出するだけでよく、受信側のサーバ(101)に合
わせたデータ送出をする必要がない。そのため、このサ
ーバ間データ連携装置(102)を介在させるだけで、
1個のサーバと複数個のサーバとの間のデータ連携が可
能になるのである。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0043】
【実施例1】第1実施例は、銀行業務に関するサーバ間
に、本発明によるサーバ間データ連携装置を適用した場
合の例を示すものである。 <サーバとの接続構成>最初に、本実施例におけるサー
バ間データ連携装置に対するサーバの接続構成を説明す
る。図2に示すように、サーバ間データ連携装置1に
は、基幹系業務サーバが格納された正センタ2が、送信
側サーバとして接続されている。また、サーバ間データ
連携装置1には、基幹系業務サーバが格納されたバック
アップセンタ3a,情報系サーバ3b,及びバッチ処理
系サーバ3cが、受信側サーバとして接続されている。 〔正センタ〕正センタ2には、銀行における基幹系業務
を行うサーバが格納されている。この基幹系業務サーバ
は、顧客の残高情報等のデータが格納された2つのデー
タベース(DB−1,DB−2)4を有している。この
データベース4のモデル(データ構造)は、ネットワー
ク型である。基幹系業務サーバは、応用プログラム5を
実行することにより、オンライン取引,ATMによる入
出金等の業務を行い、これらデータベース4の操作(参
照,追加,修正,削除を含む。)を行う。この応用プロ
グラム5は、トランザクションの集合として構成されて
いる。このトランザクションとは、分割できない1つの
意味のある一連の処理である。このトランザクション
は、データベース操作についての基本単位であり、この
トランザクションが複数個同時に並行実行されて、デー
タベースが更新されていくと考えることができる。
【0044】この基幹系業務サーバが応用プログラム5
を実行してデータベース4を更新すると、各操作毎に、
図3に示すようなトランザクション情報が、サーバ間デ
ータ連携装置1に対して送出される。図3において、ト
ランザクション情報は、トランザクション識別子(T
i),操作(Mj),資源識別子(Rk),及びデータ
(Dl)を意味する4項目を一単位として構成されてい
る。
【0045】トランザクション識別子(Ti)は、トラ
ンザクションを識別するための情報であり、サーバ内で
の一意性と昇順性を保証する情報である。このトランザ
クション識別子(Ti)における“i”は、シリアル番
号が代入される変数である。即ち、トランザクションが
発生すると、トランザクション開始から終了に至るまで
において、通常複数の資源に対して複数の操作が行われ
る。この各操作が行われる毎にトランザクション情報は
作成されるのであるが、同じトランザクションに関する
操作には、同じ変数が与えられたトランザクション識別
子が付加されるのである。しかも、この変数は、トラン
ザクションの発生順にシリアルナンバとして与えられ
る。従って、トランザクション識別子が同じであれば同
じトランザクションについての操作であることが解り、
しかも、異なるトランザクション識別子であれば、その
トランザクションの順番も知ることができるのである。
そのため、基幹系業務サーバは、図示せぬカウンタを有
し、トランザクション発生毎にカウント値を増加させ
て、トランザクション識別子を作成するのである。
【0046】操作(Mj)は、当該操作の種別を示す情
報である。この操作(Mj)における“j”は、シリア
ル番号が代入される変数である。例を挙げて具体的に説
明すると、M1が「参照」を示し、M2が「更新」を示
し、M3が「トランザクションの終了」を示す如くであ
る。なお、この情報の形式(Mi)は、各サーバにおい
て、自らが用いるデータベース操作言語(SQL,DM
L等)における命令と予め対応をとっておく。例えば、
M1は、SQLにおける“SELECT”,DMLにお
ける“FIND”に、M2は、SQLにおける“UPD
ATE”,DMLにおける“MODIFY”に、各々対
応付けておく。このように、記号と変数のみで操作種別
を抽象化して用いるので、将来各データベース操作言語
における命令が拡張されたときには、対応させるMjの
数を増やすことにより容易に対処することができる。ま
た、使用するデータベース操作言語が異なるサーバ間で
も、トランザクション情報の授受を行うことができる。
【0047】資源識別子(Rk)は、当該操作が実行さ
れる資源の一意性を保証する情報である。例えば、資源
がリレーショナルデータベースであれば、スキーマ名,
テーブル名,及び項目名を組み合わせた情報が書き込ま
れる。
【0048】データ(Dl)は、当該操作が資源識別子
(Rk)に対して実行された結果得られたデータ内容が
書き込まれる。これら4つの項目の情報から、トランザ
クション(Ti)が資源(Rk)に対して操作(Mj)
を行って、「Dl」で表されるデータ内容としたことが
解る。以下の説明では、T1,T2,T3なるトランザ
クションが各データベース(DB−1,DB−2)4内
の複数の資源(R1,R2,R3,R4)に対して並行
実行されたという前提で説明を行う。この場合、例え
ば、図4に示したような順番で、異なるトランザクショ
ンについてのトランザクション情報が、混在して一本の
時系列データとして出力される。なお、操作内容がトラ
ンザクションの終了(Mj)である場合には、当然、資
源識別子(Rk)及びデータ(Dl)に格納すべき情報
がない。そこで、その場合には、NUL値(φ)とす
る。 〔バックアップセンタ〕バックアップセンタ3aは、正
センタ2の被災時にその基幹系業務を代行する基幹系業
務用のサーバが格納されている。
【0049】この基幹系業務サーバは、データベース
(DB−1,DB−2)4の内容を完全に複写したデー
タベース(DB−1,DB−2)7を有している。デー
タベース(DB−1,DB−2)7のモデル(データ構
造)は、ネットワーク型である。このデータベース(D
B−1,DB−2)7を、正センタ2のデータベース
(DB−1,DB−2)4の内容に合わせるために、バ
ックアップセンタ3aはサーバ間データ連携装置1から
トランザクション情報の供給を受ける。反映プログラム
6は、受信したトランザクション情報に基づいて、デー
タベース(DB−1,DB−2)7を更新を実行するプ
ログラムである。応用プログラム8は、正センタ2の被
災時に、このバックアップセンタ3aで業務代行するた
めのプログラムであり、正センタ2の応用プログラム5
と同一内容を有している。
【0050】このようなバックアップセンタ3aを用い
る場合には、予め、正センタ2のデータベース(DB−
1,DB−2)4に書き込まれたデータのバックアップ
コピーを取って、データベース(DB−1,DB−2)
7に書き込む。そして、サーバ間データ連携装置1を、
正センタ2の基幹教務サーバとバックアップセンタ3a
の基幹系業務サーバとの間に接続し、正センタ2の基幹
系業務サーバの運用を開始する。正センタ2側で運用が
開始され、トランザクションが発生すると、サーバ間デ
ータ連携装置1にトランザクション情報が出力される。
サーバ間データ連携装置1で取得されたトランザクショ
ン情報は、トランザクション毎にマージされ、分類され
て、最終的にバックアップセンタ3aの各データベース
7毎に用意された配布部12内の配布バッファ12aに
格納される。ここに格納されたデータからは、どの資源
(データベース)4がどのような値で更新されたかが解
る。そこで、バックアップセンタ3aの反映プログラム
6は、この情報を元に、各データベース7を更新する。
この場合、正センタ2において「参照」を行っただけで
あるならば、この操作に基づくトランザクション情報
(M1)は、バックアップセンタ3aには送信されな
い。 〔情報系サーバ〕情報系サーバ3bは、正センタ2の基
幹系業務の処理結果を情報系システムとして構築するた
めのサーバである。
【0051】この情報系サーバ3bは、基幹系業務の処
理結果を反映するデータベース(DB−3)10を有し
ている。データベース(DB−3)10のモデル(デー
タ構造)は、リレーショナル型である。また、情報系サ
ーバ3bは、また、サーバ間データ連携装置1から送信
されたトランザクション情報をデータベース(DB−
3)10に反映するための応用プログラム9と、このデ
ータベース(DB−3)10に格納されたデータを加工
・利用するための応用プログラム11を有している。
【0052】このような情報系サーバ3bを用いる場合
には、予め、正センタ2のデータベース(DB−1,D
B−2)4に書き込まれたデータに基づき、反映プログ
ラム9のロジックを実行して、データベース(DB−
3)10の初期状態を作成する。そして、サーバ間デー
タ連携装置1を、正センタ2の基幹系業務サーバと情報
系サーバ3bとの間に接続し、正センタ2の基幹系業務
サーバの運用を開始する。基幹系業務サーバ2の運用が
開始され、トランザクションが発生すると、サーバ間デ
ータ連携装置1にトランザクション情報が出力される。
サーバ間データ連携装置1で取得されたトランザクショ
ン情報は、バックアップセンタ3aの場合と同様にし
て、情報系サーバ3b用に用意された配布部12内の配
布バッファ12aに格納される。ここに格納されたデー
タからは、どの項目がどのような値で更新されたかが解
る。そこで、情報系サーバ3bの反映プログラム9は、
この情報を元に、各データベース10を更新する。 〔バッチ処理系サーバ〕バッチ処理系サーバ3cは、正
センタ2の基幹系業務の処理結果に基づいて、高額の入
金があった顧客に対して電話を入れたりダイレクトメー
ルを発送したりする情報系処理を行うためのサーバであ
る。
【0053】このバッチ処理系サーバ3cは、基幹系業
務サーバ2からサーバ間データ連携装置1に送信された
勘定元帳に関するトランザクション情報のうち、口座番
号と入金金額のみを配布バッファ12aから取り出す。
バッチ処理プログラム15は、この口座番号と入金金額
のデータから帳票13を作成する等のバッチ処理を行う
ためのプログラムである。データベース(DB−4)1
4は、口座番号と各顧客の個人情報(住所,氏名,電話
番号等)とを対応させた情報が格納されている。
【0054】バッチ処理プログラム15は、入金額が一
定以上の口座番号に基づいてデータベース(DB−4)
14を検索して顧客の個人情報を読み出し、その一覧を
記載した帳票13を作成する。
【0055】以上の正センタ2,バックアップセンタ3
a,情報系サーバ3b,及びバッチ処理系サーバ3cの
構成,並びに、これら各サーバとサーバ間データ連携装
置1との接続関係は、後で説明する第2乃至第4実施例
でも共通である。 <サーバ間データ連携装置> 〔内部構成〕次に、本第1実施例において用いられるサ
ーバ間データ連携装置1の内部構成を説明する。なお、
以下の説明では、正センタ2基幹系処理サーバを「送信
側サーバ」と呼び、バックアップセンタ3a,情報系サ
ーバ3b,及びバッチ処理系サーバ3cを一括して「受
信側サーバ」と呼ぶ。そして、サーバ間データ連携装置
1には、「受信側サーバ」がn個接続されているので、
“1”から“n”までの番号が付けられているとする。
【0056】図5に示すように、サーバ間データ連携装
置1は、制御部10と、この制御部10に接続された受
信手段としての取得部11と、制御部10に接続された
識別手段且つ配布手段としての配布部12から構成され
ている。
【0057】この取得部11は、送信側サーバから送信
されたトランザクション情報を受信するとともに、制御
部10に格納されたマッピング定義10aを参照して、
このトランザクション情報をトランザクション毎に且つ
トランザクション順にまとめるための部分である。即
ち、取得部11は、受信バッファ11aとマージバッフ
ァ11bを有し、プログラムを実行することにより上記
機能を実施する。
【0058】受信バッファ11aは、送信側サーバから
送信されたトランザクション情報を受信するためのバッ
ファである。マージバッファ11bには、受信バッファ
11aからトランザクション情報が転送される。このマ
ージバッファ11bは複数のスロットを有している。そ
して、各スロット毎に、それぞれ同じトランザクション
識別子(Ti)を有するトランザクション情報を格納す
る。そして、同じトランザクションについての全てのト
ランザクション情報が何れかのスロットに書き込まれた
時には、即ち、トランザクションの終了(R3)の情報
を有するトランザクション情報がマージバッファに書き
込まれた時には、該当するスロット番号を配布部12に
通知する。
【0059】配布部12は、制御部10に格納されたマ
ッピング定義10aを参照して、取得部11から通知さ
れたスロットに書き込まれた全てのトランザクション情
報を読み出して、各受信側サーバに送信するための部分
である。即ち、配布部12は、サーバ間データ連携装置
1に接続された各受信側サーバに対応した数の配布バッ
ファ12aを有し、プログラムを実行することにより上
記機能を実施する。
【0060】個々の配布バッファ11aには、取得部1
1から読み出したトランザクション情報のうちから、対
応する受信側サーバが必要とするトランザクション情報
のみが書き込まれる。そして、対応する受信側サーバが
要求するタイミングで、格納しているトランザクション
情報を当該受信側サーバへ送信する。
【0061】制御部10は、取得部11及び配布部12
の動作を制御するとともに、これら取得部11及び配布
部12の間でトランザクション情報を転送するための部
分である。この制御部10は、プログラムを実行するこ
とにより得られる機能部である。この制御部10は、マ
ージバッファ11bにてトランザクション情報を獲得す
るための条件,配布バッファ12aにトランザクション
情報を分配するための条件,及び配布バッファ12aか
ら受信側サーバへトランザクション情報を送信するトリ
ガとしての条件を規定したマッピング定義10aを有し
ている。 〔マッピング定義〕図6にこのマッピング定義10aの
具体的内容を示す。このマッピング定義10aは、二つ
のテーブルA,Bから構成されている。このテーブルA
は、マージバッファ11aにて獲得するトランザクショ
ン情報の種類(どの資源についてのトランザクション情
報を獲得するか)を定める「資源識別子」を規定すると
ともに、どの資源識別子が付与されたトランザクション
情報をどの受信側サーバに分配するかを規定する。ま
た、テーブルBは、配布先としての受信側サーバと各受
信側サーバにトランザクション情報を配布するトリガ条
件規定する。
【0062】図6の例では、“R1”,“R2”,及び
“R3”の資源識別子が付与されたトランザクション情
報を、受信バッファ11aにて獲得する。また、サーバ
1用配布バッファ12aには、“R1”の資源識別子が
付与されたトランザクション情報,及び“R2”の資源
識別子が付与されたトランザクション情報を分配し、ト
ランザクション情報が10件貯まる毎に、サーバ1にト
ランザクション情報を送信する。サーバ2用配布バッフ
ァ12aには、“R2”の資源識別子が付与されたトラ
ンザクション情報,及び“R3”の資源識別子が付与さ
れたトランザクション情報を分配し、毎日5時に、サー
バ2にトランザクション情報を送信する。サーバ3用配
布バッファ12aには、“R1”の資源識別子が付与さ
れたトランザクション情報,及び“R3”の資源識別子
が付与されたトランザクション情報を分配し、1時間毎
に、サーバ3にトランザクション情報を送信する。 〔取得部アルゴリズム〕図7は、取得部11において実
行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。こ
のフローチャートはサーバ間データ連携装置1の電源投
入によりスタートする。そして、ステップS1101に
おいて、受信バッファ11aからトランザクション情報
を読み込む。続くステップS1102では、受信バッフ
ァ11aにトランザクション情報があるかどうかを判定
する。トランザクション情報がない場合には、処理をス
テップS1101に戻して、受信バッファ11aにトラ
ンザクション情報が書き込まれるまで、以上の読み込み
及び判定処理を繰り返す。トランザクション情報があっ
た場合には、処理をステップS1103に進める。
【0063】ステップS1103では、読み込んだトラ
ンザクション情報の操作(Mj)項目がM3(トランザ
クションの終了)であるかどうかを判定する。トランザ
クションの終了でない場合には、続くステップS110
4において、当該トランザクション情報の資源識別子
(Rk)がマッピング定義10aにて定義されたものに
該当するかどうかを判定する。このステップは、取得す
る項目をフィルタリングするためのステップである。即
ち、資源識別子(Rk)がマッピング定義10aにて定
義されたものに該当しない場合には、この資源について
のトランザクション情報を必要とする受信側サーバがな
いとして、このトランザクション情報を廃棄する。そし
て、処理をステップS1101に戻す。
【0064】これに対して、資源識別子(Rk)がマッ
ピング定義10aにて定義されたものに該当する場合に
は、ステップS1105において、マージバッファ11
b内に、当該トランザクション情報のトランザクション
識別子(Ti)と同じトランザクション識別子(Ti)
を有するトランザクション情報を格納しているスロット
があるかどうかを判定する。該当するスロットがある場
合は処理をステップS1107に進める。これに対して
該当スロットがない場合(初期状態では該当するスロッ
トはない)には、ステップS1106においてマージバ
ッファ11bに空きスロットを獲得し、この空きスロッ
トを当該トランザクション情報のトランザクション識別
子(Ti)に該当するスロットとする。そして、処理を
ステップS1107に進める。
【0065】ステップS1107では、マージバッファ
11bの該当トランザクション識別子(Ti)のスロッ
トに、当該トランザクション情報を転送する。その後、
処理をステップS1101に戻し、次のトランザクショ
ン情報についての処理を行う。
【0066】トランザクション情報の操作(Mj)がM
3(トランザクションの終了)である場合には、処理を
ステップS1103からステップS1108に進める。
ステップS1108では、マージバッファ11bに当該
トランザクション情報のトランザクション識別子(T
i)に該当するスロットがあるかどうかを判定する。通
常は該当するスロットがあるので、ステップS1109
において、このスロットのスロット番号を配布部12a
に通知する。一方、当該トランザクションに関してM3
(トランザクションの終了)のトランザクション情報の
みが送信されてきた場合には、配布部12aに転送すべ
きデータの実体がないので、ステップS1109をジャ
ンプする。何れの場合も、その後、処理を処理をステッ
プS1101に戻し、次のトランザクション情報につい
ての処理を行う。 〔配布部アルゴリズム〕図8は、配布部12において実
行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。配
布部12では、各配布バッファ12a毎に、複数の当該
アルゴリズムが、並行して実行される。
【0067】このフローチャートは、サーバ間データ連
携装置1の電源投入によりスターとする。そして、ステ
ップS1201において、ステップS1109による取
得部11からの通知を待つ。そして、続くステップS1
202にて、取得部11から通知されたスロット番号に
基づき、マージバッファ11bの該当スロットに書き込
まれているトランザクション情報を読み出す。
【0068】次に、ステップS1203において、この
該当スロットにトランザクション情報があるかどうかを
判定する。トランザクション情報がない場合には、ステ
ップS1207において、配布条件をチェックを行う。
【0069】これに対してトランザクション情報がある
場合には、処理をステップS1204乃至ステップS1
206のループに進める。このループは、マージバッフ
ァ11bの該当スロットから読み出したトランザクショ
ン情報の一つ一つについて、順番に実行される。
【0070】ステップS1204では、ステップS12
02にて読み出したトランザクション情報が、このフロ
ーチャートが処理対象としている配布バッファ12aに
不要なデータであるかどうかを判定する。この判定は、
当該トランザクション情報の資源識別子(Rk)が、マ
ッピング定義10aのテーブルAにおいて、当該配布バ
ッファ12aに対応するサーバを配布先としているかど
うかにより行う。
【0071】不要なデータであれば、ステップS120
5において、当該処理に関して当該トランザクション情
報を捨てる(他の配布バッファ12aの処理に関して
は、廃棄しない。)。必要なデータであれば、ステップ
S1212において、当該トランザクション情報を、処
理対象としている配布バッファ12aに転送する。
【0072】何れの場合も、処理をステップS1206
に進め、マージバッファ11bの該当スロット内に、未
処理のトランザクション情報が残っているかどうかをチ
ェックする。未処理のトランザクション情報が残ってい
る場合には、処理をステップS1204に戻し、次のト
ランザクション情報についてループ処理を行う。
【0073】ステップS1206において未処理のトラ
ンザクションが残っていないと判断した場合には、処理
をステップS1207に進める。ステップS1207で
は、配布条件を満たすか否かのチェックを行う。このチ
ェックは、マッピング定義11aのテーブルBの、処理
対象としている配布バッファ12aに対応するサーバの
トリガ欄を見て行う。
【0074】配布条件を満たしていない場合には、処理
をステップS1201に戻す。これに対して、配布条件
を満たしている場合には、ステップS1208におい
て、処理対象としている配布バッファ12aに格納され
ているトランザクション情報を、対応するサーバに送信
する。
【0075】次に、ステップS1209において、図9
に示すような完了表示領域に、完了表示を立てる。この
完了表示領域は、配布部12内に、マージバッファ11
bの各スロットに対応して複数個設けられている。
【0076】次に、ステップS1210において、各完
了表示領域において、全ての配布が完了しているかどう
かをチェックする。全ての配布が完了している完了表示
領域については、ステップS1211において、対応す
るマージバッファ11bのスロットを返却する。全ての
配布が完了していない完了表示領域においては、ステッ
プS1211をジャンプする。何れの場合も、次に、処
理をステップS1201に戻す。 <処理の具体例>次に、以上のようなアルゴリズムにお
ける具体的な処理例を説明する。いま、送信側バッファ
から、図4に示すような順番で、トランザクション情報
が連続して送信されてきているものとして、説明を行
う。また、マッピング定義10aの内容は、図6に示し
た通りになっているとする。なお、図7及び図8の処理
は十分高速に行われ、各バッファ間でのデータ転送に要
するタイムラグは無視できるものとして説明を行う。
【0077】この場合、受信バッファ11aでは、図1
0に示したタイミングで、トランザクション情報が順次
書き込まれる。取得部11ではこれと同時に図7の処理
を実行しているので、マージバッファ11bには、図1
1に示した様に各トランザクション情報が書き込まれ
る。なお、図11は時刻t7における状態を示してい
る。図11におけるスロット1はトランザクションT1
に対応し、スロット2はトランザクションT2に対応す
る。なお、時刻t7の時点では、トランザクションはT
3までしか発生していないので、スロットn(n>3)
は空きとなっている。なお、時刻t5における資源(R
4)についてのトランザクション情報は、R4がマッピ
ング定義10aにて定義されていないために、廃棄され
てしまう(ステップS1104)。また、図7の処理を
実行した結果、時刻t3においてスロット1の番号が配
布部12に通知され、時刻t6においてスロット2の番
号が配布部12に通知され、時刻t7においてスロット
3の番号が配布部12に通知される(ステップS110
9)。
【0078】配布部12においては図8の処理が、各配
布バッファ12aに対応して各々並行実行されている。
従って、図12に示す様に、マッピング定義10aに従
って、時刻t3においてスロット1の番号通知を受け
て、スロット1のデータ1(R1)がサーバ1用配布バ
ッファ12a及びサーバ3用配布バッファ12aに転送
される(ステップS1212)。同様に、時刻t6にお
いてスロット2の番号通知を受けて、スロット2のデー
タ1(R2)がサーバ1用配布バッファ12a及びサー
バ2用配布バッファ12aに転送され、スロット2のデ
ータ2(R3)がサーバ2用配布バッファ12a及びサ
ーバ3用配布バッファ12aに転送される(ステップS
1212)。
【0079】その後、サーバ1用配布バッファ12aに
格納されたトランザクション情報は、当該バッファ12
aにトランザクション情報が10件貯まる毎に、サーバ
1に送信され、サーバ2用配布バッファ12aに格納さ
れたトランザクション情報は、毎日5時になるとサーバ
2に送信され、サーバ3用配布バッファ12aに格納さ
れたトランザクション情報は、1時間毎にサーバ3に送
信される(ステップS1208)。 <実施例の効果>以上説明した本実施例によれば、1つ
の送信側サーバから送信されてきたトランザクション情
報を、複数の受信側サーバに送信することができる。し
かも、この際、各受信側サーバが要求する資源(Rk)
に関するトランザクション情報のみを選択し、且つ各サ
ーバが要求するタイミング条件(トリガ)を満たした時
に、送付することができる。
【0080】このようにトランザクション情報の転送を
受けた受信側サーバにおいては、以下のような効果を得
ることができる。即ち、バックアップセンタ3aでは、
配布部12からの転送を高速の通信を使用して随時行う
ようにすれば、正センタ2側のデータベース(DB−
1,DB−2)4とバックアップセンタ3a側のデータ
ベース(DB−1,DB−2)7の同値性を十分小さい
時間で実現することができる。従って、被災時にバック
アップセンタ3aに処理を切り換えることで、迅速に業
務を引き続き実行することができる。
【0081】情報系サーバ3bでは、連携装置のトリガ
の機能を使用することにより、図2の反映プログラム9
の動作を制御できるため、反映のタイミングを自由にコ
ントロールすることができる。即ち、情報の利用鮮度に
応じて、即時でも1日1回でも、情報系データベースの
性質に応じて情報反映をすることができる。また、基幹
系サーバ2のデータベースモデル(例えば、ネットワー
ク型,リレーショナル型,等)によらず、データベース
の反映処理ができる。基幹系業務サーバ2のデータベー
ス(DB−1,DB−2)4がネットワーク型で、情報
系サーバ3bのデータベース(DB−3)10がリレー
ショナル型であっても、トランザクション情報の項目の
定義の対応を予めとることにより、モデルの差を完全に
吸収できる。従って、基幹系も情報系も、自己の利用し
たいモデルで業務を構築することができる。
【0082】バッチ処理系サーバ3cでは、サーバ間デ
ータ連携装置1を利用することにより、業務終了を待た
ずに基幹系業務と並行してバッチ処理ができる(これを
カレントバッチという)。また、基幹系業務の応用プロ
グラム5にロジックを組み込まなくても、バッチ処理系
サーバ3c独自で作業を行うことができる。
【0083】
【実施例2】上記第1実施例において、各バッファ11
a,11b,12aは、揮発性メモリから構成されてい
る。従って、サーバ間データ連携装置1が停止している
場合には、各バッファに記載されているデータが保持で
きない。従って、送信側サーバ及びサーバ間データ連携
装置1の運用時間帯と受信側サーバの運用時間帯とが違
っている場合には、トランザクション情報の配布ができ
ない。そのため、両者の運用の独立性が確保できない。
第2実施例では、この問題を解決するために、取得部2
1と配布部22との間に、不揮発性メモリ(ハードディ
スク)23aを内蔵する蓄積部23を介在させた。
【0084】また、上記第1実施例においては、マッピ
ング定義10aは、取得部11と配布部12とで、共通
に用いられている。従って、受信側サーバを追加したり
各サーバが要求するデータを変更するためにマッピング
定義を修正する場合には、サーバ間データ連携装置1全
体をを停止する必要がある。つまり、一つの受信サーバ
の変更がシステム全体に波及する。第2実施例では、こ
の問題を解決するために、実施例1におけるマッピング
定義10aを、取得部21において用いられる取得定義
20aと配布部22において用いられる配布定義20b
に分割した。 <サーバとの接続構成>第2実施例における正センタ
2,バックアップセンタ3a,情報系サーバ3b,及び
バッチ処理系サーバ3cの構成,並びに、これら各サー
バとサーバ間データ連携装置1との接続関係は、第1実
施例と全く同じである。そのため、図2乃至図4を援用
して、その説明を省略する。 <サーバ間データ連携装置> 〔内部構成〕次に、本第2実施例において用いられるサ
ーバ間データ連携装置1の内部構成を説明する。なお、
以下の説明では、正センタ2基幹系処理サーバを「送信
側サーバ」と呼び、バックアップセンタ3a,情報系サ
ーバ3b,及びバッチ処理系サーバ3cを一括して「受
信側サーバ」と呼ぶ。そして、サーバ間データ連携装置
1には、「受信側サーバ」がn個接続されているので、
“1”から“n”までの番号が付けられているとする。
【0085】図13に示すように、サーバ間データ連携
装置1は、制御部20と、この制御部20に接続された
受信手段としての取得部21,蓄積部23,及び識別手
段且つ配布手段としての配布部22から構成されてい
る。
【0086】この取得部21は、送信側サーバから送信
されたトランザクション情報を受信するとともに、制御
部に格納された取得定義を参照して、このトランザクシ
ョン情報をトランザクション毎に且つトランザクション
順にまとめるための部分である。即ち、取得部21は、
受信バッファ21aとマージバッファ21bを有し、プ
ログラムを実行することにより上記機能を実施する。
【0087】受信バッファ21aは、送信側サーバから
送信されたトランザクション情報を受信するためのバッ
ファである。マージバッファ21bには、受信バッファ
21aからトランザクション情報が転送される。このマ
ージバッファ21bは複数のスロットを有している。そ
して、各スロット毎に、それぞれ同じトランザクション
識別子(Ti)を有するトランザクション情報を格納す
る。そして、同じトランザクションについての全てのト
ランザクション情報が何れかのスロットに書き込まれた
時に、即ち、トランザクションの終了(R3)の情報を
有するトランザクション情報がマージバッファに書き込
まれると、該当するスロットに書き込まれた全てのトラ
ンザクション情報を蓄積部23に転送する。
【0088】蓄積部23はマージバッファ21bからの
トランザクション情報の転送を受け、不揮発メモリ(ハ
ードディスク)23aに書き込んで不揮発化するととも
に、このトランザクション情報が書き込まれた不揮発メ
モリ(ハードディスク)23a内のレコードの番号を、
配布部22に通知する部分である。即ち、蓄積部23
は、不揮発媒体23aを有し、プログラムを実行するこ
とにより上記機能を実施する。
【0089】不揮発媒体23aには、マージバッファ2
1bからのトランザクション情報が転送される。この不
揮発媒体23aは、マージバッファ21bのスロットに
対応した複数のレコードを有している。トランザクショ
ン情報は、マージバッファ21bのスロットと、このス
ロットに対応した不揮発媒体23aのレコードとの間で
なされる。
【0090】配布部22は、蓄積部23から通知された
レコードに書き込まれた全てのトランザクション情報を
読み出すとともに、制御部20に格納された配布定義2
0bを参照して、読み出したトランザクション情報の中
から必要な情報のみを各受信側サーバに送信するための
部分である。即ち、配布部22は、サーバ間データ連携
装置1に接続された各受信側サーバに対応した数の配布
バッファ22aを有し、プログラムを実行することによ
り上記機能を実施する。
【0091】個々の配布バッファ21aには、蓄積部2
3から転送されたトランザクション情報のうちから、対
応する受信側サーバが必要とするトランザクション情報
のみが書き込まれる。そして、対応する受信側サーバが
要求するタイミングで、格納しているトランザクション
情報を当該受信側サーバへ送信する。
【0092】制御部20は、取得部21,蓄積部23,
及び配布部22の動作を制御するとともに、これら取得
部21,蓄積部23,及び配布部22の間でトランザク
ション情報を転送するための部分である。この制御部2
0は、プログラムを実行することにより得られる機能部
である。この制御部20は、マージバッファ21bにて
トランザクション情報を獲得するための条件を規定した
取得定義20a,並びに、対応する配布バッファ22a
にトランザクション情報を分配するための条件及び当該
配布バッファ22aから受信側サーバへトランザクショ
ン情報を送信するトリガとしての条件を規定した配布定
義20bを有している。この配布定義20bは、各配布
バッファ22aに対応して、配布バッファ22aと同数
個用意されている。 〔取得定義〕図14に、この取得定義20aの具体的内
容を示す。この取得定義20aは、一つのテーブルから
構成されている。このテーブルは、マージバッファ21
aにて獲得するトランザクション情報の種類(どの資源
についてのトランザクション情報を獲得するか)を定め
る「資源識別子」を規定する。
【0093】図14の例では、“R1”,“R2”,及
び“R3”の資源識別子が付与されたトランザクション
情報を、マージバッファ21aにて獲得することを規定
している。 〔配布定義〕図15(a)乃至(c)に、各配布定義2
0bの具体的内容を示す。各配布定義20bは、各々一
つのテーブルとトリガ条件とから構成されている。この
テーブルは、対応する配布バッファ22aに分配するト
ランザクション情報の種類(どの資源についてのトラン
ザクション情報を分配するか)を定める「資源識別子」
を規定する。また、トリガ条件は、配布先としての受信
側サーバにトランザクション情報を配布するタイミング
についての条件を規定する。
【0094】図15(a)の例では、サーバ1用配布バ
ッファ22aには、“R1”の資源識別子が付与された
トランザクション情報,及び“R2”の資源識別子が付
与されたトランザクション情報を分配し、トランザクシ
ョン情報が10件貯まる毎に、サーバ1にトランザクシ
ョン情報を送信することが規定されている。
【0095】図15(b)の例では、サーバ2用配布バ
ッファ22aには、“R2”の資源識別子が付与された
トランザクション情報,及び“R3”の資源識別子が付
与されたトランザクション情報を分配し、毎日5時に、
サーバ2にトランザクション情報を送信することが規定
されている。
【0096】図15(c)の例では、サーバ3用配布バ
ッファ22aには、“R1”の資源識別子が付与された
トランザクション情報,及び“R3”の資源識別子が付
与されたトランザクション情報を分配し、1時間毎に、
サーバ3にトランザクション情報を送信することが規定
されている。 〔取得部アルゴリズム〕図16は、取得部21において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
このフローチャートはサーバ間データ連携装置1の電源
投入によりスタートする。そして、ステップS2101
において、受信バッファ21aからトランザクション情
報を読み込む。続くステップS2102では、受信バッ
ファ21aにトランザクション情報があるかどうかを判
定する。トランザクション情報がない場合には、処理を
ステップS2101に戻して、受信バッファ21aにト
ランザクション情報が書き込まれるまで、以上の読み込
み及び判定処理を繰り返す。トランザクション情報があ
った場合には、処理をステップS2103に進める。
【0097】ステップS2103では、読み込んだトラ
ンザクション情報の操作(Mj)項目がM3(トランザ
クションの終了)であるかどうかを判定する。トランザ
クションの終了でない場合には、続くステップS210
4において、当該トランザクション情報の資源識別子
(Rk)が取得定義20aにて定義されたものに該当す
るかどうかを判定する。このステップは、取得する項目
をフィルタリングするためのステップである。即ち、資
源識別子(Rk)が取得定義20aにて定義されたもの
に該当しない場合には、この資源についてのトランザク
ション情報を必要とする受信側サーバがないとして、こ
のトランザクション情報を廃棄する。そして、処理をス
テップS2101に戻す。
【0098】これに対して、資源識別子(Rk)が取得
定義20aにて定義されたものに該当する場合には、ス
テップS2105において、マージバッファ21b内
に、当該トランザクション情報のトランザクション識別
子(Ti)と同じトランザクション識別子(Ti)を有
するトランザクション情報を格納しているスロットがあ
るかどうかを判定する。該当するスロットがある場合は
処理をステップS2107に進める。これに対して該当
スロットがない場合(初期状態では該当するスロットは
ない)には、ステップS2106においてマージバッフ
ァ21bに空きスロットを獲得し、この空きスロットを
当該トランザクション情報のトランザクション識別子
(Ti)に該当するスロットとする。そして、処理をス
テップS2107に進める。
【0099】ステップS2107では、マージバッファ
21bの該当トランザクション識別子(Ti)のスロッ
トに、当該トランザクション情報を転送する。その後、
処理をステップS2101に戻し、次のトランザクショ
ン情報についての処理を行う。
【0100】トランザクション情報の操作(Mj)がM
3(トランザクションの終了)である場合には、処理を
ステップS2103からステップS2108に進める。
ステップS2108では、マージバッファ21bに当該
トランザクション情報のトランザクション識別子(T
i)に該当するスロットがあるかどうかを判定する。通
常は該当するスロットがあるので、ステップS2109
において、このスロットのスロット番号を蓄積部23に
通知する。そして、ステップS2110において、蓄積
部23がこのスロット番号通知に応じて蓄積を完了させ
ることを待つ。蓄積が完了したら、ステップS2111
において、マージバッファ21bにおける当該スロット
を返却する(当該スロットを空にして初期状態に戻
す。)。
【0101】一方、ステップS2108の判定に際し、
当該トランザクションに関してM3(トランザクション
の終了)のトランザクション情報のみが送信されてきた
場合には、マージバッファ21bに該当スロットがない
ので、ステップS2109乃至ステップS2111をジ
ャンプする。
【0102】何れの場合も、その後、処理を処理をステ
ップS2101に戻し、次のトランザクション情報につ
いての処理を行う。 〔蓄積部アルゴリズム〕図17は、蓄積部23において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
このフローチャートは、サーバ間データ連携装置1の電
源投入によりスタートする。
【0103】そして、ステップS2201において、取
得部21からのスロット番号通知(ステップS210
9)を待つ。スロット番号通知があった場合には、処理
をステップS2202に進める。
【0104】このステップS2202では、通知された
マージバッファ21bの該当スロットの内容を、不揮発
媒体23aに書き込む。この書き込みを行う際、蓄積部
23は不揮発媒体23a内に、スロットに対応したレコ
ードを作成する。この書き込みが終了すると、処理をス
テップS2203に進める。
【0105】このステップS2203では、取得部21
に蓄積完了を通知する。続くステップS2204では、
配布部22にレコード番号とともに蓄積完了を通知す
る。これらの処理の終了後に、処理をステップS220
1に戻す。 〔配布部アルゴリズム〕図18は、配布部22において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
配布部22では、各配布バッファ22a毎に、複数の当
該アルゴリズムが、並行して実行される。
【0106】このフローチャートは、サーバ間データ連
携装置1の電源投入によりスタートする。そして、ステ
ップS2301において、ステップS2204による蓄
積部23からの蓄積完了通知を待つ。そして、続くステ
ップS2302にて、蓄積部23から通知されたレコー
ド番号に基づき、不揮発媒体23aの該当するレコード
を読み、このレコードに書き込まれているトランザクシ
ョン情報を読み出す。
【0107】次に、ステップS2303において、この
該当レコードにトランザクション情報があるかどうかを
判定する。トランザクション情報がない場合には、ステ
ップS2307において、配布条件をチェックを行う。
【0108】これに対してトランザクション情報がある
場合には、処理をステップS2304乃至ステップS2
306のループに進める。このループは、不揮発媒体2
3aの該当レコードから読み出したトランザクション情
報の一つ一つについて、順番に実行される。
【0109】ステップS2304では、ステップS23
02にて読み出したトランザクション情報が、このフロ
ーチャートが処理対象としている配布バッファ22aに
不要なデータであるかどうかを判定する。この判定は、
当該トランザクション情報の資源識別子(Rk)が、対
応する配布定義20bにおいて規定されているかどうか
により行う。
【0110】不要なデータであれば、ステップS230
5において、当該処理に関して当該トランザクション情
報を捨てる(他の配布バッファ22aの処理に関して
は、廃棄しない。)。必要なデータであれば、ステップ
S2312において、当該トランザクション情報を、処
理対象としている配布バッファ22aに転送する。
【0111】何れの場合も、処理をステップS2306
に進め、不揮発媒体23aの該当レコード内に、未処理
のトランザクション情報が残っているかどうかをチェッ
クする。未処理のトランザクション情報が残っている場
合には、処理をステップS2304に戻し、次のトラン
ザクション情報についてループ処理を行う。
【0112】ステップS2306において未処理のトラ
ンザクションが残っていないと判断した場合には、処理
をステップS2307に進める。ステップS2307で
は、配布条件を満たすか否かのチェックを行う。このチ
ェックは、対応する配布定義20bのトリガ条件を見て
行う。
【0113】配布条件を満たしていない場合には、処理
をステップS2301に戻す。これに対して、配布条件
を満たしている場合には、ステップS2308におい
て、処理対象としている配布バッファ22aに格納され
ているトランザクション情報を、対応するサーバに送信
する。
【0114】次に、ステップS2309において、図9
に示すような完了表示領域に、完了表示を立てる。この
完了表示領域は、配布部22内に、不揮発媒体23aの
各レコードに対応して複数個設けられている。
【0115】次に、ステップS2310において、各完
了表示領域において、全ての配布が完了しているかどう
かをチェックする。全ての配布が完了している完了表示
領域については、ステップS2311において、対応す
る不揮発媒体23aのレコードを返却する。全ての配布
が完了していない完了表示領域においては、ステップS
2311をジャンプする。何れの場合も、次に、処理を
ステップS2301に戻す。 <処理の具体例>次に、以上のようなアルゴリズムにお
ける具体的な処理例を説明する。いま、送信側バッファ
から、図4に示すような順番で、トランザクション情報
が連続して送信されてきているものとして、説明を行
う。また、取得定義20aの内容は図14に示した通り
に、配布定義20bの内容は図15に示した通りになっ
ているとする。なお、図16乃至図18の処理は十分高
速に行われ、各バッファ及び不揮発媒体23a間でのデ
ータ転送に要するタイムラグは無視できるものとして説
明を行う。
【0116】この場合、受信バッファ21aでは、図1
9に示したタイミングで、トランザクション情報が順次
書き込まれる。取得部21ではこれと同時に図16の処
理を実行しているので、マージバッファ21bには、図
20に示した様に各トランザクション情報が書き込まれ
る。なお、図20は時刻t7における状態を示してい
る。図20におけるスロット1はトランザクションT1
に対応し、スロット2はトランザクションT2に対応す
る。なお、時刻t7の時点では、トランザクションはT
3までしか発生していないので、スロットn(n>3)
は空きとなっている。なお、時刻t5における資源(R
4)についてのトランザクション情報は、R4が取得定
義20aにて定義されていないために、廃棄されてしま
う(ステップS2104)。
【0117】また、図16及び図17の処理を実行した
結果、時刻t3においてスロット1に格納されたトラン
ザクション情報が蓄積部23に転送され、時刻t6にお
いてスロット1に格納されたトランザクション情報が蓄
積部23に転送され、時刻t7においてスロット1に格
納されたトランザクション情報が蓄積部23に転送され
る(ステップS2109,ステップS2202)。
【0118】配布部22においては図18の処理が、各
配布バッファ22aに対応して各々並行実行されてい
る。従って、図21に示す様に、配布定義20bに従っ
て、時刻t3においてレコードの番号通知を受けて、ス
ロット1のデータ1(R1)に対応するトランザクショ
ン情報がサーバ1用配布バッファ22a及びサーバ3用
配布バッファ22aに転送される(ステップS231
2)。同様に、時刻t6においてレコードの番号通知を
受けて、スロット2のデータ1(R2)に対応するトラ
ンザクション情報がサーバ1用配布バッファ22a及び
サーバ2用配布バッファ22aに転送され、スロット2
のデータ2(R3)に対応するトランザクション情報が
サーバ2用配布バッファ22a及びサーバ3用配布バッ
ファ22aに転送される(ステップS2312)。
【0119】その後、サーバ1用配布バッファ22aに
格納されたトランザクション情報は、当該バッファ22
aにトランザクション情報が10件貯まる毎に、サーバ
1に送信され、サーバ2用配布バッファ22aに格納さ
れたトランザクション情報は、毎日5時になるとサーバ
2に送信され、サーバ3用配布バッファ22aに格納さ
れたトランザクション情報は、1時間毎にサーバ3に送
信される(ステップS2308)。 <実施例の効果>以上説明した第2実施例によれば、第
1実施例による効果を全て奏する。また、第2実施例で
は、取得部21と配布部22との間に不揮発媒体(ハー
ドディスク)23aを内蔵する蓄積部23を介在させた
ために、サーバ間データ連携装置1の動作を停止しても
データ保持の保証ができる。従って、送信側サーバ及び
サーバ間データ連携装置1の運用時間帯と受信側サーバ
の運用時間帯との違いを吸収できるので、受信側サーバ
の動作とは独立に、送信側サーバ及びサーバ間データ連
携装置1の動作を行うことができる。また、取得部21
において用いられる取得定義20aと配布部22におい
て用いられる配布定義20bとを分割して相互に独立さ
せたので、送信側からは取得定義のみを行い、受信側か
らは取得定義のみを行うことができ、各サーバの独立性
が高まる。
【0120】
【実施例3】上記第2実施例において、配布部22にお
いては、各配布バッファ22a毎に図17の処理を実施
していた。そして、図17の処理では、蓄積部23に直
接アクセスして、必要なデータのみを配布バッファ22
aに残すようになっていた。従って、揮発性メモリに比
べて通常アクセス時間が掛かる不揮発媒体23aへのア
クセス回数が、配布バッファ22a,従って受信側サー
バの数に比例して多くなってしまう。従って、受信側サ
ーバの数を増やすことができない。
【0121】第3実施例では、この問題を解決するた
め、蓄積部から代表してデータを1回読み出すととも
に、この読み出したデータを必要としている配布バッフ
ァに分配する分類部を設けた。これにより、蓄積部に蓄
積されたデータへのアクセスは1回で良くなり、配布性
能が良くなる。
【0122】但し、配布の主導権が配布部における個々
の処理から分類部における一括処理に移動することにな
るので、蓄積部から取り出したデータ毎に、且つ、個々
の配布バッファへの配布処理毎に、全部の配布定義を参
照する必要が生じる。これは、配布性能の劣化の原因と
なる。
【0123】そのため、第3実施例においては、処理毎
に全部の配布定義を参照することを避けるために、第1
実施例で使用していたマッピング定義10aを拡張して
使用する。この場合、配布定義で定義する資源識別子
は、取得定義で定義する資源識別子と異なるものとする
ことができる。この定義の対応を拡張マッピング定義で
とることができるからである。これにより、受信側サー
バは、自分の利用したいデータを自分独自の名前として
命名できる。つまり、送信側サーバは、送信側独自の資
源識別子で資源を定義し、受信側サーバは受信側独自の
資源識別子で資源を定義する。これにより、受信サーバ
の応用プログラムは、送信サーバの応用プログラムとは
独自に変数を命名できる。これにより、さらに独立性を
高めることができる。なお、拡張マッピング定義は、送
信側と受信側の合意の下に作成する。 <サーバとの接続構成>第3実施例における正センタ
2,バックアップセンタ3a,情報系サーバ3b,及び
バッチ処理系サーバ3cの構成,並びに、これら各サー
バとサーバ間データ連携装置1との接続関係は、第1実
施例と全く同じである。そのため、図2乃至図4を援用
して、その説明を省略する。 <サーバ間データ連携装置> 〔内部構成〕次に、本第3実施例において用いられるサ
ーバ間データ連携装置1の内部構成を説明する。なお、
以下の説明では、正センタ2基幹系処理サーバを「送信
側サーバ」と呼び、バックアップセンタ3a,情報系サ
ーバ3b,及びバッチ処理系サーバ3cを一括して「受
信側サーバ」と呼ぶ。そして、サーバ間データ連携装置
1には、「受信側サーバ」がn個接続されているので、
“1”から“n”までの番号が付けられているとする。
【0124】図22に示すように、サーバ間データ連携
装置1は、制御部30と、この制御部30に接続された
受信手段としての取得部31,蓄積部33,識別手段と
しての分類部34,及び配布手段としての配布部32か
ら構成されている。
【0125】この取得部31は、送信側サーバから送信
されたトランザクション情報を受信するとともに、制御
部に格納された取得定義を参照して、このトランザクシ
ョン情報をトランザクション毎に且つトランザクション
順にまとめるための部分である。即ち、取得部31は、
受信バッファ31aとマージバッファ31bを有し、プ
ログラムを実行することにより上記機能を実施する。
【0126】受信バッファ31aは、送信側サーバから
送信されたトランザクション情報を受信するためのバッ
ファである。マージバッファ31bには、受信バッファ
31aからトランザクション情報が転送される。このマ
ージバッファ31bは複数のスロットを有している。そ
して、各スロット毎に、それぞれ同じトランザクション
識別子(Ti)を有するトランザクション情報を格納す
る。そして、同じトランザクションについての全てのト
ランザクション情報が何れかのスロットに書き込まれた
時に、即ち、トランザクションの終了(R3)の情報を
有するトランザクション情報がマージバッファに書き込
まれると、該当するスロットに書き込まれた全てのトラ
ンザクション情報を蓄積部33に転送する。
【0127】蓄積部33は、マージバッファ31bから
のトランザクション情報の転送を受け、不揮発媒体(ハ
ードディスク)33aに書き込んで不揮発化するととも
に、このトランザクション情報を書き込んだ不揮発媒体
33a内のレコードを分類部34に通知する部分であ
る。即ち、蓄積部33は、不揮発媒体33aを有し、プ
ログラムを実行することにより上記機能を実施する。
【0128】不揮発媒体33aには、マージバッファ3
1bからのトランザクション情報が転送される。この不
揮発媒体33aは、マージバッファ31bのスロットに
対応した複数のレコードを有している。トランザクショ
ン情報は、マージバッファ31bのスロットと、このス
ロットに対応した不揮発媒体33aのレコードとの間で
なされる。
【0129】分類部34は、蓄積部33からの通知され
たレコードに書き込まれた全てのトランザクション情報
を読み出すとともに、この読み出したトランザクション
情報を分類バッファ34aに書き込む。そして、制御部
30に格納された拡張マッピング定義30bを参照し
て、分類バッファ34aに書き込まれているトランザク
ション情報の中から必要な情報のみを各受信側サーバ用
配布バッファ32aに分配するための部分である。即
ち、分類部34は、分類バッファ34aを有し、プログ
ラムを実行することにより上記機能を実施する。分類バ
ッファ34aには、蓄積部33aからのトランザクショ
ン情報が転送される。この分類バッファ34aは、不揮
発媒体33aのレコードに対応した複数のレコードを有
している。トランザクション情報は、不揮発媒体33a
のレコードと、このレコードに対応した分類バッファ3
4aのレコードとの間でなされる。
【0130】配布部32は、分類部34から分配された
トランザクション情報を、制御部30に格納された配布
定義30cを参照して、各受信側サーバに送信するため
の部分である。即ち、配布部32は、サーバ間データ連
携装置1に接続された各受信側サーバに対応した数の配
布バッファ32aを有し、プログラムを実行することに
より上記機能を実施する。
【0131】個々の配布バッファ32aには、分類部3
4から分配されたトランザクション情報が書き込まれ
る。そして、対応する受信側サーバが要求するタイミン
グで、格納しているトランザクション情報を当該受信側
サーバへ送信する。
【0132】制御部30は、取得部31,蓄積部33,
分類部34,及び配布部32の動作を制御するととも
に、これら取得部31,蓄積部33,分類部34,及び
配布部32の間でトランザクション情報を転送するため
の部分である。この制御部30は、プログラムを実行す
ることにより得られる機能部である。この制御部30
は、マージバッファ31bにてトランザクション情報を
獲得するための条件を規定した取得定義30a,並び
に、分類部34にて配布バッファ32aにトランザクシ
ョン情報を分配するための条件を規定した拡張マッピン
グ定義30b,及び配布部32にて各配布バッファ32
aから受信側サーバへトランザクション情報を送信する
トリガとしての条件を規定した配布定義30bを有して
いる。この配布定義30bは、各配布バッファ32aに
対応して、配布バッファ32aと同数個用意されてい
る。 〔取得定義〕図23(a)に、この取得定義30aの具
体的内容を示す。取得定義30aは、一つのテーブルか
ら構成されている。このテーブルは、マージバッファ3
1aにて獲得するトランザクション情報の種類(どの資
源についてのトランザクション情報を獲得するか)を定
める「資源識別子」を規定する。
【0133】図23(a)の例では、“R1”,“R
2”,及び“R3”の資源識別子が付与されたトランザ
クション情報を、マージバッファ31aにて獲得するこ
とを規定している。 〔拡張マッピング定義〕図23(b)に、拡張マッピン
グ定義30bの具体的内容を示す。拡張マッピング定義
30bは、一つのテーブルから構成されている。このテ
ーブルは、トランザクション情報の種類(どの資源につ
いてのトランザクション情報であるか)を定める「資源
識別子」と、各トランザクション情報を配布すべき受信
側サーバの特定(どのトランザクション情報をどのサー
バに転送するか)と、配付先のサーバにおける当該資源
の「資源識別子」を規定する。
【0134】図23(b)の例では、“R1”の資源識
別子が付与されたトランザクション情報を、資源識別子
“a1”のトランザクション情報としてサーバ1に転送
し、“R1”の資源識別子が付与されたトランザクショ
ン情報を、資源識別子“c1”のトランザクション情報
としてサーバ3に転送し、“R2”の資源識別子が付与
されたトランザクション情報を、資源識別子“a2”の
トランザクション情報としてサーバ1に転送し、“R
2”の資源識別子が付与されたトランザクション情報
を、資源識別子“b2”のトランザクション情報として
サーバ2に転送し、“R3”の資源識別子が付与された
トランザクション情報を、資源識別子“b3”のトラン
ザクション情報としてサーバ2に転送し、“R3”の資
源識別子が付与されたトランザクション情報を、資源識
別子“c3”のトランザクション情報としてサーバ3に
転送することが規定されている。 〔配布定義〕図23(c)に、各配布定義30bの具体
的内容を示す。各配布定義30bは、各々一つのテーブ
ルとトリガ条件とから構成されている。このテーブル
は、対応する配布バッファ32aに書き込むトランザク
ション情報の種類(どの資源についてのトランザクショ
ン情報を分配するか)を定める受信側サーバ独自の「資
源識別子」を規定する。また、トリガ条件は、配布先と
しての受信側サーバにトランザクション情報を配布する
タイミングについての条件を規定する。
【0135】図23(c)の例では、サーバ1用配布バ
ッファ32aには、“a1”の資源識別子が付与された
トランザクション情報,及び“a2”の資源識別子が付
与されたトランザクション情報を書き込み、トランザク
ション情報が10件貯まる毎に、サーバ1にトランザク
ション情報を送信することが規定されている。また、サ
ーバ2用配布バッファ32aには、“b2”の資源識別
子が付与されたトランザクション情報,及び“b3”の
資源識別子が付与されたトランザクション情報を書き込
み、毎日5時に、サーバ2にトランザクション情報を送
信することが規定されている。また、サーバ3用配布バ
ッファ32aには、“c1”の資源識別子が付与された
トランザクション情報,及び“c3”の資源識別子が付
与されたトランザクション情報を分配し、1時間毎に、
サーバ3にトランザクション情報を送信することが規定
されている。 〔取得部アルゴリズム〕図24は、取得部31において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
このフローチャートはサーバ間データ連携装置1の電源
投入によりスタートする。そして、ステップS3101
において、受信バッファ31aからトランザクション情
報を読み込む。続くステップS3102では、受信バッ
ファ31aにトランザクション情報があるかどうかを判
定する。トランザクション情報がない場合には、処理を
ステップS3101に戻して、受信バッファ31aにト
ランザクション情報が書き込まれるまで、以上の読み込
み及び判定処理を繰り返す。トランザクション情報があ
った場合には、処理をステップS3103に進める。
【0136】ステップS3103では、読み込んだトラ
ンザクション情報の操作(Mj)項目がM3(トランザ
クションの終了)であるかどうかを判定する。トランザ
クションの終了でない場合には、続くステップS310
4において、当該トランザクション情報の資源識別子
(Rk)が取得定義30aにて定義されたものに該当す
るかどうかを判定する。このステップは、取得する項目
をフィルタリングするためのステップである。即ち、資
源識別子(Rk)が取得定義30aにて定義されたもの
に該当しない場合には、この資源についてのトランザク
ション情報を必要とする受信側サーバがないとして、こ
のトランザクション情報を廃棄する。そして、処理をス
テップS3101に戻す。
【0137】これに対して、資源識別子(Rk)が取得
定義30aにて定義されたものに該当する場合には、ス
テップS3105において、マージバッファ31b内
に、当該トランザクション情報のトランザクション識別
子(Ti)と同じトランザクション識別子(Ti)を有
するトランザクション情報を格納しているスロットがあ
るかどうかを判定する。該当するスロットがある場合は
処理をステップS3107に進める。これに対して該当
スロットがない場合(初期状態では該当するスロットは
ない)には、ステップS3106においてマージバッフ
ァ31bに空きスロットを獲得し、この空きスロットを
当該トランザクション情報のトランザクション識別子
(Ti)に該当するスロットとする。そして、処理をス
テップS3107に進める。
【0138】ステップS3107では、マージバッファ
31bの該当トランザクション識別子(Ti)のスロッ
トに、当該トランザクション情報を転送する。その後、
処理をステップS3101に戻し、次のトランザクショ
ン情報についての処理を行う。
【0139】トランザクション情報の操作(Mj)がM
3(トランザクションの終了)である場合には、処理を
ステップS3103からステップS3108に進める。
ステップS3108では、マージバッファ31bに当該
トランザクション情報のトランザクション識別子(T
i)に該当するスロットがあるかどうかを判定する。通
常は該当するスロットがあるので、ステップS3109
において、このスロットのスロット番号を蓄積部33に
通知する。そして、ステップS3110において、蓄積
部33がこのスロット番号通知に応じて蓄積を完了させ
ることを待つ。蓄積が完了したら、ステップS3111
において、マージバッファ31bにおける当該スロット
を返却する(当該スロットを空にして初期状態に戻
す。)。
【0140】一方、ステップS3108の判定に際し、
当該トランザクションに関してM3(トランザクション
の終了)のトランザクション情報のみが送信されてきた
場合には、マージバッファ31bに該当スロットがない
ので、ステップS3109乃至ステップS3111をジ
ャンプする。
【0141】何れの場合も、その後、処理を処理をステ
ップS3101に戻し、次のトランザクション情報につ
いての処理を行う。 〔蓄積部アルゴリズム〕図25は、蓄積部33において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
このフローチャートは、サーバ間データ連携装置1の電
源投入によりスタートする。
【0142】そして、ステップS3201において、取
得部31からのスロット番号通知(ステップS310
9)を待つ。スロット番号通知があった場合には、処理
をステップS3202に進める。
【0143】このステップS3202では、通知された
マージバッファ31bの該当スロットの内容を、不揮発
媒体33aに書き込む。この書き込みを行う際、蓄積部
33は不揮発媒体33a内に、スロットに対応したレコ
ードを作成する。この書き込みが終了すると、処理をス
テップS3203に進める。
【0144】このステップS3203では、取得部31
に蓄積完了を通知する。続くステップS3204では、
分類部34にレコード番号とともに蓄積完了を通知す
る。これらの処理の終了後に、処理をステップS320
1に戻す。 〔分類部アルゴリズム〕図26は、分類部34において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0145】このフローチャートは、サーバ間データ連
携装置1の電源投入によりスタートする。そして、ステ
ップS3301において、ステップS3204による蓄
積部33からの蓄積完了通知を待つ。そして、続くステ
ップS3302において、蓄積部33から通知されたレ
コード番号に基づき、不揮発媒体33aの該当するレコ
ードに格納されている全トランザクション情報を読み出
して、このレコードに対応する分類バッファ34a内の
レコードに書き込む。
【0146】次に、ステップS3303において、この
該当レコードにトランザクション情報があるかどうかを
判定する。トランザクション情報がない場合には、処理
をステップS3301に戻す。
【0147】これに対してトランザクション情報がある
場合には、処理をステップS3304乃至ステップS3
305のループに進める。このループは、不揮発媒体3
3aの該当レコードから読み出したトランザクション情
報の一つ一つについて、順番に実行される。
【0148】ステップS3304では、ステップS33
02にてトランザクション情報を書き込んだ分類バッフ
ァ34a内のレコードから、トランザクションデータを
取り出して、対応する配布バッファ32aに転送する。
この転送は、拡張マッピング定義30bを参照して行
う。即ち、取り出したトランザクション情報の資源識別
子(Rk)に対応する受信側サーバ名を拡張マッピング
定義30bから読み出し、当該トランザクション情報を
該当する全ての受信側サーバに転送するのである。な
お、この転送の際、トランザクション情報の資源識別子
(Rk)を、拡張マッピング定義30bを参照して、配
付先のサーバに対応する資源識別子名に書き換える。
【0149】続いて、処理をステップS3305に進
め、不揮発媒体33aの該当レコード内に、未処理のト
ランザクション情報が残っているかどうかをチェックす
る。未処理のトランザクション情報が残っている場合に
は、処理をステップS3304に戻し、次のトランザク
ション情報について上記処理を行う。
【0150】ステップS3305において未処理のトラ
ンザクションが残っていないと判断した場合には、ステ
ップS3306において、配布部32に分類完了を通知
する。その後、処理をステップS3301に戻す。 〔配布部アルゴリズム〕図27は、配布部32において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
配布部32では、各配布バッファ32a毎に、複数の当
該アルゴリズムが、並行して実行される。
【0151】このフローチャートは、サーバ間データ連
携装置1の電源投入によりスタートする。そして、ステ
ップS3401において、ステップS3306による分
類部34からの分類完了通知を待つ。
【0152】そして、続くステップS3402におい
て、配布条件を満たすか否かのチェックを行う。このチ
ェックは、対応する配布定義30bのトリガ条件を見て
行う。配布条件を満たしていない場合には、処理をステ
ップS3401に戻す。これに対して、配布条件を満た
している場合には、ステップS3403おいて、処理対
象としている配布バッファ32aに格納されているトラ
ンザクション情報を、対応するサーバに送信する。
【0153】次に、ステップS3404において、図9
に示すような完了表示領域に、完了表示を立てる。この
完了表示領域は、配布部32内に、不揮発媒体33aの
各レコードに対応して複数個設けられている。
【0154】次に、ステップS3405において、各完
了表示領域において、全ての配布が完了しているかどう
かをチェックする。全ての配布が完了している完了表示
領域については、ステップS3406において、対応す
る不揮発媒体33aのレコードを返却する。全ての配布
が完了していない完了表示領域においては、ステップS
3406をジャンプする。何れの場合も、次に、処理を
ステップS3401に戻す。 <処理の具体例>次に、以上のようなアルゴリズムにお
ける具体的な処理例を説明する。いま、送信側バッファ
から、図4に示すような順番で、トランザクション情報
が連続して送信されてきているものとして、説明を行
う。また、取得定義30aの内容は図23(a)に示し
た通りに、拡張マッピング定義30bの内容は図23
(b)に示した通りに、配布定義30cの内容は図23
(c)に示した通りになっているとする。なお、図24
乃至図27の処理は十分高速に行われ、各バッファ及び
不揮発媒体33a間でのデータ転送に要するタイムラグ
は無視できるものとして説明を行う。
【0155】この場合、受信バッファ31aでは、図2
8に示したタイミングで、トランザクション情報が順次
書き込まれる。取得部31では、これと同時に図24の
処理を実行しているので、マージバッファ31bには、
図29に示した様に各トランザクション情報が書き込ま
れる。なお、図29は時刻t7における状態を示してい
る。図29におけるスロット1はトランザクションT1
に対応し、スロット2はトランザクションT2に対応す
る。なお、時刻t7の時点では、トランザクションはT
3までしか発生していないので、スロットn(n>3)
は空きとなっている。なお、時刻t5における資源(R
4)についてのトランザクション情報は、R4が取得定
義30aにて定義されていないために、廃棄されてしま
う(ステップS3104)。
【0156】また、図24及び図25の処理を実行した
結果、時刻t3においてスロット1に格納されたトラン
ザクション情報が蓄積部33に転送され、時刻t6にお
いてスロット1に格納されたトランザクション情報が蓄
積部33に転送され、時刻t7においてスロット1に格
納されたトランザクション情報が蓄積部33に転送され
る(ステップS3109,ステップS3202)。
【0157】分類部34においては、図26の処理が実
行されている。従って、図30に示す様に、時刻t3に
おいてレコードの番号通知を受けて、スロット1のデー
タ1に対応するトランザクション情報(R1)を、不揮
発媒体33aから分類バッファ34aに転送する(ステ
ップS3302)。そして、拡張マッピング定義30b
に従って、このトランザクション情報(R1)を、トラ
ンザクション情報(a1)としてサーバ1用配布バッフ
ァ32aに、また、トランザクション情報(c1)とし
てサーバ3用配布バッファ32aに、夫々転送する(ス
テップS3304)。同様に、時刻t6においてレコー
ドの番号通知を受けて、スロット2のデータ1に対応す
るトランザクション情報(R2)及びデータ2に対応す
るトランザクション情報(R3)を、不揮発媒体33a
から分類バッファ34aに転送する(ステップS330
2)。そして、拡張マッピング定義30bに従って、ト
ランザクション情報(R2)を、トランザクション情報
(a2)としてサーバ1用配布バッファ32aに、ま
た、トランザクション情報(b2)としてサーバ2用配
布バッファ32aに、夫々転送する(ステップS330
4)。また、拡張マッピング定義30bに従って、トラ
ンザクション情報(R3)を、トランザクション情報
(b3)としてサーバ2用配布バッファ32aに、ま
た、トランザクション情報(c3)としてサーバ3用配
布バッファ32aに、夫々転送する(ステップS330
4)。
【0158】配布部32においては、図27の処理が、
各配布バッファ32aに対応して各々並行実行されてい
る。従って、サーバ1用配布バッファ32aに格納され
たトランザクション情報は、当該バッファ22aにトラ
ンザクション情報が10件貯まる毎に、サーバ1に送信
され、サーバ2用配布バッファ32aに格納されたトラ
ンザクション情報は、毎日5時になるとサーバ2に送信
され、サーバ3用配布バッファ32aに格納されたトラ
ンザクション情報は、1時間毎にサーバ3に送信される
(ステップS3403)。 <実施例の効果>以上説明した第3実施例によれば、第
2実施例による効果を全て奏する。また、第3実施例で
は、分類部34が蓄積部33から代表してデータを1回
読み出すとともに、この読み出したデータを必要として
いる配布バッファ32aに分配する。これにより、蓄積
部に蓄積されたデータへのアクセスは1回で良くなり、
配布性能が良くなる。
【0159】また、第3実施例では、拡張マッピング定
義30bを使用するので、分類部34は、この拡張マッ
ピング定義30bのみを参照するだけで、トランザクシ
ョン情報を必要とする配布バッファ32aに分配するこ
とができる。さらに、第3実施例では、拡張マッピング
定義30bによって送信側サーバの資源識別子と受信側
サーバの資源識別子の対応をとることができる。従っ
て、受信側サーバは、自分の利用したいデータを自分独
自の名前として命名できる。これにより、さらに独立性
を高めることができる。
【0160】
【実施例4】上記第3実施例においては、配布バッファ
32aは揮発性メモリから構成されていた。そのため、
サーバ間データ連携装置1の電源を落とした場合には、
配布バッファ32aに書き込まれているトランザクショ
ン情報は消えてしまう。従って、送信側サーバ受信側サ
ーバとが別システムの場合には、受信側サーバでトラブ
ル(応用プログラムのABEND,システムダウン)が
発生した時に、サーバ間データ連携装置1をリセット
し、蓄積部33からのデータ読み出しまで戻らないと、
システム復帰をすることができなかった。
【0161】第4実施例では、この問題を解決するた
め、配布部に不揮発媒体を設けて、配布バッファの先で
データを不揮発化するようにした。これにより、受信側
サーバ又はサーバ間データ連携装置で異常が発生した場
合に、蓄積部まで戻って配布をやり直す必要がなくな
り、迅速にデータ配布を回復することができる。従っ
て、サーバ間データ連携装置の信頼性を向上させること
ができる。 <サーバとの接続構成>第4実施例における正センタ
2,バックアップセンタ3a,情報系サーバ3b,及び
バッチ処理系サーバ3cの構成,並びに、これら各サー
バとサーバ間データ連携装置1との接続関係は、第1実
施例と全く同じである。そのため、図2乃至図4を援用
して、その説明を省略する。 <サーバ間データ連携装置> 〔内部構成〕次に、本第4実施例において用いられるサ
ーバ間データ連携装置1の内部構成を説明する。なお、
以下の説明では、正センタ2基幹系処理サーバを「送信
側サーバ」と呼び、バックアップセンタ3a,情報系サ
ーバ3b,及びバッチ処理系サーバ3cを一括して「受
信側サーバ」と呼ぶ。そして、サーバ間データ連携装置
1には、「受信側サーバ」がn個接続されているので、
“1”から“n”までの番号が付けられているとする。
【0162】図31に示すように、サーバ間データ連携
装置1は、制御部40と、この制御部40に接続された
受信手段としての取得部41,蓄積部43,識別手段と
しての分類部44,及び配布手段としての配布部42か
ら構成されている。
【0163】この取得部41は、送信側サーバから送信
されたトランザクション情報を受信するとともに、制御
部40に格納された取得定義を参照して、このトランザ
クション情報をトランザクション毎に且つトランザクシ
ョン順にまとめるための部分である。即ち、取得部41
は、受信バッファ41aとマージバッファ41bを有
し、プログラムを実行することにより上記機能を実施す
る。
【0164】受信バッファ41aは、送信側サーバから
送信されたトランザクション情報を受信するためのバッ
ファである。マージバッファ41bには、受信バッファ
41aからトランザクション情報が転送される。このマ
ージバッファ41bは複数のスロットを有している。そ
して、各スロット毎に、それぞれ同じトランザクション
識別子(Ti)を有するトランザクション情報を格納す
る。そして、同じトランザクションについての全てのト
ランザクション情報が何れかのスロットに書き込まれた
時に、即ち、トランザクションの終了(R3)の情報を
有するトランザクション情報がマージバッファに書き込
まれると、該当するスロットに書き込まれた全てのトラ
ンザクション情報を蓄積部43に転送する。
【0165】蓄積部43は、マージバッファ41bから
のトランザクション情報の転送を受け、第1不揮発媒体
(ハードディスク)43aに書き込んで不揮発化すると
ともに、このトランザクション情報を書き込んだ第1不
揮発媒体43a内のレコードを分類部44に通知する部
分である。即ち、蓄積部43は、第1不揮発媒体43a
を有し、プログラムを実行することにより上記機能を実
施する。
【0166】第1不揮発媒体43aには、マージバッフ
ァ41bからのトランザクション情報が転送される。こ
の第1不揮発媒体43aは、マージバッファ41bのス
ロットに対応した複数のレコードを有している。トラン
ザクション情報は、マージバッファ41bのスロット
と、このスロットに対応した第1不揮発媒体43aのレ
コードとの間でなされる。
【0167】分類部44は、蓄積部43からの通知され
たレコードに書き込まれた全てのトランザクション情報
を読み出すとともに、この読み出したトランザクション
情報を分類バッファ44aに書き込む。そして、制御部
40に格納された拡張マッピング定義40bを参照し
て、分類バッファ44aに書き込まれているトランザク
ション情報の中から必要な情報のみを各受信側サーバ用
配布バッファ42aに分配するための部分である。即
ち、分類部44は、分類バッファ44aを有し、プログ
ラムを実行することにより上記機能を実施する。
【0168】分類バッファ44aには、蓄積部43aか
らのトランザクション情報が転送される。この分類バッ
ファ44aは、第1不揮発媒体43aのレコードに対応
した複数のレコードを有している。トランザクション情
報は、第1不揮発媒体43aのレコードと、このレコー
ドに対応した分類バッファ44aのレコードとの間でな
される。
【0169】配布部42は、分類部44から分配された
トランザクション情報を、制御部40に格納された配布
定義40cを参照して、各受信側サーバに送信するため
の部分である。即ち、配布部42は、サーバ間データ連
携装置1に接続された各受信側サーバに対応した数の配
布バッファ42aと第2不揮発媒体42bを有し、プロ
グラムを実行することにより上記機能を実施する。
【0170】個々の配布バッファ42aには、分類部4
4から分配されたトランザクション情報が書き込まれ
る。書き込まれたトランザクション情報は、第2不揮発
媒体42bに転送される。そして、対応する受信側サー
バが要求するタイミングで、格納しているトランザクシ
ョン情報を当該受信側サーバへ送信される。
【0171】制御部40は、取得部41,蓄積部43,
分類部44,及び配布部42の動作を制御するととも
に、これら取得部41,蓄積部43,分類部44,及び
配布部42の間でトランザクション情報を転送するため
の部分である。この制御部40は、プログラムを実行す
ることにより得られる機能部である。この制御部40
は、マージバッファ41bにてトランザクション情報を
獲得するための条件を規定した取得定義40a,並び
に、分類部44にて配布バッファ42aにトランザクシ
ョン情報を分配するための条件を規定した拡張マッピン
グ定義40b,及び配布部42にて各第2不揮発媒体4
2bから受信側サーバへトランザクション情報を送信す
るトリガとしての条件を規定した配布定義40bを有し
ている。この配布定義40bは、各配布バッファ42a
に対応して、配布バッファ42aと同数個用意されてい
る。 〔取得定義〕図32(a)に、この取得定義40aの具
体的内容を示す。取得定義40aは、一つのテーブルか
ら構成されている。このテーブルは、マージバッファ4
1aにて獲得するトランザクション情報の種類(どの資
源についてのトランザクション情報を獲得するか)を定
める「資源識別子」を規定する。
【0172】図32(a)の例では、“R1”,“R
2”,及び“R3”の資源識別子が付与されたトランザ
クション情報を、マージバッファ41aにて獲得するこ
とを規定している。 〔拡張マッピング定義〕図32(b)に、拡張マッピン
グ定義40bの具体的内容を示す。拡張マッピング定義
40bは、一つのテーブルから構成されている。このテ
ーブルは、トランザクション情報の種類(どの資源につ
いてのトランザクション情報であるか)を定める「資源
識別子」と、各トランザクション情報を配布すべき受信
側サーバの特定(どのトランザクション情報をどのサー
バに転送するか)と、配付先のサーバにおける当該資源
の「資源識別子」を規定する。
【0173】図32(b)の例では、“R1”の資源識
別子が付与されたトランザクション情報を、資源識別子
“a1”のトランザクション情報としてサーバ1に転送
し、“R1”の資源識別子が付与されたトランザクショ
ン情報を、資源識別子“c1”のトランザクション情報
としてサーバ3に転送し、“R2”の資源識別子が付与
されたトランザクション情報を、資源識別子“a2”の
トランザクション情報としてサーバ1に転送し、“R
2”の資源識別子が付与されたトランザクション情報
を、資源識別子“b2”のトランザクション情報として
サーバ2に転送し、“R3”の資源識別子が付与された
トランザクション情報を、資源識別子“b3”のトラン
ザクション情報としてサーバ2に転送し、“R3”の資
源識別子が付与されたトランザクション情報を、資源識
別子“c3”のトランザクション情報としてサーバ3に
転送することが規定されている。 〔配布定義〕図32(c)に、各配布定義40bの具体
的内容を示す。各配布定義40bは、各々一つのテーブ
ルとトリガ条件とから構成されている。このテーブル
は、対応する配布バッファ42aに書き込むトランザク
ション情報の種類(どの資源についてのトランザクショ
ン情報を分配するか)を定める受信側サーバ独自の「資
源識別子」を規定する。また、トリガ条件は、配布先と
しての受信側サーバにトランザクション情報を配布する
タイミングについての条件を規定する。
【0174】図32(c)の例では、サーバ1用配布バ
ッファ42aには、“a1”の資源識別子が付与された
トランザクション情報,及び“a2”の資源識別子が付
与されたトランザクション情報を書き込み、トランザク
ション情報が10件貯まる毎に、サーバ1にトランザク
ション情報を送信することが規定されている。また、サ
ーバ2用配布バッファ42aには、“b2”の資源識別
子が付与されたトランザクション情報,及び“b3”の
資源識別子が付与されたトランザクション情報を書き込
み、毎日5時に、サーバ2にトランザクション情報を送
信することが規定されている。また、サーバ3用配布バ
ッファ42aには、“c1”の資源識別子が付与された
トランザクション情報,及び“c3”の資源識別子が付
与されたトランザクション情報を分配し、1時間毎に、
サーバ3にトランザクション情報を送信することが規定
されている。 〔取得部アルゴリズム〕図33は、取得部41において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
このフローチャートはサーバ間データ連携装置1の電源
投入によりスタートする。そして、ステップS4101
において、受信バッファ41aからトランザクション情
報を読み込む。続くステップS4102では、受信バッ
ファ41aにトランザクション情報があるかどうかを判
定する。トランザクション情報がない場合には、処理を
ステップS4101に戻して、受信バッファ41aにト
ランザクション情報が書き込まれるまで、以上の読み込
み及び判定処理を繰り返す。トランザクション情報があ
った場合には、処理をステップS4103に進める。
【0175】ステップS4103では、読み込んだトラ
ンザクション情報の操作(Mj)項目がM3(トランザ
クションの終了)であるかどうかを判定する。トランザ
クションの終了でない場合には、続くステップS410
4において、当該トランザクション情報の資源識別子
(Rk)が取得定義40aにて定義されたものに該当す
るかどうかを判定する。このステップは、取得する項目
をフィルタリングするためのステップである。即ち、資
源識別子(Rk)が取得定義40aにて定義されたもの
に該当しない場合には、この資源についてのトランザク
ション情報を必要とする受信側サーバがないとして、こ
のトランザクション情報を廃棄する。そして、処理をス
テップS4101に戻す。
【0176】これに対して、資源識別子(Rk)が取得
定義40aにて定義されたものに該当する場合には、ス
テップS4105において、マージバッファ41b内
に、当該トランザクション情報のトランザクション識別
子(Ti)と同じトランザクション識別子(Ti)を有
するトランザクション情報を格納しているスロットがあ
るかどうかを判定する。該当するスロットがある場合は
処理をステップS4107に進める。これに対して該当
スロットがない場合(初期状態では該当するスロットは
ない)には、ステップS4106においてマージバッフ
ァ41bに空きスロットを獲得し、この空きスロットを
当該トランザクション情報のトランザクション識別子
(Ti)に該当するスロットとする。そして、処理をス
テップS4107に進める。
【0177】ステップS4107では、マージバッファ
41bの該当トランザクション識別子(Ti)のスロッ
トに、当該トランザクション情報を転送する。その後、
処理をステップS4101に戻し、次のトランザクショ
ン情報についての処理を行う。
【0178】トランザクション情報の操作(Mj)がM
3(トランザクションの終了)である場合には、処理を
ステップS4103からステップS4108に進める。
ステップS4108では、マージバッファ41bに当該
トランザクション情報のトランザクション識別子(T
i)に該当するスロットがあるかどうかを判定する。通
常は該当するスロットがあるので、ステップS4109
において、このスロットのスロット番号を蓄積部43に
通知する。そして、ステップS4110において、蓄積
部33がこのスロット番号通知に応じて蓄積を完了させ
ることを待つ。蓄積が完了したら、ステップS4111
において、マージバッファ41bにおける当該スロット
を返却する(当該スロットを空にして初期状態に戻
す。)。
【0179】一方、ステップS4108の判定に際し、
当該トランザクションに関してM3(トランザクション
の終了)のトランザクション情報のみが送信されてきた
場合には、マージバッファ41bに該当スロットがない
ので、ステップS4109乃至ステップS4111をジ
ャンプする。
【0180】何れの場合も、その後、処理を処理をステ
ップS4101に戻し、次のトランザクション情報につ
いての処理を行う。 〔蓄積部アルゴリズム〕図34は、蓄積部43において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
このフローチャートは、サーバ間データ連携装置1の電
源投入によりスタートする。
【0181】そして、ステップS4201において、取
得部41からのスロット番号通知(ステップS410
9)を待つ。スロット番号通知があった場合には、処理
をステップS4202に進める。
【0182】このステップS4202では、通知された
マージバッファ41bの該当スロットの内容を、第1不
揮発媒体43aに書き込む。この書き込みを行う際、蓄
積部43は第1不揮発媒体43a内に、スロットに対応
したレコードを作成する。この書き込みが終了すると、
処理をステップS4203に進める。
【0183】このステップS4203では、取得部41
に蓄積完了を通知する。続くステップS4204では、
分類部44にレコード番号とともに蓄積完了を通知す
る。これらの処理の終了後に、処理をステップS420
1に戻す。 〔分類部アルゴリズム〕図35は、分類部44において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0184】このフローチャートは、サーバ間データ連
携装置1の電源投入によりスタートする。そして、ステ
ップS4301において、ステップS4204による蓄
積部43からの蓄積完了通知を待つ。そして、続くステ
ップS4302において、蓄積部43から通知されたレ
コード番号に基づき、第1不揮発媒体43aの該当する
レコードに格納されている全トランザクション情報を読
み出して、このレコードに対応する分類バッファ44a
内のレコードに書き込む。
【0185】次に、ステップS4303において、この
該当レコードにトランザクション情報があるかどうかを
判定する。トランザクション情報がない場合には、処理
をステップS4301に戻す。
【0186】これに対してトランザクション情報がある
場合には、処理をステップS4304乃至ステップS4
305のループに進める。このループは、第1不揮発媒
体43aの該当レコードから読み出したトランザクショ
ン情報の一つ一つについて、順番に実行される。
【0187】ステップS4304では、ステップS43
02にてトランザクション情報を書き込んだ分類バッフ
ァ44a内のレコードから、トランザクションデータを
取り出して、対応する配布バッファ42aに転送する。
この転送は、拡張マッピング定義40bを参照して行
う。即ち、取り出したトランザクション情報の資源識別
子(Rk)に対応する受信側サーバ名を拡張マッピング
定義40bから読み出し、当該トランザクション情報を
該当する全ての受信側サーバに転送するのである。な
お、この転送の際、トランザクション情報の資源識別子
(Rk)を、拡張マッピング定義40bを参照して、配
付先のサーバに対応する資源識別子名に書き換える。
【0188】続いて、処理をステップS4305に進
め、第1不揮発媒体43aの該当レコード内に、未処理
のトランザクション情報が残っているかどうかをチェッ
クする。未処理のトランザクション情報が残っている場
合には、処理をステップS4304に戻し、次のトラン
ザクション情報について上記処理を行う。
【0189】ステップS4305において未処理のトラ
ンザクションが残っていないと判断した場合には、ステ
ップS4306において、配布部42に分類完了を通知
する。その後、処理をステップS4301に戻す。 〔配布部アルゴリズム〕図36は、配布部42において
実行されるアルゴリズムを示すフローチャートである。
配布部42では、各配布バッファ42a毎に、複数の当
該アルゴリズムが、並行して実行される。
【0190】このフローチャートは、サーバ間データ連
携装置1の電源投入によりスタートする。そして、ステ
ップS4401において、ステップS4306による分
類部34からの分類完了通知を待つ。
【0191】続くステップS4402では、配布バッフ
ァ42aに格納されているトランザクション情報を、第
2不揮発媒体42bに書き込む。そして、図9に示すよ
うな完了表示領域に、完了表示を立てる。
【0192】そして、ステップS4404において、完
了表示領域において、全てのサーバに関して書き込みが
完了しているかどうかをチェックする。そして、全ての
書き込みが完了していなければ、処理をステップS44
01に戻す。一方、全ての書き込みが完了している場合
には、処理をステップS4405に進める。
【0193】ステップS4405では、蓄積部43の第
1不揮発性媒体43aから該当レコードを削除する。そ
して、処理をステップS4406に進める。このステッ
プS4406では、配布条件を満たすか否かのチェック
を行う。このチェックは、対応する配布定義40bのト
リガ条件を見て行う。
【0194】配布条件を満たしていない場合には、処理
をステップS4401に戻す。これに対して、配布条件
を満たしている場合には、ステップS4407おいて、
処理対象としている第2不揮発媒体42bに格納されて
いるトランザクション情報を、対応するサーバに送信す
る。続いて、ステップS4407において、この第2不
揮発媒体42bから、送信したトランザクション情報が
記載されているレコードを削除する。その後、処理をス
テップS4401に戻す。 <処理の具体例>次に、以上のようなアルゴリズムにお
ける具体的な処理例を説明する。いま、送信側バッファ
から、図4に示すような順番で、トランザクション情報
が連続して送信されてきているものとして、説明を行
う。また、取得定義40aの内容は図32(a)に示し
た通りに、拡張マッピング定義40bの内容は図32
(b)に示した通りに、配布定義40cの内容は図32
(c)に示した通りになっているとする。なお、図33
乃至図36の処理は十分高速に行われ、各バッファ及び
各不揮発媒体43a,42b間でのデータ転送に要する
タイムラグは無視できるものとして説明を行う。
【0195】この場合、受信バッファ41aでは、図3
7に示したタイミングで、トランザクション情報が順次
書き込まれる。取得部41では、これと同時に図33の
処理を実行しているので、マージバッファ41bには、
図38に示した様に各トランザクション情報が書き込ま
れる。なお、図38は時刻t7における状態を示してい
る。図38におけるスロット1はトランザクションT1
に対応し、スロット2はトランザクションT2に対応す
る。なお、時刻t7の時点では、トランザクションはT
3までしか発生していないので、スロットn(n>3)
は空きとなっている。なお、時刻t5における資源(R
4)についてのトランザクション情報は、R4が取得定
義40aにて定義されていないために、廃棄されてしま
う(ステップS4104)。また、図33及び図34の
処理を実行した結果、時刻t3においてスロット1に格
納されたトランザクション情報が蓄積部43に転送さ
れ、時刻t6においてスロット1に格納されたトランザ
クション情報が蓄積部43に転送され、時刻t7におい
てスロット1に格納されたトランザクション情報が蓄積
部43に転送される(ステップS4109,ステップS
4202)。
【0196】分類部44においては、図35の処理が実
行されている。従って、図39に示す様に、時刻t3に
おいてレコードの番号通知を受けて、スロット1のデー
タ1に対応するトランザクション情報(R1)を、第1
不揮発媒体43aから分類バッファ44aに転送する
(ステップS4302)。そして、拡張マッピング定義
40bに従って、このトランザクション情報(R1)
を、トランザクション情報(a1)としてサーバ1用配
布バッファ42aに、また、トランザクション情報(c
1)としてサーバ3用配布バッファ42aに、夫々転送
する(ステップS4304)。同様に、時刻t6におい
てレコードの番号通知を受けて、スロット2のデータ1
に対応するトランザクション情報(R2)及びデータ2
に対応するトランザクション情報(R3)を、第1不揮
発媒体43aから分類バッファ44aに転送する(ステ
ップS4302)。そして、拡張マッピング定義40b
に従って、トランザクション情報(R2)を、トランザ
クション情報(a2)としてサーバ1用配布バッファ4
2aに、また、トランザクション情報(b2)としてサ
ーバ2用配布バッファ42aに、夫々転送する(ステッ
プS4304)。また、拡張マッピング定義40bに従
って、トランザクション情報(R3)を、トランザクシ
ョン情報(b3)としてサーバ2用配布バッファ42a
に、また、トランザクション情報(c3)としてサーバ
3用配布バッファ42aに、夫々転送する(ステップS
4304)。
【0197】配布部42においては、図36の処理が、
各配布バッファ42aに対応して各々並行実行されてい
る。従って、各配布バッファ42aに格納されているト
ランザクション情報は、第2不揮発媒体42bに転送さ
れる(ステップS4402)。そして、サーバ1用第2
不揮発媒体42aに格納されたトランザクション情報
は、当該第2不揮発媒体42aにトランザクション情報
が10件貯まる毎に、サーバ1に送信され、サーバ2用
第2不揮発媒体42aに格納されたトランザクション情
報は、毎日5時になるとサーバ2に送信され、サーバ3
用第2不揮発媒体42aに格納されたトランザクション
情報は、1時間毎にサーバ3に送信される(ステップS
4407)。 <実施例の効果>以上説明した第4実施例によれば、第
3実施例による効果を全て奏する。また、第3実施例に
おいては、配布部42内に、各配布バッファ42aに対
応させて第2不揮発媒体42bを設けてデータを不揮発
化するようにしたので、受信側サーバ又はサーバ間デー
タ連携装置で異常が発生した場合に、蓄積部まで戻って
配布をやり直す必要がなくなり、迅速にデータ配布を回
復することができる。従って、サーバ間データ連携装置
の信頼性を向上させることができる。
【0198】
【発明の効果】本発明の必須の構成要素により、一つの
送信側サーバから送信されたデータに基づいて、複数の
受信側サーバに対してデータ連携を行うことができる。
また、蓄積部を設けることにより、受信側サーバの運用
の独立性を保ち、データの喪失を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図であり、(a)は必須構成
要件を示す図であり、(b)は蓄積部を追加した構成を
示す図
【図2】 本発明の第1実施例によるサーバ間データ
連携装置とサーバの接続関係の説明図
【図3】 トランザクション情報の構成の説明図
【図4】 送信側サーバから送信されるトランザクシ
ョン情報の流れの説明図
【図5】 本発明の第1実施例におけるサーバ間デー
タ連携装置の構成を示すブロック図
【図6】 本発明の第1実施例におけるマッピング定
義の構成図
【図7】 図5における取得部で実行される処理を示
すフローチャート
【図8】 図5における配布部で実行される処理を示
すフローチャート
【図9】 表示完了領域の説明図
【図10】 図5における受信バッファでの受信例を示
す図
【図11】 図5におけるマージバッファでの受信例を
示す図
【図12】 図5における各配布バッファでの受信例を
示す図
【図13】 本発明の第2実施例におけるサーバ間デー
タ連携装置の構成を示すブロック図
【図14】 本発明の第2実施例における取得定義の構
成図
【図15】 本発明の第2実施例における各配布定義の
構成図
【図16】 図13における取得部で実行される処理を
示すフローチャート
【図17】 図13における蓄積部で実行される処理を
示すフローチャート
【図18】 図13における配布部で実行される処理を
示すフローチャート
【図19】 図13における受信バッファでの受信例を
示す図
【図20】 図13におけるマージバッファでの受信例
を示す図
【図21】 図13における各配布バッファでの受信例
を示す図
【図22】 本発明の第3実施例におけるサーバ間デー
タ連携装置の構成を示すブロック図
【図23】 本発明の第3実施例における取得定義,拡
張マッピング定義,及び各配布定義の構成図
【図24】 図22における取得部で実行される処理を
示すフローチャート
【図25】 図22における蓄積部で実行される処理を
示すフローチャート
【図26】 図22における分類部で実行される処理を
示すフローチャート
【図27】 図22における配布部で実行される処理を
示すフローチャート
【図28】 図22における受信バッファでの受信例を
示す図
【図29】 図22におけるマージバッファでの受信例
を示す図
【図30】 図22における各配布バッファでの受信例
を示す図
【図31】 本発明の第4実施例におけるサーバ間デー
タ連携装置の構成を示すブロック図
【図32】 本発明の第4実施例における取得定義,拡
張マッピング定義,及び各配布定義の構成図
【図33】 図31における取得部で実行される処理を
示すフローチャート
【図34】 図31における蓄積部で実行される処理を
示すフローチャート
【図35】 図31における分類部で実行される処理を
示すフローチャート
【図36】 図31における配布部で実行される処理を
示すフローチャート
【図37】 図31における受信バッファでの受信例を
示す図
【図38】 図31におけるマージバッファでの受信例
を示す図
【図39】 図31における各配布バッファでの受信例
を示す図
【符号の説明】
1 サーバ間データ連携装置 2 正センタ 3a バックアップセンタ 3b 情報系サーバ 3c バッチ処理系サーバ 10 制御部 11 取得部 12 配布部 20 制御部 21 取得部 22 配布部 23 蓄積部 30 制御部 31 取得部 32 配布部 33 蓄積部 34 分類部 40 制御部 41 取得部 42 配布部 43 蓄積部 44 分類部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四宮 由貴 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−98434(JP,A) 特開 平5−241848(JP,A) 特開 平4−332058(JP,A) 特開 平4−98546(JP,A) 特開 平6−30036(JP,A) 特開 昭62−29242(JP,A) 特開 平3−202935(JP,A) 特開 平6−301708(JP,A) 特開 平7−239826(JP,A) 特開 昭63−288362(JP,A) 特開 平1−246645(JP,A) 特開 平3−4339(JP,A) 特開 平4−370847(JP,A) 特開 平4−52736(JP,A) 特開 平3−122729(JP,A) 特開 昭63−261437(JP,A) 日経コンピュータ,日本,日経BP 社,1993年 6月28日,No.313,p p.77−87 日経オープンシステム,日本,日経B P社,1993年 4月10日,No.1,p p.149−158 「三菱オフィスサーバシステムMEL COM80 DPS10回復管理システム (RMS)説明書 UM−SR00−54A <2ZB0>」,日本,三菱電機株式会 社情報システム製作所,1993年10月20 日,第3版,pp.410−418 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 15/00 G06F 12/00 G06F 15/16 G06F 13/00 G06F 17/30 G06F 11/18 - 11/20 G06F 9/46 G06F 17/60 JSTファイル(JOIS) CSDB(日本国特許庁)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側のサーバにおけるデータベース操作
    の内容を、複数の受信側のサーバに送信するためのサー
    バ間連携装置において、 前記送信側のサーバから送信されてくるデータベース操
    作についてのデータを受信し、該データを、前記送信側
    のサーバにおけるトランザクション毎にまとめる受信手
    段と、 この受信手段で受信されたデータを、受信側のサーバ毎
    に有する配布バッファに書き込み、各受信側のサーバ毎
    に定められた所定のタイミングで、各受信側のサーバに
    配布する配布手段とを有することを特徴とするサーバ間
    データ連携装置。
  2. 【請求項2】送信側のサーバにおけるデータベース操作
    の内容を、複数の受信側のサーバに送信するためのサー
    バ間連携装置において、 前記送信側のサーバから送信されてくるデータベース操
    作についてのデータを受信し、該データを、前記送信側
    のサーバにおけるトランザクション毎にまとめる受信手
    段と、 この受信手段で受信されたデータから、前記受信側のサ
    ーバが要求するデータのみを識別する識別手段と、 この識別手段で識別されたデータを、受信側のサーバ毎
    に有する配布バッファのうち、前記データを要求してい
    るサーバに対応する配布バッファに書き込み、各受信側
    のサーバ毎の定められた所定のタイミングで、各受信側
    のサーバに配布する配布手段とを有することを特徴とす
    るサーバ間データ連携装置。
  3. 【請求項3】送信側のサーバにおけるデータベース操作
    の内容を、複数の受信側のサーバに送信するためのサー
    バ間連携装置において、 前記送信側のサーバから送信されてくるデータベース操
    作についてのデータを受信する受信手段と、 この受信手段で受信されたデータを、受信側のサーバ毎
    に有する配布バッファに書き込み、各受信側のサーバ毎
    に定められた所定のタイミングで、各受信側のサーバに
    配布する配布手段とを有し、 前記データベース操作についてのデータが、このデータ
    ベース操作を行ったトランザクションを特定する情報,
    このデータベース操作がなされた資源を特定する情報,
    データベース操作の種類,及びデータベース操作後の内
    容についての情報を含んでいる ことを特徴とするサーバ
    間データ連携装置。
  4. 【請求項4】送信側のサーバにおけるデータベース操作
    の内容を、複数の受信側のサーバに送信するためのサー
    バ間連携装置において、 前記送信側のサーバから送信されてくるデータベース操
    作についてのデータを受信する受信手段と、 この受信手段で受信されたデータから、前記受信側のサ
    ーバが要求するデータのみを識別する識別手段と、 この識別手段で識別されたデータを、受信側のサーバ毎
    に有する配布バッファのうち、前記データを要求してい
    るサーバに対応する配布バッファに書き込み、各受信側
    のサーバ毎の定められた所定のタイミングで、各受信側
    のサーバに配布する配布手段とを有し、 前記データベース操作についてのデータが、このデータ
    ベース操作を行ったトランザクションを特定する情報,
    このデータベース操作がなされた資源を特定する情報,
    データベース操作の種類,及びデータベース操作後の内
    容についての情報を含んでいる ことを特徴とするサーバ
    間データ連携装置。
  5. 【請求項5】送信側のサーバにおけるデータベース操作
    の内容を、複数の受信側のサーバに送信するためのサー
    バ間連携装置において、 前記送信側のサーバから送信されてくるデータベース操
    作についてのデータを受信し、該データを、前記送信側
    のサーバにおけるトランザクション毎にまとめるととも
    に、このトランザクションの終了順に前記蓄積部に送信
    する受信手段と、 この受信手段で受信されたデータから、前記受信側のサ
    ーバが要求するデータのみを識別する識別手段と、 この識別手段で識別されたデータを、受信側のサーバ毎
    に有する配布バッファのうち、前記データを要求してい
    るサーバに対応する配布バッファに書き込み、各受信側
    のサーバ毎の定められた所定のタイミングで、各受信側
    のサーバに配布する配布手段と 前記受信手段により受信されたデータを蓄積する不揮発
    性メモリからなる蓄積部とを有し、 前記識別手段が、この蓄積部に蓄積されたデータから、
    前記受信側のサーバが要求するデータのみを識別する
    とを特徴とするサーバ間データ連携装置。
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