JP3496312B2 - 充電装置 - Google Patents

充電装置

Info

Publication number
JP3496312B2
JP3496312B2 JP00223095A JP223095A JP3496312B2 JP 3496312 B2 JP3496312 B2 JP 3496312B2 JP 00223095 A JP00223095 A JP 00223095A JP 223095 A JP223095 A JP 223095A JP 3496312 B2 JP3496312 B2 JP 3496312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
charging
battery
storage battery
charging current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP00223095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08191546A (ja
Inventor
和文 井地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP00223095A priority Critical patent/JP3496312B2/ja
Publication of JPH08191546A publication Critical patent/JPH08191546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3496312B2 publication Critical patent/JP3496312B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量の低下した蓄電池
を過充電することで蓄電池の容量を回復させるリフレッ
シュ充電を少なくとも行なう充電装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電源として蓄電池が広く利用され
るようになってきている。ところが、一般的に蓄電池に
は所謂メモリ効果が存在することが知られている。メモ
リ効果とは、蓄電池に浅い充放電を繰り返すことにより
蓄電池の見かけ上の容量が低下してしまう現象であり、
蓄電池を使用している間にメモリ効果が生じると、蓄電
池を満充電して負荷に給電を行なっても所定の時間だけ
負荷を駆動させることができないことがある。
【0003】また、負荷への給電を行なわずに蓄電池を
長期間放置しておくと、蓄電池が不活性状態になり、メ
モリ効果が生じた場合と同様に所定の時間だけ負荷を駆
動させることができないことがある。そこで、従来は、
蓄電池を充電する際に一旦蓄電池を完全に放電させてか
ら充電したり、所定の充電回数毎に電池容量の約250
%までの過充電を行なうことによって、メモリ効果が生
じたり不活性となった蓄電池の容量を回復させる方法が
採られている。ここで、上記のように蓄電池を一旦完全
放電してから充電したり、トリクル充電により過充電す
るなどして蓄電池の容量を回復させる動作は、一般にリ
フレッシュ充電と呼ばれている。
【0004】ここで、上述のように過充電によるリフレ
ッシュ充電を行なう例としては、特開昭63−2318
80号公報に記載されたような充電制御方式がある。こ
の充電制御方式によれば、所定の充電回数毎に通常の充
電における充電電流と同じ大きさの充電電流により蓄電
池を過充電している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に蓄電池を一旦完全放電してから満充電するようなリフ
レッシュ充電では、蓄電池を完全放電するための放電回
路が必要となり、しかも、放電回路における損失が大き
いために充電装置全体のコスト上昇や形状拡大を招くと
いう問題があった。
【0006】また、特開昭63−231880号公報に
記載されたようなリフレッシュ充電であると、通常の充
電を行なう場合の充電電流値とリフレッシュ充電を行な
う場合の充電電流値とが同一であるから、リフレッシュ
充電により蓄電池を過充電した場合に蓄電池の電池温度
が必要以上に上昇し、温度上昇によって蓄電池が劣化し
てしまう可能性があるという問題があった。
【0007】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、蓄電池に負担をかけずに比較的に短時間でリ
フレッシュ充電を行なうことができる充電装置を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、容量の低下した蓄電池を過充電するこ
とで蓄電池の容量を回復させるリフレッシュ充電を少な
くとも行なう充電装置であって、蓄電池に充電電流を供
給する充電電流供給手段と、この充電電流供給手段を制
御して充電電流の大きさを変化させる制御手段と、蓄電
池が満充電されたことを検出する検出手段と、蓄電池の
温度を検出する電池温度検出手段とを備え、制御手段
は、検出手段により満充電が検出されるまで充電電流を
第1の充電電流とし、検出手段により満充電が検出され
た後、充電電流を第1の充電電流よりも小さい第3の充
電電流とし、蓄電池の温度が予め設定された下限温度ま
で下降したことが電池温度検出手段により検出されたと
きに充電電流を第3の充電電流よりも大きく且つ第1の
充電電流よりも小さい第2の充電電流とし、その後蓄電
池の温度が予め設定された上限温度まで上昇したことが
電池温度検出手段により検出されたときに充電電流を再
び第3の充電電流とする過充電サイクルによってリフレ
ッシュ充電を行うことを特徴とする。
【0009】
【0010】 さらに、請求項の発明のように、制御
手段が充電電流供給手段を制御して蓄電池を満充電する
通常充電モードと、制御手段が充電電流供給手段を制御
して前記過充電サイクルにてリフレッシュ充電を行なう
リフレッシュ充電モードとを切り換える切換手段を備え
てもよい。
【0011】 なお、請求項の発明のように、周囲の
温度を検出する周囲温度検出手段を具備し、この周囲温
度検出手段により検出した周囲温度に所定温度を足して
上限温度とし、この上限温度からある一定温度だけ低い
温度を下限温度とすればよい。あるいは、請求項の発
明のように、充電しようとする蓄電池の仕様により規定
される最大の温度を上限温度とするとともに、この上限
温度からある一定温度だけ低い温度を下限温度としても
よい。
【0012】 また、請求項の発明のように、電池温
度検出手段を周囲温度検出手段とし、蓄電池が満充電さ
れるまでの期間において電池温度検出手段により検出さ
れた電池温度のうち最低の電池温度を周囲温度とすれば
よい。あるいは、請求項の発明のように、電池温度検
出手段を周囲温度検出手段とし、蓄電池への充電を開始
した時点で電池温度検出手段により検出された電池温度
を周囲温度としてもよい。
【0013】
【0014】 なお、請求項の発明のように、リフレ
ッシュ充電モードにおいて、充電電流値とその充電電流
が供給されていた時間の積を充電量とするとともに充電
量の積算値が所定値に達したら充電電流供給手段による
蓄電池への充電電流の供給を停止させるリフレッシュ充
電完了検出手段を備えればよい。
【0015】
【作用】上記構成によれば、蓄電池に充電電流を供給す
る充電電流供給手段と、この充電電流供給手段を制御し
て充電電流の大きさを変化させる制御手段と、蓄電池が
満充電されたことを検出する検出手段と、蓄電池の温度
を検出する電池温度検出手段とを備え、制御手段は、検
出手段により満充電が検出されるまで充電電流を第1の
充電電流とし、検出手段により満充電が検出された後、
充電電流を第1の充電電流よりも小さい第3の充電電流
とし、蓄電池の温度が予め設定された下限温度まで下降
したことが電池温度検出手段により検出されたときに充
電電流を第3の充電電流よりも大きく且つ第1の充電電
流よりも小さい第2の充電電流とし、その後蓄電池の温
度が予め設定された上限温度まで上昇したことが電池温
度検出手段により検出されたときに充電電流を再び第3
の充電電流とする過充電サイクルにてリフレッシュ充電
を行うようにしたから、蓄電池を過充電するリフレッシ
ュ充電を行なう際に蓄電池の電池温度が上記上限温度よ
り高くなることがないように蓄電池の温度上昇を抑える
ことができ、しかも、比較的に短時間でリフレッシュ充
電を行なうことができる。また、蓄電池を満充電するま
では比較的に大きな第1の充電電流で充電し、満充電後
は比較的に小さな第2及び第3の充電電流にて過充電す
ることで短時間でリフレッシュ充電を行なうことができ
る。
【0016】
【0017】 あるいは、請求項の発明のように、制
御手段が充電電流供給手段を制御して蓄電池を満充電す
る通常充電モードと、制御手段が充電電流供給手段を制
御して前記過充電サイクルにてリフレッシュ充電を行な
うリフレッシュ充電モードとを切り換える切換手段を備
えれば、使用者が切換手段によって任意にリフレッシュ
充電を行なうことができる。
【0018】 なお、請求項の発明のように、周囲の
温度を検出する周囲温度検出手段を具備し、この周囲温
度検出手段により検出した周囲温度に所定温度を足して
上限温度とし、この上限温度からある一定温度だけ低い
温度を下限温度とすれば、上限温度と下限温度とを容易
に設定することができる。あるいは、請求項の発明の
ように、充電しようとする蓄電池の仕様により規定され
る最大の温度を上限温度とするとともに、この上限温度
からある一定温度だけ低い温度を下限温度とすれば、構
成を比較的に簡素化できるとともに上限温度と下限温度
とを周囲の温度に影響されることなく常時略一定とする
ことができる。
【0019】 また、請求項の発明のように、電池温
度検出手段を周囲温度検出手段とし、蓄電池が満充電さ
れるまでの期間において電池温度検出手段により検出さ
れた電池温度のうち最低の電池温度を周囲温度とすれ
ば、放電直後の電池温度が上昇している状態において
も、上限温度と下限温度とを容易に設定することができ
る。あるいは、請求項の発明のように、電池温度検出
手段を周囲温度検出手段とし、蓄電池への充電を開始し
た時点で電池温度検出手段により検出された電池温度を
周囲温度とすれば、放電後に長時間放置されて電池温度
の低下した蓄電池に対しても上限温度と下限温度とを容
易に設定することができる。
【0020】
【0021】 なお、請求項の発明のように、リフレ
ッシュ充電モードにおいて、充電電流値とその充電電流
が供給されていた時間の積を充電量とするとともに充電
量の積算値が所定値に達したら充電電流供給手段による
蓄電池への充電電流の供給を停止させるリフレッシュ充
電完了検出手段を備えれば、ばらつきなく安定したリフ
レッシュ充電を行なうことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図2は本実施例における充電装置Aの外
観を示す一部破断した斜視図である。この充電装置A
は、ニッカド電池やニッケル水素電池、あるいは鉛蓄電
池のような蓄電池をハウジングに納装して成る電池パッ
ク(図示せず)が着脱自在に装着できるように、装着用
の凹部11が本体10の上面に設けてある。すなわち、
電池パックの所定の部位がこの凹部11の内部に挿入装
着されると、本体10の内部に納装されたプリント基板
12上に実装された充電装置Aの回路部に蓄電池BTが
接続され、この回路部により蓄電池BTに充電電流が供
給されるのである。また、プリント基板12上には後述
する切換スイッチSWを構成する押釦スイッチ13が実
装されており、この押釦スイッチ13の押釦部13aを
押駆動するための操作体14が本体10内に収納してあ
り、外部よりこの操作体14を操作することにより、押
釦スイッチ13の押釦部13aを押駆動して、切換スイ
ッチSWをオン・オフすることができる。なお、本実施
例では押釦スイッチ13として所謂タクトスイッチを用
いているが、これに限定するものでなく、また、押釦ス
イッチ13以外にもスライドスイッチを用いてもよい。
【0023】また、本体10の上面には、後述する通常
充電モードに設定されていることを表示する通常充電表
示ランプ15と、リフレッシュ充電モードに設定されて
いることを表示するリフレッシュ充電表示ランプ16
と、蓄電池BTの温度(電池温度)が所定の温度以上で
あることを表示する電池高温表示ランプ17とが露設し
てある。
【0024】図1は本実施例の回路ブロック図であり、
外部の商用交流電源ACに接続された整流回路1と、整
流回路1の出力端に1次側が接続されたトランスTと、
トランスTの2次側に接続されるとともに出力端には蓄
電池BTが接続された整流回路2とで充電電流供給手段
が構成されている。また、トランスTの1次側にはスイ
ッチング素子Qが直列に挿入されており、このスイッチ
ング素子Qをオン・オフするスイッチ回路3と、トラン
スTの2次側に誘起される電圧・電流を検出し、スイッ
チング素子Qをオン・オフするタイミングを決定する制
御信号をスイッチ回路3に与える制御回路4とで制御手
段が構成されており、さらに、蓄電池BTの電池温度を
検出するための電池温度検出手段たる温度センサ部5の
検出出力が上記制御回路4に入力されている。
【0025】この制御回路4は、例えばマイクロコンピ
ュータから成るもので、直流電源V cc(5V)が供給さ
れて動作する。また、制御回路4の入力ポートは、抵抗
1を介して直流電源Vccに接続されるとともに、切換
スイッチSWを介して接地されている。すなわち、通常
はこの切換スイッチSWがオフであって、制御回路4の
入力ポートには抵抗R1 を介してHレベルの信号が入力
されている。そして、切換スイッチSWがオンすると入
力ポートが切換スイッチSWを介して接地されるために
入力ポートにはLレベルの信号が入力される。ここで、
制御回路4は入力ポートにHレベルの信号が入力されて
いる場合には急速充電を行う通常充電モードとなり、入
力ポートにLレベルの信号が入力されると通常充電モー
ドからリフレッシュ充電モードに切り換えて蓄電池BT
をリフレッシュ充電するようになっている。
【0026】蓄電池BTに供給される充電電流の大きさ
は、制御回路4からスイッチ回路3に制御信号を与えて
スイッチング素子Qのオン・オフ周期を可変することで
変化させることができる。なお、制御回路4はトランス
Tの2次側電流を検出しており、検出した2次側電流
(充電電流)が所定の電流値となるような制御信号をス
イッチ回路3に与える。
【0027】また、温度センサ部5は蓄電池BTの電池
温度を検出するものであって、検出した電池温度に応じ
た検出信号を制御回路4に与える。なお、この温度セン
サ部5を電池パックのハウジング内に納装するようにし
てもよい。次に本実施例の動作について説明する。ま
ず、通常充電モードにおいては、約9Aの充電電流にて
蓄電池BTが急速充電されるように制御回路4がスイッ
チ回路3に制御信号を与える。すなわち、極めて大きな
充電電流を蓄電池BTに供給することにより、極短時間
で蓄電池BTを満充電することができる。例えば、公称
容量1600mAhの蓄電池BTであれば、通常約9〜
12分程度で満充電できる。なお、満充電とは、蓄電池
BTの公称容量のほぼ100%まで充電された状態をい
う。さらに、制御回路4は温度センサ部5にて検出され
た電池温度の時間変化率を算出し、蓄電池BTの充電に
伴って上昇する電池温度の時間変化率がある値を越えた
ときに満充電になったと判断し、蓄電池BTへの充電電
流の供給を停止、あるいはトリクル充電に切り換えてい
る。
【0028】一方、図3に示すように、リフレッシュ充
電モードにおいては、制御回路4がスイッチ回路3に制
御信号を与えて通常充電モードの充電電流(約9A)よ
り充分小さい第1の充電電流I1 (例えば約1.7Aあ
るいは5A)に変化させる。そして、蓄電池BTが満充
電されるまでは上記第1の充電電流I1 を蓄電池BTに
供給する(同図(c)参照)。このとき、充電が進むに
つれて蓄電池BTの電池電圧及び電池温度も上昇するか
ら(同図(a)及び(b)参照)、温度センサ部5によ
り検出される電池温度が所定の上限温度TU に達したら
満充電になったと判断し、制御回路4は第1の充電電流
1 よりもさらに小さい第3の充電電流I3 (例えば、
0.15A)に切り換えて蓄電池BTを過充電する(同
図(b)及び(c)参照)。上記上限温度TU は蓄電池
BTがほぼ満充電となった時の電池温度(通常55℃程
度)に設定してあり、本実施例では、制御回路4と温度
センサ部5によって蓄電池BTの満充電を検出する検出
手段を構成している。
【0029】ところが、充電電流が第1の充電電流I1
(約1.7A)から第3の充電電流I3 に切り換われば
電池温度は下降するため(同図(b)参照)、温度セン
サ部5により検出された電池温度が上限温度TU よりも
所定の温度(例えば、5℃)だけ低い下限温度TL まで
下降すれば、制御回路4は第3の充電電流I3 をそれよ
りも大きく、且つ第1の充電電流I1 よりも小さい第2
の充電電流I2 (例えば、約0.5A)に切り換えて過
充電する(同図(c)参照)。しかし、第3の充電電流
3 から第2の充電電流I2 に切り換えられることで再
び蓄電池BTの電池温度が上昇するから(同図(b)参
照)、温度センサ部5により検出された電池温度が再び
上限温度TU を越えれば、制御回路4はもう一度第2の
充電電流I2 を第3の充電電流I3 に切り換える(同図
(b)及び(c)参照)。すなわち、制御回路4は、温
度センサ部5により検出する蓄電池BTの電池温度が上
限温度TU と下限温度TL との間の範囲内に収まるよう
に、第2の充電電流I2 と第3の充電電流I3 とを交互
に切り換えており、電池温度が上限温度TU と下限温度
L との間を往復する期間を過充電サイクルの1サイク
ルとし、この過充電サイクルにて蓄電池BTを過充電、
つまりリフレッシュ充電するのである。
【0030】ここで、制御回路4はトランスTの2次側
電流、つまり充電電流を検出しており、上記リフレッシ
ュ充電モードにおいて充電電流とその充電電流が供給さ
れている時間の積を充電量として過充電サイクルの充電
量を積算し、この積算充電量が所定の値に達したときに
リフレッシュ充電が完了したと判断して充電電流の供給
を停止させる。すなわち、本実施例においては、制御回
路4によってリフレッシュ充電完了検出手段を構成して
いる。つまり、過充電サイクルにより過充電される時間
をタイマ等で計時し、所定時間の過充電が行なわれたと
きにリフレッシュ充電が完了したものと判断するように
すると、蓄電池BTが充電されているときの周囲の温度
等によって充電量にばらつきが生じてしまうが、本実施
例のように充電量を積算してリフレッシュ充電の完了を
検出するようにすることで、充電量のばらつきを抑制す
ることができる。
【0031】なお、蓄電池BTが放電された直後のよう
に非常に高温になっていた場合、具体的には温度センサ
部5により検出された電池温度が所定の温度(65℃)
以上である場合は、蓄電池BTを保護するために制御回
路4が充電電流の供給を停止し、蓄電池BTの電池温度
が上記所定温度以下に低下するのを待って、通常の急速
充電あるいはリフレッシュ充電を行なう。ここで、蓄電
池BTの電池温度が上記所定温度以上である場合には、
本体10の上面に露設された電池高温表示ランプ17を
点灯させて使用者に知らせるようにしている。
【0032】具体的な例として、公称容量が1600m
Ahの蓄電池BTを公称容量の300%(=4800m
Ah)まで過充電(リフレッシュ充電)する場合を考え
る。温度センサ部5にて検出した蓄電池BTの電池温度
が所定の温度(55℃)を越えたときに制御回路4は蓄
電池BTが満充電されたと判断するが、通常はこの時点
で蓄電池BTに供給された充電量は公称容量の120%
(=1920mAh)程度になっている。したがって、
以降の過充電サイクルにおいては、残りの充電量(=2
880mAh)を充電することになる。よって、図3に
示すように、過充電サイクルを繰り返すことで第3の充
電電流I3 (=150mA)と第2の充電電流I2 (=
500mA)とを時間t1 ,t2 ,t3 …だけ交互に流
せば、各充電量は以下の式で表される。
【0033】 150〔mA〕×t1 〔h〕=150t1 〔mAh〕 500〔mA〕×t2 〔h〕=500t2 〔mAh〕 150〔mA〕×t3 〔h〕=150t3 〔mAh〕 したがって、これらの充電量の総和が上記残りの充電量
(=2880mAh)に達すれば、制御回路4において
リフレッシュ充電が完了したと判断し、蓄電池BTへの
充電電流の供給が停止されるのである。
【0034】ところで、上記の上限温度TU は、図4に
示すように充電装置Aが置かれた雰囲気中の温度(周囲
温度TA )に所定の温度T0 を足して設定している。す
なわち、上限温度TU =周囲温度TA +所定温度T0
なるから、上限温度TU 及び下限温度TL を容易に設定
することできる。あるいは、蓄電池BTの仕様に応じて
規定された上限温度を上記上限温度TU としてもよく、
その場合には、構成を比較的に簡素化できるとともに上
限温度TU と下限温度TL とを周囲温度TA に影響され
ることなく常時略一定とすることができる。
【0035】ここで、リフレッシュ充電モードにおい
て、第1の充電電流I1 により満充電されるまでの間で
温度センサ部5にて検出される蓄電池BTの電池温度の
最も低い値を上記周囲温度TA としている。すなわち、
本実施例においては、温度センサ部5を周囲温度検出手
段としている。したがって、常温(室温)中に長時間放
置された蓄電池BTであれば、図5において実線で示す
ように、充電を開始した直後に検出した電池温度が最も
低くなるため、これを周囲温度TA とする。一方、蓄電
池BTが放電直後であった場合には既に電池温度がかな
り高くなっているが、リフレッシュ充電モードにおける
満充電までの第1の充電電流I1 (約1.7A)程度で
あれば、満充電となるまでに蓄電池BTの電池温度は一
旦周囲温度程度まで下降して再度上昇するため(同図中
の点線参照)、蓄電池BTの電池温度が最も低くなる満
充電の直前の電池温度が周囲温度TA となる。
【0036】なお、周囲温度TA を検出するために別途
温度センサ等の周囲温度検出手段を設けてもよいが、本
実施例のように電池温度検出手段たる温度センサ部5に
て周囲温度検出手段を兼用するようにすれば構成を簡素
化できるという利点がある。上記構成によれば、蓄電池
BTをリフレッシュ充電する場合に、満充電までは急速
充電時の充電電流よりも充分に小さく且つ比較的に大き
な第1の充電電流I 1 にて充電し、それ以降は第1の充
電電流I1 よりも充分に小さい第2及び第3の大小2通
りの充電電流を交互に切り換える過充電サイクルで蓄電
池BTを過充電してリフレッシュ充電するようにしたか
ら、蓄電池BTの電池温度が必要以上に上昇しないため
に蓄電池BTに過度の負担をかけず、且つ比較的に短時
間でリフレッシュ充電することができる。さらに、本実
施例においては、温度センサ部5にて検出した蓄電池B
Tの電池温度が所定の上限温度TU と下限温度TL との
間の範囲内に収まるようにしているから、リフレッシュ
充電の際に蓄電池BTの電池温度が上記上限温度TU
り高くなることがなく、蓄電池BTの温度上昇をより抑
制することができる。また、完全放電後に満充電すると
いうリフレッシュ充電を行なう場合に比較して、蓄電池
BTの残容量を放電させる手段を必要としないために形
状及びコストの点で有利となる。しかも、本実施例で
は、切換スイッチSWによって使用者が任意に通常充電
モードとリフレッシュ充電モードとを切り換えることが
でき、蓄電池BTにメモリ効果が生じたり不活性となっ
たときに使用者が意図してリフレッシュ充電を行なうこ
とができ、不必要なときにリフレッシュ充電を行なうこ
とがなく効率的な充電が行なえて使い勝手が向上すると
いう利点もある。
【0037】なお、本実施例における各充電電流の値は
ひとつの例であってこれに限定されるものではなく、例
えば過充電サイクルにおいて第3の充電電流I3 を0A
とし、間欠的に過充電を行なうようにしてもよい。ま
た、過充電サイクルにおける充電電流は2通りに限定す
る必要はなく、3通り以上の充電電流を所定の順序で切
り換えるようにしてもよい。
【0038】
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、容量の低下した蓄電
池を過充電することで蓄電池の容量を回復させるリフレ
ッシュ充電を少なくとも行なう充電装置であって、蓄電
池に充電電流を供給する充電電流供給手段と、この充電
電流供給手段を制御して充電電流の大きさを変化させる
制御手段と、蓄電池が満充電されたことを検出する検出
手段と、蓄電池の温度を検出する電池温度検出手段と
備え、制御手段は、検出手段により満充電が検出される
まで充電電流を第1の充電電流とし、検出手段により満
充電が検出された後、充電電流を第1の充電電流よりも
小さい第3の充電電流とし、蓄電池の温度が予め設定さ
れた下限温度まで下降したことが電池温度検出手段によ
り検出されたときに充電電流を第3の充電電流よりも大
きく且つ第1の充電電流よりも小さい第2の充電電流と
し、その後蓄電池の温度が予め設定された上限温度まで
上昇したことが電池温度検出手段により検出されたとき
に充電電流を再び第3の充電電流とする過充電サイクル
にてリフレッシュ充電を行なうようにしたから、蓄電池
を過充電するリフレッシュ充電を行なう際に蓄電池の電
池温度が上記上限温度より高くなることがないように
電池の温度上昇を抑えることができ、蓄電池に負担をか
けずに比較的に短時間でリフレッシュ充電を行なうこと
ができるという効果がある。また、蓄電池を満充電する
までは比較的に大きな第1の充電電流で充電し、満充電
後は比較的に小さな第2及び第3の充電電流にて過充電
することで短時間でリフレッシュ充電を行なうことがで
きるという効果がある。
【0040】
【0041】 求項の発明は、制御手段が充電電流
供給手段を制御して蓄電池を満充電する通常充電モード
と、制御手段が充電電流供給手段を制御して前記過充電
サイクルにてリフレッシュ充電を行なうリフレッシュ充
電モードとを切り換える切換手段を備えたので、使用者
が切換手段によって任意にリフレッシュ充電を行なうこ
とができ、さらに必要に応じて通常充電モードとリフレ
ッシュ充電モードとを使い分けることができ、使い勝手
の向上と蓄電池の充電の効率化とを図ることができると
いう効果がある。
【0042】 請求項の発明は、周囲の温度を検出す
る周囲温度検出手段を具備し、この周囲温度検出手段に
より検出した周囲温度に所定温度を足して上限温度と
し、この上限温度からある一定温度だけ低い温度を下限
温度としたので、上限温度と下限温度とを容易に設定す
ることができるという効果がある。請求項の発明は、
充電しようとする蓄電池の仕様により規定される最大の
温度を上限温度とするとともに、この上限温度からある
一定温度だけ低い温度を下限温度としたので、構成を比
較的に簡素化できるとともに上限温度と下限温度とを周
囲の温度に影響されることなく常時略一定とすることが
できるという効果がある。
【0043】 請求項の発明は、電池温度検出手段を
周囲温度検出手段とし、蓄電池が満充電されるまでの期
間において電池温度検出手段により検出された電池温度
のうち最低の電池温度を周囲温度としたので、放電直後
の電池温度が上昇している状態においても、上限温度と
下限温度とを容易に設定することができるという効果が
ある。
【0044】 請求項の発明は、電池温度検出手段を
周囲温度検出手段とし、蓄電池への充電を開始した時点
で電池温度検出手段により検出された電池温度を周囲温
度とすれば、放電後に長時間放置されて電池温度の低下
した蓄電池に対しても上限温度と下限温度とを容易に設
定することができるという効果がある
【0045】 請求項の発明は、リフレッシュ充電モ
ードにおいて、充電電流値とその充電電流が供給されて
いた時間の積を充電量とするとともに充電量の積算値が
所定値に達したら充電電流供給手段による蓄電池への充
電電流の供給を停止させるリフレッシュ充電完了検出手
段を備えれば、ばらつきなく安定したリフレッシュ充電
を行なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す回路ブロック図である。
【図2】同上を示す一部破断した外観斜視図である。
【図3】同上の動作を説明するための図である。
【図4】同上の動作を説明するための図である。
【図5】同上の動作を説明するための図である。
【符号の説明】 1 整流回路 2 整流回路 3 スイッチ回路 4 制御回路 5 温度センサ部 A 充電装置 AC 商用交流電源 BT 蓄電池 Q スイッチング素子 T トランス SW 切換スイッチ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量の低下した蓄電池を過充電すること
    で蓄電池の容量を回復させるリフレッシュ充電を少なく
    とも行なう充電装置であって、蓄電池に充電電流を供給
    する充電電流供給手段と、この充電電流供給手段を制御
    して充電電流の大きさを変化させる制御手段と、蓄電池
    が満充電されたことを検出する検出手段と、蓄電池の温
    度を検出する電池温度検出手段とを備え、制御手段は、
    検出手段により満充電が検出されるまで充電電流を第1
    の充電電流とし、検出手段により満充電が検出された
    後、充電電流を第1の充電電流よりも小さい第3の充電
    電流とし、蓄電池の温度が予め設定された下限温度まで
    下降したことが電池温度検出手段により検出されたとき
    に充電電流を第3の充電電流よりも大きく且つ第1の充
    電電流よりも小さい第2の充電電流とし、その後蓄電池
    の温度が予め設定された上限温度まで上昇したことが電
    池温度検出手段により検出されたときに充電電流を再び
    第3の充電電流とする過充電サイクルによってリフレッ
    シュ充電を行うことを特徴とする充電装置。
  2. 【請求項2】 制御手段が充電電流供給手段を制御して
    蓄電池を満充電する通常充電モードと、制御手段が充電
    電流供給手段を制御して前記過充電サイクルにてリフレ
    ッシュ充電を行なうリフレッシュ充電モードとを切り換
    える切換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    充電装置。
  3. 【請求項3】 周囲の温度を検出する周囲温度検出手段
    を具備し、この周囲温度検出手段により検出した周囲温
    度に所定温度を足して上限温度とし、この上限温度から
    ある一定温度だけ低い温度を下限温度としたことを特徴
    とする請求項1記載の充電装置。
  4. 【請求項4】 充電しようとする蓄電池の仕様により規
    定される最大の温度を上限温度とするとともに、この上
    限温度からある一定温度だけ低い温度を下限温度とした
    ことを特徴とする請求項記載の充電装置。
  5. 【請求項5】 電池温度検出手段を周囲温度検出手段と
    し、蓄電池が満充電されるまでの期間において電池温度
    検出手段により検出された電池温度のうち最低の電池温
    度を周囲温度としたことを特徴とする請求項記載の充
    電装置。
  6. 【請求項6】 電池温度検出手段を周囲温度検出手段と
    し、蓄電池への充電を開始した時点で電池温度検出手段
    により検出された電池温度を周囲温度としたことを特徴
    とする請求項記載の充電装置。
  7. 【請求項7】 リフレッシュ充電モードにおいて、充電
    電流値とその充電電流が供給されていた時間の積を充電
    量とするとともに充電量の積算値が所定値に達したら充
    電電流供給手段による蓄電池への充電電流の供給を停止
    させるリフレッシュ充電完了検出手段を備えたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項6記載の充電装置
JP00223095A 1995-01-10 1995-01-10 充電装置 Expired - Lifetime JP3496312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00223095A JP3496312B2 (ja) 1995-01-10 1995-01-10 充電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00223095A JP3496312B2 (ja) 1995-01-10 1995-01-10 充電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08191546A JPH08191546A (ja) 1996-07-23
JP3496312B2 true JP3496312B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=11523560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00223095A Expired - Lifetime JP3496312B2 (ja) 1995-01-10 1995-01-10 充電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3496312B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4797476B2 (ja) 2005-07-12 2011-10-19 トヨタ自動車株式会社 二次電池の制御装置
JP2014017950A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Gs Yuasa Corp 急速充電設備
JP5949510B2 (ja) * 2012-12-10 2016-07-06 アイコム株式会社 充電制御装置および充電制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08191546A (ja) 1996-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5479084A (en) Battery discharging apparatus
US6294894B1 (en) Rechargeable battery arrangement
EP0580351B1 (en) Battery charging apparatus
JP3901140B2 (ja) 充電器
JP4738730B2 (ja) 組電池及び電池パック
JP2005160233A (ja) 組電池及び電池パック
JP2003274570A (ja) 定電流定電圧充電方法および定電流定電圧充電装置
JP2004364387A (ja) 二次電池の充電方法及び充電装置とその充電制御プログラム
JPH08138749A (ja) バッテリ制御方式
JP3306188B2 (ja) 二次電池の充電方法
JP2001051029A (ja) 充電電池あるいは充電電池パック
JPH10304589A (ja) 電池をパルス充電して満充電状態に保持する補充電方法
JP2001051030A (ja) 充電電池あるいは充電電池パック
JP3496312B2 (ja) 充電装置
JP2001056362A (ja) 充電電池あるいは充電電池パック
JP2005218174A (ja) 組電池監視装置及び電池パック
JP2000324709A (ja) 充電装置
JPH09271145A (ja) 充電装置および方法
JPH07123604A (ja) 二次電池の充電装置
JP2002050408A (ja) 充電電池、充電電池パックおよび充電電池の残量算出方法
JP2001051031A (ja) 充電電池あるいは充電電池パック
JP3238938B2 (ja) 電池の充電装置
JPH0779534A (ja) 充電器及び充電完了検出方法
JPH04325836A (ja) 電池充電装置
JPH0429077A (ja) 電池の管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031028

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term