JP3494573B2 - シート面の検査装置 - Google Patents
シート面の検査装置Info
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- JP3494573B2 JP3494573B2 JP10133598A JP10133598A JP3494573B2 JP 3494573 B2 JP3494573 B2 JP 3494573B2 JP 10133598 A JP10133598 A JP 10133598A JP 10133598 A JP10133598 A JP 10133598A JP 3494573 B2 JP3494573 B2 JP 3494573B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、相手部材と密着し
て封止作用を奏するシート面の検査装置に関するもので
あり、詳しくはシート面に生じた巣穴や傷等（以下、
「欠陥」という）の有無を判定するための検査装置に関
するものである。
て封止作用を奏するシート面の検査装置に関するもので
あり、詳しくはシート面に生じた巣穴や傷等（以下、
「欠陥」という）の有無を判定するための検査装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のシート面としては、車両
用エンジンのインジェクタ（燃料噴射弁）用のシート面
を挙げることができる。図４では、所謂筒内噴射型エン
ジンの場合を示しているが、この図に示すように、筒内
噴射型エンジンでは燃焼室１内に直接燃料を噴射するた
めに、インジェクタ２は先端を燃焼室１内に臨ませた姿
勢で、シリンダヘッド３に貫設された取付孔４に挿入さ
れて、ホルダ５により固定されている。シート面Ｆは取
付孔４内に所定幅のリング状をなすように形成され、イ
ンジェクタ２の先端がコルゲートワッシャー６を介して
当接している。
用エンジンのインジェクタ（燃料噴射弁）用のシート面
を挙げることができる。図４では、所謂筒内噴射型エン
ジンの場合を示しているが、この図に示すように、筒内
噴射型エンジンでは燃焼室１内に直接燃料を噴射するた
めに、インジェクタ２は先端を燃焼室１内に臨ませた姿
勢で、シリンダヘッド３に貫設された取付孔４に挿入さ
れて、ホルダ５により固定されている。シート面Ｆは取
付孔４内に所定幅のリング状をなすように形成され、イ
ンジェクタ２の先端がコルゲートワッシャー６を介して
当接している。
【０００３】このコルゲートワッシャー６にて燃焼室１
の気密保持がなされるのであるが、高温高圧の燃焼ガス
を封止する必要があるため、コルゲートワッシャー６が
密着するシリンダヘッド３のシート面Ｆは、巣穴や傷等
の欠陥の発生を極力避けねばならない。所定の大きさを
越える欠陥が生じていると、コルゲートワッシャー６の
密着が不足してガス漏れする可能性が高まる。そこで、
従来はシリンダヘッド３の加工後に、目視によりシート
面Ｆを検査していた。
の気密保持がなされるのであるが、高温高圧の燃焼ガス
を封止する必要があるため、コルゲートワッシャー６が
密着するシリンダヘッド３のシート面Ｆは、巣穴や傷等
の欠陥の発生を極力避けねばならない。所定の大きさを
越える欠陥が生じていると、コルゲートワッシャー６の
密着が不足してガス漏れする可能性が高まる。そこで、
従来はシリンダヘッド３の加工後に、目視によりシート
面Ｆを検査していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目視に
よる検査は人為的なミス等により信頼性に乏しく、か
つ、欠陥を見逃したときは、そのシリンダヘッド３を組
み付けたエンジン自体が不良品になってしまうため損失
が大きい。そこで、検査から欠陥が見落とされた場合を
想定し、それらの欠陥を埋めるために、全てのシート面
Ｆについて樹脂コーティングを施す必要があった。つま
り、本来は不必要なはずの工程が追加されるため、シリ
ンダヘッド３の製造工程数が増大して、ひいては製造コ
スト高騰の要因になっていた。
よる検査は人為的なミス等により信頼性に乏しく、か
つ、欠陥を見逃したときは、そのシリンダヘッド３を組
み付けたエンジン自体が不良品になってしまうため損失
が大きい。そこで、検査から欠陥が見落とされた場合を
想定し、それらの欠陥を埋めるために、全てのシート面
Ｆについて樹脂コーティングを施す必要があった。つま
り、本来は不必要なはずの工程が追加されるため、シリ
ンダヘッド３の製造工程数が増大して、ひいては製造コ
スト高騰の要因になっていた。
【０００５】本発明の目的は、シート面の欠陥の有無を
確実に判定できることにより、樹脂コーティング等の後
工程を省略して、製造コストを低減することができるシ
ート面の検査装置を提供することにある。
確実に判定できることにより、樹脂コーティング等の後
工程を省略して、製造コストを低減することができるシ
ート面の検査装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項１記載の本発明のシート面の検査装置によ
れば、検査対象のシート面を撮像して画像情報として取
り込む撮像手段と、撮像手段にて取り込んだ画像情報に
基づいて、シート面上の欠陥の有無を判定する判定手段
とを備え、該判定手段の領域設定手段によりシート面上
の欠陥の有無を判定すべき領域を隈無くカバーし、且
つ、シート面を逸脱せず、相互にオーバーラップする複
数の検査領域を設定し、階調変化検出手段により、画像
情報から得られる、各検査領域内の画素の、所定の走査
方向の階調変化から欠陥を検出するようにしたため、
又、請求項２の発明では、判定手段に更に組分手段を具
備させ、複数の検査領域を、前記画像情報から得られ
る、各検査領域内の画素の階調変化を同じ走査方向で検
出すべき組に組分けして、前記階調変化検出手段によ
り、各組毎に、各組に属する検査領域のそれぞれを、各
組毎の所定の走査方向における画素の階調変化を検出し
て欠陥検出を順次行うため、目視検査のような人為的な
ミスを発生させる虞がない。
ため、請求項１記載の本発明のシート面の検査装置によ
れば、検査対象のシート面を撮像して画像情報として取
り込む撮像手段と、撮像手段にて取り込んだ画像情報に
基づいて、シート面上の欠陥の有無を判定する判定手段
とを備え、該判定手段の領域設定手段によりシート面上
の欠陥の有無を判定すべき領域を隈無くカバーし、且
つ、シート面を逸脱せず、相互にオーバーラップする複
数の検査領域を設定し、階調変化検出手段により、画像
情報から得られる、各検査領域内の画素の、所定の走査
方向の階調変化から欠陥を検出するようにしたため、
又、請求項２の発明では、判定手段に更に組分手段を具
備させ、複数の検査領域を、前記画像情報から得られ
る、各検査領域内の画素の階調変化を同じ走査方向で検
出すべき組に組分けして、前記階調変化検出手段によ
り、各組毎に、各組に属する検査領域のそれぞれを、各
組毎の所定の走査方向における画素の階調変化を検出し
て欠陥検出を順次行うため、目視検査のような人為的な
ミスを発生させる虞がない。
【０００７】更に、請求項３記載の本発明のシート面の
検査装置によれば、撮像手段にて筒内噴射型エンジンの
シリンダヘッドに形成されたインジェクタ用のシート面
を撮像して画像情報として取り込み、その画像情報に基
づいて、画素の変化状況よりシート面上の欠陥を判定す
るようにしたため、目視検査のような人為的なミスを発
生させる虞がなく、検査から欠陥が漏れた場合を想定し
た樹脂コーティング等の後工程を省略可能となる。
検査装置によれば、撮像手段にて筒内噴射型エンジンの
シリンダヘッドに形成されたインジェクタ用のシート面
を撮像して画像情報として取り込み、その画像情報に基
づいて、画素の変化状況よりシート面上の欠陥を判定す
るようにしたため、目視検査のような人為的なミスを発
生させる虞がなく、検査から欠陥が漏れた場合を想定し
た樹脂コーティング等の後工程を省略可能となる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明を筒内噴射型エンジ
ンのシリンダヘッドに形成したインジェクタ用のシート
面を検査する装置に具体化した一実施例を説明する。本
実施例の検査装置の対象となるシート面Ｆは、従来技術
で図４に従って説明したものと全く同様である。従っ
て、その形状やインジェクタ２の装着状態等の説明は省
略し、検査装置自体を重点的に説明する。
ンのシリンダヘッドに形成したインジェクタ用のシート
面を検査する装置に具体化した一実施例を説明する。本
実施例の検査装置の対象となるシート面Ｆは、従来技術
で図４に従って説明したものと全く同様である。従っ
て、その形状やインジェクタ２の装着状態等の説明は省
略し、検査装置自体を重点的に説明する。
【０００９】本実施例の検査装置は、シート面Ｆを画像
情報として取り込んで、画像計測技術を利用して巣穴や
傷等の欠陥の有無を判定している。図１に示すように、
検査時のシリンダヘッド３は既にシート面Ｆ表面の研削
処理が終了しており、かつ、未だインジェクタ等が装着
されていない単体の状態である。シリンダヘッド３は、
ノックピン穴等を利用して搬送路１１上に位置決めされ
て、図１において紙面と直交する方向に搬送される。
情報として取り込んで、画像計測技術を利用して巣穴や
傷等の欠陥の有無を判定している。図１に示すように、
検査時のシリンダヘッド３は既にシート面Ｆ表面の研削
処理が終了しており、かつ、未だインジェクタ等が装着
されていない単体の状態である。シリンダヘッド３は、
ノックピン穴等を利用して搬送路１１上に位置決めされ
て、図１において紙面と直交する方向に搬送される。
【００１０】搬送路１１上には撮像手段としてのＣＣＤ
１２がシリンダヘッド３のシート面Ｆに向けて配設さ
れ、その撮像領域は、丁度シート面Ｆ全体を撮像可能な
ように設定されている。ＣＣＤ１２にはモニタ装置１３
を介して、寸法推定手段及び判定手段としての処理装置
１４が接続されている。これらのモニタ装置１３や処理
装置１４は、一般的な画像計測や画像認識に用いられる
ものと同様の構成であり、ＣＣＤ１２にて撮像された画
像情報が処理装置１４に入力されて処理されると共に、
撮像されたシート面Ｆの画像情報（図２に示す）、或い
は欠陥の有無の判定結果に関する画像情報（図３に示
す）がモニタ装置１３にて表示される。
１２がシリンダヘッド３のシート面Ｆに向けて配設さ
れ、その撮像領域は、丁度シート面Ｆ全体を撮像可能な
ように設定されている。ＣＣＤ１２にはモニタ装置１３
を介して、寸法推定手段及び判定手段としての処理装置
１４が接続されている。これらのモニタ装置１３や処理
装置１４は、一般的な画像計測や画像認識に用いられる
ものと同様の構成であり、ＣＣＤ１２にて撮像された画
像情報が処理装置１４に入力されて処理されると共に、
撮像されたシート面Ｆの画像情報（図２に示す）、或い
は欠陥の有無の判定結果に関する画像情報（図３に示
す）がモニタ装置１３にて表示される。
【００１１】次に、以上のように構成された検査装置を
用いたシート面Ｆの検査手順を説明する。尚、従来技術
で述べたように、所定の大きさを越える欠陥がシート面
Ｆに存在する場合に不良と見なすものとする。シリンダ
ヘッド３は搬送路１１にて搬送され、そのシート面Ｆが
ＣＣＤ１２と対応して撮像領域内に入ると一旦停止され
て、ＣＣＤ１２により撮像処理が行われる。例えば、４
気筒のシリンダヘッド３の場合には、計４カ所のシート
面Ｆでそれぞれ搬送が停止されて撮像されることにな
る。ＣＣＤ１２による撮像処理は走査線間隔０．０４mm
で行われる。得られた画像情報はモニタ装置１３を経て
処理装置１４に入力され、処理装置１４において一般的
な信号処理手順と同様に、増幅、輪郭補正、シェーディ
ング補正等のアナログ信号処理、デジタル変換、雑音除
去、歪み補正等のデジタル信号処理が施されて、内蔵さ
れたメモリに順次格納される。
用いたシート面Ｆの検査手順を説明する。尚、従来技術
で述べたように、所定の大きさを越える欠陥がシート面
Ｆに存在する場合に不良と見なすものとする。シリンダ
ヘッド３は搬送路１１にて搬送され、そのシート面Ｆが
ＣＣＤ１２と対応して撮像領域内に入ると一旦停止され
て、ＣＣＤ１２により撮像処理が行われる。例えば、４
気筒のシリンダヘッド３の場合には、計４カ所のシート
面Ｆでそれぞれ搬送が停止されて撮像されることにな
る。ＣＣＤ１２による撮像処理は走査線間隔０．０４mm
で行われる。得られた画像情報はモニタ装置１３を経て
処理装置１４に入力され、処理装置１４において一般的
な信号処理手順と同様に、増幅、輪郭補正、シェーディ
ング補正等のアナログ信号処理、デジタル変換、雑音除
去、歪み補正等のデジタル信号処理が施されて、内蔵さ
れたメモリに順次格納される。
【００１２】これと並行して処理装置１では、格納した
各シート面Ｆの画像情報をメモリより順次読み出して、
欠陥の有無を判定する。ここで、図２に示すように、シ
ート面Ｆ上において、実際にコルゲートワッシャー６
（図４に示す）を介してインジェクタ２の先端が密着す
るのは、ハッチングで示した幅０．５mm程度のリング状
の領域である。よって、欠陥の有無が問題になるのはこ
の領域内であり、領域内を隈無くカバーするように、相
互にオーバラップする８つの長方形状の検査領域Ｅ1〜
Ｅ8が予め設定されている。そして、以下のように各検
査領域Ｅ1〜Ｅ8について、それぞれ欠陥の有無が判定さ
れる。尚、各検査領域Ｅ1〜Ｅ8がシート面Ｆ上からはみ
出ていないのは、その外周及び内周のエッジ部分を欠陥
と誤判定してしまうのを防止するためである。
各シート面Ｆの画像情報をメモリより順次読み出して、
欠陥の有無を判定する。ここで、図２に示すように、シ
ート面Ｆ上において、実際にコルゲートワッシャー６
（図４に示す）を介してインジェクタ２の先端が密着す
るのは、ハッチングで示した幅０．５mm程度のリング状
の領域である。よって、欠陥の有無が問題になるのはこ
の領域内であり、領域内を隈無くカバーするように、相
互にオーバラップする８つの長方形状の検査領域Ｅ1〜
Ｅ8が予め設定されている。そして、以下のように各検
査領域Ｅ1〜Ｅ8について、それぞれ欠陥の有無が判定さ
れる。尚、各検査領域Ｅ1〜Ｅ8がシート面Ｆ上からはみ
出ていないのは、その外周及び内周のエッジ部分を欠陥
と誤判定してしまうのを防止するためである。
【００１３】まず、走査領域Ｅ1内において、各画素の
Ｓ1方向への階調変化を順次判定する。欠陥がある場
合、図３に示すように、欠陥ＧのＳ1方向の寸法に対応
して画素の階調が濃側に急変するため、階調が予め設定
した閾値Ｌxを越えた範囲を求め、その範囲を欠陥のＳ1
方向の寸法と推定する。同様に、走査領域Ｅ2内におい
て、各画素のＳ1方向への階調変化を判定し、次いで、
走査領域Ｅ3及び走査領域Ｅ4内において、Ｓ1方向への
階調変化を判定する。
Ｓ1方向への階調変化を順次判定する。欠陥がある場
合、図３に示すように、欠陥ＧのＳ1方向の寸法に対応
して画素の階調が濃側に急変するため、階調が予め設定
した閾値Ｌxを越えた範囲を求め、その範囲を欠陥のＳ1
方向の寸法と推定する。同様に、走査領域Ｅ2内におい
て、各画素のＳ1方向への階調変化を判定し、次いで、
走査領域Ｅ3及び走査領域Ｅ4内において、Ｓ1方向への
階調変化を判定する。
【００１４】更に、走査領域Ｅ1乃至走査領域Ｅ4内にお
いて、Ｓ1と直交するＳ2方向への階調変化を判定する。
つまり、前記のように、撮像時の走査線間隔が０．０４
mmであるため、それ以下の幅の細長い傷がＳ1方向に存
在するときには、譬え長さが０．２mmを越えていても見
逃してしまうため、直交するＳ2方向より再度判定して
いるのである。
いて、Ｓ1と直交するＳ2方向への階調変化を判定する。
つまり、前記のように、撮像時の走査線間隔が０．０４
mmであるため、それ以下の幅の細長い傷がＳ1方向に存
在するときには、譬え長さが０．２mmを越えていても見
逃してしまうため、直交するＳ2方向より再度判定して
いるのである。
【００１５】その後、走査領域Ｅ5乃至走査領域Ｅ8内に
おいて、Ｓ1やＳ2に対し４５度をなすＳ3方向への各画
素の階調変化を判定し、同じく走査領域Ｅ5乃至走査領
域Ｅ8内において、Ｓ3と直交するＳ4方向への階調変化
を判定する。以上で画像情報に基づく欠陥の判定処理が
終了する。全ての判定処理で０．２mmを越える欠陥の存
在が推定されなかったときには、良品判定を下し、いず
れかの判定処理で０．２mmを越える欠陥の存在が推定さ
れたときには、不良品判定を下す。そして、例えば、不
良品判定を下したシート面Ｆを備えたシリンダヘッド３
のみを、搬送路１１上より別経路に選別する等の対策を
実施すればよい。
おいて、Ｓ1やＳ2に対し４５度をなすＳ3方向への各画
素の階調変化を判定し、同じく走査領域Ｅ5乃至走査領
域Ｅ8内において、Ｓ3と直交するＳ4方向への階調変化
を判定する。以上で画像情報に基づく欠陥の判定処理が
終了する。全ての判定処理で０．２mmを越える欠陥の存
在が推定されなかったときには、良品判定を下し、いず
れかの判定処理で０．２mmを越える欠陥の存在が推定さ
れたときには、不良品判定を下す。そして、例えば、不
良品判定を下したシート面Ｆを備えたシリンダヘッド３
のみを、搬送路１１上より別経路に選別する等の対策を
実施すればよい。
【００１６】以上のように、本実施例の検査装置では、
シート面Ｆを画像情報として取り込んで、画像計測技術
を利用して欠陥の有無を判定している。よって、従来の
目視検査のような人為的なミスが発生する虞は皆無であ
り、極めて高い信頼性でシート面Ｆの良否判定を行うこ
とができる。その結果、従来実施していたシート面Ｆへ
の樹脂コーティングを省略して製造工程数を減少でき、
もって、シリンダヘッド３の製造コストを大幅に低減す
ることができる。
シート面Ｆを画像情報として取り込んで、画像計測技術
を利用して欠陥の有無を判定している。よって、従来の
目視検査のような人為的なミスが発生する虞は皆無であ
り、極めて高い信頼性でシート面Ｆの良否判定を行うこ
とができる。その結果、従来実施していたシート面Ｆへ
の樹脂コーティングを省略して製造工程数を減少でき、
もって、シリンダヘッド３の製造コストを大幅に低減す
ることができる。
【００１７】ところで、上記実施例では、シリンダヘッ
ド３に形成したインジェクタ用のシート面Ｆの検査装置
に具体化したが、本発明を実施する場合には、これに限
定されるものではなく、相手部材と密着して封止作用を
奏するシート面であって、巣穴や傷等の欠陥を防止する
必要があるものであれば、どのようなものを対象として
もよい。
ド３に形成したインジェクタ用のシート面Ｆの検査装置
に具体化したが、本発明を実施する場合には、これに限
定されるものではなく、相手部材と密着して封止作用を
奏するシート面であって、巣穴や傷等の欠陥を防止する
必要があるものであれば、どのようなものを対象として
もよい。
【００１８】又、上記実施例では、リング状のシート面
Ｆを隈無くカバーするように、相互にオーバラップする
８つの長方形状の検査領域Ｅ1〜Ｅ8を設定し、それらの
領域Ｅ1〜Ｅ8について、直交する２方向での階調変化よ
り欠陥の寸法を推定し、その寸法が所定の大きさを越え
ているときに不良判定を下した。しかしながら、検査手
順は以上の方法に限定されるものではなく、例えば、シ
ート面Ｆの形状に応じて検査領域Ｅ1〜Ｅ8の数や形状を
変更したり、階調変化の判定方向を１方向に減少、又は
３方向以上に増加させたり、或いは、具体的な欠陥の寸
法を推定することなく、画素の階調が所定の閾値を越え
て濃側に移行した時点で直ちに不良判定を下すようにし
てもよい。
Ｆを隈無くカバーするように、相互にオーバラップする
８つの長方形状の検査領域Ｅ1〜Ｅ8を設定し、それらの
領域Ｅ1〜Ｅ8について、直交する２方向での階調変化よ
り欠陥の寸法を推定し、その寸法が所定の大きさを越え
ているときに不良判定を下した。しかしながら、検査手
順は以上の方法に限定されるものではなく、例えば、シ
ート面Ｆの形状に応じて検査領域Ｅ1〜Ｅ8の数や形状を
変更したり、階調変化の判定方向を１方向に減少、又は
３方向以上に増加させたり、或いは、具体的な欠陥の寸
法を推定することなく、画素の階調が所定の閾値を越え
て濃側に移行した時点で直ちに不良判定を下すようにし
てもよい。
【００１９】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項１の
発明のシート面の検査装置によれば、領域設定手段によ
り、シート面上の欠陥の有無を判定すべき領域を隈無く
カバーし、且つ、シート面を逸脱せず、相互にオーバー
ラップする複数の検査領域を設定し、階調変化検出手段
により、画像情報から得られる、各検査領域内の画素
の、所定の走査方向の階調変化から欠陥を検出するた
め、また、請求項２の発明のシート面の検査装置によれ
ば、複数の検査領域を、前記画像情報から得られる、各
検査領域内の画素の階調変化を同じ走査方向で検出すべ
き組に組分けして、各組毎に、各組に属する検査領域の
それぞれを、各組毎の所定の走査方向における画素の階
調変化を検出して欠陥検出を順次行うため、目視検査の
ような人為的なミスが発生する虞がなく、極めて高い信
頼性でシート面の良否判定を行うことができる。
発明のシート面の検査装置によれば、領域設定手段によ
り、シート面上の欠陥の有無を判定すべき領域を隈無く
カバーし、且つ、シート面を逸脱せず、相互にオーバー
ラップする複数の検査領域を設定し、階調変化検出手段
により、画像情報から得られる、各検査領域内の画素
の、所定の走査方向の階調変化から欠陥を検出するた
め、また、請求項２の発明のシート面の検査装置によれ
ば、複数の検査領域を、前記画像情報から得られる、各
検査領域内の画素の階調変化を同じ走査方向で検出すべ
き組に組分けして、各組毎に、各組に属する検査領域の
それぞれを、各組毎の所定の走査方向における画素の階
調変化を検出して欠陥検出を順次行うため、目視検査の
ような人為的なミスが発生する虞がなく、極めて高い信
頼性でシート面の良否判定を行うことができる。
【００２０】又、請求項３記載の発明のシート面の検査
装置によれば、インジェクタ用のシート面を画像情報と
して取り組んで、その画像情報より欠陥の寸法を推定し
て良否判定を下すため、目視検査のような人為的なミス
が発生する虞がなく、極めて高い信頼性でシート面の良
否判定を行うことができ、その結果、検査から欠陥が漏
れた場合を想定した樹脂コーティング等の後工程を省略
して製造工程数を減少し、もって、シリンダヘッドの製
造コストを大幅に低減することができる。
装置によれば、インジェクタ用のシート面を画像情報と
して取り組んで、その画像情報より欠陥の寸法を推定し
て良否判定を下すため、目視検査のような人為的なミス
が発生する虞がなく、極めて高い信頼性でシート面の良
否判定を行うことができ、その結果、検査から欠陥が漏
れた場合を想定した樹脂コーティング等の後工程を省略
して製造工程数を減少し、もって、シリンダヘッドの製
造コストを大幅に低減することができる。
【図１】実施例のシート面の検査装置を示す概略構成図
である。
である。
【図２】検査領域の関係を示すシートリングの正面図で
ある。
ある。
【図３】欠陥が生じたときの画素の階調変化を示す説明
図である。
図である。
【図４】インジェクタの装着状態とシート面との関係を
示すシリンダヘッドの部分断面図である。
示すシリンダヘッドの部分断面図である。
２ インジェクタ
３ シリンダヘッド
１２ ＣＣＤ（撮像手段）
１４ 処理装置（寸法推定手段、判定手段）
Ｆ シート面
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平９−49717（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−55723（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−300546（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−27714（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G01N 21/84 - 21/958
G01B 11/00 - 11/30
G06T 1/00 - 9/40
Claims (3)
- 【請求項１】 検査対象のシート面を撮像して画像情報
として取り込む撮像手段と、 前記撮像手段にて取り込んだ画像情報に基づいて、前記
シート面上の欠陥の有無を判定する判定手段とを備え、
該判定手段は、 シート面上の欠陥の有無を判定すべき領域を隈無くカバ
ーし、且つ、前記シート面を逸脱せず、相互にオーバー
ラップする複数の検査領域を設定する領域設定手段と、 前記画像情報から得られる、各検査領域内の画素の、所
定の走査方向の階調変化から欠陥を検出する階調変化検
出手段とを具備し、 前記判定手段は、階調変化検出手段が何れかの検査領域
の何れかの走査方向における階調変化から欠陥を検出し
たとき、前記シート面に欠陥が存在すると判定する こと
を特徴とするシート面の検査装置。 - 【請求項２】 前記判定手段は、前記複数の検査領域
を、前記画像情報から得られる、各検査領域内の画素の
階調変化を同じ走査方向で検出すべき組に組分けする組
分手段を具備し、 前記階調変化検出手段は、各組毎に、各組に属する検査
領域のそれぞれを、各組毎の所定の走査方向における画
素の階調変化を検出して欠陥検出を順次行うことを特徴
とする、請求項１記載のシート面の検査装置。 - 【請求項３】 前記撮像手段は、筒内噴射型エンジンの
シリンダヘッドに形成されたインジェクタ用のシート面
を撮像する、請求項１又は２記載のシート面の検査装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10133598A JP3494573B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | シート面の検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10133598A JP3494573B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | シート面の検査装置 |
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| JP3494573B2 true JP3494573B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=14297976
Family Applications (1)
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| JP10133598A Expired - Lifetime JP3494573B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | シート面の検査装置 |
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-
1998
- 1998-04-13 JP JP10133598A patent/JP3494573B2/ja not_active Expired - Lifetime
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