JP3494092B2 - 光学装置およびこれを備えてなる液晶プロジェクター - Google Patents

光学装置およびこれを備えてなる液晶プロジェクター

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学装置およびこれ
を備えてなる液晶プロジェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶プロジェクターなどの装置
に使用される光学装置においては、光源ランプから放射
される光を光軸に平行な光(以下、「平行光」ともい
う。)に効率よく変換して、液晶表示パネルなどの被照
射物の被照射領域(以下、単に「被照射領域」とい
う。)に照射する性能を有することが必要である。通
常、このような光学装置の一例においては、ショートア
ーク型放電ランプと、この放電ランプから放射される光
を平行光に変換するための凹面反射鏡とにより構成され
ている。そして、近年では、液晶プロジェクターの小型
化が要請されていることから、液晶プロジェクターに用
いられる光学装置の小型化を図ることが必要である。ま
た、被照射物である液晶表示パネル自体も小型化されて
いることも、光学装置の小型化が要請される理由の一つ
である。
【0003】図3は、従来の光学装置の構成の一例を示
す説明図である。この例の光学装置60は、ショートア
ーク型放電ランプ61が放物面反射鏡66に組み込まれ
て構成されている。ショートアーク型放電ランプ61の
放電容器は、大略球状の発光管部62と、この発光管部
62の両端に続くロッド状の封止部63とにより構成さ
れており、発光管部62内には、陰極64と陽極65と
が互いに対向配置されている。図3において、67は放
物面反射鏡66の前方開口部分であり、68は中央貫通
孔である。
【0004】ショートアーク型放電ランプ61は、その
アーク方向が放物面反射鏡66の光軸Lに一致し、陰極
64と陽極65との間に形成されるアーク輝点Aが放物
面反射鏡66の焦点に一致する状態に配置されている。
一方、放物面反射鏡66の内表面には誘電体多層反射膜
(図示せず)が形成されている。
【0005】この光学装置60においては、放物面反射
鏡66の前方外縁上の任意の点Mとアーク輝点Aとを結
ぶ仮想直線Nより後方(図において左方)に位置する後
方領域、すなわちアーク輝点Aを中心とする放物面反射
鏡66の受光立体角度θの領域に向かって放射される光
のうち、中央貫通孔68を透過するもの以外は、放物面
反射鏡66により反射されて光軸Lに平行な平行光とな
って、被照射領域に投射される。
【0006】以上のような光学装置60の小型化を図る
ためには、放物面反射鏡66の光軸L方向の長さを小さ
くすればよいが、その場合には受光立体角度θが小さく
なってしまい、反射光量が減少する。しかし、同一の受
光立体角度θを確保しながら前方開口部分67の径(以
下、「開口径」という。)を小さくしようとすると、放
物面反射鏡66は、光軸L方向の長さに対する開口径の
比が小さくなり、いわゆる深型のものとなる。
【0007】然るに、放物面反射鏡66が深型のもので
ある場合には、当該放物面反射鏡66の曲率の変動幅が
大きいためにその内表面に蒸着により誘電体多層反射膜
を形成することが困難になり、また、放物面反射鏡66
が結晶化ガラスなどよりなるときには、当該放物面反射
鏡66の内表面の研磨作業が困難になり、その結果、良
好な反射特性を得ることができない、という問題があ
る。また、放物面反射鏡66の焦点距離が小さくなるた
めにアーク輝点Aおよび発光管部62と、放物面反射鏡
66との最短距離が小さくなり、そのため、当該放物面
反射鏡66がアーク輝点Aおよび発光管部62からの熱
により昇温する結果、破損してしまう場合がある、とい
う問題がある。
【0008】一般に、放物面反射鏡66により反射され
る光(以下、「反射光」ともいう。)の波長特性は、発
光管部62より放射される光(以下、「放射光」ともい
う。)の放物面反射鏡66の内表面に対する入射角に依
存する。従って、放物面反射鏡66が深型のものである
場合には、当該放物面反射鏡66の内表面の前方開口部
分67近傍における放射光と、当該放物面反射鏡66の
中央部分における放射光とは、それらの入射角の差が大
きくなるので、それらによる反射光の波長特性が大きく
異なったものとなり、結果として、被照射領域に均一な
波長特性の光を照射することができない、という問題が
ある。
【0009】また、光学装置60の小型化を図る結果、
放物面反射鏡66の開口径の大きさに対する発光管部6
2の大きさの比が大きくなると、放物面反射鏡66で反
射された光が発光管部62によって遮断される割合が高
くなるので、損失する光量が増加し、その結果、放射光
の利用効率が小さくなるという問題がある。
【0010】また、上記の光学装置60では、放物面反
射鏡66の光軸Lとアーク方向が一致するようにショー
トアーク型放電ランプ61が配置されているので、当該
光源装置60よりの光が、ショートアーク型放電ランプ
61の存在により筒状の状態となって被照射領域に照射
され、その結果、被照射領域にリング状の光痕が発生す
る(以下、これを「中抜け現象」という。)という問題
がある。
【0011】以上のように、光学装置60の小型化に伴
い、上記のような種々の問題が発生してしまう。
【0012】一方、ショートアーク型放電ランプ61
は、本来、アーク方向が上下方向となる垂直状態で点灯
されることが好ましく、このことから、例えば、図4に
示すような構造の光学装置70も提案されている。この
光学装置70は、ショートアーク型放電ランプ61と、
このショートアーク型放電ランプ61のアーク方向と光
軸Lが一致するように配置された放物面反射鏡66と、
当該放物面反射鏡66よりの反射光を垂直な方向(図に
おいては左右方向)に反射する平面反射板71とにより
構成されている。
【0013】しかしながら、このような光学装置70に
おいては、平面反射板71が必須であるために、装置全
体の高さが大きくなり、小型化を図ることが困難である
という問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであり、その目的は、小
型であって、ショートアーク型放電ランプから放射され
る光の利用効率が高くて、使用寿命の長い光学装置を提
供することにある。また、本発明の他の目的は、上記の
光学装置を備えてなる液晶プロジェクターを提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の光学装置は、リ
フレクターと、このリフレクターの光軸とアーク方向が
直交するよう配置されたショートアーク型放電ランプ
と、当該ショートアーク型放電ランプを構成する球形の
発光管部の前方に配置されたコンデンサレンズとよりな
る光学装置であって、前記リフレクターは、ショートア
ーク型放電ランプのアーク輝点の後方に配置された球面
反射部と、この球面反射部の外方に放射される光を反射
してその反射光を光軸と平行に投射する環状の放物面反
射部とよりなり、コンデンサレンズの半径方向の外方に
向かって放射される光を反射する反射膜が、ショートア
ーク型放電ランプの発光管部の前方側外表面に形成され
ていることを特徴とする。
【0016】
【0017】また、本発明の光学装置においては、球面
反射部は、ショートアーク型放電ランプのアーク輝点の
後方に配置された球面反射鏡よりなることが好ましい。
【0018】本発明の液晶プロジェクターは、上記の光
学装置を備えてなることを特徴とする。
【0019】
【作用】上記の構成によれば、リフレクターの光軸とア
ーク方向が直交するようショートアーク型放電ランプが
配置され、しかもリフレクターが球面反射部および放物
面反射部により構成されていることにより、リフレクタ
ーは発光管部の後方側管壁に沿った形態を有するので、
球面反射部および放物面反射部の各々の形態は、フラッ
トに近いものとなり、これにより、装置全体の光軸方向
の長さを小さくすることができ、結局、光学装置全体を
小型のものとすることができる。
【0020】また、球面反射部は、アーク輝点よりの放
射光を反射して、その反射光をアーク領域に戻すので、
アークの輝度を高めることができ、放物面反射部は、球
面反射部の外方に放射される光を反射して、その反射光
を光軸と平行な方向に投射することができるので、放射
光の光量の損失を防ぐことができ、その結果、ショート
アーク型放電ランプより放射される光の利用効率を大き
くすることができる。
【0021】更に、リフレクターとアーク輝点とを近接
させる必要がないので、アーク輝点とリフレクターとの
離間距離が十分に確保され、そのため、当該リフレクタ
ーがアーク輝点よりの熱により破損することを有効に防
止することができ、その結果、長い使用寿命が得られ
る。
【0022】 そして、ショートアーク型放電ランプの
発光管部に特定の反射膜が形成されていることにより、
発光管部の管壁を透過するはずの光も反射されてアーク
輝点に戻される結果、前方領域に放射される光のうち、
コンデンサレンズにより投射される光以外のものをリフ
レクターによって平行光とすることができるので、光の
利用効率をさらに大きくすることができる。
【0023】本発明の液晶プロジェクターにおいては、
上記の光学装置が備えられているので、当該液晶プロジ
ェクター全体を小型のものとすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学装置について
詳細に説明する。図1は、本発明の光学装置の構成の一
例を示す説明用断面図である。この例の光学装置1は、
リフレクター10と、このリフレクター10の水平方向
に伸びる光軸Lとアーク方向が直交するよう配置された
ショートアーク型放電ランプ20と、このショートアー
ク型放電ランプ20の前方において、光軸L上に配置さ
れたコンデンサレンズ30とにより構成されている。
【0025】光学装置1を構成するリフレクター10
は、例えばガラスよりなり、ショートアーク型放電ラン
プ20のアーク輝点Aの後方側の光軸L上に配置された
球面反射鏡11と、この球面反射鏡11の外方に放射さ
れる光を反射して、その反射光を光軸Lと平行な方向に
投射する環状の放物面反射鏡12とにより構成されてい
る。そして、この放物面反射鏡12は、ショートアーク
型放電ランプ20を配置するための前方開口部分13を
有し、その後方開口部分14が球面反射鏡11の外周縁
部分に接するよう設けられている。
【0026】リフレクター10の内表面には、例えば酸
化チタン(TiO2 )とシリカ(SiO2 )とが積層さ
れてなる誘電体多層反射膜(図示せず)が形成されてい
る。
【0027】ショートアーク型放電ランプ20は、例え
ば石英ガラスよりなる放電容器と、これに配設された陰
極23および陽極24とよりなり、放電容器は、発光管
部21と、この発光管部21の両端から外側に伸びるよ
う連設されたロッド状の封止部22とにより構成されて
いる。発光管部21内においては、陰極23と陽極24
とは互いに上下方向に対向するよう配置されており、陰
極23または陽極24を先端に有する電極棒25が封止
部22内を伸び、その後端が封止部22より突出した状
態で設けられており、当該封止部22と電極棒25とが
溶着されて気密シール部が形成されている。
【0028】また、発光管部21の前方外表面の特定の
範囲には、コンデンサレンズ30の半径方向の外方に向
かって放射される光を反射する、例えば酸化チタン(T
iO 2 )とシリカ(SiO2 )とが積層されてなる誘電
体多層反射膜、または白金もしくはロジウムよりなる金
属反射膜などの環状の反射膜26が形成されている。
【0029】ショートアーク型放電ランプ20は、その
アーク方向がリフレクター10の光軸Lに直交し、か
つ、そのアーク輝点Aが、球面反射鏡11の中心に一致
すると共に、放物面反射鏡12の焦点に一致する状態で
リフレクター10内に組み込まれている。
【0030】ショートアーク型放電ランプ20を構成す
る発光管部21は、球形の形状であり、その中心がアー
ク輝点Aと一致する形状を有している。
【0031】以上のような光学装置1の具体的な寸法例
を示すと、リフレクター10においては、放物面反射鏡
12の前方側開口部分13の径が例えば30〜60m
m、放物面反射鏡12の後方側開口部分14の径が例え
ば8〜20mm、球面反射鏡11の外径が例えば8〜2
0mmである。ショートアーク型放電ランプ20におい
ては、全長が例えば40〜75mm、発光管部21の外
径が例えば7〜14mm、陰極23と陽極24との距離
が例えば1〜3mm、封止部22の長さが例えば10〜
20mmである。コンデンサレンズ30の外径は例えば
8〜20mmで、球面反射鏡11の外径(後方側開口部
分14の径)と一致することが好ましい。
【0032】光学装置1においては、ショートアーク型
放電ランプ20のアーク輝点Aの後方領域に放射された
光のうち、中央領域の光は、球面反射鏡11により反射
され、アーク輝点Aに戻されてアークの輝度を高め、あ
るいはアーク領域を透過してコンデンサレンズ30によ
って光軸Lと平行な方向に投射される。また、アーク輝
点Aの後方領域に放射された光のうち、球面反射鏡11
の外方に向かって放射された光は、放物面反射鏡12に
より反射され、光軸Lと平行な方向に投射される。
【0033】ショートアーク型放電ランプ20のアーク
輝点Aの前方領域に放射された光のうち、中央領域の光
は、コンデンサレンズ30によって光軸Lと平行な方向
に投射される。また、アーク輝点Aの前方領域に放射さ
れた光のうち、コンデンサレンズ30の外方に向かって
放射された光は、発光管部21の外表面に形成された反
射膜26により反射されてアーク輝点Aに戻され、アー
クの輝度を高め、あるいはアーク領域を透過して放物面
反射鏡12によって光軸Lと平行な方向に投射される。
【0034】上記の光学装置1によれば、リフレクター
10の光軸Lとアーク方向が直交するようショートアー
ク型放電ランプ20が配置され、しかもリフレクター1
0が球面反射鏡11および放物面反射鏡12により構成
されていることにより、リフレクター10は発光管部2
1の後方側管壁に沿った形態を有するので、球面反射鏡
11および放物面反射鏡12の各々の形態は、フラット
に近いものとなり、これにより、装置全体の光軸L方向
の長さを小さくすることができ、結局、光学装置1全体
を小型のものとすることができる。
【0035】また、球面反射鏡11は、アーク輝点Aよ
りの放射光を反射して、その反射光をアーク領域に戻す
ので、アークの輝度を高めることができ、放物面反射鏡
12は、球面反射鏡11の外方に放射される光を反射し
て、その反射光を光軸Lと平行な方向に投射することが
できるので、放射光の光量の損失を防ぐことができ、そ
の結果、ショートアーク型放電ランプ20より放射され
る光の利用効率を大きくすることができる。
【0036】更に、上記の光学装置1によれば、リフレ
クター10とショートアーク型放電ランプ20との配置
関係およびリフレクター10の構成により以下のような
効果が奏される。リフレクター10とアーク輝点Aとを
近接させる必要がないので、アーク輝点Aとリフレクタ
ー10との離間距離が十分に確保され、そのため、当該
リフレクター10がアーク輝点Aよりの熱により破損す
ることを有効に防止することができ、その結果、長い使
用寿命が得られる。
【0037】リフレクター10の曲率の変動幅が小さい
ためにその内表面に蒸着により良好な反射特性を有する
誘電体多層反射膜を形成することが容易になり、また、
リフレクター10が結晶化ガラスよりなるときには、当
該リフレクター10の内表面の研磨作業が容易になる。
【0038】リフレクター10の内表面における放射光
の入射角が、当該内表面のどの個所でもほぼ同じ大きさ
なので、反射光の波長特性が均一性の高いものとなり、
結果として、被照射領域に均一な波長特性の光を照射す
ることができる。
【0039】リフレクター10の光軸Lとアーク方向が
直交するようショートアーク型放電ランプ20が配置さ
れているので、光学装置1よりの光が被照射領域に照射
されたときに、被照射領域に中抜け現象が発生すること
を防止することができる。
【0040】そして、上記の例においては、発光管部2
1の形状を球形にすると共に、電極を発光管部21に対
して適切な位置に高い精度で配置して、アーク輝点Aに
発光管部21の中心を一致させ、当該発光管部21の前
方外表面に特定の反射膜26が形成されている構成であ
るので、この領域において発光管部21の管壁を透過す
るはずの光も反射されてアーク輝点Aに戻される結果、
前方領域に放射される光の大部分をリフレクター10に
よって平行光とすることができるので、光の利用効率を
さらに大きくすることができる。
【0041】一方、仮にリフレクターの全体を球面反射
鏡のみからなる構成とした場合には、ショートアーク型
放電ランプより放射された光は球面反射鏡により反射さ
れてアーク輝点に戻されるが、このアーク輝点に戻され
た光が発光管部の前方側管壁を透過した場合に、この光
を光軸と平行にするためには、コンデンサレンズを大き
くする必要があり、結果として、光学装置の小型のもの
とすることができない。
【0042】上記の光学装置1においては、球面反射部
が球面反射鏡11よりなり、放物面反射部が放物面反射
鏡12よりなるリフレクター10を用いた場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば、球面反射部を発光管部の後方側外表面であっ
て、アーク輝点よりの放射光を反射することでその反射
光をコンデンサレンズ30に入射させることができる位
置に被着させた反射膜よりなる構成とすることもでき
る。
【0043】図2は、上記の光学装置1を備えてなる液
晶プロジェクターの一例を示す説明図である。この図に
おいて、1は光学装置、31はコンデンサレンズ30を
支持するための支持板、40は前面ガラス、41aは第
1オプティカルインテグレータレンズ、41bは第2オ
プティカルインテグレータレンズ、42は偏光ビームス
プリッター、43は第2のコンデンサレンズ、44は1
/2位相差板、45aは第1のアルミミラー、45bは
第2のアルミミラー、45cは第3のアルミミラー、4
6aは第1のダイクロイックミラー、46bは第2のダ
イクロイックミラー、47はリレーレンズ、48はフィ
ールドレンズ、49は液晶表示パネル、50は色合成ク
ロスプリズム、51は投写レンズ、52はスクリーンで
ある。
【0044】上記の液晶プロジェクターにおいては、光
学装置1を備えてなるので、当該液晶プロジェクター全
体を小型のものとすることができると共に、以下のよう
な効果が奏される。光学装置1より良好な光学特性を有
する平行光が投射される結果、スクリーン52に投写さ
れる映像の照度を高くすることができると共に、液晶表
示パネル49の被照射領域に中抜け現象の発生を防止す
ることができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 <実施例1>図1に示した構成に従って本発明の光学装
置(1)を製造した。この光学装置(1)のショートア
ーク型放電ランプ(20)は、定格消費電力が180
W、定格電圧が110V、電極間距離が2.0mm、動
作時圧力が13MPaの超高圧水銀ランプであり、発光
管部(21)は、外径が11.5mmであり、内径が7
mmの球形とされている。リフレクター(10)におい
ては、放物面反射鏡(12)の前方開口部分(13)の
径が50mm、後方開口部分(14)の径が12mmで
あり、球面反射鏡(11)の外径が12mmである。コ
ンデンサレンズ(30)は、外径が12.0mmであ
る。
【0046】<比較例1>図3に示した構成に従って比
較用の光学装置(60)を製造した。この光学装置(6
0)のショートアーク型放電ランプ(61)は、実施例
1で用いたショートアーク型放電ランプ(20)と同じ
ものである。放物面反射鏡(66)は、開口径(前方開
口部分(67)の径)が60mm、中央貫通孔(68)
の径が12mmである。
【0047】本発明の光学装置および比較用の光学装置
の各々を作動させたところ、本発明の光学装置において
は、1000時間もホウケイ酸ガラス製のリフレクター
が破損することなく使用することができた。これに対し
て、比較用の光学装置では、100時間使用しただけで
ホウケイ酸ガラス製のリフレクターが破損してしまっ
た。また、本発明の光学装置よりの光の波長が均一であ
るのに対して、比較用の光学装置よりの光の波長は一定
のものとならず、かなりのばらつきがあった。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学装置
によれば、リフレクターの光軸とアーク方向が直交する
ようショートアーク型放電ランプが配置され、しかもリ
フレクターが球面反射部および放物面反射部により構成
されていることにより、リフレクターは発光管部の後方
側管壁に沿った形態を有するので、球面反射部および放
物面反射部の各々の形態は、フラットに近いものとな
り、これにより、装置全体の光軸方向の長さを小さくす
ることができ、結局、光学装置全体を小型のものとする
ことができる。
【0049】また、球面反射部は、アーク輝点よりの放
射光を反射して、その反射光をアーク領域に戻すので、
アークの輝度を高めることができ、放物面反射部は、球
面反射部の外方に放射される光を反射して、その反射光
を光軸と平行な方向に投射することができるので、放射
光の光量の損失を防ぐことができ、その結果、ショート
アーク型放電ランプより放射される光の利用効率を大き
くすることができる。
【0050】更に、リフレクターとアーク輝点とを近接
させる必要がないので、アーク輝点とリフレクターとの
離間距離が十分に確保され、そのため、当該リフレクタ
ーがアーク輝点よりの熱により破損することを有効に防
止することができ、その結果、長い使用寿命が得られ
る。
【0051】 そして、ショートアーク型放電ランプの
発光管部に特定の反射膜が形成されていることにより、
発光管部の管壁を透過するはずの光も反射されてアーク
輝点に戻される結果、前方領域に放射される光のうち、
コンデンサレンズにより投射される光以外のものをリフ
レクターによって平行光とすることができるので、光の
利用効率をさらに大きくすることができる。
【0052】本発明の液晶プロジェクターによれば、上
記の光学装置が備えられているので、当該液晶プロジェ
クター全体を小型のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の構成の一例を示す説明用断
面図である。
【図2】光学装置を備えた液晶プロジェクターの一例を
示す説明図である。
【図3】従来の光学装置の構成の一例を示す説明図であ
る。
【図4】従来の光学装置の構成の他の例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 光学装置 10 リフレクター 11 球面反射鏡 12 放物面反射鏡 13 前方開口部分 14 後方開口部分 20 ショートアーク型放電ランプ 21 発光管部 22 封止部 23 陰極 24 陽極 25 電極棒 26 反射膜 30 コンデンサレンズ 31 支持板 40 前面ガラス 41a 第1オプティカルインテグレータレンズ 41b 第2オプティカルインテグレータレンズ 42 偏光ビームスプリッター 43 第2のコンデンサレンズ 44 1/2位相差板 45a 第1のアルミミラー 45b 第2のアルミミラー 45c 第3のアルミミラー 46a 第1のダイクロイックミラー 46b 第2のダイクロイックミラー 47 リレーレンズ 48 フィールドレンズ 49 液晶表示パネル 50 色合成クロスプリズム 51 投写レンズ 52 スクリーン 60 光学装置 61 ショートアーク型放電ランプ 62 発光管部 63 封止部 64 陰極 65 陽極 66 放物面反射鏡 67 前方開口部分 68 中央貫通孔 70 光学装置 71 平面反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−122178(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/00 - 21/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフレクターと、このリフレクターの光
    軸とアーク方向が直交するよう配置されたショートアー
    ク型放電ランプと、当該ショートアーク型放電ランプを
    構成する球形の発光管部の前方に配置されたコンデンサ
    レンズとよりなる光学装置において、 前記リフレクターは、ショートアーク型放電ランプのア
    ーク輝点の後方に配置された球面反射部と、この球面反
    射部の外方に放射される光を反射してその反射光を光軸
    と平行に投射する環状の放物面反射部とよりなり、 コンデンサレンズの半径方向の外方に向かって放射され
    る光を反射する反射膜が、ショートアーク型放電ランプ
    の発光管部の前方側外表面に形成されている ことを特徴
    とする光学装置。
  2. 【請求項2】 球面反射部は、ショートアーク型放電ラ
    ンプのアーク輝点の後方に配置された球面反射鏡よりな
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光学装
    置を備えてなることを特徴とする液晶プロジェクター。
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