JP3493159B2 - 道路舗装用建設機械走行装置 - Google Patents
道路舗装用建設機械走行装置Info
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Description
機械走行装置に関するものであり、特に、アスファルト
・フィニッシャ及びリペーバ等に於いて、ＨＳＴ（静油
圧トランスミッション）システム回路を有し、油圧ポン
プから左右の駆動輪を夫々駆動する油圧モータに圧油を
供給して両駆動輪の回転により走行するように構成され
た道路舗装用建設機械走行装置に関するものである。
械走行装置の油圧回路１を示し、該油圧回路１は、エン
ジン２により駆動される油圧ポンプ３と、該油圧ポンプ
３に接続され、且つ、左右の駆動輪４，５を夫々駆動す
るための左右の油圧モータ６，７とからなり、該油圧ポ
ンプ３と該左右の油圧モータ６，７とはＨＳＴシステム
回路で構成されている。而して、前記油圧ポンプ３から
吐出された圧油は前記左右の油圧モータ６，７に分流
し、該左右の油圧モータ６，７を回転させ、左右の駆動
軸８，９を介して左右の駆動輪４，５を夫々駆動する。
て、カーブを曲がる時等、左右の駆動輪４，５に回転差
が生じた場合は、前記圧油の分流により、該左右の駆動
輪４，５の回転差に応じて前記左右のモータ６，７への
流量が変化するため、該左右の駆動輪４，５はスリップ
することなくカーブを曲がることができる。ところが、
例えば、軟弱路面を走行して、右側駆動輪５がスリップ
したり、又は、路面の凹凸により右側駆動輪５が浮いて
しまうと、負荷を無くした側（スリップ側）である右側
駆動輪５の油圧モータ７へ、前記油圧ポンプ３からの圧
油がほぼ全流量流れてしまい、反対側の左側駆動輪４側
の油圧モータ６へは前記ポンプ３からの圧油は流れず、
前記道路舗装用建設機械走行装置の推進力または直進性
が極端に落ちてしまう。その結果、該道路舗装用建設機
械走行装置は軟弱路面や凹凸路面から脱出できなくなっ
たり、思わぬ方向へ走り、事故を起こす危険があった。
動輪のスリップ時に、スリップ側の駆動輪を制動し、ス
リップしていない側の駆動輪を駆動して、スリップ地か
ら安全に脱出できるようにするために解決すべき技術的
課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決す
ることを目的とする。
するために提案されたものであり、左右の駆動輪を駆動
するための左右の油圧モータと、該油圧モータに圧油を
供給するための油圧ポンプとを有し、該油圧モータと該
油圧ポンプとがＨＳＴ（静油圧トランスミッション）シ
ステム回路で構成される道路舗装用建設機械走行装置に
於いて、前記左右の油圧モータの吐出側及び吸入側の両
管路に該両管路を夫々塞ぐ手段を設け、前記駆動輪がス
リップした時、該スリップ側の油圧モータの吐出側及び
吸入側の両管路を夫々塞ぎ、該油圧モータの回転を制動
すると共に、スリップしていない側の油圧モータに圧油
を供給するように構成された道路舗装用建設機械走行装
置、及び、左右の駆動輪を駆動するための左右の油圧モ
ータと、該油圧モータに圧油を供給するための油圧ポン
プとを有し、該油圧モータと該油圧ポンプとがＨＳＴ
（静油圧トランスミッション）システム回路で構成され
る道路舗装用建設機械走行装置に於いて、前記左右の油
圧モータの吐出側及び吸入側の両管路に該両管路を夫々
塞ぐ手段を設けると共に、左右の油圧モータの吐出側管
路と吸入側管路の両管路間を接続する管路間にリリーフ
弁を左右夫々に配設し、前記駆動輪がスリップした時、
該スリップ側の油圧モータの吐出側及び吸入側の両管路
を夫々塞ぎ、該油圧モータの回転を制動すると共に、ス
リップしていない側の油圧モータに圧油を供給し、更
に、前記リリーフ弁により、該スリップ側の油圧モータ
の吐出側管路に許容圧力以上の圧力が発生しないように
構成された道路舗装用建設機械走行装置を提供するもの
である。
１及び図２に従って詳述する。尚、説明の都合上、前述
した従来例と同一の構成については同一符号を付して説
明する。
を示す。図に於いて２６は油圧回路である。該油圧回路
２６は、油圧ポンプ３と、該油圧ポンプ３に接続され、
且つ、左右の駆動輪４，５を夫々駆動するための左右の
油圧モータ６，７とを有し、該油圧ポンプ３と該左右の
油圧モータ６，７とはＨＳＴシステム回路で構成されて
いる。
圧モータ６の吸入側ポート１７及び吐出側ポート１９に
夫々ロジック弁２７，２８が接続されると共に、前記右
側油圧モータ７の吸入側ポート１８及び吐出側ポート２
０に夫々ロジック弁２９，３０が接続され、該ロジック
弁２７，２８及び２９，３０は、ロジック弁切換用ソレ
ノイド弁３１に接続される。
記油圧ポンプ３から吐出された圧油は前記左右の油圧モ
ータ６，７に分流し、該油圧モータ６，７を回転させ、
駆動軸８，９を介して左右の駆動輪４，５を駆動する。
プした場合、適宜のスリップ検知手段を有するコントロ
ーラ（図示せず）、又は、オペレータ（図示せず）から
の信号により、ロジック弁切換用ソレノイド弁３１のソ
レノイド３２に通電し、該ロジック弁切換用ソレノイド
弁３１を左位置に切り替え、ロジック弁２９，３０を塞
ぐことにより右側油圧モータ７への圧油の供給を止め
る。然るときは、前記ポンプ３から供給される圧油は全
流量が左側油圧モータ６に流れ、該油圧モータ６の発生
トルクが駆動軸８を介して左側駆動輪４に伝えられ、道
路舗装用建設機械走行装置は推進力を得ることが出来
る。
場合、前記ロジック弁切換用ソレノイド弁３１のソレノ
イド３２に通電し、該ロジック弁切換用ソレノイド弁３
１を右位置に切り替え、ロジック弁２７，２８を塞ぐこ
とにより左側駆動輪４の油圧モータ６への圧油の供給を
止める。
を示す。図に於いて、３３は油圧回路である。該油圧回
路３３は、前記の図１で説明した構成に加え、左側油圧
モータ６の吸入側ポート１７とロジック弁２７間の管路
と、吐出側ポート１９とロジック弁２８間の管路との両
管路間をリリーフ弁３４を介して接続すると共に、前記
右側油圧モータ７の吸入側ポート１８とロジック弁２９
間の管路と、吐出側ポート２０とロジック弁３０間の管
路との両管路間をリリーフ弁３５を介して接続する。
於いては、前述の請求項１記載の発明と同様に作動す
る。更に、之に加え、例えば、右側駆動輪５がスリップ
した場合、ロジック弁切換用ソレノイド弁３１を左位置
に切り替え、ロジック弁３０，２９を塞ぐことにより右
側油圧モータ７への圧油の供給を止めると、該右側油圧
モータ７の吐出側ポート２０及び吸入側ポート１８は急
激に塞がれた状態となるが、前記右側駆動輪５の慣性、
或いは、機械本体の慣性によって該右側油圧モータ７は
回り続ける。そのため、該油圧モータ７の吐出側ポート
２０は超高圧になり、又、吸入側ポート１８は負圧にな
り、該吐出側ポート２０及び吸入側ポート１８に接続さ
れている配管は損傷の虞がある。しかしながら、その
際、前記吐出側ポート２０が一定圧力以上になると、前
記リリーフ弁３５が働き、前記右側油圧モータ７の吐出
側ポート２０と吸入側ポート１８とを短絡させ、吐出側
ポート２０及び吸入側ポート１８に接続されている配管
の損傷を回避することができる。
合、ロジック弁２７，２８を塞ぐことにより右側油圧モ
ータ７への圧油の供給を止めると、一定圧力以上でリリ
ーフ弁３４が働き、前記左側油圧モータ６の吐出側ポー
ト１９と吸入側ポート１７に接続されている配管の損傷
を回避できる。
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
うに、請求項１記載の発明は、左右の油圧モータの吐出
側及び吸入側の両管路に該両管路を夫々塞ぐ手段を設
け、駆動輪がスリップした時、該スリップ側の油圧モー
タの吐出側及び吸入側の両管路を夫々塞ぎ、該油圧モー
タの回転を制動すると共に、スリップしていない側の油
圧モータに圧油を供給するように構成され、請求項２記
載の発明は、左右の油圧モータの吐出側及び吸入側の両
管路に該両管路を夫々塞ぐ手段を設けると共に、左右の
油圧モータの吐出側管路と吸入側管路の両管路間を接続
する管路間にリリーフ弁を左右夫々に配管し、駆動輪が
スリップした時、該スリップ側の油圧モータの吐出側及
び吸入側の両管路を夫々塞ぎ、該油圧モータの回転を制
動すると共に、スリップしていない側の油圧モータに圧
油を供給し、更に、前記リリーフ弁により、該スリップ
側の油圧モータの吐出側管路に許容圧力以上の圧力が発
生しないように構成されている。斯くして、本発明は、
軟弱路面や、凹凸路面走行時の駆動輪のスリップ時に、
スリップ側の駆動輪を制動し、スリップしていない側の
駆動輪を駆動してスリップ地から安全に脱出できる。
道路舗装用建設機械走行装置の油圧回路図。
道路舗装用建設機械走行装置の油圧回路図。
油圧回路図。
Claims (2)
- 【請求項１】 左右の駆動輪を駆動するための左右の油
圧モータと、該油圧モータに圧油を供給するための油圧
ポンプとを有し、該油圧モータと該油圧ポンプとがＨＳ
Ｔ（静油圧トランスミッション）システム回路で構成さ
れる道路舗装用建設機械走行装置に於いて、前記左右の
油圧モータの吐出側及び吸入側の両管路に該両管路を夫
々塞ぐ手段を設け、前記駆動輪がスリップした時、該ス
リップ側の油圧モータの吐出側及び吸入側の両管路を夫
々塞ぎ、該油圧モータの回転を制動すると共に、スリッ
プしていない側の油圧モータに圧油を供給するように構
成されたことを特徴とする道路舗装用建設機械走行装
置。 - 【請求項２】 左右の駆動輪を駆動するための左右の油
圧モータと、該油圧モータに圧油を供給するための油圧
ポンプとを有し、該油圧モータと該油圧ポンプとがＨＳ
Ｔ（静油圧トランスミッション）システム回路で構成さ
れる道路舗装用建設機械走行装置に於いて、前記左右の
油圧モータの吐出側及び吸入側の両管路に該両管路を夫
々塞ぐ手段を設けると共に、左右の油圧モータの吐出側
管路と吸入側管路の両管路間を接続する管路間にリリー
フ弁を左右夫々に配設し、前記駆動輪がスリップした
時、該スリップ側の油圧モータの吐出側及び吸入側の両
管路を夫々塞ぎ、該油圧モータの回転を制動すると共
に、スリップしていない側の油圧モータに圧油を供給
し、更に、前記リリーフ弁により、該スリップ側の油圧
モータの吐出側管路に許容圧力以上の圧力が発生しない
ように構成されたことを特徴とする道路舗装用建設機械
走行装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21280399A JP3493159B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 道路舗装用建設機械走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21280399A JP3493159B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 道路舗装用建設機械走行装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001032207A JP2001032207A (ja) | 2001-02-06 |
| JP3493159B2 true JP3493159B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=16628641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21280399A Expired - Lifetime JP3493159B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 道路舗装用建設機械走行装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3493159B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP4859856B2 (ja) | 2008-02-27 | 2012-01-25 | 三菱重工業株式会社 | 産業車両の制御装置及び該装置を搭載した産業車両 |
| JP5876662B2 (ja) * | 2011-03-29 | 2016-03-02 | 住友建機株式会社 | 油圧式道路舗装機械の緊急油圧駆動装置 |
-
1999
- 1999-07-27 JP JP21280399A patent/JP3493159B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JP2001032207A (ja) | 2001-02-06 |
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