JP3492954B2 - 皮膚変色剤 - Google Patents

皮膚変色剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経口用化粧料とし
て有用な、皮膚変色剤に関する。当該皮膚変色剤は、経
口的に摂取することにより、容易に、安全に、そして能
動的に、皮膚を健康色としての褐色に変化させ得るもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近の風潮として、日焼けは健康である
ことの象徴と考えられている。これは、野外で積極的に
活動する人は日焼けし易く、また健康増進法の一つとし
て古くから知られる日光浴を行えば皮膚が褐色に変色す
ることに由来する。そのため、一つのファッションとし
て、皮膚が褐色となるよう、努めて直射日光を浴びた
り、人工的な紫外線等の照射を受ける人が増えている。
また、色調を整えるために、皮膚に適用する化粧料も、
広く販売されている。
【0003】しかしながら、天然の日光を直接浴びる場
合や、人為的に紫外線等を皮膚に照射する場合、照射が
受動的になりやすい。このため、色調の調節が困難とな
り、所望の褐色とすることができない場合が多い。特
に、皮膚の色が比較的白い人の場合、日焼けしたくとも
皮膚が赤くなるだけで褐色に到ることができないことが
多い。また、日焼けする部分と日焼けしない部分、ある
いは日焼けできない部分が生じ、皮膚の色に濃淡ができ
る。
【0004】さらに、照射しすぎると皮膚は炎症を起
し、ひりひりとした痛みを伴い、数日後には皮膚の皮が
まだらに剥げ、見た目も悪くなる。さらには、これらの
不都合ばかりでなく、紫外線等を浴びすぎると、シミ、
ソバカス、酷い場合には皮膚癌となり得ることも周知の
事実である。同時に、適度に継続的に日光を浴び、また
は人為的に紫外線等を照射することは、多忙な人にとっ
ては難しいことである。
【0005】このため、皮膚を容易かつ安全に、しかも
任意に、健康色としての褐色に調整、維持ができる技術
の出現が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来法にお
ける上記問題点を克服し、顔を始めとする体全体の皮膚
の色を容易かつ安全に、しかも能動的に、健康色として
の褐色に変化させる化粧料としての、皮膚変色剤を提供
することを、その技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、日本から南
米ブラジルに移住したものであるが、上記課題の解決の
ため、ベニノキ(Bixa orellana)の種子から得られる
カロチノイド色素の利用に着目した。すなわち、昔、ア
マゾンのインディオ達が、本来は白い羽根の鳥が赤褐色
に成るときがあるのを不思議に思い、よく観察したとこ
ろ、ベニノキの種子を食べることを発見したと言う。ま
た、ヨーロッパ人がアマゾン探検に行き、インディオ達
と生活を共にしたとき、彼らの食物を一緒に食べて、体
の色が赤褐色となったと言われている。本発明者自身
も、12年前、養鶏組合で鶏肉の色を強くするため、ベ
ニノキの実を細かく粉砕し、飼料に添加する共同作業に
参加した事実がある。
【0008】このような知見と経験に基づいて、本発明
者がベニノキの種子の抽出液を服用したところ、肌の色
が変化する事実を認めた。この認識に基づいて、研究を
進めた結果、ベニノキの種子から得られるカロチノイド
色素の一種であるノルビキシンを経口的に服用すること
により、皮膚が褐色系の色に変化する事実を発見した。
特に、その服用量や服用期間を適宜に調節することによ
り、所望の色調を得ることが出来、また、その服用を中
止することにより、容易に元の皮膚の色に戻ることが出
来る利点を有する。本発明は、このような発見事実に基
づいて完成されたものである。
【0009】すなわち、本発明の要旨は、ノルビキシン
を必須成分として含有することを特徴とする経口用皮膚
変色剤にある。この皮膚変色剤を経口的に服用すること
により、服用者に対して、健康的に日焼けしているよう
な褐色系(例えば、薄い小麦色、薄い黄赤褐色、淡褐色
および黄褐色)の色調の皮膚を与える。
【0010】ノルビキシンは、従来から食用色素として
市販されている水溶性アトナーの主たる色素成分であ
る。すなわち、水溶性アナトーは、ベニノキの種子の赤
色被覆物を加水分解することにより得られる、赤褐色か
ら褐色の液体、塊、粉末またはペースト状の物質であっ
て、その主たる色素成分としてノルビキシンのアルカリ
塩(たとえばカリウム塩またはナトリウム塩)が含まれ
ている。ノルビキシンとしての含量は、通常、水溶性ア
ナトーが液状の場合、1重量%前後、粉末状の場合、1
0重量%前後(ときにそれ以上)である。食用色素とし
ては、専ら水溶性アナトーがそのまま使用されており、
たとえばチーズカラーとしてチーズ、バター、アイスク
リーム等の着色や、特に染着力が優れているところか
ら、ウインナーソーセージの表面の着色に用いられてい
る。最近では、体内に吸収しても人体に影響がなく、着
色力が優れているところから、これを安全な電子写真用
トナーとして利用することも提案されている (特開平5
−216278号公報)。
【0011】このように、水溶性アナトーは、元来、食
品添加用色素として使用されている安全性の高いもので
あり、日本食品添加物公定書にも、急性毒性、亜急性毒
性、慢性毒性および特殊毒性のいずれの試験でも、何ら
の異常や障害が認められないことが確認されたことを報
告している。
【0012】本発明の皮膚変色剤は、その必須成分であ
るノルビキシン単独であってもよいが、通常は、経口摂
取し易いように、許容される担体と共に適宜の剤形に調
製する。水溶性アナトー自体を使用したのでは、所望の
変色を達成するのに大量を服用しなければならず、その
場合、下痢や嘔吐のような副作用が認められることがあ
るので、好ましくない。従って、本発明の皮膚変色剤の
必須成分として使用するノルビキシンは、実質的に純品
(約95〜98%)と認められる程度まで精製されたノル
ビキシンである。ノルビキシンは、アルカリ塩であって
もよいが、通常は、遊離のノルビキシンが好ましく使用
される。
【0013】本発明の皮膚変色剤は、粉剤、顆粒剤、錠
剤、カプセル剤、シロップなど、経口服用に適した種々
の剤形に調製することが出来る。これらの調製に際して
使用される担体としては、水、植物油、タルク、乳糖、
ショ糖およびコーンスターチなど、経口服用に適した種
々のものを挙げることが出来、更に必要に応じ、アスコ
ルビン酸、クエン酸、酒石酸、ビタミン類、酵母エキス
など、種々の添加剤を配合することが出来る。たとえば
カプセル剤に調製する場合、ノルビキシンを単独または
タルクや乳糖のような固体担体と共にハードカプセルに
充填してもよく、ノルビキシンをオリーブ油やヒマワリ
油といった植物油のような液体担体と共にソフトカプセ
ルに充填してもよい。単位服用量あたりのノルビキシン
の含有量は、40重量%以上とする。
【0014】本発明の皮膚変色剤は、その用途に鑑み、
適時適量を摂取してもよいが、通常は、毎日定期的に経
口的服用を行う。その服用量を適当に調節することによ
り、容易かつ安全に、しかも能動的に、顔を始めとする
体全体の皮膚を、薄い黄赤褐色、黄褐色または薄い小麦
色、薄褐色ないし濃褐色の所望の色に変色することが出
来る。その服用を中止すれば、容易に褪色して、通常、
数日の内に元の皮膚の色に戻ることが出来る。
【0015】一般的にいって、体重50〜70kgの成
人において、1回あたりノルビキシン50〜800mg
(特に100〜500mg)を、1日あたり朝、昼、晩
の3回にわたって毎日経口服用すると、5〜10日以内
に顔や手足に血色の変化が認められるようになり、約3
週間内に所望の健康的な薄い黄褐色または黄褐色、薄い
小麦色または淡褐色に変色する。この時点で服用量を約
半分にして同様に服用を継続すれば、健康色がそのまま
維持される。なお、服用を中止すれば、中止後、5〜1
0日程度のうちに元の地肌に戻ることが出来る。
【0016】標準的な例として、体重50kgの成人女
性(東洋人)の場合を挙げると、一般に、1カプセルあ
たりノルビキシン(遊離)300mgを含むカプセル剤
を、1回当たり2個か3個づつ、1日朝昼晩の3回にわ
たって経口的に服用を続ける。5〜7日間で顔や手足に
血色の変化が認められるようになり、15〜20日間前
後で健康的な小麦色を呈するようになる。所望の色に到
達した時点で服用量をほぼ半減し、更に服用を継続すれ
ば、その色を維持することが出来る。また、必要に応
じ、適宜服用量を加減することにより、好みの健康色に
変色させ、それを維持することも出来る。
【0017】本発明の皮膚変色剤の服用量とそれによる
変色の程度との関係は、人種差、年齢、性別、体重な
ど、個人差が大きい。いずれにせよ、所望の健康色は、
個人の好みによって左右されるものであるから、本発明
の皮膚変色剤の具体的な服用量は、服用する個人が上記
の一般的記載および標準例の記載を参酌して適宜に決め
ればよい。この点で、有効成分であるノルビキシンが極
めて安全な物質であり、少なくとも本発明にかかる皮膚
変色剤としての通常の使用量の範囲では、何らの有害作
用も及ぼさないことは、注目すべき利点と言うことが出
来る。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の理解を高めるためにその実
施例を示すが、本発明の技術的範囲はこの実施例に限定
して解釈されるべきではない。
【0019】実施例1(ノルビキシン純品の調製) 0.25規定水酸化ナトリウム溶液2Lに、常温で、3
00gのベニノキの種子を破砕しないでそのまま浸す。
約20分間、攪拌し、種子表面が黒褐色となった時点で
攪拌を停止する。次いで、ガーゼのような布で濾過し、
種子の部分とノルビキシン溶液を分離する。次にノルビ
キシン溶液を別のビーカーに移し、攪拌しながら0.2
5規定塩酸溶液で中和する。更に、pH2となるまで塩
酸溶液を添加すると、ノルビキシンが晶析化する。得ら
れた、晶析化ノルビキシン混合物を定性分析用濾紙で濾
過し、ノルビキシン残渣を70〜80℃の乾燥機で水分
含有量が約2%となるまで約5〜8時間乾燥する。乾燥
したノルビキシンを粉砕し、ノルビキシン粉末とする。
これにより、ノルビキシン純品(約95〜98%)21g
が得られる。
【0020】実施例2(皮膚変色剤の調製) (1)ハードカプセル剤 ノルビキシン粉末200mg〜500mgを200mgの
乳糖と混和し、ハードカプセルに充填する。または、ノ
ルビキシン粉末(純品)を200mg〜500mgそのま
まハードカプセルに充填する。 (2)ソフトカプセル剤 ノルビキシン粉末200mg〜500mgを100mg
〜500mgの植物油(たとえばオリーブ油、ヒマワリ
油)に混合し、ソフトカプセルに充填する。
【0021】実施例3(服用例) 被験者:白人女性3名(25歳、23歳、20歳)、東洋
人2名(25歳、23歳)。皮膚病またはアレルギーのな
い被験者に、朝食、昼食および夕食時に各2カプセル
(1カプセルあたり、ノルビキシン300mg含有)を服
用させた。東洋人女性は5日目頃に、顔と手足の色に変
化が見られ、白人女性は7日目頃から顔と手足の色に変
化が見られた。同量を服用し続けると、白人女性も東洋
人女性も顔を含む体全体が小麦色または黄褐色に変化
し、20日目頃にピークに達した。その後服用を半分に
減らし、そのまま服用を続けると、体全体が健康色を保
ち続けた。
【0022】
【発明の効果】以上、本願発明は、ノルビキシンを含む
皮膚変色剤を毎日経口的に少量摂取することにより、容
易に、安全に、そして能動的に、体全体の皮膚の色を所
望の薄い黄赤褐色、黄褐色または薄い小麦色、薄褐色に
変化させることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 17/00 A61P 17/00 (72)発明者 川越 和幸 ブラジル、サンパウロ、サンパウロ、ペ ルディセス、ルア・サンタレン・ヌンベ ロ242番 (56)参考文献 特開 平3−160946(JP,A) 特開2000−63249(JP,A) 特開 平11−209642(JP,A) 特開 平8−231351(JP,A) 特開2000−342219(JP,A) 特表2000−511923(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 A61K 9/48 A61K 31/194 WPI(DIALOG)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルビキシンを必須成分として含有する
    ことを特徴とする経口用皮膚変色剤。
  2. 【請求項2】 単位用量あたり、少なくとも40重量%
    のノルビキシンを含有する、請求項1記載の皮膚変色
    剤。
  3. 【請求項3】 ノルビキシンを、許容される担体と共に
    含有する、請求項1または2記載の皮膚変色剤。
  4. 【請求項4】 カプセル剤として調製されている、請求
    項1〜3のいずれか記載の皮膚変色剤。
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