JP3492641B2 - エンドミル - Google Patents

エンドミル

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JP3492641B2 JP2001074312A JP2001074312A JP3492641B2 JP 3492641 B2 JP3492641 B2 JP 3492641B2 JP 2001074312 A JP2001074312 A JP 2001074312A JP 2001074312 A JP2001074312 A JP 2001074312A JP 3492641 B2 JP3492641 B2 JP 3492641B2
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/24Overall form of the milling cutter
    • B23C2210/241Cross sections of the whole milling cutter
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23CMILLING
    • B23C2265/00Details of general geometric configurations
    • B23C2265/08Conical

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、工具本体の先端部
に位置する刃先部の外周面に複数の外周刃が形成されて
いて、例えば金型のリブ溝加工などに用いられるエンド
ミルに関する。 【0002】 【従来の技術】図6は、従来のこの種のエンドミルにお
ける工具本体の先端部に形成された刃先部の軸線に直交
する断面(軸直交断面)を示すものである。この図6に
示すエンドミルは、軸線Oを中心とする略円柱状の工具
本体の先端部に形成された刃先部10の外周面11に、
周方向で等間隔に4つの外周刃12が形成されていて、
いわゆる4枚刃とされている。そして、この外周面11
において、外周刃12の工具回転方向Tのすぐ前方側に
それぞれ切屑排出溝13が形成されており、各切屑排出
溝13の工具回転方向Tの前方側を向く壁面がすくい面
14とされるとともに、このすくい面14のすくい角が
わずかにネガとなるように設定されている。 【0003】さらに、すくい面14は、図6に示すよう
に凹曲面を描きつつ工具本体内周側に向けて延びて、切
屑排出溝13の溝底部が最も工具本体内周側に凹んで刃
先部10の芯厚円R(刃先部10の軸直交断面に内接し
て軸線Oを中心とする最大の径をもつ円)に接するよう
に形成されている。そして、切屑排出溝13の底面はこ
の溝底部から工具回転方向Tの前方側に向かうにしたが
い工具本体外周側に延びて、すくい面14が連なる外周
刃12の工具回転方向Tの前方側に隣接する外周刃12
の逃げ面15に連なっている。 【0004】また、刃先部10の外接円S(外周刃12
の回転軌跡がなす円)の外径、すなわち、刃先部10の
外径Dが、その先端から基端側に向かうにしたがい漸次
大きくなっていて、刃先部10がテーパを有するように
形成されているとともに、外周刃12及び切屑排出溝1
3が刃先部10の基端側に向かうにしたがい工具回転方
向Tの後方側に向けてねじれる螺旋状に形成されてい
る。 【0005】このような構成とされたエンドミルは、例
えば金型のリブ溝加工に用いられる。ワークに形成され
るリブ溝は、その溝幅が小さく、かつ、溝深さが深いも
のが多く、このようなリブ溝を形成する際には、上述の
ようなエンドミルを用いて、切り込み深さが、例えば
0.05mmと極わずかずつ切削するようにしてエンド
ミルを往復運動させながら、所望の形状のリブ溝を形成
していくものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すような従来のエンドミルにおいては、すくい面14
のすくい角がわずかのネガに設定されているために、外
周刃12の刃先角が小さくなり、外周刃12がワークに
食い込みながらリブ溝加工を行うことになるので、刃先
部10にビビリ振動が生じた場合にワークの加工面の面
粗さを極度に低下させる要因となっていた。 【0007】しかも、切屑排出溝13が形成されている
ことによって、刃先部10が工具本体内周側に凹むよう
な箇所を有するために、刃先部10の軸直交断面におけ
る断面積が小さくなり、芯厚を大きく確保することがで
きなかった。これにより、刃先部10の剛性を十分に確
保することができず、切削加工時には、刃先部10にビ
ビリ振動や折損が生じてしまうおそれがあった。このよ
うな傾向は、刃先部10の外径Dが小さくなればなるほ
ど、また、刃先部10の長手方向の長さ(刃長)が長く
なればなるほど顕著になってくる。 【0008】また、別の従来技術として、その刃先部の
軸直交断面が図7に示すようなエンドミルがある。この
エンドミルは、刃先部20の軸直交断面が正多角形状、
例えば正方形状をなしていて、刃先部20の外周面21
には、周方向で等間隔に位置する4つの角部にそれぞれ
外周刃22が形成されてなるものである。この外周面2
1は、軸直交断面において正方形状をなす4つの壁面に
より構成されていて、それぞれ工具回転方向Tの前方側
部分が逃げ面23をなすとともに、工具回転方向Tの後
方側部分がすくい面24をなしている。また、刃先部2
0の外径D(刃先部20の外接円Sの外径)が、その先
端から基端側に向けて漸次大きくなって、テーパを有す
る刃先部20となっている。このようなエンドミルは形
状が単純で製作しやすいためによく用いられる。 【0009】このようなエンドミルを用いて切削加工を
行った場合においても、その外周刃22が、約90゜と
比較的鋭い刃先角を有していることにより、ワークへの
外周刃22の食い込みを防止することができず、刃先部
20にビビリ振動が生じた場合には、ワークの加工面の
面粗さを極度に低下させてしまっていた。また、図7に
示すように、芯厚円Rを大きくとることができないの
で、その剛性も不十分となって、剛性不足からくるビビ
リ振動が生じたり、刃先部20に折損が生じたりするこ
とは免れない。 【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、ワークの加工面の面粗さを良好に保つことのできる
エンドミルを提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決して、
このような目的を達成するために、本発明は、軸線回り
に回転される工具本体の先端部に、軸直交断面が略多角
形状をなす刃先部が形成されるとともに、該刃先部の外
周面に複数の外周刃が形成されてなるエンドミルであっ
て、前記刃先部の外周面は、周方向で隣接する外周刃同
士をつなぐ壁面がそれぞれ前記外周刃の工具回転方向の
後方側に連なる第一外周面と、第一外周面の工具回転方
向の後方側に連なる第二外周面と、さらに第二外周面の
工具回転方向の後方側に連なる第三外周面とによって構
成され、前記刃先部の軸直交断面において、周方向で隣
接する前記外周刃同士を結ぶ線よりも、前記刃先部の外
周面が工具本体外周側に突出しており、かつ、前記刃先
部の軸直交断面に内接して軸線を中心とする最大の円と
前記刃先部の外周面との内接点が前記第二外周面上に位
置していて、この内接点と、該内接点の工具回転方向の
すぐ後方側に位置する前記外周刃とを結ぶ線よりも、前
記刃先部の外周面が工具本体外周側に突出していること
を特徴とする。このような構成としたことにより、外周
刃が極めてネガのすくい角を有するとともにその刃先角
が大きくなり、ワークの加工面に外周刃が食い込むこと
がなくて、たとえビビリ振動が生じた場合であっても加
工面を傷つけて面粗さを低下させてしまうことがない。
さらに、外周刃の刃先角が大きく設定されることから、
切刃強度を高く保つことができる。しかも、刃先部の軸
直交断面の断面積を大きくするとともに刃先部の芯厚を
大きく確保することができるので、その剛性を高く保つ
ことが可能になる。 【0012】また、前記刃先部、その先端から基端側
に向かうにしたがい外径が漸次大きくなるようにテーパ
を有していてもよい。このような構成とすることによ
り、刃先部の剛性をより大きく確保することができる。 【0013】また、本発明によるエンドミルは、前記刃
先部の外周面を、1枚のアンギュラ砥石を用いて、前記
刃先部のテーパ角度と砥石角度との差異θを、0゜<θ
≦4゜の範囲に設定して研削するような製造方法によっ
て製作されるのが好ましい。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付し
た図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態によ
るエンドミルの側面図、図2は図1におけるエンドミル
のA−A線に沿う軸直交断面図、図3は同エンドミルの
先端面図、図4は図2における要部拡大図である。 【0015】本実施形態によるエンドミル30は、図1
に示すように、軸線O回りに回転される略円柱状の工具
本体31を有しており、その基端側部分がシャンク部3
2とされているとともに、先端部には刃先部33が形成
されている。このエンドミル30は、刃先部33に関し
て、その先端から適宜の位置における軸線Oに直交する
方向のA−A線に沿う断面(軸直交断面)が、図2に示
すように、例えば略四角形状をなしている。 【0016】この刃先部33の外周面34には、その略
四角形状をなす軸直交断面の4つの角部にそれぞれ外周
刃35が形成されており、この4つの外周刃35は、刃
先部33の周方向(工具回転方向T)で等間隔に形成さ
れていて、4枚刃のエンドミルをなしている。 【0017】また、4つの外周刃35の回転軌跡がなす
円(刃先部33の外接円S)の外径、すなわち、刃先部
33の外径Dが、刃先部33の先端から基端側に向かう
にしたがい漸次大きくなっていき、刃先部33がテーパ
を有するように形成されているとともに、4つの外周刃
35がそれぞれ軸線Oを中心として工具回転方向Tの後
方側にねじれる螺旋状に形成されている。 【0018】そして、刃先部33の外周面34が、図2
及び図4に示すように、周方向で隣接する外周刃35同
士をつなぐ4つの壁面によって構成されていて、この4
つの壁面はそれぞれ外周刃35の工具回転方向Tの後方
側に連なる第一外周面34Aと、第一外周面34Aの工
具回転方向Tの後方側に連なる第二外周面34Bと、さ
らに第二外周面34Bの工具回転方向Tの後方側に連な
る第三外周面34Cとの3つの壁面によって構成されて
いる。 【0019】ここで、周方向で隣接する外周刃35同士
をつなぐ刃先部33の外周面34に関して、周方向で隣
接する外周刃35同士を結ぶ線T1よりも、第一外周面
34A,第二外周面34B及び第三外周面34Cが工具
本体外周側に突出している。すなわち、第一外周面34
Aと第二外周面34Bとの交点Xと、第二外周面34B
と第三外周面34Cとの交点Yがともに、隣接する外周
刃35同士を結ぶ線T1よりも、工具本体外周側に位置
している状態となっている。 【0020】さらに、刃先部33の軸直交断面に内接し
て軸線Oを中心とする最大の径をもつ円(刃先部33の
芯厚円R)と刃先部33の外周面34との内接点Z(本
実施形態では、第二外周面34Bに芯厚円Rが内接して
いて、内接点Zが第二外周面34B上に位置してい
る。)と、内接点Zの工具回転方向Tのすぐ後方側に位
置する外周刃35とを結ぶ線T2よりも、刃先部33の
外周面34が工具本体外周側に突出していることにな
る。すなわち、第二外周面34Bと第三外周面34Cと
の交点Yが、内接点Zと外周刃35とを結ぶ線T2より
も、工具本体外周側に位置している状態となっている。 【0021】また、第一外周面34A及び第二外周面3
4Bは、図4に示すように、軸直交断面視において直線
状に形成されているが、第三外周面34Cは、工具本体
外周側に突出する凸曲線をなすように、凸曲面によって
構成されている。なお、この第三外周面34Cは、図5
に示すように、ほぼ直線状に形成されていてもよいが、
本実施形態のように、凸曲面をなすように形成すること
で、外周刃35に、よりネガのすくい角βを与えること
ができ、さらには、刃先部33の軸直交断面における断
面積をより大きく確保することができて高い剛性を得る
ことができる。 【0022】また、刃先部33の外周面34が上記のよ
うな位置関係を有する第一外周面34A,第二外周面3
4B及び第三外周面34Cとによって構成されているこ
とから、刃先部33が、全体として工具本体外周側に突
出する凸多段面によって構成されることになり、外周面
34に工具本体内周側に凹む箇所が形成されていないこ
とになる。 【0023】ここで、外周刃35の工具回転方向Tのす
ぐ後方側に連なるように位置する第一外周面34Aが、
逃げ角αを有する逃げ面36となるが、外周刃35の工
具回転方向Tの後方側に連なる第一外周面34Aが隣接
する外周刃35同士を結ぶ線T1よりも工具本体外周側
に突出しているために、この突出部分の形状を適宜設定
することで、逃げ角αをより自由に設定することができ
る。なお、本実施形態においては、この逃げ角αが極め
て小さく設定されていて、外周刃35のワークへの食い
込みを抑制する効果をより高く保つことができる。 【0024】そして、外周刃35の工具回転方向Tのす
ぐ前方側に連なるように位置する第三外周面34Cと、
第三外周面34Cの工具回転方向Tの前方側に連なる第
二外周面34Bの工具回転方向Tの後方側部分とによっ
て、すくい面37が形成されており、このすくい面37
が工具回転方向Tの前方側(工具本体外周側)に突出す
るような凸状をなすことになる。しかも、外周刃35の
工具回転方向Tの前方側に連なり、すくい面37を構成
する第三外周面34Cが、内接点Zと外周刃35とを結
ぶ線T2よりも工具本体外周側に突出していることか
ら、極めてネガのすくい角β(極めて小さいすくい角
β)を有することになる。上記のように、外周刃35
が、極めて小さい逃げ角αと、極めて小さいすくい角β
とを有することから、外周刃35の刃先角γがより大き
く設定される。 【0025】また、刃先部33の先端においては、図3
に示すように、4つの外周刃35のうち対向する2つの
外周刃35からそれぞれ軸線Oに近接する位置まで延び
る底刃38が形成されている。この底刃38の工具回転
方向Tの後方側に連なるように底刃逃げ面39が形成さ
れているとともに、底刃38に連なって工具回転方向T
の前方側を向く壁面が底刃すくい面40とされる。 【0026】このような構成とされるエンドミルは、例
えば、刃先部33の外周面34を、1枚のアンギュラ砥
石を用いて、刃先部33のテーパ角度と砥石角度との差
異θを、0゜<θ≦4゜の範囲に設定して研削すること
によって製作されるのが好ましい。 【0027】上記のような構成とされた本実施形態によ
るエンドミル30によれば、刃先部33の外周面34
が、それぞれ隣接する外周刃35同士を結ぶ線T1より
工具本体外周側に突出するとともに、内接点Zと外周刃
35とを結ぶ線T2よりも工具本体外周側に突出してい
るために、外周刃35が極めてネガのすくい角β及び極
めて小さい逃げ角αを有することになって、その刃先角
γを大きく設定することができる。これにより、切削加
工の際にワークの加工面に外周刃35が食い込むことが
なく、たとえビビリ振動が生じたときであっても加工面
を傷つけて面粗さを低下させてしまうことがない。ま
た、刃先角γが大きく設定されることから、外周刃35
の切刃強度を高く保つことができる。 【0028】しかも、刃先部33の軸直交断面の断面積
をより大きくすることができるので、刃先部33の芯厚
をより大きく確保して、刃先部33の剛性を高く保つこ
とが可能になるために、切削加工時において、刃先部3
3のビビリ振動や、刃先部33の折損を起き難くするこ
とができる。また、刃先部33がテーパを有しているこ
とから、刃先部33の剛性をより高く保つことが可能に
なる。 【0029】なお、本実施形態においては、刃先部33
の外周面34に形成される外周刃35を4つとして、4
枚刃のエンドミルについて説明したが、これに限定され
ることなく、外周刃35の数は適宜設定してよい。ま
た、刃先部33の外径Dが、刃先部32の先端から基端
まで一定とされたストレートタイプのエンドミルについ
て本発明を適用してもよい。さらに、本実施形態におい
ては、4つの外周刃35がそれぞれ軸線Oを中心として
工具回転方向Tの後方側にねじれる螺旋状に形成されて
いるが、これに限定されることなく、外周刃35にねじ
れのないものに本発明を適用したとしても、上述したよ
うな効果を何の遜色もなく奏することができる。 【0030】 【実施例】本発明の一例によるエンドミルを実施例と
し、図6に示すような従来のエンドミルを従来例1,図
7に示すような従来のエンドミルを従来例2として、ワ
ークにリブ溝を加工する切削試験を行い、加工面性状を
比較した。このとき用いたエンドミルは、実施例、従来
例1,2に共通して、4枚刃でテーパを有するものであ
って、直径1mm×テーパ角1.0゜×刃長25mmと
されたものである。また、切削条件は、以下に示す通り
である。 被削材:プリハードン鋼(40HRC) 回転速度:10000min-1 送り速度:500mm/min 切り込み深さ:軸線方向0.05mm×360回(溝深
さ18mm) 切削油剤:水溶性 このような切削条件で切削試験を行い、得られた試験結
果を表1に示す。 【0031】 【表1】 【0032】表1に示されるように、本実施例によれ
ば、ビビリ振動が生じず、その加工面のテーパ角も、実
施例によるエンドミルの刃先部のテーパ角に対応して
1.0゜となり、良好な結果が得られた。これに対し、
従来例1,2は、ビビリ振動が発生して加工面のテーパ
角が小さくなってしまい、実施例と比較して劣るという
結果が得られた。 【0033】 【発明の効果】本発明によれば、外周刃が極めてネガの
すくい角を有することになるとともにその刃先角を大き
く設定できるため、ワークの加工面への切刃の食い込み
を抑制できて、たとえビビリ振動が生じた場合であって
も加工面を傷つけて面粗さを低下させてしまうことがな
く、さらに、外周刃の切刃強度を高く保つことができ
る。しかも、刃先部の軸直交断面の断面積を大きくする
とともに刃先部の芯厚を大きく確保することができるの
で、その剛性を高く保つことが可能になり、切削加工時
にビビリ振動や刃先部の折損を生じ難くすることができ
る。また、刃先部がテーパを有していることにより、そ
の剛性をより大きく確保することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施形態によるエンドミルの側面
図である。 【図2】 図1におけるエンドミルのA−A線に沿う
軸直交断面図である。 【図3】 本発明の実施形態によるエンドミルの先端
面図である。 【図4】 図2における要部拡大図である。 【図5】 図4の変形例である。 【図6】 従来のエンドミルを示す刃先部の軸直交断
面図である。 【図7】 別の従来のエンドミルを示す刃先部の軸直
交断面図である。 【符号の説明】 30 エンドミル 31 工具本体 33 刃先部 34 外周面 35 外周刃 D 刃先部の外径 O 回転軸線 R 芯厚円 S 外接円 Z 内接点 T1 隣接する外周刃同士を結ぶ線 T2 内接点と外周刃とを結ぶ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 智明 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179− 1 エムエムシーコベルコツール株式会 社内 (72)発明者 青木 太一 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179− 1 エムエムシーコベルコツール株式会 社内 (56)参考文献 実開 平2−100726(JP,U) 実開 平2−35675(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23C 5/10 B24B 3/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軸線回りに回転される工具本体の先端部
    に、軸直交断面が略多角形状をなす刃先部が形成される
    とともに、該刃先部の外周面に複数の外周刃が形成され
    てなるエンドミルであって、 前記刃先部の外周面は、周方向で隣接する外周刃同士を
    つなぐ壁面がそれぞれ前記外周刃の工具回転方向の後方
    側に連なる第一外周面と、第一外周面の工具回転方向の
    後方側に連なる第二外周面と、さらに第二外周面の工具
    回転方向の後方側に連なる第三外周面とによって構成さ
    れ、 前記刃先部の軸直交断面において、周方向で隣接する前
    記外周刃同士を結ぶ線よりも、前記刃先部の外周面が工
    具本体外周側に突出しており、かつ、前記刃先部の軸直
    交断面に内接して軸線を中心とする最大の円と前記刃先
    部の外周面との内接点が前記第二外周面上に位置してい
    て、この内接点と、該内接点の工具回転方向のすぐ後方
    側に位置する前記外周刃とを結ぶ線よりも、前記刃先部
    の外周面が工具本体外周側に突出していることを特徴と
    するエンドミル。
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