JP3491069B2 - ローリー輸送車 - Google Patents
ローリー輸送車Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体或いは液体
等の荷物を輸送するためのロ−リ−輸送車、特にこれら
粉粒体等を輸送し、荷下ろしした後粉粒体は勿論通常の
固体物等でも輸送することのできるロ−リ−輸送車に関
する。
等の荷物を輸送するためのロ−リ−輸送車、特にこれら
粉粒体等を輸送し、荷下ろしした後粉粒体は勿論通常の
固体物等でも輸送することのできるロ−リ−輸送車に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂製品の原料となるポリプロピ
レン粒状物或いは米や大豆等の穀物その他粉粒体を輸送
する場合には、図21に示すようなタンクロ−リ−車6
1により粉粒体を運送することがある。このタンクロ−
リ−車61は、車両の荷台に粉粒体を充填輸送するため
の専用のタンク62を積載し、目的地についたら油圧駆
動装置によりタンク62部分をそのまま傾斜させ、粉粒
体を排出口63から直接コンベヤ等を利用してサイロに
保管するような構造になっている。
レン粒状物或いは米や大豆等の穀物その他粉粒体を輸送
する場合には、図21に示すようなタンクロ−リ−車6
1により粉粒体を運送することがある。このタンクロ−
リ−車61は、車両の荷台に粉粒体を充填輸送するため
の専用のタンク62を積載し、目的地についたら油圧駆
動装置によりタンク62部分をそのまま傾斜させ、粉粒
体を排出口63から直接コンベヤ等を利用してサイロに
保管するような構造になっている。
【0003】また、大量の粉粒体の他の輸送手段として
は、合成樹脂製の所謂フレコンパックと称される大体1
トン程度の粉粒体を充填することのできる袋体を用いる
こともある。このようなフレコンパックを使用して粉粒
体を輸送する場合の作業は、粉粒体のフレコンパックへ
の詰め込み作業、トラック(通常、ウイング車が使用さ
れる)への積込み作業、積み下ろし作業或いは倉庫での
保管等を伴うため、これら穀物や粉粒体の輸送は煩雑で
且つ重労働となり人手を要する作業となっている。図2
2は、このようなフレコンパックを用いて例えば合成樹
脂原料の粉粒体をウイング車(通常の屋根無荷台のトラ
ックでもよい)で輸送する従来の輸送方式のフロ−チャ
−トである。この図に示すように、合成樹脂原料の粉粒
体の輸送経路は、樹脂製造プラント、充填サイロへの充
填、計量機による計量、フレコンパック充填作業、倉庫
での保管、出庫、トラック輸送、顧客への納入、という
経路をとる。そして帰りの荷物があれば積込み、依頼客
先へ納入し、帰庫となるが、帰りの荷物がなければその
まま空の状態での帰庫となる。
は、合成樹脂製の所謂フレコンパックと称される大体1
トン程度の粉粒体を充填することのできる袋体を用いる
こともある。このようなフレコンパックを使用して粉粒
体を輸送する場合の作業は、粉粒体のフレコンパックへ
の詰め込み作業、トラック(通常、ウイング車が使用さ
れる)への積込み作業、積み下ろし作業或いは倉庫での
保管等を伴うため、これら穀物や粉粒体の輸送は煩雑で
且つ重労働となり人手を要する作業となっている。図2
2は、このようなフレコンパックを用いて例えば合成樹
脂原料の粉粒体をウイング車(通常の屋根無荷台のトラ
ックでもよい)で輸送する従来の輸送方式のフロ−チャ
−トである。この図に示すように、合成樹脂原料の粉粒
体の輸送経路は、樹脂製造プラント、充填サイロへの充
填、計量機による計量、フレコンパック充填作業、倉庫
での保管、出庫、トラック輸送、顧客への納入、という
経路をとる。そして帰りの荷物があれば積込み、依頼客
先へ納入し、帰庫となるが、帰りの荷物がなければその
まま空の状態での帰庫となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】粉粒体等を前記タンク
ロ−リ−車61や或いはウイング車等で輸送する場合、
通常、片道のみの荷物輸送であることが多い。即ち、樹
脂原料等の粉粒体を満載したタンクロ−リ−車は、タン
ク62全体が密閉容器構造となっているため目的地で荷
物を下ろすと、タンク62を空にしたままの状態で元の
地点へ戻る場合が多い。従って、タンクロ−リ−車61
で粉粒体のような荷物を輸送する場合、車両の活用率は
2分の1となり、車両の固定費負担、ドライバ−の労務
費負担が嵩み、長距離となるほど輸送コストも大きくな
るという問題がある。また、フレコンパックを使用する
場合でも、上記するようにウイング車への積込み作業か
ら帰庫までには、図22に示すように、多大の作業経路
を要しているという問題がある。
ロ−リ−車61や或いはウイング車等で輸送する場合、
通常、片道のみの荷物輸送であることが多い。即ち、樹
脂原料等の粉粒体を満載したタンクロ−リ−車は、タン
ク62全体が密閉容器構造となっているため目的地で荷
物を下ろすと、タンク62を空にしたままの状態で元の
地点へ戻る場合が多い。従って、タンクロ−リ−車61
で粉粒体のような荷物を輸送する場合、車両の活用率は
2分の1となり、車両の固定費負担、ドライバ−の労務
費負担が嵩み、長距離となるほど輸送コストも大きくな
るという問題がある。また、フレコンパックを使用する
場合でも、上記するようにウイング車への積込み作業か
ら帰庫までには、図22に示すように、多大の作業経路
を要しているという問題がある。
【0005】本発明は、上記する種々の課題に対処する
ためになされたものであり、粉粒体等を輸送するに際し
て比較的楽に輸送することが可能であり、且つ帰りには
粉粒体は勿論のこと普通の荷物、さらには液体でも積載
して輸送することのできる経済性に優れたロ−リ−輸送
車を提供することを目的としている。
ためになされたものであり、粉粒体等を輸送するに際し
て比較的楽に輸送することが可能であり、且つ帰りには
粉粒体は勿論のこと普通の荷物、さらには液体でも積載
して輸送することのできる経済性に優れたロ−リ−輸送
車を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上記す
る課題を解決するために、請求項1に記載のロ−リ−輸
送車が、車両の荷台に載せたケ−ス(4)と、該ケ−ス
(4)端部を持ち上げる駆動装置(3)と、前記ケ−ス
内部の前部に配置され粉粒体や液体を注入する注入管
(5d)と金具(5e)とこれら注入管(5d)と金具
(5e)を固定しケ−ス(4)に上部を回動可能に枢着
した板材(5a)とを備えたはね上げ板(5)と、該ケ
−ス内部の後部に配置され粉粒体排出口(7)を設けた
排出金具(7a)と、前記はね上げ板の金具(5e)と
排出金具(7a)との間に接続した柔軟かつ丈夫な内袋
(6)と、前記ケ−ス内下部に配置され前記内袋(6)
を押し上げるように上昇する底板(8)と、該底板
(8)の駆動装置と、より成ることを特徴とする。
る課題を解決するために、請求項1に記載のロ−リ−輸
送車が、車両の荷台に載せたケ−ス(4)と、該ケ−ス
(4)端部を持ち上げる駆動装置(3)と、前記ケ−ス
内部の前部に配置され粉粒体や液体を注入する注入管
(5d)と金具(5e)とこれら注入管(5d)と金具
(5e)を固定しケ−ス(4)に上部を回動可能に枢着
した板材(5a)とを備えたはね上げ板(5)と、該ケ
−ス内部の後部に配置され粉粒体排出口(7)を設けた
排出金具(7a)と、前記はね上げ板の金具(5e)と
排出金具(7a)との間に接続した柔軟かつ丈夫な内袋
(6)と、前記ケ−ス内下部に配置され前記内袋(6)
を押し上げるように上昇する底板(8)と、該底板
(8)の駆動装置と、より成ることを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、前記底板
を押し上げる駆動装置は、該底板(8)の端部に連結し
たワイヤ−ロ−プ(9)と、ケ−ス端縁に沿って配置し
たワイヤ−ガイド(10a,10b,10c,10d)
と、ワイヤ−ロ−プ(9)を巻き取る電動ウインチ(1
2)と、より成ることを特徴とする。
を押し上げる駆動装置は、該底板(8)の端部に連結し
たワイヤ−ロ−プ(9)と、ケ−ス端縁に沿って配置し
たワイヤ−ガイド(10a,10b,10c,10d)
と、ワイヤ−ロ−プ(9)を巻き取る電動ウインチ(1
2)と、より成ることを特徴とする。
【0008】或いは、請求項3に記載の発明は、前記底
板を押し上げる駆動装置は、該底板(8)に設けた雌ね
じと、該雌ねじに螺合させた雄ねじ杆と、該雄ねじ杆を
回転駆動する駆動装置と、よりなることを特徴とする。
板を押し上げる駆動装置は、該底板(8)に設けた雌ね
じと、該雌ねじに螺合させた雄ねじ杆と、該雄ねじ杆を
回転駆動する駆動装置と、よりなることを特徴とする。
【0009】或いは、また、請求項4に記載の発明は、
前記底板(8)を押し上げる駆動装置は、流体シリンダ
であることを特徴とする。
前記底板(8)を押し上げる駆動装置は、流体シリンダ
であることを特徴とする。
【0010】或いは、また、請求項5に記載の発明は、
前記底板(8)を押し上げる駆動装置は、該底板(8)
とケ−ス(4)とこれら底板とケ−スに両端部(31
a,32a,33a、31b,32b,33b)が回動
自在に枢着され且つ一定間隔に配置された複数のア−ム
(31,32,33)とで構成されるリンク機構と該リ
ンク機構を上方に駆動する流体シリンダ(35)とより
成る駆動装置であることを特徴とする。
前記底板(8)を押し上げる駆動装置は、該底板(8)
とケ−ス(4)とこれら底板とケ−スに両端部(31
a,32a,33a、31b,32b,33b)が回動
自在に枢着され且つ一定間隔に配置された複数のア−ム
(31,32,33)とで構成されるリンク機構と該リ
ンク機構を上方に駆動する流体シリンダ(35)とより
成る駆動装置であることを特徴とする。
【0011】或いは、また、請求項6に記載の発明は、
前記ア−ム(31,32,33)は、一方を他方に嵌め
入れ可能とした上部ア−ムと下部ア−ムとより成るア−
ムとすると共にこれらのア−ムはばね(38)により伸
縮するように形成したものであることを特徴としてい
る。
前記ア−ム(31,32,33)は、一方を他方に嵌め
入れ可能とした上部ア−ムと下部ア−ムとより成るア−
ムとすると共にこれらのア−ムはばね(38)により伸
縮するように形成したものであることを特徴としてい
る。
【0012】或いは、また、請求項7に記載の発明は、
前記底板(8)は、内袋(6)に粉粒体が収容されてい
ない状態では、ケ−ス(4)の床面(4a)より若干浮
き上がらせるようにしてあることを特徴としている。
前記底板(8)は、内袋(6)に粉粒体が収容されてい
ない状態では、ケ−ス(4)の床面(4a)より若干浮
き上がらせるようにしてあることを特徴としている。
【0013】或いは、また、請求項8に記載の発明は、
前記内袋(6)は、その上部側をラウンド状に形成して
あることを特徴としている。
前記内袋(6)は、その上部側をラウンド状に形成して
あることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施の形態
について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
のロ−リ−輸送車の外観平面図、図2は、側面図、図3
は、背面図である。このロ−リ−輸送車は、車両1の荷
台2に箱状のケ−ス4を載せ、荷台2の前部に設置した
駆動装置(例えば竹の子シリンダ)3で該ケ−ス4の前
部を持ち上げ傾斜させるように構成されている(図14
参照)。或いは図14に示すようなダンプ方式でもよ
い。前記ケ−ス4は、例えばアルミ合金等の板材を加工
して製作され、梁材4a,4b,4c等により補強する
と共に、側面には上・下に開くドア4d 4eが設けて
ある。更に、該ケ−ス4の前側の上部には、後述する内
袋6へ粉粒体等を注入するための注入口11が取り付け
られ、後側の下部には、排出口7が設けてある。
について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
のロ−リ−輸送車の外観平面図、図2は、側面図、図3
は、背面図である。このロ−リ−輸送車は、車両1の荷
台2に箱状のケ−ス4を載せ、荷台2の前部に設置した
駆動装置(例えば竹の子シリンダ)3で該ケ−ス4の前
部を持ち上げ傾斜させるように構成されている(図14
参照)。或いは図14に示すようなダンプ方式でもよ
い。前記ケ−ス4は、例えばアルミ合金等の板材を加工
して製作され、梁材4a,4b,4c等により補強する
と共に、側面には上・下に開くドア4d 4eが設けて
ある。更に、該ケ−ス4の前側の上部には、後述する内
袋6へ粉粒体等を注入するための注入口11が取り付け
られ、後側の下部には、排出口7が設けてある。
【0015】次に、図4は、本発明のロ−リ−輸送車の
ケ−ス内部を示す平面図、図5は、側面図である。図6
は、図5のA−A矢視図である。図7は、図4のP部の
拡大詳細斜視図であり、図8は、図4のQ部の拡大詳細
斜視図である。また、図9は、ケ−ス内下部に配置した
底板を押し上げる駆動装置のワイヤ巻き上げ機構の斜視
図である。
ケ−ス内部を示す平面図、図5は、側面図である。図6
は、図5のA−A矢視図である。図7は、図4のP部の
拡大詳細斜視図であり、図8は、図4のQ部の拡大詳細
斜視図である。また、図9は、ケ−ス内下部に配置した
底板を押し上げる駆動装置のワイヤ巻き上げ機構の斜視
図である。
【0016】前記荷台2に載せたケ−ス4内部の下部に
は、フレ−ム8fと該フレ−ム8fに薄いアルミ或いは
ステンレスの板材を一面に張り付けた底板8が上下移動
可能に設けられている。該底板8は、ワイヤロ−プ9及
び電動ウインチ12を用いた底板8の駆動装置(持ち上
げ機構)により全体が上方に移動することができるよう
に構成されている(図9参照)。即ち、図5に示すよう
に、前記ケ−ス4の側面及び上面周囲には、ワイヤ−ガ
イド10a,10b,10c,10dが設けられ、ワイ
ヤ−ロ−プ9が通してある。該ワイヤ−ロ−プ9は底板
8のフレ−ム8fの四隅に固定され、また、ケ−ス4の
後部下部には、ケ−ス16が設けられ、該ケ−ス16内
部に電動ウインチ12が設置してある。そして該電動ウ
インチ12を駆動すると、図9に示すように、底板8の
フレ−ム8fの四隅に固定されたワイヤ−ロ−プ9は、
該電動ウインチ12により回転駆動されるドラム12a
に巻き取られ、底板8は水平状態で上方に移動して行
く。該底板8の上には、後述するように、はね上げ板5
と排出口7との間に接続された内袋6が載置される。
は、フレ−ム8fと該フレ−ム8fに薄いアルミ或いは
ステンレスの板材を一面に張り付けた底板8が上下移動
可能に設けられている。該底板8は、ワイヤロ−プ9及
び電動ウインチ12を用いた底板8の駆動装置(持ち上
げ機構)により全体が上方に移動することができるよう
に構成されている(図9参照)。即ち、図5に示すよう
に、前記ケ−ス4の側面及び上面周囲には、ワイヤ−ガ
イド10a,10b,10c,10dが設けられ、ワイ
ヤ−ロ−プ9が通してある。該ワイヤ−ロ−プ9は底板
8のフレ−ム8fの四隅に固定され、また、ケ−ス4の
後部下部には、ケ−ス16が設けられ、該ケ−ス16内
部に電動ウインチ12が設置してある。そして該電動ウ
インチ12を駆動すると、図9に示すように、底板8の
フレ−ム8fの四隅に固定されたワイヤ−ロ−プ9は、
該電動ウインチ12により回転駆動されるドラム12a
に巻き取られ、底板8は水平状態で上方に移動して行
く。該底板8の上には、後述するように、はね上げ板5
と排出口7との間に接続された内袋6が載置される。
【0017】前記底板8のフレ−ム8fの四隅には、外
向きの突起部8a,8b,8c,8dが設けられ、ケ−
ス4の内側の4か所に立設されたガイド10a,10
b,10c,10dの溝にそれぞれ配置されている。そ
してこれらの突起部8a,・・にはフック13が固定さ
れ、それぞれワイヤ−ロ−プ9の端部が連結してある。
また、前記底板8のフレ−ム8f側面には、ガイド板
14,14が固定して設けられている。これらのガイド
板14,14は、内袋6の型崩れを防止するためのもの
である。また、該底板8のフレ−ム8fの後部には、ロ
−ラ15が回動自在に枢着されている。該ロ−ラ15
は、該底板8が上昇するときの内袋6との間の摩擦を軽
減するためのものである。
向きの突起部8a,8b,8c,8dが設けられ、ケ−
ス4の内側の4か所に立設されたガイド10a,10
b,10c,10dの溝にそれぞれ配置されている。そ
してこれらの突起部8a,・・にはフック13が固定さ
れ、それぞれワイヤ−ロ−プ9の端部が連結してある。
また、前記底板8のフレ−ム8f側面には、ガイド板
14,14が固定して設けられている。これらのガイド
板14,14は、内袋6の型崩れを防止するためのもの
である。また、該底板8のフレ−ム8fの後部には、ロ
−ラ15が回動自在に枢着されている。該ロ−ラ15
は、該底板8が上昇するときの内袋6との間の摩擦を軽
減するためのものである。
【0018】次に、前記ケ−ス4の内側前部には、はね
上げ板5が一定範囲回動自在に枢着配置され、ケ−ス4
の後部には外側の下部に排出口7を取り付けた矩形の箱
型の排出金具7aが取り付けられている。前記はね上げ
板5は、図10(A),(B),(C),(D)に示す
ように、矩形の板材5aと、該板材5aの上端部に固定
され両端部にころ(軸受でもよい)5b,5bを取り付
けた軸5cと、板材5aの上側に斜方向に貫通させて固
定した注入管5dと、該板材5aの内側面に固定して設
けた矩形の箱型の金具5eと、板材5aの下側両側面に
回動自在に取り付けたころ5f,5fと、で構成され
る。前記注入管5dの端部は、穴を穿設した金具5eの
上板に溶接固定してある。そして前記軸5cの両側に取
り付けたころ5b,5bは、ケ−ス4両側に設けた穴
(符号省略)に嵌め入れ回動自在としてある。以上のよ
うな構成により該はね上げ板5は、図5の想像線に示す
ように、ワイヤロ−プ9により前記底板8が持ち上げら
れると、該底板8の移動に伴って軸5cを中心として回
動する。
上げ板5が一定範囲回動自在に枢着配置され、ケ−ス4
の後部には外側の下部に排出口7を取り付けた矩形の箱
型の排出金具7aが取り付けられている。前記はね上げ
板5は、図10(A),(B),(C),(D)に示す
ように、矩形の板材5aと、該板材5aの上端部に固定
され両端部にころ(軸受でもよい)5b,5bを取り付
けた軸5cと、板材5aの上側に斜方向に貫通させて固
定した注入管5dと、該板材5aの内側面に固定して設
けた矩形の箱型の金具5eと、板材5aの下側両側面に
回動自在に取り付けたころ5f,5fと、で構成され
る。前記注入管5dの端部は、穴を穿設した金具5eの
上板に溶接固定してある。そして前記軸5cの両側に取
り付けたころ5b,5bは、ケ−ス4両側に設けた穴
(符号省略)に嵌め入れ回動自在としてある。以上のよ
うな構成により該はね上げ板5は、図5の想像線に示す
ように、ワイヤロ−プ9により前記底板8が持ち上げら
れると、該底板8の移動に伴って軸5cを中心として回
動する。
【0019】前記はね上げ板5の矩形の箱型の金具5e
と、排出口7を取り付けた排出金具7aとの間には、丈
夫な合成樹脂繊維製の内袋(袋体)6の両端部が固定し
て接続されている。この場合、内袋6は、中に入れた粉
粒体等が漏れないようにしっかりと固定される。尚、内
袋6と箱型の金具5eと排出金具7aとの固定方法につ
いては後述する。
と、排出口7を取り付けた排出金具7aとの間には、丈
夫な合成樹脂繊維製の内袋(袋体)6の両端部が固定し
て接続されている。この場合、内袋6は、中に入れた粉
粒体等が漏れないようにしっかりと固定される。尚、内
袋6と箱型の金具5eと排出金具7aとの固定方法につ
いては後述する。
【0020】図11は、前記内袋6の斜視図であり、図
12は、前記ケ−ス4内で内袋6を取り付けた状態の側
面図である。この内袋6は、例えば丈夫な素材の縦糸と
横糸とを折り込み樹脂で一体に固めた高強度の布材で製
作される。該内袋6の両端部は、前記はね上げ板5の矩
形の箱型の金具5eと矩形の箱型の排出金具7aに固定
して接続される。尚、金具5eや排出金具7a等は矩形
である必要はなく、例えば円形や楕円形等任意の形状と
して良い。そして内袋6には、縦方向及び横方向に腹帯
6aが巻いてあり、また、該内袋6を金具5eと排出金
具7aに接続する際には前後に帯鉄17、18を巻いて
補強する。更に、該内袋6をケ−ス4内に取り付ける場
合には、該ケ−ス4の上端部に設けたフック19,1
9,・・にベルト20,20,・・をかけて、該ベルト
20,・・を腹帯6aに連結することにより内袋6全体
を安定的に吊り下げることができる。
12は、前記ケ−ス4内で内袋6を取り付けた状態の側
面図である。この内袋6は、例えば丈夫な素材の縦糸と
横糸とを折り込み樹脂で一体に固めた高強度の布材で製
作される。該内袋6の両端部は、前記はね上げ板5の矩
形の箱型の金具5eと矩形の箱型の排出金具7aに固定
して接続される。尚、金具5eや排出金具7a等は矩形
である必要はなく、例えば円形や楕円形等任意の形状と
して良い。そして内袋6には、縦方向及び横方向に腹帯
6aが巻いてあり、また、該内袋6を金具5eと排出金
具7aに接続する際には前後に帯鉄17、18を巻いて
補強する。更に、該内袋6をケ−ス4内に取り付ける場
合には、該ケ−ス4の上端部に設けたフック19,1
9,・・にベルト20,20,・・をかけて、該ベルト
20,・・を腹帯6aに連結することにより内袋6全体
を安定的に吊り下げることができる。
【0021】図13(A)は、前記はね上げ板5の金具
5eに内袋6の前端部を接合した状態の側面の一部拡大
断面図であり、図13(B)は、前記排出金具7aに内
袋6の前端部を接合した状態の底部の一部拡大断面図で
ある。内袋6の前部と後部は、布地を二重に重ねてこれ
らの金具5e及び排出金具7aにかぶせ、帯鉄17,1
8で締めつけ固定する。尚、これら金具5e及び排出金
具7aの端縁は丸い鉄棒等を溶接固定して、底板8の上
昇時に折り畳まれる際内袋6の布地が痛まないようにす
る。
5eに内袋6の前端部を接合した状態の側面の一部拡大
断面図であり、図13(B)は、前記排出金具7aに内
袋6の前端部を接合した状態の底部の一部拡大断面図で
ある。内袋6の前部と後部は、布地を二重に重ねてこれ
らの金具5e及び排出金具7aにかぶせ、帯鉄17,1
8で締めつけ固定する。尚、これら金具5e及び排出金
具7aの端縁は丸い鉄棒等を溶接固定して、底板8の上
昇時に折り畳まれる際内袋6の布地が痛まないようにす
る。
【0022】本発明のロ−リ−輸送車は、以上のような
構成からなるが、次にこのロ−リ−輸送車の機能につい
て説明する。上記構成からなるこのロ−リ−輸送車は、
粉粒体を前記はね上げ板5の注入管5dよりケ−ス4内
の内袋6に充填して輸送する。目的地で内袋6内の荷物
を下ろす際には、図14に示すように、荷台2のケ−ス
4の前部に設置した油圧シリンダ等の駆動装置3を駆動
してケ−ス4を傾斜させ、注入口11の蓋を開けると共
に後部の排出口7の蓋を開け、内袋6内部の荷物を下ろ
す。このように、この発明のロ−リ−輸送車では、単に
排出口7の蓋等を開けるだけで、荷物を下ろすことがで
きる。そして荷物を下ろし終えると、駆動装置3を駆動
してケ−ス4を、図2に示すように、元の状態に戻す。
構成からなるが、次にこのロ−リ−輸送車の機能につい
て説明する。上記構成からなるこのロ−リ−輸送車は、
粉粒体を前記はね上げ板5の注入管5dよりケ−ス4内
の内袋6に充填して輸送する。目的地で内袋6内の荷物
を下ろす際には、図14に示すように、荷台2のケ−ス
4の前部に設置した油圧シリンダ等の駆動装置3を駆動
してケ−ス4を傾斜させ、注入口11の蓋を開けると共
に後部の排出口7の蓋を開け、内袋6内部の荷物を下ろ
す。このように、この発明のロ−リ−輸送車では、単に
排出口7の蓋等を開けるだけで、荷物を下ろすことがで
きる。そして荷物を下ろし終えると、駆動装置3を駆動
してケ−ス4を、図2に示すように、元の状態に戻す。
【0023】粉粒体を下ろした後のケ−ス4内には、空
の内袋6が元の形状を保って残されているが、次にこの
ケ−ス4内における内袋6を縮小する手順について図1
5を参照しながら説明する。 (1)先ず、図15(A)に示すように、ケ−ス4の内
部には、粉粒体を出した内袋6が、そのまま空箱状態と
なっている。 (2)電動ウインチ12を駆動すると、ケ−ス4の下部
の底板8の四隅の突起部8a等に連結されたワイヤ−ロ
−プ9が電動ウインチ12のドラム12a(図9参照)
に巻かれて行くと共に、図15(B)に示すように、底
板8は上方に移動して行く。このとき、はね上げ板5は
軸5cを中心に回転する。そして底板8は、内袋6を圧
縮しながら該内袋6を上方に移動させる。 (3)前記底板8で押された内袋6が、ケ−ス4の天井
に接触するとそこで電動ウインチ12を停止させる。こ
のとき、内袋6全体は、図15(C)に示すように、ケ
−ス4の天井近くで圧縮された状態で折り畳まれてい
る。 (4)こうして、ケ−ス4の内部には大きな内部空間5
0ができるので、このケ−ス4に形成された内部空間4
aには,多くの通常の荷物を積載することができる。
の内袋6が元の形状を保って残されているが、次にこの
ケ−ス4内における内袋6を縮小する手順について図1
5を参照しながら説明する。 (1)先ず、図15(A)に示すように、ケ−ス4の内
部には、粉粒体を出した内袋6が、そのまま空箱状態と
なっている。 (2)電動ウインチ12を駆動すると、ケ−ス4の下部
の底板8の四隅の突起部8a等に連結されたワイヤ−ロ
−プ9が電動ウインチ12のドラム12a(図9参照)
に巻かれて行くと共に、図15(B)に示すように、底
板8は上方に移動して行く。このとき、はね上げ板5は
軸5cを中心に回転する。そして底板8は、内袋6を圧
縮しながら該内袋6を上方に移動させる。 (3)前記底板8で押された内袋6が、ケ−ス4の天井
に接触するとそこで電動ウインチ12を停止させる。こ
のとき、内袋6全体は、図15(C)に示すように、ケ
−ス4の天井近くで圧縮された状態で折り畳まれてい
る。 (4)こうして、ケ−ス4の内部には大きな内部空間5
0ができるので、このケ−ス4に形成された内部空間4
aには,多くの通常の荷物を積載することができる。
【0024】次に、本発明のロ−リ−輸送車の他の実施
の形態について説明する。図16は、この発明のロ−リ
−輸送車の第2の実施の形態を示す図であって、前記内
袋6を載置する底板8の駆動装置の変形例である。ま
た、図17はこの発明のロ−リ−輸送車の駆動装置を動
作させて底板8を上方へ移動させた状態を示す図であ
る。この実施の形態では、前記ケ−ス4の両側面に、一
方の端部(31a,32a,33a)は該ケ−ス4の上
縁近傍に、他方の端部(31b,32b,33b)は前
記底板8の側面に、それぞれ回動自在にア−ム31,3
2,33を適度の間隔をおいて枢着してある。更に、こ
れらのア−ムのうち端部のア−ム31と、前記ケ−ス4
の上部の前端部に回動自在に枢着したリンク34との間
に流体シリンダ35が連結してある。この場合、該流体
シリンダ35は荷重をかけたとき、図17に示すよう
に、前記底板8と各ア−ム31,32,33が同時に上
方向に移動するように、即ち、これらの各ア−ム31,
32,33と底板8とケ−ス4とは、リンク機構をなす
ように構成してある。また、流体シリンダ35とリンク
機構とリンク34とはトッグル機構をなしている。
の形態について説明する。図16は、この発明のロ−リ
−輸送車の第2の実施の形態を示す図であって、前記内
袋6を載置する底板8の駆動装置の変形例である。ま
た、図17はこの発明のロ−リ−輸送車の駆動装置を動
作させて底板8を上方へ移動させた状態を示す図であ
る。この実施の形態では、前記ケ−ス4の両側面に、一
方の端部(31a,32a,33a)は該ケ−ス4の上
縁近傍に、他方の端部(31b,32b,33b)は前
記底板8の側面に、それぞれ回動自在にア−ム31,3
2,33を適度の間隔をおいて枢着してある。更に、こ
れらのア−ムのうち端部のア−ム31と、前記ケ−ス4
の上部の前端部に回動自在に枢着したリンク34との間
に流体シリンダ35が連結してある。この場合、該流体
シリンダ35は荷重をかけたとき、図17に示すよう
に、前記底板8と各ア−ム31,32,33が同時に上
方向に移動するように、即ち、これらの各ア−ム31,
32,33と底板8とケ−ス4とは、リンク機構をなす
ように構成してある。また、流体シリンダ35とリンク
機構とリンク34とはトッグル機構をなしている。
【0025】前記底板8の両側には、粉粒体を入れたと
き内袋6の両側底部が変形(型崩れ)しないようにガイ
ド板14が固定して設けられている。この底板8及びガ
イド板14は、ほぼ同じ位置で前後二つの底板8a,8
b及びガイド板14a,14bに分離して設けられ、一
方の底板8a及びガイド板14aは共に上方に移動する
が、他方の底板8b及びガイド板14bはケ−ス4の後
端部との間に流体シリンダ36を配置し、該流体シリン
ダ36の動作により端部8cを中心として上下に回動す
るように取り付けられている。また、一方の底板8a
と、他方の底板8bの端部の対向面部は、それぞれ曲線
状に形成され、一方の底板8aが上方に移動するとき衝
突せず、スム−ズに分離されるように形成してある。こ
れら2つのガイド板14aと14bとの間は下端部に位
置しているときスライド板37で繋がるようにしてあ
る。そして、図17に示すように、底板8を上方へ移動
させる際にはスライド板37をガイド板14b側へ移動
させ、底板8を上方へ移動させた後流体シリンダ36を
作動させて底板8b及びガイド板14bを回転させる。
き内袋6の両側底部が変形(型崩れ)しないようにガイ
ド板14が固定して設けられている。この底板8及びガ
イド板14は、ほぼ同じ位置で前後二つの底板8a,8
b及びガイド板14a,14bに分離して設けられ、一
方の底板8a及びガイド板14aは共に上方に移動する
が、他方の底板8b及びガイド板14bはケ−ス4の後
端部との間に流体シリンダ36を配置し、該流体シリン
ダ36の動作により端部8cを中心として上下に回動す
るように取り付けられている。また、一方の底板8a
と、他方の底板8bの端部の対向面部は、それぞれ曲線
状に形成され、一方の底板8aが上方に移動するとき衝
突せず、スム−ズに分離されるように形成してある。こ
れら2つのガイド板14aと14bとの間は下端部に位
置しているときスライド板37で繋がるようにしてあ
る。そして、図17に示すように、底板8を上方へ移動
させる際にはスライド板37をガイド板14b側へ移動
させ、底板8を上方へ移動させた後流体シリンダ36を
作動させて底板8b及びガイド板14bを回転させる。
【0026】前記ア−ム31は、上部ア−ム311 と下
部ア−ム312 との2つのア−ムに分離してあり、これ
ら2つのア−ムの間には、それぞればね38,38,・
・が設けてある(ア−ム32と33も同様)。即ち、上
部ア−ム311 と、下部ア−ム312 とは、一方を他方
に嵌め入れ可能とすると共にばね38により伸縮するよ
うに形成され、下部ア−ム312 が前記底板8側に枢着
してある。こうして前記底板8は、内袋6に粉粒体が入
っていないとき、ケ−ス4の床面4aに対して若干浮き
上がった状態となるようにしてある。その理由は、ケ−
ス4とア−ム31,32,33と底板8からなる平行リ
ンク機構を駆動する前記流体シリンダ35を駆動してア
−ム31,32,33と底板8を上方に移動させる際ス
ム−ズに動作させるようにするためである。このような
底板8の浮き上がりは、他の実施の形態でも行うことが
できる。
部ア−ム312 との2つのア−ムに分離してあり、これ
ら2つのア−ムの間には、それぞればね38,38,・
・が設けてある(ア−ム32と33も同様)。即ち、上
部ア−ム311 と、下部ア−ム312 とは、一方を他方
に嵌め入れ可能とすると共にばね38により伸縮するよ
うに形成され、下部ア−ム312 が前記底板8側に枢着
してある。こうして前記底板8は、内袋6に粉粒体が入
っていないとき、ケ−ス4の床面4aに対して若干浮き
上がった状態となるようにしてある。その理由は、ケ−
ス4とア−ム31,32,33と底板8からなる平行リ
ンク機構を駆動する前記流体シリンダ35を駆動してア
−ム31,32,33と底板8を上方に移動させる際ス
ム−ズに動作させるようにするためである。このような
底板8の浮き上がりは、他の実施の形態でも行うことが
できる。
【0027】また、ケ−ス4の床面4aには、適当な位
置に凹部4b,4b,・・・を設けてここにボルトを固
定し、内袋6に粉粒体を収納し底板8が床面2aに接し
ているとき、別途底板8の側面に適宜設けたシリンダ3
9で作動するフック40でロックして横揺れしないよう
固定する。或いは、内袋6に粉粒体を収納し底板8が床
面2aに接しているとき、ア−ム31の下端部が、ケ−
ス4の床面4a両側に設けた穴4bに嵌まるようにして
内袋6が横揺れしないようにしてもよい。
置に凹部4b,4b,・・・を設けてここにボルトを固
定し、内袋6に粉粒体を収納し底板8が床面2aに接し
ているとき、別途底板8の側面に適宜設けたシリンダ3
9で作動するフック40でロックして横揺れしないよう
固定する。或いは、内袋6に粉粒体を収納し底板8が床
面2aに接しているとき、ア−ム31の下端部が、ケ−
ス4の床面4a両側に設けた穴4bに嵌まるようにして
内袋6が横揺れしないようにしてもよい。
【0028】図18は、本発明のロ−リ−輸送車の背面
図であって、特に、前記内袋6の変形例を示す図であ
る。上記するように、内袋6は、丈夫な素材の縦糸と横
糸とを折り込み樹脂で一体に固めた高強度の布材で製作
され、全体として図11に示すように、矩形であるが、
内袋6を矩形とすると底板8を上方に移動させたとき、
該内袋6の上部隅部が嵩張り、底板8を十分に上方に上
げることが出来ない場合がある。そこで、この図18に
示すように、内袋6はその上部側をラウンド状のいわゆ
る蒲鉾形に形成する。このように、内袋6は、上部側を
ラウンド状に形成すれば底板8を上方に上げたとき四隅
が嵩張らず該底板8を十分に上方に持ち上げることがで
き、その分ケ−ス4の内部に荷物を積むのに十分な空間
を形成することができる。
図であって、特に、前記内袋6の変形例を示す図であ
る。上記するように、内袋6は、丈夫な素材の縦糸と横
糸とを折り込み樹脂で一体に固めた高強度の布材で製作
され、全体として図11に示すように、矩形であるが、
内袋6を矩形とすると底板8を上方に移動させたとき、
該内袋6の上部隅部が嵩張り、底板8を十分に上方に上
げることが出来ない場合がある。そこで、この図18に
示すように、内袋6はその上部側をラウンド状のいわゆ
る蒲鉾形に形成する。このように、内袋6は、上部側を
ラウンド状に形成すれば底板8を上方に上げたとき四隅
が嵩張らず該底板8を十分に上方に持ち上げることがで
き、その分ケ−ス4の内部に荷物を積むのに十分な空間
を形成することができる。
【0029】尚、本発明のロ−リ−輸送車によれば、粉
粒体等を輸送する場合、図19に示すように、樹脂製造
プラントからバルクサイロへの保管(樹脂等をエアコン
プレッサを用いて直接保管)、このバルクサイロからロ
−リ−輸送車のケ−ス内の内袋への充填、輸送、顧客サ
イロへ納入、帰り荷の積込み、納入、帰庫、という手順
をとる。従って、粉粒体を輸送する際の積込みから帰庫
に至る種々の作業が大幅に簡略化される。
粒体等を輸送する場合、図19に示すように、樹脂製造
プラントからバルクサイロへの保管(樹脂等をエアコン
プレッサを用いて直接保管)、このバルクサイロからロ
−リ−輸送車のケ−ス内の内袋への充填、輸送、顧客サ
イロへ納入、帰り荷の積込み、納入、帰庫、という手順
をとる。従って、粉粒体を輸送する際の積込みから帰庫
に至る種々の作業が大幅に簡略化される。
【0030】本発明の具体的実施の形態は以上のようで
あるが、前記底板8を持ち上げるための駆動装置は、電
動ウインチ12とワイヤ−ロ−プ9或いは平行リンク機
構と流体シリンダ25等に限らず、図20に示すよう
に、底板8の四隅に雌ねじを設けて雄ねじ杆41,4
1,・・・を螺合させ、モ−タ42と減速装置43と変
速装置44,45とシャフト46,47により該雄ねじ
杆41,41,・・・を駆動して、該底板8全体を水平
状態で持ち上げるようにしてもよい。この場合、雌ねじ
と雄ねじ杆は底板8の前部と後部の中央2か所に設ける
ようにしてもよい。或いは、底板8を持ち上げる駆動装
置としては、油圧シリンダやエアシリンダ等でもよい。
更に、ケ−ス4とア−ム21,22,23と底板8とか
らなる平行リンク機構を持ち上げる駆動装置、或いは底
板8を持ち上げる駆動機構としては、ねじ機構や流体シ
リンダ等だけでなく、他のトッグル機構であってもよ
い。
あるが、前記底板8を持ち上げるための駆動装置は、電
動ウインチ12とワイヤ−ロ−プ9或いは平行リンク機
構と流体シリンダ25等に限らず、図20に示すよう
に、底板8の四隅に雌ねじを設けて雄ねじ杆41,4
1,・・・を螺合させ、モ−タ42と減速装置43と変
速装置44,45とシャフト46,47により該雄ねじ
杆41,41,・・・を駆動して、該底板8全体を水平
状態で持ち上げるようにしてもよい。この場合、雌ねじ
と雄ねじ杆は底板8の前部と後部の中央2か所に設ける
ようにしてもよい。或いは、底板8を持ち上げる駆動装
置としては、油圧シリンダやエアシリンダ等でもよい。
更に、ケ−ス4とア−ム21,22,23と底板8とか
らなる平行リンク機構を持ち上げる駆動装置、或いは底
板8を持ち上げる駆動機構としては、ねじ機構や流体シ
リンダ等だけでなく、他のトッグル機構であってもよ
い。
【0031】なお、本発明のロ−リ−輸送車は、荷台2
の上に載せるケ−ス4に内袋6及び底板8等を設置する
例で説明したが、勿論内袋6を設けたケ−ス4は、粉粒
体をトレ−ラ−等で運搬する場合にも適用することがで
きる。また、内袋6は、例えば、図10に示すように、
はね上げ板5の金具5eと排出金具7aに接続する構成
としたが、このはね上げ板5をなくして該内袋6の前部
を柔軟な布地で密封し、該布地或いは内袋6の前部の上
側に粉粒体注入管と後部下部に排出金具を設けるように
構成してもよい。
の上に載せるケ−ス4に内袋6及び底板8等を設置する
例で説明したが、勿論内袋6を設けたケ−ス4は、粉粒
体をトレ−ラ−等で運搬する場合にも適用することがで
きる。また、内袋6は、例えば、図10に示すように、
はね上げ板5の金具5eと排出金具7aに接続する構成
としたが、このはね上げ板5をなくして該内袋6の前部
を柔軟な布地で密封し、該布地或いは内袋6の前部の上
側に粉粒体注入管と後部下部に排出金具を設けるように
構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のロ−リ−
輸送車によれば、次のように種々の特有の効果がある。 (1)従来は穀物や合成樹脂原料等の粉粒体の荷物は、
専用のタンクロ−リ−によらなければ輸送することが出
来なかったが、この発明のロ−リ−輸送車によれば、こ
のような粉粒体或いは液体でも輸送することができる。 (2)従来のタンクロ−リ−車で粉粒体を輸送すれば、
帰りは空の状態で帰らなければならず、輸送費のコスト
アップを招いていたが、このロ−リ−輸送車によれば、
行きは粉粒体等を輸送して帰りは通常の荷物を輸送する
ことができる。このため、輸送費用の低減を計ることが
できる。更に、全体の道路を走行するトラック等の台数
を削減することができる。 (3)また、この発明のロ−リ−輸送車によれば、粉粒
体をフレコンパックを使用してウイング車で運送する従
来の方式による積込み作業から帰庫に至るまでの経路を
比較しても大幅に有利となる。即ち、従来のフレコンパ
ックとウイング車による運搬作業の流れを示す図22
と、この発明のロ−リ−輸送車による作業の流れを示す
図19とを比較すれば明らかなように、その作業量を大
幅に低減することができる。このように、フレコンパッ
ク輸送に比較してもフレコンパック費、パレット費、回
収費、洗浄費等を削除することができるので経済的であ
る。
輸送車によれば、次のように種々の特有の効果がある。 (1)従来は穀物や合成樹脂原料等の粉粒体の荷物は、
専用のタンクロ−リ−によらなければ輸送することが出
来なかったが、この発明のロ−リ−輸送車によれば、こ
のような粉粒体或いは液体でも輸送することができる。 (2)従来のタンクロ−リ−車で粉粒体を輸送すれば、
帰りは空の状態で帰らなければならず、輸送費のコスト
アップを招いていたが、このロ−リ−輸送車によれば、
行きは粉粒体等を輸送して帰りは通常の荷物を輸送する
ことができる。このため、輸送費用の低減を計ることが
できる。更に、全体の道路を走行するトラック等の台数
を削減することができる。 (3)また、この発明のロ−リ−輸送車によれば、粉粒
体をフレコンパックを使用してウイング車で運送する従
来の方式による積込み作業から帰庫に至るまでの経路を
比較しても大幅に有利となる。即ち、従来のフレコンパ
ックとウイング車による運搬作業の流れを示す図22
と、この発明のロ−リ−輸送車による作業の流れを示す
図19とを比較すれば明らかなように、その作業量を大
幅に低減することができる。このように、フレコンパッ
ク輸送に比較してもフレコンパック費、パレット費、回
収費、洗浄費等を削除することができるので経済的であ
る。
【図1】本発明のロ−リ−輸送車の外観平面図である。
【図2】本発明のロ−リ−輸送車の側面図である。
【図3】本発明のロ−リ−輸送車の背面図である。
【図4】本発明のロ−リ−輸送車のケ−ス内部を示す平
面図である。
面図である。
【図5】本発明のロ−リ−輸送車のケ−ス内部を示す側
面図である。
面図である。
【図6】図5のA−A矢視図である。
【図7】図4のP部の拡大詳細斜視図である。
【図8】図4のQ部の拡大詳細斜視図である。
【図9】本発明のロ−リ−輸送車のケ−ス内下部に配置
した底板を押し上げる駆動装置のワイヤ巻き上げ機構の
斜視図である。
した底板を押し上げる駆動装置のワイヤ巻き上げ機構の
斜視図である。
【図10】図10(A)は、本発明のロ−リ−輸送車の
ケ−ス内の前部に取り付けるはね上げ板の側面図であ
り、図10(B)は正面図、図10(C)は背面図、図
10(D)は平面図である。
ケ−ス内の前部に取り付けるはね上げ板の側面図であ
り、図10(B)は正面図、図10(C)は背面図、図
10(D)は平面図である。
【図11】本発明のロ−リ−輸送車のケ−スに配置する
内袋の斜視図である。
内袋の斜視図である。
【図12】本発明のロ−リ−輸送車のケ−スに内袋を取
り付けた状態の側面図である。
り付けた状態の側面図である。
【図13】図13(A)は、はね上げ板の金具に内袋の
前端部を接合した状態の側面の一部拡大断面図であり、
図13(B)は、排出金具に内袋の前端部を接合した状
態の底部の一部拡大断面図である。
前端部を接合した状態の側面の一部拡大断面図であり、
図13(B)は、排出金具に内袋の前端部を接合した状
態の底部の一部拡大断面図である。
【図14】本発明のロ−リ−輸送車の荷台のケ−スを持
ち上げ傾斜させた状態の側面ずである。
ち上げ傾斜させた状態の側面ずである。
【図15】図15(A)は、本発明のロ−リ−輸送車の
荷台のケ−ス内に配置した内袋を空にした状態の側面図
であり、図15(B)は、電動ウインチを駆動して底板
を押し上げ空の内袋を少し圧縮した状態の側面図であ
り、図15(C)は、電動ウインチを駆動して底板を押
し上げ空の内袋を圧縮し終えた 状態の側面図である。
荷台のケ−ス内に配置した内袋を空にした状態の側面図
であり、図15(B)は、電動ウインチを駆動して底板
を押し上げ空の内袋を少し圧縮した状態の側面図であ
り、図15(C)は、電動ウインチを駆動して底板を押
し上げ空の内袋を圧縮し終えた 状態の側面図である。
【図16】本発明のロ−リ−輸送車の第2の実施の形態
を示す図であって、内袋を載置する底板の駆動装置の変
形例である。
を示す図であって、内袋を載置する底板の駆動装置の変
形例である。
【図17】本発明のロ−リ−輸送車の第2の実施の形態
において、駆動装置を動作させて底板を上方へ移動させ
た状態を示す図である。
において、駆動装置を動作させて底板を上方へ移動させ
た状態を示す図である。
【図18】本発明のロ−リ−輸送車の背面図であって、
内袋の変形例を示す図である。
内袋の変形例を示す図である。
【図19】本発明のロ−リ−輸送車を使用して粉粒体
(合成樹脂原料)を輸送する場合の樹脂製造プラントか
ら帰庫までの流れを示すフロ−チャ−ト図である。
(合成樹脂原料)を輸送する場合の樹脂製造プラントか
ら帰庫までの流れを示すフロ−チャ−ト図である。
【図20】本発明のロ−リ−輸送車のケ−ス内下部に配
置した底板を押し上げる機構であって雌ねじと雄ねじ杆
による押し上げ機構の斜視図である。
置した底板を押し上げる機構であって雌ねじと雄ねじ杆
による押し上げ機構の斜視図である。
【図21】粉粒体等を輸送する従来のタンクロ−リ−車
の側面図である。
の側面図である。
【図22】フレコンパックを用いてウイング車で合成樹
脂原料の粉粒体を輸送する従来の輸送方式のフロ−チャ
−ト図である。
脂原料の粉粒体を輸送する従来の輸送方式のフロ−チャ
−ト図である。
1 車両
2 荷台
3 ケ−ス駆動装置
4 ケ−ス
5 はね上げ板
5c 軸
5d 注入管
5e 金具
6 内袋
7 排出口
7a 排出金具
8 底板
8f 底板フレ−ム
9 ワイヤ−ロ−プ
10a,10b,10c,10d ワイヤ−ガイド
11 注入口
12 電動ウインチ
14 ガイド板
15 ロ−ラ
31,32,33 ア−ム
34 リンク
35,36 シリンダ
37 スライド板
38 ばね
41 雄ねじ杆
50 ケ−ス内空間
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
B65D 88/60 B65D 88/60
(72)発明者 大野 幹夫
神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東
急車輛製造株式会社横浜製作所内
(56)参考文献 特開 昭61−200043(JP,A)
実開 平2−107535(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60P 1/00
B60P 1/04
B60P 3/22
B60P 3/42
B65D 88/22
B65D 88/60
Claims (8)
- 【請求項1】 車両の荷台に載せたケ−スと、該ケ−ス
を傾斜するように持ち上げる駆動装置と、前記ケ−ス内
部の前部に配置され粉粒体や液体を注入する注入管と金
具とこれら注入管と金具を固定し前記ケ−スに上部を回
動可能に枢着した板材とを備えたはね上げ板と、 該ケ−ス内部の後部に配置され排出口を設けた排出金具
と、 前記はね上げ板の金具と排出金具との間に接続される柔
軟かつ丈夫な内袋と、 前記ケ−ス内下部に配置され前
記内袋を押し上げるように上昇する底板と、 該底板を押し上げる駆動装置と、 より成るロ−リ−輸送車。 - 【請求項2】 前記底板を押し上げる駆動装置は、該底
板の端部に連結したワイヤ−ロ−プと、ケ−ス端縁に沿
って配置したワイヤ−ガイドと、ワイヤ−ロ−プを巻き
取る電動ウインチと、よりなることを特徴とする請求項
1に記載のロ−リ−輸送車。 - 【請求項3】 前記底板を押し上げる駆動装置は、該底
板に設けた雌ねじと、該雌ねじに螺合させた雄ねじ杆
と、該雄ねじ杆を回転駆動する駆動装置と、とよりなる
ことを特徴とする請求項1に記載のロ−リ−輸送車。 - 【請求項4】 前記底板を押し上げる駆動装置は、流体
シリンダであることを特徴とする請求項1に記載のロ−
リ−輸送車。 - 【請求項5】 前記底板を押し上げる駆動装置は、該底
板とケ−スとこれら底板とケ−スに両端部が回動自在に
枢着され且つ一定間隔に配置された複数のア−ムとで構
成されるリンク機構と、該リンク機構を上方に駆動する
流体シリンダと、より成る駆動装置である請求項1に記
載のロ−リ−輸送車。 - 【請求項6】 前記ア−ムは、一方を他方に嵌め入れ可
能とした上部ア−ムと下部ア−ムとより成るア−ムとす
ると共にこれらのア−ムはばねにより伸縮するように形
成したものである請求項5に記載のロ−リ−輸送車。 - 【請求項7】 前記底板は、内袋に粉粒体が収容されて
いない状態では、ケ−スの床面より若干浮き上がらせる
ようにしてあることを特徴とする請求項1乃至請求項6
のいずれかに記載のロ−リ−輸送車。 - 【請求項8】 前記内袋は、その上部側をラウンド状に
形成してあることを特徴とする請求項1乃至請求項7の
いずれかに記載のロ−リ−輸送車。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP9925997 | 1997-04-16 | ||
JP9-99259 | 1997-04-16 | ||
JP10479398A JP3491069B2 (ja) | 1997-04-16 | 1998-04-15 | ローリー輸送車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH111141A JPH111141A (ja) | 1999-01-06 |
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Family
ID=26440412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10479398A Expired - Fee Related JP3491069B2 (ja) | 1997-04-16 | 1998-04-15 | ローリー輸送車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3491069B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102807053A (zh) * | 2012-08-21 | 2012-12-05 | 南京航空航天大学 | 液态铝运输槽罐车 |
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IT201700082513A1 (it) * | 2017-07-20 | 2019-01-20 | Gbs Trading Company Di Beldrighi Graziano | Veicolo convertibile per il trasporto di merci |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP10479398A patent/JP3491069B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102807053A (zh) * | 2012-08-21 | 2012-12-05 | 南京航空航天大学 | 液态铝运输槽罐车 |
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