JP3490775B2 - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JP3490775B2
JP3490775B2 JP19112794A JP19112794A JP3490775B2 JP 3490775 B2 JP3490775 B2 JP 3490775B2 JP 19112794 A JP19112794 A JP 19112794A JP 19112794 A JP19112794 A JP 19112794A JP 3490775 B2 JP3490775 B2 JP 3490775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーTV静止画像
等、画像情報に基づいてカラーハードコピーを得るカラ
ープリンタに使用されるカラーインクリボンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来種々の熱転写方法が公知であるが、
それらの中で基材フィルム上に昇華性染料とバインダー
を含有する染料層を設けた転写シートを用い、画像情報
に応じてサーマルヘッド、レーザー等の加熱手段により
染料層中の染料を昇華(熱移行)させて、記録を行う昇
華型感熱記録方式が知られている。また、基材フィルム
上に顔料等の着色剤及びワックス等のビヒクルを含有す
る熱溶融性インク層を設けた熱転写フィルムを用い、同
様の加熱手段により軟化した溶融インク層成分を転写さ
せて画像を形成する熱溶融型感熱記録方式が知られてい
る。
【0003】これらの熱転写シートは、通常複数色の色
材層が基材上に複数組繰り返して設けられてなり、印字
の際の色合わせ等の為に検知マークが設けられている。
例えば、色材層の頭出しの為の検知マークを設けたり
(特開昭58-122889 号)、各色毎に検知マークを設けた
熱転写シートが知られている(特開昭57-201686号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、熱転写シー
トのサイズや品種の違い、更に場合によっては製造ロッ
トのバラツキにより、流れ方向について各色材層の塗布
領域の長さ(ピッチ)が異なる為、熱転写シートを取り
替えて印画する場合、プリンターの特定色の印字ピッチ
設定と一致せず、頭出しの為の検知マークを設けただけ
では、各色の色重ねにおいて、本来特定色を転写すると
ころ、他の1色または2色以上の色材層が混在して転写
される(この現象を色ずれと呼ぶ)という問題があっ
た。上記問題は各色毎に検知マークを設け、各色の頭出
しを検知マークにより行うプリンターを使用することで
解決されるが、熱転写シートを巻き取ってロール状態に
した場合、検知マークが各色毎に設けられていると、検
知マークの有無部分での膜厚変化の頻度が高く、巻きジ
ワや色抜けの原因ともなる歪みが生じやすいという問題
があった。従って、本発明の目的は上記従来技術の問題
点を解決し、従来生じ易かった特定色の印字の際の色ず
れや熱転写シート巻き上げ状態での歪みに起因するシ
ワ、ないし色の抜けを防止することができる熱転写シー
トを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題は以下の構成、
即ち、3色以上の色材層が、基材シート上に面順次に繰
り返し複数組塗布されてなる熱転写シートにおいて、
色の色材層の塗布領域の長さピッチが同一であり、かつ
繰り返しの先頭色の色材層塗布領域の先端部及び後端部
のみに検知領域が設けられていることを特徴とする熱転
写シートとすることにより解決される。
【0006】3色以上の色材層が、基材シート上に面順
次に繰り返し複数組塗布されてなる熱転写シートにおい
て、各色の色材層の塗布領域の長さピッチが同一であ
り、かつ繰り返しの先頭色、例えばイエローの塗布領域
の先端部と後端部のみに検知領域を設けているので、色
重ねを行う時の、特定1色分の熱転写シートのピッチが
正確に検知可能となり、プリンタに正確なピッチ設定を
行うことが可能となる。また、他の特定色の色材層につ
いて、検知領域を設けた色材層の塗布領域の長さピッチ
と同一になるように塗布されている為、先の検知領域に
より設定されたピッチ幅により正確な印字を行うことが
可能となる。このように、1色分の色材層領域のピッチ
が正確に設定されているため、従来問題となった特定色
印字の際の色ずれや、色の抜けを防止することができ
る。また、特定1色のみの塗布領域の流れ方向に対して
先端部と後端部の両端に検知領域を設けているので、従
来の各色毎に検知マークを設けた場合に比べて、検知マ
ーク等の検知領域を設ける箇所が少なくなり、熱転写シ
ートをロール状に巻き取った際にマーク有無部分での膜
厚変化の頻度が少なくなり、歪みに起因するシワや色抜
けが発生しにくくなる。尚、本発明の場合、使用するプ
リンターに特定1色分のピッチを認識させる機能を付与
させる必要がある。この認識の機能は、例えば次のよう
に考えられ、熱転写シートをプリンタにセットした時、
印画する前に1画面分熱転写シートを巻き取る動作をさ
せ、検知マークと検知マークの間の幅を認識させること
により達成される。すなわち狭い幅が各色のピッチとな
り、長い幅の後端、つまり短い幅の先頭が1画面分の先
頭と認識させることにより行う。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施例を図解的に示
す添付図面を参照して本発明を更に具体的に説明する。
図1は本発明の好ましい1実施例の熱転写シートの平面
を図解的に示すものである。この熱転写シートは、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの順で複数組の色材層領域が基
材シート上に繰り返し塗布されており、各色の色材層の
塗布領域の長さピッチが同一であり、かつ特定1色(イ
エロー)の色材層上の先端部と後端部のみに検知領域と
して検知マークが設けられていることを特徴とするもの
である。この場合検知マークは短幅全体にではなく、一
部分に設けられている。図1ではマーク形状としてブロ
ック型のものを図示したが、要は色材層のピッチを正確
に検出できるように、先端部と後端部を示す検知領域が
形成されていればよい。
【0008】次に図2は他の本発明の好ましい実施例で
あるが、この場合検知マークは、熱転写シートの短幅全
体に形成されていることを特徴とするものである。また
図3では、図2において検知マークを設けるのではな
く、検知領域として、特定の色材層の前後に色材層の未
塗布部分を設けたものである。
【0009】次に使用材料及び形成方法等により、本発
明の熱転写シートを更に詳しく説明する。本発明の熱転
写シートに使用する基材シート1としては、従来公知の
ある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれの
ものでもよく、例えば、0.5〜50μm、好ましくは
3〜10μm程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムをはじめとするポリエステル
フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリサルホンフィルム、ポリフェニレンサルファ
イドフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、
1,4−ポリシクロヘキシレンジメチルテレフタレート
フィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリビニルアルコールフィルム、セロファン等であ
り、特に好ましいものはポリエステルフィルムである。
また必要に応じて該フィルムの一方または両方の面にそ
れぞれ接着層(プライマー層)を設けることも好まし
い。
【0010】上記基材の色材層が設けられていない方の
面(背面側)には、サーマルヘッドとの融着防止、走行
性の改良のほか、本発明の熱転写シートをロール状に巻
き取った時に、背面と色材層面とが接着しないようにす
るために、基材フィルムの背面側に耐熱滑性と離型性を
付与させた耐熱滑性層を設けることが望ましい。このよ
うな耐熱滑性層は、例えば、硬化性シリコーンオイル、
硬化性シリコーンワックス、シリコーン樹脂、弗素樹
脂、アクリル樹脂等の剥離剤から形成される。また、前
記耐熱滑性層は、−OH基や−COOH基を有する熱可
塑性樹脂にアミノ基を2個以上もつ化合物、またはジイ
ソシアネートもしくはトリイソシアネートを反応させて
架橋硬化させたものを用いてもよい。更に、耐熱滑性層
中にリン酸エステル系の界面活性剤やタルク、雲母等の
へき壊性を有するフィラーを添加することにより、更に
滑り性を向上させることができる。
【0011】本願の熱転写シートに設ける色材層は、昇
華性染料を任意のバインダーで担持してなる昇華性染料
層であってもよいし、染料又は顔料を熱溶融性のバイン
ダーで担持した熱溶融性インク層であってもよい。勿
論、両者を併用して面順次に形成したものでもよい。
【0012】昇華性染料層に含有する染料としては、熱
により、溶融、拡散もしくは昇華移行する染料であっ
て、従来公知の熱転写フィルムに使用されている染料
は、いずれも本発明に有効に使用可能であるが、色相、
耐光性、バインダーへの溶解性を考慮して選択する。好
ましい染料としては、例えばジアリールメタン系、トリ
アリールメタン系、チアゾール系、メロシアニン等のメ
チン系、インドアニリン、アセトフェノンアゾメチン、
ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾ
アゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表されるアゾメチ
ン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノスチレ
ン、トリシアノスチレンに代表されるシアノメチレン
系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼンア
ゾ系、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾール
アゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールア
ゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズアゾ
等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラン
系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキノ
ン系、アントラキノン系、キノフタロン系とのものが挙
げられる。
【0013】上記の如き染料を担持するためのバインダ
ー樹脂としては、既知のものが使用可能であり、例えば
エチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セ
ルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹
脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリル
アミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられ、単独又は
混合することにより任意に用いることができる。これら
の中ではポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール
が染料移行性、フィルムの保存性の点から好ましい。
【0014】また、熱溶融性インク層に含有させる色材
としては、公知の有機または無機の顔料、あるいは染料
の中から適宜選択することができ、例えば十分な着色濃
度を有し、光、熱等により変色、褪色しないものが好ま
しい。また、加熱により発色する物質や被転写体の表面
に塗布されている成分と接触することにより発色するよ
うな物質であってもよい。
【0015】上記の如き色材を担持するためのバインダ
ーとしては、例えばマイクロクリスタリンワックス、カ
ルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類を
用いることができる。また、フィッシャートロプシュワ
ックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロ
ウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワック
ス、キャンデリラワックス、ペクトラクタム、ポリエス
テルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂
肪酸アミド等種々のワックスが用いられる。
【0016】次に本発明の熱転写シートに設ける検知領
域について詳述する。検知領域としては、検知マークを
設けたものであってもよいし、色材層未塗布部を設ける
ことにより、検知可能な領域とすることもできる。検知
マークとしては、例えば、金属粉やカーボンを樹脂中に
含有する導電性樹脂又は金属箔によるマークであって、
電気的に検知するもの、磁性金属もしくは化合物を樹脂
中に含有した磁気組成物又は磁性金属の蒸着膜によるマ
ークであって磁気的に検知するもの、使用する光源によ
り区別可能な顔料もしくは染料を樹脂中に含有する組成
物によるマークであって光学的に検知するもの、などが
ある。検知手段としては、いずれのものも利用可能であ
るが、装置的には簡略化可能なものは光学的に検知する
手段である。各色の熱転写層と検知マークとが同一区域
に重なっている場合、検知マーク中の染料若しくは顔料
が一般的な色相であるときには、適当な色フィルターを
使用する必要が生じるが、熱転写層中の染料として赤外
線透過性のものを選択し、検知マークを赤外線透光性の
マークとして赤外線により検知すれば、熱転写層の色相
にかかわらず検知が可能となる。
【0017】赤外線透光性のマークは赤外線透光性物質
を樹脂中に含有させた組成物により形成でき、赤外線透
光性物質として最適なのは、赤外線を最も吸収しやすい
カーボンブラックである。赤外線透光性物質を含有させ
る樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、もしくは塩化ビ
ニル/アクリル共重合体樹脂、セルロースアセテートブ
チレート等が適しており、これらは単独もしくは混合し
て用いることができる。これらの樹脂は更にポリイソシ
アネート化合物により架橋させてもよい。赤外線透光性
物質を用いるとき、検知マーク中の赤外線透光性物質と
樹脂の重量比は、赤外線透光性物質/樹脂=1/10〜
10/1であり、厚みは0.5〜5μm程度が適当であ
る。赤外線透光性の検知マークを検出する装置の構成
は、例えば走行する熱転写シートの一方の面に配置され
た赤外線発行ダイオード等の赤外線投光器と赤外線セン
サー、並びに熱転写シートの他方の面に配置された反射
板と赤外線センサーに接続されたコンピュータとからな
っており、赤外線センサーからの信号に基づき種々の動
作を印字装置に指示するものである。波長が900〜2
500nm、特に900〜1000nmの赤外線を発す
ることのできる赤外線センサーとを使用すると、熱転写
層中の染料はこの波長範囲の赤外線を吸収しないので色
相にかかわらず、赤外線が熱転写層中を透過して、赤外
線透光性の検知マークの検出効果が増す。よって熱転写
層中の染料としては、上記範囲の波長の赤外線を実質上
透過するものを選んで使用するのがよい。
【0018】本発明の熱転写シートに設ける検知領域の
形状としては、色材層のピッチを正確に検出できるよう
に、先端部と後端部を示す検知領域が形成されていれば
よいので、形状は問わない。例えば、図2の如く色材層
の短幅全体に形成してあってもよいし、図1のように、
一部に形成されたものであってもよい。また別の態様と
して、例えば図7の如く1本バーコードからなる検知マ
ークと2本バーコードからなる検知マークを併用して用
いてもよい。さらに図4の如く、隣接する色材層と共有
するように、2色に渡って検知領域を形成してもよい。
このように共有できるように検知領域を形成することに
より検知マーク有無部分の膜厚変化の頻度を低くするこ
とにより、ロール状に巻き上げた時にしわの発生を防止
することができる。なお、検知マークを設ける場合、色
材層上に重ねて設けてもよいし、また、色材層の流れ方
向に沿った両側の縁を余白として残しておきこの部分に
検知マークを形成してもよい。
【0019】本発明では、使用する熱転写シートの印字
画面サイズがA5、A6等の異なるサイズのものであっ
たり、品種が異なる熱転写シートであった場合でも、熱
転写シートの交換によって正常に印字することができ
る。この場合、特に各色ピッチの検出精度を高める為
に、1組に於ける複数の色材層について、先端部と後端
部に検知領域を設けることが望ましい。特に1組あたり
の色数が多いと(例えば4色以上)、各組の1色のみの
ピッチ設定では寸法精度が出にくいことがある。その為
1組の色材層全色毎に検知領域を設けない範囲で、複数
色の色材層について検知領域を設け、これらの複数色に
ついてピッチ設定を行ってもよい。すなわちm色分の色
材層について検出されたピッチの和をmでわって平均値
をとることにより、ピッチ設定の寸法精度を上げること
が出来、色ずれや色の抜けのないより正確な印字を行う
ことが出来る。
【0020】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部又は%とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。 〔実施例1〕厚さ6μmのポリエチレンテレフタレート
長尺フィルム(短尺幅9.5cm)の一方の面に耐熱処
理を施し、他方の面にグラビア印刷にて下記組成物を用
いて、イエロー、マゼンタ、シアンの順になるように面
順次に昇華性染料層を塗布し、90℃、1分間乾燥して
各染料層の厚さが1.0g/m2 の塗工厚みとなるよう
に熱転写シートを得た。各染料層のピッチは20cmも
の(A)と30cmのもの(B)の2種類を作成した。イエローインキ 染料(マクロレックス イエロー6G) 2部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(KS-5 :積水化学工業製) 2部 ポリエチレンワックス 0.2部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 88部マゼンタインキ イエロー染料に代えてマゼンタ染料(MACROLEX RED VIOR
ET Rを2.0 部) を使用した以外はイエローインキと同じ
にした。シアンインキ イエロー染料に代えてシアン染料(カヤセットブルー71
4 )を使用した以外はイエローインキと同じにした。
【0021】次に、下記組成のインキを用いて、前記イ
エロー染料層上に図1の如き検知マーク(大きさ:25
mm×5mmのブロック型)をグラビア印刷にて塗工、
乾燥して、本発明の熱転写シートを得た。検知マーク用インキ カーボンブラック 8部 マイクロシリカ 1部 ポリエチレンワックス 1.5部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 7.5部 アクリル系樹脂 7.5部 セルロース系樹脂 1部 トルエン/メチルエチルケトン/酢酸エチル(1/1/1) 73.5部
【0022】次に上記の如くして作成した熱転写シート
を用いて、可視域〜赤外域の一部の波長域の光と対応す
るセンサーを用い、熱転写シートを挟んで発光部とセン
サーが対向するようにセットして、熱転写シートの透過
光を検知させた。各色色重ね試験 上述のAのタイプの熱転写シートを用いて市販の受像シ
ートに、イエロー、マゼンタ、シアンの順に重ね印字を
してフルカラーの画像を形成した。次に、上述のBのタ
イプの熱転写シートを用いて、同様にフルカラーの画像
を形成した。プリンターは特定色のピッチを検知領域に
より認識できるタイプのものを使用した。
【0023】巻き取り状態の観察 上述のAのタイプの熱転写シートを100画面分巻き取
った。ボビン径は15mm(直径)のものを使用した。
【0024】〔比較例1〕実施例1において、図5のよ
うに頭出し検出用のマーク(大きさ:95mm×5m
m)を形成した熱転写シート2タイプを作成した。 I:各染料層のピッチが20cmのもの J:各染料層のピッチが30cmのもの 次いで、熱転写シートIを用いて、イエロー、マゼン
タ、シアンの順に重ね、フルカラー画像を形成した。次
にJタイプの熱転写シートを用いて同様にフルカラー画
像を形成した。プリンタは印字開始の頭出しの為の検知
マークは検出することができるが、特定色のピッチを検
知マークから認識することができないタイプを使用し
た。
【0025】〔実施例2〕実施例1と同じ背面に耐熱処
理を施した基材シートの一方の面に実施例1と同じイン
キにより、シアン、マゼンタ、イエローを更に下記イン
キによりブラックの染料層を塗布することにより面順次
に各染料層を塗布し、90℃1分間乾燥して、各染料層
が1.0g/m2 の塗工厚みとなるように形成した。各
染料層のピッチは20cmもの(C)と30cmのもの
(D)の2種類を作成した。ブラックインキ 染料 C.I.ソルベントブルー63 5.5部 Baymicron SNVP2670 (バイエル製) 1.5部 C.I.ディスパースイエロー201 1.4部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(KS-5 :積水化学工業製) 3.6部 ポリエチレンワックス 0.2部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 88部 次に、下記組成のインキを用いて、図2のように検知マ
ーク(大きさ:95mm×5mm)をグラビア印刷にて
塗工、乾燥して、本発明の熱転写シートを得た。検知マーク用インキ アルミペースト 15部 ポリエチレンワックス 2部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 7部 アクリル系樹脂 14部 セルロース系樹脂 1部 トルエン/メチルエチルケトン/酢酸エチル(1/1/1) 61部
【0026】次に上記の如くして作成した熱転写シート
を用いて、可視域〜赤外域の一部の波長域の光と対応す
るセンサーを用い、熱転写シートの染料層側に発光部と
センサーを設置し、熱転写シートの反射光を検知させ
た。各色色重ね試験については、シアン、マゼンタ、イ
エローの順に色重ねした他は実施例1と同様に行った。
巻き取り状態の観察については実施例1と同様に行っ
た。
【0027】〔実施例3〕実施例1と同じ背面に耐熱処
理を施した基材シートの一方の面に実施例1と同じイン
キを用いて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
順になるように、面順次に染料層を塗布し、90℃1分
間乾燥して、各染料層が1.0g/m2 の塗工厚みとな
るように形成した。各染料層のピッチは20cmもの
(E)と30cmのもの(F)の2種類を作成した。各
染料層の間には検知領域として図3の如く幅5mmの未
塗布部分を設けておいた。次に上記の如くして作成した
熱転写シートを用いて、可視域の一部の波長域の光と対
応するセンサーを用い、熱転写シートを挟んで発光部と
センサを対向させて、熱転写シートの透過光を検知させ
た。各色色重ね試験及び巻き取り状態の観察を、実施例
1と同様に行った。
【0028】
【0029】
【0030】〔比較例2〕実施例1と同様に熱転写シー
トを2タイプ作成した。 K:各染料層のピッチが20cmのもの L:各染料層のピッチが30cmのもの ただし、検知マークのパターンは図6に示す如く、各イ
ンキ層毎の先端部と後端部に形成した(大きさ25mm
×5mmのブロック状)。次いで、熱転写シートKを用
いフルカラー画像形成後、熱転写シートLを用いて同様
にフルカラー画像を形成した。各試験の結果を表1に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】上記の如き構成により、特定1色分の熱
転写シートのピッチを正確に検知することが可能とな
り、プリンタに正確なピッチ設定を行うことが可能とな
る。また、他の特定色の色材層について、検知領域を設
けた色材層の塗布領域の長さピッチと同一になるように
塗布されている為、先の検知領域により設定されたピッ
チ幅により正確な印字を行うことが可能となる。このよ
うに、1色分の色材層領域のピッチが正確に設定されて
いるため、従来問題となった特定色印字の際の色ずれ
や、色の抜けを防止することができる。また、特定1色
のみの塗布領域の流れ方向に対して先端部と後端部の両
端に検知領域を設けているので、従来の各色毎に検知マ
ークを設けた場合に比べて、検知マーク等の検知領域を
設ける箇所が少なくなり、熱転写シートをロール状に巻
き取った際にマーク有無部分での膜厚変化の頻度が少な
くなり、歪みに起因するシワや色抜けが発生しにくくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写フィルムの平面を図解的に説明
する図。
【図2】本発明の熱転写フィルムの平面を図解的に説明
する図。
【図3】本発明の熱転写フィルムの平面を図解的に説明
する図。
【図4】 比較例1の熱転写フィルムの平面を図解的に説
明する図。
【図5】 比較例2の熱転写フィルムの平面を図解的に説
明する図。
【図6】 本発明の熱転写フィルムの平面を図解的に説明
する図。
【符号の説明】
Y:イエロー色材層 M:マゼンタ色材層 C:シアン色材層 Bk:ブラック色材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40 B41J 31/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3色以上の色材層が、基材シート上に面
    順次に繰り返し複数組塗布されてなる熱転写シートにお
    いて、各色の色材層の塗布領域の長さピッチが同一であ
    り、かつ繰り返しの先頭色の色材層塗布領域の先端部及
    び後端部のみに検知領域が設けられていることを特徴と
    する熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記検知領域が検知マークからなること
    を特徴とする請求項1記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】 前記検知領域が色材層未塗布部からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の熱転写シート。
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