JP3490641B2 - 送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送受信システムおよび送受信方法 - Google Patents

送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送受信システムおよび送受信方法

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JP3490641B2 JP18649199A JP18649199A JP3490641B2 JP 3490641 B2 JP3490641 B2 JP 3490641B2 JP 18649199 A JP18649199 A JP 18649199A JP 18649199 A JP18649199 A JP 18649199A JP 3490641 B2 JP3490641 B2 JP 3490641B2
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  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、階層構造を有す
ると共に、ネットワーク上に分散されて配置されたデー
タを一方向的に配信する際に用いて好適な送信装置およ
び送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送受
信システムおよび送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】データの配信方法としては、種々の方法
が提案されており、例えば、現在のインターネット上に
おいては、http(Hyper Text Transfer Protocol)の
ような、TCP/IP(Transmission Control Protocol
/Internet Protocol) を基本とするプロトコルが採用さ
れている。TCP/IPでは、データの配信を受ける受
信側からデータのデータの送信側に対して発呼が行わ
れ、さらに、データの送受信を行う毎に、送信側と受信
側との間でコネクションが確立されるようになってい
る。そのため、信頼性の高いデータの配信を行うことが
できる。
【0003】その反面で、送信側やネットワークの負荷
が大きくなり、効率的なデータ配信を行うことが困難に
なる場合があった。すなわち、データの提供を受ける端
末が増加し、データを提供するサーバへのアクセスが集
中すると、サーバやネットワークに多大な負荷がかか
り、データを要求しても、そのデータを得るまでに多大
な時間を要することがあった。
【0004】そこで、データの配信を、例えば、広い地
域にわたって一斉同報が可能な衛星回線やCATV(Cab
le Television)回線、実用化が予定されている地上波デ
ィジタル放送などを用いて行う方法が提案されている。
この場合、端末の増加によって、サーバやネットワーク
に対する負荷が影響を受けることがない。
【0005】一方、近年では、インターネットなどディ
ジタル通信ネットワークの発達により、ネットワーク上
に膨大なデータが蓄積されるようになり、この膨大なデ
ータを効率的に利用することが求められている。そこ
で、ネットワーク上に分散されて存在するデータを階層
的に管理し、ユーザに提供する、ディレクトリサービス
が注目を集めている。ディレクトリサービスを利用する
ことで、ユーザは、ネットワーク上に分散して存在する
情報の中から、自分が必要な情報を素早く見つけ出し、
アクセスすることが可能になる。
【0006】ディレクトリサービスは、例えば、国際標
準であるOSI(Open Systems Interconnection)などに
よって、X.500シリーズとして規定されている。
X.500によれば、ディレクトリについて、開放型シ
ステムの集合体であり、各開放型システムが協調して、
現実世界のオブジェクトの集合に関する情報の、論理的
なデータベースを持つと定義されている。
【0007】X.500によるディレクトリサービスに
よれば、ディレクトリが擁する情報の検索や閲覧を行う
ことができる。また、例えば電話帳に例えられる一覧や
ユーザの認証などもディレクトリサービスで提供され
る。さらに、ディレクトリサービスでは、特に人間のユ
ーザにとって覚え易く、推測ならびに認識し易いよう
に、オブジェクトの名前が付けられる。
【0008】なお、このX.500によるディレクトリ
サービスは、極めて包括的なものであって、プログラム
サイズが非常に大きく、TCP/IPをプロトコルとす
るインターネットでは実現が非常に難しい。そのため、
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol) と
いった、TCP/IP向けに軽量化されたディレクトリ
サービスが提案されている。
【0009】ディレクトリサービスをユーザが利用する
場合、ディレクトリに対してフィルタ処理を行うことが
できる。フィルタ処理を行うフィルタリングマスクは、
ユーザの、ディレクトリへのアクセスの傾向や嗜好に応
じて設定される。例えば、ユーザの嗜好に応じて特定の
情報ジャンルに対してフィルタリングマスクが設定され
る。ユーザは、フィルタリングマスクが設定されたディ
レクトリ情報を、選択的にアクセスすることができる。
フィルタ処理を行うことにより、ユーザが不要な情報を
保持する必要が無くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
上述した一斉同報を行うデータ伝送手段、すなわち、衛
星回線やCATV回線、地上波ディジタル放送などで、
このディレクトリサービスを行うことが提案されてい
る。この場合には、ディレクトリサービスによる情報が
一方向的に提供され、ユーザ側からの情報の要求ができ
ない。したがって、ディレクトリサービスによるディレ
クトリ情報は、同一の情報が繰り返し送信される。
【0011】ユーザ側では、送信されてきた情報を、例
えばテレビジョン受像機などに接続して用いられる、デ
ィジタル放送用受信機であるIRD(Integrated Reciev
er Decoder) や、STB(Set Top Box) に蓄積する。こ
のとき、上述したフィルタリングマスクを用いてフィル
タ処理がなされ、ユーザの嗜好に応じたディレクトリ情
報が選択的に蓄積される。フィルタ処理に用いられるフ
ィルタリングマスクは、ユーザ側で設定される。
【0012】ディレクトリの階層構造に変化が生じた場
合には、ディレクトリサーバ側で実体的なディレクトリ
の更新を検知し、検知された階層構造の更新情報をユー
ザに対して送信する。このとき、ユーザ側で、更新が検
知された全階層構造の更新情報を処理するようにする
と、ユーザ側での負担が大きくなる。特に、上述したS
TBやIRDは、利用できる処理能力や記憶容量といっ
た、リソースに乏しいため、STBやIRDを受信装置
として利用する場合には問題になる。
【0013】そこで、ユーザ側で、上述したフィルタリ
ングマスクが設定された階層構造に関する更新情報だけ
をることで、ユーザ側での処理の負担を軽くすることが
可能になる。しかしながら、この方法では、ディレクト
リ構造そのものが動的に変化したような場合に、フィル
タリングマスクの設定が意味をなさなくなってしまい、
ユーザが必要としている情報を得ることができなくなっ
てしまうおそれがあるという問題点があった。
【0014】したがって、この発明の目的は、ユーザ側
の負担が少なく、且つ、ディレクトリの階層構造の動的
な変化に対応できるような送信装置および送信方法、受
信装置および受信方法、ならびに、送受信システムおよ
び送受信方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、コンテンツの所在を階層的に管理
するディレクトリの階層構造を送信する送信装置におい
て、ディレクトリ階層構造の節点であって、自分の配下
の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、コンテ
ナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情報を
格納できないリーフエントリとからなるディレクトリの
階層構造を管理する管理手段と、管理手段に管理される
ディレクトリの階層構造の変化を検出し、検出の結果に
基づき、ディレクトリ構造の変更履歴値を検出すると共
に、リーフエントリの変化の差分からなる第1の差分情
報と、コンテナエントリの変化の差分からなる第2の差
分情報とをそれぞれ求める検出手段と、第1の差分情報
ディレクトリ構造の変更履歴値が付加された第1のメ
ッセージと、第2の差分情報に第2の差分情報に対応す
るリーフエントリの直上のコンテナエントリに対応する
フィルタリングマスク値とディレクトリ構造の変更履歴
値とを付加した第2のメッセージとを生成するメッセー
ジ生成手段と、第1のメッセージと第2のメッセージと
を分離して送信する送信手段とを有することを特徴とす
る送信装置である。
【0016】 また、この発明は、コンテンツの所在を
階層的に管理するディレクトリの階層構造を送信する送
信方法において、ディレクトリ階層構造の節点であっ
て、自分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエン
トリと、コンテナエントリの配下にあって、自分の配下
の節点の情報を格納できないリーフエントリとからなる
ディレクトリの階層構造を管理する管理のステップと、
管理のステップにより管理されるディレクトリの階層構
造の変化を検出し、検出の結果に基づき、ディレクトリ
構造の変更履歴値を検出すると共に、リーフエントリの
変化の差分からなる第1の差分情報と、コンテナエント
リの変化の差分からなる第2の差分情報とをそれぞれ求
める検出のステップと、第1の差分情報にディレクトリ
構造の変更履歴値が付加された第1のメッセージと、第
2の差分情報に第2の差分情報に対応するリーフエント
リの直上のコンテナエントリに対応するフィルタリング
マスク値とディレクトリ構造の変更履歴値とを付加した
第2のメッセージとを生成するメッセージ生成のステッ
プと、第1のメッセージと第2のメッセージとを分離し
て送信する送信のステップとを有することを特徴とする
送信方法である。
【0017】 また、この発明は、送信された、コンテ
ンツの所在を階層的に管理するディレクトリの階層構造
を受信する受信装置において、送信された、ディレクト
リ階層構造の節点であって自分の配下の節点の情報を格
納可能なコンテナエントリと、コンテナエントリの配下
にあって自分の配下の節点の情報を格納できないリーフ
エントリとからなるディレクトリの階層構造について、
コンテナエントリの変化を検出して求められた第1の差
分情報とディレクトリ構造の変更履歴値が付加された
1のメッセージと、リーフエントリの変化を検出して求
められた第2の差分情報と第2の差分情報に対応するリ
ーフエントリの直上のコンテナエントリに対応するフィ
ルタリングマスク値とディレクトリ構造の変更履歴値と
を付加した第2のメッセージとを受信する受信手段と、
第1の差分情報と第2の差分情報とディレクトリ構造の
変更履歴値とに基づき段階的に更新されることにより構
成されるディレクトリの階層構造を管理する管理手段
と、第の差分情報をフィルタリングマスク値に基づき
選択的に取り込み、取り込まれた第の差分情報に基づ
き、管理手段で管理されるディレクトリの階層構造を変
更する変更手段とを有することを特徴とする受信装置で
ある。
【0018】 また、この発明は、送信された、コンテ
ンツの所在を階層的に管理するディレクトリの階層構造
を受信する受信方法において、送信された、ディレクト
リ階層構造の節点であって自分の配下の節点の情報を格
納可能なコンテナエントリと、コンテナエントリの配下
にあって自分の配下の節点の情報を格納できないリーフ
エントリとからなるディレクトリの階層構造について、
コンテナエントリの変化を検出して求められた第1の差
分情報とディレクトリ構造の変更履歴値が付加された
1のメッセージと、リーフエントリの変化を検出して求
められた第2の差分情報と第2の差分情報に対応するリ
ーフエントリの直上のコンテナエントリに対応するフィ
ルタリングマスク値とディレクトリ構造の変更履歴値と
を付加した第2のメッセージとを受信する受信のステッ
プと、第1の差分情報と第2の差分情報とディレクトリ
構造の変更履歴値とに基づき段階的に更新されることに
より構成されるディレクトリの階層構造を管理する管理
のステップと、第の差分情報をフィルタリングマスク
に基づき選択的に取り込み、取り込まれた第の差分
情報に基づき、管理のステップで管理されるディレクト
リの階層構造を変更する変更のステップとを有すること
を特徴とする受信方法である。
【0019】 また、この発明は、コンテンツの所在を
階層的に管理するディレクトリの階層構造を送信し、送
信されたディレクトリの階層構造を受信する送受信シス
テムにおいて、ディレクトリ階層構造の節点であって、
自分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリ
と、コンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節
点の情報を格納できないリーフエントリとからなるディ
レクトリの階層構造を管理する管理手段と、管理手段に
管理されるディレクトリの階層構造の変化を検出し、検
出の結果に基づき、ディレクトリ構造の変更履歴値を検
出すると共に、リーフエントリの変化の差分からなる第
1の差分情報と、コンテナエントリの変化の差分からな
る第2の差分情報とをそれぞれ求める検出手段と、第1
の差分情報にディレクトリ構造の変更履歴値が付加され
た第1のメッセージと、第2の差分情報に第2の差分情
報に対応するリーフエントリの直上のコンテナエントリ
に対応するフィルタリングマスク値とディレクトリ構造
の変更履歴値とを付加した第2のメッセージとを生成す
るメッセージ生成手段と、第1のメッセージと第2のメ
ッセージとを分離して送信する送信手段と、送信手段に
より送信された、第1のメッセージと第2のメッセージ
とを分離して受信する受信手段と、第1の差分情報と第
2の差分情報とディレクトリ構造の変更履歴値とに基づ
き段階的に更新されることにより構成されるディレクト
リの階層構造を管理する管理手段と、第の差分情報を
フィルタリングマスク値に基づき選択的に取り込み、取
り込まれた第の差分情報に基づき、管理手段で管理さ
れるディレクトリの階層構造を変更する変更手段とを有
することを特徴とする送受信システムである。
【0020】 また、この発明は、コンテンツの所在を
階層的に管理するディレクトリの階層構造を送信し、送
信されたディレクトリの階層構造を受信する送受信方法
において、ディレクトリ階層構造の節点であって、自分
の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、
コンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の
情報を格納できないリーフエントリとからなるディレク
トリの階層構造を管理する管理のステップと、管理のス
テップに管理されるディレクトリの階層構造の変化を検
出し、検出の結果に基づき、ディレクトリ構造の変更履
歴値を検出すると共に、リーフエントリの変化の差分か
らなる第1の差分情報と、コンテナエントリの変化の差
分からなる第2の差分情報とをそれぞれ求める検出のス
テップと、第1の差分情報にディレクトリ構造の変更履
歴値が付加された第1のメッセージと、第2の差分情報
第2の差分情報に対応するリーフエントリの直上のコ
ンテナエントリに対応するフィルタリングマスク値とデ
ィレクトリ構造の変更履歴値とを付加した第2のメッセ
ージとを生成するメッセージ生成のステップと、第1の
メッセージと第2のメッセージとを分離して送信する送
信のステップと、送信のステップにより送信された、第
1のメッセージと第2のメッセージとを分離して受信す
る受信のステップと、第1の差分情報と第2の差分情報
ディレクトリ構造の変更履歴値とに基づき段階的に更
新されることにより構成されるディレクトリの階層構造
を管理する管理のステップと、第の差分情報をフィル
タリングマスク値に基づき選択的に取り込み、取り込ま
れた第の差分情報に基づき、管理手段で管理されるデ
ィレクトリの階層構造を変更する変更のステップとを有
することを特徴とする送受信方法である。
【0021】上述したように、請求項1および請求項4
に記載の発明は、自分の配下の情報を格納可能なコンテ
ナエントリと、コンテナエントリの配下にあって、自分
の配下の情報を格納できないリーフエントリとからなる
ディレクトリの階層構造を管理し、この階層構造の変化
を検出した結果に基づき求められた、コンテナエントリ
の変化の差分からなる第1の差分情報とリーフエントリ
の変化の差分からなる第2の差分情報とを分離して送信
するようにされているため、受信側において、コンテナ
エントリの差分情報とリーフエントリの差分情報とを、
分離して処理することができる。
【0022】また、請求項5および請求項6に記載の発
明は、送信された、自分の配下の情報を格納可能なコン
テナエントリと、コンテナエントリの配下にあって、自
分の配下の情報を格納できないリーフエントリとからな
るディレクトリの階層構造の、コンテナエントリの変化
を検出して求められた第1の差分情報および第1の差分
情報に付加されたコンテナエントリのそれぞれを識別す
る第1の識別情報と、リーフエントリの変化を検出して
求められた第2の差分情報および第2の差分情報に付加
されたリーフエントリのそれぞれを識別する第2の識別
情報とをそれぞれ受信し、第2の差分情報を選択的に取
り込み、取り込まれた第2の差分情報に基づき、第1お
よび第2の差分情報とに基づき構成されるディレクトリ
階層構造を変更するようにされているため、選択的に取
り込まれた第2の差分情報だけを保持していればよく、
余分な情報を保持する必要がない。
【0023】また、請求項7および請求項8に記載の発
明は、自分の配下の情報を格納可能なコンテナエントリ
と、コンテナエントリの配下にあって、自分の配下の情
報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
リの階層構造を管理し、この階層構造の変化を検出した
結果に基づき求められた、コンテナエントリの変化の差
分からなる第1の差分情報および第1の差分情報に付加
されたコンテナエントリのそれぞれを識別する第1の識
別情報を送信すると共に、この送信と分離して、リーフ
エントリの変化の差分からなる第2の差分情報および第
2の差分情報に付加されたリーフエントリのそれぞれを
識別する第2の識別情報を付加して送信し、送信された
第1の差分情報および第1の識別情報と、第2の差分情
報および第2の識別情報とをそれぞれ受信し、第2の差
分情報を選択的に取り込み、取り込まれた第2の差分情
報に基づき、第1および第2の差分情報とに基づき構成
されるディレクトリ階層構造を変更するようにされてい
るため、受信側において、コンテナエントリの差分情報
とリーフエントリの差分情報とを、分離して処理するこ
とができると共に、受信側は、選択的に取り込まれた第
2の差分情報だけを保持していればよく、余分な情報を
保持する必要がない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明に
適用できる系の一例を示す。送信側1は、例えばインタ
ーネットや放送ネットワークなどの、図示されないネッ
トワーク上に存在する多数のコンテンツをツリー状の階
層構造に整理し、ディレクトリ構造として管理してい
る。送信側1では、このディレクトリ構造を示すディレ
クトリ情報を放送ネットワーク2に対して送信する。受
信側3は、図2に一例が示されるように、放送ネットワ
ーク2に対して多数が接続され、放送ネットワーク2を
介してなされた放送をそれぞれが受信可能とされてい
る。受信側3は、後述する受信側ディレクトリサービス
レプリケータ17によって放送ネットワーク2で放送さ
れたディレクトリ情報を受信し、受信されたディレクト
リ情報を参照して、放送ネットワーク2や他のネットワ
ーク上に存在する多数の情報の中から必要な情報を選択
し、入手することができる。
【0025】図1に一例が示されるように、送信側1
は、送信側ディレクトリサービスクライアント10(以
下、送信側クライアント10と略す)、送信側ディレク
トリサーバ11(以下、送信側サーバ11と略す)およ
び送信側ディレクトリサーバレプリケータ12(以下、
送信側レプリケータ12と略す)からなる。これら送信
側クライアント10、送信側サーバ11および送信側レ
プリケータ12は、互いに例えばインターネットといっ
たネットワークなどで接続されており、相互に通信が行
われる。
【0026】送信側クライアント10は、例えば図示さ
れないネットワークなどによってコンテンツを提供する
コンテンツプロバイダであって、ディレクトリ構造の変
更や更新を行う。送信側クライアント10は、ネットワ
ーク上の何処に位置していてもよい。送信側サーバ11
は、送信側クライアント10の内容照会や変更などを行
い、ディレクトリ構造を管理する。送信側サーバ11
は、ネットワーク上で分散して構成することができる。
送信側レプリケータ12は、送信側サーバ11で管理さ
れているディレクトリ構造をモニタしてディレクトリ構
造の更新を検出する。そして、送信側レプリケータ12
は、この検出結果に基づき、更新前の構造と更新後の構
造とを比較して差分を抽出し、ディレクトリ構造の差分
更新情報を構成する。差分更新情報は、放送ネットワー
ク2に送信される。差分更新情報の構成については、後
述する。
【0027】受信側3は、受信側ディレクトリサーバレ
プリケータ17(以下、受信側レプリケータ17と略
す)、受信側ディレクトリサーバ16(以下、受信側サ
ーバ16と略す)および受信側ディレクトリサービスク
ライアント15(以下、受信側クライアント15と略
す)からなる。受信側3は、例えばパーソナルコンピュ
ータや従来技術で述べたSTB、IRDなどであり、受
信側クライアント15は、ディレクトリ構造にアクセス
して複数の異なる形式のデータの取得ならびに表示がで
きるようにされた、例えばWWW(World Wide Web)ブラ
ウザなどのアプリケーションソフトウェアである。ま
た、受信側サーバ16は、ローカルなデータベースから
なり、ディレクトリ情報が格納される。
【0028】放送ネットワーク2で送信されたディレク
トリ情報、ディレクトリ構造の更新情報および更新情報
の差分情報などは、受信側レプリケータ17に受信され
る。受信側レプリケータ17では、受信されたこれらの
情報に基づき、受信側サーバ16に格納されたデータベ
ースを更新し、ディレクトリ構造の再構築を行う。受信
側クライアント15は、例えばユーザの指示により、受
信側レプリケータ17に対して必要な情報を要求する。
受信側レプリケータ17は、この要求に基づき受信側サ
ーバ16のデータベースを検索して、受信側クライアン
ト15に対して、例えば要求された情報のアドレスを返
す。受信側クライアント15は、このアドレスに基づ
き、例えば図示されないネットワーク上に存在する情報
にアクセスすることができる。
【0029】図3を用いて、ディレクトリ構造について
説明する。ディレクトリは、図に示されるように、ツリ
ー状の階層構造からなる。ツリーの各節点(ノード)を
エントリと称し、各エントリには、情報が格納される。
エントリには、ルートエントリ、コンテナエントリおよ
びリーフエントリの3種類が定義される。コンテナエン
トリは、さらに配下のエントリを包含することができる
エントリである。コンテナエントリによって構成される
階層を、以下、コンテナ階層と称する。
【0030】コンテナエントリ以外のエントリを、リー
フエントリと称する。リーフエントリは、配下にエント
リを含むことができない、末端の節点である。リーフエ
ントリによる階層を、以下、リーフ階層と称する。リー
フ階層は、コンテナエントリの配下に構成される。
【0031】また、ディレクトリツリーの最上位のエン
トリは、ルートエントリと称され、当該ディレクトリ構
造で完結される世界全体を示すエントリである。なお、
以下では、コンテナエントリは、少なくとも一つのリー
フエントリあるいはコンテナエントリを配下に持つもの
とする。
【0032】エントリは、複数の属性を持つ。エントリ
が持つ属性のうちで、ディレクトリツリーで一意に識別
される名前を、エントリ名と称する。エントリ名によっ
て、そのエントリの、ディレクトリ構造上の位置を特定
することができる。図3の例では、ルートエントリに
は、エントリ名Aが与えられている。ルートエントリの
直接的な配下のエントリには、図の左側に示されるリー
フエントリにはエントリ名A.Bが、右側のコンテナエ
ントリにはエントリ名A.Cがそれぞれ与えられる。以
下、ルートエントリから階層構造を辿った順にピリオド
で区切られて、各エントリに対してエントリ名が与えら
れる。
【0033】図4は、コンテナエントリの構造の一例を
示す。コンテナエントリは、コンテナエントリ自身の属
性と、自分の配下のコンテナエントリおよびリーフエン
トリのリストとを有する。配下のエントリのリストは、
要素を含まないこともできる。また、コンテナエントリ
自身の属性は、図示されるように、複数持つことができ
る。
【0034】図5は、リーフエントリの構造の一例を示
す。リーフエントリは、図5Aに示されるように、リー
フエントリの属性を複数、有する。図5Bは、リーフエ
ントリの属性のより具体的な例である。各属性は、属性
名と属性値とからなる。例えばリーフエントリがコンテ
ンツの検索情報である場合には、属性名の一つにアドレ
スがあり、その属性値としてURL(Uniform Resource
Locator)などのコンテンツのアドレス情報が記述され
る。
【0035】ディレクトリ構造は、例えば、そのディレ
クトリ構造で完結する世界全体を表すルートエントリの
下に、コンテナエントリが例えば情報ジャンルに応じて
ツリー状に分類され配されて、構成される。
【0036】送信側1の構成について、より具体的に説
明する。送信側サーバ11には、図3〜図5で既に説明
したような構成に準えて、ディレクトリ構造が管理され
ている。送信側クライアント10は、提供するコンテン
ツに応じて、送信側サーバ11で管理されているディレ
クトリ構造に対して変更などを加える。送信側サーバ1
1に対してなされた変更は、送信側レプリケータ12に
モニタされる。
【0037】図6は、送信側レプリケータ12の機能を
説明するための機能ブロック図である。送信側レプリケ
ータ12は、例えば一般的なコンピュータシステムで構
成することができ、CPU(Central Processing Unit)
、メモリ、ハードディスクといった記録および記憶媒
体、通信手段、タイマ、ユーザインターフェイスなどか
らなる。この図6に示される機能ブロックは、CPU上
で動作するアプリケーションソフトウェアにより実現さ
れ、各モジュールは、アプリケーションソフトウェア上
の機能的な単位であって、それぞれがソフトウェアから
なる。
【0038】送信側レプリケータ12は、更新検知モジ
ュール20、メッセージ生成モジュール21およびメッ
セージ放送モジュール22からなる。これらモジュール
20、21および22のそれぞれは、コンテナ階層に関
する処理を行うモジュールと、リーフ階層に関する処理
を行うモジュールとを有する。
【0039】更新検知モジュール20は、送信側サーバ
11を参照して、サーバ11上に管理されているディレ
クトリ構造に変化があったかどうかを検知するモジュー
ルで、コンテナ階層更新検知モジュール23とリーフ階
層更新検知モジュール24とからなる。コンテナ階層更
新検知モジュール23は、送信側サーバ11をモニタし
て、コンテナ階層の構造の変化を検知する。また、リー
フ階層更新検知モジュール24は、送信側サーバ11を
モニタして、リーフ階層の構造およびリーフエントリの
内容の変化を検知する。
【0040】メッセージ生成モジュール21は、更新検
知モジュール20によるディレクトリ構造の変化の検知
結果に基づく、ディレクトリ構造の差分更新情報が示さ
れたメッセージを生成するモジュールで、コンテナスト
ラクチャアップデートメッセージ生成モジュール25
と、リーフエントリアップデートメッセージ生成モジュ
ール26とからなる。コンテナストラクチャアップデー
トメッセージ生成モジュール25は、コンテナ階層更新
検知モジュール23の検知結果に基づき、コンテナ階層
における構造変化に関する差分更新情報が示されたメッ
セージを生成する。また、リーフエントリアップデート
メッセージ生成モジュール26は、リーフ階層更新検知
モジュール24の検知結果に基づき、リーフ階層におけ
る更新情報が示されたメッセージを生成する。
【0041】メッセージ放送モジュール22は、メッセ
ージ生成モジュール21で生成されたメッセージを放送
ネットワーク2に対して放送するモジュールで、コンテ
ナストラクチャアップデートメッセージ放送モジュール
27とリーフエントリアップデートメッセージ放送モジ
ュール28とからなる。コンテナストラクチャアップデ
ートメッセージ放送モジュール27は、上述した、コン
テナストラクチャアップデートメッセージ生成モジュー
ル25で生成されたメッセージを放送する。また、リー
フエントリアップデートメッセージ放送モジュール28
は、上述した、リーフエントリアップデートメッセージ
生成モジュール26で生成されたメッセージを放送す
る。なお、メッセージ放送モジュール22からの放送ネ
ットワーク2に対するメッセージの放送は、同一のメッ
セージが所定回数だけ、サイクリックに送信されて行わ
れる。
【0042】次に、受信側3の構成について、より具体
的に説明する。図7は、受信側クライアント15の機能
を説明するための機能ブロック図である。受信側クライ
アント15は、例えば一般的なコンピュータシステムで
構成することができ、CPU(Central Processing Uni
t) 、メモリ、ハードディスクといった記録および記憶
媒体、通信手段、ユーザインターフェイスなどからな
る。この図7に示される機能ブロックは、CPU上で動
作するアプリケーションソフトウェアにより実現され、
各モジュールは、アプリケーションソフトウェア上の機
能的な単位であって、それぞれがソフトウェアからな
る。
【0043】受信側クライアント15は、上述したよう
に、例えばWWWブラウザであり、供給されたコンテン
ツ、例えば画像データ、テキストデータ、音声データお
よび動画データを統一的に表示および再生することがで
きるようにされている。また、所定の入力手段を用いて
ユーザによって入力された指示に基づき、上述の表示な
らびに再生を制御することができる。
【0044】受信側クライアント15は、ディレクトリ
検索モジュール30、ユーザ対話管理モジュール31お
よびコンテンツ取得モジュール32とからなる。また、
ユーザ対話管理モジュール31に対して、例えばキーボ
ードなどのテキスト入力手段、マウスなどのポインティ
ングデバイスや表示装置などからなるユーザインターフ
ェイス33が接続される。ユーザの、受信側クライアン
ト15に対するコンテンツ検索要求の入力は、ユーザイ
ンターフェイス33を用いて、ユーザ対話モジュール3
1に対して対話形式で行われる。
【0045】ユーザ対話モジュール31に対してコンテ
ンツ検索要求が入力されると、ユーザ対話管理モジュー
ル31からディレクトリ検索モジュール30に対して、
コンテンツのアドレスを検索するため、コンテンツに対
応するディレクトリエントリを検索するよう依頼が出さ
れる。ディレクトリ検索モジュール30では、この検索
依頼に応じて、受信側サーバ16に対してディレクトリ
エントリ検索要求を送る。
【0046】受信側サーバ16での検索要求に基づくデ
ィレクトリエントリの検索結果がディレクトリ検索モジ
ュール30に返される。検索結果は、ディレクトリ検索
モジュール30からユーザ対話管理モジュール31に返
される。そして、検索結果のディレクトリエントリ情報
から、例えば検索結果がリーフエントリであれば、属性
の一つであるコンテンツのアドレス情報が取り出され
る。ユーザ対話管理モジュール31からコンテンツ取得
モジュール32に対して、取り出されたアドレス情報に
よって示されるコンテンツを取得するよう、コンテンツ
取得依頼が出される。
【0047】コンテンツ取得モジュール32では、受け
取ったコンテンツ取得依頼に基づき、コンテンツサーバ
35に対してコンテンツの取得要求を送る。コンテンツ
サーバ35は、受信側クライアント15と、例えばイン
ターネットといった双方向ネットワーク36を介して接
続されるサーバであり、ユーザに対してコンテンツを提
供する。コンテンツの提供は、双方向ネットワーク36
を介して行ってもいいし、放送ネットワーク2によって
行うこともできる。
【0048】コンテンツ取得要求に基づきコンテンツサ
ーバ35から取得されたコンテンツは、例えば双方向ネ
ットワーク36を介してコンテンツ取得モジュール32
に供給され、コンテンツ取得モジュール32からユーザ
対話管理モジュール31に返される。ユーザ対話管理モ
ジュール31では、受け取ったコンテンツをユーザイン
ターフェイス33に出力する。
【0049】なお、要求するコンテンツが放送ネットワ
ーク2で伝送されるものである場合には、コンテンツ取
得モジュール32は、放送ネットワーク2で放送される
所望のコンテンツを、コンテンツ取得依頼に基づき直接
的に取得するようにしてもよい。
【0050】図8は、受信側サーバ16の機能を説明す
るための機能ブロック図である。この受信側サーバ16
も、説明は省略するが、上述の受信側クライアント15
と同様に、一般的なコンピュータシステムによって構成
される。受信側サーバ16は、ディレクトリ更新要求処
理モジュール40、ディレクトリデータベース41およ
びディレクトリ検索要求処理モジュール42からなる。
【0051】ディレクトリデータベース41は、送信側
サーバ11で管理されるディレクトリ構造に基づくディ
レクトリ情報が格納されている。上述したように、受信
側レプリケータ17は、放送ネットワーク2を介して送
信側1から送信されたディレクトリ構造の差分更新情報
を受信する。詳細は後述するが、受信側レプリケータ1
7からディレクトリ更新要求処理モジュール40に対し
て、差分更新情報に基づきディレクトリデータベース4
1に格納されているディレクトリ情報の更新を行うよ
う、要求が出される。ディレクトリ更新要求処理モジュ
ール40では、この要求に基づき、差分更新情報を用い
てディレクトリデータベース41に格納されているディ
レクトリ情報の更新を行う。
【0052】一方、上述した受信側クライアント15か
らのディレクトリエントリの検索要求は、ディレクトリ
検索要求処理モジュール40に受け取られる。ディレク
トリ検索要求処理モジュール40によって、受け取った
検索要求に基づきディレクトリデータベース41が検索
される。検索した結果得られたディレクトリエントリ、
例えばリーフエントリ中のアドレス情報は、ディレクト
リ検索要求処理モジュール42から受信側クライアント
15に返される。
【0053】上述したように系を構成することで、ユー
ザは、受信側クライアント15によってディレクトリ情
報を検索し、検索結果として、所望のコンテンツが提供
されるアドレス情報を得ることができる。そして、ユー
ザは、得られたアドレス情報に基づき所望のコンテンツ
を取得することができる。また、ディレクトリ構造は、
常に送信側レプリケータ12によってモニタされ、ディ
レクトリ構造に変更が生じたときには、変更に伴うディ
レクトリ構造の差分更新情報が放送ネットワーク2を介
して受信側レプリケータ17に供給される。ユーザ側で
は、供給された差分更新情報に基づき、受信側レプリケ
ータ17によってディレクトリデータベース41に格納
されたディレクトリ情報が変更される。そのため、ユー
ザは、常に実際のディレクトリ構造と同期したディレク
トリ情報を、ディレクトリデータベース41に保持する
ことができる。
【0054】次に、図9および図10を用いて、ディレ
クトリ構造の変化に伴い生成される、ディレクトリ構造
の差分更新情報について説明する。以下では、スキーマ
バージョンSvで特定されるあるコンテナ階層のコンテ
ナエントリXの配下に、コンテナエントリCまたはリー
フエントリlを追加または削除する処理を、 (Sv,X,〔+/−〕〔C/l〕) と記述する。このディレクトリ構造に対する処理を示す
記述は、この記述による処理で変化したディレクトリ構
造の、元の構造との差分を表しており、これを差分更新
情報として用いることができる。
【0055】スキーマバージョンSvは、ディレクトリ
構造の変更に伴い変化する値である。コンテナエントリ
X(またはC)は、コンテナエントリ名であり、ここで
は大文字のアルファベットで表す。リーフエントリl
は、リーフエントリ名であり、ここでは小文字のアルフ
ァベットで表す。エントリの追加は〔+〕で表され、削
除は〔−〕で表される。括弧〔〕中のスラッシュ記号
は、その両側に記された何方かが記述されることを示
す。なお、図9および図10において、二重線の四角
は、コンテナエントリを表し、単線の四角は、リーフエ
ントリを表す。ルートエントリは、接続線だけが示さ
れ、本体は省略されている。
【0056】図9Aにおいて、図示されないルートエン
トリの配下にコンテナエントリAのみが存在している。
この状態をスキーマバージョンSv=1とする。この状
態に、上述の記述に従い(1,A,+B)の処理を行
う。すなわち、コンテナエントリAの配下にコンテナエ
ントリBが加えられる。すると、図9Bのようなディレ
クトリ構造になる。図9Aの状態にコンテナエントリB
が加えられたことで、コンテナエントリの階層イメージ
が変化したとされ、スキーマバージョンSv=2とされ
る。
【0057】図9Bの状態に、さらに(2,A,+a)
の処理を行う。すなわち、コンテナエントリAの配下に
リーフエントリaを加える。すると、図9Cのようなデ
ィレクトリ構造になる。さらにまた、図9Cの状態に
(2,A,−a)の処理を行う。すなわち、リーフエン
トリaを、コンテナエントリAの配下から削除する。す
ると、図9Dのようなディレクトリ構造になる。さら
に、図9Dの状態に(2,A,−B)の処理を行う。す
なわち、コンテナエントリBを、コンテナエントリAの
配下から削除する。すると、図9Eのようなディレクト
リ構造になる。
【0058】図9Eの状態では、コンテナエントリの階
層イメージが図9Dの状態から変化しているため、スキ
ーマバージョンSvが更新され、スキーマバージョンS
v=3になる。したがって、図9Eの状態において、コ
ンテナエントリAの配下にコンテナエントリCを加える
処理は、(3,A,+C)と記述できる。この処理を行
うと、図9Fに示されるディレクトリ構造となる。
【0059】この図9の例では、(1,A,+B)、
(2,A,+a)、(2,A,−a)、(2,A,−
B)および(3,A+C)がそれぞれの段階での差分更
新情報とされる。
【0060】図10は、ディレクトリ構造を変更する別
の例を示す。上述の図9に示される例では、一度に一つ
の処理を行っていたが、図10では、2つずつの処理を
まとめて行っている。図10Aは、図示されないルート
エントリの配下にコンテナエントリAのみが存在してい
る。この状態がスキーマバージョンSv=1とする。こ
の図10Aの状態に対して、(1,A,+B)および
(1,A,+a)の処理を順に行う。すなわち、コンテ
ナエントリAの配下に、コンテナエントリBとリーフエ
ントリaとが追加される。すると、図10Bのようなデ
ィレクトリ構造となる。コンテナエントリの階層イメー
ジが変わり、スキーマバージョンSv=2となる。
【0061】図10Bの状態に、さらに、(2,A,−
a)および(2,B,+b)の処理を順に行う。すなわ
ち、コンテナエントリAの配下からリーフエントリaを
削除し、その後、コンテナエントリBの配下にリーフエ
ントリbを追加する。すると、図10Cのようなディレ
クトリ構造となる。
【0062】図10Cの状態に対して、さらに、(2,
B,+C)および(2,C,+c)の処理を行う。すな
わち、コンテナエントリBの配下にコンテナエントリC
を追加した後に、追加されたコンテナエントリCの配下
にリーフエントリcを追加する。この処理においては、
追加されたコンテナエントリに対してさらにエントリが
追加されるため、処理の前後を入れ換えることができな
い。処理後、図10Dのようなディレクトリ構造とな
り、コンテナエントリの階層イメージが変わったため、
スキーマバージョンSvが更新され、スキーマバージョ
ンSv=3とされる。
【0063】この図10の例では、(1,A,+B)お
よび(1,A,+a)、(2,A,−a)および(2,
B,+b)、ならびに、(2,B,+C)および(2,
C,+c)がそれぞれの段階での差分更新情報とされ
る。上述したように、複数の処理を一つのディレクトリ
構造の更新処理としてまとめて行うときには、処理の順
序を考慮する必要がある。
【0064】なお、ディレクトリ構造の差分更新情報
は、上述の例に限定されず、適用されるシステムに応じ
て様々な形式とすることができる。
【0065】また、リーフエントリに関しては、コンテ
ナエントリの配下からの削除やコンテナエントリの配下
への追加の他に、内容の修正だけが行われることがあ
る。内容の修正だけが行われた場合には、ディレクトリ
構造における変化は、生じない。この場合には、例え
ば、リーフエントリ名と、当該リーフエントリ中で修正
のあった属性名および属性値の列で、差分更新情報が構
成される。一例として、 このように差分更新情報が記述される。
【0066】この発明が適用される系では、上述したよ
うに、差分更新情報は、送信側1から受信側3に対して
放送ネットワーク2を介して一方向的に送信される。ま
た、一つの送信側1に対して複数の受信側3が存在し、
複数の受信側3の稼働状態もそれぞれ異なる。そのた
め、送信側1で管理されているディレクトリ情報と、受
信側3で管理されているディレクトリ情報とを同期させ
る必要がある。
【0067】以下、送信側1の送信側サーバ11に格納
されたディレクトリ情報と、受信側3の受信側サーバ1
6に格納されたディレクトリ情報とを同期させ、ディレ
クトリ構造の同期管理方法について説明する。
【0068】最初に、図11のフローチャートを用いて
コンテナエントリの同期管理方法について説明する。先
ず、ステップS1で、送信側クライアント10によっ
て、送信側サーバ11で管理されているディレクトリ構
造の、コンテナ階層の構成が変更される。例えば、コン
テナエントリの配下に新たなコンテナエントリやリーフ
エントリが追加される処理や、コンテナエントリの配下
のコンテナエントリやリーフエントリが削除される処理
が行われる。
【0069】次のステップS2では、送信側サーバ11
に対してなされた変更が送信側レプリケータ12によっ
て検知され、検知結果に基づき、コンテナ階層構成の変
更によるコンテナ構造更新情報Msg.1が生成され
る。生成されたコンテナ構造更新情報Msg.1は、放
送ネットワーク2に対して放送される。コンテナ構造更
新情報Msg.1の放送は、同一の内容が所定回数、サ
イクリックに繰り返されて行われる。
【0070】放送されたコンテナ構造更新情報Msg.
1は、ステップS3で、受信側レプリケータ17によっ
て受信される。受信側レプリケータ17は、受信側サー
バ16に格納されたディレクトリ情報に管理されるコン
テナ階層構成を、受信したコンテナ構造更新情報Ms
g.1に基づき変更する。これにより、送信側1と受信
側3とで、ディレクトリ情報のコンテナ階層の構造の同
期がとられる。
【0071】コンテナ構造更新情報Msg.1のフォー
マットは、例えば、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、このメッセージ(コンテナ構造更新情報Ms
g.1)の識別情報であって、例えば、このメッセージ
が生成される毎に1ずつ増加される整数である。また、
「差分更新情報」は、コンテナ階層構成の変更による、
上述したディレクトリ構造の差分更新情報である。
【0072】図11のフローチャートにおけるステップ
S2の処理を、図12のフローチャートを用いて、より
詳細に説明する。この図12のフローチャートによる処
理は、全て送信側レプリケータ12上で行われる。先
ず、ステップS10で、送信側サーバ11上のコンテナ
エントリの階層構成の情報が全て読み込まれる。読み込
まれたコンテナエントリの階層構成の情報は、送信側レ
プリケータ12が有する、例えばメモリやハードディス
クといった記録または記憶媒体に、コピー1として記憶
される。
【0073】コピー1が記憶されたら、次のステップS
11で、タイマが所定の時間にセットされ、起動され
る。ステップS12によって、タイマにセットされた所
定時間を超過したかどうかが判断され、所定時間を超過
したと判断されたなら、処理はステップS13に移行す
る。ステップS13では、再び送信側サーバ11上のコ
ンテナエントリの階層構成の情報が全て読み込まれる。
読み込まれたコンテナエントリの階層構造は、送信側レ
プリケータ12が有する、例えばメモリやハードディス
クといった記録または記憶媒体に、コピー2として記憶
される。
【0074】次のステップS14では、ステップS10
で記憶されたコピー1と、ステップS13で記憶された
コピー2とが比較される。比較の結果、両者に差分が無
いとされれば(ステップS15)、処理はステップS1
1へ戻され、再びタイマがセットされ、コピー2の記憶
がなされる。
【0075】一方、ステップS14で、コピー1とコピ
ー2との間に差分があるとされれば、処理はステップS
16に移行する。ステップS16では、コピー1とコピ
ー2との差分に基づき、差分更新情報が生成される。そ
して、この差分更新情報が記述されたコンテナ構造更新
情報Msg.1が生成される。生成されたコンテナ構造
更新情報Msg.1は、放送ネットワーク2に対して送
信され、放送される。放送されたコンテナ構造更新情報
Msg.1は、受信側レプリケータ17に受信される。
【0076】ステップS16でコンテナ構造更新情報M
sg.1が放送されると、次のステップS17で、コピ
ー1の内容がコピー2の内容で置き替えられ、処理はス
テップS11に戻される。
【0077】図11のフローチャートにおけるステップ
S3の処理を、図13のフローチャートを用いて、より
詳細に説明する。この図13のフローチャートによる処
理は、全て受信側レプリケータ17上で行われる。最初
のステップS20で、送信側レプリケータ12によって
放送ネットワーク2を介して放送されたコンテナ構造更
新情報Msg.1が、受信側レプリケータ17によって
受信される。
【0078】ステップS21で、ステップS20での受
信がコンテナ構造更新情報Msg.1の初回の受信かど
うかが判断される。そして、この受信が初回の受信で
と判断されたら、処理はステップS23に移行し、受
信されたコンテナ構造更新情報Msg.1のメッセージ
IDが受信側レプリケータ17が有する、例えばメモリ
やハードディスクといった記録または記憶媒体に、コピ
ー3として記憶される。
【0079】次のステップS24では、受信されたコン
テナ構造更新情報Msg.1の内容、すなわち、コンテ
ナ構造更新情報Msg.1に記述された差分更新情報に
基づき、受信側サーバ16で管理されているディレクト
リ情報が更新され、そのディレクトリ情報で示されるコ
ンテナ階層の構成が変更される。ステップS24の処理
の後、処理はステップS20に戻される。
【0080】一方、上述のステップS21で、ステップ
S20でのコンテナ構造更新情報Msg.1の受信が初
回の受信では無いと判断されたら、処理はステップS2
2に移行する。ステップS22では、受信されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1に記述されるメッセージID
と、前回の受信の際のステップS23の処理でコピー3
として記憶されたメッセージIDとが同一であるかどう
かが判断される。若し、同一であるとされれば、処理は
ステップS20に戻される。
【0081】一方、ステップS22で、両者のメッセー
ジIDが同一では無いとされれば、処理はステップS2
3に移行する。ステップS23では、上述したように、
メッセージIDが記憶媒体にコピー3として記憶され
る。この場合には、新たに受信されたメッセージID
で、前回受信され記憶されたメッセージIDが例えば上
書きされることになる。そして、次のステップS24
で、受信されたコンテナ構造更新情報Msg.1に基づ
き、受信側サーバ16上のコンテナエントリ階層の内容
が変更される。
【0082】次に、図14のフローチャートを用いてリ
ーフエントリの同期管理方法について説明する。先ず、
ステップS30で、送信側クライアント10によって、
送信側サーバ11で管理されているディレクトリ構造
の、あるコンテナエントリの配下のリーフエントリが変
更される。例えば、あるコンテナエントリの配下の新た
なリーフエントリの追加や、あるコンテナエントリの配
下のリーフエントリの削除や修正といった処理が行われ
る。
【0083】次のステップS31では、送信側サーバ1
1のあるコンテナエントリの配下のリーフエントリに対
してなされた変更が送信側レプリケータ12によって検
知される。そして、検知結果に基づき、あるコンテナエ
ントリ配下のリーフエントリの変更によるリーフ更新情
報Msg.x1が生成される。生成されたリーフ更新情
報Msg.x1は、放送ネットワーク2を介して複数の
受信側レプリケータ17に対してサイクリックに放送さ
れる。
【0084】放送されたリーフ更新情報Msg.x1
は、ステップS32で、受信側レプリケータ17によっ
て受信される。受信側レプリケータ17は、受信したリ
ーフ更新情報Msg.x1に基づき、受信側サーバ16
に格納されたディレクトリ情報に管理される、対応する
リーフエントリを変更する。これにより、送信側1と受
信側3とで、ディレクトリ情報のリーフエントリの同期
がとられる。
【0085】リーフ更新情報Msg.x1のフォーマッ
トは、例えば、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、このメッセージ(リーフ更新情報Msg.x
1)の識別情報であって、例えば、このメッセージが生
成される毎に1ずつ増加される整数である。また、「差
分更新情報」は、上述したディレクトリ構造の差分更新
情報である。
【0086】図14のフローチャートにおけるステップ
S31の処理を、図15のフローチャートを用いて、よ
り詳細に説明する。この図15のフローチャートによる
処理は、全て送信側レプリケータ12上で行われる。先
ず、ステップS40で、送信側サーバ11上の、あるコ
ンテナエントリの配下のリーフエントリ名が全て読み込
まれる。読み込まれたリーフエントリ名は、送信側レプ
リケータ12が有する、例えばメモリやハードディスク
といった記録または記憶媒体に、コピー4として記憶さ
れる。
【0087】コピー1が記憶されたら、次のステップS
41で、タイマが所定の時間にセットされ、起動され
る。ステップS42によって、タイマにセットされた所
定時間を超過したかどうかが判断され、所定時間を超過
したと判断されたなら、処理はステップS43に移行す
る。ステップS43では、再び送信側サーバ11上の、
あるコンテナエントリの配下のリーフエントリ名が全て
読み込まれる。読み込まれたリーフエントリ名は、送信
側レプリケータ12が有する、例えばメモリやハードデ
ィスクといった記録または記憶媒体に、コピー5として
記憶される。
【0088】次のステップS44では、ステップS40
で記憶されたコピー4と、ステップS43で記憶された
コピー5とが比較される。比較の結果、両者の間に差分
が無いとされれば(ステップS45)、処理はステップ
S41へ戻され、再びタイマがセットされ、コピー5の
記憶が行われる。
【0089】一方、ステップS44で、コピー4とコピ
ー5との間に差分があるとされれば、処理はステップS
46に移行する。ステップS46では、コピー4とコピ
ー5との差分に基づき、差分更新情報が生成される。そ
して、この差分更新情報が記述されたリーフ更新情報M
sg.x1が生成される。生成されたリーフ更新情報M
sg.x1は、放送ネットワーク2に対して送信され、
放送される。放送されたリーフ更新情報Msg.x1
は、複数の受信側レプリケータ17に受信される。
【0090】ステップS46でリーフ更新情報Msg.
x1が放送されると、次のステップS47で、コピー4
の内容がコピー5の内容で書き替えられ、処理はステッ
プS41に戻される。
【0091】なお、上述の図15のフローチャートの処
理は、送信側レプリケータ12によって、送信側サーバ
11が管理するディレクトリ構造上の全てのコンテナエ
ントリに対して行われる。
【0092】図14のフローチャートにおけるステップ
S32の処理を、図16のフローチャートを用いて、よ
り詳細に説明する。この図16のフローチャートによる
処理は、全て受信側レプリケータ17上で行われる。最
初のステップS50で、送信側レプリケータ12によっ
て放送ネットワーク2を介して放送されたリーフ更新情
報Msg.x1が、受信側レプリケータ17によって受
信される。
【0093】ステップS51で、ステップS50での受
信がリーフ更新情報Msg.x1の初回の受信であるか
どうかが判断される。若し、この受信が初回の受信で無
いと判断されたら、処理はステップS53に移行し、受
信されたリーフ更新情報Msg.x1のメッセージID
が受信側レプリケータ17が有する、例えばメモリやハ
ードディスクといった記録または記憶媒体に、コピー6
として記憶される。
【0094】次のステップS54では、受信されたリー
フ更新情報Msg.x1の内容、すなわち、リーフ更新
情報Msg.x1に記述された差分更新情報に基づき、
受信側サーバ16で管理されているディレクトリ情報の
うち、対応するリーフエントリの内容が変更される。ス
テップS54の処理の後、処理はステップS50に戻さ
れる。
【0095】一方、上述のステップS51で、ステップ
S50でのリーフ更新情報Msg.x1の受信が初回の
受信では無いと判断されたら、処理はステップS52に
移行する。ステップS52では、受信されたリーフ更新
情報Msg.x1に記述されるメッセージIDと、前回
の受信の際のステップS53の処理でコピー6として記
憶されたメッセージIDとが同一であるかどうかが判断
される。若し、同一であるとされれば、処理はステップ
S50に戻される。
【0096】一方、ステップS52で、両者のメッセー
ジIDが異なるとされれば、処理はステップS53に移
行する。ステップS53では、上述したように、メッセ
ージIDが記憶媒体にコピー6として記憶される。この
場合には、新たに受信されたメッセージIDで、前回受
信され記憶されたメッセージIDが例えば上書きされる
ことになる。そして、次のステップS54で、受信され
たリーフ更新情報Msg.x1に基づき、受信側サーバ
16上の対応するリーフエントリの内容が変更される。
【0097】ところで、上述したように、図14のフロ
ーチャート中のステップS31による、リーフ更新情報
Msg.x1の放送は、送信側1で管理されるディレク
トリ構造中の、全コンテナエントリのそれぞれに関して
行われ、放送されるリーフ更新情報Msg.x1は、膨
大な量になることが予想される。したがって、従来技術
で問題点として既に述べたように、受信側3において全
てのリーフ更新情報Msg.x1を受信し、図16のフ
ローチャートによる処理を行うことは、大きな負担にな
る。そのため、受信側3では、必要とされている、すな
わち、頻繁に照会されるコンテナエントリの配下のリー
フエントリに対するリーフ更新情報Msg.x1のみ
を、放送された多数のリーフ更新情報Msg.x1か
ら、効率よくフィルタ処理する必要がある。
【0098】例えば、受信側レプリケータ17が家庭内
でテレビジョン受像機などに接続して用いられる、セッ
トトップボックス(STB)のような、処理能力や記憶
容量が限定された、すなわち、コンピュータリソースに
制約のある環境に実装される場合を想定する。この場合
には、放送されるリーフ更新情報Msg.x1の取得に
は限度がある。そのため、受信されたリーフ更新情報M
sg.x1を取捨選択して装置内に取り込み、記憶コス
トやメッセージ処理コストの軽減を図る必要がある。す
なわち、受信側レプリケータ17において、不必要な記
憶や処理にかかるコストを制限する必要がある。特に、
ディレクトリサービスが普及し、送信側サーバ11で管
理される対象のディレクトリ構造が巨大になるのに伴
い、上述のリーフ更新情報Msg.x1の取捨選択は、
より重要な事項となってくる。
【0099】以下に、リーフ更新情報Msg.x1に対
してフィルタ処理を行う方法について説明し、さらに、
この発明の主旨に係る、フィルタ処理を効率的に行う方
法について説明する。送信側レプリケータ12は、放送
されるリーフ更新情報Msg.x1に対して、受信側レ
プリケータ17においてフィルタ処理を行うためのフィ
ルタリングマスクを付加する。フィルタリングマスクを
解釈するためのマスクスキーマ構造と、マスクスキーマ
構造を送信側レプリケータ12から受信側レプリケータ
17に通知する方法などについては、後述する。
【0100】リーフ更新情報Msg.x1にフィルタリ
ングマスクを付加したメッセージ(Msg.x1’)の
構造を、次のように定義し、上述のリーフ更新情報Ms
g.x1を全てこのリーフ更新情報Msg.x1’で置
き替える。すなわち、リーフ更新情報Msg.x1’
は、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、上述のリーフ更新情報Msg.x1の場合と同
様に、このメッセージ(リーフ更新情報Msg.x
1’)の識別情報であって、例えば、このメッセージが
生成される毎に1ずつ増加される整数である。「差分更
新情報」は、ここに記述されるフィルタリングマスクで
特定されるコンテナエントリ配下のリーフエントリの、
追加、削除および属性変更といった手続の情報である。
【0101】「FilteringMask 」(フィルタリングマス
ク)の構造は、次のように定義される。すなわち、フィ
ルタリングマスクは、 このように定義される。「MaskSchema Version」(マス
クスキーマバージョン)は、例えば上述のコンテナ構造
更新情報Msg.1におけるメッセージIDに相当し、
例えばこのフィルタリングマスクが生成される毎に1、
増加される値である。「Mask Value」(マスク値)は、
例えばビット列あるいはバイト単位で表されるマスクの
値である。
【0102】なお、マスク値の構造は、マスクスキーマ
バージョンによって対応付けられるマスクスキーマ(後
述する)によって規定される。マスクスキーマは、後述
する別のメッセージによって送信側レプリケータ12か
ら受信側レプリケータ17に通知される。
【0103】マスク値の割当方法について説明する。こ
の実施の一形態では、あるコンテナエントリの配下のコ
ンテナエントリのそれぞれを、所定ビット数からなるビ
ット列で識別する。受信側レプリケータ17では、受信
されたリーフ更新情報Msg.x1’中に記述されるマ
スク値を参照することによってフィルタ処理を行い、必
要なリーフ更新情報Msg.x1’を選択的に抽出する
ことができる。
【0104】フィルタリングマスクのマスク値のビット
配列構造は、コンテナエントリの階層構造に対応させて
決定される。例えば図17Aに一例が示されるように、
図3で説明したエントリ名の記述方法に倣い、上位のコ
ンテナエントリXの配下のエントリX.A、X.B、
X.C、X.DおよびX.Eを互いに識別するために、
それぞれ3ビットのマスク値(000)、(001)、
(010)、(011)および(100)が割り当てら
れる。なお、〔... 〕は、より上位のコンテナエントリ
が存在することを示す。
【0105】このようにマスク値が与えられた、コンテ
ナエントリXの配下のコンテナエントリに対して、エン
トリの追加や削除が行われた場合、図18のフローチャ
ートに従って処理が行われ、コンテナエントリの増減に
応じてマスク値の割り当てを行う。なお、以下では、コ
ンテナエントリの追加や削除が行われる前のコンテナ階
層を、更新前コンテナ階層と称する。更新前コンテナ階
層のマスク桁数M’は、送信側レプリケータ12の例え
ばメモリに記憶されているものとする。
【0106】先ず、最初のステップS60で、送信側レ
プリケータ12によって、対象となるコンテナエントリ
の配下のコンテナエントリの数Nが取得される。コンテ
ナエントリ中の、配下のコンテナエントリのリストを参
照することで、コンテナエントリ数Nが求められる。次
のステップS61では、N個の要素を一意に識別可能な
ビット数Mが選ばれ、マスクの桁数がM桁とされる。例
えば、上述した図17Aの例では、コンテナエントリX
は、配下のコンテナエントリを5個有しているので、5
個を一意に識別可能なビット数〔3〕がマスクの桁数と
される。
【0107】次に、ステップS62で、上述のステップ
S61で割り当てられたビット数Mが、対応する更新前
コンテナ階層に割り当てられたマスク桁数M’と同一か
どうかが判断される。若し、マスク桁数Mとマスク桁数
M’とが同一であれば、処理はステップS63に移行す
る。
【0108】ステップS63では、更新後のコンテナ階
層のコンテナエントリのうち、更新前コンテナ階層のコ
ンテナエントリに対応するエントリには、同一のマスク
値を割り当てる。さらに、次のステップS64で、例え
ば更新後のコンテナ階層に新規にコンテナエントリの追
加が起こったなどして、更新後のコンテナ階層に、更新
前コンテナ階層に対応するコンテナエントリが存在しな
いコンテナエントリがあった場合、そのコンテナエント
リに対して、同一のコンテナ階層の他のコンテナエント
リのマスク値と重複しないようなマスク値が与えられ
る。
【0109】一方、上述のステップS62で、マスク桁
数Mとマスク桁数M’とが同一ではないと判断された
ら、処理はステップS65に移行し、当該コンテナ階層
の全コンテナエントリのそれぞれに対して、一意にマス
ク値が与えられる。
【0110】例えば、上述の図17Aの状態に、新たに
コンテナエントリ”... X.F”が追加され、図17B
のようなコンテナ階層になったとする。コンテナエント
リ”... X”の配下のコンテナエントリ数Nは、6であ
り、一意に表現するためには3ビットが必要とされ、更
新後のコンテナエントリ”... X”の配下のコンテナ階
層のマスク桁数M=3でる。更新前コンテナ階層のマス
ク桁数M’=3であって、マスク桁数M’とマスク桁数
Mとは等しい。したがって、図17Bに示される各コン
テナエントリ”... X.A”、”... X.B”、”...
X.C”、”... X.D”および”... X.E”は、更
新前コンテナ階層の対応するエントリのマスク値がそれ
ぞれ割り当てられる(ステップS63)。一方、新規に
追加されたコンテナエントリ”... X.F”は、同じコ
ンテナ階層の他のコンテナエントリと重複しないよう
に、マスク値(101)が割り当てられる(ステップS
64)。
【0111】また例えば、上述の図17Aの状態から、
コンテナエントリ”... X.C”を削除して、図17C
のようなコンテナ階層になったとする。この場合、コン
テナエントリ”... X”配下のコンテナエントリ数N
は、4であり、2ビットのマスク桁数Mで各コンテナエ
ントリを識別可能なので、更新後のコンテナ階層のマス
ク桁数M=2である。一方、更新前コンテナ階層のマス
ク桁数M’=3であって、更新前と更新後とで、マスク
桁数が異なる。したがって、ステップS65の処理によ
って、当該階層の全エントリに、マスク桁数M=2で新
たにマスク値が割り当てられる。
【0112】さらに、図17Cの状態に、新たにコンテ
ナエントリ”... X.G”が追加され、図17Dの状態
になったとする。この場合、コンテナエントリ”...
X”配下のコンテナエントリ数Nは5であり、コンテナ
エントリを互いに識別するためには、マスク桁数M=3
とする必要がある。マスク桁数Mが更新前のマスク桁数
M’=2と異なるため、ステップS65の処理によっ
て、コンテナエントリ”... X”の配下の全コンテナエ
ントリに、新たにマスク値が割り当てられる。
【0113】マスク値のビットアサインは、ディレクト
リ構造の上位側から、コンテナ階層順にシリアルになさ
れる。一方、この実施の一形態では、上述のように、同
一階層に存在するエントリ数によってマスク桁数が異な
る。また、エントリの削除や追加などによって、コンテ
ナ階層中のエントリ数が変化し、それに伴いマスク桁数
が変化する。そのため、マスク値を表すビット列中のど
のビットがどのコンテナエントリ(あるいはコンテナ階
層)に対応するかを判断し、マスク値を解釈するための
情報機構が必要となる。
【0114】この実施の一形態では、マスク値を解釈す
るための情報機構として、次に示すマスクスキーマ(Mas
kSchema)を定義する。マスクスキーマは、 このように定義される。「MaskSchema Version」(マス
クスキーマバージョン)は、例えば上述のコンテナ構造
更新情報Msg.1におけるメッセージIDに相当し、
例えば対応するフィルタリングマスクが生成される毎に
1、増加される値である。「TotalMaskLength 」(全マ
スク長)は、全体のコンテナ階層に対応する、マスク値
全体のビット長を表す。すなわち、全マスク長は、ディ
レクトリ構造の全ての階層を表現するために必要なビッ
ト数に対応する。「Set of ContainerEntryMaskSchema
」(セットオブコンテナエントリマスクスキーマ)
は、後述する「 ContainerEntryMaskSchema 」(コンテ
ナエントリマスクスキーマ)の配列を表す。
【0115】上述のコンテナエントリマスクスキーマ
は、あるコンテナエントリに対応するフィルタリングマ
スクを規定する。すなわち、コンテナエントリマスクス
キーマは、 このように定義される。「ContainerEntryName」(コン
テナエントリ名)は、対象となるコンテナエントリのエ
ントリ名を表す文字列である。「OffsetLength」(オフ
セット長)は、このコンテナエントリに対応するフィル
タリングマスクの、全マスク値の最初のビットからのオ
フセット値であり、「MaskLength」(マスク長)は、マ
スク値の桁数(ビット長)である。「AssignedMaskValu
e 」(割り当てマスク値)は、対象となるコンテナエン
トリに割り当てられたマスク値であり、ビット列で表さ
れる。
【0116】図19を用いて、コンテナエントリマスク
スキーマの符号化について説明する。図19Aは、上述
の図17Aに対応する図であって、上位のコンテナエン
トリ”... X”の配下に、コンテナエントリ名”...
X.A”、”... X.B”、”... X.C”、”...
X.D”および”... X.E”の5つのコンテナエント
リが存在し、それぞれ3桁のマスク長で以てマスク値が
割り当てられている。なお、ここでは説明のため、これ
ら5つのコンテナエントリは、配下に他のエントリを有
しないものとする。
【0117】図19Bは、コンテナエントリ”... X.
C”のマスク値の一例を示す。この例では、オフセット
長が77ビットであることから、コンテナエント
リ”... X.C”に3ビットのマスク長で割り当てられ
た割り当てマスク値が、コンテナエントリ”... X.
C”のマスク値の78ビット目から開始される3ビット
であることが分かる。オフセット長に含まれる77ビッ
トのマスク値は、コンテナエントリ”... X.C”より
上位のコンテナエントリに対応する割り当てマスク値で
ある。
【0118】このように、マスク値における対象コンテ
ナエントリの割り当てマスク値の位置が規定され、コン
テナエントリマスクスキーマが符号化される。
【0119】コンテナエントリマスクスキーマのより具
体的な例を示す。上述したコンテナエントリ”... X.
C”に対応するコンテナエントリマスクスキーマは、例
えば、 このようになる。なお、括弧()内は、説明のためのもの
であって、実際に記述する必要は無い。
【0120】また、図19Aに示されるコンテナエント
リ”... X.Dに対応するコンテナエントリマスクスキ
ーマは、例えば、 このようになる。
【0121】このときのマスクスキーマは、例えばマス
クスキーマバージョンを498、全マスク長を134ビ
ットとした場合、 このようになる。上述の例では、コンテナエント
リ”... X.Cおよび”... X.Dのコンテナエントリ
マスクスキーマがマスクスキーマ中に記述されている
が、〔....〕の部分には、さらに他のコンテナエントリ
マスクスキーマが記述される。この例で分かるように、
マスクスキーマには、一つのディレクトリ構造における
全コンテナエントリに関するコンテナエントリマスクス
キーマが記述される。
【0122】なお、この例で、全マスク長が134ビッ
トとなっているのに対して、コンテナエントリ”...
X.Cおよび”... X.Dについてのコンテナエントリ
マスクスキーマでは、オフセット値が77ビットおよび
マスク長が3ビットの、合計で80ビットである。これ
は、これらコンテナエントリ”... X.Cおよ
び”...X.Dの配下にも、さらにコンテナ階層が存
在することを示している。
【0123】上述したマスクスキーマにおいて、コンテ
ナエントリ”... X.Cに対応するフィルタリング
マスクの符号化は、例えば、 このようになる。なお、マスク値(Mask Value)は、〔0
11〕以外の部分も全て、他の階層のコンテナエントリ
の割り当てマスク値からなるビットで埋められる。
【0124】同様に、コンテナエントリ”... X.Dに
対応するフィルタリングマスクの符号化は、例えば、 このようになる。
【0125】送信側レプリケータ12では、送信側サー
バ11をモニタして、コンテナエントリの階層構造の変
更を検知して、上述したマスクスキーマの変更を行う。
したがって、受信側3において適切なフィルタ処理を行
うためには、送信側レプリケータ12によって、階層構
造の変更に基づく差分更新情報の通知と共に、変更され
たマスクスキーマが受信側レプリケータ17に通知され
る必要がある。
【0126】この発明では、マスクスキーマを送信側レ
プリケータ12から受信側レプリケータ17に通知する
ために、上述したコンテナ構造更新情報Msg.1の構
造に対して、マスクスキーマ構造を追加する。マスクス
キーマ構造を追加されたコンテナ構造更新情報Msg.
1’を、 このように定義する。マスクスキーマは、コンテナ階層
の構成が変更される毎に変更される可能性がある。その
ため、このコンテナ構造更新情報Msg.1’も、コン
テナ階層の構成の変更に応じて生成される。「MessageI
D 」(メッセージID)は、コンテナ構造更新情報Ms
g.1’が生成される毎に1ずつ増加される整数であ
る。以下では、上述したコンテナ構造更新情報Msg.
1を、全てこのコンテナ構造更新情報Msg.1’に置
き替えるものとする。
【0127】送信側レプリケータ12では、上述した図
15のフローチャートにおけるステップS46で、コン
テナ階層に対応させたフィルタリングマスクが付加され
たメッセージである、リーフ更新情報Msg.x1’を
生成し、受信側レプリケータ17に放送している。ここ
で、受信側3では、リーフ更新情報Msg.x1’によ
る受信側レプリケータ17でのフィルタ処理を行う前
に、受信側クライアント15が必要としているコンテナ
階層の対象部分を特定しておく必要がある。
【0128】この実施の一形態では、受信側レプリケー
タ17において、対象となるコンテナ階層をフィルタ処
理するためのマスクをリストにした、ターゲットマスク
リストを作成する。
【0129】図20を用いてターゲットマスクリストに
ついて説明する。先ず、図20Aに示されるようなディ
レクトリ構造を想定する。図20Aのディレクトリ階層
は、最上位のルートエントリ以外は全てコンテナエント
リで構成されているものとする。各四角はコンテナエン
トリを表し、二重線の四角で示されるコンテナエントリ
は、例えばユーザの嗜好に基づき受信側クライアント1
5でフィルタ処理を行うように特定されたエントリであ
る。各エントリ内に表示された数字は、当該エントリ毎
に割り当てられたマスク値である。
【0130】図20Aに示されるように、ユーザの嗜好
に基づきフィルタ処理するように受信側クライアント1
5で特定されたコンテナエントリのそれぞれに対して、
マスク1〜5が割り当てられている。このディレクトリ
構造において、マスク1〜5の全マスク長分のマスク値
は、ディレクトリ構造を上位側から辿り、マスク1が
〔000〕、マスク2が〔0010〕マスク3が〔01
0〕、マスク4が〔10000〕およびマスク5が〔1
0010〕となる。
【0131】図20Bは、このように特定されたマスク
がリストとされたターゲットマスクリストの一例を示
す。ターゲットマスクリストは、ディレクトリの構造を
特定するスキーマバージョンと、ユーザの嗜好などに基
づき受信側クライアント15で特定された上述したマス
ク値のリストとからなる。すなわち、このターゲットマ
スクリストは、スキーマバージョンで記述されたディレ
クトリ構造でのみ有効なリストである。
【0132】図21は、ターゲットマスクリストを作成
する処理のフローチャートである。このフローチャート
は、受信側レプリケータ17で実行される。先ず、最初
のステップS70で、受信側レプリケータ17によっ
て、コンテナ構造更新情報Msg.1’が受信される。
ステップS71で、ステップS70での受信がコンテナ
構造更新情報Msg.1’の初回の受信であるかどうか
が判断され、初回の受信であると判断されれば、処理は
ステップS73に移行する。
【0133】ステップS73では、受信されたコンテナ
構造更新情報Msg.1’のメッセージIDを、受信側
レプリケータ17が有する、例えばメモリやハードディ
スクといった記録または記憶媒体に、コピー7として記
憶される。
【0134】次のステップS74で、受信されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1’の内容に基づき、コンテナ
階層を生成する。生成されたコンテナ階層を示す情報が
受信側レプリケータ17から受信側クライアント15に
提示され、特定すべきコンテナエントリの選択が促され
る。例えば、受信側クライアント15では、所定の表示
手段を用いて、供給されたコンテナ階層を示す情報に基
づく表示を行う。ユーザは、この表示に基づき、所定の
方法で必要なコンテナエントリを選択する。選択された
コンテナエントリの情報は、受信側クライアント15か
ら受信側レプリケータ17に渡される。
【0135】なお、コンテナエントリの特定は、ユーザ
の直接的な選択によってなされるのに限定されない。例
えば、受信側クライアント15によって、ユーザが照会
を行ったコンテナエントリの情報を蓄積し、蓄積された
情報に基づきユーザの嗜好の傾向を学習して自動的に必
要と思われるコンテナエントリを選択するようにもでき
る。さらに、ユーザによる直接的な選択と、学習による
自動的な選択とを併用することもできる。
【0136】このようにして、ステップS74でコンテ
ナエントリが選択されると、ステップS75で、選択さ
れたコンテナ階層に対応するフィルタリングマスクが設
定される。設定されたフィルタリングマスクの一覧は、
ターゲットマスクリストとして、例えば受信側レプリケ
ータ17が有する、例えばメモリやハードディスクとい
った記録または記憶媒体に記憶される。
【0137】一方、上述のステップS71で、コンテナ
構造更新情報Msg.1’の受信が初回ではないと判断
されれば、処理はステップS72に移行する。ステップ
S72では、受信されたコンテナ構造更新情報Msg.
1’のメッセージIDが、前回までのコンテナ構造更新
情報Msg.1’の受信によりステップS73でコピー
7として記憶媒体に記憶されたメッセージIDと同一か
どうかが判断される。
【0138】若し、両者が同一であると判断されたら、
処理はステップS70に戻される。一方、ステップS7
3で両者が同一では無いと判断されたら、処理はステッ
プS74に移行し、今回受信されたコンテナ構造更新情
報Msg.1’のメッセージIDが前回までのメッセー
ジIDの代わりに記憶媒体に記憶され、今回受信された
コンテナ構造更新情報Msg.1’に基づき以降の処理
が行われる。
【0139】図22は、図21のフローチャートに従っ
て作成されたターゲットマスクリストに基づき、放送さ
れたリーフ更新情報Msg.x1’を選択的に受信する
処理を示すフローチャートである。受信側レプリケータ
17は、ターゲットマスクリストに列挙されたフィルタ
リングマスクを有するリーフ更新情報Msg.x1’
を、放送ネットワーク2で放送されたリーフ更新情報M
sg.x1’の中から選択的に受信する。選択的に受信
されたリーフ更新情報Msg.x1’により、上述した
図14のフローチャートにおけるステップS32の処理
が実行される。
【0140】図22において、先ず、最初のステップS
80で、受信側レプリケータ17によって、放送ネット
ワーク2によって放送されたリーフ更新情報Msg.x
1’が受信される。受信側レプリケータ17では、記憶
媒体に記憶されているターゲットマスクリストが参照さ
れ、受信されたリーフ更新情報Msg.x1’に示され
るフィルタリングマスクがターゲットマスクリストに存
在するかどうかが判断される。若し、ターゲットマスク
リスト中に存在しなければ、処理はステップS80に戻
される。
【0141】一方、ステップS81で、当該フィルタリ
ングマスクがターゲットマスクリスト中に存在すると判
断されれば、処理はステップS82に移行し、ステップ
S80での受信がリーフ更新情報Msg.x1’の初回
の受信であるかどうかが判断される。若し、初回の受信
であるとされれば、処理ステップS84へ移行し、受信
されたリーフ更新情報Msg.x1’に示されるメッセ
ージIDが、例えば受信側レプリケータ17が有する、
例えばメモリやハードディスクといった記録または記憶
媒体に、コピー8として記憶される。そして、次のステ
ップS85で、受信されたリーフ更新情報Msg.x
1’が受信側レプリケータ17での処理の対象として選
択される。
【0142】一方、ステップS82で、上述のステップ
S80でのリーフ更新情報Msg.x1’の受信が初回
の受信では無いと判断されたら、処理はステップS83
に移行する。ステップS83では、受信されたリーフ更
新情報Msg.x1’のメッセージIDが、前回までの
リーフ更新情報Msg.x1’の受信によりステップS
84でコピー8として記憶媒体に記憶されたメッセージ
IDと同一かどうかが判断される。
【0143】若し、両者が同一であると判断されたら、
処理はステップS80に戻される。一方、ステップS8
3で両者が同一では無いと判断されたら、処理はステッ
プS84に移行し、今回受信されたコンテナ構造更新情
報Msg.x1’のメッセージIDが前回までのメッセ
ージIDの代わりに記憶媒体に記憶され、今回受信され
たコンテナ構造更新情報Msg.x1’に基づき以降の
処理が行われる。
【0144】上述のようにして、受信側サーバ16で管
理されるディレクトリ構造には、送信側サーバ11で管
理されるディレクトリ構造のうち、受信側サーバ16を
利用するユーザの嗜好を反映した部分のみを蓄積し、更
新することができる。そのため、受信側サーバ16にお
いてディレクトリ構造を蓄積するための蓄積記憶媒体を
有効に利用することができる。また、それと共に、受信
側サーバ16でのディレクトリ構造の格納コストを抑え
ることができる。さらに、受信側クライアント15によ
る受信側サーバ16の内容の検索要求に対する処理効率
を大幅に向上させることが可能となる。
【0145】なお、上述では、各コンテナエントリに割
り当てられた割り当てマスク長を可変長としたが、これ
はこの例に限定されない。割り当てマスク長は、例えば
バイト単位などの固定長とすることもできる。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、受信側サーバで管理されるディレクトリ構造には、
送信側サーバで管理されるディレクトリ構造のうち、受
信側サーバを利用するユーザの嗜好を反映した部分のみ
を蓄積し、更新することができる。そのため、受信側サ
ーバにおいてディレクトリ構造を蓄積するための蓄積記
憶媒体を有効に利用することができるという効果があ
る。
【0147】また、この発明によれば、受信側サーバで
のディレクトリ構造の格納コストを抑えることができる
という効果がある。
【0148】さらに、この発明によれば、受信側クライ
アントによる受信側サーバの内容の検索要求に対する処
理効率を大幅に向上させることが可能となる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に適用できる系の一例を示す略線図で
ある。
【図2】複数の受信側が放送ネットワークに接続される
ことを説明するための略線図である。
【図3】ディレクトリ構造を説明するための略線図であ
る。
【図4】コンテナエントリの構造の一例を示す略線図で
ある。
【図5】リーフエントリの構造の一例を示す略線図であ
る。
【図6】送信側レプリケータの機能を説明するための機
能ブロック図である。
【図7】受信側クライアントの機能を説明するための機
能ブロック図である。
【図8】受信側サーバの機能を説明するための機能ブロ
ック図である。
【図9】ディレクトリ構造の差分更新情報について説明
するための略線図である。
【図10】ディレクトリ構造の差分更新情報について説
明するための略線図である。
【図11】コンテナエントリの同期管理方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図12】コンテナエントリの同期管理方法をより詳細
に説明するためのフローチャートである。
【図13】コンテナエントリの同期管理方法をより詳細
に説明するためのフローチャートである。
【図14】リーフエントリの同期管理方法を説明するた
めのフローチャートである。
【図15】リーフエントリの同期管理方法をより詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図16】リーフエントリの同期管理方法をより詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図17】フィルタリングマスクのマスク値のビット配
列構造を説明するための略線図である。
【図18】エントリの追加や削除が行われた場合の、コ
ンテナエントリの増減に応じたマスク値の割り当て処理
のフローチャートである。
【図19】コンテナエントリマスクスキーマの符号化を
説明するための略線図である。
【図20】ターゲットマスクリストを説明するための略
線図である。
【図21】ターゲットマスクリストを作成する処理のフ
ローチャートである。
【図22】ターゲットマスクリストに基づき、放送され
たリーフ更新情報Msg.x1’を選択的に受信する処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・送信側、2・・・放送ネットワーク、3・・・
受信側、10・・・送信側ディレクトリサービスクライ
アント、11・・・送信側ディレクトリサーバ、12・
・・送信側ディレクトリサーバレプリケータ、15・・
・受信側ディレクトリサービスクライアント、16・・
・受信側ディレクトリサーバ、17・・・受信側ディレ
クトリサーバレプリケータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 郁彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 高林 和彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 原岡 和生 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−303983(JP,A) 特開 平8−185348(JP,A) 特開 平11−167510(JP,A) 平島陽子,基幹システム向けディレク トリレプリケーションサーバの開発,情 報処理学会研究報告,日本,(社)情報 処理学会,1998年 2月26日,vol. 98 No.15,pp.227−232 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/00 G06F 13/00 G06F 17/30 H04L 12/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツの所在を階層的に管理するデ
    ィレクトリの階層構造を送信する送信装置において、 上記ディレクトリ階層構造の節点であって、自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する管理手段と、 上記管理手段に管理される上記ディレクトリの階層構造
    の変化を検出し、該検出の結果に基づき、該ディレクト
    リ構造の変更履歴値を検出すると共に、上記コンテナ
    ントリの変化の差分からなる第1の差分情報と、上記
    ーフエントリの変化の差分からなる第2の差分情報とを
    それぞれ求める検出手段と、 上記第1の差分情報に上記ディレクトリ構造の変更履歴
    値が付加された第1のメッセージと、上記第2の差分情
    報に該第2の差分情報に対応する上記リーフエントリの
    直上のコンテナエントリに対応するフィルタリングマス
    ク値と上記ディレクトリ構造の変更履歴値とを付加した
    第2のメッセージとを生成するメッセージ生成手段と、 上記第1のメッセージと上記第2のメッセージとを分離
    して送信する送信手段とを有することを特徴とする送信
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の送信装置において、 上記第2の差分に付加される上記フィルタリングマスク
    は、上記直上のコンテナエントリと同じコンテナ階層
    のコンテナエントリの数に基づいたであることを特徴
    とする送信装置。
  3. 【請求項3】 コンテンツの所在を階層的に管理するデ
    ィレクトリの階層構造を送信する送信方法において、 上記ディレクトリ階層構造の節点であって、自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する管理のステップと、 上記管理のステップにより管理される上記ディレクトリ
    の階層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、
    ディレクトリ構造の変更履歴値を検出すると共に、上記
    コンテナエントリの変化の差分からなる第1の差分情報
    と、上記リーフエントリの変化の差分からなる第2の差
    分情報とをそれぞれ求める検出のステップと、 上記第1の差分情報に上記ディレクトリ構造の変更履歴
    値が付加された第1のメッセージと、上記第2の差分情
    報に該第2の差分情報に対応する上記リーフエントリの
    直上のコンテナエントリに対応するフィルタリングマス
    ク値と上記ディレクトリ構造の変更履歴値とを付加した
    第2のメッセージとを生成するメッセージ生成のステッ
    プと、 上記第1のメッセージと上記第2のメッセージとを分離
    して送信する送信のステップとを有することを特徴とす
    る送信方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の送信方法において、 上記第2の差分に付加される上記フィルタリングマスク
    は、上記直上のコンテナエントリと同じコンテナ階層
    のコンテナエントリの数に基づいたであることを特徴
    とする送信方法。
  5. 【請求項5】 送信された、コンテンツの所在を階層的
    に管理するディレクトリの階層構造を受信する受信装置
    において、 送信された、上記ディレクトリ階層構造の節点であっ
    分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリ
    と、上記コンテナエントリの配下にあって自分の配下の
    節点の情報を格納できないリーフエントリとからなるデ
    ィレクトリの階層構造について、 上記コンテナエントリの変化を検出して求められた第1
    の差分情報と該ディレクトリ構造の変更履歴値とが付加
    された第1のメッセージと、 上記リーフエントリの変化を検出して求められた第2の
    差分情報と該第2の差分情報に対応する上記リーフエン
    トリの直上のコンテナエントリに対応するフィルタリン
    グマスク値と上記ディレクトリ構造の変更履歴値とを付
    加した第2のメッセージとを受信する受信手段と、 上記第1の差分情報と上記第2の差分情報と上記ディレ
    クトリ構造の変更履歴値とに基づき段階的に更新される
    ことにより構成されるディレクトリの階層構造を管理す
    る管理手段と、 上記第の差分情報を上記フィルタリングマスク値に基
    づき選択的に取り込み、取り込まれた該第の差分情報
    に基づき、上記管理手段で管理される上記ディレクトリ
    の階層構造を変更する変更手段とを有することを特徴と
    する受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の受信装置において、 上記第2の差分情報に付加される上記フィルタリングマ
    スク値は、上記直上のコンテナエントリと同じコンテナ
    階層のコンテナエントリの数に基づいた識別情報である
    ことを特徴とする受信装置。
  7. 【請求項7】 送信された、コンテンツの所在を階層的
    に管理するディレクトリの階層構造を受信する受信方法
    において、 送信された、上記ディレクトリ階層構造の節点であっ
    分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリ
    と、上記コンテナエントリの配下にあって自分の配下の
    節点の情報を格納できないリーフエントリとからなるデ
    ィレクトリの階層構造について、 上記コンテナエントリの変化を検出して求められた第1
    の差分情報と該ディレクトリ構造の変更履歴値とが付加
    された第1のメッセージと、 上記リーフエントリの変化を検出して求められた第2の
    差分情報と該第2の差分情報に対応する上記リーフエン
    トリの直上のコンテナエントリに対応するフィルタリン
    グマスク値と上記ディレクトリ構造の変更履歴値とを付
    加した第2のメッセージとを受信する受信のステップ
    と、 上記第1の差分情報と上記第2の差分情報と上記ディレ
    クトリ構造の変更履歴値とに基づき段階的に更新される
    ことにより構成されるディレクトリの階層構造を管理す
    る管理のステップと、 上記第の差分情報を上記フィルタリングマスク値に基
    づき選択的に取り込み、取り込まれた該第の差分情報
    に基づき、上記管理のステップで管理される上記ディレ
    クトリの階層構造を変更する変更のステップとを有する
    ことを特徴とする受信方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の受信方法において、 上記第2の差分情報に付加される上記フィルタリングマ
    スク値は、上記直上のコンテナエントリと同じコンテナ
    階層のコンテナエントリの数に基づいた識別情報である
    ことを特徴とする受信方法。
  9. 【請求項9】 コンテンツの所在を階層的に管理するデ
    ィレクトリの階層構造を送信し、送信されたディレクト
    リの階層構造を受信する送受信システムにおいて、 上記ディレクトリ階層構造の節点であって、自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する管理手段と、 上記管理手段に管理される上記ディレクトリの階層構造
    の変化を検出し、該検出の結果に基づき、該ディレクト
    リ構造の変更履歴値を検出すると共に、上記リーフエン
    トリの変化の差分からなる第1の差分情報と、上記コン
    テナエントリの変化の差分からなる第2の差分情報とを
    それぞれ求める検出手段と、 上記第1の差分情報に上記ディレクトリ構造の変更履歴
    値が付加された第1のメッセージと、上記第2の差分情
    報に該第2の差分情報に対応する上記リーフエントリの
    直上のコンテナエントリに対応するフィルタリングマス
    ク値と上記ディレクトリ構造の変更履歴値とを付加した
    第2のメッセージとを生成するメッセージ生成手段と、 上記第1のメッセージと上記第2のメッセージとを分離
    して送信する送信手段と、 上記送信手段により送信された、上記第1のメッセージ
    と上記第2のメッセージとを分離して受信する受信手段
    と、 上記第1の差分情報と上記第2の差分情報と上記ディレ
    クトリ構造の変更履歴値とに基づき段階的に更新される
    ことにより構成されるディレクトリの階層構造を管理す
    る管理手段と、 上記第の差分情報を上記フィルタリングマスク値に基
    づき選択的に取り込み、取り込まれた該第の差分情報
    に基づき、上記管理手段で管理される上記ディレクトリ
    の階層構造を変更する変更手段とを有することを特徴と
    する送受信システム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の送受信システムにお
    いて、 上記第2の差分情報に付加される上記フィルタリングマ
    スク値は、上記直上のコンテナエントリと同じコンテナ
    階層のコンテナエントリの数に基づいた識別情報である
    ことを特徴とする送受信システム。
  11. 【請求項11】 コンテンツの所在を階層的に管理する
    ディレクトリの階層構造を送信し、送信されたディレク
    トリの階層構造を受信する送受信方法において、 上記ディレクトリ階層構造の節点であって、自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する管理のステップと、 上記管理のステップに管理される上記ディレクトリの階
    層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、該ディ
    レクトリ構造の変更履歴値を検出すると共に、上記リー
    フエントリの変化の差分からなる第1の差分情報と、上
    記コンテナエントリの変化の差分からなる第2の差分情
    報とをそれぞれ求める検出のステップと、 上記第1の差分情報に上記ディレクトリ構造の変更履歴
    値が付加された第1のメッセージと、上記第2の差分情
    報に該第2の差分情報に対応する上記リーフエントリの
    直上のコンテナエントリに対応するフィルタリングマス
    ク値と上記ディレクトリ構造の変更履歴値とを付加した
    第2のメッセージとを生成するメッセージ生成のステッ
    プと、 上記第1のメッセージと上記第2のメッセージとを分離
    して送信する送信のステップと、 上記送信のステップにより送信された、上記第1のメッ
    セージと上記第2のメッセージとを分離して受信する受
    信のステップと、 上記第1の差分情報と上記第2の差分情報と上記ディレ
    クトリ構造の変更履歴値とに基づき段階的に更新される
    ことにより構成されるディレクトリの階層構造を管理す
    る管理のステップと、 上記第の差分情報を上記フィルタリングマスク値に基
    づき選択的に取り込み、取り込まれた該第の差分情報
    に基づき、上記管理手段で管理される上記ディレクトリ
    の階層構造を変更する変更のステップとを有することを
    特徴とする送受信方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の送受信方法におい
    て、 上記第2の差分情報に付加される上記フィルタリングマ
    スク値は、上記直上のコンテナエントリと同じコンテナ
    階層のコンテナエントリの数に基づいた識別情報である
    ことを特徴とする送受信方法。
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