JP3490208B2 - 眼鏡用ヒンジ装置 - Google Patents

眼鏡用ヒンジ装置

Info

Publication number
JP3490208B2
JP3490208B2 JP04781496A JP4781496A JP3490208B2 JP 3490208 B2 JP3490208 B2 JP 3490208B2 JP 04781496 A JP04781496 A JP 04781496A JP 4781496 A JP4781496 A JP 4781496A JP 3490208 B2 JP3490208 B2 JP 3490208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temple
spring
hinge device
cam
movable member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04781496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09243970A (ja
Inventor
芳隆 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Strawberry Corp
Original Assignee
Strawberry Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Strawberry Corp filed Critical Strawberry Corp
Priority to JP04781496A priority Critical patent/JP3490208B2/ja
Publication of JPH09243970A publication Critical patent/JPH09243970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3490208B2 publication Critical patent/JP3490208B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡のレンズ(レ
ンズ枠を含む)とつるとの間に設けられる眼鏡用ヒンジ
装置であって、特に、レンズに対してつるが開状態のと
きあるいは閉状態のときにつるの回動位置を弾性的に保
持できるようにした眼鏡用ヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、眼鏡においては、レンズとつる
との間にヒンジが設けられ、レンズに対してつるが開閉
自在となるようにしている。このヒンジは、単にレンズ
に対するつるの回動を確保するために用いられるもので
あり、つるの回動位置を積極的に保持するために用いら
れていない。すなわち、つるの開状態位置は、つるの端
部をレンズ側の固定部分に当接させることにより決定さ
れ、一方つるの閉状態位置は積極的に決定されず、単に
つるをレンズの方に折り畳むようにしただけである。従
って、長年の使用によってこのヒンジにがたつきが生じ
た場合、つるの開状態位置が使用当初の位置からずれて
しまい、使用者にとって装着感を異ならせるといった不
都合を生じさせ、さらに、つるが閉状態のときに眼鏡を
持ち上げると、つるが不用意に開いてしまうといった不
都合をも生じさせる。
【0003】これに対処するため、従来では、レンズに
対してつるが回動自在に取り付けられるとともに、レン
ズ側に設けられたカム部を押圧するように、つるの一部
にコイルスプリングが取り付けられた眼鏡用ヒンジ装置
が提案されている。この眼鏡用ヒンジ装置は、コイルス
プリングの端部(又はこの端部に取り付けられた押圧
駒)をカム部に押し付けることによって、つるの開状態
位置あるいは閉状態位置を積極的に保持し、例えば開状
態からつるを多少回動させてもコイルスプリングの弾性
によって元の開状態に復帰させるようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の眼鏡用ヒンジ装置は、次のような問題を有して
いる。すなわち、従来の眼鏡用ヒンジ装置は、カム部に
対してコイルスプリングを一方向から押し付けるように
しているため、レンズとつるとを連結している軸部分に
も一方向の力が加えられることになり、長期使用した場
合においてこの軸部分の磨耗、ひいては破損の原因にな
るといった問題点を有している。さらに、つるにコイル
スプリングを取り付けているため、このコイルスプリン
グを収納する部分だけつるの一部を太く形成する必要が
あり、ヒンジ部分の小型化の要請に反するとともに、眼
鏡全体の見栄えが悪くなるといった問題点をも有してい
る。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、つるを開閉するときの軸部分に対して弾性体
から偏った力が与えられないようにして、ヒンジの円滑
な動作を確保できるとともに、小型化の要請に対応する
ことができる眼鏡用ヒンジ装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達成するために、請求項1記載の眼鏡用ヒン
ジ装置は、レンズに固定される固定部材と、つるが取り
付けられる可動部材と、前記固定部材と前記可動部材の
間に設置されるカムシャフト及びばねとで構成され、前
記レンズに対して前記つるを開閉自在に連結するもので
あって、前記カムシャフトは、前記固定部材と前記可動
部材のいずれか一方に、その軸線を前記つるの開閉の軸
線に一致させて固定されるとともに、その軸線回りにカ
ム部が形成され、前記ばねは、前記固定部材と前記可動
部材のいずれか他方に固定され、前記カムシャフトのカ
ム部を弾性的に把持することを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の眼鏡用ヒンジ装置
は、請求項1記載の眼鏡用ヒンジ装置において、前記カ
ム部は、前記つるの開状態あるいは閉状態のいずれか一
方に対応する前記カムシャフトの回動位置を保持するよ
うに、前記軸線に対して対称に配置された一対の保持面
を備えることを特徴とするものである。請求項3記載の
眼鏡用ヒンジ装置は、請求項1記載の眼鏡用ヒンジ装置
において、前記カム部は、前記つるの開状態及び閉状態
の双方に対応する前記カムシャフトの回動位置をそれぞ
れ保持するように、前記軸線に対して対称に配置された
一対の保持面を二組備えることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項4記載の眼鏡用ヒンジ装置は、請求
項3記載の眼鏡用ヒンジ装置において、前記ばねは、二
組の保持面のそれぞれを同時に把持するように設けられ
ることを特徴とするものである。請求項5記載の眼鏡用
ヒンジ装置は、請求項2ないし4のいずれかに記載の眼
鏡用ヒンジ装置において、前記保持面は、平面あるいは
内方に凹んだ凹面であることを特徴とするものである。
【0009】請求項6記載の眼鏡用ヒンジ装置は、請求
項1ないし5のいずれかに記載の眼鏡用ヒンジ装置にお
いて、前記可動部材は、前記つるが開状態からさらに開
方向へ所定角度回動したときに前記固定部材に当接して
そこからの開方向への回動を規制するストッパが設けら
れたことを特徴とするものである。
【0010】このように、請求項1記載の眼鏡用ヒンジ
装置は、固定部材と可動部材のいずれか一方にカムシャ
フトが固定されるとともに他方にばねが固定されている
ため、カムシャフトとばねは相対的に回動する。このと
き、カムシャフトの軸線をつるの開閉の軸線と一致させ
るとともに、カムシャフトのカム部をばねが把持してい
るため、ばねの弾性力がカム部を一方向から押圧するも
のではなく、つるを開閉するときの軸部分に負担をかけ
ないようにしており、ヒンジの円滑な動作を確保してい
る。また、ばねを収納するためにつるの一部を太くする
必要がなく、ヒンジ部分の小型化の要請に対応できるよ
うにしている。
【0011】また、請求項2記載の眼鏡用ヒンジ装置
は、カム部において一対の保持面を備えているため、つ
るの開状態あるいは閉状態のいずれか一方が積極的に保
持された状態となり、この保持された位置からつるを多
少回動させた場合でも、ばねの弾性力によって元の保持
位置に復帰することになり、例えばつるを開状態の位置
で保持する場合、使用者への装着感を維持することが可
能となる。
【0012】請求項3記載の眼鏡用ヒンジ装置は、一対
の保持面を二組備えているため、つるの開状態及び閉状
態の双方が積極的に保持された状態となり、つるの開状
態では使用者への装着感を維持するとともに、つるの閉
状態では眼鏡を持ち上げたときに不用意につるが開かな
いようにしている。請求項4記載の眼鏡用ヒンジ装置
は、ばねが、二組の保持面のそれぞれを同時に把持する
ように設けられるため、カム部に対するばねの弾性力を
一層強くすることができ、つるの開状態及び閉状態の双
方をより一層積極的に保持することが可能となる。
【0013】請求項5記載の眼鏡用ヒンジ装置は、保持
面が、平面あるいは内方に凹んだ凹面に設けられるた
め、この保持面にばねが位置したときには、ばねとカム
部の密着性を高めることが可能となり、開状態位置や閉
状態位置におけるつるの回動位置をより一層積極的に保
持することが可能となる。従って、つるが半開きの状態
のときは、ばねの弾性力によって保持面までカムシャフ
トを回転させる力が働き、これによってつるは、開状態
あるいは閉状態まで回動する。
【0014】請求項6記載の眼鏡用ヒンジ装置は、可動
部材の一部にストッパが設けられるため、つるが開状態
からさらに開かれたときであってもこのストッパが固定
部材に当接してそこから開方向へ回動するのを規制して
おり、つるが必要以上に広げられないようにしている。
なお、ストッパが固定部材に当接した状態からこのつる
を開放すると、つるは、ばねの弾性力によって開状態ま
で復帰するようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図8を参照して説明する。なお、図示において
は、眼鏡の左側における眼鏡用ヒンジ装置について説明
するが、右側の眼鏡用ヒンジ装置はこれと対称に構成さ
れるものである。ここで、各種金属や合成樹脂などで形
成される固定部材1は、突出する片部2が設けられると
ともに、この片部2に取付孔3が設けられ、取付孔3を
用いてレンズ4にネジ止めすることにより、レンズ4に
対して固定されるものである。このとき、固定部材1
は、レンズ4に直接ネジ止めされる他、レンズ4を保持
するための枠がある場合には、この枠部分にろう付けさ
れるものであってもよい。
【0016】また、固定部材1は、上部に開口部6が形
成された環状部5を備えるとともに、下部に環状部5と
平行の底部7を備えており、この底部7には略正方形状
の開口部8が設けられ、さらに開口部8の上側に円形の
段部9が形成されている。この段部9に載置されるカム
部11は、中心に貫通孔12が設けられるとともに、下
部に段部9と合致する円形の突出部13が設けられてい
る。この突出部13の裏面には下方に突出する断面略正
方形状の嵌合部13aが設けられており、この嵌合部1
3aの周面には糸リブ35が設けられている。また、カ
ム部11の外周面には、保持面として対向する一対の平
面部11aとこれに直交する一対の平面部11bがそれ
ぞれ設けられるとともに、平面部11aと11bとの間
は曲面で接続されている。
【0017】このカム部11の上側にはスペーサ14
が、さらにスペーサ14の上側にはキャップ16がそれ
ぞれ載置されている。そして、ボルト18を、キャップ
16の開口部17、スペーサ14の開口部15、カム部
11の貫通孔12に通してから底部7の裏側でワッシャ
20を通し、ネジ部19とナット21とをネジ止めして
上記部材を挟み込むことにより、カム部11を固定部材
1に固定するようにしており、これによってカムシャフ
ト10を構成している。このとき、開口部8には、嵌合
部13aが入り込んでおり、開口部8の周面に糸リブ3
5が当接しており、カム部11が固定部材1に対して回
動するのを規制している。ただし、ボルト18とナット
21でカム部11を挟み込むことによってカムシャフト
10を構成することに限定されず、固定部材1に対して
カム部11を固定できるものであれば、例えば接着剤等
を用いる方法など、その固定手段は任意である。
【0018】続いて、ばね22は、対向把持する一対の
押圧片23が設けられるとともに、開口部25が設けら
れており、押圧片23と直交する向きに突出する係止片
31が設けられている。そして、このばね22は、開口
部25にストッパ14の垂下筒部14aを貫通させると
ともに、押圧片23でカム部11の平面部11a等を弾
性的に把持した状態でセットされている。なお、ばね2
2は、垂下筒部14aに対して回動自在となっている。
さらに、図1に示すばね22は、押圧片23の外側に複
数の補助ばね24が設けられており、ばね22の弾性力
を調整しているが、この補助ばね24を設けるか否かは
任意である。
【0019】次に、各種金属や合成樹脂などで形成され
る可動部材26は、筒状部27が固定部材1の環状部5
と底部7との間に挟まれるとともに、カムシャフト10
を囲んだ状態でセットされている。このとき、筒状部2
7の上部内側にはキャップ16を入り込ませるととも
に、下部開口部28にカム部11の突出部13を入り込
ませ、固定部材1に対して可動部材26が回動自在とな
るようにしている。さらに、筒状部27の外側には突出
部分の先端から凹入させた状態の凹部29が設けられて
おり、この凹部29につる30を差し込んで保持できる
ようにしている。従って、図4に示すように、可動部材
26に取り付けられたつる30は、固定部材1、すなわ
ちレンズ4に対して開閉自在となっている。このとき、
つる30の開閉の軸線とカムシャフト10の軸線とは一
致した状態となっている。
【0020】そして、筒状部27の内周面には、垂直方
向の複数の突起32が設けられており、この突起32の
間にばね22の係止片31を挟み込むようにしている。
従って、可動部材26が固定部材1に対して回動すると
きには、可動部材26の回動に伴ってばね22もカムシ
ャフト10に対して回動することになる。ただし、可動
部材26に対するばね22の固定を図示のような構成を
用いることに限定するものではなく、例えば可動部材2
6の一部とばね22の一部とを接着剤を用いて固定する
など、その固定手段は任意である。なお、ばね22は一
般に金属で形成されており、カム部11は合成樹脂また
は各種金属によって形成されている。
【0021】また、筒状部27の外周面には、ストッパ
34が設けられており、このストッパ34は、固定部材
1の片部2の壁部33と当接するように設定されてい
る。従って、図4に示すように、つる30が開状態位置
からさらに開く方向に回動したときに、ストッパ34が
壁部33と当接して可動部材26がこれ以上回動しない
ようにしているため、つる30がレンズ4に対して必要
以上開かないようにしている。ただし、このストッパ3
4を設けるか否かは任意である。
【0022】次に、つる30における開状態位置及び閉
状態位置の設定は、カム部11の平面部11a、11b
とばね22の押圧片23との位置関係によって決定され
る。すなわち、押圧片23が平面部11aに位置してい
るときに保持される可動部材26によってつる30を開
状態に設定するとともに、押圧片23が片面部11bに
位置しているときに保持される可動部材26によってつ
る30を閉状態に設定している。このとき、つる30の
開状態位置は、レンズ4に対して直行する方向から約5
゜閉じた位置に設定される。これは、装着時において、
使用者にある程度の圧迫感を与えるためである。
【0023】そして、本発明の眼鏡用ヒンジ装置の動作
について説明すると、先ず、つる30を開状態位置から
レンズ4の方へ閉状態位置に向けて回動させ、可動部材
26を固定部材1に対して回動させる。これにより、図
5(a)に示すように、ばね22には、カム部11に対
して回動する力が働く。そして、可動部材26の回動に
伴って押圧片23が平面部11aから離れることによ
り、当初距離L1 であった押圧部23間の距離は次第に
押し広げられ、図5(b)に示すように、押圧片23の
中央が平面部11aと11bとの間の曲面部分に位置し
たときに、押圧片23間は、距離L2 と最大に押し広げ
られる。
【0024】なお、平面部11aと11bとの間の曲面
部分の曲率は任意に設定することができるが、かかる曲
率が小さいと平面部11a、11bを広くできる一方、
距離L2 も大きくなるため、押圧片23が平面部11a
から離れて平面部11bに到るまでに大きな力が必要と
なる。従って、つる30が開状態位置と閉状態位置との
間を回動させるのに、大きな力を要することになる。
【0025】そして、ばね22が回動すると、図5
(c)に示すように、押圧片23は平面部11bに達
し、自体の弾性力によって平面部11bに密着する。そ
して、この位置に可動部材26を保持することにより、
つる30を閉状態位置に保持することになる。このと
き、押圧片23間は、距離L3 となっている。このよう
に、ばね22はカム部11を把持しているため、つる3
0の開閉の軸部分(固定部材1と可動部材26との間)
に対してばね22の弾性力が一方向に与えられないよう
になっており、つる30の軸部分に対して負担をかけな
いようにしている。
【0026】なお、図示のものは、この距離L3 を距離
1 とが等しくなるように、すなわちカム部10の断面
が略正方形となるように設定されているが、これに代え
て、カム部10の断面が略長方形となるように設定し、
距離L1 と距離L3 とが異なるものであってもよい。
【0027】また、カム部10が図5に示す形状である
場合、図5(b)に示す押圧片23の位置(つる30が
レンズ4に対して約45゜に開いた位置)では、可動部
材26を開方向又は閉方向のいずれかに少し回動させる
と、ばね22の弾性力によって開方向又は閉方向のいず
れかに向けて可動部材26を回動させることになる。従
って、つる30を閉状態位置から開くとき、レンズ4に
対して45゜を超えた場合は開く方向に力を加えなくて
もつる30は開状態位置まで自動的に回動し、一方、つ
る30を開状態位置から折り畳むとき、レンズ4に対し
て45゜より小さくなると折り畳む方向に力を加えなく
てもつる30は閉状態位置まで自動的に回動することに
なり、つる30が半開きとなることを防止している。
【0028】次に、カム部11の他の形態をとして、図
6に示すように、カム部11の外周面には、保持面とし
て一対の平面部11aのみを設けるとともに、この平面
部11aの間には外方に向けて凸状の曲面部36を設け
たものであってもよい。この場合、図6(a)に示すよ
うに、つる30の開状態位置では、押圧片23は弾性力
によって平面部11aに密着して可動部材26を保持す
ることにより、つる30の開状態位置を保持している。
このとき、押圧片23間は、距離L4 となっている。
【0029】そして、つる30を閉状態位置に向けて回
動させると、押圧片23が平面部11aから離れて曲面
部36に当接することにより、押圧部23間は、自体の
弾性に抗して次第に押し広げられ、図6(b)に示すよ
うに、距離L5 となる。さらに、ばね22が回動する
と、図6(c)に示すように、押圧片23は曲面部36
の略中央に達してその間が距離L6 となり、この位置に
おいてつる30の閉状態位置となるように設定してい
る。
【0030】従って、この実施の形態では、つる30が
閉状態位置にあるときは、その位置を積極的に保持する
ものではない。ただし、押圧片23が曲面部36を挟み
込んでいるため、つる30は、押圧片23と曲面部36
との間の摩擦力によって閉状態位置に保持される。な
お、この実施の形態では、つる30が開状態ののとき
に、押圧片23が平面部11aに当接するようにしてい
るが、これとは逆に、つる30が閉状態のときに、押圧
片23が平面部11aに当接するように設定してもよ
い。なお、曲面部36として、距離L5 と距離L6 とが
等しくなるような曲率を持たせるか否かは任意に設定す
ることができる。
【0031】また、上述のようにカム部11の外周面
に、保持面として平面部11a等を設けることに限定す
るものではなく、例えば、カム部10の断面を楕円状に
形成したものであってもよい。ただし、つる30の開状
態位置を弾性的に保持するためにも、カム部11に平面
部11a等の保持面を設けることが好ましい。
【0032】続いて、図7に示すように、保持面として
カム部11の内側に凹んだ状態の凹面37、37aを設
けるようにしてもよい。この場合、押圧片23は凹面3
7、37aの中央部分とは接触しないため、押圧片23
とカム部11との間の摩擦抵抗を低減しながら、押圧片
23は凹面37、37aのそれぞれを確実に把持するよ
うにしている。なお、図7に示す実施の形態において、
押圧片23の動作は、図5に示すものと同様にあらわれ
る。さらに、凹面37、37aにおいて、凹入させる程
度は任意に設定できる。
【0033】また、カム部11の断面が略正方形状とな
るように平面部11a、11bが設けられたものでは、
図8に示すように、ばね22として、押圧片23の対向
方向とと直交する対向方向を持つ一対の押圧片23aを
設けたものを用いるようにしてもよい。これにより、平
面部11a、11bのそれぞれが押圧片23、23aに
把持されることになり、可動部材26はより一層強く固
定部材1に保持され、つる30を開状態位置及び閉状態
位置においてより積極的に保持することが可能となって
いる。なお、押圧片23、23aのいずれに図1に示す
ような補助ばね24を、押圧片23、23aの一方また
は双方に設けるか否かは任意に決定できる。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の眼鏡用ヒンジ装置は、相対的に回動するカムシャフ
トとばねにおいて、カムシャフトの軸線をつるの開閉の
軸線と一致させるとともに、カムシャフトのカム部をば
ねが把持するように構成しているため、ばねの弾性力が
カム部を一方向から押圧しないようにして、つるを開閉
するときの軸部分に負担をかけないようにすることがで
き、その結果、ヒンジの円滑な動作を確保するととも
に、長期使用した場合にヒンジ部分の磨耗、破損を防止
することができる。また、ばねを収納するためにつるの
一部を太くする必要がなく、ヒンジ部分の小型化の要請
に対応することができる。
【0035】また、請求項2記載の眼鏡用ヒンジ装置
は、カム部において一対の保持面を備えているため、つ
るの開状態あるいは閉状態のいずれか一方を積極的に保
持することにより、この保持された位置からつるを多少
回動させた場合でも、ばねの弾性力によって元の保持位
置に復帰させることができ、例えばつるを開状態の位置
で保持する場合、使用者への装着感を維持することがで
きる。
【0036】請求項3記載の眼鏡用ヒンジ装置は、一対
の保持面を二組備えているため、つるの開状態及び閉状
態の双方が積極的に保持することにより、つるの開状態
では使用者への装着感を維持できるとともに、つるの閉
状態では眼鏡を持ち上げたときに不用意につるが開かな
いようにすることができる。請求項4記載の眼鏡用ヒン
ジ装置は、ばねが、二組の保持面のそれぞれを同時に把
持するように設けられるため、カム部に対するばねの弾
性力を一層強くすることができ、つるの開状態及び閉状
態の双方をより一層積極的に保持することができる。
【0037】請求項5記載の眼鏡用ヒンジ装置は、保持
面が、平面あるいは内方に凹んだ凹面に設けられるた
め、この保持面にばねが位置したときには、ばねとカム
部の密着性を高めることができ、開状態位置や閉状態位
置におけるつるの回動位置をより一層積極的に保持する
ことができる。従って、つるが半開きの状態のときは、
ばねの弾性力によって保持面までカムシャフトを回転さ
せる力が働き、これによってつるを開状態あるいは閉状
態まで回動させることができる。
【0038】請求項6記載の眼鏡用ヒンジ装置は、可動
部材の一部にストッパが設けられるため、つるが開状態
からさらに開かれたときであってもこのストッパが固定
部材に当接してそこから開方向へ回動するのを規制する
ことにより、つるが必要以上に広げられないようにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る眼鏡用ヒンジ装置の実施の形態を
正面側からみた断面図である。
【図2】図1に示す眼鏡用ヒンジ装置の平面側からみた
断面図である。
【図3】図1に示す眼鏡用ヒンジ装置を分解した斜視図
である。
【図4】本発明に係る眼鏡用ヒンジ装置を用いた眼鏡の
平面図である。
【図5】カム部とばねの位置関係を示す説明図である。
【図6】他の実施の形態におけるカム部とばねの位置関
係を示す説明図である。
【図7】カム部の、他の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図8】ばねの、他の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 固定部材 4 レンズ 10 カムシャフト 11 カム部 11a、11b 平面部(保持面) 22 ばね 23、23a 押圧片 26 可動部材 30 つる 35 糸リブ 37、37a 凹面(保持面)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−54214(JP,A) 特開 平7−43650(JP,A) 実開 平3−112723(JP,U) 登録実用新案3021643(JP,U) 登録実用新案3007604(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 5/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズに固定される固定部材と、つるが
    取り付けられる可動部材と、前記固定部材と前記可動部
    材の間に設置されるカムシャフト及びばねとで構成さ
    れ、前記レンズに対して前記つるを開閉自在に連結する
    眼鏡用ヒンジ装置であって、 前記カムシャフトは、前記固定部材と前記可動部材のい
    ずれか一方に、その軸線を前記つるの開閉の軸線に一致
    させて固定されるとともに、その軸線回りにカム部が形
    成され、 前記ばねは、前記固定部材と前記可動部材のいずれか他
    方に固定され、前記カムシャフトのカム部を弾性的に把
    持することを特徴とする眼鏡用ヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 前記カム部は、前記つるの開状態あるい
    は閉状態のいずれか一方に対応する前記カムシャフトの
    回動位置を保持するように、前記軸線に対して対称に配
    置された一対の保持面を備えることを特徴とする請求項
    1記載の眼鏡用ヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 前記カム部は、前記つるの開状態及び閉
    状態の双方に対応する前記カムシャフトの回動位置をそ
    れぞれ保持するように、前記軸線に対して対称に配置さ
    れた一対の保持面を二組備えることを特徴とする請求項
    1記載の眼鏡用ヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 前記ばねは、二組の保持面のそれぞれを
    同時に把持するように設けられることを特徴とする請求
    項3記載の眼鏡用ヒンジ装置。
  5. 【請求項5】 前記保持面は、平面あるいは内方に凹ん
    だ凹面であることを特徴とする請求項2ないし4のいず
    れかに記載の眼鏡用ヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 前記可動部材は、前記つるが開状態から
    さらに開方向へ所定角度回動したときに前記固定部材に
    当接してそこからの開方向への回動を規制するストッパ
    が設けられたことを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載の眼鏡用ヒンジ装置。
JP04781496A 1996-03-05 1996-03-05 眼鏡用ヒンジ装置 Expired - Fee Related JP3490208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04781496A JP3490208B2 (ja) 1996-03-05 1996-03-05 眼鏡用ヒンジ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04781496A JP3490208B2 (ja) 1996-03-05 1996-03-05 眼鏡用ヒンジ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09243970A JPH09243970A (ja) 1997-09-19
JP3490208B2 true JP3490208B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=12785838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04781496A Expired - Fee Related JP3490208B2 (ja) 1996-03-05 1996-03-05 眼鏡用ヒンジ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3490208B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1006286B1 (en) * 1998-12-03 2004-07-07 Strawberry Corporation Hinge device
JP2002287099A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Nikon Corp 眼鏡用ネジなしバネ丁番、眼鏡フレームおよび眼鏡
JP5414248B2 (ja) * 2008-11-21 2014-02-12 フクダ電子株式会社 酸素濃縮器
CN211263977U (zh) * 2020-01-10 2020-08-14 芋头科技(杭州)有限公司 镜腿弯折结构和包括其的智能眼镜
JP2021196503A (ja) * 2020-06-15 2021-12-27 有限会社 梅田 メガネフレームのツル継手構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3007604U (ja) 1994-08-06 1995-02-21 サンボール株式会社 眼鏡フレームテンプルの結合機構
JP3021643U (ja) 1995-08-12 1996-02-27 友裕 手賀 メガネフレームのツル継手構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3007604U (ja) 1994-08-06 1995-02-21 サンボール株式会社 眼鏡フレームテンプルの結合機構
JP3021643U (ja) 1995-08-12 1996-02-27 友裕 手賀 メガネフレームのツル継手構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09243970A (ja) 1997-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6115124A (ja) 眼鏡のスプリング・ヒンジ
JP4297873B2 (ja) メガネフレームのツル接続構造
GB2281979A (en) Joints for spectacles sides
JP3490208B2 (ja) 眼鏡用ヒンジ装置
US5818568A (en) Eyeglass frame assembly having screw-less hinges
RU2770296C1 (ru) Дужка в сборе для очков и очки
CN216485796U (zh) 用于眼镜的连接机构及眼镜
US20040046930A1 (en) Configurable eyewear
US6357874B1 (en) Connecting structure of endpiece and temple
US5896186A (en) Eyeglass assembly having pivotable receiving means
US9052532B2 (en) Eyeglass frame
JP2004524588A (ja) 眼鏡フレーム、丁番、眼鏡及び丁番の製造方法
JP3025883B2 (ja) 眼鏡フレームの丁番装置
JP2007206360A (ja) 眼鏡フレーム
KR102099533B1 (ko) 안경테와 안경다리의 연결구조체
CN215867353U (zh) 转轴机构、用于眼镜的连接机构及眼镜
JPH0736342Y2 (ja) 眼鏡用丁番
CN210514826U (zh) 一种无螺丝铰链眼镜架以及眼镜
CN221200140U (en) Coupling mechanism and glasses
JP2007206361A (ja) 眼鏡フレーム
JP3526842B2 (ja) 眼鏡の連結機構
KR20230019580A (ko) 안경테와 안경다리의 결합구조
US20230139609A1 (en) Adjustable included angle of rotatable shaft assembly and terminal device
JP2530348Y2 (ja) メガネ蝶番の連結具
JP3078171U (ja) 眼 鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031021

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees