JP3489549B2 - パイプバンド用スライディングライナー - Google Patents

パイプバンド用スライディングライナー

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JP3489549B2
JP3489549B2 JP2000219248A JP2000219248A JP3489549B2 JP 3489549 B2 JP3489549 B2 JP 3489549B2 JP 2000219248 A JP2000219248 A JP 2000219248A JP 2000219248 A JP2000219248 A JP 2000219248A JP 3489549 B2 JP3489549 B2 JP 3489549B2
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康志 玉井
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Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液体輸送船の貨
物管などのパイプが温度変化により伸縮する場合、パイ
架台に設けるパイプ支持構造(摩滅止め)に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の発明は、図2に示すよう
に、架台31が設けられ、該架台31の上部にパイプ3
2が配管されていた。
【0003】パイプ32は、材質の線膨張係数にもよる
が、炭素鋼の場合、パイプ長さ100mに対し温度±6
0度変化で約±60mmの伸縮をする。また、ステンレ
ス鋼は、2倍近くの線膨張係数をもち、同じ条件で約±
110mm程度の伸縮をする。
【0004】パイプ32は、機器又はバルブ(図示せ
ず)間に接続されるものであるが、振動その他外力およ
び機械的損傷を避けるため、架台31にライナー33を
介して所定のサイズのUバンド34とナット35によっ
て締着していた。
【0005】架台31は、通常、炭素鋼にペイントを施
したものであり、等辺山形鋼を用いて門馬を形成し、パ
イプ32を船体に敷設していた。
【0006】架台31には、パイプ32の口径に応じ
て、所定のUバンド34の間隔でキリ穴36が対に明け
られていた。
【0007】ライナー33は、図2(a)に示すよう
に、約10mm程度の樹脂系の平板ライナーであり、長
手中央線上に所定の間隔で穴38が設けられていた。
【0008】さらに、架台31には、ライナー33の穴
38と同じ間隔でキリ穴36の内側にキリ穴37が対に
設けられていた。
【0009】架台31のキリ穴37の下面にはナット3
9が溶接され、該ナット39と同じ口径のボルト41が
スプリングワッシャー40を介して螺着していた。
【0010】螺着されたボルト41は、架台31の上面
に突起し、平板のライナー33の穴38が嵌合し、ライ
ナー33は定置されていた。
【0011】該ライナー33の上の略中央部にパイプ3
2が配管され、所定寸法のUバンド34のネジ部がキリ
穴36貫通し、2個のナット35によって締着し、パイ
プ32の外周とUバンド34の内周には、所定の間隙を
保っていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、パイプは、該パイプの中を流動する液体の温度に
より、数十mm伸縮するのであるが、架台の上に平板ラ
イナーを定置するために、ナットの溶接工事という火気
工事、ペイントのタッチアップ、ボルトの貫通ためのキ
リ穴工事およびボルトの螺着などの施工に手間を要する
という工事上の問題点を有していた。
【0013】また、一定の荷重を受け、定置させるため
には一定面積の平板ライナーとなり、平板ライナーであ
るがため、パイプとの接触面積が大きいため、摩擦力が
大きく、パイプの伸縮時には、架台にまで力が伝達する
という問題点を有していた。
【0014】さらに、平板ライナーは架台との接触面積
が大きいため、ペイントを施しているものの、海水を含
侵し、パイプの中の液体温度にも接触面の温度が左右さ
れ、工事が完了すれば、簡単に保守ができるような場所
ではなく、その接触面の環境は悪く、錆の原因となるな
どの問題点を有していた。
【0015】この発明は、従来の技術の有するこのよう
な不十分な点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、硬質樹脂により成形加工された画鋲形ラ
イナーを使用することにより、施工を容易とし、パイプ
との接触面積も小さく滑り易く、さらに、架台との接触
面積が小さく、その接触面に含侵された海水もキリ穴か
ら排水され、錆を防ぐものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、架台の上部にパイプがライナーを介し
て所定のサイズのUバンドとナットによって締着される
パイプ支持構造において、上部が円盤で該円盤の下面中
央に突起した円柱形の脚を有する成形加工された画鋲型
ライナーと、架台には、前記Uバンドが貫通する対の
1のキリ穴と、前記対のキリ穴の略中央部には前記画鋲
型ライナーの脚が嵌合され、かつ、該画鋲型ライナーの
下面と前記架台の間に含侵された海水を排水する第2の
キリ穴を貫通して設け、前記ライナーの脚が前記中央部
第2のキリ穴に挿入してライナーの円盤の下面が直接
架台に定置し、該ライナーの上面にパイプを敷設し、U
バンドとナットによって締着するものである。本願請求
項2に係る請求項1記載のパイプ支持構造は、ライナー
の上部円盤の上面に緩やかな球面を有する。本願請求項
3に係る請求項1記載のパイプ支持構造は、ライナーの
上部円盤の下面と脚の外周に連続した切溝を数本設け
る。
【0017】ライナーの上部円盤の上面に緩やかな球面
を有するものである。
【0018】ライナーの上部円盤の下面と脚の外周に連
続した切溝を数本設けるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明は、船舶の暴露などにU
バントにより取り付けられたパイプが、パイプ中を流動
する液体温度、外気温度により伸縮する場合、又は、サ
ギング・ホギングなどにより船体が曲がったり、捩じれ
たりした場合、該パイプと架台との間に設けるライナー
を硬質樹脂よる成形加工された画鋲形ライナーを用い、
該画鋲形ライナーとパイプの接触面積を小さくして摩擦
抵抗を最小とし、パイプを追従するようにし、また、画
鋲形ライナーと架台の接触面積を最小とし、ライナーの
下面には定置用の突起をを設け、該突起を嵌合させる穴
と、ライナーと架台間に含侵された海水を排水するため
のキリ穴を兼用するものである。
【0020】
【実施例】実施例について、図1に示すように、架台1
が設けられ、該架台1の上部にパイプ2がライナー3を
介して所定のサイズのUバンド4とナット5によって締
着している。
【0021】架台1は、通常、炭素鋼にペイントを施し
たものであり、等辺山形鋼を用いて門馬を形成し、パイ
プ2を船体に敷設している。
【0022】架台1には、パイプ2の口径に応じて、所
定のUバンド4の間隔でキリ穴6が対に明けられてい
る。
【0023】また、架台1には、対のキリ穴6の略中央
部にキリ穴7が貫通して設けられている。
【0024】ライナー3は、図1(a)に示すように、
直径が略30mm程度で厚みが約10mm程度の円盤に
直径が10mm程度で数mmの突起した円柱形の脚3L
を下面の中央に有する硬質樹脂性の成形加工された画鋲
形のライナー(摩滅止め)である。
【0025】架台1のキリ穴7にライナー3の下面の突
起を挿入し、該ライナーの上面にパイプ2を配管し、所
定サイズのUボルト4のネジ部がキリ穴6を貫通し、ナ
ット5により架台1の面板を上下から螺着することによ
り、パイプ2の外周とUバンド4の内周には、所定の間
隙を保って敷設される。
【0026】ライナー3は、基本的形状は、画鋲形であ
るが、図1(b)に示すように、上部円盤の上面に緩や
かな球面3bを有し、パイプ2との接触面積を減少させ
ようとするものである。
【0027】また、実施例として、図1(c)に示すよ
うに、ライナー3は、上部円盤の下面3Cと脚3Lの外
周に連続した切溝3dを数本設け、ライナー3の下面3
Cと架台1の上面において、含侵された海水を導き、キ
リ穴7から排水する構造となっている。
【0028】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。この発明は、画鋲
形ライナーを使用することにより、配管工事の施工を容
易とし、パイプとの摩擦抵抗も少なく、架台に力がかか
らず、さらに、ライナーと架台との接触面積が小さく、
その接触面に含侵された海水もキリ穴から排水させ、架
台の腐食を防ぐものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパイプ支持を断面図で略示したもの
である。(a)は、画鋲形のライナーを斜視図で略示し
たものである。(b)は、画鋲形のライナーの第2実施
例で、(c)は、画鋲形のライナーの第3実施例を略示
したものである。
【図2】従来のパイプ支持を断面図で略示したものであ
る。(a)は、平板のライナーを斜視図で略示したもの
である。
【符号の説明】
1 架台 2 パイプ 3 ライナー 3b 球面 3c 下面 3d 切溝 3L 脚 4 Uボルト 5 ナット 6 キリ穴 7 キリ穴

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架台の上部にパイプがライナーを介して所
    定のサイズのUバンドとナットによって締着されるパイ
    支持構造において、上部が円盤で該円盤の下面中央に
    突起した円柱形の脚を有する成形加工された画鋲型ライ
    ナーと、架台には、前記Uバンドが貫通する対の第1の
    キリ穴と、前記対のキリ穴の略中央部には前記画鋲型ラ
    イナーの脚が嵌合され、かつ、該画鋲型ライナーの下面
    と前記架台の間に含侵された海水を排水する第2のキリ
    穴を貫通して設け、前記ライナーの脚が前記中央部の
    2のキリ穴に挿入してライナーの円盤の下面が直接架台
    に定置し、該ライナーの上面にパイプを敷設し、Uバン
    ドとナットによって締着することを特徴とするパイプ
    持構造
  2. 【請求項2】ライナーの上部円盤の上面に緩やかな球面
    を有する請求項1記載のパイプ支持構造
  3. 【請求項3】ライナーの上部円盤の下面と脚の外周に連
    続した切溝を数本設ける請求項1記載のパイプ支持構
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