JP3488897B2 - 商品仕分けシステム - Google Patents

商品仕分けシステム

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JP3488897B2
JP3488897B2 JP2000211350A JP2000211350A JP3488897B2 JP 3488897 B2 JP3488897 B2 JP 3488897B2 JP 2000211350 A JP2000211350 A JP 2000211350A JP 2000211350 A JP2000211350 A JP 2000211350A JP 3488897 B2 JP3488897 B2 JP 3488897B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、商品仕分けシス
テムに関し、特に、多品種の商品を少量ずつ多数の仕向
け先に対応して仕分けする場合に適した、商品仕分けシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンビニエンスストアやスーパーマーケ
ット等に納める商品は、各店舗からの注文に応じて多く
の種類の商品を少量ずつまとめて納品する必要がある。
そのため、商品は、ベンダ(販売者)が一旦配送センタ
に納入した後、配送センタで仕向け先別に仕分けされ出
荷される。
【0003】配送センタでは、陳列ロケーション単位で
仕分けすると共に、店舗規模に応じてロケーションの単
位の括りを自在に組み合わせ可能とし、しかも仕分けす
る商品のカテゴリが複数であっても、受入れと同時に仕
分け作業ができるようにすることが必要である。
【0004】このような仕分け作業を行うものとして、
従来、各商品を品目毎に搬送しながら、その搬送経路に
沿って設けられた仕向け先別のコンテナに対応する商品
を必要な数量だけ投入する、商品仕分けシステムが知ら
れている。この従来の商品仕分けシステムは、例えば、
特開平9ー221207号公報に開示されている。
【0005】図18は、従来の商品仕分けシステムの説
明図である。図18に示すように、この商品仕分けシス
テムは、仕向け先別の集品用コンテナ101が配置され
た集品エリア内の巡回経路103を、作業者が商品を乗
せた台車102と共に移動しながら、台車102から商
品をコンテナ101に投入するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
商品仕分けシステムでは、作業者が台車102を移動さ
せながら商品をコンテナ101に投入していくため、台
車102の移動に多くの時間が費やされることになり、
仕分け作業を所定の時間内に行うことが困難であった。
この移動時間を短縮しようとすれば集品作業者を増やさ
なければならず、作業効率の低下が避けられなかった。
【0007】また、各巡回経路103における作業量に
多寡が生じ、ある作業員が仕分けに追われて多忙である
のに、他の作業員は仕分けすべき商品がない、というよ
うな事態が発生することがあり、改善の余地が残されて
いた。更に、仕分け作業の実際の進捗状況に応じて迅速
な対応をとることが容易でなく、この面でも改善の余地
が残されていた。
【0008】この発明の目的は、仕向け先の要望に対応
して多品種の商品を少量ずつ仕分けする際の作業効率を
より向上させることができる商品仕分けシステムを提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る商品仕分けシステムは、仕分け対象
商品を収容したトレイを搬送する第1のコンベアと、前
記第1のコンベアから分岐した第2のコンべア、及び仕
分け区分に応じて商品が投入されるコンテナが配置され
た複数の配分間口を備え、前記第2のコンベアに対応し
て設けられた仕分け棚からなる複数の仕分けラインと、
前記第1のコンベアにより搬送されるトレイを前記複数
の仕分けラインの1つに導入するソータと、前記第1の
コンべア上を通過するトレイの識別情報を読み取る読取
手段と、読み取られた前記識別情報とトレイ収容商品情
報とを対応付けた商品情報テーブル、及び前記各仕分け
ライン毎に前記配分間口の配置パターン情報を格納する
記憶手段と、読み取られた前記識別情報、前記記憶手段
に格納された前記商品情報テーブル、及び前記配分間口
の配置パターン情報を参照し、当該トレイを前記複数の
仕分けラインの何れに導入するかを決定し、前記ソータ
を制御する制御手段と、前記仕分け棚を分割した複数の
ブロックに設けられた、前記配分間口の番号とその方向
を矢印で表示する方向表示手段とを設け、前記配分間口
の番号は、前記方向表示手段の表示面の各角部に表示さ
れ、前記矢印は、前記表示面のほぼ中心から前記各角部
を指し示すことを特徴としている。
【0010】 上記構成を有することにより、仕分け対
象商品を収容したトレイは、第1のコンベアにより搬送
され、ソータにより、第2のコンべア及び仕分け棚から
なる複数の仕分けラインの1つに導入され、読取手段に
より読み取られた、第1のコンべア上を通過するトレイ
の識別情報とトレイ収容商品情報とを対応付けた商品情
報テーブル、及び各仕分けライン毎に配分間口の配置パ
ターン情報が記憶手段に格納され、制御手段により、読
み取られた識別情報、記憶手段に格納された商品情報テ
ーブル、及び配分間口の配置パターン情報を参照し、当
該トレイを複数の仕分けラインの何れに導入するかを決
定してソータが制御される。そして、仕分け棚を分割し
た複数のブロックに設けられた方向指示手段により、配
分間口の番号が表示面の各角部に表示され、その方向が
表示面のほぼ中心から各角部を指し示す矢印で表示され
る。
【0011】これにより、仕向け先の要望に対応して多
品種の商品を少量ずつ仕分けする際の作業効率を、より
向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、この発明の第1の実施の
形態に係る商品仕分けシステムの全体構成を示す説明図
である。図1に示すように、商品仕分けシステムは、仕
分け対象となる商品を収容したトレイ6を搬送する第1
のコンベア1と、第1のコンベア1から分岐した複数
(一例として6個を図示)の第2のコンベア2と、第1
のコンベア1により搬送されるトレイ6を複数の第2の
コンベア2の1つに導入するソータ3と、第1のコンベ
ア1上を通過するトレイ6に付されたバーコード、即
ち、トレイ識別情報を読み取る読取手段としてのスキャ
ナ5とを備えている。
【0013】また、第2のコンベア2のそれぞれに対応
して設けられた複数(6個)の仕分け棚4と、仕分け棚
4において商品が投入されたコンテナを次工程、即ち、
出荷部門へ搬送するための出荷用コンべア14,15
と、トレイ6に商品を載せ、第1のコンベア1に投入す
るための複数(一例として3個を図示)の投入ライン1
1と、投入ライン11のそれぞれに配置されたコンピュ
ータ端末(以下、PC端末と略称する)12とを備えて
いる。各仕分け棚4には、PC端末24が配置されてい
る。
【0014】図2は、図1の商品仕分けシステムの制御
系の構成を示すブロック図である。図2に示すように、
PC端末24は、PC端末12と共にホストコンピュー
タ40に接続されている。ホストコンピュータ40と、
PC端末12,24とは、ローカルエリアネットワーク
(LAN)を構成し、相互に情報の伝送を行うことがで
きる。
【0015】PC端末12には、バーコードを読み取る
スキャナ13が接続されている。PC端末24には、バ
ーコードを読み取るスキャナ23と、出荷先情報を文字
とバーコードで表示するSCM(shipping c
arton marking)ラべル、及びコンテナ投
入済み商品を示す商品梱包明細ラベルを印刷するラベル
発行機25と、商品を投入する配分間口を作業者に知ら
せるための方向指示器26及び投入表示器27と、商品
が投入されたことを検出する投入検出手段としての透過
型赤外線センサ28とが接続されている。
【0016】ホストコンピュータ40及びPC端末1
2,24は、何れも、表示装置、記憶装置(例えばハー
ドディスク装置)、CPU(中央処理装置)及び通信イ
ンタフエース等を備えている。ホストコンピュータ40
には、スキャナ5及びソータ3が接続されており、ホス
トコンピュータ40は、商品仕分けシステム(図1参
照)の全体的な制御を行う。
【0017】なお、以下の説明では、1つの第2のコン
べア2とそれに対応する仕分け棚4とからなる1つのユ
ニットを「仕分けライン」といい、6つの仕分けライン
をそれぞれラインL1,L2,…,L6と呼ぶ。各仕分
けラインL1〜L6には、2人の作業員P1,P2が配
置され、各投入ライン11には、1人の作業員P3が配
置されている。
【0018】作業員P3が、PC端末12に接続された
スキャナ13に、商品に付されたバーコード(商品識別
情報)を読み取らせると、PC端末12の表示装置上
に、そのトレイ6に載せる商品の数量が示される。作業
者P3は、その表示された数量の商品をトレイ6に載
せ、そのトレイ6に付された個々のトレイを識別するた
めのトレイ識別情報を、スキャナ13に読み取らせて、
第1のコンベア1に投入する。
【0019】このとき、商品が投入されたトレイのトレ
イ識別情報と、その商品の情報、即ち商品の種別(品
目)と、数量とが、PC端末12からホストコンピュー
タ40に送られ、ホストコンピュータ40の記憶装置に
商品情報テーブルとして格納される。
【0020】スキャナ5は、第1のコンベア1で搬送さ
れてくるトレイ6のトレイ識別情報を読み取り、ホスト
コンピュータ40に入力する。ホストコンピュータ40
は、記憶装置に格納されている商品情報テーブルと、各
仕分け棚4の配分間口の配置パターン情報とを参照し
て、トレイ8を第2のコンベア2の何れに導入するか、
即ち、仕分けラインL1〜L6の何れに導入するかを決
定し、ソータ3を駆動する制御信号を出力する。これに
より、商品を載せたトレイ6は、その商品を仕分けする
配分間口のある仕分けラインに自動的に供給される。
【0021】図3は、図1に示す仕分け棚の正面図であ
る。図3に示すように、この実施の形態の仕分け棚4
は、上段に11個下段に12個、樹脂製の折り畳み式コ
ンテナ22が配置され、合計23個の配分間口21を有
する。
【0022】1つの仕分け棚4は、AとBの2つのブロ
ックに分割されており、作業員P1,P2は、それぞれ
Aブロック及びBブロックの仕分け作業を担当する。つ
まり、仕分け棚4に設けられた23個の配分間口21の
内、中央から左側の12個が作業者P1の受け持つAブ
ロックを、中央下段を含む右側の11個が作業者P2の
受け持つBブロックを、それぞれ構成する。
【0023】このような構成により、1つのトレイ6に
載せられた商品について、先ず作業者P1が仕分け作業
を行い、その残りについて作業者P2が仕分け作業を行
うようにしている。
【0024】各配分間口21に配置された1つのコンテ
ナへの商品の投入が終了したとき、作業員P1,P2
は、明細ラベル発行ボタンを押してSCMラベルと商品
梱包明細ラベルを発行させ、当該コンテナに貼付して、
出荷用コンベア14に押し出す。押し出されたコンテナ
は、コンベア14,15により出荷部門へ搬送される。
【0025】この仕分け棚4の中央部近傍には、PC端
末24及びラベル発行機25(図2参照)が配置され、
下段には、トレイ6のトレイ識別情報を読み取るスキャ
ナ23が取り付けられている。また、各配分間口21の
上部又は下部には、それぞれ投入表示器27が設けられ
ている。
【0026】図4は、図1に示す仕分け棚の投入表示器
の説明図である。図4に示すように、投入表示器27
は、表示ランプ31及び個数表示器33と、チェックボ
タン32及びラベル発行ボタン34を備えている。この
投入表示器27は、PC端末24に接続されており、ボ
タン32,34の操作信号がPC端末24に供給される
と共に、PC端末24からの制御信号により、表示ラン
プ31及び個数表示器33の作動が制御される。
【0027】図5は、図1に示す仕分け棚の方向指示器
の説明図である。図5に示すように、Aブロック及びB
ブロックのそれぞれに取り付けられた方向指示器26
は、その表示面26aに、PC端末24から指示された
配分間口21の番号とその方向を矢印で指し示すと共
に、仕分け対象商品の種別とその個数も表示し、配分間
口方向インジケータとして機能する。
【0028】例えば、矩形状の表示面26aには、直線
状の矢印からなる間口方向表示a、間口方向表示aの指
示先端部に位置する間口番号表示b、ほぼ中央に並んで
配置された個数表示c、及び種別表示dが、それぞれ表
示される(図5参照)。
【0029】間口方向表示aは、表示面26aのほぼ中
心から、各角部、上下各辺ほぼ中央、及び左右各辺ほぼ
中央の計8ヶ所の何れかを指し示している。間口番号表
示b、個数表示c及び種別表示dは、それぞれ矩形状の
表示部に数字表記される。
【0030】なお、間口方向表示aと間口番号表示bの
位置及び個数は、各角部及び上下左右各辺のほぼ中央の
計8ヶ所に限るものではなく、必要に応じ任意の位置及
び個数に設定することができる。また、個数表示c及び
種別表示dの位置及び個数も必要に応じ任意に設定する
ことができ、間口方向表示a、間口番号表示b、個数表
示c及び種別表示dの形状や表示方法等についても同様
である。
【0031】表示される種別は、商品の搬送時の形態に
応じて、例えば、所定の個数がまとまって箱状に詰め込
まれている状態のケース品、必要な個数がボール状に一
纏めにされた状態のボール品、一個一個単数状態のピー
ス品、及びその他(不定形品)の状態とされる。
【0032】各種別は、仕分け対象商品を容易に区別し
認識できるように、それぞれ異なった文字及び色により
表示される。一例として、薄いグレーのバックトーン
に、ケース品はCで緑色、ボール品はBで赤色、ピース
品はPで青色、その他(不定形品)はSで黄色が用いら
れる。
【0033】これらの表示文字及び色は、任意のものを
自由に組み合わせて用いることができ、PC端末24か
ら出力された表示指示信号により、液晶ディスプレイ或
いはプラズマディスプレイ等からなる表示部を備えた方
向指示器26に表示される。
【0034】この方向指示器26における、間口方向表
示a、間口番号表示b、個数表示c及び種別表示dの各
表示指示信号は、PC端末24でプログラミング処理さ
れ、投入表示器27の表示処理信号と連動して、即ち、
投入表示器27の表示と同時タイミングで出力され、表
示文字・色の指示も併せて制御される。このような表示
を設けることによって、配分作業の迅速性を確保すると
共に正確度を高めることができ、作業効率を向上させる
ことができる。
【0035】また、仕分け棚4の各配分間口21の両側
には、1対の透過型赤外線センサ(以下、投入センサと
略称する)28が設けられている。投入センサ28は、
コンテナ22に商品が投入される際に商品又は作業者の
手が通過するのを検出して、その検出信号をPC端末2
4に供給する。
【0036】なお、この実施の形態において、仕分けラ
インL5及びL6は、他の仕分けラインL1〜L4の何
れか2つのラインのバックアップラインとする。バック
アップラインは、後述するように、バックアップの対象
となる仕分けライン、即ち、被バックアップラインの仕
分け作業待ちのトレイ6の数が所定数以上となったと
き、元々仕分けラインL2又はL3に導入する予定のト
レイ6を導入し仕分け作業を行うために設けられたもの
である。
【0037】ここでは、例えば仕分けラインL5及びL
6が、それぞれ仕分けラインL2及びL3をバックアッ
プする。このようなバックアップラインを設けることに
より、作業の停滞をなくして効率を向上させることがで
きる。
【0038】次に、この実施の形態における配分間口2
1の配置パターンの設定手法を説明する。ここでは、例
えば半日単位で仕分け作業(1バッチ作業)の作業計画
を立てるものとし、また、ホストコンピュータ4の記憶
装置には、各べンダから通知される商品の事前出荷情報
が格納されているものとする。事前出荷情報には、商品
の種別、商品の数量、ベンダ名、及び入荷予定日時等が
含まれている。
【0039】図6は、図3に示す配分間口の配置パター
ンの設定を行う処理を説明するフローチャートである。
図6に示すように、先ず、ホストコンピュータ40の記
憶装置に格納されている事前出荷情報を読み出す(ステ
ップS101)。
【0040】次に、作業計画の対象となる期間内の全作
業量WTOTALを算出すると共に、その全作業量WT
OTALを可動ライン数(この実施の形態の例では4ラ
イン)で除算することにより、1仕分けライン当たりの
平均作業量WAVEを算出する(ステップS102)。
【0041】ここで、作業量Wは、商品の数量ではな
く、作業員の1回の動作でコンテナに投入可能な商品の
量を1作業単位として計量する。即ち、商品が小さく、
1回に10個をまとめて投入できるような場合には、そ
の商品10個が1作業単位となり、また、1回に1個し
か投入できないような商品の場合には、その商品1個が
1作業単位となる。
【0042】次に、平均作業量WAVEと仕向け先毎の
必要作業量とに応じて、配分間口21の配置パターンを
設定する(ステップS103)。ここでは、4つの店舗
ST1,ST2,ST3及びST4に、各店舗の陳列ロ
ケーション別に商品を仕分けする場合を例に取り、各店
舗毎の作業量が以下のようなっている場合を想定して説
明する。
【0043】店舗ST1向けの商品仕分け作業量WST
1=200単位 店舗ST2向けの商品仕分け作業量WST2=180単
位 店舗ST3向けの商品仕分け作業量WST3=80単位 店舗ST4向けの商品仕分け作業量WST4=100単
位 とすると、 全作業量WTOTAL=WST1+WST2+WST3
+WST4=560単位 平均作業量WAVE=WTOTAL/4=140単位 となる。
【0044】この実施の形態では、仕分けライン毎の作
業量を平準化するだけでなく、作業者毎の作業量も平準
化するようにしており、1ライン当たりの作業量を14
0単位とし、更に1ブロック当たりの作業量が70単位
となるように、配分間口の配置パターンを設定する。
【0045】図7は、配分間口の配置パターンの具体例
を示す説明図(その1)である。図7には、一つの陳列
ロケーション当たりの作業量を10単位として、仕分け
ラインL1〜L4の配分間口の配置パターンを設定した
場合の例が、表により示されている。
【0046】図7(a)は、図3に示した配分間口を模
式的に示したものであり、AブロックにはA1からA1
2までの配分間口があり、BブロックにはB1からB1
1までの配分間口があることを示している。図7(b)
は、仕分けラインL1の配分間口の配置パターンを示し
ている。店舗ST1向けの商品が多いので、ラインL1
は、全て店舗ST1向けの商品が投入されるように設定
されている。ここで、LC1〜LC14は、店舗ST1
の陳列ロケーションアドレスである。
【0047】図7(c)に示すように、仕分けラインL
2には、店舗ST1のロケーションLC15からLC2
0までと、店舗ST2のロケーションLC1からLC8
までの配分間口が設定される。図7(d)に示すよう
に、仕分けラインL3には、同店舗ST2のロケーショ
ンLC9からLC18までと、店舗ST3のロケーショ
ンLC1からLC4までの、配分間口が設定され、仕分
けラインL4には、店舗ST3のロケーションLC5か
らLC8までと、店舗ST4のロケーションLC1から
LC10までの、配分間口が設定される。
【0048】このように仕分けライン毎の作業量を平準
化し、更に作業者毎の作業量を平準化することにより、
一部の仕分けライン或いは一部の作業者が作業待ちの状
態になることが防止され、仕分け作業効率を向上させる
ことができる。
【0049】図8は、配分間口の配置パターンの具体例
を示す説明図(その2)である。図8には、バックアッ
プラインとしての仕分けラインL5,L6の配分間口の
配置パターンが示されている。
【0050】図8に示すように、この例では、仕分けラ
インL5の配置パターンは、被バックアップラインL2
の配置パターン(図7(c)参照)の配置パターンを含
み、更に、店舗ST3向けの配分間口(ST3/LC5
〜ST3/LC8)と、店舗ST4向けの配分間口(S
T4/LC4〜ST4/LC6)が追加されている。仕
分けラインL6の配置パターンは、被バックアップライ
ンL3の配置パターン(図7(d)参照)と全く同一で
ある。
【0051】このように、バックアップラインの仕分け
棚の配分間口の配置パターンを、被バックアップライン
の配置パターンと同一とするか、又は被バックアップラ
インの配置パターンを含むようにすることにより、本
来、ラインL2又はL3に導入すべきトレイ6をバック
アップラインに導入しても、仕分け棚4内の位置が同一
の配分間口に商品の投入指示を出すことができ、バック
アップのための複雑な処理を不要とすることができる。
【0052】また、バックアップラインL5,L6を設
けることにより、ラインL2,L3で仕分け作業が予定
より遅れているような場合に、仕分け作業を促進するこ
とができ、全体としての作業効率を向上させることがで
きる。
【0053】なお、バックアップラインの数やバックア
ップの対象となるラインは、作業者の熟練度や計画の対
象となる期間内の全作業量WTOTALなどに応じて決
定する。例えば、全作業量WTOTALが多い場合は、
バックアップラインを1つにするか或いは設けないこと
とする。
【0054】図9は、図2に示すホストコンピュータに
おけるソータの制御処理を説明するフローチャートであ
る。図9に示すように、先ず、スキャナ5によって、第
1のコンベア1で搬送されてくるトレイ6の識別情報を
読み込み(ステップS201)、読み込んだトレイ識別
情報に応じて、記憶装置に格納されている商品情報テー
ブルを検索する(ステップS202)。
【0055】次に、図7に示すように設定されている配
分間口の配置パターン情報を参照して、当該トレイ6を
導入すべき仕分けラインを決定した(ステップS20
3)後、決定したラインをバックアップするバックアッ
プラインがあるか否かを判別する(ステップS20
4)。
【0056】ここで、バックアップラインが有る(Ye
s)場合は、その仕分けライン(第2のコンベア2)上
で仕分け作業待ちとなっているトレイ6の数NTRYW
が、所定数NTH以上であるか否かを判別し(ステップ
S205)、NTRYW≧NTHである場合は、当該ト
レイ6を導入すべき仕分けラインをバックアップライン
に変更し(ステップS206)、その後、ソータ制御信
号を出力する(ステップS207)。
【0057】一方、ステップS204において、バック
アップラインが無い(No)場合は、直ちにソータ3の
制御信号を出力し(ステップS207)、ステップS2
05において、NTRYW<NTHであるときも、同様
に、ソータ3の制御信号を出力する(ステップS20
7)。
【0058】ホストコンピュータ40は、各仕分けライ
ンに導入したトレイ6の数と、各ラインのPC端末24
から入力される仕分け作業の終了情報、即ち、投入が終
了したコンテナ及びそのコンテナに投入された商品の種
別と数量に関する情報とに基づいて、仕分け作業待ちの
トレイの数NTRYWをライン毎に常時算出し、監視す
るようにしている。
【0059】なお、ソータ制御信号が出力されても、実
際のソータ3が作動するのは、センサ(図示せず)によ
り当該トレイ6が、導入される仕分けラインに対応した
ソータ3の位置に達したことが検出されたタイミングで
あることは言うまでもない。
【0060】図10は、各仕分けラインに設けられたコ
ンピュータ端末における制御を説明するフローチャート
である。図10に示すように、先ず、スキャナ23によ
って、第2のコンベア2により搬送されてきたトレイ6
の識別情報を読み込み(ステップS301)、読み込ん
だトレイ識別情報に応じて、記憶装置に格納されている
商品情報テーブルを検索する(ステップS302)。
【0061】次に、図7に示すように設定されている配
分間口の配置パターンの情報を参照して、当該トレイ6
に載せられている商品を投入すべき配分間口21を決定
する(ステップS303)。決定後、その配分間口21
の方向を示す制御信号を方向指示器26に出力し(ステ
ップS304)、同時に、その配分間口の表示ランプ3
1を赤色に点灯又は点滅させると共に、個数表示器33
に投入すべき商品の数量を表示させる(ステップS30
5)。
【0062】次に、投入センサ28により商品の投入が
検出されるのを待ち(ステップS306)、投入が検出
された(Yes)場合は、投入された配分間口が指示通
りの正しい配分間口であるか否かを判別する(ステップ
S307)。その結果、正しい配分間口である(Ye
s)場合は、投入された配分間口の表示ランプ31を緑
色に点灯させ(ステップS308)、ラベルボタン34
が押されたか否かを判別する(ステップS309)。
【0063】ラベルボタン34は、1つの配分間口に設
置されたコンテナ22に投入が予定された商品が全て投
入されたとき、明細ラベルを発行するため作業者が押す
ものであり、投入が完了していない、即ち、ラベルボタ
ン34が押されない(No)場合は、ステップS304
に戻って仕分け作業が継続される。
【0064】その後、ラベルボタン34が押された(Y
es)場合は、ラベル発行機25に明細ラベルの発行を
指示する制御信号を出力する(ステップS310)。そ
して、更に配分すべき商品のデータがあるか否かを判別
し(ステップS311)、ある(Yes)場合は、ステ
ップS304に戻り、ない(No)場合は、そのトレイ
6についての仕分け作業を終了する。
【0065】また、ステップS307で、実際に投入さ
れた配分間口が間違っている(No)場合は、その誤投
入した配分間口の表示ランプ31を黄色に点滅させると
共にブザー(図示せず)を鳴らすように、制御信号を出
力する(ステップS312)。
【0066】次に、作業者が間違いを認識したとき押さ
れるチェックボタン32が押されるのを待ち(ステップ
S313)、押された(Yes)場合は、表示ランプ3
1の表示を元に戻すと共にブザーを止めて(ステップS
314)、ステップS306に戻る。そして、作業者
が、再度投入を行ったことが投入センサ28により検出
されると、ステップS307に進んで同様の処理を繰り
返す。
【0067】上述したように、この実施の形態では、商
品を投入すべき配分間口21の表示ランプ31を点灯さ
せると共に、その方向を方向指示器26により示すよう
にしたので、作業者が容易に投入すべき配分間口を認識
することができ、作業効率を向上させると共に投入ミス
を起こし難くする。その上、投入センサ28が指示した
配分間口と異なる配分間口に商品が投入されたときは、
そのことを作業者に知らせてやり直させるようにしたの
で、商品の誤投入率を大幅に低減することができる。
【0068】図11は、ホストコンピュータにおける作
業状況監視制御を説明するフローチャートである。図1
1に示すように、先ず、各仕分けラインL1〜L6のP
C端末24から入力され、記憶装置に格納されている仕
分け作業終了情報を読み込む(ステップS401)。仕
分け作業終了情報は、投入が終了したコンテナ22、及
びそのコンテナ22に投入された商品の種別及び数量に
関する情報である。
【0069】次に、この仕分け作業が終了した商品の種
別及び数量を、投入ライン11のPC端末12の表示装
置に表示させ(ステップS402)、続けて、第1のコ
ンベア1に投入され仕分け作業が完了していない仕分け
作業待ち商品の種別及び数量を、投入ライン11のPC
端末12の表示装置に表示させる(ステップS40
3)。
【0070】更に、仕分け作業終了情報から、投入が終
了しコンベア14に押し出されたコンテナ22の数が分
かるので、これに基づいて空のコンテナを補充すべき仕
分けラインの番号L1〜L6とその数量を、投入ライン
11のPC端末12の表示装置に表示させる(ステップ
S404)。
【0071】これにより、投入ライン11の作業員P3
は、表示される作業進捗状況を碓認して、商品を載せた
トレイ6の投入を促進したり或いは抑制したりすること
ができ、仕分けライン内に多数の商品が滞貨したり仕分
け作業の空きができるのを防止することができる。
【0072】更に、この実施の形態では、第1のコンベ
ア1及び第2のコンベア2によって空のコンテナ22を
仕分け棚4に供給する構成を採用し、投入ライン11か
ら空のコンテナ22も投入するようにしているので、仕
分け棚4のコンテナ22を常に過不足のない状態にする
ことができ、作業効率を向上させることができる。ま
た、仕分け棚4付近に空のコンテナ22を大量に置いて
おく必要がなく、スペース効率を向上させることができ
る。
【0073】この実施の形態では、ホストコンピュータ
40及びPC端末24が制御手段に相当し、ホストコン
ピュータ40又はPC端末24の記憶装置が記憶手段に
相当し、PC端末12の表示装置が表示手段に相当す
る。 (第2の実施の形態)図12は、この発明の第2の実施
の形態に係る商品仕分けシステムの全体構成を示す説明
図である。図12に示すように、この商品仕分けシステ
ムには、第1のコンベア1で搬送されるトレイ6の重量
を計測する重量計7が設けられている。
【0074】図13は、図12の商品仕分けシステムの
制御系の構成を示すブロック図である。図13に示すよ
うに、重量計7は、ホストコンピュータ40に接続され
ており、その計測データがホストコンピュータ40に入
力される。
【0075】上記構成以外のハードウェア構成は、第1
の実施の形態と同様である。この実施の形態において
は、重量計7の計測データから商品1単位当たりの重量
を算出し、その商品1単位当たりの重量と、投入センサ
28からの投入確認情報とに基づいて、コンテナ22に
投入された仕分け済み商品の重量を算出し、仕分け済み
商品重量が所定重量に達したとき、そのコンテナへの投
入が完了したと判定するようにしたものである。なお、
この場合、1つのトレイ6に収容される商品は、同一品
目(同一種別)の複数の商品であることを前提としてい
る。
【0076】図14は、ホストコンピュータにおける投
入完了判定処理を説明するフローチャートである。図1
4に示すように、先ず、重量計7の計測データを読み込
み(ステップS501)、そのトレイ6に載せられてい
る商品の数量から、商品1単位(商品1個、或いは商品
数個がまとめられているときは、そのまとめられた単
位)当たりの重量WUNITを算出する(ステップS5
02)。
【0077】より具体的には、トレイ6の載せられてい
る商品の単位数(数量)Nは、スキャナ5で読み取った
トレイ識別情報に応じて商品情報テーブルを検索するこ
とにより得られる。そして、重量計7による計測重量W
Mからトレイ6の重量WTRYを減算し、単位数Nで除
算することにより、1単位当たりの重量WUNIT(=
(WM−WTRY)/N)を算出する。
【0078】次に、配分間口の配置パターンを参照し
て、仕分けライン及びそのトレイ6に載せられている商
品が投入される配分間口21を特定し(ステップS50
3)、その後、その配分間口21の投入センサ28によ
り商品の投入が検出されるのを待つ(ステップS50
4)。
【0079】商品の投入が確認された(Yes)場合、
仕分け済み商品の重量WCTに今回投入された商品の重
量WACTを加算して、仕分け済み商品の重量WCTの
積算を行う(ステップS505)。重量WACTは、数
量(単位数)に1単位当たりの重量WUNITを乗算す
ることにより算出される。
【0080】次に、仕分け済み重量WCTが所定重量W
TH以上か否かを判別し(ステップS506)、所定重
量WTH以上、即ち、WCT≧WTHである(Yes)
場合は、終了フラグFENDを「1」に設定し(ステッ
プS507)、WCT<WTHである(No)場合は、
終了フラグFENDを「0」とする(ステップS50
8)。
【0081】仕分け済み重量WCT及び終了フラグFE
NDは、共に、仕分け作業中のコンテナ22のそれぞれ
に対応して記憶装置に格納されている。ホストコンピュ
ータ40は、終了フラグFENDが「0」から「1」に
なったとき、対応するコンテナ22が配置されている仕
分けラインのPC端末24にその信号を伝送する。
【0082】図15は、各仕分けラインに配置されたP
C端末における処理を説明するフローチャートである。
図15に示すように、このフローチャートは、第1の実
施の形態のフローチャート(図10参照)のステップS
309を、ステップS309aに置き換えたものであ
る。即ち、この実施の形態では、作業者がラベルボタン
34を押したときに明細ラベルを発行するのではなく、
ホストコンピュータ40が、投入完了判定処理(図14
参照)により投入終了と判定し、終了フラグFENDが
「1」に設定されたときに、明細ラベルを発行するよう
にしたものである。
【0083】この実施の形態によれば、それぞれのコン
テナ22への投入作業の終了が自動的に判定されるの
で、作業者の負担を軽減することができ、ひいては投入
ミスを低減して作業効率を向上させることができる。
【0084】なお、ホストコンピュータ(制御手段)4
0の記憶装置(記憶手段)には、仕分けの対象となる商
品に関する情報、例えば商品名、ベンダ名、数量等を記
述した商品マスタテーブルを格納し、ホストコンピュー
タ40は、算出した商品1単位の重量WUNITを、こ
の商品マスタテーブルの当該商品に関する情報に追加す
る(書き込む)ことが望ましい。
【0085】これにより、重量計測の結果から算出され
た商品1単位の重量WUNITが、自動的に商品マスタ
テーブルに書き込まれるので、作業者がキーボード等に
より入力する労力を省くことができる。更に、同一の商
品については、以後、この商品マスタテーブルを参照す
ることにより、重量の計測及び1単位当たりの重量算出
の処理を省くことができ、作業効率をより向上させるこ
とができる。 (第3の実施の形態)1つのバッチ作業において複数種
類の商品を仕分けの対象とする場合、上述した実施の形
態に示すように、各仕分けラインL1〜L6及び各ライ
ンのブロックにおける仕分け作業量が平準化するように
配分間口を設定したとしても、仕分けラインへの商品の
投入量が、想定した仕分け作業量に対応しておらずアン
バランスになっていると、仕分けラインにおける実際の
作業量が平準化されない事態を招き、一部の作業者の仕
分け作業が中断して生産性を低下させることとなる。
【0086】そこで、この実施の形態では、投入ライン
11と第1のコンベア1との間に10本のバッファライ
ンBL1〜BL10を設け、バッファラインに一時的に
トレイ6を保持すると共に、仕分けラインL1〜L6に
おける仕分け作業が中断することがないように、第1の
コンベア1への商品(トレイ)の投入を制御するように
したものである。
【0087】図16は、この発明の第3の実施の形態に
係る商品仕分けシステムの全体構成を示す説明図であ
る。図16に示すように、バッファラインBL1〜BL
10は、第1のコンベア1と、投入ライン11に接続さ
れた追加コンベア1aとの間に設けられ、追加コンベア
1aには、ホストコンピュータ40に接続されたスキャ
ナ5a及びソータ3aが設けられている。
【0088】また、各バッファラインBL1〜BL10
には、それぞれスキャナ5bと、ストッパ8とが設けら
れており、スキャナ5b及びストッパ8は、ホストコン
ピュータ40に接続されている。ストッパ8を下げるこ
とにより、バッファラインに保持されているトレイが、
第1のコンベア1に投入されるように構成されている。
【0089】ホストコンピュータ40は、スキャナ5a
により読み取ったトレイ識別情報に基づいて、該当する
トレイ6を導入すべきバッファラインを決定し、既にホ
ストコンピュータ40で決定したバッファラインにその
トレイ6を導入すべくソータ3aを制御する。更に、ホ
ストコンピュータ40は、スキャナ5bにより読み取っ
たトレイ識別情報に基づいてストッパ8を作動させるこ
とにより、トレイ6の第1のコンベア1への投入制御を
行う。
【0090】ここで、1つのバッチ作業において、商品
G1,G2,G3,G4を仕分けする場合を例に取り説
明する。仕分け作業量に換算した商品量の比率が、商品
G1が30%、商品G2が20%、商品G3が10%、
商品G4が40%とすると、前述したように、各仕分け
棚の配分間口は、仕分け作業量が平準化するように設定
されるので、配分間口数の比率は、ほぼこれらの商品の
比率、即ち、30:20:10:40に等しくなる。
【0091】そこで、10本のバッファラインのうち3
本を商品G1の保持に使用し、2本を商品G2の保持に
使用し、1本を商品G3の保持に使用し、4本を商品G
4の保持に使用することとし、各バッファラインからほ
ぼ同一の時間的割合(例えば、3分間に1トレイの割
合)で、トレイ6を第1のコンベア1に投入するように
制御する。
【0092】このようにすることにより、各バッファラ
インBL1〜BL10に保持される商品量(トレイ6の
数)が平準化されると共に、第1のコンベア1への投入
量比率は、仕分け作業量に換算した商品投入量比率に一
致したものとなるので、仕分けラインにおける仕分け作
業がアンバランスとなって一部の作業者の作業が中断す
るといった事態を回避することができ、生産性を向上さ
せることができる。
【0093】即ち、この発明によれば、仕分け作業の対
象となる複数カテゴリの商品が同一バッチ作業時間帯に
同時に複数の仕分けラインに自動的に搬送され、並列的
に仕分け作業を行うことができるので、従来のシステム
のように商品を載せた台車を移動させながら仕分けする
場合に比べて、仕分け作業の効率を大幅に向上させるこ
とができる。また、仕分け作業の進捗状況を監視しなが
ら、その状況に応じて仕分け作業を行う仕分けラインを
変更する等の対応を取ることが可能となるので、作業者
の熟練度の違い等に起因する部分的な作業遅れを防止
し、全体としての作業効率を一層向上させることができ
る。
【0094】特に、投入表示器27と連動して制御され
る方向指示器26(配分間口方向インジケータ)を設け
たことにより、矢線で投入間口を指示すると共に個数表
示と種別の色分け表示を行って、配分する間口の方向を
自動表示することができる。この結果、配分作業の迅速
性と正確度を、更に向上させることができる。
【0095】なお、バッファラインの使用方法は、上述
したものに限るものではなく、バッファラインから第1
のコンベア1への各商品の投入量の比率が、1つのバッ
チ作業における各商品毎の仕分け作業量の比率に対応し
たものとなるように制御すればよい。
【0096】例えば、商品の全投入量が少ないときは、
10本の内の4本のみを使用し、商品G1,G2,G
3,G4をそれぞれ1本のバッファラインに保持して、
ストッパ8による第1のコンベア1への投入制御によ
り、各商品の第1のコンベア1への投入量比率が、各商
品の仕分け作業量仕率に対応したものとすればよい。
【0097】また、仕分けラインL1〜L6における実
際の作業の進捗状況に応じて、バッフアラインBL1〜
BL10から第1のコンベア1への投入量を適宜修正す
ることが望ましい。
【0098】また、この発明は、上述した実施の形態に
限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、
商品仕分けシステム内において商品を搬送するための容
器として、比較的浅い箱状若しくは皿状のトレイ6及び
箱状のコンテナ22を使用しているが、トレイ6はコン
テナ22と同形状としてもよい。同一にすることで、空
のコンテナ22の補充を不要とすることができる。
【0099】また、仕分けラインの数、換言すれば仕分
け棚4の数は6個に限るものではなく、2個以上であれ
ばよい。仕分け棚4の配分間口22の数も23個に限る
ものではない。
【0100】また、このシステムの制御系は、図2又は
図13に示す構成に限るものではない。例えば、ハブを
介してホストコンピュータ40に接続するように構成し
てもよい。
【0101】図17は、商品仕分けシステムの制御系の
他の構成例を示すブロック図である。図17に示すよう
に、ソータ3を制御するソーティングサーバ52、投入
ライン11のPC端末24に接続されるPOR(Poi
nt Of Receiving)サーバ53、及び仕
分け棚4に関連する制御を行うアソーティングサーバ5
4を設け、これらのサーバ52,53,54をハブ51
を介してホストコンピュータ40に接続するように構成
してもよい。
【0102】方向表示器26、投入表示器27等は、表
示コントロールボックス55を介してアソートメントサ
ーバ54に接続される。また、システム全体を1つの大
型コンピュータで制御する構成とし、各ラインには単に
表示装置と通信インタフエースのみを配置するような構
成でもよい。なお、図17には、ソータ3、PC端末2
4、ラベル発行機25、方向指示器26等をそれぞれ1
個のみ示したが、これは、実際には複数あるもの(図2
参照)の図示を省略したものである。
【0103】また、上述した実施形態では、1つの仕分
け棚4を2つのブロックに分けてそれぞれに作業者を配
置したが、ブロックの数はこれに限るものではなく、1
つでも(ブロックに分けなくても)3つ以上でもよい。
【0104】また、空のコンテナは、トレイ6を搬送す
る第1及び第2のコンベアにより補充することとした
が、空コンテナ搬送用の別のコンベア(第3のコンベ
ア)を設けるようにしてもよい。
【0105】なお、上記実施の形態において、「トレ
イ」及び「コンテナ」は、何れも商品仕分けシステム内
において商品を搬送するための容器であり、例えば箱状
若しくは皿状の容器であって商品の出し入れが容易なも
のであれば、その形状は問わない。
【0106】また「配分間口の配置パターン」とは、仕
分け棚の複数の配分間口位置と、その間口に配置された
コンテナに投入される商品の仕向け先(仕分け区分)と
の対応関係を意味する。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、仕分け対象商品を収容したトレイは、第1のコンベ
アにより搬送され、ソータにより、第2のコンべア及び
仕分け棚からなる複数の仕分けラインの1つに導入さ
れ、読取手段により読み取られた、第1のコンべア上を
通過するトレイの識別情報とトレイ収容商品情報とを対
応付けた商品情報テーブル、及び各仕分けライン毎に配
分間口の配置パターン情報が記憶手段に格納され、制御
手段により、読み取られた識別情報、記憶手段に格納さ
れた商品情報テーブル、及び配分間口の配置パターン情
報を参照し、当該トレイを複数の仕分けラインの何れに
導入するかを決定してソータが制御される。そして、
分け棚を分割した複数のブロックに設けられた方向指示
手段により、配分間口の番号が表示面の各角部に表示さ
れ、その方向が表示面のほぼ中心から各角部を指し示す
矢印で表示される。これにより、仕向け先の要望に対応
して多品種の商品を少量ずつ仕分けする際の作業効率
を、より向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る商品仕分け
システムの全体構成を示す説明図である。
【図2】図1の商品仕分けシステムの制御系の構成を示
すブロック図である。
【図3】図1に示す仕分け棚の正面図である。
【図4】図1に示す仕分け棚の投入表示器の説明図であ
る。
【図5】図1に示す仕分け棚の方向指示器の説明図であ
る。
【図6】図3に示す配分間口の配置パターンの設定を行
う処理を説明するフローチャートである。
【図7】配分間口の配置パターンの具体例を示す説明図
(その1)である。
【図8】配分間口の配置パターンの具体例を示す説明図
(その2)である。
【図9】図2に示すホストコンピュータにおけるソータ
の制御処理を説明するフローチャートである。
【図10】各仕分けラインに設けられたコンピュータ端
末における制御を説明するフローチャートである。
【図11】ホストコンピュータにおける作業状況監視制
御を説明するフローチャートである。
【図12】この発明の第2の実施の形態に係る商品仕分
けシステムの全体構成を示す説明図である。
【図13】図12の商品仕分けシステムの制御系の構成
を示すブロック図である。
【図14】ホストコンピュータにおける投入完了判定処
理を説明するフローチャートである。
【図15】各仕分けラインに配置されたPC端末におけ
る処理を説明するフローチャートである。
【図16】この発明の第3の実施の形態に係る商品仕分
けシステムの全体構成を示す説明図である。
【図17】商品仕分けシステムの制御系の他の構成例を
示すブロック図である。
【図18】従来の商品仕分けシステムの説明図である。
【符号の説明】
1 第1のコンベア 2 第2のコンベア 3 ソータ 4 仕分け棚 5 スキャナ 6,8 トレイ 11 投入ライン 12,24 PC端末 13,23 スキャナ 14,15 出荷用コンべア 21 配分間口 22 コンテナ 25 ラベル発行機 26 方向指示器 26a 表示面 27 投入表示器 28 透過型赤外線センサ 31 表示ランプ 32 チェックボタン 33 個数表示器 34 ラベル発行ボタン 40 ホストコンピュータ 51 ハブ 52 ソーティングサーバ 53 PORサーバ 54 アソーティングサーバ 55 表示コントロールボックス P1,P2,P3 作業員 a 間口方向表示 b 間口番号表示 c 個数表示 d 種別表示
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−309404(JP,A) 特開 平11−11609(JP,A) 特開2000−118641(JP,A) 特開2000−118642(JP,A) 特開 平7−165314(JP,A) 特開 平8−244920(JP,A) 特開 平9−124117(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/137

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕分け対象商品を収容したトレイを搬送す
    る第1のコンベアと、 前記第1のコンベアから分岐した第2のコンべア、及び
    仕分け区分に応じて商品が投入されるコンテナが配置さ
    れた複数の配分間口を備え、前記第2のコンベアに対応
    して設けられた仕分け棚からなる複数の仕分けライン
    と、 前記第1のコンベアにより搬送されるトレイを前記複数
    の仕分けラインの1つに導入するソータと、 前記第1のコンべア上を通過するトレイの識別情報を読
    み取る読取手段と、 読み取られた前記識別情報とトレイ収容商品情報とを対
    応付けた商品情報テーブル、及び前記各仕分けライン毎
    に前記配分間口の配置パターン情報を格納する記憶手段
    と、 読み取られた前記識別情報、前記記憶手段に格納された
    前記商品情報テーブル、及び前記配分間口の配置パター
    ン情報を参照し、当該トレイを前記複数の仕分けライン
    の何れに導入するかを決定し、前記ソータを制御する制
    御手段と、 前記仕分け棚を分割した複数のブロックに設けられた、
    前記配分間口の番号とその方向を矢印で表示する方向表
    示手段とを設け、 前記配分間口の番号は、前記方向表示手段の表示面の各
    角部に表示され、前記矢印は、前記表示面のほぼ中心か
    ら前記各角部を指し示す ことを特徴とする商品仕分けシ
    ステム。
  2. 【請求項2】前記方向指示手段の表示面には、更に前記
    仕分け対象商品の種別及び個数が表示されることを特徴
    とする請求項に記載の商品仕分けシステム。
  3. 【請求項3】前記種別は、前記仕分け対象商品の搬送時
    の形態に対応しており、それぞれが文字と色により識別
    されることを特徴とする請求項1または2に記載の商品
    仕分けシステム。
  4. 【請求項4】前記方向指示手段は、ホストコンピュータ
    と共にローカルエリアネットワークを形成するコンピュ
    ータ端末から出力される制御信号により、前記仕分け対
    象商品の投入を表示する表示処理信号と連動して制御さ
    れることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載
    の商品仕分けシステム。
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