JP3484760B2 - 充填バルブ - Google Patents

充填バルブ

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JP3484760B2 JP10490994A JP10490994A JP3484760B2 JP 3484760 B2 JP3484760 B2 JP 3484760B2 JP 10490994 A JP10490994 A JP 10490994A JP 10490994 A JP10490994 A JP 10490994A JP 3484760 B2 JP3484760 B2 JP 3484760B2
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は充填バルブに係り、特
に、重量式充填バルブのように、充填液の流路面積を2
段階に制御することにより、充填開始時には大流量の充
填を行ない、充填終了時には小流量の充填に切換えて充
填を行なうようにした2段階充填が可能な充填バルブに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】充填の途中で大流量から小流量に流量の
切換えを行なうようにした2段階式の充填バルブとし
て、特開昭61−190490号公報あるいは実公平5
−42080号公報等に記載されたものが従来から知ら
れている。上記第1の公報(特開昭61−190490
号)に記載された充填バルブ(この公報では全体を充填
ノズルと呼んでいる)は、垂直方向のノズル筒1と、こ
のノズル筒1内に上下動可能に嵌入された可動軸2とを
備えており、可動軸2の下端部にノズル筒1の内径とほ
ぼ等しい外径を有する大径部3が設けられ、ノズル筒1
の内面と可動軸2の大径部3とにより弁機構が構成され
ている。可動軸2の大径部3の外周面には、断面積の大
きい4本の溝8とその溝8のうちの1本に連続する断面
積の小さい溝9とが軸方向に沿って設けられている。こ
の充填バルブでは、ノズル筒1に対して可動筒2を大き
く下降させると、液体供給口7からノズル筒1内に供給
された液体は、上記可動筒2の大径部3の外周面に形成
された断面積の大きい溝8を通って容器17内へ大量に
充填される。そして、容器17内の液面が所定の高さに
達したことをレベルセンサが検知すると、可動軸2が上
昇し、大きい断面積の溝8が閉塞され、小さい断面積の
溝9だけがノズル筒1の下方に開放した状態になり、ノ
ズル筒1内の液体は溝9を通って少量ずつ容器17内へ
充填されるようになっている。
【0003】また、第2の公報(実公平5−42080
号)に記載されている充填バルブ15は、バルブハウジ
ング17内に有底筒状のベローズから成るバルブ25が
収容されており、このバルブ25をシリンダ装置26の
ピストンロッド27に連結し、このピストンロッド27
を下降させることにより、バルブ底部の弁部25aをバ
ルブハウジング17に形成した弁座部17aに着座させ
て充填通路18を閉鎖し、ピストンロッド27を上昇さ
せることにより、弁部25aを弁座部17aから離座さ
せて充填通路18を開放するようになっている。ピスト
ンロッド27はピストン28の上下に形成された第1圧
力室29および第2圧力室30内に圧縮空気を給排する
ことにより昇降される。さらに、上記バルブハウジング
17内の、上記ピストン28より下方位置には、第2の
ピストン33が昇降自在に嵌合され、この第2ピストン
33の内部を上記ピストンロッド27が貫通している。
第2ピストン33の上面側が上記の第2圧力室30であ
り、下面側に第3の圧力室34が設けられている。
【0004】上記構成に係る充填バルブ15では、シリ
ンダ装置26の第2圧力室30内に圧縮空気を供給した
際には、第2ピストン33は下降端に位置し、上記第1
のピストン28が上昇する。この時には、充填通路18
が全開となって大流量の充填が行なわれる。これに対
し、第3圧力室34に圧縮空気を供給して第2ピストン
33を上昇端に位置させ、これと同時に第1圧力室29
に圧縮空気を供給して第1ピストン28を降下させた際
には、この第1ピストン28を第2ピストン33に当接
させて下降端までの自由な降下を規制し、それによって
所定の小開度で充填バルブ15を開くようにして、小流
量の充填を行なうことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の公報(特開
昭61−190490号)に記載された充填バルブは、
ノズル筒1の内面と、可動筒2の大径部3とが摺動する
ようになっているため、この摺動部分の洗浄が困難であ
り、衛生面での問題があった。また、第2の公報(実公
平5−42080号公報)に記載された充填バルブ15
は、上記第1の公報の充填バルブのように円周の一部を
切欠いて溝を形成したものと異なり、円形の弁座部17
aに対し円形の弁部25a全体を着座または離座させる
ことによりバルブの開閉を行なうようになっている。従
って、弁座部17aに対する弁部25aの距離を変更す
ることによってバルブの開度を変えるようにしているの
で、小流量の充填を行なうために、開度を小さくした場
合には、弁部25aと弁座部17aとの距離が極めて接
近した状態になってしまう。そのため、固形物が混入し
ている液体の充填を行なうと、この固形物が弁座部17
aと弁部25aとの間の隙間に引っ掛かってしまうおそ
れがあった。
【0006】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、バルブ機構に摺動部がないため洗浄が容易であり
サニタリー性に優れているとともに、固形物の混入した
液体の充填をしても、その固形物がバルブ間の間隙に詰
まってしまうおそれのない充填バルブを提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に掛る充填バルブ
は、充填液タンクと充填ノズルとの間の流路の連通遮断
を行なう液バルブを備えており、さらに、上記液バルブ
の下流側に、この液バルブを通過した液体の連通遮断を
行なう第2の液バルブを設けるとともに、この第2の液
バルブの上流側と下流側とを常時連通する液通路を形成
し、上記第1の液バルブの開放中に、この第2の液バル
ブを開閉することにより大流量の充填と小流量の充填と
の切換えを可能にしたものである。
【0008】
【作用】上記充填バルブでは、第1の液バルブを開放し
ているときに、第2の液バルブを開放すると、第1の液
バルブを通った液体は、第2の液バルブおよび液通路を
介して充填ノズル側に送られ、大流量の充填が行なわれ
る。また、第1の液バルブを開放した状態で、第2の液
バルブを閉じると、第1の液バルブを通った液体は、液
通路のみを通って充填ノズルに送られて小流量の充填が
行なわれる。さらに、第1の液バルブを閉じたときに
は、常時開放している上記液通路迄液体が送られないの
で、充填が停止される。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係る充填バルブの縦断
面図であり、この充填バルブは、下部のバルブハウジン
グ2内にバルブ機構(全体として符号4で示す)が収容
され、このバルブ機構4の上方に設けられたシリンダ装
置(全体として符号6で示す)によってこのバルブ機構
4の開閉制御を行なうことにより、バルブハウジング2
の壁面に設けられた供給通路8を介して充填液タンク
(図示せず)からバルブハウジング2内に導入された充
填液を、下流側の充填通路10および図示しない充填ノ
ズルを介して容器内に充填するようになっている。
【0010】次に上記バルブ機構4について説明する。
バルブハウジング2内には、大径部12aと小径部12
bとを有するバルブ孔12が形成され、このバルブ孔1
2内に弁組立体(バルブ機構4の可動側の部分全体を弁
組立体と呼ぶ)14が昇降可能に収容されている。バル
ブ孔12の上部側の大径部12aと下部側の小径部12
bとの間の段部がテーパ状になっており、このテーパ状
の段部の内周寄りの部分が大径の第1弁座12cを構成
している。また、バルブ孔12の小径部12bの上記充
填通路10側の端面(バルブ孔12の底面)もテーパ状
になっており、このテーパ面の内周側の部分が小径の第
2弁座12dを構成している。
【0011】上記弁組立体14は、上方に配置された大
径の第1弁体16と下方に配置された小径の第2弁体1
8の2つの弁体16,18を備えており、上方側の大径
の第1弁体16と上記大径の第1弁座12Cとにより第
1の液バルブ20が、そして下方側の小径の第2弁体1
8と小径の第2弁座12dとにより第2の液バルブ22
が構成されている。第1弁体16は、後に説明するピス
トンロッド24に連結されて昇降する円筒状の昇降ブロ
ック26の下端に固定されており、ピストンロッド24
の上下動によってともに昇降する。ピストンロッド24
の下降によって第1弁体16が第1弁座12cに着座す
ることにより第1の液バルブ20を閉鎖し、またピスト
ンロッド24の上昇によって第1弁体16が第1弁座1
2cから離座することにより第1の液バルブ20を開放
する。
【0012】第2弁体18は、円筒状の昇降ブロック2
6内に摺動可能に嵌合された昇降ロッド28の下端部に
固定されている。この昇降ロッド28は、上記円筒状の
昇降ブロック26内に挿入されている部分の外周面に形
成されたフランジ28aと昇降ブロック26の内部上面
との間に介装されたスプリング30によって、昇降ブロ
ック26に対して常時下方へ付勢されている。従って、
上記昇降ブロック26が下降したときに第2弁体18が
第2弁座12dに着座して第2の液バルブ22を閉鎖
し、昇降ブロック26が所定以上上昇したとき(すなわ
ち、図1の状態から、昇降ロッド28のフランジ28a
が昇降ブロック26の底面に当るまでの距離L1 以上上
昇したとき)に、第2弁体18が第2弁座12dから離
座して第2の液バルブ22を開放する。また、バルブ孔
12の小径部12bの下部側端面(バルブ孔12の底
面)に形成されているテーパ状の第2弁座12dよりも
外周寄りに、この壁面を上下に貫通する小径孔32が形
成されており、第2弁体18が第2弁座12dに着座し
て第2の液バルブ22を閉鎖しているときにも、この小
径孔32によって、バルブ孔12の内部側(第2の液バ
ルブ22の上流側)と充填通路10側(第2の液バルブ
22の下流側)とを常時連通している。
【0013】大径の第1弁体16の上面と上記シリンダ
装置6のハウジング34の下端面との間、および、小径
の第2弁体18の上面と上記第1弁体16の下面との間
には、それぞれベローズ36,38が取付けられ、バル
ブ孔12内の液通路側と弁組立体14の内部側との間の
液密を保持している。
【0014】上記バルブ機構4が設けられているバルブ
ハウジング2の上方には、シリンダ装置6のハウジング
34が固定されており、このシリンダ装置6によって上
記第1および第2の液バルブ20,22の開閉を行な
う。シリンダ装置6のハウジング34内には、上部40
aが大径で下部40bが小径のシリンダ孔40が形成さ
れている。このシリンダ孔40の下部側の小径部40b
内には、第1のピストン42が昇降自在に嵌合してい
る。この第1ピストン42のピストンロッド24は、シ
リンダ装置6のハウジング34の底面を液密を保持して
摺動自在に貫通し、その下端部に上記第1弁体16が固
定された昇降ブロック26の上端が連結されている。な
お、上記第1ピストン42のピストンロッド24の外面
には、軸方向の溝24aが形成されてボールプランジャ
64が係合しており、ピストンロッド24の上下方向の
移動を許容するとともにその回り止めを行なっている。
【0015】また、シリンダ孔40の上部側の大径部4
0a内には、上記第1ピストン42よりも大径の第2ピ
ストン44が摺動自在に嵌合している。この第2ピスト
ン44のピストンロッド46は、シリンダ装置6のハウ
ジング34の上面に固定されてシリンダ孔40内を密封
するカバー48を貫通して上方へ突出し、その突出部4
6aに、第2ピストン44およびそのピストンロッド4
6の下降限を規制するストッパ50が固定されている。
【0016】上記シリンダ装置6のシリンダ孔内40
は、上方の第2ピストン44と下方の第1ピストン42
とにより、上部の第1圧力室52、中間の第2圧力室5
4および下部の第3圧力室56の3つの圧力室52,5
4,56に区画されている。これら上方から順に第1、
第2および第3の圧力室52,54,56内は、それぞ
れ第1のエア通路58、第2のエア通路60および第3
のエア通路62を介して図示しない圧縮エア供給源に接
続されており、それぞれに独立してエアの給排を行なう
ことができるようになっている。各エア通路58,6
0,62を介してこれら3つの圧力室52,54,56
内に圧縮エアの給排をすることにより、第1および第2
のピストン42,44を上下動させて、上記第1の液バ
ルブ20および第2の液バルブ22の開閉を行なう。
【0017】次に、上記構成に係る充填バルブの作動に
ついて説明する。充填を行なっていない停止状態では、
シリンダ装置6のシリンダ孔40内に設けられている3
つの圧力室52、54、56のうち、下方の第1ピスト
ン42と上方の第2ピストン44の間の第2圧力室54
内に圧縮エアを供給し、上部の第1圧力室52と下部の
第3圧力室56を大気に開放する。すると、シリンダ孔
40内の下方の第1ピストン42が下降し、そのピスト
ンロッド24の下端に固定されている昇降ブロック26
および大径の第1弁体16が下降されて、第1弁体16
が第1弁座12cに着座することにより、第1の液バル
ブ20が閉じられる。また、昇降ブロック26が下降限
まで降下した状態では、昇降ロッド28の下端に固定さ
れている小径の第2弁体18が第2弁座12dに着座し
て第2の液バルブ22を閉鎖するとともに、第2弁体1
8はそれ以上の下降を規制され、昇降ロッド28がスプ
リング30を撓めて、昇降ブロック26に対して僅かに
相対的に上昇した位置にある(図1の状態)。一方、シ
リンダ孔40内の上方の第2ピストン44は、第2圧力
室54内に供給されたエア圧力によって上昇され、上方
のカバー48に当って停止する。この状態では、供給通
路8からバルブ孔12内に導入された充填液は、第1の
液バルブ20が閉じているので、第2の液バルブ22側
および充填通路10側へは送られない。
【0018】上記停止状態から充填を開始する場合に
は、シリンダ孔40内の最も下方の第3圧力室56内に
圧縮エアを供給し、上方の第1および第2圧力室52,
54は大気に開放する。すると、シリンダ孔40内の下
方の小径部40b内に嵌合された小径の第1ピストン4
2が上昇される。この第1ピストン42は、上方の第2
ピストン44に当ってこれを押上げ、この第2ピストン
44が上方のカバー48の下面に当って両ピストン4
2,44は停止する(図2参照)。この状態は、第1ピ
ストン42が最も上昇した状態であり、そのピストンロ
ッド24の下端に固定されている大径の第1弁体16が
大径の第1弁座12cから大きく離座して、第1の液バ
ルブ20の開度を最大にする。また、昇降ブロック26
が大きく上昇すると、昇降ロッド28がスプリング30
によって下方へ付勢され、そのフランジ28aが昇降ブ
ロック26の底面に当って停止し、昇降ロッド28が昇
降ブロック26に対して相対的に最も下降した位置にな
る。この状態では、第2の液バルブ22は開放してお
り、上記供給通路8からバルブ孔12の大径部12a内
に導入された充填液は、第1の液バルブ20を通ってバ
ルブ孔12の小径部12b内に入り、さらに、第2の液
バルブ22およびその第2弁座12dに隣接して貫通形
成された小径孔32を通って充填通路10内へ流入し、
図示しない充填ノズルを介して容器内への充填が行なわ
れる。
【0019】本発明に係る充填ノズルは、充填工程を行
なう場合に、充填開始時から容器内に所定量(例えば、
充填する全体の量の90%)の充填を行なう間は、上記
のように、第1の液バルブ20の開度を最大にするとと
もに第2の液バルブ22も開放して大流量の充填を行な
うことにより高速の充填を可能にし、その後は、両液バ
ルブ20,22の開度を調整して小流量の充填に切換え
ることにより正確な重量の充填を行なうようになってい
る。
【0020】そこで、小流量の充填に切換える場合は、
シリンダ装置6のハウジング34内の上部の第1圧力室
52と下部の第3圧力室56内に圧縮エアを供給し、中
間の第2圧力室54内を大気に開放する。すると、下方
の第1ピストン42は、第3圧力室56内のエア圧力に
よって上昇され、上方の第2ピストン44は第1圧力室
52内のエア圧力によって下降される。第1ピストン4
2は第2ピストン44よりも小径になっており、両ピス
トン42,44の受圧面積の差によって、上方の第2ピ
ストン44は下降限まで下降する。すなわち、上端のス
トッパ50がカバー48の上面に当った位置まで下降し
て停止する。一方、下方側の第1ピストン42は上昇し
ようとするが、下降位置にある上記第2ピストン44に
よって上昇位置を規制され、第1弁体16が第1弁座1
2cから僅かに離座する位置まで上昇して停止する(図
3参照)。
【0021】このときの第1の液バルブ20の弁体16
と弁座12cとの距離は、上記昇降ロッド28が図1の
状態から昇降ブロック26に対して相対的に下降するこ
とができる距離L1 よりも小さいため、第2弁体18は
第2弁座12dに着座して第2の液バルブ22を閉じて
いる。この状態では、供給通路8からバルブ孔12の大
径部12a内に導入された充填液は、第1の液バルブ2
0の上記大流量の充填時(図3参照)よりも絞られたバ
ルブ間隙からバルブ孔12の小径部12b内に流入す
る。バルブ孔12の小径部12b内に入った充填液は、
さらに、小径部12bの底面を貫通する小径孔32から
充填通路10側に流入し、図示しない充填ノズルから容
器内に充填される。
【0022】小流量の充填を行なう場合に、従来は、液
バルブの弁体と弁座との間の間隙の大きさを調整するこ
とによってその流量を決定していたので、両者の間隙を
極めて小さくする必要があったが、本実施例では、バル
ブ孔12の底面を貫通する小径孔32の断面積によって
流量を決定しているので、上記第1の液バルブ20の弁
体16と弁座12cとの間の間隙を従来ほど狭くする必
要がなく、固形物が混入した液体の充填を行なう場合に
も、弁体16と弁座12cとの間の間隙に引っ掛ってし
まうおそれがない。また、バルブ部分に摺動部がないの
で、洗浄が容易であり、サニタリー性にも優れている。
なお、上記実施例では、バルブ孔12内の液通路側と弁
組立体14の内部側との間を遮断するためにベローズ3
6,38を取付けているが、これに変えて、ダイアフラ
ムおあるいはゴム製のシート等を用いることもできる。
また、第2の液バルブ22の内部側と外部側とを常時連
通する通路は上記小径孔32に限らず、第2弁体18が
第2弁座12dに着座したときに閉塞されず常時開放し
ているものであれば、U字状の切欠等であっても良い。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、充填
液タンクと充填ノズルとの間の流路の連通遮断を行なう
液バルブの下流側に、この液バルブを通過した液体の連
通遮断を行なう第2の液バルブを設けるとともに、この
第2の液バルブの上流側と下流側とを常時連通する液通
路を形成し、上記第1の液バルブの開放中に、この第2
の液バルブを開閉することにより大流量の充填と小流量
の充填との切換えをするようにしたので、固形物が混入
した液体を小流量で充填を行なう際にも、弁体と弁座と
の間の間隙に引っ掛ってしまうおそれがなく、また、バ
ルブ部に摺動部がないので洗浄が容易でありサニタリー
性に優れた充填バルブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る充填バルブの縦断面図
であり、充填工程を行なっていない停止時の状態を示
す。
【図2】上記充填バルブの大流量による充填時の状態を
示す縦断面図である。
【図3】上記充填バルブの小流量による充填時の状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
12c 第1の液バルブの弁座 12d 第2の液バルブの弁座 16 第1の液バルブの弁体 18 第2の液バルブの弁体 20 第1の液バルブ 22 第2の液バルブ 32 液通路(小径孔) 42 第1ピストン(昇降手段) 44 第2ピストン(規制手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67C 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填液タンクと充填ノズルとの間の流路
    の連通遮断を行なう液バルブを備えた充填バルブにおい
    て、上記液バルブの下流側に、この液バルブを通過した
    液体の連通遮断を行なう第2の液バルブを設けるととも
    に、この第2の液バルブの上流側と下流側とを常時連通
    する液通路を形成し、上記第1の液バルブの開放中に、
    この第2の液バルブを開閉することにより大流量の充填
    と小流量の充填との切換えを可能にしたことを特徴とす
    る充填バルブ。
  2. 【請求項2】 充填液タンクと充填ノズルとの間の流路
    の連通遮断を行なう液バルブと、この液バルブの弁体を
    昇降させてその弁座に着座または離座させる昇降手段
    と、この昇降手段による上記弁体の昇降位置を規制する
    規制手段とを備えた充填バルブにおいて、上記第1の液
    バルブの下流側に、この液バルブを通過した液体の連通
    遮断を行なう第2の液バルブを設けるとともに、この第
    2の液バルブの上流側と下流側とを常時連通する液通路
    を形成し、上記第2の液バルブの弁体を第1液バルブの
    弁体に相対的に昇降可能に支持させ、上記規制手段によ
    って昇降手段の昇降位置を規制することによって第2の
    液バルブを開閉することを特徴とする充填バルブ。
  3. 【請求項3】 シリンダ内で昇降する第1ピストンと、
    上記シリンダ内の第1ピストンより上方に摺動自在に嵌
    合されて昇降する第2ピストンと、これら両ピストンに
    よって区画された3つの圧力室内に独立してエアを給排
    して両ピストンを昇降させるエア給排手段と、上記第1
    ピストンのピストンロッドに連結されて昇降する第1弁
    体およびこの第1弁体が下降した際に着座する第1弁座
    から成る第1の液バルブと、この第1液バルブの下流側
    に設けられた第2弁座および上記第1弁体に相対的に上
    下動可能に支持された第2弁体から成る第2の液バルブ
    と、この第2の液バルブの上流側と下流側とを常時連通
    する液通路とを備え、上記3つの圧力室内にエアを給排
    することにより、両液バルブの開放した状態と、両液バ
    ルブが閉鎖した状態と、第1の液バルブが開放し、第2
    の液バルブが閉鎖した状態とに切換可能にしたことを特
    徴とする充填バルブ。
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