JP3484537B2 - 飛行船の骨材組立方法 - Google Patents

飛行船の骨材組立方法

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JP3484537B2
JP3484537B2 JP2000133545A JP2000133545A JP3484537B2 JP 3484537 B2 JP3484537 B2 JP 3484537B2 JP 2000133545 A JP2000133545 A JP 2000133545A JP 2000133545 A JP2000133545 A JP 2000133545A JP 3484537 B2 JP3484537 B2 JP 3484537B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、硬式の飛行船の
軟質の表面膜材を内側から支えて保形する骨材の組立に
関し、特に飛行船の防錐形となる機首部分,機尾部分の
骨材の組立に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】 一般に、硬式の飛行船の機首部分,機
尾部分では、飛行船の長さ方向と直交して周方向へ延び
るリング形骨材と、リング形骨材に直交し飛行船の長さ
方向へ湾曲して延びる湾曲骨材とを連結する骨材組立構
造が採用されている。
【0003】従来、飛行船の骨材組立方法としては、例
えば、組立現場に骨材の全体を下支え,側支えする足場
(総足場)を構築して、リング形骨材,湾曲骨材等を連
結することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前述の従来の飛行船
の骨材組立方法では、飛行船が大型化すると、防錐形の
機首部分,機尾部分の足場が大規模化,複雑化してしま
うという問題点がある。
【0005】特に、成層圏まで飛行する大型の無人の飛
行船では、骨材としてCFRP等の軽量材が使用され、
自重等で捻れ,歪みが生じやすいため、足場を大規模
化,複雑化させても精密な組立が不能になるという問題
点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、足場を大規模化,複雑化させることなく
精密な組立が可能な飛行船の骨材組立方法を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決する
ため、本発明に係る飛行船の骨材組立方法は、次のよう
な手段を採用する。
【0008】即ち、請求項1では、飛行船の長さ方向と
直交して周方向へ延びるリング形骨材と、リング形骨材
に直交し飛行船の長さ方向へ湾曲して延びる湾曲骨材と
を連結する飛行船の骨材組立方法において、飛行船の長
さ方向に延びる軸中心線に対応する芯材を垂直に配設
し、芯材を中心としてリング形骨材を水平面で組付け、
芯材とリング形骨材との間に放射状に支持部材を掛渡し
た後、リング形骨材に湾曲骨材を連結することを特徴と
する。
【0009】この手段では、リング形骨材が水平面で組
付けられるため、リング形骨材の組付けの際の捻れ,歪
みが防止される。組付けられたリング形骨材は、芯材,
支持部材によって保形され、その後の捻れ,歪みも防止
される。
【0010】また、請求項2では、請求項1の飛行船の
骨材組立方法において、組付けられたリング形骨材を芯
材に沿って順次上昇させ、芯材の上方から下方へ向けて
間隔を介して順次径の大きくなるリング形骨材を積層す
ることを特徴とする。
【0011】この手段では、芯材を中心としてリング形
骨材,湾曲骨材により下向へ向けて広がる紡錘形が形成
される。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、本発明に係る飛行船の骨
材組立方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】図1〜図4は、本発明に係る飛行船の骨材
組立方法の実施の形態(1)を示すものである。
【0014】この実施の形態は、図1(A)に示すよう
に、飛行船の長さ方向に延びる軸中心線に対応するパイ
プ形の芯材1を垂直に配設し、芯材1を中心として最も
機首側,機尾側に位置するリング形骨材2を水平面で組
付けている。従って、リング形骨材2の組付けの際の捻
れ,歪みが防止される。
【0015】そして、芯材1とリング形骨材2との間に
放射状にテグス,ワイヤ等からなる支持部材3をテンシ
ョンを掛けて掛渡している。従って、組付けられたリン
グ形骨材2は、芯材1,支持部材3によって保形され、
その後の捻れ,歪みも防止されることになる。
【0016】この後、図1(B)に示すように、リング
形骨材2に対して、リング形骨材2よりも機首側,機尾
側に位置する湾曲骨材4が連結される。なお、リング形
骨材2同士やリング形骨材2,湾曲骨材4は、後述のよ
うな連結具5を使用して組付け,連結される(図5参
照)。連結されたリング形骨材2,湾曲骨材4の連結
は、芯材1,支持部材3の介在もあってかなり強固な剛
体となる。
【0017】続いて、図1(C)に示すように、芯材1
に第2の芯材1’が挿入され、先の芯材1が上方へスラ
イド上昇され一定の高さで固定される。このスライド上
昇には、クレーン等が使用される。
【0018】そして、第2の芯材1’を中心として機首
側,機尾側から2番目に位置するリング形骨材2’が水
平面で組付けられ、第2の芯材1’とリング形骨材2’
との間に放射状にテグス,ワイヤ等からなる支持部材
3’がテンションを掛けて掛渡され、両リング形骨材
2,2’に対して、両リング形骨材2,2’の間に位置
する湾曲骨材4’が連結される(図1(D)参照)。
【0019】また、図2に示すように、剛性を高めるた
めに、両リング形骨材2,2’の間にも支持部材3,
3’が掛渡される。なお、リング形骨材2,2’を3段
以上に構成することも可能である。
【0020】この後、図3に示すように、組立てられた
紡錘形の機首部分A,機尾部分Bが横向きにされクレー
ン等で吊持ちされて、足場Dに搭載される。この足場D
には、機首部分A,機尾部分Bを繋ぐキール部Cが予め
搭載されている。なお、図3から明らかなように、この
実施の形態は半硬式である。
【0021】足場Dに搭載された機首部分A,機尾部分
B,キール部Cは、図4に示すように、補強材Eで強固
に繋ぎ連結される。
【0022】この実施の形態によると、リング形骨材2
等に捻れ,歪みが生じないため、足場を大規模化,複雑
化させることなく、飛行船の紡錘形の機首部分A,機尾
部分Bの骨材を精密にしかも連続的な組立作業で組立て
ることができる。
【0023】図5〜図8は、本発明に係る飛行船の骨材
組立方法の実施の形態(2)を示すものである。
【0024】この実施の形態では、図5に示すように、
支持部材3がリング形骨材2同士やリング形骨材2,湾
曲骨材4を組付け,連結する差込式の連結具5と芯材1
にスライド可能に嵌合されたリング6との間に掛渡され
ている。また、芯材1にスライド可能に嵌合された別の
リング6’と連結具5との間には、吊持形の支持部材
3”が掛渡されている。
【0025】そして、芯材1は、1本構成で比較的高さ
が長く設定されている。また、芯材1の周囲には、組立
足場7を構築してある。
【0026】この実施の形態によると、図6に示すよう
に、リング6,6’を芯材1に沿って上昇させて、組付
けられたリング形骨材2を直ちに高い位置に設置するこ
とができる。このため、図7,図8に示すように、上段
のリング形骨材2,湾曲骨材4の連結作業と、下段のリ
ング形骨材2の組付作業やリング形骨材2’,湾曲骨材
4’の連結作業を同時進行させることができ、作業効率
が高くなる。
【0027】図9は、本発明に係る飛行船の骨材組立方
法の実施の形態(3)を示すものである。
【0028】この実施の形態では、別の組立場所で組立
て吊持ちしたリング形骨材2,湾曲骨材4の芯材1を別
の第2の芯材1’の上端に継足すようにしている。
【0029】この実施の形態によると、別の組立場所で
リング形骨材2,湾曲骨材4を組立てている際に、少な
くとも第2の芯材1’を中心としてリング形骨材2’を
組付け支持部材3’を掛渡す作業を行うことができ、作
業効率が高くなる。
【0030】以上、図示した実施の形態の外に、湾曲骨
材4,4’を3本以上のリング形骨材2,2’に連結す
ることも可能である。
【0031】
【発明の効果】 以上のように、本発明に係る飛行船の
骨材組立方法は、リング形骨材が水平面で組付けられ芯
材,支持部材によって保形されるため、リング形骨材等
に捻れ,歪みが生じないため、足場を大規模化,複雑化
させることなく精密な組立が可能になる効果がある。
【0032】さらに、請求項2として、芯材を中心とし
てリング形骨材,湾曲骨材により下向へ向けて広がる紡
錘形が形成されるため、連続的な組立に有効である効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る飛行船の骨材組立方法の実施の
形態(1)を示す工程斜視図であり、(A)〜(D)の
順に工程順が示されている。
【図2】 図1(D)の拡大断面図である。
【図3】 図1に続く工程の側面図である。
【図4】 図3に続く工程の側面図である。
【図5】 本発明に係る飛行船の骨材組立方法の実施の
形態(2)を示す要部の斜視図である。
【図6】 図5の動作を示す側面図である。
【図7】 図6に続く工程の側面図である。
【図8】 図7に続く工程の側面図である。
【図9】 本発明に係る飛行船の骨材組立方法の実施の
形態(3)を示す側面図である。
【符号の説明】
1,1’ 芯材 2,2’ リング形骨材 3,3’,3” 支持部材 4,4’ 湾曲骨材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−284255(JP,A) 特開 平7−253196(JP,A) 特開 平6−171596(JP,A) 実開 平4−116555(JP,U) 特許66015(JP,C2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64B 1/08 B64F 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛行船の長さ方向と直交して周方向へ延
    びるリング形骨材と、リング形骨材に直交し飛行船の長
    さ方向へ湾曲して延びる湾曲骨材とを連結する飛行船の
    骨材組立方法において、飛行船の長さ方向に延びる軸中
    心線に対応する芯材を垂直に配設し、芯材を中心として
    リング形骨材を水平面で組付け、芯材とリング形骨材と
    の間に放射状に支持部材を掛渡した後、リング形骨材に
    湾曲骨材を連結することを特徴とする飛行船の骨材組立
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の飛行船の骨材組立方法におい
    て、組付けられたリング形骨材を芯材に沿って順次上昇
    させ、芯材の上方から下方へ向けて間隔を介して順次径
    の大きくなるリング形骨材を積層することを特徴とする
    飛行船の骨材組立方法。
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