JP3484445B2 - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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JP3484445B2
JP3484445B2 JP31057995A JP31057995A JP3484445B2 JP 3484445 B2 JP3484445 B2 JP 3484445B2 JP 31057995 A JP31057995 A JP 31057995A JP 31057995 A JP31057995 A JP 31057995A JP 3484445 B2 JP3484445 B2 JP 3484445B2
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として一般家庭
において使用される全自動洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の洗濯では、洗濯兼脱水槽を固定し
て回転翼のみを所定周期で正逆に反転して回転させるこ
とにより、衣類が擦り合って洗濯される(以下、擦り洗
いと称する)。
【0003】しかし、このような擦り洗いは、一般の衣
類は何ら問題なく洗濯できるものの、ドライマークの表
示がある衣類や、ウール製品、シルク製品などのいわゆ
るソフト衣類を洗濯する場合には、衣類の形がくずれた
り、衣類を傷めてしまうために適切でない。
【0004】そのため、従来技術では、上記の擦り洗い
に加えて、洗濯兼脱水槽を回転翼と一体的に一方向に断
続的に回転させることにより、ソフト衣類でも形くずれ
や傷みが少なく洗濯できるようにし(以下、これをソフ
ト洗いと称する)、これらの擦り洗いとソフト洗いとを
必要に応じて切り換えて使用できるようにしたものが提
供されている(たとえば特開平5−137870号公報
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、衣類を脱水
する脱水工程においては、回転翼と洗濯兼脱水槽とを一
体的に回転駆動するとともに、排水弁を開く必要があ
る。そのため、従来技術では、洗濯兼脱水槽を固定する
ブレーキ機構と排水弁とが連係するようにしておき、洗
濯工程や排水工程が終了して脱水工程に移ると、ブレー
キ機構を解除して洗濯兼脱水槽を回転翼と一体的に回転
するとともに、このブレーキ機構の解除に連動して排水
弁が開くようにしている。
【0006】一方、上記のソフト洗いの工程では、ブレ
ーキ機構を解除して回転翼と洗濯兼脱水槽とを一体的に
回転駆動する必要があるが、従来の機構のままでは、ブ
レーキ機構の解除に連係して排水弁が開いてしまうた
め、槽内の水が次第に抜け出てソフト洗いを十分行えな
いという問題が起こる。
【0007】そのため、従来技術では、ブレーキ機構と
排水弁との連係を切り離し、排水弁の開閉を独立して行
うようにしている。
【0008】しかし、上記のブレーキ機構と排水弁とを
別個独立して駆動する構成にすると、それぞれ専用の駆
動源が必要となって部品点数が増加するばかりでなく、
組み立てに手間がかかり、さらに、両機構の制御シーケ
ンスも複雑となるので、コストアップとなる。
【0009】また、すすぎ工程に着目したとき、従来、
衣類のすすぎが十分行えるように、洗濯兼脱水槽を回転
させた状態でその上部から注水しつつ排水弁を開いて下
部から排水し、常に洗濯兼脱水槽内にはある程度の水が
溜まるようにした、いわゆる“下部排水すすぎ”が提案
されている。
【0010】しかし、この“下部排水すすぎ”を実行す
るには、注水量と排水量とが適切にバランスするように
しないと、たとえば、注水量の方が排水量より多くなっ
て洗濯兼脱水槽から水がオーバフローするようになる
と、すすぎの効率が悪くなり、また、洗濯兼脱水槽を駆
動するモータの負担も大きくなるなどの不都合を生じ
る。
【0011】また、上記の“下部排水すすぎ”は、多量
の水を消費するので、すすぎの節水化を図る上で、洗濯
兼脱水槽を回して脱水しながらその上部より注水を行
う、いわゆる“シャワーすすぎ”が採用される場合もあ
る。
【0012】この“シャワーすすぎ”は、排水弁が開い
た状態で行われているが、図15に示すように、脱水の
遠心力で衣類aが洗濯兼脱水槽bの周壁に片寄った状態の
ままで槽bの中央に注水されると、注水された水が衣類a
に浸透することなくそのまま排水されることになるた
め、シャワーすすぎの効率が低下する。
【0013】さらに、従来、排水工程では、排水弁を全
開か、全閉かのいずれか2つの状態のみ切り換えられる
ようになっており、排水弁の開度を段階的に調整するこ
とができなかった。
【0014】このように、排水工程に移ったときに直ち
に排水弁を全開すると、洗濯兼脱水槽内に多量の水が貯
留されているときには、排水の勢いが強くて排水ホース
の先端が床面下部に設けられた排水口から抜け出て床面
を濡らしたり、あるいは、排水音が大きくなって耳障り
になる等の不都合が生じる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたもので、外槽の内側に洗濯兼脱
水槽が配置され、この洗濯兼脱水槽内に回転翼が設けら
れる一方、前記洗濯兼脱水槽の回転を制動するためのブ
レーキ機構、およびこのブレーキ機構による洗濯兼脱水
槽の制動、解除に応じて回転翼のみ反転可能な状態と洗
濯兼脱水槽ならびに回転翼を一体として一方向に回転可
能な状態とをそれぞれ選択できるように構成された回転
駆動機構を備えるとともに、前記外槽の下部には、前記
両槽内の水を排水する排水弁が設けられている全自動洗
濯機において、次の構成を採用している。
【0016】すなわち、請求項1記載の発明では、前記
排水弁には、この排水弁に連結されその下部にはフラン
ジ部が形成され、さらに、周壁部には軸方向に長尺の一
対のガイド孔が形成される従動アングルと、その上部に
従動アングルのガイド孔に嵌め込まれる一対の突起が形
成され、また、その内部にはブレーキ機構のピンに係合
する押圧片が固定され、その下部には単一の駆動源であ
る排水モータにソレノイドにより動作するクラッチを介
して連結されたカムにその一端が巻回されたワイヤの他
端が固定されている駆動アングルとが付設され、前記駆
動アングルが前記排水モータの駆動により下方向に変位
されて、前記従動アングルも下方の所定位置に変位され
ることにより前記排水弁が開放され、且つ、前記クラッ
チにより前記排水モータと前記カムとの連結が切り離さ
れることにより、付勢手段により前記従動アングルが上
方向に変位し前記排水弁が閉鎖されるように構成され、
前記ブレーキ機構は、前記ピンが前記駆動アングルの内
部の押圧片により押圧されることにより、制動及び解除
されるように構成され、さらに、第1〜第3の電源端子
を有し、第1の電源端子は前記排水モータに直接接続さ
れ、第2の電源端子は前記カムの回転量に応じて開閉さ
れる2個のスイッチSW1、SW2を介して前記排水モ
ータに接続され、第3の電源端子は前記2個のスイッチ
の中間に接続されると共に、前記第1の電源端子と第2
の電源端子の間にはソレノイド接続されてなる回路構成
を有し、前記第1〜第3の電源端子のいずれにも電圧を
印加させず前記排水モータが停止されているとともに、
前記ソレノイドも通電されておらず前記クラッチが排水
モータと前記カムを切り離していることにより、駆動ア
ングルと従動アングルは移動せず、ブレーキ機構により
洗濯兼脱水槽が制動されかつ排水弁が閉じた状態となっ
ている第1状態と、前記第1の電源端子と前記第2の電
源端子との間に電圧が印加されることにより、前記ソレ
ノイドに通電され前記クラッチが排水モータと前記カム
を連結した状態で、前記排水モータを駆動させてワイヤ
を巻き取って前記駆動アングルを引き、該駆動アングル
の押圧片によってブレーキ機構の制動を解除し、従動ア
ングルのフランジ部に駆動アングルの突起が当接する直
前で、カムの回転量に応じて前記スイッチSW1が開き
前記排水モータが停止し、排水弁は閉じた状態となる第
状態と、前記スイッチSW1が開いた状態で、前記第
1の電源端子と第2の電源端子との間及び第1の電源端
子と第3の電源端子との間に電圧が印加されることによ
り、前記ソレノイドに通電され前記クラッチが排水モー
タと前記カムを連結した状態で、前記排水モータを駆動
させてワイヤを更に巻き取って駆動アングルを引き、従
動アングルのフランジ部に駆動アングルの突起が当接す
ることで前記従動アングルも引かれて排水弁を開き、カ
ムの回転量に応じてスイッチSW2が開くことで排水モ
ータが停止し、ブレーキ機構の制動が解除された状態で
排水弁は開いた状態となる第3状態とを選択するように
構成されている。
【0017】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
構成において、前記第3の状態で、前記排水モータの第
1の電源端子と第2の電源端子との間および、第1の電
源端子と第3の電源端子に印加されている電圧をオフす
ることにより、前記ソレノイドへの電力供給が停止され
ることに応答して、前記排水モータと前記カムとの連結
が切り離されるように構成し、前記駆動アングルに対す
るワイヤの引力が解消され、前記駆動アングルが上方に
変位されることに応じて前記カムが逆回転し、このカム
が第2スイッチSW2をオンしたことが抵抗検知手段に
より検知されると、前記第1の電源端子と第2の電源端
子との間に電圧が印加されることに応じて前記ソレノイ
ドに通電され前記クラッチがかかり前記排水モータと前
記カムとが連結され、前記カムの回転が停止され、前記
駆動アングルが前記第2状態に保持されるように構成さ
れている。
【0018】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の構成において、シャワーすすぎ工程が選
択された場合に、前記第2状態と第3状態とを切り換え
る制御手段を備えていることを特徴とする構成されてい
る。
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1は本発明の実施形態1に係る全自動洗濯機の縦断面
図、図2は同洗濯機の要部底面図である。
【0021】この実施形態1の全自動洗濯機1は、外枠
2内に外槽4が4つの防振支持機構6によって取り付け
られており、この外槽4の内側に洗濯兼脱水槽8が配置
され、この洗濯兼脱水槽8の底部に回転翼10が設けら
れている。また、外槽4の下方には、回転駆動機構1
2、ブレーキ機構14、排水機構16、および連係機構
18が設けられている。
【0022】回転駆動機構12は、駆動モータ20、ベ
ルト22、およびプーリ24を備えており、駆動モータ
20の回転力がベルト22およびプーリ24を介して回
転翼10と洗濯兼脱水槽8に伝達されるとともに、ブレ
ーキ機構14による洗濯兼脱水槽8の制動に応じて回転
翼10のみ反転可能な状態と、ブレーキ機構14による
洗濯兼脱水槽8の制動解除に応じて洗濯兼脱水槽8と回
転翼10とが一体として一方向に回転可能な状態とをそ
れぞれ選択できるように構成されている周知の機構であ
る。
【0023】一方、ブレーキ機構14は、ブレーキレバ
ー26、クラッチレバー28、クラッチギヤ30、ブレ
ーキバンド32、ブレーキホイール34を備えている。
そして、図示しないスプリングによって通常はクラッチ
レバー28がクラッチギヤ30に噛み合う方向に付勢さ
れており、このクラッチレバー28がクラッチギヤ30
に噛み合っている状態では、同時にブレーキホイール3
4がブレーキバンド32で締結されて洗濯兼脱水槽8の
回転が固定され、また、クラッチレバー28がクラッチ
ギヤ30から外れた状態では、同時にブレーキホイール
34からブレーキバンド32が離れて回転翼10と洗濯
兼脱水槽8とが一体に回転するように構成されている。
【0024】排水機構16は、排水モータ36、排水弁
38、および排水ホース40を備えている。排水弁38
は、図示しない内部のスプリングによって通常は閉状態
となるように付勢されており、排水モータ36の駆動に
より排水弁38が開かれたときには、洗濯兼脱水槽8と
外槽4とに溜まっている水が排水ホース40から外部に
排水されるようになっている。
【0025】連係機構18は、排水モータ36を単一の
駆動源として、排水弁38の開閉とブレーキ機構14と
を連係動作させるものであって、図3および図4に示す
ように、継ぎ手42、ワイヤ48、クラッチ50、カム
52、ソレノイド54、スイッチSW1,SW2、およ
び電源端子〜を備えており、上記の排水モータ3
6、クラッチ50、カム52、ソレノイド54、および
スイッチSW1,SW2は、いずれも一つのケース内に
収納されている。
【0026】上記の継ぎ手42は、図4に示すように、
共に略有底円筒状をした駆動アングル44と従動アング
ル46とからなり、従動アングル46は、その上部が排
水弁38の弁軸に直結され、下部にはフランジ部46a
が形成され、さらに、周壁部には軸方向に長尺の一対の
ガイド孔46bが形成されている。一方、駆動アングル
44は、その上部に従動アングル46のガイド孔46b
に嵌め込まれる一対の突起44aが形成され、また、そ
の内部にはブレーキレバー26のピン26aに係合する
押圧片44bが固定され、さらに、下部にはワイヤ48
の一端が固定されている。
【0027】ワイヤ48の他端はカム52の軸に巻回さ
れており、このカム52は、クラッチ50を介して排水
モータ36に連結されている。また、スイッチSW1,
SW2は常閉接点型のもので、カム52の回転に応じて
各スイッチSW1,SW2が順次押されて開くようにな
っている。一方、クラッチ52は、ソレノイド54への
通電の有無に応じて排水モータ36とカム50とを連結
/切り離しするようになっている。
【0028】したがって、ソレノイド54に通電された
状態で、排水モータ36が回転されると、その駆動力が
クラッチ50を介してカム52に伝達され、カム52が
正回転すると、ワイヤ48がカム52に巻き取られると
ともに、カム52の回転量に応じてスイッチSW1,S
W2が順次オフされる。
【0029】また、ワイヤ48によって駆動アングル4
4が図4の下方に引かれると、その押圧片44bによっ
てブレーキレバー26のピン26aが押されて、ブレー
キ機構14が直ちにブレーキ解除の方向に移動される
が、駆動アングル44が下方に移動しても、その突起4
4aが従動アングル46のフランジ部46aに当接するま
では、排水弁38は閉状態が維持される。
【0030】そして、駆動アングル44の突起44bが
従動アングル46のフランジ部46bに当接してからさ
らに下方に移動することにより、始めて排水弁38が開
かれるようになっている。
【0031】一方、ソレノイド54への通電が無くなれ
ば、クラッチ50によって排水モータ36とカム50と
の連結が切り離されるが、このときには、駆動アングル
44はワイヤ48の引力から解放されるので、ブレーキ
機構14が備える図示しないスプリングの付勢力によっ
てブレーキレバー26のピン26aが駆動アングル44
の押圧片44bを図4の上方に押し上げるので、駆動ア
ングル44が実線で示される元の状態(図中(ア)で示す
位置)に復帰する。このとき、従動アングル46も駆動
アングル44による引力から解放されるので、排水弁3
8に内蔵されている図示しないスプリングの付勢力によ
って、実線で示される元の状態に復帰するとともに排水
弁38が閉じられるようになっている。
【0032】このように、排水機構16とブレーキ機構
14とは、連係機構18によって互いに連係動作するよ
うに構成されるとともに、連係機構18は、ブレーキ機
構14により洗濯兼脱水槽8が制動されかつ排水弁38
が閉じた状態(以下、これを第1状態と称する)、ブレー
キ機構14により洗濯兼脱水槽8の制動が解除されかつ
排水弁38が閉じた状態(以下、これを第2状態と称す
る)、およびブレーキ機構14により洗濯兼脱水槽8の
制動が解除されかつ排水弁38が開いた状態(以下、こ
れを第3状態と称する)の3つの状態を選択できるよう
になっている。
【0033】なお、56は給水弁、58と60はソレノ
イド54に直流を供給すためのコンデンサとダイオード
である。
【0034】図5はこの全自動洗濯機の制御系の構成を
示すブロック図である。
【0035】この制御系は、マイクロコンピュータから
なる制御部70、電源スイッチ72、スタート/一時停
止スイッチ74、洗濯の各工程に応じて運転シーケンス
を制御する運転制御回路76、駆動モータ20を制御す
る駆動モータ制御回路78、排水モータ36を制御する
排水モータ制御回路80、給水弁56の開閉を制御する
給水弁制御回路82を備えるとともに、洗濯兼脱水槽8
内の水位を検知する水位検知手段84を備えている。
【0036】上記構成の全自動洗濯機1の動作について
説明する。
【0037】(1) 擦り洗い工程 電源スイッチ72をオンにして、一般の衣類を洗う擦り
洗い工程を選択した後、スタートスイッチ74をオンに
すると、給水制御回路82は、給水弁56を開くので、
外槽4および洗濯兼脱水槽8内には所定の水位まで注水
される。
【0038】水位検知手段84により所定の水位に達し
たことが検知されたならば、制御部70からの指令によ
り、給水弁制御回路82が給水弁56を閉じる。引き続
いて、制御部70は、擦り洗い運転を開始する。
【0039】この擦り洗い運転では、図6に示すよう
に、排水モータ制御回路80によって、排水モータ36
の電源端子〜のいずれにも電圧が印加されておらず
(ただし、両スイッチSW1,2は共にオン状態)、この
ため、排水モータ36は停止しており、また、ソレノイ
ド54にも通電されていないので、クラッチ50が排水
モータ36とカム52との連結が切り離されている。
【0040】このため、継ぎ手42の駆動アングル44
は、ワイヤ48によって下方に引かれないので、図4の
(ア)に示す位置にある。このため、ブレーキレバー26
およびクラッチレバー28も図2の実線で示す位置にあ
って、洗濯兼脱水槽8にはブレーキがかかっていて、回
転翼10のみが回転可能な状態となっている。また、従
動アングル46も駆動アングル44に引かれないので、
排水弁38も閉じた第1状態となっている。
【0041】よって、駆動モータ制御回路80によって
駆動モータ20が起動されると、その回転力がベルト2
2、プーリ24を介して回転翼10の軸にのみ伝わるの
で、洗濯兼脱水槽8が固定された状態で回転翼10が回
転する擦り洗いが行われる。
【0042】(2) ソフト洗い工程 電源スイッチ72をオンにして、ドライマークの表示が
ある衣類や、ウール製品、シルク製品などのソフト衣類
を洗うソフト洗い工程を選択した後、スタートスイッチ
74をオンにすると、給水制御回路82は、給水弁56
を開くので、外槽4および洗濯兼脱水槽8内には所定の
水位まで注水される。
【0043】水位検知手段84により所定の水位に達し
たことが検知されたならば、制御部70からの指令によ
り、給水弁制御回路82が給水弁56を閉じる。引き続
いて、制御部70は、ソフト洗いを開始する。
【0044】このソフト洗いでは、図6に示すように、
排水モータ制御回路80によって、排水モータ36の電
源端子−間に電圧が印加される。このとき、スイッ
チSW1,2は共にオン状態にあるため、排水モータ3
6とソレノイド54に通電され、ソレノイド54によっ
てクラッチ50が排水モータ36とカム52とが連結さ
れるとともに、排水モータ36が起動される。
【0045】このため、排水モータ36の回転がクラッ
チ50を介してカム52に伝達され、カム52が回ると
ワイヤ48も巻き上げられて、駆動アングル44がワイ
ヤ48によって下方に引かれる。
【0046】すると、駆動アングル44の押圧片44b
によって、ブレーキレバー26のピン26aが押され
て、ブレーキ機構14がブレーキ解除の方向に移動さ
れ、回転翼10と洗濯兼脱水槽8が一体回転可能な状態
となる。
【0047】そして、駆動アングル44が下方に移動し
てその突起44aが従動アングル46のフランジ部46a
に当接する直前の位置(図4の(イ)で示す位置)までくる
と、カム52によってスイッチSW1がオフとなり、排
水モータ36への通電が遮断されてワイヤ48の巻き上
げが停止される。
【0048】しかし、そのときでも電源端子−間に
は電圧が印加されていてソレノイド54への通電は継続
されているから、クラッチ50は解除されない。よっ
て、ワイヤ48は巻き戻されずその位置に保持される。
また、図4の(イ)で示す位置では、従動アングル46は
駆動アングル44に未だ引かれないので、排水弁38は
閉じた第2状態になっている。
【0049】よって、駆動モータ制御回路80によって
駆動モータ20が起動されると、その回転力がベルト2
2、プーリ24を介して回転翼10の軸に伝わるので、
洗濯兼脱水槽8と回転翼10とが共に一体に回転し、排
水弁38は閉じた状態でソフト洗いが行われる。
【0050】(3) 排水、脱水工程 上記の擦り洗いやソフト洗いが終了すれば、引き続い
て、排水工程や脱水工程に移行するが、これらの各工程
では、図6に示すように、排水モータ制御回路80によ
って、排水モータ36の電源端子−および−間
に電圧が印加される。
【0051】このとき、スイッチSW1は既にオフにな
っているが、スイッチSW2はオン状態にあるため、排
水モータ36とソレノイド54に通電され、排水モータ
36でカム52が駆動されてワイヤ48が巻き上げられ
て、駆動アングル44がワイヤ48によって下方に引か
れて、その突起44aが従動アングル46のフランジ部
46aに当接するため、従動アングル46も下方に引か
れて、排水弁38が次第に開かれる。
【0052】そして、図4の(ウ)で示す位置までくる
と、カム52によってスイッチSW1とともにSW2も
オフとなり、排水モータ36への通電が遮断されてワイ
ヤ48の巻き上げが停止される。
【0053】しかし、そのときでも電源端子−間に
は電圧が印加されていてソレノイド54への通電は継続
されているから、クラッチ50は解除されない。よっ
て、ワイヤ48は巻き戻されずその位置に保持される。
よって、洗濯兼脱水槽8のブレーキは解除されかつ排水
弁38が十分に開かれた第3状態になる。このため、排
水、脱水を行える。
【0054】なお、排水モータ36の電源端子〜へ
の電力供給を停止すると、ソレノイド54への通電が遮
断されてクラッチ50が排水モータ36とカム52との
連結を切り離し、駆動アングル44に対するワイヤ48
の引力がなくなるので、ブレーキレバー26のピン26
aが駆動アングル44の押圧片44bを上方に押し上げ
て、駆動アングル44が図4の(ア)で示す初期の位置に
復帰して、洗濯兼脱水槽8にブレーキがかかり回転翼1
0のみが回転可能な状態となるとともに、従動アングル
46も駆動アングル44による引力から解放されるため
に、排水弁38が閉じられて初期の状態に戻る。また、
これに応じてカム52も逆回転するために、スイッチS
W1,2もオン状態となる。
【0055】(4) シャワーすすぎ工程 従来のシャワーすすぎ工程では、洗濯兼脱水槽8を回し
て脱水しながらその上部より注水を行うが、ここでは、
シャワーすすぎを、図8に示すように、前段と後段の各
工程に分けて行うようにしている。
【0056】すなわち、シャワーすすぎの前段工程で
は、(2)で述べたソフト洗い工程の場合と同様に、排水
モータ36の電源端子−間に電圧を印加して、駆動
アングル44を図4の(イ)に示す位置まで移動させる。
これにより、洗濯兼脱水槽8のブレーキが解除されて、
洗濯兼脱水槽8と回転翼10とが一体回転可能となる
が、排水弁38は閉じた第2状態になる。
【0057】そこで、次に、給水弁制御回路82で給水
弁56を開いて洗濯兼脱水槽8の上部より注水するとと
もに、駆動モータ制御回路78により駆動モータ20を
起動して、洗濯兼脱水槽8を回転翼10とともに比較的
低速で一体回転させる。これにより、注水された水は、
遠心力によって洗濯兼脱水槽8の側壁側に付着した衣類
に十分に浸透し、従来のように、注水の大部分が衣類に
浸透することなく排水されてしまうといったことがなく
なる。
【0058】シャワーすすぎの後段工程では、(3)で述
べた排水、脱水モードの場合と同様に、排水モータ36
の電源端子−および−間に電圧が印加して、駆
動アングル44を図4の(ウ)に示す位置まで移動させ
る。これにより、洗濯兼脱水槽8のブレーキが解除され
て洗濯兼脱水槽8と回転翼10とが一体回転可能となっ
た状態で、しかも、排水弁38が開いた第3状態とな
る。
【0059】そして、給水弁56を閉じた状態で、駆動
モータ20によって洗濯兼脱水槽8を回転翼10ととも
に高速で一体回転させる。これにより、前段で衣類に十
分に浸透した水が洗剤分を含んだ状態で十分に振り切ら
れて、排水ホース40を通って排水される。このため、
節水を図りながら、効率良くすすぎが行われる。
【0060】実施形態2 上記の実施形態1では、排水弁38の開度が全開/全閉
の2つの状態のみ選択的に切り換えられるようになって
いるが、この実施形態2では、排水工程において、洗濯
兼脱水槽8内の水位の高低に応じて排水弁38の開度を
多段階に切り換え調整できるようにしたものである。
【0061】すなわち、この実施形態2では、図9に示
すように、カム52の回転に応じてオン・オフされる常
閉接点型のスイッチSW1〜5を多数(この例では5つ)
設けるとともに、各スイッチSW1〜5の数に応じて排
水モータ36の電源端子〜を配置した構成とし、図
10に示すように、洗濯兼脱水槽8の水位を、高水位L
1、中水位L2、低水位L3、少水位L4に区分けしたとき
(ただし、ここでは高水位L1以上には注水されないもの
とする)、水位検知手段84で検出される水位Lが、L1
>L>L2、L2>L>L3、L3>L>L4、L4>Lのい
ずれの範囲にあるかによって、図11に示すように、各
端子〜間への印加電圧を選択するようにしている。
【0062】その他の構成は実施形態1の場合と同様で
ある。
【0063】この構成において、たとえば、ソフト洗い
の終了直後では、実施形態1でも説明したように、カム
52によってスイッチSW1がオフされ、また、電源端
子−間には電圧が印加されていて、駆動アングル4
4が従動アングル46に当接する直前の位置に保持され
ているので、従動アングル46は図12の(イ)に示す位
置にあり、よって、排水弁38は閉じた第2状態になっ
ている。
【0064】このとき、水位検知手段84で検出される
水位Lが制御部70によってL1>L>L2にあると判断
されると、排水弁制御回路82によって、排水モータ3
6の電源端子−および−間に電圧が印加され
る。このとき、スイッチSW1はカム52の作用により
既にオフになっているが、他のスイッチSW2〜5はオ
ン状態にあるため、排水モータ36とソレノイド54に
通電され、排水モータ36でカム52が駆動されてワイ
ヤ48が巻き上げられ、継ぎ手42が下方に引かれて、
排水弁38が次第に開かれる。
【0065】そして、図12の(ウ)で示す位置までくる
と、カム52によってスイッチSW1とともにSW2も
オフとなり、排水モータ36への通電が遮断されてワイ
ヤ48の巻き上げが停止される。そのときでも電源端子
−間には電圧が印加されていてソレノイド54への
通電は継続されているから、クラッチ50は解除され
ず、駆動アングル44と従動アングル46とはその位置
に保持される。
【0066】こうして、従動アングル46が図12の
(ウ)で示す位置に保持されたときには、排水弁38がわ
ずかに開かれた第3状態となるので、洗濯兼脱水槽8の
水が徐々に排水される。
【0067】洗濯兼脱水槽8の水位が次第に低下して、
水位検知手段84で検出される水位Lが制御部70によ
ってL2>L>L3にあると判断されると、排水モータ制
御回路80によって、排水モータ36の電源端子−
および−間に電圧が印加される。
【0068】このとき、スイッチSW1,2はカム52
の作用により既にオフになっているが、他のスイッチS
W3〜5はオン状態にあるため、排水モータ36とソレ
ノイド54に通電され、排水モータ36でカム52が駆
動されてワイヤ48が巻き上げられ、継ぎ手42を介し
て排水弁38がさらに開かれ、従動アングル46が図1
2の(エ)で示す位置までくると、カム52によってスイ
ッチSW1,2とともにSW3もオフとなり、排水モー
タ36への通電が遮断されてワイヤ48の巻き上げが停
止される。そのときでも電源端子−および−間
には電圧が印加されていてソレノイド54への通電は継
続されているから、クラッチ50は解除されず、継ぎ手
42はその位置に保持される。
【0069】以下、同様にして、洗濯兼脱水槽8の水位
が次第に低下して、最後に水位検知手段84で検出され
る水位Lが制御部70によってL4>Lにあると判断さ
れると、排水モータ36の電源端子−および−
間に電圧が印加され、従動アングル46が図12の(カ)
で示す位置まできて、排水弁38が全開となるととも
に、全てのスイッチSW1〜5がオフになって排水モー
タ36が停止する。
【0070】このように、洗濯兼脱水槽8に溜まってい
る水が少なくなるのにしたがって排水弁の開度が次第に
大きくなるので、排水の勢いが強くて排水ホースの先端
が排水口から抜け出て床面を濡らしたり、あるいは、排
水音が大きくて耳障りになる等の不都合が解消される。
【0071】実施形態3 上述した実施形態1の構成では、図4において、継ぎ手
42を(ウ)の位置から次に(イ)の位置に移動させたい場
合でも、ソレノイド54への電力供給を停止すると、ク
ラッチ50が排水モータ36とカム52との連結を切り
離すので、初期の(ア)の位置まで一気に戻ってしまうた
め、再度、(ア)の位置から(イ)の位置まで継ぎ手42を
移動させねばならず、所定の状態を得るまでに余分な時
間を必要とする。
【0072】そこで、この実施形態3では、継ぎ手42
の戻り方向の制御もできるようにして、制御時間の短縮
化と制御の効率化を図ったものである。
【0073】すなわち、ここでは、図3に示した各スイ
ッチSW1,2のオン・オフを検知するために、各スイ
ッチSW1,2の両端間の抵抗を検知する抵抗検知手段
86を設けている。
【0074】次に、この構成を採用した場合の動作を、
図13に示すフローチャートを参照して説明する。
【0075】いま、ソフト洗い→排水→脱水と工程が進
み、次に、実施形態1(4)で説明したシャワーすすぎ洗
いの工程に移るものとする。
【0076】脱水工程では、継ぎ手42は図4の(ウ)に
示す位置にあって、洗濯兼脱水槽8はブレーキが解除さ
れ、また、排水弁38は全開している。また、スイッチ
SW1,2はカム52によって共にオフされている(ス
テップ1)。この状態から、次に、シャワーすすぎの前
段工程に移行するには、前述のように継ぎ手42を(イ)
の位置となる第2状態まで戻す必要がある。
【0077】そこで、継ぎ手42が図4の(ウ)に示す位
置に保持されている第3状態で、排水モータ36の電源
端子−、−に印加されている電圧をオフにする
と(ステップ2)、ソレノイド54への電力供給が停止さ
れるため、クラッチ50が排水モータ36とカム52と
の連結を切り離す。
【0078】すると、駆動アングル44に対するワイヤ
48の引力がなくなり、駆動アングル44はブレーキ機
構14の図示しないスプリングの付勢力によって上方に
移動される。これに応じてカム52も逆回転するので、
駆動アングル44が図4の(イ)の位置まで移動したとき
に、両スイッチSW1,2の内の一方のスイッチSW2
がオンとなる。このとき、スイッチSW2の両端抵抗が
無限大に近い値から0に近い値に変化するので、その抵
抗変化が抵抗検知手段86によって検知される(ステッ
プ3)。
【0079】制御部70は、この抵抗検知手段86でス
イッチSW2がオンになったことが検知されると、直ち
に、排水モータ36の電源端子−間に電圧を印加す
る(ステップ4)。すると、ソレノイド54に通電されて
クラッチ50がかかり排水モータ36とカム52とが連
結されるので、カム52の回転が停止され、駆動アング
ル44は図4の(イ)に示す位置である第2状態にそのま
ま保持される(ステップ5)。
【0080】この第2状態では、洗濯兼脱水槽8のブレ
ーキが解除され、かつ、排水弁8は閉じているので、シ
ャワーすすぎの前段工程を実行することができる(ステ
ップ6)。
【0081】実施形態4 上記の実施形態2では、洗濯兼脱水槽8内の水位の高低
に応じて排水弁38の開度を多段階に切り換え調整でき
るようにし、また、実施形態3では、継ぎ手42の戻り
方向の制御もできるようにしたが、この実施形態4で
は、これらの技術を組み合わせることにより、“下部排
水すすぎ”を良好に行えるようにしたものである。
【0082】すなわち、ここでは、図9に示した構成に
おいて、さらに各スイッチSW1〜5のオン・オフを検
知するための手段として、各スイッチSW1〜5の両端
間の抵抗を検知する抵抗検知手段86を設けている。
【0083】そして、本例では、図10において、“下
部排水すすぎ”の制御を行う場合の基準水位として中水
位L2を設定し、上限と下限の各水位LH,LLの範囲内
で水位制御を行うものとする。そして、ここでは、洗濯
兼脱水槽8内の水位Lが基準水位L2に達したときに
は、排水弁8の開度は、図12において継ぎ手42が
(エ)の位置で決まる開度となるように、洗濯兼脱水槽8
内の水位Lが上限水位LHに達したときには、排水弁8
の開度は、図12において継ぎ手42が(オ)の位置で決
まる開度となるように、また、水位Lが下限水位LL
達したときには、排水弁8の開度は、継ぎ手42が(ウ)
の位置で決まる開度となるように予め設定されているも
のとする。
【0084】次に、この構成を採用した場合の動作を、
図14に示すフローチャートを参照して説明する。
【0085】水位検知手段84で検知される水位Lが、
上限水位LHと下限水位LLとの間にあるとき(LL<L<
H)には、図11に示すように、排水モータ36の電源
端子−、および−間に電圧が印加され、また、
スイッチSW1〜3はオフで、スイッチSW4,5がオ
ンとなっている(ステップ1,2)。これにより、継ぎ手
42は図12の(エ)の位置に保持されている。
【0086】ここで、注水量と排水量のバランスがくず
れて、水位検知手段84で検知される水位Lが上限水位
Hまで上昇すると(L≧LH)(ステップ3)、継ぎ手42
を図12の(オ)の位置まで移動させる必要があるため、
制御部70は、排水モータ制御回路80を制御して、排
水モータ36の電源端子−に電圧を印加した状態
で、電源端子−間に印加されていた電圧を、電源端
子−間に印加されるように切り換える。そして、ス
イッチSW1〜3がオフの状態からさらにスイッチSW
4がオフになるまで、カム52が回転される(ステップ
4)。これにより、継ぎ手42は図12の(オ)の位置ま
で移動して保持され(ステップ5)、排水弁8の開度が基
準の場合よりも一段階大きくなって、注水量よりも排水
量の方が大きくなる。
【0087】一方、注水量と排水量のバランスがくずれ
て、水位検知手段84で検知される水位Lが下限水位L
Lまで低下すると(L≦LL)、継ぎ手42を図12の(ウ)
の位置まで移動させる必要があるため、排水モータ36
の電源端子−および−間にそれぞれ印加されて
いた電圧を全てオフにする(ステップ6)。このとき、ソ
レノイド54への通電がなくなるので、クラッチ50が
解除され、これに伴い、継ぎ手42が上昇するため、ス
イッチSW1〜4がオフの状態から、最初にスイッチS
W4がオンし、次にスイッチSW3がオンとなる。そし
て、抵抗検知手段86によって、スイッチSW3のオン
によりその端子間抵抗が0に近い値となったことが検知
されると(ステップ7)、その瞬間に、制御部70は排水
モータ制御回路80を制御して、排水モータ36の電源
端子−、および−間にそれぞれ電圧を印加する
(ステップ8)。すると、クラッチ50がかかって排水モ
ータ36とカム52が連結されるため、カム52の回転
が停止する。これにより、継ぎ手42は図12の(ウ)の
位置まで移動して保持され、排水弁8の開度が基準より
も一段階小さくなって、排水量よりも注水量の方が大き
くなる(ステップ9)。
【0088】このように、この実施形態4では、“下部
排水すすぎ”において、注水量と排水量とのバランスが
とられ、洗濯兼脱水槽8の水位Lは、基準となる水位L
2を中心に、上限水位LHと下限水位LLとの間に常に保
持されるように、注水量と排水量とのバランスがとられ
るため、“下部排水すすぎ”を良好に行える。
【0089】なお、実施形態3,4において、継ぎ手4
2の戻り方向の制御を行う上では、各スイッチSW1,
2、スイッチSW1〜5のオン動作のタイミングと、電
源端子〜,〜への電圧印加による継ぎ手42の
保持タイミングとの間に生じるタイムラグをできるだけ
少なくするためには、連係機構18の一部(たとえば、
クラッチ50とカム52との間)にブレーキ機構を設け
て、継ぎ手42の戻り速度を調整できるようにすること
が好ましい。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0091】(1) 請求項1記載の発明においては、従
来のように、ブレーキ機構と排水機構とを別個の駆動源
で駆動する場合に比べて、単一の駆動源でブレーキ機構
と排水機構とを連動させて擦り洗いやソフト洗いを共に
良好に行えるため、部品点数の削減とコストダウンを図
ることができる。
【0092】(2)請求項2記載の発明においては、
期状態に一旦戻ってから初期の位置まで移動する制御を
行う場合に比較して、時間のロスが無くなるので、制御
の適正化を図ることができる。
【0093】(3)請求項3記載の発明においては、
求項1及び請求項2記載の構成をシャワーすすぎモード
時に適用することにより、シャワーすすぎの際の節水
と、すすぎの効率向上が図れる。
【0094】
【0095】特に、“下部排水すすぎ”に応用すれば、
きめ細かな水位制御を行うことができるため、すすぎの
効率が高まって都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す全自動洗濯機の縦
断面図である。
【図2】同洗濯機の要部底面図である。
【図3】同洗濯機の排水モータの駆動回路部分の構成図
である。
【図4】連係機構、特に継ぎ手の部分の構成を示す断面
図である。
【図5】同洗濯機の制御系のブロック図である。
【図6】擦り洗い、ソフト洗い、および各洗濯後の排水
の各工程における各部の状態を示す説明図である。
【図7】各洗濯の工程における洗濯兼脱水槽、回転翼、
ブレーキ機構、排水機構、および連係機構の状態を示す
説明図である。
【図8】シャワーすすぎ工程における各部の状態を示す
説明図である。
【図9】全自動洗濯機の他の実施形態における排水モー
タの駆動回路部分の構成図である。
【図10】洗濯兼脱水槽内の水位レベルの説明図であ
る。
【図11】図9の構成を用いて洗濯兼脱水槽内の水位レ
ベルに応じて排水弁の開度を制御する場合の排水モータ
の駆動回路部分の状態を示す説明図である。
【図12】図11に示す各状態に応じた継ぎ手の位置を
示す断面図である。
【図13】全自動洗濯機の他の実施形態において、脱水
工程の終了後、シャワーすすぎ洗いの工程を行う場合の
説明に供するフローチャートである。
【図14】全自動洗濯機の他の実施形態において、下部
排水すすぎ工程を行う場合の説明に供するフローチャー
トである。
【図15】従来のシャワーすすぎ工程での問題を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…全自動洗濯機、2…外枠、4…外槽、8…洗濯兼脱
水槽、10…回転翼、12…回転駆動機構、14…ブレ
ーキ機構、16…排水機構、18…連係機構、20…駆
動モータ、26…ブレーキレバー、26a…ピン、28
…クラッチレバー、30…クラッチギヤ、34…ブレー
キホイール、36…排水モータ、38…排水弁、42…
継ぎ手、44…駆動アングル、44a…突起、44b…押
圧片、46…従動アングル、46a…フランジ部、46b
…ガイド孔、48…ワイヤ、50…クラッチ、52…カ
ム、54…ソレノイド、56…給水弁。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 37/40 D06F 33/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽の内側に洗濯兼脱水槽が配置され、
    この洗濯兼脱水槽内に回転翼が設けられる一方、前記洗
    濯兼脱水槽の回転を制動するためのブレーキ機構、およ
    びこのブレーキ機構による洗濯兼脱水槽の制動、解除に
    応じて回転翼のみ回転可能な状態と、洗濯兼脱水槽なら
    びに回転翼を一体として一方向に回転可能な状態とをそ
    れぞれ選択できるように構成された回転駆動機構を備え
    るとともに、前記外槽の下部には、前記両槽内の水を排
    水する排水弁が設けられている全自動洗濯機において、 前記排水弁には、この排水弁に連結されその下部にはフ
    ランジ部が形成され、さらに、周壁部には軸方向に長尺
    の一対のガイド孔が形成される従動アングルと、その上
    部に従動アングルのガイド孔に嵌め込まれる一対の突起
    が形成され、また、その内部にはブレーキ機構のピンに
    係合する押圧片が固定され、その下部には単一の駆動源
    である排水モータにソレノイドにより動作するクラッチ
    を介して連結されたカムにその一端が巻回されたワイヤ
    の他端が固定されている駆動アングルとが付設され、 前記駆動アングルが前記排水モータの駆動により下方向
    に変位されて、前記従動アングルも下方の所定位置に変
    位されることにより前記排水弁が開放され、且つ、前記
    クラッチにより前記排水モータと前記カムとの連結が切
    り離されることにより、付勢手段により前記従動アング
    ルが上方向に変位し前記排水弁が閉鎖されるように構成
    され、 前記ブレーキ機構は、前記ピンが前記駆動アングルの内
    部の押圧片により押圧されることにより、制動及び解除
    されるように構成され、 さらに、第1〜第3の電源端子を有し、第1の電源端子
    は前記排水モータに直接接続され、第2の電源端子は前
    記カムの回転量に応じて開閉される2個のスイッチSW
    1、SW2を介して前記排水モータに接続され、第3の
    電源端子は前記2個のスイッチの中間に接続されると共
    に、前記第1の電源端子と第2の電源端子の間にはソレ
    ノイド接続されてなる回路構成を有し、 前記第1〜第3の電源端子のいずれにも電圧を印加させ
    ず前記排水モータが停止されているとともに、前記ソレ
    ノイドも通電されておらず前記クラッチが排水モータと
    前記カムを切り離していることにより、駆動アングルと
    従動アングルは移動せず、ブレーキ機構により洗濯兼脱
    水槽が制動されかつ排水弁が閉じた状態となっている第
    1状態と、 前記第1の電源端子と前記第2の電源端子との間に電圧
    が印加されることにより、前記ソレノイドに通電され前
    記クラッチが排水モータと前記カムを連結した状態で、
    前記排水モータを駆動させてワイヤを巻き取って前記駆
    動アングルを引き、該駆動アングルの押圧片によってブ
    レーキ機構の制動を解除し、従動アングルのフランジ部
    に駆動アングルの突起が当接する直前で、カムの回転量
    に応じて前記スイッチSW1が開き前記排水モータが停
    止し、排水弁は閉じた状態となる第2状態と、 前記スイッチSW1が開いた状態で、前記第1の電源端
    子と第2の電源端子との間及び第1の電源端子と第3の
    電源端子との間に電圧が印加されることにより、前記ソ
    レノイドに通電され前記クラッチが排水モータと前記カ
    ムを連結した状態で、前記排水モータを駆動させてワイ
    ヤを更に巻き取って駆動アングルを引き、従動アングル
    のフランジ部に駆動アングルの突起が当接することで前
    記従動アングルも引かれて排水弁を開き、カムの回転量
    に応じてスイッチSW2が開くことで排水モータが停止
    し、ブレーキ機構の制動が解除された状態で排水弁は開
    いた状態となる第3状態とを選択することを特徴とする
    全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の全自動洗濯機において、 前記第3の状態で、前記排水モータの第1の電源端子と
    第2の電源端子との間および、第1の電源端子と第3の
    電源端子に印加されている電圧をオフすることにより、
    前記ソレノイドへの電力供給が停止されることに応答し
    て、前記排水モータと前記カムとの連結が切り離される
    ように構成し、 前記駆動アングルに対するワイヤの引力が解消され、前
    記駆動アングルが上方に変位されることに応じて前記カ
    ムが逆回転し、このカムがスイッチSW2をオンしたこ
    とが抵抗検知手段により検知されると、前記第1の電源
    端子と第2の電源端子に通電されることに応じて前記ソ
    レノイドに通電され前記クラッチがかかり前記排水モー
    タと前記カムとが連結され、前記カムの回転が停止さ
    れ、前記駆動アングルが前記第2状態に保持されるよう
    に構成されていることを特徴とする全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の全自動洗
    濯機において、 シャワーすすぎ工程が選択された場合に、前記第2状態
    と第3状態とを切り換える制御手段を備えていることを
    特徴とする全自動洗濯機。
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