JP3483426B2 - 画像縮小方法及びプログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents

画像縮小方法及びプログラムを記録した記憶媒体

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JP3483426B2
JP3483426B2 JP11087497A JP11087497A JP3483426B2 JP 3483426 B2 JP3483426 B2 JP 3483426B2 JP 11087497 A JP11087497 A JP 11087497A JP 11087497 A JP11087497 A JP 11087497A JP 3483426 B2 JP3483426 B2 JP 3483426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルの原画像
を縮小して縮小後の画像を得る画像縮小方法およびその
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記
録した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の画像縮小は、図17に示
すように、所望の縮小方向(図ではX方向)に並ぶ原画
像OGの1画素列(画素列1、画素列2、…、画素列
Z)ごとに、所望の縮小率n/m(n、mはn<mの正
の数)で縮小して、原画像OGを1次元の縮小方向に縮
小した縮小後の画像SGを得るようにしている。
【0003】この種の画像縮小では、通常、原画像OG
の縮小方向内に処理範囲SHを設定することができるよ
うになっている。これは、原画像OGの縮小方向の画素
列の端部に画像と無関係な不要部分(不要画素)がある
場合などに、その不要画素を縮小後の画像SGに反映さ
せないようにするためである。図17では点線で挟まれ
た範囲を処理範囲SHとした場合の画像縮小を示してい
るが、原画像OGに不要画素がなければ縮小方向の画素
列全体を処理範囲SHとして処理される。
【0004】上記1画素例ごとの画像縮小は、従来、図
18に示すように、原画像の画素列内の画素の位置に応
じて割り振った荷重による隣接画素の荷重平均で行って
いる。なお、図18では縮小率n/mを2/7としてい
る。また、図中の各符号は以下の通りである。
【0005】sは、原画像OGの処理対象の1画素列
(画素列1、画素列2、…、画素列Z)を構成する画素
の画素No(s=1、2、…、s(MAX) :s(MAX) は図示
を省略しているが原画像OGの処理対象の1画素列の画
素数)、P(s)は、原画像OGの処理対象の1画素列
を構成する各画素の濃度データ、tは、縮小後の画像S
Gの1画素列(画素列1、画素列2、…、画素列Z)を
構成する画素の画素No(t=1、2、…t(MAX) :t
(MAX) は図示を省略しているが縮小後の画像SGの1画
素列の画素数)、Q(t)は、縮小後の画像SGの1画
素列を構成する各画素の濃度データ、s(t)は、原画
像OGの処理対象の1画素列を構成する画素のうち、前
記Q(t)を算出するのに参照する原画像OGの画素の
画素No、s(1)は、原画像OGの処理対象の1画素列
内の処理範囲SHの先頭の画素の画素No、ahは、P
(s(1))の荷重補正量(ah=0、1、…、(n−
1))、R(t)は、前記Q(t)を算出するのに用い
る原画像OGの算出対象領域であって、前記Q(t)を
求める荷重計算に用いる原画像OGの各画素内の区分の
範囲を示す領域、G(t)は、前記Q(t)を算出する
のに用いる原画像OGの算出対象画素区画であって、前
記Q(t)を求める荷重計算に用いる原画像OGの複数
個の隣接画素の範囲を示す区画、である。
【0006】また、従来の方法を演算式で表すと、以下
のようになる。 Q(t)=((n−a(t))/m)×P(s(t)) +Σ{(n/m)×P(i)} 〔i=s(t)+1〜s(t+1)−1〕 +(a(t+1)/m)×P(s(t+1)) … (1) ただし、 s(t)=s(1)+int〔(ah+(m×(t−
1)))/n〕 a(t)=(ah+(m×(t−1))) mod n
【0007】なお、上記演算式において、int〔A/
B〕は、整数化関数でAをBで除した結果の整数部、A
mod Bは AをBで除したときの余りを求める関
数、である。
【0008】処理は、t=1、2、3、…とtを順次カ
ウントアップして、Q(1)、Q(2)、Q(3)、…
の順に縮小後の画像SGの1画素列を構成する各画素の
濃度データを求めていき1画素列分の縮小を行う。この
ような処理を縮小方向に直交する方向(図17ではY方
向)に並列される各画素列(画素列1、画素列2、…、
画素列Z)ごとに行って原画像OGを縮小方向に縮小率
n/mで縮小する。
【0009】図18や上記演算式より明らかなように、
この従来方法では、原画像OGの処理対象の1画素列を
構成する各画素を便宜的にn個に区分し、各区分に1/
mの荷重を割り付けて、原画像OGの1画素の最大荷重
をn/mとし、s(1)番目の画素の(ah+1)番目
の区分から始めて、荷重の合計がm/m(100%)に
なるようにR(t)を決め、原画像OGの処理対象の1
画素列内の複数個の隣接画素(G(t)を構成する各画
素)にR(t)の区分数に応じた荷重を割り振り、その
荷重による荷重平均結果を縮小後の1画素の濃度データ
としている。そして、各Q(t)に対する各R(t)を
連続して決めていき、縮小後の画像SGの1画素列の各
画素の濃度データを順次求めていくものである。
【0010】この従来方法によれば、s(t)を決める
演算式からも明らかなように、例えば、縮小後の画像S
Gの処理対象の画素列内のk番目の画素の濃度データ
〔Q(k)〕の算出で参照する原画像OGの処理対象の
画素列内の画素〔s(k)〕は、s(1)から数えて略
〔(m/n)×k〕番目の画素となる。従って、縮小後
の画像SGの各画素に対する原画像OG内の参照画素
は、縮小率に応じた適切な位置の画素が選ばれる。そし
て、縮小後の画像SGの各画素の濃度データを、各参照
画素の近辺の隣接画素の荷重平均で求めているので、縮
小方向について原画像OGの処理範囲SH全体をn/m
倍に略均等に縮小することができる。
【0011】また、2次元のデジタルの原画像を2次元
方向(X方向およびY方向)それぞれに縮小する場合
は、図19に示すように、原画像OGに対して上記方法
でX方向に縮小し、その縮小演算後の画像SG1に対し
て上記方法でY方向に縮小することで、原画像OGを2
次元方向に縮小した画像SG2を得ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像縮小方法には次のような問題がある。図
20を参照する。図20(a)は、白黒(斜線で示す画
素が黒)に2値化(ここでは、黒の画素の濃度データを
「0.00」、白の画素の濃度データを「1.00」と
する)された原画像OGを示し、図20(b)は、図2
0(a)の原画像OGを、従来方法でXY両方向にそれ
ぞれ縮小率を2/7、s(1)=1、ah=0として縮
小した縮小後の画像SGの各画素の濃度データを示す。
【0013】2次元の原画像OGの各画素の濃度データ
をP(sX ,sY )、縮小後の2次元の画像の各画素の
濃度データをQ(tX ,tY )とすると、例えば、Q
(1,3)は、図20(a)のX方向の算出対象画素区
画GX (1)と、Y方向の算出対象画素区画GY (3)
とで囲まれる2次元の算出対象画素区画に含まれる各画
素に対して、X方向の算出対象領域RX (1)と、Y方
向の算出対象領域RY (3)とで囲まれる2次元の算出
対象領域に応じて割り振った荷重による荷重平均であ
り、以下のような演算で求められることになる。
【0014】 Q(1,3)=2/7×(2/7×P( 1, 8)+2/7×P( 2, 8)+2/7×P( 3, 8)+1/7×P( 4, 8)) +2/7×(2/7×P( 1, 9)+2/7×P( 2, 9)+2/7×P( 3, 9)+1/7×P( 4, 9)) +2/7×(2/7×P( 1,10)+2/7×P( 2,10)+2/7×P( 3,10)+1/7×P( 4,10)) +1/7×(2/7×P( 1,11)+2/7×P( 2,11)+2/7×P( 3,11)+1/7×P( 4,11)) =2/7×(2/7×1.00+2/7×1.00+2/7×0.00+1/7×0.00) +2/7×(2/7×1.00+2/7×1.00+2/7×0.00+1/7×0.00) +2/7×(2/7×1.00+2/7×0.00+2/7×0.00+1/7×0.00) +1/7×(2/7×1.00+2/7×0.00+2/7×0.00+1/7×0.00) =22/49≒0.45
【0015】縮小後の画像SGの他の画素の濃度データ
も同様に算出される。図20より明らかなように、従来
方法のように、原画像OG内における画素の位置に応じ
て割り振った荷重による荷重平均で縮小後の画像SGの
画素の濃度データを求めると、例えば、Q(1,3)、
Q(2,1)、Q(2,3)、Q(2,4)のように、
これら画素の濃度データを算出するための原画像OGの
2次元の算出対象領域内を略2分するように原画像OG
の白黒のエッジが通る場合には、縮小後の画像SGの画
素の濃度データは中間値(グレー)となる。また、Q
(1,4)、Q(2,2)などにように濃度データが低
下する(濃いグレーになる)場合もある。一方で、Q
(3,1)、Q(4,1)のように、これら画素の濃度
データの算出に用いる原画像OGの2次元の算出対象領
域内に原画像OGの白黒のエッジが通らなければ濃度デ
ータが低下しないこともある。このように、原画像OG
の白黒のエッジの通過状態に応じて、画像がボケたりボ
ケなかったりして、縮小後の画像SGの画質が低下する
という問題があった。
【0016】また、従来方法の別の問題を図21を参照
して説明する。図21は、縮小率n/mを、例えば9/
10のように「1.0」に近い場合について、上記従来
方法で画像縮小を行った結果を模式的に示した図であ
る。
【0017】図より明らかなように、各Q(t)に対す
るP(s)の隣接画素の荷重平均の割合は、9:1、
8:2、…、5:5、…、2:8、1:9の変化をサイ
クリックに繰り返すことになる。
【0018】この場合、縮小率が「1.0」に近いにも
かかわらず、例えば、図21のQ(5)のように原画像
OGの隣接する2画素を5:5(=1:1)の等割合で
平均する部分が発生することになる。原画像OG内にエ
ッジがあると、例えば図21のQ(1)のように原画像
OGの1画素の濃度データと略等しい画素部分ではエッ
ジは縮小後も保存され画像は鮮明であるが、上述した隣
接する2画素を1:1の等割合で平均する画素部分では
2画素の等平均値であるのでエッジが軽減されて画像が
ボケることになる。
【0019】各画素列ごとの縮小処理は、従来、s
(1)、ahを同じ値にして処理しているので、上記画
像のボケは縮小方向の各画素列ごとに同じパターンで現
れ、図22(a)の点線で示すように、縮小方向に直交
する方向に沿って直線状のムラGmとなって縮小後の画
像SGに現れ、縮小後の画像SGの品質を低下させてい
た。特に、縮小率が「1.0」に近いと、縮小後の画像
SGに周期的に現れる直線状のムラGmの出現周期mT
が広くなり、目視によってもこの直線状のムラGmが目
立つほどになり問題となっていた。
【0020】また、従来方法で2次元のデジタル画像を
X、Y両方向に縮小した場合には、同様の理由で図22
(b)に示すように格子状のムラが現れることになる。
【0021】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、画質の低下を招かずに画像を縮小する
ことができる画像縮小方法及びその方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録した記憶媒体を提
供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、デジタルの原画像を縮小
して縮小後の画像を得る画像縮小方法において、(1)
縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データを算出する
のに用いる原画像の算出対象画素区画を画像の縮小率に
応じて決める工程と、(2)前記(1)の工程で決めた
原画像の算出対象画素区画内の各画素の濃度データの大
小順に応じて、前記原画像の算出対象画素区画内の各画
素に荷重を割り振る工程と、(3)前記(2)の工程で
割り振った荷重によって、前記(1)の工程で決めた原
画像の算出対象画素区画内の各画素を荷重平均した結果
を、前記縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データと
する工程と、からなる工程で縮小後の画像の各画素の濃
度データを求めることで原画像を縮小した縮小後の画像
を得て、かつ、前記(2)の工程では、前記(1)の工
程で決めた原画像の算出対象画素区画内の各画素を濃度
データの大小順に並べたときに両端側に並ぶ所定個数の
画素の荷重を「0%」とし、それ以外の複数個の画素に
荷重を割り振ることを特徴とするものである。
【0023】
【0024】
【0025】 請求項に記載の発明は、上記請求項
記載の画像縮小方法により、2次元のデジタルの原画
像の2次元方向の画像の縮小を同時に行うことを特徴と
するものである。
【0026】 請求項に記載の発明は、1次元の縮小
方向に画素が並ぶ前記原画像の画素列ごとに、上記請求
1に記載の画像縮小方法で画像縮小処理を行い、前記
原画像を前記縮小方向に縮小することを特徴とするもの
である。
【0027】 請求項に記載の発明は、デジタルの原
画像を縮小して縮小後の画像を得る処理をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録した記憶媒体であ
って、(1)縮小後の画像の算出対象の画素の濃度デー
タを算出するのに用いる原画像の算出対象画素区画を画
像の縮小率に応じて決める工程と、(2)前記(1)の
工程で決めた原画像の算出対象画素区画内の各画素の濃
度データの大小順に応じて、前記原画像の算出対象画素
区画内の各画素に荷重を割り振る工程と、(3)前記
(2)の工程で割り振った荷重によって、前記(1)の
工程で決めた原画像の算出対象画素区画内の各画素を荷
重平均した結果を、前記縮小後の画像の算出対象の画素
の濃度データとする工程と、からなる工程で縮小後の画
像の各画素の濃度データを求めることで原画像を縮小し
た縮小後の画像を得て、かつ、前記(2)の工程では、
前記(1)の工程で決めた原画像の算出対象画素区画内
の各画素を濃度データの大小順に並べたときに両端側に
並ぶ所定個数の画素の荷重を「0%」とし、それ以外の
複数個の画素に荷重を割り振る処理をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記憶媒体に記録したもので
ある。
【0028】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。縮小後の画像の各画素の濃度データを以下の(1)
〜(3)の工程で順次求める。
【0029】 (1)の工程では、縮小後の画像の算出
対象の画素の濃度データを算出するのに用いる原画像の
算出対象画素区画を画像の縮小率に応じて決める。この
原画像の算出対象画素区画の決め方は、例えば、従来と
同様の演算によって決めることができる。例えば、請求
に記載の発明のように1次元の縮小方向への画像縮
小をその縮小方向に画素が並ぶ原画像の画素列ごとに行
うような場合には、従来方法の式(1)に基づき算出対
象画素区画を決めることができる。また、請求項に記
載の発明のように2次元方向に同時に画像縮小する場合
には、従来方法の式(1)に基づき決まる各方向の算出
対象画素区画で囲まれる2次元の区画をこの(1)の工
程で決める原画像の算出対象画素区画とすればよい。
【0030】(2)の工程では、上記(1)の工程で決
めた原画像の算出対象画素区画内の各画素の濃度データ
の大小順に応じて、原画像の算出対象画素区画内の各画
素に荷重を割り振り、(3)の工程では、上記(2)の
工程で割り振った荷重によって、上記(1)の工程で決
めた原画像の算出対象画素区画内の各画素を荷重平均し
た結果を、縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データ
とする。
【0031】すなわち、従来方法のように原画像の算出
対象画素区画内の各画素の原画像内の位置に応じて割り
振った荷重による荷重平均で縮小後の画像の算出対象の
画素の濃度データを求めるのではなく、原画像の算出対
象画素区画内の各画素の濃度データの大小順に応じて割
り振った荷重による荷重平均で縮小後の画像の算出対象
の画素の濃度データを求めるようにしている。
【0032】このように画像縮小することで、原画像の
算出対象画素区画内の各画素の位置と無関係に、原画像
の算出対象画素区画内の濃度データの分布状態に応じた
荷重平均により縮小後の画像の各画素の濃度データを求
めることができ、縮小後の画像に原画像の算出対象画素
区画内の各画素の濃度データの分布状態を反映させるこ
とができ、画像縮小による画質の低下を防ぐことができ
る。
【0033】原画像の算出対象画素区画内の各画素の濃
度データの大小順に応じた荷重の割り振り方としては、
例えば、請求項2、3に記載の発明のように、原画像の
算出対象画素区画内の各画素を濃度データの大小順に並
べたときに中央(付近)にくる1または複数個の画素の
荷重を大きくするように割り振るのが好ましい。
【0034】
【0035】 また、請求項に記載の発明では、上記
(1)の工程で決めた原画像の算出対象画素区画内の各
画素を濃度データの大小順に並べたときに両端側(濃度
データが大きい側および小さい側)に並ぶ所定個数の画
素の荷重を「0%」として荷重平均から除外し、それ以
外の複数個の画素、すなわち、前記各画素を濃度データ
の大小順に並べたときに中央付近にくる複数個の画素
(中央値付近画素群)に荷重を割り振って、この中央値
付近画素群の荷重平均によって縮小後の画像の各画素の
濃度データを求める。このようにすれば、前記中央値付
近画素群での荷重平均であるので、縮小後の画像の画素
の濃度データがボケたり低下することが軽減され、一方
で、上記中央値画素にノイズ成分が含まれていた場合に
もそのノイズ成分を軽減することができる。さらに、前
記各画素を濃度データの大小順に並べたときに両端側に
並ぶ所定個数の画素を除外して荷重平均しているので、
濃度データが大きい、または、小さい画素に含まれるノ
イズ成分の影響を除去して画像縮小することもできる。
【0036】 請求項に記載の発明では、2次元のデ
ジタルの原画像の2次元方向の画像縮小を同時に、か
つ、好適に行うことができる。
【0037】 また、請求項に記載の発明では、従来
方法と同様に1次元の縮小方向に画素が並ぶ原画像の画
素列ごとに画像縮小処理を行い、原画像を縮小方向に縮
小する処理を好適に行うことができる。
【0038】 請求項に記載の発明によれば、記憶媒
体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ
ることにより、そのコンピュータが請求項1に記載の発
明に係る画像縮小処理を実行する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係る画像縮小方法
を実施するハードウエア構成の一例を示すブロック図で
ある。
【0040】図1はコンピュータシステムで構成されて
いる。デジタルの原画像を縮小して縮小後の画像を得る
画像縮小処理を実行するCPU10が、バスライン20
を介してRAMなどで構成される内部メモリ30に接続
されている。この内部メモリ30には、画像縮小処理を
実行する際にプログラムが移植されるプログラムメモリ
31、原画像を記憶する原画像メモリ32、縮小後の画
像を記憶する縮小後画像メモリ33などの各領域がそれ
ぞれ設定されている。また、CPU10は入出力インタ
ーフェイス40を介して、外部記憶装置用のドライバ4
1、原画像入力器42、出力器43、設定器44などと
接続されている。
【0041】ドライバ41には外部記憶装置45が装填
される。この外部記憶装置45には予め作成された画像
縮小処理プログラムが保存されている。外部記憶装置4
5は、光磁気ディスク、CD−ROM、フロッピーディ
スク、ハードディスク、磁気テープその他の記憶媒体で
構成される。装置の電源がONされ、本実施例に係る画
像縮小処理が起動されると、外部記憶装置45から画像
縮小処理プログラムが読み込まれてプログラムメモリ3
1に記憶され、CPU10がその画像縮小処理プログラ
ムに従って後述する画像縮小処理を実行する。この画像
縮小処理プログラムが記憶された外部記憶装置45は、
本発明におけるプログラムを記録した記憶媒体に相当す
る。
【0042】原画像入力器42は、原画像を入力する機
器で、例えば、デジタルカメラや入力スキャナ、特開平
3−16367号公報などに開示されたCCDなどのラ
インセンサを用いた画像取り込み装置などで構成され
る。この原画像入力器42で入力された原画像が原画像
メモリ32に記憶され、その原画像に対して後述する画
像縮小処理が施され、縮小後の画像が縮小後メモリ33
に記憶される。なお、予め入力された原画像を外部記憶
装置に記憶しておき、その外部記憶装置から原画像を読
み込んで原画像メモリ32に記憶して、その原画像に対
して画像縮小処理を施すように構成してもよい。
【0043】原画像メモリ32は、図2に示すように、
2次元のデジタルの原画像を記憶できるように構成され
ており、縮小後画像メモリ33は、図3に示すように、
2次元のデジタルの縮小後の画像を記憶できるように構
成されている。
【0044】出力器43は、縮小後画像メモリ33に生
成された縮小後の画像を出力するためのもので、例え
ば、表示器や記録用スキャナ、プリンタなどで構成され
る。なお、縮小後の画像を外部記憶装置に保存するよう
に構成してもよい。
【0045】設定器44は、各種の設定や指定、指示な
どを行うためのもので、キーボードやマウス、スイッ
チ、設定用モニタなどで構成されている。
【0046】以下、上記構成による第1の画像縮小処理
を図4に示すフローチャートを参照して説明する。な
お、図4は2次元のデジタルの原画像の2次元方向の画
像縮小を同時に行う場合のフローチャートである。ま
た、処理が開始される時点で原画像は原画像メモリ32
に記憶されているものとする。
【0047】以下の説明において、s、P(s)、t、
Q(t)、s(t)、s(1)、ah、R(t)、G
(t)は基本的に従来方法と同じ意味であり、特に、X
方向、Y方向を区別する必要がある場合には各符号に方
向を示す添え字を付し(X方向〔sX 、tX 、sX (t
X )、sX (1)、ahX 、RX (tX )、G
X (tX)〕、Y方向〔sY 、tY 、sY (tY )、s
Y (1)、ahY 、RY (tY )、GY (tY )〕)、
原画像の各画素を2次元で示す場合には2次元座標(s
X,sY )で、原画像の各画素の濃度データを2次元で
示す場合には2次元表記(P(sX ,sY ))で表し、
同様に、縮小後の画像についても各画素を2次元で示す
場合には2次元座標(tX ,tY )で、濃度データを2
次元で示す場合には2次元表記(Q(tX ,tY ))で
表す。また、図5に示すように、RX (tX)とR
Y (tY )とで囲まれる2次元の算出対象領域をR
XY(tX ,tY )で表し、GX (tX )とGY (tY
とで囲まれる2次元の算出対象画素区画をGXY(tX
Y )で表す。
【0048】図4のステップS1(本発明の(1)の工
程に相当):縮小後の画像の算出対象の画素の濃度デー
タ(Q(tX ,tY ))を算出するのに用いる原画像の
(2次元の)算出対象画素区画(GXY(tX ,tY ))
を画像の縮小率(n/m)に応じて決める。
【0049】この算出対象画素区画GXY(tX ,tY
は、例えば、従来の(1)式に基づき決めることができ
る。すなわち、X方向の算出対象画素区画G
X (tX )、Y方向の算出対象画素区画GY (tY )を
それぞれ(1)式に基づき決めて、これらGX (tX
とGY (tY )とで囲まれる2次元の算出対象画素区画
を、GXY(tX ,tY )とする。X方向の算出対象画素
区画GX (tX )は、原画像のX方向についてsX (t
X )番目の画素からsX (tX +1)番目の画素までの
画素を含む区画となる。ただし、n−aX (tX )=0
の場合((1)式の右辺第1項の係数が「0」となる場
合)には原画像のX方向について(sX (tX )+1)
番目の画素からsX (tX +1)番目の画素までの画素
を含む区画となる。同様に、Y方向の算出対象画素区画
Y (tY )は、原画像のY方向についてs Y (tY
番目の画素からsY (tY +1)番目の画素までの画素
を含む区画(ただし、n−aY (tY )=0の場合には
原画像のY方向について(sY (tY)+1)番目の画
素からsY (tY +1)番目の画素までの画素を含む区
画)となる。
【0050】なお、aX (tX )=(ahX +(m×
(tX −1))) mod nであり、aY (tY )=
(ahY +(m×(tY −1))) mod nであ
る。
【0051】また、ahX 、ahY を一義的に「0」と
して(aX (tX )=(m×(tX−1)) mod
n、aY (tY )=(m×(tY −1)) mod
n)でGX (tX )、GY (tY )を決めてG
XY(tX ,tY )を決めてもよい。
【0052】例えば、図20(a)の場合では、G
XY(1,1)は原画像の(1〜4,1〜4)、すなわ
ち、(1,1)、(2,1)、(3,1)、(4,
1)、(1,2)、(2,2)、(3,2)、(4,
2)、(1,3)、(2,3)、(3,3)、(4,
3)、(1,4)、(2,4)、(3,4)、(4,
4)の16個の画素からなる区画、GXY(2,1)は原
画像の(4〜7,1〜4)の16個の画素からなる区
画、GXY(3,1)は原画像の(8〜11,1〜4)の
16個の画素からなる区画、…、GXY(1,2)は原画
像の(1〜4,4〜7)の16個の画素からなる区画、
…である。
【0053】このように算出対象画素区画GXY(tX
Y )を決めて、このGXY(tX ,tY )内の画素を使
って縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データQ(t
X ,tY )を求めることで、図6に示すように、原画像
OGのX、Y方向それぞれの処理範囲SHで囲まれる2
次元の処理範囲(点線で囲まれる範囲)全体をn/m倍
に略均等に縮小した縮小後の画像SGを得ることができ
る。原画像OGのX方向または/およびY方向に不要画
素がなければ不要画素がない方向については原画像OG
のその方向全体を処理範囲SHとして処理する。X方向
(Y方向)の処理範囲SHはsX (1)、ahX (sY
(1)、ahY )などで設定できるが、X方向(Y方
向)の処理範囲SHの後尾の画素の画素No(s
X(LIM)(sY(LIM)))を設定するように構成してもよ
い。
【0054】なお、縮小率(n/m)やsX (1)、a
X 、sY (1)、ahY (sX(LI M)、sY(LIM))など
の必要なデータは、ステップS1の処理に先立ち、設定
器44などから設定される。
【0055】図4のステップS2(本発明の(2)の工
程に相当):上記ステップS1で決めた原画像の算出対
象画素区画GXY(tX ,tY )内の各画素の濃度データ
の大小順に応じて、前記原画像の算出対象画素区画GXY
(tX ,tY )内の各画素に荷重を割り振る。
【0056】この荷重の割り振り方の一例を図7に示
す。図では算出対象画素区画GXY(t X ,tY )の各画
素を濃度データの大小順に並べた状態を示し、sC は前
記GXY(tX ,tY )の各画素を濃度データの大小順に
並べたときに中央にくる1画素(中央値画素)であり、
MAX 、sMIN は前記GXY(tX ,tY )内の画素のう
ち、濃度データが最大値、最小値の画素を示す。すなわ
ち、sMAX ≧…≧sC ≧…≧sMIN である。なお、濃度
データの大小順に応じた並べ替えは通常のソートプログ
ラムで行える。また、例えば、図20(a)のQ(1,
3)を算出するための原画像の算出対象画素区画G
XY(1,3)(GX (1)、GY (3)で囲まれる2次
元の算出対象画素区画)を濃度データの大小順に並べる
と、図8に示すようになる。
【0057】図7(a)は、中央値画素sC の荷重を
「100%」とし、中央値画素sC 以外の画素の荷重を
全て「0%」としたものである。
【0058】図7(b)、(c)は、前記GXY(tX
Y )内の各画素を濃度データの大小順に並べたときに
両端側(濃度データが大きい側および小さい側)に並ぶ
所定個数の画素の荷重を「0%」とした場合であって、
図7(b)では、残りの複数個の画素(中央値付近画素
群)に荷重を均等に割り振ったものであり、図7(c)
では、中央値付近画素群の各画素に荷重を山型に、すな
わち、中央の画素の荷重を最も大きく、濃度データが最
大、最小に近づくに従って荷重を小さく割り振ったもの
である。
【0059】上記以外の形態で荷重を割り振ってもよい
が、前記各画素を濃度データの大小順に並べたときに中
央付近にくる画素の荷重を大きくし、両端側に近づくに
従って荷重を小さくするように荷重を割り振るのが好ま
しい。このように荷重を割り振ることにより、濃度デー
タが大きい、または、小さい画素に含まれるノイズ成分
の影響を除去して画像縮小することができる。
【0060】なお、前記GXY(tX ,tY )内の画素数
が偶数個の場合には、中央値画素s C が決まらないが、
この場合には、例えば以下の、の方法によって前記
XY(tX ,tY )内の1画素を除外して前記GXY(t
X ,tY )内の処理対象の画素数を奇数個にする。
【0061】 前記GXY(tX ,tY )内の予め決め
られた位置の1画素(例えば、左上隅の1画素や右下隅
の1画素など)を除外する。なお、後述する第2の画像
縮小処理において、X方向に縮小する場合は、例えばG
X (tX )内の両端部の画素のうち、sX (1)側の1
画素かsX(MAX)側の1画素のいずれか一方の1画素を除
去し、Y方向に縮小する場合は、例えばGY (tY )内
の両端部の画素のうち、sY (1)側の1画素かs
Y(MAX)側の1画素のいずれか一方の1画素を除去する。
【0062】 (1)式のP(s(t))またはP
(s(t)+1)の荷重値((n−a(t))/m)ま
たはn/mと、P(s(t+1))の荷重値(a(t+
1)/m)とに基づき決める。まず、除外する1画素の
X座標を以下のように決める。GX (tX )がsX (t
X )の画素からsX (tX +1)の画素までである場合
には、((n−aX (tX ))/m)と(aX (tX
1)/m)との大小を比較し、((n−aX (tX ))
/m)<(aX (tX +1)/m)のときは除外する1
画素のX座標をsX (tX )とし、((n−a
X (tX ))/m)>(a X (tX +1)/m)のとき
は除外する1画素のX座標をsX (tX +1)とする。
((n−aX (tX ))/m)=(aX (tX +1)/
m)のときは、除外する1画素のX座標をsX (tX
にするかsX (tX +1)にするかを予め決めておく。
X (tX )が(sX (tX )+1)の画素からs
X (tX +1)の画素までである場合には、n/m≧
(aX (tX +1)/m)であるので、除外する1画素
のX座標をsX (tX +1)とする。除外する1画素の
Y座標も上記X座標と同様にして決める。これにより決
まったX、Y座標値の原画像の1画素を除外する。例え
ば、図20(a)のGXY(1,1)は原画像の(4,
4)の画素を除外し、GXY(3,1)は原画像の(1
1,4)の画素を除外することになる。なお、これは算
出対象画素区画GXY(tX ,tY )に算出対象領域RXY
(t X ,tY )を重ね合わせたときに前記RXY(tX
Y )を有する面積が最も小さい前記GXY(tX
Y )内の画素を選ぶことに相当する。また、後述する
第2の画像縮小処理において、X方向に縮小する場合は
上記の除去画素のX座標の決め方によりGX (tX )内
の除去画素を決め、Y方向に縮小する場合は上記の除去
画素のY座標の決め方によりGY (tY )内の除去画素
を決める。
【0063】図7(b)、(c)の荷重の割り振りにお
いて、両端側の荷重を「0%」とする画素の個数は、例
えば、前記GXY(tX ,tY )内の全画素数に占める割
合で決める。例えば、前記GXY(tX ,tY )内の全画
素が15画素であり、荷重を「0%」とする画素の割合
を各端部それぞれで全体の1/3とすると、濃度データ
が大きい側から5画素、小さい側から5画素除外し、残
り5画素に荷重を割り振る。割合は%などで決めてよ
い。また、前記割合の計算に小数が出る場合には切り上
げ計算する。例えば、GXY(tX ,tY )内の全画素が
15画素であり、荷重を「0%」とする画素の割合を各
端側それぞれで全体の「30%」とすると、15/(3
0/100)で4.5となるので切り上げて濃度データ
が大きい側から5画素、小さい側から5画素除外する。
なお、図7(b)、(c)の場合も、前記GXY(tX
Y )内の画素数が偶数個のとき上記やにより1画
素除外して前記GXY(tX ,tY )内の画素数を奇数個
にしてから荷重を割り振ってもよい。
【0064】複数個の画素に荷重を割り振る場合には、
荷重の合計が「100%」になるように各画素の荷重を
決める。
【0065】荷重の割り振りの形態は、予め決めておい
てもよいし、原画像ごとに設定器44などから指定する
ようにしてもよい。
【0066】図4のステップS3(本発明の(3)の工
程に相当):上記ステップS2で割り振った荷重によっ
て、ステップS1で決めた原画像の算出対象画素区画G
XY(tX ,tY )内の各画素を荷重平均した結果を、縮
小後の画像の算出対象の画素の濃度データQ(tX ,t
Y )とする。
【0067】例えば、図7(a)に示すように荷重を割
り振った場合は、中央値画素sC の濃度データがそのま
ま縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データQ
(tX ,t Y )となる。このようにして縮小後の画像の
算出対象の画素の濃度データQ(t X ,tY )を求める
ことで、複数画素の荷重平均を行わないので、縮小後の
画像の画素の濃度データがボケたり低下するようなこと
がない。また、図20(a)のように白黒に2値化され
た原画像を縮小する場合に、原画像の算出対象画素区画
内に占める白の画素数の方が黒の画素数よりも多い場合
には縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データを白の
濃度データにし、黒の画素数の方が白の画素数よりも多
い場合には縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データ
を黒の濃度データにして選択するというように、縮小後
の画像の算出対象の画素の濃度データとして原画像の算
出対象画素区画内に占める白、黒の画素数の多い方の濃
度データを選択することもできる。さらに、濃度データ
が大きい、または、小さい画素に含まれるノイズ成分の
影響を除去して画像縮小することもできる。また、図2
0(a)の原画像のGXY(3,1)のように算出対象画
素区画内の全画素の濃度データが同じであるべきとき
に、一部の画素にノイズが含まれると、従来方法ではそ
のノイズ成分の影響を受けることになるが、図7(a)
〜(c)のように荷重を割り振ると、上記ノイズ成分の
影響を除去して画像を縮小できる。
【0068】図7(a)に示すように荷重を割り振っ
て、図20(a)の原画像を縮小した結果を図9に示
す。図9(a)と図20(b)とを見比べても明らかな
ように、図9(a)では縮小後の画像SGの各画素の濃
度データがボケたり低下するのが防止され、好適に画像
縮小されている。
【0069】また、sX (1)=sY (1)=1、ah
X =ahY =0としてX、Y方向それぞれに9/10に
画像縮小する処理を従来方法で行うと、図10に示すよ
うに、Q(5,5)は、P(5,5)、P(6,5)、
P(6,5)、P(6,6)の4画素の等平均となって
Q(5,5)はボケるが、図7(a)に示すように荷重
を割り振れば、前記4画素のうちの1画素を選択するこ
とになるのでQ(5,5)はボケず、縮小後の画像に格
子状のムラが発生するのを防止できる。
【0070】なお、後述する第2の画像縮小処理におい
ても、図21のQ(5)を算出する際に図7(a)に示
すように荷重を割り振れば、2画素のうちの1画素を選
択することになるのでQ(5)はボケず、縮小後の画像
に直線状のムラが発生するのを防止できる。
【0071】図7(b)、(c)に示すように荷重を割
り振った場合は、中央値付近画素群の各画素の濃度デー
タに各々に割り振られた荷重を掛け合わせた結果の合計
を、縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データQ(t
X ,tY )とする。このようにして縮小後の画像の算出
対象の画素の濃度データQ(tX ,tY )を求めた場
合、複数画素の荷重平均であるが、この場合の複数画素
の荷重平均は、濃度データの大小順の中央付近の画素を
対象としているので、従来方法に比べて縮小後の画像の
画素の濃度データがボケたり低下するのを軽減できる。
一方で、中央値画素にノイズ成分が含まれていてもその
ノイズ成分を軽減することができる。さらに、各画素を
濃度データの大小順に並べたときに両端側に並ぶ所定個
数の画素を荷重平均から除外しているので、濃度データ
が大きい、または、小さい画素に含まれるノイズ成分の
影響を除去して画像縮小することもできる。
【0072】図7(b)、図7(c)に従って荷重を割
り振って、図20(a)の原画像を縮小した結果の一例
を図11、図12に示す。なお、図11は荷重を「0
%」にする画素を両端側それぞれ3画素ずつとして残り
の10画素を荷重平均した場合であって、同図(a)は
残りの10画素に荷重1/10(10%)を均等に割り
振ったときの縮小結果、同図(b)は残りの10画素に
図示のように山型に荷重を割り振ったときの縮小結果を
示す。また、図12は荷重を「0%」にする画素を両端
側それぞれ5画素ずつとして残りの6画素を荷重平均し
た場合であって、同図(a)は残りの6画素に荷重1/
6(100/6%)を均等に割り振ったときの縮小結
果、同図(b)は残りの6画素に図示のように山型に荷
重を割り振ったときの縮小結果を示す。図11、図12
の各図と、図20(b)とを見比べても明らかなよう
に、従来方法に比べて縮小後の画像の各画素の濃度デー
タがボケたり低下するのが軽減されている。
【0073】図4に戻って、上記ステップS1〜S3の
処理を以下の終了判定を満たすまで繰り返して各Q(t
X ,tY )を順次求めていき、原画像を縮小した縮小後
の画像を生成し、終了判定を満たすと処理を終了する
(ステップS4)。
【0074】なお、Q(tX ,tY )は、図13(a)
に示すように、X方向優先、すなわち、Q(1,1)、
Q(2,1)、…、Q(tX(MAX),1)、Q(1,
2)、Q(2,2)、…、Q(tX(MAX),2)、…、Q
(1,tY(MAX))、Q(2,tY( MAX))、…、Q(t
X(MAX),tY(MAX))の順に求めてもよいし、図13
(b)に示すように、Y方向優先、すなわち、Q(1,
1)、Q(1,2)、…、Q(1,tY(MAX))、Q
(2,1)、Q(2,2)、…、Q(2,tY(MAX))、
…、Q(tX(MAX),1)、Q(tX(MAX),2)、…、Q
(tX(MAX),tY(MAX))の順に求めてもよい。
【0075】縮小後の画像のX方向、Y方向の画素数
(tX(MAX)個、tY(MAX)個)が予め決まっている場合に
は、Q(tX ,tY )のtX が1〜tX(MAX)の範囲で、
かつ、tY が1〜tY(MAX)の範囲で各Q(tX ,tY
を求めてQ(tX(MAX),tY(MA X))が求まった時点で処
理を終了する。
【0076】また、X方向、Y方向について、原画像の
X (1)番目の画素から最後の画素(sX(MAX)番目の
画素)までをX方向の処理範囲SH、sY (1)番目の
画素から最後の画素(sY(MAX)番目の画素)までをY方
向の処理範囲SHとして処理する場合には、X方向につ
いては、Q(tX ,tY )の算出に用いる原画像のX方
向に並ぶ画素がsX(MAX)番目の画素に達するまでの範囲
で処理を行い、Y方向については、Q(tX ,tY )の
算出に用いる原画像のY方向に並ぶ画素がsY( MAX)番目
の画素に達するまでの範囲で処理を行い、X方向、Y方
向共にQ(tX,tY )の算出に用いる原画像の画素が
X(MAX)番目、sY(MAX)番目の画素に達すると処理を終
了する。
【0077】さらに、X方向、Y方向に処理範囲SHの
後尾の画素の画素No(sX(LIM)、s Y(LIM))を決めてい
る場合には、X方向については、Q(tX ,tY )の算
出に用いる原画像のX方向に並ぶ画素がsX(LIM)番目の
画素に達するまでの範囲で処理を行い、Y方向について
は、Q(tX ,tY )の算出に用いる原画像のY方向に
並ぶ画素がsY(LIM)番目の画素に達するまでの範囲で処
理を行い、X方向、Y方向共にQ(tX ,tY )の算出
に用いる原画像の画素がsX(LIM)番目、sY(LI M)番目の
画素に達すると処理を終了する。
【0078】なお、原画像のX方向の全ての画素を処理
対象SHとする場合には、sX (1)=1(処理範囲S
Hの後尾の画素の画素No(sX(LIM))を決める場合に
は、s X(LIM)=sX(MAX))とし、また、原画像のX方向
の端部の所定個数の画素を切り捨てる場合には、s
X (1)=〔先頭側の切り捨て画素数+1〕(処理範囲
SHの後尾の画素の画素No(sX(LIM))を決める場合に
は、sX(LIM)=〔sX(MAX)−後尾側の切り捨て画素数−
1〕)とすればよい。Y方向の処理範囲SHも上記X方
向の処理範囲SHと同様に決めることができる。
【0079】X方向、Y方向の縮小率は同じあってもよ
いし、X方向の縮小率とY方向の縮小率とを違えて画像
縮小してもよい。この場合は、原画像の算出対象画素区
画G XY(tX ,tY )を決める際に、X方向の算出対象
画素区画GX (tX )はX方向の縮小率に応じて決め、
Y方向の算出対象画素区画GY (tY )はY方向の縮小
率に応じて決めればよい。
【0080】次に、本発明の第2の画像縮小処理を図1
4、図15に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、図14、図15は1次元の縮小方向に画素が並ぶ
原画像の画素列ごとに、画像縮小処理を行って原画像を
縮小方向に縮小する場合のフローチャートである。ま
た、処理が開始される時点で原画像は原画像メモリ32
に記憶されているものとする。
【0081】この画像縮小処理では、図14のステップ
T2〜T7で処理対象の1画素列分の画像縮小を行い、
この処理を縮小方向に直交する方向に並列される各画素
列ごとに順次実行して2次元の原画像全体を1次元の縮
小方向に縮小する。なお、図14、図15のフローチャ
ートでは、縮小方向に直交する方向の処理範囲SH(端
部側の画素列を除去して画像縮小する場合)を考慮し
て、原画像メモリ32に記憶されている原画像の縮小方
向に直交する方向のi番目の画素列(X方向への縮小時
にはi=sY (1)、sY (1)+1、sY (1)+
2、…であり、Y方向への縮小時にはi=sX (1)、
X (1)+1、sX (1)+2、…)の縮小結果を、
縮小後画像メモリ33の縮小方向に直交する方向のj番
目の画素列(j=1、2、3、…)として記憶するよう
に処理しているが、原画像メモリ32に記憶されている
原画像の縮小方向に直交する方向の全画素列を処理対象
とする場合には、i=j(1、2、3、…)として処理
すればよい。
【0082】例えば、図2のX方向を縮小方向とした画
像縮小の場合、Y方向に並列された各画素列を順次処理
対象の1画素列として処理していく。この場合、原画像
の処理対象の1画素列(i番目の画素列)内のQ
(tX ,j)算出用の算出対象画素区画GX (tX )に
含まれる画素のうち、荷重平均に用いる画素の濃度デー
タ(P(sX ,i))を原画像メモリ32から読み出し
て画像縮小し、その結果を縮小後画像メモリ33の(t
X ,j)の座標値の画素の濃度データQ(tX ,j)と
して縮小後画像メモリ33に記憶していく。一方、図2
のY方向を縮小方向とした画像縮小の場合、X方向に並
列された各画素列を順次処理対象の1画素列として処理
していく。この場合、原画像の処理対象の1画素列(i
番目の画素列)内のQ(j,tY )算出用の算出対象画
素区画GY (tY )に含まれる画素のうち、荷重平均に
用いる画素の濃度データ(P(i,sY ))を原画像メ
モリ32から読み出して画像縮小し、その結果を縮小後
画像メモリ33の(j,tY )の座標値の画素の濃度デ
ータQ(j,tY )として縮小後画像メモリ33に記憶
していく。
【0083】図14のステップT1:初期設定を行う。
jに「1」をセットし、X方向への縮小の場合はiにs
Y (1)をセットし、Y方向への縮小の場合はiにsX
(1)をセットする。なお、sY (1)、sX (1)、
縮小率(n/m)、ahX (X方向への縮小の場合)、
ahY (Y方向への縮小の場合)などの必要なデータ
は、ステップT1の処理に先立ち、設定器44などから
設定される。
【0084】図14のステップT2:1画素列分の画像
縮小処理の初期設定を行う。X方向への縮小の場合はt
X に「1」をセットし、Y方向への縮小の場合はtY
「1」をセットする。
【0085】図14のステップT3(本発明の(1)の
工程に相当):縮小後の画像の算出対象の画素(縮小後
の画像の処理対象の画素列内の算出対象の画素)の濃度
データを算出するのに用いる原画像(原画像の処理対象
の画素列内)の算出対象画素区画を画像の縮小率(n/
m)に応じて決める。
【0086】この算出対象画素区画は、例えば、従来の
(1)式に基づき決めることができる。すなわち、X方
向への縮小の場合は、原画像のY方向に並列される画素
列のうちのi番目の画素列内のsX (tX )番目の画素
からsX (tX +1)番目の画素までの区画(ただし、
n−aX (tX )=0の場合には、(sX (tX )+
1)番目の画素からsX (tX +1)番目の画素までの
区画)を算出対象画素区画GX (tX )とする。また、
Y方向への縮小の場合には、原画像のX方向に並列され
る画素列のうちのi番目の画素列内のsY (tY )番目
の画素からsY (tY +1)番目の画素までの区画(た
だし、n−aY (tY )=0の場合には、(s
Y (tY )+1)番目の画素からsY (tY +1)番目
の画素までの区画)を算出対象画素区画GY (tY )と
する。
【0087】図20(a)の場合では、GX (1)は
(1〜4,i)の4個の画素からなる区画、GX (2)
は(4〜7,i)の4個の画素からなる区画、G
X (3)は(8〜11,i)の4個の画素からなる区
画、…であり、GY (1)は(i,1〜4)の4個の画
素からなる区画、GY (2)は(i,4〜7)の4個の
画素からなる区画、GY (3)は(i,8〜11)の4
個の画素からなる区画、…である。
【0088】また、この処理においても、X方向への縮
小の場合、ahX を一義的に「0」としてGX (t)を
決め、Y方向への縮小の場合、ahY を一義的に「0」
としてGY (t)を決めてもよい。
【0089】このように算出対象画素区画を決めて、こ
の算出対象画素区画内の画素を使って縮小後の画像の算
出対象の画素の濃度データを求めることで、原画像の縮
小方向の処理範囲SH全体をn/m倍に略均等に縮小す
ることができる。
【0090】図14のステップT4(本発明の(2)の
工程に相当)、ステップT5(本発明の(3)の工程に
相当)は、上記第1の画像縮小処理のステップS2、S
3と同様の処理である。すなわち、この第2の画像縮小
処理では、上記ステップT3で、原画像の処理対象の1
画素列に対して算出対象画素区画を決め、その算出対象
画素区画内の各画素の濃度データの大小順に応じて、例
えば、図7に示すように、前記原画像の算出対象画素区
画内の各画素に荷重を割り振り、その割り振った荷重に
よる荷重平均によって縮小後の画像の算出対象の画素の
濃度データを求めるものである。これにより、1次元方
向の縮小方向への画像縮小において、上記第1の画像縮
小処理と同様の効果を得ることができる。
【0091】図14のステップT6では、現在の処理対
象の1画素列に対する画像縮小処理が終了したか否かを
判定し、終了していなければ、X方向への縮小時はtX
をカウントアップし、Y方向への縮小時はtY をカウン
トアップして(ステップT7)、ステップT3に戻って
縮小後の画像の現在の処理対象の画素列内の次の画素の
濃度データを求める。以後、現在の処理対象の1画素列
に対する画像縮小処理が終了するまでステップT3〜T
7の処理を繰り返して、X方向への縮小の場合は、tX
=1、2、3、…と順次カウントアップして、Q(1,
j)、Q(2,j)、Q(3,j)、…の順に縮小後の
画像のY方向のj番目の画素列を構成する各画素の濃度
データを原画像のY方向のi番目の画素列から求めてい
き、Y方向への縮小の場合は、tY =1、2、3、…と
順次カウントアップして、Q(j,1)、Q(j,
2)、Q(j,3)、…の順に縮小後の画像のX方向の
j番目の画素列を構成する各画素の濃度データを原画像
のX方向のi番目の画素列から求めていく。現在の処理
対象の1画素列に対する画像縮小処理が終了すると、図
15のステップT8で処理対象の全ての画素列に対する
画像縮小処理が終了したか否かを判定し、終了していな
ければi、jをそれぞれカウントアップして(ステップ
T9)、図15のステップT2に戻り次の画素列に対す
る縮小処理を行い、処理対象の全ての画素列に対する画
像縮小処理が終了すると処理を終了する。
【0092】X方向への縮小(Y方向への縮小)の場合
のステップT6の終了判定は以下のように行う。縮小後
の画像のX方向(Y方向)の画素数(tX(MAX)個(t
Y(MAX)個))が予め決まっている場合には、Q(t
X(MAX),j)(Q(j,tY(MAX)))が求まった時点で
処理対象の1画素列の画像縮小処理を終了する。
【0093】また、X方向(Y方向)について、原画像
のsX (1)(sY (1))番目の画素から最後の画素
(sX(MAX)番目の画素(sY(MAX)番目の画素))までを
X方向(Y方向)の処理範囲SHとして処理する場合に
は、Q(tX ,j)(Q(j,tY ))の算出に用いる
原画像の処理対象の1画素列内の画素がsX(MAX)番目の
画素(sY(MAX)番目の画素)に達するまでの範囲で処理
対象の1画素列の画像縮小処理を行い、Q(tX ,j)
(Q(i,tY ))の算出に用いる原画像の処理対象の
1画素列内の画素がsX(MAX)番目の画素(sY(MAX)番目
の画素)に達すると処理対象の1画素列の画像縮小処理
を終了する。
【0094】さらに、X方向(Y方向)の処理範囲SH
に後尾の画素の画素No(sX(LIM)(sY(LIM)))を決め
ている場合には、Q(tX ,j)(Q(i,tY ))の
算出に用いる原画像の処理対象の1画素列内の画素がs
X(LIM)番目の画素(sY(LIM)番目の画素)に達するまで
の範囲で処理対象の1画素列の画像縮小処理を行い、Q
(tX ,j)(Q(i,tY ))の算出に用いる原画像
の処理対象の1画素列内の画素がsX(LIM)番目の画素
(sY(LIM)番目の画素)に達すると処理対象の1画素列
の画像縮小処理を終了する。
【0095】X方向への縮小(Y方向への縮小)の場合
のステップT8の終了判定は以下のように行う。縮小後
の画像のY方向(X方向)の画素列の数(tY(MAX)
(tX(MAX)個))が予め決まっている場合には、j=t
Y(MAX)(j=tX(MAX))の画素列の縮小処理を終えた時
点で処理を終了する。
【0096】また、Y方向(X方向)について、原画像
のsY (1)(sX (1))番目の画素から最後の画素
(sY(MAX)番目の画素(sX(MAX)番目の画素))までを
Y方向(X方向)の処理範囲SHとして処理する場合に
は、i=sY(MAX)(i=sX( MAX))の画素列の縮小処理
を終えた時点で処理を終了する。
【0097】さらに、Y方向(X方向)の処理範囲SH
に後尾の画素の画素No(sY(LIM)(sX(LIM)))を決め
ている場合には、i=sY(LIM)(i=sX(LIM))の画素
列の縮小処理を終えた時点で処理を終了する。
【0098】なお、X方向、Y方向の処理範囲SHは、
上記第1の画像縮小処理で説明したようにsX (1)
(sX(LIM))、sY (1)、(sY(LIM))を決めればよ
い。
【0099】また、例えば、ラインセンサを用いた画像
取り込み装置で各主走査方向の画素列が取り込まれると
すぐにその画素列を画像縮小する場合には、原画像メモ
リ32を図16にように、主走査方向1画素列分のデー
タを記憶できるように構成し、画像取り込み装置で主走
査方向1画素列分のデータが取り込まれるたびにそのデ
ータを図16の原画像メモリ32に記憶して上記図1
4、図15の処理で順次画像縮小して縮小後画像メモリ
33に記憶していくように構成してもよい。
【0100】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、原画像の算出対象画素区画の
各画素の濃度データの大小順に応じて割り振った荷重に
よる荷重平均で縮小後の画像の算出対象の画素の濃度デ
ータを求めているので、原画像の算出対象画素区画の各
画素の位置と無関係に、濃度データの分布状態に応じた
荷重平均により縮小後の画像の算出対象の画素の濃度デ
ータを求めることができ、縮小後の画像に原画像の算出
対象画素区画の各画素の濃度データの分布状態を反映さ
せることができ、画像縮小による画質の低下を防ぐこと
ができる。
【0101】
【0102】 また、請求項1に記載の発明によれば、
原画像の算出対象画素区画の各画素を濃度データの大小
順に並べたときに両端側に並ぶ所定個数の画素の荷重を
「0%」として荷重平均から除去し、前記各画素を濃度
データの大小順に並べたときに中央付近にくる複数個の
画素(中央値付近画素群)での荷重平均によって縮小後
の画像の算出対象の画素の濃度データを求めるようにし
ているので、縮小後の画像の画素の濃度データがボケた
り低下するのを軽減できる一方で、中央値画素にノイズ
成分が含まれていてもそのノイズ成分を軽減することが
できる。さらに、前記各画素を濃度データの大小順に並
べたときに両端側に並ぶ所定個数の画素を荷重平均から
除去しているので、濃度データが大きい、または、小さ
い画素に含まれるノイズ成分の影響を除去して画像縮小
することもできる。
【0103】 請求項に記載の発明によれば、原画像
の2次元方向の画像縮小を同時に、かつ、好適に行うこ
とができる。
【0104】 請求項に記載の発明によれば、1次元
の縮小方向に画素が並ぶ原画像の画素列ごとに画像縮小
処理を行い、原画像を縮小方向に縮小する処理を好適に
行うことができる。
【0105】 請求項に記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明の方法による画像縮小処理をコンピュー
タに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像縮小方法を実施するハードウ
エア構成の一例を示すブロック図である。
【図2】原画像メモリの構成を示す図である。
【図3】縮小後画像メモリの構成を示す図である。
【図4】2次元のデジタルの原画像の2次元方向の画像
縮小を同時に行う、本発明に係る第1の画像縮小処理の
手順を示すフローチャートである。
【図5】2次元の算出対象領域と2次元の算出対象画素
区画を示す図である。
【図6】原画像と縮小後の画像の関係を示す図である。
【図7】算出対象画素区画内の各画素の濃度データの大
小順に応じた荷重の割り振り方の一例を示す図である。
【図8】白黒の2値化された原画像の算出対象画素区画
内の各画素を濃度データの大小順に並べた状態を示す図
である。
【図9】図7(a)の荷重の割り振りで図20(a)の
原画像を縮小した結果を示す図である。
【図10】縮小率が「1.0」に近い場合の画像縮小に
おいて従来方法と本発明に係る方法とを比較して説明す
るための図である。
【図11】図7(b)(c)の荷重の割り振りで図20
(a)の原画像を縮小した結果の一例を示す図である。
【図12】図7(b)(b)の荷重の割り振りで図20
(a)の原画像を縮小した結果の別の例を示す図であ
る。
【図13】処理手順をX方向優先にする場合とY方向優
先にする場合を示す図である。
【図14】1次元の縮小方向に画素が並ぶ原画像の画素
列ごとに、画像縮小処理を行って原画像を縮小方向に縮
小する、本発明に係る第2の画像縮小処理の手順を示す
フローチャートである。
【図15】同じく本発明に係る第2の画像縮小処理の手
順を示すフローチャートである。
【図16】原画像メモリの変形例の構成を示す図であ
る。
【図17】従来の画像縮小方法を説明するための図であ
る。
【図18】従来の1画素列ごとの画像縮小方法を示す図
である。
【図19】従来方法で2次元の原画像を2次元方向に画
像縮小する手順を示す図である。
【図20】従来方法の問題点を説明するための図であ
る。
【図21】従来方法の別の問題点を説明するための図で
ある。
【図22】従来方法の別の問題点を示す図である。
【符号の説明】
10:CPU 31:プログラムメモリ 32:原画像メモリ 33:縮小後画像メモリ 45:外部記憶装置 P(sX ,sY ):原画像の画素の濃度データ Q(tX ,tY ):縮小後の画像の画素の濃度データ GXY(tX ,tY )、GX (tX )、GY (tY ):算
出対象画素区画 sC :中央値画素
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393 G06T 3/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルの原画像を縮小して縮小後の画
    像を得る画像縮小方法において、 (1)縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データを算
    出するのに用いる原画像の算出対象画素区画を画像の縮
    小率に応じて決める工程と、 (2)前記(1)の工程で決めた原画像の算出対象画素
    区画内の各画素の濃度データの大小順に応じて、前記原
    画像の算出対象画素区画内の各画素に荷重を割り振る工
    程と、 (3)前記(2)の工程で割り振った荷重によって、前
    記(1)の工程で決めた原画像の算出対象画素区画内の
    各画素を荷重平均した結果を、前記縮小後の画像の算出
    対象の画素の濃度データとする工程と、 からなる工程で縮小後の画像の各画素の濃度データを求
    めることで原画像を縮小した縮小後の画像を得て、 かつ、前記(2)の工程では、前記(1)の工程で決め
    た原画像の算出対象画素区画内の各画素を濃度データの
    大小順に並べたときに両端側に並ぶ所定個数の画素の荷
    重を「0%」とし、それ以外の複数個の画素に荷重を割
    り振る ことを特徴とする画像縮小方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像縮小方法により、
    2次元のデジタルの原画像の2次元方向の画像の縮小を
    同時に行うことを特徴とする画像縮小方法。
  3. 【請求項3】 1次元の縮小方向に画素が並ぶ前記原画
    像の画素列ごとに、請求項1に記載の画像縮小方法で画
    像縮小処理を行い、前記原画像を前記縮小方向に縮小す
    ることを特徴とする画像縮小方法。
  4. 【請求項4】 デジタルの原画像を縮小して縮小後の画
    像を得る処理をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録した記憶媒体であって、 (1)縮小後の画像の算出対象の画素の濃度データを算
    出するのに用いる原画像の算出対象画素区画を画像の縮
    小率に応じて決める工程と、 (2)前記(1)の工程で決めた原画像の算出対象画素
    区画内の各画素の濃度データの大小順に応じて、前記原
    画像の算出対象画素区画内の各画素に荷重を割り振る工
    程と、 (3)前記(2)の工程で割り振った荷重によって、前
    記(1)の工程で決めた原画像の算出対象画素区画内の
    各画素を荷重平均した結果を、前記縮小後の画像の算出
    対象の画素の濃度データとする工程と、 からなる工程で縮小後の画像の各画素の濃度データを求
    めることで原画像を縮小した縮小後の画像を得て、 かつ、前記(2)の工程では、前記(1)の工程で決め
    た原画像の算出対象画素区画内の各画素を濃度データの
    大小順に並べたときに両端側に並ぶ所定個数の画素の荷
    重を「0%」とし、それ以外の複数個の画素に荷重を割
    り振る 処理をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記録した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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