JP3482205B2 - 着色化粧品組成物 - Google Patents

着色化粧品組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、着色化粧品組成物に関するものである。更
に特別には、本発明は、ヒトの肌（例えば、唇又は
頬）、毛、又は爪に塗布された時に色の格別な輝きと清
澄さを発する化粧品組成物、並びに肌、毛、又は爪に美
学的に気持ちの良い外観を付与する為にこれらの組成物
を使用する方法に関するものである。
（従来の技術） 化粧品の使用は、近代社会において普及している。化
粧品は、典型的には色の使用を介して、例えば、顔の或
る特徴を強調することにより、及び／又は自然色を引き
立たせることにより、魅力的な色を付与することに意図
されている。着色化粧品は、例えば、分離線を引き立た
せる（アイライナー及び唇ライナー）の為に、肌の部分
へ美観的色を付与する（リップスティックと艶剤）の為
に、及び頬に「健康的赤み」を付与する（頬紅及び口
紅）の為に使用される。化粧品はまた、肌の不完全を遮
蔽する為に、及び肌を保護する（例えば、肌を有害な紫
外線から防ぐことによる）為にも使用されて良い。
無機質の及び有機質の染料又は顔料を含めて，各種の
着色剤が，着色化粧品に使用されることが出来る。一般
的に，化粧品着色剤として有用である為には，可溶性染
料が不溶性形態に変換されねばならない。この出願の目
的に対して，溶液状態である可溶性染料はどれも，「溶
媒和染料」として呼ばれるであろう。水溶液の形態の水
溶性染料から成る溶媒和染料は，「水性染料」として呼
ばれるであろう。「顔料」は，乾燥粉末形態又は溶液形
態であろうと，不活性形態に変換されたどの溶解性染料
でもある。溶解性染料を不活性化する為に，化粧品工業
で広く使用される各種の方法が知られている。水溶性染
料を不活性化する為に使用される最も普通の方法は，
「レーキ化」と呼ばれる。「レーキ」着色剤は，有機質
染料を無機基質上に沈殿することにより得られる有機着
色物質の金属複合体である。一般的には，米国特許第3,
873,687号公報を参照されたい。水溶性染料はまた，共
重合体と共に染料を塩で処理することにより不溶性化さ
れている。一般的には，米国特許第4,438,140号公報を
参照されたい。
（発明が解決しようとする課題） 出願人は，溶媒和染料を樹脂中に組み込むことにより
形成された顔料を含む化粧品が，従来の方法，例えば
「レーキ化」の様な方法により形成された顔料を含む化
粧品と比較して，色調において優れた輝きと清澄を発揮
することを見い出すに至った。従って，本発明の組成物
に使用される顔料は，一般的に，着色樹脂を得る為に樹
脂中に溶媒和染料を組み込み，次いでこれは化粧品の応
用に適した粉末顔料へ粉砕されるのが良いが，この様に
して製造される。
本発明の組成物に使用される顔料を製造するには，ど
の可溶性染料も使用されて良い。本発明の組成物に使用
される顔料を製造する為に使用される好適な染料は，水
溶性染料である。例えば，昼光色蛍光染料を使用するこ
れらの顔料の各種の製造方法が，一般的に，米国特許第
2,938,873号公報及び第2,498,592号公報に記載されてい
る。
出願人の知る限りでは，現在まで，本発明の組成物に
使用される顔料は，化粧品組成物に使用されていない。
出願人の知る限りでは，これらの顔料は，外観を強める
為に，肌（例えば，唇又は頬），毛又は爪に塗布された
こともない。
本発明の目的は、格別な明色を特徴とする昼光色蛍光
顔料を含む化粧品組成物を提供するにある。
本発明の別の目的は、ヒトの肌、毛、又は爪に塗布す
るのに安定かつ安全な魅力的着色化粧品組成物を提供す
るにある。
本発明のもう一つの目的は、肌、毛、又は爪に魅力的
な外観を付与する方法を提供するにある。
（課題を解決するための手段） 本発明は、以下の目的を達成する為の組成物と方法に
関するものである。この組成物は：（ａ）熱硬化性樹脂
中に、該熱硬化性樹脂が未重合溶融状態にある間に溶媒
和染料（ただし昼光色蛍光染料を除く）を溶解すること
により形成された、化粧品組成物に使用するのに適した
顔料、及び（ｂ）前記組成物をヒトの肌、毛又は爪に塗
布した時に前記組成物に魅力的化粧効果を付与するのに
有効な量で前記顔料が混合される化粧品担体を含むこと
を特徴とする。本発明の方法は、ヒトの肌（例えば、唇
又は頬）、毛、又は爪へ以下の組成物の有効量を塗布す
ることを特徴とする。
本発明の組成物の顔料成分は、肌、毛、又は爪に、美
学的に心地よい効果を付与するのに充分量で存在すべき
である。好適には、顔料は、化粧品組成物の約0.5〜50
重量％を含む。溶媒和染料は、好適には、約0.1〜50重
量％の顔料を含む。
本発明の組成物は、広範囲の形態をとり、例えば、リ
ップスティック、艶剤、頬紅粉末、マスカラ及び他の類
似メーキャプ組成物である。化粧品担体は、従来から化
粧品に使用された広範囲の成分、例えば、ワックス類、
鉱油類、脂肪族アルコール類、グリセリン、及び紫外線
吸収剤から成って良い。
どの可溶性染料も、それが肌、毛、又は爪に塗布して
安全であり、望みの色を有し、かつ組成物の他の成分と
相溶性である条件下に、本発明の組成物を製造するのに
使用して良い。医薬及び化粧品用途（Ｄ＆Ｃ染料）又は
食品、医薬及び化粧品用途（FD＆Ｃ染料）に許容される
染料を使用するのが望ましい。本発明の組成物に使用す
る好適な染料は、水溶性染料であって、FD＆Ｃ青No.11,
FD＆Ｃ青No.12,FD＆Ｃ緑No.13,FD＆Ｃ赤No.13,FD＆Ｃ赤
No.140,FD＆Ｃ黄No.15,FD＆Ｃ黄No.16,D＆Ｃ青No.14,D
＆Ｃ青No.19,D＆Ｃ緑No.15,D＆Ｃ緑No.16,D＆Ｃ緑No.1
8,D＆Ｃ橙色No.14,D＆Ｃ橙色No.15,D＆Ｃ橙色No.110,D
＆Ｃ橙色No.111,D＆Ｃ橙色No.117,FD＆Ｃ赤No.14,D＆Ｃ
赤No.16,D＆Ｃ赤No.17,D＆Ｃ赤No.18,D＆Ｃ赤No.117,D
＆Ｃ赤No.119,D＆Ｃ赤No.121,D＆Ｃ赤No.122,D＆Ｃ赤N
o.127,D＆Ｃ赤No.128,D＆Ｃ赤No.130,D＆Ｃ赤No.131,D
＆Ｃ赤No.134,D＆Ｃ赤No.139,D＆Ｃ赤No.140,D＆Ｃ紫N
o.12,D＆Ｃ黄No.17,Ext.D＆Ｃ黄No.17,D＆Ｃ黄No.18,D
＆Ｃ黄No.111,D＆Ｃ褐色No.11,Ext.D＆Ｃ紫No.12,D＆Ｃ
青No.16及びＤ＆Ｃ黄No.110を包含する。これらは，こ
のような染料は、周知であり、市場で入手可能であり、
これらの化学的構造に関しては、例えば、21 C.F.R.パ
ート 74（C.F.R.Part 74）（1988年４月１日の改訂版）
及びコスメティックス、トイレタリ及びフラグランシィ
協会（Cosmetics,Toiletry and Fragrancy Associatio
n,Inc.）出版のCTFA化粧品成分 ハンドブック（CTFA C
osmetic Ingredient Handbook）、（1988年）、に記載
されている。これらの出版物は、本明細書に引用して組
み込まれている。
どの樹脂も、それが微粉末に粉砕出来、肌に塗布して
安全であり、組成物の他の成分と相溶性である条件下
に、本発明の組成物に使用されて良い。この樹脂は、熱
可塑性又は熱硬化性であって良い。熱硬化性材料の使用
が、一般的に好適であり、その理由は、このような材料
が、粉砕中に「ゴム引き」又は凝集が無く、微細顔料粒
子に容易に粉砕されるからである。
好適な樹脂は、可成りの量の光を吸収しない樹脂であ
る。好適には、樹脂は、透過性又は少なくとも半透明で
ある。
「間接食品添加物」として食品薬品局（the Food and
Drug Administration）許容の重合性材料が、本発明の
メイクアップ組成物に使用する樹脂として特に好適であ
る。これらの材料は、21 C.F.R.パート 177（1988年、
４月11日改定版）にリストされる型の物であり、この出
版物は本明細書中に引用して組み込まれており、これら
の樹脂は、アクリル又は変性アクリル樹脂；アクリロニ
トリル／ブタジエン／スチレン共重合体；アクリロニト
リル／ブタジエン／スチレン／メチルメタクリル酸エス
テル共重合体；アクリロニトリル／スチレン共重合体；
ブタジエン／スチレンエラストマーで変性したアクリロ
ニトリル／スチレン共重合体；セロハァン；シクロへキ
シレンジメチレンテレフタレート及び1,4−シクロへキ
シレンジメチレンイソフタレート共重合体；エチレン−
アクリル酸共重合体；エチレン−1,4−シクロへキシレ
ンジメチレンテレフタレート共重合体；エチレン−エチ
ルアクリル酸エステル共重合体；イオノマー共重合体；
エチレン−メチルメタクリル酸エステル樹脂；エチレン
−酢酸ビニール共重合体；エチレン−酢酸ビニール−ビ
ニールアルコール共重合体；フルオロカーボン樹脂；ヒ
ドロキシエチルセルロースフィルム，水不溶性；イソブ
チレン共重合体；イソブチレン−ブテン共重合体;4,4'
−イソプロピリデンジフェノール−エピクロロヒドリン
樹脂；メラミン−ホルムアルデヒド樹脂；ニトリルゴム
変性アクリロニトリル−メチルメタクリル酸エステル共
重合体；ナイロン樹脂；オレフィン樹脂；パーフルオロ
カーボン樹脂；ポリアクリル酸エステル樹脂；ポリアリ
ールスルホン樹脂；ポリ−１−ブテン樹脂とブテン／エ
チレン共重合体；ポリカーボネート樹脂；ポリエステル
エラストマー；ポリエーテルイミド樹脂；ポリエチレン
樹脂カルボキシル変性；塩素化ポリエチレン；弗化ポリ
エチレン；酸化ポリエチレン；ポリエチレンフタレート
重合体；ポリ（ｐ−メチルスチレン）とゴム変性ポリ
（ｐ−メチルスチレン）；ポリスチレンとゴム変性ポリ
スチレン；ポリサルファイド重合体−ポリエポキシ樹
脂；ポリスルホン樹脂；ポリ（テトラメチレンテレフタ
レート）；ポリビニールアルコールフィルム；ポリウレ
タン樹脂；スチレンブロック重合体；スチレン−無水マ
レイン酸共重合体；スチレン−メチルメタクリル酸エス
テル共重合体；テクストリル；尿素−ホルムアルデヒド
樹脂；塩化ビニール−エチレン共重合体；塩化ビニール
−ヘキセン−１共重合体；塩化ビニール−ラウリルビニ
ールエーテル共重合体；塩化ビニール−プロピリン共重
合体；塩化ビニリデン／メチルアクリル酸エステル共重
合体；塩化ビニリデン／メチルアクリル酸エステル／メ
チルメタクリル酸エステル共重合体；クロロスルホン酸
化エチレン樹脂;4,4'−イソプロピリデンジフェノール
−エピクロロヒドリン熱硬化性エポキシ樹脂；無機質強
化ナイロン樹脂；パーフルオロカーボン硬化エラストマ
ー；フェノール樹脂；架橋ポリエステル樹脂；塩素化ポ
リエーテル樹脂；ポリエーテルスルホン樹脂；ポリアミ
ド−イミド樹脂；ポリ（2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン）オキシド樹脂；ポリオキシメチレン共重合体；ポリ
オキシメチレンホモポリマー；ポリフェニレンサルファ
イド樹脂；弗化ポリビニリデン樹脂；及び架橋スチレン
−ジビニールベンゼン樹脂を包含する。
本発明の組成物で使用される顔料は、溶媒和染料を樹
脂中に組み込むことにより着色樹脂を得て形成される。
理論に束縛されるのを望まないが，溶媒和染料は，樹脂
中に溶解されて吸収されていると信じられる。従って，
本出願の目的に対して，「組み込む」又は「組み込み」
は，溶媒和染料によって樹脂の着色を記載する為に使用
される一般的な用語であって，樹脂中への溶媒和染料の
溶解を通して着色樹脂を得ることを意味する。
樹脂中に溶媒和染料を組み込む為に使用される特別の
方法に関係なく，出願人は，可溶性染料が溶液中に溶解
され，次いでこの溶液が樹脂中に組み込まれ，次いで得
られた顔料が化粧品担体と混合される時に，得られた化
粧品組成物が，色につき格別の清澄と輝きを発揮するこ
とを見い出すに至った。
溶媒和染料による樹脂の着色は，この様な樹脂中に他
の添加物を組み込む為に使用される技術の様な技術によ
り達成出来る。例えば，樹脂は，樹脂に溶媒和染料を単
純に添加することにより着色されて良く，一方，樹脂
は，適当な温度と圧力状態下に，可塑化又は熔融状態
（例えば，樹脂の製造の間に，又は既に形成された樹脂
をその融点以上に加熱することにより）にある。未重合
化樹脂の溶液に染料を溶解し，次いで樹脂を重合化する
ことにより，水溶液の染料を樹脂中に組み込む為の技術
は，米国特許第2,498,592号公報に記載されている。樹
脂はまた，乾燥粉末樹脂を溶媒和染料と接触することに
より着色しても良い。一般的には，米国特許第2,498,59
2号公報及び第2,938,873号公報を参照のこと。
得られた顔料は，それがどの方法により製造されるか
は関係無く，粉砕されて良い。若し粉砕が望まれる粒度
分布を有する粉末を結果しないならば，顔料粒子の平均
粒度は，分類の各種システムのいずれかにより（例え
ば，篩分により又は風力分別により）狭められるのが良
い。好適には，顔料粒子は，大きさが実質的に均一であ
り，かつ直径が約100〜150ミクロンを越えない。約５〜
25ミクロンの範囲の極めて微細な粒度が、本発明の組成
物に使用するのに適しているが、これより大きな及びよ
り小さな粒度も使用して良い。
望みの色効果，及び物理的相溶性次第で、溶媒和染料
のどの混合も，本発明の組成物に使用して良い。更に望
まれる色効果次第で，溶媒和染料以外の一つ又はそれ以
上の染料又は顔料もまた，本発明の組成物に包含されて
良い。市販の化粧品組成物に広く使用される着色物質の
実質的に総て（総てでないにしても）は，このような用
途に適している。このような物質中には、Ｄ＆Ｃ赤色＃
6,D＆Ｃ赤色＃7,D＆Ｃ赤色＃21のレーキ,D＆Ｃ赤色＃27
のレーキ,D＆Ｃ赤色＃30,D＆Ｃ赤色＃33,D＆Ｃ赤色＃3
6,D＆Ｃ赤色＃40のレーキ,FD＆Ｃ黄色＃６のレーキ,D＆
Ｃ黄色＃６のレーキ,D＆Ｃ黄色＃10のレーキ,FD＆Ｃ青
色＃１のレーキ，及びＤ＆Ｃ青色＃１のレーキがある。
更に,21C.F.R.パート 73のサブパート A〜Ｃ（1988年４
月１日の改訂版），この出版物は、この明細書中に引用
して組み込まれているが，これにリストされているどの
着色剤も、本発明の組成物に包含されて良い。
本発明の組成物は，肌又は毛のどの部分に塗布しても
良いが、最も好適な実施態様において、組成物は頬又は
唇に塗布される。従って、組成物は、好適にはこのよう
な塗布に適した形態、例えば、リップスティック、又は
頬へ塗布する為の粉末の形態を取る。
本発明の組成物に使用される顔料用の化粧品担体は、
望みの形態（例えば、リップスティック又は粉末）を有
する組成物を付与するように選択される。化粧品担体
は、勿論、顔料と相溶性であり、かつヒトの肌、毛、又
は爪に塗布するのに適したものであるべきである。
適切な化粧品担体は、化粧品分野で周知であり、かつ
高範囲の材料を含む。例えば： （１）組成物がスティックの形態（例えば、リップステ
ィック）をとる場合、担体の少なくとも一部は、典型的
にはワックスであろう。適切なワックス類は、ラノリ
ン、蜜蝋、カンデリラ蝋、カルナバ蝋、ココアバター、
シリコンワックス、C12〜C22の鎖長を有する脂肪酸類、
前記脂肪酸類の塩類、及びこれらの混合物から成る群か
ら選択されて良い。更に、担体はまた、パラフィン油、
プルセリン油、スイートアーモンド油、アボカド油、ヒ
マシ油、胡麻油、ジョジョバ油、鉱油、シリコン油、穀
物種油、及びこれらの混合物から成る群から選択される
油のような一つ又はそれ以上の油類を含んで良い。担体
はまた、従来からリップスティックに使用されている多
数の着色剤、フレーバー類、又は香料類も包含して良
い。
（２）組成物が粉末形態（例えば、頬に塗布するルージ
ュ組成物）をとる場合、担体は、典型的には、タルク、
カオリン、澱粉、ポリエチレン粉末、ポリアミド粉末、
及びこれらの混合物から成る群から選択される材料のよ
うな鉱物又は有機物充填剤から成るだろう。担体はま
た、結合剤と着色剤のような多くの市場の化粧粉末に従
来から使用される他の材料を包含して良い。
（３）組成物が半液状の形態をとる場合、担体は、典型
的には、一つ又はそれ以上のワックス類と一つ又はそれ
以上の油類の混合物から成る。本発明のリップスティッ
クを作るのに使用して良い前記ワックス類と油類はま
た、特定油とワックスの成分を除いて、半液状形態の本
発明の製品を作るのに使用されて良く、これらの成分の
量は、スティックと全く反対に、室温で半液状の形態の
製品を付与するように選択される。
製品の形態に関係無く、本発明の組成物はまた、従来
から化粧品組成物に使用される一つ又はそれ以上の成分
を包含して良い。このような成分は、例えば、香料、パ
ラアミノ安息香酸（PABA）及びこの誘導体のような日焼
け止め、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキ
シトルエン、トコフェロール及びアスコルビン酸パルミ
テートのような抗酸化剤、乳化剤、ブチルパラベンとエ
チルパラベンのような保存剤を包含して良い。
紫外線の有害な作用から肌を保護するのに加えて、PA
BAのような日焼け止めは、昼光色蛍光顔料によりこのよ
うな光の有害な分解作用を削減する追加的機能を果し、
このような顔料は、始終紫外線を弱めるものである。酸
化チタンのような日焼け止めとして従来から分類されな
い他の紫外線吸収剤もまた、本発明の組成物において、
この組成物中の顔料と着色剤により紫外線の有害な分解
作用を削減する目的で含めて良い。
顔料と化粧品担体は、従来から化粧品組成物を調製す
るのに使用した技術により、本発明の組成物を調製して
良い。
（実施例） 本発明を、次の限定するものでない実施例により説明
する。
参考例Ｉ この参考例は、本発明の組成物に使用する顔料を次の
成分から作る方法を説明するものである： 脱イオン水、オクトキシノール−２エタンスルホン酸ナ
トリウム［（トリトン（TRITON）X200,ローム＆ハース
社（Rohm ＆ Haas Co.）］、氷酢酸、FD＆Ｃ青＃１、及
びトルエンスルホンアミドホルムアルデヒド樹脂粉末
［サントライト、モンサント社（SANTOLITE,Monsanto C
orp.）］。
方法 3gのトリトンX200（染料浸透を容易にする湿潤剤）及
び30gの氷酢酸を120gの脱イオン水に溶解した。この溶
液に0.3gのFD＆Ｃ青＃１を添加し、低速度、例えば30rp
msで適当な実験室混合機を使用して10分間混合した。次
いで15gのトルエンスルホンアミドホルムアルデヒド樹
脂粉末を添加し、このスラリーを同じ撹拌速度で更に３
分間混合した。
次いで過剰の水をデカントし、残りの顔料を脱イオン
水で８回洗浄した。最後のデカントの後、えられた蛍光
顔料を乾燥し、乳鉢と乳棒を使用して粉砕した。
次の総ての工程を室温で実施した。
参考例II この参考例は、蛍光染料（Ｄ＆Ｃ黄色＃８染料）と次
の成分から本発明の組成物に使用される顔料を作る方法
を説明している： 脱イオン水、オクトキシノール−２エタンスルホン酸ナ
トリウム（トリトンX200,ローム＆ハース社）、氷酢
酸、及びトルエンスルホンアミドホルムアルデヒド樹脂
粉末（サントライト、モンサント社）。
方法 3gのトリトンX200（染料浸透を容易にする湿潤剤）及
び30gの氷酢酸を120gの脱イオン水に溶解した。この溶
液に0.3gのFD＆Ｃ青＃１を添加し、低速度、例えば30rp
msで適当な実験室混合機を使用して10分間混合した。次
いで15gのトルエンスルホンアミドホルムアルデヒド樹
脂粉末を添加し、このスラリーを同じ撹拌速度で更に３
分間混合した。
次いで過剰の水をデカントし、残りの顔料を脱イオン
水で８回洗浄した。最後のデカントの後、えられた蛍光
顔料を乾燥し、乳鉢と乳棒を使用して粉砕した。
次の総ての工程を室温で実施した。
実施例Ｉ この実施例は、本発明の組成物に使用される顔料を含
むリップスティック組成物を次の成分から作る方法を説
明している： ヒマシ油、カンデリラ蝋、カルナバ蝋、ヒマ蝋、蜜蝋、
オゾケライト、ラノリン、ラノリン油、鉱油、ステアリ
ン酸ブチル、及び参考例IIの顔料。
方法 41.00gのヒマシ油、7.80gのカンデリラ蝋、2.00gのカ
ルナバ蝋、0.60gのヒマ蝋、2.40gの蜜蝋、3.60gのオゾ
ケライト、7.80gのラノリン、7.80gのラノリン油、3.00
gの鉱油、及び9.00gのステアリン酸ブチルを配合し、80
℃に加熱し、均一になるまで静かに混合した。次いで3g
の参考例IIの顔料を12.00gのヒマシ油に添加し、ローラ
ミルを３回通して粉砕した。得られた物を油／蝋混合物
に添加し、次いで均一になるまで混合し、60℃まで冷却
し、リップスティック型中へ注入した。得られたリップ
スティックを冷却し、型から取り出し、次いでリップス
ティックケースに嵌入させた。
実施例II この実施例は、本発明の組成物に使用される顔料を含
む圧縮粉末頬紅を次に成分から作る方法を説明してい
る： タルク、ステアリン酸亜鉛、雲母、参考例IIの顔料、セ
チルアルコール、鉱油（70cps）、及びオクチルドデカ
ノール［スタンダムル G,（STANDAMUL G）ヘンケル社
（Henkel）］。
方法 66.0gのタルク、2.0gのステアリン酸亜鉛、6.0gの雲
母及び20,0gの実施例IIの顔料を配合し、粉砕して微細
に粉砕した粉末を得た。
1.2gのセチルアルコール、1.2gの鉱油及び3.6gのオク
チルドデカノールを配合し、65℃まで加熱し、均一にな
るまで静かに混合した。次いで得られた混合物を前記粉
末の上に噴霧した。次いで噴霧した物をリボンブレンダ
ー中で均一になるまで混合した。
フロントページの続き (72)発明者 ディビッド ダブリュー ピーターズ アメリカ合衆国、ニュー ヨーク州 11704、アミティビル、ブールデット プレース ６番 (56)参考文献 特公 昭53−27773（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭48−20302（ＪＰ，Ｂ１) 米国特許2938873（ＵＳ，Ａ) 米国特許2498592（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】化粧品組成物であって、（ａ）熱硬化性樹
    脂中に、該熱硬化性樹脂が未重合溶解状態にある間に溶
    媒和染料（ただし昼光色蛍光染料を除く）を溶解するこ
    とにより形成された、化粧品組成物に使用するのに適し
    た顔料、及び（ｂ）前記組成物をヒトの肌、毛又は爪に
    塗布した時に前記組成物に魅力的化粧効果を付与するの
    に有効な量で前記顔料が混合される化粧品担体を含む化
    粧品組成物。
  2. 【請求項２】溶媒和染料が、水性染料である請求項１記
    載の組成物。
  3. 【請求項３】顔料が、約0.1〜50重量％の溶媒和染料を
    含む請求項１記載の組成物。
  4. 【請求項４】組成物が、約0.5〜50重量％の顔料を含む
    請求項３記載の組成物。
  5. 【請求項５】組成物が唇に塗布するのに適したスティッ
    ク型である請求項１記載の組成物。
  6. 【請求項６】組成物が粉末型である請求項１記載の組成
    物。
  7. 【請求項７】組成物が液体型である請求項１記載の組成
    物。
  8. 【請求項８】肌、毛、又は爪に請求項１記載の組成物の
    有効量を塗布することから成るヒトの肌、毛又は爪に魅
    力的化粧効果を付与する方法。
  9. 【請求項９】肌、毛、又は爪に請求項２記載の組成物の
    有効量を塗布することから成るヒトの肌、毛又は爪に魅
    力的化粧効果を付与する方法。
  10. 【請求項１０】肌、毛、又は爪に請求項３記載の組成物
    の有効量を塗布することから成るヒトの肌、毛又は爪に
    魅力的化粧効果を付与する方法。
  11. 【請求項１１】肌、毛、又は爪に請求項４記載の組成物
    の有効量を塗布することから成るヒトの肌、毛又は爪に
    魅力的化粧効果を付与する方法。
  12. 【請求項１２】唇に請求項５記載の組成物の有効量を塗
    布することから成るヒトの唇に魅力的化粧効果を付与す
    る方法。
  13. 【請求項１３】肌、毛、又は爪に請求項６記載の組成物
    の有効量を塗布することから成るヒトの肌、毛又は爪に
    魅力的化粧効果を付与する方法。
  14. 【請求項１４】組成物が、ヒトの頬に塗布される請求項
    13記載の方法。
  15. 【請求項１５】肌、毛、又は爪に請求項７記載の組成物
    の有効量を塗布することから成るヒトの肌、毛又は爪に
    魅力的化粧効果を付与する方法。
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